JP4680696B2 - 熱交換器および熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器および熱交換器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換器に関するものであり、特に、伝熱管を用いて熱交換を行う熱交換器、および熱交換器の製造方法に関する。
従来、伝熱管内を流れる流体と伝熱管外の間で熱交換を行う熱交換器において、熱交換効率を高めるために、伝熱管は、伝熱管の内周面にフィンを設けて伝熱面(伝熱管の内周面を含む流体と接触する面)を増加している。伝熱管の内周面にフィンを設けて伝熱面を増加した熱交換器として、例えば特許文献1のものがある。これは、周方向に波打つ波形外周面を有する筒体を伝熱管の内周面に波形外周面を当接させた状態で伝熱管内に収容し、該筒体をフィンとして機能させるものである。筒体の表面積が増加した伝熱面の面積に相当する。伝熱管の内周面にフィンを直接形成するより、容易に伝熱面の面積を増加することができる。
特開平11−183062号公報
しかしながら、上述の場合、伝熱面の面積が増加するものの、流体に対する伝熱面の伝熱効率が低下する場合がある。例えば、伝熱面に境界層が形成され、該境界層が十分に厚く発達した伝熱面の部分において流体との熱伝達性が低下し、その結果、流体に対する伝熱面全体の伝熱効率が減少することがある。言い換えると、伝熱面の面積を大きく増加させても、伝熱面と流体の間の伝熱量の増加量が小さい、すなわち熱交換器の熱交換効率が減少することがある。また、伝熱面を増加させるための筒体は、伝熱管の長さに対応して準備する必要がある。
そこで、本発明は、伝熱面の面積を増加させても伝熱効率が低下し難く、あらゆる伝熱管の長さに対応して簡単に伝熱面の面積を増加することができる構造の熱交換器、および該熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、本発明に係る熱交換器は、
内外の間で熱交換を行う伝熱管と、
前記伝熱管の周方向に並んで前記伝熱管の内周面に当接される複数のフィンを有する複数のフィン構造体とを有し、
前記複数のフィン構造体は前記伝熱管内に軸方向に並んで配設され、
前記フィン構造体が配設される軸方向に関して非直交の切断面を有することを特徴とするものである
本発明によれば、伝熱管の内周面に当接するフィンが境界層が十分に発達する距離より短い所定の軸方向長さであるため、伝熱面を増やしても、すなわちフィンを増やしても伝熱効率が低くなりにくい。その結果、熱交換効率が高い熱交換器が得られる。また、伝熱管内に配置されるフィン構造体の数を変更することにより、あらゆる長さの熱交換器を簡単に作製することができる。
本発明は、熱交換器、特に、伝熱管を介して熱交換を行う熱交換器に関するものである。本発明に係る熱交換器は、伝熱管内に流体を流し、流体と伝熱管外部との間で熱交換を行う。例えば、伝熱管に当接した状態で伝熱管外に配置された熱源(熱を奪われる発熱体)と、伝熱管内を流れる冷媒(熱を奪う流体)との間で伝熱管を介して熱交換を行う。
以下、本発明の特徴である熱交換器を、いくつかの実施の形態を挙げて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る熱交換器の断面図であり、伝熱管の軸方向と直交する断面を示している。図2は、熱交換器を構成するために伝熱管内に配置される後述するフィン構造体を示している。
図1において符号10で示される本実施の形態に係る熱交換器は、円管形状の伝熱管12と、伝熱面の面積を増加するために伝熱管12内に配置される複数のフィン構造体14から構成される。図1においては、断面で示されたフィン構造体14aと、フィン構造体14aと軸方向(図面垂直方向)に隣接するフィン構造体14bが示されている。
なお、本明細書においては、伝熱管内の内周面に当接することにより伝熱面として機能する物体を形状にかかわらず「フィン」と称し、該フィンを複数有する構造体を「フィン構造体」と称している。
伝熱管12とフィン構造体14は、高い熱伝導性を有する、例えば銅やアルミなどで作製される。
図2に示すように、フィン構造体14は、伝熱管12の中心軸16と一致する中心軸を有する円柱形状のボス18と、円柱形状のボス18の外周面20に設けられた4枚のフィン22を有する。ボス18とフィン22は、例えば、一体形成される、または溶接やろう付けによって接合されている、若しくはカシメ結合している。
各フィン22は、薄板形状であって、熱交換器10内を流れる流体の主流方向24に略平行なフィン面26を有し、ボス18の外周面20に周方向に等間隔で設けられている。図2に示すフィン22は、主流方向24から見た場合、ボス18の外周面20に伝熱管の中心軸16を基準として90度ずつの間隔をあけて設けられている。
ここで、「主流方向」について説明する。「主流方向」とは、熱交換器10を流れる流体の流れ方向であって、フィン構造体14が伝熱管12内に存在しない場合の円管形状の伝熱管12の中心における流れ方向、広義には、伝熱管12の内周面28から最も離れて内周面28の影響を受けていない流体の流れ方向を言う。以下、主流方向は伝熱管12の軸方向と一致するため、主流方向を軸方向と称する。
また、各フィン22は、中心軸16に対して放射方向に湾曲した形状に形成されている。各フィン22の放射方向長さは、ボス18の外周面20から伝熱管12の内周面28までの距離より大きくされている。すなわち、伝熱管12に挿入される前において、フィン構造体14の外周径(中心軸16からフィン22の外周端までの距離の2倍)30が、伝熱管12の内径32より大きい(図1参照。)。したがって、伝熱管12内にフィン構造体14を配置したとき、湾曲している各フィン22は更に湾曲される。このとき、各フィン22に反発力(復元力)が発生し、その反発力によって各フィン22と伝熱管12の内周面28は強固に密着する。これにより、伝熱管12とフィン構造体14との間において高い熱伝達性が得られる。
さらに、各フィン22の軸方向長さ34は、境界層が十分に発達する距離より短い所定の軸方向長さに決定されている。
この所定の軸方向長さについて説明する。伝熱管内の流体の流れにおいて、軸方向と略平行な伝熱面(軸方向に対して平行な平面で、ここでは、例えばフィン面26が該当する。)上には、境界層(層流の流れ)が形成される。境界層は、伝熱面の前縁(上流側端で、ここでは、フィン22の前縁36が該当する。)から発生して後縁(下流側端で、ここでは、フィン22の後縁38が該当する。)まで形成される。境界層の厚さ(伝熱面と垂直方向の厚さ)は後縁に近づくにしたがって大きくなり、伝熱面の軸方向長さが十分に長ければ、最終的にはある一定の厚さになる(境界層が十分に発達する。)。
境界層の厚さが大きい伝熱面の部分ほど、流体と伝熱面の間の熱伝達性が低くなる。従って、伝熱面は、軸方向長さが長くなるほど、特に、境界層が十分に発達するような長さを超えて長くなるほど、流体に対する伝熱効率は低くなる。
伝熱面全体の伝熱効率の低下を抑えるためには、伝熱面の軸方向長さを短く、例えば流体力学を利用して求められる境界層が十分に発達するのに必要な助走区間(助走距離)以下にする必要がある。しかしながら、伝熱面の軸方向長さを短くすると、伝熱面積が減少して伝熱量が小さくなる。
したがって、伝熱面の軸方向長さ(フィン面26の軸方向長さ)は、境界層が十分に発達しないようにしつつ伝熱量が小さくなり過ぎないような最適な長さ、言い換えると熱交換器全体の熱交換効率が最大になるような長さに決定されている。具体的には、所定の軸方向長さは、例えば、使用する伝熱管やフィン構造体の材料、流体物質、流速、流体温度や圧力、伝熱管やフィン構造体の形状、必要とする熱交換器の熱交換効率などから求められる。例えば、軸方向長さは、数1と数2に示す式から求まる伝熱に関する助走区間距離より小さい長さに決定される。Xは助走区間距離、Reはレイノルズ数、Dは伝熱管の内径を示し、数1は層流(Re<2300)における助走区間距離を求める式であり、数2は乱流(Re>2300)における助走区間距離を示す式である。または、フィンの軸方向長さを変数として、実験によって求めてもよい。
Figure 0004680696
Figure 0004680696
フィン構造体14のボス18の上流側端40と下流側端42にはそれぞれ、他のフィン構造体(図2においては、ボス18u、ボス18dのみが示されているフィン構造体)と係合するための係合部44、46が設けられている。複数のフィン構造体14は、係合部44、46が係合した状態で伝熱管12内に軸方向24に並んで配置される。係合部44、46は、軸方向24から見た図1に示すフィン構造体14a、14bのフィン22a、22bのように、隣接する2つのフィン構造体の各フィンが重ならないように協働する。
軸方向24から見たとき、隣接する2つのフィン構造体14の各フィン22が重ならないようにする理由を説明する。
例えば、2つの所定の軸方向長さのフィンが軸方向に重なると、あたかも、2倍の所定の軸方向長さの1つのフィンと同じになる。例えば、所定の軸方向長さが上述の助走距離より若干小さい長さとすると、2倍の所定の軸方向長さのフィンの後半分には十分に発達した境界層が形成される。当然、2倍の所定の軸方向長さのフィンの場合、流体に対するフィン全体の伝熱効率は、2つの所定の軸方向長さのフィンに比べて低くなる。
また、上述の例で言えば、2つのフィンが軸方向に重なり、あたかも1つのフィンになると、フィンの前縁が1つ減ることになる。フィンの前縁が存在すると、前縁が他の部分に比べて熱伝達性が高いという、いわゆる前縁効果が期待できる。そのため、フィンの前縁が1つ減ると、熱交換器全体の熱交換効率が低下することになる。
具体的に、軸方向24から見たときに隣接する2つのフィン構造体14の各フィン22が重ならないようにするために、上流側端40の係合部44は、上流側端40から突出した略直方体の凸形状である。直方体形状の係合部44は中心軸16と直交する方向に伸びている。
一方、下流側端42の係合部46は、中心軸16と直交しつつ直方体形状の係合部44とは異なる方向に伸びる凹形状(溝形状)である。溝形状の係合部46は、直方体形状の係合部44と係合可能な形状に形成されている。
図2に示すように、係合部44の伸びる方向と係合部46が伸びる方向は45度異なる。したがって、1つのフィン構造体14の係合部44と他のフィン構造体14の係合部46が係合すると、1つのフィン構造体14が、他のフィン構造体14に対して中心軸16を中心として45度回転した状態で他のフィン構造体14に隣接して維持されることになる。
係合部44、46を有するとともに、ボス18の外周面20の周方向に等間隔に、すなわち軸方向24から見た場合に90度の間隔で4枚のフィン22を有することから、隣接する2つのフィン構造体14の各フィン22は、図1に示すフィン構造体14a、14bのフィン22a、22bのように、軸方向24から見た場合に重ならない。
なお、係合部44の伸びる方向と係合部46が伸びる方向がなす角度が、図2に示すような4枚のフィン22がボス18の外周面20に周方向に等間隔に配置されているフィン構造体14の場合、45度に限らず90度以外であれば、軸方向24から見た場合に隣接する2つのフィン構造体14の各フィン22が重ならないことは明らかである。言い換えると、係合部44、46は、2つのフィン構造体14において一方の係合部44と他方の係合部46を係合させる、または一方の係合部46と他方の係合部44を係合させて軸方向24から見たときに、2つのフィン構造体の各フィンが重ならないように形成されている。
一方、フィン構造体14に代わって伝熱管12に注目すれば、伝熱管12の内周面28は、当接する複数のフィン22によって軸方向24に関して挟まれた部分を有する。この部分は、図2に示すフィン構造体14の場合、1つのフィン構造体14を挟むように配置された2つのフィン構造体14の各フィン22に挟まれた部分である。その部分の軸方向長さは、挟まれているフィン構造体14のフィンの軸方向長さ、すなわち上述の所定の軸方向長さと略同じになる。そのため、この部分においても境界層が十分に発達することがないため、伝熱管12の内周面28の他の部分に比べて流体との熱伝達性が高くなる。
本実施の形態の熱交換器によれば、熱交換器10の外部から供給される熱は、伝熱管12を介して一部が内周面28から流れる流体に伝わり、残りが内周面28に当接しているフィン構造体14のフィン22に伝わる。このとき、複数のフィン22に軸方向24に挟まれている内周面28の部分は、高い熱伝達性を有するため、効率よく流体に熱を伝達する。
フィン22に伝わった熱は、フィン面26から流れる流体に伝達される。このとき、フィン22のフィン面26には十分に発達した境界層が形成されていないため、効率よく流体に熱が伝達される。なお、ボス18にも一部の熱が伝わり、その熱は外周面20から流れる流体に伝達される。
なお、フィン構造体のフィンの湾曲形状は、図1に示す湾曲形状以外でもよく、例えば、軸方向から見てS字状に湾曲してもよい。また、フィン構造体のボスも円柱形状に限らず、例えば、四角柱形状であってもよい。さらにフィンの枚数は4枚に限らない。
また、係合部は、上述のように直方体形状の凸部と溝形状の凹部に限定されず、例えば、軸方向に対して傾斜する平面状であってもよい。この場合、軸方向に対する角度は同一であるものの傾斜方向が異なるような平面状係合部を、ボスの上流側端と下流側端に形成すればよい。
実施の形態2.
本実施の形態の熱交換器は、上述の実施の形態のフィン構造体と異なるフィン構造体を有する。図3は、本実施の形態に係る熱交換器の断面図である。図4は、熱交換器を構成するために伝熱管内に挿入される後述するフィン構造体を示す図である。図3においては、断面で示されたフィン構造体114aと、フィン構造体114aと軸方向(図面垂直方向)に隣接するフィン構造体114bが示されている。
図3において符号110で示される本実施の形態の熱交換器は、円管形状の伝熱管112とフィン構造体114から構成される。フィン構造体114は、ボス118と、ボス118の外周面120に設けられた4つのフィン122を有する。
各フィン122は、上述の所定の軸方向長さ(境界層が十分に発達する距離より短い所定の軸方向長さ)134の軸方向124に開口する円管状に形成され、ボス118の外周面120に周方向に等間隔で設けられている。
また、フィン構造体114の外周径130は、伝熱管112の内周径132より大きくされている。したがって、フィン構造体114は、円管状フィン122が変形した状態で伝熱管112内に配置される。
ボス118は、上述の実施の形態のボス18が円柱形状であるのに対し、伝熱管112の中心軸116と一致する中心軸を有する円管形状である。ボス118の軸方向124の両端には、他のフィン構造体114のボス118と係合するためのキー144とキー溝146が設けられている。キー144とキー溝146は係合可能であって、軸方向124から見たとき、円管中心軸116を基準として45度異なる位置に設けられている。
本実施の形態によれば、フィン構造体114の円管状のフィン22は、上述の実施の形態の板状のフィン22に比べて、伝熱管112の内周面128により密着する(フィン構造体114の外周径130と伝熱管112の内径132の差と、上述の実施の形態のフィン構造体14の外周径30と伝熱管12の内径32の差が同じである場合。)。それにより、上述の実施の形態に比べて、伝熱管112とフィン構造体114の間における熱伝達性が高い。
また、ボス118が円管であるためにボス内を流体が流れることができ、それにより、熱交換器は、より多くの流体を流すことが可能である。そのため、円柱状のボス18を有する上述の実施の形態に比べて、熱交換器の熱交換効率が高い(円柱形状ボスと円管形状ボスの外周径が同じである場合。)。
なお、本実施の形態においても、上述の実施の形態1のように、フィン構造体のフィンの枚数は4枚に限らない。また、ボス形状も円管形状に限らず、例えば角管形状であってもよい。さらに、係合部もキーとキー溝に限定されない。
実施の形態3.
上述の実施の形態の熱交換器は、複数のフィン構造体を軸方向に並べて配置することにより、所定の軸方向長さの複数のフィンを軸方向に間隔をあけて伝熱管の内周面に当接させていた。本実施の形態の熱交換器においては、上述の実施の形態と異なる構成により、所定の軸方向長さの複数のフィンが軸方向に間隔をあけて伝熱管の内周面に当接されている。
図5は、本実施の形態の熱交換器を示す図である。図において符号210で示される本実施の形態の熱交換器を構成する伝熱管212は、内部構造を示すために部分的に断面で示されている。
熱交換器210は、円管形状の伝熱管212と、複数の円管形状のフィン222と、伝熱212の中心軸216と一致する中心軸を有する正八角柱体260とを有する。
各円管形状フィン222は、外周面が正八角柱体260の1つの側面と伝熱管212の内周面228の間に挟まれた状態で配置される。4つの円管形状フィン222が、1つおきに異なる4つの正八角柱体260の側面に当接した状態で伝熱管212の周方向に並んで配置されている。
また、各円管形状フィン222は、正八角柱体260の異なる側面に当接している他の各円管形状フィン222によって軸方向224に関して挟まれた状態で配置されている。
各円管形状フィン222の軸方向224の長さは、上述の実施の形態のフィンのように、境界層が十分に発達する距離より短い所定の軸方向長さに決定されている。
以上の構成により、所定の軸方向長さの複数の円管形状フィン222が軸方向224に間隔をあけて伝熱管212の内周面228に当接される。
なお、円管形状フィンを伝熱管の内周面とともに挟む柱体は、正八角柱体でなくてもよく、円管形状フィンの周方向移動を規制する多角柱体であればよい。また、多角柱体のように複数の側面を持つならば、柱体に限らず中空体であってもよい。
本実施の形態によれば、上述のように複数のフィン構造体を使用せずに、フィンとして使用される複数の単なる円管と正八角柱体を用いて熱交換器を形成することができる。
実施の形態4.
本実施の形態の熱交換器は、上述のフィン構造体に比べて簡単に作製されるフィン構造体を有する。フィン構造体の作製方法も含めて本実施の形態の熱交換器を説明する。
図6は、本実施の形態に係る熱交換器の軸方向と直交する断面図(図中、左)と、軸方向を含む平面上の部分断面図(図中、右で、後述する伝熱管が断面で示されている。)を示している。
図6において符号310で示される本実施の形態の熱交換器は、円管形状の伝熱管312と、複数のフィン構造体314から構成される。
複数のフィン構造体314は、図7に断面、上面、側面が示されている軸方向324に長尺な長尺構造体370を切断して形成される。長尺構造体370は、伝熱管312内に収容されると伝熱管312の内周面に周方向に関して選択的に当接する外周面を有し、外周径が伝熱管312の内径より大きい筒体である。
なお、長尺構造体370は、伝熱管412の中心軸を含む基準平面(図面と直交する平面)372に対して対称な形状の断面374を備える。断面374の形状は、基準平面372と直交しつつ伝熱管412の中心軸を含む基準平面(図面と直交する平面)376に対しては非対称である。長尺構造体370の中心軸は、基準平面372と376が交差して形成される直線で示される(伝熱管412の中心軸と一致する。)。
具体的に言えば、複数のフィン構造体314は、長尺構造体370を軸方向324に対して非直交な切断方向で、また、上述の所定の軸方向長さ(境界層が十分に発達する距離より短い所定の軸方向長さ)と同一の間隔334で切断して形成される。図7において、切断方向は二点鎖線で示されており、形成される切断面は基準平面372に直交しつつ基準平面376に対して所定の切断角度378で交わる平面と平行である。切断面がフィン構造体の係合部として機能する。
複数のフィン構造体314は、図6に示すように、軸方向324から見た場合に隣接する2つのフィン構造体314の各フィン(フィン構造体314は、伝熱管312の周方向に並んで内周面に当接される複数のフィンを一体化したものと解釈できる)が重ならないように、1つおきに軸方向324に関して前後逆に伝熱管312内に配置されている(フィン構造体314’が該当する。)。
言い換えると、複数のフィン構造体314が、伝熱管412内に配置されて隣接する2つのフィン構造体314を軸方向324から見たときに2つのフィン構造体314の各フィンが重ならないような所定の切断方向で長尺構造体370を切断して形成されている。
例えば、図7に示す長尺構造体370を基準平面376に直交しつつ基準平面372に対して非直交な角度で切断した場合、どのように切断面同士を当接させても、軸方向324から見た場合、フィン構造体314のフィンは完全に重なることになる。これは、フィン構造体314が基準平面372に対して対称な形状の断面374を備えることによる。したがって、軸方向324に対する長尺構造体370の切断方向は、長尺構造体370の断面形状によって決定される。
なお、フィン構造体314と伝熱管312の内周面との接触を維持するために、湾曲した筒体形状のフィン構造体314の内周面と当接する円柱体380を配置してもよい。フィン構造体314は、伝熱管312の内周面と円柱体380に挟まれて変形した状態(自由状態に比べて)で伝熱管312内に配置される。
本実施の形態によれば、波形状の外周面を有する筒体を適切な切断方向で切断することにより、フィン構造体を簡単に作製することができる。
実施の形態5.
本実施の形態の熱交換器は、実施の形態4の熱交換器が1種類のフィン構造体を伝熱管内に配置して構成しているのに対し、複数種類のフィン構造体を伝熱管内に配置して構成されている。
図8は、本実施の形態の熱交換器の軸方向と直交する断面図(図中、左)と、軸方向を含む部分断面図(図中、右で、後述する伝熱管が断面で示されている。)を示している。
図8において符号410で示される本実施の形態の熱交換器は、円管形状の伝熱管412と、2種類の複数のフィン構造体414a、414bから構成される。
フィン構造体414a,414bは、図9に断面、上面、側面が示されている軸方向424に長尺な2つの長尺構造体470a、470bを切断して形成される。長尺構造体470a、470bは、切断時における配置姿勢が異なるだけで(切断方向が異なるだけで)、実質的に同一形状の構造体である。長尺構造体470a、470bを異なる切断方向で切断することにより、形状の異なる2種類のフィン構造体414a、414bが形成される。
同一形状の長尺構造体470a、470bは、伝熱管412内に収容されると伝熱管412の内周面に周方向に関して選択的に当接する外周面を有し、外周径が伝熱管412の内径より大きい筒体である。
なお、長尺構造体470a、470bは、72×N(Nは整数)度に関して回転対称性を有する形状(形状の中心について72×N度回転させた形と元形が一致するような形状)の断面474を有する。長尺構造体470a、470bの中心軸は、伝熱管412の中心軸を含んで相互に直交する基準平面472と476が交差して形成される直線で示される。
具体的に言えば、フィン構造体414aは、長尺構造体470aを軸方向424に対して非直交な切断方向で、また、上述の所定の軸方向長さ(境界層が十分に発達する距離より短い所定の軸方向長さ)と同一の間隔434で切断して形成される。図9において、切断方向は二点鎖線で示されており、形成される切断面は基準平面472に直交しつつ基準平面476に対して所定の切断角度478で交わる平面と平行である。切断面がフィン構造体の係合部として機能する。
一方、フィン構造体414bは、長尺構造体470aを伝熱管312の中心軸について28度回転させた姿勢と同一姿勢の長尺構造体470bを、フィン構造体414aを形成したときと同一の切断条件(切断角度478と間隔434が同一)で切断して形成される。切断面がフィン構造体の係合部として機能する。
別の観点から言えば、2種類のフィン構造体414a、414bは、同一姿勢の2つの長尺構造体それぞれを、軸方向424に対して非直交な同一角度の異なる切断方向で切断して形成されている。
2種類のフィン構造体414a、414bは、切断方向は異なるものの、軸方向424に対して非直交な同一角度で長尺構造体を切断して形成されるため、それぞれの切断面は円管414内において係合可能である。
2種類の複数のフィン構造体414a、414bは、図8に示すように、軸方向424から見た場合に隣接する2つのフィン構造体414aと414bの各フィンが重ならないように伝熱管412内に配置されている。これは、フィン構造体414aと414bが交互に伝熱管412内に配置され、また、それぞれが長尺構造体を同一角度の異なる切断方向から切断して形成されていることにより達成される。
言い換えると、形状が異なるフィン構造体414a、414bが、円管412内に配置されて隣接する2つのフィン構造体414a、414bを軸方向424から見たときに2つのフィン構造体414a、414bの各フィンが重ならないような異なる切断方向で複数の長尺構造体それぞれを切断して形成されることによる。
例えば、長尺構造体470aを伝熱管412の中心軸を中心として72度回転させた姿勢と同一姿勢の長尺構造体470bである場合、長尺構造体470bから形成されるフィン構造体414bは、長尺構造体470aから形成されるフィン構造体414aと同一形状となる。これは、長尺構造体の断面が、72×N(Nは整数)度に関して回転対称性を有することによる。したがって、複数の長尺構造体において、軸方向424に対するそれぞれの切断方向(軸方向に対する角度は同一である)は、長尺構造体の断面形状によって決定される。
なお、フィン構造体414a、414bと伝熱管412の内周面との接触を維持するために、湾曲した筒体形状のフィン構造体414a、414bの内周面と当接する円柱体480を配置してもよい。フィン構造体414a、414bは、伝熱管412の内周面と円柱体480に挟まれて変形した状態(自由状態に比べて)で伝熱管412内に配置される。
また、本実施の形態の別の一例の熱交換器として、例えば、図10に示すようなものがある。符号510で示される熱交換器において、2つのフィン構造体514a、514bは、上述と異なる切断方法で長尺構造体470a、470bを切断して形成されている。
2つの長尺構造体470a、470bそれぞれは、図11に示すように、交互に異なる方向で切断されている。軸方向424に対する角度478は同一である。図において、この2つの異なる方向は、限定するわけではないが、形成される切断面の一方を伝熱管512の中心軸について180度回転させると他方の切断面と一致するような方向である。
2つの長尺構造体470a、470bを上述のように切断すると、形状の異なる4種類のフィン構造体514a、514a’、514b、514b’が形成される(図においては、フィン構造体514bと514b’は同一形状である。)。熱交換器510は、フィン構造体514aと514bをそれぞれの端面を当接させた状態で交互に配置して構成される。また、図示してはいないが、別の熱交換器が、残りのフィン構造体514a’と514b’から構成される。
1つの熱交換を構成するために上述のように使用するフィン構造体を選択する必要があるが、複数の長尺構造体それぞれを軸方向に対して非直交な同一角度の異なる切断方向で切断することにより、形状が異なる複数種類のフィン構造体を形成することも可能である。
本実施の形態によれば、異なる形状の複数種類のフィン構造体を交互に伝熱管内に配置することで簡単に熱交換器を作製できる。実施の形態4の熱交換器の場合、1種類のフィン構造体を1つおきに軸方向に関して前後逆にして伝熱管内に配置する必要があり、配置に関して注意が必要である。
実施の形態4、5について捕捉する。切断面同士が当接して隣接する2つのフィン構造体を軸方向から見た場合に各フィン構造体のフィンが重ならないような長尺構造体の切断方向は、長尺構造体が円筒体でない限り必ず存在する。円筒体は、伝熱管の内周面に周方向に関して全体で当接するため、フィン構造体には適さず適用されない。
また、軸方向に対して非直交な方向を長尺構造体の切断方向とする理由を説明する。フィン構造体は、隣接する2つのフィン構造体の各フィンが軸方向から見た場合に重ならないように切断面が当接した状態で伝熱管内に配置される。
ここで、フィン構造体が軸方向に直交する方向から切断されて形成されていると、切断面を介して当接する2つのフィン構造体の一方が他方のフィン構造体に対して伝熱管中心軸を中心に回転する可能性がある。したがたって、2つのフィン構造体の各フィンが、軸方向から見たときに重なる可能性がある。これを防止するために、切断方向は、軸方向に対して非直交な方向に決定されている。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明に係る熱交換器を説明してきた。本発明に係る熱交換器は、境界層が十分に発達する距離より短い軸方向長さの複数のフィンが軸方向に間隔をあけて伝熱管の内周面に当接されたものである。それを、フィンを有する(フィンとして機能する)複数の構造体(実施の形態1、2、4はフィン構造体、3は円管と多角柱体、5は形状の異なる2種類のフィン構造体)を、軸方向から見たときに隣接する構造体のフィンが重ならないように配置することによって実現する。これにより、必要とされる伝熱管の長さに合わせて、対応するフィン構造体を作製する必要がなくなる。言い換えると、あらゆる長さの熱交換器の作製が容易になる。また、本発明に係る熱交換器は、複数のフィン構造体を伝熱管に挿入して構成されることから、上述のようにストレートな伝熱管に限らずあらゆる形状の伝熱管でもフィンと伝熱管内面の接触は良好であり、伝熱管の形状の違いによる熱交換器の特性劣化が生じ難い。
また、上述の実施の形態以外の形態でも、本発明に係る熱交換器が実施可能であるのは明らかである。
例えば、実施の形態1のフィン構造体の円柱形状のボスに実施の形態2の円管形状フィンを設けてもよい。
また、上述の実施の形態において、円管形状の伝熱管に代わり、他の形状、例えば、正方形形状の伝熱管を用いることも可能である。
さらに、実施の形態1、2において、フィン構造体のフィンの軸方向とする直交する断面形状は、曲形状でなくてよく、直線形状であってもよい。例えば、伝熱管の内周面に当接する端が2方向に分かれた、すなわちY字形状の断面を備えるフィンであってもよい。このような直線形状の断面を有するフィンの場合、円管の内周面と当接するフィンの端は、大きい接触面積を確保するために、円管の内周面と平行な周方向に湾曲する端面を有するのが好ましい。
同様に、実施の形態4、5において、切断されて複数のフィン構造体となる長尺構造体
は中空の筒体でなくてもよく、軸方向に直交する断面の形状が、例えば実施の形態1や2のフィン構造体の断面の形状と同一であるような構造体であってもよい。または、
加えて、上述の実施の形態においては、フィンを変形させて挿入することにより、フィンと伝熱管の内周面を強固に密着させている。代わりとして、伝熱管を加熱膨張させて内径を拡大し、内径が拡大している間に伝熱管の拡大前の内径より大きい外周径を備えるフィン構造体を伝熱管内に配置し、除熱して伝熱管が収縮することにより内径が縮小して伝熱管の内周面とフィンとを強固に密着させてもよい。いわゆるフィン構造体を伝熱管に焼きばめてもよい。焼きばめの利点は、伝熱管にフィン構造体を挿入する際にフィン構造体を変形させることなく伝熱管に挿入できるため、挿入作業が容易になることである。焼きばめを利用して作製される熱交換器について図12を用いて説明する。
図12は、同一形状の長尺構造体670a、670bを軸方向624に対して非直交な同一角度の異なる切断方向(二点鎖線で示す方向)で切断して作製された、形状の異なるフィン構造体614a、614bからなる熱交換器610を示している。フィン構造体614a(614b)は、円筒形状のボス部620a(620b)の外周面に周方向に等間隔にY字形状の断面を備える4つのフィン622a(622b)を有する。
複数のフィン構造体614a、614bは、上述の実施の形態とは異なり、伝熱管612内に挿入される前に、一体化される。具体的には、複数のフィン構造体614aと614bを交互にそれぞれの切断面が当接した状態で配置し、配置された状態のフィン構造体614a、614bのボス部620a、620bにおねじ部682が両端に形成された軸棒680が挿通される。次に、軸棒680のおねじ部682それぞれにナット684が取り付けられ、2つの該ナット684で複数のフィン構造体614a、614bは挟まれる。これにより、複数のフィン構造体614a、614bは一体化される。
一体化された複数のフィン構造体614a、614bは、加熱によって内径が拡大している伝熱管612内に挿入される。挿入された後に除熱されることにより伝熱管612は収縮し、一体化された複数のフィン構造体614a、614bと伝熱管の内周面とが強固に密着する。
加熱されて内径が拡大した伝熱管に複数のフィン構造体を一体化して挿入する理由は、フィン構造体を1つ伝熱管に挿入する度に伝熱管を加熱するよりは作業性が良いためである。なお、上述の実施の形態においても、図6、8、10に示す円柱体380、480、580の両端におねじ部を形成し、おねじ部にナットを取り付けて複数のフィン構造体を挟むことにより、複数のフィン構造体を一体化して作業性を高めても良い。また、複数のフィン構造体を一体化する手段は、ねじやナットに限らない。
さらにまた、上述の実施の形態の熱交換器は、軸方向から見た場合、隣接する2つのフィン構造体の各フィンは重ならないが、1つのフィン構造体を挟んでいる2つのフィン構造体のフィンは重なるような構成である。本発明に係る熱交換器は、これに限定されず、例えば、3つのフィン構造体を挟んでいる2つのフィン構造体のフィンが軸方向から見た場合に重なるように構成してもよい(当然ながら、隣接する2つのフィン構造体のフィンを重ならないようにする構成はそのままである)。この場合、3つのフィン構造体を挟んでいる2つのフィン構造体のフィンに軸方向に挟まれている伝熱管の内周面の部分を、上述の所定の軸方向長さにするために、各フィン構造体のフィンの軸方向長さを所定の軸方向長さの1/3にするのが好ましい。
最後に、本発明に係る熱交換器は、伝熱管内を流す流体を限定しておらず、また、伝熱管を介する熱の移動方向は、伝熱管外部から内部であってもよいし、または逆であってもよい。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器の軸方向と直交する断面の図である。 図1に示すフィン構造体の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器の軸方向と直交する断面の図である。 図3に示すフィン構造体の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器の部分的に断面で示された斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る熱交換器の軸方向と直交する断面と、軸方向に平行な断面を示す図である。 図6に示すフィン構造体となる長尺構造体の軸方向と直交する断面、上面、および側面を示す図である。 本発明の実施の形態5の一例の熱交換器の軸方向と直交する断面と、軸方向に平行な断面を示す図である。 図8に示す複数のフィン構造体となる複数の長尺構造体の軸方向と直交する断面、上面、および側面を示す図である。 本発明の実施の形態5の別例の熱交換器の軸方向と直交する断面と、軸方向に平行な断面を示す図である。 図10に示す複数のフィン構造体となる複数の長尺構造体の軸方向と直交する断面、上面、および側面を示す図である。 複数のフィン構造体となる長尺構造体と、複数のフィン構造体を一体化して挿入されることにより形成された熱交換器を示す図である。
符号の説明
10 熱交換器、 12 伝熱管、 14a、14b フィン構造体、 22a、22b フィン、 28 内周面

Claims (5)

  1. 内外の間で熱交換を行う伝熱管と、
    前記伝熱管の周方向に並んで前記伝熱管の内周面に当接される複数のフィンを有する複数のフィン構造体とを有し、
    前記複数のフィン構造体は前記伝熱管内に軸方向に並んで配設され
    前記フィン構造体が配設される軸方向に関して非直交の切断面を有することを特徴とする、熱交換器
  2. 前記複数のフィン構造体は、形状が異なる少なくとも2種類のフィン構造体を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記各フィンの伝熱管軸方向の長さは、レイノルズ数をRe、前記伝熱管の内直径をDとすると、(1)式または(2)式で表される助走区間距離X以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の熱交換器。
    Re<2300の場合には、X=0.05×Re×D (1)
    Re>2300の場合には、X=(10〜20)×D (2)
  4. 伝熱管の内周面と当接するフィンを有し、前記伝熱管内外の間で熱交換を行う熱交換器の製造方法であって、
    a)前記伝熱管の内周面に周方向に関して選択的に当接するフィンを有する軸方向に長尺な長尺構造体を作製する工程と、
    b)前記長尺構造体を軸方向に対して非直交な切断方向で且つレイノルズ数をRe、前記伝熱管の内直径をDとすると、(1)式または(2)式で表される助走区間距離X以下の所定の軸方向長さの間隔で切断することにより、複数のフィン構造体を作製する工程と、
    c)前記複数のフィン構造体を、1つおきに軸方向に関して前後逆にして、切断面同士を係合させた状態で、前記伝熱管の周方向における前記フィンの配置角度が任意のフィン構造体と隣接する他のフィン構造体とで異なるように前記伝熱管内に配置する工程を有することを特徴とする熱交換器の製造方法。
    Re<2300の場合には、X=0.05×Re×D (1)
    Re>2300の場合には、X=(10〜20)×D (2)
  5. 伝熱管の内周面と当接するフィンを有し、前記伝熱管内外の間で熱交換を行う熱交換器の製造方法であって、
    a)前記伝熱管の内周面に周方向に関して選択的に当接するフィンを有する軸方向に長尺な長尺構造体を作製する工程と、
    b)複数の前記長尺構造体それぞれを、軸方向に対して非直交な同一角度のそれぞれ異なる切断方向で且つレイノルズ数をRe、前記伝熱管の内直径をDとすると、(1)式または(2)式で表される助走区間距離X以下の所定の軸方向長さの間隔で切断することにより、形状が異なる複数種類のフィン構造体を作製する工程と、
    c)前記複数種類のフィン構造体を、異なる種類のフィン構造体が隣接するように切断面同士を係合させた状態で前記伝熱管の周方向における前記フィンの配置角度が任意のフィン構造体と隣接する他のフィン構造体とで異なるように前記伝熱管内に配置する工程を有することを特徴とする熱交換器の製造方法。
    Re<2300の場合には、X=0.05×Re×D (1)
    Re>2300の場合には、X=(10〜20)×D (2)
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