JP4672594B2 - 符号化ストリーム再符号化方法、符号化ストリーム再符号化装置、符号化ストリーム復元方法、符号化ストリーム復元装置、符号化ストリーム再符号化プログラム、符号化ストリーム復元プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

符号化ストリーム再符号化方法、符号化ストリーム再符号化装置、符号化ストリーム復元方法、符号化ストリーム復元装置、符号化ストリーム再符号化プログラム、符号化ストリーム復元プログラムおよびそれらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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本発明は、動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを入力として、その符号化ストリームに残存する冗長性を抑圧して再符号化する符号化ストリーム再符号化方法およびその装置と、その符号化ストリーム再符号化方法により生成された再符号化ストリームを処理対象として、その再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する符号化ストリーム復元方法及びその装置と、その符号化ストリーム再符号化方法の実現に用いられる符号化ストリーム再符号化プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体と、その符号化ストリーム復元方法の実現に用いられる符号化ストリーム復元プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
近年、セキュリティヘの関心の高まりと共に、映像監視技術への期待が高まりを見せている。映像監視では、長時間におよぶ映像を蓄積する必要があるため、映像データの効率的な符号化技術が必要となる。
現在、監視映像の符号化において、静止画像の符号化方式であるJPEGが用いられており、1枚1枚の監視映像のフレームがJPEGにより符号化されている。
これは、JPEGのもつ
(1)フレーム間相互に依存関係がないため、ランダムアクセスが可能であり、閲覧性 に優れる
(2)MPEG等の動画像符号化方法と比較して演算量が低いため、デジタルIPカメ ラ等への搭載が容易であり、撮像系の低コスト化が可能である
(3)世の中で広く使用されている符号化フォーマットであるため、関係機関にそのま ま画像を提供でき、システムの運用性を高めることができる
という利点による。
なお、H.264などによる動画像の符号化方式では、フレーム間予測に基づく符号化が行われており、ブロックと呼ばれる矩形状に分割された領域毎に、予測残差に対する直交変換・量子化が行われる(例えば、非特許文献1参照)。
Joint Video Team. Draft ITU-T Recommendation and Final draft international standard of joint video specification. ITU-T Rec.H.264 and ISO/IEC 14496-10 AVC, 2003.
前述の利点とは裏腹に、JPEGを動画像符号化に用いた場合、符号化効率の低さが問題となる。これは、時間方向の相関が考慮されていないことによる。このため、蓄積データ量の肥大を招き、長時間にわたる監視映像の蓄積が困難となる。
そこで、図15に示すようなアーカイブシステムが検討されている。つまり、JPEG符号化ストリームを再圧縮した後、蓄積するシステムである。こうしたシステムでは、JPEG符号化ストリームの効率的な可逆符号化手法が求められる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、動画像を構成する1つ1つのフレームが静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを再符号化する場合に、その符号化ストリームの時間・空間相関を利用して、その符号化ストリームに残存する冗長性を抑圧して再符号化することを実現する新たな符号化ストリーム再符号化技術の提供と、その符号化ストリーム再符号化技術により生成された再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する新たな符号化ストリーム復元技術の提供とを目的とする。
〔1〕本発明の符号化ストリーム再符号化装置の構成
この目的を達成するために、本発明の符号化ストリーム再符号化装置は、動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを入力として、その符号化ストリームに残存する冗長性を抑圧して再符号化することを実現するために、(1)動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを入力する入力手段と、(2)入力手段の入力した符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号する復号手段と、(3)復号手段の復号した直交変換係数の特定の成分をフレーム毎に抽出して、その特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成する2次元データ生成手段と、(4)2次元データ生成手段の生成した2次元データの時系列データを、時間方向の相関および空間方向の相関を利用する動画像可逆符号化方式により符号化することで符号化ストリームを生成する符号化ストリーム生成手段と、(5)符号化ストリーム生成手段の生成した符号化ストリームと、2次元データ生成手段の生成対象となる特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとを多重化する多重化手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の符号化ストリーム再符号化方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置では、動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを入力すると、先ず最初に、その入力した符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号する。
続いて、その復号した直交変換係数の特定の成分をフレーム毎に抽出して、その特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成し、その生成した2次元データの時系列データを動画像可逆符号化方式により符号化することで符号化ストリームを生成する。
最後に、2次元データに基づいて生成した符号化ストリームと、特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとを多重化することで、最終的な符号化ストリームを生成する。
例えば、(i)特定の成分以外の成分についての符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、2次元データに基づいて生成した符号化ストリーム、特定の成分以外の成分についての符号化ストリームの順で配置することで多重化を行ったり、(ii)2次元データに基づいて生成した符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、特定の成分以外の成分についての符号化ストリーム、2次元データに基づいて生成した符号化ストリームの順で配置することで多重化を行うのである。
ここで、この多重化にあたって、例えば、特定の成分が直流成分である場合には、特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとして、(i)入力した符号化ストリームの持つ交流成分の符号化ストリームをそのまま用いるようにしたり、(ii)直交変換係数に含まれる交流成分の直交変換係数をランレングス符号化することで生成されるものを用いるようにする。
また、特定の成分が交流成分を含む場合には、特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとして、(i)入力した符号化ストリームの持つそれらの成分の符号化ストリームをそのまま用いるようにしたり、(ii)直交変換係数に含まれるそれらの成分の直交変換係数をランレングス符号化することで生成されるものを用いるようにする。
〔2〕本発明の符号化ストリーム復元装置の構成
本発明の符号化ストリーム復元装置は、本発明の符号化ストリーム再符号化装置により生成された再符号化ストリームを処理対象として、その再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する処理を行うものであり、動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号し、その復号した直交変換係数の特定の成分をフレーム毎に抽出して、その特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成し、その生成した2次元データの時系列データを動画像可逆符号化方式により符号化することで第1の符号化ストリームを生成して、その生成した第1の符号化ストリームと特定の成分以外の成分についての第2の符号化ストリームとを多重化することで生成された再符号化ストリームを処理対象として、(1)処理対象の再符号化ストリームを入力する入力手段と、(2)入力手段の入力した再符号化ストリームから、第1の符号化ストリームと第2の符号化ストリームとを分離する分離手段と、(3)分離手段の分離した第2の符号化ストリームに基づいて、再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ特定の成分以外の成分についての再符号化処理前の符号化ストリームを得る第1の実行手段と、(4)分離手段の分離した第1の符号化ストリームを動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することで2次元データの時系列データを復号し、その復号した2次元データに基づいて、再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ特定の成分についての再符号化処理前の符号化データを得る第2の実行手段と、(5)第1の実行手段の得た再符号化処理前の符号化ストリームと、第2の実行手段の得た再符号化処理前の符号化データとを多重化することで、再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する復元手段とを備えるように構成する。
以上の各処理手段が動作することで実現される本発明の符号化ストリーム復元方法はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
このように構成される本発明の符号化ストリーム復元装置では、先ず最初に、処理対象の再符号化ストリームから、動画像可逆符号化方式の符号化により生成された特定成分についての第1の符号化ストリームと、動画像可逆符号化方式の符号化の対象外となった特定の成分以外の成分についての第2の符号化ストリームとを分離する。
続いて、分離した第2の符号化ストリームに基づいて、再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ特定の成分以外の成分についての再符号化処理前の符号化ストリームを得る。
このとき、本発明の符号化ストリーム再符号化装置による再符号化処理に合わせて、分離した第2の符号化ストリームをそのまま用いることで再符号化処理前の符号化ストリームを得るようにしたり、分離した第2の符号化ストリームをランレングス符号化の規定する復号処理に基づいて復号することで再符号化処理前の符号化ストリームを得るようにする。
続いて、分離した第1の符号化ストリームを動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することで2次元データの時系列データを復号し、その復号した2次元データに基づいて、再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ特定の成分についての再符号化処理前の符号化データを得る。
最後に、このようにして得た再符号化処理前の符号化ストリームと、このようにして得た再符号化処理前の符号化データとを多重化することで、再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する。
本発明によれば、動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを再符号化する場合に、その符号化ストリームの時間・空間相関を利用することにより、その符号化ストリームに残存する冗長性を抑圧し、符号量の再圧縮を図ることができるようになる。
そして、本発明によれば、そのようにして再符号化された符号化ストリームを復元することができるようになる。
これから、本発明によれば、静止画像の符号化方式を用いて監視映像を蓄積する場合に、監視映像の蓄積可能なフレーム数を増加させることができるようになるので、アーカイブシステムのコストを削減できるようになる。
そして、この実現にあたって、本発明では、静止画像の符号化データである直交変換係数に対する可逆符号化方式を用いていることから、入力した符号化ストリームを劣化のない形で復元することができることを保証している。
次に、JPEGにより符号化された動画像の符号化ストリームを処理する場合の実施の形態を具体例にして、本発明の符号化ストリーム再符号化方法について説明する。なお、以下では、離散コサイン変換をDCTと略記することがある。
〔1〕第1の発明
本発明の符号化ストリーム再符号化方法は、JPEGにより符号化された動画像の符号化ストリームを入力すると、DCT直流成分の符号化データと、DCT直流成分以外の符号化データ(非直流成分JPEG符号化ストリーム)とに分類する。
続いて、JPEGの規定する復号処理に基づいて、DCT直流成分の符号化データをDCT直流係数として復号する。
続いて、復号したDCT直流係数をフレーム毎に抽出して、それらのDCT直流係数のみからなる2次元データ(DCT係数フレーム)をフレーム単位に再構成する。
続いて、再構成したDCT係数フレームの時系列データを、動画像可逆符号化方式により符号化することでDCT直流成分符号化ストリームを得る。
続いて、DCT直流成分符号化ストリームと非直流成分JPEG符号化ストリームとを多重化することで、最終的な符号化ストリームを生成する。
この多重化にあたって、非直流成分JPEG符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、DCT直流成分符号化ストリーム、非直流成分JPEG符号化ストリームの順で配置することで多重化を行ったり、DCT直流成分符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、非直流成分JPEG符号化ストリーム、DCT直流成分符号化ストリームの順で配置することで多重化を行う。
〔2〕第2の発明
本発明の符号化ストリーム再符号化方法は、JPEGにより符号化された動画像の符号化ストリームを入力すると、JPEGの規定する復号処理に基づいて、DCT係数を復号する。
続いて、復号したDCT係数を低域成分と高域成分という2つのクラスに分類する。
続いて、低域成分のDCT係数に対しては、低域成分の各成分毎に同成分のみからなる2次元データ(DCT係数フレーム)をフレーム単位で再構成して、その再構成したDCT係数フレームの時系列データを、動画像可逆符号化方式により符号化することでDCT低域成分符号化ストリームを得る。一方、高域成分のDCT係数に対しては、ランレングス符号化を行うことでDCT高域成分符号化ストリームを得る。
続いて、DCT低域成分符号化ストリームとDCT高域成分符号化ストリームとを多重化することで、最終的な符号化ストリームを生成する。
この多重化にあたって、DCT高域成分符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、DCT低域成分符号化ストリーム、DCT高域成分符号化ストリームの順で配置することで多重化を行ったり、DCT低域成分符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、DCT高域成分符号化ストリーム、DCT低域成分符号化ストリームの順で配置することで多重化を行う。
〔3〕本発明により符号量の圧縮を実現できる理由
次に、このように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化方法により符号量の圧縮を実現できることになる理由について説明する。
JPEGの符号化器では、図1に示すような装置構成に従って、符号化対象画像に対して離散コサイン変換を施すことでDCT係数を得ると、直流成分のDCT係数であるのか否かを判定して、直流成分のDCT係数については直前ブロックの直流成分のDCT係数との差分値を算出して量子化を行い、非直流成分のDCT係数についてはそのまま量子化を行って、図2に示すようなジグザグ走査の順に量子化値を選択してエントロピ符号化することで符号化ストリームを生成するという構成を採っている。
一方、JPEGの復号器では、図3に示すような装置構成に従ってJPEG符号化器の逆変換処理を行うことで、図1のように構成されるJPEG符号化器により生成された符号化ストリームを復号するという構成を採っている。
本発明の符号化ストリーム再符号化方法では、JPEGの符号化過程で生成されるDCT係数の冗長性を除去することで、符号量の圧縮を図るものである。
JPEGによる符号化処理はフレーム単位の独立した処理であることから、隣接フレーム間のDCT係数には時間軸方向の冗長性が残存している。また、DCT係数同士の空間的相関も十分利用できていないことから、フレーム内のDCT係数には空間的冗長性も残存している。
ここで、DCT係数の性質に注目する。DCTのサイズをN×Nとして、その直流成分を図4(この図の例ではN=4)に示すような2次元データとして配置した場合、この2次元データは、原画像を縦・横方向に各々1/Nに縮小した画像と近い統計的性質を有する。
これから、この直流成分の2次元データを時系列データとして見た場合、時間軸方向の冗長性は原画像と同程度に存在していると考えられる。また、隣接するDCT係数間における空間相関も同様に存在するものと考えられる。
このため、動画像可逆符号化方式による時間・空間方向の相関を利用することで、符号量のさらなる圧縮が見込める。また、こうした時間・空間方向の相関を利用した再圧縮は低域交流成分についても有効であると考えられる。
そこで、前述した第1の発明の場合には図4に示し、前述した第2の発明の場合には図5に示すように、DCT係数の各成分毎に個別の2次元データとしてまとめ、各成分毎に時間・空間方向の冗長性の除去を図るのである。
ここで、前述したように、DCT係数の各成分毎の2次元データをDCT係数フレームと呼ぶ。また、図4および図5中に示す太線部分はDCTブロックを表し、図4および図5中に示す網掛け部分は直流成分を表し、図5中に示す斜線部分は低域成分を表している。
この技術的観点に立って、前述した第1の発明の場合には、図6に示すように、DCT係数フレームについては、各フレーム毎に動画像可逆符号化方式(AVC/H.264 lossless mode 等)を用いて符号化を行い、DCT交流成分については、JPEG符号化により得られた符号化データをそのまま流用するのである。
そして、この技術的観点に立って、前述した第2の発明の場合には、図7に示すように、DCT係数フレームについては、動画像可逆符号化方式(AVC/H.264 lossless mode 等)を用いて符号化を行い、DCT高域成分については、ランレングス符号化を用いてDCT係数を符号化するのである。
なお、JPEGで用いる8×8DCTは次式で表される。
Figure 0004672594
ここで、C(u),C(v)は以下の通りである。
Figure 0004672594
変換の対象を8ビットの信号(0≦f(i,j)≦255)とすると、式(1)より、DCT係数は、以下の上限を持つ。
Figure 0004672594
つまり、DCT係数の取りうる範囲は、[−(212−24 ),212−24 ]に収まる。このため、14[bits/pixel]の入力に対応したAdvanced 4:4:4 profile(ITU-T and ISO/IEC JTC1,“Working Draft 1 of ISO/IEC 14496-10:200x Amd.2 Advanced 4:4:4 Profiles”,JVT-Q209,0ct 2005. )であれば、対応可能である。
次に、JPEGにより符号化された動画像の符号化ストリームを処理する場合の実施例を具体例にして、本発明について説明する。
〔A〕JPEG符号化ストリームを再符号化する本発明の構成
〔1〕第1の発明の基本的な構成
前述した第1の発明の実施例について説明する。
第1の発明の場合には、図4に示すように、直流成分のDCT係数に基づいてDCT係数フレームを生成して、図6に示すように、DCT係数フレームについては、各フレーム毎に動画像可逆符号化方式を用いて符号化を行い、DCT交流成分については、JPEG符号化により得られた符号化データをそのまま流用するという構成を採る。
〔1−1〕DCT直流成分の復号
JPEG符号化ストリーム(具体的には、次に説明するDCT直流成分符号化ストリーム)からDCT直流成分を復号する。
この復号処理は、次の2つの処理からなる。まず、エントロピ復号を行い、DCT直流成分の予測差分信号を復号する。次に、周辺ブロックの直流成分の復号値を用いて予測値を生成し、その予測値をさきに求めた予測差分信号と加算することで、直流成分の復号値を得る。
〔1−2〕DCT直流成分の符号化
DCT直流成分について、DCT係数フレームを生成する。DCT係数フレームの生成手順は以下の通りである。矩形領域{8i≦x≦8i+7,8j≦y≦8j+7}を入力として得られるDCT係数に対して、同直流成分をDCT係数フレームにおける座標値(i,j)の値とする。
このDCT係数フレームに対して、図6に示すように、動画像可逆符号化方式を用いて符号化を行う。具体的な可逆符号化方式としては、AVC/H.264 のlossless mode [1] などである。ここで得られる符号化ストリームをDCT直流成分符号化ストリームと呼ぶ。
〔1−3〕符号化ストリームの多重化
JPEG符号化ストリームからDCT直流成分を除いた部分(ヘッダ情報およびDCT交流成分の符号化データからなり、以下、非直流成分JPEG符号化ストリームと呼ぶ)とDCT直流成分符号化ストリームとを多重して、再符号化ストリームとする。
図8に従って、この再符号化ストリームとJPEG符号化ストリームとの関係について説明する。
図8(a)は3フレームをJPEGで符号化した場合のJPEG符号化ストリームを示している。各フレームのJPEG符号化ストリームは、ヘッダ情報、DCT直流成分の符号化データおよびDCT交流成分の符号化データからなる。
このJPEG符号化ストリームを、DCT直流成分の符号化データと、それ以外の情報である非直流成分JPEG符号化ストリームとに分割する。図8(b)に示すものがDCT直流成分の符号化データであり、図8(c)に示すものが非直流成分JPEG符号化ストリームである。
このうち、DCT直流成分の符号化データについては、前述の通り、H.264 のlossless mode のような動画像可逆符号化方式に基づき符号化を行い、DCT直流成分符号化ストリームを得る。図8(d)に示すものがDCT直流成分符号化ストリームである。なお、ヘッダ情報およびDCT交流成分の符号化データについては、処理を加えない。
図8(e)に示すように、DCT直流成分符号化ストリームと非直流成分JPEG符号化ストリームとを多重化し、一つの再符号化ストリームとする。この多重化の際、再符号化ストリームの先頭にヘッダ情報を加える。このヘッダ情報には、再符号化ストリームにおける非直流成分JPEG符号化ストリームの開始位置を示す情報が含まれる。
〔2〕第2の発明の基本的な構成
前述した第2の発明の実施例について説明する。
第2の発明の場合には、図5に示すように、低域成分のDCT係数に基づいてDCT係数フレームを生成して、図7に示すように、DCT係数フレームについては、各フレーム毎に動画像可逆符号化方式を用いて符号化を行い、DCT高域成分については、ランレングス符号化を用いてDCT係数を符号化するという構成を採る。
〔2−1〕DCT低域成分の復号
JPEG符号化ストリーム(具体的には、次に説明するDCT低域成分符号化ストリーム)からDCT低域成分を復号する。
この復号において、直流成分の復号処理については前述した〔1−1〕と同様である。交流成分の復号処理については、次の2つの処理からなる。まず、エントロピ復号を行い、DCT低域交流成分のランレングス符号化シンボル(ラン長と画素値)を復号する。次に、ランレングス符号化シンボルに対して、予め定められたランレングス符号化の復号処理を施し、各交流成分の復号値を得る。
〔2−2〕DCT係数の分類
まず、第tフレームにおいて右上の座標値を(x,y)とする8×8画素のブロックを入力として得られるDCT係数F(u,v)(u,v=0,... ,7)をジグザグ走査(図2参照)に従い、一次元配列Gt,x,y [n](n=0,... ,63)に格納する。
次に、得られた1次元データをN個のDCT低域成分(先頭のN個のDCT係数Gt,x,y 〔n〕(0≦n≦N−1))と、64−N個のDCT高域成分(後続の64−N個のDCT係数Gt,x,y 〔n〕(N≦n≦63))との2クラスに分類する。
後述するように、各クラス毎に個別の符号化処理を施す。なお、パラメータNについては、外部から与えられる手段を持つものとする。例えば、次式により定めることができる。
Figure 0004672594
ここで、Ψは外部から与えられる閾値であり、また、 min argm は、後続のカッコ内の条件を満たす変数mのうち、最小値を返す関数である。
〔2−3〕DCT低域成分の符号化
DCT低域成分について、各成分毎に、DCT係数フレームを生成する。DCT係数フレームの生成手順は以下の通りである。矩形領域{8i≦x≦8i+7,8j≦y≦8j+7}を入力として得られるDCT係数に対して、各成分の係数を同成分のDCT係数フレームにおける座標値(i,j)の値とする。
このDCT係数フレ−ムに対して、図7に示すように、各成分毎に、動画像可逆符号化方式を用いて符号化を行い、DCT低域成分符号化ストリームを得る。具体的な可逆符号化方式としては、AVC/H.264 のlossless mode [1] などである。
〔2−4〕DCT高域成分の符号化
DCT高域成分については、ランレングス符号化に基づく符号化処理を行い、DCT高域成分符号化ストリームを得る。ゼロである係数の連続する長さ(ラン長)、ゼロの連続を終端する非ゼロ係数の値(有意係数)、および同有意係数の後に有意係数が存在しないことを示す最終有意係数の判定フラグ(EOB)の組合せを符号化する。
最終有意係数に最も近いラン長(最終ラン長)は、一般に大きな値になる傾向が強い。そこで、同一フレーム内の近傍ブロック、隣接フレーム内の同位置のブロックからの予測残差を符号化データとする。なお、以下では、Gt,x,y [n]に対する最終ラン長をlt,x,y ,同予測値をl* t,x,y と表すものとする。l* t,x,y の設定方法として、以下、4通りの方法を示す。
(i)空間近傍ブロックからの予測:
3つの近傍DCTブロックの最終ラン長の中間値をGt,x,y [n]の予測値とする。
* t,x,y =med(lt,x-8,y ,lt,x,y-8 ,lt,x-8,y-8
ここで、med()はカッコ内の3つの数値の中間値を返す関数である。
(ii)時間近傍ブロックからの予測:
隣接フレームの同位置のDCTブロックの最終ラン長Gt,x-8,y [n]をGt,x,y [n]の予測値とする。
* t,x,y =lt-1,x,y
(iii) 上記(i)(ii)のハイブリッド法:
ブロック毎に、上記(i)(ii)の予測値の選択を行う。このとき、選択のための付加情報(1ビット)を加える。
(iv)上記(i)(ii)の適応切替法:
符号化済み情報を利用して、付加情報を用いることなく、ブロック毎に、上記(i)(ii)を適応的に切替える。直流成分のDCT係数フレームに対する動画像符号化結果から、Gt,x,y [0]を復号して得られるブロック(8×8画素)に対する動きベクトルvt,x,y [0]を抽出し、
|vt,x,y [0]|≦θ
という式を満たすか否かの判定を行う。
なお、この式におけるθは外部から与えられる閾値である。また、|vt,x,y [0]|は2次元のユークリッドノルムを表す。
上式を満たす場合、現ブロックは隣接フレームとの時間相関が強いと判断し、
* t,x,y =lt-1,x,y
という予測値を用いる。
一方、上式を満たさない場合は、現ブロックは隣接フレームとの時間相関が弱いと判断し、
* t,x,y =med(lt,x-8,y ,lt,x,y-8 ,lt,x-8,y-8
という予測値を用いる。
〔3〕第1の発明の詳細な構成
図9に、第1の発明を実現する本発明の符号化ストリーム再符号化装置の装置構成の一実施例を図示する。
この図に示すように、第1の発明を実現するために、本発明の符号化ストリーム再符号化装置は、JPEG符号化ストリーム解析部10と、非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部11と、DCT直流成分符号化データ記憶部12と、DCT直流成分復号部13と、DCT直流成分復号値記憶部14と、DCT係数フレーム生成部15と、DCT係数フレーム記憶部16と、動画像可逆符号化部17と、DCT直流成分符号化ストリーム記憶部18と、多重化処理部19とを備える。
このJPEG符号化ストリーム解析部10は、JPEG符号化ストリームを入力として、その入力したJPEG符号化ストリーム内のデータをDCT直流成分の符号化データと非直流成分JPEG符号化ストリームとに分類し、DCT直流成分の符号化データについてはDCT直流成分符号化データ記憶部12に書き出し、それ以外の非直流成分JPEG符号化ストリームについては非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部11に書き出すという処理を行う。
DCT直流成分復号部13は、DCT直流成分符号化データ記憶部12から読み出したDCT直流成分の符号化データを入力として、JPEGで規定された復号処理(エントロピ復号、および逆量子化)に基づいて直流成分の予測残差を復号し、その復号した予測残差信号と周辺ブロックの直流成分の復号値を用いて生成した予測値とを加算することで直流成分の復号値を得て、それをDCT直流成分復号値記憶部14に書き出すという処理を行う。
DCT係数フレーム生成部15は、DCT直流成分復号値記憶部14から読み出したDCT直流成分を入力として、フレーム毎にそのDCT直流成分を2次元データ(DCT係数フレーム)として再構成し、その再構成したDCT係数フレームをDCT係数フレーム記憶部16に書き出すという処理を行う。ここで、DCT係数フレームの具体的な生成方法については、前述した“〔1−2〕DCT直流成分の符号化”で説明した方法により行う。
動画像可逆符号化部17は、DCT係数フレーム記憶部16から読み出したDCT係数フレームを入力として、それを時系列データとみなして動画像可逆符号化(例えば、AVCのlossless mode)による符号化処理を行い、生成した符号化ストリーム(DCT直流成分符号化ストリーム)をDCT直流成分符号化ストリーム記憶部18に書き出すという処理を行う。
多重化処理部19は、DCT直流成分符号化ストリーム記憶部18から読み出したDCT直流成分符号化ストリームと、非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部11から読み出した非直流成分JPEG符号化ストリームとを入力として、例えば、非直流成分JPEG符号化ストリームの位置を示すヘッダ情報、DCT直流成分符号化ストリーム、非直流成分JPEG符号化ストリームの順で単一の符号化ストリームとして多重化する処理を行い、多重化後のストリームを出力するという処理を行う。
図10に、図9のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置の実行する処理フローの一実施例を図示する。
次に、この処理フローに従って、図9のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置の実行する処理について詳細に説明する。
図9のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置は、先ず最初に、ステップS10で、JPEG符号化ストリームを入力すると、続くステップS11で、処理対象となるフレームを選択する。
このようにして処理対象となるフレームを選択すると、その選択したフレーム内の全てのブロックについてステップS12〜16の処理を実行する。
すなわち、ステップS12で、DCT直流成分に対する符号化データであるか否かの判断を行い、DCT直流成分に対する符号化データであることを判断する場合には、ステップS13に進んで、そのDCT直流成分の符号化データを処理対象として、JPEGで規定された復号処理(エントロピ復号、および逆量子化)に基づき、直流成分の予測残差を復号して、それをレジスタに書き出す。
続いて、ステップS14で、復号済みの近傍ブロックにおけるDCT直流成分を処理対象として、JPEGで規定された復号処理に基づき、DCT直流成分の予測値を生成して、それをレジスタに書き出す。
続いて、ステップS15で、ステップS13の処理で得た予測残差と、ステップS14の処理で得た予測値とを加算することで、DCT直流成分に対する復号値を生成して、それをレジスタに書き出す。
続いて、ステップS17で、ステップS11で選択したフレーム内の全てのブロックについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのブロックについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS12の処理に戻る。
一方、ステップS12の判断処理に従って、DCT直流成分に対する符号化データではないことを判断する場合には、ステップS16に進んで、その符号化データを非直流成分JPEG符号化ストリームとして、そのままレジスタに書き出してから、ステップS17に進んで、全てのブロックについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのブロックについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS12の処理に戻る。
このようにして、ステップS12〜17の処理を繰り返していくことで、ステップS17で、ステップS11で選択したフレーム内の全てのブロックについて処理を行ったことを判断するときには、ステップS18に進んで、ステップS11で選択したフレームのDCT直流成分を処理対象として、2次元データ(DCT係数フレーム)として再構成し、DCT係数フレームとしてレジスタに書き出す。ここで、DCT係数フレームの具体的な生成方法については、前述した“〔1−2〕DCT直流成分の符号化”で説明した方法により行う。
続いて、ステップS19で、入力したJPEG符号化ストリームの全てのフレームについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのフレームについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS11の処理に戻る。
一方、ステップS19の判断処理に従って、入力したJPEG符号化ストリームの全てのフレームについて処理を行ったことを判断するときには、ステップS20に進んで、作成したDCT係数フレームを処理対象として、それを時系列データとみなして動画像可逆符号化(例えば、AVCのlossless mode)による符号化処理を行い、得られた符号化ストリームをDCT直流成分符号化ストリームとして、レジスタに書き出す。
続いて、ステップS21で、作成した全てのDCT係数フレームについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのDCT係数フレームについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS20の処理に戻って、DCT係数フレームに対して動画像可逆符号化による符号化処理を行う。
一方、ステップS21の判断処理に従って、作成した全てのDCT係数フレームについて処理を行ったことを判断するときには、ステップS22に進んで、ステップS16の処理で得た非直流成分JPEG符号化ストリームと、ステップS20の処理で得たDCT直流成分符号化ストリームとを多重化処理対象として、例えば、再符号化ストリームにおける非直流成分JPEG符号化ストリームの位置を示すヘッダ情報、DCT直流成分符号化ストリーム、非直流成分JPEG符号化ストリームの順で単一の符号化ストリームとして多重化する処理を行い、多重化後のストリームを出力して、処理を終了する。
このようにして、図9のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置では、図4に示すように、直流成分のDCT係数に基づいてDCT係数フレームを生成して、図6に示すように、DCT係数フレームについては、各フレーム毎に動画像可逆符号化方式を用いて符号化を行い、DCT交流成分については、JPEG符号化により得られた符号化データをそのまま流用して、それらの符号化データを多重化することで再符号化ストリームを生成するように処理するのである。
〔4〕第2の発明の詳細な構成
図11に、第2の発明を実現する本発明の符号化ストリーム再符号化装置の装置構成の一実施例を図示する。
この図に示すように、第2の発明を実現するために、本発明の符号化ストリーム再符号化装置は、DCT係数復号部20と、復号DCT係数記憶部21と、DCT係数分類部22と、分類閾値記憶部23と、DCT低域成分記憶部24と、DCT係数フレーム生成部25と、DCT係数フレーム記憶部26と、動画像可逆符号化部27と、DCT低域成分符号化ストリーム記憶部28と、DCT高域成分記憶部29と、ランレングス符号化部30と、DCT高域成分符号化ストリーム記憶部31と、多重化処理部32とを備える。
このDCT係数復号部20は、JPEG符号化ストリームを入力として、JPEGで規定された復号処理に従い、DCT係数を復号する処理を行い、復号したDCT係数を復号DCT係数記憶部21に書き出すという処理を行う。
DCT係数分類部22は、分類閾値記憶部23から読み出した閾値と、復号DCT係数記憶部21から読み出したDCT係数とを入力として、その閾値に基づいて、そのDCT係数を低域成分と高域成分とに分類して、低域成分についてはDCT低域成分記憶部24に書き出し、高域成分についてはDCT高域成分記憶部29に書き出すという処理を行う。ここで、DCT係数の具体的な分類方法については、前述した“〔2−2〕DCT係数の分類”で説明した方法により行う。
DCT係数フレーム生成部25は、DCT低域成分記憶部24から読み出したDCT低域成分を入力として、フレーム毎に各成分を2次元データ(DCT係数フレーム)として再構成し、その再構成したDCT係数フレームをDCT係数フレーム記憶部26に書き出すという処理を行う。ここで、DCT係数フレームの具体的な生成方法については、前述した“〔2−3〕DCT低域成分の符号化”で説明した方法により行う。
動画像可逆符号化部27は、DCT係数フレーム記憶部26から読み出したDCT係数フレームを入力として、各成分毎に時系列データとみなして動画像可逆符号化(例えば、AVCのlossless mode)による符号化処理を行い、生成した符号化ストリーム(DCT低域成分符号化ストリーム)をDCT低域成分符号化ストリーム記憶部28に書き出すという処理を行う。
ランレングス符号化部30は、DCT高域成分記憶部29から読み出したDCT係数の高域成分を入力として、各ブロックに含まれる成分についてランレングス符号化に基づく符号化処理を行い、生成した符号化ストリーム(DCT高域成分符号化ストリーム)をDCT高域成分符号化ストリーム記憶部31に書き出すという処理を行う。ここで、DCT高域成分の具体的な符号化方法については、前述した“〔2−4〕DCT高域成分の符号化”で説明した方法により行う。
多重化処理部32は、DCT低域成分符号化ストリーム記憶部28から読み出したDCT低域成分符号化ストリームと、DCT高域成分符号化ストリーム記憶部31から読み出したDCT高域成分符号化ストリームとを入力として、例えば、DCT高域成分符号化ストリームの位置を示すヘッダ情報、DCT低域成分符号化ストリーム、DCT高域成分符号化ストリームの順で単一の符号化ストリームとして多重化する処理を行い、多重化後のストリームを出力するという処理を行う。
図12に、図11のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置の実行する処理フローの一実施例を図示する。
次に、この処理フローに従って、図11のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置の実行する処理について詳細に説明する。
図11のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置は、先ず最初に、ステップS30で、JPEG符号化ストリームを入力すると、続くステップS31で、JPEGで規定された復号処理に従ってDCT係数を復号する処理を行い、復号したDCT係数をレジスタに書き出す。
続いて、ステップS32で、分類閾値記憶部23からDCT係数の分類処理で用いる分類閾値Nを読み込み、それをレジスタに書き出す。続いて、ステップS33で、処理対象となるフレームを選択する。
このようにして処理対象となるフレームを選択すると、その選択したフレーム内の全てのブロックについてステップS34〜37の処理を実行する。
すなわち、ステップS34で、復号したDCT係数と読み込んだ分類閾値Nとに基づいて、各ブロック内でジグザグ走査順に格納されたDCT係数の先頭からN個目までのDCT係数を特定して、それらのDCT係数に対しては、ステップS35に進んで、DCT低域成分としてレジスタに書き出し、それ以外の係数に対しては、ステップS36に進んで、DCT高域成分としてレジスタに書き出す。
ステップS35でDCT低域成分をレジスタに書き出すと、ステップS38に進んで、ステップS33で選択したフレーム内の全てのブロックについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのブロックについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS34の処理に戻る。
一方、ステップS36でDCT高域成分をレジスタに書き出すと、ステップS37に進んで、DCT高域成分を処理対象として、各ブロックに含まれる成分についてランレングス符号化に基づく符号化処理を行い、生成した符号化ストリームをDCT高域成分符号化ストリームとして、レジスタに書き出す。ここで、DCT高域成分の具体的な符号化方法については、前述した“〔2−4〕DCT高域成分の符号化”で説明した方法により行う。
続いて、ステップS38で、ステップS33で選択したフレーム内の全てのブロックについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのブロックについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS34の処理に戻る。
このようにして、ステップS34〜38の処理を繰り返していくことで、ステップS38で、ステップS33で選択したフレーム内の全てのブロックについて処理を行ったことを判断するときには、ステップS39に進んで、ステップS33で選択したフレームのDCT低域成分を処理対象として、成分毎に2次元データ(DCT係数フレーム)として再構成し、DCT係数フレームとしてレジスタに書き出す。ここで、DCT係数フレームの具体的な生成方法については、前述した“〔2−3〕DCT低域成分の符号化”で説明した方法により行う。
続いて、ステップS40で、入力したJPEG符号化ストリームの全てのフレームについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのフレームについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS33の処理に戻る。
一方、ステップS40の判断処理に従って、入力したJPEG符号化ストリームの全てのフレームについて処理を行ったことを判断するときには、ステップS41に進んで、作成したDCT係数フレームを処理対象として、それを時系列データとみなして動画像可逆符号化(例えば、AVCのlossless mode)による符号化処理を行い、得られた符号化ストリームをDCT低域成分符号化ストリームとして、レジスタに書き出す。
続いて、ステップS42で、作成した全てのDCT係数フレームについて処理を行ったのか否かを判断して、全てのDCT係数フレームについて処理を行っていないことを判断するときには、ステップS41の処理に戻って、DCT係数フレームに対して動画像可逆符号化による符号化処理を行う。
一方、ステップS42の判断処理に従って、作成した全てのDCT係数フレームについて処理を行ったことを判断するときには、ステップS43に進んで、ステップS37の処理で得たDCT高域成分符号化ストリームと、ステップS41の処理で得たDCT低域成分符号化ストリームとを多重化処理対象として、例えば、再符号化ストリームにおけるDCT高域成分符号化ストリームの位置を示すヘッダ情報、DCT低域成分符号化ストリーム、DCT高域成分符号化ストリームの順で単一の符号化ストリームとして多重化する処理を行い、多重化後のストリームを出力して、処理を終了する。
このようにして、図11のように構成される本発明の符号化ストリーム再符号化装置では、図5に示すように、低域成分のDCT係数に基づいてDCT係数フレームを生成して、図7に示すように、DCT係数フレームについては、各フレーム毎に動画像可逆符号化方式を用いて符号化を行い、DCT高域成分については、ランレングス符号化を用いてDCT係数の符号化して、それらの符号化データを多重化することで再符号化ストリームを生成するように処理するのである。
〔B〕JPEG符号化ストリームを復元する本発明の構成
〔1〕第1の発明により生成された再符号化ストリームを処理する本発明の構成
図13に、第1の発明により生成された再符号化ストリームを処理対象としてJPEG符号化ストリームを復元するという処理を行う本発明の符号化ストリーム復元装置の装置構成の一実施例を図示する。
この図に示すように、第1の発明により生成された再符号化ストリームを処理対象としてJPEG符号化ストリームを復元するという処理を行う本発明の符号化ストリーム復元装置は、分離処理部40と、非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部41と、DCT直流成分符号化ストリーム記憶部42と、動画像可逆復号部43と、DCT係数フレーム記憶部44と、DCT係数フレーム分解部45と、DCT直流成分記憶部46と、DCT直流成分符号化部47と、DCT直流成分符号化データ記憶部48と、JPFG符号化ストリーム復元部49とを備える。
この分離処理部40は、図9に示す多重化処理部19の逆変換処理を実行するものであり、処理対象となる再符号化ストリームを入力として、その入力した再符号化ストリームを非直流成分JPEG符号化ストリームとDCT直流成分符号化ストリームとに分離して、非直流成分JPEG符号化ストリームについては非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部41に書き出し、DCT直流成分符号化ストリームについてはDCT直流成分符号化ストリーム記憶部42に書き出すという処理を行う。
動画像可逆復号部43は、図9に示す動画像可逆符号化部17の逆変換処理を実行するものであり、DCT直流成分符号化ストリーム記憶部42から読み出したDCT直流成分符号化ストリームを入力として、その入力したDCT直流成分符号化ストリームを、動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することでDCT係数フレームの時系列データを生成して、それをDCT係数フレーム記憶部44に書き出すという処理を行う。
DCT係数フレーム分解部45は、図9に示すDCT係数フレーム生成部15の逆変換処理を実行するものであり、DCT係数フレーム記憶部44から読み出したDCT係数フレームを入力として、その入力したDCT係数フレームを分解することでDCT直流成分を抽出して、それをDCT直流成分記憶部46に書き出すという処理を行う。
DCT直流成分符号化部47は、図9に示すDCT直流成分復号部13の逆変換処理を実行するものであり、DCT直流成分記憶部46から読み出したDCT直流成分を入力として、そのDCT直流成分を、JPEGの規定する符号化処理に基づいて符号化することでDCT直流成分符号化データを生成して、それをDCT直流成分符号化データ記憶部48に書き出すという処理を行う。
JPFG符号化ストリーム復元部49は、図9に示すJPFG符号化ストリーム解析部10の逆変換処理を実行するものであり、非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部41から読み出した非直流成分JPEG符号化ストリームと、DCT直流成分符号化データ記憶部48から読み出したDCT直流成分符号化データとを入力として、それらを多重化することでJPEG符号化ストリームを復元するという処理を行う。
このように構成される本発明の符号化ストリーム復元装置では、処理対象となる再符号化ストリームを入力すると、その入力した再符号化ストリームを非直流成分JPEG符号化ストリームとDCT直流成分符号化ストリームとに分離する。
続いて、DCT直流成分符号化ストリームについては、第1の発明で用いた動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することでDCT係数フレームを生成し、それを分解することでDCT直流成分を抽出する。そして、その抽出したDCT直流成分を、JPEGの規定する符号化処理に基づいて符号化することでDCT直流成分符号化データを生成する。
一方、非直流成分JPEG符号化ストリームについては、何の変換処理も施さないようにする。
そして、最後に、生成したDCT直流成分符号化データと処理対象の再符号化ストリームから得た非直流成分JPEG符号化ストリームとを多重化することでJPEG符号化ストリームを復元して出力する。
このようにして、図13に示す本発明の符号化ストリーム復元装置は、図9に示す本発明の符号化ストリーム再符号化装置の逆変換処理を実行することで、図9に示す本発明の符号化ストリーム再符号化装置が生成した再符号化ストリームを処理対象として、その再符号化ストリームの生成元となったJPEG符号化ストリームを復元するように処理するのである。
〔2〕第2の発明により生成された再符号化ストリームを処理する本発明の構成
図14に、第2の発明により生成された再符号化ストリームを処理対象としてJPEG符号化ストリームを復元するという処理を行う本発明の符号化ストリーム復元装置の装置構成の一実施例を図示する。
この図に示すように、第2の発明により生成された再符号化ストリームを処理対象としてJPEG符号化ストリームを復元するという処理を行う本発明の符号化ストリーム復元装置は、分離処理部50と、DCT低域成分符号化ストリーム記憶部51と、DCT高域成分符号化ストリーム記憶部52と、ランレングス復号部53と、DCT高域成分記憶部54と、動画像可逆復号部55と、DCT係数フレーム記憶部56と、DCT係数フレーム分解部57と、DCT低域成分記憶部58と、DCT係数統合部59と、DCT係数記憶部60と、DCT係数符号化部61とを備える。
この分離処理部50は、図11に示す多重化処理部32の逆変換処理を実行するものであり、処理対象となる再符号化ストリームを入力として、その入力した再符号化ストリームをDCT低域成分符号化ストリームとDCT高域成分符号化ストリームとに分離して、DCT低域成分符号化ストリームについてはDCT低域成分符号化ストリーム記憶部51に書き出し、DCT高域成分符号化ストリームについてはDCT高域成分符号化ストリーム記憶部52に書き出すという処理を行う。
ランレングス復号部53は、図11に示すランレングス符号化部30の逆変換処理を実行するものであり、DCT高域成分符号化ストリーム記憶部52から読み出したDCT高域成分符号化ストリームを入力として、その入力したDCT高域成分符号化ストリームを、ランレングス符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することでDCT高域成分を復号して、それをDCT高域成分記憶部54に書き出すという処理を行う。
動画像可逆復号部55は、図11に示す動画像可逆符号化部27の逆変換処理を実行するものであり、DCT低域成分符号化ストリーム記憶部51から読み出したDCT低域成分符号化ストリームを入力として、その入力したDCT低域成分符号化ストリームを、動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することでDCT係数フレームの時系列データを生成して、それをDCT係数フレーム記憶部56に書き出すという処理を行う。
DCT係数フレーム分解部57は、図11に示すDCT係数フレーム生成部25の逆変換処理を実行するものであり、DCT係数フレーム記憶部56から読み出したDCT係数フレームを入力として、その入力したDCT係数フレームを分解することでDCT低域成分を抽出して、それをDCT低域成分記憶部58に書き出すという処理を行う。
DCT係数統合部59は、図11に示すDCT係数分類部22の逆変換処理を実行するものであり、DCT低域成分記憶部58から読み出したDCT低域成分と、DCT高域成分記憶部54から読み出したDCT高域成分とを入力として、それらのDCT係数をJPEGの規定するジグザグ走査の形態に従って並べることで統合して、DCT係数記憶部60に書き出すという処理を行う。
DCT係数符号化部61は、図11に示すDCT係数復号部20の逆変換処理を実行するものであり、DCT係数記憶部60から読み出したDCT係数を入力として、その入力したDCT係数を、JPEGの規定する符号化処理に基づいて符号化することでJPEG符号化ストリームを復元するという処理を行う。
このように構成される本発明の符号化ストリーム復元装置では、処理対象となる再符号化ストリームを入力すると、その入力した再符号化ストリームをDCT低域成分符号化ストリームとDCT高域成分符号化ストリームとに分離する。
続いて、DCT低域成分符号化ストリームについては、第1の発明で用いた動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することでDCT係数フレームを生成し、それを分解することでDCT低域成分を抽出する。
一方、DCT高域成分符号化ストリームについては、第2の発明で用いたランレングス符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することでDCT高域成分を生成する。
そして、このようにして得たDCT低域成分とDCT高域成分とを統合して、それらのDCT係数を、JPEGの規定する符号化処理に基づいて符号化することでJPEG符号化ストリームを復元して出力する。
このようにして、図14に示す本発明の符号化ストリーム復元装置は、図11に示す本発明の符号化ストリーム再符号化装置の逆変換処理を実行することで、図11に示す本発明の符号化ストリーム再符号化装置が生成した再符号化ストリームを処理対象として、その再符号化ストリームの生成元となったJPEG符号化ストリームを復元するように処理するのである。
図示実施形態例及び実施例に従って本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態例及び実施例では、JPEG符号化ストリームを再符号化対象とすることを具体例にして本発明を説明したが、本発明は、JPEG以外の静止画像符号化方式により生成された符号化ストリームを再符号化対象とする場合にも、そのまま適用できるものである。
JPEG符号化器の装置構成図である。 JPEG符号化器の行うジグザグ走査の説明図である。 JPEG復号器の装置構成図である。 第1の発明で定義するDCT係数フレームの説明図である。 第2の発明で定義するDCT係数フレームの説明図である。 第1の発明で行う符号化処理の説明図である。 第2の発明で行う符号化処理の説明図である。 JPEG符号化ストリームと再符号化ストリームの関係を説明する説明図である。 第1の発明を実現する本発明の符号化ストリーム再符号化装置の装置構成の一実施例である。 第1の発明を実現する本発明の符号化ストリーム再符号化装置の実行する処理フローの一実施例である。 第2の発明を実現する本発明の符号化ストリーム再符号化装置の装置構成の一実施例である。 第2の発明を実現する本発明の符号化ストリーム再符号化装置の実行する処理フローの一実施例である。 第1の発明で生成された再符号化ストリームを処理対象としてJPEG符号化ストリームを復元する本発明の符号化ストリーム復元装置の装置構成の一実施例である。 第2の発明で生成された再符号化ストリームを処理対象としてJPEG符号化ストリームを復元する本発明の符号化ストリーム復元装置の装置構成の一実施例である。 従来技術の問題を解決するために検討されているシステムの説明図である。
符号の説明
10 JPEG符号化ストリーム解析部
11 非直流成分JPEG符号化ストリーム記憶部
12 DCT直流成分符号化データ記憶部
13 DCT直流成分復号部
14 DCT直流成分復号値記憶部
15 DCT係数フレーム生成部
16 DCT係数フレーム記憶部
17 動画像可逆符号化部
18 DCT直流成分符号化ストリーム記憶部
19 多重化処理部

Claims (16)

  1. 動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを入力として、その符号化ストリームに残存する冗長性を抑圧して再符号化する符号化ストリーム再符号化方法であって、
    前記入力した符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号する過程と、
    前記復号した直交変換係数の前記特定の成分をフレーム毎に抽出して、前記特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成する過程と、
    前記生成した2次元データの時系列データを、時間方向の相関および空間方向の相関を利用する動画像可逆符号化方式により符号化することで符号化ストリームを生成する過程と、
    前記2次元データに基づいて生成した符号化ストリームと、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとを多重化する過程とを備えることを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  2. 請求項1に記載の符号化ストリーム再符号化方法において、
    前記多重化する過程では、前記特定の成分が直流成分である場合には、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとして、前記入力した符号化ストリームの持つ交流成分の符号化ストリームをそのまま用いることを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  3. 請求項1に記載の符号化ストリーム再符号化方法において、
    前記多重化する過程では、前記特定の成分が直流成分である場合には、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとして、前記直交変換係数に含まれる交流成分の直交変換係数をランレングス符号化することで生成されるものを用いることを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  4. 請求項1に記載の符号化ストリーム再符号化方法において、
    前記多重化する過程では、前記特定の成分が交流成分を含む場合には、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとして、前記入力した符号化ストリームの持つそれらの成分の符号化ストリームをそのまま用いることを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  5. 請求項1に記載の符号化ストリーム再符号化方法において、
    前記多重化する過程では、前記特定の成分が交流成分を含む場合には、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとして、前記直交変換係数に含まれるそれらの成分の直交変換係数をランレングス符号化することで生成されるものを用いることを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の符号化ストリーム再符号化方法において、
    前記多重化する過程では、前記2次元データに基づいて生成した符号化ストリームと、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとを多重化する際に、後者の符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、前者の符号化ストリーム、後者の符号化ストリームの順で配置することを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の符号化ストリーム再符号化方法において、
    前記多重化する過程では、前記2次元データに基づいて生成した符号化ストリームと、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとを多重化する際に、前者の符号化ストリームの開始位置を示すヘッダ情報を先頭に配置し、それに続けて、後者の符号化ストリーム、前者の符号化ストリームの順で配置することを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化方法。
  8. 動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを入力として、その符号化ストリームに残存する冗長性を抑圧して再符号化する符号化ストリーム再符号化装置であって、
    前記入力した符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号する手段と、
    前記復号した直交変換係数の前記特定の成分をフレーム毎に抽出して、前記特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成する手段と、
    前記生成した2次元データの時系列データを、時間方向の相関および空間方向の相関を利用する動画像可逆符号化方式により符号化することで符号化ストリームを生成する手段と、
    前記2次元データに基づいて生成した符号化ストリームと、前記特定の成分以外の成分についての符号化ストリームとを多重化する手段とを備えることを、
    特徴とする符号化ストリーム再符号化装置。
  9. 動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号し、その復号した直交変換係数の特定の成分をフレーム毎に抽出して、その特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成し、その生成した2次元データの時系列データを、時間方向の相関および空間方向の相関を利用する動画像可逆符号化方式により符号化することで第1の符号化ストリームを生成して、その生成した第1の符号化ストリームと特定の成分以外の成分についての第2の符号化ストリームとを多重化することで生成された再符号化ストリームを処理対象として、その再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する符号化ストリーム復元方法であって、
    前記再符号化ストリームから、前記第1の符号化ストリームと前記第2の符号化ストリームとを分離する過程と、
    前記分離した第2の符号化ストリームに基づいて、前記再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ前記特定の成分以外の成分についての再符号化処理前の符号化ストリームを得る過程と、
    前記分離した第1の符号化ストリームを前記動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することで前記2次元データの時系列データを復号し、その復号した2次元データに基づいて、前記再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ前記特定の成分についての再符号化処理前の符号化データを得る過程と、
    前記再符号化処理前の符号化ストリームと前記再符号化処理前の符号化データとを多重化することで、前記再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する過程とを備えることを、
    特徴とする符号化ストリーム復元方法。
  10. 請求項9に記載の符号化ストリーム復元方法において、
    前記再符号化処理前の符号化ストリームを得る過程では、前記分離した第2の符号化ストリームをそのまま用いることで前記再符号化処理前の符号化ストリームを得ることを、
    特徴とする符号化ストリーム復元方法。
  11. 請求項9に記載の符号化ストリーム復元方法において、
    前記再符号化処理前の符号化ストリームを得る過程では、前記分離した第2の符号化ストリームをランレングス符号化の規定する復号処理に基づいて復号することで前記再符号化処理前の符号化ストリームを得ることを、
    特徴とする符号化ストリーム復元方法。
  12. 動画像を構成する1つ1つのフレームが直交変換を用いる静止画像の符号化方式により符号化されることで生成された符号化ストリームを復号することで、特定の成分あるいはその特定の成分を含む全ての成分の直交変換係数を復号し、その復号した直交変換係数の特定の成分をフレーム毎に抽出して、その特定の成分のみからなる2次元データを各フレーム毎に生成し、その生成した2次元データの時系列データを、時間方向の相関および空間方向の相関を利用する動画像可逆符号化方式により符号化することで第1の符号化ストリームを生成して、その生成した第1の符号化ストリームと特定の成分以外の成分についての第2の符号化ストリームとを多重化することで生成された再符号化ストリームを処理対象として、その再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する符号化ストリーム復元装置であって、
    前記再符号化ストリームから、前記第1の符号化ストリームと前記第2の符号化ストリームとを分離する手段と、
    前記分離した第2の符号化ストリームに基づいて、前記再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ前記特定の成分以外の成分についての再符号化処理前の符号化ストリームを得る手段と、
    前記分離した第1の符号化ストリームを前記動画像可逆符号化方式の規定する復号処理に基づいて復号することで前記2次元データの時系列データを復号し、その復号した2次元データに基づいて、前記再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームの持つ前記特定の成分についての再符号化処理前の符号化データを得る手段と、
    前記再符号化処理前の符号化ストリームと前記再符号化処理前の符号化データとを多重化することで、前記再符号化ストリームの生成元となった符号化ストリームを復元する手段とを備えることを、
    特徴とする符号化ストリーム復元装置。
  13. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の符号化ストリーム再符号化方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化ストリーム再符号化プログラム。
  14. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の符号化ストリーム再符号化方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化ストリーム再符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 請求項9ないし11のいずれか1項に記載の符号化ストリーム復元方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化ストリーム復元プログラム。
  16. 請求項9ないし11のいずれか1項に記載の符号化ストリーム復元方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための符号化ストリーム復元プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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