JP4692806B2 - 記憶手段の使用方法及びこれを用いた演算装置、制御プログラム - Google Patents

記憶手段の使用方法及びこれを用いた演算装置、制御プログラム Download PDF

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本発明は、追記又は一括消去後に再記録可能で不揮発性の記憶手段に対し、繰り返し更新されるデータを書換えるための記憶手段の使用方法に関する。また、前記記憶手段を備え、この使用方法を用いた演算装置、並びに制御プログラムに関する。
従来、記憶手段としてのメモリには、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)が使用されてきた。そして、これらは、半導体プロセス技術の進歩に伴って、CPU(Central Processing Unit)コアと共に一つの半導体チップ上に集積され、パッケージングされてマイクロプロセッサやマイクロコンピュータとして広く使用されている。RAMは、高速で大容量化の技術が進んでいる反面、揮発性であり、電源の供給が絶たれると記憶内容を保持することができない。ROMは、不揮発性であるが、一般に一度記憶させたデータの書換えが容易ではない。例えば、UV方式のPROM(Programmable ROM)では、パッケージにチップが視認可能なガラス窓を設け、この窓より紫外線を照射することによって記憶内容を一括消去する。このようなRAM、ROMの特性に鑑みて、マイクロプロセッサでは、ROMにコンピュータプログラムを格納し、RAMはこのプログラムを実行する際のワークエリアとして、一次記憶に用いるように構成されてきた。
一方、不揮発性でありながら、紫外線照射等の煩雑な作業を伴わずにデータの消去が可能なROMも存在する。例えば、EEPROM(Electrically Erasable PROM)や、フラッシュメモリと称されるメモリがそうである。しかし、これらのメモリは、マイクロプロセッサの主要部分である論理回路セルやSRAM(Static RAM)とは、半導体プロセスが異なるため、同一パッケージ化は困難であった。
ところが、近年の技術進歩により、フラッシュメモリを搭載したマイクロプロセッサが登場してきている。フラッシュメモリは、書換えが可能であるが、一般には、一定の領域(ブロック)毎の一括消去を必要とする。また、このブロックに対する一括消去の回数も、100〜10000回程度に限定されることが一般的である。従って、書換えが可能とは言え、RAMのように無秩序に記憶・消去を繰り返すと、フラッシュメモリの特定ブロックの寿命によって、フラッシュメモリ自体が寿命を迎えてしまう。そして、フラッシメモリの寿命によって、マイクロプロセッサも寿命を迎えることとなり、好ましくない。
このようなフラッシュメモリの特性は、勿論マイクロプロセッサに内蔵されるものに限ったものではなく、単体で使用されるフラッシュメモリでも概ね同様である。従って、フラッシュメモリの使用に際しては、できるだけ、均等に全ての記憶場所を使用し、満杯近くまで使用した上で一括消去することが好ましい。例えば、下記に示す特許文献1には、このようなフラッシュメモリの使用方法が記載されている。
これは、特定のブロックを偏って使用することなく、また、データが連続して記録されたブロックをソフトウェアで管理する必要がないフラッシュメモリのデータ書換え方法である。この方法では、フラッシュメモリのメモリ空間に設けられた各ブロックの末尾に、そのブロックの情報を記録するブロック記録情報エリアを設ける。ブロック記録情報とは、そのブロックの書き換え回数を示す回数情報等であり、このブロック記録情報に基づいて、書き換え回数が最も少ないブロックにデータを記録する。
特開2004−110932号公報(第3−6頁、第1図)
この特許文献1に記載された方法は、フラッシュメモリの各ブロックを均等に使用するには好適なものである。しかし、この方法では、フラッシュメモリに記録された記録情報も含め、全てが消去されてしまう。従って、例えば、機器のメンテナンス情報を随時更新していくような場合には、少なくとも最新のデータは残した上で、一括消去することが望ましい。特許文献1に記載の方法では、回数情報をインクリメントさせて消去後に再書き込みしている。このような単純な情報であれば特許文献1に記載の方法で充分である。上述したような機器のメンテナンス情報等では、再書き込みのために、一次記憶する情報量も多くなるため、好ましくない。
本願発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、追記又は一括消去後に再記録可能で不揮発性の記憶手段に対し、繰り返し更新されるデータを良好に書換えることのできる記憶手段の使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る記憶手段の特徴は、
追記可能、且つ一定の領域毎に一括消去した後に任意に再記録可能な記憶素子で構成された記憶手段に、複数種類のデータを繰り返し更新記録するためのものであって、
前記記憶手段内に夫々独立して一括消去可能で同一構成の独立領域を少なくとも2つ有し、各独立領域を、優先順位を付けて使用される複数の同一構成のデータエリアに分割し、各データエリアを複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理すると共に、
各データの記録指令に応じて、記録対象となる一方の前記独立領域を選定する領域選定工程と、
記録される前記データに対応した前記データセルの内、未記録のものが前記一方の独立領域に存在するか否かを検索する検索工程と、
未記録のものが存在した場合に、前記優先順位に応じた前記データエリアに属する前記データセルにデータを追記する追記工程と、
未記録のものが存在しなかった場合に、他方の前記独立領域の第一優先順位の前記データエリアに属する前記データセルに前記データを書き込む書込工程と、
この書込工程に続いて、前記一方の独立領域の他の全ての種類の最新のデータを前記他方の独立領域の前記第一優先順位のデータエリアに転記する転記工程と、
この転記工程が行われた場合には、前記一方の独立領域を一括消去する一括消去工程と、
を行う点にある。
この特徴によれば、同一構成の独立領域を少なくとも2つ有しているので、機器のメンテナンス情報等、既に記憶済の情報の内、最新のものを維持して、記憶手段の記録内容を消去する際に、特別な一時メモリを要しない。即ち、消去が必要な一方の記憶手段から最新のものを他方の記憶手段に転記するので、特別な一メモリを要さず、また転記の回数も一度で済む。一時メモリを使用する方法では、一時メモリへの転記と、一時メモリからの転記との2回の転記を要するが、本発明の場合は、1度でよい。さらに2つの記憶手段の構成が同一であることにより、他方の記憶手段は直ちに、記憶手段としての機能を発揮する。従って、この記憶手段を用いて、種々の制御を行う場合、処理の空白を招かずに好ましい。
また、一つの独立領域をさらに複数のデータエリアに分割し、一つのデータエリアをさらに複数のデータセルに分割しているので、記憶手段を均等に、利用することができる。その結果、記憶手段の一部分のみが過剰に使用されて、記憶手段自体の寿命に影響を与えるようなことを防止することができる。
さらに、
前記独立領域に、前記データエリアに属する前記データセルの記録状態を管理する管理エリアを設け、
前記検索工程において、前記管理エリアに記録された情報を用いて、記録される前記データに対応した前記データセルの内、未記録のものが存在するか否かを検索し、
これに基づいて、前記追記工程、又は、前記書込工程及び前記転記工程を行った後、これらの工程が実施された前記独立領域の前記管理エリアに、前記データセルの記録状態を追記する管理情報記録工程を行うと好適である。
このようにデータセルの記録状態を管理する管理エリアを備えると、この管理エリアに記録された情報だけに基づいて、記録対象のデータに対応したデータセルに未記録のものが存在するか否かを検索することができる。従って、追記工程、書込工程等へ移行するまでの時間を短縮することができる。
また、上記目的を達成するための本発明に係る演算装置の特徴構成は、
主制御部と、
この主制御部によって実行されるプログラムを記憶するプログラム領域と、任意のデータの記憶が可能なデータ領域と、に区分された記憶部と、
を有するものであって、
前記記憶部は、追記可能且つ一定領域毎に一括消去した後に再記録可能な記憶素子で構成され、
前記データ領域内に、同一構成且つ夫々独立して一括消去可能な独立領域を少なくとも2つ有し、
各独立領域は、さらに複数の同一構成のデータエリアに区分され、各データエリアは、さらに複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理され、
前記主制御部は、各データの記録指令に応じて、記録対象となる一方の前記独立領域を選定し、選定した前記一方の独立領域内に記録対象のデータに対応した未記録の対象データセルを有する前記データエリアが存在する場合には、その対象データセルが所属する前記データエリアにデータを追記し、
未記録のものが存在しなかった場合に、他方の前記独立領域の第一優先順位の前記データエリアに属する前記データセルに前記データを書き込むと共に、
前記一方の独立領域の他の全ての種類の最新のデータを前記他方の独立領域の前記第一優先順位のデータエリアに転記し、
この転記が行われた場合には、前記一方の独立領域を一括消去する点にある。
さらに、上記目的を達成するための本発明に係る記憶手段の制御プログラムの特徴は、
追記可能、且つ一定の領域毎に一括消去した後に任意に再記録可能な記憶素子で構成された記憶手段に、複数種類のデータを繰り返し更新記録するためにコンピュータに実行させるものであって、
前記記憶手段内に夫々独立して一括消去可能で同一構成の独立領域を少なくとも2つ有し、各独立領域を、優先順位を付けて使用される複数の同一構成のデータエリアに分割し、各データエリアを複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理すると共に、
各データの記録指令に応じて、記録対象となる一方の前記独立領域を選定する領域選定機能と、
記録される前記データに対応した前記データセルの内、未記録のものが前記一方の独立領域に存在するか否かを検索する検索機能と、
未記録のものが存在した場合に、前記優先順位に応じた前記データエリアに属する前記データセルにデータを追記する追記機能と、
未記録のものが存在しなかった場合に、他方の前記独立領域の第一優先順位の前記データエリアに属する前記データセルに前記データを書き込む書込機能と、
この書込機能に続いて、前記一方の独立領域の他の全ての種類の最新のデータを前記他方の独立領域の前記第一優先順位のデータエリアに転記する転記機能と、
この転記機能が行われた場合には、前記一方の独立領域を一括消去する一括消去機能と、
をコンピュータに実行させる点にある。
当然ながら、このような演算装置や、使用方法をコンピュータに実行させための制御プログラムも上述した使用方法に関して述べた作用効果、及び全ての追加的特徴とその作用効果を備えることができる。
以下、本発明の具体的な実施形態を図面に基づいて説明するが、ここでは本発明を車両用シートの乗員検出装置に適用した場合を例に説明する。図1は本発明の実施形態に係る車両の乗員検出装置のシステム構成を示すブロック図、図2は本発明の実施形態に係る車両の乗員検出装置の各部の配置を示す模式図である。
図2に示すように本実施形態では、車両用シート20の下部に荷重検出装置としてのセンサ2が組み付けられており、車両用シート20に着座する乗員による荷重を計測するように構成されている。センサ2は車両用シート20のシートレール26上に、右側前方部と右側後方部と左側前方部と左側後方部との四箇所にそれぞれ、センサ21〜24として設けられている。センサ21〜24は、伝送線25を介して、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)1に接続されている。
図1に示すように、センサ2は計測部3としての抵抗体歪ゲージと、信号処理部4とを備えて構成されている。抵抗体歪ゲージは、4つの抵抗体をブリッジ接続して構成されている。即ち、2つの抵抗体を直列に接続し、この直列接続を並列接続し、並列接続の両端に電源電圧を印加し、夫々の直列接続の中点と中点との間に生じた電圧を歪に応じた電圧として取り出している。この取り出された電圧は、信号処理部4で、増幅、ノイズ除去等の処理が施された後、ECU1に備えられたマイクロプロセッサ5(演算装置、マイクロコンピュータ、マイコン)に入力される。
ECU1には、少なくとも、CPUコアである主制御部6と、フラッシュメモリ7とが内蔵されたマイクロプロセッサ5と、電源回路10、スイッチ回路11とが搭載されている。電源回路10は、バッテリーから供給される例えば12Vの電源電圧を所定の電圧(本例では5V)に変換するものである。スイッチ回路11は、5Vの電源電圧を切り換えてセンサ2へ供給するものである。この切り換えによって前述のブリッジ回路に電源電圧が順次印加される。そして、順次印加される電源電圧に応じて出力される電圧をECU1が受け取るようにしている。マイクロプロセッサ5は、4つのセンサ21〜24から受け取った4つの荷重データ信号に基づいて、車両用シート上の総荷重を演算する。即ち、加算や偏り補正などの演算を施して総荷重データを算出する。そして、この総荷重データより、車両用シート20上の乗員状態を検出する。ここで、乗員状態の検出とは、例えば空席状態であることや、大人が着座している状態であることや、子供が着座している状態であること等である。
これらの検出結果は、不図示の通信I/F部を介して、車両内の他の制御装置へと伝達される。車両内の他の制御装置とは、例えば、シートベルトの巻き取り装置や、エアバッグを制御するECU等である。本実施形態では図1に示すように、エアバッグECU12に検出された車両用シート20上の乗員状態を伝達している。エアバッグECU12では、衝突時にこの検出結果に基づいて、例えば空席状態であればエアバッグを膨張させない、大人であれば最大限にエアバッグを膨張させる、子供であればエアバッグの膨張を抑制あるいは停止する等の制御を行う。
尚、ECU1は、不図示の通信I/F部を介して、検査機13にも接続可能なように構成されている。検査機13は、例えば販売店や修理工場等において、ECU1に接続され、センサ2の検査や校正(調整)を行うための装置である。この検査や校正を実行するプログラムは検査機13に搭載している必要はなく、ECU1やセンサ2自身の持つ記憶手段に格納されていればよい。そして、検査機13は、ECU1やセンサ2が有するプログラムを実行するように起動指示を与え、検査結果の表示や記録を行う等を行うようにしていてもよい。
マイクロプロセッサ5は、CPUコアである主制御部6と、フラッシュメモリ(記憶部)7と、ワーク領域としてのRAM等を一つの半導体チップ上に集積し、一つのパッケージ(外囲器)に封入したものである。この内蔵フラッシュメモリ7は、複数の方法によって書き換え動作が可能となっている。一つは、主制御部6の指令に基づいて書き換えるCPU書き換えモードである。その他、いわゆるROMライターを利用して、標準シリアル入出力によって書き換えるものや、パラレル入出力モードで書き換えられるものがある。本実施形態では、CPU書き換えモードによって、オンボードで、即ちECU1に搭載した状態のままでフラッシュメモリ7の記録内容を書き換える。
フラッシュメモリ7は、図1に示すようにプログラム領域8と、データ領域9(本発明の記憶手段に相当する。)とに分割されている。データ領域9はさらに2つの領域、ブロック1(符号91)と、ブロック2(符号92)とに分割されている。フラッシュメモリ7のプログラム方式はバイト単位であり、未記録の部分に対して1バイト毎にデータを書き込むことができる。イレーズ(消去)方式は、ブロック方式であり、前述のプログラム領域8、データ領域のブロック1、データ領域のブロック2毎に一括で消去される。このようにブロック1とブロック2とは、同じデータ領域に属しつつ、夫々独立して消去可能であり、これらは本発明の独立領域に相当する。
プログラム領域8には、主制御部6で実行されるプログラムが格納される。データ領域9には、4つのセンサ2のゼロ点情報等が格納される。このゼロ点情報は、センサ2による荷重検出の基準を定める検出基準値である。従って、本実施形態では、検出基準値としてゼロ点情報を用いているが、A/Dコンバータのリファレンス電圧値や増幅器の増幅率等の情報であってもよい。また、その他検出基準値以外にも、検出した乗員の種別(大人・子供等)や、チャイルドシートの有無、故障等の履歴を示すダイアグ情報等も格納される。以下、本実施形態では説明を容易にするために、上記4つのセンサ2のゼロ点情報を記録する場合を例として説明する。
図3は、データ領域9の詳細な構成を示す説明図である。独立領域であるブロック1及びブロック2は、さらに複数の同一構成のデータエリアに分割されている。そして、このデータエリアは、さらに複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理されている。本実施形態では、一つのブロックの中に、データエリアを4つ設けている。そして、一つのデータエリアの中に、データセルを8つ設けている。これは、データの種類として、8種類のものを記録することを示している。
さらに、データ領域9の独立領域(ブロック1及びブロック2)は、上記データエリアの使用状態を管理するための管理エリアも有している。管理エリアは、図3に示すように、データエリアの番号とデータセルの番号とのマトリクス構造でデータを管理している。そして、個々のデータセルに対して、個別の規定値を与え、この規定値が管理エリアに記録されているか否かによって、そのデータセルの使用状態を知ることができるようになっている。この個別の規定値とは、例えば、データエリアの番号が2、データセルの番号が7であれば、27(Hex)と表される値である。つまり、[データエリアの番号、データセルの番号]で、その組み合わせ毎に1つの独特の値となる。一般にフラッシュメモリは、初期化(消去)後、記録内容は、全てFF(Hex)になっている。従って、FF以外の数値が、管理エリアに記録されていれば、何らかの規定値が記録されていることとなる。また、本実施形態では、説明を容易にするために、データエリア、データセルの番号を1から始めているが、この番号は0から開始してもよい。
本実施形態においては、データセル1にセンサ21のゼロ点情報が、データセル2にセンサ22のゼロ点情報が、データセル3にセンサ23のゼロ点情報が、データセル4にセンサ24のゼロ点情報が記憶される。はじめに、ゼロ点情報を得ると、データエリア1の中にあるデータセルにそのゼロ点情報を記憶させる。例えば、荷重センサ2のゼロ点情報であれば、データエリア1の中にあるデータセル2に記録する。そして、この記録と同時に、管理エリアにデータエリアの番号1、データセルの番号2で指定される規定値12(Hex)を追記する。
以下、図4のフローチャートに基づいて、データ領域9のデータ書き換え方法を説明する。この制御は、主としてプログラム領域8に格納されたプログラムをCPUコアである主制御部6が実行することによってなされる。主制御部6は、まず、データの更新があるか否かを判定する。例えば、荷重センサ2のゼロ点情報に変更が必要と判断した場合には、データ更新有りと判定する。
続いて、ブロック2の管理エリアを検索し、データエリア1に所属する各データセルに対応する部分に格納された値を読み出す(#01)。そして、データセル番号1〜8の何れかに対応する規定値が格納されているか否かを判定する(#02)。つまり、データエリア1に所属するデータセルであるから、規定値は夫々11、12、13、14、15、16、17、18(Hex)であり、この何れかが含まれているか否かを判定する。この何れかが含まれていなければ、ブロック2はまだ、消去後の初期状態であると言える。従って、データの更新処理はブロック1に対して行うものと判断し、以下処理#Aを実行する。このような記録対象となる独立領域を選定する工程が、領域選定工程である。
領域選定工程に続いて処理#Aに入ると、まず、検索工程を実施し、更新処理対象ブロック(この場合は、ブロック1)の管理エリアを検索する。更新の必要なデータがどのデータセル番号に属するかは、既知であるから、この更新するデータに対応したデータセル番号の規定値が記録されているか否かを検索する。例えば、更新の必要なデータがデータセル4に属するものであるとすれば、データエリア1のデータセル4、データエリア2のデータセル4、データエリア3のデータセル4、データエリア4のデータセル4に対応した規定値である14、24、34、44(Hex)が記録されているか否かを検索する。そして、最新のデータが記録されているデータセルを特定する(#03)。
本実施形態においては、データエリア1、2、3、4の順に使用していくように制御されている。従って、最も古いデータはデータエリア1に最も新しいデータはデータエリア4に記録されることになる。即ち、管理エリアに規定値14(Hex)しか記録されていなければ、最新のデータはデータエリア1に記録されているものということになる。また、規定値14、24、34(Hex)が記録されていれば、最新のデータはデータエリア3に記録されているものということになる。
尚、データ領域9の夫々の独立領域に管理エリアを設けていないような場合では、直接対象となるデータセルのデータを読み出して、記録済か否かを確認すればよい。上述したように、初期化後の記録内容はFF(Hex)となっているので、これ以外の値が記録されているか否かによって、記録済みかどうかを判定することができる。
このようにして最新のデータが記録されているデータエリアの番号を見つけると、次にそれが最も書き込みの優先順位の低いデータエリアであるか否かを判定する。本実施形態では、データエリアを4つ有しており、1番から4番への順に使用している。従って、最新のデータが記録されているデータエリアが4であるか否かを判定する(#04)。
データエリアの番号が4ではなかった場合は、最新データが記録されているデータエリアの次のデータエリアの対象データセルに更新値を記録する(#41)。例えば、処理#03で最新のデータはデータエリア3に記録されていると判定していた場合は、更新値は、データエリア3の次のデータエリア4に記録される。これは、これまで使用してきたデータ領域9の独立領域(この場合はブロック1)への更新値を追記する追記工程である。
そして、次に管理エリアの該当箇所に規定値を追記する(#51)。この場合、データエリア4のデータセル4に記録したので、規定値は44となり、これを管理エリアに追記する。これは、上記センサ2のゼロ点情報のデータを記録する肯定と区別し、管理情報記録工程と呼ぶ。
一方、処理#04でデータエリアの番号が4であった場合は、既にデータセル4に関しては、ブロック1内の書き込み可能な場所を使いきっていたということになる。そこで、更新するデータをもう一つのブロック(この場合はブロック2)の先頭データエリアであるデータエリア1の対象データセル(この場合はデータセル4)に書き込む(#42)。これは、上述した追記工程と区別して、書込工程と呼ぶ。
次に、他の全てのデータ、即ちデータセル1、2、3、5、6、7、8に関して、管理エリアを検索し、規定値が記録されている最新データエリアを特定する(#52)。夫々のデータに対する最新データが記録されたデータエリアを特定すると、各データの最新データを特定した夫々のデータエリアから読み出して、もう一つのブロック(この場合はブロック2)のデータエリア1の該当データセルに転記する(#62、転記工程)。
この転記が終わると、あるいは並行して、ブロック2の管理エリアの該当箇所に規定値を記録する(#72、管理情報記録工程)。
ブロック2への転記が終わると、ブロック1はブロッククリア処理を実施される。即ち、記録内容を全て消去されて、初期化される(#82)。以後、ブロック2を用いて同様の処理が実施され、以降、ブロック1とブロック2とが交互に使用される。
〔第二実施形態〕
不揮発性のメモリへの記録は、上記の例のように繰り返し更新が必要とされるものばかりとは限らない。例えば、ECU1の製造番号やプログラムバージョン、車両の車検回数、点検回数、工場出荷から所定の時期(例えば納品)までのエンジン始動回数等、50〜100回程度の追記までしか必要のないものもある。そこで、図5に示すように、管理エリアによって管理されず、単に追記のみされていく用途に用いる領域も管理対象外データエリアとして設けた。この管理対象外データエリアは、規定値等を設けて管理エリアで管理されないが、既に記録済か、初期化状態かは記録されたデータの有無で容易に判断できる。また、既に記録されたデータが記録されたアドレスの次のアドレスを指定するだけで、次の記録場所を探すことも容易である。
このような管理対象外データエリアを設けた場合の処理の流れを図6に示す。基本的な流れは、既に説明した第一実施形態と同様であるので説明を省略する。第二実施形態では、処理#03に先立ち、更新データが管理対象外データエリアに記録されるデータであるか否かを判定する(#21、管理対象判定工程)。
ここで、管理対象外データエリアに記録されるデータでないと認定された場合は、第一実施形態と同様の処理となる。一方、管理対象外データエリアに記録されるデータであると認定された場合には、管理対象外データエリアの書き込み部分を確認し、書き込み部分の次の部分に更新データを追記する(#22)。
また、上述した管理対象データの処理の途上で、転記工程が実施され、ブロック間の移動を伴うような場合には、管理対象外データエリアに記録されているデータは丸ごと、他方のブロックへ転記される。管理対象データと異なり、データは連続し、まとまった場所に記録されているので、一括して転記される。この転記処理は、#62の処理(転記工程)と共に実施してもよいし、#82の一括消去の直前に独自の処理として行ってもよい。
以上説明したように、本発明によって、未記録部への追記、又は所定の領域の記録内容を一括消去した後に再記録することが可能で不揮発性の記憶手段に対し、繰り返し更新されるデータを良好に書換えることのできる記憶手段の使用方法を提供することができる。
本発明は、車両用シートの荷重を検出し、検出された荷重データに基づいて車両用シート上の乗員の判別を行う車両の乗員検出装置に適用することができる。また、乗員毎のシートポジションを記憶する装置にも適用でき、バッテリー交換よっても、記録内容を保持することができる。さらに、キーレスシステムのような各キー毎にIDが必要なシステムにも適用することができる。
本発明の実施形態に係る車両の乗員検出装置のシステム構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る車両の乗員検出装置の各部の配置を示す模式図 図1のデータ領域の詳細な構成を示す説明図 図3のデータ領域のデータの書き換え方法を説明するフローチャート 図1のデータ領域の詳細な構成を示す第二の例を示す説明図 図5のデータ領域のデータの書き換え方法を説明するフローチャート
符号の説明
1 ECU
2 センサ
5 マイクロプロセッサ(演算装置)
6 主制御部
8 プログラム領域(記憶部)
9 データ領域(記憶部、記憶手段)
91 独立領域(ブロック1)
92 独立領域(ブロック2)

Claims (4)

  1. 追記可能、且つ一定の領域毎に一括消去した後に任意に再記録可能な記憶素子で構成された記憶手段に、複数種類のデータを繰り返し更新記録するための記憶手段の使用方法であって、
    前記記憶手段内に夫々独立して一括消去可能で同一構成の独立領域を少なくとも2つ有し、各独立領域を、優先順位を付けて使用される複数の同一構成のデータエリアに分割し、各データエリアを複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理すると共に、
    各データの記録指令に応じて、記録対象となる一方の前記独立領域を選定する領域選定工程と、
    記録される前記データに対応した前記データセルの内、未記録のものが前記一方の独立領域に存在するか否かを検索する検索工程と、
    未記録のものが存在した場合に、前記優先順位に応じた前記データエリアに属する前記データセルにデータを追記する追記工程と、
    未記録のものが存在しなかった場合に、他方の前記独立領域の第一優先順位の前記データエリアに属する前記データセルに前記データを書き込む書込工程と、
    この書込工程に続いて、前記一方の独立領域の他の全ての種類の最新のデータを前記他方の独立領域の前記第一優先順位のデータエリアに転記する転記工程と、
    この転記工程が行われた場合には、前記一方の独立領域を一括消去する一括消去工程と、
    を行う記憶手段の使用方法。
  2. 前記独立領域に、前記データエリアに属する前記データセルの記録状態を管理する管理エリアを設け、
    前記検索工程において、前記管理エリアに記録された情報を用いて、記録される前記データに対応した前記データセルの内、未記録のものが存在するか否かを検索し、
    これに基づいて、前記追記工程、又は、前記書込工程及び前記転記工程を行った後、これらの工程が実施された前記独立領域の前記管理エリアに、前記データセルの記録状態を追記する管理情報記録工程を行う請求項1に記載の記憶手段の使用方法。
  3. 主制御部と、
    この主制御部によって実行されるプログラムを記憶するプログラム領域と、任意のデータの記憶が可能なデータ領域と、に区分された記憶部と、
    を有する演算装置であって、
    前記記憶部は、追記可能且つ一定領域毎に一括消去した後に再記録可能な記憶素子で構成され、
    前記データ領域内に、同一構成且つ夫々独立して一括消去可能な独立領域を少なくとも2つ有し、
    各独立領域は、さらに複数の同一構成のデータエリアに区分され、各データエリアは、さらに複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理され、
    前記主制御部は、各データの記録指令に応じて、記録対象となる一方の前記独立領域を選定し、選定した前記一方の独立領域内に記録対象のデータに対応した未記録の対象データセルを有する前記データエリアが存在する場合には、その対象データセルが所属する前記データエリアにデータを追記し、
    未記録のものが存在しなかった場合に、他方の前記独立領域の第一優先順位の前記データエリアに属する前記データセルに前記データを書き込むと共に、
    前記一方の独立領域の他の全ての種類の最新のデータを前記他方の独立領域の前記第一優先順位のデータエリアに転記し、
    この転記が行われた場合には、前記一方の独立領域を一括消去する演算装置。
  4. 追記可能、且つ一定の領域毎に一括消去した後に任意に再記録可能な記憶素子で構成された記憶手段に、複数種類のデータを繰り返し更新記録するためにコンピュータに実行させる記憶手段の制御プログラムであって、
    前記記憶手段内に夫々独立して一括消去可能で同一構成の独立領域を少なくとも2つ有し、各独立領域を、優先順位を付けて使用される複数の同一構成のデータエリアに分割し、各データエリアを複数種類のデータの記録に対応した複数のデータセルに分割して区画整理すると共に、
    各データの記録指令に応じて、記録対象となる一方の前記独立領域を選定する領域選定機能と、
    記録される前記データに対応した前記データセルの内、未記録のものが前記一方の独立領域に存在するか否かを検索する検索機能と、
    未記録のものが存在した場合に、前記優先順位に応じた前記データエリアに属する前記データセルにデータを追記する追記機能と、
    未記録のものが存在しなかった場合に、他方の前記独立領域の第一優先順位の前記データエリアに属する前記データセルに前記データを書き込む書込機能と、
    この書込機能に続いて、前記一方の独立領域の他の全ての種類の最新のデータを前記他方の独立領域の前記第一優先順位のデータエリアに転記する転記機能と、
    この転記機能が行われた場合には、前記一方の独立領域を一括消去する一括消去機能と、
    をコンピュータに実行させる記憶手段の制御プログラム。

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