JP3807727B2 - 四足歩行玩具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四足歩行玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、四足で歩行する歩行玩具として様々な歩行玩具が実用化され、ユーザーに提供されている。特に近年、四足で歩行するロボット玩具が癒しの対象として実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のロボット玩具は複雑な機構とコンピュータ制御とでリアル感のある動作をさせることができるが、価格が高く幼児向けとしては不向きなものであった。また、低価格で歩行する歩行玩具も提供されているが、直進するのみで方向を変化させることができないものであった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、簡単な構造で進行方向を変化させるようにし、四足歩行玩具の低価格化を実現することを可能にするとともに、幼児向けに最適な四足歩行玩具を実現することができる四足歩行玩具を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る四足歩行玩具は、前脚部材と後脚部材とを前後に回動させて歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記前脚部材は前後方向に互いに相反する方向に回動するとともに上下動し、上記後脚部材は前後方向に互いに相反する方向に回動すること
(ロ)上記後脚部材の後足部にはそれぞれ車輪が配置され、該車輪の一部は後足部の底面から下方に突出していること
(ハ)上記車輪は上記後脚部材の回動方向と交差する方向に回転するように配置されていること
(ニ)上記胴体部には上記前脚部材と後脚部材とを前後に回動させる第1の駆動機構と、上記車輪を回転させる第2の駆動機構とが配置され、上記第2の駆動機構は進行方向を変えるときにのみ作動すること
【0006】
なお、前記車輪は該車輪の車軸の軸線が前方で交差するように配置され、車輪が円弧の軌跡を描いて回転できるようにすることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明に係る四足歩行玩具の一例の斜視図及び分解斜視図を示し、この四足歩行玩具は馬を模して形成されたもので、胴体部1に前脚部材2と後脚部材3とを前後に回動可能に設け、該前脚部材2と後脚部材3とを回動させることにより進行するとともに、進行しながら進行方向を左右何れの方向にも転換させることができるようになっているものである。
【0008】
胴体部1は中央から左胴体部と右胴体部とに分割され、内部には第1のモータ10を駆動力として前脚部材2と後脚部材3とを前後に回動させる第1の駆動機構Aと、第2のモータ11を駆動力として後脚部材3に配置された車輪40を回転駆動させる第2の駆動機構Bとが配置されている。
【0009】
なお、上記第1のモータ10と第2のモータ11とは胴体部1内の前半部に配置され重心が胴体部1の前側に位置するようになっている。
【0010】
第1の駆動機構Aは、図3(a)に示すように、第1のモータ10の回転軸に固定されたピニオンギヤ15と、減速歯車16を介して、ピニオンギヤ15に連係する駆動歯車19と、駆動歯車19の回転軸20の両端に固定された2つの円板21、22と、2本のリンク23、24とで構成され、円板21、22の外側面にはそれぞれ回転軸20を中心にして対称の位置に偏心軸25、26が突出形成され、この偏心軸25、26にはリンク23、24の一端がそれぞれ連結されている。
【0011】
前脚部材2は、図2及び図4に示すように、上部に形成された軸孔30(30a、30b)が上記偏心軸25、26に軸支されるとともに、ほぼ中央内側面には胴体部1に上下方向に形成された長孔31にガイドされる係合軸32(32a、32b)が突出形成され、駆動歯車19が回転して上記円板21、22が回転すると長孔31に係合軸32がガイドされて前脚部材2が上下動するとともに、係合軸32を中心に前後方向に回動することになり、前脚部材2は前後に回動しながら上下動する。
【0012】
そして、前脚部材2の足部4内には球体6が回転自在に収容され、この球体6の一部が足部4の底面から露出して足部4と接地面との間に摩擦が生じないようになっている。なお、上記足部4の底面には上記球体に代えて球面状の突部(図示せず)を形成し、接地面に接触する面積を小さして接触抵抗が少なくなるようにしても構わない。
【0013】
後脚部材3(3a、3b)は上部に形成された軸孔27(27a、27b)で後述する回転軸53の両端部にそれぞれ軸支されている。そして、ほぼ中央内側面に内方に向かって突出形成された連結軸35(35a、35b)には上述のリンク23、24の他端が連結され、前脚部材2の回動と同期して後脚部材3が回転軸53を中心に前後に回動するようになっている。なお、この連結軸35は胴体部1に形成された円弧状のガイド長孔36にガイドされている。
【0014】
さらに、後脚部材3a、3bには方向転換機構Cがそれぞれ配置されている。この方向転換機構Cは後足部5(5a、5b)内に配置された車輪40(40a、40b)で構成され、この車輪40は周面にゴム41が周設され、一部が後足部5の底面から下方に露出し、車輪40が載置面に接触するとともに、回転方向が後脚部材3の回動方向に交差させるためにに車軸42の軸線が前方で交差するように後足部5a、5bにそれぞれ軸支されている(図5(a)参照)。
【0015】
そして、この車輪40a、40bにはクラウン歯車43a、43bが同軸上に一体に形成され、このクラウン歯車43a、43bは後述する第2の駆動機構Bに連係して回転するピニオンギヤ44a、44bの回転軸45a、45bの下端に固定されたピニオンギヤ46a、46bに噛合し、第2のモータ11が作動したときには車輪40a、40bが回転する。第2のモータ11が正回転し、車輪40bが接地している場合は胴体B1を矢印a方向に転回させ(図5(b)参照)、第2のモータ11が逆回転し、車輪40aが接地している場合は胴体B1を矢印b方向に転回させ(図5(c)参照)、第2のモータ11の正逆回転によって胴体部1の後部を横に振って、胴体部1全体の向きを変え進路変更することができるようになっている。
【0016】
なお、ピニオンギヤ46a、46bは後足部5aと後足部5bとに設けられた車輪40a、40bをそれぞれ同じ方向に回転させるために、後足部5a内に配置されたピニオンギヤ46aはクラウン歯車43aの下部に、後足部5b内に配置されたピニオンギヤ46bはクラウン歯車43bの上部に噛合するようになっている。
【0017】
第2の駆動機構Bは、図3(b)に示すように、第2のモータ11の回転軸に固定されたピニオンギヤ50と、減速歯車51を介して、ピニオンギヤ50に連係する駆動歯車52と、駆動歯車52の回転軸53の両端に固定された2つのクラウン歯車54、55とで構成され、各クラウン歯車54、55には後脚部材3a、3bに設けられたピニオンギヤ44a、44bが噛合している。なお、この回転軸53の両端部はクラウン歯車54、55を貫通して側方に突出し、前述の後脚部材3a、3bに形成された軸孔27a、27bに挿通し、後脚部材3a、3bの支軸を構成している。
【0018】
なお、上記車輪40は必ずしもギヤ駆動である必要はなく、ベルト駆動であってもよい。この場合、第2の駆動機構Bのクラウン歯車54、55と車輪40のクラウン歯車43とをプーリー(図示せず)に代え、このプーリー間にベルトを掛け渡せばよい。
【0019】
上記第1のモータ10及び第2のモータ11の動作制御は図示しないマイコンなどの制御回路で制御すればよいが、この制御回路は、リモートコントローラから発信されるリモコン信号に基づいて第1のモータ10の動作制御(作動・停止)と第2のモータ11の動作制御(作動・停止及び正逆回転)をしてもよいし、胴体部1の左右側部にマイクセンサを設け、音を感知した時マイクセンサに対応して第2のモータ11を所定時間、所定の回転方向に作動制御するようにしてもよい。
【0020】
上記構成の四足歩行玩具によれば、第1のモータ10が回転すると減速歯車16を介して駆動歯車19が回転し、駆動歯車19の回転軸20の両端に固定された円板21、22が回転する。この円板21、22にはそれぞれ偏心軸25、26が形成され、この偏心軸25、26には前脚部材2とリンク部材23、24とが取り付けられているので、上部が偏心軸25、26に軸支され、係合軸32が胴体部1に形成された長孔31にガイドされている前脚部材2は円板21(22)の回転によって、図6(a)〜(d)に示すように、前後に回動しながら上下動する。一方、後脚部材3は、上部が回転軸53に軸支され、連結軸35がリンク23、24に連結されているので、円板21(22)の回転によってリンク23(24)が前後に往復運動し、後脚部材3は回転軸53を中心に前後に回動する。
【0021】
前足部材2は一方の前脚部材2(例えば、右の前脚部材2a)が上昇するときは他方の前脚部材2(この場合、左の前脚部材2b)は下降する状態になり、胴体部1は重心が前側に位置しているので、両前脚部材2と右の後脚部材3aとで胴体部1を支えることになり、胴体部1は右前方に傾斜する状態になる。
【0022】
一方、後脚部材3は前後に回動するだけなので、左の後脚部材3bは浮いた状態になり右の後脚部材3aが後方に回動するときに、右の後脚部材3aが接地面を蹴るようにして玩具は前進することができる。
【0023】
なお、前脚部材2には球体6が配置され、後脚部材3にはゴム41が周設された車輪40が配置されているので、前脚部材2と接地面との間には摩擦はなく、後脚部材3と接地面との間には摩擦が発生するので、後脚部材3が交互に接地面に接触し、回動することによって玩具を前進させることができる。
【0024】
このとき、第2のモータ11が回転していると、減速歯車51を介して駆動歯車52が回転し、駆動歯車52の回転軸53の両端に固定されたクラウン歯車54、55が回転しているのでピニオンギヤ44が回転し、車輪40に形成されたクラウン歯車43をピニオンギヤ46が回転させるので第2のモータ11の回転方向により車輪40が左右何れかの方向に回転することになる。
【0025】
車輪40が回転すると、後脚部材3が車輪40の回転方向に移動することになり胴体部1の後部が振られるようにして胴体部1の向きが変わり進行方向が変わることになる。第2のモータ11を連続して回転させれば玩具は周回し、第2のモータ11をON/OFFを繰り返すと向きを変えては直進し、直進して向きを変える歩行動作を行わせることができる。
【0026】
また、第2のモータ11を正逆回転させることにより、S字を描くように歩行動作をさせることができる。
【0027】
さらに、第2のモータ11の回転速度を変えるようにしてもよい、遅い回転であれば回転半径が大きく、速い回転であれば回転方向を小さくすることができ、後脚部材3に車輪40を設け、この車輪40の回転方向を後脚部材3の回動方向と交差させることにより、簡単な構造で、四足歩行玩具の進行方向を任意に変えることができる。
【0028】
上述の四足歩行玩具は四足で歩行するものであれば、馬玩具に限定されるものではなく象や熊等の動物であってもよいし、人間の赤ちゃんであってもよい。人間の赤ちゃんの場合にはハイハイをしながら向きを変えて移動するので、動物では味わうことのできない癒しを感じることができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、着地した後脚部材の車輪を回転させることにより、簡単な構造で四足歩行をしながら左右に方向を転換し、歩行動作に変化をもたらすことができるので、単に前進するだけの四足歩行玩具との差別化を図ることができる。
【0030】
請求項2の発明によれば、着地した後脚部材が後方に回動して玩具全体を前方に移動させながら、車輪の回転により後脚部材が円弧を描くように移動するので、後脚部材は後方に回動しながら横方向に円滑に移動することができるので滑らかな方向転換をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る四足歩行玩具の斜視図
【図2】上記四足歩行玩具の分解斜視図
【図3】(a)(b)は第1の駆動機構及び第2の駆動機構の構成を説明する平面図
【図4】前脚部材及び後脚部材の胴体部への取り付け状態を説明する要部側面図
【図5】(a)〜(c)は後脚部材と車輪との関係を説明する底面図
【図6】(a)〜(d)は前脚部材と後脚部材との動作説明図
【符号の説明】
1 胴体部
2 前脚部材
3 後脚部材
5 後足部
40 車輪
A 第1の駆動機構
B 第2の駆動機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、四足歩行玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、四足で歩行する歩行玩具として様々な歩行玩具が実用化され、ユーザーに提供されている。特に近年、四足で歩行するロボット玩具が癒しの対象として実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のロボット玩具は複雑な機構とコンピュータ制御とでリアル感のある動作をさせることができるが、価格が高く幼児向けとしては不向きなものであった。また、低価格で歩行する歩行玩具も提供されているが、直進するのみで方向を変化させることができないものであった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、簡単な構造で進行方向を変化させるようにし、四足歩行玩具の低価格化を実現することを可能にするとともに、幼児向けに最適な四足歩行玩具を実現することができる四足歩行玩具を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る四足歩行玩具は、前脚部材と後脚部材とを前後に回動させて歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする。
(イ)上記前脚部材は前後方向に互いに相反する方向に回動するとともに上下動し、上記後脚部材は前後方向に互いに相反する方向に回動すること
(ロ)上記後脚部材の後足部にはそれぞれ車輪が配置され、該車輪の一部は後足部の底面から下方に突出していること
(ハ)上記車輪は上記後脚部材の回動方向と交差する方向に回転するように配置されていること
(ニ)上記胴体部には上記前脚部材と後脚部材とを前後に回動させる第1の駆動機構と、上記車輪を回転させる第2の駆動機構とが配置され、上記第2の駆動機構は進行方向を変えるときにのみ作動すること
【0006】
なお、前記車輪は該車輪の車軸の軸線が前方で交差するように配置され、車輪が円弧の軌跡を描いて回転できるようにすることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明に係る四足歩行玩具の一例の斜視図及び分解斜視図を示し、この四足歩行玩具は馬を模して形成されたもので、胴体部1に前脚部材2と後脚部材3とを前後に回動可能に設け、該前脚部材2と後脚部材3とを回動させることにより進行するとともに、進行しながら進行方向を左右何れの方向にも転換させることができるようになっているものである。
【0008】
胴体部1は中央から左胴体部と右胴体部とに分割され、内部には第1のモータ10を駆動力として前脚部材2と後脚部材3とを前後に回動させる第1の駆動機構Aと、第2のモータ11を駆動力として後脚部材3に配置された車輪40を回転駆動させる第2の駆動機構Bとが配置されている。
【0009】
なお、上記第1のモータ10と第2のモータ11とは胴体部1内の前半部に配置され重心が胴体部1の前側に位置するようになっている。
【0010】
第1の駆動機構Aは、図3(a)に示すように、第1のモータ10の回転軸に固定されたピニオンギヤ15と、減速歯車16を介して、ピニオンギヤ15に連係する駆動歯車19と、駆動歯車19の回転軸20の両端に固定された2つの円板21、22と、2本のリンク23、24とで構成され、円板21、22の外側面にはそれぞれ回転軸20を中心にして対称の位置に偏心軸25、26が突出形成され、この偏心軸25、26にはリンク23、24の一端がそれぞれ連結されている。
【0011】
前脚部材2は、図2及び図4に示すように、上部に形成された軸孔30(30a、30b)が上記偏心軸25、26に軸支されるとともに、ほぼ中央内側面には胴体部1に上下方向に形成された長孔31にガイドされる係合軸32(32a、32b)が突出形成され、駆動歯車19が回転して上記円板21、22が回転すると長孔31に係合軸32がガイドされて前脚部材2が上下動するとともに、係合軸32を中心に前後方向に回動することになり、前脚部材2は前後に回動しながら上下動する。
【0012】
そして、前脚部材2の足部4内には球体6が回転自在に収容され、この球体6の一部が足部4の底面から露出して足部4と接地面との間に摩擦が生じないようになっている。なお、上記足部4の底面には上記球体に代えて球面状の突部(図示せず)を形成し、接地面に接触する面積を小さして接触抵抗が少なくなるようにしても構わない。
【0013】
後脚部材3(3a、3b)は上部に形成された軸孔27(27a、27b)で後述する回転軸53の両端部にそれぞれ軸支されている。そして、ほぼ中央内側面に内方に向かって突出形成された連結軸35(35a、35b)には上述のリンク23、24の他端が連結され、前脚部材2の回動と同期して後脚部材3が回転軸53を中心に前後に回動するようになっている。なお、この連結軸35は胴体部1に形成された円弧状のガイド長孔36にガイドされている。
【0014】
さらに、後脚部材3a、3bには方向転換機構Cがそれぞれ配置されている。この方向転換機構Cは後足部5(5a、5b)内に配置された車輪40(40a、40b)で構成され、この車輪40は周面にゴム41が周設され、一部が後足部5の底面から下方に露出し、車輪40が載置面に接触するとともに、回転方向が後脚部材3の回動方向に交差させるためにに車軸42の軸線が前方で交差するように後足部5a、5bにそれぞれ軸支されている(図5(a)参照)。
【0015】
そして、この車輪40a、40bにはクラウン歯車43a、43bが同軸上に一体に形成され、このクラウン歯車43a、43bは後述する第2の駆動機構Bに連係して回転するピニオンギヤ44a、44bの回転軸45a、45bの下端に固定されたピニオンギヤ46a、46bに噛合し、第2のモータ11が作動したときには車輪40a、40bが回転する。第2のモータ11が正回転し、車輪40bが接地している場合は胴体B1を矢印a方向に転回させ(図5(b)参照)、第2のモータ11が逆回転し、車輪40aが接地している場合は胴体B1を矢印b方向に転回させ(図5(c)参照)、第2のモータ11の正逆回転によって胴体部1の後部を横に振って、胴体部1全体の向きを変え進路変更することができるようになっている。
【0016】
なお、ピニオンギヤ46a、46bは後足部5aと後足部5bとに設けられた車輪40a、40bをそれぞれ同じ方向に回転させるために、後足部5a内に配置されたピニオンギヤ46aはクラウン歯車43aの下部に、後足部5b内に配置されたピニオンギヤ46bはクラウン歯車43bの上部に噛合するようになっている。
【0017】
第2の駆動機構Bは、図3(b)に示すように、第2のモータ11の回転軸に固定されたピニオンギヤ50と、減速歯車51を介して、ピニオンギヤ50に連係する駆動歯車52と、駆動歯車52の回転軸53の両端に固定された2つのクラウン歯車54、55とで構成され、各クラウン歯車54、55には後脚部材3a、3bに設けられたピニオンギヤ44a、44bが噛合している。なお、この回転軸53の両端部はクラウン歯車54、55を貫通して側方に突出し、前述の後脚部材3a、3bに形成された軸孔27a、27bに挿通し、後脚部材3a、3bの支軸を構成している。
【0018】
なお、上記車輪40は必ずしもギヤ駆動である必要はなく、ベルト駆動であってもよい。この場合、第2の駆動機構Bのクラウン歯車54、55と車輪40のクラウン歯車43とをプーリー(図示せず)に代え、このプーリー間にベルトを掛け渡せばよい。
【0019】
上記第1のモータ10及び第2のモータ11の動作制御は図示しないマイコンなどの制御回路で制御すればよいが、この制御回路は、リモートコントローラから発信されるリモコン信号に基づいて第1のモータ10の動作制御(作動・停止)と第2のモータ11の動作制御(作動・停止及び正逆回転)をしてもよいし、胴体部1の左右側部にマイクセンサを設け、音を感知した時マイクセンサに対応して第2のモータ11を所定時間、所定の回転方向に作動制御するようにしてもよい。
【0020】
上記構成の四足歩行玩具によれば、第1のモータ10が回転すると減速歯車16を介して駆動歯車19が回転し、駆動歯車19の回転軸20の両端に固定された円板21、22が回転する。この円板21、22にはそれぞれ偏心軸25、26が形成され、この偏心軸25、26には前脚部材2とリンク部材23、24とが取り付けられているので、上部が偏心軸25、26に軸支され、係合軸32が胴体部1に形成された長孔31にガイドされている前脚部材2は円板21(22)の回転によって、図6(a)〜(d)に示すように、前後に回動しながら上下動する。一方、後脚部材3は、上部が回転軸53に軸支され、連結軸35がリンク23、24に連結されているので、円板21(22)の回転によってリンク23(24)が前後に往復運動し、後脚部材3は回転軸53を中心に前後に回動する。
【0021】
前足部材2は一方の前脚部材2(例えば、右の前脚部材2a)が上昇するときは他方の前脚部材2(この場合、左の前脚部材2b)は下降する状態になり、胴体部1は重心が前側に位置しているので、両前脚部材2と右の後脚部材3aとで胴体部1を支えることになり、胴体部1は右前方に傾斜する状態になる。
【0022】
一方、後脚部材3は前後に回動するだけなので、左の後脚部材3bは浮いた状態になり右の後脚部材3aが後方に回動するときに、右の後脚部材3aが接地面を蹴るようにして玩具は前進することができる。
【0023】
なお、前脚部材2には球体6が配置され、後脚部材3にはゴム41が周設された車輪40が配置されているので、前脚部材2と接地面との間には摩擦はなく、後脚部材3と接地面との間には摩擦が発生するので、後脚部材3が交互に接地面に接触し、回動することによって玩具を前進させることができる。
【0024】
このとき、第2のモータ11が回転していると、減速歯車51を介して駆動歯車52が回転し、駆動歯車52の回転軸53の両端に固定されたクラウン歯車54、55が回転しているのでピニオンギヤ44が回転し、車輪40に形成されたクラウン歯車43をピニオンギヤ46が回転させるので第2のモータ11の回転方向により車輪40が左右何れかの方向に回転することになる。
【0025】
車輪40が回転すると、後脚部材3が車輪40の回転方向に移動することになり胴体部1の後部が振られるようにして胴体部1の向きが変わり進行方向が変わることになる。第2のモータ11を連続して回転させれば玩具は周回し、第2のモータ11をON/OFFを繰り返すと向きを変えては直進し、直進して向きを変える歩行動作を行わせることができる。
【0026】
また、第2のモータ11を正逆回転させることにより、S字を描くように歩行動作をさせることができる。
【0027】
さらに、第2のモータ11の回転速度を変えるようにしてもよい、遅い回転であれば回転半径が大きく、速い回転であれば回転方向を小さくすることができ、後脚部材3に車輪40を設け、この車輪40の回転方向を後脚部材3の回動方向と交差させることにより、簡単な構造で、四足歩行玩具の進行方向を任意に変えることができる。
【0028】
上述の四足歩行玩具は四足で歩行するものであれば、馬玩具に限定されるものではなく象や熊等の動物であってもよいし、人間の赤ちゃんであってもよい。人間の赤ちゃんの場合にはハイハイをしながら向きを変えて移動するので、動物では味わうことのできない癒しを感じることができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、着地した後脚部材の車輪を回転させることにより、簡単な構造で四足歩行をしながら左右に方向を転換し、歩行動作に変化をもたらすことができるので、単に前進するだけの四足歩行玩具との差別化を図ることができる。
【0030】
請求項2の発明によれば、着地した後脚部材が後方に回動して玩具全体を前方に移動させながら、車輪の回転により後脚部材が円弧を描くように移動するので、後脚部材は後方に回動しながら横方向に円滑に移動することができるので滑らかな方向転換をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る四足歩行玩具の斜視図
【図2】上記四足歩行玩具の分解斜視図
【図3】(a)(b)は第1の駆動機構及び第2の駆動機構の構成を説明する平面図
【図4】前脚部材及び後脚部材の胴体部への取り付け状態を説明する要部側面図
【図5】(a)〜(c)は後脚部材と車輪との関係を説明する底面図
【図6】(a)〜(d)は前脚部材と後脚部材との動作説明図
【符号の説明】
1 胴体部
2 前脚部材
3 後脚部材
5 後足部
40 車輪
A 第1の駆動機構
B 第2の駆動機構
Claims (2)
- 胴体部に前脚部材と後脚部材とを前後方向に回動可能に設け、該前脚部材と後脚部材とを回動させることにより歩行する、以下の要件を備えることを特徴とする四足歩行玩具。
(イ)上記前脚部材は前後方向に互いに相反する方向に回動するとともに上下動し、上記後脚部材は前後方向に互いに相反する方向に回動すること
(ロ)上記後脚部材の後足部にはそれぞれ車輪が配置され、該車輪の一部は後足部の底面から下方に突出していること
(ハ)上記車輪は上記後脚部材の回動方向と交差する方向に回転するように配置されていること
(ニ)上記胴体部には上記前脚部材と後脚部材とを前後に回動させる第1の駆動機構と、上記車輪を回転させる第2の駆動機構とが配置され、上記第2の駆動機構は進行方向を変えるときにのみ作動すること - 前記車輪は該車輪の車軸の軸線が前方で交差するように配置されている、請求項1記載の四足歩行玩具。
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