JP4694587B2 - 核酸および他の生体活性分子を高等真核細胞の核に電流を用いて導入する回路装置 - Google Patents

核酸および他の生体活性分子を高等真核細胞の核に電流を用いて導入する回路装置 Download PDF

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Description

本発明は、核酸、ペプチド、タンパク質および/または他の生体活性分子を真核細胞の細胞核に電流によって導入するため、または細胞、細胞誘導体、細胞内(subcellular)粒子および/または細胞内小胞を電流によって処理するための回路装置に関する。前記回路装置は、電荷量のための少なくとも2つの記憶装置と、少なくとも1つの制御装置とからなり、前記記憶装置はそれぞれ高圧電源によって供給され、前記高圧電源はそれぞれ少なくとも1つのパワー半導体を有し、該パワー半導体は前記記憶装置に存在する電荷量をキュベット中の懸濁液に導入し、前記制御装置は前記パワー半導体を制御する。
[発明の背景]
真核生物DNAの作用部位は細胞核であるため、外部から供給されるDNAが読み取られるためには、該DNAが核に入り込む必要がある。従来のトランスフェクション方法では、DNAが細胞膜を通過して細胞質へと輸送されるのみである。ただし、高等真核生物の細胞分裂の場合、核膜が一時的に溶解されるため、DNAが受動的に核に入り込むことができ、その結果、前記DNAによってコードされたタンパク質が発現しうる。極めて小さなDNA分子(オリゴヌクレオチド)のみが自由に核膜の孔を通過して拡散しうる。したがって、休止細胞または弱分裂活性細胞の有効なトランスフェクションのためには、十分な量のより大きなDNA分子が核膜を通過して核に入り込むことを誘導する条件をつくることが必要である。本願に記載された回路装置は、高等真核細胞においてこれを可能にする。
[技術の現状]
電流によって緩衝液から細胞にDNAを導入できることは、以前から知られている。しかしながら、これまでに記載されたエレクトロポレーション(電気穿孔)のための回路装置は、高等真核細胞の細胞質へとDNAを輸送することを目的とする。したがって、トランスフェクトされたDNAの発現は依然として、細胞分裂中の核膜の溶解に依存する。これまでに知られているエレクトロポレーションのための回路装置では、高等真核細胞の核にDNAを電気的かつ特異的に導入することに取り組んだものはない。したがって、電気的な核輸送用に最適化されたエレクトロトランスフェクションのための回路装置は知られ
ていない。
バイオ・ラッド ラボラトリーズ(Bio−Rad Laboratories)社(米国、リッチモンド)の米国特許第4,750,100号(1986年)(特許文献1)には、キャパシタの放電によって最大125Aで最大3000Vを供給しうるある種の装置構造が記載されている。
米国特許第5,869,326号(ジーントロニックス インク(Genetronics,Inc.)、米国、サンディエゴ、1996年)(特許文献2)には、2つの分離電流源を用いて2つ、3つ、またはそれ以上多くのパルスを生じうるある種の装置構造が記載されている。しかしながら、これらのパルスがDNAを細胞質へと輸送することを超える作用を有することについては、請求または開示されていない。
米国特許第6,008,038号(特許文献3)および欧州特許出願EP 0 866 123A1(エッペンドルフ・ネテラー・ヒンツ(Eppendorf−Netheler−Hinz)有限会社(GmbH)、ハンブルク、1998年)(特許文献4)には、10〜500[μs]で最大1.5[kV]の短いパルスを生じうる装置が記載されている。しかしながら、これらもまた、特定の条件によってDNAを核へと輸送できることについては言及していない。
これまで知られている回路装置のなかで、DNAおよび/または他の生体活性分子を、低い細胞死亡率で細胞核へと効果的に輸送できるように最適化されているものはない。
米国特許第4,750,100号明細書 米国特許第5,869,326号明細書 米国特許第6,008,038号明細書 欧州特許出願公開第0866123号明細書
本発明の目的は、低い細胞死亡率でDNAおよび/または生体活性分子を細胞核へと効果的に輸送できる回路装置を提供することである。
本発明によれば、前記目的を達成するために、第1の記憶装置について、パラメータとしてあらかじめ設定された電圧(U1)が印加され、および第2の記憶装置について、電圧U2=R×I2×K2(式中、Rはキュベットの抵抗およびその中に含まれる懸濁液であり、I2は所望の電流であり、K2はキュベットの特性を考慮に入れた補正値である。)が印加され、パワー半導体を制御することによって、前記記憶装置のキャパシタ電圧(U1)を伴う少なくとも1つの第1のパルスが、あらかじめ設定された時間(T1)にわたって前記細胞に伝達可能であることが提供されている。
発明の実施においては、パワー半導体を制御することによって、記憶装置のキャパシタ電圧(U2)を伴う少なくとも1つの第2のパルスもまた、中断なしにキュベットに伝達可能であり、ここで、放出電荷量が、少なくとも1つの選択可能な時間間隔で監視装置によって測定可能であり、あらかじめ設定された所望の電荷量と、放出実電荷量との比較が行われ、前記放出実電荷量が前記所望の電荷量に到達した場合、あるいは前記放出実電荷量が前記所望の電荷量を超えた場合、前記パワー半導体が閉鎖される。
記憶装置から流れ出る電流を用いて放出電荷量を測定する可能性に加えて、その代わりに、ある時間間隔で、あらかじめ設定された所望の電荷量と放出実電荷量との比較が行われ、前記放出実電荷量が前記所望の電荷量に到達した場合、あるいは前記放出実電荷量が前記所望の電荷量を超えた場合、前記パワー半導体が閉鎖される。これにより、使用されるパルスの形状および数に応じて、決定のために選択可能な時間間隔を独立してあらかじめ設定することができ、例えば、第1のパルスまたはその後のそれぞれのパルスの間の放出電荷量を測定することができる。放出電荷量の測定は、前記記憶装置のうち少なくとも1つについて、通常電荷と残留の電荷との差を測定することによって決定することができる。この場合、使用されるパルス数によって、少なくとも2つの記憶装置のうち2つ以上が回路形態で使用される可能性があり、ここで、少なくとも1つの高電圧電源、監視装置、およびパワー半導体が各記憶装置に配置されることにより、細胞懸濁液を含むキュベットへ電荷量を伝達する。パルスの伝達のために、第1のパワー半導体は、持続時間が10〜100[μs]で、かつ電流密度が少なくとも2[A・cm-2]である2〜10[kV/cm]のパルスを伝達し、第2のパワー半導体は、最大持続時間が100[ms]で、かつ電流密度が2〜14[A・cm-2]であるパルスを中断なしに伝達する。したがって、放出電荷量を決定するための時間間隔は、第1のパルスおよび/または好ましくは第2のパルスまたはそれぞれ別のパルスの放出によって特定することができる。
好ましくは、第2のパルスの放出電荷量が監視され、ここで、第2のパルスのスイッチオン時間(T2)は、前記所望の電荷量に到達する時点までに放出された前記放出実電荷量と、前記所望の電荷量とを比較することによって特定可能であり、ここで、放出実電荷量を決定するために1[m秒]の測定サイクルが指定され、時間(T2)の間にキャパシタ電圧が指数関数的に低下し、前記放出実電荷量が規定電荷量(Q2)に達すると、パワー半導体は閉鎖可能である。
あるいは、第1のパルスおよび/または第2のパルスの放出後であって、少なくとも1つのあらかじめ定められた時間間隔後に、流れる電流が測定され、前記電流が定格値を超える場合または前記電流が前記定格値に満たない場合、前記放出電荷量を一定に保持するために、前記パルスの持続時間を再調整できる可能性がある。別の代替法では、第1のパルスおよび/または第2のパルスの放出後であって、少なくとも1つのあらかじめ定められた時間間隔後に、流れる電流が測定され、前記電流が定格値を超える場合または前記電流が前記定格値に満たない場合、装置の使用者に警告を与えるために、エラーメッセージが生じる可能性がある。さらに、第1のパルスおよび/または第2のパルスの放出後であって、少なくとも1つのあらかじめ定められた時間間隔後に、流れる電流が測定され、前記電流が定格値を超える場合または前記電流が前記定格値に満たない場合、前記定格値が再調整される可能性がある。
あらゆる必要な定数を決定する場合(特に、細胞懸濁液とともに使用されるキュベットに関する必要な定数を決定する場合)、細胞懸濁液を含むキュベットの抵抗が事前に測定されることがある。他の必要なパルスパラメータは、好ましくは手動であらかじめ選択されるか、あるいは必要に応じてコードの入力によって特定される。したがって、カードリーダによって回収可能なデータを使用する可能性もある。カードリーダは同時に、1つまたは複数のパルス放出過程を市販のメモリーカードに記録する目的のために、キュベットに印加された電圧、あるいはキュベットを流れる電流の時間経過を記録するのに用いられる。このメモリーカードは同時に、設定すべきパルスパラメータを記憶するために好適に使用される。
したがって、少なくとも1つのパルスのために、パルス放出の回路制御によって、所望の電荷量の伝達が確実かつ有利な方法で監視され、さらに、試料中に存在する細胞の障害を回避するために、制御された監視のみならず、あらかじめ設定された電荷量の制御および試料依存性の伝達が達成可能である。
使用者および使用される試料のさらなる安全のために、第1のパルスおよびそれに続く各パルスのための過電流遮断部が設けられる。したがって、あらかじめ設定された限界値を超える場合はいつでも、過電流遮断部により高圧パルスを中断させることができる。
記載された2〜10[kV/cm]の高圧パルスは、DNAが細胞分裂と独立して細胞核に入り込める条件を得るのに適している。細胞の損傷を少なく維持するために、このパルスは10〜最大200[μs]の間(好ましくは10〜50[μs])に限定される。これは、細胞分裂と独立してトランスフェクションを達成するために十分である。例えば、ヒト臍帯静脈由来の内皮細胞のトランスフェクションのためには、このような単一の短波高圧パルスが最適であることが明らかになった。より低い電界強度、またはより低い電流強度、あるいはより低い電流密度であるが、より長い持続時間の電流パルスは次いで、中断せずに、トランスフェクション効率に影響を及ぼす。明らかにより低い電流密度によって、このパルスは細胞の損傷がほとんどない状態で明らかにより長く持続しうる。細胞型および放電に対する細胞の感受性に応じて、最適な電流密度あるいは第2のパルスの持続時間が決定される。このように組み合わされたパルスは、例えば、ヒトの一次皮膚線維芽細胞またはメラニン細胞、または種々のヒト血液細胞に対して最適であることがわかった。異なる細胞株および異なる発現系を用いた実験において、以下のことが明らかになった。すなわち、第2のパルスの電流密度が高くなればなるほど、トランスフェクション率
、すなわちトランスフェクトされた細胞の比率に対する影響が強くなる。電流密度が低ければ低いほど、より多くの第2パルスが、第1のパルスを通じてすでにトランスフェクトされた細胞へと純粋なDNAを輸送するようになる。トランスフェクトされた細胞の発現レベルはパルスの持続時間の増大とともに増加するが、トランスフェクトされた細胞の割合は増加しない。トランスフェクション率、発現レベル、および細胞生命力について正確な細胞特異的制御を維持するためには、第2のパルスのパルス持続時間および電流密度を制御しなければならない。
細胞懸濁液に実際に伝達されるパルスを正確に制御するために、好ましい実施形態では、放出電荷量が制御される。記憶ユニットの選択可能なキャパシタ電圧によって、電流強度あるいは電流密度を制御するために、キュベットおよびその中に含まれる細胞懸濁液の抵抗を最初にあらかじめ設定しなければならない。アルミニウム電極を使用する場合、キュベットの抵抗が、電気化学的プロセスの結果としてパルス中で変化することが明らかになった。この変化は、あらかじめ設定されたパルス特異的な補正値によって考慮される。したがって、例えば、第2のパルスのための正確なパルス波形は、電荷を制御することにより、U2=R×I2×K2を用いてあらかじめ規定でき、式中、U2は記憶装置に印加されるキャパシタ電圧であり、Rはキュベットおよびその中に含まれる細胞懸濁液の抵抗であり、I2は所望の電流であり、K2はパルスに関して特異的な補正値である。
本発明の実施形態において、オーム性キュベット抵抗Rは、パルス放出の開始直前に試験電圧を印加することによって測定でき、それに応じて電圧U2の計算に際して考慮することができる。おそらく電気化学的プロセスの結果として、パルス放出前に測定される抵抗は、パルス放出中の抵抗よりも大きく変動しやすいので、抵抗Rをあらかじめ確実に設定して、キャパシタ電圧U2をパラメータとして計算することが有効であることが明らかになった。それにもかかわらず、本発明の好ましい実施形態によれば、キュベットの抵抗があらかじめ設定された抵抗範囲内にあるかどうか決定するために、パルス放出前にキュ
ベットの抵抗が測定される。測定された抵抗がこの範囲の外にある場合は、障害が存在し、パルス放出が行なわれない。
各細胞型のために、トランスフェクション率、トランスフェクション強度、および細胞生命力に対する最適な条件が設定される。回路装置の好ましい実施形態によれば、第1のパルスの電界強度および持続時間、および初期電流強度あるいは電流密度、ならびに第2パルスの実験に基づく持続時間が選択可能であり、種々の細胞型に対する最適な条件がコードによって容易に設定可能である。
回路装置は、休止真核細胞または分裂活性真核細胞のトランスフェクションのために有利な方法で使用可能である。また、回路装置は、同様の方法にて、ヒト血液細胞、ヒト血液由来多分化能性前駆細胞、ヒトの一次線維芽細胞、内皮細胞、筋細胞、またはメラニン細胞などの一次細胞のトランスフェクションに適しており、分析目的または診断目的、または生体外(ex−vivo)遺伝子治療用の医薬品の製造に使用することができる。
さらに、本発明による回路装置は、例えば電気融合、すなわち細胞、細胞誘導体、細胞内粒子および/または細胞内小胞を電流によって融合するための方法にも適しており、この方法では、例えば細胞、細胞誘導体、細胞内粒子および/または細胞内小胞が最初に適切な密度で水溶液中に懸濁され、次いでこの懸濁液はキュベットに移され、最後にキュベットの電極に電圧が印加され、懸濁液を通じて電流が発生する。あるいは、例えば、接着性の細胞、細胞誘導体、細胞内粒子および/または細胞内小胞、あるいはまた、例えば接着細胞を、懸濁させた細胞、細胞誘導体、細胞内粒子および/または細胞内小胞と融合させることができる。
本願中に記載された回路装置は、2〜10[kV/cm]のきわめて高い電界強度を生じさせ、これによりDNAおよび/または他の生体活性分子が細胞分裂と独立して核に入り込むことができる。これらの電界強度は、エレクトロポレーションにおいて通常用いられる強度をはるかに上回り、細胞膜内に孔を効果的に形成するために十分な電界強度をはるかに超えている(ルルキン(Lurquin),1997年,Mol.Biotechnol.,第7巻、第5号)によれば、平均1[kV/cm])。
したがって、本発明の対象は、核酸、ペプチド、タンパク質および/または他の生体活性分子を高等真核細胞の細胞核に電流によって導入する方法を実施するための回路装置であり、この場合、核への導入は、細胞膜に孔を形成するのに十分な電界強度の2〜10倍の電界強度のパルスによって達成される。このパルスの持続時間は少なくとも10[μs]であり、その電流密度は少なくとも2[A・cm-2]である。
この場合、核酸、ペプチド、タンパク質および/または他の生体活性分子の細胞核への導入は、2〜10[kV/cm]、好ましくは3〜8[kV/cm]のパルスによって達成でき、ここでパルスの長さは最大200[μs]である。
回路装置は、2〜14[A・cm-2](好ましくは、2〜5[A・cm-2])の電流密度と、1〜100[ms](好ましくは、1〜50[ms])の波長とを有する電流によって、第1のパルスが中断することなく生じうるように配置される。
回路装置は、細胞分裂と独立したトランスフェクションが可能であるため、分裂活性細胞に加えて、休止または弱分裂活性の一次細胞をもトランスフェクトすることができる。
一次末梢ヒト血球およびヒト血液の多分化能性前駆細胞がトランスフェクトされる。さらに別の好ましい実施形態によれば、高次真核細胞は、一次ヒト繊維芽細胞、内皮細胞、およびメラニン細胞を含む。
本発明によれば、回路装置を用いてトランスフェクトされた真核細胞は、診断目的および分析目的で、生体外遺伝子治療用の医薬品を製造するために使用できる。
本発明によれば、回路装置は、細胞分裂とは独立してトランスフェクションを達成でき、これにより、トランスフェクション実験を大幅に迅速化することができる。発現ベクターを用いるトランスフェクション実験の場合、プロモーターおよび発現タンパク質に応じた分析を、トランスフェクション後数時間で行なうことができる。
「生体活性分子」という概念は、それらが細胞内で生物活性を発現する限り、ペプチド、タンパク質、多糖類、脂質、またはこれらの分子の組合せもしくは誘導体を意味する。
本発明において、回路装置の用途としては、特に、高イオン強度および高緩衝能を有するエレクトロポレーション(電気穿孔)緩衝液に適している。
真核細胞の細胞核に核酸を導入するためには、以下のプロトコルを用いることができる。すなわち、1×105〜1×107[個]の細胞および10[μg]までのDNAを、電極間距離が2[mm]のキュベット中のエレクトロポレーション緩衝液100[μl]中で室温にて10分間インキュベートし、次いで、本発明による条件にしたがってトランスフェクトする。その後直ちに、400[μl]の細胞培地を用いてキュベットから前記細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートする。次いで、37℃の温かい細胞培地内に前記細胞をプレーティングする。
適切なキュベットは例えば、電極間距離が2[mm]または1[mm]である、原核生物のエレクトロポレーション用の市販のキュベットである。
核酸が実際に細胞分裂と独立して細胞核に侵入している証拠は、トランスフェクションと分析との間で分裂していない細胞を分析することによって得られる。前記証拠は、一方では、例えばヒト末梢血細胞などの未分裂細胞のトランスフェクションによって達成でき、他方では、分裂活性細胞に対して、トランスフェクション後数時間(せいぜい細胞の一部分が分裂し得た時点)の分析によって達成できる。
一般に用いられる略語に加えて、以下に示す略語が使用されている:
FACS 蛍光活性化細胞分類法
FCS ウシ胎児血清
PBMC 末梢血単核球
PE サイコエリスリン(psycoerythrin)
[実施例]
以下の実施例は本発明を例示するものだが、本発明を限定的には理解すべきではない。
ヒト血液由来細胞毒性T細胞のトランスフェクション
新しく調製した未刺激(未分裂)ヒト末梢血単核球(PBMC)を、マウスMHCクラスIタンパク質H−2KKの重鎖をコードするベクターでトランスフェクトした。高緩衝能(48mM×pH-1)および高イオン強度(280mM)の緩衝液中に、ベクターDNA5[μg]とともに、5×106個の細胞を電極間距離が2[mm]のキュベットに室温で添加し、さらに、持続時間が100[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く、電流密度が5[A・cm-2]で持続時間が40[ms]の電流とによってトランスフェクトした。その直後に、400[μl]の細胞培養培地を用いてキュベットから細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートし、次いで、あらかじめ温めておいた培地を含む培養シャーレに前記細胞を移動させた。24時間インキュベーションした後、ヒト細胞毒性T細胞を同定するために、PerCP結合抗CD8−抗体に加えて、ジゴキシゲニン結合抗H−2KK抗体およびCy5結合抗ジゴキシゲニン抗体を用いて、細胞を連続的にインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。ヨウ化プロピジウム(Propidiumjodid)を用いた染色によって、死細胞の数を決定した
。図1に示すように、生細胞の74.3%がH−2KK抗原を発現した。この結果は、きわめて高いトランスフェクション効率に相当する。
ヒト造血幹細胞(CD34)のトランスフェクション
実施例1で記載したように、新しく調製されたPBMCから磁気細胞分離によってCD34陽性細胞をあらかじめ濃縮した。次いで、それぞれ1×104個のCD34陽性細胞を1×106個のPBMCと混合し、これらの細胞を5[μg]のH−2KK発現ベクターDNAとともに、高緩衝能(54mM×pH-1)および高イオン強度(260mM)の緩衝液中に、電極間距離が2[mm]のキュベットに室温で添加し、さらに、持続時間が100[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く、電流密度が4[A・cm-2]で持続時間が20[ms]の電流とによってトランスフェクトした。その直後に、400[μl]の細胞培養培地を用いてキュベットから細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートし、次いで、あらかじめ温めておいた培地を含む培養シャーレに細胞を移動させた。16時間インキュベーションした後、ヒト造血幹細胞を同定するために、APC結合抗CD34抗体に加えて、サイコエリスリン(phycoerythrin)結合抗H−2KK抗体を用いて、細胞を連続的にインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur(べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。ヨウ化プロピジウム(Propidiumjodid)を用いた染色によって、死細胞の数を決定した。図2に示すように、生細胞の66.7%がH−2KK抗原を発現した。この結果は、高いトランスフェクション効率に相当する。
ヒト新生児皮膚線維芽細胞(NHDF−Neo)のトランスフェクション
ヒト新生児皮膚線維芽細胞(5×105細胞(個))を、5[μg]のH−2KK発現ベクターDNAとともに、高緩衝能(67mM×pH-1)および高イオン強度(380mM)の緩衝液中に、電極間距離が2[mm]のキュベットに室温で添加し、さらに、持続時間が100[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く、電流密度が6[A・cm-2]で持続時間が33[ms]の電流とによってトランスフェクトした。その直後に、400[μl]の細胞培養培地を用いてキュベットから細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートし、次いで、あらかじめ温めておいた培地を含む培養シャーレに細胞を移動させた。5時間インキュベーションした後、Cy5結合抗H−2KK抗体とともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur(べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。ヨウ化プロピジウム(Propidiumjodid)を用いた染色によって、死細胞の数を決定した。図3に示すように、細胞の93%がH−2KK抗原を発現した。この結果は、きわめて高いトランスフェクション効率に相当する。
ヒト新生児メラニン細胞のトランスフェクション
ヒト新生児メラニン細胞(2.5×105細胞(個))を、5[μg]のH−2KK発現ベクターDNAとともに、高緩衝能(54mM×pH-1)および高イオン強度(260mM)の緩衝液中に、電極間距離が2[mm]のキュベットに室温で添加し、さらに、持続時間が100[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く、電流密度が6[A・cm-2]で持続時間が33[ms]の電流とによってトランスフェクトした。その直後に、400[μl]の細胞培養培地を用いてキュベットから細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートし、次いで、あらかじめ温めておいた培地を含む培養シャーレに細胞を移動させた。5時間インキュベーションした後、Cy5結合抗H−2KK抗体とともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur(べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。ヨウ化プロピジウム(Propidiumjodid)を用いた染色によって、死細胞の数を決定した。図4に示すように、細胞の75.1%がH−2KK抗原を発現した。この結果は、きわめて高いトランスフェクション効率に相当する。
臍帯静脈由来ヒト内皮細胞(HUVEC)のトランスフェクション
ヒト臍帯静脈由来内皮細胞(1×106細胞(個))を、5[μg]のH−2KK発現ベクターDNAとともに、高緩衝能(67mM×pH-1)および高イオン強度(378mM)の緩衝液中に、電極間距離が2mmのキュベットに室温で添加し、さらに、持続時間が100[μs]の1000[V]のパルスによってトランスフェクトした。その直後に、400[μl]の細胞培養培地を用いてキュベットから細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートし、次いで、あらかじめ温めておいた培地を含む培養シャーレに細胞を移動させた。5時間インキュベーションした後、Cy5結合抗H−2KK抗体とともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur(べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。ヨウ化プロピジウム(Propidiumjodid)を用いた染色によって、死細胞の数を決定した。図5に示すように、生細胞の49.7%がH−2KK抗原を発現した。この結果は、きわめて高いトランスフェクション効率に相当する。
K562ヒト細胞株のトランスフェクション
K562細胞(1×106細胞(個))を、5[μg]のH−2KK発現ベクターDNAとともに、高緩衝能(24mM×pH-1)および高イオン強度(254mM)の緩衝液中に、電極間距離が2[mm]のキュベットに室温で添加し、さらに、持続時間が100[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く、電流密度が8[A・cm-2]で持続時間が10[ms]の電流とによってトランスフェクトした。その直後に、400[μl]の細胞培養培地を用いてキュベットから細胞を洗い出し、37℃で10分間インキュベートし、次いで、あらかじめ温めておいた培地を含む培養シャーレに細胞を移動させた。4時間インキュベーションした後、Cy5結合抗H−2KK抗体とともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur(べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。ヨウ化プロピジウム(Propidiumjodid)を用いた染色によって、死細胞の数を測定した。図6に示すように、細胞の69.5%がH−2KK抗原を発現した。この結果は、きわめて高いトランスフェクション効率に相当する。
サイクル3−GFPでトランスフェクトされたCHO細胞のトランスフェクション効率および平均蛍光強度
第2のパルス中に流れる電荷量の関数として、トランスフェクトされた細胞のトランスフェクション効率および平均蛍光強度を検査するために、それぞれ7×105個のCHO細胞を、5[μg]のサイクル3−GFP−ベクターDNAとともに、エレクトロポレーション緩衝液中に、電極間距離が2mmのキュベットに添加し、持続時間が10[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く第2のパルスとによってトランスフェクトした。第2のパルスでは、電流強度あるいは電流密度およびパルス時間のバリエーションを変化させた。5時間の培養後、フローサイトメーター(flow cytometer)を用いて細胞を
分析した。図7は、パルス時間にわたって電流の積分値の関数として決定されたトランスフェクション効率を示している(電荷量Q)。トランスフェクション効率は電流強度の増加とともに上昇しうることが明らかである(開放円)。これに対して、電流強度が一定である場合、パルス時間の増加によって効率が大幅に上昇することはない(閉鎖円)。トランスフェクトされた細胞の蛍光強度(輝度)は、電荷量Qの増加とともに上昇するが、Qが高い場合飽和に達する。Qの増加が電流強度の上昇(開放円)またはパルス長の増加(閉鎖円)によって達成されたかどうかについては、大きな違いは示されていない。
サイクル3−GFPでトランスフェクトされたジャーカット(Jurkat)細胞のトランスフェクション効率および平均蛍光強度
第2のパルス中に流れる電荷量の関数として、トランスフェクトされた細胞のトランスフェクション効率および平均蛍光強度を検査するために、それぞれ4.5×105個のジャーカット細胞を、5[μg]のサイクル3−GFP−ベクターDNAとともに、エレクトロポレーション緩衝液中に、電極間距離が2mmのキュベットに添加し、持続時間が10[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く第2のパルスとによってトランスフェクトした。第2のパルスでは、電流強度あるいは電流密度およびパルス時間のバリエーションを変化させた。5時間の培養後、フローサイトメーターを用いて細胞を分析した。図8は、パルス時間にわたって電流の積分値の関数として決定されたトランスフェクション効率を示している(電荷量Q)。CHO細胞を用いる場合、トランスフェクション効率は電流強度の増加とともに上昇しうることが明らかである(開放円)。これに対して、電流強度が一定である場合、パルス時間の増加によって効率が大幅に上昇することはない(閉鎖円)。トランスフェクトされた細胞の蛍光強度(輝度)は、電荷量Qの増加とともに上昇するが、Qが高い場合飽和に達する。Qの増加が電流強度の上昇(開放円)またはパルス長の増加(閉鎖円)によって達成されたかどうかについては、大きな違いは示され
ていない。
H−2KKでトランスフェクトされたジャーカット細胞のトランスフェクション効率および平均蛍光強度第2のパルス中に流れる電荷量の関数として、トランスフェクトされた細胞のトランスフェクション効率および平均蛍光強度を検査するために、それぞれ1×106個のジャーカット細胞を、2[μg]のH2KK発現ベクターDNAとともに、エレクトロポレーション緩衝液中に、電極間距離が2mmのキュベットに添加し、持続時間が10[μs]の1000[V]のパルスと、それに引き続く第2のパルスとによってトランスフェクトした。第2のパルスでは、電流強度あるいは電流密度およびパルス時間のバリエーションを変化させた。3.5時間の培養後、Cy5結合抗H2KKで細胞をインキュベートし、フローサイトメーターを用いて細胞を分析した。図9は、パルス時間にわたって電流の積分値の関数として決定されたトランスフェクション効率を示している(電荷量Q)。トランスフェクション効率は電流強度の増加とともに上昇しうることが明らかである(開放円)。これに対して、電流強度が一定である場合、パルス時間の増加によって効率が大幅に上昇することはない(閉鎖円)。トランスフェクトされた細胞の蛍光強度(輝度)は、電荷量Qの増加とともに上昇するが、Qが高い場合飽和に達する。Qの増加が電流強度の上昇(開放円)またはパルス長の増加(閉鎖円)によって達成されたかどうかについては、大きな違いは示されていない。
本発明をさらに以下の図面によって述べる。各図は以下の通りである。
図1は、H−2KK発現ベクターでトランスフェクトされたPBMCのフローサイトメトリー分析を示す。ヒト細胞毒性T細胞を同定するために、PerCP結合抗CD8−抗体に加えて、ジゴキシゲニン結合抗H−2KK抗体およびCy5結合抗ジゴキシゲニン抗体とともに細胞を連続的にインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した(FL−2、FL−3=蛍光チャネル2,3;SSC=側方散乱、FSC=前方散乱、PerCP=ペリジニンクロロフィルタンパク質、CD=分化クラスター)。
図2は、H−2KK発現ベクターでトランスフェクトされたPBMCから濃縮されたCD34陽性幹細胞のフローサイトメトリー分析を示す。ヒトCD34陽性造血幹細胞を同定するために、APC結合抗CD34抗体に加えて、サイコエリスリン結合抗H−2KK抗体とともに細胞を連続的にインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した(FL−1、FL−3=蛍光チャネル1、3;SSC=側方散乱、FSC=前方散乱、PE=サイコエリスリン、APC=アロサイコエリスリン、CD=分化クラスター)。
図3は、H−2KK発現ベクターでトランスフェクトされたヒト新生児皮膚線維芽細胞(NHDF−Neo)のフローサイトメトリー分析を示す。Cy5結合抗H−2KKとともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))で細胞を分析した(FL−1、F−2、FL−3=蛍光チャネル1、2、3;SSC=側方散乱、FSC=前方散乱)。
図4は、H−2KK発現ベクターでトランスフェクトされたヒト新生児メラニン細胞(NHEM−Neo)のフローサイトメトリー分析を示す。Cy5結合抗H−2KKとともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した(FL−1、F−2、FL−3=蛍光チャネル1、2、3;SSC=側方散乱、FSC=前方散乱)。
図5は、H−2KK発現ベクターでトランスフェクトされたヒト臍帯由来の内皮細胞(HUVEC)のフローサイトメトリー分析を示す。Cy5結合抗H−2KKとともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))とともに細胞を分析した(FL−1、F−2、FL−3=蛍光チャネル1、2、3;SSC=側方散乱、FSC=前方散乱)。
図6は、H−2KK発現ベクターでトランスフェクトされたK562ヒト細胞株のフローサイトメトリー分析を示す。Cy5結合抗H−2KK抗体とともに細胞をインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))で分析した(FL−1、F−2、FL−3=蛍光チャネル1、2、3;SSC=側方散乱、FSC=前方散乱)。
図7は、CHO細胞のトランスフェクション効率、ならびに流れた電荷量Qの関数として陽性細胞の平均蛍光強度(輝度)を示すグラフである。CHO細胞をサイクル3−GFP発現ベクターでトランスフェクトし、5時間後にフローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。閉鎖円は一定の電流強度(2A)あるいは電流密度(4A・cm-2)におけるパルス時間の段階的上昇に相当し、開放円は電流強度の上昇に相当する。
図8は、ジャーカット細胞のトランスフェクション効率、ならびに流れた電荷量Qの関数として陽性細胞の平均蛍光強度(輝度)を示すグラフである。ジャーカット細胞をサイクル3−GFP発現ベクターでトランスフェクトし、5時間後にフローサイトメーター(FACScalibur,べクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson))とともに細胞を分析した。閉鎖円は一定の電流強度(2A)あるいは電流密度(4A・cm-2)におけるパルス時間の段階的上昇に相当し、開放円は電流強度の上昇に相当する。
図9は、ジャーカット細胞のトランスフェクション効率、ならびに流れた電荷量Qの関数として陽性細胞の平均蛍光強度(輝度)を示すグラフである。ジャーカット細胞をH−2KK発現ベクターでトランスフェクトし、3.5時間後にCy5結合抗H−2KKとともにインキュベートし、フローサイトメーター(FACScalibur(べクトン・ディッキンソン,Becton Dickinson))を用いて細胞を分析した。閉鎖円は一定の電流強度(2A)あるいは電流密度(4A・cm-2)におけるパルス時間の段階的上昇に相当し、開放円は電流強度の上昇に相当する。
図10は、必須の個々の構成物とともにエレクトロポレータ1を示すブロック図である。これらは、調整ユニット2、制御ユニット3、および2つのパワー半導体9、10を含む。制御ユニット3は、電圧供給ユニット4と、少なくとも2つのHV電源5、6とに接続される。HV電源5、6はそれぞれ後述する記憶装置7、8に接続されている。パワー半導体9、10はパルス放出のために設けられている。パワー半導体9、10は、分離ステージ11、12を経由して、制御ユニット3によってHVスイッチ13および制御ユニット14を用いて制御される。記憶装置7、8はパワー半導体9、10の入力部と直接接
続され、ここで、記憶装置7、8は、使用される電界強度およびパルス持続時間に応じて1つまたは複数のキャパシタからなることができる。パワー半導体9は、例えばIGBTからなることができ、パワー半導体10はMOSFETからなることができる。しかしながら、「パワー半導体」という用語は、他のすべての電気的構成要素または電気的構成要素集合体を包含すべきであり、それらによって本発明の範囲内で切り替えられる電圧および電流が、必要とされる切り替え時間によって切り替えられることを意味する。IGBTの出力部はキュベット接続部15と直接接続されているのに対し、MOSFET10の出力部は抵抗16およびダイオード17を介してキュベット接続部15と接続されている。
したがって、両方のパワー半導体9、10が同時に制御された場合、第2のパワー半導体10を経由してパルスが逆流することはない。この目的のために、ダイオード17がキュベット接続部15と陰極側で接続されている。第2のキュベット接続部18は抵抗19を経由してアースと接続されている。抵抗19は電圧降下を測定し、過電流切り替えステージ20に供給するメス−シャント(measuring shunt)を含む。過電流切り替えステージ20は、スイッチ21を用いて、潜在的な分離ステージ11およびHVスイッチ13を経由したパルス放出を中断させることができるのに対し、第2の過電流切り替えステージ22はスイッチ23を経由してMOSFET10用の制御ユニット14の制御システムを中断する。最大電流を超えた場合に電流を切断するために、抵抗16を経由して付加された電圧は、過電流切り替えステージ22に供給される。抵抗16が高電圧回路内に直接配置されていることにより、スイッチ23は潜在的な分離ステージ12の後に配置されている。これにより、高圧パルスが制御ユニット3に達することはないため、操作員が危険にさらされることはない。過電流切り替えステージ20の場合、低抵抗の測定抵抗19がキュベット接続部15、18の後に配置され、この測定抵抗19がアースに接続されていることにより、高電圧パルスの伝達を排除することができる。エレクトロポレータ1の使用目的に応じて、付属の記憶装置7、8を伴う1つまたは複数の高電圧電源5、6と、必須の潜在的な分離ステージ11、12と、パワー半導体9、10を制御するためのHVスイッチ13あるいは制御ユニット14と、を使用することができる。必要な容量およびブレークダウン電圧の1項または複数のキャパシタが記憶装置7、8に設けられることにより、適切な高い電荷量を蓄積でき、前記電荷はキュベット接続部15へと伝達できる。
以下の図11〜図18は、個々の構成要素の回路図を示すブロック図である。
図11は、設定されるパラメータ信号の入力のための制御パネルの回路図を示し、ここで、前記信号はスイッチキー30によってあらかじめ選択可能であり、表示要素31を用いて視覚的に試験することができる。LED32は装置が動作スタンバイの状態であることを示している。必要なパラメータは回路内に調製され、コネクタ33を経由して図14に従った制御システムへと伝達される。
図12は、カードリーダ34の回路図を示す。カードリーダ34では、特定の生体物質に関してあらかじめ設定されたパラメータが読み取られ、このパラメータは図14に示すような制御ユニットへと伝達される。
図13は、供給ユニットの回路図を示す。供給ユニットは、実質的に、150/230ボルトの転換スイッチ35と、変換ステージ36とからなる。変換ステージ36は、必要な操作電圧を発生させるために、一次スイッチと、電圧供給器と、二次制御ステージとを有する。この目的のために、整流器37の背後には、複数の電圧制御装置38が挿入されている。
図14は、ブロック図から確認できる2つのHV電源5、6の回路図を示す。HV電源5、6はいずれも、供給ユニットからの電圧U1によって動作し、ここで、各制御ステージ39が制御システムからの制御信号U3on、U5onを受信し、印加電圧U1は、変換装置ステージ40を経由したパルスの形で、複数のキャパシタを備えた記憶装置7、8をチャージする。到達する所望の電圧は、図15に示すように、出力信号U3sense、U5senseによって制御システムに伝達される。図15に示すように、記憶装置7の電圧U5はHVスイッチ13に供給され、図16に示すように、記憶装置8の電圧U3は電流制御ステージに供給される。
図15は、HVスイッチ13の回路図を示す。HVスイッチ13は、図16に示すように、パルス制御ステージにより生じる信号HINを含み、この信号HINは第1のパワー半導体9を制御する。HVスイッチ13は、印加電圧U5をソルダパッド41に伝達し、このソルダパッド41はキュベットを接続するためのHVケーブル用であり、前記キュベットはさらに第2のソルダパッド42を経由して低抵抗の測定抵抗を介してアースと接続されている。過電流遮断ステージ20は、あらかじめ設定された最大の電流上昇を超えた場合、パワー半導体9を切断するために、図18に示すように、制御ユニットに対して制御信号を伝達する。第1のソルダパッド41はさらに、図12に示す電流制御ステージの電圧出力部U4と接続され、制御された電流がキュベットへと流れることにより、高電圧パルスの後に所定の電荷量を放出させる。図16による電流制御ステージは、潜在的な分離ステージを経由して、図18による制御ユニット3の制御信号を受け取り、記憶装置8に印加される電圧U3を、ソルダパッド41を経由して放出される電圧U4へと制御する。この場合、本発明によれば、Q制御または電流制御が用いられることにより、記憶装置8に存在する電荷があらかじめ規定された時間間隔(例えば、1ミリ秒)で決定され、通常電荷を考慮に入れた放出電荷量が決定される。
図18は、制御ユニット3の回路図を示す。制御ユニット3は、あらかじめ設定された手動の値、またはカードリーダ34によって入力された値のいずれかを考慮し、さらなる監視信号に基づいて、図16に示す電流制御ユニット14の制御を行う。これに対して、図15に示すように、図17に示すパルス監視ステージ43を経由して、手動によって高電圧パルスを放出させた後に、HVスイッチ13が制御される。したがって、HVパルスが放出された後、図16に示す電流制御ユニット14を経由して電荷量を監視することができる。
したがって、パルスパラメータの事前設定は、一方では手動によって、他方ではカードリーダによって行うことができる。したがって、存在する制御エレクトロニクスを介してパルスを手動によって放出させる場合、必要に応じて、流れる電流および高電圧パルスを監視しながらあるいは監視せずに、電荷量を監視するとともに、第2のHV電源を経由して連続的な電気信号を放出することができる。
図19は、本発明の好ましい実施形態による制御ユニット3(図10参照)によって制御されるパルス放出プロセスの操作手順を模式的に示す流れ図(フローチャート)である。まず、手動またはメモリーカードからの読み出しによって、必要なパルスパラメータをあらかじめ設定する(図示せず)。操作の開始(例えば、相当する押ボタンの作動による)後、キュベット接続部15、18に低電圧(例えば、12[V])を印加し、次いでステップ44において電流を測定(例えば、2[ms])することによって、キュベットのオーム性抵抗が最初に測定される。照会45では、この抵抗が所定の範囲内にあるかどうかを確認する。この抵抗が範囲内にない場合、その後のプロセスを中断する。測定された抵抗値は、本発明の本実施形態における電荷電圧U2の計算には以降利用されない。抵抗が適切に所定の範囲内にある場合は、ステップ46において、記憶装置7、8を所定の電圧U1およびU2に荷電する。所望の電荷電圧に達した場合、HV電源5、6による荷電を切断する。次のパルス放出中に記憶装置の再荷電は行われない。その後、高電圧パルスのパルス放出は、ステップ47において、半導体スイッチ9の閉鎖によって開始する。その結果、比較的高い電流が細胞を通過して流れる。電流の急上昇が過電流遮断ステージ20によって確認された場合、安全のためにスイッチ9が直ちに開放され、実験は停止される。本実施形態によれば、高電圧パルスは、あらかじめ設定された時間(数マイクロ秒)後に終了し、その後、第2のパルスが直ちに中断なく続く。このため、ステップ48において、第1の半導体スイッチ9の開放直前に第2の半導体スイッチ10はすでに閉鎖されているため、両方のパルス間の中断なしの移行が生じる。短い時間間隔で両方の高電圧スイッチ9、10が同時に閉鎖され、ダイオード17が、記憶装置7から記憶装置8へとより高電圧が印加されるのを阻止する。半導体スイッチ10は次いで、あらかじめ設定された電荷Qがキュベットに流れるまで(過電流遮断ステージ22によって最大電流を超えない限り)開放し続ける。このため、ステップ49において、キュベットを流れる電流が所定の時間間隔(例えば、1ms)で測定および積分される。あらかじめ設定された電荷に到達次第(照会50参照)、スイッチ10が開放し、実験は終了する。記憶装置8の容量は、第2のパルスの持続時間中に電圧が段階的にあるいはゆっくり低下するように選択される。障害により、記憶装置がほぼ完全に放電したのにも関わらず、依然としてあらかじめ設定された所望の電荷に到達しない場合においても、適切に選択された時間制限を超えた後に操作を中断することができる。
ヒト血液由来細胞毒性T細胞のトランスフェクションを示す図である。 ヒト血液由来多分化能性前駆細胞のトランスフェクションを示す図である。 ヒト新生児皮膚線維芽細胞のトランスフェクションを示す図である。 ヒト新生児皮膚メラニン細胞のトランスフェクションを示す図である。 臍帯由来ヒト内皮細胞のトランスフェクションを示す図である。 K562細胞株のトランスフェクションを示す図である(トランスフェクション後4時間の分析)。 電流強度、パルス時間、および電荷量の関数としたトランスフェクション効率の検査、および電荷量の関数とした発現強度の検査、CHO細胞系を用いた実験を示す図である。 電流強度、パルス時間、および電荷量の関数としたトランスフェクション効率の検査、および電荷量の関数とした発現強度の検査、ジャーカット(Jurkat)細胞系を用いた実験を示す図である。 電流強度、パルス時間、および電荷量の関数としたトランスフェクション効率の検査、および電荷量の関数とした発現強度の検査、ジャーカット(Jurkat)細胞系および表面マーカータンパク質H−2KKを用いた実験を示す図である。 エレクトロポレータの回路を示すブロック図である。 制御パネルを示す回路図である。 カードリーダを示す回路図である。 供給ユニットを示す回路図である。 HV電源を示す回路図である。 HVスイッチを示す回路図である。 電流制御システムを示す回路図である。 磁気パルス検出器を示す回路図である。 制御システムを示す回路図である。 パルス放出プロセスの手順を説明する流れ図である。
符号の説明
1 エレクトロポレータ(電気穿孔装置)
2 調整ユニット
3 制御ユニット
4 電圧供給ユニット
5 HV電源
6 HV電源
7 記憶装置
8 記憶装置
9 パワー半導体
10 パワー半導体
11 分離ステージ
12 分離ステージ
13 HVスイッチ
14 制御ユニット
15 キュベット接続部
16 抵抗
17 ダイオード
18 キュベット接続部
19 抵抗
20 過電流遮断ステージ(過電流切り替えステージ)
21 スイッチ
22 過電流遮断ステージ(過電流切り替えステージ)
23 スイッチ
30 スイッチキー
31 表示要素
32 LED
33 コネクタ
34 カードリーダ
35 転換スイッチ
36 変換装置(変換ステージ)
37 整流器
38 電圧制御装置
39 制御ステージ
40 変換装置ステージ
41 ソルダパッド
42 ソルダパッド
43 パルス監視ステージ
44 51ステップまで

Claims (15)

  1. 核酸、ペプチド、タンパク質および/またはその他の生体活性分子を電流によって真核細胞の細胞核に導入し、その場合に少なくとも1つの電圧パルスを細胞に供給する方法であって、
    電圧パルスによって供給される電荷量を、少なくとも1つの選択可能な時間間隔で測定し、その場合に、あらかじめ設定された所望の電荷量と実際に供給された電荷量との比較を行い、電圧パルスが所望の電荷量に到達した時点あるいは所望の電荷量を超過した時点で電圧パルスを停止することを特徴とする方法。
  2. キャパシタ電圧(U 1 )を伴う第1のパルスを細胞に供給した後、中断なしにキャパシタ電圧(U 2 )を伴う少なくとも1つの第2のパルスを供給することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 電荷供給量を、対応する記憶装置(7、8)の通常の電荷と残留電荷との差から決定することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 電界強度が2〜10[kV/cm]、持続時間が10〜100[μs]、かつ電流密度が少なくとも2[A・cm -2 ]である第1のパルスを細胞に印加した後、中断なしに電流密度が2〜14[A・cm -2 ]で最大持続時間が100[ms]である第2のパルスをも細胞に供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 供給電荷を決定する時間間隔を、第1のパルスおよび/または好ましくは第2のパルスまたはさらに別の各パルスの電荷の供給と同時に指定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 第2のパルスのスイッチオン時間(T 2 )が、所望の電荷量と、測定時間までに供給された実際の電荷量との比較を行うことによって指定され、所望の電荷量に到達した時点で終了することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 実際の電荷量を決定するために1[msec]の測定サイクルを選択し、その場合に、時間(T 2 )の間にキャパシタ電圧が指数関数的に低下し、パルスが規定電荷量(Q 2 )に到達した時点でパルスを停止することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 1つの第1のパルスおよび/または第2のパルスを発生させた後、少なくとも1つのあらかじめ定められた時間間隔後に、流れる電流を測定し、前記電流が定格値を超過する場合または定格値に満たない場合、電荷供給量を一定に保持するためにパルスの持続時間を再調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 1つの第1のパルスおよび/または第2のパルスを発生させた後、少なくとも1つのあらかじめ定められた時間間隔後に、流れる電流を測定し、前記電流が定格値を超過する場合または定格値に満たない場合、エラーメッセージが生じることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  10. 1つの第1のパルスおよび/または第2のパルスを誘発した後、少なくとも1つのあらかじめ定められた時間間隔後に、流れる電流を測定し、前記電流が定格値を超過する場合または定格値に満たない場合、定格値を再調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  11. パルスのあらかじめ選択された設定パラメータ(U 1 、T 1 、I 2 、T 2 、K 2 )を、手作業あるいはコード入力により入力することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 第1のパルスおよび第2のパルスに対する過電流遮断を実行することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. (U 2 )の計算に用いられるキュベットの抵抗Rを、パワー半導体(9、19)を起動する前に抵抗測定によって決定することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. (U 2 )の計算に用いられるキュベットの抵抗Rをあらかじめ設定することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  15. パルスのあらかじめ選択された設定パラメータ(U 1 、T 1 、I 2 、T 2 、K 2 、R)を、メモリーカードを介して読み取ることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
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