JP2003536208A - 燃料電池電力設備用の改質油燃料処理装置 - Google Patents

燃料電池電力設備用の改質油燃料処理装置

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JP2003536208A JP2002500476A JP2002500476A JP2003536208A JP 2003536208 A JP2003536208 A JP 2003536208A JP 2002500476 A JP2002500476 A JP 2002500476A JP 2002500476 A JP2002500476 A JP 2002500476A JP 2003536208 A JP2003536208 A JP 2003536208A
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シポリニ,ネド,イー.
ガロウ,ジェイ
レシアー,ロジャー,アール.
シドロウスキー,ドナルド,エフ.
バンス,ゼブロン,ディー.
フィーラー,ダグラス,ジェイ.
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ユーティーシー フューエル セルズ,エルエルシー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置(10)であって、処理酸化剤と還元性流体反応物の流れから電気を発生させる、少なくとも1つの燃料電池(12)と;水蒸気供給源(42)、改質器(48)を含み、炭化水素燃料から燃料電池(12)のための水素が富化された改質油燃料を生成する、燃料処理構成要素と;改質油燃料が燃料電池のアノード電極(32)に水素を供給するのに適したものとなるように改質油燃料を処理するアンモニア除去装置と、を備える。アンモニア除去装置は、使い捨てアンモニアスクラバー(86)、一方が冷水床で他方が温水床である一対のアンモニア洗浄水床、一対の第1および第2アンモニアスクラバー、単一の再生可能なアンモニアスクラバーなどとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、輸送装置や移動式の電力設備に使用するためにまたは据え付け型電
力設備として適している、燃料電池に関し、本発明は、特に、炭化水素燃料から
水素が富化された改質油燃料(reformate fuel)を生成するため
に燃料処理構成要素を使用する燃料電池電力設備に関する。
【0002】
【背景技術】
燃料電池電力設備は、一般に、還元性流体と酸化性流体から電気エネルギーを
発生させるのに使用される。そのような電力設備は、通常、電気絶縁体枠により
囲まれたスタックの中に配置された複数の燃料電池セルを有する。それぞれ個々
の燃料電池セルは、一般に、電解質により隔てられたアノード電極とカソード電
極を備える。水素などの反応物すなわち還元性流体は、アノード電極へ供給され
、酸素や空気などの酸化剤は、カソード電極へ供給される。反応物と酸化剤は、
電解質において電気化学的に反応し、電気、水、熱を発生する。
【0003】 使用することができる電解質のいくつかの例には、当業技術においてよく知ら
れた固体高分子からなるプロトン交換膜(「PEM」)、アノード電極とカソー
ド電極の間にある多孔質の非導電性マトリックス中に保持されたリン酸や水酸化
カリウム、が含まれる。
【0004】 いくつかの燃料電池電力設備は、純水素ガスによって作動し、別のいくつかの
燃料電池電力設備は、自熱式改質器、水蒸気改質器、部分酸化改質器などの燃料
処理構成要素によってさまざまな炭化水素燃料のいずれかから水素が富化された
還元性流体が生成されている、改質油燃料を使用する。残念ながら、炭化水素燃
料のこのような改質によってアンモニアが生成し、このアンモニアは、改質油燃
料気体反応物の流れとともに燃料電池内へ移動し、そこでアンモニアは、電解質
内の水に溶解し、アンモニウムイオンとなる。アンモニアは、改質処理において
使用される空気中に存在する窒素またはピーク時に供給された天然ガスに添加さ
れた窒素と水素との間の反応によって、改質器内で形成される。アンモニウムイ
オンは、次に、PEM電解質によって吸収され、PEM内のプロトンと置き換わ
り、それによって、PEMの伝導性を低下させ、従って、燃料電池の特性に重大
な否定的影響を及ぼす。改質器の温度、改質器内のどのような触媒の組成、改質
器内の窒素濃度にも依存して、改質処理において形成されるアンモニアは、1〜
100百万分率(「ppm」)の範囲に亘り得る。そのような改質油燃料に基づ
いて燃料電池電力設備を効率的に作動させるために、アンモニアは、設備の燃料
電池内へ燃料を流入させる前に、燃料から効果的に除去される必要がある。
【0005】 従って、好ましくは1.0ppm未満にアンモニア濃度を低減する、燃料電池
電力設備ための改質油燃料処理装置を開発する必要がある。
【0006】
【発明の開示】
本発明は、処理酸化剤と還元性流体反応物の流れから電気を発生させる、少な
くとも1つの燃料電池と;水蒸気供給源、改質器、水シフト反応器または変成器
を含み、炭化水素燃料から燃料電池のための水素が富化された改質油燃料を生成
する、燃料処理構成要素と;改質油燃料が燃料電池のアノード電極に水素を供給
するのに適したものとなるように改質油燃料を処理する、アンモニア除去装置と
、を備える、燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置である。改質油燃料
処理装置の一実施態様において、アンモニア除去装置は、リン酸で飽和された炭
素ペレット床(bed)、アルミナやゼオライトなどの分子ふるい、陽イオン交
換樹脂などを含む使い捨てアンモニアスクラバーである。さらに、使い捨てアン
モニア除去スクラバーへ改質油燃料を導く改質器は、燃料電池と連通する燃焼器
および水蒸気発生器から水蒸気を受け取ることができ、燃焼器は、燃料電池から
流出するアノード電極の排気の流れを受け取りかつ燃焼し、水蒸気発生器は、燃
料電池のカソード電極触媒と連通する燃料電池内の水移動冷却プレートから水を
受け取る。
【0007】 改質油燃料処理装置の代替の実施態様において、アンモニア除去装置は、アン
モニア洗浄冷水床(scrubbing cool water bed)とア
ンモニアストリッピング温水床(stripping warm water
bed)を含み、改質油燃料は、燃料電池内へ流入する前に、改質油燃料から水
の中へどのようなアンモニアも除去するように、冷水床を通って流れる。水は、
次に、冷水床から、燃料電池から流出する冷媒流体と熱交換する熱交換器を通っ
て循環し、次に、温水床に流入し、そこでは、水が冷却されかつ温水床に戻され
る前に、単にアンモニアをストリッピングすることによって、または、アンモニ
アを酸化窒素に酸化することによって、水からアンモニアをストリッピングする
ように、温水床を通って酸化剤の流れが流れる。代替として、冷水床と温水床の
温度は、燃料電池電力設備の他の構成要素からの冷媒流体を用いて制御できる。
【0008】 改質油燃料処理装置の付加的な実施態様において、アンモニア除去装置は、一
対の第1および第2の再生可能なスクラバーを含み、改質油燃料は、第1の再生
可能なスクラバーを通って流れ、燃料内のどのようなアンモニアも除去され、改
質油燃料は、次に、燃料電池に導かれる。第1の再生可能なスクラバーが、もは
や改質油燃料から適切な量のアンモニアを除去できなくなると、燃料は、燃料電
池内へ流入する前に、第2の再生可能なスクラバーを通って流れるように導かれ
、同時に、酸化剤の流れが、第1の再生可能なスクラバーを通って流れるように
導かれ、アンモニアを窒素または酸化窒素に酸化することによってスクラバーを
再生する。酸化剤の流れは、燃料電池から流出するカソード電極の排気の流れと
することができる。第2の再生可能なスクラバーが、改質油燃料から適切な量の
アンモニアを除去できなくなるときは必ず、燃料は、再生された第1の再生可能
なスクラバーを通って流れるように導かれ、同時に、第2の再生可能なスクラバ
ーは、第2の再生可能なスクラバーを通って流れる酸化剤の流れによって再生さ
れる。使い捨てスクラバーの実施態様のように、再生可能なスクラバーへ改質油
燃料を導く改質器は、燃焼器および水蒸気発生器から水蒸気を受け取ることがで
きる。
【0009】 燃料電池電力設備のために改質油燃料処理装置を使用する際、燃料電池電力設
備が、約500時間という限られた年間作動サイクルを有する自動車などの輸送
装置に電力を供給するのに使用される場合、使い捨てアンモニアスクラバーが、
1.0百万分率(「ppm」)未満の許容可能な最低濃度に改質油燃料を処理す
るのに適切となり得る。アンモニア洗浄冷水床とアンモニアストリッピング温水
床の実施態様を使用すること、または、改質油燃料処理装置の一対の再生可能な
スクラバーの実施態様を使用することは、電力設備の進行中の絶え間ない作動に
備える。燃料電池電力設備が、輸送装置に電力を供給しており、かつ、改質器の
ための水蒸気が、燃料電池により生成された水から水蒸気発生器を通って供給さ
れる場合、改質油燃料処理装置は、燃料電池により電気化学的に生成された水が
電力設備内で保持されかつ効率的に使用されるという水バランスにおいて設備の
作動を維持する。
【0010】
【発明を実施するための最良の形態】
図面を詳細に参照すると、燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第
1の実施態様が、図1に示されており、全体が参照番号10により示されている
。改質油燃料処理装置10は、燃料電池12などの、電気を生成する少なくとも
1つの燃料電池手段を含む。燃料電池12は、アノード電極の流れの場14を通
って流れさらにアノード電極の排気ライン20を通って電池12から排出される
ように、燃料供給構成要素16から燃料入口ライン18を通って導かれる還元性
流体反応物の流れを受け取るアノード電極の流れの場14を含む。電池12は、
カソード電極の流れの場22を通って流れさらにカソード電極の排気ライン28
を通って電池12から排出されるように、酸化剤供給構成要素24から酸化剤入
口ライン26を通って導かれる空気などの処理酸化剤の流れを受け取るカソード
電極の流れの場22も含む。燃料電池12は、アノード電極の流れの場14とカ
ソード電極の流れの場22との間に取り付けられたプロトン交換膜(「PEM」
)などの電解質30も含む。アノード電極触媒32を含むアノード電極が、アノ
ード電極の流れの場14と電解質30との間に取り付けられ、カソード電極触媒
34を含むカソード電極が、カソード電極の流れの場22と電解質30との間に
取り付けられる。アノード電極触媒32、電解質30、カソード電極触媒34は
、「膜電極組立体」を形成するようによく知られた方法によって互いに取り付け
ることができ、燃料電池12は、当業技術内でよく知られる方法によって組み立
てられた基体および保持層(図示せず)を含むことができる。
【0011】 酸化剤送風機36が、燃料電池12内へ気体状の酸化剤の流れを可変で流入さ
せるように、酸化剤供給源24と酸化剤入口ライン26との間の酸化剤通路38
に配置可能である。一実施態様において、送風機は、大気圧をわずかに上まわる
ように、処理酸化剤の流れの作動圧力を上昇させ得るだけであるが、本発明の範
囲は、より高い圧力を掛けられる燃料電池への適用も含む。
【0012】 燃料電池12は、カソード電極の流れの場22およびカソード電極触媒34と
連通するように取り付けられた水移動プレート40を含む。図1では、装置10
の説明を容易にするために、水移動または冷却プレート40は、アノード電極の
流れの場14に隣接して取り付けて示してある。しかしながら、燃料電池12は
、大抵の場合、よく知られるスタック内に配置された付加的な燃料電池セルを含
む燃料電池セルスタックアッセンブリ内に取り付けられることになり、それによ
って、隣接する燃料電池セル(図示せず)のカソード電極の流れの場が、水移動
プレート40に隣接して取り付けられることになることは、理解される必要があ
る。
【0013】 図1に示される燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置10の第1の実
施態様は、当業技術内でよく知られるように、アノード電極触媒32に水素を供
給するのに適した改質油燃料へと炭化水素燃料を処理する燃料処理構成要素手段
を含むこともできる。適切な改質油燃料を生成するために処理され得る例示的な
炭化水素燃料としては、ガソリン、ディーゼル燃料、ブタン、プロパン、天然ガ
ス、メタノール、エタノールなどが挙げられる。燃料処理構成要素手段は、第1
の水蒸気供給ライン44と第2の水蒸気供給ライン46を通して改質器48内へ
水蒸気を導く水蒸気供給源42を含む。燃料供給源16は、水蒸気と燃料の混合
物が改質器48に流入する前に、第2の水蒸気供給ライン46において燃料が水
蒸気と混合するように、第1の燃料供給ライン50と第2の供給ライン52を通
って流れるように炭化水素燃料を導く。脱硫器手段54が、当業技術内でよく知
られるように、炭化水素燃料から硫黄を除去するように、第1の燃料供給ライン
50と第2の燃料供給ライン52との間に配置されることもできる。第1の酸化
剤通路延長部56が、水蒸気、燃料、酸化剤の混合物が改質器48に流入する前
に、処理酸化剤の流れの一部が炭化水素燃料および水蒸気と混合するように、第
1の酸化剤供給弁58を通して水蒸気供給ライン44、46内へ処理酸化剤の流
れの一部を選択的に流入させることもできる。燃料処理構成要素手段は、反応物
として水蒸気、燃料、酸化剤を受け取る自熱式改質器48を含み得ること、また
は、燃料処理構成要素手段は、反応物が炭化水素燃料と水蒸気である水蒸気改質
器、反応物が炭化水素燃料と酸素である部分酸化改質器、上述した自熱式改質器
、当業技術内で知られるいずれかの改質器などの、水素が富化された改質油燃料
へと炭化水素燃料を改質する従来の改質器手段を含み得ることが、指摘される。
【0014】 水蒸気は、当業技術内で知られる一般的な水蒸気供給源と連通し得る水蒸気供
給源42から改質器48へ供給できる。水蒸気は、燃料電池12から燃料として
アノード電極の排気の流れを受け取ることができる燃焼器62と熱交換するよう
に取り付けられた水蒸気発生器60からも供給できる。アノード電極の排気の流
れは、アノード電極の流れの場14からアノード電極の排気ライン20を通って
流出し、三方燃焼器供給弁64が、排気ラインから燃焼器供給ライン66を通し
て燃焼器へアノード電極の排気の流れの全てまたは一部を選択的に導くことがで
きる。アノード電極の排気の流れは、大抵の場合、燃料電池12により使用され
なかったいくらかの水素に富んだ燃料を含むことになり、水素に富んだ燃料のこ
の未使用の部分は、燃焼器62内で燃焼されることになり、燃焼器62の加熱要
求に依存して燃焼器のための付加的な燃料と混合されることができる。さらに、
水蒸気発生器供給ライン68が、燃料電池12によって電気化学的に生成された
水を水蒸気発生器へ供給するように、燃料電池12の水移動プレート40と水蒸
気発生器60との間に連通するように取り付けられ得る。水蒸気発生器から、水
蒸気が、水蒸気発生器60と改質器48または(図1に示されるように)第1の
水蒸気供給ライン、または第2の水蒸気供給ライン46との間に取り付けられる
第3の水蒸気供給ライン70を通って流れる。第3の水蒸気供給ラインに取り付
けられた水蒸気供給弁72が、水蒸気発生器60から改質器48への水蒸気の移
動を選択的に制御する。燃焼されたアノード電極の排気ライン73が、燃焼され
た排気の流れを燃焼器62からカソード電極の排気ラインへ導き、そこで、燃焼
された排気の流れは、設備10により使用するためにこの流れから水を抽出する
水管理装置(図示せず)へと設備10から排出され得る。
【0015】 燃料処理構成要素手段は、さらに、改質油燃料供給ライン76上で改質器48
と連通するように取り付けられた水シフト反応器74と、改質油燃料供給ライン
76の第1の延長部80上でシフト反応器74の下流に取り付けられた選択的酸
化器78とを含む。水シフト反応器74と選択的酸化器78の両方とも、当業技
術内でよく知られるように、アノード電極の流れの場14に流入する改質油燃料
内の一酸化炭素濃度を最小限に抑えるのに役に立つ。第2の酸化剤通路延長部8
2と第2の酸化剤制御弁84が、改質油燃料が選択的酸化器78内に流入する間
にこの改質油燃料に酸化剤を供給するように、酸化剤供給源24から改質油燃料
供給ラインの第1の延長部80内へ酸化剤の一部を選択的に導くこともできる。
【0016】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置10は、図1における装置10
の第1の実施態様に示される使い捨てアンモニアスクラバー86などの、改質器
48と燃料電池12との間の改質油燃料からアンモニアを除去するアンモニア除
去装置手段も含む。使い捨てアンモニアスクラバーは、改質油燃料供給ライン7
6の第2の延長部88に取り付けられ、スクラバー86から燃料入口18内へ改
質油燃料を導き、改質油燃料は、燃料入口18を通ってアノード電極の流れの場
14内へ流入する。使い捨てアンモニアスクラバーは、リン酸で飽和された炭素
ペレットの充填層(packed bed)、陽イオン交換樹脂、アルミナまた
はゼオライト分子ふるい、または、アンモニア洗浄技術内で知られる他の材料な
どの、流体の流れからアンモニアを除去するスクラバー手段を含むことができる
【0017】 リン酸で飽和された炭素ペレットの充填層を有する使い捨てアンモニアスクラ
バーは、リン酸アンモニウム化合物を形成することによって改質油燃料の流れか
らアンモニアを除去する。陽イオン交換樹脂スクラバーを有する使い捨てスクラ
バーは、適切なイオン交換樹脂として、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーの
シグマ−オールドリッチ社(Sigma−Aldrich,Company)か
ら入手できる架橋ポリスチレンスルホン酸、米国デラウェア州ウィルミントンの
デュポン社(E.I. DuPont company)から入手できるパーフ
ロウロスルホン酸(perflouro sulfonic acid)、米国
ミシガン州ミッドランド(Midland)のダウケミカル社(Dow Che
mical,Company)から入手できる「デキストリン」型(“dext
rin” type)イオン交換樹脂などを含むことができる。イオン交換ビー
ズは、多数の異なる大きさ、形状で入手できることが、よく知られている。陽イ
オン交換樹脂は、アンモニアが水中に溶け、次に、アンモニウムイオンと水酸化
物イオンに解離することによって、アンモニアを除去する。アンモニウムイオン
は、次に、陽イオン交換樹脂内の酸性基(negative group)また
は負電荷をもつ基と結合する。陽イオン交換樹脂は、効果的に機能するために水
を含む必要がある。適切な水は、一般に140度華氏(「°F」)から170°
F(60℃から77°F)の露点を有する改質油燃料によって供給することがで
きる。
【0018】 アルミナまたはゼオライト分子ふるいを有する使い捨てアンモニアスクラバー
は、分子ふるいの表面への物理吸着によってアンモニアを除去する。例示的な分
子ふるい使い捨てアンモニアスクラバーの試験では、アンモニア除去における分
子ふるいの効果を決定するために、米国メリーランド州コロンビア(Colum
bia)のグレース商会(W.R.Grace Company)から「ZSM
−5」の名称で入手できる分子ふるいを用いた。200°F(93℃)において
、1ガロン量のZSM−5分子ふるいは、3ppmのアンモニアを含有する改質
油燃料の流れすなわち6,000立方フィート毎時間の流れのアンモニア含有量
を、250時間を超える間、1ppm未満に低下できることが見出された。ZS
M−5分子ふるいは、層(bed)に亘って空気を流しかつ650°F(343
℃)に層を加熱することによって再生された。これは、アンモニアを一酸化窒素
または一酸化二窒素に変換したものであり、これらは、ZSM−5分子ふるいに
よって吸着されず、層から排気の流れの中へ除去された。アンモニア吸着温度が
480°F(249℃)に上昇されると、分子ふるい層の体積は、約10%低減
した。
【0019】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第2の実施態様90が、図2
に概略示されており、図1に示される上述した構成要素と実質的に同一の多くの
構成要素を含む。図2における実質的に同じ構成要素は、効率のために、図2お
よびここでは、図1の同一または類似の構成要素に使用される参照番号にプライ
ムを付けて示される。例えば、図1において、アノード電極の流れの場は、参照
番号14によって示されるが、図2において、濃度制御装置90の第2の実施態
様のアノード電極の流れの場は、参照番号14’によって示される。
【0020】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第2の実施態様90は、特に
、アンモニア除去装置手段が、アンモニア洗浄冷水床92とアンモニアストリッ
ピング温水床94から構成されており、これらが、水移動冷却プレート40’を
通して冷却流体を導く燃料電池冷媒ループ98と、改質油処理熱交換器96を通
して統合されるので、図1の実施態様とは異なる。便宜上、改質油燃料処理装置
の第2の実施態様90は、ここで、アンモニア洗浄冷水床およびアンモニアスト
リッピング温水床実施態様90と呼ぶことにする。改質油燃料供給ラインの第2
の延長部88’は、床92の第1の端部100に隣接する冷水床92内へ改質油
燃料を導き、改質油燃料は、冷水床を通って流れ、冷水床92から流出し、床9
2の第1の端部100とは反対の第2の端部102に隣接する燃料入口18’内
へ流入する。燃料入口18’は、燃料電池12’のアノード電極の流れの場14
’内へ改質油燃料を導く。
【0021】 改質油処理装置の第2の実施態様90は、冷水床92、改質油処理熱交換器9
6、アンモニアストリッピング温水床94を通して、水を含む第1の冷却流体を
循環させるアンモニア除去冷媒ループ手段104も含む。アンモニア除去冷媒ル
ープ手段104は、床92の第2の端部102に隣接する冷水床92内へ、水を
含む冷却流体を導く、第1の冷媒供給ライン106と;床92の第1の端部10
0に隣接する冷水床92に取り付けられ、改質油処理熱交換器96を通り、床9
4の第1の端部110に隣接するアンモニアストリッピング温水床94に取り付
けられる、第1の冷媒相互接続ライン108と;床94の第1の端部110とは
反対の床94の第2の端部114に隣接する温水床94に取り付けられる、第1
の冷媒戻りライン112と;第1の冷媒戻りライン112と第1の冷媒供給ライ
ン106との間に接続され、アンモニア除去冷媒ループ104を通して水を含む
冷媒流体を供給する、第1の冷媒ポンプ116と;第1の冷媒供給ライン106
に取り付けられており、第1の冷媒ファン120を含むことができ、冷媒から熱
を除去する、第1の冷媒熱交換器118と;冷媒ループ104を通る、水を含む
第1の冷却流体の流量を制御する、第1の冷媒調整弁122と、を含む。代替と
して、第1の冷媒ポンプ116は、可変速ポンプとすることができ、それによっ
て、第1の冷媒調整弁122を削除できる。
【0022】 酸化剤供給ライン124が、床94の第2の端部114に隣接するアンモニア
ストリッピング温水床94に流入するように酸化剤の流れを導き、酸化剤供給ラ
インは、アンモニアストリッピング温水床94内へ流入するようカソード電極の
排気の流れの一部または全てを選択的に導くように、三方カソード電極排気弁1
26においてカソード電極の排気ライン28’に取り付けることができる。代替
として、酸化剤の流れが、燃料電池12’を迂回し、かつ、酸化剤通路38’の
第2の延長部82’’などにおいて酸化剤通路38’と床94との間に取り付け
られる直接酸化剤供給ライン125を通ってアンモニアストリッピング温水床9
4内へ直接流入する。酸化剤排出口128が、温水床94の第1の端部110に
隣接して取り付けられ、それによって、酸化剤の流れは、床94から流出でき、
次に、電力設備90から排出されるか、または、酸化剤の流れの中のどのような
水も利用する水保管理装置(図示せず)へ導かれることができる。
【0023】 アンモニア洗浄冷水床92とアンモニアストリッピング温水床94には、床9
2、94を通って流れる液体流体と気体流体との間の接触を増加させるために、
充填カラムに共通した材料などの当業技術内でよく知られる材料が充填される。
図2に示しかつ上述したように、アンモニア洗浄冷水床92を通る水を含む冷却
流体と改質油燃料の流れは、気体の冷却液体への接触を増加させるように、気相
と液相の向流であり、それによって、改質油燃料中のアンモニアが、水に溶解し
、それによって、燃料入口18’に流入する改質油燃料から効果的に除去される
。同様に、酸化剤と冷却流体との間の接触を増加させるように、アンモニアスト
リッピング温水床94を通る水を含む冷媒流体の流れは、床94を通って流れる
気体状の酸化剤の流れと反対であり、それによって、酸化剤は、水に溶解してい
るアンモニウムを、気体状の一酸化二窒素に酸化し、この一酸化二窒素は、酸化
剤排出口128内の酸化剤の流れとともに床94から流出する。
【0024】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第2の実施態様90は、アン
モニア洗浄冷水床92およびアンモニアストリッピング温水床94アンモニア除
去装置手段と統合された燃料電池冷媒ループ98も含む。燃料電池冷媒ループ9
8は、燃料電池12’の水移動冷却プレート40’内へ、燃料電池冷却流体を導
く、第2の冷媒供給ライン130と;冷却プレート40’から冷却流体を導き出
す、第2の冷媒戻りライン132と;第2の冷媒供給ライン130と第2の冷媒
戻りライン132との間に取り付けられ、ループ98を通して燃料電池冷媒流体
を供給する、第2の冷媒ポンプ134と;第2の冷媒供給ライン130に取り付
けられており、第2の冷媒熱交換器130を通して空気を流すように第2のファ
ン138を含むことができる、第2の冷媒熱交換器136と;燃料電池冷媒ルー
プ98を通る燃料電池冷媒流体の流量を制御する、第2の冷媒調整弁140と;
改質油処理熱交換器96へ燃料電池冷却流体の全てまたは一部を導く、改質油処
理熱交換器供給ライン142と;供給ライン130へ燃料電池冷却流体を戻す、
改質油処理熱交換器戻りライン144と;改質油処理熱交換器96を通って流れ
るように燃料電池冷却流体を導かないかまたはその全てまたは一部を導く、改質
油処理熱交換器供給制御弁146と、を含む。
【0025】 燃料電池12’の作動中、熱が、発生し、燃料電池冷却流体内へ流入し、上述
したように、改質油処理熱交換器96へと選択的に流されることができる。改質
油処理熱交換器96を通ってアンモニアストリッピング温水床94内へ流れる第
1の冷却流体の温度を上昇させるために、既知の電気−機械式検出器、スイッチ
、弁作動器などの、制御器が、第2の冷却流体戻りライン132から改質油処理
熱交換器96内への燃料電池冷却流体の流れを、制御できる。水を含む第1の冷
却流体の温度を、160°F(71℃)から212°F(100℃)の最適温度
範囲に上昇させることによって、第1の冷却流体に溶解しているアンモニウムの
酸化またはストリッピングが、実質的に向上され、それによって、アンモニア洗
浄冷水床92およびアンモニアストリッピング温水床94の実施態様は、燃料電
池電力設備90の作動中に絶え間ない持続した改質油燃料処理を与えることがで
きる。
【0026】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第3の実施態様148が、図
3に概略示されており、図1、図2に示される上述した構成要素と実質的に同一
の多くの構成要素を含む。図1、図2における実質的に同じ構成要素は、効率の
ために、図3およびここでは、図1、図2の同一または類似の構成要素に使用さ
れる参照番号にプライムを2つ付けて示される。例えば、図1において、アノー
ド電極の流れの場は、参照番号14によって示されるが、図3において、濃度制
御装置148の第3の実施態様のアノード電極の流れの場は、参照番号14’’
によって示される。
【0027】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第3の実施態様148は、特
に、アンモニア除去装置手段が、第1の再生可能なスクラバー150と第2の再
生可能なスクラバー152から構成されており、これらが、改質油燃料からアン
モニアを除去する一対の第1および第2の再生可能なスクラバー150、152
として互いに連結されているので、図1の実施態様とは異なる。便宜上、改質油
燃料処理装置の第3の実施態様148は、ここではときとして、一対の再生可能
なアンモニアスクラバー実施態様148と呼ぶことにする。改質油燃料供給ライ
ンの第2の延長部88’’は、選択的酸化器78’’から三方改質油燃料分配弁
154内へ改質油燃料を導き、この三方改質油燃料分配弁154は、弁154と
第1の再生可能なスクラバー150の間の第1の分割ライン156を通してまた
は弁154と第2の再生可能なスクラバー152の間の第2の分割ライン158
を通して、第1の再生可能なスクラバー150または第2の再生可能なスクラバ
ー152内へ、改質油の全てを導く。弁154が、第1の分割ライン156を通
して第1の再生可能なスクラバー150へ改質油燃料を供給するように設定され
ると、第1の分割ラインは、スクラバー150の第1の端部160に隣接する第
1の再生可能なスクラバー150に取り付けられ、それによって、改質油燃料は
、第1の端部160に隣接するスクラバー150に流入する。
【0028】 改質油燃料は、第1の再生可能なスクラバー150を通って流れ、スクラバー
150の第1の端部160とは反対のスクラバー150の第2の端部164に隣
接する第1の燃料排出ライン162内において、排出される。第1の燃料排出ラ
イン162は、次に、三方燃料排出弁166へ改質油燃料を導き、この三方燃料
排出弁166は、燃料入口18’’内へ流入し次に燃料電池12’’のアノード
電極の流れの場14’’内へ流入するように、改質油燃料を導くことになる。三
方改質油燃料分配弁154が、第2の分割ライン158を通して第2の再生可能
なスクラバー内へ改質油燃料の全てを導くように設定されると、第2の分割ライ
ン158は、第2の再生可能なスクラバーの第1の端部168に隣接して取り付
けられ、それによって、改質油燃料は、第1の端部168に隣接して流入するこ
とになる。改質油燃料は、次に、スクラバー152の第1の端部168とは反対
の第2の再生可能なスクラバー152の第2の端部174に隣接して取り付けら
れた第2の燃料排出ライン170を通って流出するように、第2の再生可能なス
クラバー152を通って流れることになる。第2の燃料排出ライン170は、次
に、燃料入口18’’内へ導かれ次に燃料電池12’’のアノード電極の流れの
場14’’内へ導かれるように、三方燃料排出弁166へ改質油燃料を導く。
【0029】 酸化剤の流れは、酸化剤供給ライン174を通って三方酸化剤分配弁176内
へ流入するように導かれ、この三方酸化剤分配弁176は、第1の再生可能なス
クラバー150または第2の再生可能なスクラバー152内へ酸化剤の流れを選
択的に導く。酸化剤供給ライン174は、再生可能なスクラバー150、152
へ燃料電池12’’から流出する処理酸化剤を導くようにカソード電極の排気ラ
イン28’’に取り付けられた三方カソード電極排気弁178に取り付けること
ができる。代替として、300°F(149℃)から700°F(371℃)の
間に加熱された酸化剤の流れを流すために、酸化剤の流れが、酸化剤通路38’
’から直接、第2の延長部82’’から第3の酸化剤通路延長部177を通って
酸化剤熱交換器179内へ導かれることができ、この酸化剤熱交換器179は、
水シフト反応器74’’と選択的酸化器78’’との間に改質油燃料供給ライン
76’’の第1の延長部80’’に沿って取り付けられる。酸化剤熱交換器17
9を通って流れる改質油燃料の流れからの熱は、処理酸化剤の流れの中へ流入し
、次に、酸化剤の流れは、熱交換器179から、加熱された酸化剤供給ライン1
80を通って酸化剤供給ライン174へ導かれる。
【0030】 三方酸化剤分配弁176が、第1の再生可能なスクラバー150内へ酸化剤の
流れの全てを導くように設定されると、酸化剤の流れは、スクラバー150の第
2の端部164に隣接する第1の再生可能なスクラバー150と弁176との間
に取り付けられた第1の酸化剤分割ライン182を通って流れる。酸化剤の流れ
は、次に、スクラバー150の第1の端部160に隣接して取り付けられた第1
の酸化剤排出口184を通ってスクラバー150から流出するように、第1の再
生可能なスクラバー150を通って流れ、排出口184は、スクラバー150か
らの酸化剤の排出を制御する、第1の酸化剤排出弁186を含む。同様に、三方
酸化剤分配弁166が、第2の再生可能なスクラバー152内へ酸化剤の流れの
全てを導くように設定されると、酸化剤の流れは、弁176から、スクラバー1
52の第2の端部172に隣接する第2の再生可能なスクラバーと弁176との
間に取り付けられた第2の酸化剤分割ラインを通って流れる。酸化剤の流れは、
次に、スクラバーから第2の酸化剤排出口190を通って流出するように、スク
ラバー152を通って流れ、この排出口は、スクラバー152からの酸化剤の排
出を制御する、第2の酸化剤排出弁192を含む。
【0031】 改質油燃料処理装置の一対の再生可能なアンモニアスクラバー実施態様148
の使用においては、一対の再生可能なスクラバー150、152を通る改質油燃
料と酸化剤の流れの交互の分配を選択的に制御する制御手段は、改質油燃料から
のアンモニア除去をモニタし、かつ、第1の再生可能なスクラバー150と第2
の再生可能なスクラバー152との間で改質油燃料と酸化剤の流れが流れるのを
導くように、当業技術内でよく知られる制御器などの、電気−機械式検出器、ス
イッチ、弁作動器などを含む。よく知られるように、制御器は、第1の再生可能
なスクラバー150を通って燃料電池12’’へ流れるように、全ての改質油燃
料を導くことができる。そのような状況では、第1の酸化剤排出弁186は、閉
にされるであろうし、さらに、三方酸化剤分配弁176は、第2の再生可能なス
クラバー152内へさらに第2の再生可能なスクラバー152を通って流れ、さ
らに、第2の酸化剤排出弁192および排出口190を通ってスクラバー152
から流出するように、酸化剤の流れの全てを導くことになるであろうし、この排
出口190においては、酸化剤は、設備から排出されるか、または、水管理装置
(図示せず)に導かれることができる。制御器が、第1の再生可能なスクラバー
150が、第1のスクラバー150から排出される改質油燃料から適切なアンモ
ニアを除去していないことを検出するときは必ず、制御器は、改質油燃料からア
ンモニアが除去されるようにするため、第2の再生可能なスクラバー152内へ
改質油燃料の全てを導くように、三方改質油燃料分配弁154を制御する。同様
に、制御器は、次に、第2の酸化剤排出弁192を閉にし、第1の再生可能なス
クラバー150内へ酸化剤の流れを導くように、三方酸化剤分配弁176を制御
し、さらに、第1のスクラバー150を通る酸化剤の流れの通過が可能となるよ
うに、第1の酸化剤排出弁186を開にする。
【0032】 第1および第2の再生可能なスクラバー150、152は、水を吸着し、それ
によって、アンモニアが、気体状の改質油燃料の流れから水に溶解するように、
当業技術内で知られる充填層または分子ふるい層のような乾燥剤で満たされてお
り、この層は、層を通して酸化剤の流れを通過させることによって再生させるこ
とができ、ここで、酸化剤は、アンモニアを酸化窒素(NOx)に酸化する。さ
らに、制御器は、酸化窒素の排出を許容されるレベルに維持する既知の制御手段
を含むこともある。図3に示しかつ上述したように、一対の再生可能なスクラバ
ー150、152は、スクラバー150、152の再生を向上させるように、ス
クラバーを通る改質油燃料の流れが、スクラバーを通る酸化剤の流れと反対の方
向になるように、構成することができる。
【0033】 明らかなように、改質油燃料処理装置の一対の再生可能なアンモニアスクラバ
ー実施態様148の使用は、改質油燃料の流れの処理を無期限に維持することに
なるであろうし、従って、電力設備が、絶えず続く電気の要求を満たすための発
電機として役に立つ場合などの、連続的に作動する燃料電池電力設備に適してい
る。しかしながら、電力設備が、輸送装置などにおけるような断続する要求を満
たすのに使用される場合、図4に概略示されるように、より効率的な単一の再生
可能なスクラバーすなわち改質油燃料処理装置の第4の実施態様194が、適し
ているであろう。改質油燃料処理装置の第4の実施態様194は、図1、図2、
図3に示される上述した構成要素と実質的に同一の多くの構成要素を含む。図1
、図2、図3における実質的に同じ構成要素は、効率のために、図4およびここ
では、図1、図2、図3の同一または類似の構成要素に使用される参照番号にプ
ライムを3つ付けて示される。例えば、図1において、アノード電極の流れの場
は、参照番号14によって示されるが、図4において、濃度制御装置194の第
4の実施態様のアノード電極の流れの場は、参照番号14’’’によって示され
る。
【0034】 改質油燃料処理装置の第4すなわち単一の再生可能なスクラバー実施態様19
4は、単一の再生可能なスクラバー196を含み、この単一の再生可能なスクラ
バー196は、上述した一対の再生可能なスクラバー150、152の各スクラ
バーに類似しており、改質油燃料供給ライン76’’’の第2の延長部88’’
’内の燃料処理手段から導かれる改質油燃料の流れを受け取る。燃料分配ライン
76’’’に取り付けられた燃料分配弁198が、スクラバー196の第1の端
部199に隣接する単一の再生可能なスクラバー196内へ改質油燃料の流れを
選択的に流入させる。燃料排出弁200が、第1の端部199とは反対のスクラ
バー196の第2の端部201の隣接部から燃料入口18’’’内へ、洗浄され
た改質油燃料の流れを、選択的に排出し、燃料入口18’’’は、この流れを、
燃料電池12’’’のアノード電極の流れの場14’’’内へ導く。酸化剤の流
れが、カソード電極の流れの場22’’’から三方カソード電極排気弁178’
’’を通して、さらに酸化剤供給ライン174’’’を通して、次に、酸化剤分
配弁202を通して、スクラバー196の第2の端部201に隣接する単一の再
生可能なスクラバー196内へと、選択的に導かれることができる。単一の再生
可能なスクラバー196の第1の端部199に隣接する酸化剤排出口206に取
り付けられた酸化剤排出弁204が、スクラバー196から酸化剤の流れを導き
出す。代替として、酸化剤の加熱された流れが、酸化剤熱交換器179’’’か
ら、加熱された酸化剤供給ライン180’’’を通して酸化剤供給ライン174
’’’へ導かれることができる。
【0035】 改質油燃料処理装置の第4すなわち単一の再生可能なスクラバー194の実施
態様の作動において、燃料電池12’’’の通常の持続した作動中、酸化剤分配
弁202、酸化剤排出弁204は、閉にされ、燃料分配弁198、燃料排出弁2
00は、開にされ、それによって、改質油燃料の流れは、単一の再生可能なスク
ラバー196を通過する間に、アンモニアが洗浄される。スクラバー196の再
生中、燃料分配弁198、燃料排出弁200は、閉にされ、酸化剤分配弁202
、酸化剤排出弁204は、開にされ、それによって、酸化剤の流れは、スクラバ
ー196を通って流れる。スクラバーの再生は、燃料電池12’’’の始動また
は停止工程時に行うことができる。図4に示しかつ上述したように、さらに、図
3に示される一対の再生可能なアンモニアスクラバーの実施態様148のように
、好ましい実施態様において、再生の効率を向上させるために、スクラバー19
6を通る改質油燃料の流れは、スクラバーの第1の端部199から反対の第2の
端部201への流れとなり、従って、スクラバー196の第2の端部201から
第1の端部199へとスクラバーを通る酸化剤の流れとは反対になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 処理装置のアンモニア除去装置が使い捨てアンモニアスクラバー装置である、
燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第1の実施態様の概略図。
【図2】 処理装置のアンモニア除去装置がアンモニア洗浄冷水床とアンモニアストリッ
ピング温水床を含む、燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第2の実
施態様の概略図。
【図3】 処理装置のアンモニア除去装置が一対の第1および第2の再生可能なアンモニ
アスクラバーを含む、燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第3の実
施態様の概略図。
【図4】 処理装置のアンモニア除去装置が単一の再生可能なアンモニアスクラバーであ
る、燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置の第4の実施態様の概略図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年4月26日(2002.4.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】 アルミナまたはゼオライト分子ふるいを有する使い捨てアンモニアスクラバー
は、分子ふるいの表面への物理吸着によってアンモニアを除去する。例示的な分
子ふるい使い捨てアンモニアスクラバーの試験では、アンモニア除去における分
子ふるいの効果を決定するために、米国メリーランド州コロンビア(Colum
bia)のグレース商会(W.R.Grace Company)から「ZSM
−5」の製品名で入手できるゼオライト分子ふるいを用いた。200°F(93
℃)において、1ガロン量のZSM−5分子ふるいは、3ppmのアンモニ
アを含有する改質油燃料の流れすなわち6,000立方フィート毎時間の流れの
アンモニア含有量を、250時間を超える間、1ppm未満に低下できることが
見出された。ZSM−5分子ふるいは、層(bed)に亘って空気を流しか
つ650°F(343℃)に層を加熱することによって再生された。これは、ア
ンモニアを一酸化窒素または一酸化二窒素に変換したものであり、これらは、Z
SM−5分子ふるいによって吸着されず、層から排気の流れの中へ除去された。
アンモニア吸着温度が480°F(249℃)に上昇されると、分子ふるい層の
体積は、約10%低減した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】 改質油燃料は、第1の再生可能なスクラバー150を通って流れ、スクラバー
150の第1の端部160とは反対のスクラバー150の第2の端部164に隣
接する第1の燃料排出ライン162内において、排出される。第1の燃料排出ラ
イン162は、次に、三方燃料排出弁166へ改質油燃料を導き、この三方燃料
排出弁166は、燃料入口18’’内へ流入し次に燃料電池12’’のアノード
電極の流れの場14’’内へ流入するように、改質油燃料を導くことになる。三
方改質油燃料分配弁154が、第2の分割ライン158を通して第2の再生可能
なスクラバー内へ改質油燃料の全てを導くように設定されると、第2の分割ライ
ン158は、第2の再生可能なスクラバーの第1の端部168に隣接して取り付
けられ、それによって、改質油燃料は、第1の端部168に隣接して流入するこ
とになる。改質油燃料は、次に、スクラバー152の第1の端部168とは反対
の第2の再生可能なスクラバー152の第2の端部17に隣接して取り付けら
れた第2の燃料排出ライン170を通って流出するように、第2の再生可能なス
クラバー152を通って流れることになる。第2の燃料排出ライン170は、次
に、燃料入口18’’内へ導かれ次に燃料電池12’’のアノード電極の流れの
場14’’内へ導かれるように、三方燃料排出弁166へ改質油燃料を導く。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01B 3/58 C01B 3/58 H01M 8/04 H01M 8/04 G J N 8/10 8/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ガロウ,ジェイ アメリカ合衆国,コネチカット,エリング トン,アーズリー レーン 53 (72)発明者 レシアー,ロジャー,アール. アメリカ合衆国,コネチカット,エンフィ ールド,バン ブレン ロード 14 (72)発明者 シドロウスキー,ドナルド,エフ. アメリカ合衆国,コネチカット,エリング トン,リッジビュー ドライブ 9 (72)発明者 バンス,ゼブロン,ディー. アメリカ合衆国,コネチカット,プランツ ビル,オクトーバー レーン 195 (72)発明者 フィーラー,ダグラス,ジェイ. アメリカ合衆国,コネチカット,トーラン ド,シュガー ヒル ロード 355 Fターム(参考) 4G140 EA02 EA03 EA06 EA07 EB03 EB32 EB35 EB37 FA02 FB06 FC02 FC04 FC06 FC09 FD01 FD03 FD05 FE01 5H026 AA06 CX05 HH08 HH09 5H027 AA06 BA01 BA16 CC06 KK41 MM03 MM12 MM16

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置であって、 a. アノード電極触媒とカソード電極触媒との間に取り付けられた電解質
    を有し、改質油燃料と処理酸化剤反応物の流れから電気を発生させる、少なくと
    も1つの燃料電池手段と、 b. 炭化水素燃料供給源から炭化水素燃料を受け取り炭化水素燃料を改質
    油燃料に改質する改質器手段を含む、炭化水素燃料を改質油燃料へと処理する、
    燃料処理構成要素手段と、 c. 改質油燃料の流れからアンモニアを除去するスクラバー手段を含み、
    改質器手段と連通し、改質器から改質油燃料を受け取り改質油燃料からアンモニ
    アを除去し、さらに、燃料入口と連通するように取り付けられた、使い捨てアン
    モニアスクラバーであって、燃料入口は、燃料電池のアノード電極触媒に隣接し
    て通るように使い捨てアンモニアスクラバーから改質油燃料を導く、使い捨てア
    ンモニアスクラバーと、 を備えることを特徴とする改質油燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記スクラバー手段は、リン酸で飽和された炭素ペレットの充
    填層をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の改質油燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記スクラバー手段は、アルミナ分子ふるいをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の改質油燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記スクラバー手段は、ゼオライト分子ふるいをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1記載の改質油燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記スクラバー手段は、陽イオン交換樹脂をさらに備えること
    を特徴とする請求項1記載の改質油燃料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料電池手段は、カソード電極触媒と連通するように取り
    付けられ、かつ、燃料電池により電気化学的に生成された水の一部を受け取る、
    水移動プレートを含むことを特徴とする請求項1記載の改質油燃料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記装置は、燃料電池手段に流入する処理酸化剤の流れの圧力
    を上昇させる、処理酸化剤送風機と、この酸化剤送風機と燃料電池手段との間に
    連通するように取り付けられ、燃料電池へ加圧された酸化剤の流れを導く、酸化
    剤通路と、酸化剤送風機と改質器手段との間に連通するように取り付けられ、改
    質器手段内へ加圧された酸化剤の流れの一部を選択的に導く、酸化剤通路の延長
    部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の改質油燃料処理装置。
  8. 【請求項8】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置であって、 a. アノード電極触媒とカソード電極触媒との間に取り付けられた電解質
    を有し、改質油燃料と処理酸化剤反応物の流れから電気を発生させる、少なくと
    も1つの燃料電池手段と、 b. 炭化水素燃料供給源から炭化水素燃料を受け取り炭化水素燃料を改質
    油燃料に改質する改質器手段を含む、炭化水素燃料を改質油燃料へと処理する、
    燃料処理構成要素手段と、 c. 改質器手段と連通し、改質油燃料を受け取り改質油燃料からアンモニ
    アを除去し、次に、燃料電池と連通する燃料入口内へ改質油燃料を導く、アンモ
    ニア洗浄冷水床と、アンモニア洗浄冷水床と連通する、改質油処理熱交換器と、
    この熱交換器と連通する、アンモニアストリッピング温水床と、アンモニア除去
    冷媒ループ手段と、 を含み、アンモニア除去冷媒ループ手段は、冷水床、改質油処理熱交換器、温
    水床、第1の冷媒熱交換器を通して、水を含む第1の冷却流体を循環させ、それ
    によって、改質油熱交換器は、水を含む第1の冷媒流体がアンモニアストリッピ
    ング温水床に流入する前に、水を含む第1の冷媒流体を加熱し、第1の冷媒熱交
    換器は、第1の冷媒流体がアンモニア洗浄冷水床に流入する前に、第1の冷媒流
    体を冷却し、さらに、アンモニアストリッピング温水床は、酸化剤の流れと連通
    し、第1の冷媒の流れからアンモニアをストリッピングするようにアンモニアス
    トリッピング温水床を通って流れるように酸化剤の流れを導く、ことを特徴とす
    る改質油燃料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記装置は、燃料電池冷媒ループをさらに備えており、この燃
    料電池冷媒ループは、燃料電池を通して燃料電池冷却流体を導き、かつ、第1の
    冷却流体を加熱するために改質油処理熱交換器を通って流れる第1の冷却流体と
    熱交換するよう改質油処理熱交換器を通るように燃料電池冷却流体を導く、こと
    を特徴とする請求項8記載の改質油燃料処理装置。
  10. 【請求項10】 前記改質油処理熱交換器は、この熱交換器から流出する水を
    含む第1の冷却流体の温度を、165°F(74℃)を超える温度に維持するこ
    とを特徴とする請求項9記載の改質油燃料処理装置。
  11. 【請求項11】 アンモニアストリッピング温水床を通って流れる酸化剤の流
    れは、アンモニアストリッピング温水床内へさらにアンモニアストリッピング温
    水床を通って流れるように燃料電池から流出するカソード電極の排気の流れの全
    てまたは一部を選択的に導くようカソード電極触媒と連通するカソード電極排気
    弁から、導かれることを特徴とする請求項9記載の改質油燃料処理装置。
  12. 【請求項12】 前記燃料電池手段は、燃料電池冷媒ループおよびカソード電
    極触媒と連通するように取り付けられ、かつ、燃料電池により電気化学的に生成
    された水の一部を受け取る、水移動プレートを含むことを特徴とする請求項9記
    載の改質油燃料処理装置。
  13. 【請求項13】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置であって、 a. アノード電極とカソード電極触媒との間に取り付けられた電解質を有
    し、改質油燃料と処理酸化剤反応物の流れから電気を発生させる、少なくとも1
    つの燃料電池手段と、 b. 炭化水素燃料供給源から炭化水素燃料を受け取り炭化水素燃料を改質
    油燃料に改質する改質器手段を含む、炭化水素燃料を改質油燃料へと処理する、
    燃料処理構成要素手段と、 c. 改質器手段と連通するように取り付けられた改質油燃料分配弁と連通
    するように取り付けられ、改質油燃料を受け取り燃料からアンモニアを除去する
    、第1の再生可能なスクラバーと、改質油燃料分配弁と連通するように取り付け
    られ、改質油燃料を受け取り燃料からアンモニアを除去する、第2の再生可能な
    スクラバーと、第1の再生可能なスクラバーおよび第2の再生可能なスクラバー
    から改質油燃料を受け取り燃料電池内へ改質油燃料を導く、燃料入口と、第1の
    再生可能なスクラバーおよび第2の再生可能なスクラバーと連通し、第1の再生
    可能なスクラバーまたは第2の再生可能なスクラバー内へ酸化剤の流れを導く、
    酸化剤分配弁と、 を備え、燃料分配弁は、第1の再生可能なスクラバーまたは第2の再生可能な
    スクラバーに改質油燃料を選択的に分配し、燃料分配弁および酸化剤分配弁は、
    改質油燃料分配弁が第1の再生可能なスクラバー内へ改質油燃料を導くときは必
    ず、酸化剤分配弁が第2の再生可能なスクラバー内へ酸化剤の流れを導くように
    、かつ、改質油燃料分配弁が第2の再生可能なスクラバー内へ改質油燃料を導く
    ときは必ず、酸化剤分配弁が第1の再生可能なスクラバー内へ酸化剤の流れを導
    くように、構成される、ことを特徴とする改質油燃料処理装置。
  14. 【請求項14】 酸化剤の流れは、交互に第1の再生可能なスクラバーまたは
    第2の再生可能なスクラバー内へ流入しそこを通って流れるように燃料電池から
    流出するカソード電極の排気の流れの全てまたは一部を選択的に導くようカソー
    ド電極触媒と連通するカソード電極排気弁から、導かれることを特徴とする請求
    項13記載の改質油燃料処理装置。
  15. 【請求項15】 前記燃料電池手段は、カソード電極触媒と連通するように取
    り付けられ、かつ、燃料電池により電気化学的に生成された水の一部を受け取る
    、水移動プレートを含むことを特徴とする請求項13記載の改質油燃料処理装置
  16. 【請求項16】 前記酸化剤の流れは、改質器手段と改質油燃料分配弁との間
    に連通するように取り付けられた改質油燃料供給ライン内の改質油燃料の流れと
    熱交換して流れるように、酸化剤熱交換器を通して導かれ、それによって、酸化
    剤の流れは、300°F(149℃)から700°F(371℃)の間に加熱さ
    れ、次に、酸化剤分配弁へ導かれることを特徴とする請求項13記載の改質油燃
    料処理装置。
  17. 【請求項17】 燃料電池電力設備のための改質油燃料処理装置であって、 a. アノード電極とカソード電極触媒との間に取り付けられた電解質を有
    し、改質油燃料と処理酸化剤反応物の流れから電気を発生させる、少なくとも1
    つの燃料電池手段と、 b. 炭化水素燃料供給源から炭化水素燃料を受け取り炭化水素燃料を改質
    油燃料に改質する改質器手段を含む、炭化水素燃料を改質油燃料へと処理する、
    燃料処理構成要素手段と、 c. 改質器手段と連通するように取り付けられた改質油燃料分配弁と連通
    するように取り付けられ、改質油燃料を受け取り燃料からアンモニアを除去する
    、単一の再生可能なスクラバーと、単一の再生可能なスクラバーと連通するよう
    に取り付けられ、スクラバーから燃料入口内へ洗浄された改質油燃料を選択的に
    排出する、燃料排出弁であって、燃料入口は、燃料排出弁から洗浄された改質油
    燃料を受け取り燃料電池内へ改質油燃料を導く、燃料排出弁と、単一の再生可能
    なスクラバーと連通し、単一の再生可能なスクラバー内へ酸化剤の流れを導く、
    酸化剤分配弁と、単一の再生可能なスクラバーと連通し、スクラバーから酸化剤
    排出口を通して酸化剤の流れを選択的に導き出す、酸化剤排出弁と、 を備え、燃料分配弁、燃料排出弁、酸化剤分配弁、酸化剤排出弁は、燃料分配
    弁および燃料排出弁が、単一の再生可能なスクラバーを通して改質油燃料を導く
    ときは必ず、酸化剤分配弁および酸化剤排出弁が、閉にされるように、かつ、改
    質油燃料分配弁および改質油燃料排出弁が、閉にされるときは必ず、酸化剤分配
    弁および酸化剤排出弁が、単一の再生可能なスクラバーを通して酸化剤の流れを
    導くよう開にされるように、構成される、ことを特徴とする改質油燃料処理装置
  18. 【請求項18】 酸化剤の流れは、交互に単一の再生可能なスクラバー内へ流
    入しそこを通って流れるように燃料電池から流出するカソード電極の排気の流れ
    の全てまたは一部を選択的に導くようカソード電極触媒と連通するカソード電極
    排気弁から、導かれることを特徴とする請求項17記載の改質油燃料処理装置。
  19. 【請求項19】 前記燃料電池手段は、カソード電極触媒と連通するように取
    り付けられ、かつ、燃料電池により電気化学的に生成された水の一部を受け取る
    、水移動プレートを含むことを特徴とする請求項17記載の改質油燃料処理装置
  20. 【請求項20】 前記酸化剤の流れは、改質器手段と改質油燃料分配弁との間
    に連通するように取り付けられた改質油燃料供給ライン内の改質油燃料の流れと
    熱交換して流れるように、酸化剤熱交換器を通して導かれ、それによって、酸化
    剤の流れは、300°F(149℃)から700°F(371℃)の間に加熱さ
    れ、次に、酸化剤分配弁へ導かれることを特徴とする請求項17記載の改質油燃
    料処理装置。
  21. 【請求項21】 前記電解質は、プロトン交換膜であることを特徴とする請求
    項20記載の改質油燃料処理装置。
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