JP4681524B2 - エンジン発電装置 - Google Patents
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Description
エンジン発電装置は、内部にエンジン及び発電機を収容したパッケージから構成される。エンジン発電装置は、パッケージ内部のエンジン及び発電機の廃熱を逃してやる必要がある。そのため、エンジン発電装置は、パッケージ内部に外部空気を通風するように通風構成を有している。
一方、パッケージ内部は、万が一燃料漏れが発生した場合に、パッケージ外部に影響を及ぼさないように、排水機構が構成されていない。つまり、一旦パッケージ内部に浸入した雨水は、外部に排水されないことになる。そのため、エンジン発電装置は、多様な雨水浸入の防止対策がとられている。
他方、現在エンジン発電装置は、パッケージが小型化されてきている。そのため、パッケージ内部の機器配置は、複雑化されている。つまり、簡易な構成にて、エンジン周囲発熱部への新鮮空気導入かつパッケージ内部へ雨水浸入防止できる通風構成が求められる。
そこで、解決しようとする問題は、エンジン発電装置において、簡易な構成にて、エンジン周囲への新鮮空気を導入し、かつパッケージ内部へ雨水浸入の防止を実現することである。
すなわち、邪魔板は、吸気開口部下端位置よりも高い位置まで突出しているため、雨水の下方からの吸気口への浸入を防止できる。また、排水板は、吸気開口部に浸入しようとする雨水を遮ることができる。ここで、排水板は、排水板によって遮られた雨水を、確実に下方へ滴下できる。このようにして、エンジン発電装置は、外部よりのパッケージ内部への雨水浸入を防止できる。
一方、冷却風は、吸気フード内部において、邪魔板によって上方に導かれ、吸気口上方にてパッケージ内部に導かれる。また、冷却風は、パッケージ内部において、排水板によって上方を流れ、中央付近において導風板によって下方に導かれる。このため、新鮮冷却空気が、エンジン周囲を積極的に通過することができる。このようにして、エンジンを効率良く冷却できる。
図1は本発明の実施例に係るエンジン発電装置の全体的な構成を示した側面図、図2はエンジン発電装置の吸気口周囲の構成を示す斜視図である。
ラジエータファン28は、プーリー(図示なし)を介して、エンジン20により駆動される。ラジエータ27は、ラジエータファン28が形成する通風によって、エンジン冷却水を冷却する装置である。また、ラジエータファン28が形成する通風は、ラジエータ27を冷却するのみならず、パッケージ10内部を通過して、エンジン20、発電機31等の発熱する機器を冷却する。パッケージ10内部の通風について、詳しくは後述する。
また、吸気管21は、パッケージ10内部の略中央部に吸気管入口21aを設けて、空気を吸気する。
一方、排気管22は、排気口17が開口されている側面に一端を取り付けた排気消音器23と接続されている。また、排気消音器23は、外部に突出した排気尾管24が接続されている。
エンジン発電装置1は、屋外設置される場合もある。そのため、例えば吸気口12又は排気口17から雨水の浸入があった際には、パッケージ10内部から浸入した雨水が排水されないことになる。パッケージ10内部に浸入した雨水は、機器を腐食する。そのため、エンジン発電装置1は、多様な雨水浸入の防止対策がとられている。
このような構成とすることで、吸気フード11の下方より取り込まれた空気は、吸気フード11内部を上向きに流れ、吸気口12に導かれる。
排水板13は、吸気口12の下辺からパッケージ10の内部に向けて斜め上方向に突出する形状とされている。なお、排水板13は、吸気口12と略同じ幅とし、断面視「く」字状に折り曲げられて、両側に吸気口12の面と直角な側面を形成することで、塵取り形状とされている。さらに、その両側から側方に縁部を形成して取付部を形成している。
邪魔板14は、吸気フード11内部において、パッケージ10の外側に向けて斜め上方向に突出する形状とされている。より具体的には、邪魔板14は、プレートを吸気口12の下部の外側より水平方向に突出してから斜め上方へ折り曲げられ、かつ延長上方に折り曲げられている。また、邪魔板14は、水平部の一側の底部に孔14aが設けられている。ここで、孔14aは、吸気口12の下端よりも低い位置に形成されている。一方、邪魔板14の縁すなわち突出した先端の高さは、吸気口12の下端より高い位置としている。
すなわち、新鮮空気は、吸気フード11の下方から導入される。そして、邪魔板14によって吸気フード11内部の上方に導かれる。さらに、吸気口12よりパッケージ内部に導かれた後は、排水板13によってパッケージ10の上方に導かれる。パッケージ10の上方を通過した新鮮空気は、制御盤32を乗り越えて、導風板15に衝突して、パッケージ10の中央部に導かれる(図1中の破線矢印)。
なお、吸気口12より導入される全ての空気が上記経路を通過するわけではない。一部の空気は、吸入口12から発電機31又は制御盤32を通過する。
このようにして、吸気フード11内に雨水が浸入した場合であっても、雨水の吸気口12への浸入を防止するのみならず、吸気フード11の外部へ確実に排水できる。
9 吸音材
10 パッケージ
11 吸気フード
12 吸気口
13 排水板
14 邪魔板
14a 孔
15 整流板
17 排気口
20 エンジン
31 発電機
32 制御盤
Claims (1)
- 吸気口及び排気口をパッケージの両側面に開口して内部に通風経路を構成し、
前記吸気口をパッケージ外側から被装し、下方に開口部を有する吸気フードと、
前記パッケージ内部の吸気口側に設けられた発電機と、
前記パッケージ内部の排気側に設けられたエンジンと、
前記発電機上方に設けられた制御盤と
を有するエンジン発電装置であって、
前記吸気口の下端において、パッケージ内部側の上斜め方向に突設する排水板と、
前記吸気口の下方において、パッケージ外部側の上斜め方向に突設し、その底部に排水穴を設け、その先端を前記吸気口の下端よりも高くした邪魔板と、
前記パッケージ天井部の略中央において、通風方向と垂直に下方に突設した整流板と
を備えることを特徴とするエンジン発電装置。
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