JP4688320B2 - 触媒コンバータの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジン等の内燃機関の排気系などに用いる触媒コンバータの製造方法および製造装置に関する。更に詳しくは、触媒としてのハニカム体の外周面にマットを巻き付けた状態でそれらを筒体内に挿入し、該筒体の周面を縮径絞り加工して固定するようにした触媒コンバータの製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用エンジン等の内燃機関から排出される排気ガスの浄化対策として触媒コンバータが広く用いられている。その触媒コンバータは、触媒担体として一般に全体が筒状で内部がハニカム構造を呈するセラミックもしくはメタル製のハニカム体を筒体内に収容配置した構成である。
【0003】
ハニカム体を筒体内に配置固定する手段としては、従来種々提案されており、その1つとして、例えば全体ほぼ円筒状のハニカム体の外周に、セラミック繊維等の耐熱性繊維よりなるマットを巻き付けた状態でハウジング内に挿入し、該筒体の周面をダイス等によって縮径加工してハニカム体と筒体とを一体化することが提案されている。
【0004】
ところが、上記のようなハニカム体、特にセラミック製のものは、製造ロッド毎もしくは個々の製品毎に外径寸法にバラツキがあるため、ハニカム体を収容した筒体を一律に同一の縮径量で縮径加工を施すと、ハニカム体の径が小さい場合にはマットの圧縮量が不足してガタツキを生じたり、ハニカム体の径が大きい場合には、マットが過度に圧縮され、その圧力でハニカム体が変形したり破損する等のおそれがある。
【0005】
また上記マットも、製造ロッド毎もしくは個々の製品毎に厚さや密度等にバラツキがあるため、ハニカム体の径が一定で且つ筒体の縮径量が一定であったとしても上記マットによるハニカム体の保持面圧にバラツキが生じ、ハニカム体を良好に保持させることができない場合がある。さらに最近はハニカム体の薄型化に伴い、ハニカム体の保持面圧の許容管理巾が次第に狭くなる傾向にあり、ハニカム体を良好に保持させるのが難しい等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、ハニカム体の外径寸法およびマットの厚さや密度等の如何に拘わらずハニカム体を筒体内に良好に配置固定することのできる触媒コンバータの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明による触媒コンバータの製造方法および製造装置は、以下の構成としたものである。
【0009】
即ち、本発明による触媒コンバータの製造装置は、ハニカム体の外周面にマットを巻き付けた状態でそれらを筒体内に挿入し、該筒体の周面を縮径絞り加工して固定するようにした触媒コンバータの製造装置において、前記筒体の周面を縮径絞り加工するための絞り径の異なる複数種類の絞りダイスを備えると共に、上記マットの重量を測定するマット重量測定機構と、前記ハニカム体の外径寸法を測定するハニカム体外径測定機構とを備え、前記マットは、複数種類のものを厚さ方向に重ねてハニカム体に巻き付ける構成とし、前記マット重量測定機構は、前記複数種類のマットの重量を各々別々に測定するようになっており、前記マット重量測定機構で測定された前記複数種類のマットの各重量及び前記ハニカム体外径測定機構で測定されたハニカム体の外径寸法に基づいて前記複数種類の絞りダイスを自動的に選択して前記筒体に絞り加工を施すように構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による触媒コンバータの製造方法および製造装置装置を、図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0011】
図1は本発明による触媒コンバータの製造装置の一実施形態を示す平面図であり、その製造装置には、セラミック製もしくはメタル製のハニカム体1の周面に巻き付けるためのセラミック繊維等の耐熱性繊維よりなるマット2の重量を順次測定するマット重量測定機構10と、上記ハニカム体1の外径寸法を順次測定するハニカム体外径測定機構30と、そのハニカム体1に上記マット2を巻き付けるマット巻付機構50と、そのマット2を巻き付けたハニカム体1を金属製等の筒体3内に挿入するハニカム体挿入機構60と、そのハニカム体1を挿入した筒体3に縮径絞り加工を施す絞り機構80等が備えられている。
【0012】
上記マット重量測定機構10で重量が測定されたマット2は、マット搬送機構20によってマット巻付機構50に搬送され、上記ハニカム体外径測定機構30で外径寸法が測定されたハニカム体1は、ハニカム体搬送機構40によってマット巻付機構50に搬送される。また筒体3は、上記ハニカム体挿入機構60を経て絞り機構80に至る筒体搬送機構70によって搬送される。さらに上記の製造装置には上記各機構10〜80を制御する制御装置が備えられているが図には省略した。
【0013】
上記マット重量測定機構10は、図2および図3に示すようにロードセル等の測定器を内蔵した測定台11上にマット2を載せることによって、マット2の重量を自動的に測定するように構成されている。また上記のマット2としては、本実施形態においては、図4に示すように耐熱性繊維の材質等の異なる2種類のマット2a、2bを厚さ方向に重ねて使用するようにしたもので、その各マット2a、2bはハニカム体1に巻き付けたときの周長に合わせてそれぞれ所定の長さに形成されている。又その各マット2a、2bの両端部には、ハニカム体1に巻き付けたときに互いに嵌り合って各マット2a、2bの端部が幅方向にずれるのを防ぐための凸部2pと凹部2qとが設けられている。
【0014】
図中、12は上記測定台11上に載置されるマット2の幅方向両側の位置を規制する位置決め板、13はマット2の長手方向両端部の位置決め部材で、上記位置決め板12は測定台11上に取付けられ、位置決め部材13はシリンダ14によって進退可能であり、マットの重量測定時は測定台11の側方に退避移動するように構成されている。
【0015】
上記マット重量測定機構10の近傍には、上記測定台11上にマット2を順次自動的に供給載置するマット供給機構が備えられているが図には省略した。そのマット供給機構は、上記2種類のマット2a、2bを1枚ずつ順に測定台11上に供給するように構成されており、それによって各マット2a、2bのそれぞれの重量を測定するようにしている。即ち、先ず初めにマット2bのみを測定台11上に載置して該マット2bの重量を測定し、次いで、そのマット2bの上にもう一方のマット2aを載せて2枚のマットの重量を測定する。そして、その2枚のマットの重量からマット2bの重量を引くことによってマット2aの重量を算定するものである。上記のような算定作業は図に省略した演算回路等が行い、その算定結果および測定結果は図に省略した制御装置に導かれ、後述する絞りダイスを選択するためのデータとして利用される。
【0016】
上記マット重量測定機構10で重量が測定されたマットは、前述のようにマット搬送機構20によってマット巻付機構50に搬送する構成であり、そのマット搬送機構20は、図2および図3に示すように床面等に略垂直に起立させて設けたガイド板21の側面に、上下一対の略水平方向の横レール22に沿って移動する移動台23を設けると共に、その移動台23の側面に一対の略垂直方向の縦レール24に沿って上下動する昇降台25を設け、その昇降台25上に平面略コ字形のハンガ26を設けた構成である。そのハンガ26には、上記マット2をその幅方向両側から抱え込むようにして把持する把持部材等が備えられているが図には省略した。図中、28は上記昇降台25を昇降させるエアシリンダ等の流体シリンダである。
【0017】
上記ハンガ26は、前記測定台11上にマット2を載置して重量測定する際には、測定台11の上方もしくは側方の退避位置で待機した状態にあり、マットの重量測定が終了したところで、測定台11の直上に移動する。そしてハンガ26に設けた把持部材(不図示)が作動してマット2を幅方向両側から抱え込むようにして把持した後、ハンガ26が昇降台25とともに流体シリンダ28によって上昇する。次いで、そのハンガ26は昇降台25および移動台23とともに横レール22に沿ってマット巻付機構50の近傍に移動した後、昇降台25とともに下降し、上記把持部材による把持状態が解除されてマット2がマット巻付機構50の所定の位置に搬送されるものである。
【0018】
一方、前記のハニカム体外径測定機構30は、本実施形態においては図5に示すように平面略コ字形に形成した測定器本体ケース31内に、レーザ発信器32と受光素子33とを対向させて設けると共に、そのレーザ発信器32と受光素子33との間にハニカム体1を軸線方向を縦向きにして配置し、上記発信器32から受光素子33に向かってレーザを照射しながら発信器32を図中矢印a方向に移動走査することによって、上記ハニカム体1でレーザが遮られた長さを受光素子33で検知してハニカム体の外径寸法(直径)を測定するものである。
【0019】
上記ハニカム体1は、本実施形態においては上下動および回動可能な可動台34上に載置することによって、ハニカム体の軸線方向複数箇所の位置で周方向複数箇所の外径寸法を測定するようにしたもので、特に本実施形態においては図6に示すようにハニカム体の軸線方向3箇所の位置a〜cで、それぞれ周方向に約20度の間隔で9箇所、合わせて27箇所の直径を測定するようにしたものである。
【0020】
その測定順序等は適宜であるが、例えば図7(a)に示すように軸線方向を上下に向けて可動台34上に配置したハニカム体1の上部をレーザ発信器32と受光素子33との間に位置させて可動台34を20度ずつ回動して9箇所の直径を測定し、次いで同図(b)のように可動台34を上昇させてハニカム体1の上下方向(軸線方向)中央部の直径を上記と同様に9箇所、さらに可動台34を同図(c)のように上昇させてハニカム体1の下部9箇所の直径を測定すればよい。
【0021】
上記のようにして測定された測定結果は、図に省略した制御装置に導かれて平均値が算出され、前記マットの重量測定結果とともに後述する絞りダイスを選択するためのデータとして使用される。
【0022】
上記ハニカム体外径測定機構30で外径寸法が測定されたハニカム体1は、前述のようにハニカム体搬送機構40によりマット巻付機構50に搬送するもので、そのハニカム体搬送機構40は、図8に示すように床面等に略垂直に起立させて設けたガイド板41の側面に、上下一対の略水平方向の横レール42に沿って移動する移動台43を設けると共に、その移動台43の側面に一対の略垂直方向の縦レール44に沿って上下動する昇降台45を設け、その昇降台45上にハニカム体1を把持する一対のホルダ46を支持部材46aを介して横軸46bを中心に回動可能に設けた構成である。
【0023】
そのホルダ46は、ハニカム体1をその直径方向両側から挟んで把持する構成であり、両ホルダ46を互いに接近および離間する方向に進退させるモータ等が備えられているが図には省略した。図中、47は上記昇降台45を昇降させるエアシリンダ等の流体シリンダ、48は上記ホルダ46を横軸46bを中心に回動させるモータである。
【0024】
上記移動台43および昇降台45は、ハニカム体外径測定機構30によるハニカム体1の外径寸法を測定する際には、通常例えば図8(b)の位置にあり、上記一対のホルダ46は互いに離間する方向に開いた状態にある。その状態でハニカム体1の外径寸法の測定が終了したところで、ハニカム体1は前記移動台34の上昇によって図8(b)のように上記両ホルダ46・46間に移動し、その両ホルダ46・46が互いに接近する方向に移動して該ホルダ46・46間にハニカム体1が保持される。
【0025】
その両ホルダ46・46で保持されたハニカム体1は、前記シリンダ47によって昇降台45と共に前記縦レール44に沿って図9(a)のように上昇した後、移動台43と共に前記横レール42に沿って同図(b)のように図で左側のマット巻付機構50(不図示)の近傍位置に移動する。次いで、ハニカム体1を支持するホルダ46が同図鎖線示のように前記横軸46bを中心に約90度回動した後、昇降台45が下降することによって、上記ハニカム体1がマット巻付機構50の所定の位置に搬送されるもので、そのハニカム体1は同図(c)のように前記マット搬送機構20によって既にマット巻付機構50の上記所定位置に搬送されいるマット2の上に載置される。
【0026】
そのマット巻付機構50は、図10に示すようにハニカム体1の略下半部にマット2の長手方向中央部を巻き付ける下部巻付パッド51と、ハニカム体1の略上半部にマット2の両端部を巻付ける左右一対の上部巻付パッド52・52とを備え、それらのパッド51,52は、それぞれエアシリンダ等の流体シリンダ51a,52aによってハニカム体1に向かって進退させる構成である。
【0027】
また上記マット巻付機構50には、前記のマット搬送機構20で搬送されてきたマット2を前記の所定位置に位置決めすると共に、前記ハニカム体搬送機構40で搬送されてきたハニカム体1にマット2を巻き付ける際に該ハニカム体を所定の位置に位置決め固定する左右各一対の位置決め板53が設けられている。
【0028】
その左右の位置決め板53は、前記マット搬送機構20およびハニカム体搬送機構40によりマット2およびハニカム体1をマット巻付機構50に搬送する際には邪魔にならないように前記図2および図10に示すように互いに離間した位置にある。その状態でマット搬送機構20により上記位置決め板53・53間にマット2が搬送載置された後、前記ハニカム体搬送機構40によって搬送されてきたハニカム体1は、図11(a)のようにマット2上に載置される。次いで、同図(b)のようにハニカム体1を保持するホルダ46がハニカム体1から離れて前記昇降台45と共に同図(c)のように上昇する構成であり、その際にも上記ホルダ46と位置決め板53とは互いに干渉しないように構成されている。
【0029】
また上記左右の位置決め板53は、ハニカム体1にマット2を巻き付ける際には図12(a)のように互いに接近する方向に移動して、その左右の位置決め板53・53間にハニカム体1が挟持される。その状態で下部巻付パッド51をシリンダ51aにより同図(b)のように上昇させてハニカム体1の略下半部にマット2を巻付け、次いで同図(c)のように左右の巻付パッドを前進させてハニカム体1の全周にマット2を巻き付けるものである。
【0030】
上記のようにしてマット2を巻き付けたハニカム体1は、ハニカム体挿入機構60によって筒体3内に挿入されるもので、そのハニカム体挿入機構60は、前記図10(a)に示すように筒体搬送機構70によって搬送されてきた筒体3を所定の位置に位置決め固定する4つの固定クランプ61と、その固定クランプ61で固定された筒体3内に、ハニカム体1をマット2とともに挿入する挿入プランジャ62とよりなり、それらの固定クランプ61および挿入プランジャ62は、それぞれエアシリンダ等の流体シリンダ61a,62aで進退させる構成である。
【0031】
なお上記筒体搬送機構70は、一対の搬送レール71,71に沿って移動する台車(不図示)等により筒体3を所定の間隔をおいて所定時間毎に間欠搬送する構成であり、その台車等には筒体3を適時上下動させる昇降機構が備えられているが図には省略した。
【0032】
その筒体搬送機構70によってハニカム体挿入機構60に搬送されてきた筒体3は、図13(a)に示すように前記4つの固定クランプ61で固定され、その筒体3内に上記マット2を巻き付けたハニカム体1を前記の挿入プランジャ62で挿入するもので、特に本実施形態においては筒体3の軸線方向両側に配置した各プランジャ62を、前記マット巻付機構50でマット2を巻き付けた状態にあるハニカム体1の位置まで移動して図13(b)のように上記両プランジャ62でハニカム体1を挟持すると共に、その両プランジャ62・62間にマット2を位置決め保持させた状態で同図(c)のように筒体3内に挿入する構成である。
【0033】
上記のようにしてハニカム体1およびマット2を挿入した筒体3は、引き続き筒体搬送機構70により絞り機構80に搬送される。その絞り機構80は、図14に示すように一対の支持ブラケット81・81間に渡した上下各一対のロッド82・82間に、一対の案内レール83に沿って移動するダイスホルダ84を設け、そのダイスホルダ84に絞り径の異なる複数個の絞りダイス85a〜85cを上記ダイスホルダ84の長手方向と直角方向に進退可能に設けた構成である。
【0034】
その複数個の絞りダイス85a〜85cは、前記マット重量測定機構10で測定されたマット2の重量およびハニカム体外径測定機構30で測定されたハニカム体1の外径寸法に応じて適宜選択して使用するもので、その選択された絞りダイスは、前記ダイスホルダ84の下方に設けたエアシリンダ等の流体シリンダ86で該ダイスホルダ84を前記案内レール83に沿って移動させることによ前記一対の支持ブラケット81・81間の所定の位置に移動するように構成されている。
【0035】
図中、87は上記の選択された絞りダイスを進退させる油圧シリンダ等の流体シリンダで、そのピストンロッド87aの先端部には円板状の操作ヘッド87gが一体的に設けられ、その操作ヘッド87gは上記各絞りダイス85a〜85cの後端部に設けた凹溝状の係合部85gに選択的に係合するように構成されている。
【0036】
一方、前記の筒体搬送機構70で搬送されてきた筒体3は、前記一対の支持ブラケット81・81間の所定の位置で停止したのち図に省略した台車等に設けた昇降機構によって上記筒体3の軸線と上記絞りダイスの軸線とが一致する所定の高さまで上昇すように構成されている。そして、その状態で前記流体シリンダ86により上記絞りダイスを図15のように筒体3に向かって前進させることにより、該筒体3が所定の径に絞り加工され、それによって上記筒体3内のマット2が適度に圧縮されてハニカム体1が固定される構成である。図中、88は筒体3の当接用ストッパである。
【0037】
上記のように本発明においては、マット重量測定機構10で測定されたマット2の重量およびハニカム体外径測定機構30で測定されたハニカム体1の外径寸法に応じて絞り径の異なる複数個の絞りダイス85a〜85cを適宜選択して使用するようにしたので、ハニカム体1の外径寸法およびマット2の厚さや密度等の如何に拘わらずハニカム体1を筒体3内に確実に固定することができる。
【0038】
特に上記実施形態においては、上記マット2を材質等の異なる複数種類、図の場合は前記のように2種類のマット2a、2bの重量を各々別々に測定するようにしたので、筒体の絞り径、言い換えれば絞り径の異なる絞りダイスの、より適切な選択が可能となる。またハニカム体1の外径寸法は、ハニカム体の軸線方向複数箇所の位置で周方向複数箇所、特に図示例においては前述のようにハニカム体の軸線方向3箇所の位置で周方向に9箇所、合わせて27箇所の外径寸法を測定し、その平均値に基づいて絞り径を選択するようにしたから更に適切な選択が可能となるものである。
【0039】
なお、上記マット2の重量とハニカム体1の外径寸法に基づいて筒体3の絞り径(絞りダイス)を選択する方法等は適宜であるが、例えば上記実施形態のように絞り径の異なる3種類の絞りダイス85a〜85cを用いる場合には、その一例として上記ダイス85bを標準的な絞り径とし、ダイス85a,85cをそれぞれそれより大径および小径の絞り径とする。そして前記のマット重量測定機構10で測定されたマット2の重量と、ハニカム体外径測定機構30で測定されたハニカム体1の外径寸法とに基づいて、それらのマット2およびハニカム体1に適する絞り径を算定し、その算定値が所定の範囲内であるときは、上記の標準的な絞りダイス85bを選択し、上記の範囲を超えるときは上記大径の絞りダイス85aを、また上記範囲に満たないときには上記小径の絞りダイス85cをそれぞれ選択するようにすればよい。
【0040】
上記絞りダイスの種類は、3種類に限らず、5種類その他適宜であり、その種類に対応して且つマットの重量およびハニカム体の外径寸法に応じて適宜選択して使用するようにすればよい。またマットの枚数や、その重量の測定方法、並びにハニカム体の外形寸法の測定箇所や測定個数および測定方法等も適宜変更可能である。
【0041】
また前記のマット重量測定機構10によるマット2の重量測定およびハニカム体外径測定機構30によるハニカム体1の外形寸法の測定からマット巻付機構50によるハニカム体1へのマットの巻き付け、及びハニカム体挿入機構によるハニカム体1とマット2の筒体3内への挿入、並びに絞り機構80による筒体3の加工操作等は全て自動で行うことができ、特に本実施形態においてはマット重量測定機構10にマット2を順次供給する前記のマット供給機構およびハニカム体外径測定機構30にハニカム体1を順次供給する前記ハニカム体供給機構をも含めて自動的に行えるように構成されている。
【0042】
さらに前述のようにして絞り加工を施した筒体3は、引き続きその両端部をテーパ状(漏斗状)に絞り形成するか、あるいはテーパ状の端板を溶接等で固着するもので、それらの筒体端部の処理工程をも含めて全て自動的に行うことも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明による触媒コンバータの製造方法および製造装置は、筒体3内に挿入するマット2の重量やハニカム体1の外径寸法に応じて上記筒体3の絞り径や絞りダイスを選択するようにしたから、上記ハニカム体1の外径寸法およびマット2の厚さや密度等の如何に拘わらず上記マットを適度に圧縮してハニカム体1を筒体3内に良好に保持させることができる。従って、前記従来例のようにマットの圧縮量が不足してハニカム体にガタツキが生じたり、マットが過度に圧縮されてハニカム体が変形もしくは破損等するのを未然に防止することができるもので、耐久性、信頼性および安定性のよい触媒コンバータを提供できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による触媒コンバータの製造装置の一実施形態を示す平面図。
【図2】その一部の拡大平面図。
【図3】(a)はマット重量測定機構およびマット搬送機構の平面図。
(b)はマットを搬送した状態の同上図。
【図4】マットの斜視図。
【図5】(a)はハニカム体外径測定機構の平面図。
(b)はその側面図。
【図6】ハニカム体の測定個所を示す斜視図。
【図7】(a)〜(c)はハニカム体の測定順序の一例を示す説明図。
【図8】(a)はハニカム体搬送機構の平面図。
(b)はその側面図。
(c)はその正面図。
【図9】(a)〜(c)はハニカム体の搬送順序の一例を示す説明図。
【図10】(a)はマット巻付機構およびハニカム体挿入機構の平面図。
(b)は(a)のb−b線断面図。
【図11】(a)〜(c)はハニカム体をマット巻付機構に搬送載置する状態の説明図。
【図12】(a)〜(c)はハニカム体をマットに巻付ける状態の説明図。
【図13】(a)〜(c)はハニカム体を筒体内に挿入する状態の説明図。
【図14】絞り機構の拡大平面図。
【図15】上記絞り機構により筒体を絞り加工している状態の同上図。
【符号の説明】
1 ハニカム体
2 マット
3 筒体
10 マット重量測定機構
11 測定台
20 マット搬送機構
21 ガイド板
22 横レール
23 移動台
24 縦レール
25 昇降台
26 ハンガ
30 ハニカム体外径測定機構
31 測定器本体ケース
32 レーザ発信器
33 受光素子
40 ハニカム体搬送機構
41 ガイド板
42 横レール
43 移動台
44 縦レール
45 昇降台
46 ホルダ
47 支持部材
50 マット巻付機構
51 下部巻付パッド
52 上部巻付パッド
51a、52a 流体シリンダ
60 ハニカム体挿入機構
61 固定クランプ
62 挿入プランジャ
70 筒体搬送機構
71 搬送レール
80 絞り機構
83 案内レール
84 ダイスホルダ
85a〜85c 絞りダイス
86、87 流体シリンダ
Claims (3)
- ハニカム体の外周面にマットを巻き付けた状態でそれらを筒体内に挿入し、該筒体の周面を縮径絞り加工して固定するようにした触媒コンバータの製造装置において、
前記筒体の周面を縮径絞り加工するための絞り径の異なる複数種類の絞りダイスを備えると共に、上記マットの重量を測定するマット重量測定機構と、前記ハニカム体の外径寸法を測定するハニカム体外径測定機構とを備え、
前記マットは、複数種類のものを厚さ方向に重ねてハニカム体に巻き付ける構成とし、
前記マット重量測定機構は、前記複数種類のマットの重量を各々別々に測定するようになっており、
前記マット重量測定機構で測定された前記複数種類のマットの各重量及び前記ハニカム体外径測定機構で測定されたハニカム体の外径寸法に基づいて前記複数種類の絞りダイスを自動的に選択して前記筒体に絞り加工を施すように構成したことを特徴とする触媒コンバータの製造装置。 - 前記ハニカム体外径測定機構は、ハニカム体の軸線方向複数箇所の位置で周方向複数箇所のハニカム体の外径寸法を測定するように構成してなる請求項1に記載の触媒コンバータの製造装置。
- 前記ハニカム体外径測定機構で測定したハニカム体の外周面に、前記マット重量測定機構で重量を測定したマットを巻き付けるマット巻付機構と、そのマット巻付機構でマット巻き付けたハニカム体を筒体内に挿入するハニカム体挿入機構とを備え、マット重量およびハニカム体外径寸法の測定からハニカム体へのマットの巻き付け、筒体内への挿入、および筒体の縮径絞り加工を自動的に連続的に行うように構成してなる請求項1又は2に記載の触媒コンバータの製造装置。
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