JP4681277B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池システムに関し、具体的には燃料電池から排出された排出燃料ガスを、再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成の燃料電池システムに関する。
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)は高効率であるが、それでも限界効率が存在する。この理由は燃料ガスのもつエネルギーが熱に変化する他、発電で生成した水(H2O)及び二酸化炭素(CO2)が燃料電池の起電力を下げるためである。そこで、燃料電池から排出された排出燃料ガスを前記燃料電池の燃料ガスとして再利用するに際し、前記排出燃料ガスに含まれる水分(水蒸気)や二酸化炭素を除去することが提案されている。
図7は従来の燃料電池システムの構成例を示す図、図8は従来の燃料電池システムの他の構成例を示す図である。図7の燃料電池システムでは燃料電池1から排出された排出燃料ガスをそのまま燃料電池1に導入(再循環)する一方、図8の燃料電池システムでは燃料電池1から排出された排出燃料ガスを、水分除去した後に燃料電池1に導入(再循環)している。
詳述すると、図7の燃料電池システムでは、燃料ガスと空気とが固体酸化物形燃料電池1に供給され、ここで発電に利用された後、その残りが燃料電池1から排出される。このとき燃料電池1から排出された排出燃料ガスには発電で生成した水(水蒸気)と二酸化炭素が含まれている。燃料電池1から排出された排出燃料ガスと空気は燃焼器2において燃焼される。燃焼器2の排ガスは空気熱交換器3において新たに燃料電池1に供給される空気と熱交換して当該空気を昇温させた後、大気中に放出される。そして、この燃料電池システムには燃料電池1の燃料排出側から燃料供給側へと通じる燃料再循環ライン4が設けられており、この燃料再循環ライン4には燃料循環ファン5が備えられている。従って、燃料循環ファン5が作動すると、燃料電池1から排出された排出燃料ガスの一部が燃料再循環ライン4に導入され、この排出燃料ガスが燃料電池1へと再循環されることより燃料電池1の燃料ガスとして再利用される。また、燃料再循環ライン4の燃料循環ファン5の吸い込み側には燃料供給ライン6が接続されており、この燃料供給ライン6を介して新たな燃料ガス(都市ガスなど)も供給されるようになっている。
図8の燃料電池システムでは、燃料電池1の燃料排出側から燃料供給側へと通じる燃料再循環ライン7に再生型熱交換器8と凝縮器9と燃料循環ファン10とが備えられている。従って、燃料循環ファン10が作動すると、燃料電池1から排出された排出燃料ガスの一部が燃料再循環ライン7に導入され、この排出燃料ガスが再生型熱交換器8で水分除去後の排出燃料ガスと熱交換された後、凝縮器9に導入される。そして、この凝縮器9において当該排出燃料ガス中の水分(水蒸気)が凝縮除去され、この水分が除去された排出燃料ガスが、再生型熱交換器8で水分除去前の排出燃料ガスと熱交換された後に燃料電池1へと再循環されることより、燃料電池1の燃料ガスとして再利用される。また、燃料再循環ライン7の燃料循環ファン5の吸い込み側には燃料供給ライン6が接続されており、この燃料供給ライン6を介して新たな燃料ガス(都市ガスなど)も供給されるようになっている。なお、その他の構成は図7の燃料電池システムと同様である。
このような排出燃料ガスの水分除去を行う燃料電池システムの例は例えば下記の特許文献1に開示されている。また、詳細な説明は省略するが、下記の特許文献2,3,4には排出燃料ガスの水分除去と二酸化炭素除去とを行う燃料電池システムの例が開示されている。
特開平11−233129号公報 特開平6−203845号公報 特開平6−124719号公報 米国特許第5,079,103号明細書
特許文献1などに開示されている図8の燃料電池システムでは排出燃料ガスの水分を除去するため、排出燃料ガスをそのまま再利用する図7の燃料電池システムに比べて高効率化が可能であるが、排出燃料ガスに蓄積する二酸化炭素のために高効率化に限界がある。また、特許文献2〜4に開示された燃料電池システムでは排出燃料ガスの水分を除去するだけでなく二酸化炭素の除去も行うが、水分を除去する装置と二酸化炭素を除去する装置とが別体のものであるため、システム全体の大型化などを招いてしまう。更には、特許文献1〜4の何れにも、高効率を得るのに望ましい水分濃度などについては開示されていない。
従って本発明は上記の事情に鑑み、排出燃料ガスの水分除去と二酸化炭素除去とを行って高効率化を図り、且つ、システムの小型化も図ることができ、更には高効率化を図るのに適切な水分濃度の設定などを行った燃料電池システムを提供することを課題とする。
発明の燃料電池システムは、燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成の燃料電池システムにおいて、
前記再循環ラインには、再循環中の前記排出燃料ガスから水蒸気の除去と二酸化炭素の除去とを同時に行うガス調整器を備え、
前記ガス調整器は、
アルカリ水であるスプレー液の貯留部を下部に有し、且つ、再循環中の前記排出燃料ガスの入口と出口が前記貯留部の上方に設けられた容器と、
前記貯留部の上方に位置するように前記容器内に配置されて、前記スプレー液を前記容器内にスプレーするスプレーヘッダと、
前記貯留部の上方に位置するように前記容器内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管と、
前記貯留部に貯留されたスプレー液を前記スプレーヘッダへと再循環するスプレー液再循環ポンプとを備え、
前記スプレーヘッダからスプレーする前記スプレー液と前記排出燃料ガスとの気液接触によって、前記排出燃料ガスから前記二酸化炭素を除去することと、前記冷却管で前記排出燃料ガスを冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であることを特徴とする。
発明の燃料電池システムは、燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成の燃料電池システムにおいて、
前記再循環ラインには、再循環中の前記排出燃料ガスから水蒸気の除去と二酸化炭素の除去とを同時に行うガス調整器を備え、
前記ガス調整器は、
アルカリ水の貯留部を下部に有し、且つ、再循環中の前記排出燃料ガスの入口が前記貯留部の下端に設けられ同排出燃料ガスの出口が前記貯留部の上方に設けられた容器と、
前記貯留部に貯留された前記アルカリ水中に位置するように前記容器内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管とを備え、
前記入口から前記貯留部に流入し前記貯留部のアルカリ水中を気泡となって上昇する前記排出燃料ガスと、前記アルカリ水との気液接触により、前記排出燃料ガスから前記二酸化炭素を除去することと、前記気泡となって上昇する前記燃料ガスを前記冷却管で冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であることを特徴とする。
発明の燃料電池システムは、第又は第発明の燃料電池システムにおいて、
前記アルカリ水として水酸化カルシウムの水溶液を使用したことを特徴とする。
発明の燃料電池システムは、第又は第発明の燃料電池システムにおいて、
前記アルカリ水として水酸化マグネシウムの水溶液を使用したことを特徴とする。
発明の燃料電池システムは、第又は第発明の燃料電池システムにおいて、
前記アルカリ水として水酸化バリウムの水溶液を使用したことを特徴とする。
発明の燃料電池システムは、第又は第発明の燃料電池システムにおいて、
前記ガス調整器では前記アルカリ水としてアミンを含む二酸化炭素吸収液を使用し、
前記ガス調整器の貯留部から抽出した二酸化炭素吸収液から二酸化炭素吸収塔で二酸化炭素を気化して除去することにより前記二酸化炭素吸収液を再生した後に前記ガス調整器の貯留部へと戻す二酸化炭素吸収液再生ラインを有することを特徴とする。
発明の燃料電池システムによれば、ガス調整器は、アルカリ水であるスプレー液の貯留部を下部に有し、且つ、再循環中の前記排出燃料ガスの入口と出口が前記貯留部の上方に設けられた容器と、前記貯留部の上方に位置するように前記容器内に配置されて、前記スプレー液を前記容器内にスプレーするスプレーヘッダと、前記貯留部の上方に位置するように前記容器内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管と、前記貯留部に貯留されたスプレー液を前記スプレーヘッダへと再循環するスプレー液再循環ポンプとを備え、前記スプレーヘッダからスプレーする前記スプレー液と前記排出燃料ガスとの気液接触によって、前記排出燃料ガスから前記二酸化炭素を除去することと、前記冷却管で前記排出燃料ガスを冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であるため、高効率化を図ることができ、しかも、システムの小型化を図ることもできる。また、二酸化炭素の排出を抑制する効果もある。更に、第発明のようなバブリング方式のガス調整器を用いる場合に比べて循環排出燃料ガスの圧力損失が少なく、効率がよい。
発明の燃料電池システムによれば、ガス調整器は、アルカリ水の貯留部を下部に有し、且つ、再循環中の前記排出燃料ガスの入口が前記貯留部の下端に設けられ同排出燃料ガスの出口が前記貯留部の上方に設けられた容器と、前記貯留部に貯留された前記アルカリ水中に位置するように前記容器内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管とを備え、前記入口から前記貯留部に流入し前記貯留部のアルカリ水中を気泡となって上昇する前記排出燃料ガスと、前記アルカリ水との気液接触により、前記排出燃料ガスから前記二酸化炭素を除去することと、前記気泡となって上昇する前記燃料ガスを前記冷却管で冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であるため、高効率化を図ることができ、しかも、システムの小型化を図ることもできる。また、二酸化炭素の排出を抑制する効果もある。更に、第発明のようなスプレー方式のガス調整器を用いる場合に比べてスプレーヘッダやスプレー液再循環ポンプが不要であるため、構成が簡易である。
発明の燃料電池システムによれば、アルカリ水として水酸化カルシウムの水溶液を使用したことにより、上記第又は第発明の燃料電池システムと同様の作用効果が得られる。
第4発明の燃料電池システムによれば、アルカリ水として水酸化マグネシウムの水溶液を使用したことにより、上記第又は第発明の燃料電池システムと同様の作用効果が得られ、しかも、中和溶液が透明であり、スラリー化(沈殿など)が発生しにくい。更に水酸化マグネシウムは天然鉱物でも存在するため、水酸化カルシウムのように製造時に二酸化炭素が発生することがなく、トータルとして地球温暖化対策に資することができる。
発明の燃料電池システムによれば、アルカリ水として水酸化バリウムの水溶液を使用したことにより、上記第又は第発明の燃料電池システムと同様の作用効果が得られ、しかも、炭酸バリウムは溶解性が低く, 容易に沈殿することから, 沈殿物を回収することにより容易に二酸化炭素を炭酸バリウム固形物として固定回収できる。
第6発明の燃料電池システムによれば、ガス調整器ではアルカリ水としてアミンを含む二酸化炭素吸収液を使用し、前記ガス調整器の貯留部から抽出した二酸化炭素吸収液から二酸化炭素吸収塔で二酸化炭素をから除去して前記二酸化炭素吸収液を再生した後に前記ガス調整器の貯留部へと戻す二酸化炭素吸収液再生ラインを有することを特徴とするため、高効率化と小型化を図ることができる他、二酸化炭素の排出を0にすることもでき地球温暖化対策に資することができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき、詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1(a)は本発明の実施の形態例1に係る燃料電池システムの構成図、図1(b)は前記燃料電池システムに備えたガス調整器の他の構成図、図2は水分濃度とLHV効率(低位発熱量基準の効率)との関係を示すグラフ、図3は二酸化炭素濃度とLHV効率との関係を示すグラフである。
図1(a)に示す燃料電池システムでは、燃料ガスと空気とが固体酸化物形燃料電池11に供給され、ここで発電に利用された後、その残りが燃料電池11から排出される。このとき燃料電池11から排出された排出燃料ガスには発電で生成した水(水蒸気)と二酸化炭素が含まれている。燃料電池1から排出された排出燃料ガスと空気は燃焼器2において燃焼される。燃焼器2の排ガスは空気熱交換器13において新たに燃料電池11に供給される空気と熱交換して当該空気を昇温(例えば600℃に昇温)させた後、大気中に放出される。
なお、燃料電池11では、燃料ガスとしてメタン(CH4)を用いた場合、次のような化学反応が順次生じている。
Figure 0004681277
また、この燃料電池システムには燃料電池11の燃料排出側から燃料供給側へと通じる燃料再循環ライン14が設けられている。そして、この燃料再循環ライン14には再生型熱交換器15とガス調整器16と燃料循環ファン17とが備えられている。
従って、燃料循環ファン17が作動すると、燃料電池11から排出された排出燃料ガスの一部が燃料再循環ライン14に導入され、この排出燃料ガスが再生型熱交換器15で水分除去後の排出燃料ガスと熱交換されて冷却(例えば350℃から100℃に冷却)された後、ガス調整器16に導入される。そして、詳細は後述するが、このガス調整器16において当該排出燃料ガス中の水分(水蒸気)除去と二酸化炭素除去とが同時に行われ、この水分及び二酸化炭素が除去された排出燃料ガスが、再生型熱交換器15で水分除去前の排出燃料ガスと熱交換された後に燃料電池11へと再循環されることより、燃料電池11の燃料ガスとして再利用される。また、燃料再循環ライン14の燃料循環ファン17の吸い込み側には燃料供給ライン18が接続されており、この燃料供給ライン18を介して新たな燃料ガス(都市ガスなど)も供給されるようになっている。
ガス調整器16は容器24と、スプレーヘッダ25と、冷却管26と、スプレー液再循環ポンプ27とを備えている。容器24はアルカリ水であるスプレー液の貯留部21を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口22と出口23が貯留部21の上方に設けられている。スプレーヘッダ25は貯留部21の上方に位置するように容器24内に配置され、前記スプレー液を容器24内にスプレーする。冷却管26は貯留部21の上方に位置するように容器24内に配置されており、図示しないクーリングタワーから供給される冷却水などの冷媒が内部を流通する。スプレー液再循環ポンプ27は貯留部21からスプレーヘッダ25へと通じるスプレー液再循環ライン28の途中に設けられており、貯留部21に貯留されたスプレー液をスプレーヘッダへ25へと再循環する。
従って、このガス調整器16では、スプレーヘッダ25からスプレーするスプレー液と、入口22から容器24内に導入された排出燃料ガスとの気液接触によって、前記排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、冷却管24で前記排出燃料ガスを冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水分(水蒸気)を凝縮除去することとが同時に行われる。水分除去と二酸化炭素除去とが行われた排出燃料ガスは出口23から容器24外へ排出される。また、スプレー液再循環ライン28のスプレー液再循環ポンプ27の吐出側にはアルカリ水供給ライン29が接続されており、このアルカリ水供給ライン29を介して新たなアルカリ水も供給されるようになっている。また、容器24の貯留部21には排出ライン30が接続されており、この排出ライン30を介して前記水分除去や前記二酸化炭素除去で生成されて貯留部21に溜まった凝縮水や炭酸塩を排出して回収することができるようになっている。
なお、図1(a)に示すガス調整器16ではスプレーヘッダ25が上側、冷却管26が下側となっているが、これに限定するものではなく、図1(b)のように冷却管26が上側、スプレーヘッダ25が下側であってもよい。
アルカリ水としては例えば水酸化カルシウムの水溶液又は水酸化マグネシウムの水溶液を用い、排出燃料ガスとの気液接触によって炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウムを生成する。そして、ガス調整器16における排出燃料ガスの水分除去量及び二酸化炭素除去量の設定、即ちガス調整器16で調整する排出燃料ガスの水分(H2O)濃度と二酸化炭素(CO2)濃度の設定は、水分濃度を25%〜40%の範囲の値に設定し、二酸化炭素濃度を0%〜15%の範囲の値に設定することが望ましい。
これはアルカリ水に水酸化カルシウムの水溶液や水酸化マグネシウムの水溶液を用いて行った図2の水分濃度調整結果と、図3の二酸化炭素濃度調整結果とに基づいている。図2と図3に示されている黒丸は図7に示す従来の燃料電池システムにおける値である。なお、ガス調整器において排出燃料ガスをどのような水分濃度と二酸化炭素濃度にするかは、冷却管を流れる冷媒の温度や流量を適宜設定することなどによって排出燃料ガスの水蒸気の凝縮量を適宜設定することや、アルカリ水の濃度や量を適宜設定することなどによって行うことができる。
図2に示すように水分濃度調査の結果、排出燃料ガスの水分濃度が30%になるまでは水分濃度が低下するにしたがってLHV効率は高くなっていくが、30%よりも更に水分濃度が低下すると、今度は逆に水分濃度が低下するしたがってLHV効率も低下してしまうという知見が得られた。このため、水分濃度は30%が最も望ましく、少なくとも30%前後の範囲であることが望ましい。30%前後の範囲とする場合、水分濃度を上記のように25%〜40%の範囲とすることが望ましく、更には所望のLHV効率などに応じて前記範囲内の任意の範囲(例えば28%〜32%の範囲)とすることもできる。図3に示すように二酸化炭素濃度の結果、排出燃料ガスの二酸化炭素濃度は低下すればするほどLHV効率は高くなるという知見が得られた。このため、二酸化炭素濃度は0%が最も望ましいが、実際には上記のように0%〜15%の範囲とすることが望ましく、更には所望のLHV効率などに応じて前記範囲内の任意の範囲(例えば0%〜10%の範囲)とすることもできる。
以上のように、本実施の形態例1の燃料電池システムによれば、ガス調整器16は、アルカリ水であるスプレー液の貯留部21を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口22と出口23が貯留部21の上方に設けられた容器24と、貯留部21の上方に位置するように容器24内に配置されて、スプレー液を容器25内にスプレーするスプレーヘッダ25と、貯留部21の上方に位置するように容器24内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管26と、貯留部21に貯留されたスプレー液をスプレーヘッダ25へと再循環するスプレー液再循環ポンプ27とを備え、スプレーヘッダ25からスプレーするスプレー液と排出燃料ガスとの気液接触によって、排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、冷却管26で排出燃料ガスを冷却することにより、排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であるため、高効率化を図ることができ、しかも、システムの小型化を図ることもできる。また、二酸化炭素の排出を抑制する効果もある。更に、後述する実施の形態例2のようなバブリング方式のガス調整器を用いる場合に比べて循環排出燃料ガスの圧力損失が少なく、効率がよい。
アルカリ水として水酸化カルシウムの水溶液や水酸化マグネシウムの水溶液を使用した場合にも、上記と同様の作用効果が得られる。しかも、水酸化マグネシウムの水溶液を使用する場合には、中和溶液が透明であり、スラリー化(沈殿など)が発生しにくい。更に水酸化マグネシウムは天然鉱物でも存在するため、水酸化カルシウムのように製造時に二酸化炭素が発生することがなく、トータルとして地球温暖化対策に資することができる。
また、アルカリ水として水酸化バリウム水溶液を使用した場合にも、上記と同様の作用効果が得られる。しかも、水酸化バリウムの水溶液を使用する場合には、簡単にスラリー化(沈殿など)が発生するため沈殿物を回収することにより容易に二酸化炭素を炭酸バリウム固形物として固定回収できる。従って、本発明においては水酸化マグネシウムも用いて、 除去した二酸化炭素を水溶液として回収する場合と、水酸化バリウムを用いて、除去した二酸化炭素を固形分として回収する場合の両方が可能であり、必要に応じて使い分けることができる。
そして更に、ガス調整器16では、排出燃料ガスの水分濃度を25%〜40%の範囲とし、二酸化炭素濃度を0%〜15%の範囲とすることにより、排出燃料ガスの水分濃度と二酸化炭素濃度とが、高効率化を図るのに望ましい水分濃度と二酸化炭素濃度になるため、より確実に高効率化を実現することができる。例えば、図7に示す従来の燃料電池システムの効率は約43%であるが、本実施の形態例1では52%以上の高効率化も可能となる。これは水分濃度を適切に保つことによって上記のH2O+CO→CO2+H2の反応を促進するとともに、CO2を除去することで更にH2の生成反応を促進させる効果があるからである。
<実施の形態例2>
図4は本発明の実施の形態例2に係る燃料電池システムの構成図である。なお、図4の燃料電池システムにおいて上記実施の形態例1の燃料電池システム(図1参照)と同様の部分には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態例2の燃料電池システムには燃料電池11の燃料排出側から燃料供給側へと通じる燃料再循環ライン41が設けられている。そして、この燃料再循環ライン41には再生型熱交換器42とガス調整器43と燃料循環ファン44とが備えられている。
従って、燃料循環ファン44が作動すると、燃料電池11から排出された排出燃料ガスの一部が燃料再循環ライン41に導入され、この排出燃料ガスが再生型熱交換器42で水分除去後の排出燃料ガスと熱交換されて冷却(例えば350℃から100℃に冷却)された後、ガス調整器43に導入される。そして、詳細は後述するが、このガス調整器43において当該排出燃料ガス中の水分(水蒸気)除去と二酸化炭素除去とが同時に行われ、この水分及び二酸化炭素が除去された排出燃料ガスが、再生型熱交換器42で水分除去前の排出燃料ガスと熱交換された後に燃料電池11へと再循環されることより、燃料電池11の燃料ガスとして再利用される。また、燃料再循環ライン41の燃料循環ファン44の吸い込み側には燃料供給ライン45が接続されており、この燃料供給ライン45を介して新たな燃料ガス(都市ガスなど)も供給されるようになっている。
ガス調整器43は容器46と、冷却管47とを備えている。容器46はアルカリ水の貯留部48を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口49が貯留部48の下端に設けられ、同排出燃料ガスの出口50が貯留部48の上方に設けられている。冷却管47は貯留部48に貯留されたアルカリ水中に位置するように容器46内に配置されており、図示しないクーリングタワーから供給される冷却水などの冷媒が内部を流通する。
従って、ガス調整器16では、入口49から貯留部48に流入し貯留部48のアルカリ水中を気泡となって上昇する排出燃料ガスと、前記アルカリ水との気液接触により、前記排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、気泡となって上昇する前記排出燃料ガスを冷却管47で冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水分(水蒸気)を凝縮除去することとが同時に行われる。水分除去と二酸化炭素除去とが行われた排出燃料ガスは出口50から容器46外へ排出される。また、容器46の貯留部48にはアルカリ水供給ライン51が接続されており、このアルカリ水供給ライン51を介して新たなアルカリ水も供給されるようになっている。また、容器46の貯留部48には排出ライン52が接続されており、この排出ライン52を介して前記水分除去や前記二酸化炭素除去で生成されて貯留部48に溜まった凝縮水や炭酸塩を排出して回収することができるようになっている。
本実施の形態例2でも、アルカリ水としては例えば水酸化カルシウムの水溶液又は水酸化マグネシウムの水溶液を用い、排出燃料ガスとの気液接触によって炭酸カルシウム又は炭酸マグネシウムを生成する。そして、ガス調整器43における排出燃料ガスの水分除去量及び二酸化炭素除去量の設定、即ちガス調整器43で調整する排出燃料ガスの水分(H2O)濃度と二酸化炭素(CO2)濃度の設定は、図2の水分濃度調整結果と図3の二酸化炭素濃度調整結果とに基づき、水分濃度を25%〜40%の範囲の値に設定し、二酸化炭素濃度を0%〜15%の範囲の値に設定することが望ましい。水分濃度は所望のLHV効率などに応じて前記範囲内の任意の範囲(例えば28%〜32%の範囲)とすることもでき、30%が最も望ましい。二酸化炭素濃度も所望のLHV効率などに応じて前記範囲内の任意の範囲(例えば0%〜10%の範囲)とすることもでき、0%が最も望ましい。
以上のように、本実施の形態例2の燃料電池システムによれば、ガス調整器43は、アルカリ水の貯留部48を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口49が貯留部48の下端に設けられ排出燃料ガスの出口50が貯留部48の上方に設けられた容器46と、貯留部48に貯留されたアルカリ水中に位置するように容器46内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管47とを備え、入口49から貯留部48に流入し貯留部48のアルカリ水中を気泡となって上昇する排出燃料ガスと、アルカリ水との気液接触により、排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、気泡となって上昇する燃料ガスを冷却管47で冷却することにより、排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であるため、高効率化を図ることができ、しかも、システムの小型化を図ることもできる。また、二酸化炭素の排出を抑制する効果もある。更に、上記実施の形態例1のようなスプレー方式のガス調整器を用いる場合に比べてスプレーヘッダやスプレー液再循環ポンプが不要であるため、構成が簡易である。
また、その他、上記実施の形態例1と同様の作用効果も得られる。即ち、アルカリ水として水酸化カルシウムの水溶液や水酸化マグネシウムの水溶液を使用した場合にも、上記と同様の作用効果が得られ、しかも、水酸化マグネシウムの水溶液を使用する場合には中和溶液が透明であり、スラリー化(沈殿など)が発生しにくい。更に水酸化マグネシウムは天然鉱物でも存在するため、水酸化カルシウムのように製造時に二酸化炭素が発生することがなく、トータルとして地球温暖化対策に資することができる。
そして更に、ガス調整器43では、排出燃料ガスの水分濃度を25%〜40%の範囲とし、二酸化炭素濃度を0%〜15%の範囲とすることにより、排出燃料ガスの水分濃度と二酸化炭素濃度とが、高効率化を図るのに望ましい水分濃度と二酸化炭素濃度になるため、より確実に高効率化を実現することができる。
<実施の形態例3>
図5は本発明の実施の形態例3に係る燃料電池システムの構成図である。なお、図5の燃料電池システムにおいて上記実施の形態例1の燃料電池システム(図1参照)と同様の部分には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施の形態例3の燃料電池システムには燃料電池11の燃料排出側から燃料供給側へと通じる燃料再循環ライン61と、二酸化炭素吸収液再生ライン65とが設けられている。燃料再循環ライン61には再生型熱交換器62とガス調整器63と燃料循環ファン64とが備えられている。
従って、燃料再循環ライン61では、燃料循環ファン64が作動すると、燃料電池11から排出された排出燃料ガスの一部が燃料再循環ライン61に導入され、この排出燃料ガスが再生型熱交換器62で水分除去後の排出燃料ガスと熱交換されて冷却(例えば350℃から100℃に冷却)された後、ガス調整器63に導入される。そして、詳細は後述するが、このガス調整器63において当該排出燃料ガス中の水分(水蒸気)除去と二酸化炭素除去とが同時に行われ、この水分及び二酸化炭素が除去された排出燃料ガスが、再生型熱交換器62で水分除去前の排出燃料ガスと熱交換された後に燃料電池11へと再循環されることより、燃料電池11の燃料ガスとして再利用される。また、燃料再循環ライン61の燃料循環ファン64の吸い込み側には燃料供給ライン67が接続されており、この燃料供給ライン67を介して新たな燃料ガス(都市ガスなど)も供給されるようになっている。
ガス調整器43は容器68と、スプレーヘッダ69と、冷却管70と、スプレー液再循環ポンプ71とを備えている。容器68はアルカリ水であるスプレー液の貯留部72を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口73と出口74が貯留部72の上方に設けられている。そして、ここでは前記アルカリ水としてモノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどのアミン類(以下単にアミンと称する)を含む二酸化炭素吸収液を用いている。スプレーヘッダ69は貯留部72の上方に位置するように容器68内に配置され、スプレー液(アミンを含む二酸化炭素吸収液)を容器68内にスプレーする。冷却管70は貯留部72の上方に位置するように容器68内に配置されており、図示しないクーリングタワーから供給される冷却水などの冷媒が内部を流通する。スプレー液再循環ポンプ71は貯留部21からスプレーヘッダ25へと通じるスプレー液再循環ライン75の途中に設けられており、貯留部72に貯留されたスプレー液(アミンを含む二酸化炭素吸収液)をスプレーヘッダへ69へと再循環する。
従って、このガス調整器63では、スプレーヘッダ69からスプレーするスプレー液(アミンを含む二酸化炭素吸収液)と、入口73から容器68内に導入された排出燃料ガスとの気液接触によって、前記排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、冷却管70で前記排出燃料ガスを冷却(例えば60℃に冷却)することにより、前記排出燃料ガス中の水分(水蒸気)を凝縮除去することとが同時に行われる。水分除去と二酸化炭素除去とが行われた排出燃料ガスは出口74から容器68外へ排出される。また、スプレー液再循環ライン75のスプレー液再循環ポンプ71の吐出側には二酸化炭素吸収液供給ライン76が接続されており、この二酸化炭素吸収液供給ライン76を介して新たなアミンを含む二酸化炭素吸収液を補給することもできるようになっている。また、容器68の貯留部72には排出ライン77が接続されており、この排出ライン77を介して前記水分除去で生成されて貯留部72に溜まった凝縮水を排出して回収することができるようになっている。
なお、図5に示すガス調整器63ではスプレーヘッダ69が上側、冷却管70が下側となっているが、これに限定するものではなく、図示は省略するが、冷却管70が上側、スプレーヘッダ69が下側であってもよい(図1(b)参照)。
二酸化炭素吸収液供給ライン65はスプレー液再循環ライン75のスプレー液再循環ポンプ71の吐出側からガス調整器16の貯留部72へと通じており、途中に二酸化炭素吸収塔66と二酸化炭素吸収液ポンプ82とを備えている。二酸化炭素吸収塔66は容器79とスプレーヘッダ79と加熱管80とを備えている。容器79は二酸化炭素吸収液の貯留部81を下部に有し、且つ、二酸化炭素の出口83が貯留部81の上方に設けられている。また、スプレーヘッダ79はスプレー液再循環ポンプ71の吐出側に通じており、貯留部81は二酸化炭素吸収液ポンプ82を介してガス調整器63の貯留部72へと通じている。加熱管80は貯留部81の上方に位置するように容器78内に配置されており、内部を温水などの加熱流体が流通する。
従って、スプレー液再循環ポンプ71が作動すると、ガス調整器63の貯留部72に貯留されている二酸化炭素吸収液が二酸化炭素吸収塔66のスプレーヘッダ79へも供給されて、このスプレーヘッダ79から容器78内にスプレーされる。そして、このスプレーされた二酸化炭素吸収液が加熱管80によって加熱(例えば80℃に加熱)されることにより、二酸化炭素吸収液に含まれている二酸化炭素が気化して二酸化炭素吸収液から分離することにより、二酸化炭素吸収液が再生される。気化した二酸化炭素は出口83から圧縮機84へと導入され、この圧縮機84において圧縮された後、冷却器85で冷却されることにより、液化二酸化炭素又はドライアイスとなって回収される。一方、再生されて貯留部81に貯留された二酸化炭素吸収液は二酸化炭素吸収液ポンプ82によってガス調整器63の貯留部72へ戻される。
なお、上記ではスプレー方式のガス調整器を用いる場合について説明したが、これに限定するものではなく、図4のようなバブリング方式のガス調整器を適用することもできる。この場合の燃料電池システムは例えば図6のようになる。なお、図6の燃料電池システムにおいて上記実施の形態例1の燃料電池システム(図1参照)と同様の部分には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図6に示す燃料電池システムには燃料電池11の燃料排出側から燃料供給側へと通じる燃料再循環ライン91と二酸化炭素吸収液再生ライン92とが設けられている。燃料再循環ライン91には再生型熱交換器93とガス調整器94と燃料循環ファン95とが備えられている。
従って、燃料再循環ライン91では、燃料循環ファン95が作動すると、燃料電池11から排出された排出燃料ガスの一部が燃料再循環ライン91に導入され、この排出燃料ガスが再生型熱交換器93で水分除去後の排出燃料ガスと熱交換されて冷却(例えば350℃から100℃に冷却)された後、ガス調整器94に導入される。そして、詳細は後述するが、このガス調整器94において当該排出燃料ガス中の水分(水蒸気)除去と二酸化炭素除去とが同時に行われ、この水分及び二酸化炭素が除去された排出燃料ガスが、再生型熱交換器93で水分除去前の排出燃料ガスと熱交換された後に燃料電池11へと再循環されることより、燃料電池11の燃料ガスとして再利用される。また、燃料再循環ライン91の燃料循環ファン95の吸い込み側には燃料供給ライン97が接続されており、この燃料供給ライン97を介して新たな燃料ガス(都市ガスなど)も供給されるようになっている。
ガス調整器94は容器98と、冷却管99とを備えている。容器98はアルカリ水の貯留部100を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口101が貯留部100の下端に設けられ、同排出燃料ガスの出口102が貯留部100の上方に設けられている。そして、ここではアルカリ水として図5の場合と同様にアミンを二酸化炭素吸収液が用いられる。冷却管99は貯留部100に貯留された二酸化炭素吸収液中に位置するように容器98内に配置されており、図示しないクーリングタワーから供給される冷却水などの冷媒が内部を流通する。
従って、ガス調整器98では、入口101から貯留部100に流入し貯留部100の二酸化炭素吸収液中を気泡となって上昇する排出燃料ガスと、前記二酸化炭素吸収液との気液接触により、前記排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、気泡となって上昇する前記排出燃料ガスを冷却管99で冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水分(水蒸気)を凝縮除去することとが同時に行われる。水分除去と二酸化炭素除去とが行われた排出燃料ガスは出口102から容器98外へ排出される。また、容器98の貯留部100にはアルカリ水供給ライン103が接続されており、このアルカリ水供給ライン103を介して新たなアミンを含む二酸化炭素吸収液も供給されるようになっている。また、容器98の貯留部100には排出ライン104が接続されており、この排出ライン104を介して前記水分除去で生成されて貯留部100に溜まった凝縮水を排出して回収することができるようになっている。
二酸化炭素吸収液供給ライン92はガス調整器98の貯留部100の出口105から貯留部100の入口106へと通じており、途中に二酸化炭素吸収塔109と二酸化炭素吸収液ポンプ107,108とを備えている。二酸化炭素吸収塔109は容器110とスプレーヘッダ111と加熱管112とを備えている。容器110は二酸化炭素吸収液の貯留部113を下部に有し、且つ、二酸化炭素の出口114が貯留部113の上方に設けられている。また、スプレーヘッダ111は二酸化炭素吸収液ポンプ107を介してガス調整器98の貯留部100の出口105に通じており、貯留部113は二酸化炭素吸収液ポンプ108を介してガス調整器98の貯留部100の入口106へと通じている。加熱管112は貯留部113の上方に位置するように容器110内に配置されており、内部を温水などの加熱流体が流通する。
従って、二酸化炭素吸収液ポンプ107が作動すると、ガス調整器98の貯留部110に貯留されている二酸化炭素吸収液が二酸化炭素吸収塔109のスプレーヘッダ111へ供給されて、このスプレーヘッダ111から容器110内にスプレーされる。そして、このスプレーされた二酸化炭素吸収液が加熱管112によって加熱されることにより、二酸化炭素吸収液に含まれている二酸化炭素が気化して二酸化炭素吸収液から分離することにより、二酸化炭素吸収液が再生される。気化した二酸化炭素は出口114から圧縮機115へと導入され、この圧縮機115において圧縮された後、冷却器116で冷却されることにより、液化二酸化炭素又はドライアイスとなって回収される。一方、再生されて貯留部113に貯留された二酸化炭素吸収液は二酸化炭素吸収液ポンプ108によってガス調整器98の貯留部110へ戻される。
本実施の形態例3でも、ガス調整器63,94における排出燃料ガスの水分除去量及び二酸化炭素除去量の設定、即ちガス調整器63,94で調整する排出燃料ガスの水分(H2O)濃度と二酸化炭素(CO2)濃度の設定は、図2の水分濃度調整結果と図3の二酸化炭素濃度調整結果とに基づき、水分濃度を25%〜40%の範囲の値に設定し、二酸化炭素濃度を0%〜15%の範囲の値に設定することが望ましい。水分濃度は所望のLHV効率などに応じて前記範囲内の任意の範囲(例えば28%〜32%の範囲)とすることもでき、30%が最も望ましい。二酸化炭素濃度も所望のLHV効率などに応じて前記範囲内の任意の範囲(例えば0%〜10%の範囲)とすることもでき、0%が最も望ましい。
以上のように、本実施の形態例3の燃料電池システムによれば、ガス調整器63,94ではアルカリ水としてアミンを含む二酸化炭素吸収液を使用し、ガス調整器63,94の貯留部72,100から抽出した二酸化炭素吸収液から二酸化炭素吸収塔66,109で二酸化炭素を気化して除去することにより二酸化炭素吸収液を再生した後にガス調整器63,94の貯留部72,100へと戻す二酸化炭素吸収液再生ライン65,92を有することを特徴とするため、高効率化と小型化を図ることができる他、二酸化炭素の排出を0にすることもでき地球温暖化対策に資することができる。なお、この場合、二酸化炭素吸収液としては、必ずしもアミンを含むものに限らず、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどを含むものでもよい。
また、その他、上記実施の形態例1,2と同様の作用効果も得られる。
即ち、ガス調整器63は、アルカリ水であるスプレー液の貯留部72を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口73と出口74が貯留部72の上方に設けられた容器68と、貯留部72の上方に位置するように容器68内に配置されて、スプレー液を容器68内にスプレーするスプレーヘッダ79と、貯留部72の上方に位置するように容器68内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管70と、貯留部72に貯留されたスプレー液をスプレーヘッダ69へと再循環するスプレー液再循環ポンプ71とを備え、スプレーヘッダ69からスプレーするスプレー液と排出燃料ガスとの気液接触によって、排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、冷却管70で排出燃料ガスを冷却することにより、排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であるため、高効率化を図ることができ、しかも、システムの小型化を図ることもできる。また、二酸化炭素の排出を抑制する効果もある。更に、図6のようなバブリング方式のガス調整器を用いる場合に比べて循環排出燃料ガスの圧力損失が少なく、効率がよい。
また、ガス調整器94は、アルカリ水の貯留部100を下部に有し、且つ、再循環中の排出燃料ガスの入口101が貯留部100の下端に設けられ排出燃料ガスの出口102が貯留部100の上方に設けられた容器98と、貯留部100に貯留されたアルカリ水中に位置するように容器98内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管99とを備え、入口101から貯留部100に流入し貯留部100のアルカリ水中を気泡となって上昇する排出燃料ガスと、アルカリ水との気液接触により、排出燃料ガスから二酸化炭素を除去することと、気泡となって上昇する燃料ガスを冷却管99で冷却することにより、排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であるため、高効率化を図ることができ、しかも、システムの小型化を図ることもできる。また、二酸化炭素の排出を抑制する効果もある。更に、図5のようなスプレー方式のガス調整器を用いる場合に比べてスプレーヘッダやスプレー液再循環ポンプが不要であるため、構成が簡易である。
そして更に、ガス調整器63,94では、排出燃料ガスの水分濃度を25%〜40%の範囲とし、二酸化炭素濃度を0%〜15%の範囲とすることにより、排出燃料ガスの水分濃度と二酸化炭素濃度とが、高効率化を図るのに望ましい水分濃度と二酸化炭素濃度になるため、より確実に高効率化を実現することができる。
本発明は燃料電池システムに関するものであり、特に固体酸化物形燃料電池から排出された排出燃料ガスを、再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成の燃料電池システムにおいて高効率化と小型化とを図る場合に適用して有用なものである。
(a)は本発明の実施の形態例1に係る燃料電池システムの構成図、(b)は前記燃料電池システムに備えたガス調整器の他の構成図である。 水分濃度とLHV効率との関係を示すグラフである。 二酸化炭素濃度とLHV効率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態例2に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態例3に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態例3に係る燃料電池システムの他の構成図である。 従来の燃料電池システムの構成例を示す図である。 従来の燃料電池システムの他の構成例を示す図である。
符号の説明
11 燃料電池
12 燃焼器
13 空気熱交換器
14 燃料再循環ライン
15 再生型熱交換器
16 ガス調整器
17 燃料循環ファン
18 燃料供給ライン
21 貯留部
22 入口
23 出口
24 容器
25 スプレーヘッダ
26 冷却管
27 スプレー液再循環ポンプ
28 スプレー液再循環ライン
29 アルカリ水供給ライン
30 排出ライン
41 燃料再循環ライン
42 再生型熱交換器
43 ガス調整器
44 燃料循環ファン
45 燃料供給ライン
46 容器
47 冷却管
48 貯留部
49 入口
50 出口
51 アルカリ水供給ライン
61 燃料再循環ライン
62 再生型熱交換器
63 ガス調整器
64 燃料循環ファン
65 二酸化炭素吸収液再生ライン
66 二酸化炭素吸収塔
67 燃料供給ライン
68 容器
69 スプレーヘッダ
70 冷却管
71 スプレー液再循環ポンプ
72 貯留部
73 入口
74 出口
75 スプレー液再循環ライン
76 二酸化炭素吸収液供給ライン
77 排出ライン
78 容器
79 スプレーヘッダ
80 加熱管
81 貯留部
82 二酸化炭素吸収液ポンプ
83 出口
84 圧縮機
85 冷却器
91 燃料再循環ライン
92 二酸化炭素吸収液再生ライン
93 再生型熱交換器
94 ガス調整器
95 燃料循環ファン
97 燃料供給ライン
98 容器
99 冷却管
100 貯留部
101 入口
102 出口
103 二酸化炭素吸収液供給ライン
104 排出ライン
105 出口
106 入口
107,108 二酸化炭素吸収液ポンプ
109 二酸化炭素吸収塔
110 容器
112 加熱管
113 貯留部
114 出口
115 圧縮機
116 冷却器

Claims (6)

  1. 燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成の燃料電池システムにおいて、
    前記再循環ラインには、再循環中の前記排出燃料ガスから水蒸気の除去と二酸化炭素の除去とを同時に行うガス調整器を備え、
    前記ガス調整器は、
    アルカリ水であるスプレー液の貯留部を下部に有し、且つ、再循環中の前記排出燃料ガスの入口と出口が前記貯留部の上方に設けられた容器と、
    前記貯留部の上方に位置するように前記容器内に配置されて、前記スプレー液を前記容器内にスプレーするスプレーヘッダと、
    前記貯留部の上方に位置するように前記容器内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管と、
    前記貯留部に貯留されたスプレー液を前記スプレーヘッダへと再循環するスプレー液再循環ポンプとを備え、
    前記スプレーヘッダからスプレーする前記スプレー液と前記排出燃料ガスとの気液接触によって、前記排出燃料ガスから前記二酸化炭素を除去することと、前記冷却管で前記排出燃料ガスを冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池から排出された排出燃料ガスを、燃料再循環ラインを介して前記燃料電池へと再循環することにより、前記燃料電池の燃料ガスとして再利用する構成の燃料電池システムにおいて、
    前記再循環ラインには、再循環中の前記排出燃料ガスから水蒸気の除去と二酸化炭素の除去とを同時に行うガス調整器を備え、
    前記ガス調整器は、
    アルカリ水の貯留部を下部に有し、且つ、再循環中の前記排出燃料ガスの入口が前記貯留部の下端に設けられ同排出燃料ガスの出口が前記貯留部の上方に設けられた容器と、
    前記貯留部に貯留された前記アルカリ水中に位置するように前記容器内に配置されて、冷媒が内部を流通する冷却管とを備え、
    前記入口から前記貯留部に流入し前記貯留部のアルカリ水中を気泡となって上昇する前記排出燃料ガスと、前記アルカリ水との気液接触により、前記排出燃料ガスから前記二酸化炭素を除去することと、前記気泡となって上昇する前記燃料ガスを前記冷却管で冷却することにより、前記排出燃料ガス中の水蒸気を凝縮除去することとを同時に行う構成であることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項又はに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記アルカリ水として水酸化カルシウムの水溶液を使用したことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項又はに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記アルカリ水として水酸化マグネシウムの水溶液を使用したことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項又はに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記アルカリ水として水酸化バリウムの水溶液を使用したことを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項又はに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ガス調整器では前記アルカリ水として二酸化炭素吸収液を使用し、
    前記ガス調整器の貯留部から抽出した二酸化炭素吸収液から二酸化炭素吸収塔で二酸化炭素を気化して除去することにより前記二酸化炭素吸収液を再生した後に前記ガス調整器の貯留部へと戻す二酸化炭素吸収液再生ラインを有することを特徴とする燃料電池システム。
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