JP4501159B2 - 自動車用制御ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、自動車用制御ユニットに関する。
特開2003−337748号公報 特開2003−172199号公報 特開2001-229014号公報
自動車には、各種機器(被制御要素)を制御するためにECUが搭載されている。ECUは、CPUからなる主制御部を有し、自動車上に搭載される電子機器の制御処理を予め定められたソフトウェアの実行に基づいて実施する。このソフトウェアは、バージョンアップやバグ修正等のために、内容を随時更新できるよう、フラッシュROM(フラッシュメモリ)に記憶されることが多い(特許文献1〜3)。
ところで、フラッシュメモリは、読み出し時の駆動電圧と書き込み消去時の駆動電圧が異なるため、RAMのようなビット単位の書き換えが不能であり、一定の大きさのブロック単位でしか消去ないし書き込みができない構成になっている。例えばソフトウェアが1つのブロック(本明細書では、プログラムブロックやデータブロックと区別するために、書き換えの単位となるブロックのことを「書き換え単位ブロック」と称する)内に収まっている場合は、そのブロックだけを書き換えればよいが、ソフトウェアが複数ブロックにまたがっている場合、小さな書き換えであっても、そのソフトウェアが格納されている全てのブロックの書き換えを行なう必要があり、無駄な時間を要する問題があった。
本発明の課題は、不揮発性メモリに搭載されている制御用のソフトウェアの書き換え処理を、より短時間で行なうことができる自動車用制御ユニットを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の自動車用制御ユニットは、
CPUからなる主制御部を有し、自動車上に搭載される電子機器の制御処理を主制御部による予め定められたソフトウェアの実行に基づいて実施するとともに、ソフトウェアの少なくとも一部が、記憶内容が電気的に書き換え可能であって、外部からのリセット信号を受けても当該記憶内容を保持する不揮発性メモリに記憶されてなり、また、ソフトウェアは、各々プログラムブロック又はデータブロックからなる複数のコンポーネントの集合として記述され、他方、不揮発性メモリは、その記憶領域が、ソフトウェアを構成するコンポーネントの切れ目とは無関係に設定された複数の書き換え単位ブロックに分割されるとともに、該書き換え単位ブロックを単位とする形で記憶内容の消去、書き込み及び書き換えが可能とされてなり、さらに、
複数のコンポーネントを各々特定するコンポーネント特定情報と、各コンポーネントの不揮発性メモリ上への書き込み領域を特定する書き込み領域特定情報とを含むコンポーネント管理情報を記憶するコンポーネント管理情報記憶手段と、
該コンポーネント管理情報記憶手段の記憶内容に基づいて、更新の対象コンポーネントを不揮発性メモリ上にて検索するコンポーネント検索手段と、
コンポーネントの書き換えバッファ領域が形成されるRAMと、
コンポーネント検索手段により検索された対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックの記憶内容を不揮発性メモリから読み出し、RAM上の書き換えバッファ領域に複写する書き換え単位ブロック複写手段と、
書き換えバッファ領域上にコピーされた書き換え単位ブロックの記憶内容において対象コンポーネントに対し、変更、追加、消去又はそれらの2以上の組み合わせよりなる更新処理を行なうコンポーネント更新手段と、
更新処理がなされた書き換え単位ブロックの記憶内容を、書き換えバッファ領域から不揮発性メモリに書き戻す不揮発性メモリ書き戻し手段と、を有してなることを前提とする。
自動車制御用のソフトウェアは、各々プログラムブロック又はデータブロックからなる複数のコンポーネントの集合として記述されており、例えば、そのうちの一つのコンポーネントを修正する場合に、そのコンポーネントだけを更新できれば便利なことは明らかである。書き換え単位ブロック単位でしか更新ができない不揮発性メモリの構造上の要請により、各コンポーネントを全て別の書き換え単位ブロックに格納すれば、コンポーネント単位での書き換えは一応可能にはなるが、これでは各書き換え単位ブロックに大きな空白領域が残存し、不揮発性メモリの利用効率が甚だしく低下する。
本発明では、ソフトウェアを構成するコンポーネントの切れ目を、複数の書き換え単位ブロックの切れ目とは無関係に設定することで、不揮発性メモリの有効利用を図る。しかし、この場合は、書き換え単位ブロックと更新対象となるコンポーネント(対象コンポーネント)とは一義的に対応しなくなり、書き換え単位ブロックから対象コンポーネントを特定することは、もはや不可能である。そこで、本発明では、複数のコンポーネントを各々特定するコンポーネント特定情報と、各コンポーネントの不揮発性メモリ上への書き込み領域を特定する書き込み領域特定情報とを含むコンポーネント管理情報をコンポーネント管理情報記憶手段に別途記憶しておき、該コンポーネント管理情報記憶手段の記憶内容に基づいて、更新の対象コンポーネントを不揮発性メモリ上にて検索する。そして、その検索された対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを、ビット単位のランダム書き換えアクセスが可能なRAM上の書き換えバッファ領域に複写し、そこで、対象コンポーネントの更新(書き換え)を行った後、当該書き換え単位ブロックを不揮発性メモリに書き戻すようにした。これにより、不揮発性メモリに格納されたソフトウェアをコンポーネント単位で更新することが可能となり、ひいては不揮発性メモリに搭載されている制御用のソフトウェアの書き換え処理を、より短時間で行なうことができるようになる。
更新の対象コンポーネントは、コンポーネント特定情報とともに外部から通信により取得することが可能である(対象コンポーネント取得手段)。この場合、コンポーネント検索手段は、該対象コンポーネント取得手段が取得したコンポーネント特定情報を用いて対象コンポーネントの不揮発性メモリ上での検索を行なうことができ、コンポーネント更新手段は、対象コンポーネント取得手段が取得した新しいコンポーネントである新コンポーネントを、書き換えバッファ領域上の古いコンポーネントである旧コンポーネントと置き換える形でこれを更新するものとして構成できる。このようにすると、通信により取得した新しいコンポーネントを古いコンポーネントと置き換えるだけでECU上の更新処理が終了し、ソフトウェアの更新処理を一層簡便に行なうことができる。なお、更新後の書き換え単位ブロックは、更新の規模(及び対象コンポーネントの更新によるサイズ変化)により、もとの書き換え単位ブロックに書き戻すようにしても、空き領域を多く有する別の書き換え単位ブロックに書き戻すようにしてもいずれでもよい。
例えば、対象コンポーネントの更新後のサイズが更新前のサイズと同等又はそれよりも小さい場合には、書き換え単位ブロック複写手段は、当該対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを単位のみ書き換えバッファ領域上にコピーするものとすることができる。また、コンポーネント更新手段は、書き換えバッファ領域上にて、旧コンポーネントの書き込み領域に新コンポーネントを上書きするものとすることができ、不揮発性メモリ書き戻し手段は、該更新処理がなされた書き換え単位ブロックの記憶内容を、コピー元の書き換え単位ブロックに上書きする形で書き戻すものとすることができる。すなわち、対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを書き換えバッファ領域上に複写して、対象コンポーネントの更新書き換え処理のみを行い、これを不揮発性メモリのもとの書き換え単位ブロックに書き戻すだけでよいので、更新処理を一層短時間で終了させることができる。
他方、不揮発性メモリ上のアドレス空間にて複数のコンポーネントは、隣接するコンポーネントの間、先頭コンポーネントの前及び末尾コンポーネントの後の少なくともいずれかに空白の調整領域を生じさせる形で記憶することができる。このようにすると、対象コンポーネントの更新後のサイズが更新前のサイズよりも大きい場合にも、調整領域を利用して該対象コンポーネントのサイズ変化を吸収することが可能である。
対象コンポーネントのサイズ変化量が大きい場合には、その(増加方向の)サイズ変化量を吸収可能な調整領域がどこに生じているかによって、更新後の対象コンポーネントの格納領域を不揮発性メモリ上で変更することも可能である。ただし、各コンポーネントは不揮発性メモリ上でリロケータブルに構成しておく必要がある(例えば、ベースアドレスからのオフセットのみによってすべてのメモリアクセスを指定したプログラムとしておく)。対象コンポーネントは、不揮発性メモリ上での格納領域の開始アドレス及び終了アドレスのいずれかが、更新前と更新後とで相違するものとなるように、不揮発性メモリ書き戻し手段により不揮発性メモリ上に書き戻されることとなる。
この場合、書き込み領域特定情報は、不揮発性メモリ上での各コンポーネントの開始アドレス、終了アドレス及びサイズの情報を含むものとすることができる。これにより、対象コンポーネントの更新後のサイズが更新前のサイズよりも大きいか否かを、コンポーネント管理情報記憶手段に記憶されている対象コンポーネントの更新前のサイズ情報と、新たに取得する更新後のサイズ情報との比較により判定することができる。そして、不揮発性メモリ書き戻し手段は、コンポーネント更新手段により開始アドレス及び終了アドレスの情報が更新された対象コンポーネントを不揮発性メモリに書き戻すものとしておく。これにより、更新の必要が生じるたびに、その更新された開始アドレス及び終了アドレスを読み取ることで、当該コンポーネントがどこに書き込まれているかを適確に把握することができる。
不揮発性メモリ上では、隣接するコンポーネントの間に前述の調整領域を形成しておくと、更新によるコンポーネントの(増加方向の)サイズ変化が小さい場合に、これを簡単に吸収することができる。つまり、対象コンポーネントの更新に伴う増加方向のサイズ変化量が、該対象コンポーネントの前又は後に隣接する調整領域に収まる場合においては、書き換え単位ブロック複写手段は、該対象コンポーネントと、これに隣接する調整領域とを含む書き換え単位ブロックのみを書き換えバッファ領域に複写するものとすることができる。そして、コンポーネント更新手段は、書き換えバッファ領域上にて、旧コンポーネントの書き込み領域とこれに隣接する調整領域とにまたがる形で新コンポーネントを上書きするものとでき、不揮発性メモリ書き戻し手段は、該更新処理がなされた書き換え単位ブロックの記憶内容を、コピー元の書き換え単位ブロックに上書きする形で書き戻すものとすることができる。この方法によると、更新前の対象コンポーネントのために確保してあったメモリ領域に、隣接する調整領域を合体させて拡張することで、その前後の非更新コンポーネントを移動させずに更新後のコンポーネントをもとの領域に書き戻すことができる。その結果、対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを書き換えバッファ領域上に複写して、対象コンポーネントの更新書き換えのみを行い、これを不揮発性メモリのもとの書き換え単位ブロックに書き戻す処理だけでよくなり、拡張対象コンポーネントのサイズが増加しているにも拘わらず、更新処理を極めて短時間で終了させることができる。
なお、対象コンポーネントの更新による増加方向のサイズ変化量がより大きい場合は、次のような方式を採用することができる。すなわち、不揮発性メモリ上に分散している複数の調整領域を、更新の対象でない非対象コンポーネントの移動により、対象コンポーネントのサイズ変化を吸収するのに十分となるように集合させ、当該集合させた調整領域に更新後の対象コンポーネントを書き戻すようにする。この場合、書き換え単位ブロック複写手段は、移動させるべき非対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックのみ、対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックとともに書き換えバッファ領域上にコピーするものとする。また、コンポーネント更新手段は、該非対象コンポーネントの移動のための書き換え処理と、対象コンポーネントの更新のための書き換え処理との双方を行なうものとし、不揮発性メモリ書き戻し手段は、それら書き換えのなされた全ての書き換え単位ブロックを不揮発性メモリに書き戻すものとする。このようにすると、必要な調整領域の集合処理に関与する非対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックのみを、RAM上で更新して不揮発性メモリに書き戻せばよく、サイズ増加が著しいコンポーネント更新であっても、これを迅速に行なうことが可能となる。
他方、対象コンポーネントの更新に伴う増加方向のサイズ変化量が、対象コンポーネントの前又は後に隣接する調整領域に収まらない場合においては、次のような方式を採用することも可能である。すなわち、書き換え単位ブロック複写手段を、対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを書き換えバッファ領域上にコピーするものとする。そして、コンポーネント更新手段は、書き換えバッファ領域上にて対象コンポーネントを消去する処理を行なうものとし、不揮発性メモリ書き戻し手段は、対象コンポーネントが消去された書き換え単位ブロックを、不揮発性メモリにおけるコピー元の書き換え単位ブロックに上書きする形で書き戻すものとする。他方、不揮発性メモリ内の末尾コンポーネントの後に隣接形成された末尾調整領域に、更新後の対象コンポーネントを書き込む調整書き込み手段を設けておく。この方式では、不揮発性メモリ上の古い対象コンポーネントを消去し、不揮発性メモリの末尾に確保してある末尾調整領域に、新しいコンポーネントを書き込むようにしたので、対象コンポーネントの更新による増加方向のサイズ変化量が非常に大きい場合にも対応できる利点がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の自動車用制御ユニットの概念が適用されるECUの電気的な構成図である。ECU1は、CPU3からなる主制御部を有し、自動車上に搭載される電子機器(制御対象機器:被制御要素)の制御処理を該主制御部による予め定められたソフトウェア18の実行に基づいて実施するものであり、具体的には、CPU3、ROM5、RAM4及び入出力部(I/Oポート)2がバス接続されたマイクロプロセッサからなる。ECU1は、本実施形態では自動車のボデー系の制御を司るボデー系ECUとして構成される。マイクロプロセッサからなるハードウェア制御主体上に搭載されるソフトウェア18は、プラットフォームと、そのプラットフォーム上で動作する、ボデー系機能を実現するためのアプリケーションである(RAM4内に、それらのワークエリアが確保されている)。プラットフォームは、ベースとなるハードウェアが相違する場合にも、各アプリケーションに共通の動作環境を与えるためのものであり、該アプリケーションに対する基本ソフト(OS)のほか、アプリケーションやハードウェアとの連携を図るインターフェースプログラムなどを含んで構成されるが、概念的には周知の部分なので説明の詳細は省略する。
アプリケーションは、車両利用者による車両各部の操作に係る機能であるボデー系機能を実現するものである。このボデー系機能とは、具体的には、ドア開閉に伴う制御、窓開閉に伴う制御、ライトスイッチのオン/オフに伴う制御、キーレスエントリ方式等に採用されるワイヤレスドアロック機構の制御、・・・といったものをいう。具体的には、以下のようなものを例示できる:
・運転席ドア、助手席ドア、後部右側座席ドア、後部左側座席ドア、ルーフなどのロック/ロック解除、パワーウィンドウ動作など。
・エアコン、カーオーディオ、カーナビゲーションシステムなどの電源動作など。
・ルームランプ、コックピットランプ、ヘッドライト、スモールランプ、ハザードランプ、テールランプなどのスイッチ点灯制御など。
各アプリケーション1、2、‥は、図1のROM5に記憶されており、RAM4の各アプリケーションに対応したワークエリア上でCPU3により実行される。
ECU1は、必要に応じて外部からのスイッチやセンサからの入力信号等も参照しつつ、各アプリケーションの実行により、前述した各種ボデー系の制御対象機器(被制御要素)の動作制御を司る。また、ECU1は、ある条件で、例えば、車両が駐車状態にある場合、又はあるスイッチ操作がない場合にはスリープモードに移行する。このスリープモードへの移行は、具体的には全てのアプリケーションが動作終了し、次の動作開始のための待機状態になっている場合に、ECU1全体を低消費電力モード(CPU3の動作クロックを与えるメインクロック回路を停止したスタンバイモードや、通常動作と異なる低周波数の発振器で動作するスロークロックモード、あるいは一定時間ごとにCPUを間欠的に動作させる間欠モードなど)へ移行させる形で行なうものであり、その制御はプラットフォーム部分が担う。
ECU1は、シリアル通信バスを介して他のECU等と接続されており、シリアル通信バスとECU1の内部バスとは、シリアル通信インターフェース6を介して接続されている。このシリアル通信により、例えば、リセット指示又はウェイクアップ要因を判断するためのデータや、ソフトウェアのバージョンアップに関するデータを受信する。
次に、ソフトウェアが格納されているROM5は、記憶内容が電気的に書き換え可能であって、外部からのリセット信号を受けても当該記憶内容を保持する不揮発性メモリ、本実施形態では、フラッシュROM(フラッシュメモリ)にて構成されている(以下、フラッシュROM5ともいう)。フラッシュROM5は、読み出し時の駆動電圧と書き込み消去時の駆動電圧が異なり、後者(例えば9V)が前者(例えば5V:リセット信号も同レベルのエッジトリガ信号である)よりも高く設定されている。つまり、書き込み/消去の信号電圧がリセット信号よりも電圧で制御されるため、リセット信号を受けてもフラッシュROM5の記憶内容は保持される。
図2に示すように、ソフトウェア18は、各々プログラムブロック(例えば関数ブロック)又はデータブロック(例えばパラメータテーブルなど)からなる複数のコンポーネント10の集合として記述されている。また、RAM4には、それらのコンポーネント10の書き換えバッファ領域21(後述)が形成されている。
フラッシュROM(不揮発性メモリ)5は、その記憶領域が、ソフトウェア18を構成するコンポーネント10の切れ目とは無関係に設定された複数の書き換え単位ブロック15に分割されており、該書き換え単位ブロック15を単位とする形で記憶内容の消去、書き込み及び書き換えが可能である。また、フラッシュROM5内には、複数のコンポーネント10を各々特定するコンポーネント特定情報と、各コンポーネント10のフラッシュROM(不揮発性メモリ)5上への書き込み領域を特定する書き込み領域特定情報とを含むコンポーネント管理情報が記憶されている(つまり、コンポーネント管理情報記憶手段の機能を担う)。
また、フラッシュROM5には、ソフトウェア更新用のファームウェアとして、プログラム書き換えツール20が格納されている。プログラム書き換えツール20はCPU3により実行され、以下の各手段を機能実現するものである。
・コンポーネント検索手段:コンポーネント管理情報記憶手段の記憶内容に基づいて、更新の対象コンポーネント10Dを不揮発性メモリ5上にて検索する。
・書き換え単位ブロック複写手段:コンポーネント検索手段により検索された対象コンポーネント10Dが属する書き換え単位ブロック15の記憶内容を不揮発性メモリ5から読み出し、RAM4上の書き換えバッファ領域21に複写する。
・コンポーネント更新手段:書き換えバッファ領域21上にコピーされた書き換え単位ブロック15の記憶内容において対象コンポーネント10Dに対し、変更、追加、消去又はそれらの2以上の組み合わせよりなる更新処理を行なう(図2では、対象コンポーネントが関数10(旧コンポーネント)であり、更新処理を行った状態のもの(関数1修正版:新コンポーネント)に符号10Rを付与して区別している)。
・不揮発性メモリ書き戻し手段:更新処理がなされた書き換え単位ブロック15の記憶内容を、書き換えバッファ領域21から不揮発性メモリ5に書き戻す。
図3に示すように、本実施形態において各コンポーネント10は、フラッシュROM5のメモリアドレス空間内にて直列に配置されており、コンポーネント管理情報17は、各コンポーネント10内に分散配置している。具体的には、各コンポーネント管理情報17は、対応するコンポーネント10の先頭アドレス22、サイズ(データサイズ)23、コンポーネント名26、末尾アドレス25及び、そのコンポーネント10の直後に隣接する後述の調整領域(末尾アドレス25のあとに続く一定のアドレス空間領域を占める)のサイズ24の各データを含んでいる。これらのデータは、対応するコンポーネント10の先頭に位置するヘッダ領域に格納されるものである。ただし、図9に示すように、コンポーネント管理情報を、各コンポーネント10から切り離したテーブル30の形で一括して記憶させてもよい。この場合、各コンポーネント10には、検索の便宜を図るため、先頭アドレスと末尾アドレスは付与するようにする。
上記構成によると、複数のコンポーネント10を各々特定するコンポーネント特定情報(コンポーネント名)と、各コンポーネント10の不揮発性メモリ5上への書き込み領域を特定する書き込み領域特定情報とを含むコンポーネント管理情報17を、フラッシュROM5上に別途記憶しておき、該コンポーネント管理情報記憶手段の記憶内容に基づいて、更新の対象コンポーネント10Dを不揮発性メモリ5上にて検索する。そして、その検索された対象コンポーネント10Dが属する書き換え単位ブロック15を、ビット単位のランダム書き換えアクセスが可能なRAM4上の書き換えバッファ領域21に複写し、そこで、対象コンポーネント10Dの更新(書き換え)を行った後、当該書き換え単位ブロック15を不揮発性メモリ5に書き戻す。これにより、不揮発性メモリ5に格納されたソフトウェア18をコンポーネント単位で更新することが可能となり、ひいては不揮発性メモリ5に搭載されている制御用のソフトウェア18の書き換え処理を、より短時間で行なうことができる。
以下、さらに詳細に説明する。
更新済の対象コンポーネント10Rは、コンポーネント特定情報26とともに外部から通信により取得される(対象コンポーネント取得手段)。図2に示すように、プログラム書き換えツール20は、通信取得されたコンポーネント特定情報26を用いて対象コンポーネント10DをフラッシュROM5上で検索し、その取得した新しいコンポーネント10Rを、書き換えバッファ領域21上の古いコンポーネント10Dと置き換える形でこれを更新する。
更新により、新コンポーネント10Dは、古いコンポーネント10よりもサイズが縮小したり、逆にサイズが増大したりすることがあり、また、元の書き換え単位ブロックとは異なる書き換え単位ブロック15に書き戻されることもある。いずれの場合も、コンポーネント管理情報17に含まれる先頭アドレス22、末尾アドレス25及びサイズ23は更新により変化するので、該コンポーネント管理情報17も書き換えバッファ領域21上で合せて更新した後、フラッシュROM5に書き戻すこととなる。
書き換えバッファ領域21上における更新後の書き換え単位ブロックの内容は、更新の規模(特に、対象コンポーネント10Dの更新によるサイズ変化)により、もとの書き換え単位ブロック15に書き戻される場合と、空き領域を多く有する別の書き換え単位ブロック15に書き戻される場合との二通りがある。対象コンポーネント10Dの更新後のサイズ23が更新前のサイズ23と同等又はそれよりも小さい場合には、当該対象コンポーネント10Dが属する書き換え単位ブロック15のみ書き換えバッファ領域21上にコピーする。そして、書き換えバッファ領域21上にて、旧コンポーネント10Dの書き込み領域に新コンポーネント10Rを上書きする。更新処理がなされた書き換え単位ブロック15の記憶内容を、コピー元の書き換え単位ブロック15に上書きする形で書き戻す。
他方、不揮発性メモリ5上のアドレス空間にて複数のコンポーネント10は、隣接するコンポーネント10の間、先頭コンポーネント10の前及び末尾コンポーネント10の後の少なくともいずれかに空白の調整領域10A(図3)を生じさせる形で記憶しておけば、対象コンポーネント10Dの更新後のサイズ23が更新前のサイズ23より多少大きくとも、調整領域10Aを利用して該対象コンポーネント10Dのサイズ変化を吸収することが可能である。
対象コンポーネント10Dのサイズ変化量が大きい場合には、その(増加方向の)サイズ変化量を吸収可能な調整領域10Aがどこに生じているかによって、更新後の対象コンポーネント10Rの格納領域を不揮発性メモリ5上で変更することも可能である。ただし、各コンポーネント10は不揮発性メモリ5上でリロケータブルに構成しておく必要がある(例えば、ベースアドレスからのオフセットのみによってすべてのメモリアクセスを指定したプログラムとしておく)。対象コンポーネント10Dは、不揮発性メモリ5上での格納領域の開始アドレス22及び終了アドレス25のいずれかが、更新前と更新後とで相違するものとなるように、不揮発性メモリ書き戻し手段により不揮発性メモリ5上に書き戻されることとなる。
書き込み領域特定情報を含むコンポーネント管理情報は、前述の通り、不揮発性メモリ5上での各コンポーネント10の開始アドレス22、終了アドレス25及びサイズ23の情報を含む。対象コンポーネント10Dの更新後のサイズ23が更新前のサイズ23よりも大きいか否かは、コンポーネント管理情報記憶手段に記憶されている対象コンポーネント10Dの更新前のサイズ23情報と、新たに取得する更新後のサイズ23情報との比較により判定することができる。そして、不揮発性メモリに更新後の内容を書き戻す際には、開始アドレス22及び終了アドレス25の情報が更新された対象コンポーネント10Dも不揮発性メモリ5に書き戻すようにする。これにより、更新の必要が生じるたびに、その更新された開始アドレス22及び終了アドレス25を読み取ることで、当該コンポーネント10Dがどこに書き込まれているかを適確に把握することができる。
対象コンポーネント10Dの更新に伴う増加方向のサイズ変化量が、該対象コンポーネント10の前又は後に隣接する調整領域10Aに収まる場合においては、図4及び図5に示すように、該対象コンポーネント10と、これに隣接する調整領域10Aとを含む書き換え単位ブロック15のみを書き換えバッファ領域21に複写する。そして、書き換えバッファ領域21上にて、旧コンポーネント10の書き込み領域とこれに隣接する調整領域10Aとにまたがる形で新コンポーネント10Dを上書きし、該更新処理がなされた書き換え単位ブロック15の記憶内容を、コピー元の書き換え単位ブロック15に上書きする形で書き戻す。
図4では、対象コンポーネント10Dのサイズ増加量が、当該対象コンポーネント10Dの続く調整領域10Aだけで吸収できる場合であり、開始アドレスC1は不変であり、終了アドレスC2がサイズS1とともに、C2’及びS1’に更新されて書き戻されている。図5は、サイズ増加量が、当該対象コンポーネント10Dの前後の調整領域10A,10Aを両方用いなければ吸収できない場合であり、開始アドレスC1、終了アドレスC2及びサイズS1が、それぞれC1’、C2’、S1’に更新されて書き戻されている。
なお、書き換えバッファ領域21のメモリアドレス空間は、フラッシュROM5上の各書き換え単位ブロック15と共に連続したアドレスから成り立っており、フラッシュROM5のアドレス空間と一義的に対応付けられている。その結果、フラッシュROM5の書き換え単位ブロック15は、書き換えバッファ領域21上の対応するアドレスブロックに一義的に書き込まれるようになっている。例えば、対象コンポーネント10Dのサイズが書き換え単位ブロック15のサイズより小さい場合、書き換えバッファ領域21にコピーされた書き換え単位ブロック15においては、対象コンポーネント10Dの前後のコンポーネント10の断片10Fが一緒に切り取られる場合がある。しかし、更新されるのが対象コンポーネント10Dだけであれば、断片10Fは何も変更のないままフラッシュROM5の元の書き換え単位ブロック15に書き戻され、その前後の書き換え単位ブロック15に続く断片と一体化して、元のコンポーネント10として問題なく機能する。また、各コンポーネント10は、その内部でアドレスが連続している限り、書き換えバッファ領域21上で書き換えによりどこへ移動しようとも、フラッシュROM5に書き戻された際には、格納領域が変化するだけで、書き換え単位ブロック15による切り取りの影響を受けることなく元通りに復原される。
なお、対象コンポーネント10の更新による増加方向のサイズ変化量がより大きい場合は、図6のような方式を採用することができる。すなわち、不揮発性メモリ上に分散している複数の調整領域10Aを、更新の対象でない非対象コンポーネント10の移動により、対象コンポーネント10Dのサイズ変化を吸収するのに十分となるように集合させ、当該集合させた調整領域10Aに更新後の対象コンポーネント10Dを書き戻す。この場合、対象コンポーネント10Dが属する書き換え単位ブロック15だけでなく、移動させるべき非対象コンポーネント10が属する書き換え単位ブロック15も、書き換えバッファ領域21上にコピーする。そして、該非対象コンポーネント10の移動のための書き換え処理と、対象コンポーネント10Dの更新のための書き換え処理との双方を行いそれら書き換えのなされた全ての書き換え単位ブロック15を不揮発性メモリ5に書き戻す。図6において、各コンポーネントの開始アドレス、終了アドレス及びサイズのうち、更新により変化したものに「’」を付与している。
他方、図7に示すように、対象コンポーネント10Dの更新に伴う増加方向のサイズ変化量が、対象コンポーネント10Dの前又は後に隣接する調整領域10Aに収まらない場合においては、次のような方式を採用することも可能である。すなわち、対象コンポーネント10Dが属する書き換え単位ブロック15を書き換えバッファ領域21上にコピーする。そして、書き換えバッファ領域21上にて対象コンポーネント10Dを消去する処理を行なう。対象コンポーネント10Dが消去された書き換え単位ブロック15は、フラッシュROM(不揮発性メモリ)5におけるコピー元の書き換え単位ブロック15に上書きする形で書き戻す。他方、フラッシュROM(不揮発性メモリ)5内の末尾コンポーネント10の後に隣接形成された末尾調整領域16’に、更新後の対象コンポーネント10Rを書き込む(調整書き込み手段)。
図8は、以上の処理を包括的に行なうための、プログラム書き換えツール20の処理フローの一例を示すものである。S1で新コンポーネント10Rを受信した場合、S2でコンポーネント名をリードし、S3でフラッシュROM5内の対応するコンポーネント10Dを検索する。仮にその対象コンポーネントの番号をmとする。この番号mのコンポーネントの前後の調整領域Aのサイズを順次読み取って書き込みスペース変数ΣA(デフォルト値は、旧コンポーネント10DのサイズS)に加算し(S4,S5、S6)、ΣAの値が新コンポーネント10Rを格納するのに十分なサイズとなったところで加算を停止して(S7)、新コンポーネント10Rを格納するための処理を行なう(S15〜S18、S15〜S23)。一方、コンポーネント間の調整領域Aを全て加算しても、ΣAの値が新コンポーネント10Rを格納するのに不十分となっている場合は、図7、すなわち末尾調整領域16’に更新後の対象コンポーネント10Rを書き込む処理を行なう(S25〜S28)。
本実施形態では、対象コンポーネント10Dの前に位置する調整領域と、同じく後に位置する調整領域とを、交互に対象コンポーネント10Dから遠ざかりながら加算するようにしている(S10:変数iが対象コンポーネント10Dの前に位置する調整領域の特定変数であり、変数kが対象コンポーネント10Dの後に位置する調整領域の特定変数である)。しかし、対象コンポーネント10Dの前(又は後)に位置する調整領域を集中して加算した後、対象コンポーネント10Dの後(又は前)に位置する調整領域を集中して加算するロジックを採用することも可能である。
対象コンポーネント10Dがコンポーネント列の中央にいつも位置するとは限らず、加算を継続するうちに、前又は後に位置する調整領域のどちらかが先に底をつく場合が一般的である。その判断をS11で行い、前に位置する調整領域(i側)に余りがあり、後に位置する調整領域(k側)が尽きている場合は、k側にはもはや調整領域が残っていないので、加算演算が継続することを考慮して、k側の調整領域のサイズ加算値を以降はゼロに設定する(S12,S13)。他方、その逆の場合は、i側の調整領域のサイズ加算値を以降はゼロに設定する(S24,S14)。S11でi=0であり、S24でkが最大値nを上回っていれば、S25〜S28に進み、図7の処理となる。
一方、S15でi=k=mの場合、ΣAは、対象コンポーネント10Dの直後に位置する調整領域だけでサイズ変化を吸収できるので、S16〜S18に進み、図4の処理となる。また、それ以外の場合は、図5又は図6の処理となり、S19で番号mを中心に、前側にiだけ戻り、後側にkだけ進んだ位置までの全てのコンポーネントを書き換えバッファ領域21にコピーし、S20及びS21で、それらのコンポーネントを書き換えバッファ領域21上で前詰及び後詰して、調整領域を番号mのコンポーネントの前後に集め、S22で番号mのコンポーネント10Dを新しいコンポーネント10Rに書き換え、S23で書き換えバッファ領域21にコピーした全ての書き換え単位ブロックをフラッシュROM5に書き戻す。
なお、新コンポーネント10Rの増加方向のサイズ変化が、対象コンポーネント10Dの前又は後に隣接する調整領域10Aの合計に収まらない場合に、図6の処理に移行せずに、直ちに末尾調整領域16を用いた図7の処理に移行するようにプログラム書き換えツールを構成することも可能である。
本発明の自動車用制御ユニットとして構成されたECUの一例を示すブロック図。 本発明の概念説明図。 書き換え単位ブロックとコンポーネントとの関係を示す模式図。 本発明の第一の実施例を示す模式図。 本発明の第二の実施例を示す模式図。 本発明の第三の実施例を示す模式図。 本発明の第四の実施例を示す模式図。 上記第一〜第四の実施例を包括的に実現するプログラム書き換えツールの処理の流れを示すフローチャートの一例。 コンポーネント管理情報を、各コンポーネントから切り離したテーブルの形で一括記憶させる概念を示す図。
符号の説明
1 ECU(自動車用制御ユニット)
3 CPU
4 RAM
5 フラッシュROM(不揮発性メモリ)
10 コンポーネント
10D 対象コンポーネント
15 書き換え単位ブロック
17 コンポーネント管理情報
18 ソフトウェア
20 プログラム書き換えツール
21 書き換えバッファ領域

Claims (7)

  1. CPUからなる主制御部を有し、自動車上に搭載される電子機器の制御処理を前記主制御部による予め定められたソフトウェアの実行に基づいて実施するとともに、前記ソフトウェアの少なくとも一部が、記憶内容が電気的に書き換え可能であって、外部からのリセット信号を受けても当該記憶内容を保持する不揮発性メモリに記憶されてなり、また、前記ソフトウェアは、各々プログラムブロック又はデータブロックからなる複数のコンポーネントの集合として記述され、他方、前記不揮発性メモリは、その記憶領域が、前記ソフトウェアを構成するコンポーネントの切れ目とは無関係に設定された複数の書き換え単位ブロックに分割されるとともに、該書き換え単位ブロックを単位とする形で記憶内容の消去、書き込み及び書き換えが可能とされてなり、さらに、
    前記複数のコンポーネントを各々特定するコンポーネント特定情報と、各コンポーネントの前記不揮発性メモリ上への書き込み領域を特定する書き込み領域特定情報とを含むコンポーネント管理情報を記憶するコンポーネント管理情報記憶手段と、
    該コンポーネント管理情報記憶手段の記憶内容に基づいて、更新の対象コンポーネントを前記不揮発性メモリ上にて検索するコンポーネント検索手段と、
    前記コンポーネントの書き換えバッファ領域が形成されるRAMと、
    前記コンポーネント検索手段により検索された前記対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックの記憶内容を前記不揮発性メモリから読み出し、前記RAM上の前記書き換えバッファ領域に複写する書き換え単位ブロック複写手段と、
    前記書き換えバッファ領域上にコピーされた前記書き換え単位ブロックの記憶内容において前記対象コンポーネントに対し、変更、追加、消去又はそれらの2以上の組み合わせよりなる更新処理を行なうコンポーネント更新手段と、
    前記更新処理がなされた前記書き換え単位ブロックの記憶内容を、前記書き換えバッファ領域から前記不揮発性メモリに書き戻す不揮発性メモリ書き戻し手段と、
    を有し
    前記不揮発性メモリ上のアドレス空間にて複数の前記コンポーネントは、隣接するコンポーネントの間、先頭コンポーネントの前及び末尾コンポーネントの後の少なくともいずれかに空白の調整領域を生じさせる形で記憶されてなり、
    前記対象コンポーネントの更新後のサイズが更新前のサイズよりも大きい場合に、前記調整領域を利用して該対象コンポーネントのサイズ変化を吸収するようにし、
    前記不揮発性メモリ上に分散している複数の調整領域を、更新の対象でない非対象コンポーネントの移動により、前記対象コンポーネントのサイズ変化を吸収するのに十分となるように集合させ、当該集合させた調整領域に更新後の対象コンポーネントを書き戻すために、
    前記書き換え単位ブロック複写手段は、移動させるべき前記非対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックのみ、前記対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックとともに前記書き換えバッファ領域上にコピーするものとされ、前記コンポーネント更新手段は、該非対象コンポーネントの移動のための書き換え処理と、前記対象コンポーネントの更新のための書き換え処理との双方を行なうものとされ、前記不揮発性メモリ書き戻し手段は、それら書き換えのなされた全ての書き換え単位ブロックを前記不揮発性メモリに書き戻すことを特徴とする自動車用制御ユニット。
  2. 前記対象コンポーネントを、前記コンポーネント特定情報とともに外部から通信により取得する対象コンポーネント取得手段を有し、
    前記コンポーネント検索手段は、該対象コンポーネント取得手段が取得したコンポーネント特定情報を用いて前記対象コンポーネントの前記不揮発性メモリ上での検索を行なうものであり、
    前記コンポーネント更新手段は、前記対象コンポーネント取得手段が取得した新しいコンポーネントである新コンポーネントを、前記書き換えバッファ領域上の古いコンポーネントである旧コンポーネントと置き換える形でこれを更新する請求項1記載の自動車用制御ユニット。
  3. 前記対象コンポーネントの更新後のサイズが更新前のサイズと同等又はそれよりも小さい場合に、前記書き換え単位ブロック複写手段は、当該対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを単位のみ前記書き換えバッファ領域上にコピーするものとされ、前記コンポーネント更新手段は、前記書き換えバッファ領域上にて、前記旧コンポーネントの書き込み領域に前記新コンポーネントを上書きするものとされ、前記不揮発性メモリ書き戻し手段は、該更新処理がなされた前記書き換え単位ブロックの記憶内容を、コピー元の書き換え単位ブロックに上書きする形で書き戻すものとされている請求項2記載の自動車用制御ユニット。
  4. 前記コンポーネントは前記不揮発性メモリ上でリロケータブルに構成されてなり、前記対象コンポーネントは、前記不揮発性メモリ上での格納領域の開始アドレス及び終了アドレスのいずれかが、更新前と更新後とで相違するものとなるように、前記不揮発性メモリ書き戻し手段により前記不揮発性メモリ上に書き戻される請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動車用制御ユニット。
  5. 前記書き込み領域特定情報は、前記不揮発性メモリ上での各コンポーネントの開始アドレス、終了アドレス及びサイズの情報を含むものであり、
    前記対象コンポーネントの更新後のサイズが更新前のサイズよりも大きいか否かを、前記コンポーネント管理情報記憶手段に記憶されている対象コンポーネントの更新前のサイズ情報と、新たに取得する更新後のサイズ情報との比較により判定するとともに、前記不揮発性メモリ書き戻し手段は、前記コンポーネント更新手段により前記開始アドレス及び終了アドレスの情報が更新された前記対象コンポーネントを前記不揮発性メモリに書き戻す請求項4記載の自動車用制御ユニット。
  6. 前記対象コンポーネントの前記更新に伴う増加方向のサイズ変化量が、前記対象コンポーネントの前又は後に隣接する調整領域に収まる場合において、前記書き換え単位ブロック複写手段は、該対象コンポーネントと、これに隣接する調整領域とを含む書き換え単位ブロックのみを前記書き換えバッファ領域に複写するものとされ、前記コンポーネント更新手段は、前記書き換えバッファ領域上にて、前記旧コンポーネントの書き込み領域とこれに隣接する前記調整領域とにまたがる形で前記新コンポーネントを上書きするものとされ、前記不揮発性メモリ書き戻し手段は、該更新処理がなされた前記書き換え単位ブロックの記憶内容を、コピー元の書き換え単位ブロックに上書きする形で書き戻すものとされている請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の自動車用制御ユニット。
  7. 前記対象コンポーネントの前記更新に伴う増加方向のサイズ変化量が、前記対象コンポーネントの前又は後に隣接する調整領域に収まらない場合において、
    前記書き換え単位ブロック複写手段は、前記対象コンポーネントが属する書き換え単位ブロックを前記書き換えバッファ領域上にコピーするものとされ、前記コンポーネント更新手段は、前記書き換えバッファ領域上にて前記対象コンポーネントを消去する処理を行なうものとされ、前記不揮発性メモリ書き戻し手段は、前記対象コンポーネントが消去された書き換え単位ブロックを、前記不揮発性メモリにおけるコピー元の書き換え単位ブロックに上書きする形で書き戻すとともに、
    前記不揮発性メモリ内の前記末尾コンポーネントの後に隣接形成された末尾調整領域に、更新後の前記対象コンポーネントを書き込む調整書き込み手段が設けられている請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の自動車用制御ユニット。
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