JP5367391B2 - 建具 - Google Patents
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Description
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、下枠に外れ防止部材と干渉する部材が存在しても障子がスライド可能な建具を提供することにある。
また、延出部を室内側からの操作により障子から出没させる方向に容易に移動させることが可能である。
また、外れ防止部材が設けられた障子は、延出部が障子の下縁より下方に突出したままの状態では枠体に取り付けることが難しくなるので、障子を枠体に取り付ける際には、延出部ができるだけ障子内に移動され、すなわち上方に移動されて延出部の障子からの突出量が小さい方が望ましい。このため、上記の建具のように、操作部の結合部が挿通されている孔部が、上下方向に移動するための縦孔部の上部と繋がって横孔部を有していると、結合部を横孔部に移動することにより、延出部を上方に移動された位置にて保持することが可能である。
また、縦孔部との境界部に設けられた上方に突出する突起にて、横孔部に移動された結合部が移動された状態を維持することが可能であり、操作部から手を離した状態であっても延出部を上方に移動した状態に維持することが可能である。このため、障子を枠体に取り付ける際には、操作部から手を離すことができるので両手で障子を保持して容易に取り付けることが可能である。
このような建具によれば、延出部の下縁の輪郭は、見付け方向において中央から両側に向かって緩やかな角度にて高さが変化していくので、延出部と枠体に設けられた部材とが干渉したとしても、延出部を押し上げる力は急激に変化することはなく、より滑らかに障子をスライドさせることが可能である。
このような建具によれば、延出部の見付け方向における中央の下縁は、室内側が室外側より高くなる傾斜面を有しているので、室外側から障子を枠体に取り付ける際に、延出部の中央の下縁が下レールに接触した後、そのまま障子の下端を室内側に移動させると、延出部は下レールにより傾斜面に沿って上方に押し上げられ、結合部が突起より高い位置に移動する。このとき、本体部は、ストッパーにより横孔部側から縦孔部側への付勢力を備えた付勢部に付勢されているので、横孔部から外れて縦孔部側に移動する。このため、障子を枠体に取り付けるだけで、障子が枠体から外れないように外れ防止部材の延出部を障子の下縁より下方に突出させることが可能である。
このような建具によれば、結合部を横孔部側から縦孔部側へ付勢するための部材を別途設けることなく、本体部を下レール側に付勢する付勢部にて結合部を横孔部側から縦孔部側へ付勢することが可能である。
連結部から見付け方向における両側に突出して設けられた付勢部は、上方に設けられたビスホールを形成する部位と摺接しつつ弾性変形して付勢力が発生する。このため、付勢部が弾性変形する際の付勢部と下の横框との接触面積は、平面に摺接する場合より小さいので付勢部を滑らかに弾性変形させることが可能である。
このような建具によれば、付勢部のビスホールを形成する部位と摺接する部位は曲面なので、付勢部と下の横框との接触面積をより小さく抑えることが可能である。このため、付勢部をより滑らかに弾性変形させることが可能である。
本実施形態の建具1は、室内外の境界となる壁等に設けられ、図1、図2に示すような、室内外を連通する開口を形成する枠体10と、枠体10内に固定され開口の一部を閉塞し、ガラス3が嵌め付けられて移動しない固定障子20と、固定障子20にて閉塞されない領域を閉塞可能であり、枠体10に沿って移動可能な可動障子30と、可動障子30が移動して開放される領域を覆うことが可能な障子としての網戸50を備えた建具1を例に挙げて説明する。
53 下框、53c ビスホール、53d 湾曲片、53e 下縁、
56 孔部、57 縦孔部、57a 下縁、58 横孔部、58a 突起、
65 戸車、70 外れ防止部材、71 案内部、72 延出部、
72b 傾斜部、72c 傾斜、73 本体部、74 付勢部、
74b 摺動端部、75 連結部、77 操作部、79 結合部、
79c 係合凹部
Claims (6)
- 室内外の境界に設けられた枠体に、見付け方向にスライド自在に設けられた障子が前記枠体から外れることを防止するための外れ防止部材を備えた建具であって、
前記外れ防止部材は、
前記障子の下端部に収容されており、
前記枠体に設けられ前記障子がスライドする際に当該障子を案内する下レールの室内側にて下方に延出された延出部を有する本体部と、
前記本体部の上方に配置され当該本体部を前記下レール側に付勢する付勢部と、
前記本体部と前記付勢部とを連結する連結部と、を備えており、
前記本体部の上縁は、見付け方向の幅が前記連結部の幅より広く形成され、
前記延出部の下縁は、見付け方向における中央から両側に向かって上昇する輪郭をなし、
前記付勢部は、前記連結部から見付け方向における両側に突出し、弾性変形して前記延出部を前記障子の下縁から出没自在に付勢しており、
室内側からの操作により前記延出部を前記障子から出没させる方向に移動させるための操作部を有し、
前記操作部は、室外側に突出された結合部が、前記障子に設けられた孔部に挿通されて前記連結部と結合されており、
前記孔部は、前記操作部を、前記本体部を前記障子から出没させる方向に移動させるための縦孔部と前記縦孔部の上部と繋がって見付け方向に広げられた横孔部とを有し、
前記横孔部の下側の縁であって、前記縦孔部との境界部には上方に突出して、前記横孔部に移動された前記結合部を、移動された状態に保持するための突起を有することを特徴とする建具。 - 請求項1に記載の建具であって、
前記延出部の下縁の輪郭は、見付け方向において中央から両側に向かって上昇する一対の傾斜部を有し、当該一対の傾斜部がなす角が鈍角であることを特徴とする建具。 - 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
前記延出部の、前記見付け方向における中央の下縁は、室内側が室外側より高くなる傾斜面を有し、
前記結合部が前記横孔部にて保持された状態で、前記付勢部が当接されて当該付勢部に前記横孔部側から前記縦孔部側への付勢力を発生させるストッパーを有することを特徴とする建具。 - 請求項3に記載の建具であって、
前記ストッパーは、前記障子が有する戸車であることを特徴とする建具。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建具であって、
前記障子は、長手方向に押し出されて形成された押出成形部材である上下の横框と左右の縦框とが、前記横框に設けられたビスホールにて前記縦框がビス止めされた框体を有し、
前記外れ防止部材は前記下の横框に収容され、前記付勢部は、弾性変形する際に前記下の横框の前記ビスホールを形成する部位と摺接することを特徴とする建具。 - 請求項5に記載の建具であって、
前記付勢部は曲面にて前記ビスホールを形成する部位と摺接することを特徴とする建具。
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