JP4691006B2 - ノッキングセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、支持部材に圧電素子が支持されたノッキングセンサに関する。
従来、上記ノッキングセンサとして、支持部材には貫通孔が形成されており、ボルト等の固定部材が支持部材の貫通孔に挿通された状態で締め付けられることにより、内燃機関に取り付けられるノッキングセンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−90242号公報
ところで、上記ノッキングセンサにおいては、支持部材が樹脂で構成されているものがある。このように支持部材が樹脂で構成されているものにおいては、高温の環境で長時間使用されると、線膨張係数が大きいため、熱収縮により支持部材が収縮することがある。そこで、上記ノッキングセンサにおいては、支持部材の熱収縮を考慮して、固定部材による締め付け力を高めに設定し、予め支持部材に圧縮応力をかけておくことにより、支持部材に僅かな熱収縮が発生したとしても締め付け力が弱くなり、固定部材が緩まないようにしている。
ところが、上記ノッキングセンサを非常に高温の環境で長時間使用した場合のように、過酷な条件が重なると、支持部材の熱収縮量が増加し、固定部材による締め付け力を高めに設定するだけでは、支持部材の熱収縮量を吸収できなくなる虞がある。このように支持部材が収縮すると、固定部材によりノッキングセンサを内燃機関に締め付ける締め付け力が弱くなり、固定部材が緩む虞がある。そして、固定部材が緩むと、内燃機関へのノッキングセンサの固定が不十分となり、センサの出力特性に悪影響を及ぼす虞がある。
そこで、このような問題点を鑑み、樹脂製の支持部材に圧電素子が嵌め込まれたノッキングセンサにおいて、ノッキングセンサを構成する支持部材が収縮したとしてもセンサの出力特性に悪影響を及ぼすことがないようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された請求項1に記載の発明は、軸線方向に延びる貫通孔を有する筒状の本体部と、該本体部の下端側に位置する鍔部と、を含む樹脂製の支持部材と、前記本体部の外周に嵌め込まれた環状の圧電素子と、前記本体部の外周に嵌め込まれ、前記鍔部との間に前記圧電素子を挟む環状の環状部材と、を備え、前記貫通孔に挿通された固定部材によって前記本体部の上端側から下端側に向けて押圧されることにより、前記内燃機関に固定されるノッキングセンサであって、前記環状部材は、前記支持部材よりも線膨張係数が小さい素材からなり、該環状部材の上端は、前記支持部材の上端と同じ高さであるか前記支持部材の上端よりも軸線方向上側に突出していることを特徴としている。
このようなノッキングセンサによれば、環状部材の線膨張係数は小さく設定されているので、支持部材(本体部)が熱収縮したとしても、環状部材は熱収縮し難いため、環状部材とノッキングセンサを内燃機関に固定するための固定部材との密着状態を維持することができる。よって、ノッキングセンサの固定状態に緩みが生じることを防止することができる。
なお、本発明でいう「本体部の外周に嵌め込まれ」とは、圧電素子および環状部材が本体部の少なくとも一部分を取り囲んで配置されている状態を示す。よって、圧電素子および環状部材は、本体部と密着している必要はなく、圧電素子および環状部材と本体部との間に隙間が生じている場合も本発明に包含されるものとする。
また、本発明でいう「軸線方向上側」とは、本体部の下端側から上端側に向かう方向を意味する。
ところで、請求項1に記載のノッキングセンサにおいては、請求項2に記載のように、 少なくとも前記圧電素子および環状部材の周囲に、液状の樹脂部材が固化することにより形成されたカバー部材を備え、環状部材は、液状の樹脂部材を環状部材の外周側から内周側に導入するための流路を備えていてもよい。
このようなノッキングセンサによれば、環状部材と支持部材との間に隙間が形成されていたとしても、この隙間を樹脂部材で充填することができる。よって、環状部材と支持部材との間から侵入する水が圧電素子に到達することを防止することができるので、センサの防水性を向上させることができる。
さらに、請求項1または請求項2に記載のノッキングセンサにおいては、請求項3に記載のように、本体部は、所定の外形寸法を有する第1外径面と、第1外形面より上端側に第1外径面の外形寸法よりも小さな外形寸法を有する第2外径面と、第1外径面および第2外径面を接続する外径段差部と、を備え、環状部材は、第1外径面と略一致する内径寸法を有する第1内径面と、第1内径面より上端側に第2外径面と略一致する内径寸法を有する第2内径面と、第1内径面および第2内径面を外径段差部近傍で接続する内径段差部と、を備えていてもよい。
即ち、本体部における環状部材が配置される領域には、段差部(外径段差部)を設け、環状部材においても本体部の外径形状(外径段差部)に合わせた段差部(内径段差部)を設けている。
従って、このようなノッキングセンサによれば、支持部材と環状部材とが対向する部位の面積を、各段差部を設けない場合よりも大きくすることができる。よって、支持部材と環状部材との間から水が侵入することにより、圧電素子に対して侵入した水が与える悪影響を防止することができる。
ここで、各外径面と各内径面との寸法差、および各段差部の位置の偏差は、振動特性および圧電素子の防水性に悪影響を与えない範囲内で設定されていればよい。
なお、支持部材および環状部材の間に僅かな隙間が形成されていたとしても、請求項2の構成により、この隙間には液状の樹脂部材が充填されるので、圧電素子の防水性を充分担保することができる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
[ノッキングセンサ1の説明]
まず、本発明が適用された非共振型ノッキングセンサ1(以下、単に「ノッキングセンサ1」ともいう。)について、図1を用いて説明する。図1は非共振型ノッキングセンサ1の外観を表す正面図である。
図1に示すように、本実施形態の非共振型ノッキングセンサ1は、内部に圧電素子31(図2参照)などの構成部品を収納する絶縁材料(PA(ポリアミド)等の各種樹脂材料など)からなるケース11を備えている。
ケース11は、上面側(図1における上側を示す。以下同じ。)がテーパ状に成形された円柱形状の素子収納部13と、外部機器(例えば、点火時期制御装置など)に繋がる外部コネクタを接続するコネクタ部15と、を備えている。コネクタ部15は、素子収納部13の外周壁から外向きに突出して形成される。
次に、ノッキングセンサ1の内部構造について図2を用いて説明する。図2はノッキングセンサ1の内部構造を示す断面図である。
図2に示すように、ノッキングセンサ1は、支持部材21、下面側電極部材34、圧電素子31、上面側電極部材36、錘部材50(環状部材)、ケース11(カバー部材)を備えて構成されている。
支持部材21は、例えば、樹脂(ナイロンMXD6)等の絶縁材料からなり、軸線方向に延びる円筒形状の本体部22を有すると共に、本体部22のうち軸線方向における下面部29から径方向外向きに突出する鍔部23を備えている。なお、この鍔部23の直径は23mmに設定されている。また、この支持部材21の線膨張係数は、4×10-5℃である。
本体部22の内部には、軸線方向に貫通する貫通孔24が備えられている。また、鍔部23の外周面には、ケース11との密着性を高めるための溝部27が備えられている。そして、本体部22の外周面は、下面側に所定の外形寸法を有する大外径面43(第1外径面:外形寸法は例えば14mm)と、上面側に大外径面43よりも外径寸法が小さく設定されている小外径面41(第2外径面:外形寸法は例えば9.8mm)とから構成されている。
さらに、小外径面41および大外径面43における外周面は、直線的に接続されていることにより外径段差部42が形成されている。また、大外径面43には、錘部材50に設けられた雌ネジ部59(図4参照)と螺合するネジ溝25が備えられている。
圧電素子31は、圧電効果を有する材料(チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)やチタン酸バリウム等の各種セラミックス、水晶等の各種結晶、ポリフッ化ビニリデン等の各種有機材料、等)からなり、本体部22の外周を取り囲む環状形状に形成されて、鍔部23の上面側に配置されている。そして、この圧電素子31の上下面には電極が形成されている。
下面側電極部材34は、本体部22の外周を取り囲む環状形状に形成されており、圧電素子31の下面に当接している。また、この下面側電極部材34は、圧電素子31の下面からコネクタ部15まで延びる端子部35を備えている。この端子部35は、圧電素子31の下面から出力される電気信号の通電経路として使用される。
上面側電極部材36は、本体部22の外周を取り囲む環状形状に形成されており、圧電素子31の上面に当接している。また、この上面側電極部材36は、圧電素子31の上面からコネクタ部15まで延びる端子部37を備えている。この端子部37は、圧電素子31の上面から出力される電気信号の通電経路として使用される。
錘部材50は、上面側電極部材36の上面側において、本体部22の外周を取り囲むように配置されて、圧電素子31に上面側電極36を介して当接される。そして、圧電素子31に対して荷重を印加するために備えられている。
[錘部材50の詳細説明]
ここで、この錘部材50について図3および図4を用いてより詳しく説明する。図3は錘部材50の上面図、図4は錘部材50の正面図(部分断面図)である。
まず、錘部材50は、環状形状の金属材料(支持部材21を構成する樹脂よりも線膨張係数が小さい鉄(線膨張係数は、1.07×10-5℃)等の各種金属材料)により形成されており、
錘部材50は、図3および図4に示すように、段階的に外形寸法が変化する円環状の部材を積層した形状に一体形成にされている。即ち、錘部材50は、最も大きな外形寸法を有する第1段部51と、第1段部51の外形寸法よりも小さな外形寸法を有する第2段部52と、最も小さな外形寸法を有する第3段部53と、を備えている。
第1段部51は、支持部材21に組み付けられる際に最も圧電素子31に近接して配置される。この第1段部51の下面側(圧電素子31側の面)には、固化したときにケース11となる液状の樹脂部材を第1段部51の外周面側から内周面側に導入するために、外周面側から内周面側に渡って第1段部51の下面側を切り欠いた注入溝55(流路)が形成されている。この注入溝55は、第1段部51の周方向の4箇所(90度毎)に形成されており、第1段部51の周囲の複数方向(本実施形態では4方向)から内部に液状の樹脂部材を導入できるように設定されている。
第2段部52は、第1段部51と第3段部53との中間位置に形成されており、曲面状に形成された外周面の対向する位置が平行な平面状になるよう切り欠いた切欠部54(本実施形態では4箇所)を備えた構成にされている。
第3段部53は、錘部材50が支持部材21に組み付けられる際に、上端面60(第2段部52とは反対側の端面)がノッキングセンサ1を固定する固定部材と当接するよう各寸法が設定されている。
ここで、錘部材50の内周面は、大外径面43における外径寸法と略一致する内径寸法を有する大内径面58(第1内径面)と、小外径面41における外形寸法と略一致する内径寸法を有する小内径面56(第2内径面)とが、第2段部52の内周面に形成された内径段差部57により接続された2段構成にされている。
また、大内径面58の下面側の領域(主に第1段部51の内周面)には、本体部22のネジ溝25と螺合する雌ネジ部59が形成されて、本体部22に螺合固定できるように構成されている。なお、錘部材50の第2段部52には、前述の切欠部54に形成されており、この錘部材50を本体部22と螺合する際には、この切欠部54に工具等の機材を係合することができるので、工具等の機材と錘部材50とが滑ることなく錘部材50を締め付け固定することができる。
[ノッキングセンサ1の組み立て作業についての説明]
次に、ノッキングセンサ1の組み立て作業について図5を用いて説明する。図5はノッキングセンサ1の内部に備えられる主要構成部品の分解斜視図である。
図5に示すように、ノッキングセンサ1の組み立て作業においては、まず、支持部材21における本体部22の外周を取り囲むように、鍔部23の上に、下面側から上面側に向けて、下面側電極部材34、圧電素子31、上面側電極部材36、および錘部材50を、この順に積層する作業を行う。
次に、錘部材50を支持部材21のネジ溝25に螺合する作業を行い、支持部材21の鍔部23と錘部材50との間で、下面側電極部材34、圧電素子31、上面側電極部材36、錘部材50を、挟持固定する。
このとき、錘部材50の内径段差部57と支持部材21の外径段差部42との間には、図1に示すように、僅かな隙間部26形成される。このように隙間部26を形成するのは、錘部材50の雌ネジ部59を支持部材21のネジ溝25に螺合する際に、錘部材50の内径段差部57と支持部材21の外径段差部42とが当接してしまうことにより錘部材50と上面側電極部材36との間に隙間で生じることを防止するためである。
続いて、これらの構成部品を射出成型用金型で取り囲み、これらの構成部品を覆うように液状の樹脂部材(絶縁材料)を射出し、固化させることにより、ケース11を射出形成する作業を行う。
このようにして、非共振型ノッキングセンサ1は組み立てられる。
なお、ノッキングセンサ1は、ケース11の下面側から支持部材21(鍔部23)の下面部29が露出し、ケース11の上面側からは支持部材21(本体部22)の上面部28および錘部材50(第3段部53)の上端面60が露出するように形成される。
また、錘部材50の上端面60は、支持部材21の上面部28と同一平面上に位置するか、支持部材21の上面部28よりも上方(図1、図2では紙面上側)に突出した状態となる。また、コネクタ部15は、その内側において、下面側電極部材34の端子部35および上面側電極部材36の端子部37の一部が露出するように形成される。
このように構成された非共振型ノッキングセンサ1は、内燃機関に組み付ける工場まで搬送された後に、この工場にて、自身の下面(詳細には、支持部材21における鍔部23の下面部29)が内燃機関の最適な箇所(一般にはシリンダブロックの取付部)に当接するようにして、固定部材を用いて内燃機関に取り付けられる。ここで、この固定部材は、例えばボルトとして構成されており、ノッキングセンサ1は、支持部材21の挿通孔24に上端側から固定部材が挿通され、少なくとも錘部材50の上端面60が固定部材(具体的にはボルトのヘッド)に押圧されることにより取り付けられる。
このように取り付けられたノッキングセンサ1においては、内燃機関でノッキングなどの異常振動が発生すると、その異常振動が支持部材21の鍔部23を介して圧電素子31に達し、その異常振動に応じて圧電素子31から出力される電気信号が、下面側電極部材34の端子部35および上面側電極部材36の端子部37から外部機器に対して出力される。
[第1実施形態による作用および効果]
以上のように詳述したノッキングセンサ1においては、樹脂製の支持部材21と、支持部材21に支持された圧電素子31と、圧電素子31に自身の下面側が当接された錘部材50と、を備え、支持部材21の下端側(下面部29側)を内燃機関に向けた状態で、支持部材21の上端側から押圧されることにより内燃機関に対して固定されるノッキングセンサ1として構成されている。特にノッキングセンサ1において錘部材50は、支持部材21よりも線膨張係数が小さい素材からなり、この錘部材50の上端面60は、支持部材21の上面部28と同じ高さか支持部材21の上面部28よりも軸線方向上側に突出している。
従って、このようなノッキングセンサ1によれば、錘部材50の線膨張係数は支持部材21の線膨張係数よりも小さく設定されているので、支持部材21の本体部22(特に本体部22のうちネジ溝25より上端側)が熱収縮したとしても、ノッキングセンサ1全体の高さの変化を最小限にすることができる。この結果、錘部材50とノッキングセンサ1を上端側から押圧する固定部材との密着状態を維持することができるので、ノッキングセンサ1の固定状態に緩みが生じることを防止することができる。
なお、錘部材50が本発明の環状部材に相当する。また、錘部材50は、支持部材21のネジ溝25に螺合するためのネジ部を有するとともに、圧電素子31に対して荷重を印可する機能も有する。
また、本実施形態において圧電素子31および錘部材50は、支持部材21の外周部の少なくとも一部分を取り囲む環状形状を有し、ノッキングセンサ1は、少なくとも圧電素子31および錘部材50の周囲に、液状の樹脂部材が固化することにより形成されたケース11を備え、錘部材50は、液状の樹脂部材を錘部材50の外周側から内周側に導入するための注入溝55を備えている。
従って、このようなノッキングセンサ1によれば、錘部材50と支持部材21との間に隙間が形成されていたとしても、この隙間を樹脂部材で充填することができる。よって、錘部材50と支持部材21との間から侵入する水が圧電素子31に到達することを防止することができるので、センサの防水性を向上させることができる。
さらに、本実施形態において本体部22は、所定の外形寸法を有する大外径面43と、大外径面43より上端側に大外径面43の外形寸法よりも小さな外形寸法を有する小外径面41と、大外径面43および小外径面41を接続する外径段差部42と、を備えている。また、錘部材50は、大外径面43と略一致する内径寸法を有する大内径面58と、大内径面58より上端側に小外径面41と略一致する内径寸法を有する小内径面56と、大内径面58および小内径面56を外径段差部42近傍で接続する内径段差部57と、を備えている。
従って、このようなノッキングセンサ1によれば、支持部材21と錘部材50とが対向する部位の面積を、各段差部を設けない場合よりも大きくすることができる。よって、支持部材21と錘部材50との間から水が侵入することにより、圧電素子31に対して侵入した水が与える悪影響を防止することができる。
なお、各外径面と各内径面との寸法差、および各段差部の位置の偏差は、振動特性および圧電素子31の防水性に悪影響を与えない範囲内で設定されていればよい。
[第2実施形態]
次に、別形態のノッキングセンサについて説明する。本実施形態(第2実施形態)においては、第1実施形態のノッキングセンサ1と異なる箇所のみを詳述し、第1実施形態のノッキングセンサ1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のノッキングセンサにおいては、第1実施形態の錘部材50に換えて、図6および図7に示す環状部材70を備えている。なお、図6は環状部材70の上面図、図7は環状部材70の正面図(部分断面図)である。
環状部材70においては、第1実施形態の錘部材50に形成されていた注入溝55に換えて、第2段部52の上面から内径段差部57までを貫通した注入孔71(流路)が形成されている。この注入孔71は、第2段部52の周方向の4箇所(90度毎)に形成されている。
このような環状部材70を備えたノッキングセンサによれば、隙間部26により近い位置に注入孔71を設けているので、より効率的に隙間部26を樹脂部材で充填することができる。
[第3実施形態]
次に、さらに別形態のノッキングセンサ2について説明する。本実施形態(第3実施形態)においても、上記実施形態のノッキングセンサ1と異なる箇所のみを詳述し、上記実施形態のノッキングセンサ1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のノッキングセンサ2においては、図8に示すように、上記実施形態における錘部材50(70)に換えて、上記実施形態における錘部材50(70)の第1段部51のみに相当する錘部材32と、第1実施形態における錘部材50の第2段部52および第3段部53に相当する環状部材33とを備えている。つまり、本実施形態においては、上記実施形態の錘部材50(70)が有する、圧電素子31に対して荷重を印加する機能、およびノッキングセンサ1を上端側から押圧する部材と当接する機能、をそれぞれ錘部材32および環状部材33に分離して担わせるようにしている。
環状部材33には、支持部材21のネジ溝25に螺合するためのネジ部を有している。そして、本実施形態においても、環状部材33の上端面81は、支持部材21の上面部28よりも上方(図1、図2では紙面上側)に突出した状態となる。
以上のように説明した第3実施形態のノッキングセンサ2においても、支持部材21よりも線膨張係数が小さい素材からなり、下端部が錘部材50に支持され、上端部が、支持部材21の上端よりも突出した環状部材33を備えている。
このようなノッキングセンサ1においても、環状部材33の線膨張係数は小さく設定されているので、支持部材21が熱収縮したとしても、環状部材33と支持部材21を上端側から押圧する部材との密着状態を維持することができる。よって、ノッキングセンサ1の固定状態に緩みが生じることを防止することができる。
なお、環状部材33の上端面81は、ノッキングセンサ1を上端側から押圧する部材との密着状態をより一層維持するために、支持部材21の上面部と同一平面上に位置するより、支持部材21の上面部より上方に突出させたほうがより好ましい。
[その他の実施形態]
本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施形態において、錘部材50(70、32)は、注入溝55および注入孔71の両方を備えていてもよい。錘部材50(70、32)に注入溝55および注入孔71の両方を設けることにより、液状の樹脂部材が環状部材33と支持部材21との間(隙間部26)に注入される際に、空気が隙間部26に閉じ込められ難くすることができる。
また、第3実施形態にて示したように、錘部材32および錘部材32の上面側に位置する環状部材33を備えている場合には、注入溝55および注入孔71は、環状部材33のみに形成されていてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
非共振型ノッキングセンサの外観を表す正面図である。 第1実施形態および第2実施形態におけるノッキングセンサ1の内部構造を示す断面図である。 第1実施形態における錘部材の上面図である。 第1実施形態における錘部材の正面図(部分断面図)である。 第1実施形態におけるノッキングセンサの内部に備えられる主要構成部品の分解斜視図である。 第2実施形態における錘部材の上面図である。 第2実施形態における錘部材の正面図(部分断面図)である。 第3実施形態におけるノッキングセンサ1の内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1,2…(非共振形)ノッキングセンサ、11…ケース、13…素子収納部、15…コネクタ部、21…支持部材、22…本体部、23…鍔部、24…貫通孔、25…ネジ溝、26…隙間部、27…溝部、28…上面部、29…下面部、31…圧電素子、32,50,70…錘部材、33…環状部材、34…下面側電極部材、35…端子部、36…上面側電極部材、37…端子部、41…小外径面、42…外径段差部、43…大外径面、51…第1段部、52…第2段部、53…第3段部、54…切欠部、55…注入溝、56…小内径面、57…内径段差部、58…大内径面、59…雌ネジ部、71…注入孔。

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる貫通孔を有する筒状の本体部と、該本体部の下端側に位置する鍔部と、を含む樹脂製の支持部材と、
    前記本体部の外周に嵌め込まれた環状の圧電素子と、
    前記本体部の外周に嵌め込まれ、前記鍔部との間に前記圧電素子を挟む環状の環状部材と、を備え、
    前記貫通孔に挿通された固定部材によって前記本体部の上端側から下端側に向けて押圧されることにより、前記内燃機関に固定されるノッキングセンサであって、
    前記環状部材は、前記支持部材よりも線膨張係数が小さい素材からなり、
    該環状部材の上端は、前記支持部材の上端と同じ高さであるか前記支持部材の上端よりも軸線方向上側に突出していること
    を特徴とするノッキングセンサ。
  2. 当該ノッキングセンサは、少なくとも前記圧電素子および前記環状部材の周囲に、液状の樹脂部材が固化することにより形成されたカバー部材を備え、
    前記環状部材は、前記液状の樹脂部材を当該環状部材の外周側から内周側に導入するための流路を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のノッキングセンサ。
  3. 前記本体部は、
    所定の外形寸法を有する第1外径面と、
    前記第1外形面より上端側に前記第1外径面の外形寸法よりも小さな外形寸法を有する第2外径面と、
    前記第1外径面および前記第2外径面を接続する外径段差部と、
    を備え、
    前記環状部材は、
    前記第1外径面と略一致する内径寸法を有する第1内径面と、
    前記第1内径面より上端側に前記第2外径面と略一致する内径寸法を有する第2内径面と、
    前記第1内径面および前記第2内径面を前記外径段差部近傍で接続する内径段差部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノッキングセンサ。
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