JP4687418B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、工作機械、半導体製造装置、各種搬送装置等の駆動装置として用いられるモータ制御装置に関するものである。
モータ制御装置では、モータ速度またはモータ角度に基づいてトルク指令を演算する帰還ループの演算によってトルク指令を生成し、そのループゲイン、速度PI制御における零点周波数、フィルタ周波数、帰還ループの伝達関数の極および零点などを適切に設定する必要がある。また、これらを個別に設定するのは手間がかかり、また、適切に設定するための知識も必要なため、初心者には調整が難しい。
これを改善する従来の技術として、例えば、外部から一つの入力パラメータを入力し、その入力パラメータから特定の関係式を用いて、帰還ループの伝達関数のループゲイン、極および零点を全て設定することによって、一つのパラメータによる調整を簡単に行えるように構成している(特許文献1参照)。
特開2002−27784号公報
帰還ループのループゲイン、極周波数、零点周波数などを個別に設定する場合は、良好な調整を行うには手間と時間とがかかり、また専門的な知識が無いと難しいといった問題点があった。
また、特許文献1に記載されているような一つの入力パラメータで調整する方式の場合には、通常、最も一般的な慣性体(剛体)に近似されるような簡単な制御対象のモデルを考慮し、また、なるべく一般的な用途および制御仕様に適するように、上記の一つの入力パラメータに基づく関係式が決定されることになる。
ところが、実際の制御対象には様々な周波数の機械共振などの特性があり、その特性は様々である。また、モータ制御装置を適用する用途によって、収束速度と応答の滑らかさとのどちらを重視するかなど、制御仕様も画一的ではない。
その結果、従来のモータ制御装置では一つの入力パラメータによる調整だけでは適切な調整に到達できず、場合によっては適切な調整から大きく離れた状態しか達成できないといった問題点があった。
この発明に係るモータ制御装置は、演算したトルク指令に応じたモータのトルクでモータと機械負荷とを備えた制御対象を駆動するモータ制御装置において、速度指令信号とモータの速度検出値であるモータ速度とを入力しモータ速度からトルク指令までの帰環ループの伝達関数が比例積分演算とローパスフィルタ演算とを含む演算によってトルク指令の演算を行う帰還演算部、応答パラメータを入力する応答パラメータ入力部、第1の絶対値パラメータを入力する第1の絶対値パラメータ入力部、第1の比率パラメータを入力する第1の比率パラメータ入力部、絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第1の切り替え信号を入力する第1の切り替え信号入力部、第2の絶対値パラメータを入力する第2の絶対値パラメータ入力部、および絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第2の切り替え信号を入力する第2の切り替え信号入力部を備え、応答パラメータに基づいて帰還ループのゲインであるループゲインを設定し、第1の切り替え信号が絶対値設定の場合には第1の絶対値パラメータに基づいて応答パラメータとは独立に比例積分演算の零点周波数であるPI零点周波数を設定し、第1の切り替え信号が比率設定の場合にはループゲインを制御対象のイナーシャ値で除した値である応答周波数とPI零点周波数との比が第1の比率パラメータで設定した値になるようにPI零点周波数を設定し、第2の切り替え信号が絶対値設定の場合には第2の絶対値パラメータに基づいて応答パラメータとは独立にローパスフィルタ演算の極周波数であるローパスフィルタ周波数を設定し、第2の切り替え信号が比率設定の場合には応答周波数とローパスフィルタ周波数との比が所定の値になるようにローパスフィルタ周波数を設定するように構成したことを特徴とするものである。
また、この発明に係るモータ制御装置は、演算したトルク指令に応じたモータのトルクでモータと機械負荷とを備えた制御対象を駆動するモータ制御装置において、速度指令信号とモータの速度検出値であるモータ速度とを入力し前記モータ速度から前記トルク指令までの帰還ループの伝達関数が比例積分演算とローパスフィルタ演算とを含む演算によってトルク指令の演算を行う帰還演算部、応答パラメータを入力する応答パラメータ入力部、第1の絶対値パラメータを入力する第1の絶対値パラメータ入力部、第1の比率パラメータを入力する第1の比率パラメータ入力部、絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第1の切り替え信号を入力する第1の切り替え信号入力部、第2の絶対値パラメータを入力する第2の絶対値パラメータ入力部、第2の比率パラメータを入力する第2の比率パラメータ入力部、および絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第2の切り替え信号を入力する第2の切り替え信号入力部を備え、応答パラメータに基づいて帰還ループのゲインであるループゲインを設定し、第1の切り替え信号が絶対値設定の場合には第1の絶対値パラメータに基づいて応答パラメータとは独立に前記比例積分演算の零点周波数であるPI零点周波数を設定し、第1の切り替え信号が比率設定の場合には前記応答パラメータと第1の比率パラメータとに基づいて応答周波数とPI零点周波数との比が第1の比率パラメータで設定した値になるようにPI零点周波数を設定し、第2の切り替え信号が絶対値設定の場合には第2の絶対値パラメータに基づいて応答パラメータとは独立にローパスフィルタ演算の極周波数であるローパスフィルタ周波数を設定し、第2の切り替え信号が比率設定の場合には応答周波数とローパスフィルタ周波数との比が第2の比率パラメータで設定した値になるようにローパスフィルタ周波数を設定するように構成したことを特徴とするものである。
この発明に係るモータ制御装置は、制御仕様に応じた調整が簡単になり、短時間で用途に応じた適切な調整が可能になる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1によるモータ制御装置のブロック図である。モータ1はトルク指令τrに応じたトルクを発生することによって、モータ1およびそれに合した機械負荷2からなる制御対象3を駆動する。また、モータ1の回転角度であるモータ角度θmをエンコーダ4で検出し、速度演算器5によってモータ角度θmを微分することによって、モータ1の回転速度であるモータ速度vmを検出する。
次に、帰還演算部6は速度指令vrとモータ速度vmとを入力して、次に述べる動作によってトルク指令τrを演算する。
帰還演算部6はその内部において、速度指令vrとモータ速度vmとの差信号を速度比例増幅器7に入力し、速度比例増幅器7はその入力に速度ゲインKvを乗じた信号を出力する。次に、速度比例増幅器7の出力を積分増幅器8に入力し、積分増幅器8はその入力に積分ゲインωiを乗じて積分した信号を出力する。次に、速度比例増幅器7の出力と積分増幅器8の出力との和信号をローパスフィルタ9に入力し、ローパスフィルタ9はその入力に、例えば以下の式1で表される極周波数がωfのローパスフィルタ演算LPF(s)を施した信号を出力し、帰還演算部6はローパスフィルタ9の出力をトルク指令τrとして出力する。ここで、sはラプラス演算子を表している。
LPF(s)=ωf/(s+ωf) ・・・・・・ (式1)
帰還演算部6は以上のように動作することによって、モータ速度vmからトルク指令τrまでの帰還ループの伝達関数FB(s)が以下の式2で表される演算を行っている。
FB(s)=PI(s)・LPF(s) ・・・・・・ (式2)
ただし、上記式2のPI(s)は、次の式3で表されるような比例積分演算(PI演算)と呼ばれる演算である。
PI(s)=Kv(s+ωi)/s ・・・・・・ (式3)
ここで、上記の帰還演算部6においては、帰還ループの伝達関数FB(s)の全体にかかるゲインすなわちループゲインKv、および比例積分演算における零点周波数ωi(帰還ループの零点に対応した周波数であり、以下ではPI零点周波数ωiと記す。)およびローパスフィルタLPF(s)の極周波数ωf(帰還ループの極に対応した周波数であり、以下ではフィルタ周波数ωfと記す。)が帰還ループの演算に用いるパラメータとなっている。
次に、上記の演算パラメータの設定方法について、図1に基づいて説明する。まず、応答パラメータ入力部10から応答パラメータω0を入力し、それに基づいて速度比例増幅器7の速度ゲインKvすなわちループゲインKvを設定する。その設定方法は、例えば、応答パラメータω0とループゲインKvとが同じ値にするような方法、制御対象3の慣性モーメント値Jを測定あるいは設定して、応答パラメータω0と慣性モーメント値Jとの積をループゲインKvに設定するような方法などがある。
次に、第1の切り替え信号入力部13から第1の切り替え信号sw1を入力する。ここで第1の切り替え信号sw1は、絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択するパラメータであり、第1の切り替え信号sw1が絶対値設定か比率設定かに応じて、第1の切り替えスイッチ14の入力を左側か右側かに切り替える。
次に、第1の切り替え信号sw1が絶対値設定を選択している場合には、第1の絶対値パラメータ入力部11から第1の絶対値パラメータω1を入力し、その値に対応して積分増幅器8の積分ゲインωiすなわちPI零点周波数ωiを設定する。
次に、第1の切り替え信号sw1が比率設定を選択している場合には、第1の比率パラメータ入力部12から第1の比率パラメータr1を入力する。また、応答パラメータω0に対応するループゲインKvを制御対象3のイナーシャ値である慣性モーメント値Jで割った値である応答周波数ωcと記述すると、積分ゲイン比率設定部15は応答パラメータω0と第1の比率パラメータr1とに基づき、PI零点周波数ωiの応答周波数ωcに対する比が第1の比率パラメータr1で設定した値になるようにPI零点周波数ωiを設定する。
次に、第2の切り替え信号入力部18から第2の切り替え信号sw2を入力する。ここで、第2の切り替え信号sw2は、絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択するパラメータであり、第2の切り替え信号sw2が絶対値設定か比率設定かに応じて、第2の切り替えスイッチ19の入力を左側か右側かに切り替える。
次に、第2の切り替え信号sw2が絶対値設定を選択している場合には、第2の絶対値パラメータ入力部16から第2の絶対値パラメータω2を入力し、その値に対応してローパスフィルタ9のフィルタ周波数ωfを設定する。
次に、第2の切り替え信号sw2が比率設定を選択している場合には、第2の比率パラメータ入力部17から第2の比率パラメータr2を入力する。また、フィルタ周波数比率設定部20は応答パラメータω0と第2の比率パラメータr2とに基づき、フィルタ周波数ωfと、応答パラメータω0で設定した応答周波数ωcとの比が第2の比率パラメータr2で設定した値になるようにフィルタ周波数ωfを設定する。
ここで、第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2の性質について説明する。上述のように第1の比率パラメータr1は、PI零点周波数ωiの応答周波数ωcに対する比率である第1の比率ωi/ωcを設定する。また、第2の比率パラメータr2は、フィルタ周波数ωfの応答周波数ωcに対する比率である第2の比率ωf/ωcを設定する。ループゲインKvを固定、すなわち応答周波数ωcを固定で考えると、第1の比率が大きい方が外乱に対してモータ速度vmが速度指令vrと同じ値に速く収束し、より高精度な制御が可能になる。しかしながら、第1の比率を大きくしすぎると、応答周波数ωc付近の周波数で制御系が振動的になる。したがって、第1の比率は応答周波数ωcの大小に関わらずに一定となる目安の値があり、通常は0.2〜0.4程度に設定されることが多い。また、第2の比率を小さくすると、エンコーダ4における量子化の影響など、高い周波数のノイズの影響を小さくすることができるが、小さくしすぎると応答周波数ωc付近の周波数で制御系が振動的になる。したがって、第2の比率にも応答周波数ωcの大小に関わらない一定の目安の値があり、通常は数倍〜10倍程度に選ばれることが多い。
次に、本発明のモータ制御装置の調整動作について説明する。まず、最も標準的な場合について説明する。本発明のモータ制御装置の調整を開始する起動時の初期設定として、第1の切り替え信号sw1および第2の切り替え信号sw2は比率設定が選択されている。また、第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2には、上述のようになるべく多くの用途について適切になるような値が予め設定されている。また、応答パラメータω0には、様々な用途においてなるべく不安定にならないような小さめの値が設定されている。このように初期値が設定されていることによって、多くの場合には、起動した後に応答パラメータω0を徐々に大きくしていく調整をするだけで、高速高精度な応答を実現することができる。すなわち特許文献1に示される従来の技術のような1パラメータによる調整が実現できる。
一方、上記のように初期値として定めた第1の比率および第2の比率は、なるべく多くの場合において良好なように定められているが、モータ制御装置を適用する用途によっては、必ずしも適切な値でない場合もある。図2に第1の比率を変えた場合におけるモータに加わるステップ上の外乱に対するモータ速度の応答を示す。図2において(a)は第1の比率が初期値のままの場合、(b)は初期値より大きくした場合、(c)は初期値より小さくした場合の応答である。ここで、用途に応じた制御仕様として、多少は振動的になっても外乱に対してモータ速度が変動する振幅を小さくしたい場合もあり、このような場合は図2からわかるように、第1の比率を初期値より大きくした方が良いことがわかる。
一方で、用途に応じた制御仕様として、モータ速度vmが急峻に収束するように制御するよりも、なるべく加速度が滑らかになるよう制御したい場合もあり、このような場合には図2からわかるように、第1の比率を初期値より小さくした方がよいことがわかる。また、用途に応じた制御仕様として、上述したノイズの影響による高い周波数の微小振動をなるべく小さくしながら外乱の影響をなるべく低減したい場合には、応答周波数付近で多少振動的になる可能性はあっても第2の比率を1〜2倍程度まで小さくした方が良い結果が得られやすい。
このように、モータ制御装置の用途に応じた制御仕様に違いに対応する場合、第1の絶対値入力および第2の絶対値入力によって、PI零点周波数およびフィルタ周波数の絶対値を設定するのではなく、第1の比率入力および第2の比率入力を用いてPI零点周波数およびフィルタ周波数を設定することによって、応答周波数ωcの大小に関係なく、初期値として設定した所定の値を基準にした所定の範囲で調整を行えばよいため、調整が直観的で簡単であるという利点がある。
さらに、通常はなるべく速い応答が得られるように応答周波数ωc、すなわちループゲインKvを安定限界付近までなるべく大きくするように調整を行う。しかしながら、ループゲインKvを安定限界付近まで上げた状態では、PI零点周波数ωiおよびフィルタ周波数ωfの変更に対して安定性が敏感に変化するため、上記のような制御仕様に応じて第1の比率および第2の比率を設定することが困難になる。したがって、上記のように制御仕様が標準的な場合と異なる場合には、応答周波数ωcが小さい調整の初期段階で、第1の比率および第2の比率を制御仕様に応じて初期値から変更しておき、その後に応答周波数ωcを安定限界付近まで徐々に大きくしていくことによって、短い調整時間で制御仕様に応じた最適な調整へ到達することが可能になる。
また、一方で制御対象3が、所望とする応答周波数よりある程度高い周波数に減衰の小さな機械共振を持つような場合には、上記のように一般的な初期値として定められた第1の比率および第2の比率を固定したまま応答周波数ωcを大きくしていくと、フィルタ周波数ωfも小さい値から徐々に大きくなり、またローパスフィルタ9はフィルタ周波数ωf付近より高い周波数の位相を遅らせることになる。その結果、トルク指令τrに対して機械共振によって共振周波数で大きく増幅されたモータ速度vmが、帰還ループで位相を遅らされてトルク指令τrへと帰還されるため、応答周波数ωcがかなり低い状態でも機械共振周波数で発振を生じてしまう。したがって、上記の問題が生じるような周波数に、制御対象3の機械共振があるとわかっている場合、あるいは上記のように応答周波数ωcがかなり低い状態で機械共振に起因した発振が生じた場合には、フィルタ周波数ωfを機械共振周波数より大きい値にすることによって、上記のような発振現象を引き起こすことなく、応答周波数ωcを大きくすることができる。したがって、このような場合には、調整の初期段階で第2の切り替え信号を絶対値設定とするとともにフィルタ周波数ωfが機械共振周波数より高い値になるように第2の絶対値信号を設定し、かつ第1の切り替え信号は比率設定のままにしておくと、その後は応答周波数ωcを徐々に大きくしていくだけで、機械共振があっても高速高精度な制御を行うような調整を簡単に実現することができる。
本実施の形態は上記のように構成され、第1の比率パラメータ入力部と第2の比率パラメータ入力部とを備えることによって、応答周波数の設定によらずに一定の値を基準に調整することができ、直観的で簡単な調整を行うことが可能になる。また調整の初期段階で制御仕様に応じて第1の比率と第2の比率とを設定した後に応答周波数を大きくするような調整ができるため、用途に応じた制御仕様に対応して適切な調整を短時間で行うことができる。
また、比率設定と絶対値設定とを選択する第1の切り替え信号入力部および第2の切り替え信号入力部を備えることによって、制御仕様および制御対象の特性に応じて調整の初期段階で比率設定か絶対値設定かを設定することで、適切な調整を短時間で行うことが可能になる。特に、第1の切り替え信号入力部と第2の切り替え信号入力部とを別個に備えることによって、制御対象に機械共振があっても発振を生じずに速い応答を得るような調整を短時間で行うことができる。
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2によるモータ制御装置のブロック図である。図1と同一符号は同一部分を表しその説明を省略する。本実施の形態は実施の形態1に機械特性推定部51およびその入出力を追加しただけの構成であり、その部分についての説明を行う。
機械特性推定部51は検出したモータ速度vmに基づき、例えば、モータ速度vmが発振しているときの振動周波数を測定するなどの方法によって、制御対象3の機械共振周波数を推定する。また、推定した機械共振周波数に基づいて、第2の切り替え信号sw2を絶対値設定と比率設定のどちらにした方が良いか判断を行ない、その結果を第2の切り替え信号入力部18に設定する。その判断方法としては、実施の形態1で説明をしたように、機械共振周波数が、ローパスフィルタ周波数ωfが小さい場合に発振を生じやすくなるような領域にある場合には、第2の切り替え信号sw2として絶対値設定を選択して設定する。
また、同時に、ローパスフィルタ周波数ωfが機械共振周波数より大きくなるように第2の絶対値パラメータ入力部ω2を第2の絶対値パラメータ入力部16に設定する。この結果、制御対象3に上記のような機械共振があっても、調整者は応答パラメータω0を変更するだけで応答周波数ωcを限界付近まで大きくして速い応答の制御系を実現することができる。
なお、第2の絶対値パラメータω2の設定方法は機械共振周波数に基づかずにローパスフィルタ周波数ωfが十分に大きい値となるように設定してもよい。
本実施の形態では上記のように動作するため、制御対象3の特性に応じて自動的に切り替え信号を設定することによって、応答パラメータを変更するだけで制御対象3の特性に応じて適切な制御系の調整を短時間で行うことが可能になる。
実施の形態3.
図4は本発明の実施の形態3によるモータ制御装置のブロック図である。実施の形態1および実施の形態2では速度制御を行うものであったが、本実施の形態は位置制御を行うモータ制御装置である。図1と同一符号は同一部分を表し説明を省略する。
帰還演算部106は位置指令θrとモータ角度θmとを入力して、次に述べる動作によってトルク指令τrを演算する。
帰還演算部106はその内部において、位置指令θrとモータ角度θmとの差信号を位置比例増幅器131に入力し、位置比例増幅器131はその入力に位置ゲインKpを乗じた信号を速度指令vrとして出力する。次に、速度指令vrと、速度演算器105によってモータ角度θmを微分した信号であるモータ速度vmとの差信号を速度比例増幅器107に入力し、速度比例増幅器107はその入力に速度ゲインKvを乗じた信号を出力する。次に、速度比例増幅器107の出力を積分増幅器108に入力し、積分増幅器108はその入力に積分ゲインωiを乗じて積分した信号を出力する。次に、速度比例増幅器107の出力と積分増幅器108の出力との和信号をローパスフィルタ109に入力し、ローパスフィルタ109は実施の形態1にて説明した式1で表される極周波数がωfのローパスフィルタ演算LPF(s)を施した信号を出力し、帰還演算部106はローパスフィルタ109の出力をトルク指令τrとして出力する。
帰還演算部106は以上のように動作することによって、モータ角度θmからトルク指令τrまでの帰還ループの伝達関数FB(s)が以下の式4で表される演算を行っている。
FB(s)=(s+Kp)・PI(s)・LPF(s) ・・・・ (式4)
ただし、上記式4のPI(s)は、実施の形態1の説明における式3で表されるような比例積分演算(PI演算)と呼ばれる演算である。
ここで、上記の帰還演算部106においては、帰還ループの伝達関数FB(s)の全体にかかるゲインすなわちループゲインKv、および比例積分演算における零点周波数ωiであるPI零点周波数ωi、およびローパスフィルタLPF(s)の極周波数ωfであるフィルタ周波数ωfと、位置ゲインKpで表される零点周波数(以下、位置ゲイン零点周波数と記す。)が帰還ループの演算に用いるパラメータとなっている。
次に、上記の演算パラメータの設定方法について図4に基づいて説明する。まず、応答パラメータ入力部110から応答パラメータω0を入力し、それに基づいて速度比例増幅器107における速度ゲインKvすなわちループゲインKvを設定する。
次に、第1の切り替え信号入力部113から第1の切り替え信号sw1を入力する。ここで、第1の切り替え信号sw1は、絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択するパラメータであり、第1の切り替え信号sw1が絶対値設定か比率設定かに応じて、第1の切り替えスイッチ114および第3の切り替えスイッチ144の入力を同時に左側か右側かに切り替える。
次に、第1の切り替え信号sw1が絶対値設定を選択している場合には、第1の絶対値パラメータ入力部111から第1の絶対値パラメータω1を入力し、その値に対応して積分増幅器108の積分ゲインωiすなわちPI零点周波数ωiを設定する。また、第3の絶対値パラメータ入力部141から第3の絶対値パラメータω3を入力し、その値に対応して位置比例増幅器131の位置ゲインKpすなわち位置ゲイン零点周波数Kpを設定する。
次に、第1の切り替え信号sw1が比率設定を選択している場合には、第1の比率パラメータ入力部112から第1の比率パラメータr1を入力する。また、応答パラメータω0に対応するループゲインKvを慣性モーメント値Jで割った値である応答周波数ωcと記述すると、積分ゲイン比率設定部15は応答パラメータω0と第1の比率パラメータr1とに基づき、PI零点周波数ωiの応答周波数ωcに対する比が第1の比率パラメータr1で設定した値になるようにPI零点周波数ωiを設定する。
また、第1の切り替え信号sw1が比率設定を選択している場合には、上記と同時に、第3の比率パラメータ入力部142から第3の比率パラメータr3を入力する。また、位置ゲイン比率設定部145は応答パラメータω0と第3の比率パラメータr3とに基づき、位置ゲイン零点周波数Kpの応答周波数ωcに対する比が第3の比率パラメータr3で設定した値になるように位置ゲイン零点周波数Kpを設定する。
次に、第2の切り替え信号入力部118から第2の切り替え信号sw2を入力する。ここで、第2の切り替え信号sw2は、絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択するパラメータであり、第2の切り替え信号sw2が絶対値設定か比率設定かに応じて、第2の切り替えスイッチ119の入力を左側か右側かに切り替える。
次に、第2の切り替え信号sw2が絶対値設定を選択している場合には、第2の絶対値パラメータ入力部116から第2の絶対値パラメータω2を入力し、その値に対応してローパスフィルタ109のフィルタ周波数ωfを設定する。
次に、第2の切り替え信号sw2が比率設定を選択している場合には、第2の比率パラメータ入力部117から第2の比率パラメータr2を入力する。また、フィルタ周波数比率設定部120は応答パラメータω0と第2の比率パラメータr2とに基づき、フィルタ周波数ωfと、応答パラメータω0で設定した応答周波数ωcとの比が第2の比率パラメータr2で設定した値になるようにフィルタ周波数ωfを設定する。
ここで、第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2の性質は第1の実施の形態にて説明したのと同様である。また、第3の比率パラメータr3の性質は第1の比率パラメータr1と同様である。すなわち、上述のように第3の比率パラメータr3は位置ゲイン零点周波数Kpの応答周波数ωcに対する比率である第3の比率Kp/ωcを設定する。第3の比率が大きい方が外乱に対してモータ角度θmが位置指令θrと同じ値に速く収束し、より高精度な制御が可能になる。しかしながら、第3の比率を大きくしすぎると、応答周波数ωc付近の周波数で制御系が振動的になる。したがって、第3の比率は応答周波数ωcの大小に関わらずに一定となる目安の値があり、通常は0.2〜0.4程度に設定されることが多い。
次に、本発明のモータ制御装置の調整動作についても実施の形態1と同様である。すなわち、本発明のモータ制御装置の調整を開始する起動時の初期設定として、第1の切り替え信号sw1、第2の切り替え信号sw2は比率設定が選択されている。また、第1の比率パラメータr1、第2の比率パラメータr2および第3の比率パラメータr3には、適切な初期値が設定されていることによって、多くの場合には、起動した後に応答パラメータω0を徐々に大きくしていく調整をするだけで、高速高精度な応答を実現することができる。すなわち、特許文献1に示される従来の技術のような1パラメータによる調整が実現できる。
一方、モータ制御装置の用途に応じた制御仕様の違いに対応する場合、第1の絶対値入力および第2の絶対値入力によってPI零点周波数およびフィルタ周波数の絶対値を設定するのではなく、第1の比率入力および第2の比率入力を用いて設定することによって、応答周波数ωcの大小に関係なく、初期値として設定した一定の値を基準にした一定の範囲で調整を行えばよいため、調整が直観的で簡単であるという利点がある。
さらに、応答周波数ωcが小さい調整の初期段階で、第1の比率、第2の比率、第3の比率を制御仕様に応じて初期値から変更しておき、その後に応答周波数ωcを安定限界付近まで徐々に大きくしていくことによって、短い調整時間で制御仕様に応じた適切な調整へ到達することが可能になる。
また、応答周波数ωcがかなり低い状態で発振が生じるような周波数に制御対象3の機械共振があるとわかっている場合、あるいは応答周波数ωcがかなり低い状態で機械共振に起因した発振が生じた場合には、調整の初期段階で第2の切り替え信号を絶対値設定とするとともにフィルタ周波数ωfが機械共振周波数より高い値になるように第2の絶対値信号を設定し、かつ第1の切り替え信号は比率設定のままにしておくと、その後は応答周波数ωcを徐々に大きくしていくことによって、機械共振があっても高速高精度な制御を行うような調整を簡単に実現することができる。
本実施の形態は上記のように構成され、第1の比率パラメータ入力部と第2の比率パラメータ入力部とを備えることによって、応答周波数の設定によらずに一定の値を基準に調整することができ、直観的で簡単な調整を行うことが可能になる。また、調整の初期段階で制御仕様に応じて第1の比率と第2の比率と第3の比率とを設定した後に、応答周波数を大きくするような調整ができるため、用途に応じた制御仕様に対応して適切な調整を短時間で行うことができる。
また、比率設定と絶対値設定とを選択する第1の切り替え信号入力部および第2の切り替え信号入力部を備えることによって、制御仕様および制御対象の特性に応じて、適切な調整を短時間で行うことが可能になる。
なお、本実施の形態3においては、第1の切り替え信号入力部113を用いて、PI零点周波数ωiおよび位置ゲイン零点周波数Kpの両方について、絶対値設定するか比率設定かを切り替えた。PI零点周波数ωiと位置ゲイン零点周波数Kpとのそれぞれについて別個に切り替え信号入力部を設け、別個に絶対値設定するか比率設定かを切り替えてもよい。
帰還ループの伝達関数が極または零点を複数含む場合に、複数個の極または零点に対応して絶対値パラメータ入力部と比率パラメータ入力部と切り替え信号入力部をそれぞれ複数個備えたことによって、より高精度の制御を行うような調整を簡単に実現することができる。
実施の形態4.
図5は本発明の実施の形態4によるモータ制御装置のブロック図である。図1と同一符号は同一部分を表しその説明を省略する。実施の形態1では第1の比率パラメータr1として第1の比率パラメータ入力部12から入力した値を、第2 の比率パラメータr2として第2の比率パラメータ入力部17から入力した値を用いた。本実施の形態4では第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を外部から入力することなく、所定の値とするものである。
次に、本実施の形態の動作を説明する。第1の切り替え信号入力部13から入力した第1の切り替え信号sw1が絶対値設定を選択している場合、および第2の切り替え信号入力部18から入力した第2の切り替え信号sw2が絶対値設定を選択している場合の動作は実施の形態1と全く同様である。
第1の切り替え信号sw1が比率設定を選択している場合には、第1の切り替えスイッチ14は入力を右側に切り替え、積分ゲイン比率設定部215は応答パラメータω0と所定の値である第1の比率パラメータr1とに基づき、PI零点周波数ωiの応答周波数ωcに対する比が第1の比率パラメータr1になるようにPI零点周波数ωiを設定する。
次に、第2の切り替え信号sw2が比率設定を選択している場合には、第2の切り替えスイッチ19は入力を右側に切り替え、フィルタ周波数比率設定部220は応答パラメータω0と所定の値である第2の比率パラメータr2とに基づき、フィルタ周波数ωfと、応答パラメータω0で設定した応答周波数ωcとの比が第2の比率パラメータr2になるようにフィルタ周波数ωfを設定する。
ここで、所定の値である第1の比率パラメータr1は、実施の形態1にて説明したように、応答周波数ωcの大小に関わらず比較的多くの用途において良好に動作する一定の目安の値があり、0.2〜0.4の一定の値に設定しておけばよい。また、所定の値である第2の比率パラメータr2にも応答周波数ωcの大小に関わらず一定の目安の値があり、数倍〜数10倍程度の一定の値に設定しておけばよい。このように設定すれば、多くの場合には、応答パラメータω0を徐々に大きくしていくことによって、高速高精度な応答を実現することができる。
一方、実施の形態1で説明したように、制御対象3が減衰の小さな機械共振を持つような場合には、上記のように一般的に適切な値として決められた第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を固定したまま応答パラメータω0を徐々に大きくしていくと、応答パラメータω0が比較的低い状態でも機械共振周波数で発振を生じてしまう。したがって、このような場合には、調整の初期段階で第2の切り替え信号sw2を絶対値設定とするとともにフィルタ周波数ωfが機械共振周波数より高い値になるように第2の絶対値パラメータω2を設定し、かつ第1の切り替え信号sw1は比率設定のままにしておくと、その後は応答パラメータω0を徐々に大きくしていくだけで、機械共振があっても高速高精度な制御を行うような調整を簡単に実現することができる(実際に入力するのは「応答パラメータω0」なので、「応答周波数ωc」となっているところを「応答パラメータω0」に変更しました。)。
なお、上記において第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を一定の値として記述したが、応答パラメータω0や制御対象3の慣性モーメント値J等の特性に応じて多少変更してもよい。
また、第1の切り替え信号sw1および第2の切り替え信号sw2が絶対値設定を選択していた場合の最後の応答周波数ωc、PI零点周波数ωiおよびフィルタ周波数ωfの値に基づいて、第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を演算し、これら第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2が保持されるように設定しもよい。このようにすることにより、第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を変更することが可能になり、第1の実施の形態のような目安となる一定の値に基づいた直感的な調整はできないが、調整の初期段階で第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を変更しておくといった面では同様な効果を得ることも可能になる。
本実施の形態は上記のように構成され、比率設定と絶対値設定とを選択する第1の切り替え信号入力部および第2の切り替え信号入力部を備えることによって、制御仕様および制御対象の特性に応じて調整の初期段階で比率設定か絶対値設定かを設定することで、適切な調整を短時間で行うことが可能になる。特に、第1の切り替え信号入力部と第2の切り替え信号入力部とを別個に備えることによって、制御対象に機械共振があっても発振を生じずに速い応答を得るような調整を短時間で行うことができる。
また、第1の比率パラメータr1および第2の比率パラメータr2を所定の値としているので、第1の比率パラメータ入力部および第2の比率パラメータ入力部が不要となり、ユーザインタフェースを簡潔に構成できる。
本発明の実施の形態1によるモータ制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1によるモータ制御装置を用いたステップ外乱応答を示す時間応答グラフの図である。 本発明の実施の形態2によるモータ制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3によるモータ制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4によるモータ制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 モータ、2 機械負荷、3 制御対象、4 エンコーダ、5 速度演算器、6 帰還演算部、7 速度比例増幅器、8 積分増幅器、9 ローパスフィルタ、10 応答パラメータ入力部、11 第1の絶対値パラメータ入力部、12 第1の比率パラメータ入力部、13 第1の切り替え信号入力部、14 第1の切り替えスイッチ、15 積分ゲイン比率設定部、16 第2の絶対値パラメータ入力部、17 第2の比率パラメータ入力部、18 第2の切り替え信号入力部、19 第2の切り替えスイッチ、20 フィルタ周波数比率設定部、51 機械特性推定部、105 速度演算器、106 帰還演算部、107 速度比例増幅器、108 積分増幅器、109 ローパスフィルタ、110 応答パラメータ入力部、111 第1の絶対値パラメータ入力部、112 第1の比率パラメータ入力部、113 第1の切り替え信号入力部、114 第1の切り替えスイッチ、115 積分ゲイン比率設定部、116 第2の絶対値パラメータ入力部、117 第2の比率パラメータ入力部、118 第2の切り替え信号入力部、119 第2の切り替えスイッチ、120 フィルタ周波数比率設定部、131 位置比例増幅器、141 第3の絶対値パラメータ入力部、142 第3の比率パラメータ入力部、144 第3の切り替えスイッチ、145 位置ゲイン比率設定部、215 積分ゲイン比率設定部、220 フィルタ周波数比率設定部。

Claims (2)

  1. 演算したトルク指令に応じたモータのトルクで前記モータと機械負荷とを備えた制御対象を駆動するモータ制御装置において、
    速度指令信号と前記モータの速度検出値であるモータ速度とを入力し前記モータ速度から前記トルク指令までの帰環ループの伝達関数が比例積分演算とローパスフィルタ演算とを含む演算によって前記トルク指令の演算を行う帰還演算部、
    応答パラメータを入力する応答パラメータ入力部、
    第1の絶対値パラメータを入力する第1の絶対値パラメータ入力部、
    第1の比率パラメータを入力する第1の比率パラメータ入力部、
    絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第1の切り替え信号を入力する第1の切り替え信号入力部、
    第2の絶対値パラメータを入力する第2の絶対値パラメータ入力部、
    および絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第2の切り替え信号を入力する第2の切り替え信号入力部を備え、
    前記応答パラメータに基づいて前記帰還ループのゲインであるループゲインを設定し、
    前記第1の切り替え信号が絶対値設定の場合には前記第1の絶対値パラメータに基づいて前記応答パラメータとは独立に前記比例積分演算の零点周波数であるPI零点周波数を設定し、
    前記第1の切り替え信号が比率設定の場合には前記ループゲインを制御対象のイナーシャ値で除した値である応答周波数と前記PI零点周波数との比が前記第1の比率パラメータで設定した値になるように前記PI零点周波数を設定し、
    前記第2の切り替え信号が絶対値設定の場合には前記第2の絶対値パラメータに基づいて前記応答パラメータとは独立に前記ローパスフィルタ演算の極周波数であるローパスフィルタ周波数を設定し、
    前記第2の切り替え信号が比率設定の場合には前記応答周波数と前記ローパスフィルタ周波数との比が所定の値になるように前記ローパスフィルタ周波数を設定するように構成したことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 演算したトルク指令に応じたモータのトルクで前記モータと機械負荷とを備えた制御対象を駆動するモータ制御装置において、
    速度指令信号と前記モータの速度検出値であるモータ速度とを入力し前記モータ速度から前記トルク指令までの帰還ループの伝達関数が比例積分演算とローパスフィルタ演算とを含む演算によって前記トルク指令の演算を行う帰還演算部、
    応答パラメータを入力する応答パラメータ入力部、
    第1の絶対値パラメータを入力する第1の絶対値パラメータ入力部、
    第1の比率パラメータを入力する第1の比率パラメータ入力部、
    絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第1の切り替え信号を入力する第1の切り替え信号入力部、
    第2の絶対値パラメータを入力する第2の絶対値パラメータ入力部、
    第2の比率パラメータを入力する第2の比率パラメータ入力部、
    および絶対値設定か比率設定かのいずれかを選択する第2の切り替え信号を入力する第2の切り替え信号入力部を備え、
    前記応答パラメータに基づいて前記帰還ループのゲインであるループゲインを設定し、
    前記第1の切り替え信号が絶対値設定の場合には前記第1の絶対値パラメータに基づいて前記応答パラメータとは独立に前記比例積分演算の零点周波数であるPI零点周波数を設定し、
    前記第1の切り替え信号が比率設定の場合には前記応答パラメータと前記第1の比率パラメータとに基づいて前記応答周波数と前記PI零点周波数との比が前記第1の比率パラメータで設定した値になるように前記PI零点周波数を設定し、
    前記第2の切り替え信号が絶対値設定の場合には前記第2の絶対値パラメータに基づいて前記応答パラメータとは独立に前記ローパスフィルタ演算の極周波数であるローパスフィルタ周波数を設定し、
    前記第2の切り替え信号が比率設定の場合には前記応答周波数と前記ローパスフィルタ周波数との比が前記第2の比率パラメータで設定した値になるように前記ローパスフィルタ周波数を設定するように構成したことを特徴とするモータ制御装置。
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