JP4681451B2 - Rho−キナーゼ阻害剤としてのヘテロアリールオキシ置換フェニルアミノピリミジン類 - Google Patents

Rho−キナーゼ阻害剤としてのヘテロアリールオキシ置換フェニルアミノピリミジン類 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、ヘテロアリールオキシ置換フェニルアミノピリミジン類、それらの製造方法、および、ヒトおよび動物の疾患、特に心血管障害の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。
細胞内カルシウム濃度の増大は、血管の筋系の収縮を開始させる主要な要因の1つである(Somlyo, A.P. and Himpens, B. FASEB J. 1989, 3, 2266-2276)。これは、最初に、例えばフェニレフリンまたはトロンボキサンA2などのアゴニストによりもたらされ、それは、ホスファチジルイノシトールカスケードの刺激後、筋小胞体からのカルシウム放出を引き起こす。上昇した細胞内カルシウムは、MLCキナーゼ(ミオシン軽鎖キナーゼ)を活性化し、それは、ミオシン分子のMLCサブユニットをリン酸化する (Kamm, K.H. and Stull, J.T., Annu. Rev. Pharmacol. Toxicol. 1985, 25, 593-603)。MLCのリン酸化は平滑筋の収縮を誘導し、細胞内カルシウム濃度の低減後のMLCの脱リン酸化は、血管の弛緩をもたらす。
カルシウム依存性MLCリン酸化に加えて、さらに、中心的であるがカルシウム非依存性である血管の緊張度の調節メカニズムがある。それは、Rho/Rhoキナーゼシグナル経路である(Noda, M. et al., FEBS Lett. 1995, 367, 246-250; Uehata, M. et al., Nature 1997, 389, 990-994; Fukata, Y. et al., Trends in Pharmacological Sciences 2001, 22, 32-39)。例えば、フェニレフリンまたはトロンボキサンA2などのアゴニストのそれらの受容体への結合は、小型Gタンパク質Rhoの活性化をもたらし、それは次いでRhoキナーゼと相互作用し、活性化する。活性化されたRhoキナーゼは、ミオシンホスファターゼのサブユニットのリン酸化に続きその酵素を阻害する。同時に、Rhoキナーゼは、MLCキナーゼによってもリン酸化される位置でMLCをリン酸化する。ミオシンホスファターゼの阻害およびMLCのリン酸化は、血管の筋系の収縮を誘導する。対照的に、Rhoキナーゼの阻害は、血管の弛緩を導く。従って、Rhoキナーゼの阻害剤は、血圧を下げ、冠血管の灌流を増大させる。
加えて、Rhoキナーゼの阻害剤は、腫瘍細胞の増殖と転移の阻害を引き起こし (Itoh et al. Nat. Med. 1999, 5, 221; Somlyo et al. Biochem. Biophys. Res. Commun. 2000, 269, 652)、そして血管新生を阻害する(Uchida et al. Biochem. Biophys. Res. Commun. 2000, 269, 633; Gingras et al. Biochem. J. 2000, 348 Vol. 2, 273)。
類似構造の化合物が、他の適応症または他の作用メカニズムについて知られている。かくして、例えば、US3478030およびUS3432493は、冠血管の灌流を増やすがカルボアンヒドラーゼ(carboanhydrase)阻害剤として作用する能力のある置換アミノピリミジン類を記載している(J. Chem. Inf. Comp. Sciences 2002, 42, 94-102)。他のピリミジン誘導体は、抗癌および抗HIV剤(Debi, M.; Indian J. Exp. Biol. 1997, 35, 1208-1213)として、またはcdk2阻害剤(WO−A01/64654)として記載されてきた。
本発明の目的は、障害、特に心血管障害を処置するための医薬を提供することである。
本発明は、式(I)
Figure 0004681451
式中、
Aは、
Figure 0004681451
[式中、Xは、NまたはC−Hを表し、
Yは、N−R、OまたはSを表し
(式中、Rは、水素、ベンジル、フェニル、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよい)、
Zは、NまたはC−Hを表し、
は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキルアミノまたはW−Rを表し
(式中、Wは、NH、Oまたは結合を表し、Rは、上記定義の通りである)、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]
の基を表し、
およびRは、相互に独立して、水素、ハロゲンまたはシアノを表し、
およびRは、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
[ここで、シクロアルキル、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C10)−アリール、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル置換されていることもある(C−C)−シクロアルキル、ハロゲン置換されていることもある(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)]
(C−C10)−アリール、(C−C10)−アリールオキシ、5員ないし10員のヘテロアリール、5員ないし10員のヘテロアリールオキシ、炭素原子を介して結合している5員ないし10員の複素環
[ここで、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよび複素環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル置換されていてもよい(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノまたは5員もしくは6員の複素環により置換されていてもよい]
NR1011
[式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し、
ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員ないし10員のヘテロアリールまたはNR1516により置換されていてもよく
(式中、R15およびR16は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
そして、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノ)により置換されていてもよい、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよい4員ないし6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、ヒドロキシル、カルボキシル、5員ないし7員の複素環(これは、環中に1個または2個のさらなるヘテロ原子Nおよび/またはOを含有していてもよく、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはNR1718により置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニルまたはNR1213により置換されていてもよい
(式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−アルカノイルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成し、
そして、R17およびR18は、相互に独立して、水素、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そしてフッ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式または三環式ヘテロ環を形成する]
およびC(=O)R14
[式中、R14は、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは5員ないし10員の単環式または二環式ヘテロ環(これは、窒素原子を介して結合しており、縮合環またはスピロ環であり、環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい)を表し、ここで、アルキルアミノは、5員または6員のヘテロ環により置換されていてもよい]
からなる群から選択される基を表す、
の化合物およびそれらの塩、水和物、塩の水和物および溶媒和物を提供する。
本発明による化合物は、式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物;後述の式(I)に包含される化合物が、まだ塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではなくても、式(I)に包含される後述の式の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、実施態様として後述され、式(I)に包含される化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明による化合物は、それらの構造に依存して、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在できる。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物に関する。立体異性的に均一な成分は、そのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から既知のやり方で単離できる。
本発明はまた、化合物の構造に依存して、化合物の互変体にも関する。
本発明に関して、好ましいは、本発明による化合物の生理的に許容し得る塩である。
化合物(I)の生理的に許容し得る塩には、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、トリフルオロ酢酸および安息香酸の塩が包含される。
化合物(I)の生理的に許容し得る塩には、また、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン類(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩などの、慣用の塩基の塩も含まれる。
本発明に関して、溶媒和物は、固体または液体状態で溶媒分子との配位により錯体を形成する化合物の形態である。水和物は、配位が水とのものである、溶媒和物の特別な形態である。
本発明に関して、置換基は、断りのない限り以下に定義する通りである:
アルキル自体、並びにアルコキシ、アルカノイル、アルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノおよびアルカノイルアミノ中の「アルコ(アルカ)」および「アルキル」は、一般的に1個ないし6個、好ましくは1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基、例えば、そして好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルを表す。
例えば、そして好ましくは、アルコキシは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシを表す。
例えば、そして好ましくは、アルカノイルは、アセチルおよびプロパノイルを表す。
アルキルアミノは、1個または2個のアルキル置換基(相互に独立して選択される)を有するアルキルアミノ基、例えば、そして好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジイソプロピルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−t−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノを表す。例えば、C−C−アルキルアミノは、1個ないし4個の炭素原子を有するモノアルキルアミノ基を表すか、または各アルキル置換基につき1個ないし4個の炭素原子を有するジアルキルアミノ基を表す。
例えば、そして好ましくは、アルコキシカルボニルは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルを表す。
例えば、そして好ましくは、アルコキシカルボニルアミノは、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、n−プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、n−ペントキシカルボニルアミノおよびn−ヘキソキシカルボニルアミノを表す。
例えば、そして好ましくは、アルカノイルアミノは、アセチルアミノおよびエチルカルボニルアミノを表す。
シクロアルキルは、一般的に3個ないし8個、好ましくは5個ないし7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、例えば、そして好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを表す。
アリール自体、およびアリールオキシ中のものは、一般的に6個ないし14個の炭素原子を有する単環式ないし三環式の芳香族性炭素環式基;例えば、そして好ましくは、フェニル、ナフチルおよびフェナントレニルを表す。
例えば、そして好ましくは、アリールオキシは、フェニルオキシおよびナフチルオキシを表す。
ヘテロアリール自体、およびヘテロアリールオキシ中のものは、一般的に5個ないし10個、好ましくは5個ないし6個の環原子を有し、S、OおよびNからなる群から5個まで、好ましくは4個までのヘテロ原子を有する、芳香族性の単環式または二環式の基、例えば、そして好ましくは、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニルを表す。
例えば、そして好ましくは、ヘテロアリールオキシは、ピリジルオキシ、ピリミジルオキシ、インドリルオキシ、インダゾリルオキシを表す。
複素環およびヘテロ環は、4個ないし10個、一般的に5個ないし8個、好ましくは5個または6個の環原子を有し、N、O、S、SO、SOからなる群から3個まで、好ましくは2個までのヘテロ原子および/またはヘテロ基を有する、単環式または多環式、好ましくは単環式または二環式の、非芳香族性複素環式基を表す。複素環基は、飽和であっても部分不飽和であってもよい。O、NおよびSからなる群から2個までのヘテロ原子を有する5員または6員の単環式飽和複素環基、例えば、そして好ましくは、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチエニル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリニル、ピラニル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、チオピラニル、モルホリン−1−イル、モルホリン−2−イル、モルホリン−3−イル、ペルヒドロアゼピニル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イルが好ましい。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を表す。
本発明による化合物中の基が置換されている場合、その基は、断りのない限り、同一かまたは異なる置換基により1または多置換されていてもよい。3個までの同一かまたは異なる置換基による置換が好ましい。1個の置換基による置換が、ことさら特に好ましい。
式中、
Aが、
Figure 0004681451
[式中、Rは、水素、(C−C)−アルキルまたはNH−Rを表し、
は、水素または(C−C)−アルキルを表し、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]
の基を表し、
およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
およびRが、相互に独立して、水素またはフッ素を表し、
が、水素、塩素、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
[ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシカルボニル、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル置換されていることもある(C−C)−シクロアルキル、ハロゲン置換されていることもあるフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジン環を形成し、これらの環は、(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)]
(C−C10)−アリール、5員または6員のヘテロアリール、炭素原子を介して結合している5員または6員の複素環
[ここで、アリール、ヘテロアリールおよび複素環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノまたは6員の複素環により置換されていてもよい]
NR1011
[式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表し、
ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、フェニル、5員または6員のヘテロアリールまたはNR1516により置換されていてもよく
(式中、R15およびR16は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジン環を形成し、これらの環は、(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)、
そして、フェニルおよびヘテロアリールは、フッ素、塩素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノにより置換されていてもよい、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよい4員ないし6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、ヒドロキシル、カルボキシル、5員ないし7員の複素環(これは、環中に1個または2個のさらなるヘテロ原子Nおよび/またはOを含有していてもよく、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはNR1718により置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニルまたはNR1213により置換されていてもよい
(式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素または(C−C)−アルキルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成し、
そして、R17およびR18は、相互に独立して、水素、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキルまたはフェニルを表すか、または、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン環を形成する)、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式または三環式ヘテロ環を形成する]
およびC(=O)R14
[式中、R14は、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは5員ないし10員の単環式または二環式ヘテロ環(これは、窒素原子を介して結合しており、縮合環またはスピロ環であり、環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい)を表し、ここで、アルキルアミノは、5員または6員のヘテロ環により置換されていてもよい]
からなる群から選択される基を表す、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、水和物、塩の水和物および溶媒和物が好ましい。
式中、
Aが、
Figure 0004681451
[式中、Rは、水素またはメチルを表し、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]
の基を表し、
およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
およびRが、水素を表し、
が、水素、塩素、シクロヘキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
[ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、メチル置換されていることもあるシクロペンチルまたはフッ素置換されていることもあるフェニルを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン、2−メチルピペリジンまたは2,6−ジメチルピペリジン環を形成する)]
フェニル、ピリジル、ピロリル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピロリジン−2−イル
[ここで、フェニル、ピリジルおよびピロリルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、ジメチルアミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよく、そして、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イルおよびピロリジン−2−イルは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、メチルカルボニルまたはエチルカルボニルにより置換されていてもよい]
NR1011
[式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシシクロヘキシル、2−アミノシクロヘキシル、フェニル、ピリジルまたはピラゾリルを表し、
ここで、フェニルおよびピリジルは、塩素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、メチルまたはメトキシにより置換されていてもよい、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン、3−メチルピペラジン、3,5−ジメチルピペラジン、4−イソブチルピペラジン、モルホリン、ピロリジン、3−アミノピロリジン、3−メチルアミノピロリジン、3−(N,N−ジメチルアミノ)ピロリジン、2−アミノメチルピロリジン、3−ヒドロキシピロリジン、2−ヒドロキシメチルピロリジンまたは2−メトキシメチルピロリジン環または
Figure 0004681451
式中、*は、ピリミジン環への結合点を示す、
の基を形成する]、
およびC(=O)R14
[式中、R14は、メトキシ、ピペリジニル−N−エチルアミノ、ピペリジニルまたはピペラジニルを表す]
からなる群から選択される基を表す、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、水和物、塩の水和物および溶媒和物が特に好ましい。
式中、
Aが、
Figure 0004681451
[式中、Rは、水素またはメチルを表し、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]、
の基を表す、式(I)の化合物も特に好ましい。
式中、Rがフッ素を表す、式(I)の化合物も特に好ましい。
式中、Rがフッ素または水素を表す、式(I)の化合物も特に好ましい。
式中、RおよびRが水素を表す、式(I)の化合物も特に好ましい。
上記の好ましい範囲の2つまたはそれ以上の組合せが、ことさら特に好ましい。
本発明は、式中、
Aが、
Figure 0004681451
[式中、Xは、NまたはC−Hを表し、
Yは、N−R、OまたはSを表し
(式中、Rは、水素、ベンジル、フェニル、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよい)、
Zは、NまたはC−Hを表し、
は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキルアミノまたはW−Rを表し
(式中、Wは、NH、Oまたは結合を表し、Rは、上記定義の通りである)、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]、
の基を表し、
およびRが、相互に独立して、水素、ハロゲンまたはシアノを表し、
およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
が、ヒドロキシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル
[ここで、アルキル、アルコキシおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリールまたはNRにより置換されていてもよい
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキルまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)]
(C−C10)−アリール、(C−C10)−アリールオキシ、5員ないし10員のヘテロアリール、5員ないし10員のヘテロアリールオキシ
[ここで、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシは、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノまたは(C−C)−アルコキシカルボニルアミノにより置換されていてもよい]
およびNR1011
[式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し、
ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員ないし10員のヘテロアリールまたはNRにより置換されていてもよく(式中、RおよびRは、上記定義の通りである)、
そして、アリールおよびヘテロアリールは、フッ素、塩素、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノにより置換されていてもよい、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5員または6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、カルボキシル、1,1−ジオキシエチレン、5員または6員の複素環(これは、1個または2個のヘテロ原子Nおよび/またはOを有し、(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシル置換もしくは(C−C)−アルコキシ置換(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたはNR1213により置換されていてもよい
(式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−アルカノイルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そしてフッ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式ヘテロ環を形成する]
からなる群から選択される基を表す、
である式(I)の化合物、およびそれらの塩、水和物、塩の水和物および溶媒和物を提供する。
式中、
Aが、
Figure 0004681451
[式中、Rは、水素、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、フッ素、塩素またはNH−Rを表し、
は、フッ素、ヒドロキシル、メトキシ、(C−C)−アルキルアミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよい水素または(C−C)−アルキルを表し、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]、
の基を表し、
およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
およびRが、水素を表し、
が、ヒドロキシル、塩素、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−シクロアルキル
[ここで、アルキル、アルコキシおよびシクロアルキルは、NRにより置換されていてもよい
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラジンまたはN−メチルピペラジン環を形成する)]
(C−C10)−アリール、(C−C10)−アリールオキシ、5員ないし10員のヘテロアリール、5員ないし10員のヘテロアリールオキシ
[ここで、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシは、フッ素、塩素、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノまたは(C−C)−アルコキシカルボニルアミノにより置換されていてもよい]
およびNR1011
[式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し、
ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員ないし10員のヘテロアリールまたはNRにより置換されていてもよく(式中、RおよびRは、上記定義の通りである)、
そして、アリールおよびヘテロアリールは、フッ素、塩素、アミノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノにより置換されていてもよい、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5員または6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、カルボキシル、1,1−ジオキシエチレン、5員または6員の複素環(これは、1個または2個のヘテロ原子Nおよび/またはOを有し、(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、ヒドロキシル置換もしくは(C−C)−アルコキシ置換(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたはNR1213により置換されていてもよい
(式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−アルカノイルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
または、
10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そしてフッ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式ヘテロ環を形成する]
からなる群から選択される基を表す、
である式(I)の化合物並びにそれらの塩、水和物、塩の水和物および溶媒和物が好ましい。
式中、
Aが、
Figure 0004681451
[式中、Rは、水素またはアミノを表し、
そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]、
の基を表し、
およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
およびRが水素を表し、
が、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
[ここで、アルキルおよびアルコキシは、アミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよい]、
フェニル、フェノキシ、ピリジル、ピリジルオキシ
[ここで、フェニル、フェノキシ、ピリジルおよびピリジルオキシは、フッ素、塩素、アミノ、メチルまたはNH−CO−CHにより置換されていてもよい]、
およびNR1011
[式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、2−アミノシクロヘキシル、ピリジルまたはアミノピリジルを表すか、または、R10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン、N−メチルピペラジンまたはN−イソプロピルピペラジン環または
Figure 0004681451
(式中、*は、ピリミジン環への結合点を示す)の基を形成する]、
からなる群から選択される基を表す、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、水和物、塩の水和物および溶媒和物が特に好ましい。
本発明はまた、以下のいずれかを特徴とする式(I)の化合物の製造方法も提供する;
[A]式(II)
Figure 0004681451
式中、A、R、R、RおよびRは、上記定義の通りである、
の化合物を、式(III)
Figure 0004681451
式中、Rは、上記定義の通りであり、そして、
は、水素、B(OH)または
Figure 0004681451
などのボロン酸エステルを表す、
の化合物と反応させる、
または、
[B]式(IV)
Figure 0004681451
式中、Rは、上記定義の通りである、
の化合物を、式(V)
Figure 0004681451
式中、A、R、R、RおよびRは、上記定義の通りである、
の化合物と反応させて、
式(I)の化合物を得る。
工程段階[A]において、Xが水素を表すならば、反応は、適するならば塩基の存在下、不活性溶媒中、大気圧下、20℃ないし溶媒の還流の温度範囲で、もしくは加圧下、オートクレーブ中、溶媒の沸点より高く250℃までの温度で、または融解状態でそのまま実行する。
不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールもしくは2−エチルヘキサノールなどのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドもしくはN−メチルピロリドンなどのN−アルキル化カルボキサミド類、ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド類、またはアセトニトリルもしくはピリジンなどの他の溶媒である。エタノール、ブタノール、2−エチルヘキサノール、N−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミドが好ましい。
塩基は、例えば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、またはナトリウムtert−ブトキシドもしくはカリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド、または炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、またはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、またはDBU、トリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの他の塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンである。
工程段階[A]において、XがB(OH)、または、例えばボロン酸エステルなどの同等の基を表すならば、式(I)の化合物への変換は、一般的に、不活性溶媒中、遷移金属触媒の存在下、塩基の存在下、好ましくは70℃ないし150℃の温度範囲で、大気圧で実行する。
不活性溶媒は、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランもしくは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、キシレンまたはトルエンなどの炭化水素類、ニトロベンゼンなどのニトロ芳香族性化合物、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのN−アルキル化されていることもあるカルボキサミド類、ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド類、またはN−メチルピロリドンなどの環状ラクタム類である。適するならば、溶媒は、エタノールまたは水を添加して使用する。好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタンおよびトルエン/エタノールである。
遷移金属触媒として好ましいのは、パラジウム(0)またはパラジウム(II)化合物、特にビス(ジフェニルホスファンフェロセニル)パラジウム(II)クロリド、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムまたはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。
塩基として好ましいのは、適するならば水性溶液形態での、ナトリウムtert−ブトキシドまたはカリウムtert−ブトキシド、または酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属塩である。
工程段階[B]において、式(I)の化合物への変換は、水性塩酸溶液中、好ましくは70℃ないし110℃の温度範囲で、大気圧で実行する。
工程段階[A]の式(II)の化合物を製造するには、式(V)の化合物を、式(VI)
Figure 0004681451
の化合物と、工程段階[B]について記載した反応条件下で反応させる。
工程段階[B]の式(IV)の化合物を製造するには、式(VII)
Figure 0004681451
式中、Rは上記定義の通りである、
の化合物を、塩化ホスホリル中、0.01ないし1当量のジメチルホルムアミドまたはN,N−ジメチルアニリンまたはN,N−ジエチルアニリンを添加して、好ましくは50℃ないし溶媒の還流温度の温度範囲で、大気圧で反応させる。
他の変法では、式(IV)の化合物を製造するために、式(VI)の化合物を、式(III)の化合物と、工程段階[A]について記載した反応条件下で反応させる。
式(VII)の化合物を製造するために、式(VIII)
Figure 0004681451
式中、Rは、上記定義の通りであり、そして、
は、アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである、
の化合物を、式(IX)
Figure 0004681451
の化合物またはその塩、好ましくは炭酸塩と反応させる。
式(VIII)と(IX)の化合物の反応は、例えば、2段階で、最初にエタノール中の濃塩酸を用いて、好ましくは50℃ないし溶媒の還流の温度範囲で、大気圧で、次いで、水性水酸化ナトリウム溶液を用いて、好ましくは50℃ないし溶媒の還流の温度範囲で、大気圧で実行する。
工程段階[B]の式(V)の化合物を製造するために、式(X)
Figure 0004681451
式中、R、R、RおよびRは、上記定義の通りである、
の化合物を、式(XI)
Figure 0004681451
式中、Aは、上記定義の通りであり、そして、
は、ハロゲン、好ましくはフッ素または塩素を表す、
の化合物と反応させる。
がピリジン環に結合しているならば、Xは、ニトロ基を表してもよい。
この反応は、好ましくは、そのまま、塩基としての水酸化カリウムの存在下、融解状態で、200℃ないし280℃の温度で、または、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンまたはニトロベンゼンなどの不活性溶媒中、例えば水酸化カリウム、カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、120℃ないし280℃の温度で実行する。
あるいは、式(V)の化合物は、式(XII)
Figure 0004681451
式中、A、R、R、RおよびRは、上記定義の通りである、
の化合物を、還元剤と反応させることにより製造できる。
この反応は、一般的に、不活性溶媒中、好ましくは室温ないし溶媒の還流の温度範囲で、大気圧ないし3バールで実行する。
還元剤は、例えば、活性炭上のパラジウムおよび水素、活性炭上の酸化白金および水素、二塩化スズまたは三塩化チタンである;ヒドラジン水和物の存在下での活性炭上のパラジウムおよび水素、または活性炭上の酸化白金および水素が好ましい。
不活性溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノールもしくは2−エチルヘキサノールなどのアルコール類、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは鉱油留分などの炭化水素類、またはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルもしくはピリジンなどの他の溶媒である;好ましい溶媒は、エタノール、n−ブタノールおよび2−エチルヘキサノールである。
式(XII)の化合物を製造するために、式(XIII)
Figure 0004681451
式中、R、R、RおよびRは、上記定義の通りであり、そして、
は、ハロゲン、好ましくはフッ素または塩素である、
の化合物を、式(XIV)
Figure 0004681451
式中、Aは、上記定義の通りである、
の化合物と反応させる。
この反応は、一般的に、不活性溶媒中、適するならば塩基の存在下、好ましくは室温ないし溶媒の還流の温度範囲で、大気圧で実行する。
不活性溶媒は、例えば、塩化メチレン、トリクロロメタンもしくは1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフランもしくは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、またはアセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、2−ブタノンもしくはアセトニトリルなどの他の溶媒、好ましくはアセトニトリル、ジメチルホルムアミドまたは1,2−ジメトキシエタンである。
塩基は、例えば、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、または、ナトリウムメトキシドもしくはカリウムメトキシド、またはナトリウムエトキシドもしくはカリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシド、またはナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドもしくはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、またはブチルリチウムもしくはフェニルリチウムなどの有機金属化合物、または水素化ナトリウム、DBUなどの他の塩基、好ましくは、カリウムtert−ブトキシド、炭酸セシウム、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムである。
式(III)、(VI)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XIII)および(XIV)の化合物は、それ自体当業者に知られているか、または、慣用の文献にある方法により製造できる。
式(I)の化合物は、例えば酸化剤との反応により、さらに誘導体化できる。
本発明による化合物の製造は、以下の合成スキームにより例示説明できる。
Figure 0004681451
Figure 0004681451
本発明による化合物は、予測不可能な有用な薬理的および薬物動態的作用のスペクトルを有する。
従って、それらは、ヒトおよび動物における疾患の処置および/または予防用の医薬としての使用に適する。
本発明による化合物の医薬活性は、それらのRhoキナーゼ阻害剤としての作用により説明できる。
本発明はまた、障害、好ましくは心血管障害の処置および/または予防のための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明による化合物は、例えば、高血圧および心不全、安定および不安定狭心症などの心血管障害の、末梢および心臓の血管の障害の、不整脈の、心筋梗塞、卒中、一過性および虚血性発作、末梢循環の閉塞、くも膜下出血などの血栓性障害および虚血の予防および/または処置、例えば、血栓溶解療法、経皮経管的血管形成術(PTA)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、バイパス術の後の再狭窄の予防、そして動脈硬化症、喘息障害、COPDおよび泌尿生殖器系の疾患、例えば、前立腺肥大、勃起機能不全、女性の性機能不全、骨粗鬆症、胃不全麻痺および失禁の予防および/または処置に適する。
本発明による化合物は、さらに、癌、特に腫瘍の予防および/または処置に使用できる。
本発明に関して、腫瘍の定義には、良性と悪性の両方の腫瘍が含まれ、従って、例えば、良性新形成、異形性、過形成、および転移形成を伴う新形成も含まれる。腫瘍のさらなる例は、癌腫、肉腫、癌肉腫、造血器官の腫瘍、神経組織、例えば脳の腫瘍、または皮膚細胞の腫瘍である。腫瘍形成では、制御されない、または不適切に制御された細胞分裂が起こる。腫瘍は、局所的に制限され得るが、周囲の組織に浸潤し、リンパ系または血流により新しい場所へ転ずることもできる。従って、原発腫瘍と二次腫瘍がある。原発腫瘍は、それらが見つかる器官で元々形成されるものである。二次腫瘍は、転移形成により他の器官に転じ、そして新しい場所で広がったものである。
本発明は、障害、特に上述の症候群の予防および/または処置のための、本発明による化合物の使用も提供する。
本発明は、障害、特に上述の症候群の予防および/または処置用の医薬を製造するための、本発明による化合物の使用も提供する。
本発明は、心血管的に有効な量の本発明による化合物を使用する、障害、特に上述の障害の予防および/または処置方法も提供する。
本発明は、本発明による化合物および1またはそれ以上のさらなる活性化合物を含む、特に上述の障害の予防および/または処置用の医薬も提供する。
本発明による化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。この目的のために、それを適するやり方で、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、経皮で、結膜に、耳に、ステントとして、またはインプラントとして、投与できる。
これらの投与経路について、本発明の化合物は、適する投与形で投与できる。
経口投与に適するのは、本発明による化合物を迅速におよび/または修飾された形態で放出し、本発明による化合物を結晶性および/または無定形および/または溶解形態で含有する、先行技術に従って作用する投与形、例えば、錠剤(非被覆または被覆錠剤、例えば、本発明による化合物の放出を制御する腸溶性、低速溶解または不溶性被覆を有する錠剤)、口腔で迅速に崩壊する錠剤、またはフィルム/ウエハース(wafers)、カプセル剤、糖衣錠剤、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤および液剤である。
非経腸投与は、吸収段階を迂回して(静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、または、吸収を含めて(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)、行うことができる。非経腸投与のために、適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤および滅菌粉末剤形態の注射および点滴用製剤である。
他の投与経路に適するのは、例えば、吸入用医薬形態(なかんずく、粉末吸入器、ネブライザー)、点鼻薬/液、スプレー;舌、舌下または頬側投与用の錠剤またはカプセル剤、坐剤、耳および眼用製剤、女性器用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、震盪ローション)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、ミルク、ペースト、散剤またはインプラントである。
本発明による化合物は、それ自体既知のやり方で、上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性、医薬的に許容し得る補助剤を使用して行う。これらには、なかんずく、担体(例えば、微結晶性セルロース)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)、分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然バイオポリマー(例えば、アルブミン)、安定化剤(例えば、アスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色料(例えば、酸化鉄などの無機色素)または味および/または匂いの矯正剤(corrigen)が含まれる。
本発明はまた、少なくとも1種の本発明による化合物を、好ましくは1またはそれ以上の不活性、非毒性、医薬的に許容し得る補助剤と共に含む医薬、および上記目的のためのそれらの使用も提供する。
一般に、ヒトと獣医学の両方において、総量で24時間につき約0.01ないし約700、好ましくは0.01ないし100mg/kg体重の本発明による化合物を、適するならば複数の個別用量の形態で投与するのが、所望の結果を得るために有利であると判明した。個別用量は、本発明による化合物を、好ましくは約0.1ないし約80、特に0.1ないし30mg/kg体重の量で含有する。
これにも関わらず、適するならば、上述の量から逸脱することが必要なことがある、即ち、体重、投与経路、活性化合物に対する個体の反応、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に依存する。従って、上述の最小量より少なく使用して十分な場合があり、一方で上述の上限を超えなければならない場合もある。比較的大量に投与する場合、これらを一日にわたる数回の個別投与に分割するのが有利であり得る。
下記の試験および実施例におけるパーセントは、断りのない限り、重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度は、各場合で容積に基づく。
A.実施例
略号:
Figure 0004681451
HPLC、LCMSおよびGCMSの方法:
方法1(LC/MS)
器具:Micromass Platform LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;移動相A:水+0.05%蟻酸、移動相B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分90%A→4.0分10%A→6.0分10%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法2(LC/MS)
器具:HPLC Agilent Series 1100 を伴う Micromass Platform LCZ;カラム:Grom-SIL120 ODS-4 HE, 50 mm x 2.0 mm, 3 μm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸1ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸1ml;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:55℃、流速:0.8ml/分、UV検出:208−400nm
方法3(LC/MS)
器具:Finnigan MAT 900S, TSP: P4000, AS3000, UV3000HR;カラム:Symmetry C 18, 150 mm x 2.1 mm, 5.0 μm;移動相C:水、移動相B:水+35%強度塩酸0.3g、移動相A:アセトニトリル;勾配:0.0分2%A→2.5分95%A→5分95%A;オーブン:70℃;流速:1.2ml/分;UV検出:210nm
方法4(LC/MS)
器具:Micromass Quattro LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C18, 50 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;移動相A:アセトニトリル+0.1%蟻酸、移動相B:水+0.1%蟻酸;勾配:0.0分10%A→4.0分90%A→6.0分90%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法5(LC/MS)
器具:HPLC Agilent Series 1100 を伴うMicromass Quattro LCZ;カラム:UPTISPHERE HDO, 50 mm x 2.0 mm, 3 μm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸1ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸1ml;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:55℃、流速:0.8ml/分、UV検出:208−400nm
方法6(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:Waters Alliance 2790;カラム:Uptisphere C 18, 50 mm x 2.0 mm, 3.0 μm;移動相B:アセトニトリル+0.05%蟻酸、移動相A:水+0.05%蟻酸;勾配:0.0分5%B→2.0分40%B→4.5分90%B→5.5分90%B;オーブン:45℃;流速:0.0分0.75ml/分→4.5分0.75ml/分→5.5分1.25ml/分;UV検出:210nm
方法7(HPLC)
器具:DAD 検出を伴うHP 1100;カラム:Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;移動相A:HClO 5ml/水1l、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、6.5分90%B;流速:0.75ml/分;温度:30℃;UV検出:210nm
方法8(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:Waters Alliance 2790;カラム:Grom-Sil 120 ODS-4 HE 50 mm x 2 mm, 3.0 μm;移動相B:アセトニトリル+0.05%蟻酸、移動相A:水+0.05%蟻酸;勾配:0.0分5%B→2.0分40%B→4.5分90%B→5.5分90%B;オーブン:45℃;流速:0.0分0.75ml/分→4.5分0.75ml/分→5.5分1.25ml/分;UV検出:210nm
方法9(LC/MS)
器具:HPLC Agilent Series 1100を伴うMicromass Quattro LCZ;カラム:Grom-SIL120 ODS-4 HE, 50 mm x 2.0 mm, 3 μm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸1ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸1ml;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:55℃、流速:0.8ml/分、UV検出:208−400nm
方法10(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:HP 1100 Series; UV DAD;カラム:Grom-Sil 120 ODS-4 HE 50 mm x 2 mm, 3.0 μm;移動相A:水+50%強度蟻酸500μl/l、移動相B:アセトニトリル+50%強度蟻酸500μl/l;勾配:0.0分0%B→2.9分70%B→3.1分90%B→4.5分90%B;オーブン:50℃、流速:0.8ml/分、UV検出:210nm
方法11(HPLC)
器具:DAD 検出を伴うHP 1100;カラム:Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;移動相A:HClO 5ml/水1l、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、9分90%B;流速:0.75ml/分、温度:30℃、UV検出:210nm
方法12(LC/MS)
器具:HPLC Agilent Series 1100 を伴う Micromass Platform LCZ;カラム:Grom-SIL120 ODS-4 HE, 50 mm x 2.0 mm, 3 μm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸1ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸1ml;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:55℃、流速:0.8ml/分、UV検出:210nm
方法13(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:HP 1100 Series; UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro- RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A 流速1ml/分→2.5分30%A 流速2ml/分→3.0分5%A 流速2ml/分→4.5分5%A 流速2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm
方法14(LC/MS)
器具:HPLC Agilent Series 1100 を伴う Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro- RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A 流速1ml/分→2.5分30%A 流速2ml/分→3.0分5%A 流速2ml/分→4.5分5%A 流速2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm
方法15(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro- RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A 流速1ml/分→2.5分30%A 流速2ml/分→3.0分5%A 流速2ml/分→4.5分5%A 流速2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm
方法16(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:Waters Alliance 2795;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 50 mm x 4.6 mm;移動相A:水+50%強度蟻酸500μl/l;移動相B:アセトニトリル+50%強度蟻酸500μl/l;勾配:0.0分10%B→3.0分95%B→4.0分95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分1.0ml/分、3.0分3.0ml/分、4.0分3.0ml/分;UV検出:210nm
方法17(LC/MS)
器具:HPLC Agilent Series 1100 を伴う Micromass Platform LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro- RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A 流速1ml/分→2.5分30%A 流速2ml/分→3.0分5%A 流速2ml/分→4.5分5%A 流速2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm
方法18(LC/MS)
器具MS:Micromass ZQ;器具HPLC:HP 1100 Series; UV DAD;カラム:Grom-Sil 120 ODS-4 HE 50 mm x 2 mm, 3.0 μm;移動相A:水+50%強度蟻酸500μl/l、移動相B:アセトニトリル+50%強度蟻酸500μl/l;勾配:0.0分70%B→4.5分90%B;オーブン:50℃、流速:0.8ml/分、UV検出:210nm
分取HPLC
カラム:YMC Gel ODS-AQ S-5 / 15 μM, 250 mm x 30 mm、移動相A:水、移動相B:アセトニトリル;勾配:0.00分30%B→3.00分30%B→34.0分95%B→38.0分30%B;温度:室温;流速:50ml/分;UV検出
出発物質
実施例I
3−メチル−1H−インダゾール−4−オール
Figure 0004681451
ヒドラジン水和物526mg(10.5mmol)および氷酢酸1mlを、2,6−ジヒドロキシアセトフェノン800mg(5.26mmol)に添加する。110℃で15分間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却する。ポリリン酸6mlの添加後、混合物を120℃で20分間加熱する。室温に冷却後、無水酢酸0.8g(7.89mmol)を滴下して添加する。混合物をもう一度120℃で20分間加熱する。室温に冷却した反応混合物を、次いで氷に注ぐ。1N水酸化ナトリウム溶液を使用して混合物を中和し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を水で2回洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で除去する。生成物をカラムクロマトグラフィーで精製する。使用した移動相は、シクロヘキサンと酢酸エチルの混合物(1:1)である。
収量:429mg(55%)
LC−MS(方法1):R=1.8分
MS(ESIpos.):m/z=149(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ= 2.54 (s, 3H), 6.31 (d, 1H), 6.79 (d, 1H), 7.02 (t, 1H), 9.84 (s, 1H), 12.3 (s, 1H).
実施例II
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−3−メチル−1H−インダゾール
Figure 0004681451
3,4−ジフルオロニトロベンゼン100mg(0.63mmol)、3−メチル−1H−インダゾール−4−オール(実施例I由来)93.1mg(0.63mmol)および炭酸カリウム95.6mg(0.69mmol)を、無水ジメチルホルムアミド5mlに懸濁し、50℃で5時間撹拌する。次いで、反応溶液を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製する。使用した移動相は、シクロヘキサンと酢酸エチルの混合物(1:1)である。
収量:93mg(51.5%)
LC−MS(方法2):R=3.7分
MS(ESIpos.):m/z=288(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.36 (s, 3H), 6.73 (dd, 1H), 7.07 (t, 1H), 7.37 (m, 2H), 8.06 (m, 1H), 8.37 (dd, 1H), 13.06 (s, 1H).
実施例III
3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−インダゾール−4−イル)オキシ]フェニルアミン
Figure 0004681451
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−3−メチル−1H−インダゾール(実施例II由来)75mg(0.26mmol)を、エタノール3mlに溶解し、ヒドラジン水和物261mg(5.22mmol)および活性炭上の10%パラジウム10mgを添加する。混合物を80℃で2時間加熱し、次いで珪藻土を通して濾過する。濾液を減圧下で濃縮する。
収量:65mg(96.8%)
LC−MS(方法5):R=3.23分
MS(ESIpos.):m/z=258(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.61 (s, 3H), 5.32 (s, 2H), 6.06 (d, 1H), 6.41 (dd, 1H), 6.52 (dd, 1H), 6.96 (t, 1H), 7.08 (m, 2H), 12.63 (s, 1H).
実施例IV
4−メトキシ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン
Figure 0004681451
アセトヒドロキサム酸709.5mg(9.45mmol)を最初に無水ジメチルホルムアミド8mlに加え、カリウムtert−ブトキシド1.06g(9.45mmol)を室温で添加する。40分間撹拌した後、2−フルオロ−6−メトキシベンゾニトリル1g(6.62mmol)を添加する。混合物を60℃で16時間加熱する。次いで、飽和塩化ナトリウム溶液20mlを反応混合物に添加する。沈殿した結晶を吸引濾過し、水で洗浄する。
収量:358mg(23%)
LC−MS(方法6):R=2.59分
MS(ESIpos.):m/z=165(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 3.91 (s, 3H), 5.91 (s, 2H), 6.71 (d, 1H), 6.98 (d, 1H), 7.43 (t, 1H).
実施例V
3−アミノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−オール
Figure 0004681451
4−メトキシ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン(実施例IV由来)250mg(1.52mmol)を、無水塩化メチレン5mlに溶解し、塩化メチレン中の1M三臭化ホウ素溶液7.6ml(7.6mmol)をアルゴン下で添加する。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで注意深く水で加水分解する。沈殿を濾過し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させる。
収量:195mg(85.3%)
LC−MS(方法6):R=1.78分
MS(ESIpos.):m/z=151(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 5.90 (s, 2H), 6.70 (d, 1H), 6.97 (d, 1H), 7.42 (t, 1H).
実施例VI
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン
Figure 0004681451
3−アミノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−オール(実施例V由来)94.37mg(0.63mmol)、3,4−ジフルオロニトロベンゼン100mg(0.63mmol)および炭酸カリウム95.56mg(0.69mmol)を、無水ジメチルホルムアミド3mlに懸濁し、室温で16時間撹拌する。次いで、反応溶液を水で希釈し、沈殿を濾過する。生成物を高真空下で乾燥させる。
収量:151mg(83.1%)
LC−MS(方法2):R=3.5分
MS(ESIpos.):m/z=290(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 6.15 (s, 2H), 6.64 (d, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.49 (m, 2H), 8.14 (m, 1H), 8.39 (dd, 1H).
実施例VII
4−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン
Figure 0004681451
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン(実施例VI由来)120mg(0.41mmol)および塩化スズ(II)二水和物468mg(2.07mmol)を、酢酸エチル8mlに溶解し、70℃で4時間加熱する。室温に冷却後、飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用して反応溶液をpH9に合わせ、無色沈殿を得る。珪藻土5gを懸濁液に添加し、混合物を濾過する。濾液を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下で除去し、生成物を得る。
収量:102mg(94.8%)
LC−MS(方法2):R=2.95分
MS(ESIpos.):m/z=260(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 5.40 (s, 2H), 6.03 (s, 2H), 6.24 (d, 1H), 6.43 (m, 1H), 6.46 (dd, 1H), 7.04 (m, 2H), 7.34 (t, 1H).
実施例VIII
1H−インダゾール−6−オール
Figure 0004681451
希硫酸(HO52.8ml中の濃硫酸8ml)を、6−アミノインダゾール8.00g(60.1mmol)に添加し、混合物を0℃に冷却する。水性亜硝酸ナトリウム溶液(水12.8ml中の亜硝酸ナトリウム4.48g)をゆっくりと滴下して添加する。混合物を0℃で1時間撹拌する。ホウ酸5.60g(90.6mmol)およびさらなる希硫酸8mlの添加後、混合物を還流下で15分間加熱する。反応溶液を冷却し、25%強度アンモニア溶液を使用して中和する。沈殿した固体を吸引濾過し、水中で沸騰させる。混合物を熱いまま濾過する。濾液を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。
収量:5.15g(58%)
LC−MS(方法2):R=2.25分
MS(ESIpos.):m/z=134(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.62 (dd, 1H), 6.77 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.88 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 12.58 (s, 1H).
実施例IX
5−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1H−インダゾール
Figure 0004681451
5−ヒドロキシインダゾール5.00g(37.3mmol)を無水DMF40mlに溶解する。3,4−ジフルオロニトロベンゼン5.93g(37.3mmol)および炭酸カリウム5.15g(37.3mmol)を添加し、混合物を40℃で終夜撹拌する。後処理に、珪藻土を通して混合物を吸引濾過し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。シクロヘキサン/酢酸エチル3:1→1:1→1:2を使用してシリカゲルで残渣を2回クロマトグラフィーし、次いで分取HPLCにより精製する。
収量:4.02g(39%)
MS(ESIpos.):m/z=274(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 6.98 (t, 1H), 7.22 (dd, 1H), 7.58 - 7.69 (m, 2H), 7.95 - 8.12 (m, 2H), 8.33 (dd, 1H), 13.20 - 13.36 (br. s, 1H).
以下の化合物は、同様のやり方で製造する:
Figure 0004681451
実施例XII
5−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1H−インダゾール
Figure 0004681451
5−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1H−インダゾール(実施例IX由来)1.96g(7.17mmol)を、エタノール50mlに溶解する。酸化白金(IV)0.16g(0.71mmol)を添加し、混合物を、室温、大気圧下で2時間水素化する。後処理に、珪藻土を通して混合物を吸引濾過し、濾過ケークをエタノールで洗浄し、濾液を濃縮する。
収量:1.66g(95%)
MS(ESIpos.):m/z=244(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 5.26 (s, 2H), 6.39 (dd, 1H), 6.49 (dd, 1H), 6.88 (t, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.08 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.90 (s, 1H), 12.83 - 13.04, (br. s, 1H).
以下の化合物は、同様のやり方で製造する:
Figure 0004681451
実施例XV
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド
Figure 0004681451
3−クロロ過安息香酸539.7g(2.35mol)を、ジクロロメタン6.11lに溶解し、分離する水を除去する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、0℃に冷却する。次いで、ジクロロメタン1.00l中の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン163g(1.38mol)の溶液を添加し、温度を室温に上昇させる。2時間後、形成された沈殿を再溶解するのに十分なメタノールを添加する。シリカゲルを通して混合物を濾過し(移動相:ジクロロメタン/メタノール95:5)、生成物画分を高真空下での濃縮の後乾燥させる。
収量:145g(75%)
HPLC(方法7):R=2.02分
MS(ESIpos.):m/z=135(M+H)、152(M+NH4)、269(2M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ= 6.58 (d, 1H), 7.07 (dd, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 12.42 - 12.64 (br. s, 1H).
実施例XVI
4−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド
Figure 0004681451
示差熱分析の結果に基づき、下記よりも大きいスケールで反応を実行することは推奨されない。
トリフルオロ酢酸160ml中の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(実施例XV由来)20.0g(149mmol)の溶液を、室温に冷却する。次いで、65%強度硝酸69.3mlをゆっくりと滴下して添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。混合物を氷に注ぎ、45%強度水酸化ナトリウム溶液を使用してpHを8−9に合わせる。沈殿を吸引濾過し、水で洗浄する。上記のサイズのバッチ4つ、および同様に実行した13gのバッチの冷却した生成物を合わせ、一緒に精製する。粗生成物を水に懸濁し、2N水酸化ナトリウム溶液を使用してpH8−9に合わせる。10分間撹拌した後、沈殿を吸引濾過し、高真空下で乾燥させる。
収量:29.7g(24%)
HPLC(方法7):R=3.02分
MS(ESIpos.):m/z=180(M+H)、197(M+NH4)、359(2M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 7.03 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.03 (d, 1H), 8.31 (d, 1H), 13.22 - 13.41 (br. s, 1H).
実施例XVII
4−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 0004681451
鉄粉末9.35g(167mmol)を、酢酸225ml中の4−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(実施例XVI由来)3.00g(16.8mmol)の溶液に添加し、混合物を還流下で2時間加熱する。2つのそのようなバッチの粗製混合物を合わせ、一緒にさらに後処理する。固体を分離し、酢酸50mlおよびテトラヒドロフラン100mlで洗浄する。ロータリーエバポレーターを使用して、濾液を乾燥するまで濃縮する。残渣を水50mlで希釈し、45%強度水酸化ナトリウム溶液を使用して溶液をアルカリ性にする。次いで、ジクロロメタンを添加し、珪藻土を通して混合物を吸引濾過する。濾液を各回100mlのジクロロメタンで6回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して蒸発乾固する。残渣を高真空下で乾燥させる。さらなる精製のために、残渣をテトラヒドロフランでトリチュレートし、固体を吸引濾過する。濾液を濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶かし、乾燥させ、濃縮する。
収量:3.5g(78%)
MS(ESIpos.):m/z=134(M+H),267(2M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.05 (s, 2H), 6.09 (d, 1H), 6.47 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 10.90 - 11.28 (br. s, 1H).
実施例XVIII
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 0004681451
4−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XVII由来)750mg(5.63mmol)を、氷酢酸67.5mlと濃硫酸0.67mlの混合物に溶解する。混合物を12℃に冷却する。亜硝酸イソペンチル3.67ml(3.20g、117mmol)をゆっくりと滴下して添加し、混合物を12℃で3時間撹拌する。次いで、この溶液を濃塩酸34ml中の塩化銅(I)6.07g(61.4mmol)の懸濁液(温度:50℃)に添加し、次いで、混合物を80−90℃で30分間加熱する。混合物をRTに冷却し、終夜撹拌する。後処理に、反応溶液を濃縮し、1N水性水酸化ナトリウム溶液を使用してアルカリ性にし、沈殿した銅塩を、珪藻土を通して吸引濾過し、混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。
収量:548mg(64%)
LC−MS(方法5):R=3.21分
MS(ESIpos.):m/z=153(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.44 - 6.55 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.60 (t, 1H), 8.10 - 8.27 (m, 1H), 12.05 (br. s, 1H).
あるいは、上記の化合物(実施例XVIII)は、以下の方法によっても製造できる:
実施例XVIII(代替的製造方法)
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 0004681451
オキシ塩化リン3ml中の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(実施例XV由来)100mg(0.76mmol)を、透明な溶液が形成されるまで還流で加熱する。室温に冷却後、反応混合物を注意深く氷で加水分解する。アンモニアを使用して混合物をアルカリ性にし、酢酸エチルで繰り返し抽出する。有機相を水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下で除去する。これにより黄色の油状物を得、分取HPLCにより精製する。
収量:210mg(73%)
LC−MS(方法8):R=2.9分
MS(ESIpos.):m/z=153(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 6.51 (dd, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.60 (t, 1H), 8.17 (d, 1H), 12.05 (s, 1H).
実施例XIX
3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン
Figure 0004681451
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XVIII由来)543mg(3.56mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシアニリン905mg(7.12mmol)および粉末状水酸化カリウム399mg(7.12mmol)を、260℃で8時間加熱する。別量の3−フルオロ−4−ヒドロキシアニリン905mg(7.12mmol)および粉末状水酸化カリウム200mg(3.56mmol)を添加し、混合物を260℃でさらに8時間反応させる。後処理に、混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。LC−MSによると生成物39%を含有する画分を、さらに精製せずに次の反応に使用する。
あるいは、上記の化合物(実施例XIX)は、下記の方法によっても製造できる:
実施例XIX(代替的製造方法)
3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン
Figure 0004681451
{4−[(6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}アミン(実施例XXXI由来)3.2g(11.5mmol)を、50℃でエタノールに溶解する。次いで、溶液をRTに放冷し、活性炭上の10%パラジウム2.45g(2.30mmol)を添加する。混合物を水素圧2バール下で終夜水素化する。次いで、珪藻土を通してパラジウムを吸引濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を濃縮する。
収量:2.5g(89%)
LC−MS(方法8):R=2.43分
MS(ESIpos.):m/z=244(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 5.45 (mc, 2H), 6.25 (mc, 2H), 6.40-6.55 (br. 2H), 7.05 (t, 1H), 7.33 (mc, 1H), 8.25 (d, 1H), 11.69 (s, 1H).
実施例XX
2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン
Figure 0004681451
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XVIII由来)100mg(660μmol)、2−フルオロ−4−ヒドロキシアニリン166mg(1.31mmol)および粉末状水酸化カリウム73.5mg(1.31mmol)を、260℃で8時間加熱する。後処理に、混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:11mg(6.7%)
LC−MS(方法6):R=2.37分
実施例XXI
1−ベンゾフラン−4−オール
Figure 0004681451
デカリン34mlおよびドデセン6ml中の6,7−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−4(5H)−オン(Tetrahedron Lett. 1994, 35, 6231 に従い製造)3.76g(27.6mmol)および活性炭上の10%パラジウムを、金属槽(metal bath)中、200℃で終夜加熱する。混合物を80℃に冷却し、エタノールを添加し、セライトを通して混合物を濾過する。セライトをエタノールで2回洗浄し、濾液を濃縮する。依然としてデカリンとドデセンを含有している残渣を、石油エーテルと混合し、氷浴中で冷却する。油性沈殿が形成される。溶媒をデカンタして除き、油状物を分取HPLCにより精製する。
収量:180mg(5%)
LC−MS(方法5):R=3.1分
実施例XXII
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1−ベンゾフラン
Figure 0004681451
1−ベンゾフラン−4−オール(実施例XXI由来)2.40g(5.37mmol)、3,4−ジフルオロニトロベンゼン0.90g(5.64mmol)および炭酸カリウム1.48g(10.7mmol)を、無水ジメチルホルムアミド20mlに懸濁し、混合物を50℃で5時間撹拌する。次いで、反応溶液を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下で除去する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル(10:1))で精製する。
収量:254mg(38%)
LC−MS(方法6):R=4.14分
MS(ESIpos.):m/z=291(M+NH
実施例XXIII
4−(1−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニルアミン
Figure 0004681451
アルゴン下、4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1−ベンゾフラン(実施例XXII由来)150mg(0.55mmol)を、最初にエタノール/テトラヒドロフラン(1:1)に加え、酸化白金(IV)を添加し、混合物を大気圧下で2時間水素化する。セライトを通して懸濁液を濾過し、濾過ケークをエタノールで洗浄し、濾液をロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。
収量:33mg(25%)
LC−MS(方法2):R=3.7分
MS(ESIpos.):m/z=261(M+NH
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.49 (m, 2H), 6.60 (d, 1H), 6.84 (dd, 1H), 7.00 (t, 1H), 7.24 (m, 2H), 7.95 (d, 1H).
実施例XXIV
1H−インダゾール−4−オール
Figure 0004681451
1H−インダゾール−4−イルアミン500mg(375mmol)(J. Chem. Soc. 1955, 2412, 2419 に従い製造) を、10%強度硫酸中、180℃で、オートクレーブの中で、自己圧(intrinsic pressure)で終夜撹拌する。反応溶液を室温に冷却し、1N水酸化ナトリウム溶液で中和し、塩を濾過する。濾液を乾燥するまで濃縮する。
収量:480mg(95%)
LC−MS(方法6):R=1.22分
MS(ESIpos.):m/z=135(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ =6.38 (d, 1H), 6.92 (d, 1H), 7.11 (t, 1H), 8.0 (s, 1H), 9.8 (s, 1H), 12.8 (s, 1H).
実施例XXV
4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1H−インダゾール
Figure 0004681451
1H−インダゾール−4−オール100mg(0.75mmol)(実施例XXIV由来)、3,4−ジフルオロニトロベンゼン94mg(0.64mmol)および炭酸カリウム103mg(0.75mmol)を、無水ジメチルホルムアミド2mlに懸濁し、混合物を50℃で5時間撹拌する。次いで、反応溶液を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下で除去する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。
収量:78mg(38%)
LC−MS(方法6):R=3.5分
MS(ESIpos.):m/z=274(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz):δ = 6.79 (d, 1H), 7.20 (t, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 8.07 (m, 1H), 8.36 (dd, 1H), 13.39 (s, 1H).
実施例XXVI
3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−4−イルオキシ)アニリン
Figure 0004681451
アルゴン下、4−(2−フルオロ−4−ニトロフェノキシ)−1H−インダゾール(実施例XXV由来)60mg(0.22mmol)を、最初にエタノール/テトラヒドロフラン(1:1)5mlに加え、酸化白金(IV)9.97mg(0.04mmol)を添加し、混合物を大気圧下で2時間水素化する。セライトを通して懸濁液を濾過し、濾過ケークをエタノールで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮する。
収量:50mg(94%)
LC−MS(方法6):R=2.9分
MS(ESIpos.):m/z=244(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz):δ = 5.36 (s, 2H), 6.24 (d, 1H), 6.42 (dd, 1H), 6.51 (dd, 1H), 7.0 (t, 1H), 7.17 (m, 2H), 7.88 (s, 1H), 13.13 (s, 1H).
実施例XXVII
エチル3−オキソ−3−(4−ピリジニル)プロパノエート
Figure 0004681451
イソニコチン酸25g(203mmol)、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4,6−ジオン35.12g(243.7mmol)および4−ジメチルアミノピリジン49.6g(406mmol)を、最初にジクロロメタン300mlに加え、混合物を0℃に冷却する。1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド46.1g(223.4mmol)の1Nジクロロメタン溶液を、滴下して添加する。混合物を室温で2時間撹拌する。形成された沈殿を濾過し、ジクロロメタンで洗浄する。濾液を減圧下で濃縮する。残渣をエタノール1200mlに溶解し、エタノール300ml中のp−トルエンスルホン酸一水和物96.6g(507.7mmol)の溶液を添加し、混合物を還流下で1時間撹拌する。冷却後、エタノールを減圧下で除去する。残渣を酢酸エチル1000mlおよび水900mlに溶かし、加熱により溶解する。有機相を分離し、600mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。混合物を減圧下で濃縮する。ジクロロメタン/メタノール10:1を使用して、シリカゲルフリットを通して、粗生成物を濾過する。水相に存在する生成物がまだあるので、それをジクロロメタンで抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。ジクロロメタン/メタノール10:1を使用して、シリカゲルフリットを通して、粗生成物を濾過する。これにより、全部で25.9g(理論値の42%)の生成物を得る。
LC−MS(方法3):R=2.40分
MS(ESIpos):m/z=194(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.17 (t, 3H), 4.12 (q, 2H), 4.25 (s, 2H), 7.82 (dd, 2H), 8.83 (dd, 2H).
実施例XXVIII
2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジノール
Figure 0004681451
化合物(実施例XXVII由来)25g(81.52mmol)および炭酸グアニジン(guanidinium carbonate)13.22g(73.37mmol)を、エタノール250mlに溶解し、濃塩酸2.5ml(29.76mmol)を添加し、混合物を還流下で終夜撹拌する。冷却後、沈殿を吸引濾過し、エタノールで洗浄し、高真空下で乾燥させる。1N水酸化ナトリウム溶液250mlを固体に添加し、混合物を還流下で2時間撹拌する。冷却後、濃酢酸を使用して混合物を酸性化し、沈殿した生成物を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄する。高真空下で乾燥させ、生成物12.52g(理論値の82%)を得る。
LC−MS(方法4):R=0.30分
MS(ESIpos):m/z=189(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 6.23 (s, 1H), 6.89 (br.s, 2H), 7.86 (dd, 2H), 8.64 (dd, 2H).
実施例XXIX
4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン
Figure 0004681451
化合物(実施例XXVIII由来)32g(170.04mmol)を、塩化ホスホリル87.1ml(0.93mmol)に溶解する。N,N−ジメチルアニリン2.80ml(22.11mmol)をゆっくりと滴下して添加し、混合物を100℃で1時間撹拌する。次いで、反応溶液を室温でさらに2時間撹拌する。ロータリーエバポレーターを使用して塩化ホスホリルを減圧下で除去する。水/ジクロロメタン9:1を残渣に添加し、次いで、5分間沸騰させる。次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用して混合物を中和し、生成物を吸引濾過し、高真空下で乾燥させる。
収量:18.8g(48%)
LC−MS(方法4):R=1.08分
MS(ESIpos):m/z=207(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 7.31 (br.s, 2H), 7.38 (s, 1H), 8.00 (dd, 2H), 8.74 (dd, 2H).
実施例XXX
6−クロロ−4−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 0004681451
アルゴン雰囲気下、4−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(実施例XVI由来)5.00g(27.9mmol)およびヘキサメチルジシラザン11.8ml(55.8mmol)を最初にTHF290mlに加える。室温で、メチルクロロホルメート10.8ml(139.6mmol)を添加する。溶液をRTで終夜撹拌する。シリカゲルカートリッジを通して反応溶液を濾過し、次いでDCM/メタノール10:1で洗浄する。
収量:2.8g(70%)
LC−MS(方法8):R=2.74分
MS(ESIpos.):m/z=198(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 7.00 (mc, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.00 (t, 1H), 12.79 (s, 1H).
実施例XXXI
{4−[(6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}アミン
Figure 0004681451
4−アミノ−2−フルオロフェノール(0.77g、6.07mmol)を、DMFに溶解する。カリウムtert−ブトキシド(0.68g、6.07mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌する。次いで、粉末状炭酸カリウム(0.35g、2.53mmol)および6−クロロ−4−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XXX由来)1g(5.06mmol)を連続的に添加する。混合物を120℃で12時間撹拌する。冷却後、混合物を酢酸エチル(200ml)で希釈する。セライト(登録商標)を通して懸濁液を吸引濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで洗浄する。溶液を水性重炭酸ナトリウム溶液および塩化ナトリウム溶液で連続的に抽出する。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:DCM:アセトン=5:1)で精製する。これにより、生成物0.95g(理論値の67%)を得る。
LC−MS(方法16):R=1.99分
MS(ESIpos):m/z=278(M+H)
実施例XXXII
4−アミノ−2,6−ジフルオロフェノール
Figure 0004681451
2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェノール1.00g(5.71mmol)(Kirk, K.L.; J. Heterocycl. Chem. 1976, 13, 1253-1256 による2,6−ジフルオロフェノールのニトロ化により製造)を、最初にエタノール35mlに加える。パラジウム/炭素(10%)80mgを添加し、混合物を大気圧下で1.5時間水素化する。氷冷しながら、濃塩酸2mlを滴下して添加する。触媒を濾過し、溶媒を減圧下で除去する。残渣をジエチルエーテルおよび少量のメタノールに懸濁する。懸濁液を吸引濾過し、濾過ケークをジエチルエーテルで洗浄し、表題化合物(Qiu, Jian; Stevenson, Scott H.; O'Beirne, Michael J.; Silverman, Richard B.; J. Med. Chem. 1999, 42 (2), 329 - 332)を塩酸塩として得る。
収量:939mg(91%)
LC−MS(方法9):R=0.29分
MS(ESIpos.):m/z=146(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 6.89 (mc, 2H), 4.5-9.0 (br. s, 3H), 10.l (br. s, 1H).
実施例XXXIII
{4−[(6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]−3,5−ジフルオロフェニル}アミン
Figure 0004681451
6−クロロ−4−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XXX由来)664mg(3.36mmol)、粉末状炭酸カリウム1.39g(10.1mmol)および亜ジチオン酸ナトリウム877mg(5.04mmol)を、DMSO10mlに懸濁する。混合物を脱気し、4−アミノ−2,6−ジフルオロフェノール塩酸塩(実施例XXXII由来)915mg(5.04mmol)を添加する。混合物を120℃で4時間加熱する。酢酸エチルの添加後、セライトを通して混合物を吸引濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで洗浄する。濾液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で3回、そして飽和塩化ナトリウム溶液で抽出する。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:DCM:メタノール=50:1)により精製する。
収量:356mg(36%)
HPLC(方法7):R=4.12分
MS(ESIpos.):m/z=296(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 5.84 (s, 2H), 6.28 (mc, 1H), 6.38 - 6.41 (m, 3H), 7.42 (mc, 1H), 12.02 (s, 1H).
実施例XXXIV
[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
実施例XIX(代替的方法)と同様に、{4−[(6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]−3,5−ジフルオロフェニル}アミン(実施例XXXIII由来)408mg(1.38mmol)の触媒的水素化により、表題化合物を得る。
収量:360mg(100%)
LC−MS(方法10):R=2.19分
MS(ESIpos.):m/z=262(M+H)
実施例XXXV
2−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−6−フルオロベンゾニトリル
Figure 0004681451
2,6−ジフルオロベンゾニトリル1.00g(7.19mmol)を、最初にアセトニトリル10mlに加える。炭酸カリウム1.99g(14.4mmol)および3−クロロ−4−ヒドロキシアニリン1.03g(7.19mmol)を添加し、混合物を還流で45分間加熱する。混合物を濾過し、濾過ケークを酢酸エチルおよびDCMで洗浄する。溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、勾配カラム:移動相:DCM:石油エーテル=2:1、次いでDCM)する。
収量:1.13g(60%)
HPLC(方法7):R=4.04分
MS(DCI):m/z=280(M+NH
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 5.53 (br. s, 2H), 6.51 (d, 1H), 6.59 (dd, 1H), 6.76 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.17 (t, 1H), 7.65 (dt, 1H).
実施例XXXVI
4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 0004681451
1−ブタノール0.2ml中の2−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−6−フルオロベンゾニトリル(実施例XXXV由来)60mg(0.23mmol)およびヒドラジン水和物17mg(0.34mmol)を、圧力容器内で、120℃で終夜加熱する。次いで溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCMに懸濁し、吸引濾過する。
収量:47mg(73%)
HPLC(方法7):R=3.05分
MS(ESIpos.):m/z=275(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 5.03 (br. s, 2H), 5.37 (br. s, 2H), 5.78 (d, 1H), 6.58 (dd, 1H), 6.74 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.96 - 7.05 (m, 2H), 11.52 (br. s, 1H).
実施例XXXVII
3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド
Figure 0004681451
実施例XVと同様に、3−クロロ過安息香酸24.2g(108.2mmol)を使用する3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(Hands, D.; Bishop, B.; Cameron, M.; Edwards, T.S.; Cottrell, I.F.; Wright, S.H.B.; Synthesis 1996 (7), 877-882)11g(54.1mmol)の酸化により、表題化合物を得る。
収量:5.4g(67%)
LC−MS(方法13):R=1.19分
MS(ESIpos.):m/z=149(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.25 (m, 3H), 7.05 (m, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.59 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 12.06 (s, 1H).
実施例XXXVIII
4−クロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 0004681451
3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(実施例XXXVII由来)1.00g(6.75mmol)を、塩化ホスホリル5mlに懸濁する。次いでクロロホルム2mlを添加し、混合物を還流下で終夜加熱する。混合物をRTに放冷し、酢酸エチル/氷水に注ぐ。次いで、固体の炭酸ナトリウムを添加する。相を分離し、水相を酢酸エチルで洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:シクロヘキサン:メタノール=4:1)により精製する。
収量:200mg(18%)
LC−MS(方法13):R=2.05分
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 2.41 (m, 3H), 7.10 (d, 1H), 7.31 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 12.44 (s, 1H).
実施例XXXIX
4−クロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド
Figure 0004681451
実施例XVと同様に、3−クロロ過安息香酸2.42g(10.78mmol)を使用する4−クロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XXXVIII由来)898mg(5.39mmol)の酸化により、表題化合物を得る。
収量:688mg(70%)
LC−MS(方法13):R=1.75分
MS(ESIpos.):m/z=183(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 2.41 (m, 3H), 7.10 (d, 1H), 7.30 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 12.44 (s, 1H).
実施例XL
1−アセチル−4,6−ジクロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 0004681451
実施例XXXと同様に、4−クロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン7−オキシド(実施例XXXIX由来)688mg(3.77mmol)およびメチルクロロホルメート1.78g(18.84mmol)およびヘキサメチルジシラザン0.61g(3.77mmol)から表題化合物を得る。
収量:420mg(22%)
LC−MS(方法13):R=2.44分
MS(ESIpos.):m/z=259(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 3.99 (s, 3H), 2.40 (m, 3H), 7.61 (s, 1H), 7.77 (d, 1H).
実施例XLI
{4−[(6−クロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}アミン
Figure 0004681451
1−アセチル−4,6−ジクロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例XL由来)300mg(1.16mmol)および粉末状炭酸カリウム320mg(2.32mmol)を、DMSO9mlに懸濁する。混合物を脱気し、4−アミノ−2−フルオロフェノール442mg(3.48mmol)を添加する。混合物を120℃で4時間加熱する。酢酸エチルの添加後、セライトを通して混合物を吸引濾過し、濾過ケークを酢酸エチルで洗浄する。濾液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で3回、そして飽和塩化ナトリウム溶液で抽出する。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:DCM:メタノール=50:1)により精製する。
収量:142mg(42%)
LC−MS(方法13):R=2.32分
MS(ESIpos.):m/z=292(M+H)
実施例XLII
{3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]フェニル}アミン
Figure 0004681451
実施例XIX(代替的方法)と同様に、{4−[(6−クロロ−3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}アミン(実施例XLI由来)142mg(0.49mmol)の触媒的水素化により、表題化合物を得る。
収量:125mg(100%)
LC−MS(方法13):R=1.58分
以下の化合物は、実施例XLVIIと同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例XLIV
N−[3−フルオロ−4−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−4−メチルフェニルスルホンアミド
Figure 0004681451
実施例XIX由来の化合物147mg(0.60mmol)をTHF10mlに溶解し、水素化ナトリウム48mg(1.21mmol)(THF中)を添加し、次いで、混合物をRTで1時間撹拌する。次いで、p−トルエンスルホニルクロリド242mg(1.27mmol)を添加し、反応溶液を60℃でさらに1時間撹拌する。セライトを通して懸濁液を濾過し、濾過ケークをTHFおよび少量のDCM/メタノール10:1で洗浄し、ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮する。フラスコ中の残渣をDMSOに溶かし、RP−HPLCクロマトグラフィー(勾配:アセトニトリル/水)により精製する。
収量:94mg(28%)
LC−MS(方法15):R=2.72分
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.35 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 6.49-6.52 (m, 2H), 6.95 (m, 1H), 7.10 (m, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.41 (m, 4H), 7.69 (m, 2H), 7.79 (d, 1H), 7.98 (d, 2H), 8.19 (d, 1H), 10.55 (s, 1H).
実施例XLV
N−[3−フルオロ−4−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−4−メチルフェニルスルホンアミド
Figure 0004681451
N−[3−フルオロ−4−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−4−メチルフェニルスルホンアミド(実施例XLIV由来)50mg(0.09mmol)をメタノール30mlに溶解し、活性炭上の10%パラジウム48.2mg(0.05mmol)を添加する。混合物を3.5バールの水素圧下で終夜水素化する。次いで、珪藻土を通してパラジウムを吸引濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を濃縮する。
収量:48mg(95%)
LC−MS(方法9):R=3.35分
実施例XLVI
[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]アミン
Figure 0004681451
N−[3−フルオロ−4−({1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル}オキシ)フェニル]−4−メチルフェニルスルホンアミド(実施例XLV由来)50mg(0.09mmol)を、硫酸(95%)1.00mlに溶解し、RTで終夜撹拌する。氷冷しながら、反応溶液を20%強度水性水酸化ナトリウム溶液で中和し、混合物を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。
収量:20mg(91%)
LC−MS(方法8):R=2.22分
実施例XLVII
4−[(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アミノ]ベンゾニトリル
Figure 0004681451
2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン300mg(1.83mmol)および4−アミノベンゾニトリル216mg(1.83mmol)を水6mlに懸濁する。濃塩酸180μlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。沈殿を吸引濾過する。
収量:450mg(96%)
LC−MS(方法9):R=2.39分
MS(ESIpos.):m/z=246(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 4.98 (m, 2H), 6.14 (s, 1H), 7.69 - 7.99 (m, 4H), 9.99 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例XLVIIと同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例LII
4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−2−フルオロベンゾニトリル
Figure 0004681451
アセトニトリル20ml中の2,4−ジフルオロベンゾニトリル2.00g(14.4mmol)、3−クロロ−4−ヒドロキシアニリン2.06g(14.4mmol)および炭酸カリウム3.97g(28.8mmol)を、RFで1時間加熱する。酢酸エチルを添加し、混合物を濾過し、溶媒を減圧下で除去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60)により精製し、生成物を得る。それは、比62:38の位置異性体混合物である。
収量:2.55g(68%)
HPLC(方法7):R=3.90分(多数の異性体)、4.01分(少数の異性体)
MS(ESIpos.):m/z=263(M+H)
実施例LIII
6−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−1−メチル−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 0004681451
1−ブタノール4ml中の4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−2−フルオロベンゾニトリル(その位置異性体が混入;実施例LII由来)1.00g(3.81mmol)およびメチルヒドラジン1.05g(22.8mmol)をRFで5時間加熱する。揮発性成分を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:496mg(45%)
HPLC(方法7):R=3.26分
MS(ESIpos.):m/z=289(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 3.57 (s, 3H), 5.33 (s, 2H), 5.37 (s, 2H), 6.47 - 6.59 (m, 3H), 6.72 (d, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.58 (m, 1H).
実施例LIV
6−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 0004681451
実施例LIIIと同様に、4−(4−アミノ−2−クロロフェノキシ)−2−フルオロベンゾニトリル(実施例LII由来)2.3g(8.76mmol)およびヒドラジン水和物から表題化合物を合成する。
収量:750mg(31%)
HPLC(方法7):R=3.24分
MS(ESIpos.):m/z=275(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 5.29 (br. s, 2H), 5.35 (br. s, 2H), 6.30 (d, 1H), 6.53 - 6.62 (m, 2H), 6.73 (d, 1H), 6.94 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 11.06 (s, 1H).
実施例LV
3−(2−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
Figure 0004681451
エチル3−(3−シアノフェニル)−3−オキソプロパノエート(Fevig, John M. et al.; Bioorg.Med.Chem.Lett. 2001, 11 (5), 641 - 646) 12.0g(49.8mmol)を、エタノール110mlに溶解する。炭酸グアニジン5.39g(29.9mmol)および濃塩酸0.95mlを添加し、混合物をRFで終夜加熱する。混合物を放冷し、沈殿した結晶を吸引濾過し、エタノールで洗浄する。これにより、表題化合物を得る。
収量:8.02g(76%)
HPLC(方法7):R=2.99分
MS(ESIpos.):m/z=213(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.27 (s, 1H), 6.71 (br. s, 2H), 7.65 (t, 1H), 7.91 (d, 1H), 8.28 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 10.96 (s, 1H).
実施例LVI
3−(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
Figure 0004681451
3−(2−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル(実施例LV由来)2.00g(9.42mmol)を、塩化ホスホリル10mlに懸濁する。1時間にわたり、N,N−ジエチルアニリン180mg(1.23mmol)を滴下して添加し、さらに1時間にわたり、混合物を115℃に加熱する。次いで混合物をRFで1時間加熱する。混合物をRTに放冷し、氷水に注ぐ。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、溶媒を減圧下で除去する。残渣を水に懸濁する。氷冷しながら、溶液を濃水酸化ナトリウム溶液の添加により中和する。飽和炭酸ナトリウム溶液を添加し、混合物をRTで終夜撹拌する。沈殿を吸引濾過し、水で洗浄する。これにより、表題化合物を得る。
収量:1.58g(73%)
LC−MS(方法9):R=2.54分
MS(ESIpos.):m/z=231(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 7.27 (br. s, 2H), 7.41 (s, 1H), 7.73 (t, 1H), 8.00 (dt, 1H), 8.42 (dt, 1H), 8.53 (t, 1H).
以下の化合物は、実施例LVIと同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
実施例LXIX
エチル−(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アセテート
Figure 0004681451
実施例LVIと同様に、3−ジエチル3−オキソペンタンジオエートから2段階で表題化合物を合成する。
収量:394mg(32%)
LC−MS(方法10):R=2.62分
MS(ESIpos.):m/z=216(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 1.18 (t, 3H), 3.60 (s, 2H), 4.09 (q, 2H), 6.65 (s, 1H), 7.11 (s, 2H).
実施例LXX
4−(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)酪酸
Figure 0004681451
実施例LVIと同様に、ジエチル3−オキソヘプタンジオエートから2段階で表題化合物を合成する。第2反応段階中に、エステルを加水分解し、カルボン酸を得る。
収量:394mg(32%)
LC−MS(方法12):R=2.46分
MS(ESIpos.):m/z=216(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 1.83 (tt, 2H), 2.23 (t, 2H), 2.50 (t, 2H), 6.65 (s, 1H), 7.02 (s, 2H), 12.08 (br. s, 1H).
実施例LXXI
ベンジル3−(2−アミノ−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 0004681451
1−ベンジルピペリジン−1,3−ジカルボキシレート2g(7.59mmol)、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4,6−ジオン1.31g(9.11mmol)および4−ジメチルアミノピリジン1.85g(15.19mmol)を最初にジクロロメタン12mlに加え、混合物を0℃に冷却する。(3−ジメチルアミノプロピル)エチルカルボジイミド塩酸塩1.60g(8.35mmol)を添加する。混合物を0℃で1時間、次いで、室温で18時間撹拌する。反応混合物をジクロロメタン(50ml)で希釈し、水(20ml)、1N塩酸(30ml)、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(30ml)および飽和水性塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶液を減圧下で濃縮する。残渣(1.2g)をエタノール30mlに溶解し、37%強度塩酸0.13ml(0.61mmol)を添加し、混合物を還流下で1時間撹拌する。冷却後、炭酸グアニジン0.59g(3.18mmol)を添加し、反応混合物を還流(油浴温度93℃)で18時間撹拌する。溶液を濃縮する。ジクロロメタン/メタノール20:1を使用して、粗生成物をシリカゲルカラムで精製する。これにより、生成物0.68g(理論値の27%)を得る。
HPLC(方法7):R=3.77分
MS(ESIpos):m/z=329(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.29 (m, 2H), 1.76 (dd, 2H), 2.29 (m, 1H), 2.79 (m, 2H), 4.03 (m, 2H), 5.07 (s, 2H), 5.42 (s, 1H), 6.49 (s, 2H), 7.35 (m, 5H), 10.65 (s, 1H).
実施例LXXII
ベンジル3−(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 0004681451
ベンジル3−(2−アミノ−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例LXXI由来)4.14g(12.60mmol)をアセトニトリル150mlに懸濁する。N,N−ジイソプロピルエチルアミン3.29ml(18.91mmol)およびベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.57g(2.52mmol)を連続的に添加する。混合物を0℃に冷却する。次いで、0℃で、塩化ホスホリル4.7ml(50.43mmol)をゆっくりと滴下して添加する。混合物を室温で18時間撹拌する。後処理に、反応溶液を0℃に冷却し、氷水(150ml)に注意深く滴下して添加する。45%強度水酸化ナトリウム溶液を使用して水性懸濁液を中和し、酢酸エチル(各回70ml)で3回抽出する。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。ジクロロメタン/メタノール30:1を使用して、残渣をシリカゲルカラムで精製する。これにより、生成物2.80g(理論値の64%)を得る。
HPLC(方法7):R=4.30分
MS(ESIpos):m/z=347(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.44 (m, 1H), 1.67 (m, 2H), 1.92 (m, 1H), 2.57 (m, 1H), 2.91 (m, 2H), 4.04 (dd, 2H), 5.09 (m, 2H), 6.61 (s, 1H), 7.02 (s, 2H), 7.35 (m, 5H).
実施例LXXIII
エチル(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アセテート
Figure 0004681451
実施例LXXIと同様に、シクロヘキサンカルボン酸から2段階で表題化合物を合成する。
収量:100mg(44%)
LC−MS(方法16):R=2.27分
MS(ESIpos.):m/z=212(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 1.35 (m, 5H), 1.75 (m, 5H), 2.40 (m, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.97 (s, 2H).
実施例LXXIV
ベンジル3−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 0004681451
ベンジル3−(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例LXXII由来)1.05g(2.89mmol)および[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XIX由来)0.75g(2.89mmol)を水35mlおよびエタノール4mlに懸濁する。37%強度塩酸0.29ml(3.47mmol)を添加する。混合物を100℃で18時間撹拌する。冷却後、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液を使用して混合物を中和し、酢酸エチル(各回30ml)で3回抽出する。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。ジクロロメタン/メタノール20:1を使用して残渣をシリカゲルカラムで精製する。これにより、生成物1.38g(理論値の86%)を得る。
HPLC(方法7):R=4.23分
MS(ESIpos):m/z=554(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.55 (m, 2H), 1.67 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 2.54 (m, 1H), 2.85 (m, 2H), 4.10 (dd, 2H), 5.09 (s, 2H), 5.92 (s, 1H), 6.25 (dd, 1H), 6.35 (m, 3H), 7.27 (t, 1H), 7.36 (m, 7H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.42 (s, 1H), 11.08 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例LXXIVと同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例LXXVIII
(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)メタノール
Figure 0004681451
メチル2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−カルボキシレート(G. Doyle Daves, Fred Baiocchi, Roland K. Robins, and C. C. Cheng, J. Org. Chem., 26 (1961), 2755-2763 に従い製造)10.5g(55.97mmol)を、最初にエタノール450mlに加える。水素化ホウ素ナトリウム21.17g(559.74mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌する。酢酸エチル500mlおよび水500mlを添加し、溶液を30分間撹拌する。相を分離し、水相を酢酸エチル(各回100ml)で3回抽出する。合わせた有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。これにより、生成物7.21g(理論値の85%)を得る。
LC−MS(方法13):R=0.58分
MS(ESIpos):m/z=160(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 4.31 (d, 2H), 5.49 (t, 1H), 6.66 (s, 1H), 7.05 (s, 2H).
実施例LXXIX
4−(ブロモメチル)−6−クロロピリミジン−2−アミンおよび4−(ブロモメチル)−6−ブロモピリミジン−2−アミン
Figure 0004681451
(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)メタノール(実施例LXXVIII由来)0.55g(3.49mmol)を、最初にTHF11mlに加える。三臭化リン0.73ml(7.67mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌する。酢酸エチル20mlおよび氷水20mlを添加し、溶液を30分間撹拌する。相を分離し、水相を酢酸エチル(各回10ml)で3回抽出する。合わせた有機相を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液および塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮する。これにより、AとBの混合物(8:1)0.55g(理論値の62%)を得る。
LC−MS(方法14):R=1.74分および1.83分
MS(ESIpos):m/z=224および268(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 4.34 (d, 0.7 H), 4.37 (d, 1.3 H), 6.81 (s, 0.7 H), 6.94 (s, 0.3 H), 7.28 (s, 2H).
実施例LXXX
4−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−6−クロロピリミジン−2−アミンおよび4−[(tert−ブチルアミノ)−メチル]−6−ブロモピリミジン−2−アミン
Figure 0004681451
4−(ブロモメチル)−6−クロロピリミジン−2−アミンと4−(ブロモメチル)−6−ブロモピリミジン−2−アミン(実施例LXXIX由来)の混合物0.1g(0.45mmol)を、最初にジメチルホルムアミド1mlに加える。tert−ブチルアミン0.07ml(0.67mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌する。溶液をRP−HPLCクロマトグラフィー(勾配:アセトニトリル/水)により精製する。これにより、生成物0.063g(65%)を得る。
LC−MS(方法14):R=0.46分
MS(ESIpos):m/z=215および259(M+H)
以下の化合物は、実施例LXXXと同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
以下の化合物は、実施例LXXIVと同様に製造する:
Figure 0004681451
製造実施例:
実施例1
N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]−N−{3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−インダゾール−4−イル)オキシ]フェニル}アミン
Figure 0004681451
3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−インダゾール−4−イル)オキシ]フェニルアミン(実施例III由来)60mg(0.23mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)48mg(0.23mmol)を、水4mlに懸濁し、濃塩酸0.02mlを添加する。反応混合物を還流で終夜加熱し、茶色の沈殿の形成に至る。これを濾過し、水で繰り返し洗浄し、高真空下で乾燥させる。これにより、生成物65mg(理論値の65%)を茶色固体として得る。
LC−MS(方法2):R=2.9分
MS(ESIpos.):m/z=428(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.56 (s, 3H), 6.27 (d, 1H), 6.79 (s, 1H), 7.18 (m, 3H), 7.47 (d, 1H), 7.89 (d, 2H), 8.22 (d, 1H), 8.86 (d, 2H), 10.88 (s, 1H), 12.75 (s, 1H).
実施例2
N−{4−[(3−アミノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}−N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]アミン
Figure 0004681451
4−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン(実施例VII由来)70mg(0.27mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)55.8mg(0.27mmol)を、水4mlに懸濁し、濃塩酸0.02mlを添加する。反応混合物を還流で終夜加熱し、淡色の沈殿の形成に至る。これを濾過し、水で繰り返し洗浄し、高真空下で乾燥させる。
収量:60mg(理論値の52%)
LC−MS(方法6):R=2.7分
MS(ESIpos.):m/z=429(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 5.28 (m, 4 H), 6.33 (d, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.58 (d, 1H), 8.02 (d, 2H), 8.28 (d, 1H), 8.93 (d, 2H), 11.43 (s, 1H).
実施例3
N−{4−[(3−アミノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}−N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル)アミン
Figure 0004681451
4−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−アミン(実施例VII由来)100mg(0.39mmol)および2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン63.3mg(0.39mmol)を水3mlに懸濁し、濃塩酸0.04mlを添加する。反応混合物を還流で終夜加熱し、無色沈殿の形成に至る。これを濾過し、水で繰り返し洗浄し、高真空下で乾燥させる。
収量:100mg(理論値の67%)
LC−MS(方法8):R=3.38分
MS(ESIpos.):m/z=387(M+H)
実施例4
4−[(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル]−6−({4−[(3−アミノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}アミノ)−2−ピリミジニルアミン
Figure 0004681451
N−{4−[(3−アミノ−1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−イル)オキシ]−3−フルオロフェニル}−N−(2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル)アミン(実施例3由来)88mg(0.23mmol)および[(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン114.8mg(0.91mmol)を、ジイソプロピルエチルアミン294.1mg(2.28mmol)と一緒に2−エチルヘキサノール4mlに溶解し、混合物を150℃で3時間撹拌する。冷却後、反応混合物を濾過し、水を添加する。混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:15mg(理論値の14%)
LC−MS(方法8):R=2.2分
MS(ESIpos.):m/z=477(M+H)
実施例5
N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
5−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1H−インダゾール(実施例XII由来)600mg(2.47mmol)を、水100mlに懸濁する。4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)510mg(2.47mmol)および濃水性塩化水素溶液0.25mlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。後処理に、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液でアルカリ性にし、酢酸エチルで3回抽出する。得られた沈殿は、粗生成物を含有する。これを吸引濾過する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣を沈殿と合わせ、分取HPLCにより精製する。
収量:631mg(理論値の62%)
MS(ESIpos.):m/z=414(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.56 (s, 1H), 6.63 (s, 2H), 7.06 - 7.19 (m, 3H), 7.33 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.84 (dd, 2H), 7.97 (s, 1H), 8.22 (dd, 1H), 8.72 (dd, 2H), 9.60 (s, 1H), 13.03 - 13.12 (br. s, 1H).
以下の化合物は、実施例5と同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例8
N−[2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
5−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1H−インダゾール(実施例XII由来)1.65g(6.78mmol)を水90mlに懸濁する。4,6−ジクロロ−2−ピリミジンアミン1.11g(6.78mmol)および濃水性塩化水素溶液0.68mlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。後処理に、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液でアルカリ性にし、酢酸エチルで3回抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。
収量:2.88g(定量的)
LC−MS(方法8):R=3.21分
MS(ESIpos.):m/z=371(M+H)
以下の化合物は、実施例8と同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例11
6−[(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル]−N4−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン
Figure 0004681451
N−[2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例8由来)127mg(340μmol)を、2−エチルヘキサノール10mlに懸濁する。次いで、[(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン173mg(1.37mmol)およびジイソプロピルエチルアミン0.60ml(3.43mmol)を添加し、混合物を150℃で終夜撹拌する。ジクロロメタン/メタノール/濃水性アンモニア溶液20:1:0→10:1:0→5:1:0→3:1:0.1を使用して、反応溶液をMPLCによりクロマトグラフィーする。
収量:147mg(93%)
LC−MS(方法5):R=3.12分
MS(ESIpos.):m/z=461(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 1.17-1.30 (m, 1H), 1.60-1.85 (m, 4H), 2.54-2.70 (m, 1H), 2.80-2.97 (m, 1H), 3.05-3.63 (数個のm、部分的にH2O ピークにより不明瞭、全部で4 H), 3.65-3.80 (m, 1H), 5.12 (s, 1H), 5.98 (s, 2H), 6.92-7.26 (m, 4H), 7.52 (d, 1H), 7.93 (s, 1H), 8.11 (dd, 1H), 8.94 (s,1H), 13.05 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例11と同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
実施例18
N−(2−アミノ−6−フェニル−4−ピリミジニル)−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
N−[2−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例8由来)50mg(130μmol)を、トルエン/エタノール(2:1)3mlに懸濁し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)4.68mgを添加する。フェニルボロン酸19.7mg(160μmol)および2M水性炭酸ナトリウム溶液0.50mlの添加後、混合物を100℃で終夜撹拌する。ロータリーエバポレーターを使用して混合物を蒸発乾固し、分取HPLCにより精製する。
収量:10mg(理論値の17%)
LC−MS(方法9):R=3.55分
MS(ESIpos.):m/z=413(M+H)
実施例19
N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン(実施例XIX由来)55.6mg(230μmol)を水5mlに懸濁する。4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)47.2mg(230μmol)および濃塩酸0.01mlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。後処理に、飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用して反応溶液をアルカリ性にし、酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:6.5mg(理論値の6.0%)
LC−MS(方法6):R=2.52分
MS(ESIpos.):m/z=207(M+H)2+
MS(ESIneg.):m/z=412(M−H)
実施例20
N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]−N−[2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン(実施例XX由来)11mg(50μmol)を水5mlに懸濁する。4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)9.3mg(50μmol)および濃塩酸0.01mlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。後処理に、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液でアルカリ性にし、酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。
収量:20mg(理論値の98%)
LC−MS(方法6):R=2.47分
MS(ESIpos.):m/z=414(M+H),207(M+H)2+
MS(ESIneg.):m/z=412(M−H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 6.25 (d, 1H), 6.45 (s, 1H), 6.52 (d, 1H), 6.76 (s, 2H), 7.00 (d, 1H), 7.23 (dd, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.80 - 7.89 (m, 2H), 8.14 (d, 1H), 8.25 (t, 1H), 8.62 - 8.77 (m, 2H), 9.06 (s, 1H), 11.88 - 12.08 (br. s, 1H).
実施例21
N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]−N−[4−(1−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]アミン
Figure 0004681451
4−(1−ベンゾフラン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニルアミン(実施例XXIII由来)32mg(0.13mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)28.5mg(0.14mmol)を、水1.5mlに懸濁し、濃塩酸19μlを添加する。反応混合物を還流で終夜加熱し、茶色の沈殿の形成に至る。1N水酸化ナトリウム溶液を使用して、懸濁液をpH10に合わせる。沈殿を吸引濾過し、濾液を廃棄する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。
収量:43mg(理論値の79%)
LC−MS(方法2):R=3.2分
MS(ESIpos.):m/z=414(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.67 (s, 2H), 6.88 (s, 1H), 7.32 (m, 4H), 7.86 (m, 2H), 8.00 (d, 1H), 8.28 (dd, 1H), 8.84 (d, 2H), 10.46 (s, 1H).
実施例22
N−[2−アミノ−6−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−4−イルオキシ)フェニル]アミン
Figure 0004681451
3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−4−イルオキシ)アニリン(実施例XXVI由来)45mg(0.19mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)40.1mg(0.19mmol)を水2mlに懸濁し、濃塩酸27μlを添加する。反応混合物を還流で終夜加熱し、茶色の沈殿の形成に至る。1N水酸化ナトリウム溶液を使用して、懸濁液をpH10に合わせる。水相から沈殿を濾過し、濾液を廃棄する。粗生成物をHPLCにより精製する。
収量:20mg(理論値の26%)
LC−MS(方法2):R=2.9分
MS(ESIpos.):m/z=414(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 6.34 (dd, 1H), 6.64 (s, 2H), 6.60 (s 1H), 7.28 (m, 4H), 7.85 (d, 2H), 7.96 (s, 1H), 8.26 (dd, 1H), 8.70 (d, 2H), 9.67 (s, 1H), 13.2 (s, 1H).
実施例23
−{3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−ピリジン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
{3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]フェニル}アミン(実施例XLII由来)10mg(0.04mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)8.40mg(0.04mmol)を、水1.5mlに懸濁する。濃塩酸5.6μlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。後処理に、飽和炭酸ナトリウム溶液を使用して反応溶液をアルカリ性にし、酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:3.30mg(理論値の20%)
LC−MS(方法9):R=1.97分
実施例24
−{3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
{3−フルオロ−4−[(3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)オキシ]フェニル}アミン(実施例XLII由来)180mg(0.70mmol)および4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2−アミン(実施例LIX由来)191mg(0.73mmol)を、水10mlに懸濁する。濃塩酸101μlを添加し、混合物を100℃で終夜撹拌する。後処理に、飽和炭酸ナトリウム溶液を使用して反応溶液をアルカリ性にし、酢酸エチルで3回抽出し、抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:70mg(理論値の23%)
LC−MS(方法17):R=1.73分
MS(ESIpos.):m/z=445(M+H)
実施例25
6−(4−フルオロフェニル)−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン(実施例XIX由来)36mg(0.15mmol)および4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2−アミン(実施例LIX由来)38.5mg(0.15mmol)を、水1.5mlに懸濁し、2モル濃度塩酸0.1mlを添加する。混合物を還流下で終夜加熱する。次いで、酢酸エチルおよび数滴のジメチルホルムアミドを添加する。飽和炭酸ナトリウム溶液を使用して混合物をアルカリ性にし、有機相を分離し、溶媒を減圧下で除去する。生成物を分取HPLCにより精製する。
収量:28mg(理論値の40%)
LC−MS(方法10):R=2.22分
MS(ESIpos.):m/z=431(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 6.27 (d, 1H), 6.37 (d, 1H), 6.50 (s, 1H), 6.52 (s, 2H), 7.27 - 7.43 (m, 5H), 8.00 (dd, 2H), 8.07 (d, 1H), 8.28 (dd, 1H), 9.58 (s, 1H), 11.75 (s, 1H).
実施例26
−[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例25と同様に、[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XXXIV由来)100mg(0.36mmol)および4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2−アミン(実施例LIX由来)110mg(0.36mmol)から、表題化合物を合成する。分取HPLCにより精製し、生成物を得る。
収量:17mg(理論値の10%)
LC−MS(方法10):R=2.32分
MS(ESIpos.):m/z=449(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 6.31 (dd, 1H), 6.43 (d, 1H), 6.48 (s, 1H), 6.63 (br. s, 2H), 7.33 (t, 2H), 7.41 (dd, 1H), 7.83 (d, 2H), 8.01 (dd, 2H), 8.09 (d, 1H), 9.72 (s, 1H), 11.82 (s, 1H).
実施例27
−[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−ピリジン−4−イル−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例25と同様に、[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XXXIV由来)100mg(0.36mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)87mg(0.36mmol)から表題化合物を合成する。分取HPLCにより精製し、生成物を得る。
収量:67mg(理論値の43%)
LC−MS(方法10):R=2.17分
MS(ESIpos.):m/z=432(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 6.32 (dd, 1H), 6.44 (d, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.76 (br. s, 2H), 7.41 (dd, 1H), 7.82 - 7.88 (m, 4H), 8.09 (d, 1H), 8.72 (d, 2H), 9.85 (s, 1H), 11.83 (s, 1H).
実施例28
−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−6−ピリジン−4−イルピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例25と同様に、[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]アミン(実施例XLVI由来)19.7mg(0.08mmol)および4−クロロ−6−(4−ピリジニル)−2−ピリミジンアミン(実施例XXIX由来)17.4mg(0.08mmol)から表題化合物を製造する。分取HPLCにより精製し、生成物を得る。
収量:7mg(理論値の21%)
LC−MS(方法12):R=1.74分
MS(ESIpos.):m/z=416(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.85 (t, 2H), 3.50 (t, 2H), 5.92 (d, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.60 (s, 2H), 6.85 (s, 1H), 7.22 (t, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.85 (d, 2H), 8.30 (m, 1H), 8.70 (d, 2H), 9.62 (s, 1H).
実施例29
−[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例25と同様に、[4−(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]アミン(実施例XLVI由来)35mg(0.14mmol)および4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−2−アミン(実施例LIX由来)39mg(0.15mmol)から表題化合物を合成する。分取HPLCにより精製し、生成物を得る。
収量:20mg(理論値の32%)
LC−MS(方法9):R=2.35分
MS(ESIpos.):m/z=433(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 2.85 (t, 2H), 3.51 (t, 2H), 5.85 (d, 1H), 6.55 -6.65 (m, 4H), 7.10 - 7.40 (m, 4H), 7.62 (d, 1H), 7.95 (m, 2H), 8.25 (m, 1H), 9.52 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例25と同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
実施例53
メチル2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−カルボキシレート
Figure 0004681451
メチル2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−カルボキシレート(G. Doyle Daves, Fred Baiocchi, Roland K. Robins, and C. C. Cheng, J. Org. Chem., 26 (1961), 2755-2763 に従い製造)0.209g(1.12mmol)および[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XIX)0.4g(1.12mmol)を、水5mlおよびエタノール5mlに懸濁する。37%強度塩酸0.11ml(1.34mmol)を添加する。混合物を100℃で18時間撹拌する。冷却後、水性飽和重炭酸ナトリウム溶液を使用して混合物を中和する。生じる沈殿を吸引濾過し、乾燥させる。これにより、生成物0.46g(理論値の68%)を得る。
HPLC(方法11):R=3.53分
MS(ESIpos):m/z=395(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.82 (s, 3H), 6.17 (s, 1H), 6.25 (dd, 1H), 6.36 (d, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.78 (s, 2H), 7.31 (t, 1H), 7.37 (dd, 2H), 7.39 (dd, 1H), 8.06 (d, 1H), 8.25 (dd, 1H), 9.76 (s, 1H), 11.75 (s, 1H).
実施例54
メチル2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−カルボキシレート
Figure 0004681451
実施例53と同様に、5−(4−アミノ−2−フルオロフェノキシ)−1H−インダゾール(実施例XII由来)1.01g(4.05mmol)およびメチル2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−カルボキシレート0.84g(4.06mmol)から表題化合物を合成する。
収量:1.55g(理論値の93%)
LC−MS(方法16):R=1.56分
MS(ESIpos.):m/z=395(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 3.85 (s, 3H), 6.72 (s, 1H), 7.101 (t, 1H), 7.15 (dd, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.98 (s, 1H), 8.16 (dd, 1H), 10.04 (s, 1H), 13.06 (s, 1H).
実施例55
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−(ピペラジン−1−イルカルボニル)ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
メチル2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル−オキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−カルボキシレート(実施例53由来)0.072g(0.18mmol)を、水3mlに懸濁する。1モル濃度水酸化ナトリウム溶液0.9mlを添加する。反応混合物を100℃で18時間撹拌する。冷却後、1N塩酸溶液0.95mlを使用して混合物をpH4.5に合わせる。形成された沈殿を吸引濾過し、乾燥させる。固体をDMFに懸濁する。HATU0.066mg(0.175mmol)、HOAT0.025g(0.184mmol)、ジイソプロピルエチルアミン0.064ml(0.368mmol)およびピペラジン0.031g(0.368mmol)を連続的に添加する。反応混合物を40℃で5時間撹拌する。冷却後、溶液を分取HPLCにより精製する。これにより、生成物0.012g(理論値の15%)を得る。
LC−MS(方法14):R=1.24分
MS(ESIpos):m/z=449(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 2.76 (m, 4H), 3.54 (m, 4H), 6.05 (s, 1H), 6.25 (dd, 1H), 6.36 (d, 1H), 6.78 (s, 2H), 7.30 (t, 1H), 7.36 (m, 2H), 8.07 (d, 1H), 8.23 (dd, 1H), 9.62 (s, 1H), 11.77 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例55と同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例60
6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例8と同様に、3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン(実施例XIX由来)266mg(1.09mmol)および4,6−ジクロロ−2−ピリミジンアミン179mg(1.09mmol)から表題化合物を合成する。
収量:275mg(理論値の68%)
LC−MS(方法10):R=2.41分
MS(ESIpos.):m/z=371(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 6.04 (s, 1H), 6.25 (dd, 1H), 6.36 (d, 1H), 6.86 (br. s, 2H), 7.25 - 7.37 (m, 3H), 8.07 (d, 1H), 8.17 (dd, 1H), 9.60 (s, 1H), 11.73 (s, 1H).
実施例61
6−クロロ−N−[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例8と同様に、[3,5−ジフルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XXXIV由来)384mg(1.47mmol)および4,6−ジクロロ−2−ピリミジンアミン241mg(1.47mmol)から表題化合物を合成する。
収量:550mg(理論値の96%)
HPLC(方法7):R=2.41分
MS(ESIpos.):m/z=389(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 6.04 (s, 1H), 6.31 (dd, 1H), 6.42 (d, 1H), 7.00 (br. s, 2H), 7.41 (dd, 1H), 7.75 (d, 2H), 8.08 (d, 1H), 9.79 (s, 1H), 11.83 (s, 1H).
実施例62
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−ピペラジン−1−イルピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例60由来)75mg(0.20mmol)を、1−ブタノール3mlに溶解する。N−エチルジイソプロピルアミン0.35mlおよびピペラジン70mg(0.81mmol)を添加し、混合物を還流で5時間加熱する。次いで溶媒を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:37mg(理論値の44%)
LC−MS(方法12):R=1.60分
MS(ESIneg.):m/z=419(M−H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 2.75 - 2.82 (m, 4H), 3.24 - 3.26 (m, 2H), 3.41 - 3.44 (m, 2H), 4.18 (mc, 1H), 5.41 (s, 1H), 6.02 (br. s, 2H), 6.34 (mc, 1H), 6.42 (d, 1H), 7.30 (t, 1H), 7.35 - 7.38 (m, 1H), 7.44 (mc, 1H), 8.14 (d, 1H), 8.25 (dd, 1H), 9.07 (s, 1H), 11.81 (s, 1H).
実施例63
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−モルホリン−4−イル−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例60由来)52mg(0.14mmol)を、2−エチルヘキサノール2.5mlに溶解する。N−エチルジイソプロピルアミン0.24mlおよびモルホリン36mg(0.42mmol)を添加し、混合物を150℃の浴温度で20時間加熱する。冷却後、少量のDMFを添加し、混合物をシリカゲル60(勾配カラム:移動相:DCM:メタノール=50:1、次いで3:1)でクロマトグラフィーする。これにより油状物を得、分取HPLCにより精製する。
収量:13mg(理論値の22%)
HPLC(方法7):R=3.61分
MS(ESIpos.):m/z=422(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 3.39 (mc, 4H), 3.66 (mc, 4H), 5.33 (s, 1H), 6.00 (br. s, 2H), 6.25 (mc, 1H), 6.32 (d, 1H), 7.22 (t, 1H), 7.27 - 7.30 (m 1H), 7.35 (dd, 1H), 8.05 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 9.05 (s, 1H), 11.73 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例63と同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
実施例100
6−[3−(1,4−ジアゼパン−1−イル)アゼチジン−1−イル]−N4−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
4モル濃度の塩化水素溶液1mlおよびジオキサン中の実施例84由来化合物34mg(0.06mmol)を、RTで撹拌する。次いで、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルでトリチュレートする。溶媒をデカンタして除き、残渣を高真空下で乾燥させ、それにより表題化合物の塩酸塩を得る。
収量:30mg(理論値の96%)
LC−MS(方法17):R=1.18分
MS(ESIpos.):m/z=490(M+H)
実施例101
3−[(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}−ピリミジン−4−イル)アミノ]プロパン−1−オール
Figure 0004681451
6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例60由来)78mg(0.21mmol)、1−ブタノール1ml中の3−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]プロパン−1−オール190mg(0.84mmol)およびN−エチルジイソプロピルアミン0.37mlを、密閉圧力容器中、130℃で終夜加熱する。揮発性成分を減圧下で除去し、残渣を分取HPLCにより精製する。得られた基質をDCM2mlに溶かし、TFA0.5mlを添加する。混合物をRTで20分間撹拌し、次いで酢酸エチルに注ぎ、飽和炭酸ナトリウム溶液で抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:10mg(理論値の16%)
LC−MS(方法10):R=1.85分
MS(ESIpos.):m/z=410(M+H)
実施例102
−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例8由来)52.55mg(0.14mmol)および重炭酸ナトリウム35.71mg(0.42mmol)を、ジメトキシエタン2.4mlおよび水0.7mlの中で85℃で30分間撹拌する。1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド5mg(0.007mmol)を添加する。混合物を85℃で12時間撹拌する。後処理に、混合物をジメトキシエタンで希釈し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を乾燥させ、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。これにより、生成物2.80g(理論値の65%)を得る。
LC−MS(方法16):R=1.84分
MS(ESIpos):m/z=481(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 6.57 (s, 3H), 7.10 (dd, 1H), 7.16 (m, 2H), 7.34 (dd, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.86 (d, 2H), 7.98 (s, 1H), 8.14 (m, 2H), 8.21 (dd, 1H), 9.56 (s, 1H), 13.07 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例102と同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
実施例109
−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4,6−トリアミン
Figure 0004681451
実施例25と同様に、[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XII由来)150mg(0.62mmol)および6−クロロピリミジン−2,4−ジアミン94mg(0.65mmol)から表題化合物を合成する。分取HPLCにより精製し、生成物を得る。
収量:11mg(理論値の5%)
LC−MS(方法8):R=2.10分
MS(ESIpos.):m/z=416(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 5.19 (m, 1H), 5.67 (m, 2H), 5.82 (m, 2H), 7.02 (t, 1H), 7.10 - 7.30 (m, 3H), 7.53 (m, 1H), 7.90 - 8.10 (m, 2H), 8.70 (s, 1H), 13.00 (s, 1H).
実施例110
4−[(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}−ピリミジン−4−イル)アミノ]ベンゾニトリル
Figure 0004681451
実施例25と同様に、[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XIX由来)51mg(0.21mmol)および4−[(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アミノ]ベンゾニトリル(実施例XLVII由来)54mg(0.22mmol)から表題化合物を合成する。分取HPLCにより精製し、生成物を得る。
収量:8mg(理論値の8%)
LC−MS(方法8):R=2.30分
MS(ESIpos.):m/z=453(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 5.62 (s, 1H), 6.25 (m, 1H), 6.30 (s, 2H), 6.35 (d, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.30 - 7.40 (m, 2H), 7.65 (d, 2H), 7.90 (d, 2H), 8.00 - 8.19 (m, 2H), 9.15 (s, 1H), 9.35 (s, 1H), 11.70 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例110と同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例116
ベンジル6−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
4−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−6−クロロピリミジン−2−アミンおよび4−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−6−ブロモピリミジン−2−アミン(実施例LXXX由来)0.060g(0.28mmol)並びに[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XIX由来)0.068g(0.28mmol)を、水2mlおよびエタノール2mlに懸濁する。37%強度塩酸0.051ml(0.61mmol)を添加する。混合物を100℃で18時間撹拌する。冷却後、12N水酸化ナトリウム溶液を使用して混合物を中和する。DMSO1mlの添加後、懸濁液を再溶解し、分取HPLCにより精製する。これにより、生成物0.074g(理論値の63%)を得る。
LC−MS(方法15):R=1.12分
MS(ESIpos):m/z=422(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.11 (s, 9H), 3.52 (s, 2H), 6.17 (s, 1H), 6.27 (m, 1H), 6.34 (m, 3H), 7.27 (t, 1H), 7.39 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.24 (dd, 1H), 9.46 (s, 1H), 11.76 (s, 1H).
実施例117
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−(ピペリジン−1−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例116と同様に、[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XIX由来)33mg(0.137mmol)と4−クロロ−6−(ピペリジン−1−イルメチル)ピリミジン−2−アミン(実施例LXXXI由来)の反応により、表題化合物を得る。
収量:13mg(理論値の22%)
LC−MS(方法13):R=1.39分
MS(ESIpos):m/z=2181/2(M+H)2+
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.42 (m, 2H), 1.54 (m, 4H), 2.39 (m, 4H), 3.17 (d, 2H), 4.06 (q, 1H), 6.19 (s, 1H), 6.24 (dd, 1H), 6.28 (s, 2H), 6.35 (d, 1H), 7.26 (t, 1H), 7.37 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.37 (s, 1H), 11.71 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例116と同様に製造する:
Figure 0004681451
Figure 0004681451
Figure 0004681451
実施例127
(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)メタノール
Figure 0004681451
実施例116と同様に、[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミン(実施例XIX由来)106mg(0.44mmol)の(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)メタノール(実施例LXXVIII由来)との反応により、表題化合物を得る。
収量:49mg(理論値の30%)
LC−MS(方法14):R=1.30分
MS(ESIpos):m/z=367(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 4.22 (d, 2H), 5.24 (t, 1H), 6.25 (m, 4H), 6.37 (d, 1H), 7.28 (t, 1H), 7.39 (m, 2H), 8.05 (d, 1H), 8.22 (dd, 1H), 9.42 (s, 1H), 11.71 (s, 1H).
実施例128
エチル(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)アセテート
Figure 0004681451
実施例25と同様に、3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン(実施例XIX由来)220mg(0.908mmol)およびエチル(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)アセテート(実施例LXIX由来)195mg(0.908mmol)から表題化合物を合成する。
収量:16mg(理論値の4%)
LC−MS(方法16):R=1.44分
MS(ESIpos.):m/z=423(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 1.20 (t, 3H), 3.46 (s, 2H), 4.09 (q, 2H), 6.01 (s, 1H), 6.25 (m, 1H), 6.35 (d, 1H), 6.43 (s, 2H), 7.28 (t, 1H), 7.37 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.46 (s, 1H), 11.74 (s, 1H).
実施例129
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−メチルピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例128において、エチルエステルの加水分解および続く脱炭酸化により、副産物として表題化合物が形成される。
収量:22mg(理論値の7%)
LC−MS(方法16):R=1.35分
MS(ESIpos.):m/z=351(M+H)
H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 2.12 (s, 3H), 5.90 (s, 1H), 6.26 (m, 1H), 6.32 (s, 2H), 6.34 (d, 1H), 7.27 (t, 1H), 7.36 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.34 (s, 1H), 11.74 (s, 1H).
実施例130
4−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}−ピリミジン−4−イル)酪酸
Figure 0004681451
実施例25と同様に、3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)アニリン(実施例XIX由来)327mg(1.34mmol)および4−(2−アミノ−6−クロロピリミジン−4−イル)酪酸(実施例LXX由来)230mg(1.34mmol)から表題化合物を合成し、塩酸塩として単離する。
収量:414mg(理論値の67%)
LC−MS(方法15):R=1.15分
MS(ESIpos.):m/z=423(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ = 1.87 (tt, 2H), 2.34 (t, 2H), 2.62 (t, 2H), 4.02 (3H), 6.30 (s, 1H), 6.42 (m, 1H), 6.61 (d, 1H), 7.44 - 7.61 (m, 3H), 8.24 (d, 1H), 8.25 - 8.35 (m, 1H), 11.13 (s, 1H), 12.40 (s, 1H), 12.93 (s, 1H).
実施例131
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−(4−オキソ−4−ピペリジン−1−イルブチル)ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
4−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)酪酸(実施例130由来)70mg(0.17mmol)をDMF2.0mlに溶解し、HATU60mg(0.16mmol)、1−ヒドロキシ−1H−アゾベンゾトリアゾール水和物23mg(0.17mmol)、ジイソプロピルアミン43mg(0.33mmol)およびピペリジン28mg(0.33mmol)を添加し、混合物をRTで20時間撹拌する。揮発性成分を減圧下で除去し、生成物を分取HPLCにより精製する。生じる生成物を厚層(thick-layer)クロマトグラフィー(1mmシリカゲル被覆、移動相:DCM:メタノール=9:1)によりさらに精製する。
収量:25mg(理論値の31%)
LC−MS(方法13):R=1.69分
MS(ESIpos.):m/z=490(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 1.40 - 1.47 (mc, 4H), 1.56 (mc, 2H), 1.82 (tt, 2H), 2.32 (t, 2H), 2.40 (t, 2H), 3.42 (m, 4H), 5.90 (s, 1H), 6.25 - 6.29 (m, 3H), 6.35 (d, 1H), 7.30 (t, 1H), 7.35 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.33 (s, 1H), 11.74 (s, 1H).
実施例132
エチル4−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ブタノエート
Figure 0004681451
エタノール20ml中の4−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)酪酸(実施例130由来)396mg(0.86mmol)を、硫酸0.10mlの添加後、RF下で20時間加熱する。混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンおよび少量のメタノールを添加し、混合物を重炭酸ナトリウム溶液で抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去する。これにより、表題化合物を得る。
収量:379mg(理論値の95%)
LC−MS(方法13):R=1.55分
MS(ESIpos.):m/z=451(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 1.19 (t, 3H), 1.87 (五重線, 2H), 2.04 (t, 2H), 2.59 (t, 2H), 4.07 (q, 2H), 6.13 (br. s, 1H), 6.25 (dd, 1H), 6.38 (d, 1H), 7.31 - 7.44 (m, 3H), 8.09 (d, 1H), 8.22 (br. s, 1H), 10.51 (br. s, 1H), 11.79 (s, 1H), 12.33 (br. s, 1H).
実施例133
4−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}−ピリミジン−4−イル)ブタン−1−オール
Figure 0004681451
4−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ブタン−1−オール(実施例132由来)300mg(0.67mmol)を、エタノール15mlに懸濁し、水素化ホウ素ナトリウム253mg(6.66mmol)を少しずつRTで添加する。混合物をRTで24時間撹拌し、次いで濃縮し、酢酸エチルおよび水を添加する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60;勾配カラム、移動相:DCM:メタノール=9:1から3:1)により精製する。出発物質133mg(27%)を回収する。生成物画分を分取HPLCにより再度精製する。これにより、表題化合物を得る。
収量:43mg(理論値の16%)
LC−MS(方法13):R=1.37分
MS(ESIneg.):m/z=407(M−H)
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ = 1.45 (tt, 2H), 1.62 (tt, 2H), 2.39 (t, 2H), 3.41 (dt, 2H), 4.37 (t, 1H), 5.90 (s, 1H), 6.24 - 6.26 (m, 1H), 6.27 (br. s, 2H), 6.34 (d, 1H), 7.27 (dd, 1H), 7.34 - 7.37 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.31 (s, 1H), 11.74 (s, 1H).
実施例134
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−ピペリジン−3−イルピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
室温で、ベンジル3−(2−アミノ−6−{[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ}ピリミジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例LXXIV由来)1.36g(2.46mmol)およびエタノール中の10%パラジウム/炭素0.4gを水素雰囲気下で24時間撹拌する。セライト(登録商標)を通して懸濁液を吸引濾過し、濾液を濃縮する。
収量:0.66g(理論値の60%)
LC−MS(方法13):R=1.37分
MS(ESIneg.):m/z=407(M−H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 1.46 - 1.70 (m, 4H), 1.89 (m, 1H), 2.57 (m, 1H), 2.67 (t, 1H), 2.97 (m, 1H), 3.10 (m, 1H), 4.07 (br. s, 1H), 5.90 (s, 1H), 6.25 (m, 1H), 6.30 (s, 2H), 6.35 (d, 1H), 7.26 (t, 1H), 7.37 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.18 (dd, 1H), 9.35 (s, 1H), 11.71 (s, 1H).
以下の化合物は、実施例134と同様に製造する:
Figure 0004681451
実施例139
6−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−ピペリジン−3−イルピリミジン−2,4−ジアミン(実施例134由来)50mg(0.119mmol)を、エタノールに懸濁する。無水酢酸0.013ml(0.146mmol)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌する。次いで、混合物を濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製する。
収量:24mg(理論値の40%)
HPLC(方法7):R=3.58分
MS(ESIpos.):m/z=462(M+H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 1.23 - 1.78 (m, 4H), 1.94 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 2.32 (m, 1H), 2.57 (m, 1H), 2.99 (t, 1H), 3.84 (t, 1H), 4.31 (dd, 0.5H), 4.55 (dd, 0.5H), 5.92 (s, 0.5H), 5.95 (s, 0.5H), 6.25 (m, 1H), 6.30 (s, 2H), 6.35 (d, 1H), 7.26 (t, 1H), 7.37 (m, 2H), 8.06 (d, 1H), 8.19 (dd, 1H), 9.36 (d, 1H), 11.71 (s, 1H).
実施例140
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−(1−イソプロピルピペリジン−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−ピペリジン−3−イルピリミジン−2,4−ジアミン(実施例134由来)50mg(0.119mmol)を、DMFに溶解する。2−ブロモプロパン0.013ml(0.143mmol)および炭酸カリウム49mg(0.358mmol)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌する。懸濁液を吸引濾過し、濾液を分取HPLCにより精製する。
収量:15mg(理論値の27%)
LC−MS(方法13):R=1.28分
MS(ESIneg.):m/z=460.5(M−H)
実施例141
−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−インダゾール−5−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例8由来)50mg(0.135mmol)をエタノールに溶解する。10%パラジウム/炭素50mgを添加し、懸濁液を水素雰囲気下で終夜撹拌する。パラジウム触媒を吸引濾過し、濾液を濃縮する。
収量:40mg(理論値の70%)
LC−MS(方法9):R=1.81分
MS(ESIpos.):m/z=337.2(M+H)
実施例142
−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0004681451
実施例141と同様に、6−クロロ−N−[3−フルオロ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルオキシ)フェニル]ピリミジン−2,4−ジアミン(実施例60由来)53mg(0.14mmol)の還元により、表題化合物を得る。
収量:16mg(理論値の32%)
LC−MS(方法16):R=1.30分
MS(ESIneg.):m/z=335(M−H)
1H-NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ = 6.02 (d, 1H), 6.25 (dd, 1H), 6.32 (br. s, 2H), 6.35 (d, 1H), 7.27 (t, 1H), 7.34 - 7.40 (m, 2H), 7.86 (d, 1H), 8.06 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 9.39 (s, 1H), 11.72 (s, 1H).
B.生理的活性の評価
酵素の阻害を、インビトロのアッセイにおいて組換えRhoキナーゼIIを用いて調べる。血管弛緩作用を、ウサギの伏在動脈の単離した輪のフェニレフリン誘導収縮を使用して測定する。心血管障害の処置に対する本発明による化合物の適切さは、麻酔したラットへの降圧効果を調べることにより立証できる。
組換えRhoキナーゼII(ROKα)の阻害
基質ペプチドへの33Pホスフェートの取込みによりRhoキナーゼ活性を測定する。この目的のために、市販のRhoキナーゼII(Upstate Biotechnology)を、S6ホスフェート−アクセプターペプチドの存在下、試験物質または溶媒対照と共に、37℃で10分間予めインキュベートする。次いで、キナーゼ反応を、33P−標識ATPの添加により開始する。37℃で20分後、HPOの添加により反応を停止する。アリコート(aliquot)をフィルターにピペットで載せ、フィルターを洗浄し、次いでシンチレータで覆う。フィルターに結合した33P−標識ペプチドの放射能をMicro-Beta カウンターで測定する。IC50値は、Rho−キナーゼに触媒される33Pのペプチドへの取込みが溶媒対照と比較して50%まで阻害される試験物質の濃度に相応する。実験データを下表にまとめる。
Figure 0004681451
インビトロでの血管弛緩作用
単離したウサギの伏在動脈の個々の3−mm−幅の輪を、クレブス−ヘンゼライト(Krebs-Henseleit)溶液(37℃、カルボゲン(carbogen)ガス処理)の器官浴5mlに導入する。血管の緊張を等尺性(isometrically)にモニターし、記録する。フェニレフリン3x10−8g/mlの添加により収縮を誘導し、それを4分後に再度洗い出す。数回の対照サイクルの後、輪を試験しようとする物質と共に予めインキュベートし、各々の後続サイクルで用量を増やしていき、後の収縮を最後の対照収縮の強度と比較する。対照値の強度を50%まで下げるのに必要な濃度(IC50)を算出する。実験データを下表にまとめる。
Figure 0004681451
麻酔ラットにおける血圧の測定
体重300−350gの雄の Wistar ラットを、チオペンタール(100mg/kg i.p.)で麻酔する。気管切開の後、カテーテルを大腿動脈に導入して血圧を測定する。試験しようとする物質を、液剤として、胃管を通して経口で、または大腿静脈を介して静脈内に投与する。
C.医薬組成物の実施例
本発明による化合物は、以下の通りに医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、メイズスターチ(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP 25)(BASF, Ludwigshafen, Germany より)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびスターチの混合物を、PVPの5%強度水溶液(w/w)で顆粒状にする。乾燥後、顆粒をステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を慣用の打錠機を使用して打錠する(錠剤の形状は上記参照)。打錠に使用した標準値は、打錠力15kNである。
経口投与用懸濁剤:
組成:
実施例1の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(FMC, Pennsylvania, USAのキサンタンガム)400mgおよび水99g。
本発明による化合物の単回用量100mgは、経口懸濁液10mlに相当する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、活性化合物を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。混合物を、約6時間、Rhodigel が完全に膨張するまで撹拌する。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 0004681451
    式中、
    Aは、
    Figure 0004681451
    [式中、Xは、NまたはC−Hを表し、
    Yは、N−R、OまたはSを表し
    (式中、Rは、水素、ベンジル、フェニル、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し、ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよい)、
    Zは、NまたはC−Hを表し、
    は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキルアミノまたはW−Rを表し
    (式中、Wは、NH、Oまたは結合を表し、Rは、上記定義の通りである)、
    そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]
    の基を表し、
    およびRは、相互に独立して、水素、ハロゲンまたはシアノを表し、
    およびRは、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
    は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
    [ここで、シクロアルキル、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C10)−アリール、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
    (式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル置換されていることもある(C−C)−シクロアルキル、ハロゲン置換されていることもある(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)]
    (C−C10)−アリール、(C−C10)−アリールオキシ、5員ないし10員のヘテロアリール、5員ないし10員のヘテロアリールオキシ、炭素原子を介して結合している5員ないし10員の複素環
    [ここで、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよび複素環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル置換されていてもよい(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノまたは5員もしくは6員の複素環により置換されていてもよい]
    NR1011
    [式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し、
    ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員ないし10員のヘテロアリールまたはNR1516により置換されていてもよく
    (式中、R15およびR16は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
    そして、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノにより置換されていてもよい、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよい4員ないし6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、ヒドロキシル、カルボキシル、5員ないし7員の複素環(これは、環中に1個または2個のさらなるヘテロ原子Nおよび/またはOを含有していてもよく、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはNR1718により置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニルまたはNR1213により置換されていてもよい
    (式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−アルカノイルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成し、
    そして、R17およびR18は、相互に独立して、水素、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そしてフッ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式または三環式ヘテロ環を形成する]
    およびC(=O)R14
    [式中、R14は、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは5員ないし10員の単環式または二環式ヘテロ環(これは、窒素原子を介して結合しており、縮合環またはスピロ環であり、環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい)を表し、ここで、アルキルアミノは、5員または6員のヘテロ環により置換されていてもよい]
    からなる群から選択される基を表す、
    の化合物またはそれらの塩、水和物、塩の水和物もしくは溶媒和物。
  2. 式中、
    Aが、
    Figure 0004681451
    [式中、Rは、水素、(C−C)−アルキルまたはNH−Rを表し、
    は、水素または(C−C)−アルキルを表し、
    そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]、
    の基を表し、
    およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
    およびRが、相互に独立して、水素またはフッ素を表し、
    が、水素、塩素、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
    [ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシカルボニル、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
    (式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル置換されていることもある(C−C)−シクロアルキル、ハロゲン置換されていることもあるフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジン環を形成し、これらの環は、(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)]、
    (C−C10)−アリール、5員または6員のヘテロアリール、炭素原子を介して結合している5員または6員の複素環
    [ここで、アリール、ヘテロアリールおよび複素環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノまたは6員の複素環により置換されていてもよい]、
    NR1011
    [式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表し、
    ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、フェニル、5員または6員のヘテロアリールまたはNR1516により置換されていてもよく
    (式中、R15およびR16は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、ピペラジン、ピペリジンまたはピロリジン環を形成し、これらの環は、(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)、
    そして、フェニルおよびヘテロアリールは、フッ素、塩素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノにより置換されていてもよい、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよい4員ないし6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、ヒドロキシル、カルボキシル、5員ないし7員の複素環(これは、環中に1個または2個のさらなるヘテロ原子Nおよび/またはOを含有していてもよく、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはNR1718により置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニルまたはNR1213により置換されていてもよい
    (式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素または(C−C)−アルキルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成し、
    そして、R17およびR18は、相互に独立して、水素、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキルまたはフェニルを表すか、または、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン環を形成する)、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式または三環式ヘテロ環を形成する]、
    およびC(=O)R14
    [式中、R14は、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは5員ないし10員の単環式または二環式ヘテロ環(これは、窒素原子を介して結合しており、縮合環またはスピロ環であり、環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよい)を表し、ここで、アルキルアミノは、5員または6員のヘテロ環により置換されていてもよい]
    からなる群から選択される基を表す、
    請求項1に記載の化合物またはそれらの塩、水和物、塩の水和物もしくは溶媒和物。
  3. 式中、
    Aが、
    Figure 0004681451
    [式中、Rは、水素またはメチルを表し、
    そして、*は、フェノール性酸素への結合点を示す]
    の基を表し、
    およびRが、相互に独立して、水素、フッ素または塩素を表し、
    およびRが、水素を表し、
    が、水素、塩素、シクロヘキシル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ
    [ここで、アルキルおよびアルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
    (式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、メチル置換されていることもあるシクロペンチルまたはフッ素置換されていることもあるフェニルを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジン、2−メチルピペリジンまたは2,6−ジメチルピペリジン環を形成する)]、
    フェニル、ピリジル、ピロリル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピロリジン−2−イル
    [ここで、フェニル、ピリジルおよびピロリルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシ、ジメチルアミノまたはモルホリニルにより置換されていてもよく、そして、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イルおよびピロリジン−2−イルは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、メチルカルボニルまたはエチルカルボニルにより置換されていてもよい]、
    NR1011
    [式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシシクロヘキシル、2−アミノシクロヘキシル、フェニル、ピリジルまたはピラゾリルを表し、
    ここで、フェニルおよびピリジルは、塩素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、メチルまたはメトキシにより置換されていてもよい、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン、3−メチルピペラジン、3,5−ジメチルピペラジン、4−イソブチルピペラジン、モルホリン、ピロリジン、3−アミノピロリジン、3−メチルアミノピロリジン、3−(N,N−ジメチルアミノ)ピロリジン、2−アミノメチルピロリジン、3−ヒドロキシピロリジン、2−ヒドロキシメチルピロリジンまたは2−メトキシメチルピロリジン環または
    Figure 0004681451
    式中、*は、ピリミジン環への結合点を示す、
    の基を形成する]、
    およびC(=O)R14
    [式中、R14は、メトキシ、ピペリジニル−N−エチルアミノ、ピペリジニルまたはピペラジニルを表す]
    からなる群から選択される基を表す、
    請求項1または請求項2に記載の化合物またはそれらの塩、水和物、塩の水和物もしくは溶媒和物。
  4. 式(II)
    Figure 0004681451
    式中、A、R、R、RおよびRは、請求項1に記載の通りである、
    の化合物を、式(III)
    Figure 0004681451
    式中、Rは、水素、(C−C)−アルコキシ
    [ここで、アルコキシは、ヒドロキシル、カルボキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C10)−アリール、NRまたはC(=O)NRにより置換されていてもよい
    (式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキル置換されていることもある(C−C)−シクロアルキル、ハロゲン置換されていることもある(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表すか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)]
    (C−C10)−アリール、5員ないし10員のヘテロアリール
    [ここで、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシル、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル置換されていてもよい(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルアミノ、(C−C)−アルコキシカルボニルアミノまたは5員もしくは6員の複素環により置換されていてもよい]
    および、NR1011
    [式中、R10およびR11は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員ないし10員のヘテロアリールを表し、
    ここで、アルキルおよびシクロアルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、(C−C10)−アリール、5員ないし10員のヘテロアリールまたはNR1516により置換されていてもよく
    (式中、R15およびR16は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
    そして、アリールおよびヘテロアリールは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノまたは(C−C)−アルカノイルアミノにより置換されていてもよい、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよい4員ないし6員のヘテロ環を形成し、これは、フッ素、ヒドロキシル、カルボキシル、5員ないし7員の複素環(これは、環中に1個または2個のさらなるヘテロ原子Nおよび/またはOを含有していてもよく、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい)、(C−C)−アルコキシ、場合によりヒドロキシル、(C−C)−アルコキシまたはNR1718により置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイル、(C−C)−アルコキシカルボニルまたはNR1213により置換されていてもよい
    (式中、R12およびR13は、相互に独立して、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−シクロアルキルまたは(C−C)−アルカノイルを表すか、または、R12およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成し、
    そして、R17およびR18は、相互に独立して、水素、ヒドロキシル置換されていることもある(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C10)−アリールまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを表すか、または、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環中にさらなるヘテロ原子OまたはNを含有していてもよく、そして(C−C)−アルキル、(C−C)−アルカノイルまたは(C−C)−アルコキシカルボニルにより置換されていてもよい5員または6員のヘテロ環を形成する)、
    または、
    10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、縮合環またはスピロ環であり、そして環中にNおよびOからなる群から1個または2個のさらなるヘテロ原子を有していてもよく、そしてフッ素、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルカノイルまたはベンジルにより置換されていてもよい7員ないし12員の二環式または三環式ヘテロ環を形成する]
    からなる群から選択される基を表し、
    そして、
    は、水素またはB(OH) 表す(但し、R とX が両方とも水素であることはない)
    の化合物と反応させることを特徴とする、請求項1に記載の化合物の製造方法。
  5. 式(IV)
    Figure 0004681451
    式中、Rは、請求項1に記載の通りである、
    の化合物を、式(V)
    Figure 0004681451
    式中、A、R、R、RおよびRは、請求項1に記載の通りである、
    の化合物と反応させることを特徴とする、請求項1に記載の化合物の製造方法。
  6. 高血圧または心不全、安定または不安定狭心症、末梢または心臓の血管の障害、不整脈、心筋梗塞、卒中、一過性または虚血性発作、末梢循環の閉塞、くも膜下出血血栓性障害または虚血の予防および/または処置、血栓溶解療法、経皮経管的血管形成術(PTA)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)またはバイパス術の後の再狭窄の予防、動脈硬化症、喘息障害、COPD前立腺肥大、勃起機能不全、女性の性機能不全、骨粗鬆症、胃不全麻痺または失禁、または癌の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
  7. 高血圧または心不全、安定または不安定狭心症、末梢または心臓の血管の障害、不整脈、心筋梗塞、卒中、一過性または虚血性発作、末梢循環の閉塞、くも膜下出血血栓性障害または虚血の予防および/または処置、血栓溶解療法、経皮経管的血管形成術(PTA)、経皮的冠動脈形成術(PTCA)またはバイパス術の後の再狭窄の予防のための医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  8. 勃起機能不全の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物およびさらなる活性化合物を含む、医薬。
  10. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組合せて含む、医薬。
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