JP4694447B2 - 原材料前処理用坩堝 - Google Patents
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Description
がある。原材料前処理品の径が育成坩堝の径よりも大きな場合には育成坩堝に原材料前処理品を収容するために原材料前処理品を砕く必要があり、その際の汚染や、充填率の低下があり好ましくない。また原材料前処理品の径が育成坩堝の径よりも小さすぎる場合には充填率が低下するため好ましくない。
すなわち、本発明の原材料前処理用坩堝とは、
その嵩密度が、真密度よりも小さな原材料を溶融後、固化するための坩堝であって、
底部内壁に対して実質的に垂直な第一側部内壁と、
その下端位置の高さが、第一側部内壁の上端位置の高さよりも高い位置にあり、底部内壁に対して実質的に垂直な第二側部内壁と、
第一側部内壁の上端から第二側部内壁の下端へと延びる第一傾斜内壁とを有し、
第一側部内壁の上端位置における水平断面積が、第二側部内壁の下端位置における水平断面積よりも小さいことを特徴とする内部に段差を有する原材料前処理用坩堝である。
前記原材料前処理用坩堝の底部内壁と第一側部内壁の下端とが、10〜80°の仰角を有する第二傾斜内壁を介して繋がっていてもよい。
前記原材料前処理用坩堝の第一側部内壁と第一傾斜内壁とが、係脱可能な部材によって形成されていてもよい。
本発明の原材料前処理用坩堝を用いて前処理を行うことが可能な原材料については特に限定は無いが、例えばシリコン、ゲルマニウム等の半導体やフッ化カルシウムやフッ化バリウム等のフッ化金属等が挙げられる。
むフッ化金属製造用の原材料を得る際には、このような物が原材料として入手できる場合には、当該原材料を本発明の原料前処理用坩堝で処理しても良いし、これらを構成する各フッ化金属を所定比で混合し、この混合物を直接、あるいは一旦加熱して焼結させた後に本発明の原料前処理用坩堝で処理してもよいが、より好ましくは、各フッ化金属を別々に処理することが、揮発などによる組成の変化を生じ難く好ましい。
)は、85〜95°の範囲内であり、88〜92°の範囲にあることがより好ましく、90°であることが最も好ましい。
当該傾斜は、段差上端面に原料溶融液の液溜まりを生じることなく、重力の作用により坩堝下方へ向かって流れて行く程度であれば特に限定されるものではないが、傾斜がきつすぎると、坩堝に投入可能な原材料の量が著しく減少して効率が低下する。そのため、該傾斜角は1〜30°であることが好ましく、1〜20°であることがより好ましく、2〜15°であることが特に好ましい。
することが好ましく、特に500〜3000cm2程度である。
として含む酸化カルシウムとスカベンジャーとが反応する温度まで上昇させる。用いるスカベンジャーにもよるが、フッ化鉛を用いた場合には700〜900℃程度である。反応により生じた酸化鉛は、さらに坩堝構成材等の炭素と反応して金属鉛や一酸化炭素等を生じ、これらはガスとして坩堝外、次いで炉外へと排気される。このとき、坩堝内における原材料の厚さが薄いほうが坩堝底部からのガスが抜けやすい。
[実施例1]
図1は本発明の実施例1の原材料前処理用坩堝R1を示したものである。
側部2の略中間部より上方の膨出壁が形成されていない部分の内側(第二側部内壁)2aの下端の位置は、前述の第一側部内壁3aの上端よりも高い位置に実質的に垂直に形成され、第二側部内壁2aの下端と第一側部内壁3aの上端とが膨出壁の上面によって形成される第一傾斜内壁3bによって接続されており、第一側部内壁3aの上端位置における水平
断面積は、第二側部内壁2aの下端位置における水平断面積よりも小さくなるように形成
されている。
原材料前処理用坩堝R1の原材料収容可能容積をVとしたとき、小径空間Dの体積と等しい第一側部内壁3aの上端位置よりも下方の部分の容積が0.65〜0.15Vの範囲
にとなるように、膨出壁3を形成することが好ましい。
前処理用坩堝の内部空間Aの体積から、重ねることにより、原材料を収容することができない空間の体積を除いた体積となる。
[実施例2]
図2は本発明の実施例2の原材料前処理用坩堝R2を示したものである。
図4は本発明の実施例3の原材料前処理用坩堝R4を示したものである。
この原材料前処理用坩堝R4は、底部1とこの底部1を囲繞する側部2とを有し、一方面が開口した有底筒状に形成されている。該側部2は下部を構成する小径部20とそれより上方の部分を構成する大径部21と該小径部20と大径部21とを接合する傾斜部22とにより段違い状に形成される。原材料前処理用坩堝R4ではこの底部1と側部2とにより内部空間Aが形成されている。内部空間Aは、大径部21におよび傾斜部22よって上部側に大径空間部Cが、小径部20によって下部側に小径空間Dがそれぞれ形成され、内部に段差を有している。
合には、多量の原材料を前処理することができ、バッチ収量に優れる。
例えば、実施例3の原材料前処理用坩堝R4に設けたガス孔24や第二傾斜壁25は、前述の実施例1や2として示した原料前処理用坩堝においても設けることが好ましい。
図6は本発明の実施例4の原材料前処理用坩堝R5を示したものである。
実施例4の原材料前処理用坩堝R5の構成は、第一傾斜内壁3bの傾きが一定でない以外は上述の原材料前処理用坩堝R1と同様である。
図7は本発明の実施例5の原材料前処理用坩堝R6を示したものである。
この原材料前処理用坩堝R6は、底部1とこの底部1を囲繞する側部2とを有し、一方面が開口した有底筒状に形成されている。原材料前処理用坩堝R6ではこの底部1と側部2とにより内部空間Aが形成されている。内部空間Aは、側部2の下端から高さ方向の略中間部にわたり、径内任意の位置に向かって膨出壁3が形成されることにより、上部側に
大径空間部Cが、下部側に小径空間Dがそれぞれ形成され、内部に段差を有している。このように本発明の原料前処理用坩堝においては、必ずしも中心軸対称の形状であることは要しない。
1a・・・底部内壁
1b・・・底部外壁
2・・・側部
2a・・・第二側部内壁
3・・・膨出壁
3a・・・第一側部内壁
3b・・・第一傾斜内壁
4・・・凹部
5・・・上端開放部
10・・・坩堝本体
11・・・係脱可能部材
11a・・・第一側部内壁
11b・・・第一傾斜内壁
11c・・・係脱可能部材底部
11d・・・係脱可能部材外周部
12・・・螺子
13・・・螺子
20・・・小径部
20a・・・第一側部内壁
21・・・大径部
22・・・傾斜部
22b・・・第一傾斜内壁
22c・・・第一傾斜外壁
23・・・デッドスペース
24・・・ガス孔
25・・・第二傾斜内壁
A・・・内部空間
C・・・大径空間
D・・・小径空間
Claims (5)
- その嵩密度が、真密度よりも小さな原材料を溶融後、固化するための坩堝であって、
底部内壁に対して実質的に垂直な第一側部内壁と、
その下端位置の高さが、第一側部内壁の上端位置の高さよりも高い位置にあり、底部内壁に対して実質的に垂直な第二側部内壁と、
第一側部内壁の上端から第二側部内壁の下端へと延びる第一傾斜内壁とを有し、
底部内壁と第一側部内壁の下端とが、10〜80°の仰角を有する第二傾斜内壁を介して繋がっており、
第一側部内壁の上端位置における水平断面積が、第二側部内壁の下端位置における水平断面積よりも小さいことを特徴とする内部に段差を有する原材料前処理用坩堝。 - 第一傾斜内壁の仰角が1〜30°の範囲にある請求項1記載の原材料前処理用坩堝。
- 原材料前処理用坩堝の原材料収容可能容積をVとしたとき、第一側部内壁の上端位置よりも下方の部分の容積が、0.65V〜0.15Vの範囲にある請求項1または2に記載の原材料前処理用坩堝。
- 第一側部内壁と第一傾斜内壁とが、係脱可能な部材によって形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の原材料前処理用坩堝。
- 第一傾斜内壁を形成する傾斜部の外側が、底部外壁よりも高い位置にある請求項1〜3のいずれか一項に記載の原材料前処理用坩堝。
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