JP4684083B2 - 遊技機の操作装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機に設けられており、遊技者の操作により操作信号を発生する遊技機の操作装置に関する。
従来、この種の操作装置として、スロットマシンに代表される回胴式遊技機に設けられた始動装置が知られている。図9は、従来の回胴式遊技機に設けられた始動装置の説明図であり、(a)は操作前の状態を示し、(b)は操作後の状態を示す。
図9に示す始動装置は、上下に傾倒可能な棒状のレバー91と、このレバー91の先端に取付けられた球状の操作部90とを備えており、レバー91は、回胴式遊技機の前面パネル94に埋め込まれた軸支部95に挿通されている。軸支部95から後方へ突出したレバー91は、コイルバネ92に挿通されており、レバー91の後端面と対向する箇所には、光センサ93が配置されている。光センサ93は、レバー91の後端面へ光を出射しており、図9(a)に示すように、レバー91が傾倒していないときは、レバー91の後端面にて反射した反射光を受光している。また、図9(b)に示すように、操作部90が操作され、レバー91が傾倒すると、光センサ93は、レバー91の後端面からの反射光を受光しなくなるため、光センサ93から操作信号が発生する。
マイクロコンピュータなどから構成される制御部が、操作信号を検出すると、外周面に複数の図柄が表示された複数のリールが回転を開始する。そして、各リールに対応して配置された停止スイッチを押すと、その停止スイッチに対応するリールの回転が停止する。総てのリールが停止したときに、各リールの停止図柄が所定の入賞図柄に揃うと、賞としてメダルなどの賞媒体が払出される。
特開2000−296197号公報
しかし、上記従来の回胴式遊技機の始動装置は、図9(b)に示すように、操作部90を下方へ押し下げたときに、レバー91の下面が軸支部95の底部に衝突し、衝突音が発生するため、騒々しいという問題がある。また、始動装置が故障し易いという問題もある。
特に、遊技者の中には、入賞図柄が揃わない状況が長引くと、苛立ちが募り、操作部90を叩くように手荒な操作をする者がいるため、レバー91の衝突音がより一層激しくなり、周囲の遊技者を不快な気持ちにさせてしまう。また、始動装置の故障率も高くなってしまう。
そこでこの発明は、手荒な操作による騒音が発生せず、故障の少ない遊技機の操作装置を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技機(10)に設けられており、遊技者の操作により操作信号を発生する遊技機の操作装置(30)において、操作のために触れる部分を有する操作部材(33)と、この操作部材を移動可能に支持する支持手段(31,32,34,35,44)と、前記操作部材の操作により移動した前記支持手段を検出する検出手段(39)と、前記移動した前記支持手段を移動前の位置に復帰させることにより、前記操作部材を操作前の位置に復帰させる復帰手段(38)と、前記操作部材が所定の力を超える操作力で操作されたときに、移動した前記支持手段の所定個所(34)を保持することにより、その支持手段が前記復帰手段によって前記移動前の位置に復帰しないようにする保持手段(37,50)と、を備えたという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、遊技機(10)に設けられており、遊技者の操作により操作信号を発生する遊技機の操作装置(30)において、操作のために触れる部分を有する操作部材(33)と、この操作部材を移動可能に支持する支持手段(31,32,34,35,44)と、前記操作部材の操作により移動した前記支持手段を検出する検出手段(39)と、所定の範囲内で移動した前記支持手段を移動前の位置に復帰させることにより、前記操作部材を操作前の位置に復帰させる復帰手段(38)と、前記操作部材が前記所定の範囲を超える位置まで移動したときに、移動した前記支持手段の所定個所(34)を保持することにより、その支持手段が前記復帰手段によって前記移動前の位置に復帰しないようにする保持手段(37,50)と、を備えたという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機の操作装置(30)において、前記支持手段(31,32,34,35,44)の所定個所(34)が前記保持手段(37,50)により保持されたときの操作とは異なる操作を前記操作部材(33)に対して行うことにより、前記保持手段に前記所定個所を保持された前記支持手段が前記移動前の位置に戻され、前記操作部材が操作前の位置に戻されるように構成されているという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機の操作装置(30)において、前記操作信号を発生させるための操作とは無関係の操作を前記操作部材(33)に対して行うことにより、前記保持手段(37,50)に前記所定個所(34)を保持された前記支持手段(31,32,34,35,44)が前記移動前の位置に戻され、前記操作部材が前記操作前の位置に戻されるように構成されているという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機の操作装置(30)において、前記支持手段(31,32,34,35,44)の所定個所(34)が前記保持手段(37,50)により保持されたときの前記操作部材の移動方向とは逆方向に前記操作部材を移動させることにより、前記保持手段に前記所定個所を保持された前記支持手段を前記移動前の位置に戻すことにより、前記操作部材を前記操作前の位置に戻すことが可能に構成されているという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の遊技機の操作装置(30)において、前記保持手段(37,50)は、移動した前記支持手段(31,32,34,35,44)の所定個所(34)を圧入して保持する構造であるという技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の遊技機の操作装置(30)において、前記支持手段(31,32,34,35,44)の所定個所および前記保持手段(37,50)の少なくとも一方は、弾性部材により構成されており、前記保持手段は、前記支持手段の所定個所(34)を圧入する間隙(37e)と、この間隙に連通しており、その間隙から圧入された前記支持手段の所定個所を収容する収容部(37a)と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、請求項6に記載の遊技機の操作装置(30)において、前記支持手段(31,32,34,35,44)の所定個所(34)および前記保持手段(37)の少なくとも一方は、弾性部材により構成されており、前記保持手段は、周面同士を対向させて配置されており、前記支持手段の所定個所を圧入する間隙(53)が前記周面間に形成された一対の回転可能なローラ(55,55)と、前記間隙を通過した前記支持手段の所定個所を収容する収容部(54)と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の遊技機の操作装置(30)において、前記支持手段(31,32,34,35,44)は、前記操作部材(33)が前端に取付けられた棒状部材(31)と、この棒状部材の長手方向の途中を回動可能に軸支する軸支部材(44)とを備え、前記操作部材を押し下げると、前記所定個所である前記棒状部材の後端(34)が上昇するように構成されており、前記保持手段(37,50)は、前記上昇した前記棒状部材の後端を保持可能に構成されているという技術的手段を用いる。
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の遊技機の操作装置(30)において、複数種類の図柄が外周面に沿って表示された複数のリール(12,13,14)を備えており、回転した各リールが停止したときに所定個所に停止表示された図柄が所定の図柄に揃った場合に賞媒体を払出す遊技機(10)の操作装置(30)であって、前記検出手段(39)により、前記移動した前記支持手段(31,32,34,35,44)が検出されたときに前記各リールが回転を開始するように構成されたことを特徴とする。
なお、上記括弧内の符号は、後述する各実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(請求項1に係る発明の効果)
操作部材が所定の力を超える操作力で操作されると、移動した支持手段の所定個所を保持することにより、その支持手段が復帰手段によって移動前の位置に復帰しないようにすることができるため、遊技者は、支持手段を移動前の位置に復帰させるための別の手段を講じなければならなくなるという面倒な状況になる。
従って、遊技者は、そのような面倒な状況にならないように、操作部材を所定の力を超えない力で操作するようになるので、操作部材の手荒な操作による騒音が発生せず、故障の少ない遊技機の操作装置を実現することができる。
(請求項2に係る発明の効果)
操作部材が所定の範囲を超える位置まで移動すると、移動した支持手段の所定個所を保持することにより、その支持手段が復帰手段によって移動前の位置に復帰しないようにすることができるため、遊技者は、支持手段を移動前の位置に復帰させるための別の手段を講じなければならなくなるという面倒な状況になる。
従って、遊技者は、そのような面倒な状況にならないように、操作部材を所定の力を超えない力で操作するようになるので、操作部材の手荒な操作による騒音が発生せず、故障の少ない遊技機の操作装置を実現することができる。
(請求項3に係る発明の効果)
支持手段の所定個所が保持手段により保持されたときに、操作部材を操作前の位置に戻すためには、支持手段の所定個所が保持手段により保持されたときの操作とは異なる操作を操作部材に対して行わなければならず、操作が面倒になるため、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項4に係る発明の効果)
支持手段の所定個所が保持手段により保持されたときに、操作部材を操作前の位置に戻すためには、操作信号を発生させるための操作とは無関係の操作を前記操作部材に対して行わなければならず、操作が面倒になるため、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項5に係る発明の効果)
支持手段の所定個所が保持手段により保持されたときに、操作部材を操作前の位置に戻すためには、操作部材が前記保持手段により保持されたときの前記操作部材の移動方向とは逆方向に前記操作部材を移動させなければならず、操作が面倒になるため、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項6に係る発明の効果)
支持手段の所定個所が保持手段に保持されたときに操作手段を操作前の位置に戻すためには、圧入時と同等以上の力を圧入方向とは逆方向に支持手段に加えなければならず、操作が面倒になるため、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項7に係る発明の効果)
支持手段の所定個所が保持手段に保持されたときに操作手段を操作前の位置に戻すためには、保持手段の間隙から圧入され、収容部に収容された支持手段の所定個所を、収容部から間隙を通って間隙外へ離脱させなければならず、操作が面倒になるため、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項8に係る発明の効果)
支持手段の所定個所が保持手段に保持されたときに操作手段を操作前の位置に戻すためには、一対のローラ間の間隙から圧入され、収容部に収容された支持手段の所定個所を、収容部から間隙を通って間隙外へ離脱させなければならず、操作が面倒になるため、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項9に係る発明の効果)
操作部材が所定の力を超える操作力で押し下げると、軸支部材によって支持された棒状部材が回動し、その上昇した所定個所である後端が保持部材に保持されるため、遊技者は、棒状部材の後端が保持されないように、所定の力を超えないように操作部材を押し下げるので、遊技者が手荒な操作を行わないようにすることができる。
(請求項10に係る発明の効果)
操作部材を操作すると各リールが回転を開始し、遊技が始まるような遊技機にあっては、頻繁に操作手段を操作するため、操作部材の手荒な操作を毎回繰り返すと、その操作音は、近隣の遊技者にとって非常に耳障りになるし、始動装置の故障率も高くなるが、請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の技術的手段を用いれば、操作部材の手荒な操作による騒音が発生しないため、近隣の遊技者に迷惑を掛けるおそれがないし、故障率も低くなる。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この発明の第1実施形態に係る回胴式遊技機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、その回胴式遊技機の外観を示す斜視図である。なお、以下の説明では、図1を基準とし、回胴式遊技機にて遊技を行う遊技者と対向する面を前面、対向する方向を前方とする。
回胴式遊技機10には、箱状のハウジング11が備えられており、そのハウジング11の前面には、上から順に上部ランプ6、上段パネル5、中段パネル4、下段パネル3が設けられている。下段パネル3は前方へ突出して設けられており、その下段パネル3と中段パネル4との境界部分には、段部2が形成されている。中段パネル4には、左から順に左表示窓12a、中表示窓13a、右表示窓14aが所定間隔を置いて横並びに配置されている。各表示窓は、縦長の長方形に開口形成されており、各開口部には、ガラスや合成樹脂などの透光性材料により形成された蓋がそれぞれ嵌め込まれている。各蓋の内側には、それぞれ左リール12,中リール13,右リール14が設けられている。
なお、以下の説明において左リール12、中リール13および右リール14に共通の事項を説明する場合は、単にリール(回胴)という。また、左表示窓12a、中表示窓13aおよび右表示窓14aに共通の事項を説明する場合は、単に表示窓という。
各リールの表示窓12a,12b,12cから視認可能な図柄は上から下へ向かう方向へ回転し、各リールに表示されている図柄は、それぞれ対応する表示窓の内側を上から下へ通過する。
各リールの内側には、照明用のランプが設けられており、そのランプからの光を各リールの裏面に照射することにより、各リールに表示されている図柄が浮かび上がるようになっている。
段部2の右方には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口7が設けられており、段部2の左方には、賭数を設定するBETスイッチ20が設けられている。段部2の中央には、抽選結果が当りであることを示唆する画像、その他の演出画像などを表示する副表示装置8が設けられている。
下段パネル3の左上角部には、始動装置30(図2)に備えられたシャフト31が前面に突出しており、そのシャフト31の前端には、握玉33が取り付けられている。握玉33は、押し下げるように操作可能であり、メダル投入口7にメダルが投入されていること、あるいは、賞として払出されるべきメダルの数が1以上記憶されていることを条件に、握玉33を押し下げると、総てのリールが上下方向に回転を開始し、遊技が開始される。
握玉33の右方には、左から順に左停止スイッチ22、中停止スイッチ23、右停止スイッチ24が所定間隔を置いて横方向に配置されている。左停止スイッチ22を押すと左リール12の回転が停止し、中停止スイッチ23を押すと中リール13の回転が停止し、右停止スイッチ24を押すと右リール14の回転が停止する。また、各停止スイッチの表面は透光性の材料により形成されており、その内側には、停止スイッチの操作状態により点灯、点滅、消灯するLEDがそれぞれ設けられている。つまり、各LEDの点灯状態を見ることにより、停止スイッチの操作状態を確認できるようになっている。
メダル投入口7の上部に対応する中段パネル4には、メダルそのものを払出す代わりに払出すべきメダルの数を積算して記憶し、その数を貯留枚数として表示する枚数表示部27が設けられている。この実施形態では、枚数表示部27は、7セグメントのLEDを2つ横方向に配置して構成されており、最大50枚まで表示可能となっている。BETスイッチ20を1回押すと、メダル1枚が投入された形となり、貯留枚数から1枚が減算される。この実施形態では、全リールの回転開始から停止までを1遊技とした場合に、1遊技につき、一度に投入できるメダルの数、つまり賭数の最大は3枚である。
BETスイッチ20の左方には、1回の操作で最大の賭数を設定するためのMAXスイッチ21が設けられている。ハウジング11の下方には、メダルが払出されるメダル払出口が設けられており、その払出し方向には、払出されたメダルを貯留するメダル受け皿26が設けられている。また、メダル受け皿26の左側には、灰皿28が設けられている。
各表示窓12a,13a,14aには、各リールが停止したときに縦方向に3つの図柄が表示されるようになっている。各表示窓の上段に停止した図柄間を結ぶライン、各表示窓の中段に停止した図柄間を結ぶライン、各表示窓の下段に停止した図柄間を結ぶライン、左表示窓12aの上段に停止した図柄と、中表示窓13aの中段に停止した図柄と、右表示窓14aの下段に停止した図柄とを結ぶライン、左表示窓12aの下段に停止した図柄と、中表示窓13aの中段に停止した図柄と、右表示窓14aの上段に停止した図柄とを結ぶラインの計5本のラインが入賞ラインに設定されている。
左表示窓12aの左方であって各入賞ラインの延長線上には、入賞ラインが有効になっていることを点灯により報知するライン表示ランプ15〜19が設けられている。
賭数が1枚の場合は、中段入賞ラインのみが有効となり、賭数が2枚の場合は、上段入賞ライン、中段入賞ラインおよび下段入賞ラインの計3本の入賞ラインが有効となる。また、賭数が3枚の場合は、5本総ての入賞ラインが有効となる。
各リールの外周面には、複数(例えば計21個)の図柄が縦方向に1つずつ所定間隔置きに配列されている。また、リール毎に図柄の配列が異なり、同じ図柄でもその数が異なる。各リールは、各表示窓から見て上下方向に回転する。
[始動装置30の主要構造]
次に、始動装置30の主要構造について図を参照して説明する。
図2は、始動装置の斜視図であり、図3は、始動装置30の分解斜視図である。図5は、始動装置30の一部を示す説明図であり、(a)は始動装置30を後方から見た部分拡大図、(b)は始動装置30に備えられた保持部材の説明図である。
始動装置30は、遊技開始の契機となる操作信号を発生する。始動装置30は、下方へ傾倒可能なシャフト31を備える。シャフト31の前端には、遊技者が手の指で摘んで押し下げたり、指の腹で押し下げたりする握玉33が取り付けられている。この実施形態では、シャフト31は棒状に形成されているが、棒状以外に板状などの形状でもよい。また、この実施形態では、握玉33は球状に形成されているが、球状以外に四角柱や板状などの形状でもよい。
図2に示すように、始動装置30は、さらにキャップ35と、ベース板36と、ボックス40とを備える。ベース板36は、下段パネル3(図1)の裏面の所定個所に固定されており、そのベース板36の前面にキャップ35が取り付けられている。キャップ35は、下段パネル3から前方へ突出するように設けられている。キャップ35の前面には、挿通孔35cが前後方向に貫通形成されており、その挿通孔35cには、シャフト31が後方から前方へ挿通されている。挿通孔35cは、シャフト31の上下への移動範囲を規制し、シャフト31が下方に傾倒可能な形状に形成されている。
図3に示すように、キャップ35の上下には、取付部材35bがそれぞれ突出形成されている。図3では、キャップ35の上端に取付けられた取付部材35bのみが図示されており、下端に取付けられた取付部材35bは、キャップ35の陰になって見えないため、図示されていない。
このようにキャップ35は、シャフト31の移動範囲を規制するとともに、シャフト31の下段パネル3から前方へ突出した部分とその周囲とのデザイン的融合を果たしている。
この実施形態では、キャップ35は、下段パネル3と対向する面に沿って切断した場合の縦断面が環状となる形状に形成されている。
ベース板36の裏面には、検知センサ39などが収容されたボックス40が取り付けられている。
シャフト31の前端の周面には雄ねじ31aが形成されており、握玉33の後面から内部にかけて、シャフト31の前端を挿入するための挿入孔(図示せず)が形成されている。その挿入孔の内壁面には、雄ねじ31aと噛み合う雌ねじが形成されている。握玉33の挿入孔の入口にシャフト31の前端を挿入し、握玉33を回転させると、シャフト31の雄ねじ31aが握玉33の挿入孔内壁面の雌ねじと噛み合いながら挿入孔内へ進入し、シャフト31の前端に握玉33が取付けられる。
シャフト31の前後方向の中央付近には、軸支部材44を挿通するための軸孔31bが左右方向に貫通形成されている。軸支部材44の両端には、雄ねじ44aがそれぞれ形成されており、各雄ねじ44a間には、雄ねじの形成されていない非雄ねじ部44bが形成されている。キャップ35の両側面には、軸支部材44を挿通するための軸孔35aが、それぞれ左右方向に貫通形成されている。図3では、図面の都合上、右側の軸孔35aのみが図示されている。各軸孔35aの内壁面には、軸支部材44の雄ねじ44aと噛み合う雌ねじがそれぞれ形成されている。
軸支部材44は、キャップ35の一方の軸孔35aからねじ込まれ、挿通孔35cに後方から挿通されたシャフト31の軸孔31bに挿通され、さらに、キャップ35の他方の軸孔35a(図示せず)にねじ込まれている。軸支部材44の両端の雄ねじ44aは、それぞれキャップ35の両端の軸孔35aにそれぞれねじ込まれており、軸支部材44の抜け止めが図られている。軸支部材44の非雄ねじ部44bは、シャフト31の軸孔31bに挿通されており、シャフト31が軸支部材44を回動軸にして回動する際に、軸孔31bの内壁面と軸支部材44の周面との間に発生する摩擦力を小さくし、シャフト31の回動を滑らかにしている。
シャフト31の軸孔31bの後方における周面から、後述するバネ38を引掛けるための引掛棒32が左右に突出している。各引掛棒32には、バネ38の上端に形成された係止片38aを係止するための係止溝32aがそれぞれ形成されている。
つまり、各係止溝32aには、各バネ38の係止片38aがそれぞれ係止されており、各引掛棒32が各バネ38のバネ力(引張力)によって下方に付勢されている(引張られている)。これにより、シャフト31は、軸支部材44を回動軸にして正面視後方へ回動しようとする回動モーメントが作用するため、握玉33を操作しないときには、シャフト31の前端が、キャップ35の挿通孔35cの上端に当接して静止した状態、あるいは、その上端には非接触で上端近傍にて静止した状態になっている。
また、握玉33が押し下げられ、シャフト31が各バネ38のバネ力に抗して軸支部材44を回動中心にして正面視前方に回動し、その後、握玉33に対する押し下げをなくすと、シャフト31は、各バネ38のバネ力(復元力)によって回動前の位置に復帰する。
シャフト31の後端には、始動装置30特有の構成の1つである後端球34が取り付けられている。後端球34は、後述する保持部材37によって保持可能な形状に形成されている。シャフト31における引掛棒32の基部と後端球34の基部との間には、後述する検知センサ39により検知される検知部31cが形成されている。この実施形態では、検知部31cは、左右の幅よりも高さの方が長い板状に形成されているが、検知センサ39により検知可能であれば形状は限定されない。
ベース板36には、キャップ35の外周形状に対応した形状の穴36aが前後方向に貫通形成されている。穴36aの上下端には、キャップ35の各取付部材35bを嵌合するための嵌合部36bがそれぞれ形成されている。この実施形態では、各嵌合部36bは、それぞれ前方から後方へ凹んだ形状に形成されており、各取付部材35bの裏面を支持する底部をそれぞれ有する。つまり、各嵌合部36bは、嵌合された各取付部材35bを支持することにより、キャップ35が穴36aから後方へ抜け落ちないようにしている。
また、ベース板36には、ベース板36を後述するボックス40の前面に取付けるためのネジ45を挿通する孔36c,36cが前後方向に貫通形成されている。この実施形態では、ベース板36は四角形の板状に形成されているが、円板状などの形状でもよい。
ボックス40は、底板41と、この底板41の両端から上方にそれぞれ立設された側板42,42と、各側板42の上端に取付けられた天板43とを備える。天板43の左右両端には、天板43を各側板42に係止するための係止片43aがそれぞれ形成されている。各側板42の外面上部には、天板43の各係止片43aを係止するための係止部42bがそれぞれ形成されている。各側板42の前端面であって、ベース板36の各孔36cに対応する箇所には、各孔36cに前方から後方へそれぞれ挿通されたネジ45をねじ込むための雌ねじが内壁面に形成されたネジ孔42aがそれぞれ前後方向に形成されている。
底板41の上面には、センサ取付基台39bが取付けられており、そのセンサ取付基台39bの上面には、シャフト31の検知部31cを検知する検知センサ39が取り付けられている。
検知センサ39には、シャフト31の検知部31cが進入または離脱するための検知空間39aが形成されている。この実施形態では、検知センサ39は、フォトカプラなどの光学式センサであるが、磁気式の近接スイッチなどでもよく、限定されない。
天板43の裏面には、始動装置30特有の構成の1つである保持部材37が取り付けられている。保持部材37は、図5に示すように、縦断面がギリシャ文字のΩに似た形状に形成されており、周面の一部が開口している。保持部材37は、保持部本体37dと、外方へ屈曲形成された屈曲部37f,37fと、各屈曲部37fの端部37b,37bと、各屈曲部37f間に形成された間隙37eと、保持部本体37dの内部に形成された収容部37aとを備える。
保持部本体37dの上面の前後方向には、ネジ46を挿通するための挿通孔37cがそれぞれ上下方向に貫通形成されている。天板43の裏面であって、保持部本体37dの各挿通孔37cに対向する箇所には、ネジ46をねじ込むためのネジ孔43c(図4)がそれぞれ形成されている。天板43の上面には、各ネジ孔43cがそれぞれ内部に形成された突出部43b,43bが前後方向に形成されている。
間隙37eは、後端球34を圧入するために形成されており、図5(b)に示すように、間隙37eの間隔d1は、後端球34の直径d2よりも短く形成されている。また、収容部37aは、間隙37eに連通しており、その間隙37eから圧入された後端球34を収容して保持する。
保持部材37は、後端球34が間隙37eから収容部37aに圧入されるとき、あるいは、収容部37aから間隙37eに圧入されるときに外方に膨むように変形して間隙37eの間隔d1が拡がり、圧入が終了すると、変形前の形状に戻る材質により形成されている。また、保持部材37は、収容部37aに後端球34が保持されているときに、シャフト31の軸支部材44から後方部分の自重による後方への回動モーメントによっては、後端球34が収容部37aから間隙37eを通って外方へ離脱することのないバネ力を有する。この実施形態では、保持部材37は、金属または合成樹脂により形成されている。
[始動装置30の動作]
次に、始動装置30の動作について図4を参照して説明する。
図4は始動装置30の動作を示す説明図であり、(a)は操作前における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(b)は(a)の始動装置30を後方から見た説明図、(c)は操作後における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(d)は(c)の始動装置30を後方から見た説明図、(e)は後端球34が保持部材37に保持された状態における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(f)は(e)の始動装置30を後方から見た説明図である。
遊技者が、通常の操作力にて握玉33を押し下げると、図4(c),(d)に示すように、シャフト31が、軸支部材44を回動中心にして右側面視反時計方向(正面視前方)へ回動し、後端球34が上昇する。このとき、シャフト31の検知部31cが検知センサ39の検知空間39aから上方へ離脱し、検知センサ39の検知範囲外になると、検知センサ39から操作信号が出力され、その操作信号は、制御装置に備えられたマイクロコンピュータ(図示せず)に取込まれ、マイクロコンピュータが、操作信号の発生を判定し、各リールの回転が開始する。
例えば、検知センサ39が検知部31cを検知しているときは、検知センサ39からはハイレベルの操作信号が出力されており、検知部31cが検知空間39aから上方へ離脱すると、操作信号はローレベルに変化し、操作信号がハイレベルからローレベルに変化したことがマイクロコンピュータによって判定される。
そして、握玉33の押し下げ操作を中止すると、シャフト31は、操作時に伸張した各バネ38の復元力によって軸支部材44を回動中心にして右側面視時計方向(正面視後方)へ回動し、握玉33が上昇する。また、後端球34は下降し、シャフト31の検知部31cが検知センサ39の検知空間39a内に戻る。
一方、遊技者が、手荒に握玉33を押し下げると、つまり通常の操作力を超える操作力にて握玉33を押し下げると、シャフト31の下面とキャップ35の挿通孔35cの下縁とが衝突して衝突音が発生する。そして、図4(e),(f)に示すように、シャフト31の検知部31cが検知センサ39の検知空間39aから上方へ離脱した回動位置(図4(c))を超えて右側面視反時計まわりに回動し、後端球34が保持部材37の間隙37e(図5)から圧入され、収容部37aに収容され、間隙37eから離脱しないように保持される。
つまり、検知部31cが検知センサ39の検知範囲から上方へ離脱するために必要な力以上の力であって、シャフト31とキャップ35の挿通孔35cとの衝突音が発生するほどの力が、握玉33に対して下向きに加えられると、シャフト31の後端球34が保持部材37の間隙37eから収容部37aに圧入される。
このように、シャフト31の後端球34が保持部材37の収容部37aに保持された状態では、後端球34が間隙37eから抜け出さないため、シャフト31は各バネ38の復元力によっては右側面視時計回りに回動できず、握玉33は下降したままの状態になる。
ここで、握玉33を図4(a)に示す操作前の位置に戻すためには、握玉33を押し上げるという、遊技を開始するときと逆の操作をしなければならない。つまり、遊技とは無関係の操作をしなければならない。また、握玉33を操作前の位置に戻すためには、保持部材37に保持されている後端球34が収容部37aから間隙37eに圧入され、さらに間隙37eから外方へ離脱するだけの操作力、つまり操作時に間隙37eから収容部37aに圧入されたときと同等以上の力が必要になる。
つまり、遊技者は、遊技開始時に押し下げた握玉33を逆に押し上げるという余分な操作をしなければ、次の遊技を開始することができないため、非常に面倒である。
従って、遊技者は、手荒に握玉33を押し下げることを行わなくなるため、騒音が発生しないようにすることができる遊技機の操作装置を実現することができる。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態の始動装置30を使用すれば、握玉33を手荒に操作した場合は、握玉33を押し上げるという、操作開始時とは逆の操作であって遊技とは無関係の操作をしなければ、握玉33を操作前の位置に戻すことができないため、面倒な状況になる。
従って、遊技者は、面倒な状況を避けるために、操作部材を手荒に操作しないようになるため、操作時の騒音が発生せず、故障の少ない始動装置30を実現することができる。
(2)特に、回胴式遊技機10に備えられた始動装置の場合は、頻繁に握玉33を操作するため、手荒な操作を毎回繰り返すと、その操作音は、近隣の遊技者にとって非常に耳障りになるし、始動装置の故障率も高くなるが、第1実施形態の始動装置30を使用すれば、手荒な操作による騒音が発生しないため、近隣の遊技者に迷惑を掛けるおそれがないし、故障率も低くなる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態に係る始動装置ついて図を参照して説明する。図6は、始動装置30の分解斜視図であり、図8は、始動装置30の一部を示す説明図であり、(a)は始動装置30を後方から見た部分拡大図、(b)は始動装置30に備えられたローラの説明図である。
この実施形態の始動装置は、シャフト31の後端球34を圧入可能な一対のローラを備えたことを特徴とする。なお、この実施形態の始動装置は、シャフト31の後端球34および後端球34を圧入するための構造以外は、第1実施形態の始動装置30と同じ構成および機能であるため、その同じ部分の説明を省略または簡略化し、同じ構成については同じ符号を使用する。
[始動装置30の主要構造]
検知センサ39の検知空間39aの上方であって、始動装置30に備えられた天板43の裏面には、保持部材50が取付けられている。保持部材50には、軸受取付部材52が備えられており、軸受取付部材52には、ネジ46,46を挿通するための挿通孔52a,52aがそれぞれ上下方向に貫通形成されている。天板43の裏面であって、軸受取付部材52の各挿通孔52aに対向する箇所には、ネジ46をねじ込むためのネジ孔43c(図7)がそれぞれ形成されている。この実施形態では、軸受取付部材52は板状に形成されており、挿通孔52aは軸受取付部材52の前後方向に配置されている。
軸受取付部材52の前端の両端からは、軸受51がそれぞれ下方に延びており、軸受取付部材52の後端の両端からも軸受51がそれぞれ下方に延びている。つまり、軸受取付部材52の前後の両端には、下方に延びた計4つの軸受51が取付けられている。各軸受51には、軸受孔51aがそれぞれ前後方向に貫通形成されている。なお、図6では、図面の都合上、後方の左側に配置された軸受51が図示されていない。この実施形態では、各軸受51は板状に形成されており、板面を前方に向けて配置されている。
前後に相対向する各軸受51間には、ローラ55がそれぞれ回転可能に軸支されている。各ローラ55の回転軸は、それぞれ前後方向に設定されており、各回転軸は、相互に平行に設定されている。ローラ55の周面間は平行に設定されている。
ローラ55は、円筒形状に形成されており、前端および後端からは、それぞれ回転軸55aが突出している。各回転軸55aは、前後に相対向する各軸受孔51aにそれぞれ軸支されている。
図8(b)に示すように、ローラ55の周面間に形成された間隙53の長さd3は、シャフト31の後端球34の直径d2よりも短く設定されている。また、後端球34は弾性部材により形成されており、図8(a)に示すように、間隙53に圧入されたときに弾性変形する。
つまり、検知センサ39の検知空間39aの上方には、シャフト31の後端を圧入可能な間隙53が周面間に形成された一対の回転可能なローラ55,55が配置されている。
間隙53の上方には、間隙53から圧入された後端球34を収容して保持する収容部54(図8(a))が形成されている。
なお、各ローラ55を弾性部材によって形成してもよいし、各ローラ55および後端球34の両方を弾性部材によって形成してもよい。
[始動装置30の動作]
次に、始動装置30の動作について図7を参照して説明する。
図7は始動装置30の動作を示す説明図であり、(a)は操作前における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(b)は(a)の始動装置30を後方から見た説明図、(c)は操作後における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(d)は(c)の始動装置30を後方から見た説明図、(e)は後端球34が保持部材37に保持された状態における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(f)は(e)の始動装置30を後方から見た説明図である。
遊技者が、通常の操作力にて握玉33を押し下げると、図7(c),(d)に示すように、シャフト31が、軸支部材44を回動中心にして前方へ回動し、後端球34が上昇する。このとき、シャフト31の検知部31cが検知センサ39の検知空間39aから上方へ離脱し、検知センサ39の検知範囲外になると、検知センサ39から操作信号が出力され、その操作信号は、制御装置に備えられたマイクロコンピュータに取込まれ、マイクロコンピュータが、操作信号の発生を判定し、各リールの回転が開始する。
そして、握玉33の押し下げ操作を中止すると、シャフト31は、操作時に伸張した各バネ38の復元力によって軸支部材44を回動中心にして右側面視時計回りに回動し、握玉33が上昇する。また、後端球34は下降し、シャフト31の検知部31cが検知センサ39の検知空間39a内に戻る。
一方、遊技者が、手荒に握玉33を押し下げると、つまり通常の操作力を超える操作力にて握玉33を押し下げると、シャフト31の下面とキャップ35の挿通孔35cの下縁とが衝突して衝突音が発生する。そして、図7(e),(f)に示すように、シャフト31の検知部31cが検知センサ39の検知空間39aから上方へ離脱した回動位置(図7(c))を超えて右側面視反時計回りに回動し、後端球34がローラ55間の間隙53(図8(b))から圧入され、収容部54に収容され、間隙53から離脱しないように保持される。
つまり、検知部31cが検知センサ39の検知範囲から上方へ離脱するために必要な力以上の力であって、シャフト31とキャップ35の挿通孔35cとの衝突音が発生するほどの力が、握玉33に対して下向きに加えられると、シャフト31の後端球34がローラ55間の間隙53から収容部54に圧入される。
このように、シャフト31の後端球34がローラ55間の間隙53の上方に形成された収容部54に保持された状態では、シャフト31は各バネ38の復元力によっては右側面視時計回りに回動できず、握玉33は下降したままの状態になる。
ここで、握玉33を図7(a)に示す操作前の位置に戻すためには、握玉33を押し上げるという、遊技を開始するときと逆の操作をしなければならない。つまり、遊技とは無関係の操作をしなければならない。また、握玉33を操作前の位置に戻すためには、保持部材50に保持されている後端球34が収容部54から間隙53に圧入され、さらに間隙53から外方へ離脱するだけの操作力、つまり操作時に間隙53から収容部54に圧入されたときと同等以上の力が必要になる。
つまり、遊技者は、遊技開始時に押し下げた握玉33を逆に押し上げるという余分な操作をしなければ、次の遊技を開始することができないため、非常に面倒である。
従って、遊技者は、手荒に握玉33を押し下げることを行わなくなるため、騒音が発生しないようにすることができる遊技機の操作装置を実現することができる。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、第2実施形態の始動装置30を使用すれば、握玉33を手荒に操作した場合は、握玉33を押し上げるという、操作開始時とは逆の操作であって遊技とは無関係の操作をしなければ、握玉33を操作前の位置に戻すことができないため、面倒な状況になる。
従って、遊技者は、面倒な状況を避けるために、操作部材を手荒に操作しないようになるため、操作時の騒音が発生せず、故障の少ない始動装置30を実現することができる。
(2)特に、回胴式遊技機10に備えられた始動装置の場合は、頻繁に握玉33を操作するため、手荒な操作を毎回繰り返すと、その操作音は、近隣の遊技者にとって非常に耳障りになるし、始動装置の故障率も高くなるが、第1実施形態の始動装置30を使用すれば、手荒な操作による騒音が発生しないため、近隣の遊技者に迷惑を掛けるおそれがないし、故障率も低くなる。
<他の実施形態>
(1)シャフト31の後端が上昇する方向に、永久磁石や電磁石などの磁気による吸着手段を設け、握玉33が通常の操作力を超える力で操作されたときに、上昇したシャフト31の後端を上記吸着手段に吸着させて保持するように構成してもよい。この構成を用いた場合も第1または第2実施形態と同じ効果を奏することができる。
(2)握玉33を下方向以外の方向へ操作することにより操作信号を発生する構成の始動装置に対しても本願発明を適用することができる。例えば、始動装置30の全体を正面視反時計回りに1/4回転させた状態で回胴式遊技機10に取付け、握玉33を右方向へ操作することにより操作信号を発生させる構成の場合は、握玉33が通常の操作力を超える力で操作されたときにシャフト31の後端が保持部材に保持されるようにする。この構成を用いた場合も第1または第2実施形態と同じ効果を奏することができる。
(3)握玉33を操作するとシャフト31が回動する構造ではなく、握玉33をスライド操作すると、握玉33と同じ方向へシャフトがスライドする構造の始動装置に対しても本願発明を適用することができる。例えば、シャフトのスライド方向に保持部材を配置し、握玉33が通常の操作力を超える力で操作されたときにシャフトの所定個所が保持部材に保持されるようにする。この構成を用いた場合も第1または第2実施形態と同じ効果を奏することができる。
(4)後端球34は、断面楕円形状でもよいし、断面長円形状などでもよい。また、後端球なるものを形成しないで、検知部31cそのものが間隙37e,53から圧入されるようにしてもよい。さらに、検知部31cを形成するための加工を施さないで、シャフト31の後端部分をそのまま検知部31cとして利用することもでき、その検知部31cそのものが間隙37e,53から圧入されるようにしてもよい。これらの構成を用いた場合も第1または第2実施形態と同じ効果を奏することができる。
(5)本願発明は、回胴式遊技機以外の遊技機にも適用することができる。例えば、握玉などの操作部材を操作すると操作信号が発生し、液晶画面などの画面に画像が表示され、その表示された画像に基づいてボタン操作やレバー操作などの操作部材を操作することにより画像が変化し、ゲームが進行するようなゲーム機に適用することができる。
また、パチンコ玉またはそれに類似する遊技球などの遊技媒体を用いて遊技を行う回胴式遊技機にも本願発明を適用できることは勿論である。
第1実施形態に係る回胴式遊技機の外観を示す斜視図である。 始動装置の斜視図である。 始動装置30の分解斜視図である。 始動装置30の動作を示す説明図であり、(a)は操作前における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(b)は(a)の始動装置30を後方から見た説明図、(c)は操作後における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(d)は(c)の始動装置30を後方から見た説明図、(e)は後端球34が保持部材37に保持された状態における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(f)は(e)の始動装置30を後方から見た説明図である。 始動装置30の一部を示す説明図であり、(a)は始動装置30を後方から見た部分拡大図、(b)は始動装置30に備えられた保持部材の説明図である。 第2実施形態の始動装置30の分解斜視図である。 始動装置30の動作を示す説明図であり、(a)は操作前における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(b)は(a)の始動装置30を後方から見た説明図、(c)は操作後における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(d)は(c)の始動装置30を後方から見た説明図、(e)は後端球34が保持部材37に保持された状態における始動装置30の前後方向の縦断面を右側面から見た断面図、(f)は(e)の始動装置30を後方から見た説明図である。 始動装置30の一部を示す説明図であり、(a)は始動装置30を後方から見た部分拡大図、(b)は始動装置30に備えられたローラの説明図である。 従来の回胴式遊技機に設けられた始動装置の説明図であり、(a)は操作前の状態を示し、(b)は操作後の状態を示す。
符号の説明
10・・ 回胴式遊技機(遊技機)、12・・左リール、13・・中リール、
14・・右リール、30・・始動装置(操作装置)、31・・シャフト(支持手段)、
32・・引掛棒(支持手段)、33・・握玉(操作部材)、
34・・後端球(支持手段の所定個所)、35・・キャップ(支持手段)、
37・・保持部材(保持手段)、37a・・収容部、37e・・間隙、
38・・バネ(復帰手段)、39・・検知センサ(検出手段)、
44・・軸支部材(支持手段)、50・・保持部材(保持手段)、53・・間隙、
54・・収容部、55・・ローラ。

Claims (10)

  1. 遊技機に設けられており、遊技者の操作により操作信号を発生する遊技機の操作装置において、
    操作のために触れる部分を有する操作部材と、
    この操作部材を移動可能に支持する支持手段と、
    前記操作部材の操作により移動した前記支持手段を検出する検出手段と、
    前記移動した前記支持手段を移動前の位置に復帰させることにより、前記操作部材を操作前の位置に復帰させる復帰手段と、
    前記操作部材が所定の力を超える操作力で操作されたときに、移動した前記支持手段の所定個所を保持することにより、その支持手段が前記復帰手段によって前記移動前の位置に復帰しないようにする保持手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機の操作装置。
  2. 遊技機に設けられており、遊技者の操作により操作信号を発生する遊技機の操作装置において、
    操作のために触れる部分を有する操作部材と、
    この操作部材を移動可能に支持する支持手段と、
    前記操作部材の操作により移動した前記支持手段を検出する検出手段と、
    所定の範囲内で移動した前記支持手段を移動前の位置に復帰させることにより、前記操作部材を操作前の位置に復帰させる復帰手段と、
    前記操作部材が前記所定の範囲を超える位置まで移動したときに、移動した前記支持手段の所定個所を保持することにより、その支持手段が前記復帰手段によって前記移動前の位置に復帰しないようにする保持手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機の操作装置。
  3. 前記支持手段の所定個所が前記保持手段により保持されたときの操作とは異なる操作を前記操作部材に対して行うことにより、前記保持手段に前記所定個所を保持された前記支持手段が前記移動前の位置に戻され、前記操作部材が操作前の位置に戻されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機の操作装置。
  4. 前記操作信号を発生させるための操作とは無関係の操作を前記操作部材に対して行うことにより、前記保持手段に前記所定個所を保持された前記支持手段が前記移動前の位置に戻され、前記操作部材が操作前の位置に戻されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機の操作装置。
  5. 前記支持手段の所定個所が前記保持手段により保持されたときの前記操作部材の移動方向とは逆方向に前記操作部材を移動させることにより、前記保持手段に前記所定個所を保持された前記支持手段が前記移動前の位置に戻され、前記操作部材が操作前の位置に戻されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機の操作装置。
  6. 前記保持手段は、
    移動した前記支持手段の所定個所を圧入して保持する構造であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の遊技機の操作装置。
  7. 前記支持手段の所定個所および前記保持手段の少なくとも一方は、弾性部材により構成されており、
    前記保持手段は、
    前記支持手段の所定個所を圧入する間隙と、
    この間隙に連通しており、その間隙から圧入された前記支持手段の所定個所を収容する収容部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の遊技機の操作装置。
  8. 前記支持手段の所定個所および前記保持手段の少なくとも一方は、弾性部材により構成されており、
    前記保持手段は、
    周面同士を対向させて配置されており、前記支持手段の所定個所を圧入する間隙が前記周面間に形成された一対の回転可能なローラと、
    前記間隙を通過した前記支持手段の所定個所を収容する収容部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の遊技機の操作装置。
  9. 前記支持手段は、
    前記操作部材が前端に取付けられた棒状部材と、この棒状部材の長手方向の途中を回動可能に軸支する軸支部材とを備え、前記操作部材を押し下げると、前記所定個所である前記棒状部材の後端が上昇するように構成されており、
    前記保持手段は、
    前記上昇した前記棒状部材の後端を保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の遊技機の操作装置。
  10. 複数種類の図柄が外周面に沿って表示された複数のリールを備えており、回転した各リールが停止したときに所定個所に停止表示された図柄が所定の図柄に揃った場合に賞媒体を払出す遊技機の操作装置であって、
    前記検出手段により、前記移動した前記支持手段が検出されたときに前記各リールが回転を開始するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の遊技機の操作装置。
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