JP2003220316A - ガス精製方法、ガス精製システム及び発電システム - Google Patents

ガス精製方法、ガス精製システム及び発電システム

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JP2003220316A JP2002020952A JP2002020952A JP2003220316A JP 2003220316 A JP2003220316 A JP 2003220316A JP 2002020952 A JP2002020952 A JP 2002020952A JP 2002020952 A JP2002020952 A JP 2002020952A JP 2003220316 A JP2003220316 A JP 2003220316A
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liquid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性ガス濃度制御の応答性並びに安定性に優
れた、ガス精製方法、ガス精製システム及び発電システ
ムを提供する。 【解決手段】 処理液に酸性ガスを吸収させる吸収装置
11と、処理液を再生する再生装置21との間で、処理
液を循環する循環工程と;酸性ガスを処理液に吸収させ
る吸収工程と;吸収装置11の処理液温度を検出する第
1の温度検出工程と;再生装置21の処理液温度を検出
する第2の温度検出工程と;被処理ガス中の酸性ガスの
濃度C1を検出する濃度検出工程と;第1の温度T1と
第2の温度T2とに基いて、前記酸性ガスの濃度と前記
処理液の循環量Qとの関係を予め求められた関係の中か
ら選択する選択工程と;前記関係と濃度C1と濃度の設
定値C0とに基いて、処理液循環量を調節する循環量調
節工程とを備え;循環量Qを調節することにより酸性ガ
ス濃度を設定値C0に制御するガス精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス精製方法、ガ
ス精製システム及び発電システムに関し、特に吸収装置
と再生装置を使用し、塩基性の処理液を循環使用して消
化ガス等の被処理ガスに含まれる炭酸ガス等の酸性ガス
を除去するガス精製方法、ガス精製システム及び発電シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、炭酸ガス等の酸性ガスを含む
ガスを精製する方法や装置としては、吸収塔と再生塔を
使用し、塩基性吸収液を循環使用して酸性ガスを吸収さ
せるガス精製システムがあった。そのようなシステムで
は、精製されたガス中の酸性ガスの吸収量(濃度)を調
整する必要がある。
【0003】また消化ガス等のガスを精製して燃料ガス
を得る燃料電池システムでは、酸性ガスを含んだ原料ガ
スを用いなければならず、酸性ガスの処理に手間がかか
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のシ
ステムによれば、酸性ガス濃度の調整のためには、吸収
液温度や再生液温度等の変量のうち何を調節すれば、設
定濃度に対して応答性ならびに安定性が最も良好か明確
でなかった。
【0005】そこで本発明は、酸性ガス濃度制御の応答
性並びに安定性に優れた、ガス精製方法、ガス精製シス
テム及び発電システムを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明によるガス精製方法は、例えば
図1に示されるガス精製システムを用いて実施されるも
のであり、被処理ガスc中の酸性ガスを除去して被処理
ガスcを精製するガス精製方法において;前記酸性ガス
を吸収する塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる
吸収装置11と、前記酸性ガスを吸収した前記処理液を
再生する再生装置21との間で、処理液を循環する循環
工程と;被処理ガスcを吸収装置11に供給して、処理
液に前記酸性ガスを吸収させる吸収工程と;吸収装置1
1を流れる処理液温度を検出する第1の温度検出工程
と;再生装置21を流れる処理液温度を検出する第2の
温度検出工程と;前記酸性ガスを吸収された被処理ガス
中の酸性ガスの濃度C1を検出する濃度検出工程と;前
記第1の温度検出工程で検出された第1の温度T1と前
記第2の温度検出工程で検出された第2の温度T2とに
基いて、前記酸性ガスの濃度と前記処理液の循環量Qと
の関係を予め求められた関係の中から選択する選択工程
と;前記選択工程で選択された関係と、検出された濃度
C1と、前記酸性ガス濃度の所望の設定値C0とに基い
て、処理液循環量を調節する循環量調節工程とを備え;
処理液の循環量Qを調節することにより前記酸性ガス濃
度を設定値C0に制御する。
【0007】このように構成すると、第1の温度と第2
の温度とに基いて、酸性ガスの濃度と処理液の循環量と
の関係を予め求められた関係の中から選択する選択工程
と、選択工程で選択された関係と検出された濃度と酸性
ガス濃度の所望の設定値とに基いて、処理液循環量を調
節する循環量調節工程とを備え、処理液の循環量を調節
することにより酸性ガス濃度を設定値に制御する工程を
備えるので、吸収工程を経たガス中の酸性ガス濃度制御
の応答性並びに安定性に優れたガス精製方法を提供する
ことができる。
【0008】また前記発明に係るガス精製方法では、前
記予め求められた関係は、前記酸性ガス濃度の偏差ΔC
と前記処理液循環量の偏差ΔQとの関係を第1の温度T
1をパラメータとして求められた関係、及び前記酸性ガ
ス濃度の偏差ΔCと前記処理液の循環量の偏差ΔQとの
関係を第2の温度T2をパラメータとして求められた関
係であるように構成してもよい。
【0009】また前記発明に係るガス精製方法では、前
記予め求められた関係は、前記酸性ガス濃度の偏差ΔC
と前記処理液循環量の偏差ΔQとの関係を第1の温度T
1と第2の温度T2との差ΔTをパラメータとして求め
られた関係であるように構成してもよい。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に係
る発明によるガス精製方法は、例えば図1に示されるガ
ス精製システムを用いて実施されるものであり、被処理
ガスc中の酸性ガスを除去して被処理ガスcを精製する
ガス精製方法において;前記酸性ガスを吸収する塩基性
の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収装置11と、
前記酸性ガスを吸収した処理液を再生する再生装置21
との間で、処理液を循環する循環工程と;被処理ガスc
を吸収装置11に供給して、処理液に前記酸性ガスを吸
収させる吸収工程と;吸収装置11を流れる処理液温度
を検出する第1の温度検出工程と;再生装置21を流れ
る処理液温度を検出する第2の温度検出工程と;前記第
1の温度検出工程で検出された第1の温度T1と前記第
2の温度検出工程で検出された第2の温度T2と、前記
酸性ガス濃度の所望の設定値C0とに基いて、処理液循
環量Qを設定する設定工程と;前記処理液の循環量を前
記設定工程で設定された量に制御する制御工程とを備
え;前記処理液の循環量Qを制御することにより前記酸
性ガス濃度C1を前記設定値に制御する。
【0011】前記吸収工程を経たガス中の前記酸性ガス
の濃度を検出する濃度検出工程を備え、前記所望の設定
値と実測値とを比較する工程をさらに備えるようにして
もよい。
【0012】このように構成すると、処理液循環量Qを
設定する設定工程と、前記処理液の循環量を前記設定工
程で設定された量に制御する制御工程とを備え、前記処
理液の循環量を制御することにより前記酸性ガス濃度を
前記設定値に制御するので、吸収工程を経たガス中の酸
性ガス濃度制御の応答性並びに安定性に優れたガス精製
方法を提供することができる。
【0013】また請求項2に記載のガス精製方法では、
前記設定工程は、酸性ガス濃度C1と処理液循環量Qと
の関係を第1の温度T1をパラメータとして予め求めら
れた関係、及び酸性ガス濃度C1と処理液循環量Qとの
関係を第2の温度T2をパラメータとして予め求められ
た関係とに基いて、処理液循環量Qを設定するようにし
てもよい。
【0014】また請求項2に記載のガス精製方法では、
前記設定工程は、酸性ガス濃度C1と処理液循環量Qと
の関係を第1の温度T1と第2の温度T2との差ΔTを
パラメータとして予め求められた関係に基いて、処理液
循環量Qを設定するようにしてもよい。
【0015】上記目的を達成するために、請求項3に係
る発明によるガス精製システムは、例えば図1に示され
るように、酸性ガスを含む被処理ガスc中の酸性ガスを
除去して被処理ガスを精製するガス精製システムにおい
て;塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収装
置11と;前記酸性ガスを吸収した前記処理液を再生す
る再生装置21と;吸収装置11と再生装置21との間
で前記処理液を循環する循環経路41、42と;吸収装
置11を流れる処理液温度T1を検出する第1の温度検
出器34と;再生装置21を流れる処理液温度T2を検
出する第2の温度検出器35と;吸収装置11で酸性ガ
スを吸収された後の被処理ガス中の酸性ガスの濃度を検
出する濃度検出器32と;第1の温度検出器34で検出
された第1の温度T1と第2の温度検出器35で検出さ
れた第2の温度T2とに基いて、前記酸性ガスの濃度と
前記処理液の循環量との関係を予め求められた関係の中
から選択し、前記選択された関係と前記検出された濃度
C1と前記酸性ガス濃度の所望の設定値C0とに基い
て、処理液循環量Qを調節する調節器30とを備える。
処理液に酸性ガスを吸収させるには、典型的には、該処
理液に被処理ガスcを接触させる。特に向流接触させる
とよい。
【0016】このように構成すると、第1の温度と第2
の温度とに基いて、前記酸性ガスの濃度と前記処理液の
循環量との関係を予め求められた関係の中から選択し、
前記選択された関係と前記検出された濃度と前記酸性ガ
ス濃度の所望の設定値とに基いて、処理液循環量を調節
する調節器を備えるので、吸収装置を経たガス中の酸性
ガス濃度制御の応答性並びに安定性に優れたガス精製シ
ステムを提供することができる。
【0017】また請求項3に記載のガス精製システムで
は、前記前記予め求められた関係は、前記酸性ガス濃度
の偏差ΔCと前記処理液の循環量の偏差ΔQとの関係を
第1の温度T1をパラメータとして求められた関係、及
び前記酸性ガス濃度の偏差ΔCと前記処理液の循環量の
偏差ΔQとの関係を第2の温度T2をパラメータとして
求められた関係であるように構成してもよい。
【0018】また請求項3に記載のガス精製システムで
は、前記予め求められた関係は、前記酸性ガス濃度の偏
差ΔCと前記処理液の循環量の偏差ΔQとの関係を第1
の温度T1と第2の温度T2との差ΔTをパラメータと
して求められた関係であるように構成してもよい。
【0019】上記目的を達成するために、請求項4に係
る発明によるガス精製システムは、例えば図1に示され
るように、酸性ガスを含む被処理ガスc中の酸性ガスを
除去して被処理ガスcを精製するガス精製システムにお
いて;塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収
装置11と;前記酸性ガスを吸収した処理液を再生する
再生装置21と;吸収装置11と再生装置21との間で
処理液a、bを循環する循環経路41、42と;吸収装
置11を流れる処理液温度T1を検出する第1の温度検
出器34と;再生装置21を流れる処理液温度T2を検
出する第2の温度検出器35と;第1の温度検出器34
で検出された第1の温度T1と第2の温度検出器35で
検出された第2の温度T2と前記酸性ガスの濃度C1の
所望の設定値C0とに基いて設定された処理液循環量Q
に、前記処理液の循環量を制御する調節器30とを備え
る。処理液に酸性ガスを吸収させるには、典型的には、
該処理液に被処理ガスcを接触させる。特に向流接触さ
せるとよい。
【0020】吸収装置11で酸性ガスを吸収された被処
理ガスd中の前記酸性ガスの濃度を検出する濃度検出器
32を備え、所望の設定値C0と実測値C1とを比較可
能に構成するのが好ましい。
【0021】このように構成すると、第1の温度検出器
で検出された第1の温度と第2の温度検出器で検出され
た第2の温度と前記酸性ガスの濃度の所望の設定値とに
基いて設定された処理液循環量に、前記処理液の循環量
を制御する調節器とを備えるので、吸収装置を経たガス
中の酸性ガス濃度制御の応答性並びに安定性に優れたガ
ス精製システムを提供することができる。
【0022】また請求項4に記載のガス精製システムで
は、調節器30は、酸性ガス濃度C1と処理液循環量Q
との関係を第1の温度T1をパラメータとして予め求め
られた関係、及び酸性ガス濃度C1と処理液循環量Qと
の関係を第2の温度T2をパラメータとして予め求めら
れた関係とに基いて、処理液循環量Qを設定するように
構成してもよい。
【0023】また請求項4に記載のガス精製システムで
は、調節器30は、酸性ガス濃度C1と処理液循環量Q
との関係を第1の温度T1と第2の温度T2との差ΔT
をパラメータとして予め求められた関係に基いて、処理
液循環量Qを設定するように構成してもよい。
【0024】上記目的を達成するために、請求項5に係
る発明によるガス精製方法は、例えば図1に示されるよ
うなガス精製システムを用いて実施されるものであり、
被処理ガスc中の酸性ガスを除去して被処理ガスcを精
製するガス精製方法において;前記酸性ガスを吸収する
塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収装置1
1と、前記酸性ガスを吸収した処理液を再生する再生装
置21との間で、前記処理液を循環する循環工程と;被
処理ガスcを吸収装置11に供給して、前記処理液に前
記酸性ガスを吸収させる吸収工程と;前記吸収工程を経
たガスd中の前記酸性ガスの濃度C1を検出する濃度検
出工程と;前記濃度検出工程で検出された濃度C1に基
いて、処理液循環量Qを調節することにより濃度C1を
所望の値C0に制御する制御工程とを備える。
【0025】このように構成すると、濃度検出工程で検
出された濃度C1に基いて、処理液循環量を調節するこ
とにより濃度を所望の値に制御する制御工程とを備える
ので、応答性のよい安定した制御が可能となる。
【0026】また例えば図1に示される燃料電池発電シ
ステムを用いて実施される発電方法としてもよい。即
ち、そのような発電方法は、水素分を含む被処理ガスc
を請求項1、請求項2及び請求項5のいずれか1項に記
載のガス精製方法で精製するガス精製工程と;前記ガス
精製工程で精製されたガスdを燃料電池システム52に
供給するガス供給工程と;前記供給されたガスdを燃料
とし、該燃料dと酸化剤との電気化学的反応により発電
する発電工程と;前記発電工程で発生した排熱で前記処
理液を加熱する加熱工程とを備える。
【0027】ここで水素分を含むとは、炭化水素のよう
に原子や分子として含んでいる場合であってもよい。ま
た精製工程で精製されたガスを、燃料電池システム中の
燃料電池で利用する前に(特に該ガスが水素ガスを主成
分とするガスではなく、炭化水素のような形で水素を含
む場合は)、該ガスを水素を主成分とする燃料ガスに改
質する改質装置を備えるのが好ましい。
【0028】このように構成すると、水素分を含む被処
理ガスcを請求項1、請求項2及び請求項5のいずれか
1項に記載のガス精製方法で精製するガス精製工程を備
えるので、酸性ガスの処理に手間がかからず、ガス供給
を効率的に行うことができ、発電システム全体として高
効率の発電をすることが可能となる。
【0029】また請求項6に記載のガス精製システム
は、例えば図1に示すように、酸性ガスを含む被処理ガ
スc中の酸性ガスを除去して被処理ガスcを精製するガ
ス精製システム10において;塩基性の処理液に前記酸
性ガスを吸収させる吸収装置11と;前記酸性ガスを吸
収した処理液を再生する再生装置21と;吸収装置11
と再生装置21との間で処理液a、bを循環する循環経
路41、42と;吸収装置11で酸性ガスを吸収された
被処理ガスd中の前記酸性ガスの濃度を検出する濃度検
出器32と;濃度検出器32で検出された濃度C1に基
いて、処理液循環量Qを調節することにより濃度C1を
所望の値C0に制御する調節器30とを備える。処理液
に酸性ガスを吸収させるには、典型的には、該処理液に
被処理ガスcを接触させる。特に向流接触させるとよ
い。
【0030】また請求項7に記載の発電システムは、請
求項3、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載の
ガス精製システム10と;ガス精製システム10で精製
されたガスdを燃料とし、該燃料dと酸化剤との電気化
学的反応により発電する燃料電池システム52と;燃料
電池システム52で発生した排熱で処理液を加熱する熱
交換器57とを備える。
【0031】このように構成すると請求項3、請求項4
及び請求項6のいずれか1項に記載のガス精製システム
を備えるので、酸性ガスを除去されたガスを燃料電池シ
ステムに供給することができ、ガス精製システムで精製
されたガスを燃料とし、燃料と酸化剤との電気化学的反
応により発電する燃料電池システムを備えるので、ガス
を利用した発電が可能となり、燃料電池システムで発生
した排熱で処理液を加熱する熱交換器を備えるので、排
熱を回収し有効利用することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。図1(a)(b)
(c)のフローチャートを参照して、本発明による実施
の形態であるガス精製システムとしての消化ガス精製シ
ステム及び該精製システムと燃料電池システムを備える
発電システムを説明する。(b)及び(c)は(a)の
場合の変形例を示す部分フローチャートである。
【0033】消化ガス精製システム10は、消化ガス発
生装置51から酸性ガスとしての炭酸ガス等を含む消化
ガスcの供給を受ける。消化ガスとは、バイオマスや有
機性廃棄物等の発酵によって得られるメタンガス等を主
成分とするガスである。バイオマスとは、藻類、稲が
ら、砂糖きび粕、アルコール発酵粕等であり、有機性廃
棄物とは、食品製造廃液、畜産排水や下水処理等で発生
する余剰汚泥等である。
【0034】有機物のメタン発酵によって得られる消化
ガスは、有機物の種類やメタン発酵条件によって異なる
が、一般に主成分としてメタンが60〜70%、二酸化
炭素が30〜40%、水素が0〜2%、窒素が0〜2%
含まれ、また、微量成分として硫化水素及び塩化水素が
数十〜数百ppmの範囲において含まれている。一方、
例えば水素製造工程に供給する精製ガスとしては、硫化
水素や炭酸ガス等の酸性ガスの濃度を低くすることが要
求される。または、特に炭酸ガスは所定の濃度とするこ
とが要求される。
【0035】消化ガス精製システム10は、消化ガス発
生装置51と原料ガス配管45で接続された吸収装置と
しての吸収塔11を備える。吸収塔11は円筒状の容器
として構成された塔であり、地上に円筒の中心軸を鉛直
方向にして設置されている。円筒状の容器の上下方向中
央部には充填層12が設けられ、その上方の空間には、
処理液としての吸収液を充填層12の上部に散布するス
プレーノズル14が設置されている。
【0036】なお吸収装置は、図示のようなスプレーノ
ズルと充填層を備える吸収塔に限らず、塩基性処理液を
溜めるタンクと、該タンク内の底部に設けられた不図示
のガス吹き込みノズルを備えるものであってもよい。こ
の場合は、ノズルからガスを液に吹き込むことにより、
ガスが液内を泡状に上昇する間に、酸性ガスが液に吸収
される。
【0037】また吸収塔11の円筒状容器の底部は、液
溜13となっている。吸収塔11の外部には、液溜13
の液面を検出する液面検出器17a、検出された液面に
基いて液面を所定の液面設定値に制御する液面調節器1
7、液面調節器17からの制御信号を受信して、後述の
ポンプ15の回転速度を調節するインバータ16が設置
されている。
【0038】消化ガス精製システム10は、吸収塔11
に隣接して設置された再生塔21をを備える。再生塔2
1は、吸収塔11と同様な構造を有している。即ち、再
生塔21は円筒状の容器として構成された塔であり、地
上に円筒の中心軸を鉛直方向にして設置されており、円
筒状の容器の上下方向中央部には充填層22が設けら
れ、その上方の空間には、処理液としての再生液を充填
層22の上部に散布するスプレーノズル24が設置され
ている。また再生塔11の円筒状容器の底部は、液溜2
3となっている。
【0039】なお再生装置は、図示のような円筒状の容
器と充填層を備える再生塔に限らず、塩基性処理液を溜
めるタンクと、該タンク内に配設された不図示の熱交換
チューブを備えるものであってもよい。熱交換チューブ
には温水や水蒸気を供給する。熱交換チューブによりタ
ンク内に溜められた再生液は加熱されガスを放出する。
【0040】ここで処理液は吸収塔11内を流れる液
(底部13に溜まった液)を便宜上吸収液aと呼び、再
生塔21内を流れる液(底部23に溜まった液)を再生
液bと呼ぶ。これらを区別する必要のないときは、総称
して処理液と呼ぶ。図中では、吸収液aとは、液溜13
に溜まった液を示している。充填層12上部の、未だ酸
性ガスを吸収する前の吸収液は、液溜13内の吸収液よ
りも酸性ガスの濃度が高い(再生塔21の液溜23に溜
まっている液と同濃度で温度は低い)。したがって、吸
収塔11内を流れる液であっても、区別する必要がある
ときは、酸性ガスを吸収する前の液を吸収前処理液、吸
収した後の液を吸収後処理液とよぶ。この呼び方によれ
ば、スプレーノズル14で散布される液は吸収前処理液
であり、液溜13中の液は吸収後処理液ということにな
る。再生液についても、図中では、再生液bとは、液溜
23に溜まった液を示しているが、同様である。即ち、
スプレーノズル24で散布される液は吸収後処理液(又
は再生前処理液)であり、液溜23中の液は吸収前処理
液(又は再生後処理液)ということになる。
【0041】吸収塔11の液溜13と再生塔21のスプ
レーノズル24とは、液配管41で接続されている。液
配管41には、ポンプ15が挿入配置されている。ポン
プ15は不図示の電動機で駆動される。該電動機は前述
のインバータ16から供給される周波数の調節された電
源により駆動される。液溜13の液面が低くなると液面
調節器17はインバータ16の周波数を低くしてポンプ
の回転速度を落とし、また液面が高くなると逆にポンプ
の回転速度を上げる。このようにして、液溜13の液面
を設定値に制御する。
【0042】液配管41のポンプ15の吐出側には、第
1の温度検出器としての吸収液温度検出器34が設置さ
れている。吸収液温度検出器34は、この位置に限ら
ず、液溜13又は充填層12に設けてもよい。要は、吸
収液の酸性ガス吸収能力を最も反映する温度を検出する
ようにすればよい。
【0043】またポンプ15とスプレーノズル24との
間の液配管41には、熱交換器57が挿入配置されてい
る。熱交換器57は、望ましくは温度検出器34とノズ
ル24との間に配置する。熱交換器57は、後述の燃料
電池システム52の排熱と処理液との熱交換を行うもの
であり、温水配管47で燃料電池システム52と接続さ
れている。
【0044】再生塔21の液溜23と吸収塔11のスプ
レーノズル14とは、液配管42で接続されている。液
配管42には、ポンプ25が挿入配置されている。ポン
プ25は不図示の電動機で駆動される。該電動機はイン
バータ26から供給される周波数の調節された電源によ
り駆動される。インバータ26は、後述の制御装置30
からの信号に基いて周波数を調節する。周波数の調節に
より、ポンプ25の回転速度を調節し、液配管42を流
れる処理液の流量(循環量)を調節する。
【0045】液配管42のポンプ25の吐出側には、第
2の温度検出器としての再生液温度検出器35が設置さ
れている。再生液温度検出器35は、この位置に限ら
ず、液溜23又は充填層22に設けてもよい。要は、再
生液bの酸性ガス吸収能力を最も反映する温度を検出す
るようにすればよい。
【0046】またポンプ25とスプレーノズル14との
間の液配管42には、熱交換器56が挿入配置されてい
る。熱交換器56は、望ましくは温度検出器35とノズ
ル14との間に配置する。熱交換器56は、冷却水によ
り処理液の温度を下げるためのものである。
【0047】液配管42の、ポンプ25と熱交換器56
との間には、液流量検出器33が挿入配置されている。
但し、液流量検出器33の位置は、ここに限らず、吸収
塔11と再生塔21との間の処理液循環量を検出できる
位置ならどこでもよい。しかしながら、吸収塔11の液
面制御により流量を調節されている配管の流量であって
はならない。即ち、本実施の形態では、配管41の流量
ではなく、配管42の流量を検出するような位置に配置
する。要は、流量調節をしている部分の配管に設置す
る。
【0048】また、吸収塔11の充填層12上方の部分
には、精製ガス配管46が接続されており、充填層12
上方の空間から精製ガスを抜き出すように構成されてい
る。ガス配管46には、ガスブロワ31が挿入配置され
ている。なお、図1(c)に示すように、ガスブロワ3
1はガス配管46ではなく消化ガス発生装置51と吸収
塔11との間のガス配管45に設けてもよい。また吸収
塔11とガスブロワ31との間のガス配管46には、酸
性ガス濃度検出器32が設置されている。但し、酸性ガ
ス濃度検出器32の設置位置は、ここに限らず濃度検出
に適した位置であれば、ガス配管46のいずれの位置で
もよい。また吸収塔11の充填層12上方の空間であっ
てもよい。但し、配管に設ければ、滞留部分と違って均
一化された濃度を検出できる利点がある。
【0049】吸収塔11と再生塔21の充填層の材料の
種類としては、十分な耐食性及び耐熱性、そして高い接
触効率を有するものであれば何でもよい。構造として
は、液を流下させながら、上昇するガスと向流接触させ
やすい構造であればよく、例えば充填材充填構造とす
る。
【0050】消化ガス精製システム10は、さらに再生
塔21から吸収塔11に供給する液の流量を制御する制
御装置30を備える。制御装置30は、以下説明するよ
うに、処理液の循環流量を制御することにより結局酸性
ガスの濃度を所望の値にすることを目的とする制御装置
である。
【0051】制御装置30には、酸性ガス濃度検出器3
2からの濃度信号、液流量検出器からの流量信号、液温
度検出器34からの温度信号、液温度検出器35からの
温度信号を受信して、制御信号をインバータ26に送信
する。
【0052】ガスブロワ31で昇圧された精製ガスは、
消化ガス精製システム10を出て、燃料電池システム5
2に送られる。燃料電池システム52は、例えば固体高
分子型である。固体高分子型燃料電池は、複数の固体高
分子膜とその一方の面側に設けられた燃料極(アノー
ド)と他方の面側に設けられた酸化剤極(カソード)と
を有する複数の膜電極接合体が備えられている。
【0053】供給された精製ガスは、前記燃料極に送ら
れる前に、不図示の改質装置(改質器、CO変成器、選
択酸化装置等を含む)を経由して、水素を主成分とする
燃料ガスに改質される。該燃料ガスが燃料極に送られ
る。一方酸化剤極には酸化剤としての例えば空気が供給
され、燃料ガスと空気中の酸素とが電気化学的反応をし
て、電気を発生する。水素と酸素の電気化学的反応は発
熱反応であるので、冷却する必要がある。また前記改質
装置は、熱を発生する。このような熱を取り込んだ温水
が、温水配管47を通して、燃料電池システム52と熱
交換器57との間を循環する。この間に、熱交換器57
で処理液を加熱する。
【0054】なお図1(b)に示すように、液配管41
と42を流れる液同士の間で熱交換する熱交換器58を
設けてもよい。この場合、ポンプ15と25のそれぞれ
吐出側に設けるのがよい。この熱交換器58は、吸収塔
11から再生塔21に向かう液を加熱し(ガスを放出す
るためには加熱が必要)、再生塔21から吸収塔11に
向かう液を冷却する(ガスを吸収するためには冷却が必
要)ので、システムの熱効率が向上する。
【0055】燃料電池システム52は、固体高分子型に
限らず、例えば燐酸塩型であってもよい。
【0056】さらに図1を参照して、本実施の形態のガ
ス生成システムの作用を説明する。消化ガス発生装置5
1から供給される消化ガスは、まず吸収塔11で処理液
としての塩基性の液と接触することにより酸性ガスが吸
収される。この工程は、接触工程あるいはアルカリ吸収
工程と呼ぶ。吸収塔11で使用される塩基性液は、熱炭
酸カリウム吸収液又はアルカノールアミン吸収液が好適
であるが、本発明では吸収能力が大きく、しかも燃料電
池発電工程Dで生じる低位排熱及び/又は水素製造工程
で排出される燃焼排ガスの排熱を利用して昇温できる8
0℃までの温度範囲において吸収と再生が可能なアルカ
ノールアミン吸収液がより好適であり、具体的な吸収剤
としてモノエタノールアミン(MEA)、ジエタノール
アミン(DEA)、メチルジエタノールアミン(MDE
A)などが挙げられる。
【0057】本実施の形態では、消化ガスは充填層12
の下方の空間に供給される。このガスは吸収塔11内で
塩基性の吸収液と向流接触させられる。前述の接触工程
であり吸収工程である。向流接触は、まず充填層12
で、また充填層12の上方の空間で、スプレーノズル1
4により散布される液との間でなされる。この接触工程
で、消化ガス中に含まれる酸性ガスである二酸化炭素又
は二酸化炭素及び硫化水素(二酸化炭素等)が吸収液に
より吸収分離される。
【0058】酸性ガスが除去された精製ガスとなったガ
スは、精製ガス配管46を通って、ガスブロワにより昇
圧され、燃料電池システム52に供給される。この間
に、精製ガスの濃度が濃度検出器32により検出され、
濃度信号は制御装置30に送信される。
【0059】吸収塔11内で酸性ガスを吸収した吸収液
aは、配管41を通ってポンプ15により再生塔21に
送られる。循環工程である。特にスプレーノズル24に
送られる。この間に熱交換器57により、燃料電池シス
テムからの温水により加熱される。即ち、前記吸収後の
塩基性処理液と燃料電池発電工程で発生する温水とが熱
交換し、吸収後塩基性吸収液が、燃料電池システムから
の温水の温度より10℃以内低い温度、好ましくは2℃
程度低い温度まで加熱される。
【0060】処理液はスプレーノズル24により、充填
層22上方の空間内に散布される。散布された再生液
は、充填層22上方の空間を下降する間に、また充填層
22を流下する間に、再生塔21内のガスと向流接触し
て酸性ガスを放散して吸収能力を取り戻す。すなわち接
触工程であり再生工程である。再生用のガスは例えば空
気を用いる。
【0061】吸収反応の例として、アルカノールアミン
吸収液による二酸化炭素の吸収反応を下記に記す。 R−NH+HO+CO→R−NHHCO なお、再生反応は上記反応の逆反応となる。処理液の温
度が相対的に低ければ吸収反応が起こり、高ければ再生
反応が起こる。
【0062】再生塔21内で酸性ガスを放出して再生さ
れた再生後処理液bは、配管42を通ってポンプ25に
より吸収塔11に送られる。循環工程である。特にスプ
レーノズル14に送られる。この間に熱交換器56で、
冷却水により冷却される。
【0063】前述のように、処理液はスプレーノズル1
4により、充填層22上方の空間内に散布され酸性ガス
を吸収する。
【0064】以上の実施の形態の変形例として、吸収液
aは吸収塔11内で不図示の循環ポンプを有する循環ラ
インを通して液溜13と充填層12との間で循環して繰
り返し吸収を行うようにしてもよい。再生液bも同様に
再生塔21内で循環使用するように構成してもよい。こ
のときは、吸収塔11から再生塔21への吸収後処理液
aは、ノズル24に戻さず、例えば液溜23に戻しても
よい。同様に、再生塔21から吸収塔11への再生後処
理液bは、ノズル14に戻さず、例えば液溜13に戻し
てもよい。
【0065】なお本実施の形態では、吸収塔11と再生
塔21との間の処理液の循環流量は、制御装置30から
の信号により、インバータ26により制御される。すな
わち再生塔21から吸収塔11への配管42内の流量を
制御する。そして、液溜13と液溜23との液量のバラ
ンスが崩れないように、液溜13の液面高さを液面調節
器17で制御する。但しこれに限らず、吸収塔11から
再生塔21への配管41内の処理液流量を制御して、液
溜23の液面高さを液面調節器17と同様な不図示の液
面調節器で制御するようにしてもよい。また、処理液循
環量は、インバータに限らずポンプ吐出側に設けられた
不図示の流量調節弁の開閉や、ポンプの吐出側から液溜
への不図示のバイパス配管と該配管に設置された流量調
節弁の開閉により調節するように構成してもよい。
【0066】図2のブロック線図を参照して、制御装置
30の構成と作用を説明する。図1で説明したようなガ
ス精製システムでは、消化ガスに含まれる炭酸ガス等の
酸性ガスの吸収量(濃度)を変化させる主なパラメータ
としては、処理液(吸収液、再生液)循環量、吸収液温
度および再生液温度がある。
【0067】処理液循環量を増加すると酸性ガスの吸収
は促進され、低下すると吸収は進まない。また、吸収液
温度については、温度が低いと吸収は促進され、逆に温
度が高いと吸収能力は低減する。再生液温度について
は、温度が高いと再生が促進され吸収能力の高い液が得
られるが、温度が低いと再生が十分行なわれず、吸収能
力の高い液を得ることはできない。すなわち、再生液温
度によっても吸収性能は変わるため、吸収液循環量、吸
収液温度、および再生液温度のパラメータにより酸性ガ
スの濃度は変化するということができる。
【0068】そこで図2に示すように、本実施の形態で
は、前もって酸性ガス濃度の偏差ΔCと処理液循環量の
偏差ΔQとの関係を、再生液温度と吸収液温度とをパラ
メータとして求めておく。図中、線図の形で示してある
が、関数の形で与えてもよいし、表の形であってもよ
い。線図や表の場合は、中間値は補完法で求めるように
すればよい。上記関係は、実際のガス精製システムを運
転して、パラメータと処理液循環量を変えながら酸性ガ
ス濃度を実測して求めるのが好ましいが、理論的に求め
てもよい。
【0069】図2に示すように、酸性ガス濃度の偏差Δ
Cと処理液循環量の偏差ΔQとの関係を再生液温度T2
をパラメータとして与える線図が、吸収液温度T1毎に
制御装置30に保存されている。本実施の形態では、ま
た一般的に、酸性ガス濃度の偏差ΔCと処理液循環量の
偏差ΔQとの関係は、原点Oを通る右上がりの曲線(直
線を含む概念)となる。
【0070】制御装置30は第1の温度としての吸収液
温度T1を受信して、T1に対応する線図を選択する。
次に、選択された線図中で、受信した第2の温度として
の再生液温度T2に対応する曲線を選択する。
【0071】また制御装置30は、濃度検出器32から
の濃度C1の実測値を濃度信号として受信する。一方、
酸性ガス濃度の所望の濃度が設定値C0として、制御装
置30には与えられており、制御装置30は濃度の偏差
ΔC=C1−C0を演算する。前記のように選ばれた線
図上で、濃度の偏差ΔCに対応する処理液循環量の偏差
ΔQを読取る。制御装置はこの偏差ΔQだけ処理液循環
量Qを増減する。処理液循環量Qを増減するには、イン
バータ26の周波数を調節する(伝達関数ブロック10
1)。
【0072】そのように循環量Qが制御されると、酸性
ガス濃度C1が得られる(伝達関数ブロック102)。
濃度検出器32で検出された酸性ガス濃度C1はフィー
ドバックされ、設定値C0と実測値C1との偏差を得
る。このようにして、酸性ガスの濃度は所望の設定値に
制御される。
【0073】図3のブロック線図を参照して、第2の実
施の形態を説明する。本実施の形態では、酸性ガス濃度
の偏差ΔCと処理液循環量の偏差ΔQとの関係を再生液
温度T2と吸収液温度T1との差ΔTをパラメータとし
て与える線図が、制御装置30に保存されている。制御
装置30は吸収液温度T1と再生液温度T2とを受信し
て、ΔT=T2−T1を算出し、ΔTに対応する曲線を
選ぶ。第1の実施の形態と同様に、選ばれた曲線上で、
実測濃度と設定濃度との差ΔCに対応する処理液循環量
の偏差ΔQを読取る。以下第1の実施の形態と同様に、
処理液循環量Qを調節することにより、酸性ガス濃度を
制御する。
【0074】図4のブロック線図を参照して、第3の実
施の形態で使用する制御装置30(第1、第2の実施の
形態と内容は多少異なるが便宜状符号で呼ぶ)の構成と
作用を説明する。
【0075】図4に示すように、本実施の形態では、前
もって酸性ガス濃度Cと処理液循環量Qとの関係を、再
生液温度T2と吸収液温度T1とをパラメータとして求
めておく。図中、線図の形で示してあるが、関数の形で
与えてもよいし、表の形であってもよいのは、第1、第
2の実施の形態と同様である。中間値は補完法で求める
ようにすればよい点も同様である。上記関係は、実測し
て求めてもよいし、理論的に求めてもよい。
【0076】図4(a)に示すように、酸性ガス濃度と
処理液循環量との関係を再生液温度をパラメータとして
与える線図が、吸収液温度毎に制御装置30に保存され
ている。制御装置30は第1の温度としての吸収液温度
T1を受信して、T1に対応する線図を選択する。次
に、選択された線図中で、受信した第2の温度としての
再生液温度T2に対応する曲線を選択する。一方、酸性
ガス濃度の所望の濃度が設定値C0として、制御装置3
0には与えられており、前記のように選ばれた線図上
で、設定値C0に対応する処理液循環量Qを読取る。処
理液循環量が値Qになるように、インバータ26の周波
数を調節する(伝達関数ブロック101)。循環量Qに
制御するためには、流量検出器33からの流量検出値を
フィードバックして、例えば公知のP制御(比例制御)
やPI制御(比例積分制御)をすればよい。
【0077】前記吸収液温度T1、再生液温度T2の下
で、そのような循環量Qに制御されると、前もって求め
られた関係により、所望の酸性ガス濃度C1が得られる
(伝達関数ブロック102)。
【0078】図4(b)のブロック線図に示すように、
本実施の形態の変形例として、さらに濃度検出器32で
検出された酸性ガス濃度C1をフィードバックして、設
定値C0と実測値C1との偏差により設定値C0’を修
正して(伝達関数ブロック103)流量設定値Qを得る
ことにより、さらに酸性ガス濃度を正確に制御すること
もできる。
【0079】図5のブロック線図を参照して、第4の実
施の形態を説明する。本実施の形態では、酸性ガス濃度
と処理液循環量との関係を再生液温度T2と吸収液温度
T1との差ΔTをパラメータとして与える線図が、制御
装置30に保存されている。制御装置30は吸収液温度
T1と再生液温度T2とを受信して、ΔT=T2−T1
を算出し、ΔTに対応する曲線を選ぶ。第3の実施の形
態と同様に、選ばれた曲線上で、設定値C0に対応する
処理液循環量Qを読取る。処理液循環量が値Qになるよ
うに、インバータ26の周波数を調節する。不図示であ
るが、この場合も、図4(b)と同様に、濃度検出器3
2で検出された酸性ガス濃度C1をフィードバックし
て、さらに酸性ガス濃度を正確に制御するようにしても
よい。
【0080】図1と図6を参照して、第5の実施の形態
を説明する。この実施の形態では、図1において、制御
装置30は、濃度検出器32からの濃度信号と液流量検
出器33からの流量信号とを受信する。吸収液温度と再
生液温度は検出する必要がない。そして制御装置30
は、インバータ26を介してポンプ25の回転速度を調
節して、ひいては液の循環量を調節して、その結果とし
て酸性ガスの濃度を制御する。
【0081】このとき図6に示すように、制御装置30
は、まず平均的な吸収液温度と再生液温度の場合の酸性
ガス温度と液循環量との関係から流量設定値を求め、そ
の流量値になるようにポンプ25の回転速度を調節し
(伝達関数ブロック101’)、その結果として得られ
る酸性ガス濃度C1をフィードバックして、C1とC0
の偏差により濃度設定値を修正してC0’とし、液循環
量Qを調節するようにする。
【0082】ここで、循環流量設定値を介さずに、単に
濃度検出器32の検出値に基いて液循環流量を調節して
結果として酸性ガス濃度を制御するようにすることもで
きる。このようにすると、濃度を制御するのに、液循環
量を変量としてこれを調節して行なうので、安定した制
御が可能となる。
【0083】以上の実施の形態では、吸収塔11と再生
塔21を使用するものとしたが、これに限らず吸収およ
び再生を目的としたそれに類する他の機器であってもよ
い。即ち前述のように、タンクに吸収液を溜めて底部に
設置されたノズルから該液中に被処理ガスを吹き込む構
成の吸収装置であってもよいし、タンクに再生液を溜め
て熱交換器で該液を加熱する構成の再生装置であっても
よい。
【0084】精製されたガスは、精製ガス配管46を通
して燃料電池システム52に供給され、改質装置で、改
質、変成、選択酸化されて燃料ガスとなって、発電に使
われる。改質装置に供給されるガスは吸収塔11におい
て二酸化炭素等の酸性ガスが吸収除去されている。二酸
化炭素以外に例えば硫化水素のような硫化物も除去され
る。吸収塔11の下流には、さらに不図示のリンス塔で
洗浄液と向流接触させて、吸収塔11からキヤリーオー
バーされた吸収液滴が洗浄除去されるようにしてもよ
い。
【0085】前記のように精製ガスは燃料電池用改質装
置に送られるが、本発明の実施の形態によれば、吸収塔
11で消化ガスc中の二酸化炭素が例えば70〜80%
程度又はそれ以上分離除去されるので、吸収工程がない
場合に比べて、ブロワー31の送風及び昇圧動力を40
%近く削減できる。
【0086】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、吸収塔11と再生塔21を使用し、ジエタノ
ールアミン等の塩基性吸収液を循環使用して、消化ガス
に含まれるCOなどの酸性ガスを吸収させるガス精製
システムにおいて、酸性ガスの吸収量(濃度)を変化さ
せる主なパラメータとして、吸収液循環量、吸収液温度
および再生液温度を用いる。
【0087】ガス精製装置10で精製したガスdを燃料
電池システム等の燃料として使用する場合には、何らか
の外乱によって精製ガスdの成分濃度が変動した場合で
も、目標濃度に迅速に追従しかつ安定な濃度制御を行な
う必要がある。前記の3つのパラメータにはそれぞれ特
性があり、特性に応じたロジックを組まないと系の安定
性はかえって悪くなる。しかしながら、本実施の形態で
は、吸収液循環量、吸収液温度、再生液温度のパラメー
タをその特性に応じて有効に使用したカスケード制御を
行なうことにより酸性ガスの吸収量(濃度)を目標値へ迅
速に追従かつ安定保持させることができる。
【0088】以上説明したような実施の形態によれば、
最終的には精製ガス中の酸性ガス濃度の制御は吸収液循
環量で制御することとしているが、その間に再生液温度
および吸収液温度を吸収液循環量を決める上の条件とし
て取り込んだカスケード制御を行うので、制御の安定性
を著しく向上することができる。したがって、何らかの
外乱によってガス成分濃度が変動した場合でも、目標濃
度に迅速に追従し、安定な濃度制御を行なうことができ
る。このようにして、燃料電池システム等の燃料として
使用するのに適した精製ガスを得ることが出来る。
【0089】ここで、3つのパラメータにつきさらに説
明する。これらパラメータは下記に示すように酸性ガス
濃度に対する特性がそれぞれ異なる。本実施の形態で
は、それぞれの特性に応じた使い分けをして制御ロジッ
クに取り込まれている。 (1)酸性ガス濃度に対して最も応答性の良い要素は吸
収液の循環量である。したがって最終的には、ガス濃度
の変化はこの吸収液循環量を制御することにより追従さ
せるのが良い。しかし、吸収液循環量の設定値はガス濃
度から直接得られないため、事前にガス濃度と吸収液循
環量の関係を把握し、吸収液循環量に対してカスケード
制御をかける必要がある。この方法は再生液温度または
吸収液温度がほぼ一定の時はよいが、どちらかが大きく
変化した時はガス濃度を一定に制御しにくいという問題
がある。
【0090】(2)実際のガス精製システムの運転では
再生液温度も変動する場合がある。特に燃料電池システ
ムの排熱を再生に利用する場合には燃料電池システムの
運転状況によって排熱温度が変化するため、再生温度も
その影響を受け変化する場合がある。したがって、再生
温度も加味したガス濃度と吸収液循環量の関係を事前に
把握し、各再生温度に応じた処理液循環量の設定値を求
め、カスケード制御を行なう必要がある。
【0091】(3)吸収液温度については、吸収性能に
対する応答性が非常に緩慢であること、また、過度に低
温とすることは冷却水に熱を放出し熱利用上好ましくな
いこと、過度に高温とすると吸収塔内で(またはそれに
類する機器内で)フラッディングを発生するおそれもあ
ることから、温度制御幅はあまり大きく取らない方が良
い。また、精度の高い制御を行なっても応答性が悪くあ
まり効果的ではないことから、基準温度±5℃(例えば
ジエタノールアミンについては25℃、30℃および3
5℃)の段階制御が望ましい。
【0092】(4)吸収液に対して再生液の温度が非常
に高い場合には、吸収性能に対し再生性能が大きいた
め、酸性ガス例えばCOの吸収能力が高くなる。一
方、吸収液に対して再生液の温度がそれ程高くない場合
は、吸収性能に対し再生性能が良くないためCOの吸
収性能も低い。この様に、吸収液温度および再生液温度
それぞれを吸収液循環量を決める要素とするだけでな
く、両者の温度差を吸収液循環量を決める要素とするこ
とも可能である。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1の温
度と第2の温度とに基いて、酸性ガスの濃度と処理液の
循環量との関係を予め求められた関係の中から選択する
選択工程と、選択工程で選択された関係と検出された濃
度と酸性ガス濃度の所望の設定値とに基いて、処理液循
環量を調節する循環量調節工程とを備え、処理液の循環
量を調節することにより酸性ガス濃度を設定値に制御す
る工程を備えるので、吸収工程を経たガス中の酸性ガス
濃度制御の応答性並びに安定性に優れたガス精製方法を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である消化ガスを精製する
ガス精製システム、精製ガスを用いる発電システムを示
すフローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施の形態であるガス精製方法
の制御を説明するブロック線図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるガス精製方法
の制御を説明するブロック線図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態であるガス精製方法
の制御を説明するブロック線図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態であるガス精製方法
の制御を説明するブロック線図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態であるガス精製方法
の制御を説明するブロック線図である。
【符号の説明】
10 消化ガス精製システム 11 吸収塔 12 充填層 13 液溜 14 スプレーノズル 15 ポンプ 16 インバータ 17 液面調節器 21 再生塔 22 充填層 23 液溜 24 スプレーノズル 25 ポンプ 26 インバータ 30 制御装置 31 ガスブロワ 32 酸性ガス濃度検出器 33 流量検出器 34、35 液温度検出器 41、42 液配管 45 原料ガス配管 46 精製ガス配管 47 温水配管 51 消化ガス発生装置 52 燃料電池システム 56、57 熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/04 H01M 8/04 J 8/06 8/06 R (72)発明者 蘇 慶泉 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 東郷 友裕 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4D020 AA03 AA04 BA01 BA09 BA16 BB03 BB04 BC01 CB01 CB08 CB25 DA01 DA02 DB03 DB05 DB06 4G040 EA03 EB01 4H060 AA01 AA08 BB04 BB23 BB32 CC03 CC04 CC06 DD02 DD12 EE04 FF04 FF13 GG02 5H027 AA04 AA06 BA01 BA16 KK31 KK41 MM01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理ガス中の酸性ガスを除去して前記
    被処理ガスを精製するガス精製方法において;前記酸性
    ガスを吸収する塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収さ
    せる吸収装置と、前記酸性ガスを吸収した前記処理液を
    再生する再生装置との間で、前記処理液を循環する循環
    工程と;前記被処理ガスを前記吸収装置に供給して、前
    記処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収工程と;前記
    吸収装置を流れる処理液温度を検出する第1の温度検出
    工程と;前記再生装置を流れる処理液温度を検出する第
    2の温度検出工程と;前記酸性ガスを吸収された被処理
    ガス中の酸性ガスの濃度を検出する濃度検出工程と;前
    記第1の温度検出工程で検出された第1の温度と前記第
    2の温度検出工程で検出された第2の温度とに基いて、
    前記酸性ガスの濃度と前記処理液の循環量との関係を予
    め求められた関係の中から選択する選択工程と;前記選
    択工程で選択された関係と、前記検出された濃度と、前
    記酸性ガス濃度の所望の設定値とに基いて、処理液循環
    量を調節する循環量調節工程とを備え;前記処理液の循
    環量を調節することにより前記酸性ガス濃度を前記設定
    値に制御する;ガス精製方法。
  2. 【請求項2】 被処理ガス中の酸性ガスを除去して前記
    被処理ガスを精製するガス精製方法において;前記酸性
    ガスを吸収する塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収さ
    せる吸収装置と、前記酸性ガスを吸収した前記処理液を
    再生する再生装置との間で、前記処理液を循環する循環
    工程と;前記被処理ガスを前記吸収装置に供給して、前
    記処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収工程と;前記
    吸収装置を流れる処理液温度を検出する第1の温度検出
    工程と;前記再生装置を流れる処理液温度を検出する第
    2の温度検出工程と;前記第1の温度検出工程で検出さ
    れた第1の温度と前記第2の温度検出工程で検出された
    第2の温度と、前記酸性ガス濃度の所望の設定値とに基
    いて、処理液循環量を設定する設定工程と;前記処理液
    の循環量を前記設定工程で設定された量に制御する制御
    工程とを備え;前記処理液の循環量を制御することによ
    り前記酸性ガス濃度を前記設定値に制御する;ガス精製
    方法。
  3. 【請求項3】 酸性ガスを含む被処理ガス中の酸性ガス
    を除去して被処理ガスを精製するガス精製システムにお
    いて;塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収
    装置と;前記酸性ガスを吸収した前記処理液を再生する
    再生装置と;前記吸収装置と前記再生装置との間で前記
    処理液を循環する循環経路と;前記吸収装置を流れる処
    理液温度を検出する第1の温度検出器と;前記再生装置
    を流れる処理液温度を検出する第2の温度検出器と;前
    記吸収装置で酸性ガスを吸収された後の被処理ガス中の
    酸性ガスの濃度を検出する濃度検出器と;前記第1の温
    度検出器で検出された第1の温度と前記第2の温度検出
    器で検出された第2の温度とに基いて、前記酸性ガスの
    濃度と前記処理液の循環量との関係を予め求められた関
    係の中から選択し、前記選択された関係と前記検出され
    た濃度と前記酸性ガス濃度の所望の設定値とに基いて、
    処理液循環量を調節する調節器とを備える;ガス精製シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 酸性ガスを含む被処理ガス中の酸性ガス
    を除去して被処理ガスを精製するガス精製システムにお
    いて;塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収
    装置と;前記酸性ガスを吸収した前記処理液を再生する
    再生装置と;前記吸収装置と前記再生装置との間で前記
    処理液を循環する循環経路と;前記吸収装置を流れる処
    理液温度を検出する第1の温度検出器と;前記再生装置
    を流れる処理液温度を検出する第2の温度検出器と;前
    記第1の温度検出器で検出された第1の温度と前記第2
    の温度検出器で検出された第2の温度と前記酸性ガス濃
    度の所望の設定値とに基いて設定された処理液循環量
    に、前記処理液循環量を制御する調節器とを備える;ガ
    ス精製システム。
  5. 【請求項5】 被処理ガス中の酸性ガスを除去して前記
    被処理ガスを精製するガス精製方法において;前記酸性
    ガスを吸収する塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収さ
    せる吸収装置と、前記酸性ガスを吸収した前記処理液を
    再生する再生装置との間で、前記処理液を循環する循環
    工程と;前記被処理ガスを前記吸収装置に供給して、前
    記処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収工程と;前記
    吸収工程を経たガス中の前記酸性ガスの濃度を検出する
    濃度検出工程と;前記濃度検出工程で検出された濃度に
    基いて、処理液循環量を調節することにより前記濃度を
    所望の値に制御する制御工程とを備える;ガス精製方
    法。
  6. 【請求項6】 酸性ガスを含む被処理ガス中の酸性ガス
    を除去して被処理ガスを精製するガス精製システムにお
    いて;塩基性の処理液に前記酸性ガスを吸収させる吸収
    装置と;前記酸性ガスを吸収した前記処理液を再生する
    再生装置と;前記吸収装置と前記再生装置との間で前記
    処理液を循環する循環経路と;前記吸収装置で酸性ガス
    を吸収された被処理ガス中の前記酸性ガスの濃度を検出
    する濃度検出器と;前記濃度検出器で検出された濃度に
    基いて、前記処理液循環量を調節することにより前記濃
    度を所望の値に制御する調節器とを備える;ガス精製シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項3、請求項4及び請求項6のいず
    れか1項に記載のガス精製システムと;前記ガス精製シ
    ステムで精製されたガスを燃料とし、該燃料と酸化剤と
    の電気化学的反応により発電する燃料電池システムと;
    前記燃料電池システムで発生した排熱で前記処理液を加
    熱する熱交換器とを備える;発電システム。
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