JP4695059B2 - 車両用照明灯具 - Google Patents

車両用照明灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP4695059B2
JP4695059B2 JP2006341533A JP2006341533A JP4695059B2 JP 4695059 B2 JP4695059 B2 JP 4695059B2 JP 2006341533 A JP2006341533 A JP 2006341533A JP 2006341533 A JP2006341533 A JP 2006341533A JP 4695059 B2 JP4695059 B2 JP 4695059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
light
optical axis
emitting element
focal point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006341533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008153124A (ja
Inventor
元弘 小松
隆之 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2006341533A priority Critical patent/JP4695059B2/ja
Priority to DE102007061304A priority patent/DE102007061304B4/de
Priority to US11/959,504 priority patent/US8596841B2/en
Publication of JP2008153124A publication Critical patent/JP2008153124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695059B2 publication Critical patent/JP4695059B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本願発明は、発光素子を光源とする車両用照明灯具に関するものである。
近年、車両用照明灯具の光源として、発光ダイオード等の発光素子が多く用いられるようになってきている。
例えば「特許文献1」には、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備え、この発光素子からの直射光を凸レンズで偏向制御して灯具前方へ照射するように構成された車両用照明灯具が記載されている。
特開2005−44683号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、その凸レンズの後側焦点近傍に発光素子を配置することにより、この発光素子からの直射光に対する制御を精度良く行い得る構成となっているが、次のような問題がある。
すなわち、この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、その凸レンズの後側焦点近傍に発光素子が位置しているため、灯具の前後長をそれ以上短くすることができず、灯具の薄型化を十分に図ることができない、という問題があり、また、その凸レンズの後側焦点近傍には、1つの発光素子しか配置することができないので、十分な照射光量を確保することができない、という問題もある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とする車両用照明灯具において、配光制御を精度良く行うことができるようにした上で、灯具の薄型化を図るとともに十分な照射光量を確保することができる車両用照明灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、レンズの形状および発光素子の配置に工夫を施すとともに所定のリフレクタを配置することにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用照明灯具は、
灯具前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後方に配置された発光素子と、を備えてなる車両用照明灯具において、
上記凸レンズにおける上記光軸を中心とする周方向の複数箇所が、凹レンズ部として形成されており、
上記発光素子が、上記光軸の周囲に、該光軸を中心にして周方向に所定間隔をおいて複数個配置されており、
これら複数の発光素子のうち、一部の発光素子が、上記各凹レンズ部の後方近傍に第1発光素子としてそれぞれ配置されるとともに、残りの発光素子が、上記凸レンズにおける上記各凹レンズ部相互間に位置する周方向中間部位の後方近傍に第2発光素子としてそれぞれ配置されており、
上記各第1発光素子と上記光軸との間に、該第1発光素子からの光を前方へ向けて反射させる第1リフレクタがそれぞれ配置されるとともに、上記各第2発光素子と上記光軸との間に、該第2発光素子からの光を前方へ向けて反射させる第2リフレクタがそれぞれ配置されており、
上記各第1リフレクタの反射面の、上記各第1発光素子の発光中心と上記光軸とを含む平面に沿った断面形状が、上記各第1発光素子の発光中心近傍の点を第1焦点とするとともに上記凹レンズ部の前側焦点近傍の点を第2焦点とする楕円で形成されており、
上記各第2リフレクタの反射面の、上記各第2発光素子の発光中心と上記光軸とを含む平面に沿った断面形状が、上記凸レンズの後側焦点近傍の点を第1焦点とするとともに上記各第2発光素子の発光中心近傍の点を第2焦点とする1対の双曲線における第2焦点側の双曲線で形成されている、ことを特徴とするものである。
上記「車両用照明灯具」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ヘッドランプ、フォグランプ、コーナリングランプ、デイタイムランニングランプ等、あるいはその一部を構成する灯具ユニット等が採用可能である。
上記「光軸」は、灯具前後方向に延びる軸線であれば、車両前後方向に延びる軸線と一致していてもよいし一致してなくてもよい。。
上記「凸レンズ」は、正の屈折力を有するレンズであれば、特定形状のレンズに限定されるものではなく、例えば、平凸レンズ、両凸レンズ、凸メニスカスレンズ等が採用可能である。
上記「凹レンズ部」は、負の屈折力を有するレンズ部であれば、特定のレンズ形状に限定されるものではない。また、この「凹レンズ部」の光軸は、上記光軸と平行に延びるものであってもよいし、上記光軸と平行に延びるものでなくてもよい。
本願明細書においては、説明の便宜上、「凹レンズ部の前側焦点」とは、該凹レンズ部における前後1対の焦点のうち、灯具前方側に位置する焦点(すなわち結像光学系の凹レンズでは「後側焦点」となるべき点)を意味するものとし、また、「凹レンズ部の後側焦点」とは、該凹レンズ部における前後1対の焦点のうち灯具後方側に位置する焦点(すなわち結像光学系の凹レンズでは「前側焦点」となるべき点)を意味するものとする。
上記「発光素子」とは、略点状に面発光する発光チップを有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。
上記複数の「発光素子」の個数や周方向の間隔等の具体的な値は、特に限定されるものではない。また、これら複数の「発光素子」は、必ずしも常に同時点灯する構成となっていなくてもよく、その全部または一部が適宜点灯する構成となっていてもよい。
上記各第1リフレクタの「反射面」は、各発光素子の発光中心と光軸とを含む平面に沿った断面形状が上記楕円で形成されているが、この平面以外の平面に沿った断面形状については特に限定されるものではない。
上記各第2リフレクタの「反射面」は、各発光素子の発光中心と光軸とを含む平面に沿った断面形状が上記双曲線で形成されているが、この平面以外の平面に沿った断面形状については特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用照明灯具は、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後方に配置された発光素子とを備えた構成となっているが、その凸レンズにおける光軸を中心とする周方向の複数箇所が、凹レンズ部として形成されており、また、上記発光素子が、光軸の周囲に、該光軸を中心にして周方向に所定間隔をおいて複数個配置されており、そして、これら複数の発光素子のうち、一部の発光素子が、各凹レンズ部の後方近傍に第1発光素子としてそれぞれ配置されるとともに、残りの発光素子が、凸レンズにおける各凹レンズ部相互間に位置する周方向中間部位の後方近傍に第2発光素子としてそれぞれ配置されており、また、各第1発光素子と光軸との間には、該第1発光素子からの光を前方へ向けて反射させる第1リフレクタがそれぞれ配置されるとともに、各第2発光素子と光軸との間には、該第2発光素子からの光を前方へ向けて反射させる第2リフレクタがそれぞれ配置されているので、各第1発光素子から出射して各第1リフレクタに入射した光は、該第1リフレクタで反射して凹レンズ部に入射した後、この凹レンズ部により偏向制御されて前方へ出射し、また、各第2発光素子から出射して各第2リフレクタに入射した光は、該第2リフレクタで反射して凸レンズの周方向中間部位に入射した後、この凸レンズにより偏向制御されて前方へ出射することとなる。
その際、各第1リフレクタの反射面の、各第1発光素子の発光中心と光軸とを含む平面に沿った断面形状は、各第1発光素子の発光中心近傍の点を第1焦点とするとともに凹レンズ部の前側焦点近傍の点を第2焦点とする楕円で形成されているので、これら各第1リフレクタからの反射光は、上記平面内において、上記楕円の第2焦点へ向かう収束光として凹レンズ部に入射することとなる。そして、この第2焦点は凹レンズ部の前側焦点近傍に位置しているので、この凹レンズ部からの出射光は、少なくとも上記平面内においては光軸と略平行な光となり、これにより配光制御を精度良く行うことができる。
また、各第2リフレクタの反射面の、各第2発光素子の発光中心と光軸とを含む平面に沿った断面形状は、凸レンズの後側焦点近傍の点を第1焦点とするとともに各第2発光素子の発光中心近傍の点を第2焦点とする1対の双曲線における第2焦点側の双曲線で形成されているので、これら各第2リフレクタからの反射光は、上記平面内において、上記1対の双曲線の第1焦点からの発散光と略同一の光路で凸レンズの周方向中間部位に入射することとなる。そして、この第1焦点は凸レンズの後側焦点近傍に位置しているので、この周方向中間部位からの出射光は、少なくとも上記平面内においては光軸と略平行な光となり、これにより配光制御を精度良く行うことができる。
そして、各第1発光素子および各第1リフレクタならびに各第2発光素子および各第2リフレクタは、凸レンズの後方近傍に配置されているので、従来のような凸レンズの後側焦点近傍に発光素子が配置された灯具構成に比して、車両用照明灯具の前後長を短くすることができる。そして、これら複数の発光素子を点灯させることにより、十分な照射光量を確保することができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とする車両用照明灯具において、配光制御を精度良く行うことができるようにした上で、灯具の薄型化を図るとともに十分な照射光量を確保することができる。そして、このように灯具の薄型化を図ることにより、灯具のレイアウトの自由度を高めることができる。
しかも、本願発明に係る車両用照明灯具においては、複数の発光素子を点灯させることにより、灯具正面方向にスポット状の配光パターンまたは細長い配光パターンを複数個形成することができるので、その合成配光パターンを十分明るいものとすることができる。
上記構成において、各凹レンズ部が光軸の上下両側(すなわち凸レンズにおいて左右対称の形状を有する部分)に配置された構成とすれば、配光制御を行いやすくすることができる。
例えば、各凹レンズ部の水平面内における焦点距離が、その鉛直面内における焦点距離とは異なる値に設定された構成とすれば、各第1リフレクタの反射面を単純な回転楕円面で形成した場合においても、各凹レンズ部からの出射光を、上下方向に関しては略平行光とするとともに左右方向に関しては拡散する光とすることができ、これにより横長の配光パターンを容易に形成することができる。
また、各凹レンズ部が、光軸に対して左右方向に傾斜した方向に延びる光軸を有する構成とすれば、各凹レンズ部からの出射光を、灯具正面方向に対して左右方向に偏向させることができ、これにより配光パターンの形成位置を灯具正面方向に対して左右方向に変位させることが容易に可能となる。
さらに、1対の双曲線における第1焦点の位置が、凸レンズの後側焦点に対して左右方向に変位した位置に設定された構成とすれば、各第2リフレクタで反射して凸レンズの各周方向中間部位から出射した光を、灯具正面方向に対して左右方向に偏向させることが容易に可能となる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具10を示す正面図である。また、図2は、図1のII-II
線断面図であり、図3は、図1のIII-III 線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に配置された凸レンズ12と、この凸レンズ12の後方に配置された4つの発光素子14A、14Bと、4つのリフレクタ16A、16Bと、レンズホルダ18とからなり、図示しないランプボディ等に対して光軸調整可能に組み込まれた状態で、車両用前照灯の灯具ユニットとして用いられるようになっている。その際、この車両用照明灯具10は、その光軸Axが車両前後方向に延びるように配置された状態で、ハイビーム用配光パターンの一部を形成するための光照射を行うようになっている。
図4は、凸レンズ12を単品で示す斜視図である。
同図にも示すように、凸レンズ12は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであって、その周縁部においてレンズホルダ18に固定支持されている。このレンズホルダ18は、環状に形成された金属製部材であって、その前端部の内周面には、凸レンズ12を固定支持するためのレンズ支持部18bが形成されている。そして、このレンズ支持部18bの内径により凸レンズ12の有効径が規定されるようになっている。この凸レンズ12は、その口径比(すなわち、凸レンズ12の有効径とその焦点距離との比)が、1以下の値(具体的には0.6程度の値)に設定されている。
この凸レンズ12における光軸Axを中心とする周方向の2箇所は、凹レンズ部12Aとして形成されている。その際、これら2箇所の凹レンズ部12Aは、光軸Axの真上および真下の位置に配置されている。
これら各凹レンズ部12Aは、凸レンズ12の表面を略球面状に削り取ることにより形成されており、灯具正面視において略円形形状を有している。そして、これら各凹レンズ部12Aは、光軸Axから離れた位置において凸レンズ12の外周縁に内接するように配置されている。
これら各凹レンズ部12Aは、凸レンズ12の外周縁近傍部位を通る、光軸Axと平行な軸線を光軸Ax1として有しており、その焦点距離は凸レンズ12の焦点距離と略同じ値に設定されている。
4つの発光素子14A、14Bは、凸レンズ12とこの凸レンズ12の後側焦点Fとの間における光軸Axの周囲に、該光軸Axを中心にして同一円周上に等間隔で配置されている。具体的には、これら各発光素子14A、14Bは、凸レンズ12の後方近傍における該凸レンズ12の外周縁の略真後ろの位置に配置されている。
その際、これら4つの発光素子14A、14Bのうち2つは、第1発光素子14Aとして、光軸Axの真上および真下の位置における凸レンズ12の外周縁の後方近傍(すなわち、各凹レンズ部12Aと該凹レンズ部12Aの後側焦点との間、具体的には各凹レンズ部12Aの後方近傍)に配置されており、残り2つは、第2発光素子14Bとして、光軸Axの左右両側の真横の位置における凸レンズ12の外周縁の後方近傍(すなわち凸レンズ12における各凹レンズ部12A相互間に位置する周方向中間部位12Bの後方近傍)に配置されている。
これら各発光素子14A、14Bは、白色発光ダイオードであって、1mm角程度の正方形の発光面を有する発光チップ14aと、この発光チップ14aを支持する基板14bとからなっている。その際、発光チップ14aは、その発光面を覆うように形成された薄膜により封止されている。そして、これら各発光素子14A、14Bは、その発光チップ14aを光軸Axへ向けてやや後方側に傾斜させた状態(具体的には光軸Axと直交する方向に対して後方側に10〜30°程度傾斜させた状態)で、レンズホルダ18の内周面に固定支持されている。
このレンズホルダ18における、光軸Axに関して各発光素子14A、14Bよりも外周側に位置する部分には、複数の放熱フィン18aが外周側へ向けて突出するようにして形成されている。
4つのリフレクタ16A、16Bのうち2つは、第1リフレクタ16Aとして、各第1発光素子14Aと光軸Axとの間において、該第1発光素子14Aを半ドーム状に覆うようにしてそれぞれ配置されており、これら各第1発光素子14Aからの光を前方へ向けて反射させるようになっている。また、4つのリフレクタ16A、16Bのうち残り2つは、第2リフレクタ16Bとして、各第2発光素子14Bと光軸Axとの間において、該第2発光素子14Bを半ドーム状に覆うようにしてそれぞれ配置されており、これら各第2発光素子14Bからの光を前方へ向けて反射させるようになっている。これら4つのリフレクタ16A、16Bは、一体的に形成されており、レンズホルダ18の後端部に固定支持されている。その際、これら各リフレクタ16A、16Bは、その前端縁が凸レンズ12の後方側表面まで延びるように形成されている。
各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaは、各第1発光素子14Aの発光中心Aと光軸Axとを含む平面に沿った断面形状が、各第1発光素子14Aの発光中心Aを第1焦点とするとともに各凹レンズ部12Aの前側焦点Bを第2焦点とする(すなわち光軸Ax1と同軸の線分を長軸とする)楕円Eで形成されている。本実施形態においては、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaは、上記楕円Eをその長軸を中心にして回転させることにより形成される回転楕円面で構成されている。
各第1発光素子14Aは、その発光チップ14aを光軸Axへ向けてやや後方側に傾斜させた状態で配置されているので、これら各第1発光素子14Aからの出射光の大半は、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaに入射し、これら各反射面16Aaで前方へ向けて反射して各凹レンズ部12Aに入射することとなる。その際、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaは上記回転楕円面で構成されているので、これら各反射面16Aaで反射した各第1発光素子14Aからの光は、すべて各凹レンズ部12Aの前側焦点Bへ向かう収束光として該凹レンズ部12Aに入射することとなる。このため、これら各凹レンズ部12Aから前方へ出射する各第1発光素子14からの光は、すべて光軸Axと平行な光となる。
一方、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baは、各第2発光素子14Bの発光中心Cと光軸Axとを含む平面に沿った断面形状が、凸レンズ12の後側焦点Fを第1焦点とするとともに各第2発光素子14Bの発光中心Cを第2焦点とする(すなわち、これら後側焦点Fおよび発光中心Cを結ぶ直線Lを軸とする)1対の双曲線における第2焦点側の双曲線Hで形成されている。本実施形態においては、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baは、上記双曲線Hをその軸を中心にして回転させることにより形成される回転双曲面で構成されている。
各第2発光素子14Bは、その発光チップ14aを光軸Axへ向けてやや後方側に傾斜させた状態で配置されているので、これら各第2発光素子14Bからの出射光の大半は、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baに入射し、これら各反射面16Baで前方へ向けて反射して凸レンズ12の周方向中間部位12Bに入射することとなる。その際、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baは上記回転双曲面で構成されているので、これら各反射面16Baで反射した各第2発光素子14Bからの光は、凸レンズ12の後側焦点Fからの発散光と同一の光路で凸レンズ12の各周方向中間部位12Bに入射することとなる。このため、これら各周方向中間部位12Bから前方へ出射する各第2発光素子14Bからの光は、すべて光軸Axと平行な光となる。
図5は、本実施形態に係る車両用照明灯具10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPAを透視的に示す図である。
同図に示すように、この配光パターンPAは、灯具正面方向の消点であるH−Vを中心にして形成されるスポット状の配光パターンであって、ハイビーム用配光パターンPHの一部として形成されるようになっている。すなわち、この配光パターンPAと、図示しない他の灯具ユニットから前方へ照射される光により形成される拡散配光パターンPBとの合成配光パターンとしてハイビーム用配光パターンPHが形成され、その高光度領域であるホットゾーンは配光パターンPAにより形成されるようになっている。
この配光パターンPAは、4つの配光パターンPA1、PA2、PA3、PA4の合成配光パターンとして形成されるようになっている。その際、2つの配光パターンPA1、PA2は、2つの第1発光素子14Aの各々の点灯により形成される配光パターンであって、残り2つの配光パターンPA3、PA4は、残り2つの第2発光素子14Bの各々の点灯により形成される配光パターンである。これら各配光パターンPA1、PA2、PA3、PA4は、いずれもスポット状の配光パターンとなっている。これは、凸レンズ12から前方へ出射する各発光素子14A、14Bからの光が、すべて光軸Axと平行な光となることによるものである。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に配置された凸レンズ12と、この凸レンズ12の後方に配置された4つの発光素子14A、14Bとを備えた構成となっているが、その凸レンズ12における光軸Axを中心とする周方向の2箇所が、凹レンズ部12Aとして形成されており、また、上記4つの発光素子14A、14Bが、光軸Axの周囲に、該光軸Axを中心にして周方向に等間隔をおいて配置されており、そのうちの2つが、各凹レンズ部12Aの後方近傍に第1発光素子14Aとしてそれぞれ配置されるとともに、残り2つが、凸レンズ12における各凹レンズ部12A相互間に位置する周方向中間部位12Bの後方近傍に第2発光素子14Bとしてそれぞれ配置されており、また、各第1発光素子14Aと光軸Axとの間には、該第1発光素子14Aからの光を前方へ向けて反射させる第1リフレクタ16Aがそれぞれ配置されるとともに、各第2発光素子14Bと光軸Axとの間には、該第2発光素子14Bからの光を前方へ向けて反射させる第2リフレクタ16Bがそれぞれ配置されているので、各第1発光素子14Aから出射して各第1リフレクタ16Aに入射した光は、該第1リフレクタ16Aで反射して凹レンズ部12Aに入射した後、この凹レンズ部12Aにより偏向制御されて前方へ出射し、また、各第2発光素子14Bから出射して各第2リフレクタ16Bに入射した光は、該第2リフレクタ16Bで反射して凸レンズ12の周方向中間部位12Bに入射した後、この凸レンズ12により偏向制御されて前方へ出射することとなる。
その際、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaの、各第1発光素子14Aの発光中心Aと光軸Axとを含む平面に沿った断面形状は、各第1発光素子14Aの発光中心Aを第1焦点とするとともに凹レンズ部12Aの前側焦点Bを第2焦点とする楕円Eで形成されているので、これら各第1リフレクタ16Aからの反射光は、上記平面内において、上記楕円Eの第2焦点へ向かう収束光として凹レンズ部12Aに入射することとなる。そして、この第2焦点は凹レンズ部12Aの前側焦点Bに位置しているので、この凹レンズ部12Aからの出射光は、少なくとも上記平面内においては光軸Axと平行な光となり、これにより配光制御を精度良く行うことができる。
また、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baの、各第2発光素子14Bの発光中心Cと光軸Axとを含む平面に沿った断面形状は、凸レンズ12の後側焦点Fを第1焦点とするとともに各第2発光素子14Bの発光中心Cを第2焦点とする1対の双曲線における第2焦点側の双曲線Hで形成されているので、これら各第2リフレクタ16Bからの反射光は、上記平面内において、上記1対の双曲線の第1焦点からの発散光として凸レンズ12の周方向中間部位12Bに入射することとなる。そして、この第1焦点は凸レンズ12の後側焦点Fに位置しているので、この周方向中間部位12Bからの出射光は、少なくとも上記平面内においては光軸Axと平行な光となり、これにより配光制御を精度良く行うことができる。
そして、各第1発光素子14Aおよび各第1リフレクタ16Aならびに各第2発光素子14Bおよび各第2リフレクタ16Bは、凸レンズ12の後方近傍に配置されているので、従来のような凸レンズ12の後側焦点近傍に発光素子が配置された灯具構成に比して、車両用照明灯具10の前後長を短くすることができる。そして、これら4つの発光素子14A、14Bを点灯させることにより、十分な照射光量を確保することができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14A、14Bを光源とする車両用照明灯具10において、配光制御を精度良く行うことができるようにした上で、灯具の薄型化を図るとともに十分な照射光量を確保することができる。そして、このように灯具の薄型化を図ることにより、灯具のレイアウトの自由度を高めることができる。
また、本実施形態に係る車両用照明灯具10においては、各凹レンズ部12Aが光軸Axの上下両側(すなわち凸レンズ12において左右対称の形状を有する部分)に配置されているので、配光制御を行いやすくすることができる。
しかも、本実施形態に係る車両用照明灯具10においては、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaが回転楕円面で構成されるとともに、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baが回転双曲面で構成されているので、凸レンズ12から前方へ出射する各発光素子14A、14Bからの光はすべて光軸Axと平行な光となり、これにより各発光素子14A、14Bを点灯させることにより、灯具正面方向にスポット状の配光パターンPA1、PA2、PA3、PA4を形成することができる。そして、これら4つの発光素子14を同時点灯させるようにすれば、これら4つの配光パターンPA1、PA2、PA3、PA4の合成配光パターンとして形成される配光パターンPAを十分明るいものとすることができる。
また、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、その凸レンズ12の口径比が0.6程度と1以下の値に設定されているので、凸レンズ12を比較的薄肉に形成することができ、しかも、各凹レンズ部12Aの口径比はこれよりもさらに小さい値となるので、各リフレクタ16A、16Bで反射した各発光素子14A、14Bからの光の向きが光軸Ax1、Axとなす角度を比較的小さい値に抑えることができ、これにより各リフレクタ16A、16Bからの反射光に対する偏向制御を精度良く行うことができる。
さらに、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、その各発光素子14A、14Bが金属製のレンズホルダ18に支持されており、そして、このレンズホルダ18における、光軸Axに関して各発光素子14よりも外周側に位置する部分には、複数の放熱フィン18aが形成されているので、各発光素子14A、14Bの点灯に伴って発生する熱を、熱伝導作用により、大きな熱容量を有する光源ホルダ18に移動させ、その複数の放熱フィン18aから効率良く放散させることができる。その際、これら複数の放熱フィン18aは、各発光素子14A、14Bよりも外周側に位置しているので、灯具の薄型化を維持した上で、このような作用効果を得ることができる。しかも、4つの発光素子14A、14Bは共通のレンズホルダ18に支持されているので、その放熱効率を十分に高めることができるとともに、各発光素子14A、14Bの位置決め精度を高めることができる。
なお、上記実施形態においては、各発光素子14が、光軸Axと直交する方向に対して後方側に10〜30°程度傾斜した方向へ向けて配置されているものとして説明したが、これ以外の傾斜角度に設定された構成、あるいは光軸Axと直交する方向へ向けて配置された構成とすることも可能である。
また、上記実施形態においては、4つの発光素子14A、14Bが、光軸Axを中心にして同一円周上に等間隔で配置されているものとして説明したが、これら4つの発光素子14A、14Bが、同一円周上から外れた位置に配置された構成、あるいは周方向に不等間隔をおいて配置された構成とすることも可能である。
さらに、上記実施形態においては、光軸Axの周囲に第1発光素子14Aと第2発光素子14Bとが2つずつ配置された構成となっているが、3つ以上ずつ配置された構成とすることも可能である。
なお、上記実施形態においては、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaの、光軸Axを含む平面に沿った断面形状を形成している楕円Eが、各第1発光素子14Aの発光中心Aを第1焦点とするとともに各凹レンズ部12Aの前側焦点Bを第2焦点とするものとして説明したが、これら発光中心Aおよび前側焦点Bの近傍に第1および第2焦点がそれぞれ位置していれば、各凹レンズ部12Aから前方へ出射する各第1発光素子14Aからの光は光軸Axと略平行な光となるので、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることが可能である。
同様に、上記実施形態においては、各第2リフレクタ16Bの反射面16Baの、各第2発光素子14Bの発光中心Cと光軸Axとを含む平面に沿った断面形状を形成している双曲線Hが、凸レンズ12の後側焦点Fを第1焦点とするとともに各第2発光素子14Bの発光中心Cを第2焦点とするものとして説明したが、これら後側焦点Fおよび発光中心Cの近傍に第1および第2焦点がそれぞれ位置していれば、各周方向中間部位12Bから前方へ出射する各第2発光素子14Bからの光は光軸Axと略平行な光となるので、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることが可能である。
次に、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図6は、本変形例に係る車両用照明灯具110を示す正面図である。
同図に示すように、本変形例に係る車両用照明灯具110は、その基本的な構成は上記実施形態に係る車両用照明灯具10と同様であるが、その凸レンズ112における各凹レンズ部112Aの構成が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、これら各凹レンズ部112Aは、その水平面内における焦点距離が、その鉛直面内における焦点距離とは異なる値に設定されている。具体的には、これら各凹レンズ部112Aの鉛直面内における焦点距離は、上記実施形態の凸レンズ12の場合と同一であるが、その水平面内における焦点距離が、上記実施形態の凸レンズ12の場合よりも大きい値に設定されている。このため、これら各凹レンズ部112Aは、灯具正面視において横長の略楕円形状を有している。そしてこれにより、各凹レンズ部112Aからの出射光を、上下方向に関しては略平行光とするとともに左右方向に関しては多少拡散する光とするようになっている。
図7は、本変形例に係る車両用照明灯具110から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPCを透視的に示す図である。
同図に示すように、この配光パターンPCは、H−Vを中心にしてやや横長に形成される配光パターンであって、上記実施形態の場合と同様、ハイビーム用配光パターンPHの一部として形成されるようになっている。
この配光パターンPCは、4つの配光パターンPC1、PC2、PC3、PC4の合成配光パターンとして形成されるようになっている。2つの配光パターンPC1、PC2は、凸レンズ112における各凹レンズ部112Aから出射した各第1発光素子14Aからの光により形成される配光パターンであって、残り2つの配光パターンPC3、PC4は、凸レンズ112における各周方向中間部位112Bから出射した各第2発光素子14Bからの光により形成される配光パターンである。その際、配光パターンPC3、PC4は、上記実施形態における配光パターンPA3、PA4と同様、スポット状の配光パターンとなっているが、配光パターンPC1、PC2は、上記実施形態における配光パターンPA1、PA2を左右方向に多少拡げたような配光パターンとなっている。
これは、各周方向中間部位112Bからの出射光は、すべて光軸Axと平行な光となるのに対して、各凹レンズ部112Aからの出射光は、上下方向に関しては光軸Axと平行な光となる一方、水平方向に関しては左右方向に拡散する光となることによるものである。
本変形例の構成を採用することにより、各第1リフレクタ16Aの反射面16Aaが単純な回転楕円面で形成されているにもかかわらず、各凹レンズ部112Aからの出射光を、上下方向に関しては略平行光とするとともに左右方向に関しては拡散する光とすることができ、これにより横長の配光パターンPC1、PC2を容易に形成することができる。
そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンを形成するための配光パターンPCとして、やや横長の配光パターンを得ることができ、これにより車両前方路面の遠方領域を幅広く照射してその視認性を高めることができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る車両用照明灯具210を示す、図3と同様の図である。
同図に示すように、本変形例に係る車両用照明灯具210は、その基本的な構成は上記第1変形例に係る車両用照明灯具110と同様であるが、その凸レンズ212における各凹レンズ部212AU、212ALの構成および各第2リフレクタ216Bの構成が上記第1変形例の場合と異なっている。
すなわち、各凹レンズ部212AU、212ALは、上記第1変形例の各凹レンズ部112Aと同様の表面形状を有しているが、その光軸Ax2U、Ax2Lの向きが、上記第1変形例の場合と異なっている。具体的には、光軸Axの真上に配置された凹レンズ部212AUは、平面視において光軸Axに対して左側に傾斜した光軸Ax2Uを有しており、一方、光軸Axの真下に配置された凹レンズ部212ALは、平面視において光軸Axに対して右側に傾斜した光軸Ax2Lを有している。ただし、これら各光軸Ax2U、Ax2Lは、側面視においては光軸Axと平行に延びている。そしてこれにより、凹レンズ部212AUは、該凹レンズ部212AUに入射した第1発光素子14Aからの光を、灯具正面方向に対して左方向に偏向出射させ、一方、凹レンズ部212ALは、該凹レンズ部212ALに入射した第2発光素子14Aからの光を、灯具正面方向に対して右方向に偏向出射させるようになっている。
また、各第2リフレクタ216Bは、上記第1変形例の各第2リフレクタ116Bと同様、その反射面216Baが回転双曲面で構成されているが、その母線となる1対の双曲線における第1焦点Dの位置が、凸レンズ12の後側焦点Fに対して左右方向に多少変位した位置に設定されている。具体的には、光軸Axの左側に配置された第2リフレクタ216Bにおいては、上記第1焦点Dが後側焦点Fから多少右方向に変位しており、一方、光軸Axの右側に配置された第2リフレクタ216Bにおいては、上記第1焦点Dが後側焦点Fから多少左方向に変位している。
そしてこれにより、各第2リフレクタ216Bで反射して凸レンズ212の各周方向中間部位212Bから出射する光を、灯具正面方向に対して左右方向に偏向させるようになっている。すなわち、光軸Axの左側に配置された第2リフレクタ216Bで反射して光軸Axの左側の周方向中間部位212Bから出射する光を、灯具正面方向に対して多少左方向へ偏向させるとともに、光軸Axの右側に配置された第2リフレクタ216Bで反射して光軸Axの右側の周方向中間部位212Bから出射する光を、灯具正面方向に対して多少右方向へ偏向させるようになっている。
図9は、本変形例に係る車両用照明灯具210から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPDを透視的に示す図である。
同図(a)は、光軸Axの真上に位置する第1発光素子14Aが点灯したときに形成される配光パターンPD1を示す図である。この配光パターンPD1は、光軸Axの真上に配置された凹レンズ部212AUの光軸Ax2Uが光軸Axに対して左側に傾斜していることから、灯具正面方向に対して左方向に変位した位置に形成されている。
同図(b)は、光軸Axの真下に位置する第1発光素子14Aが点灯したときに形成される配光パターンPD2を示す図である。この配光パターンPD2は、光軸Axの真下に配置された凹レンズ部212ALの光軸Ax2Lが光軸Axに対して右側に傾斜していることから、灯具正面方向に対して右方向に変位した位置に形成されている。
同図(c)は、光軸Axの左側に位置する第2発光素子14Bが点灯したときに形成される配光パターンPD3を示す図である。この配光パターンPD3は、光軸Axの左側に配置された第2リフレクタ216Bで反射して光軸Axの左側の周方向中間部位212Bから出射する光が、灯具正面方向に対して多少左方向へ偏向することから、灯具正面方向に対して僅かに左方向に変位した位置に形成されている。
同図(d)は、光軸Axの右側に位置する第2発光素子14Bが点灯したときに形成される配光パターンPD4を示す図である。この配光パターンPD4は、光軸Axの右側に配置された第2リフレクタ216Bで反射して光軸Axの右側の周方向中間部位212Bから出射する光が、灯具正面方向に対して多少右方向へ偏向することから、灯具正面方向に対して僅かに右方向に変位した位置に形成されている。
本変形例の構成を採用することにより、各発光素子14A、14Bからの光を、灯具正面方向から左右方向に偏向させることができるので、このようにして形成される4つの配光パターンPD1、PD2、PD3、PD4を合成することにより、横長の合成配光パターンPD(図中2点鎖線で示す)を任意の拡がりで形成することが可能となる。
また、各発光素子14A、14Bを適宜点灯させて、これら4つの配光パターンPD1、PD2、PD3、PD4のうちの一部を選択的に形成することにより、車両走行状況に応じて前方視認性の確保に必要な領域の明るさを十分に確保する一方、その重要性の低い領域については明るさを減少させ、これにより、消費電力の節約を図るとともに灯具の温度上昇の抑制を図ることが可能となる。
上記第2変形例においては、各第2リフレクタ216Bにおける上記第1焦点Dが、光軸Axに関して各第2リフレクタ216Bとは反対側に変位しているものとして説明したが、各第2リフレクタ216Bと同じ側に変位している構成としてもよく、このようにした場合においても、各第2リフレクタ216Bで反射して凸レンズ212の各周方向中間部位212Bから出射する光を、灯具正面方向に対して左右方向に偏向させることが可能である。
なお、上記実施形態および各変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具を示す正面図 図1のII-II 線断面図 図1のIII-III 線断面図 上記車両用照明灯具の凸レンズを単品で示す斜視図 上記車両用照明灯具から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図 上記実施形態の第1変形例に係る車両用照明灯具を示す正面図 上記第1変形例に係る車両用照明灯具から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図 上記実施形態の第2変形例に係る車両用照明灯具を示す、図3と同様の図 上記第2変形例に係る車両用照明灯具から前方へ照射される光により上記仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図
符号の説明
10、110、210 車両用照明灯具
12、112、212 凸レンズ
12A、112A、212AL、212AU 凹レンズ部
12B、112B、212B 周方向中間部位
14A 第1発光素子
14B 第2発光素子
14a 発光チップ
14b 基板
16A 第1リフレクタ
16Aa、16Ba、216Ba 反射面
16B、216B 第2リフレクタ
18 レンズホルダ
18a 放熱フィン
18b レンズ支持部
A、C 発光中心
Ax、Ax1、Ax2L、Ax2U 光軸
B 前側焦点
D 第1焦点
E 楕円
F 後側焦点
H 双曲線
L 直線
PA、PA1、PA2、PA3、PA4、PC、PC1、PC2、PC3、PC4、PD、PD1、PD2、PD3、PD4 配光パターン
PB 拡散配光パターン
PH ハイビーム用配光パターン

Claims (5)

  1. 灯具前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、この凸レンズの後方に配置された発光素子と、を備えてなる車両用照明灯具において、
    上記凸レンズにおける上記光軸を中心とする周方向の複数箇所が、凹レンズ部として形成されており、
    上記発光素子が、上記光軸の周囲に、該光軸を中心にして周方向に所定間隔をおいて複数個配置されており、
    これら複数の発光素子のうち、一部の発光素子が、上記各凹レンズ部の後方近傍に第1発光素子としてそれぞれ配置されるとともに、残りの発光素子が、上記凸レンズにおける上記各凹レンズ部相互間に位置する周方向中間部位の後方近傍に第2発光素子としてそれぞれ配置されており、
    上記各第1発光素子と上記光軸との間に、該第1発光素子からの光を前方へ向けて反射させる第1リフレクタがそれぞれ配置されるとともに、上記各第2発光素子と上記光軸との間に、該第2発光素子からの光を前方へ向けて反射させる第2リフレクタがそれぞれ配置されており、
    上記各第1リフレクタの反射面の、上記各第1発光素子の発光中心と上記光軸とを含む平面に沿った断面形状が、上記各第1発光素子の発光中心近傍の点を第1焦点とするとともに上記凹レンズ部の前側焦点近傍の点を第2焦点とする楕円で形成されており、
    上記各第2リフレクタの反射面の、上記各第2発光素子の発光中心と上記光軸とを含む平面に沿った断面形状が、上記凸レンズの後側焦点近傍の点を第1焦点とするとともに上記各第2発光素子の発光中心近傍の点を第2焦点とする1対の双曲線における第2焦点側の双曲線で形成されている、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 上記各凹レンズ部が、上記光軸の上下両側に配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用照明灯具。
  3. 上記各凹レンズ部の水平面内における焦点距離が、該凹レンズ部の鉛直面内における焦点距離とは異なる値に設定されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用照明灯具。
  4. 上記各凹レンズ部が、上記光軸に対して左右方向に傾斜した方向に延びる光軸を有している、ことを特徴とする請求項2または3記載の車両用照明灯具。
  5. 上記1対の双曲線における第1焦点の位置が、上記凸レンズの後側焦点に対して左右方向に変位した位置に設定されている、ことを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の車両用照明灯具。
JP2006341533A 2006-12-19 2006-12-19 車両用照明灯具 Expired - Fee Related JP4695059B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006341533A JP4695059B2 (ja) 2006-12-19 2006-12-19 車両用照明灯具
DE102007061304A DE102007061304B4 (de) 2006-12-19 2007-12-19 Fahrzeugleuchte
US11/959,504 US8596841B2 (en) 2006-12-19 2007-12-19 Vehicle lamp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006341533A JP4695059B2 (ja) 2006-12-19 2006-12-19 車両用照明灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008153124A JP2008153124A (ja) 2008-07-03
JP4695059B2 true JP4695059B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39655083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006341533A Expired - Fee Related JP4695059B2 (ja) 2006-12-19 2006-12-19 車両用照明灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4695059B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102422361B (zh) * 2010-03-30 2014-03-19 松下电器产业株式会社 非易失性存储装置和对非易失性存储装置的写入方法
JP6311440B2 (ja) 2014-05-12 2018-04-18 市光工業株式会社 車両用前照灯
JP6061209B2 (ja) * 2015-08-07 2017-01-18 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯
FR3063795B1 (fr) * 2017-03-13 2019-04-05 Valeo Vision Dispositif lumineux, notamment d'eclairage et/ou de signalisation, pour vehicule automobile
JP6949069B2 (ja) * 2019-03-14 2021-10-13 株式会社小糸製作所 灯具ユニットおよび車両用灯具

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426887U (ja) * 1977-07-26 1979-02-21
JPS5486890U (ja) * 1977-12-01 1979-06-19
JPH0265802U (ja) * 1988-11-08 1990-05-17
JPH10513579A (ja) * 1995-11-30 1998-12-22 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 投影機用の集光システム
JP2001035215A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Ichikoh Ind Ltd 前照灯及びその前照灯におけるリフレクタの製造方法
JP2005024964A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Seiko Epson Corp レンズ鏡筒及び光源装置
JP2005190859A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置
JP2005190668A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具ユニット

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426887U (ja) * 1977-07-26 1979-02-21
JPS5486890U (ja) * 1977-12-01 1979-06-19
JPH0265802U (ja) * 1988-11-08 1990-05-17
JPH10513579A (ja) * 1995-11-30 1998-12-22 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 投影機用の集光システム
JP2001035215A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Ichikoh Ind Ltd 前照灯及びその前照灯におけるリフレクタの製造方法
JP2005024964A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Seiko Epson Corp レンズ鏡筒及び光源装置
JP2005190668A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具ユニット
JP2005190859A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008153124A (ja) 2008-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8596841B2 (en) Vehicle lamp
US6951416B2 (en) Vehicle headlamp
JP4607811B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4704327B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5253888B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4080780B2 (ja) 光源ユニット
JP4468857B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4413762B2 (ja) 車両用照明灯具
US6891333B2 (en) Vehicle headlamp
JP2003317514A (ja) 光源ユニット
JP2005166589A (ja) 車両用前照灯
JP2007220662A (ja) 車両用照明灯具
JP2004095481A (ja) 車両用前照灯
JP4926642B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5839677B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5097653B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5518607B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4695059B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5518606B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4563338B2 (ja) 車両用前照灯の灯具ユニット
JP5412324B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5941298B2 (ja) 車両用照明灯具
JP5975674B2 (ja) 車両用照明灯具
JP4647650B2 (ja) 光源ユニットおよび車両用灯具
JP2008262936A (ja) 車両用前照灯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4695059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees