JP4689967B2 - 顕微鏡画像撮影装置 - Google Patents
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Description
このような動的挙動を観察するものとしては、顕微鏡写真撮影装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、動的な挙動を示す標本を撮像する撮像手段と、前記標本の動的な挙動を検出する挙動検出手段と、該挙動検出手段により検出された前記標本の動的な挙動と前記撮像手段により撮像された前記標本の画像とを関連づけて記憶する画像記憶手段と、該画像記憶手段に記憶された前記標本の画像から前記標本の動的な挙動に基づいて、略静止状態にある標本の画像を抽出する静止状態画像抽出手段とを備える顕微鏡画像撮影装置を提供する。
この発明によれば、標本の動的な挙動を心電計により周期的な波形として捉えることができるようになるので、その周期と位相を決定することにより略静止状態にある画像をより簡単に選択することができる。
この発明によれば、画像がいくつかのブロックに分割して取得されることとなり、一回に取得する画像領域を小さくすることができて、スキャナの走査範囲を狭めることができ、より鮮明な画像を得ることができる。
本実施形態に係る顕微鏡画像撮影装置1は、図1に示すように、光学ユニット2と、スキャンユニット3と、このスキャンユニット3に取り付けられた対物光学系4と、光学ユニット2およびスキャンユニット3を接続する光ファイバ5と、挙動検出手段6と、画像記憶手段7と、制御装置(静止状態画像抽出手段)8と、ディスプレイ9とを主たる要素として構成されたものである。
レーザ光源部10は、半導体レーザからなるレーザ光源と、レンズとピンホールとからなるコリメート光学系と、ダイクロイックミラーとを備えている。
検出光学系11は、ダイクロイックミラー12と、ミラー13と、光電子増倍管(撮像手段)14と、アナログ−ディジタル変換器(AD)15と、コントローラ16と、バリアフィルタと、レンズと、共焦点ピンホールとを備えている。
コリメート光学系は、このコリメート光学系を構成しているコリメートレンズを光軸方向に移動可能な位置調整機構を備えている。
また、光走査部は、直交する軸線回りに揺動可能な2枚のガルバノミラー(スキャナ)17を備えており、コリメート光学系から発せられた平行光を2次元的に走査させることができるようになっている。
さらに、スキャンユニット3には、レーザ光源部10からの励起光を標本Aに導くとともに、標本Aからの蛍光を検出光学系11の光電子増倍管(Photomultiplier Tube)14に導くためのダイクロイックミラー18が設けられている。
光電子増倍管14により検出された標本Aの画像は、アナログ−ディジタル変換器15によりディジタル信号に変換され、コントローラ16および制御装置8を介して画像記憶手段7に出力されるようになっている。
標本Aの脈動は、脈動検出器19により図2の上に示すような波形データとして検出された後、アナログ−ディジタル変換器20によりディジタル信号に変換され、制御装置8を介して画像記憶手段7に出力されるようになっている。
制御装置8は、画像記憶手段7に記憶されたデータのうち、脈動がない部分の画像データ、すなわち、図2の上に平坦で示す部分(図2の下に「とる」と示した部分)に対応する画像データ(いわゆる、略静止状態の標本Aの画像)を抽出するとともに、抽出した画像データをディスプレイ9に出力するものである。
また、この制御装置8は、レーザ光源の波長制御、ダイクロイックミラーやフィルタ等の波長選択、波長分離素子の制御、検出光学系11の光電子増倍管14により受光された検出情報の解析および表示、光走査部の駆動制御等を行うようになっている。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置21には、挙動検出手段として心電検出器(心電計)26が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置31には、挙動検出手段として超音波検出器36が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
このようにしても、前述した実施形態と同様、図2の上に示すような波形データを得ることができる。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置41には、挙動検出手段として音検出器46が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
このようにしても、前述した実施形態と同様、図2の上に示すような波形データを得ることができる。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置51には、挙動検出手段として光干渉断層計56が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。また、図中の符号52,53,54,55,57,58はそれぞれ、コリメータレンズ、ミラー、ハーフミラー、レンズ、瞳投影レンズ、および対物レンズを示している。
低コヒーレンス光源56bから出た光(干渉性の悪い光である低コヒーレンス光)は、ファイバーカップラ56cで二つの光に分割され、それぞれの光は、ミラー56dと標本Aとに向かうようになっている。このとき、標本A側から戻ってくる反射光には、標本Aの表面で反射した光、物体内部の浅い位置で反射した光、あるいは物体内部の深部で反射した光などさまざまな位置からの反射光が含まれている。しかし、入射光が低コヒーレンス光であるため、干渉が観測される反射光は、ファイバーカップラ56cからミラー56dまでの距離をL、コヒーレンス長をΔLとすると、ファイバーカップラ56cからの距離がL±Δ1/2の位置に存在する反射面からの反射光のみになる。したがって、ファイバーカップラ56cからミラーまでの距離を変えれば、その距離に対応した標本A内反射面からの反射光のみを選択的に検出することができ、標本A内部の任意の位置での反射率を求めることができる。このようにして求めた反射率の分布を映像化することにより標本A内部の構造情報を可視化することが可能になる。
このような構造情報をもとにしても、前述した実施形態と同様、図2の上に示すような波形データを得ることができる。
また、このようなOCT56を使用しても、第4実施形態のところで説明した音検出器46同様、前述した電極26aや超音波センサ36aのように標本Aの表面に添付したり、あるいは密着用ジェルを介して密着させたりする必要がないので、脈動による波形データをより簡単に得ることができる。
さらに、低コヒーレンス光源56bの光軸とレーザ光源部10の光軸とを共軸とすることができるので、装置の小型化を図ることができる。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置61には、挙動検出手段としてスペックルを用いた面外変位計測装置66が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
このようにしても、前述した実施形態と同様、図2の上に示すような波形データを得ることができる。
また、レーザ照射部66aから発せられたレーザの跳ね返りを捉えるようにしているので、ノイズが少なく、より正確な波形データを得ることができる。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置71には、直交する軸線回りに揺動可能な2枚のガルバノミラー17の代わりに、一つのディジタル・マイクロミラー・デバイス(以下、「DMD」という)77と、一枚のガルバノミラー17とが設けられているとともに、光電子増倍管14の代わりにCCD(Charge Coupled
Devices)74が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。また、図中の符号72,73はそれぞれ、シリンドリカルレンズ、および結像レンズを示している。
CCD74は、光(光子)の入力に応じて蓄電容量が変化する半導体素子(フォトダイオード)を用いた、光(画像)信号を電気信号に変換するものである。
また、これらDMD77、CCD74、およびガルバノミラー17はそれぞれ、制御装置8によりその駆動等が制御されるようになっている。
本実施形態における顕微鏡画像撮影装置81には、スキャナとして使用するとともに共焦点ピンホールとして使用するDMD87が設けられているという点で前述した第7実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
すなわち、図10に示す第一の波形W1とその次に現れる第二の波形W2との間において図11の(1)に示すA画像を取得し、第二の波形W2とその次に現れる第三の波形W3との間において図11の(2)に示すB画像を取得し、第三の波形W3とその次に現れる第四の波形W4との間において図11の(3)に示すC画像を取得して、最後に図11の(4)に示すような一つの画像をディスプレイ9に表示させることもできる。
言い換えれば、一つの画像をいくつかのブロックに分割して取得し、これら画像を最後に合成して一つの画像を得るようにすることもできる。
また、動的挙動が早いために、一回の略静止状態の間に撮像可能な画像範囲が小さくなってしまう場合に、スキャナの動作範囲を制限して、より狭い範囲の画像のみを撮像することにしてもよい。
また、挙動検出手段としては、標本Aの動的な挙動、すなわち、血管の脈動、呼吸による肺の動き、胃腸の蠕動、心臓の鼓動等を検出できるものであればどの様なものであってもよく、種々の変形実施が可能である。
6 挙動検出手段
7 画像記憶手段
8 制御装置(静止状態画像抽出手段)
14 光電子増倍管(撮像手段)
17 ガルバノミラー(スキャナ)
21 顕微鏡写真撮影装置
26 挙動検出手段
31 顕微鏡写真撮影装置
36 挙動検出手段
41 顕微鏡写真撮影装置
46 挙動検出手段
51 顕微鏡写真撮影装置
56 挙動検出手段
61 顕微鏡写真撮影装置
66 挙動検出手段
71 顕微鏡写真撮影装置
74 CCD(撮像手段)
77 DMD(スキャナ)
81 顕微鏡写真撮影装置
87 DMD(スキャナ)
A 標本
Claims (3)
- 動的な挙動を示す標本を撮像する撮像手段と、
前記標本の動的な挙動を検出する挙動検出手段と、
該挙動検出手段により検出された前記標本の動的な挙動と前記撮像手段により撮像された前記標本の画像とを関連づけて記憶する画像記憶手段と、
該画像記憶手段に記憶された前記標本の画像から前記標本の動的な挙動に基づいて、略静止状態にある標本の画像を抽出する静止状態画像抽出手段とを備えることを特徴とする顕微鏡画像撮影装置。 - 前記挙動検出手段が心電計であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡画像撮影装置。
- 前記標本上で光を走査するスキャナが設けられており、前記標本の動的な挙動に基づいて、前記スキャナが制御されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡画像撮影装置。
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