JP4687850B2 - 監視カメラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視カメラから送信される画像を監視する監視カメラシステムに関するものであり、特に、監視カメラで撮影する基準画像に位置変化を検知するための特徴を有する基準ラインおよび特徴点を設定し、基準ラインや特徴点の輝度の変化から監視カメラの撮像画像が変えられたことを検知する監視カメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)
店舗等の監視領域に監視カメラを設置し、監視カメラから送信される画像を店員控室や監視センタにおいてモニタ表示したり録画して店内における不正行為を監視するシステムが知られており、効果的に監視を行うため、監視カメラの位置および方向を予め調整している。
【0003】
しかしながら、このシステムにあっては、店内において不正行為を行なおうとする者が、モニタ画面を監視している店員や監視者に発見されないようにするために、また、映像記録として不正行為の証拠が残らないようにするために、監視カメラの撮像方向を故意に変えたり、スプレーを吹きつけたり、あるいは、カメラに布を被せたりして、店内等を正確に撮像できないようにすると、
▲1▼監視カメラが不正行為を監視することができない;
▲2▼店員や監視者が監視モニタを絶えず監視していないと監視カメラの位置が変えられたことが分からない;
という事態を生じることが指摘されていた。
【0004】
(従来技術)
従来、監視カメラの撮像方向を変えられたことを自動的に検知するシステムとして、予め監視領域を撮像した画像を基準画像として記憶し、その後、撮像した画像と基準画像の2枚の画像の輝度を比較することにより監視カメラの撮像方向の変化を検知する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法にあっては、
▲1▼2枚の画像を比較する際に全ての画素を比較、処理しているため監視カメラの撮像方向の変化を検知するのに時間を要する;
▲2▼2枚の画像の輝度を比較する場合には、太陽光や車のライト、蛍光灯のちらつき等によっても2枚の画像に輝度差が生じてしまうため、監視カメラの撮像方向が変わっていないにもかかわらず、撮像方向が変化したと判断するおそれがある;
等の問題点があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、監視カメラの撮像方向が変わっても、基準ラインおよび特徴点の輝度の変化量差分から、短時間のうちに監視カメラの撮像位置が変わったことを検知して監視者に異常を知らせる監視カメラシステムを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、任意の設定時間毎に撮像位置の変化を確認できる監視精度の高い監視カメラシステムを提供することにある。
【0008】
本発明のもう一つ他の目的は、輝度の変化ではなく変化量差分を比較することで、例えば、監視領域内において太陽の位置変化等による緩やかな輝度変化を撮像方向の変化と誤認することを回避できるようになして信頼性の高い監視カメラシステムを提供することにある。
【0009】
本発明の更にもう一つ他の目的は、現在監視カメラが捕らえている画像を監視者が見ることができるとともに、監視モニタが音声、ランプ、文字、画像等によって異常が発生したことを知らせ、監視者が撮像位置が変えられたことを容易に察知する監視カメラシステムを提供することにある。
【0010】
本発明の更にもう一つ他の目的は、色の変化が少なく基準ラインを定められない場合であっても異常判定有効領域の設定を行うことによって監視カメラの監視機能を適切に発揮する監視カメラシステムを提供することにある。
【0011】
本発明のその余の目的および利点は、以下の記述により明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録または表示する監視カメラシステムにおいて、
前記画像比較制御手段が、
操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報を記憶するとともに、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶し、
前記撮像手段により新たな画像が撮像されると、撮像された当該画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、抽出された当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0013】
本願の請求項2に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録または表示する監視カメラシステムにおいて、
前記画像比較制御手段が、
起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを備え、
操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報、および、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶するとともに、
起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記撮像手段により撮像されている画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、抽出された当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0014】
本願の請求項3に係る発明は、上記画像比較制御手段が、
上記抽出画素と上記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、連続して所定回数以上両者の輝度差が所定値以上得られた場合には上記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0015】
本願の請求項4に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録または表示する監視カメラシステムにおいて、
前記画像比較制御手段が、
操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報を記憶するとともに、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶し、
前記撮像手段により新たな画像が撮像されると、撮像された当該画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、抽出された当該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0016】
本願の請求項5に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録たは表示する監視カメラシステムにおいて、
前記画像比較制御手段が、
起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを備え、
操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報、および、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶するとともに、
起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記撮像手段より撮像されている画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、抽出された当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0017】
本願の請求項6に係る発明は、上記画像比較制御手段が、
上記抽出画素と上記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、連続して所定回数以上両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には、上記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステムである
【0018】
本願の請求項7に係る発明は、上記画像比較制御手段からの異常信号が入力すると当該異常信号の入力を報知する報知手段を更に備え、
上記画像比較制御手段が、
上記撮像手段の撮像方向が変化したと判断した場合には上記撮像手段の撮像方向が変化したことを示す異常信号を上記報知手段に出力することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0019】
本願の請求項8に係る発明は、上記画像比較制御手段からの警報を通信回線を介して受信すると当該警報の受信を報知する監視手段を更に備え、
上記画像比較制御手段は、
上記撮像手段の撮像方向が変化したと判断した場合には、上記撮像手段の撮像方向が変化したことを示す警報を通信回線を介して上記監視手段に送信することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0020】
本願の請求項9に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視装置へ送信する制御手段と、該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
前記監視手段は、
操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号または抽出画素要求信号を送信し、
前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素が選択されると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、前記受信画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶し、
前記制御手段からの抽出画素を受信すると、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
前記制御手段は、
前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出して当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0021】
本願の請求項10に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視手段へ送信する制御手段と、通信回線を介して該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
前記監視手段は、
起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを備え、
操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号を送信し、前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、前記受信画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶し、
起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記制御手段へ抽出画素要求信号を送信し、前記制御手段からの抽出画素を受信すると、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
前記制御手段は、
前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段が撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0022】
本願の請求項11に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視手段へ送信する制御手段と、通信回線を介して当該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
前記監視手段は、
操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号または抽出画素要求信号を送信し、
前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素が選択されると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、受信画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶し、
前記制御手段からの抽出画素を受信すると、当該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
前記制御手段は、
前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステム。
【0023】
本願の請求項12に係る発明は、監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視手段へ送信する制御手段と、通信回線を介して当該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
前記監視手段は、
起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを有し、
操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号を送信し、前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素が選択されると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、受信画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶し、
起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記制御手段へ抽出画素要求信号を送信し、前記制御手段からの抽出画素を受信すると、該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
前記制御手段は、
前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0024】
本願の請求項13に係る発明は、上記監視手段からの異常信号が入力すると、当該異常信号の入力を報知する報知手段を更に備え、
上記監視手段が、
上記撮像手段の撮像方向が変化したと判断した場合には、上記撮像手段の撮像方向が変化したことを示す異常信号を上記報知手段に出力することを特徴とする監視カメラシステムである。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係る監視カメラシステムは、監視カメラで撮影する基準画像に位置変化を検知するための特徴を有する基準ラインおよび特徴点を設定し、基準ラインや特徴点の輝度の変化から監視カメラの撮像画像が変えられたことを検知して異常があったことを報知し、監視センタに異常を送信する。
【0026】
【実施例】
以下、本願に係る監視カメラシステムについて具体的に説明する。
実施例1及び実施例2の監視カメラシステムは、監視領域を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、撮像手段が撮像した画像を記録または表示する。
【0027】
また、実施例3及び実施例4の監視カメラシステムは、監視領域を撮像する撮像手段と、撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視装置へ送信する制御手段と、制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有している。
【0028】
(実施例1)
まず、図1に示した第1の実施例について説明する。
監視カメラシステムの構成を示す図1のブロック図において、監視カメラシステム1aは、監視カメラ等により構成され監視領域を撮像して撮像した画像を画像比較制御手段20aへ出力する撮像手段10と、画像比較制御手段20aと、監視手段30aを含んで構成されている。
【0029】
このうち、前記画像比較制御手段20aは、比較制御部21a、記憶部22、送信部23から構成されている。
【0030】
前記比較制御部21aは、後述の設定手段40により基準ラインとする画素列が選択されると、前記撮像手段10からの画像のうち、設定手段40により選択された画素列の各画素毎の輝度と、当該画素列の位置を示す位置情報を前記記憶部22に出力する。また、前記比較制御部21aは、前記撮像手段10から出力された画像が入力すると、当該画像を後述の記録手段60および監視モニタ70に出力するとともに、前記記憶部22に記憶した位置情報をもとに当該入力画像から前記基準ラインと同じ位置の画素列を抽出する。そして、前記記憶部22に記憶している画素列と入力画像から抽出した画素列について、対応する各画素毎の輝度値を比較し、前記撮像手段10の撮像方向が変化しているか否かを判断する。この結果、前記撮像手段10の撮像方向が変化していると判断した場合には、報知手段50および前記送信部23へ異常信号を出力する。
【0031】
前記記憶部22は、前記比較制御部21aから出力される画素列の位置情報および当該画素列の各画素毎の輝度が入力すると、当該位置情報および各画素の輝度を記憶する。
【0032】
前記送信部23は、前記比較制御部21aから出力される異常信号が入力すると、予め前記画像比較制御手段20aに付与されている識別情報を含む警報を通信回線を介して監視手段30aに送信する。
【0033】
また、前記監視手段30aは、監視制御部31a、記憶部32、受信部33、報知部35から構成されている。
【0034】
前記監視制御部31aは、前記受信部33からの警報が入力すると、当該警報に含まれる識別情報に対応する個別情報を前記記憶部32から読み込み、当該個別情報および警報を受信したことを示す情報を前記報知部35に出力する。
【0035】
前記記憶部32は、少なくとも1つの前記画像比較制御手段20aの識別情報と、各識別情報に対応する前記画像比較制御手段20aが設置されている監視領域の個別情報(住所、電話番号、地図等)を予め対応して記憶している。
【0036】
前記受信部33は、通信回線を介して前記画像比較制御手段20aからの警報を受信すると、当該警報を前記監視制御部31aに出力する。
【0037】
前記報知部35は、モニタ、ランプ、スピーカ等で構成され、前記監視制御部31aからの個別情報が入力すると、当該個別情報をモニタに表示したり、ランプを点灯したり、スピーカよりメッセージを流すこと等により警報の受信を監視員に報知する。
【0038】
前記設定手段40は、操作者により選択された基準ラインとする画素列を示す情報を前記画像比較制御手段20aへ出力する。
【0039】
前記報知手段50は、ランプやスピーカ等により構成され、前記画像比較制御手段20aからの異常信号が入力すると、ランプが点灯したり、スピーカがメッセージを流す等により、異常信号の入力、即ち、前記撮像手段10の撮像方向が変化したことを報知する。
【0040】
前記記録手段60は、ビデオデッキ等により構成され、前記画像比較制御手段20aからの画像が入力すると、当該画像をビデオテープ等に記録する。
【0041】
前記監視モニタ70は、前記画像比較制御手段20aからの画像が入力すると、当該入力画像を表示する。
【0042】
(動 作)
次に、監視カメラシステム1aの動作を、図2乃至図8に従って説明する。
図2は画像比較制御手段20aを構成している比較制御部21aの動作を示すフローチャート、
図3は監視手段30aを構成している監視制御部31aの動作を示すフローチャート、
図4は基準画像の特徴画素と入力画像の特徴画素の輝度の比較手順を示し、正常時の場合を示す図、
図5は基準画像の特徴画素と入力画像の特徴画素の輝度の比較手順を示し、異常時の場合を示す図、
図6は基準画像の輝度の変化量の比較により撮像方向の変化を検知する場合の手順を示し、正常時の場合を示す図、
図7は基準画像の輝度の変化量の比較により撮像方向の変化を検知する場合の手順を示し、明るさに変化があった場合を示す図、
図8は基準画像の輝度の変化量の比較により撮像方向の変化を検知する場合の手順を示し、異常時の場合を示す図である。
【0043】
I.比較制御部21aの動作:
先ず、図2、図4乃至図8を用いて比較制御部21aの動作を説明する。
撮像手段10が監視領域を撮像すると、撮像した画像を画像比較制御手段20aの比較制御部21aに出力する。比較制御部21aは撮像手段10からの画像が入力すると(S101)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70に出力する(S102)。かくして、記録手段60は画像比較制御手段20aからの画像が入力すると当該入力画像を記録し、監視モニタ70は画像比較制御手段20aからの画像が入力すると当該入力画像を表示する。
【0044】
I−1.基準ラインの選択および記憶:
監視カメラシステム1aが基準ラインを選択し記憶する際の動作を、図2及び図4とともに説明する。
【0045】
図4において、A1は基準画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。壁1と壁2は、一辺で交わっている。A2は撮像手段10が画像A1を撮像しているときのラインaの画素毎の輝度を表すラインパターンを表したものである。A2は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。A1′は現在撮像中の画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。A2′は撮像手段10が画像A1′を撮像しているときのラインaの各画素に対応した輝度を表し、a1′,a2′,‥‥,an′は画素を表している。AはA2とA2′の各画素毎の輝度差、即ち、a1−a1′,a2−a2′,‥‥,an−an′を表したラインパターンである。
【0046】
今、撮像手段10から図4の画像A1が得られたとする。
操作者は、監視モニタ70に表示された画像において、各画素の輝度変化が少なく、かつ壁のへりや窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により、当該画素列を選択する。なお本実施例では、壁1と壁2が接している壁のへりと交差し、かつ人物の通行等の影響が少ない画素列aを基準ラインとする。これにより、画像A2のように壁のへり部分の画素(以下、本明細書中において、この壁のへり部分の画素を「特徴画素」という。)は、当該画素列の他の画素とは異なる輝度が得られることとなる。
【0047】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、設定手段40により画素列aが選択されると(S103)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、当該画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S104)。
【0048】
記憶部22は、比較制御部21aから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0049】
I−2.撮像方向の変化の検知:
撮像方向の変化を検知する際の動作を、図2、図4および図5とともに説明する。
図5において、B1は基準画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。壁1と壁2は、一辺で交わっている。B2は撮像手段10が画像B1を撮像しているときのラインaの画素毎の輝度を表すラインパターンを表したものである。B2は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。B1′は現在撮像中の画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。B2′は撮像手段10が画像B1′を撮像しているときのラインaの各画素に対応した輝度を表し、a1′,a2′,‥‥,an′は画素を表している。BはB2とB2′の各画素毎の輝度差、即ち、a1−a1′,a2−a2′,‥‥,an−an′を表したラインパターンである。
【0050】
既述のとおり、画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、撮像手段10からの画像が入力すると(S101)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S102)。
【0051】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S103)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を前記入力画像から抽出する(S105)。
【0052】
そして、記憶部22に基準ラインとして記憶している画素列aの各画素毎の輝度を読み込み、ステップ105において入力画像から抽出した画素列の各画素の輝度と、記憶部22から読み込んだ画素列aの各画素の輝度を比較する。本実施例では、両者の比較方法として、対応する画素同士の輝度の差分を取る。
【0053】
撮像手段10の撮像方向が変化していない場合、図4に示すように、記憶部22に記憶している画素列aの各画素a1〜anと、入力画像から抽出した画素列a′の各画素a1′〜an′は対応する画素同士(a1とa1′,‥‥,anとan′)では輝度の差が生じない。そこで、画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、記憶部22から読み込んだ画素列aと入力画像から抽出した画素列a′について、対応する画素同士の輝度差を各画素毎に求める(S106)。この結果、輝度差が一定の値以上になる画素が得られなければ、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S107)、ステップ101に戻る。
【0054】
次に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について説明する。
例えば、撮像手段10の撮像方向が右向きに変えられた場合、撮像手段10からは、図5の画像B1′のように全体が左にずれた画像が出力される。
【0055】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、ステップ105にて入力画像から画素列a′を抽出し、記憶部22から読み込んだ画素列aの各画素の輝度と、入力画像から抽出した画素列a′の各画素の輝度を比較する(S106)。
【0056】
撮像手段10の撮像方向が右向きに変えられ、入力画像が図5の画像B1′に示すように左にずれた場合、図5の画像B1′のように画像中の壁のへりの位置は左にずれる。このため、画素列中の特徴画素の位置が左にシフトし、記憶部22に記憶している画素列aの各画素a1〜anと、入力画像から抽出した画素列a′の各画素a1′〜an′について、対応する画素同士の輝度差を各画素毎に求める。この結果、輝度差が一定の値以上になる画素が得られれば、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し、比較制御部21aは異常信号を出力する(S107)。
【0057】
報知手段50は、画像比較制御手段20aからの異常信号が入力すると、ランプを点灯させ、スピーカからメッセージを流す等により、異常信号の入力、即ち撮像手段10の撮像方向が変化したことを報知する(S108)。
【0058】
なお、画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、ステップ108において、報知手段50に異常信号を出力するとともに、監視モニタ70に撮像手段10の撮像方向が変化したことを知らせるメッセージを表示させるようにしてもよい。
【0059】
画像比較制御手段20aの送信部23は、比較制御部21aからの異常信号が入力すると、予め画像比較制御手段20aに付与されている識別情報を含む警報を通信回線を介して監視手段30aに送信する(S109)。
【0060】
I−3.基準画像の輝度の変化量の比較による撮像方向の変化の検知:
上記I−2.の場合では、予め記憶している画素列と新たに撮像した画像から抽出した画素列について、対応する各画素毎の輝度の変化をもとに、撮像手段10の撮像方向が変化したか否か判断している。しかしながら、太陽光や車のライト、蛍光灯のちらつき等により、監視領域の明るさが変化すると、撮像手段10から得られる画像全体の輝度が変化し、これらの変化を撮像手段10の撮像方向の変化として誤って検知するおそれがある。この点を考慮し、画像比較制御手段20aは、基準画像の変化量パターンから撮像方向の変化を判断することを可能としている。
【0061】
以下、監視カメラシステム1aの基準画像の輝度の変化量の比較により撮像方向の変化を検知する際の手順を、図2、図6乃至図8とともに説明する。
【0062】
(イ)正常時:
撮像手段10が基準画像と同じ画像を撮像していた場合について、図2及び図6を用いて説明する。
【0063】
図6において、C1は基準画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。壁1と壁2は、一辺で交わっている。C2は撮像手段10が画像C1を撮像しているときのラインaの画素毎の輝度を表すラインパターンを表したものである。C2は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。C3はC2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。C1′は現在撮像中の画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。C2′は撮像手段10が画像C1′を撮像しているときのラインaの各画素に対応した輝度を表し、a1′,a2′,‥‥,an′は画素を表している。C2′は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。C3はC2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。CはC3とC3′の各画素毎の輝度の変化量の差、即ち、a1−a1′,a2−a2′,‥‥,an−an′を表したラインパターンである。
【0064】
C1′は撮像中の画像であり、C2′は撮像手段10が画像C1′を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。C3′はC2′において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったラインパターンである。CはC3とC3′の各画素毎の輝度の変化量の差を取ったラインパターンである。
【0065】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、設定手段40により画素列aが選択されると(S103)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、当該画素列の|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちC3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S104)。記憶部22は、比較制御部21aから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0066】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、撮像手段10からの画像(画像C1′)が入力する、またはタイマ24からの計時終了信号が入力すると(S101)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S102)。
【0067】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S103)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S105)。
【0068】
そして、記憶部22に記憶している画素列aの各画素毎の輝度の変化量を読み込むとともに、ステップ106において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちC3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、C3で表される輝度の変化量とC3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0069】
撮像手段10の撮像方向および撮像画像の明るさが変化していない場合、画像Cで表されるように画像C3と画像C3′に表される輝度の変化量に差は生じない。この結果、輝度変化量の差が一定値以上になる画素が得られないため、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S107)、ステップ101に戻る。
【0070】
(ロ)明るさに変化があった場合:
次に、撮像手段10の撮像画像の太陽の位置変化等により明るさが変化した場合について、図2及び図7を用いて説明する。
【0071】
図7において、D1は基準画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。壁1と壁2は、一辺で交わっている。D2は撮像手段10が画像D1を撮像しているときのラインaの画素毎の輝度を表すラインパターンを表したものである。D2は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。D3はC2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。D1′は現在撮像中の画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。D2′は撮像手段10が画像D1′を撮像しているときのラインaの各画素に対応した輝度を表し、a1′,a2′,‥‥,an′は画素を表している。D2′は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。D3はD2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。DはD3とD3′の各画素毎の輝度の変化量の差、即ち、a1−a1′,a2−a2′,‥‥,an−an′を表したラインパターンである。
【0072】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、設定手段40により画素列aが選択されると(S103)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、当該画素列の|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちD3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S104)。記憶部22は、比較制御部21aから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0073】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、撮像手段10からの画像(画像D1′)が入力すると(S101)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S102)。
【0074】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S103)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S105)。
【0075】
そして、記憶部22に記憶している画素列aの各画素毎の輝度の変化量を読み込むとともに、ステップ106において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちD3′で表されるように、各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、D3で表される輝度の変化量とD3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0076】
撮像手段10の撮像画像の明るさが全体的に変化していても、撮像方向の変化がない場合、画像Dで表されるように画像D3と画像D3′に表される輝度の変化量に差は生じない。この結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られないため、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S107)、ステップ101に戻る。
【0077】
(ハ)異常時:
更に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について、図2及び図8を用いて説明する。
図8において、E1は基準画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。壁1と壁2は、一辺で交わっている。E2は撮像手段10が画像E1を撮像しているときのラインaの画素毎の輝度を表すラインパターンを表したものである。E2は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。E3はE2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。E1′は現在撮像中の画像であり、ラインaおよびラインbは基準ラインである。E2′は撮像手段10が画像E1′を撮像しているときのラインaの各画素に対応した輝度を表し、a1′,a2′,‥‥,an′は画素を表している。E2′は各画素に対応した輝度を表し、a1,a2,‥‥,anはラインa上の画素を表す。E3はE2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。EはE3とE3′の各画素毎の輝度の変化量の差、即ち、a1−a1′,a2−a2′,‥‥,an−an′を表したラインパターンである。
【0078】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、設定手段40により画素列aが選択されると(S103)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽注し、当該画素列の|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちE3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S104)。記憶部22は、比較制御部21aから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0079】
画像比較制御手段20aの比較制御部21aは、撮像手段10からの画像(画像E1′)が入力すると(S101)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S102)。
【0080】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S103)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S105)。
【0081】
そして、記憶部22に記憶している画素列aの各画素毎の輝度の変化量を読み込むとともに、ステップ106において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちE3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、E3で表される輝度の変化量とE3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0082】
撮像手段10の撮像方向の変化がある場合、画像Eで表されるように画像E3と画像E3′に表される輝度の変化量に差が生じる。この結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られるため、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し(S107)、比較制御部21aは異常信号を出力する。
【0083】
II.監視制御部31aの動作:
次に、図3を用いて、監視手段30aの動作を説明する。
監視手段30aの受信部33は、通信回線を介して警報を受信すると、監視制御部31aへ当該警報を出力する。
【0084】
監視制御部31aは、受信部33からの警報が入力すると(S111)、当該警報に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み(S112)、当該個別情報および警報を受信したことを示す情報を報知部35に出力する(S113)。
【0085】
報知部35は、監視制御部31aからの個別情報および警報を受信したことを示す情報が入力すると、当該個別情報および警報の受信を文字や図、音声等により監視者に知らせる。
【0086】
(実施例2)
第2の実施例について、図9を用いて説明する。
図9は、監視カメラシステムの構成を示すブロック図である。
実施例2では、監視カメラシステム1bが、
▲1▼撮像手段10,画像比較制御手段20b、監視手段30a、設定手段40、報知手段50、記録手段60、監視モニタ70を具備している点;
▲2▼画像比較制御手段20bが、比較制御部21b、記憶部22、送信部23を具備している点;
は第1の実施例と同じであるが、次の▲3▼▲4▼の点が第1の実施例と異なる。
即ち、
▲3▼比較制御部21bが、
設定手段40により基準ラインとする画素列が選択されると、撮像手段10からの画像のうち、設定手段40により選択された画素列の各画素毎の輝度と、当該画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力するとともに、タイマ24に起動信号を出力し、また、
撮像手段10から出力された画像が入力すると、当該画像を記録手段60および監視モニタ70に出力し、更に、
タイマ24からの計時終了信号が入力すると、記憶部22に記憶した位置情報をもとに撮像手段10から入力している画像から前記基準ラインと同じ位置の画素列を抽出し、そして、
記憶部22に記憶している画素列と入力画像から抽出した画素列について、対応する各画素毎の輝度値を比較し、撮像手段10の撮像方向が変化しているか否かを判断し、その結果、撮像手段10の撮像方向が変化していると判断した場合は、報知手段50および送信部23へ異常信号を出力する点;
▲4▼画像比較制御手段20bが、更にタイマ24を具備し、
このタイマ24が、
比較制御部21bからの起動信号が入力すると起動し、繰り返し所定時間計時を行うとともに、計時が終了する度に比較制御部21bへ計時終了信号を出力する点;
が第1の実施例と異なる。
【0087】
(動 作)
次に、監視カメラシステム1bの動作を、図3乃至図8、図10及び図11に従って説明する。
図10は画像比較制御手段20bを構成している比較制御部21bの動作を示すフローチャート、図11は監視カメラシステム1bの撮像手段、監視モニタ、記録手段等の各部の動作を示すタイムチャートである。
【0088】
I−1.基準ラインの選択および記憶:
撮像装置10から図4の画像A1が得られたとする。
操作者は、監視モニタ70に表示された画像において、各画素の輝度の変化が少なく、かつ壁のへりや窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により当該画素列を選択する。なお、本実施例では壁1と壁2が接している壁のへりと交差し、かつ人物の通行等の影響が少ない画素列aを基準ラインとする。これにより、図4に示すように、壁のへり部分の画素、すなわち「特徴画素」は、当該画素列の他の画素とは異なる輝度が得られる。
【0089】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、設定手段40により画素列aが選択されると(S123)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列aを抽出し、当該画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S124)とともに、タイマ24に起動信号を出力する(S125)。
【0090】
記憶部22は、比較制御部21bから画素列aの各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0091】
タイマ24は、比較制御部21bからの起動信号が入力すると起動する。
【0092】
I−2.撮像方向の変化の検出:
(イ)撮像方向が変化しない場合:
先ず、撮像手段10の撮像方向が変化しない場合について、図4、図10及び図11とともに説明する。
【0093】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、撮像手段10からの画像が入力すると(S121)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S122)。
【0094】
このとき、操作者により設定手段40が操作されず(S123)、かつタイマ24からの計時終了信号が入力すると(S126)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S127)。
【0095】
そして、記憶部22に基準ラインとして記憶している画素列aの各画素毎の輝度を読み込み、ステップ127において入力画像から抽出した画素列の輝度と、記憶部22から読み込んだ画素列aの各画素の輝度を比較する。
【0096】
撮像手段10の撮像方向が変化していない場合、記憶部22に記憶している画素列aの各画素a1〜anと、入力画像から抽出した画素列a′の各画素a1′〜an′は対応する画素同士(a1とa1′,‥‥,anとan′)では輝度の差が生じない。そこで、画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、記憶部22から読み込んだ画素列aと入力画像から抽出した画素列a′について、対応する画素同士の輝度差を各画素毎に求める(S128)。その結果、輝度の差が一定の値以上になる画素が得られなければ、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S129),タイマ24に起動信号を出力して(S132)、ステップ121に戻る。
【0097】
(ロ)撮像方向が変化した場合:
次に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について、図5、図10及び図11とともに説明する。
【0098】
例えば、撮像手段10の撮像方向が右向きに変えられた場合、撮像手段10からは全体に左にずれた画像B1′が出力される。
【0099】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、ステップ128において記憶部22から読み込んだ画素列aと入力画像から抽出した画素列a′について、対応する画素同士の輝度差を各画素毎に求める。図5において、BはB1とB1′との差分を表している。比較の結果、輝度の差が一定値以上になる画素が得られれば、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し(S129)、異常信号を報知手段50および送信部23に出力する(S130、S131)。
【0100】
報知手段50は、画像比較制御手段20bからの異常信号が入力すると、ランプの点灯やスピーカからメッセージを流すことにより、異常信号の入力、即ち、撮像手段10の撮像方向が変化したことを報知する。
【0101】
なお、画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、ステップ130において、報知手段50に異常信号を出力するとともに、監視モニタ70に撮像手段10の撮像方向が変化したことを知らせるメッセージを表示させるようにしてもよい。
画像比較制御手段20bの送信部23は、比較制御部21bからの異常信号が入力すると、予め画像比較制御手段20bに付与されている識別情報を含む警報を通信回線を介して監視手段30aに送信する。
【0102】
監視手段30aの受信部33は、通信回線を介して警報を受信すると、監視制御部31aへ当該警報を出力する。
【0103】
監視制御部31aは、受信部33からの警報が入力すると(S111)、当該警報に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み(S112)、当該個別情報および警報を受信したことを示す情報を報知部35に出力する(S113)。
【0104】
報知部35は、監視制御部31aからの個別情報および警報を受信したことを示す情報が入力すると、当該個別情報および警報の受信を文字や図、音声により監視者に知らせる。
【0105】
I−3.基準画像の輝度の変化量の比較による撮像方向の変化の検知:
実施例1と同様に、上記I−2.の場合では、予め記憶している画素列と新たに撮像した画像から抽出した画素列について、対応する各画素毎の輝度の変化をもとに、撮像手段10の撮像方向が変化したか否か判断している。しかしながら、太陽光や車のライト、蛍光灯のちらつき等により、監視領域の明るさが変化すると、撮像手段10から得られる画像全体の輝度が変化し、これらの変化を撮像手段10の撮像方向の変化として誤って検知するおそれがある。この点を考慮し、画像比較制御手段20bは、基準画像の変化量パターンから撮像方向の変化を判断することを可能としている。
【0106】
以下、監視カメラシステム1bの基準画像の輝度の変化量の比較により撮像方向の変化を検知する際の手順を、図6乃至図8、図10及び図11に従って説明する。
【0107】
(イ)正常時:
撮像手段10が基準画像と同じ画像を撮像していた場合について、図6、図10及び図11を用いて説明する。
【0108】
図6においてC1は基準画像であり、画素列aおよび画素列bは基準ラインである。C2は撮像手段10が画像C1を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。C3はC2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。
【0109】
C1′は撮像中の画像であり、C2′は撮像手段10が画像C1′を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。C3′はC2′において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったラインパターンである。CはC3とC3′の各画素毎の輝度の変化量の差を取ったラインパターンである。
【0110】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、設定手段40により画素列aが選択されると(S123)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、当該画素列の|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちC3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S124)。記憶部22は、比較制御部21bから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0111】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、撮像手段10からの画像(画像C1′)が入力する、またはタイマ24からの計時終了信号が入力すると(S126)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S122)。
【0112】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S123)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S127)。
【0113】
そして、記憶部22に記憶している画素列aの各画素毎の輝度の変化量を読み込むとともに、ステップ128において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちC3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、C3で表される輝度の変化量とC3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0114】
撮像手段10の撮像方向および撮像画像の明るさが変化していない場合、画像Cで表されるように画像C3と画像C3′に表される輝度の変化量に差は生じない。この結果、輝度変化量の差が一定値以上になる画素が得られないため、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S129)、ステップ121に戻る。
【0115】
(ロ)明るさに変化があった場合:
次に、撮像手段10の撮像画像の太陽の位置変化等により明るさが変化した場合について図7、図10及び図11を用いて説明する。
【0116】
図7においてD1は基準画像であり、画素列aおよび画素列bは基準ラインである。D2は撮像手段10が画像D1を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。D3はD2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。
【0117】
D1′は撮像中の画像であり、D2′は撮像手段10が画像D1′を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。D3′はD2′において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったラインパターンである。DはD3とD3′の各画素毎の輝度の変化量の差を取ったラインパターンである。
【0118】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、設定手段40により画素列aが選択されると(S123)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、当該画素列の|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちD3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S124)。記憶部22は、比較制御部21bから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0119】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、撮像手段10からの画像(画像D1′)が入力する、またはタイマ24からの計時終了信号が入力すると(S126)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S122)。
【0120】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S123)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S127)。
【0121】
そして、記憶部22に記憶している画素列aの各画素毎の輝度の変化量を読み込むとともに、ステップ128において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちD3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、D3で表される輝度の変化量とD3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0122】
撮像手段10の撮像画像の明るさが全体的に変化していても、撮像方向の変化がない場合、画像Dで表されるように画像D3と画像D3′に表される輝度の変化量に差は生じない。この結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られないため、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S129)、ステップ121に戻る。
【0123】
(ハ)異常時:
更に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について、図8、図10及び図11を用いて説明する。
【0124】
図8においてE1は基準画像であり、画素列aおよび画素列bは基準ラインである。E2は撮像手段10が画像E1を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。E3はE2において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったものである。
【0125】
E1′は撮像中の画像であり、E2′は撮像手段10が画像E1′を撮像しているときの画素列aのラインパターンを表したものである。E3′はE2′において、|an−a(n−1)|[2≦n]で表される処理を行ったラインパターンである。EはE3とE3′の各画素毎の輝度の変化量の差を取ったラインパターンである。
【0126】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、設定手段40により画素列aが選択されると(S123)、監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、当該画素列の|an−a(n−1)|[[2≦n]、すなわちE3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分および当該画素列aの画像中の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S124)。記憶部22は、比較制御部21bから入力した画素列の各画素毎の輝度および当該画素列aの位置情報を記憶する。
【0127】
画像比較制御手段20bの比較制御部21bは、撮像手段10からの画像(画像E1′)が入力する、またはタイマ24からの計時終了信号が入力すると(S126)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70へ出力し、当該画像を記録、表示させる(S122)。
【0128】
このとき、操作者により設定手段40が操作されなければ(S123)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列を撮像手段10から入力している画像から抽出する(S127)。
【0129】
そして、記憶部22に記憶している画素列aの各画素毎の輝度の変化量を読み込むとともに、ステップ128において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちE3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、E3で表される輝度の変化量とE3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0130】
撮像手段10の撮像方向の変化がある場合、画像Eで表されるように画像E3と画像E3′に表される輝度の変化量に差が生じる。この結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られるため、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し(S129)、比較制御部21bは異常信号を出力する(S130、S131)。
【0131】
実施例1及び実施例2の監視カメラシステムは、上述のとおり、監視領域を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成されるものであり、次の点に留意することが肝要である。
【0132】
第1および第2の実施例では、画像中の横の画素列を基準ラインとしているが、これに限定されるものではなく、図4もしくは図5に示すように、画像中の縦の画素列bを基準ラインとしてもよい。
【0133】
また、画像中の横の画素列aのみを基準ラインとした場合、図12(特徴画素の選択方法を説明する図)におけるAの領域では、撮像手段10の撮像方向が上下に変化しても基準ラインとした画素列の各画素の輝度は変化しない。さらに、図12におけるBの領域では画像中の縦の画素列bのみを基準ラインとした場合、撮像手段10の撮像方向が左右に変化しても基準ラインとした画素列の各画素の輝度が変化しない。即ち、いずれの場合も、撮像手段10の撮像方向が変化したことを確実に検知することができない。そこで、基準ラインとして画像中の横の画素列aと縦の画素列bの両者を用い、画素列aまたは画素列bのいずれかの画素の輝度が変化した場合に、撮像手段10の撮像方向に変化があったと判断するようにすれば、上下左右いずれの方向に撮像手段10の撮像方向が変化したとしても、確実にこれを検出することができる[ただしこの場合、扉付近は人の出入があり、床面付近は荷物が置かれることがある。また、店舗等では壁面にちらしやポスターが張られることがある。このような場合に、実施例1,2では移動物体が画素列aまたは画素列bに撮像されると、入力画像中の画素列aまたは画素列bの一部の画素の輝度が変化する。このため、画像比較制御手段20a、画像比較制御手段20bの比較制御部21a、比較制御部21bは、ステップ107、ステップ129において、この画素の輝度変化をもとに撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し、誤って異常信号を出力してしまうおそれがある。そこで、図13(異常判定有効領域を示す図)に示すように、例えば、画素列bにより撮像手段10の撮像方向の変化を検知する場合、画素列bの画素のうち、人の出入などの変化の多い扉や床面付近の画素を除き、かつ、特徴画素を含む画素を異常判定有効領域とし、この異常判定有効領域中の各画素の輝度変化のみにより、撮像手段10の撮像方向の変化を検出するようにしてもよい。この場合、操作者は、設定手段40により基準ラインとする画素列と当該画素列のうち撮像手段10の撮像方向が変化したか否かを判断するための画素(異常判定有効領域)を選択する。画像比較制御手段20a、画像比較制御手段20bの比較制御部21a、比較制御部21bは、ステップ103、ステップ123において設定手段40により画素列と異常判定領域が選択されると、ステップ104、ステップ124において、監視モニタ70に出力している画像から、設定手段40により選択された画素列のうち異常判定有効領域とされた画素を抽出し、抽出した各画素の輝度および選択された画素列および異常判定有効領域の位置情報を記憶部22に出力し、これらの情報を記憶部22に記憶させる。その後、撮像手段10からの画像が入力すると、ステップ105、ステップ127で記憶部22に記憶している位置情報を読み込み、この位置情報により特定される画素列のうち異常判定有効領域とされている画素を抽出する。そして、ステップ106、ステップ128で、記憶部22から読み込んだ画素の、入力画像画から抽出した画素について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求め、この結果をもとに、ステップ107、ステップ129で撮像手段10の撮像方向が変化したか否かを判断する]。
【0134】
また、第1および第2の実施例では、撮像手段10が1台である場合について説明したが、監視領域によっては撮像手段10が複数設置されている場合がある。このような場合、画像比較制御手段20a、画像比較制御手段20bの比較制御部21a、比較制御部21bは、ステップ103、ステップ123において設定手段40により画素列が選択されると、ステップ104、ステップ124において監視モニタ70に出力している画像から設定手段40により選択された画素列を抽出し、抽出した画素列の各画素の輝度と当該画素列の位置情報、および当該画像を出力している撮像手段10を示す装置番号を記憶部22に出力し、これらの情報を対応付けして記憶部22に記憶させ、各撮像手段毎に上記動作を行う。その後、撮像手段10からの画像が入力する、または、タイマ24からの計時終了信号が入力すると、ステップ105、ステップ127で当該撮像手段10を示す装置番号に対応する位置情報を記憶部22から読み込み、前記入力画像から当該位置情報により特定される画素列を抽出する。そして、ステップ106、ステップ128で、記憶部22から読み込んだ画素と、入力画像から抽出した画素列の画素について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求め、この結果をもとにステップ107、ステップ129で、当該撮像手段10の撮像方向が変化したか否かを判断する。なお、画像比較制御手段20a、画像比較制御手段20bの比較制御部21a、比較制御部21bは、ステップ105、ステップ127からのステップ107、ステップ129の動作を、撮像手段1台毎に順次切換えて行う。
【0135】
撮像手段10は、風や車の通過に伴う振動等により、瞬間的に撮像方向が変化することがある。そこで、画像比較制御手段20a、画像比較制御手段20bの比較制御部21、比較制御部21bは、所定回数連続して撮像手段10の撮像方向が変化したと判断した場合のみ、異常信号を出力するようにしてもよい。
【0136】
(実施例3)
第3の実施例について、図14を用いて説明する。
図14は、監視カメラシステムの構成を示すブロック図である。
実施例3では、監視カメラシステム1cが、
▲1▼撮像手段10、設定手段40、報知手段50、記録手段60、監視モニタ70を具備している点;
は第1の実施例と同じであるが、次の▲2▼乃至▲5▼の点が第1の実施例と異なる。
即ち、
▲2▼信号制御部21c、記憶部22、送受信部25により構成された制御手段20cを具備している点;
▲3▼信号制御部21cは、撮像手段10からの画像が入力すると、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70に出力し、送受信部25から画像要求信号が入力すると、撮像手段10から入力している画像を送受信部25へ出力し、また、送受信部25からの設定信号が入力すると、当該設定信号に含まれる基準ラインとする画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力し、さらに、送受信部25から抽出画素要求信号が入力すると、記憶部22に記憶した位置情報をもとに、撮像手段10から入力している画像から基準ラインと同じ位置の画素列を抽出し、抽出した画素列を抽出画素として送受信部25へ出力し、
記憶部22は、信号制御部21cからの位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶し、
送受信部25は、信号制御部21cからの画像または抽出画素が入力すると、当該入力画像に予め制御手段20cに付与されている識別情報を付加した画像信号または抽出画素信号を通信回線を介して監視手段30bに送信し、また、通信回線を介して監視手段30bからの画要求信号、抽出画素要求信号または設定信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する点;
▲4▼監視制御部31b、記憶部32、報知部35、入力部36、送受信部37から構成された監視手段30bを具備している点;
▲5▼監視制御部31bは、入力部36からの画像要求信号が入力すると、当該入力信号を送受信部37へ出力し、送受信部37からの画像信号が入力すると、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力し、設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると、報知部35に表示している画像のうち設定手段40により選択された画素列の各画素毎の輝度を記憶部32に出力するとともに、報知部35に出力した個別情報に対応する識別情報を記憶部32に出力し、さらに、当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37へ出力し、入力部36からの抽出画像要求信号が入力すると、当該入力信号を送受信部37へ出力し、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると、当該抽出画素信号に含まれる識別情報をもとに記憶部32から当該識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、送受信部37に入力した抽出画素と記憶部32から読み込んだ画素列について、対応する各画素毎の輝度を比較し、撮像手段10の撮像方向が変化しているか否かを判断し、その結果、撮像手段10の撮像方向が変化していると判断した場合には、抽出画素信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報を報知部35に出力し、
記憶部32は、少なくとも1つの制御手段の識別情報と、各識別情報に対応する制御手段が設置されている監視領域の個別情報(住所、電話番号、地図等)を予め対応して記憶し、また監視制御部31bから画素列の各画素毎の輝度と識別情報が入力すると、当該識別情報に対応して前記画素列の各画素毎の輝度を記憶し、
報知部35は、モニタやランプ、スピーカ等で構成され、監視制御部31bからの画像が入力すると、当該画像を表示し、また、監視制御部31bからの個別情報が入力すると、当該個別情報を文字や図等により表示し、さらに、監視制御部31bから撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報が入力すると、その旨文字や音声等により報知し、
入力部36は、操作者の操作に応じて、位置情報、画像要求信号、抽出画素要求信号を出力し、
送受信部37は、監視制御部31bからの設定信号、画像要求信号または抽出画素信号が入力すると、通信回線を介して当該入力信号を制御手段20cへ送信し、また、通信回線を介して制御手段20cからの画像信号または抽出画素信号を受信すると、当該受信信号を監視制御部31bへ出力する点;
が第1の実施例と異なる。
【0137】
(動 作)
次に、本願の監視カメラシステム1cの動作を、図15及び図16に従って説明する。
図15は、制御手段20cを構成している信号制御部21cの動作を示すフローチャート、図16は、監視手段30bを構成している監視制御部31bの動作を示すフローチャートである。
【0138】
撮像手段10は、監視領域を撮像し、撮像した画像を制御手段20cの信号制御部21cに出力する。
【0139】
信号制御部21cは、撮像手段10からの画像が入力すると(S141)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70に出力する(S142)。
【0140】
記録手段60は、制御手段20cからの画像が入力すると、当該入力画像を記録する。
【0141】
監視モニタ70は、制御手段20cからの画像が入力すると、当該入力画像を表示する。
【0142】
I−1.基準ラインの選択及び記憶:
先ず、基準ラインを選択、記憶する際の動作を述べる。
操作者が監視手段30bの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し画像を送信するよう要求する操作を行うと、入力部36は選択された制御手段20cの識別情報と画像を要求する画像要求信号を監視制御部31bに出力する。
【0143】
監視制御部31bは、入力部36からの識別情報および画像要求信号が入力すると(S151)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御装置のうちから当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記画像要求信号を送受信部37へ出力する(S152)。
【0144】
送受信部37は、監視制御部31bからの電話番号と画像要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記画像要求信号を送信する。
【0145】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bからの画像要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0146】
信号制御部21cは、送受信部25からの画像要求信号が入力すると(S143)、撮像手段10から入力している画像を送受信部25へ出力する(S144)。送受信部25は、信号制御部21cからの画像が入力すると、当該画像に識別情報を付加した画像信号を通信回線を介して監視手段30bに送信する。
【0147】
監視手段30bの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの画像信号を受信すると、当該画像信号を監視制御部31bへ出力する。
【0148】
監視制御部31bは、送受信部37からの画像信号が入力すると(S153)、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力する(S154)。
【0149】
報知部35は、監視制御部31bからの画像および個別情報が入力すると、当該画像を表示するとともに、当該個別情報を文字や図等により表示する。
【0150】
操作者は、報知部35に表示された画像において、各画素の輝度の変化が少なく、かつ、壁の縁や窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により当該画素列を選択する。
【0151】
設定手段40は、操作者により選択された画素列の位置を示す位置情報を出力する。
【0152】
監視制御部31bは、設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると(S155)、報知部35に表示している画素のうち設定手段40により選択された画素列を抽出する。そして、当該抽出した画素列の各画素毎の輝度および報知部35に出力している個別情報に対応する識別情報を記憶部32に出力する(S156)。また、このとき当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37に出力する(S157)。
【0153】
記憶部32は、監視制御部31bからの識別情報および抽出された画素列の各画素毎の輝度が入力すると、当該識別情報に対応して前記画素列の各画素毎の輝度を記憶する。
【0154】
送受信部37は、監視制御部31bからの設定信号が入力すると、当該設定信号を通信回線を介して制御手段20cへ送信する。
【0155】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bからの設定信号を受信すると、当該設定信号を信号制御部21cへ出力する。
【0156】
信号制御部21cは、送受信部25からの設定信号が入力すると(S147)、当該設定信号に含まれる基準ラインとする画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S148)。
【0157】
記憶部22は、信号制御部21cからの位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶する。
【0158】
I−2.撮像方向の変化の検知:
次に、撮像方向の変化を検知する際の動作を述べる。
基準ラインを設定した後、操作者が監視手段30bの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し抽出画素を送信するよう要求する操作を行うと、入力部35は、選択された制御手段20cの識別情報と抽出画素を要求する抽出画素要求信号を監視制御部31bに出力する。
【0159】
監視制御部31bは、入力部36からの識別情報および抽出画素要求信号が入力すると(S158)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御装置のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記抽出画素要求信号を送受信部37へ出力する(S159)。
【0160】
送受信部37は、監視制御部31bからの電話番号と抽出画素要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記抽出画素要求信号を送信する。
【0161】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bからの抽出画素要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0162】
信号制御部21cは、送受信部25からの抽出画素要求信号が入力すると(S145)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、撮像手段10より入力している画像から、この位置情報により特定される画素列を抽出し、当該画素列を抽出画素として送受信部25へ出力する(S146)。
【0163】
送受信部25は、信号制御部21cからの抽出画素が入力すると、当該抽出画素に識別情報を付加した抽出画素信号を通信回線を介して監視手段30bに送信する。
【0164】
監視手段30bの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの抽出画素信号を受信すると、当該受信信号を監視制御部31bへ出力する。
【0165】
監視制御部31bは、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると(S160)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、抽出画素信号に含まれる抽出画素の画素列の輝度と、記憶部32から読み込んだ画素列の各画素の輝度を比較する(S161)。
【0166】
実施例1で説明したとおり、撮像手段10の撮像方向が変化していない場合、記憶部32に記憶している画素列の各画素と、抽出画素の画素列の各画素は、対応する画素同士では輝度の差が生じない。そこで、監視手段30bの監視制御部31bは、記憶部32から読み込んだ画素列と抽出画素の画素列について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求める。その結果、輝度差が一定値以上になる画素が得られなければ、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S162)、ステップS151に戻る。
【0167】
次に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について説明する。
例えば、撮像手段10の撮像方向が右向きに変えられた場合、撮像手段10からは全体が左にずれた画像が出力される。
【0168】
監視手段30bの監視制御部31bは、ステップS161において、記憶部32から読み込んだ画素列と送受信部37からの抽出画素の画素列について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求める。この結果、輝度の差が一定の値以上になる画素が得られれば、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し(S162)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報をもとに、当該識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み(S163)、当該個別情報および撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報を報知部35に出力する(S164)。
【0169】
報知部35は、監視制御部31bからの個別情報が入力すると、当該個別情報を文字や図等により表示し、また、監視制御部31bから撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報が入力すると、その旨文字や音声等により報知し、監視者に報知する。
【0170】
(実施例4)
第4の実施例について、図17を用いて説明する。
図17は、監視カメラシステムの構成を示すブロック図である。
実施例4では、監視カメラシステム1dが、
▲1▼撮像手段10、制御手段20c、監視手段30c、設定手段40、報知手段50、記録手段60、監視モニタ70を具備している点;
▲2▼監視手段30cが、監視制御部31c、記憶部32、報知部35、入力部36、送受信部37を具備している点;
は第3の実施例と同じであるが、次の▲3▼▲4▼の点が第3の実施例と異なる。
即ち、
▲3▼監視制御部31cが、
入力部36からの画像要求信号が入力すると、当該入力信号を送受信部37へ出力し、送受信部37からの画像信号が入力すると、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力し、
設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると、報知部35に表示している画像のうち設定手段40により選択された画素列の各画素毎の輝度を記憶部32に出力するとともに、報知部35に出力した個別情報に対応する識別情報を記憶部32に出力し、さらに、当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37に出力し、また、
タイマ34に起動信号を出力し、タイマ34からの計時終了信号が入力すると、抽出画素要求信号を送受信部37へ出力し、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると、当該抽出画素信号に含まれる識別情報をもとに記憶部32から当該識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、送受信部37から入力した抽出画素と記憶部32から読み込んだ画素列について、対応する各画素毎の輝度を比較し、撮像手段10の撮像方向が変化しているか否かを判断し、その結果、撮像手段10の撮像方向が変化していると判断した場合は、抽出画素信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報を報知部35に出力する点;
▲3▼監視手段30cが,更にタイマ34を具備し,
このタイマ34が、
監視手段30cにより撮像手段10の位置の変化を検知している制御手段20c毎に設けられ、監視制御部31cからの起動信号が入力すると起動し、くり返し所定時間計時を行うとともに、計時が終了するたびに監視制御部31cへ計時終了信号を出力する点;
が第3の実施例と異なる。
【0171】
(動 作)
次に、監視カメラシステム1dの動作を,図15,図18及び図19にしたがって説明する。
【0172】
図18は、監視手段30cを構成している監視制御部31cの動作を示すフローチャート、図19は監視カメラシステム1dの撮像手段、監視モニタ、記録手段等の各部の動作を示すタイムチャートである。
【0173】
撮像手段10は、監視領域を撮像し、撮像した画像を制御手段20cの信号制御部21cに出力する。信号制御部21cは、撮像手段10からの画像が入力すると(S141)、当該入力画像を記録手段60および監視モニタ70に出力する(S142)。かくして、記録手段60は、制御手段20cからの画像が入力すると当該入力画像を記録し、監視モニタ70は、制御手段20cからの画像が入力すると当該入力画像を表示する。
【0174】
I−1.基準ラインの選択及び記憶:
監視手段30cの入力部36は、操作者により選択された制御手段20cの識別情報と画像を要求する画像要求信号を監視制御部31cに出力する。
【0175】
監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および画像要求信号が入力すると(S171)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記画像要求信号を送受信部37へ出力する(S172)。
【0176】
送受信部37は、監視制御部31cからの電話番号と画像要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記画像要求信号を送信する。
【0177】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30cからの画像要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0178】
信号制御部21cは、送受信部25からの画像要求信号が入力すると(S143)、撮像手段10から入力している画像を送受信部25へ出力する(S144)。
【0179】
送受信部25は、信号制御部21cからの画像が入力すると、当該画像に識別情報を付加した画像信号を通信回線を介して監視手段30cに送信する。
【0180】
監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの画像信号を受信すると、当該画像信号を監視制御部31cへ出力する。
【0181】
監視制御部31cは、送受信部37からの画像信号が入力すると(S173)、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力する(S174)。
【0182】
報知部35は、監視制御部31cからの画像および個別情報が入力すると、当該画像を表示するとともに、当該個別情報を文字や図等により表示する。
【0183】
操作者は、報知部35に表示された画像において、各画素の輝度の変化が少なく、かつ、壁の縁や窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により当該画素列を選択する。
【0184】
設定手段40は、操作者により選択された画素列の位置を示す位置情報を出力する。
【0185】
監視制御部31cは、設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると(S175)、報知部35に表示している画像のうち設定手段40により選択された画素列を抽出する。そして、当該抽出した画素列の各画素毎の輝度および報知部35に出力している個別情報に対応する識別情報を記憶部32に出力する(S176)。また、このとき、当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37に出力する(S177)。また、当該制御手段20c用のタイマ34に起動信号を出力する(S178)。
【0186】
記憶部32は、監視制御部31cからの識別情報および抽出された画素列の各画素毎の輝度が入力すると、当該識別情報に対応して前記画素列の各画素毎の輝度を記憶する。
【0187】
送受信部37は、監視制御部31cからの設定信号が入力すると、当該設定信号を通信回線を介して制御手段20cへ送信する。
【0188】
タイマ24は、監視制御部31cからの起動信号が入力すると、起動する。
【0189】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30cからの設定信号を受信すると、当該設定信号を信号制御部21cへ出力する。
【0190】
信号制御部21cは、送受信部25からの設定信号が入力すると(S147)、当該設定信号に含まれる基準ラインとする画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S148)。
【0191】
記憶部22は、信号制御部21cからの位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶する。
【0192】
I−2.撮像方向の変化の検知:
監視手段30cのタイマ34は、基準ラインを設定した後、監視制御部31cからの起動信号が入力すると起動し、所定時間計時を行うと、監視制御部31cへ計時終了信号を出力する。
【0193】
監視制御部31cは、タイマ34からの計時終了信号が入力すると(S179)、当該タイマ34に対応する制御手段20cを選択し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該制御手段20cに対し抽出画素の送信を要求する抽出画素要求信号と電話番号を送受信部37へ出力する(S180)。
【0194】
送受信部37は、監視制御部31cからの電話番号と抽出画素要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記抽出画素要求信号を送信する。
【0195】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30cからの抽出画素要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0196】
信号制御部21cは、送受信部25からの抽出画素要求信号が入力すると(S145)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、撮像手段10より入力している画像からこの位置情報により特定される画素列を抽出し、当該画素列を抽出画素として送受信部25へ出力する(S146)。
【0197】
送受信部25は、信号制御部21cからの抽出画素が入力すると、当該抽出画素に識別情報を付加した抽出画素信号を通信回線を介して監視手段30cに送信する。
【0198】
監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの抽出画素信号を受信すると、当該受信信号を監視制御部31cへ出力する。
【0199】
監視制御部31cは、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると(S181)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、抽出画素信号に含まれる抽出画素の画素列の輝度と、記憶部32から読み込んだ画素列の各画素の輝度を比較する(S182)。
【0200】
実施例1で説明したとおり、撮像手段10の撮像方向が変化していない場合、記憶部32に記憶している画素列の各画素と、抽出画素の画素列の各画素は、対応する画素同士では輝度の差が生じない。そこで、監視手段30cの制御部31cは、記憶部32から読み込んだ画素列と抽出画素の画素列について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求める。この結果、輝度差が一定値以上になる画素が得られなければ、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S183)、タイマ24に起動信号を出力して(S186)、ステップ171に戻る。
【0201】
次に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について説明する。
例えば、撮像手段10の撮像方向が右向きに変えられた場合、撮像手段10からは全体が左にずれた画像が出力される。
【0202】
監視手段30cの監視制御部31cは、ステップ182において、記憶部32から読み込んだ画素列と送受信部37からの抽出画素の画素列について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求める。この結果、輝度の差が一定の値以上になる画素が得られれば、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し(S183)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報をもとに、当該識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み(S184)、当該個別情報および撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報を報知部35に出力する(S185)。
【0203】
報知部35は、監視制御部31cからの個別情報が入力すると、当該個別情報を文字や図等により表示し、また、監視制御部31cから撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報が入力すると、その旨文字や音声等により報知し、監視者に報知する。
【0204】
I−3.基準画像の輝度の変化量による撮像方向の検知:
実施例3および実施例4では、予め記憶している画素列と新たに撮像した画像から抽出した画素列について、対応する各画素毎の輝度の変化をもとに、撮像手段10の撮像方向が変化したか否か判断している。しかしながら、太陽光や車のライト、蛍光灯のちらつき等により、監視領域の明るさが変化すると、撮像手段10から得られる画像全体の輝度が変化し、これらの変化を撮像手段10の撮像方向の変化として誤って検知するおそれがある。この点を考慮し、監視手段30bおよび監視手段30cは、基準画像の変化量パターンから撮像方向の変化を判断することを可能としている。
【0205】
以下、監視カメラシステム1c、1dの基準画像の輝度の変化量の比較により撮像方向の変化を検知する際の手順を、図6乃至図8とともに説明する。
【0206】
撮像手段10が基準画像と同じ画像を撮像していた場合について図6を用いて説明する。
操作者が監視手段30bおよび監視手段30cの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し画像を送信するよう要求する操作を行うと、入力部36は選択された制御手段20cの識別情報と画像を要求する画像要求信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cに出力する。
【0207】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および画像要求信号が入力すると(S151,S171)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記画像要求信号を送受信部37へ出力する(S152、S172)。
【0208】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの電話番号と画像要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記画像要求信号を送信する。
【0209】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの画像要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0210】
信号制御部21cは、送受信部25からの画像要求信号が入力すると(S143)、撮像手段10から入力している画像を送受信部25へ出力する(S144)。送受信部25は、信号制御部21cからの画像が入力すると、当該画像に識別情報を付加した画像信号を通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cに送信する。
【0211】
監視手段30bおよび監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの画像信号を受信すると、当該画像信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cへ出力する。
【0212】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、送受信部37からの画像信号が入力すると(S153、S173)、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力する(S154、S174)。
【0213】
報知部35は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの画像および個別情報が入力すると、当該画像を表示するとともに、当該個別情報を文字や図等により表示する。
【0214】
操作者は、報知部35に表示された画像において、各画素の輝度の変化が少なく、かつ、壁の縁や窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により当該画素列を選択する。
【0215】
設定手段40は、操作者により選択された画素列の位置を示す位置情報を出力する。
【0216】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると(S155、S175)、報知部35に表示している画素のうち設定手段40により選択された画素列を抽出する。そして、当該抽出した画素列の各画素毎の輝度および報知部35に出力している個別情報に対応する識別情報を記憶部32に出力する(S156、S176)。また、このとき当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37に出力する(S157、S177)。また、当該制御手段20cのタイマ34に起動信号を出力する(S178)。
【0217】
記憶部32は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの識別情報および抽出された画素列の各画素毎の輝度が入力すると、当該識別情報に対応して前記画素列の各画素毎の輝度を記憶する。
【0218】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの設定信号が入力すると、当該設定信号を通信回線を介して制御手段20cへ送信する。
【0219】
タイマ24は、監視制御部31cからの起動信号が入力すると、起動する。
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cからの設定信号を受信すると、当該設定信号を信号制御部21cへ出力する。
【0220】
信号制御部21cは、送受信部25からの設定信号が入力すると(S147)、当該設定信号に含まれる基準ラインとする画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S148)。
【0221】
記憶部22は、信号制御部21cからの位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶する。
【0222】
監視手段30cのタイマ34は、基準ラインを設定した後、監視制御部31cからの起動信号が入力すると起動し、所定時間計時を行うと、監視制御部31cへ計時終了信号を出力する。
【0223】
基準ラインを設定した後、操作者が監視手段30bおよび監視手段30cの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し抽出画素を送信するよう要求する操作を行うと、入力部35は、選択された制御手段20cの識別情報と抽出画素を要求する抽出画素要求信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cに出力する。
【0224】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および抽出画素要求信号が入力すると(S158、S179)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記抽出画素要求信号を送受信部37へ出力する(S159、S180)。
【0225】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの電話番号と抽出画素要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記抽出画素要求信号を送信する。
【0226】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの抽出画素要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0227】
信号制御部21cは、送受信部25からの抽出画素要求信号が入力すると(S145)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、撮像手段10より入力している画像からこの位置情報により特定される画素列を抽出し、当該画素列を抽出画素として送受信部25へ出力する(S146)。
【0228】
送受信部25は、信号制御部21cからの抽出画素が入力すると、当該抽出画素に識別情報を付加した抽出画素信号を通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cに送信する。
【0229】
監視手段30bおよび監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの抽出画素信号を受信すると、当該受信信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cへ出力する。
【0230】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると(S160、S181)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちC3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、ステップ161およびステップ182において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちC3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、C3で表される輝度の変化量とC3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0231】
撮像手段10の撮像方向および撮像画像の明るさが変化していない場合、画像cで表されるように画像C3と画像C3′に表される輝度の変化量に差は生じない。この結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られないため、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S162、S183)、ステップ151、ステップ171に戻る。
【0232】
次に、撮像手段10の撮像画像が太陽の位置変化等により明るさが変化した場合について図7を用いて説明する。
【0233】
操作者が監視手段30bおよび監視手段30cの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し画像を送信するよう要求する操作を行うと、入力部36は選択された制御手段20cの識別情報と画像を要求する画像要求信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cに出力する。
【0234】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および画像要求信号が入力すると(S151、S171)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記画像要求信号を送受信部37へ出力する(S152、S172)。
【0235】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの電話番号と画像要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記画像要求信号を送信する。
【0236】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの画像要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0237】
信号制御部21cは、送受信部25からの画像要求信号が入力すると(S143)、撮像手段10から入力している画像を送受信部25へ出力する(S144)。送受信部25は、信号制御部21cからの画像が入力すると、当該画像に識別情報を付加した画像信号を通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cに送信する。
【0238】
監視手段30bおよび監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御装置20cからの画像信号を受信すると、当該画像信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cへ出力する。
【0239】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、送受信部37からの画像信号が入力すると(S153、S173)、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力する(S154、S174)。
【0240】
報知部35は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの画像および個別情報が入力すると、当該画像を表示するとともに、当該個別情報を文字や図等により表示する。
【0241】
操作者は、報知部35に表示された画像において、各画素の輝度の変化が少なく、かつ、壁の縁や窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により当該画素列を選択する。
【0242】
設定手段40は、操作者により選択された画素列の位置を示す位置情報を出力する。
【0243】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると(S155,S175)、報知部35に表示している画素のうち設定手段40により選択された画素列を抽出する。そして、当該抽出した画素列の各画素毎の輝度および報知部35に出力している個別情報に対応する識別情報を記憶部32に出力する(S156、S176)。このとき、当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37に出力する(S157、S177)。また、当該制御手段20cのタイマ34に起動信号を出力する(S178)。
【0244】
記憶部32は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの識別情報および抽出された画素列の各画素毎の輝度が入力すると、当該識別情報に対応して前記画素列の各画素毎の輝度を記憶する。
【0245】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの設定信号が入力すると、当該設定信号を通信回線を介して制御手段20cへ送信する。
【0246】
タイマ24は、監視制御部31cからの起動信号が入力すると、起動する。
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの設定信号を受信すると、当該設定信号を信号制御部21cへ出力する。
【0247】
信号制御部21cは、送受信部25からの設定信号が入力すると(S147)、当該設定信号に含まれる基準ラインとする画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S148)。
【0248】
記憶部22は、信号制御部21cからの位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶する。
【0249】
監視手段30cのタイマ34は、基準ラインを設定した後、監視制御部31cからの起動信号が入力すると起動し、所定時間計時を行うと、監視制御部31cへ計時終了信号を出力する。
【0250】
基準ラインを設定した後、操作者が監視手段30bおよび監視手段30cの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し抽出画素を送信するよう要求する操作を行うと、入力部35は、選択された制御手段20cの識別情報と抽出画素を要求する抽出画素要求信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cに出力する。
【0251】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および抽出画素要求信号が入力すると(S158、S179)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記抽出画素要求信号を送受信部37へ出力する(S159、S180)。
【0252】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの電話番号と抽出画素要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記抽出画素要求信号を送信する。
【0253】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの抽出画素要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0254】
信号制御部21cは、送受信部25からの抽出画素要求信号が入力すると(S145)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、撮像手段10より入力している画像からこの位置情報により特定される画素列を抽出し、当該画素列を抽出画素として送受信部25へ出力する(S146)。
【0255】
送受信部25は、信号制御部21cからの抽出画素が入力すると、当該抽出画素に識別情報を付加した抽出画素信号を通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cに送信する。
【0256】
監視手段30bおよび監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御装置20cからの抽出画素信号を受信すると、当該受信信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cへ出力する。
【0257】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると(S160、S181)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちD3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、ステップ161およびステップ182において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちD3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、D3で表される輝度の変化量とD3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0258】
撮像手段10の撮像画像の明るさが全体的に変化していても、撮像方向の変化がない場合、画像Dで表されるように画像D3と画像D3′に表される輝度の変化量に差は生じない。その結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られないため、撮像手段10の撮像方向は変化していないと判断し(S162、S183)、ステップ151。ステップ171に戻る。
【0259】
次に、撮像手段10の撮像方向が変化した場合について、図8を用いて説明する。
操作者が監視手段30bおよび監視手段30cの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し画像を送信するよう要求する操作を行うと、入力部36は選択された制御手段20cの識別情報と画像を要求する画像要求信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cに出力する。
【0260】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および画像要求信号が入力すると(S151、S171)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記画像要求信号を送受信部37へ出力する(S152、S172)。
【0261】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの電話番号と画像要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記画像要求信号を送信する。
【0262】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの画像要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0263】
信号制御部21cは、送受信部25からの画像要求信号が入力すると(S143)、撮像手段10から入力している画像を送受信部25へ出力する(S144)。送受信部25は、信号制御部21cからの画像が入力すると、当該画像に識別情報を付加した画像信号を通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cに送信する。
【0264】
監視手段30bおよび監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cらの画像信号を受信すると、当該画像信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cへ出力する。
【0265】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、送受信部37からの画像信号が入力すると(S153,S173)、当該画像信号に含まれる識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み、当該個別情報および画像信号に含まれる画像を報知部35に出力する(S154,S174)。
報知部35は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの画像および個別情報が入力すると、当該画像を表示するとともに、当該個別情報を文字や図等により表示する。
【0266】
操作者は、報知部35に表示された画像において、各画素の輝度の変化が少なく、かつ、壁の縁や窓枠等の位置が変化しない物と交差する画素列を基準ラインとし、設定手段40により当該画素列を選択する。
【0267】
設定手段40は、操作者により選択された画素列の位置を示す位置情報を出力する。
【0268】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、設定手段40により基準ラインとする画素列が選択され当該画素列の位置を示す位置情報が入力すると(S155、S175)、報知部35に表示している画素のうち設定手段40により選択された画素列を抽出する。そして、当該抽出した画素列の各画素毎の輝度および報知部35に出力している個別情報に対応する識別情報を記憶部32にに出力する(S156、S176)。このとき、当該選択された画素列の位置を示す位置情報を含む設定信号を送受信部37に出力する(S157、S177)。また、当該制御手段20cのタイマ34に起動信号を出力する(S178)。
【0269】
記憶部32は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの識別情報および抽出された画素列の各画素毎の輝度が入力すると、当該識別情報に対応して前記画素列の各画素毎の輝度を記憶する。
【0270】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの設定信号が入力すると、当該設定信号を通信回線を介して制御手段20cへ送信する。
【0271】
タイマ24は、監視制御部31cからの起動信号が入力すると起動する。
【0272】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cからの設定信号を受信すると、当該設定信号を信号制御部21cへ出力する。
【0273】
信号制御部21cは、送受信部25からの設定信号が入力すると(S147)、当該設定信号に含まれる基準ラインとする画素列の位置を示す位置情報を記憶部22に出力する(S148)。
【0274】
記憶部22は、信号制御部21cからの位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶する。
【0275】
監視手段30cのタイマ34は、基準ラインを設定した後、監視制御部31cからの起動信号が入力すると起動し、所定時間計時を行うと、監視制御部31cへ計時終了信号を出力する。
【0276】
基準ラインを設定した後、操作者は、監視手段30bおよび監視手段30cの入力部36により制御手段20cを選択し、当該制御手段20cに対し抽出画素を送信するよう要求する操作を行う。すると、入力部35は、選択された制御手段20cの識別情報と抽出画素を要求する抽出画素要求信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cに出力する。
【0277】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、入力部36からの識別情報および抽出画素要求信号が入力すると(S158、S179)、当該識別情報をもとに記憶部32に記憶された複数の制御手段のうち、当該識別情報が付与された制御手段20cを識別し、当該制御手段20cの電話番号を記憶部32から読み込み、当該電話番号と前記抽出画素要求信号を送受信部37へ出力する(S159、S180)。
【0278】
送受信部37は、監視制御部31bおよび監視制御部31cからの電話番号と抽出画素要求信号が入力すると、当該電話番号の制御手段20cに対し通信回線を介して前記抽出画素要求信号を送信する。
【0279】
制御手段20cの送受信部25は、通信回線を介して監視手段30bおよび監視装置30cからの抽出画素要求信号を受信すると、当該受信信号を信号制御部21cへ出力する。
【0280】
信号制御部21cは、送受信部25からの抽出画素要求信号が入力すると(S145)、記憶部22に記憶している画素列の位置情報を読み込み、撮像手段10より入力している画像からこの位置情報により特定される画素列を抽出し、当該画素列を抽出画素として送受信部25へ出力する(S146)。
【0281】
送受信部25は、信号制御部21cからの抽出画素が入力すると、当該抽出画素に識別情報を付加した抽出画素信号を通信回線を介して監視手段30bおよび監視手段30cに送信する。
【0282】
監視手段30bおよび監視手段30cの送受信部37は、通信回線を介して制御手段20cからの抽出画素信号を受信すると、当該受信信号を監視制御部31bおよび監視制御部31cへ出力する。
【0283】
監視制御部31bおよび監視制御部31cは、送受信部37からの抽出画素信号が入力すると(S160、S181)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報に対応して記憶している画素列の各画素毎の輝度を読み込み、|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちE3で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、ステップ161およびステップ182において入力画像から抽出した画素列の輝度からも|an−a(n−1)|[2≦n]、すなわちE3′で表されるように各画素と隣の画素の輝度の差分をとる。そして、E3で表される輝度の変化量とE3′で表される輝度の変化量を比較する。
【0284】
撮像手段10の撮像方向の変化がある場合、画像Eで表されるように画像E3と画像E3′に表される輝度の変化量に差が生じる。この結果、輝度変化量の差が一定の値以上になる画素が得られるため、撮像手段10の撮像方向が変化したと判断し(S162、S183)、当該抽出画素信号に含まれる識別情報をもとに、当該識別情報に対応する個別情報を記憶部32から読み込み(S163,S184)、当該個別情報および撮像手段10の撮像方向が変化していることを示す情報を報知部35に出力する(S164、S185)。
【0285】
第3の実施例および第4の実施例においても、実施例1、実施例2と同様に、基準ラインとする画素列を、画像中の横の画素列だけでなく、縦の画素列も用い、両者のいずれかの画素の輝度が変化した場合に撮像手段10の撮像方向に変化があったと判断するようにしてもよい。
【0286】
また、人物等の移動物体により誤った判断がなされるのを防ぐため、実施例1及び実施例2と同様に、画素列のうち異常判定有効領域中の各画素の輝度変化のみにより撮像手段10の撮像方向の変化を検知するようにしてもよい。この場合、操作者は、設定手段40により基準ラインとする画素列と当該画素列のうち撮像手段10の撮像方向が変化したか否かを判断するための画素(異常判定有効領域)を選択する。監視手段30bおよび監視手段30cの監視制御部31bおよび制御部cは、ステップ155およびステップ175において、設定手段40により画素列と異常判定有効領域が選択されると、ステップ156およびステップ176において、報知部35に表示している画像から、設定手段40により設定された画素列のうち異常判定有効領域とされた画素を抽出し、抽出した各画素の輝度を記憶部32に出力し、記憶部32に当該各画素の輝度を記憶させる。また、選択された画素列および異常判定有効領域の位置を示す位置情報を送受信部37に出力し、通信回線を介して制御手段20cへ送信する。制御手段20cの信号制御部21cは、通信回線および送受信部25を介して前記位置情報が入力すると、当該位置情報を記憶部22に出力する。その後、監視手段30bおよび監視手段30cからの抽出画素要求信号を受信した制御手段20cの信号制御部21cは、ステップ146において、記憶部22に記憶している位置情報を読み込み、撮像装置10から入力している画像から、前記位置情報により特定される画素列のうち異常判定有効領域とされている画素を抽出し、通信回線を介して監視手段30bまたは監視手段30cへ送信する。監視手段30bおよび監視手段30cの制監視御部31bおよび監視制御部31cでは、ステップ161およびステップ182において、通信回線を介して送信された抽出画素と予め記憶部32に記憶している画素について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求め、この結果をもとに、ステップ162およびステップ183で撮像手段10の撮像方向が変化したか否かを判断する。
【0287】
第3の実施例、第4の実施例では、撮像手段10が1台である場合について説明したが、監視領域によっては撮像手段が複数設置されている場合がある。このような場合、各撮像手段毎に装置番号を付与して個別に上記処理を行うようにすればよい。即ち、操作者は、ステップ151およびステップ171において監視手段30bまたは監視手段30cの入力部36より制御手段20cの識別情報に加え、撮像手段毎に予め付与されている装置番号を選択するようにし、監視手段30bおよび監視手段30cの監視制御部31bおよび監視制御部31cは、通信回線を介して当該装置番号を含む画像要求信号を制御手段20cへ送信する。制御手段20cの信号制御部21cは、ステップ143において前記画像要求信号を受信すると、ステップ144で画像要求信号に含まれる装置番号をもとに当該装置番号に対応する撮像手段から入力した画像を通信回線を介して監視手段30bまたは監視手段30cへ返送する。監視手段30bまたは監視手段30cの監視制御部31bまたは監視制御部31cでは、ステップ155およびステップ175において制御手段20cから送信される画像について選択手段40からの設定信号をもとに前記受信画像から基準ラインの画素列を抽出する。そして、ステップ156およびステップ176において、当該装置番号に対応する基準ラインの画素列の各画素の輝度として記憶部32へ記憶する。また、監視手段30bおよび監視手段30cの監視制御部31bおよび監視制御部31cは、ステップ157およびステップ177において通信回線を介して制御手段20cへ当該装置番号に対応する基準ラインとする画素列の位置情報を送信し、制御手段20cでは、ステップ148にて、当該位置情報を当該装置番号と対応づけて記憶部22へ記憶する。その後、監視手段30bおよび監視手段30cの監視制御部31bおよび監視制御部31cは、ステップ158またはステップ179において、入力部36より識別情報と装置番号および抽出画素要求信号が入力する、または、撮像手段毎に設けたタイマ34からの計時終了信号が入力すると、当該撮像手段を示す装置番号を含む抽出画素要求信号を制御手段20cへ送信する。制御手段20cは、ステップ146において、抽出画素要求信号に含まれる装置番号に対応する撮像手段10からの入力画像のうち、当該装置番号に対応して記憶している位置情報を記憶部22から読み込み、前記入力画像から当該位置情報により特定される画素列を抽出し、通信回線を介して監視手段30bまたは監視手段30cへ送信する。監視手段30bおよび監視手段30cでは、ステップ161およびステップ182にて予め記憶部32に当該装置番号に対応して記憶している画素を読み込み、当該読み込んだ画素列と制御手段20cから送信された画素列の各画素について、対応する画素同士の輝度の差を各画素毎に求め、この結果をもとに当該撮像手段10の撮像方向が変化したか否か判断する。
【0288】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成され、本発明によれば次の効果を奏する。
▲1▼監視カメラの撮像方向が変わっても、基準ラインおよび特徴点の輝度の変化量差分から監視カメラの撮像位置が変わったことを検知して監視者に異常を知らせることができるため、画素全ての輝度を比較することに比べて大幅な時間の短縮が可能である。
▲2▼計時を行うタイマを備えているため、任意の設定時間毎に撮像位置の変化を確認することができる。
▲3▼報知手段に監視モニタを加えることで、現在監視カメラが捕らえている画像を監視者が見ることができる。更に、監視モニタが音声、ランプ、文字、画像等によって異常が発生したことを知らせるため、監視者は容易に撮像位置が変えられてしまったことを知ることができる。
▲4▼監視センタを設けて、監視センタで異常を集中監視することによって、より効率的な監視を行うことができる。
▲5▼輝度の変化ではなく変化量差分を比較することで、太陽の位置変化等による監視領域内の緩やかな輝度の変化があっても異常と判断することがない。
▲6▼色の変化の少ない基準ラインを定められない場合にも異常判定有効領域の設定を行うことによって監視カメラの監視機能を適切に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係る監視カメラシステムの第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図 2】第1の実施例の監視カメラシステムにおける画像比較制御手段20aを構成している比較制御部21aの動作を示すフローチャートである。
【図 3】第1の実施例および第2の実施例の各監視カメラシステムにおける監視手段30aを構成している監視制御部31aの動作を示すフローチャートである。
【図 4】基準画像の特徴画素と入力画像の特徴画素の輝度の比較手順を示し、正常時の場合を示す。
【図 5】基準画像の特徴画素と入力画像の特徴画素の輝度の比較手順を示し、異常時の場合を示す。
【図 6】基準画像の輝度の変化量の比較による撮像方向の変化の検知手順を示し、正常時の場合を示す。
【図 7】基準画像の輝度の変化量の比較による撮像方向の変化の検知手順を示し、明るさに変化があった場合を示す。
【図 8】基準画像の輝度の変化量の比較による撮像方向の変化の検知手順を示し、正常時の場合を示す。
【図 9】本発明に係る監視カメラシステムの第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施例の監視カメラシステムにおける画像比較制御手段20bを構成している比較制御部21bの動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施例における撮像手段、モニタ、記録手段等の各部の動作を示すタイムチャートである。
【図12】特徴画素の選択方法を説明する図である。
【図13】異常判定有効領域を示す図である。
【図14】本発明に係る監視カメラシステムの第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図15】第3の実施例および第4の実施例の各監視カメラシステムにおける制御手段20cを構成している制御部21cの動作を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施例の監視カメラシステムにおける監視手段30bを構成している監視制御部31bの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る監視カメラシステムの第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図18】第4の実施例の監視カメラシステムにおける監視手段30cを構成している監視制御部31cの動作を示すフローチャートである。
【図19】第4の実施例における設定手段、監視制御部、送受信部等の各部の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1a 監視カメラシステム
1b 監視カメラシステム
1c 監視カメラシステム
1d 監視カメラシステム
10 撮像手段
20a 画像比較制御手段
20b 画像比較制御手段
20c 制御手段
21a 比較制御部
21b 比較制御部
21c 信号制御部
22 記憶部
23 送信部
24 タイマ
25 送受信部
30a 監視手段
30b 監視手段
30c 監視手段
31a 監視制御部
31b 監視制御部
31c 監視制御部
32 記憶部
33 受信部
34 タイマ
35 報知部
36 入力部
37 送受信部
40 設定手段
50 報知部
60 記録手段
70 監視モニタ

Claims (13)

  1. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録または表示する監視カメラシステムにおいて、
    前記画像比較制御手段が、
    操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報を記憶するとともに、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶し、
    前記撮像手段により新たな画像が撮像されると、撮像された当該画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、抽出された当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステム。
  2. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録または表示する監視カメラシステムにおいて、
    前記画像比較制御手段が、
    起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを備え、
    操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報、および、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶するとともに、
    起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記撮像手段により撮像されている画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、抽出された当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステム。
  3. 前記画像比較制御手段が、
    前記抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、連続して所定回数以上両者の輝度差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の監視カメラシステム。
  4. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録または表示する監視カメラシステムにおいて、
    前記画像比較制御手段が、
    操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報を記憶するとともに、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶し、
    前記撮像手段により新たな画像が撮像されると、撮像された当該画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、抽出された当該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステム。
  5. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像された画像を比較制御する画像比較制御手段とを含んで構成され、前記撮像手段が撮像した画像を記録たは表示する監視カメラシステムにおいて、
    前記画像比較制御手段が、
    起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを備え、
    操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報、および、前記撮像手段により撮像された画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶するとともに、
    起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記撮像手段より撮像されている画像より前記基準画素の位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、抽出された当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする監視カメラシステム。
  6. 前記画像比較制御手段が、
    前記抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、連続して所定回数以上両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断することを特徴とする請求項4または5に記載の監視カメラシステム。
  7. 前記画像比較制御手段からの異常信号が入力すると当該異常信号の入力を報知する報知手段を更に備え、
    前記画像比較制御手段が、
    前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断した場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したことを示す異常信号を前記報知手段に出力することを特徴とする請求項1乃至6いずれか一項に記載の監視カメラシステム。
  8. 前記画像比較制御手段からの警報を通信回線を介して受信すると当該警報の受信を報知する監視手段を更に備え、
    前記画像比較制御手段は、
    前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断した場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したことを示す警報を通信回線を介して前記監視手段に送信することを特徴とする請求項1乃至7いずれか一項に記載の監視カメラシステム。
  9. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視装置へ送信する制御手段と、該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
    前記監視手段は、
    操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号または抽出画素要求信号を送信し、
    前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素が選択されると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、前記受信画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶し、
    前記制御手段からの抽出画素を受信すると、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
    前記制御手段は、
    前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
    前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
    前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出して当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステム。
  10. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視手段へ送信する制御手段と、通信回線を介して該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
    前記監視手段は、
    起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを備え、
    操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号を送信し、前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素を選択すると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、前記受信画像のうち当該基準画素とされた各画素の輝度を記憶し、
    起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記制御手段へ抽出画素要求信号を送信し、前記制御手段からの抽出画素を受信すると、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の輝度差を求め、両者の輝度差が所定値以上得られた場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
    前記制御手段は、
    前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段が撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
    前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
    前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステム。
  11. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視手段へ送信する制御手段と、通信回線を介して当該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
    前記監視手段は、
    操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号または抽出画素要求信号を送信し、
    前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素が選択されると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、受信画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶し、
    前記制御手段からの抽出画素を受信すると、当該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
    前記制御手段は、
    前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
    前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
    前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステム。
  12. 監視領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像を所定のタイミングで通信回線を介して監視手段へ送信する制御手段と、通信回線を介して当該制御手段からの画像を受信すると受信画像を記録または表示する監視手段を有する監視カメラシステムにおいて、
    前記監視手段は、
    起動後に繰り返し所定時間計時を行うタイマを有し、
    操作者の操作に応じて前記制御手段へ画像要求信号を送信し、前記制御手段からの画像を受信し、かつ、操作者の操作に応じて少なくとも一つの基準画素が選択されると、当該基準画素の位置情報を通信回線を介して前記制御手段に送信するとともに、受信画像のうち当該基準画素とされた各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として記憶し、
    起動した前記タイマが所定時間計時を行う度に、前記制御手段へ抽出画素要求信号を送信し、前記制御手段からの抽出画素を受信すると、該抽出画素の各画素について隣接する画素との輝度差を変化量として算出し、当該抽出画素と前記基準画素について対応する画素毎の変化量の差を求め、両者の変化量の差が所定値以上得られた場合には前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断し、
    前記制御手段は、
    前記監視手段からの画像要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像した画像を前記監視手段へ送信し、
    前記監視手段からの位置情報を受信すると、当該位置情報を記憶し、
    前記監視手段からの抽出画素要求信号を受信すると、前記撮像手段により撮像されている画像より前記位置情報に対応する画素を抽出し、当該抽出画素を前記監視手段へ送信することを特徴とする監視カメラシステム。
  13. 前記監視手段からの異常信号が入力すると、当該異常信号の入力を報知する報知手段を更に備え、
    前記監視手段が、
    前記撮像手段の撮像方向が変化したと判断した場合には、前記撮像手段の撮像方向が変化したことを示す異常信号を前記報知手段に出力することを特徴とする請求項9乃至12いずれか一項に記載の監視カメラシステム。
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