JP4692380B2 - 加湿器 - Google Patents

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Description

本願発明は、加湿器に関し、特に加湿器転倒時にヒータ等への通電をできるだけ速く且つより確実に行うことのできる安全機構を具備した加湿器に関するものである。
従来の加湿器を図12に示す。加湿器1は支持台を兼ねる加湿器本体2の上方に水タンク3および蒸気排出筒4を載置する。加湿器本体2は、水供給部5、通水路6および蒸発皿8等からなるボイラー7を有し、水供給部5に供給される水を通水路6を介してボイラー7に供給する。
蒸発皿8には、ヒータ9が内設され蒸発皿8内の水を加熱し蒸発させる。また、蒸発皿8の底部にはサーモスタット10に当接される延設部11が設けられ、蒸発皿8内の水がない時に蒸発皿8が高温度になると、サーモスタット10は、蒸発皿8の異常高温度を検知して電源コード14を介してのヒータ9への通電を停止する。
水タンク3は、蓋部に開閉弁を有しており、倒立状態で加湿器本体2に載置する。加湿器本体2に水タンク3を載置すると水タンク3内の水は、加湿器本体2の水供給部5に供給されるとともに、通水路6を経てボイラー7に供給され、ヒータ9で加熱され蒸気化する。ボイラー7で発生する蒸気は、蒸気排出筒4内に形成される蒸気通路12を経て図13に示すような複数の蒸気排出口13より室内に供給され、室内を加湿する。
ところで、加湿器1には、小型で平面視形状も例えば図13に示すように矩形状で寧ろ縦長のものが出回っている。このような加湿器1は、横から大きな力が加わったり、或いは、人並びに飼い猫、飼い犬等が電源コード14に引っ掛かると加湿器1が転倒する場合がある。加湿器1が転倒すると蒸発皿8内の水は、蒸気排出口13より外部に排出され、その結果、蒸発皿8が高温度になりサーモスタット10がその異常高温度を検知して通電を停止することになる。このように、加湿器1の転倒時に蒸発皿8内の全ての水が排出されれば上記したように安全装置が作動するため問題は生じない(例えば、特許文献1参照)。
ところが、従来の加湿器1の蒸気排出口13は、円形の蒸気通路12の上端部に例えば図13に示すような形態(蒸気排出口13は加湿器1の傾斜面に設けられているため平面視では楕円状になる。)で複数設けられ、その位置も蒸気通路12の内周縁である端部より中央よりに設けられている。そのため、加湿器1が転倒すると蒸発皿8内の水の多くは蒸気排出口13より外部に排出されるが、一部の水は蒸発皿8内に残ることになり、蒸発皿8の温度は上昇するが蒸発皿8内の水が完全に蒸発するまでは通電が停止されず、危険な状態が持続することになる。
また、例え、蒸気排出口13の形状を加湿器1が転倒した場合に排出し易い位置に設けたとしても、加湿器1の転倒状態は最大でも水平状態であるため、水の排出速度は徐々に遅くなり最後の水が排出されるまでに時間がかかり、場合によっては一部の水が排出されないことも生じ、通電が停止されず、危険な状態が持続するという問題を有していた。
特開2006−84079
本願発明は、蒸気排出口を加湿器本体の幅広側面部に近い側の蒸気通路の端部に設ける等により、加湿器の転倒時に短時間で且つより確実にヒータへの通電をオフすることができる加湿器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、平面視略矩形状で電源スイッチ及び電源コードが取り付けられる加湿器本体と、該加湿器本体に対し着脱自在に取り付けられる水タンクと、蒸気を発生させるボイラーと、前記水タンク内の水を前記ボイラーに送る通水路と、前記ボイラーで発生した蒸気を送る蒸気通路と、蒸気排出口とを有する加湿器において、蒸気皿の下部にサーモスタットを設け、前記蒸気排出口を、前記ボイラーの直上位置で、前記加湿器本体の幅広側面部に近い側の前記蒸気通路の端部の直上位置またはそれよりも外側に設ける構成。
平面視略矩形状の加湿器の場合、転倒方向は幅広側面部側になるが、蒸気排出口が加湿器本体の幅広側面部に近い側の蒸気通路の端部に設けられているため、加湿器の転倒時、ボイラー内の水は、蒸気通路の端部に設けられる蒸気排出口より短時間に且つより確実に外部に排出され、その結果、短時間に且つより確実にヒータへの通電が停止する。
請求項に係る発明では、前記通水路にフロート式満水検知スイッチを設け、該フロート式満水検知スイッチを満水時に通電をオンさせ、加湿器の転倒時に通電をオフさせる構成。加湿器には、ボイラーの温度を検知するサーモスタットと並列に、或いはサーモスタットの代わりに通水路にフロート式満水検知スイッチを設けることができるが、このフロート式満水検知スイッチを上記構成にすることにより、加湿器の転倒時にスイッチでもあるフロートが転倒時の衝撃により、通電オフ位置に移動するため、やはり短時間に且つより確実にヒータへの通電が停止する。
また、前記加湿器本体の一方の幅広側面部にシーソースイッチを設け、対向する両幅広側面部の中央垂直面を基準にして、前記シーソースイッチが設けられる領域と反対の領域に前記電源コードを設ける構成。電源コードを上記構成の位置に設けることにより、人等が電源コードを引っ掛けた場合、加湿器はシーソースイッチが設けられる幅広側面部が下になる形態で転倒することになるが、下になる幅広側面部にシーソースイッチが設けられていると、加湿器の重みでシーソースイッチがオフ側に切り換わるため、やはり短時間に且つより確実にヒータへの通電が停止する。また、シーソースイッチにより、転倒時、加湿器は図7で示すような蒸気排出口がボイラーより下方になる形態で傾斜するため、ボイラー内の水はより確実に排出され、サーモスタットでの検知作用が高まる。
請求項1に係る発明では、蒸気皿の下部にサーモスタットを設け、蒸気排出口を、ボイラーの直上位置で、加湿器本体の幅広側面部に近い側の蒸気通路の端部の直上位置またはそれよりも外側に設けることにより、加湿器の転倒時、ボイラー内の水を、蒸気通路の端部に設けられる蒸気排出口より短時間に且つより確実に外部に排出することができるため、短時間に且つより確実にヒータへの通電を停止することができ、加湿器の信頼性を高めることができる。
請求項に係る発明では、通水路にフロート式満水検知スイッチを設け、該フロート式満水検知スイッチを満水時に通電をオンさせ、加湿器の転倒時に通電をオフさせることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、フロート式満水検知スイッチにより、より短時間に且つより確実にヒータへの通電を停止することができ、加湿器の信頼性をより高めることができる。
また、加湿器本体の一方の幅広側面部にシーソースイッチを設け、対向する両幅広側面部の中央垂直面を基準にして、シーソースイッチが設けられる領域と反対の領域に電源コードを設け、シーソースイッチにより強制的に通電をオフにするとともに、転倒時に加湿器を水平以上に傾斜させることにより、やはりより短時間に且つより確実にヒータへの通電を停止することができ、加湿器の信頼性をより高めることができる。
図1は加湿器の断面図を示し、図2は側面を示し、図3はその背面を示し、図4は蒸気排出筒の一部平面図で、(B)は請求項2に対応するものを示し、図5は加湿器転倒時のボイラー内の水が流れ出るのを概略的に示す蒸気排出筒の断面図を示し、図6は蒸気排出筒の他の一部平面図を示し、図7は加湿器の転倒時の状態を正面から見た図を示し、図8〜11は本願発明のフロート式満水スイッチの拡大断面図をそれぞれ示す。なお、図1の左側面が加湿器の正面、右側面が背面とする。
加湿器20は、加湿器本体21に対して着脱自在とされる水タンク22と、前記加湿器本体21に設けられ、前記水タンク22からの水Wが供給されるボイラー23とを備え、該ボイラー23から発生した蒸気Sを外部へ放出させて室内を加湿する基本構成を有している。
前記加湿器本体21は、上面および側面上部を構成する合成樹脂製の上カバー部材24と、底面および側面下部を構成する合成樹脂製の下カバー部材25とからなっており、該上下カバー部材24、25は、ボルト装着筒26に装着される図示しないボルトを介して一体的に結合される。
前記上カバー部材24の上面には、前記水タンク22が着脱自在に装着される水供給部27、前記ボイラー23、該ボイラー23と前記水供給部27とを連通する通水路28が形成される。
一方、前記水タンク22は、内部の水位が外部から視認できるように透明な合成樹脂材料からなっており、その給水口29を下向きとして前記水供給部27に装着される。該給水口29は、前記水供給部27の開口部より若干小さく形成されており、中央部にスプリング30の付勢力により常閉とされる逆止弁31を上下摺動自在に支持するキャップ32が螺着脱自在に取り付けられている。
前記水供給部27の内底面には、該内底面の中心部に位置して前記水タンク22の装着時において前記逆止弁31をスプリング30の付勢力に抗して押し上げることにより開弁状態となす中心突起33と、該中心突起33の回りの同一円周上に位置して前記水タンク22の装着時において前記キャップ32に当接される3個の突起34とが一体に突設されている。該突起34は、前記中心突起33より低くされており、水タンク22の装着時においてそのキャップ32が突起34に当接した時、中心突起33により逆止弁31が押し上げられる。
水タンク22が装着されると逆止弁31が開放し、水タンク22の水は水供給部27に流出し、その後通水路28を介してボイラー23に供給される。水供給部27、通水路28及びボイラー23の水Wが所定量になると水タンク22内への空気の流入が阻止されるためそれ以上の水の流出が停止される。そして、ボイラー23により水が使用され量が減ると水タンク22内へ空気が流入し、空気が流入した分水が流出し、ボイラー23内の水量をほぼ一定の水位にする。
前記水供給部27とボイラー23との間の通水路28には、水溜め部28aが形成されている。そして、この水溜め部28aには、前記ボイラー23側から前記水供給部27への熱水の逆流を防止する逆流防止手段28bが着脱自在に設けられている。
前記ボイラー23は、水供給部27から通水路28を介して供給された水Wを収容する蒸気皿35と、該蒸気皿35の下部の熱盤35aと、該熱盤35aに内設され蒸気皿35に収容された水Wを加熱する加熱手段として作用する電気ヒータ36と、前記蒸気皿35の上部に着脱自在に装着される蒸気排出筒37とからなっている。
前記熱盤35aの下部には、延設部38が一体に形成されており、該延設部38には、空焚き状態時に熱盤35aの温度が異常上昇した時、該温度を検知して電気ヒータ36への通電をオフするサーモスタット39が設けられている。サーモスタット39の上方には、サーモスタット39をリセットするためのリセットスイッチ40が、前記上カバー部材24の正面に上下摺動可能に取り付けられている。
前記蒸気排出筒37は、図5にその断面を示すように加湿器本体21の外郭を形成するカバー部37aと、該カバー部37aの下面から一体に垂設される筒部37bとからなっており、前記カバー部37aは、上カバー部材24とで連続した傾斜面となる円弧状を有しており、その略中央には図4(A)に示すように下方にお椀状に窪んだ略楕円形状の凹部43が形成される(傾斜面に形成されるため)とともに、その凹部43の中央部には6個の従来からの中央側蒸気排出口41aと本願発明の2個の端部側蒸気排出口41が形成されている。
なお、蒸気排出筒37は、加湿器20の作動時にはボイラー23との熱を受け熱膨張し、上カバー部材24から外れないように形成される。蒸気排出筒37をこのような形態で形成することにより、作動時に加湿器20が転倒しても蒸気排出筒37が外れることはないため該蒸気排出筒37が外れボイラー23内の熱湯が回りに飛び散り人が火傷等する弊害が防止される。
前記筒部37bは、蒸気皿35と同径にされ、蒸気皿35の上方より挿入され、挿入後においては筒部37bの下端部は蒸気皿35の上端部に当接し、且つ、筒部37b上部のカバー部37aは上カバー部材24とで図1にその概略を示すように連続した傾斜面を形成する。蒸気排出筒37が挿入されると蒸気皿35と筒部37bとで蒸気通路42を形成し、ボイラー23で発生する蒸気Sは図1で示すように蒸気通路42を上昇し、複数の蒸気排出口41、41aより排出される。
蒸気排出口について説明する。上述したように蒸気排出筒37のカバー部37aの凹部43には、複数の中央側蒸気排出口41aと端部側蒸気排出口41が設けられる。中央側蒸気排出口41aは、破線の楕円で示す(実際には円であるが傾斜面を上方より見るため)蒸気通路42の端部より中央部に設けられる略同円形の6個の排出口であり、従来はこれらの排出口より蒸気が室内に供給されていた。
端部側蒸気排出口41は、本願発明の排出口であり、破線の楕円で示す蒸気通路42の端部であって、平面視略矩形状の加湿器20の両幅広側面部側にそれぞれ設けられる略同円形の2個の蒸気排出口である。平面視略矩形状の加湿器20が倒れる方向はほとんど幅広側面部側であり、加湿器20が倒れた場合、どちらかの幅広側面部側が下になる形態になる。なお、この実施例では蒸気通路42とボイラー23の外径は同じで、上下方向に一直線上に配置されるため、端部側蒸気排出口41はボイラー23の外径の直上位置になる。
従来の蒸気排出口は、蒸気通路42の端部より中央側に設けられていたため、加湿器20が転倒した場合、ボイラー23内の水の一部がボイラー23内或いは蒸気通路42内にどうしても残り、熱盤35aの温度が即座に空炊きの時のように急上昇しないため、いずれ高温度をサーモスタット39が検知して電気ヒータ36への通電をオフするとしてもオフまでに時間がかかったり或いは通電がオフしなかったりした。
これに対し、両幅広側面部側の蒸気通路42の端部に図4(A)に示すように端部側蒸気排出口41をそれぞれ設けることにより、加湿器20が転倒した場合、図5に示すように蒸気排出筒37は水平状態になりボイラー23内の水Wのすべては矢印で示すように蒸気通路42の壁面より端部側蒸気排出口41を介して外部に排出されるため、即空炊きの状態になり、電気ヒータ36への通電オフが短時間で且つより確実に行われるようになる。
図4(A)に示すように端部側蒸気排出口41を蒸気通路42の端部、即ち、ボイラー23の外径の直上位置に設ける場合、その蒸気排出口41が円形であるとすると、その曲率は蒸気通路42の円の曲率と異なることになり、ボイラー23内の水Wのすべてが排出されにくくなる。図4(B)に示すものはそのような弊害をなくするものである。即ち、端部側蒸気排出口41を蒸気通路42の端部より外側(幅広側面部側)、即ち、ボイラー23の外径の直上位置より外側(幅広側面部側)に設けるものであり、このような位置に設けることにより図6に示すものとほぼ同様に蒸気通路42の壁面が端部側蒸気排出口41内に位置することになり、蒸気通路42内の水が蒸気排出口41より出やすくなる。
なお、端部側蒸気排出口41を蒸気通路42の端部より外側に設ける場合、端部側蒸気排出口41が凹部43の外側に飛び出し外観を悪くすることが考えられる。そのような弊害を防止するものを図6に示す。この変形例は、端部側蒸気排出口41を図4(A)に示すものと同じにし、端部側蒸気排出口41の直下の蒸気通路42の肉厚を図に示すようにdだけ厚くするものである。このように端部側蒸気排出口41の直下の蒸気通路42の肉厚をdだけ厚くすることにより、端部側蒸気排出口41の直下の蒸気通路42の壁面が図で黒塗りで示すように三日月状に盛り上がるため内部の水が排出され易くなる。
また、端部側蒸気排出口41は、円形のものとして説明したが、楕円形或いは矩形等であってもよい。
符号45は、電源スイッチでもあるシーソースイッチである。シーソースイッチ45は、両端にオンとオフとを有しオン位置が少しでも離れるとオフになるシーソー状に作動するスイッチであり、図2に示すように加湿器20の倒れやすい面、即ち、幅広側面部側であって加湿器20の中央水平線であるセンターラインより下側に設けられる。なお、加湿器20は幅広側面部側のどちらに倒れるか分からないため、幅広側面部側の同じ位置に設けるとよい。その場合、どちら側に倒れたとしても通電がオフするように公知の3路タイプのものを用いる。
なお、シーソースイッチ45は、水タンク22の下方に設けるとよい。シーソースイッチ45は幅広側面部に対し直交する方向から押すことになるため、重い重量の水タンク22の下方に設けることにより、スイッチを操作する際加湿器20を押さえておく必要がなくなる。
このようにシーソースイッチ45を配置することにより、加湿器20が転倒した場合、図7に示すようにシーソースイッチ45が下になり、重さで押されるためスイッチはオフに切り替わり通電がオフする。それとともに図に示すように端部側蒸気排出口41が水平位置より下になるためボイラー23内の水Wのすべては矢印で示すように即座に排出される。このように、端部側蒸気排出口41とシーソースイッチ45との2重安全装置にすることにより、どちらかの安全装置に異常が生じたとしても電気ヒータ36への通電オフがより確実になる。
ところで、両幅広側面部側のそれぞれにシーソースイッチ45を設けることはそれだけコストアップになる。また、加湿器20の作動中に加湿器20が転倒する事故は、人等が歩いている時に不注意に電源コード46を引っ掛けて引き起こす場合が多い。これらのことを踏まえ、どちらかの幅広側面部側のセンターラインより下側にシーソースイッチ45を設けるとともに、図3に示すように電源コード46を加湿器20の対向する両幅広側面部の中央垂直面を基準にして、シーソースイッチが設けられる領域と反対の領域に電源コードを設ける。
このような位置関係にシーソースイッチ45と電源コード46とを設けることにより、人等が不注意に電源コード46を引っ掛けて加湿器20を倒したとしてもシーソースイッチ45が下側になるため、安全装置として充分機能する。そして、このような形態にすることによりシーソースイッチ45を1個にできる。なお、シーソースイッチ45は、単独の安全装置として用いても良いが、上述した端部側蒸気排出口41とシーソースイッチ45との2重安全装置として機能させるとよい。
また、前記水溜め部28aにはフロート式満水スイッチ50を設け、他の安全装置として利用することができる。フロート式満水スイッチ50を図8〜図11に示す。図8及び図9にその一例を示し、図10及び図11に他の例を示す。フロート式満水スイッチ50は、フロート51及びフロート支持台52とからなる。
前記フロート51は、水溜め部28a内の水位に応じて上下動する中央部が中空で肉厚のリング状部材で、その中央部はフロート支持台52の支柱52bに上下動自在に支持され、内部には肉薄のリング状の磁石53が配置される。
前記フロート支持台52は、その下端部に位置するフランジ52aと該フランジ52aの中央から立設する下方が開口した中空で且つテーパー状の支柱52bからなり、支柱52bの頂部にはストッパー板54が水平にビス55により取り付けられ、更に、支柱52bの中空部には、リードスイッチ56が取り付けられる。このリードスイッチ56は、フロート51に内設される磁石53が近接すると接触し電気ヒータ36への通電をオンし、磁石53が離れると離間し電気ヒータ36への通電をオフする機能を有している。
フロート式満水スイッチ50のフロート51は、水溜め部28a内に水がないときには図8で破線で示す下動位置(ハ)にあり、リードスイッチ56は離間し電気ヒータ36への通電をオフする。水溜め部28a内の水位が満水状態のHになると、フロート51は図8で実線で示す上動位置(イ)になり、リードスイッチ56は接触し電気ヒータ36への通電をオンする。
そして、加湿器20が転倒したり、或いは水溜め部28a内の水位が満水H以上のオーバーフロー状態になると、フロート51は図8で破線で示す(ロ)位置、即ち、フロート51の上面がストッパー板54に当接する転倒位置或いはオーバーフロー位置(ロ)になり、リードスイッチ56は離間し電気ヒータ36への通電をオフする。このように、フロート式満水スイッチ50は、ボイラー23に水がないときの空焚きを防止する安全装置、オーバーフローに対する安全装置及び加湿器20の転倒時の安全装置としての機能を有している。
加湿器20の転倒時のフロート51の状態を図9により説明する。加湿器20が転倒すると、転倒時の衝撃によりフロート51は図9の転倒位置1(ロ)(場合によっては転倒位置2(ハ))に強制的に移動される。フロート51の転倒位置1(ロ)或いは転倒位置2(ハ)は、電気ヒータ36への通電がオフされる位置であり、電気ヒータ36への通電が短時間で且つより確実にオフされる。この場合、支柱52bがテーパー状であるとフロート51の転倒位置1(ロ)への移動が良好になる。しかしながら、支柱52bは必ずしもテーパー状である必要はなく、同径のものであってもよい。
図10及び図11に他の例を示す。フロート式満水スイッチ60は、フロート61及びフロート支持台62とからなる。
前記フロート61は、水溜め部28a内の水位に応じて上下動する中央部が中空で肉厚のリング状部材で、更に中央の中空部にはリング状の中空室68が形成される。そして、その中央部はフロート支持台62の支柱62bに上下動自在に支持され、前記中空室68には肉薄のリング状の磁石63が上下動自在に配置される。
前記フロート支持台62は、その下端部に位置するフランジ62aと該フランジ62aの中央から立設する下方が開口した中空で且つ同径の支柱62bからなり、支柱62bの頂部にはストッパー板64が水平にビス65により取り付けられ、更に、支柱62bの中空部には、リードスイッチ66が取り付けられる。このリードスイッチ66は、フロート61に内設される磁石63が近接すると接触し電気ヒータ36への通電をオンし、磁石63が離れると離間し電気ヒータ36への通電をオフする機能を有している。
フロート式満水スイッチ60のフロート61は、水溜め部28a内に水がないときには図10で破線で示す下動位置にあり、リードスイッチ66は離間し電気ヒータ36への通電をオフする。水溜め部28a内の水位が満水状態のHになると、フロート61は図10で実線で示すフロート61の上面がストッパー板64に当接する上動位置になり、リードスイッチ66は接触し電気ヒータ36への通電をオンする。
加湿器20の転倒時の磁石63の状態変化を図11により説明する。加湿器20の作動中に加湿器20が転倒するということはフロート61が図で示す上動位置にある時からの状態変化になる。即ち、加湿器20の作動中に加湿器20が転倒すると転倒時の衝撃によりフロート61はストッパー板64方向への力を受けるが、フロート61は既にストッパー板64に当接しているためそれ以上の上動はなく、代わってフロート61の中空室68に収納されるリング状の磁石63がストッパー板64方向に押し上げられ、図11に示す位置に移動する。その結果、リードスイッチ66は離間し電気ヒータ36への通電を短時間で且つより確実にオフする。
この例のフロート式満水スイッチ60は、ボイラー23に水がないときの空焚きを防止する安全装置及び加湿器20の転倒時の安全装置としての機能を有することになる。なお、支柱62bは必ずしも同径である必要はなく、テーパー状のものであってもよい。
上記フロート式満水スイッチ50、60は、単独の安全装置として用いても良いが、上述した幅広側面部側であって加湿器20の中央水平線であるセンターラインより下側に設けられるシーソースイッチ45、或いは上述した端部側蒸気排出口41と併用するとよい。
更に、上述した端部側蒸気排出口41及びシーソースイッチ45との3者併用により、加湿器20の転倒時の安全性をより高めることができる。
上記実施例においては、蒸気発生手段として、電気ヒータにより水を加熱沸騰させて蒸気を発生させるボイラータイプのものを採用しているが、超音波発振器を用いて蒸気を発生させるタイプのものとすることもできる。
本願発明の加湿器の断面図 本願発明の加湿器の側面図 本願発明の加湿器の背面図 本願発明の蒸気排出筒の平面図 本願発明の加湿器転倒状態の蒸気排出筒の断面図 本願発明の他の蒸気排出筒の一部平面図 本願発明の加湿器転倒状態の正面図 本願発明のフロートスイッチの上下動位置等を示す拡大断面図 本願発明のフロートスイッチの転倒状態を示す拡大断面図 本願発明の他のフロートスイッチの上動位置を示す拡大断面図 本願発明の他のフロートスイッチの転倒状態を示す拡大断面図 従来の加湿器の断面図 従来の加湿器の平面図
符号の説明
20…加湿器 21…加湿器本体
22…水タンク 23…ボイラー
24…上カバー部材 25…下カバー部材
26…ボルト装着筒 27…水供給部
28…通水路 28a…水溜め部
28b…逆流防止手段 29…給水口
30…スプリング 31…逆止弁
32…キャップ 33…中心突起
34…突起 35…蒸気皿
35a…熱盤 36…電気ヒータ
37…蒸気排出筒 37a…カバー部
37b…筒部 38…延設部
39…サーモスタット 40…リセットスイッチ
41…端部側蒸気排出口 41a…中央側蒸気排出口
42…蒸気通路 43…凹部
45…シーソースイッチ 46…電源コード
50…フロート式満水スイッチ 51…フロート
52…フロート支持台 52a…フランジ
52b…支柱 53…磁石
54…ストッパー板 55…ビス
56…リードスイッチ 60…フロート式満水スイッチ
61…フロート 62…フロート支持台
62a…フランジ 62b…支柱
63…磁石 64…ストッパー板
65…ビス 66…リードスイッチ
68…中空室

Claims (2)

  1. 平面視略矩形状で電源スイッチ及び電源コードが取り付けられる加湿器本体と、該加湿器本体に対し着脱自在に取り付けられる水タンクと、蒸気を発生させるボイラーと、前記水タンク内の水を前記ボイラーに送る通水路と、前記ボイラーで発生した蒸気を送る蒸気通路と、蒸気排出口とを有する加湿器において、
    蒸気皿の下部にサーモスタットを設け、
    前記蒸気排出口を、前記ボイラーの直上位置で、前記加湿器本体の幅広側面部に近い側の前記蒸気通路の端部の直上位置またはそれよりも外側に設けることを特徴とする加湿器。
  2. 前記通水路にフロート式満水検知スイッチを設け、該フロート式満水検知スイッチを満水時に通電をオンさせ、加湿器の転倒時に通電をオフさせることを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
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