JP5097653B2 - 車両用照明灯具 - Google Patents

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Description

本願発明は、発光素子を光源とする車両用照明灯具に関するものである。
近年、車両用照明灯具の光源として、発光ダイオード等の発光素子が多く用いられるようになってきている。
例えば「特許文献1」には、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子とを備えた車両用照明灯具が記載されている。この車両用照明灯具においては、発光素子からの直射光を投影レンズに入射させることにより、その発光面の反転投影像としての配光パターンを、灯具前方に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成するようになっている。
特開2005−44683号公報
上記「特許文献1」に記載された車両用照明灯具の構成を採用することにより、灯具のコンパクト化を図った上で、明るい配光パターンを形成することができる。
そして、この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具において、発光素子の発光面を、複数の発光チップが列状に配置されてなる横長の発光面とすれば、横長の明るい配光パターンを形成することができる。その際、この発光面の下端縁により、配光パターンの上端縁にカットオフラインを形成することも可能となる。ただし、これを実現するためには。横長の発光面を構成する複数の発光チップが、その下端縁の位置を揃えた状態で配置されていることが必要となる。
しかしながら、発光素子の製造工程において、複数の発光チップを、その下端縁の位置を揃えた状態で基板に実装することは容易でなく、したがって鮮明なカットオフラインを形成することも容易でない。
これに対し、これら複数の発光チップの前方近傍にシェードを配置すれば、鮮明なカットオフラインを得ることが可能となる。しかしながら、このようにした場合には、シェードに遮蔽された光が無駄になってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とする車両用照明灯具において、灯具のコンパクト化を図るとともに、光源光束の利用効率を高めた上で、鮮明なカットオフラインを有する配光パターンを形成することができる車両用照明灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、発光素子の配置に工夫を施すとともに、所定のミラー部材およびリフレクタを配置した構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用照明灯具は、
灯具前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子と、を備えてなる車両用照明灯具において、
上記発光素子が、複数の発光チップが列状に配置されてなる横長の発光面を有しており、この発光面を上記投影レンズの後側焦点よりも後方側において前方へ向けて斜め上向きとなるようにした状態で配置されており、
上記投影レンズの後側焦点と上記発光素子の発光面との間に、上向き反射面を有するミラー部材が、該上向き反射面の前端縁を上記投影レンズの後側焦点面と略同一面上に位置させるとともに該上向き反射面の後端縁を上記発光面の下端縁近傍に位置させるようにして配置されており、
上記発光素子の上方近傍に、該発光素子の発光面からの光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタが配置されている、ことを特徴とするものである。
上記「車両用照明灯具」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ヘッドランプ、フォグランプ、コーナリングランプ、デイタイムランニングランプ等、あるいはその一部を構成する灯具ユニット等が採用可能である。
上記「光軸」は、灯具前後方向に延びる軸線であれば、車両前後方向に延びる軸線と一致していてもよいし一致していなくてもよい。
上記発光素子の「発光面」は、前方へ向けて斜め上向きとなっていれば、その具体的な上向き傾斜角の値は特に限定されるものではない。
上記「ミラー部材」は、その上向き反射面の前端縁を投影レンズの後側焦点面と略同一面上に位置させるとともに、その上向き反射面の後端縁を発光面の下端縁近傍に位置させるようにして配置されたものであれば、その上向き反射面の具体的な反射面形状は特に限定されるものではない。
上記「投影レンズの後側焦点面と略同一面上」に、投影レンズの後側焦点面上が含まれることはもちろんであるが、投影レンズの後側焦点において光軸と略直交する平面また曲面もこれに含まれる。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用照明灯具は、投影レンズの後側焦点近傍に発光素子が配置された構成となっているが、この発光素子は、その横長の発光面を、投影レンズの後側焦点よりも後方側において前方へ向けて斜め上向きにした状態で配置されているので、その横長の発光面の像を反転投影させて、灯具前方に配置された仮想鉛直スクリーン上に、横長の第1の配光パターンを形成することができる。その際、発光面が投影レンズの後側焦点から後方側に変位している分だけ、その反転投影像として形成される第1の配光パターンは、その輪郭が多少ぼやけたものとなるが、十分明るい配光パターンとなる。
また、本願発明に係る車両用照明灯具においては、投影レンズの後側焦点と発光素子の発光面との間に、上向き反射面を有するミラー部材が配置されているので、前方へ向けて斜め上向きに配置された発光面からの光のうちの一部を、ミラー部材の上向き反射面に入射させて、その反射光を投影レンズに入射させることができる。このミラー部材は、その上向き反射面の前端縁を投影レンズの後側焦点面と略同一面上に位置させるとともに、その上向き反射面の後端縁を発光面の下端縁近傍に位置させるようにして配置されているので、この上向き反射面の前端縁の存在により、第1の配光パターンの上端縁に鮮明なカットオフラインを形成することができる。しかも、このカットオフラインは、発光面の下端縁により形成されるわけではないので、複数の発光チップの下端縁の位置が揃っていなくても、鮮明なカットオフラインを確実に形成することができる。
さらに、本願発明に係る車両用照明灯具においては、発光素子の上方近傍に、その発光面からの光を投影レンズへ向けて反射させるリフレクタが配置されているので、発光素子の発光面からの光のうち、投影レンズに直接入射する光およびミラー部材で反射してから投影レンズに入射する光以外の光の大半を、リフレクタで反射させて投影レンズに入射させることができる。そして、このリフレクタからの反射光により、第1の配光パターンよりも大きい第2の配光パターンを形成することができる。その際、このリフレクタからの反射光も、ミラー部材の存在により、その方向が規制されるので、第2の配光パターンを、第1の配光パターンのカットオフラインから上方へはみ出さないように形成することができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とする車両用照明灯具において、灯具のコンパクト化を図るとともに、光源光束の利用効率を高めた上で、鮮明なカットオフラインを有する配光パターンを形成することができる。
上記構成において、投影レンズの後側焦点から発光素子の発光面の下端縁までの距離を、投影レンズの焦点距離の1/10以下の値に設定すれば、発光面の反転投影像を比較的鮮明な像とすることができる。そしてこれにより、第1の配光パターンを、鮮明なカットオフラインを有する配光パターンとした上で、できるだけ小さくて明るい配光パターンとして形成することができる。
上記構成において、発光素子の発光面の斜め上向き傾斜角の具体的な値が特に限定されないことは上述したとおりであるが、その発光面が光軸を含む水平面となす角度を、投影レンズにおける後側焦点からの開口角の半角に対して±20°以下の値に設定すれば、発光素子からの光を、直射光として、またミラー部材で反射した光として、さらにはリフレクタで反射した光として、より多く投影レンズに入射させることができ、これにより光源光束の利用効率を十分に高めることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具10を示す正面図である。また、図2は、図1のII−II線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ12と、この投影レンズ12の後側焦点F近傍に配置された発光素子14と、この発光素子14の上方近傍に配置されたリフレクタ16と、これら投影レンズ12、発光素子14およびリフレクタ16を固定支持するホルダ18とからなり、図示しないランプボディ等に対して光軸調整可能に組み込まれた状態で、車両用前照灯の灯具ユニットとして用いられるようになっている。
そして、この車両用照明灯具10は、光軸調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
投影レンズ12は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであって、その後側焦点Fを含む後側焦点面上の像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するようになっている。
この投影レンズ12は、その焦点距離が40〜50mm程度の値に設定されている。そして、この投影レンズ12は、その周縁部においてホルダ18の円筒部18Aの前端環状溝部に固定支持されており、この円筒部18Aの内径により該投影レンズ12の有効径が規定されている。その際、この有効径は、φ40〜50mm程度の値に設定されている。
図3は、図2の要部詳細図である。
同図にも示すように、発光素子14は、白色発光ダイオードであって、横長矩形状の発光面14Aを有している。この発光面14Aは、基板14b上に直列で配置された4つの発光チップ14aにより構成されている。これら各発光チップ14aは、矩形状(具体的には1mm四方の正方形)の発光面を有しており、互いに略密着した状態で配置されており、その表面が薄膜により封止されている。
そして、この発光素子14は、その発光面14Aを、投影レンズ12の後側焦点Fよりも後方側において、前方へ向けて斜め上向きとなるようにした状態で配置されている。
その際、この発光素子14は、その発光面14Aの下端縁14A1が、光軸Axを含む水平面上において、光軸Axと直交する方向に延びるようにした状態で配置されている。また、この発光面14Aが光軸Axを含む水平面となす角度θは、投影レンズ12における後側焦点Fからの開口角の半角(具体的には35〜45°程度)よりも多少小さい値(具体的には25〜35°程度)に設定されている。そして、投影レンズ12の後側焦点Fから発光面14Aの下端縁14A1までの距離は、2mm程度の値(すなわち、投影レンズ12の焦点距離の1/10以下の値)に設定されている。
リフレクタ16の反射面16aは、光軸Axを含む鉛直面に沿った断面形状が、発光素子14の発光面14Aの発光中心と、この発光中心よりも後方側における光軸Axの上方に位置する点Aとを1対の焦点とする双曲線形状に設定されている。そしてこれにより、発光面14Aの発光中心からの光を、点Aからの発散光として前方へ反射させるようになっている。この反射面16aにおける光軸Axを含む鉛直面以外の平面に沿った断面形状も、上記双曲線形状と同一の曲線形状に設定されている。
このリフレクタ16の反射面16aにおける前端開口部の位置は、発光面14Aの発光中心と、投影レンズ12の後方側表面における円筒部18Aの内周縁の位置とを結ぶ直線により形成される円錐面と略同じ位置に設定されている。そしてこれにより、発光面14Aから投影レンズ12に直接入射する光およびミラー部材18Bで反射してから投影レンズ12に入射する光以外の光の略全量を、反射面16aに入射させるようになっている。
投影レンズ12の後側焦点Fと発光素子14の発光面14Aとの間には、上向き反射面18Baを有するミラー部材18Bが配置されている。
このミラー部材18Bは、ホルダ18の一部として構成されており、その上向き反射面18Baは、ミラー部材18の上面にアルミニウム蒸着等による鏡面処理を施すことにより形成されている。そしてこれにより、このミラー部材18Bは、その上向き反射面18Baにおいて、発光素子14の発光面14Aからの直射光の一部およびリフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させるようになっている。
このミラー部材18Bは、その上向き反射面18Baの前端縁18Ba1を、投影レンズ12の後側焦点面上に位置させるとともに(すなわち、光軸Axを含む鉛直面内においては後側焦点Fに位置させるととも)に、その上向き反射面18Baの後端縁18Ba2を、発光素子14の発光面14Aにおける下端縁14A1の前方近傍に位置させるようにして配置されている。
この上向き反射面18Baは、図1に示すように、光軸Axよりも自車線側である左側(灯具正面視では右側)に位置する左側領域が、光軸Axを含む水平面で構成されており、光軸Axよりも対向車線側である右側に位置する右側領域が、光軸から斜め下方へ延びる中間斜面を介して左側領域よりも一段低い水平面で構成されている。
図4は、本実施形態に係る車両用照明灯具10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPAを透視的に示す図である。
同図に示すように、この配光パターンPAは、2点鎖線で示すロービーム用配光パターンPLの一部として形成される配光パターンであって、第1の配光パターンPA1と第2の配光パターンPA2との合成配光パターンとして形成されている。そして、この配光パターンPAと、図示しない他の灯具ユニットから前方へ照射される光により形成される配光パターンとの合成配光パターンとして、ロービーム用配光パターンPLが形成されるようになっている。
このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端部に左右段違いのカットオフラインCLを有している。その際、灯具正面方向の消点であるH−Vを通る鉛直線であるV−V線に対して、対向車線側にカットオフラインCLの下段部が位置し、自車線側にカットオフラインCLの上段部が位置している。そして、このカットオフラインCLの下段部とH−Vを通る鉛直線であるV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいては、エルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZが形成されている。
配光パターンPAにおける第1の配光パターンPA1は、発光素子14の発光面14Aから直射光およびそのミラー部材18Bでの反射光として投影レンズ12に入射する光により形成される配光パターンである。
この配光パターンPA1は、投影レンズ12による発光面14Aの反転投影像として、横長矩形状の小さい配光パターンとして形成されるが、その際、発光面14Aが投影レンズ12の後側焦点Fから後方側に変位している分だけ、配光パターンPA1の輪郭は多少ぼやけたものとなる。ただし、発光素子14の発光面14Aは、投影レンズ12の後側焦点Fから後方側に大きく変位しているわけではないので、十分明るい配光パターンとして形成されている。また、この配光パターンPA1の上端縁には、鮮明なカットオフラインCLが形成されている。
この配光パターンPA1において、その上端縁に鮮明なカットオフラインCLが形成されるのは、ミラー部材18Bの上向き反射面18Baにおいて、発光素子14の発光面14Aからの直射光の一部が上方側へ反射し、その際の境界が、投影レンズ12の後側焦点面上に位置する上向き反射面18Baの前端縁14A1により規定されることによるものである。
配光パターンPAにおける第2の配光パターンPA2は、リフレクタ16で反射してから投影レンズ12に入射する発光素子14の発光面14Aからの光により形成される配光パターンである。
この配光パターンPA2は、リフレクタ16からの反射光により投影レンズ12の後側焦点面上に形成される発光面14Aの像が、投影レンズ12により反転投影されることによって形成されるので、配光パターンPA1よりもある程度大きい横長の配光パターンとして形成され、その上端縁は配光パターンPA1のカットオフラインCLと一致している。
この配光パターンPA2が横長の配光パターンとして形成されるのは、発光素子14が横長矩形状の発光面14Aを有していることによるものである。また、この配光パターンPA2において、その上端縁が配光パターンPA1のカットオフラインCLと一致しているのは、ミラー部材18Bの上向き反射面18Baにおいて、リフレクタ16からの反射光の一部が上方側へ反射することによるものである。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ12の後側焦点F近傍に発光素子14が配置された構成となっているが、この発光素子14は、その横長の発光面14Aを、投影レンズ12の後側焦点Fよりも後方側において前方へ向けて斜め上向きにした状態で配置されているので、その横長の発光面14Aの像を反転投影させて、灯具前方に配置された仮想鉛直スクリーン上に、横長の第1の配光パターンPA1を形成することができる。その際、発光面14Aが投影レンズ12の後側焦点Fから後方側に変位している分だけ、その反転投影像として形成される配光パターンPA1は、その輪郭が多少ぼやけたものとなるが、十分明るい配光パターンとなる。
また、本実施形態に係る車両用照明灯具10においては、投影レンズ12の後側焦点Fと発光素子14の発光面14Aとの間に、上向き反射面18Baを有するミラー部材18Bが配置されているので、前方へ向けて斜め上向きに配置された発光面14Aからの光のうちの一部を、ミラー部材18Bの上向き反射面18Baに入射させて、その反射光を投影レンズ12に入射させることができる。このミラー部材18Bは、その上向き反射面18Baの前端縁14A1を投影レンズ12の後側焦点面上に位置させるとともに、その上向き反射面18Baの後端縁18Ba2を発光面14Aの下端縁14A1近傍に位置させるようにして配置されているので、この上向き反射面18Baの前端縁14A1の存在により、配光パターンPA1の上端縁に鮮明なカットオフラインCLを形成することができる。しかも、このカットオフラインCLは、発光面14Aの下端縁14A1により形成されるわけではないので、この下端縁14A1を構成する4つの発光チップ14aの下端縁の位置が揃っていなくても、この鮮明なカットオフラインCLを確実に形成することができる。
さらに、本実施形態に係る車両用照明灯具10においては、発光素子14の上方近傍に、その発光面14Aからの光を投影レンズ12へ向けて反射させるリフレクタ16が配置されているので、発光素子14の発光面14Aからの光のうち、投影レンズ12に直接入射する光およびミラー部材18Bで反射してから投影レンズ12に入射する光以外の光の大半を、リフレクタ16で反射させて投影レンズ12に入射させることができる。そして、このリフレクタ16からの反射光により、配光パターンPA1よりも大きい配光パターンPA2を形成することができる。その際、このリフレクタ16からの反射光も、ミラー部材18Bの存在により、その方向が規制されるので、配光パターンPA2を、配光パターンPA1のカットオフラインCLから上方へはみ出さないように形成することができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14を光源とする車両用照明灯具10において、灯具のコンパクト化を図るとともに、光源光束の利用効率を高めた上で、鮮明なカットオフラインCLを有する配光パターンPAを形成することができる。
その際、本実施形態においては、投影レンズ12の後側焦点Fから発光素子14の発光面14Aの下端縁14A1までの距離が、投影レンズ12の焦点距離(すなわち40〜50mm程度の値)の1/10以下の2mm程度の値に設定されているので、発光面14Aの反転投影像を比較的鮮明な像とすることができる。そしてこれにより、配光パターンPA1を、鮮明なカットオフラインCLを有する配光パターンとした上で、できるだけ小さくて明るい配光パターンとして形成することができる。
また、本実施形態においては、発光素子14の発光面14Aが光軸Axを含む水平面となす角度θが、25〜35°程度の値であり、投影レンズ12における後側焦点Fからの開口角の半角に対して±20°以下の値に設定されているので、発光素子14からの光を、直射光として、またミラー部材18Bで反射した光として、さらにはリフレクタ16で反射した光として、より多く投影レンズ12に入射させることができ、これにより光源光束の利用効率を十分に高めることができる。
上記実施形態においては、発光素子14の発光チップ14aが、1mm角程度の正方形の発光面を有しているものとして説明したが、これ以外のサイズや形状の発光面を有するものを用いることも、もちろん可能である。
また、上記実施形態においては、投影レンズ12の後側焦点Fから発光素子14の発光面14Aの下端縁14A1までの距離が、2mm程度の値に設定されているものとして説明したが、投影レンズ12の焦点距離の1/10以下の値であれば、これ以外の値(例えば1〜3mmの範囲内の適当な値)に設定した場合においても、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施形態においては、リフレクタ16の反射面16aにおける、光軸Axを含む鉛直面に沿った断面形状が、双曲線形状に設定されているものとして説明したが、これ以外の曲線形状に設定することももちろん可能である。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具を示す正面図 図1のII−II線断面図 図2の要部詳細図 上記車両用照明灯具から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図
符号の説明
10 車両用照明灯具
12 投影レンズ
14 発光素子
14A 発光面
14A1 下端縁
14a 発光チップ
14b 基板
16 リフレクタ
16a 反射面
18 ホルダ
18A 円筒部
18B ミラー部材
18Ba 上向き反射面
18Ba1 前端縁
18Ba2 後端縁
A 点
Ax 光軸
CL カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZ ホットゾーン
PA 配光パターン
PA1 第1の配光パターン
PA2 第2の配光パターン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (3)

  1. 灯具前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点近傍に配置された発光素子と、を備えてなる車両用照明灯具において、
    上記発光素子が、複数の発光チップが列状に配置されてなる横長の発光面を有しており、この発光面を上記投影レンズの後側焦点よりも後方側において前方へ向けて斜め上向きとなるようにした状態で配置されており、
    上記投影レンズの後側焦点と上記発光素子の発光面との間に、上向き反射面を有するミラー部材が、該上向き反射面の前端縁を上記投影レンズの後側焦点面と略同一面上に位置させるとともに該上向き反射面の後端縁を上記発光面の下端縁近傍に位置させるようにして配置されており、
    上記発光素子の上方近傍に、該発光素子の発光面からの光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタが配置されている、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 上記投影レンズの後側焦点から上記発光素子の発光面の下端縁までの距離が、上記投影レンズの焦点距離の1/10以下の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用照明灯具。
  3. 上記発光素子の発光面が上記光軸を含む水平面となす角度が、上記投影レンズにおける上記後側焦点からの開口角の半角に対して±20°以下の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用照明灯具。
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