JP4693154B2 - 伝動用平ベルト - Google Patents

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Description

本発明は、伝動用平ベルトに関し、特に、複数の軸に屈曲するように掛け渡され、両面駆動に使用可能な伝動用平ベルトに関する。
伝動ベルトには、Vリブドベルト、平ベルトなどがあり、それらは、自動車、一般産業機械、電気、OA機器など種々の用途に使用されている。
Vリブドベルトは、ベルト内面の長手方向に対して垂直方向に複数のリブ溝を形成し、該リブ溝にそれぞれ係合するように設けられたリブ部を有する軸(プーリ)に巻き掛けられて、該プーリとの間で高い動力が伝動されるようにしたものである。
それに対し、平ベルトは、ベルトの内面及び外面に同じ材料からなるゴムが接着され、何れの面も平面に形成されているので、複数のプーリにベルトの内面及び外面を接するように掛け渡すことができるため、プーリの数が多く配置が複雑である場合に使い勝手が良い。また、平ベルトは、Vリブドベルトのように、リブ溝が形成されていないので、当該ベルトを掛け渡すプーリにもリブ部が不要で、安価である。
このような伝動用平ベルトを車載エンジン用として使用した場合の一般的な全体構成の概略図を図2に示す。図2に示すように、伝動用平ベルト10は、クランクプーリ21から時計回りに、テンションプーリ31,オルタネータプーリ22,23、オイルポンププーリ24、アイドラプーリ32,パワステプーリ25,アイドラプーリ33,エアコンプーリ26及びウォータポンププーリ34の各軸上に掛け渡されている。
クランクプーリ21は、車載エンジンの出力軸であるクランク軸上に取り付けられ、所定の回転力をもって、時計回り方向に回転している。テンションプーリ31は、伝動用平ベルト10の張力を調整するオートテンショナに設けられている。オルタネータプーリ22,23はオルタネータの入力軸に取り付けられている。オイルポンププーリ24は、オイルポンプの入力軸に取り付けられている。パワステプーリ25は、自動車のパワーステアリング装置用ポンプの入力軸に取り付けられている。エアコンプーリ26は、自動車のエアコン用コンプレッサの入力軸に取り付けられている。ウォータポンププーリ34は、ウォータポンプの入力軸に取り付けられている。
上記プーリのうち、クランクプーリ21は、伝動用平ベルト10を回動させる駆動プーリである。また、オルタネータプーリ22,23、オイルポンププーリ24、パワステプーリ25、エアコンプーリ26及びウォータポンププーリ34は、クランクプーリ21により回動された伝動用平ベルト10の回転力を受けて、それぞれの入力軸に動力を伝える従動プーリである。
このように、伝動用平ベルト10はテンションプーリ31により引っ張られて巻き付けられているので、全体的に引っ張り応力を受けている。また、伝動用平ベルト10は、各プーリによって内側又は外側に曲げられているので、ベルトが伝動されると、各プーリを経由して動くベルトの内面及び外面は圧縮と伸長とが繰り返されることとなる。よって従来の平ベルトは、その表裏両面が、引っ張り応力と伸縮とに耐えうるような同一特性を備えたものとして構成されていた。
しかしながら、図2に示すような多軸のレイアウトに使用された平ベルトは、ベルト面が摩耗により破損しやすく、一方のベルト面が十分使用に耐え得る強度を保持しているにもかかわらず、ベルト全体としては使用することができないという問題が生じていた。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、ベルトとプーリとの摩擦伝動によって発生する摩耗により、ベルト内周側が破損することを防止し、ひいては、ベルト全体の寿命を向上させるようにした伝動用平ベルトを提供することを課題とする。
上記の問題で解決すべく、本発明者らが鋭意検討したところ、同一の特性が要求されるように思われる多軸のレイアウトにおいても、そのプーリの配置によってベルトの表裏両面に求められる特性が異なることを見出した。
即ち、本発明に係る伝動用平ベルトは、第一のカバーゴム層と、該第一のカバーゴム層の反対面に形成された第二のカバーゴム層とを備えてなり、両面がプーリに接し、且つ、前記第一のカバーゴム層が前記第二のカバーゴム層よりも多くプーリに接するように多軸の伝動装置に使用される伝動用平ベルトであって、前記第一のカバーゴム層を前記第二のカバーゴム層よりも層の厚みを厚くさせていることを特徴とする。
上記伝動用平ベルトによれば、第一のカバーゴム層の厚みを厚くするようにしたので、ベルトがプーリとの摩擦伝動によって発生する摩耗により、第一のカバーゴム層が破損することを防止し、ひいては、ベルト全体の寿命を向上させることができる。
本発明に係る伝動用平ベルトは、伝動を受けやすい面の層を、他方の層よりも厚くするようにしたので、ベルトとプーリとの摩擦伝動によって発生する摩耗により、ベルト面が破損することを防止し、ひいては、ベルト全体の寿命を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る伝動用平ベルトの部分断面図である。
図1に示すように、伝動用平ベルト10は、ベルトの長手方向に複数の心線11が埋設された接着ゴム層12と、該接着ゴム層12の外面に沿って接着された外カバーゴム層14(第二のカバーゴム層)と、接着ゴム層12の内面に沿って接着された内カバーゴム層13(第一のカバーゴム層)とが層状に積層されて構成されている。
このように構成された伝動用平ベルト10の製造方法を以下に説明する。まず、外カバーゴム層14,内カバーゴム層13及び一対の層からなる接着ゴム層12の各層をそれぞれ帯状に形成する。そして、内カバーゴム層13の上面に一方の接着ゴム層12を配置し、その上面に複数の心線11をベルトの長手方向に等間隔に配置し、その上面に他方の接着ゴム層12を配置する。そして、他方の接着ゴム層12の上面に外カバーゴム層14を配置する。次いで、プレスにて加圧加熱して、心線11を埋設した接着ゴム層12と、外カバーゴム層14と、内カバーゴム層13とを一体的に接着させる。このようにして、本発明に係る伝動用平ベルト10を作製することができる。
本発明の伝動用平ベルトは、内カバーゴム層13及び外カバーゴム層14の両面が多軸に掛け渡されたときに、伝動を受けやすい面のカバーゴム層の厚みを厚くするようにしている。
すなわち、一般的な多軸の伝動装置では、図2に示すように、内カバーゴム層13がプーリと接している場合が多いので、内カバーゴム層13の厚みbが、外カバーゴム層14の厚みaよりも層の厚みを厚くする(b>a)ことが好ましい。なお、外カバーゴム層14の層の厚みaに対する内カバーゴム層13の層の厚みbの比率(b/a)については、補機プーリ(クランクプーリ21以外のプーリ)の個数で負荷、プーリの状態に大きく左右されるため一概にはいえないが、好ましくは、1.2〜7であり、より好ましくは、3〜5である。カバーゴム層の厚みの比率(b/a)が1.2未満であると、内カバーゴム層13が摩擦伝動により、摩耗してすぐに破損してしまうこととなる。一方、カバーゴム層の厚みの比率(b/a)が7を超えると、内カバーゴム層13の厚みが厚くなりすぎて、内カバーゴム層13が摩耗寿命に至るまでの期間が、外カバーゴム層14よりも長期に及び、伝動用平ベルト全体の寿命期間のバランスが悪くなる。
ここで、上記心線11の材料としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート繊維、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、高強度ポリビニルアルコール繊維などが挙げられる。
接着ゴム層12のゴム材料としては、特に限定されるものではないが、クロロプレンゴム(CR)、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン(ACSM)などが挙げられ、これらを一種又は二種以上を混合したものを用いることができる。
内カバーゴム層13及び外カバーゴム層14のゴム材料としては、特に限定されるものではないが、クロロプレンゴム(CR),エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM),水素化ニトリルゴム(H−NBR)、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン(ACSM)などが挙げられ、これらを一種又は二種以上を混合したものを用いることができる。
また、上記内カバーゴム層13及び外カバーゴム層14には、上記ゴム材料以外にも、短繊維や充填剤などの添加剤が適宜含有されている。
短繊維としては、ポリエステル短繊維、ポリアミド系短繊維、アラミド短繊維、セルロース短繊維、ビニロン短繊維などの有機高分子繊維や、炭化ケイ素、チタン酸カリウムなどの無機繊維が例示でき、これらを一種又は二種以上を混合したものを用いることができる。
なお、本発明の伝動用平ベルトに含有される短繊維とは、繊維径が5〜40μmであり、繊維長が0.1〜10mmのものをいう。
上記充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウムなどが挙げられ、これらを一種又は二種以上を混合したものを用いることができる。
このように本実施形態に係る伝動用平ベルトによれば、伝動を受けやすい面の層を厚くするようにし、特に、内カバーゴム層13を外カバーゴム層14よりも厚くするようにしたので、ベルトとプーリとの摩擦伝動によって発生する摩耗により、ベルト内周側が破損することを防止することができる。さらに、ベルトの表側と裏側を同じ厚みのゴムで形成していたためにプーリから摩擦伝動を受ける面のゴムが摩耗し、他方の面より先に破損することとなってベルト全体が使用できなくなる、という従来の問題を解決することができる。
さらに、本発明に係る伝動用平ベルトによれば、内カバーゴム層の厚みを厚く外カバーゴム層の厚みを薄くするようにしたので、内カバーゴム層よりも伸長歪みを受けやすい外カバーゴム層の引っ張り歪みが減少し、ベルト全体の寿命を向上させ得るという効果もある。
本発明の実施形態に係る伝動用平ベルトの部分断面図を示す。 伝動用平ベルトを車載エンジン用として使用した場合の全体構成の概略図を示す。
符号の説明
10…伝動用平ベルト
11…心線
12…接着ゴム層
13…内カバーゴム層
14…外カバーゴム層

Claims (3)

  1. 第一のカバーゴム層と、該第一のカバーゴム層の反対面に形成された第二のカバーゴム層とを備えてなり、両面がプーリに接し、且つ、前記第一のカバーゴム層が前記第二のカバーゴム層よりも多くプーリに接するように多軸の伝動装置に使用される伝動用平ベルトであって、
    前記第一のカバーゴム層を前記第二のカバーゴム層よりも層の厚みを厚くさせていることを特徴とする伝動用平ベルト。
  2. 車載エンジン用として用いられクランク軸の出力を伝動すべく用いられる請求項1記載の伝動用平ベルト。
  3. 前記第一のカバーゴム層が内カバーゴム層である請求項1又は2記載の伝動用平ベルト。
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