JP4684701B2 - スクランブル処理装置、デスクランブル処理装置、スクランブル処理方法及びデスクランブル処理方法 - Google Patents
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具体的な処理方法としては、スクランブル処理装置で、先に画像を部分的に入れ替えてスクランブル処理を行った後に、符号化処理を行い、デスクランブル処理装置では、先に復号処理を行った後に、入れ替えられた部分画像を元通りに戻すデスクランブル処理を行う方法がある。
また、スクランブル処理装置で先に符号化処理を行った後に、その符号ビットストリームに対してスクランブル処理を行い、デスクランブル処理装置では、スクランブルされた符号ビットストリームを先に元に戻すデスクランブル処理を行った後に、復号処理を行う方法がある。
加えて、輝度順に部分領域を並び替える場合は乱数を不要とするが、可逆性を保持するために、符号以外に位置情報が必要になるという課題があった。
また、画像にスクランブル処理した後に符号化する手順では、乱数系列に依存して符号長が変化してしまうという課題があった。
更に、DC係数値を保存するため、画像の概要が把握できる程度の撹乱に留まり、必要な撹乱の適用が不足するという課題があった。
加えて、スクランブル処理とデスクランブル処理で同系列の乱数を使用することで、可逆性を保持したまま、位置情報を不要とするスクランブル処理装置、デスクランブル処理装置、スクランブル処理方法及びデスクランブル処理方法を得ることを目的とする。
また、スクランブル処理前にビットストリームが形成される時に、ブロック単位、或いはブロック内のDC係数値またはAC係数値だけを再び符号化することなく交換することで、符号長を変化させないことを目的とする。
更に、DC係数値のみ、或いはDC係数値とAC係数値の両方を、限定候補から交換対象を選択して交換することにより、必要な撹乱の程度を達成することを目的とする。
また、スクランブル処理とデスクランブル処理で同系列の乱数を使用することで、可逆性を保持したまま、位置情報を不要とする効果が得られる。
この発明のスクランブル処理装置は、特徴量をもつ少なくとも2つ以上のブロックに分割された画像を入力することにより、スクランブルされた画像を出力する。デスクランブル処理装置は、スクランブルされた画像を入力し、元の画像を出力する。本発明に係るスクランブル処理とデスクランブル処理は、その処理部の入出力において、画像の形式を変更することなく実行され、画像形式に依存しない。ここでいう画像形式とは、無加工の未圧縮形式の画像、圧縮過程の一時的な中間形式の画像、圧縮後の圧縮形式の画像等を指す。
また、本発明に係るスクランブル処理及びデスクランブル処理においては、ブロック自体の交換を行ってもよいし、JPEG等の符号化方式を適用して、ブロックを構成する符号の一部の交換を行ってもよい。
スクランブル処理部103とデスクランブル処理部105にはスクランブル及びデスクランブルに必要な同一の暗号鍵が入力される。
また、画像において、符号化または復号の単位とスクランブルの交換単位は、同じサイズの領域(以下、ブロック)として説明する。スクランブル処理装置101への入力時に画像をブロックに分解し、デスクランブル処理装置104からの出力時にブロックを画像に組み立てる。
図4において、スクランブル変換器122は、先ずバッファメモリ121に蓄積された符号からスクランブル処理に必要な情報を参照できるようにする。ここで、必要な情報とは、画像のサイズやブロックの各符号長とその位置情報、ブロック間で相関をもつ特徴量等であり、これらはソートしたリストとして管理される。
候補抽出器123は、スライス内のスクランブル適用領域内(図6中斜線部)でスクランブル未処理のブロック全て(n個)をリスト化して管理する。また、予測した特徴量に基づき、類似特徴量をもつ未処理の交換候補ブロック(k個)を抽出する(n>k)(図1のステップST12)。
スクランブル処理部103(スクランブル変換器122)に入力された暗号鍵に基づき、暗号鍵に関連付けされた設定値により乱数発生器124が乱数の生成を行う。得られた乱数値から、スクランブル変換器122は、交換候補ブロックの中から交換対象とするブロックを選択し、相互に交換する(図1のステップST13)。
遷移処理器125は、交換により遷移していくブロックの位置情報と特徴量を関連付けて、その遷移履歴を管理する。
図7において、ステップST101では、スライス内のスクランブル適用領域内でのブロック総数Nを未処理のブロック数nへと設定する。
ステップST102では、nが1以下であれば、ステップST103〜ST111にかけてのスクランブル処理は行わない。
nが2以上である時、ステップST103では、近隣ブロックの特徴量を参照して被交換対象ブロックの特徴量を予測する。
ステップST104では、必要があれば予測した特徴量を補正し、また別の特徴量に変換する。ここでいう変換とは、例えばJPEG符号化等により、DCTブロックのDC係数値(特徴量)からDC差分値(別の特徴量)に変換することである。また、補正とは、負数や実数を有効桁数に揃えること等が挙げられる。
ステップST105では、抽出する交換候補ブロックのブロック数kを設定する。ステップST105では、式k=Max(Integer(n+1)/2),2)で示されるように、kを未処理のブロック数nの半数としているが、半数でなくても問題ない。上式中で、“Max”は要素の最大値を選択する関数であり、“Integer”は数値を整数化する関数である。
ステップST106では、予測した特徴量、またはその特徴量をステップST104で変換した特徴量に基づき、未処理のブロックの中からk個のブロックを交換候補として抽出する。
ステップST108では、抽出された交換候補ブロックの中に被交換対象ブロックが存在する場合は乱数を発生させ、乱数値に基づいた交換対象ブロックを選択する。
ステップST109では、被交換対象ブロックと選択された交換対象ブロックを相互交換し、ブロックの位置情報と特徴量を対応付けて、その遷移履歴を更新する。
ステップST110では、未処理のブロック数nを1だけ減じる。
ステップST111では、未処理のブロック数nが1になっていなければ、1になるまでステップST103〜ST110にかけてのスクランブル処理を実行する。
ステップST112では、スクランブル処理し終えたスライスがスクランブル適用領域での最終スライスでなければ、最終スライスに至るまでステップST101〜ST111にかけてのスクランブル処理を続行する。
デスクランブル変換器132は、先ずバッファメモリ131に蓄積された符号からデスクランブル処理に必要な情報を参照できるようにする。必要な情報とは、スクランブル処理部103のスクランブル変換器122で扱う情報と同一である。
候補抽出器133、乱数発生器134、遷移処理器135、予測器136は、スクランブル処理とデスクランブル処理の表裏の関係により、候補抽出器123、乱数発生器124、遷移処理器125、予測器126の機能及び動作と差異はない。スクランブル処理で交換されたブロックがデスクランブル処理による再交換で元に戻され、デスクランブル処理部105の処理フローは、スクランブル処理部103において説明した図7の処理フローと同一となる。
最後に復号処理部106は、スクランブルを解除された符号を入力して再生画像を出力する。
図8では、図6で示すスライスのスクランブル適用領域のブロックが、図8(A)のようなブロックの特徴量(1)〜(8)で構成されるものとする。
先ず図9(A)のスクランブル処理過程では、スクランブル変換器122(図4)は、スクランブル適用領域内で符号化対象にされるブロックの特徴量がソートされたリストを用意する。ここでは、特徴量(1)〜(8)はソートされて、“(4)、(2)、(1)、(8)、(5)、(7)、(3)、(6)”の順のリストになるものとする。
ブロックの交換は、可逆性を保持するために交換可否を判定する。ステップST107で、交換候補ブロックの特徴量として抽出された{ }内の特徴量の中に被交換対象ブロックの特徴量が存在するかどうかを判定する。
被交換対象ブロックの特徴量が存在すれば、乱数発生器124の乱数値Rで{ }内の特徴量から交換対象ブロックの特徴量を抽出し、被交換対象ブロックと交換対象ブロックを交換し、存在しなければ交換は行われない(ST108、ST109)。
次に、被交換対象ブロックの特徴量が(2)の時、全体のリストから処理済のブロックの特徴量(1)を外し、N=7に基づき4つの交換候補ブロックの特徴量“(8)、(5)、(7)、(3)”を予測値に基づいて抽出する。被交換対象ブロックの特徴量(2)が交換候補に入っていないので、ここでは交換は行われない。
添え字1は交換による遷移先の特徴量であり、その遷移履歴を遷移処理器125が順次管理していく。添え字の無いものは遷移履歴が無く、そのまま初期の特徴量をもつ。
スクランブル処理とデスクランブル処理の相違点は、被交換対象ブロックの特徴量から交換対象ブロックの特徴量の探索を行う探索方法にある。
また、図9において、被交換対象ブロックと交換対象ブロックの双方を交換後に、リストから同時に外していくスクランブル処理及びデスクランブル処理を適用しても構わない。
スクランブル処理において、被交換対象ブロックの特徴量(1)に重複があるとき、特徴量(1)の基準を最も左側の特徴量(1)とすると、乱数値R=6により、基準から右側に6番目、即ち左から2番目の特徴量(4)が交換対象ブロックの特徴量となる。
図11では、特徴量(0)、(1)、(4)の重複分をそれぞれ1つの特徴量として考え、重複のないk1=5個に縮退した交換候補ブロックの特徴量として扱う。ソートされた特徴量のリストは、重複した特徴量の間では処理ブロック順に並べておき、待ち行列を形成する。スクランブル処理のとき、被交換対象ブロックの特徴量(1)は待ち行列の先頭にあり、発生させた乱数値R1=3から、右に3つ先の特徴量(4)の待ち行列の先頭のブロックを交換対象とする。乱数生成の際には、縮退した交換候補ブロック数k1に対して、乱数値R1=1〜(k1−1)を発生させてもよいし、当初の個数kのまま乱数値R=1〜(k−1)を発生させ、k1の剰余からR1を得ても構わない。
図12は、図2、3中の符号化処理部の内部構成図であり、図13は図2、3中の復号処理部の内部構成図である。図12において、符号化処理部102は、モデル化部111とエントロピー符号化部112を備えている。図13において、復号処理部106は、エントロピー復号部141と逆モデル化部142を備えている。
図4において、スクランブル変換器122は、画像及びスライスのサイズや、各ブロックのDC係数値とAC係数値の符号長、そのブロックの位置情報、符号化されたDC差分値と、DC差分値から得たDC係数値を特徴量とする。また、DC差分値をソートしたリストとして管理する。
予測器126は、スクランブル変換器122から、被交換対象ブロックの近隣ブロックのDC係数値を参照し、被交換対象ブロックのDC係数値を予測する。例えば、左、上、左上といった近隣ブロックのDC係数値を参照して、そのうちのどれか1つの係数値、またはそれらの平均値や、その3点(左、上、左上)で決まる同一平面上に配置されると仮想した点の値として、被交換対象ブロックのDC係数値を予測してもよい。
続いて、スクランブル変換器122は、予測された被交換対象ブロックのDC係数値を、直前に符号化されたDC係数値との予測差分値(DC差分値)に変換する(図7のステップST104に相当)。
候補抽出器123は、未処理ブロックのDC差分値がソートされたリストから、近似値をもつブロックを交換候補ブロックとして、所定数k個を抽出する。
乱数発生器124は、乱数値Rを発生させる。
スクランブル変換器122は、乱数値Rに基づいて、交換候補ブロックから交換対象ブロックを選択し、被交換対象ブロックと符号を交換する。
遷移処理器125は、交換されて遷移していくブロックの位置情報とブロックの特徴量を対応付けて、その遷移履歴を管理する。
また、スクランブル処理とデスクランブル処理で同系列の乱数を使用することで、可逆性を保持したまま、位置情報を不要とする効果が得られる。
更に、交換候補として特徴量の類似したブロックを選択するだけでなく、特徴量の近過ぎるブロックを交換候補から外すことができるという効果がある。
また、JPEG符号化におけるブロックのDC係数値とAC係数値のように複数の符号構成要素に分類して符号を生成して、一部の符号構成要素だけを交換対象とする際には、類似の特徴量の交換単位であるブロックを選択する。その結果、AC係数値の符号のみを交換する場合には、DC係数値が保存されて、粗い概要把握を保持しながら、DC係数値を特徴量として選択して交換されたAC係数値が詳細を撹乱する効果が得られる。
一方、最低域のDC係数値の符号のみ交換する場合には、高域となるAC係数値により詳細が保存されるが、輝度による明暗の撹乱が得られるという効果がある。
更に、DC係数値とAC係数値を同時に交換する場合には、ブロック毎位置が交換され、撹乱が得られるという効果がある。
この実施の形態2では、スクランブル処理及びデスクランブル処理に入出力される画像が、スクランブル処理装置に内蔵される符号化処理及びデスクランブル処理装置に内蔵される復号処理の過程で変換され、一時的な中間形式で与えられる場合について説明する。
図17は、この発明の実施の形態2に係るスクランブル処理装置及びデスクランブル処理装置の構成図である。図17は図2に対して、符号化処理部102のモデル化部111とエントロピー符号化部112の間にスクランブル処理部103を配置する。また、復号処理部106のエントロピー復号部141と逆モデル化部142の間にデスクランブル処理部105を配置する。
実施の形態1と同様に、スクランブル処理部103及びデスクランブル処理部105は予測差分値(DC差分値)を算出して、未処理のブロックのDC差分値をソートしたリストを用いて交換対象ブロックを選択しても構わない。符号化処理部102のモデル化部111とエントロピー符号化部112において、DC係数値をDC差分値に変換(補正)するのがエントロピー符号化部112であれば、スクランブル処理部103は、入力されるDC係数値からDC差分値を一時的に算出してスクランブル処理を行う。同様に、復号処理部106のエントロピー復号部141と逆モデル化部142において、DC差分値をDC係数値に逆変換(逆補正)するのがエントロピー復号部141であれば、デスクランブル処理部105は入力されるDC係数値から再度DC差分値を一時的に算出してデスクランブル処理を行う。
図4において、スクランブル変換器122は、画像及びスライスのサイズや、各ブロックのDC係数値とAC係数値の符号長、そのブロックの位置情報、DC係数値を特徴量とする。また、DC係数値をソートしたリストとして管理する。
予測器126は、スクランブル変換器122から、被交換対象ブロックの近隣ブロックのDC係数値を参照し、被交換対象ブロックのDC係数値を予測する。
続いて、候補抽出器123は、未処理ブロックのDC係数値がソートされたリストから、近似値をもつブロックを交換候補ブロックとして、所定数k個を抽出する。
乱数発生器124は、乱数Rを発生させる。
さらに、スクランブル変換器122は、乱数値Rに基づいて、交換候補ブロックから交換対象ブロックを選択し、被交換対象ブロックと符号を交換する。
遷移処理器125は、交換されて遷移していくブロックの位置情報とブロックの特徴量を対応付けて、その遷移履歴を管理する。
この実施の形態3では、スクランブル処理及びデスクランブル処理に入出力される画像が、未圧縮形式で与えられる場合について説明する。
図18は、実施の形態3に係るスクランブル処理装置及びデスクランブル処理装置の構成図である。図2に対して、スクランブル処理部103を符号化処理部102の前に配置する。また、復号処理部106をデスクランブル処理部105の前に配置する。
図19は、図18と異なるスクランブル処理装置及びデスクランブル処理装置の構成図である。図19は、図18と比較して、符号化処理部102と復号処理部106がスクランブル処理装置及びデスクランブル処理装置から独立しているという構成上の相違点があるが、スクランブル処理部103とデスクランブル処理部105の動作説明上の差異はないため、図18、19を併せて説明する。
以下に、スクランブル処理及びデスクランブル処理に使われる特徴量や予測関数について、その実装例をスクランブル処理装置の構成要素に対応させて説明する。
図4において、スクランブル変換器122は、画像及びスライスのサイズや、ブロックのサイズ、各ブロックの位置情報、ブロック平均値(平均画素レベル)を特徴量とする。また、ブロック平均値をソートしたリストとして管理する。
予測器126は、スクランブル変換器122から、被交換対象ブロックの近隣ブロックのブロック平均値を参照し、被交換対象ブロックのブロック平均値を予測する。
続いて、候補抽出器123は、未処理ブロックのブロック平均値がソートされたリストから、近似値をもつブロックを交換候補ブロックとして、所定数k個を抽出する。
乱数発生器124は、乱数Rを発生させる。
更に、スクランブル変換器122は、乱数値Rに基づいて、交換候補ブロックから交換対象ブロックを選択し、被交換対象ブロックと符号を交換する。
遷移処理器125は、交換されて遷移していくブロックの位置情報と特徴量を対応付けて、その遷移履歴を管理する。
実施の形態1〜3は、図4、5に示した構成においては、スクランブルを画像の特定領域に適用する場合に、スクランブル処理部103及びデスクランブル処理部105に、暗号鍵とともにスクランブル適用領域の情報を外部から入力するものとして説明した。
実施の形態4では、スクランブル適用領域情報をスクランブル画像に付加することにより、外部からの入力を不要とする場合について説明する。
図21は、実施の形態4に係る、デスクランブル処理装置内部のデスクランブル処理部の内部構成図である。デスクランブル処理部105は、図5に対して、新たに適用領域情報検出器137を備える。適用領域情報検出器137は、バッファメモリ131の入力に対して、スクランブル適用領域情報を検出してデスクランブル変換器132に設定する。
また、JPEG符号化を例に、モデル化部111のDCT変換器113、逆モデル化部142の逆DCT変換器145でDCT変換について構成を説明したが、JPEG2000符号化に適用されるようなウェーブレット変換等の他の変換を適用しても構わない。
更に、スクランブルの対象データは、画像だけではなく、音声などにも適用することが可能である。
実施の形態1では、スクランブル処理およびデスクランブル処理において、被交換対象ブロックの特徴量が予測値に基づいて抽出された交換候補の中に存在した場合であっても、図10で説明したように交換候補中に特徴量の重複がある場合には、誤ったデスクランブル処理が発生する可能性がある。
実施の形態5では、このような特徴量の重複を予め見極めて、逆変換との一意性がある場合のみ、ブロックの特徴量の交換を行うスクランブル処理を説明する。
先ず、実施の形態1では、符号化処理部102が符号を生成した後で、通信上の制御信号を除いて、符号長を変化させずに、圧縮形式の画像に対してスクランブル処理を適用する。
次に、第2の実施の形態では、符号化処理部102でエントロピー符号化を適用する前のモデル化した段階である、一時的な中間形式の画像に対してスクランブル処理を適用する。
また、第3の実施の形態では、未圧縮形式の画像の段階でブロックの交換を行って、スクランブルを適用した後に符号化を適用している。
以上のように、この発明のスクランブル処理装置及びデスクランブル処理装置では、スクランブル処理部103またはデスクランブル処理部105の入出力画像の画像形式が圧縮形式、中間形式、未圧縮形式に関わらず、スクランブル処理を適用することが可能であり、上記3つの画像形式以外に対しても適用を制限されるものではない。
また、実施の形態1〜3では、スクランブル適用領域情報を必要であれば外部から入力することによりスクランブルを適用し、解除を実現したが、実施の形態4では、画像内部の付加領域や電子透かしを用いて埋め込むことにより、スクランブル適用領域情報の外部からの入力を不要とする。
更に、実施の形態5では、誤った逆変換が発生する可能性がある場合には交換を行わないようにすることにより、ブロック特徴量の交換の一意性が保証できる。
Claims (22)
- 入力された画像における被交換対象ブロックと交換対象ブロックを交換してスクランブル処理された画像を出力するスクランブル処理装置において、
前記被交換対象ブロックの近隣ブロックの特徴量を参照して前記被交換対象ブロックの特徴量を予測する予測器と、
未処理ブロックの特徴量がソートされたリストから、前記被交換対象ブロックの予測された特徴量に類似する特徴量をもつ未処理の交換候補ブロックを抽出する候補抽出器と、
デスクランブル処理と同系列の乱数に基づいて、前記交換候補ブロックから、前記被交換対象ブロック以外の前記交換対象ブロックを選択して前記被交換対象ブロックと相互に交換するスクランブル変換器と
を備えることを特徴とするスクランブル処理装置。 - 前記入力画像及び前記スクランブル処理された出力画像は、符号化された圧縮形式で与えられる
ことを特徴とする請求項1記載のスクランブル処理装置。 - 前記圧縮形式の入力画像におけるブロックのもつ特徴量は、直流成分及び連続するブロックの直流成分の差分値を含む
ことを特徴とする請求項2記載のスクランブル処理装置。 - 前記入力画像及び前記スクランブル処理された出力画像は、符号化前の一時的な中間形式で与えられる
ことを特徴とする請求項1記載のスクランブル処理装置。 - 前記一時的な中間形式の入力画像におけるブロックのもつ特徴量は、直流成分を含む
ことを特徴とする請求項4記載のスクランブル処理装置。 - 前記入力画像及び前記スクランブル処理された出力画像は、符号化されていない未圧縮形式で与えられる
ことを特徴とする請求項1記載のスクランブル処理装置。 - 前記未圧縮形式の入力画像におけるブロックのもつ特徴量は、ブロック平均値を含む
ことを特徴とする請求項6記載のスクランブル処理装置。 - 前記スクランブル変換器から得られるスクランブル適用領域情報を前記出力画像に埋め込む適用領域情報埋め込み器を備える
ことを特徴とする請求項1記載のスクランブル処理装置。 - 前記適用領域情報埋め込み器は、前記スクランブル適用領域情報を前記出力画像に電子透かしによって埋め込む
ことを特徴とする請求項8記載のスクランブル処理装置。 - 前記スクランブル変換器は、ブロックの特徴量の順変換と逆変換との一意性を予め判定し、一意性がある場合のみ、前記被交換対象ブロックと前記交換対象ブロックとの相互交換を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載のスクランブル処理装置。 - スクランブル処理された画像における被交換対象ブロックと交換対象ブロックを交換してデスクランブル処理された画像を出力するデスクランブル処理装置において、
前記被交換対象ブロックの近隣ブロックの特徴量を参照して前記被交換対象ブロックの特徴量を予測する予測器と、
未処理ブロックの特徴量がソートされたリストから、前記被交換対象ブロックの予測された特徴量に類似する特徴量をもつ未処理の交換候補ブロックを抽出する候補抽出器と、
スクランブル処理と同系列の乱数に基づいて、前記交換候補ブロックから、前記被交換対象ブロック以外の前記交換対象ブロックを選択して前記被交換対象ブロックと相互に交換するデスクランブル変換器と
を備えることを特徴とするデスクランブル処理装置。 - 前記スクランブル処理された入力画像及び前記デスクランブル処理された出力画像は、符号化された圧縮形式で与えられる
ことを特徴とする請求項11記載のデスクランブル処理装置。 - 前記圧縮形式の入力画像におけるブロックのもつ特徴量は、直流成分及び連続するブロックの直流成分の差分値を含む
ことを特徴とする請求項12記載のデスクランブル処理装置。 - 前記スクランブル処理された入力画像及び前記デスクランブル処理された出力画像は、復号後の一時的な中間形式で与えられる
ことを特徴とする請求項11記載のデスクランブル処理装置。 - 前記一時的な中間形式の入力画像におけるブロックのもつ特徴量は、直流成分を含む
ことを特徴とする請求項14記載のデスクランブル処理装置。 - 前記スクランブル処理された入力画像及び前記デスクランブル処理された出力画像は、符号化されていない未圧縮形式で与えられる
ことを特徴とする請求項11記載のデスクランブル処理装置。 - 前記未圧縮形式の入力画像におけるブロックのもつ特徴量は、ブロック平均値を含む
ことを特徴とする請求項16記載のデスクランブル処理装置。 - 前記入力画像からスクランブル適用領域情報を検出して前記デスクランブル変換器に設定する適用領域情報検出器を備える
ことを特徴とする請求項11記載のデスクランブル処理装置。 - 前記適用領域情報検出器は、前記入力画像からスクランブル適用領域情報を電子透かしによって検出する
ことを特徴とする請求項18記載のデスクランブル処理装置。 - 前記デスクランブル変換器は、ブロックの特徴量の逆変換と順変換との一意性を予め判定し、一意性がある場合のみ、前記被交換対象ブロックと前記交換対象ブロックとの相互交換を行う
ことを特徴とする請求項11から請求項19のうちのいずれか1項記載のデスクランブル処理装置。 - 入力された画像における被交換対象ブロックと交換対象ブロックを交換してスクランブル処理された画像を出力するスクランブル処理方法において、
前記被交換対象ブロックの近隣ブロックの特徴量を参照して前記被交換対象ブロックの特徴量を予測する予測ステップと、
未処理ブロックの特徴量がソートされたリストから、前記被交換対象ブロックの予測された特徴量に類似する特徴量をもつ未処理の交換候補ブロックを抽出する候補抽出ステップと、
デスクランブル処理と同系列の乱数に基づいて、前記交換候補ブロックから、前記被交換対象ブロック以外の前記交換対象ブロックを選択して前記被交換対象ブロックと相互に交換するスクランブル変換ステップと
を備えることを特徴とするスクランブル処理方法。 - スクランブル処理された画像における被交換対象ブロックと交換対象ブロックを交換してデスクランブル処理された画像を出力するデスクランブル処理方法において、
前記被交換対象ブロックの近隣ブロックの特徴量を参照して前記被交換対象ブロックの特徴量を予測する予測ステップと、
未処理ブロックの特徴量がソートされたリストから、前記被交換対象ブロックの予測された特徴量に類似する特徴量をもつ未処理の交換候補ブロックを抽出する候補抽出ステップと、
スクランブル処理と同系列の乱数に基づいて、前記交換候補ブロックから、前記被交換対象ブロック以外の前記交換対象ブロックを選択して前記被交換対象ブロックと相互に交換するデスクランブル変換ステップと
を備えることを特徴とするデスクランブル処理方法。
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