JP4687029B2 - 金融店舗用構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、現金自動取扱機(ATM、等)が置いてある金融店舗、特には通常は無人で運用している無人金融店舗に関係して、建設用重機械等を用いた現金強盗を防止するような店舗構造に関するものである。
今日、銀行の合併、店舗の統廃合に伴い、現金自動取扱機等の多様な店舗形態が必要とされてきている。スーパーやコンビニエンスストアなどの店舗の一角に単体で設置される現金自動取扱機等の増加とともに、利用者の利便性は向上してきた。また、人々の生活の変化に伴い今後さらに設置の増加が進む傾向にある。
しかし、地域によってコンビニエンスストアなどが少なく、店舗内への設置ができない場合も多い。こうした現金自動取扱機等のブースは、無人店舗であるがゆえに、犯罪に狙われる可能性が高いといった問題があげられる。
近年、建設用重機械を窃取し、これを利用して金融機関の店舗外現金自動取扱機(現金自動取扱機)ブースを破壊して現金自動取扱機ごと持ち去るなど、収納現金を強盗する事件が多発している。警備員や警察が到着する前にブースは破壊されてしまい、多額の被害が発生しているのが現状である。
さらに、耐用年数を越える等して、老朽化した現金自動取扱機ブースが各地に数多くあり、安全性や金融機関のイメージの低下が懸念されたりもしている。
従来の防犯対策では、防犯カメラや通報装置を備え付け、更なる防犯強化のために現金自動取扱機の金庫を保護するような防犯装置を設けることによって、破壊への時間が掛かるような対策がとられている。例えば、特許文献1においては、現金自動取扱機の金庫をプロテクターとガードレールで保護し、破壊に時間が掛かるようにすると共に、現金自動取扱機の設置されたブースの扉を閉めたままでは、金庫を保護しているプロテクターを移動することができない構造にしたものである。
特開2000−352270号公報
しかし、犯行に建設用重機械を用いられた場合、その威力によって保護部材は容易に破壊されてしまう可能性が高い。
現金自動取扱機等の設置場所においては、警備員や警察官の到着に時間が掛かってしまうこともあり、犯罪を阻止することが難しいこともある。さらに、従来の店舗構造は、出入り口のドアのみならず、側壁の一部までが硝子仕様になっている場合が多い。防犯上、ブースの中にいる利用者が外から伺うことができたほうが良いのだが、それがかえって構造的に弱点となってしまう場合があり、建設用重機械によって簡単に破壊されてしまっていた。
このように、建設用重機械等を使用して現金自動取扱機ブースを破壊するという強盗目的の事件への防犯対策の強化が求められている。
そこで本発明は、現金自動取扱機を破壊するか又はいったん強奪するべく、建設用重機械とか、その他の破壊手段を使用して、ブース内の現金自動取扱機に手をつけようとしたり、或いは現金自動取扱機をブースから取り出そうとしても、本発明に関わる障害物や頑強さ故になかなか捗らず、また、もしブースごと持ち去ろうとしても容易には持ち去ることができないようにした金融店舗用構造体(土地に固定してあるか否かは不問)、特には通常は無人で運用するような金融店舗用構造体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
請求項1記載の発明は、内部に現金自動取扱機が設置される金融店舗用構造体であって、
少なくとも、金属製の周壁部および天井部と、店舗用出入り口を備えた正面壁部と、金属製の防護仕切りと、金属製の障壁と、を備え、前記正面壁部が前記店舗用出入り口と壁部とを有し、前記防護仕切りが前記壁部として設けられ、若しくは、前記防護仕切りが構造体内の前記壁部寄りに当該壁部と平行に設けられ、前記現金自動取扱機は、前記防護仕切りの正面であって前記店舗用出入り口に対して略対角線上に配置され、当該現金自動取扱機の正面が前記防護仕切り側に向いており、前記障壁が前記現金自動取扱機と前記店舗用出入り口との間に、前記現金自動取扱機の前記店舗用出入り口側の側面を覆うようにして設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、従来の現金自動取扱機の構造体に比べると、建設用重機械を用いた場合による周壁部や天井部からの破壊行為を困難にすることができる。従って、建設用重機械に狙われる可能性のある場所は出入り口を備えた正面壁部に絞られる。しかしながら、防護仕切りの一部又は全部が現金自動取扱機と対向して設置されているので、現金自動取扱機に向けて建設用重機械を支障なく侵入させることのできる方向が、さらに絞られることになる。また、少なくとも周壁部と天井部が金属で構成されていることから、自重の大きい構造物にすることができる。
尚、本発明によると、金融店舗用構造体は、頑強で且つ建設用重機械のアーム等が現金自動取扱機に向かって侵入を試み易そうな広く真っ直ぐなルートが無い又は非常に少ない。
この為、仮にパワーの大きい(普通は大型の)建設用重機械の使用を試みてもアーム等が大きすぎるとか、アームの先のヘッドの角度が必ずしも思い通りに変わり難い(一般に位置も変えながらでなければ角度を変えられず狭いスペース内では角度を変え難い)等々の理由から、ヘッドが現金自動取扱機まで届き難く(破壊に至れない)、またヘッドを届かせるべく先に金融店舗用構造体の破壊を試みてもこれが頑強な為になかなか破壊し難く、結局はこういった不法な作業に時間が掛かりすぎて、そうなると現場に警備員等が駆けつけて不法行為を制することに繋がる。また、パワーが小さい(普通は小型の)建設用重機械で上記の不法作業を試みてもパワー不足の為にいずれにしても破壊までには至り難く、やはり不法な作業に時間が掛かってしまい、そのうちに警備員等が現場に駆けつけてこられることになる。また、これらは窃盗の防止や予防にも効果的となる。
また前記防護仕切りは、少なくとも棒状体か又は板状体のいずれかを用いて出来ていることを特徴とする。
このような構成によれば、個々の重さや大きさの面から比較的取り扱い易く、製作が便利且つ容易になる。つまり、棒状体とか又は板状体は、個々の重さや大きさ(それほど重くも大きくもない)の面から比較的取り扱い易いので、本発明の防護仕切りを作製するのに便利である。また、これらはより頑強な構造にするべく凹部に差し込むとか固定する等してよい。特に凹部に差し込んで且つ溶接で固定した場合はかなりの頑強さを達成し易い。
また前記防護仕切りには、前記金融店舗用構造体の中に人間が居た場合に、該人間が居ることが防護仕切りを介して外から判る窓部又は隙間を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、防護仕切りに窓部か又は隙間があることから、もし金融店舗用構造体の中に人間が居れば外から判る為に、前記のような破壊や窃盗の不法行為を思い留まらせたり、また、もし金融店舗用構造体の中で現金自動取扱機に破壊等の不法な行為を行うことも思い留まらせたりすることに繋がる。
また前記防護仕切りの上下の端部を、前記天井部および床部に形成した凹部に差し込んだ構造であることを特徴とする。
このような構成によれば、防護仕切りが外部から衝撃を受けたときであっても、防護仕切りの上下の端部が凹部の壁面で支えられるので、例えば防護仕切りの端面を床部の表面に接合しただけの構造に比べ、万が一外力によって接合が外れてしまった場合に防護仕切りがたやすく移動してしまうことを防ぐことができる。つまり、本発明の防護仕切りに用いる棒状体とか又は板状体は、個々の重さや大きさ(それほど重くも大きくもない)の面から比較的取り扱い易いので、金融店舗用構造体の骨組み部又は枠部の凹部に差し込むことが可能である。凹部に固定しても、又は固定しなくてもよいが、より頑強な構造にするべく例えば固定する等してよい。特に溶接で固定した場合は相当に高い頑強さを得易い。
また前記現金自動取扱機の前記出入り口側の側面を覆うように、第1障壁を設置したことを特徴とする。
このような構成によれば、建設用重機械等による現金自動取扱機への側方からのアプローチを困難にするだけでなく、防護仕切りとの組み合わせによって出入り口からの建設用重機械等の侵入範囲をさらに狭めることができる。
また内壁に可燃性内装材を貼設したことを特徴とする。
このような構成によれば、ハンディタイプの溶接機やレーザ切断機等によって周壁部や天井部を切断された場合には、可燃性内装材の焼損による煙が発生するので、煙を遠方より目撃した者による通報や、火災報知器を金融店舗用構造体内に設置している場合には、火災報知器による通報が可能となる。
またコンクリートからなる基礎部にボルトで固定可能としたことを特徴とする。
このような構成によれば、衝撃を受けて基礎部から離れた金融店舗用構造体は、受けた衝撃力に対し後退する方向へ動く。これにより、局部に集中して力を受けることを防ぎ、衝撃を受けた部分への損傷を緩和させることができる。
また、金融店舗用構造体の周壁部および天井部等の剛性、強度が向上し、外部からの衝撃に強くなるので破壊に時間が掛かり、また、出入り口から、現金自動取扱機に向けて建設用重機械を支障なく侵入させることのできる方向を定めるまでの位置決めに時間が掛かるようになるので、警備員および警察の到着までの時間を稼ぐことができる。さらに、建設用重機械等の侵入箇所を出入り口に限定することができるので防犯対策をとりやすい。また、用いられる建設用重機械の大きさに関わらず、不法行為の継続が困難となり、犯行を断念させることができる。
また、自重がかなり大きいため、例えばunic車の如き車両に搭載されているクレーン等ではなかなか持ち上げることはできず、この構造体ごと持ち去られる心配も相当少ない。
また、個々の重さや大きさの面から比較的取り扱い易く、製作が便利且つ容易になるので、作業効率が向上する。
また、金融店舗用構造体の中の様子が外から判るので、防犯性を高めることができる。
また、例えば凹部に固定した場合には、防護仕切りが外部から衝撃を受けたときであっても、防護仕切りの上下の端部が凹部の壁面でしっかり支えられる為に、防護仕切りが移動して前記建設用重機械のアームやヘッドが侵入できる隙間を作ってしまう事態を防ぐことができるので、破壊の完遂に時間が掛かり、警備員とか警察が到着するまでの時間を稼ぐことができる。また、さらに溶接により固定することによって、より頑強さが増すため、破壊の完遂に要する時間をさらに稼ぐことができる。
また、建設用重機械等による現金自動取扱機への側方からのアプローチを困難にするだけでなく、防護仕切りとの組み合わせによって出入り口からの建設用重機械等の侵入範囲をさらに狭めることができるので、建設用重機械等の侵入がより一層困難になり、警備員や警察が到着するまでの時間をさらに稼ぐことが可能になる。
また、例えば溶接でも使用されるバーナーやレーザ切断機等を利用することによる周壁部や天井部の切断破壊に対しても、可燃性内装材から炎や煙が発生してしまうので、第三者による通報、或いは火災の煙や熱等の報知器を設置した場合には、報知機による自動通報が可能となる。さらに警報装置と併用することで、より確実な通報が可能となる。
また、外部からボルトの許容応力以上の衝撃が加えられると、ボルトが破断して金融店舗用構造体が基礎部から離れるので、その後は衝撃を加えられても力が逃げてしまう為に、破壊を困難にすることができる。さらに、設置作業が容易なので、作業の単純化、さらに作業時間の短縮化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1から図4は、本発明に係る金融店舗用構造体の第1の実施の形態を示す図である。
金融店舗用構造体1は、周壁部3と、天井部4と、床部14と、正面壁部8とを備え、
例えば貨物用のコンテナの如く組立てられている。すなわち、金融店舗用構造体1は、角柱25を四つ角に備え、これら角柱25の上下の端部同士を横架材を介して繋いで骨組を構成し、その骨組間に正面壁部8、周壁部3、天井部4、底部24を組み付けて箱状に形成されている。さらに言い換えれば、骨組構造の正面に正面壁部8を組み付け、骨組構造の左右面と背面に、それぞれ右側壁面部3a、左側壁面部3bおよび背面壁部3dを組み付けて周壁部3とし、骨組構造の上下面には、天井部4と底部14を組み付けてなる。
前記右側壁面部3a、左側壁面部3bおよび背面壁部3dは、それぞれ複数の支柱38とパネル39とから構成されている。詳しくは、前記支柱38を角柱25と平行にして、互いに適宜間隔をおいて周方向に配列させ、両端部を骨組に固定している。そして固定された各支柱38の隙間には金属製のパネル39が嵌め込まれている。さらにこれら各部材同士の連結部分は溶接により固定されている。
そして前記正面壁部8には、第2障壁20と、出入り口7と、防護仕切り6とが設けられている。さらに底部24には、金融店舗用構造体1を基礎部12に設置するためのボルト穴27が複数穿設されている。
図2に示すように、前記正面壁部8の上方部位には、第2障壁20を骨組に組み付けて位置させ、さらにその右下方には防護仕切り6が、左下方には出入り口7が設けられている。前記第2障壁20は、鉄鋼等の金属製よりなり、後述するように、建設用重機械21による衝撃にも耐えることのできるような厚みをもたせて、長板状に形成してなる。また、第2障壁20の右下端部と、さらにその真下に位置する底部24には、防護仕切り6を差し込むための凹部2が複数形成されている。
前記防護仕切り6は、右側壁面部3aと前記正面壁部8とを接続している角柱25から出入り口7までの正面壁部8に、複数の金属製棒状体5を互いに間隔をおいて一列に配置してなる。金融店舗用構造体1へ取付ける際には、防護仕切り6を垂直に起立させて、上述したように、底部24と第2障壁20に設けられた凹部2に差し込んで固定する。ここで、金属製棒状体5は中実角柱に形成されており、鉄鋼よりなる。また、各金属製棒状体5の隙間には硝子29が嵌め込まれている。
図1および図3に示すように、前記金融店舗用構造体1の内部の中央付近には、正面壁部8と平行した状態で、床上から天井までの一面を覆うように仕切り板34が設けられており、仕切り板34と連なって、例えばスチール製の扉35が設けられている。そして、前記仕切り板34の前面には現金自動取扱機9が備え付けられるようになっている。このとき現金自動取扱機9は、防護仕切り6の正面方向に位置するとともに、出入り口7からは右斜め前方に位置する。さらに、前記現金自動取扱機9の横には、第1障壁10が設けられている。
前記第1障壁10は、剛性金属製よりなり、その厚みは、第2障壁20と同様、建設用重機械21による衝撃にも耐えることのできる厚さに形成されている。そして、第1障壁10は、図3に示すように略長方形状をなし、その高さhは、現金自動取扱機の上面9bよりも上方に突出し、幅wは、前面9cよりも前方に突出するような寸法に設定されており、現金自動取扱機9の出入り口側の側面9aを全て覆っている。
そして、この側面9aに沿う第1障壁10の延長線上には、前記防護仕切り6が前記第1障壁10と直交した状態で位置している。つまり、防護仕切り6と第1障壁10は、図1に示すように、平面視における長さ方向に沿うそれぞれの中心線が互いに交わるように、適宜間隔をおいて設置されている。前記適宜間隔は、建設用重機械21のヘッド21aの侵入を防ぎ、かつ利用者に支障をきたさない間隔とする。
図4は、金融店舗用構造体1の設置構造を示す断面図である。この図に示すように、金融店舗用構造体1が設置される基礎部12はコンクリートからなり、この基礎部12にはアンカーボルト(ボルト)13がそのネジ部13aを表面から突出させた状態で埋設されている。金融店舗用構造体1は、底部24に穿設したボルト穴27にアンカーボルト(ボルト)13を通してナット23で締結することにより、基礎部12に固定されている。このように、基礎部12への固定をあえて頑丈にしないことにより、ある強度以上の外力が加えられたとき、接続部分であるアンカーボルト(ボルト)13が破断して、局部に集中して力を受けることを防ぐことができる。なお、床部14は、底部24を基礎部12へ固定した後、底部24の上方に水平に取付けられる。
図1〜図4に示すように、金融店舗用構造体1の内装壁には可燃性内装材11が貼設されており、さらにその上にはビニールクロス30が貼られている。
天井部4には、第1障壁10の長さ方向に沿って上昇(開方向)および下降(閉方向)し、全閉状態で現金自動取扱機9の前方に位置するシャッター32が設けられている。さらに、前記天井部4には、警報装置と火災報知器とが設けられている。
このような構造の金融店舗用構造体1においては、周壁部3および天井部4が頑強な剛性金属で形成されているため、建設用重機械21による金融店舗用構造体1の破壊は、まず、出入り口7から狙われると予想される。出入り口7の一部分は硝子製であるため、内部の現金自動取扱機9の位置を外部から確認することができる反面、金属製の周壁部3や天井部4に比べると脆く、簡単に破壊されてしまう恐れがあるからである。
しかし、出入り口7に対して前方斜め右方向(略対角線上)に現金自動取扱機9が設置されているので、出入り口7からその方向に建設用重機械21のヘッド21aを侵入させようとした場合、第1障壁10と防護仕切り6が障害となり、侵入は困難となる。建設用重機械21を位置決めし直し、再度、侵入角度を変えて試みたとしても、アーム21bの側部が正面壁部8を支える左側の角柱25にぶつかってしまい、侵入は困難となる。従って、まず侵入角度やアプローチポイントを定めるまでに時間が掛かることになる為に、少なくとも短時間での破壊の完遂は困難となる。
そして、図1又は図3に示すように、前記第1障壁10の幅wを現金自動取扱機9の出入り口側の側面9aの横幅より長く形成しているので、防護仕切り6との組み合わせによって出入り口7からの建設用重機械21等の侵入範囲がさらに狭まり、現金自動取扱機9に到達することはより困難となっている。
さらに、金融店舗用構造体1の正面壁部8の上方部位、詳しくは出入り口7の上方に第2障壁20を設置しているので、侵入しようとする建設用重機械21のアーム21b等が、第2障壁20とも干渉することになり、内部への侵入はより一層困難になっている。なお、第2障壁20は、正面壁部8の上部に設置しているので、利用者への支障はなく、看板等の取付けも可能である。
以上説明したように、本実施形態の金融店舗用構造体1は、頑強で且つ建設用重機械21のアーム21b等が、現金自動取扱機9に向かって侵入を試み易そうな広く真っ直ぐなルートが無い又は非常に少ない為、仮にパワーの大きい(普通は大型の)建設用重機械21の使用を試みてもアーム21b等が大きすぎるとか、ヘッド21aの向きが必ずしも思い通りに変わり難い等々の理由から、ヘッド21aが現金自動取扱機9まで届き難く(破壊に至れない)、またヘッド21aを届かせるべく先に金融店舗用構造体1の破壊を試みてもこれが頑強な為になかなか破壊し難く、結局はこういった不法な作業に時間が掛かりすぎて、そうなると現場に警備員等が駆けつけて不法行為を制することに繋がる。また、パワーが小さい(普通は小型の)建設用重機械21で上記の不法作業を試みてもパワー不足の為にいずれにしても破壊までには至り難く、やはり不法な作業に時間が掛かってしまい、そのうちに警備員等が現場に駆けつけてこられることになる。また、これらは窃盗の防止や予防にも効果的となる。
このように、出入り口7を破壊されて警報装置が作動してから、現金自動取扱機9を破壊して内部の現金を持ち去るまでの時間、或いは現金自動取扱機9をそのまま持ち去るまでの時間が従来よりも掛かるので、警備会社および警察へ通報されてから警備員および警察が到着するまでの時間を稼ぐことができる。よって、建設用重機械21等を使用した強盗目的の事件に対する防犯対策を強化することができる。
さらに、本実施形態の金融店舗用構造体1によれば、例えば溶接でも用いられるバーナーやレーザ切断機等で周壁部3を切断された場合であっても、金融店舗用構造体1の内装には可燃性内装材11が貼設されているので、金属を切断するときの熱により、可燃性内装材11が燃焼し煙を生じさせて、火災報知器による警備会社および警察への通報も可能である。このように、警報装置による通報だけでなく、火災報知器による通報をも備えることによって、より迅速で確実な通報が可能となる。
金属製棒状体5は、個々の重さや大きさ(それほど重くもない)の面から比較的取り扱い易いので、本発明の防護仕切り6を作製するのに便利となる。また、防護仕切り6の端部を溝に差し込んで溶接により固定させることで、より頑強に備えることができる。その上、各金属製棒状体5の隙間を介して、金融店舗用構造体1の中の様子を外から伺うことができるので、不法な行為を思い留まらせることにも有効となる。
また、仕切り板34を設けることによって、金融店舗用構造体1の内部を利用スペース40とメンテナンス室41とに分けて利用することができるので、金融関係者は、メンテナンス室41で作業を行え、外部から覗き見られる心配はなくなり、防犯性を高めることができる。
さらに、金融店舗用構造体1の各部材は、溶接によって固定されているため、接続部品が不要となり、組立作業が容易になるうえ、全体の構成が組立式になるので、建設作業が容易かつ移転、追加がし易く、設備のコスト削減を図ることができる。
図5から図7に、本発明に係る金融店舗用構造体1の第2の実施の形態を示す。
以下、上記実施の形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第2実施形態の金融店舗用構造体1は、図6および図7に示すように、正面壁部8の左側には出入り口7を備え、正面壁部8の右側には硝子29が嵌め込まれてなる硝子壁31を備えている。
本実施形態の防護仕切り6は、現金自動取扱機9と硝子壁31との間、より詳しくは、前記硝子壁32から離間させ、現金自動取扱機9の利用スペース40を確保した状態で前記現金自動取扱機9とは対向させて設置されている。そして、防護仕切り6を構成している金属製棒状体5は、右側壁面部3aと交わる方向で、かつ硝子壁31と平行になるように、互いに適宜間隔をおいて一列に並設されている。また、底部24と天井部4には、防護仕切り6を備えるための凹部2が形成されており、防護仕切り6はその凹部2に各金属製棒状体5の両端部を差し込んで溶接により頑丈に固定されている。
本実施形態の構成によれば、防護仕切り6を金融店舗用構造体1の内部に設置したので、図6に示すように、建設用重機械21の侵入範囲をさらに狭くすることができる。さらに、出入り口7に対して前方斜め右方向(略対角線上)に現金自動取扱機9が設置されているので、その方向に建設用重機械21のヘッド21aを侵入させようとした場合、第1障壁10と防護仕切り6が障害となり、侵入は困難となる。再度、侵入角度を変えて試みたとしても、アーム21bの側部が正面壁部8を支える左側の角柱25にぶつかってしまい、侵入は困難となる。
さらに硝子壁31の奥に設置された防護仕切り6によって、正面から硝子壁31を破壊されたとしてもそれ以上の侵入は防ぐことができる。また、第1の実施形態と比較して、防護仕切り6が自動取扱機9側に設置されているので、利用スペース40を確保するために第1障壁10の幅wを短くしても、建設用重機械21等の侵入困難さを第1実施形態と同等に維持することができる。このようにして建設用重機械21の侵入を防ぐと共に、コストの削減を図ることができる。
次に、本発明に係る金融店舗用構造体1の第3の実施の形態を示す。
ここでも、上記実施の形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第3の実施形態の金融店舗用構造体1において、防護格子33は、図9に示すように、各金属製棒状体5の隙間に、複数の横桟50を前記金属製棒状体5と直交させて設けることにより構成されている。横桟50は、前記隙間の上下方向に適宜間隔をおいて設置されている。そして、金属性棒状体5と横桟50との連結部分は、溶接により接合されている。
このように構成することにより、防護格子33は、建設用重機械21による水平方向からの衝撃にも耐えることができる。さらに、横桟50を溶接により固着させているため、従来のようにネジ、リベット等の別部品を必要とせず、部品点数を少なくできると共に組立を容易に行うことができ、尚且つ部品代や組立費のコストダウンを図ることができる。
防護格子33は、図8から図10に示すように、金融店舗用構造体1の内部に設置してもよいし、第1の実施形態の防護仕切り6のように正面壁部8の一部を構成するように設置してもよい。
次に、金融店舗用構造体1の破壊実験を行ったときの詳細について述べる。
実験に用いた建設用重機械21は、4tトラックに積載可能なもので、ヘッド21aには、ショベルタイプを使用した。
建設用重機械21をスタンバイし、ヘッド21aで最も効率よく金融店舗用構造体1を破壊するための位置決めを行った。このとき、現金自動取扱機9の方向にヘッド21aを侵入させようとしたところ、第1障壁10と防護仕切り6が障害となったため、再度、侵入角度を変えて試みたが、アーム21bの側部が正面壁部8を支える左側の角柱25にぶつかってしまうなどして、位置決めに時間が掛かった。
位置決め終了後、出入り口7を破壊してヘッド21aを侵入させたが、結局、防護仕切り6および第1障壁10にぶつかり、そのままでは現金自動取扱機9に届かせることができなかった。そこで、防護格子33を破壊することに決め、侵入を阻む最も出入り口7側の金属製棒状体5から破壊を開始した。しばらくヘッド21aで衝撃を与え続け、ようやく金属製棒状体5および横桟50一本を破壊し、この状態になって初めて、ヘッド21aを現金自動取扱機9に直接正面から届かせることができるようになった。
また、周壁部3および天井部4の破壊も試みたが、剛性金属で形成されているため歯が立たず、短時間で破壊できる見込みのないことを確認した。
さらに衝撃を与え続けた結果、金融店舗用構造体1と基礎部12を繋いでいるアンカーボルト(ボルト)13が破断し、金融店舗用構造体1が基礎部12から離れた状態になった。基礎部12から離れた金融店舗用構造体1は、受けた衝撃力に対し後退する方向へ動き、かえって破壊し難くなった。結果、金融店舗用構造体1への損傷を緩和させ、破壊行為の進行を抑えることができることを確認した。
以上のことから、実際の犯行においても金融店舗用構造体1は出入り口7から破壊されると予想される。
しかし、上述したように、現金自動取扱機9へと容易に到達できないような構成にすることで、建設用重機械21の侵入軌道を定め難くし、尚且つ周壁部3、天井部4、防護仕切り6、第1障壁10および第2障壁20を金属で形成することにより、破壊に時間が掛かるようにし、警備員および警察の到着までの時間を稼ぐことができる。このように破壊が困難となることから、犯罪を抑制する効果が高いことがいえる。
上記実施形態における構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、防護仕切り6および防護格子33は板状にしてもよい。板状にする場合は、少なくとも一部に窓部を設けて、そこから店内を伺えるようにすると防犯性が高まるのでよい。
さらに、防護仕切り6および防護格子33は、金融店舗用構造体1の内部および正面壁部8ではなく周壁部3に設けてもよい。また、メンテナンス室41へ導くスチール製の扉35の前方にも設けてもよい。さらに、各金属製棒状体5の設置間隔を狭くして設けると、ニブラ等のようにヘッド21aの部分が細い解体機械等の侵入も防止し、切断、破壊等の行為を困難にすることができる。
以上に述べた金融店舗用構造体1は、基礎部12に設置されるものとしたが、店舗等の一角に設けられるブースのようなものも含まれる。
本発明における第1実施形態の金融店舗用構造体を示す平面図である。 本発明における第1実施形態の金融店舗用構造体を示す正面図である。 本発明における第1実施形態の金融店舗用構造体を示す側面図である。 本発明における第1実施形態の金融店舗用構造体の設置構造を示す断面図である。 本発明における第2実施形態の金融店舗用構造体を示す側面図である。 本発明における第2実施形態の金融店舗用構造体を示す平面図である。 本発明における第2実施形態の金融店舗用構造体を示す正面図である。 本発明における第3実施形態の金融店舗用構造体を示す平面図である。 本発明における第3実施形態の金融店舗用構造体を示す正面図である。 本発明における第3実施形態の金融店舗用構造体を示す側面図である。
符号の説明
1 金融店舗用構造体
2 凹部
3 周壁部
4 天井部
5 金属製棒状体
6 防護仕切り
7 出入り口
8 正面壁部
9 現金自動取扱機
10 第1障壁
11 可燃性内装材
12 基礎部
13 アンカーボルト(ボルト)
14 床部
9a 出入り口側の側面

Claims (6)

  1. 内部に現金自動取扱機が設置される金融店舗用構造体であって、
    少なくとも、金属製の周壁部および天井部と、店舗用出入り口を備えた正面壁部と、金属製の防護仕切りと、金属製の障壁と、を備え、
    前記正面壁部が前記店舗用出入り口と壁部とを有し、
    前記防護仕切りが前記壁部として設けられ、若しくは、前記防護仕切りが構造体内の前記壁部寄りに当該壁部と平行に設けられ、
    前記現金自動取扱機は、前記防護仕切りの正面であって前記店舗用出入り口に対して略対角線上に配置され、当該現金自動取扱機の正面が前記防護仕切り側に向いており、
    前記障壁が前記現金自動取扱機と前記店舗用出入り口との間に、前記現金自動取扱機の前記店舗用出入り口側の側面を覆うようにして設けられていることを特徴とする金融店舗用構造体。
  2. 前記障壁の幅は、前記現金自動取扱機の前記側面の幅よりも長い幅を有するとともに前記現金自動取扱機の前面よりも前記正面壁部側に突出する寸法に設定されている
    ことを特徴とする請求項記載の金融店舗用構造体。
  3. 前記防護仕切りは、複数の金属棒状体または板状体のいずれかを用いて出来ており、当該防護仕切りの上下の端部を、前記天井部および床部に形成した凹部に差し込んだ構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の金融店舗用構造体。
  4. 前記防護仕切りは、金属棒状体と横桟とを直交させて格子状に構成し、これら金属棒状体と横桟とが溶接により固定されてなることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の金融店舗用構造体。
  5. 内壁に可燃性内装材を貼設したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の金融店舗用構造体。
  6. コンクリートからなる基礎部にボルトで固定可能としたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の金融店舗用構造体。
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