JP4692302B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、プリンタや複合機など、用紙上に画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関する。
プリンタや複合機などの画像形成装置では、給紙トレイ上に置かれた用紙を1枚ずつ搬送ローラ等により搬送し、搬送された用紙にトナー像などの画像を転写することで用紙上に画像を形成する。ところが、このような画像形成装置は、用紙搬送の際に誤って用紙を複数枚重ねて搬送してしまう誤動作を起こす場合がある。
このような問題に対応するため、光学式センサを用いて、用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する技術が提案されている(特許文献1参照)。この技術においては、光学式センサを構成する受光部と発光部とを用紙搬送路を挟んで対向して配置し、発光部にて所定光量の光を放射し、その光が用紙搬送路上を搬送される用紙を透過して受光部に到来し、受光部が当該到達した光の量(受光量)を計測し、この計測で得られたデータと、予め設定された基準データとを比較することによって、用紙が重送状態にあるか否かを判定する重送検知を行う。
特開2000‐172897号公報
しかしながら、上述したように光学式センサを用いて重送検知を行う場合、受光量は用紙の種別や用紙の重なり具合、また汚れや経時変化によるセンサの感度の変化などによって変動する。そのため、単に所定光量により発光部を発光させて受光量を計測するだけでは、十分な精度で重送検知を行うことができない。上記特許文献1においては、センサの感度の変化による誤検知を防止するために、用紙が発光部と受光部との間の光路に存在しない状態で受光量を計測し、計測した受光量により重送検知における発光部の発光量を調整する方法が提案されている。しかし、この技術においてもやはり用紙種別や用紙の重なり具合などによって誤検知をおこすおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、重送状態をより高い精度で検知できる画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る画像形成装置は、用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備え、前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得する搬送時情報取得手段と、前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する重送検知手段と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、用紙搬送時に発光量を変化させつつ発光部を発光させ、当該光量を変化させたときに、用紙を透過した光の受光量の変化を取得する。そして、当該受光量の変化に基づいて用紙が重送状態にあるか否かを判断する。これにより、重送検知の精度をより向上できる。
また、上記画像形成装置は、前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙がない状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を用紙なし時情報として取得する用紙なし時情報取得手段と、前記取得した用紙なし時情報に基づいて、重送状態を検知する際の基準となる重送検知基準情報を生成する基準情報生成手段と、をさらに含むこととしてもよい。
あるいは、上記画像形成装置は、画像形成動作停止中であって前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙がない状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を停止中情報として取得する停止中情報取得手段と、画像形成動作中であって前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙がない状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を動作中情報として取得する動作中情報取得手段と、前記停止中情報を前記動作中情報の値に基づいて補正し、当該補正した停止中情報に基づいて、重送状態を検知する際の基準となる重送検知基準情報を生成する基準情報生成手段と、をさらに含むこととしてもよい。
さらに、上記画像形成装置において、前記基準情報生成手段は、用紙の用紙種別に応じた複数の重送検知基準情報を生成し、前記重送検知手段は、前記用紙搬送路上を搬送される用紙の用紙種別に応じた重送検知基準情報を用いて重送状態を検知することとしてもよい。
あるいは、上記画像形成装置は、前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙が存在する状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を特定用紙情報として取得する特定用紙情報取得手段と、前記取得した特定用紙情報に基づいて、前記光路内に存在する用紙の用紙種別と同じ用紙種別の用紙に対して重送状態を検知する際の基準となる重送検知基準情報を生成する基準情報生成手段と、をさらに含むこととしてもよい。
また、上記画像形成装置において、前記搬送時情報取得手段は、前記用紙搬送路上を搬送される用紙の用紙種別に応じて決定される最大光量及び最小光量に基づいて、当該最大光量及び最小光量の間で光量を変化させつつ前記発光部を発光させることとしてもよい。
また、上記画像形成装置において、前記搬送時情報取得手段は、前記用紙搬送路上を搬送される用紙の大きさに応じて決定される単位時間あたりの変化量に基づいて、光量を変化させつつ前記発光部を発光させることとしてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置の制御方法は、用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備える画像形成装置の制御方法であって、前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得するステップと、前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知するステップと、を含むことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態に係る画像形成装置10は、図1に示すように、給紙トレイ11、画像形成部12、転写ロール13、定着部14、制御部18及び記憶部19を含んで構成されている。また、図2に示すような発光部15及び受光部16を含んで構成されている。
給紙トレイ11から搬送された用紙は、用紙搬送路に沿って搬送され、画像形成部12に導かれる。ここで、画像形成部12において形成された像が、転写ロール13に到来するタイミングで、用紙が転写ロール13に到達するよう搬送タイミングが制御される。
ここで用紙搬送路には、裏面印刷の際に、用紙を再度転写ロール13へ搬送する反転経路(C)が設けられている。
なお、この図1に示した画像形成部12は、ドラムD上に形成した画像を直接、用紙に転写するものとしているが、ドラムDから中間転写ベルトに転写し、この中間転写ベルト上の画像を、中間転写ベルトと転写ロール13との間に挟み込んだ用紙に転写することとしてもよい。
転写ロール13では、ドラムDに形成されたトナー像を用紙側に引きつける電圧を印加し、トナー像を用紙へ転写する。その後、用紙は定着部14へ搬送され、定着部14にて加熱・加圧されて、像が定着される。像の定着を受けた用紙は、さらに用紙搬送路に沿って搬送され、画像形成装置10の外部に排出される。
発光部15は、制御部17の制御に基づいて光を放射する。また、受光部16は、発光部15が放射した光を受けて、その受光量の検知レベルをディジタル値に変換し、受光量に関する情報として制御部17に対して出力する。ここで、発光部15及び受光部16は、図2に示すように、用紙搬送路を挟んで対向配置されている。すなわち、この発光部15と受光部16とは、発光部15から放射された光が用紙搬送路を横切って受光部16に到達するように配置される。なお、図2における破線による矢印は、発光部15から放射された光の光路を表している。
また、本実施形態において発光部15及び受光部16は、用紙を透過する光の光量に基づいて重送状態を検知するために用いられるが、画像形成装置10はこの発光部15及び受光部16を用いて、用紙を透過する光の光量に基づいて用紙種別を判別する処理を行うこととしてもよい。すなわち、本実施形態においては用紙種別判別用の光学式センサを用いて重送状態の検知を行うことができ、重送検知のために新たなセンサを追加しなくともよい。
また、制御部17は、CPU等であり、記憶部18に格納されているプログラムに従って動作する。この制御部17は、画像形成部12を制御し、また、用紙の搬送を制御する。また、この制御部17は、発光部15の発光制御を行うとともに、受光部16にて受けた受光量に関する情報を取得して、当該取得した受光量に関する情報に基づいて重送状態を検知する重送検知処理を実行する。この制御部17の具体的な処理の内容については、後に詳しく述べる。
記憶部18は、RAMや、NVRAM(不揮発性RAM)等を含んで構成される。この記憶部18は、制御部17のワークメモリとして動作する。また、この記憶部18には、光量制御に係るパラメタや、重送検知処理において判定の基準となる受光量に関する情報が格納されている。
ここで、制御部17による重送検知処理の例について説明する。この処理を実行する制御部17のプログラムは、機能的には図3に示すように、発光部15の発光量を制御する光量制御部21と、受光部16での受光量に関する情報を取得する受光量検知部22と、比較部23とを含んで構成されている。
光量制御部21は、所定の方法で決定される最大光量と最小光量との間で光量を変化させつつ、発光部15を発光させる発光制御を行う。具体例として、光量制御部21は、光量制御に関するパラメタとして予め定められ、記憶部18に格納されている初期光量設定値X(最小光量に相当)と、最終光量設定値Y(最大光量に相当)と、光量変化値Zとを記憶部18から読み出す。そして、図4に示す処理を実行する。すなわち、発光量Pを初期光量設定値Xに設定し(S1)、所定のタイミングで発光量Pに対応する光量の光を放射するよう発光部15を制御する(S2)。そして受光量検知部22に検知を実行すべき旨の信号を出力する(S3)。次に、発光量Pに光量変化値Zを加算し(S4)、加算後の発光量Pが最終光量設定値Yを超えたか否かを調べる(S5)。ここで、加算後の発光量Pが最終光量設定値Yを超えていないならば、処理S2に戻って処理を続ける。また、処理S5において、加算後の発光量Pが最終光量設定値Yを超えた場合は、処理を終了する。
受光量検知部22は、光量制御部21から検知を実行するべき旨の信号を受信すると、受光部16が出力している受光量に関する情報を取得し、その時点での発光部15の発光量に関する情報と対応づけて、受光量変化情報として記憶部18に蓄積して格納する。これにより、受光量検知部22は発光量を変化させつつ発光部15を発光させたときの受光部16での受光量に関する情報を取得できる。この情報は、発光量に関する値(ここでは例えば発光部15の発光させる際のドライブ電流であるとし、発光部15は、このドライブ電流に比例した光量の光を放射するものとする)に対し、受光部16にて受けた光のレベルを表した情報である。
ある受光部16の例では、図5に例示したように、発光部15から受ける光量が一定の値Iminとなるまでは、受け入れた光量に関する情報(例えば抵抗値)はほとんど最大値MAXに近い状態で推移する。Iminを超える光量から、所定の値Imaxまでは、受け入れた光量に略比例し、Imaxを超えると受け入れた光量に関する情報が最小値MINとなって飽和する。
ここで、用紙を透過した後の光量がIminとなるときの発光部15の発光量を下限時発光量R1、Imaxとなるときの発光部15の発光量を上限時発光量R2とすると、発光量の変化に伴う受光量に関する情報の変化は、これらR1,MAX,R2,MINのパラメタを決定することにより模式的に表すことができる。例えば、複数の用紙種別に応じて、それぞれの用紙を透過して得られる発光量に応じた受光量に関する情報は、一例として図6に模式的に示すように表すことができる。
比較部23は、この発光量の変化に伴う受光量の変化を利用し、用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、上記図4に示した処理により発光量を変化させつつ発光部15を発光させて取得した受光量変化情報(搬送時情報)に基づいて、発光部11と受光部12との光路内にある用紙が重送状態にあるか否かを判定し、判定結果を出力する。この判定結果の情報に基づいて、例えば制御部17は用紙搬送を停止し、ユーザに対して重なった用紙を取り除くように促すメッセージ情報を表示部(不図示)に表示させるなどの処理を実行する。
具体例として、比較部23は、用紙が搬送されている間に受光量検知部22が取得した複数の搬送時情報のうち、i番目の搬送時情報と(i−1)番目の搬送時情報との差分が所定の値以上である場合に重送状態にあると判定する。また、(i−1)番目までの搬送時情報に基づいてi番目の搬送時情報が取りうる値として算出した予測値に対して、実際のi番目の搬送時情報が所定の値以上異なる場合に重送状態にあると判定してもよい。
また、比較部23は、記憶部18に格納されている重送検知基準情報を用いて、当該重送検知基準情報を基準として搬送時情報と比較することにより光路内の用紙が重送状態にあるか否かを判定することとしてもよい。ここで、重送検知基準情報は、発光量の変化に対して想定される受光量の模式的変化量を表す情報であり、例えば上述した下限時発光量R1,上限時発光量R2,受光量に関する情報の最大値MAX,最小値MINの4つのパラメタによって規定される。
具体的に比較部23は、例えば以下のようにして重送検知基準情報を用いて重送状態か否かの判定を行う。すなわち、取得した複数の搬送時情報のそれぞれについて、同じ発光量に対応づけられた重送検知基準情報との間の差分値を算出する。そして、用紙搬送時に取得した全ての搬送時情報について当該差分値が所定の値以上の場合、複数枚の用紙が密着して搬送されている密着重送の状態にあると判定する。また、i番目の搬送時情報に対する差分値と(i−1)番目の搬送時情報に対する差分値との差が所定の値以上になっている場合、用紙の先端がずれて重なっている重送状態にあると判定する。
具体例として、図7は、用紙の先端がずれて重なっている重送状態にある場合に、取得される搬送時情報と、用紙搬送路上の用紙の状態との対応関係の一例を模式的に表す図である。ここで、グラフにおける破線は重送検知基準情報を表している。図7の例においては、発光量Rsで発光部15を発光させた時点から以降において搬送時情報が重送検知基準情報と乖離しており、比較部23はこの時点以降に光路内を用紙が重送状態で通過したと判定できる。
なお、重送検知情報は、複数の用紙種別ごとに複数用意されていることとしてもよい。この場合、各用紙種別に応じた重送検知基準情報は、図6に示されるような用紙種別ごとの発光量の変化に応じた受光量に関する情報の変化を表す情報である。予め用紙種別の判別処理などにより光路内にある用紙の用紙種別が判明している場合、比較部23は光路内にある用紙の用紙種別に応じた重送検知基準情報を用いて重送状態の判定を行うことで、様々な用紙種別に対応して精度の高い重送検知を行うことができる。
重送検知基準情報は、出荷時に予め光学式センサの特性に基づいて決定され、記憶部18に格納されているものであってもよい。しかし、光学式センサである発光部15や受光部16は、その取り付けの精度や個体差によって発光量と受光量との対応関係が異なってしまう場合がある。また、用紙搬送時とそうでないときとでは、用紙搬送路近傍に生じる紙による埃や、温度変化の影響によって、上記対応関係が変化する場合がある。
そこで、これらの変動を補正するべく、重送検知基準情報を新たに生成したり、既にある重送検知基準情報を補正したりすることとしてもよい。例えば、本実施の形態の制御部17は、発光部15と受光部16との間の光路内に用紙がない状態において、光量制御部21の動作(図4に示す処理)を実行して、用紙がない場合での受光量変化情報(用紙なし時情報)を取得する。
そして、ここで取得した用紙なし時情報に基づいて、例えばj番目の用紙種別に対する重送検知基準情報に含まれる、下限時発光量Rj1、上限時発光量Rj2を補正する。この補正の具体的な例は、次のようなものである。すなわち、用紙なし時情報における下限時発光量をRo1、上限時発光量をRo2とする。また用紙種別ごとに、用紙の透過光量に基づいて、下限時発光量Rj1、上限時発光量Rj2と、この用紙なし時情報における下限時発光量Ro1、上限時発光量Ro2との間の比rj1、rj2を、予め定めて記憶部18に格納しておく。そして、
Rj1=rj1×Ro1
Rj2=rj2×Ro2
として、j番目の用紙についての下限時発光量Rj1、上限時発光量Rj2を定め、記憶部18に格納している重送検知基準情報に含まれる当該情報に置き換えて格納する。
なお、ここでは、予め定めた比の情報を用いて補正を行なう例を示したが、これに限らず、所定の関数によって演算して求めてもよい。また、ここでは下限時発光量Rj1、上限時発光量Rj2を定めたが、これに限らず、下限時発光量Rj1と、比例変化部分における変化率とを定めてもよい。
また、ここで用紙搬送中における紙粉の発生や温度変化による受光量の変化を補正するため、画像形成動作停止中(用紙搬送が行なわれていない間)での用紙なし時の受光量変化情報(停止中情報)と、画像形成動作中(用紙搬送が行なわれている間)での用紙なし時の受光量変化情報(動作中情報)とを取得し、停止中情報を動作中情報の値に基づいて補正し、この補正後の停止中情報に基づいて、重送検知基準情報に含まれる各用紙種別における下限時発光量Rj1、上限時発光量Rj2を補正してもよい。
ここで動作中情報による停止中情報の補正は、例えば次のようにして行なわれる。すなわち、動作中情報と、停止中情報とのそれぞれから、下限時発光量と上限時発光量とを得ておき(以下、動作中情報についての下限時発光量をRop1、上限時発光量をRop2とし、停止中情報についての下限時発光量をRnop1、上限時発光量をRnop2とする)、動作中情報と停止中情報との差(紙粉などによる光量の変化量に相当する)を求める。すなわち、
ΔR1=Rop1−Rnop1と、
ΔR2=Rop2−Rnop2と、
を求める。
そして、重送検知基準情報に含まれる各用紙種別における下限時発光量Rj1、上限時発光量Rj2を、
Rj1=rj1×Rop1−ΔR1
Rj2=rj2×Rop2−ΔR2
として求める。これにより、動作中の条件下における受光量の変化に対応した重送検知基準情報を生成できる。
また、光量制御部21は、用紙がない場合の受光量変化情報における下限時発光量Ro1と上限時発光量Ro2(これらは動作中のものであっても、停止中のものであってよい)に基づいて、初期光量設定値Xと、最終光量設定値Yと、光量変化値Zとを設定し、発光部15に対する発光制御を行なってもよい。また、光量変化値Zは、搬送される用紙の大きさと、用紙の搬送速度とに基づいて決定することとしてもよい。
例えば光量制御部21は、初期光量設定値Xを、下限時発光量Ro1または、下限時発光量Ro1から所定値ΔLだけ下回る値Ro1−ΔLに設定し、また、最終光量設定値Yを、上限時発光量Ro2に所定値ΔHだけ加算した値に設定する。そして、用紙が発光部15と受光部16との光路内にある期間Tに基づいて、当該期間中に発光部15を発光制御可能な回数Nを算出し、このN以下の値nを用いて光量変化値Zを、
Z=(Y−X)/n
と定める。この期間Tは、搬送される用紙の大きさ(送り長)と、用紙の搬送速度とに応じて定められる。あるいは、逆に光量変化値Zを固定値とし、期間Tの間に発光部15を発光させる回数nをX,Y,及びZに基づいて決定することとしてもよい。
また、予め用紙種別の判別処理などにより光路内にある用紙の用紙種別が判明している場合、光量制御部21は、上述した用紙なし時情報における下限時発光量Ro1と上限時発光量Ro2に代えて、当該用紙種別に応じた重送検知基準情報における下限時発光量Rj1と上限時発光量Rj2に基づいて、初期光量設定値X及び最終光量設定値Yを設定することとしてもよい。
これにより、用紙搬送時に用紙の先端から後端に掛けて、発光部15の発光量を、なるべく受光量に関する情報が比例的に変化する区間に近くなるような範囲で変化させることで、重送検知の精度を高くすることができる。なお、用紙がない場合の受光量変化情報を取得する際、例えば動作中情報や停止中情報を取得する際には、初期光量設定値Xを、発光部15により発光させることのできる最小の光量、最終光量設定値Yを、発光部15により発光させることのできる最大の光量に設定する。また、光量変化値Zは、発光部15における光量の単位変化量があれば、当該単位変化量としてもよい。
また、停止中情報に比べて動作中情報を取得する際の光量変化値Zを大きくして、受光量変化情報の取得回数を低減してもよい。
また、制御部17は、用紙がない場合の受光量変化情報(これらは動作中のものであっても、停止中のものであってよい)に基づいて、受光部16の動作状態を判別する処理を実行してもよい。例えば、その下限時発光量Ro1が予め定めた判定基準しきい値を超えている場合などでは、発光部15ないし受光部16に何らかの故障があったと判断して、その旨を利用者に報知する。この報知は、例えば表示部(不図示)にその旨を表示することによって行なってもよい。
さらに、ここまでの説明では、重送検知基準情報は、予め定められているか、または用紙がない場合での受光量変化情報に基づいて生成されるものとしたが、以下のようにして利用者の使用する特定の用紙種別の用紙に対する重送検知基準情報を生成することとしてもよい。すなわち、制御部17は、利用者からの指示に従い、利用者が供した用紙を、用紙搬送路に沿って搬送させつつ、当該用紙についての受光量変化情報を特定用紙情報として取得する。そして、利用者から入力される当該用紙の用紙種別を特定する情報に関連づけて、当該特定用紙情報に基づいて生成した重送検知基準情報を記憶部18に格納する。この場合、比較部23では、当該利用者が供した用紙に関する重送検知基準情報との比較が行なわれることになる。
さらに、ここまでの説明における制御部17の動作による重送検知の処理が、印字が行なわれた後の用紙(裏紙や、既に表面が印刷され裏面を印刷するために画像形成装置10の内部で再搬送されている用紙)について行なわれると、当該印字の内容によって受光量変化情報に影響が表れる可能性がある。そこで、発光部15から受光部16へ至る光路が、用紙の端部など、印字が行なわれない場所となるよう、発光部15と受光部16とを、用紙搬送軌跡の端部(用紙の端部側)に近接して設置してもよい。また、本実施の形態の発光部15と受光部16とは、裏面印刷時の再搬送経路上に設けないこととしてもよい。具体的な例としては、給紙トレイ11の近傍に設ければよい(図1のAの位置)。また、表面印刷時と裏面印刷時の双方において用紙が搬送される搬送経路上に発光部15及び受光部16を設ける場合(図1のBの位置)、画像形成部12の処理内容を参照して、裏面側の印刷中であるか否かを判断し、裏面側の印刷中である場合には、上記処理を行わないこととしてもよい。これにより、表面側の印刷(最初の印刷)である場合にのみ上記処理を行うこととなり、印字が行われる前の用紙に対して重送検知を行うことができる。
このように本実施の形態では、用紙搬送時に用紙の先端から後端に掛けて、発光量を段階的ないし連続的に変化させ、当該光量を変化させたときに、用紙を透過した光量の受光検知結果の変化を取得する。そして、当該受光検知結果の変化に基づいて用紙が重送状態にあるか否かを判断する。これにより、重送状態の検知精度をより向上できる。
なお、図4における処理S4では、発光量を増加させる方向に変化させているが、これに対して、初期光量設定値Xを最終光量設定値Yよりも大きくして、処理S4において発光量を漸減させてもよい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の構成例を表す概要図である。 画像形成装置10における発光部と受光部との配置例を表す説明図である。 画像形成装置10の用紙検知に係る機能ブロック図である。 画像形成装置10の用紙検知に係る動作を表すフローチャート図である。 画像形成装置10において測定する受光量変化情報の概要例を表す説明図である。 画像形成装置10において設定される重送検知基準情報の概要例を表す説明図である。 画像形成装置10が重送状態において取得する搬送時情報の一例を表す説明図である。
符号の説明
10 画像形成装置、11 給紙トレイ、12 画像形成部、13 転写ロール、14 定着部、15 発光部、16 受光部、17 制御部、18 記憶部、21 光量制御部、22 受光量検知部、23 比較部。

Claims (6)

  1. 用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備え、
    前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得する搬送時情報取得手段と、
    前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する重送検知手段と、
    前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙がない状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を用紙なし時情報として取得する用紙なし時情報取得手段と、
    前記取得した用紙なし時情報に基づいて、重送状態を検知する際の基準となる重送検知基準情報を生成する基準情報生成手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備え、
    前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得する搬送時情報取得手段と、
    前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する重送検知手段と、
    画像形成動作停止中であって前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙がない状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を停止中情報として取得する停止中情報取得手段と、
    画像形成動作中であって前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙がない状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を動作中情報として取得する動作中情報取得手段と、
    前記停止中情報を前記動作中情報の値に基づいて補正し、当該補正した停止中情報に基づいて、重送状態を検知する際の基準となる重送検知基準情報を生成する基準情報生成手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項又はに記載の画像形成装置において、
    前記基準情報生成手段は、用紙の用紙種別に応じた複数の重送検知基準情報を生成し、
    前記重送検知手段は、前記用紙搬送路上を搬送される用紙の用紙種別に応じた重送検知基準情報を用いて重送状態を検知する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備え、
    前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得する搬送時情報取得手段と、
    前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する重送検知手段と、
    前記発光部と前記受光部との間の光路内に用紙が存在する状態において、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を特定用紙情報として取得する特定用紙情報取得手段と、
    前記取得した特定用紙情報に基づいて、前記光路内に存在する用紙の用紙種別と同じ用紙種別の用紙に対して重送状態を検知する際の基準となる重送検知基準情報を生成する基準情報生成手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  5. 用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備え、
    前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得する搬送時情報取得手段と、
    前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する重送検知手段と、
    を含み、
    前記搬送時情報取得手段は、前記用紙搬送路上を搬送される用紙の用紙種別に応じて決定される最大光量及び最小光量に基づいて、当該最大光量及び最小光量の間で光量を変化させつつ前記発光部を発光させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 用紙搬送路を挟んで対向配置された、発光部及び、当該発光部が放射する光を受ける受光部を備え、
    前記用紙搬送路上を用紙が搬送される間に、光量を変化させつつ前記発光部を発光させて、前記発光部を発光させたときの前記受光部での受光量に関する情報を搬送時情報として取得する搬送時情報取得手段と、
    前記取得した搬送時情報に基づいて、前記用紙搬送路上において用紙が複数枚重なって搬送されている重送状態を検知する重送検知手段と、
    を含み、
    前記搬送時情報取得手段は、前記用紙搬送路上を搬送される用紙の大きさに応じて決定される単位時間あたりの変化量に基づいて、光量を変化させつつ前記発光部を発光させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
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