JP4691678B2 - 操作部、昇降天板付ワゴン - Google Patents

操作部、昇降天板付ワゴン Download PDF

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Description

本発明は、静止部材に対して進退部材を進退移動させる際に操作力が付与される操作部、及び操作部を備えた昇降天板付ワゴンに関するものである。
従来より、例えば昇降天板付ワゴンとして、昇降天板を昇降移動させる際に利用者が指を掛けることが可能な操作部を設け、この操作部に対して所定の操作力を付与することにより昇降天板のロック状態を解除し、この昇降天板を所望の高さ位置に設定可能にしたものが広く採用されている。通常、操作部は、筐体に設けた静止部材に対して昇降移動し得る進退部材に設けられており、具体的には、所定の操作力の付与又は停止に基づいて進退部材に対して可動し得る可動レバーを用いて構成している(例えば特許文献1参照)。
特許第3355945号明細書(図3等)
しかしながら、操作部を可動レバーのみから構成している場合、当該可動レバーに一又は複数の指を掛けて所定の操作力を付与する際、一切の手掛かりなしに可動レバーを所定位置まで移動させなければならず、今ひとつ操作性に劣るという不具合が生じる。加えて、可動レバーに掛けた指以外の指が操作力付与に何ら寄与しないため、効率良く操作力を付与することができないという問題も発生する。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、効率良く操作力を付与することが可能であり、操作性に優れた操作部を提供することにある。
すなわち、本発明の操作部は、静止部材に対して進退移動し得る進退部材に設けられ且つ当該進退部材を進退移動させる際に所定の操作力が付与される操作部であって、前記操作力の付与又は停止に基づいて前記進退部材に対して可動する可動レバーと、当該可動レバーに近接した位置に進退移動不能に設けられ且つ前記可動レバーに掛けた指以外の指を掛けることが可能な静止レバーとを具備していることを特徴とする。
ここで、進退部材に対して「可動する」とは、昇降移動、水平移動(引き出し操作によるもの等)、回転移動等を含む概念である。
このようなものであれば、可動レバーに複数を指を掛けるとともに、他の指を掛けた静止レバーを手掛かりとして可動レバーを所定位置まで進退移動させることができ、可動レバーのみからなる操作部と比較して、可動レバーに効率良く操作力を付与することができ、操作性に優れたものとなる。また、静止レバーに掛けた指も操作力付与に寄与するため、操作力を的確に付与することができる。
特に、静止レバーを、可動レバーの両側縁部にそれぞれ設けていれば、例えば、各静止レバーに人差し指、小指を掛けるとともに、可動レバーに中指及び薬指を掛けることにより、可動レバーにバランス良く操作力を付与することができ、安定した操作性を実現することができる。
また、前記可動レバーが、第1指掛け部を設けたものであり、前記静止レバーが、前記第1指掛け部に掛けた指以外の指を掛けることが可能な第2指掛け部を、前記可動レバーに操作力を付与しそれ以上の同一方向への移動が禁止される際に位置付けられる前記第1指掛け部に近接する位置に設けたものであれば、第2指掛け部を手掛かりとして第1指掛け部に指を掛けた状態で可動レバーを所定方向に移動させることにより各指掛け部に掛けた指が略一列となり、この状態を維持したまま進退部材を静止部材に対して進退させる操作をスムーズ且つ適切に行うことができる。
静止レバーの取付作業を簡素化するためには、前記静止レバーの一端部に前記進退部材に係合可能な係合手段を設け、他端部に前記進退部材にねじ止め可能なねじ要素を設ければよい。ここで、係合手段とは、進退部材に設けた係合要素に係合可能なものであればよい。また、ねじ要素とは、ねじ止めに寄与する部材・部品を意味する。
また、本発明に係る昇降天板付ワゴンは、前記静止部材を設けてなる筐体と、前記進退部材に支持され前記筐体に対する高さ位置を調整可能な昇降天板と、前記進退部材に設けた前記操作部とを具備していることを特徴とし、上述した操作部に係る効果と同様の効果を得ることができ、操作性に優れたものとなる。
以上説明したように本発明によれば、可動レバーに複数を指を掛けるとともに静止レバーに掛けた他の指を手掛かりとして可動レバーを所定位置まで進退移動させることができ、可動レバーのみからなる操作部と比較して、可動レバーに効率良く操作力を付与することができ、操作性に優れたものとなる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る昇降装置Dは、図1(同図は昇降天板付ワゴンAを一部省略して示す全体概略図である)に示すような昇降天板付ワゴンAに適用されるものである。
昇降天板付ワゴンAは、筐体Bと、筐体Bの天面部B2側に設けられ且つ筐体Bに対して昇降移動し得る昇降天板Cと、筐体Bに対して昇降天板Cを昇降させ得る昇降装置Dとを具備している。
筐体Bは、図1及び図2(図2は筐体Bの平面を一部簡略化して示す図である)に示すように、左右の側面部B1を、天面部B2、底面部及び背面部B3により連結してなり、一又は複数の抽斗BHを収容する収容空間を前方に開放させている。ない、図示しない底面部にキャスタを設け、床面上を水平移動可能に構成している。側面部B1には、前端部に内方に突出する前補強部B11を折曲加工等により一体に設けるとともに、後端部側に、平面視略凸状に折曲加工し且つ前補強部B11と略同程度内方に突出する後補強部B12を溶接等により一体的に設け、これら前補強部B11及び後補強部B12を跨ぐ位置にレールB13(サスペンションレールであってもよい)を抽斗BHの段数に対応させて設け、このレールB13によりに抽斗BHをスライド可能に支持している。そして、前補強部B11と後補強部B12との間に、後述する静止部材Eを筐体Bに固定するための固定部材B14を設けている。固定部材B14は、側面部B1に添接し得る添接部B14aと、添接部B14aの前縁部及び後縁部からそれぞれ平面視略凸状に折曲加工され前記各補強部B11、B12の突出寸法よりも若干小さい突出寸法を有する前縁突出部B14b及び後縁突出部B14cとを一体に備え、前縁突出部B14bと後縁突出部B14cとの間に、後述する昇降部材Fを収容し得る昇降部材収容空間B14sを形成したものであり、溶接等により側面部B1に一体的に設けている。また、筐体Bの天面部B2の両側縁部近傍には、前記昇降部材収容空間B14sに挿通し得る開口部B21を形成している。この開口部B21の内側縁部と固定部材B14との間に後述する静止部材Eの本体部H1が挿入可能なスペースが形成してある。なお、抽斗BHは、上方を開口させてなる収容体の前端部に鏡板を組み付けた周知のものである。
昇降天板Cは、筐体Bの平面視形状に略対応する平面視形状を有するものである。
昇降装置Dは、図3〜図5(図3(a)、(b)、(c)はそれぞれ昇降装置Dの正面図、背面図、側面図であり、図4(a)、(b)は昇降装置Dをそれぞれ異なる角度から見た全体斜視図であり、図5は図3(c)におけるx−x線断面図である)等に示すように、筐体Bに固定される静止部材Eと、静止部材Eに対して昇降移動し且つ昇降天板Cを支持する昇降部材Fと、静止部材Eと昇降部材Fとの間に設けられ昇降部材Fの昇降移動を規制するロック状態又は昇降部材Fの昇降移動を許容するロック解除状態を取り得る噛合機構Gとを具備したものである。
静止部材Eは、例えば一枚の板金から形成され前記筐体Bの側面部B1に取り付けられる静止部材本体Hと、静止部材本体Hの上端部に取り付けられ且つ筐体Bの天面部B2に形成した開口部B21に嵌め込み可能なキャップ部材Iとを備えたものである。
静止部材本体Hは、図6(同図は静止部材本体Hの全体斜視図である)等に示すように、主として、高さ方向に沿って延び正面視略矩形状をなす長尺の本体部H1と、本体部H1の巾方向略中央部に高さ方向に沿って延び且つ後述する昇降部材Fを組み付けた状態において昇降部材Fに設けた後述する連結部材Qの一部が表出し得るように正面視略矩形状に切り欠いてなる窓部H3と、窓部H3の一方の側縁部から内方に突出するように起立させた起立片の先端縁から窓部H3の他方の側縁部に向かって突出する複数の第1歯部H21を高さ方向に沿って所定間隔で設けてなる第1噛合部H2とを備えたものである。本実施形態では、第1歯部H21の突出方向を、静止部材本体Hの高さ方向に直交する仮想直線に対して若干上方に傾斜させた方向に設定し、隣接する第1歯部H21間の離間距離を略2mmに設定している。本体部H1の上端部には、内方に突出し且つキャップ部材Iを取り付けるためのキャップ部材取付用孔H11aを有する内方突出部H11を設けている。また、本体部H1の下端部近傍部位を内方に向かって平面視略L字状に切り起こしてなり、昇降部材Fを昇降移動可能に抱かかえ得る一対の抱込部H12を形成している。さらに、本体部H1の上端部に、他の部位より上方に突出してなる上方突出部H13と、後述する同期用ピニオンVのボス部V1が表出して引っ掛かり得るピニオン用丸孔H14を形成している。
キャップ部材Iは、図3〜図5等に示すように、例えば合成樹脂素材から形成され、前記静止部材本体Hの内方突出部H11の上面側を被覆し得る上面被覆部I1と、上面被覆部I1の縁部から下方に垂下し静止部材本体Hの内方突出部H11の縁部を弾性保持し得る鍔部I2とを一体に有するものである。上面被覆部I1に、キャップ部材取付用孔H11aに対応し且つ昇降部材Fが挿通可能な昇降部材用挿通孔I1aを形成するとともに、昇降部材用挿通孔I1aの縁部から下方に垂下し且つキャップ部材取付用孔H11a及び筐体Bの天面部B2に形成した開口部B21に嵌入してそれぞれの開口縁部に弾性係合し得る垂下部I11と、静止部材本体Hの上方突出部H13を嵌合状態で被覆し得る上方突出部被覆部I12とを設けている。
一方、昇降部材Fは、主として、例えば一枚の板金を平面視略コ字状に折曲加工してなり前記静止部材本体Hより大きい高さ寸法を有する昇降部材本体Jと、昇降部材本体Jの上端部に設けられ前記昇降天板Cを支持するステーKと、所定の操作力が付与される操作部Lと、昇降部材本体Jに設けられその巾方向に沿ってスライド移動し得るスライダ部材Mと、当該スライダ部材Mに設けられ前記第1噛合部H2に噛合可能な第2噛合部Nと、昇降部材本体Jに設けられ前記操作部Lに付与される操作力に連動して前記第2噛合部N及び前記スライダ部材Mに対して昇降移動し得る連動部材Pと、スライダ部材Mと連動部材Pとを連結する連結部材Qとを備えたものである。
昇降部材本体Jは、図7(同図(a)、(b)は昇降部材本体Jをそれぞれ異なる角度から見た全体斜視図である)等に示すように、静止部材Eに組み付けた状態で本体部H1に対面し得る平板部J1と、平板部J1の両側縁部から平板部J1の内方に向かって突出する一対の側板部J2と、高さ方向略中央部を側面視略L字状に切り起こし且つスライダ部材Mをスライド移動可能に保持し得るスライダ保持部J3とを備えたものである。本実施形態では、先端部を相互に近接する方向に延出させてなる一対のスライダ保持部J3を巾方向に所定間隔離間させて二組設けており、その離間距離を静止部材本体Hの第1噛合部H2に設けた各第1歯部H21の突出寸法よりも大きく設定している。また、昇降部材本体Jの上端部における巾方向略中央部に、後述する操作部Lの昇降レバーL1を昇降移動可能に保持する上方に開口した上方開口部J4を形成するとともに、上方開口部J4の両側縁部近傍に、後述する操作部Lの静止レバーL2を取り付けるための静止レバー取付部J5を形成している。上方開口部J4の各縁部には、内方に切り起こしてなる内方切起片J41を設けている。静止レバー取付部J5は、静止レバーL2の下端部が係合可能な係合孔J51と、静止レバーL2のねじ要素L24が挿入可能な第1挿入孔J52と、静止レバーL2の上端部の一部が挿入可能な第2挿入部J53とを高さ方向に沿って下方からこの順で形成したものである。
ステーKは、昇降部材本体Jの上端部に設けられ昇降天板Cの奥行き寸法に略相当する奥行き寸法を有するものである(図1参照)。
操作部Lは、図3〜図5、図10及び図11(図10は操作部Lの要部拡大斜視図であり、図11は図3におけるA矢視図である)等に示すように、主として、昇降部材本体Jに対して昇降移動可能な本発明の昇降レバーL1たる昇降レバーL1と、昇降レバーL1の両側縁にそれぞれ隣接し得る位置に昇降移動不能に設けた一対の静止レバーL2とから構成されている。
昇降レバーL1は、例えば合成樹脂素材から形成され、前記昇降部材本体Jの上方開口部J4に保持させた状態において前記平板部J1の外方側に位置する第1起立部L11と、前記平板部J1の内方側に位置する第2起立部L12と、第1起立部L11と第2起立部L12とを接続し且つ上方開口部J4の側縁部間の寸法より若干小さい巾寸法を有する接続部L13と、第1起立部L11の上端部から外方に向かって突出させてなる第1指掛け部L14とを備えた一体成型品である。第1起立部L11、第2起立部L12及び接続部L13の高さ寸法、すなわち昇降レバーL1を、上方開口部J4の開口高さ寸法よりも小さく設定している。第2起立部L12には、ロッドRの上端部を係合保持するロッド保持部L12aと、他の部位より外方に突出し平板部J1に優先して当たり得る優先突出部L12bとを設けている。なお、ロッド保持部L12aの変形例として、図14に示すようなものが挙げられる。このロッド保持部L12Aは、第2起立部L12の両側縁に設けられ且つロッドRが挿通可能な挿通孔L12A1aを有する挿通部L12A1と、第2起立部L12の巾方向略中央部の上縁及び下縁から相互に近寄る方向に突出した上縁突出部L12A2及び下縁突出部L12A3とを備え、挿通孔L12A1aに挿通したロッドRを上端突出部及L12A2び下縁突出部L12A3により弾性保持し得るようにしている。この昇降レバーL1の昇降部材本体Jへの取付は、第1起立部L11が平板部J1の外方側に位置するように昇降レバーL1の向きを決定し、接続部L13を上方開口部J4に落とし込み、ロッド保持部L12aにロッドRの先端部を係合保持させることにより行う。この取付状態において、第2起立部L12の優先突出部L12bが昇降部材本体Jの平板部J1に当接または近接している(図11参照)。なお、ロッドRの下端部は連動部材Pに係合させており、昇降レバーL1及びロッドRは、バネSの付勢力により、連動部材Pと共に下降し得る方向に常時付勢されている(図4参照)。バネSは、その上端部を連動部材Pに引っ掛けるとともに下端部を平板部J1の下端部近傍に引っ掛けたものである。
静止レバーL2は、昇降部材本体Jの平板部J1の外方側に配される起立部L21と、起立部L21の上端部から外方に向かって突出させてなる第2指掛け部L22と、起立部L21の下端部から内方に向かって側面視略L字状に折り返してなり且つ昇降部材本体Jの係合孔J51に係合可能な本発明の係合手段たる係合折曲部L23と、起立部L21の上端部側から内方に向かって突出し且つ内周面に雌ねじ部を形成したねじ要素L24と、起立部L21の上端部から内方に向かって突出し且つ第2挿入部J53に挿入可能な小突部L25とを備えた一体成型品である(図5参照)。起立部L21の高さ寸法を上方開口部J4の開口高さ寸法と略同一に設定している。また、第2指掛け部L22の突出寸法を、昇降レバーL1の第1指掛け部L14の突出寸法と略同一に設定している。この静止レバーL2の昇降部材本体Jへの取付は、係合折曲部L23を係合孔J51に挿入して係合させるとともに、ねじ要素L24及び小突部L25をそれぞれ第1挿入孔J52、第2挿入孔に挿入し、ねじ要素L24と後述する上半部カバー部材Tに形成したボス孔T2とを重合させた状態で上半部カバー部材T側からねじ要素L24の雌ねじ部にねじを螺合することにより行う。
このような構成を有する昇降レバーL1及び昇降レバーL1とからなる操作部Lの操作方法及び作用について、図12及び図13(図12は昇降装置Dを使用方法説明図であり、図13は作用説明図である)を参照しながら説明する。
昇降レバーL1は、操作力が付与されていない状態では、図13(a)に示すように、バネSにより下方に付勢されており、第1指掛け部L14が静止レバーL2の第2指掛け部L22よりも低い位置に位置付けられる。この状態において、図12に示すように、第1指掛け部L14に例えば中指及び薬指を掛けるとともに、各第2指掛け部L22にそれぞれ人差し指、小指を掛けて、昇降レバーL1を押し上げる操作力を付与すると、第1指掛け部L14が第2指掛け部L22と略同じ高さ位置となるポイントまで昇降レバーL1がバネの付勢力に抗して上昇する(図13(b)参照)。一方、操作力を停止すると、バネSの弾性復帰力により同図(a)に示す位置まで戻る。なお、この操作力の付与及び停止に基づく第2噛合部N2等の動作については後述する。
スライダ部材Mは、図3〜図5及び図8(図8は昇降装置Dの要部拡大断面図である)等に示すように、例えば合成樹脂素材から形成されたものであり、巾方向中央部に他の部位より薄肉に設定してなる薄肉部M1を有し、薄肉部M1を巾方向に挟み得る第1厚肉部M2及び第2厚肉部M3の上縁部及び下縁部に、前記スライダ保持部J3にスライド移動可能に保持され得る被保持部M4をそれぞれ設けている。また、スライダ部材Mの一方の側縁部(図示例では連動部材P側に位置する側縁部)にその高さ方向に沿って第1凹凸部M5を形成している。この第1凹凸部M5は、突出端部がフラット状をなす一対の第1凸部M51と、第1凸部M51の突出方向に対して所定角度で傾斜し且つ各第1凸部M51に連続する一対の第1傾斜部M52とを備えている。そして、本実施形態では、第1厚肉部M2及び第2厚肉部M3のうち、連動部材P側に位置する第1厚肉部M2に第2噛合部Nを取り付けている。
第2噛合部Nは、例えば薄板の金属素材から形成され、第1厚肉部M2に重合し得る重合部N1と、静止部材本体Hに設けた第1噛合部H2の第1歯部H21に対応する複数の第2歯部N2とを一体に有するものである。第2歯部N2は、高さ方向に沿って複数設けられ、第1歯部H21と噛合し得るように、その方向を昇降部材本体Jの高さ方向に直交する仮想直線に対して若干下方に傾斜させた方向に設定し、隣接する第2歯部N2間の離間距離を略2mmに設定している。なお、本実施形態では、第2噛合部Nの重合部N1に、巾方向に延びる第1横長孔と、高さ方向に延びる第1縦長孔とを形成し、これら第1横長孔及び第1縦長孔を、それぞれスライダ部材Mの第1厚肉部M2に設けられた巾方向に延びる横状突出部M21及び高さ方向に延びる縦状突出部M22に嵌合させることにより、第2歯部N2の突出方向が下方に傾斜する方向となるようにしている。すなわち、第1横長孔、第1縦長孔、横状突出部M21及び縦状突出部M22により、スライダ部材Mに対する第2噛合部Nの取付方向を位置決めする位置決め手段を構成している。また、第1厚肉部M2に、他の部位より外方に突出し内部にその突出方向に沿って雌ねじ部を形成した雌ねじ突出部M23を設け、スライダ部材Mに第2噛合部Nを取り付けた状態において、雌ねじ突出部M23に、重合部N1に形成した雌ねじ用第1丸孔が挿入し得るようにしている。そして、第2噛合部Nをスライダ部材Mに取り付けた状態において、第2歯部N2は、スライダ部材Mの第1厚肉部M2に重合せず、第2厚肉部M3に向かって薄肉部M1に飛び出た状態となる。なお、本実施形態では、被保持部M4をスライダ保持部J3に保持させる作業を容易に行えるように、スライダ部材Mの他方の側縁部近傍領域(図示例では第2厚肉部M3)に相互に相寄る方向に弾性変形可能な一対の弾性変形部M31を設けている。
連動部材Pは、図3〜図5及び図8等に示すように、例えば合成樹脂素材から形成され、スライダ部材Mよりも大きい高さ寸法を有するものであり、一方の側縁部(図示例ではスライダ部材M側の側縁部)にその高さ方向に沿って設けられ且つ前記第1凹凸部M5に対応する第2凹凸部P1と、前記ロッドRの下端部位を保持するロッド保持部P2と、前記バネSの上端部が引っ掛け可能なバネ引掛部P3とを備えている。第2凹凸部P1は、第1凹凸部M5と同様に、突出端部がフラット状をなす一対の第2凸部P11と、第2凸部P11の突出方向に対して所定角度で傾斜し且つ各第2凸部P11に連続する一対の第2傾斜部P12とを有している。第1傾斜部Q21と第2傾斜部P12とは、相互に平行をなすように設定してある。また、第2凹凸部P1を設けた一方の側縁部近傍領域を他の部位よりも薄肉に設定し、この薄肉の領域を、連動部材Pと後述する連結部材Qとが相互に干渉して連動部材Pの昇降移動及びスライダ部材Mのスライド移動が規制されることを回避する干渉回避部P4として機能させている。この干渉回避部P4に、外方に突出し後述する連結部材Qのガイド用溝Q21に案内されるガイド用突起部P41を一対設けている。
連結部材Qは、図3〜図5及び図8(図8において想像線に囲まれパターンを付した部位は連結部材Qの一部を示すものである)等に示すように、例えば合成樹脂素材から形成され、スライダ部材Mと略同じ高さ寸法を有する正面視略矩形状をなすものであり、第2噛合部Nに形成した第1横長孔、第1縦長孔及び雌ねじ用第1丸孔にそれぞれ対応する第2横長孔、第2縦長孔及び雌ねじ用第2丸孔を形成している。そして、この連結部材Qは他の部位より内方に膨出させてなる内方膨出部Q2を設け、この内方膨出部Q2に、前記連動部材Pのガイド用突起部P41を案内し得るガイド用溝Q21を一対形成している。各ガイド用溝Q21は、前記第1傾斜部M52及び第2傾斜部P12の傾斜角度に対応し且つ高さ方向に所定寸法離間させてなる第1傾斜片及び第2傾斜片と、各傾斜部(第1傾斜片及び第2傾斜片)の上端部同士を接続する上接続片と、各傾斜部(第1傾斜片及び第2傾斜片)の下端部同士を接続する下接続片とからなり、正面視視略菱形状をなすものである。本実施形態では、相対的に高さ位置が高い方を第1傾斜片とし、低い方を第2傾斜片としている。
このような構成をなす連結部材Qは、連動部材Pのガイド用突起部P41をガイド用溝Q21内に収容し、且つ第2噛合部Nを重合させたスライダ部材Mの横状突出部M21、縦状突出部M22及び雌ねじ突出部M23にそれぞれ第2横長孔、第2縦長孔及び雌ねじ用第2丸孔を嵌合し、雌ねじ用第2丸孔に挿入したねじを雌ねじ突出部M23の雌ネジ部を螺合することにより、連動部材Pとスライダ部材Mとを連結した状態でスライダ部材Mに取り付けられる。この取付状態において、第2噛合部Nはスライダ部材Mと連結部材Qとの間に挟持され、第2噛合部Nの各第2歯部N2は連結部材Qによって被覆されている。
昇降部材本体Jの上半部には、昇降部材本体Jの平板部J1と対向し得る位置に配される上半部カバー部材Tを適宜の手段で取り付けており、平板部J1と上半部カバー部材Tとの間に、高さ方向に沿って複数の係合爪を設けた同期用ラックUと、同期用ラックUに係合しながら回動し得る同期用ピニオンVとを収容している。同期用ピニオンVの中央部には他の部位より内方に膨出するボス部V1を設け、このボス部V1に後述する同期用シャフトが挿入可能な正面視四角形状をなすシャフト挿入部V2を形成している。上半部カバー部材Tの巾方向略中央部に、上端部近傍部位から下端部まで高さ方向に沿って切り欠いてなる切欠部T1を形成し、この切欠部T1を巾方向に跨ぐ位置に同期用ピニオンVを配するとともに、同期用ラックUの係合爪が切欠部T1に臨むようにしてある。なお、上半部カバー部材Tには、同期用ラックUを保持するためのラック保持用リブT3と、ロッドRを昇降移動可能に保持するロッド保持部T4と、先端部位を屈曲させてなるロッドRの屈曲部R1に添接し上半部カバー部材Tに対するロッドRの位置ずれを防止する位置ずれ防止部T5と、バネSによって下方へ付勢されるロッドRと当接し、このロッドRに取り付けられる昇降レバーL1の初期位置を規定するための当接部T6とを設けている(図5参照)。
このような昇降部材Fを、前記静止部材Eに組み付けるには、上半部カバー部材Tと静止部材本体Hの本体部H1とが添接し得るように静止部材Eに対する昇降部材Fの向きを決定した上で、昇降部材Fをキャップ部材Iの昇降部材用挿通孔I1aに上方から挿通し、静止部材本体Hの下端部に設けた一対の抱込部H12にスライド移動可能に保持させることにより行う。このようにして一体的に組み付けてなる静止部材E及び昇降部材Fを、筐体Bの天面部B2に形成した一対の開口部B21にそれぞれ挿入して筐体Bに組み込み、昇降部材Fを昇降部材収容空間B14sに収容するとともに、静止部材本体Hの本体部H1を、筐体Bの側面部B1に設けた固定部材B14の前縁突出部B14b及び後縁突出部B14cに添接させた状態でねじ等所定の取付部材を用いて取り付ける。なお、固定部材B14の前縁突出部B14b及び後縁突出部B14cの所定部位に切り起こし部を形成し、静止部材本体Hの本体部H1の所定部位をこれら切り起こし部に挿し込むように引っ掛けることにより、静止部材E及び昇降部材Fを筐体Bに取り付けるようにしても構わない。このような取付態様を採用することによって、ねじ止めする手間を省略又は軽減することが可能となる。そして、筐体Bの天面部B2の下面側において、各本体部H1のピニオン用丸孔H14から表出する同期用ピニオンVのシャフト挿入部V2に、断面視四角形状をなす棒状の同期用シャフトの端部をそれぞれ挿入する。その結果、昇降部材Fの昇降移動に伴って同期用ピニオンVが同期用シャフトを介して同期回転しながら同期用ラックUの係合爪に順次係合し、左右一対の昇降部材Fが同調して昇降移動し得る。なお、昇降部材本体Jの下端部に、例えば合成樹脂素材から形成された緩衝部材Wを設けるとともに、昇降部材本体Jの所定部位に、静止部材本体Hの一部に干渉することにより昇降部材Fのそれ以上の上昇移動又は下降移動を規制する移動規制部を設けている。本実施形態では、昇降部材本体Jの各側板部J2に高さ方向に沿って所定距離離間させて設けた一対のねじ孔に、それぞれねじ頭を側板部J2より側方に突出させた状態でねじを螺合し、このねじのねじ頭を静止部材Eの抱込部H12に干渉させることにより昇降部材Fのそれ以上の上昇移動又は下降移動を規制するようにしている(図示省略)。また、図15に示すように、昇降部材本体Jに、内方に向かって切り起こしてなる内方切起片J5を設け、この内方切起片J5を、静止部材本体Hの本体部H1に設けた外方に切り起こしてなる外方切起片H15に当接させることにより、昇降部材Fのそれ以上の下降移動を規制するようにしても構わない。この場合、内方切起片J5又は外方切起片H15の何れか一方あるいは両方に、緩衝部材(例えば薄板状のゴム等)を設ければよい。
しかして、昇降部材Fを静止部材Eに組み付けた状態において、静止部材Eの第1噛合部H2は、昇降部材Fのスライダ部材Mの第1厚肉部M2と第2厚肉部M3との間に位置し、スライダ部材Mと連結部材Qとによりスライド移動可能に保持されており、第1歯部H21が、スライダ部材Mの薄肉部M1に臨む位置に位置付けられた第2噛合部Nの各第2歯部N2にそれぞれ噛合し得る。第1噛合部H2と第2噛合部Nとが相互に噛合している場合、昇降部材Fの昇降移動は規制され、一方、第1噛合部H2と第2噛合部Nとの噛合状態が解除された場合、昇降部材Fの昇降移動は許容される。すなわち、第1噛合部H2と第2噛合部Nとを用いて、昇降部材Fの昇降移動を規制するロック状態又は昇降部材Fの昇降移動を許容するロック解除状態を取り得る噛合機構Gを構成している。
本実施形態では、第1噛合部H2及び第2噛合部Nを相互に噛合可能な状態でスライダ部材Mと連結部材Qとの間に挟み込むことにより、第1噛合部H2と第2噛合部Nとが厚み方向に相対変位することを規制している(図8参照)。すなわち、連結部材Qが、第1噛合部H2及び第2噛合部Nをスライダ部材Mとの間で挟持し得る挟持部材としても機能している。
前記第2噛合部Nは、図9に示すように、第1噛合部H2と噛合可能な噛合可能位置(同図(a−1)参照)と、第1噛合部H2との噛合状態を解除し得る噛合解除位置(同図(b―1)参照)との間でスライダ部材Mと共に移動し、前記操作部Lの昇降レバーL1を上昇させる操作力が付与された場合に噛合解除位置を取り、前記操作力が停止された場合に噛合可能位置を取るように設定してある。
次に、図9を参照して、第2噛合部Nを噛合可能位置と噛合解除位置との間で移動させる方法及び作用について説明する。なお、図9における(a―2)、(b−2)は、それぞれ同図(a―1)、(b−1)を連結部材Qを省略して示す拡大図である。
先ず、第2噛合部Nを噛合可能位置(同図(a―1)参照)から噛合解除位置(同図(b−1)参照)へ移動させるには、前記昇降レバーL1を上方に押し上げる操作力を付与することにより行う。この操作力に連動してロッドR及び連動部材Pが前記バネSの付勢力に抗して上昇することによって、スライダ部材Mに対する連動部材Pの高さ位置が変位し、後述する第1凸部M51と第2凸部P11との当接状態が解除されるとともに、連動部材Pに設けたガイド用突起部P41を連結部材Qのガイド用溝Q21の下接続片及び第1傾斜片に沿って案内させることにより、連結部材Qが前記干渉回避部P4を利用して連動部材Pに近寄る方向に巾方向に沿って移動し、これに伴ってスライダ部材Mも連結部材Qと共に連動部材Pに近寄る方向に巾方向に沿ってスライド移動する。この際、スライダ部材Mが、第1凹凸部M5と第2凹凸部P1が相互に係合し得る方向に沿って、その第2凹凸部P1の第2傾斜部P12を連動部材Pの第1凹凸部M5の第1傾斜部M52に摺動させることにより、スライダ部材Mの移動を確実に行うことができる。その結果、スライダ部材Mに保持された第2噛合部Nが、連動部材Pに近寄る方向、換言すれば第1噛合部H2から離間する方向に移動して第1噛合部H2と噛合し得ない噛合解除位置に位置付けられる。第2噛合部Nが噛合解除位置に位置付けられた場合、連結部材Qは、第1噛合部H2を被覆し得ない位置に位置付けられており、この連結部材Qとスライダ部材Mとによる第1噛合部H2の挟込状態が解除される。また、第1凹凸部M5及び第2凹凸部P1は、相互に係合した状態をとる(同図(a―2)参照)。
一方、第2噛合部Nの噛合解除位置から噛合可能位置への移動は、前記操作力の停止、つまり昇降レバーL1から手を離す(又は操作力を弱める)動作に伴って行われる。昇降レバーL1から手を離すと、前記バネSの弾性復帰力により連動部材P、ロッドR及び昇降レバーL1が元の位置(操作力付与前の位置)まで下降し、この連動部材Pの下降移動により、第1凹凸部M5の第1傾斜部M52と第2凹凸部P1の第2傾斜部P12とを相互に摺動させながらスライダ部材Mが連動部材Pから離間する方向に巾方向に沿って移動する。この際、連結部材Qが、そのガイド用溝Q21の上接続片及び第2傾斜片に沿って連動部材Pのガイド用突起部P41を案内させることにより、スライダ部材Mの移動を確実に行うことができる。その結果、スライダ部材Mに保持された第2噛合部Nが、連動部材Pから離間する方向、換言すれば第1噛合部H2に近寄る方向に移動して第1噛合部H2と噛合可能な噛合可能位置に位置付けられる。第2噛合部Nが噛合可能位置に位置付けられた場合、第2噛合部Nの各第2歯部N2がそれぞれ対応する第1噛合部H2の第1歯部H21と噛合する一方、スライダ部材Mに設けた第2凹凸部P1の第2凸部P11と連動部材Pに設けた第1凹凸部M5の第1凸部M51とがそれぞれフラット状の突出端部同士を相互に面的に当接させた状態となり、第2噛合部Nが噛合可能位置から噛合解除位置へ不意に移動しないように設定してある(同図(b―2)参照)。すなわち、第1凸部M51と、第2凸部P11とを用いて、これら第1凸部M51及び第2凸部P11を相互に当接させることにより第2噛合部Nの係合可能位置から係合解除位置への退避移動を禁止するストッパ手段を構成している。また、ガイド用溝Q21とガイド用突起部P41との組み合わせ、及び、第1傾斜部M52と第2傾斜部P12との組み合わせにより、連動部材Pの昇降移動を、第2噛合部Nの噛合可能位置から噛合解除位置への移動又は噛合解除位置から噛合可能位置への移動に変換する動作変換手段を構成している。
以上に説明した昇降装置Dを備えた昇降天板付ワゴンAの使用方法について説明する。
先ず、各静止レバーL2に人差し指と小指を掛けながら中指と薬指で昇降レバーL1を押し上げる操作力を付与すると、第1噛合部H2と第2噛合との噛合状態、及び連結部材Qとスライダ部材Mとによる第1噛合部H2の挟込状態が解除され、昇降部材Fの昇降移動を許容するロック解除状態となり、前記操作力を付与し続けたまま昇降天板Cを任意の高さ位置まで上昇移動又は下降移動させる操作に伴って、昇降部材Fが静止部材Eに対してスライドしながら上昇移動又は下降移動する。そして、昇降天板Cを任意の高さ位置に位置付けた状態で昇降レバーL1に対する前記操作力を停止すると、第1噛合部H2と第2噛合部Nとが噛合し、昇降部材Fの昇降移動が規制されるロック状態となり、昇降天板Cの高さ位置が固定される。なお、一対の昇降部材Fは、各昇降装置Dに高さ位置変更不能に設けられた前記同期用ピニオンVを、そのシャフト挿入部V2に挿入した同期用シャフトにより同期回転させながらそれぞれ同期用ラックUの係合爪に係合させることにより同期して昇降し得るように設定している。また、本実施形態では、第1噛合部H2及び第2噛合部Nにそれぞれ第1歯部H21又は第2歯部N2をそれぞれ2mm間隔で設けているため、昇降天板Cの高さ位置を2mm単位で微調整することができ、昇降天板Cを、この昇降天板付ワゴンAと組み合わせて使用される図示しない机の天板と略面一の高さ位置に設定することが可能となる。
このように、本実施形態に係る操作部Lは、操作力の付与又は停止に基づいて昇降部材Fに対して可動する昇降レバーL1と、昇降レバーL1に近接した位置に昇降移動不能に設けられ且つ昇降レバーL1に掛けた指以外の指を掛けることが可能な静止レバーL2とを備えたものであるため、昇降レバーL1に複数を指を掛けるとともに静止レバーL2に他の指を掛け、静止レバーL2を手掛かりとして昇降レバーL1を上昇させることにより、昇降レバーL1に効率良く操作力を付与することができ、操作性に優れたものとなる。また、静止レバーL2に掛けた指も操作力付与に寄与するため、操作力を的確に付与することができる。
特に、静止レバーL2を、昇降レバーL1の両側縁部にそれぞれ設けているため、各静止レバーL2に人差し指、小指を掛けるとともに、昇降レバーL1に中指及び薬指を掛けることにより、昇降レバーL1にバランス良く操作力を付与することができ、安定した操作性を確保することができる。
さらに、昇降レバーL1に第1指掛け部L14を設けるとともに、静止レバーL2に、第1指掛け部L14に掛けた指以外の指を掛けることが可能な第2指掛け部L22を設け、第2指掛け部L22の高さ位置と、昇降レバーL1に操作力を付与しそれ以上の同一方向への移動が禁止される際に位置付けられる第1指掛け部L14の高さ位置とが略同一となるように設定しているため、第2指掛け部L22を手掛かりとして、第1指掛け部L14に指を掛けた状態で昇降レバーL1を上昇させることにより各指掛け部L14、L22に掛けた指が略一列となり、当該状態を維持したまま昇降部材Fを静止部材Eに対して昇降させる操作をスムーズ且つ適切に行うことができる。
静止レバーL2の一端部に昇降部材Fに係合可能な係合折曲部L23を設け、他端部に昇降部材Fにねじ止め可能なねじ要素L24を設けているため、両端部をねじ止めする態様と比較して、取付作業の簡素化、部品点数の削減を図ることができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
前記実施形態では、可動レバーとして、昇降部材に対して昇降可能な昇降レバーを例示したが、これに限らず、例えば、回動可能な回動レバーや進退移動(前進及び後退という意味での進退)可能な進退レバー等、進退部材に対して所定の軌跡を描くように可動するレバーであればどのようなものであってもよい。
また、単一の静止レバーを可動レバーに近接した位置に設けた態様であっても構わない。
さらに、各指掛け部の形状を、それぞれ対応する指がフィットし易い形状に適宜変更してもよい。
また、静止レバーの一端部に設けた係合手段として、昇降部材に設けた係合突部に係合可能な係合孔であっても構わない。一方、静止レバーの他端部に設けたねじ要素が、ねじを挿通させるための挿通孔又はねじが螺合可能な雌ねじ孔であってもよい。
また、静止レバーに、ステーを被覆し得るステー用カバー部材を設けて構わない。具体的な実施例としては、図16及び図17に示すように、ステーKの下面部側を被覆する下方被覆部L26aと、本体部の縁部から上方に突出しステーKの側面部側を被覆する側方被覆部L26bと、下方被覆部L26a及び側方被覆部L26bと静止レバーL2の起立部L21とを連結する連結部L26cとを備えたステー用カバー部材L26を設けたものが挙げられる。下方被覆部L26aには、ステーKに設けた取付用孔に連通し得る連通孔を所定部位に形成してある。なお、このステー用カバー部材L26は、静止レバーL2に一体に設けたもの、又は適宜の連結手段を用いて一体的に連結したもの何れであってもよい。このような静止レバーL2であれば、ステー用カバー部材L26によりステーKを被覆することができ、外観の向上に資する上、静止レバーL2を昇降部材本体Jに取り付ける作業によって、同時にステー用カバー部材を、ステーKを被覆し得る位置に位置付けることができ、取付作業の簡便化に資する。
また、本発明の操作部を、椅子本体と、椅子本体に対して高さ位置調整可能な肘掛けとを備えた椅子に適用してもよい。
引出し操作によって進退部材を静止部材に対して進退移動させるものに本発明の操作部を適用しても構わない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る昇降天板付ワゴンを一部省略して示す全体概略図。 同実施形態における筐体の平面を一部簡略化して示す図。 同実施形態における昇降装置を一部省略して示す全体図。 同昇降装置の全体斜視図。 図3(c)におけるx−x線断面図。 同実施形態における静止部材本体の全体斜視図。 同実施形態における昇降部材本体の全体斜視図。 同実施形態に係る昇降装置の要部拡大図。 作用説明図。 同実施形態における昇降部材の要部拡大図。 図3におけるA矢視図。 使用説明図。 作用説明図。 同実施形態における昇降レバーの一変形例を示す図。 同実施形態における移動規制部の一変形例を示す図。 同実施形態における静止レバーの一変形例を示す図。 同静止レバーを組み付けた昇降装置の全体斜視図。
符号の説明
A…昇降天板付ワゴン
B…筐体
C…昇降天板
D…昇降装置
E…静止部材
F…進退部材(昇降部材)
L…操作部
L1…昇降レバー
L14…第1指掛け部
L2…静止レバー
L22…第2指掛け部
L23…係合手段(係合折曲部)
L24…ねじ要素

Claims (5)

  1. 静止部材に対して進退移動し得る進退部材に設けられ且つ当該進退部材を進退移動させる際に所定の操作力が付与される操作部であって、
    前記操作力の付与又は停止に基づいて前記進退部材に対して可動する可動レバーと、
    当該可動レバーに近接した位置に進退移動不能に設けられ且つ前記可動レバーに掛けた指以外の指を掛けることが可能な静止レバーとを具備していることを特徴とする操作部。
  2. 前記静止レバーを、前記可動レバーの両側縁部にそれぞれ設けている請求項1記載の操作部。
  3. 前記可動レバーが、第1指掛け部を設けたものであり、前記静止レバーが、前記第1指掛け部に掛けた指以外の指を掛けることが可能な第2指掛け部を、前記可動レバーに操作力を付与しそれ以上の同一方向への移動が禁止される際に位置付けられる前記第1指掛け部に近接する位置に設けたものである請求項1又は2記載の操作部。
  4. 前記静止レバーの一端部に前記進退部材に係合可能な係合手段を設け、他端部に前記進退部材にねじ止め可能なねじ要素を設けている請求項1、2又は3記載の操作部。
  5. 前記静止部材を設けてなる筐体と、前記進退部材に支持され前記筐体に対する高さ位置を調整可能な昇降天板と、前記進退部材に設けた前記請求項1〜4いずれか記載の操作部とを具備していることを特徴とする昇降天板付ワゴン。
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