JP2004288417A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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博久 吉田
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Abstract

【課題】燃料ガス中の二酸化炭素濃度の低減を低コストで簡単且つコンパクトに実施することができる燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】燃料電池本体10と、空気1を燃料電池本体10の酸化ガス供給側に送給する酸化ガス供給装置20と、都市ガス3と水4の蒸気とを反応させて改質した水素含有の燃料ガス5を燃料電池本体10の燃料ガス供給側に送給する燃料ガス供給装置30とを備えた燃料電池発電システムにおいて、燃料電池本体10の燃料ガス供給側に送給される燃料ガス5中から二酸化炭素をアミン溶液6により吸収除去するアミン処理装置40を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
家屋等の電力供給源としての利用が検討されている従来の燃料電池発電システムの一例の概略構成を図2を用いて説明する。
【0003】
図2に示すように、従来の燃料電池発電システムは、固体高分子電解質を使用した固体高分子電解質型の燃料電池本体110と、酸素を含有する酸化ガスである空気1を前記燃料電池本体110の酸化ガス供給側に送給する酸化ガス供給装置120と、炭化水素ガス含有ガスである都市ガス3と水4の蒸気とを反応させて改質した水素含有の燃料ガス5を燃料電池本体110の燃料ガス供給側に送給する燃料ガス供給装置130とを備えている。
【0004】
前記燃料ガス供給装置130は、都市ガス3と水4の蒸気とを反応させて水素含有の燃料ガス5を生成させる改質器131と、空気2と都市ガス3とを燃焼させて発生した燃焼ガス7により上記改質器131の内部の触媒を加熱する加熱装置132とを備えている。
【0005】
上記燃料電池本体110の使用済み燃料ガス排出側は、前記加熱装置132の空気2の供給ラインに連絡している。上記燃料電池本体110の使用済み酸化ガス排出側は、系外へ連絡している。
【0006】
このような従来の燃料電池発電システムにおいては、燃料ガス供給装置130の加熱装置132を作動して、空気2と都市ガス3とを燃焼させて生成した燃焼ガス7の熱により、前記改質器131を加熱すると共に、当該改質器131に都市ガス3及び水4を供給すると、都市ガス3が改質器131内の触媒により水4の蒸気と反応して、二酸化炭素等を含む水素を含有する燃料ガス5に改質される。
【0007】
上記燃料ガス5は、燃料電池本体110の燃料ガス供給側に送給され、酸化ガス供給装置120から燃料電池本体110の酸化ガス供給側に供給された空気1と電気化学的に反応して発電を行った後、前記加熱装置134に送給されて、燃焼ガス7の原料に利用される。
【0008】
ここで、上記燃料電池発電システムにおいて、燃料電池本体110の燃料ガス供給側に一酸化炭素が流入してしまうと、燃料ガス供給側の電極触媒が被毒して発電能力の低下を生じてしまうおそれがあることから、一酸化炭素濃度を低減させる触媒を上記改質器131に設けることにより、燃料電池本体110の燃料ガス供給側に供給する燃料ガス5中から一酸化炭素を除去するようにしている。
【0009】
しかしながら、燃料ガス5中の二酸化炭素を除去していないことから、燃料ガス5中の二酸化炭素濃度が高いと、当該二酸化炭素が燃料電池本体110の燃料ガス供給側の電極触媒による平衡反応で一酸化酸素を生成し、電極触媒を被毒してしまうおそれがある。
【0010】
このため、例えば、パラジウム薄膜等のメンブレンリフォーマにより、水素ガス濃度の高い燃料ガスを燃料電池本体に供給したり(下記特許文献1,2等参照)、都市ガスから改質した燃料ガスをリチウム化ジルコニア等の酸化物セラミックスと600℃程度の温度で接触させて二酸化炭素を吸収除去してからCO変成器で一酸化炭素濃度を低減することにより、水素ガス濃度の高い燃料ガスを燃料電池本体に供給したり(下記特許文献3等参照)することが提案されている。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−327306号公報
【特許文献2】
特開2002−305015号公報
【特許文献3】
特開2002−255510号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1,2の提案では、非常に高価で薄いパラジウム薄膜を多く使用しなければならないため、装置コストが高くなってしまうと共に、膜破れ等の損傷を生じやすく、また、上記特許文献3の提案では、都市ガスの改質反応よりも高い温度(700℃程度以上)でリチウム化ジルコニア等の酸化物セラミックスを加熱しないと、当該酸化物セラミックスから二酸化炭素を離脱させて当該酸化物セラミックスを再生することができないため、装置が大きくなってしまうと共に、多くの熱エネルギを消費してしまうことから、上記特許文献1〜3の提案では、特に作動温度の低い固体高分子電解質型の燃料電池本体110を使用する燃料電池発電システムの適用先として検討されている一般家庭等では利用することが非常に困難であった。
【0013】
このようなことから、本発明は、燃料ガス中の二酸化炭素濃度の低減を低コストで簡単且つコンパクトに実施することができる燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明による燃料電池発電システムは、燃料電池本体と、酸素を含有する酸化ガスを前記燃料電池本体の酸化ガス供給側に送給する酸化ガス供給手段と、炭化水素ガス含有ガスと水蒸気とを反応させて改質した水素含有の燃料ガスを前記燃料電池本体の燃料ガス供給側に送給する燃料ガス供給手段とを備えた燃料電池発電システムにおいて、前記燃料電池本体の燃料ガス供給側に送給される前記燃料ガス中から二酸化炭素をアミン溶液により吸収除去するアミン処理手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
第二番目の発明による燃料電池発電システムは、第一番目の発明において、前記アミン処理手段を複数備えると共に、前記燃料ガス中からの二酸化炭素の吸収除去を選択された前記アミン処理手段で行うように当該燃料ガスの流路を切り換える切換手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
第三番目の発明による燃料電池発電システムは、第一番目又は第二番目の発明において、前記アミン処理手段が、前記燃料ガスと前記アミン溶液とを接触させる二酸化炭素吸収手段と、前記アミン溶液を加熱して当該アミン溶液から二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】
第四番目の発明による燃料電池発電システムは、第三番目の発明において、前記二酸化炭素放出手段が、前記燃料ガス供給手段で使用されて排出される熱を利用して前記アミン溶液を加熱するものであることを特徴とする。
【0018】
第五番目の発明による燃料電池発電システムは、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記燃料電池本体が、固体高分子電解質を使用した固体高分子電解質型であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明による燃料電池発電システムの実施の形態を図1を用いて説明する。図1は、燃料電池発電システムの概略構成図である。
【0020】
本実施の形態にかかる燃料電池発電システムは、図1に示すように、固体高分子電解質を使用した固体高分子電解質型の燃料電池本体10と、酸素を含有する酸化ガスである空気1を前記燃料電池本体10の酸化ガス供給側に送給する酸化ガス供給手段である酸化ガス供給装置20と、炭化水素ガス含有ガスである都市ガス3と水4の蒸気とを反応させて改質した水素含有の燃料ガス5を燃料電池本体10の燃料ガス供給側に送給する燃料ガス供給手段である燃料ガス供給装置30とを備えた燃料電池発電システムにおいて、前記燃料電池本体10の燃料ガス供給側に送給される燃料ガス5中から二酸化炭素をアミン溶液6により吸収除去するアミン処理手段であるアミン処理装置40を備えたものである。
【0021】
前記燃料ガス供給装置30は、都市ガス3と水4の蒸気とを反応させて水素含有の燃料ガス5を生成させる改質器31と、空気2と都市ガス3とを燃焼させて発生した燃焼ガス7により上記改質器31の内部の触媒(一般に、改質触媒、CO変性触媒、CO低減触媒等が充填されている。)を加熱する加熱装置32とを備えている。
【0022】
上記燃料電池本体10の使用済み燃料ガス排出側は、前記加熱装置32の空気2の供給ラインに連絡している。上記燃料電池本体10の使用済み酸化ガス排出側は、系外へ連絡している。
【0023】
前記アミン処理装置40は、前記燃料ガス5と前記アミン溶液6とを接触させる二酸化炭素吸収手段である二酸化炭素吸収装置41と、前記アミン溶液6を加熱して当該アミン溶液6から二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段である加熱装置42とを備えている。
【0024】
上記二酸化炭素吸収装置41は、アミン溶液6を内部に貯留すると共に、前記燃料ガス供給装置30の改質器31からの燃料ガス5を内部に送給される処理槽41aと、前記処理槽41a内に配設されてアミン溶液6を散布する散布ノズル41bと、前記処理槽41a内に貯留されているアミン溶液6を前記散布ノズル41bに送給する送給ポンプ41cとを備えている。なお、図1中、43は、処理槽41aの内部上方と外部との間の連通と遮断とを切り換えるバルブである。
【0025】
また、本実施の形態にかかる燃料電池発電システムにおいては、前記燃料ガス供給装置30の改質器31と燃料電池本体10の燃料ガス供給側との間に前記アミン処理装置40を並列に複数配設しており(本実施の形態では2つ)、前記燃料ガス5中からの二酸化炭素の吸収除去を、選択したアミン処理装置40で行うことができるように、燃料ガス5の流路を切り換える切換手段であるバルブ51〜54を備えている。
【0026】
このような本実施の形態にかかる燃料電池発電システムにおいては、まず、前記バルブ43を閉鎖しておき、燃料ガス供給装置30の改質器31と燃料電池本体10の燃料ガス供給側との間で一方のアミン処理装置40のみを連絡させるように、一方のアミン処理装置40側の前記バルブ51,53を開放すると共に、他方のアミン処理装置40側の前記バルブ52,54を閉塞した後、一方のアミン処理装置40の送給ポンプ41cを作動して、一方のアミン処理装置40の処理槽41a内で散布ノズル41bによりアミン溶液6を上方から散布する。
【0027】
続いて、前記燃料ガス供給装置30の加熱装置32を作動して、空気2と都市ガス3とを燃焼させて生成した燃焼ガス7の熱により、前記改質器31を加熱すると共に、当該改質器31に都市ガス3及び水4を供給すると、都市ガス3が改質器31内の触媒により水4の蒸気と反応して、二酸化炭素等を含む水素を含有する燃料ガス5に改質される。このとき、燃料ガス5中の二酸化炭素濃度は、ドライベースで約23%前後となる。
【0028】
上記燃料ガス5は、前記バルブ51を介して一方のアミン処理装置40の処理槽41a内に流入し、前記散布ノズル41bから散布されるアミン溶液6と接触して、下記に示す反応を生じることにより、二酸化炭素がアミン溶液6に吸収除去され、二酸化炭素濃度が大幅に低減される。これにより、燃料ガス5中の二酸化炭素濃度は、ドライベースで約0.1%となる。
【0029】
2RNH+CO→(RNH(RHNCOO)
【0030】
二酸化炭素を除去された燃料ガス5は、前記バルブ53を介して燃料電池本体10の燃料ガス供給側に送給され、酸化ガス供給装置20から燃料電池本体10の酸化ガス供給側に供給された空気1と電気化学的に反応して発電を行った後、前記加熱装置34に送給されて、燃焼ガス7の原料に利用される。
【0031】
このようにして燃料ガス5中の二酸化炭素を吸収除去していき、一方のアミン処理装置40のアミン溶液5の二酸化炭素吸収能力が飽和近くになったら、他方のアミン処理装置40の送給ポンプ41cを作動して、他方のアミン処理装置40の処理槽41a内での散布ノズル41bによるアミン溶液6の散布を開始した後、燃料ガス供給装置30の改質器31と燃料電池本体10の燃料ガス供給側との間で他方のアミン処理装置40のみを連絡させるように、他方のアミン処理装置40側の前記バルブ52,54を開放すると共に、一方のアミン処理装置40側の前記バルブ51,53を閉塞すると、燃料ガス5は、一方のアミン処理装置40から他方のアミン処理装置40の処理槽41a内に流入するように流路が切り換わり、上述した一方のアミン処理装置40の場合と同様にしてアミン溶液6により二酸化炭素が吸収除去される。
【0032】
このようにして燃料ガス供給装置30の改質器31からの燃料ガス5中の二酸化炭素の吸収除去を他方のアミン処理装置40に切り換えたら、一方のアミン処理装置40の送給ポンプ41cの作動を停止して、一方のアミン処理装置40の処理槽41a内での散布ノズル41bからのアミン溶液6の散布を停止した後、一方のアミン処理装置40側の前記バルブ43を開放すると共に、当該アミン処理装置40の前記加熱装置42を作動して処理槽41a内のアミン溶液6を所定の温度(120℃程度)まで加熱すると、当該アミン溶液6が下記に示す反応を生じて二酸化炭素を放出し、再生処理される。アミン溶液6から放出された二酸化炭素は、上記バルブ43を介して系外へ排出される。
【0033】
(RNH(RHNCOO)→2RNH+CO
【0034】
このようにして一方のアミン処理装置40のアミン溶液6を再生処理し終えたら、当該アミン処理装置40側の前記バルブ43を閉鎖すると共に、前記加熱装置42の作動を停止する。そして、他方のアミン処理装置40のアミン溶液6の二酸化炭素吸収能力が飽和近くになったら、燃料ガス5を他方のアミン処理装置40から一方のアミン処理装置40に流通させるように流路を切り換える。以下、上述した操作を繰り返すことにより、燃料ガス供給装置30の改質器31から送出されてきた燃料ガス5中の二酸化炭素を連続的に吸収除去して燃料電池本体10に送給することができる。
【0035】
つまり、本実施の形態による燃料電池発電システムにおいては、燃料ガス供給装置30の改質器31と燃料電池本体10の燃料ガス供給側との間にアミン処理装置40を配設して、上記改質器31からの燃料ガス5中の二酸化炭素をアミン溶液6により吸収除去するようにしたのである。
【0036】
このため、前述した特許文献1,2の提案のように、非常に高価で薄いパラジウム薄膜を使用しなくても済むと共に、前述した特許文献3の提案のように、リチウム化ジルコニア等の酸化物セラミックスのような都市ガス4の改質反応よりも高い温度(700℃程度以上)で加熱再生処理しなくても済ませることができる。
【0037】
したがって、本実施の形態によれば、装置の高コスト化や大型化を抑制することができると共に、メンテナンスの容易化及びランニングコストの低減を図ることができることから、燃料ガス5中の二酸化炭素濃度の低減を低コストで簡単且つコンパクトに実施することができ、一般家庭等への適用が非常に容易となる。
【0038】
また、アミン処理装置40を並列に複数配設して、燃料ガス5中からの二酸化炭素の吸収除去を、選択したアミン処理装置40で行うことができるようにしたので、燃料ガス5中からの二酸化炭素の吸収除去を連続して行うことができ、長時間にわたって連続して発電することができる。
【0039】
なお、本実施の形態では、処理槽41a内のアミン溶液6を送給ポンプ41cにより散布ノズル42bから散布することにより、燃料ガス5とアミン溶液6とを接触させて燃料ガス5中の二酸化炭素を吸収除去するアミン処理装置40を適用するようにしたが、これに代えて、例えば、前記改質器31からの燃料ガス5を処理槽41a内のアミン溶液6中でバブリングさせることにより、燃料ガス5とアミン溶液6とを接触させて燃料ガス5中の二酸化炭素を吸収除去するアミン処理装置を適用することも可能である。
【0040】
また、アミン処理装置40の前記加熱装置42としては、電気ヒータ等のような一般的な加熱機器を適用することも可能であるが、燃料ガス供給装置30の改質器31の加熱に使用した燃焼ガス7の排気を熱源に利用する熱交換タイプとすれば、ランニングコストをより低減することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、アミン処理装置40を並列に2つ配設するようにしたが、3つ以上配設することも可能であり、各種条件に応じて適宜選定することができる。
【0042】
また、本実施の形態では、炭化水素ガス含有ガスとして都市ガス3を利用したが、本発明はこれに限らず、LPガス等の常温常圧下でガス状をなすものはもちろんのこと、例えば、灯油等のような常温常圧下で液状をなす石油系燃料であっても、これを加熱気化させることにより、適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
第一番目の発明による燃料電池発電システムは、燃料電池本体と、酸素を含有する酸化ガスを前記燃料電池本体の酸化ガス供給側に送給する酸化ガス供給手段と、炭化水素ガス含有ガスと水蒸気とを反応させて改質した水素含有の燃料ガスを前記燃料電池本体の燃料ガス供給側に送給する燃料ガス供給手段とを備えた燃料電池発電システムにおいて、前記燃料電池本体の燃料ガス供給側に送給される前記燃料ガス中から二酸化炭素をアミン溶液により吸収除去するアミン処理手段を備えていることから、燃料電池本体の燃料ガス供給側に送球される燃料ガス中の水素濃度の高濃度化を図ることができ、燃料電池本体の発電性能を飛躍的に向上させることができる。また、従来技術で説明した特許文献1,2に記載されているものと比べて、装置の高コスト化や大型化を抑制することができると共に、メンテナンスの容易化及びランニングコストの低減を図ることができるので、燃料ガス中の二酸化炭素濃度の低減を低コストで簡単且つコンパクトに実施することができ、一般家庭等への適用が非常に容易となる。
【0044】
第二番目の発明による燃料電池発電システムは、第一番目の発明において、前記アミン処理手段を複数備えると共に、前記燃料ガス中からの二酸化炭素の吸収除去を選択された前記アミン処理手段で行うように当該燃料ガスの流路を切り換える切換手段を備えていることから、燃料ガス中からの二酸化炭素の吸収除去を連続して行うことができ、長時間にわたって連続して発電することができる。
【0045】
第三番目の発明による燃料電池発電システムは、第一番目又は第二番目の発明において、前記アミン処理手段が、前記燃料ガスと前記アミン溶液とを接触させる二酸化炭素吸収手段と、前記アミン溶液を加熱して当該アミン溶液から二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段とを備えていることから、二酸化炭素吸収手段を再生して繰り返して処理することができ、ランニングコストをより低減することができる。
【0046】
第四番目の発明による燃料電池発電システムは、第三番目の発明において、前記二酸化炭素放出手段が、前記燃料ガス供給手段で使用されて排出される熱を利用して前記アミン溶液を加熱するものであることから、ランニングコストをさらに低減することができる。
【0047】
第五番目の発明による燃料電池発電システムは、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記燃料電池本体が、固体高分子電解質を使用した固体高分子電解質型であることから、燃料電池本体の作動温度を低くすることができ、一般家庭等でも容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料電池発電システムの実施の形態の概略構成図である。
【図2】従来の燃料電池発電システムの一例の概略構成図である。
【符号の説明】
1,2 空気
3 都市ガス
4 水
5 燃料ガス
6 アミン溶液
7 燃焼ガス
10 燃料電池本体
20 酸化ガス供給装置
30 燃料ガス供給装置
31 改質器
32 加熱装置
40 アミン処理装置
41 二酸化炭素吸収装置
41a 処理槽
41b 散布ノズル
41c 送給ポンプ
42 加熱装置
43 バルブ
51〜54 バルブ

Claims (5)

  1. 燃料電池本体と、
    酸素を含有する酸化ガスを前記燃料電池本体の酸化ガス供給側に送給する酸化ガス供給手段と、
    炭化水素ガス含有ガスと水蒸気とを反応させて改質した水素含有の燃料ガスを前記燃料電池本体の燃料ガス供給側に送給する燃料ガス供給手段と
    を備えた燃料電池発電システムにおいて、
    前記燃料電池本体の燃料ガス供給側に送給される前記燃料ガス中から二酸化炭素をアミン溶液により吸収除去するアミン処理手段を備えている
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 請求項1において、
    前記アミン処理手段を複数備えると共に、
    前記燃料ガス中からの二酸化炭素の吸収除去を選択された前記アミン処理手段で行うように当該燃料ガスの流路を切り換える切換手段を備えている
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記アミン処理手段が、
    前記燃料ガスと前記アミン溶液とを接触させる二酸化炭素吸収手段と、
    前記アミン溶液を加熱して当該アミン溶液から二酸化炭素を放出させる二酸化炭素放出手段と
    を備えていることを特徴とする燃料電池発電システム。
  4. 請求項3において、
    前記二酸化炭素放出手段が、前記燃料ガス供給手段で使用されて排出される熱を利用して前記アミン溶液を加熱するものである
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、
    前記燃料電池本体が、固体高分子電解質を使用した固体高分子電解質型であることを特徴とする燃料電池発電システム。
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