JP4680539B2 - 着色剤化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、着色剤化合物に関する。さらに詳しくは本発明は、ホットメルトインクまたは相変化インクに使用するのに特に適した着色剤化合物に関する。
一般的には、相変化インク(「ホットメルトインク」と呼ばれることもある)は、周囲温度においては固相として、インクジェット印刷デバイスの高い操作温度においては液相として存在する。吐出操作温度においては、液状インクの液滴が印刷デバイスから吐出され、そのインク液滴が、直接的にか、または中間の加熱した転写ベルトまたはドラムを介するかのいずれかにより、記録基材の表面に接触すると、急速に固化し、固化したインクの滴の予め定められたパターンが形成される。相変化インクは、その他の印刷技術、例えばグラビア印刷などにおいても使用されてきたが、それについては例えば、米国特許第5,496,879号明細書および独国特許出願第4205636AL号明細書および独国特許出願第4205713AL号明細書に開示されているが、これら特許のそれぞれにおける開示は、参考として引用し本明細書に組み入れたものとする。
カラー印刷のための相変化インクは典型的には、相変化インクキャリヤ組成物を含み、このキャリヤ組成物が、相変化インクと相溶性のある着色剤と組み合わされる。具体的な実施態様においては、インクキャリヤ組成物と相溶性のある減法混色の一次色の(primary)着色剤を組み合わせることによって、一連の着色相変化インクを形成することが可能となる。この減法混色の一次色の相変化インクには、4種の成分染料、すなわち、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックを含むことができるが、ただし、インクはこれら4種の色に限定されるわけではない。これら減法混色の一次色のインクは、単一の染料または染料の混合物を使用することによって、形成することが可能である。例えば、マゼンタは、ソルベントレッド染料の混合物を使用して得ることができるし、あるいは、コンポジットブラックは、いくつかの染料を混合することによって得ることができる。米国特許第4,889,560号明細書、米国特許第4,889,761号明細書、および米国特許第5,372,852号明細書では、使用する減法混色の一次色の着色剤には、カラーインデックス(C.I.)油溶性染料、分散染料、変性した酸性染料および直接染料、ならびに塩基性染料のようなタイプの染料を含むことができると、教示している(これら特許のそれぞれにおける開示はすべて、参考として引用し本明細書に組み入れたものとする)。例えば、米国特許第5,221,335号明細書に開示されているように、着色剤には顔料を含んでいてもよい(この特許の開示はすべて、参考として引用し本明細書に組み入れたものとする)。米国特許第5,621,022号明細書には、相変化インク組成物中に特定のタイプのポリマ性染料を使用することが開示されている(この特許の開示はすべて、参考として引用し本明細書に組み入れたものとする)。
相変化インクは、郵便の消印、産業用マーキング、およびラベル表示などのような用途にも使用されてきた。
相変化インクは、インクジェットプリンタ用としては望ましいものであるが、その理由は、出荷、長期間の保存などの間は室温で固相に保たれているからである。それに加えて、液体インクジェットのインクの場合に起きるインクの蒸発に伴うノズルの閉塞の問題が、大部分回避されるために、インクジェット印刷の信頼性が改良される。さらに、インク液滴が最終の記録基材(例えば、紙、透明材料など)の上に直接塗布されるような相変化インクジェットプリンタにおいては、液滴が基材と接触すると直ちに固化するために、印刷媒体へのインクのマイグレーションが防止でき、ドット品質が改良される。
米国特許第5,496,879号明細書 独国特許出願第4205636AL号明細書 独国特許出願第4205713AL号明細書 米国特許第4,889,560号明細書 米国特許第4,889,761号明細書 米国特許第5,372,852号明細書 米国特許第5,221,335号明細書 米国特許第5,621,022号明細書
公知の組成物およびプロセスがそれらの目的のために適するようにはなっているが、依然として新規なマゼンタ着色剤組成物が必要とされていて、そのようなものの例を挙げれば、相変化インク中で使用するのに特に好適なマゼンタ着色剤組成物;望ましい熱安定性を有するマゼンタ着色剤;高温に暴露した場合に望ましくない変色を最小限とするマゼンタ着色剤;望ましい輝度を示すマゼンタ着色剤;望ましい色相を示すマゼンタ着色剤;望ましい彩度であるマゼンタ着色剤;望ましい高い光堅牢特性を有するマゼンタ着色剤;望ましい心地よい色を有するマゼンタ着色剤、相変化インクキャリヤ組成物中に好適な溶解特性を示すマゼンタ着色剤;135℃を超える温度で吐出でき、しかも熱安定性を維持するような相変化インクを可能とするマゼンタ着色剤;パイル高さ(pile height)の低い画像を形成するような相変化インクを可能とするマゼンタ着色剤;リソグラフィの薄い画像(thin image)品質に近い画像を形成する相変化インクを可能とするマゼンタ着色剤;酸化安定性を示すマゼンタ着色剤;相変化インクキャリヤから沈降しないマゼンタ着色剤;相変化インクに加えた場合に、隣に印刷された異なった色のインクの中へ拡散しないマゼンタ着色剤;相変化インクキャリヤのような媒体から、テープ粘着剤、紙などに抽出されることがないマゼンタ着色剤;相変化インクに組み込んだ場合に、相変化インクジェット印字ヘッドの閉塞をもたらすことがないマゼンタ着色剤;シャープなエッジを有する画像を生成し、時間が経過してもそのシャープさを保持するような相変化インクを可能とするマゼンタ着色剤;暑い環境条件においてもその高い画像品質を維持する画像を生成させる相変化インクを可能とするマゼンタ着色剤;望む限りの高い光学密度の画像を生成させる相変化インクを可能とするマゼンタ着色剤;相変化インクキャリア中で良好な溶解性のために望ましい高い光学密度を損なうことなく低いパイル高さの画像を生成させることを可能とするマゼンタ着色剤;および経済性に優れたインクを可能とするマゼンタ着色剤;などがある。
下記[化1]〜[化4]で表される化合物である。
本発明は次式のような化合物を目的とするが、



および

ここでR、R、RおよびRはそれぞれ、他とは独立して、(i)水素原子、(ii)アルキル基(直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、環状、置換、および非置換のアルキル基を含み、そしてここでそのアルキル基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも1、2、6、8、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iii)アリール基(非置換および置換されたアリール基を含み、そしてここでそのアリール基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも6、10、または14個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、26、22、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iv)アリールアルキル基(非置換および置換されたアリールアルキル基を含み、ここでそのアリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アリールアルキル基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばベンジルなどであってもよい、または(v)アルキルアリール基(非置換および置換されたアルキルアリール基を含み、ここでそのアルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アルキルアリール基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばトリルなどであってもよい、ここでRとRとが結合して環を形成していてもよく、ここでRとRとが結合して環を形成していてもよく、そしてここでR、R、R、およびRがそれぞれ、中央構造のフェニル環に結合していてもよく、aおよびbはそれぞれ、他とは独立して、整数の0、1、2、または3であり、cは整数の0、1、2、3、または4であり、それぞれR、R、およびRは、他とは独立して、(i)アルキル基(直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、環状、置換、および非置換のアルキル基を含み、そしてここでそのアルキル基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも1個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、50、30、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(ii)アリール基(非置換および置換されたアリール基を含み、そしてここでそのアリール基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも6個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iii)アリールアルキル基(非置換および置換されたアリールアルキル基を含み、ここでそのアリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アリールアルキル基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも7個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばベンジルなどであってもよい、(iv)アルキルアリール基(非置換および置換されたアルキルアリール基を含み、ここでそのアルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アルキルアリール基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも7個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばトリルなどであってもよい、(v)ハロゲン原子、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、など、(vi)エステル基、(vii)アミド基、(viii)スルホン基、(ix)アミン基またはアンモニウム基、(x)ニトリル基、(xi)ニトロ基、(xii)ヒドロキシ基、(xiii)シアノ基、(xiv)ピリジンまたはピリジニウム基、(xv)エーテル基、(xvi)アルデヒド基、(xvii)ケトン基、(xviii)カルボニル基、(xix)チオカルボニル基、(xx)スルフェート基、(xxi)スルフィド基、(xxii)スルホキシド基、(xxiii)ホスフィンまたはホスホニウム基、(xxiv)ホスフェート基、(xxv)メルカプト基、(xxvi)ニトロソ基、(xxvii)アシル基、(xxviii)酸無水物基、(xxix)アジド基、(xxx)アゾ基、(xxxi)シアナト基、(xxxii)イソシアナト基、(xxxiii)チオシアナト基、(xxxiv)イソチオシアナト基、(xxxv)ウレタン基、または(xxxvi)ウレア基であり、ここでR、R、およびRがそれぞれ、中央構造のフェニル環に結合していてもよく、





または

であり、
、R、およびR10はそれぞれ、他とは独立して、(i)水素原子、(ii)アルキル基(直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、環状、置換、および非置換のアルキル基を含み、そしてここでそのアルキル基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも1、2、6、8、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iii)アリール基(非置換および置換されたアリール基を含み、そしてここでそのアリール基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも6、10、または14個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、26、22、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iv)アリールアルキル基(非置換および置換されたアリールアルキル基を含み、ここでそのアリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アリールアルキル基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばベンジルなどであってもよい、または(v)アルキルアリール基(非置換および置換されたアルキルアリール基を含み、ここでそのアルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アルキルアリール基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばトリルなどであってもよいが、ただし、R+R+R+R+R+R+R+R+R+R10の中の炭素原子の数は、各種の実施態様においては、少なくとも16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、または72であり、それぞれのQは、他とは独立して、COOH基またはSOH基であり、それぞれのQは、他とは独立して、COO基またはSO 基であり、dは、整数の1、2、3、4、または5であり、Aはアニオンであるが、好適なアニオンの例を挙げれば(これらに限定されるわけではない)、Cl、Br、I、HSO 、HSO 、SO 2−、SO 2−、CHSO 、CHSO 、NO 、HCOO、CHCOO、HPO 、HPO 2−、SCN、BF 、ClO 、SSO 、PF 、SbCl など、さらにはそれらの混合物があり、そしてCAは水素原子であるかまたは、Q基の内の1つを除く全部と会合するカチオンのいずれかであって、好適なカチオンの例を挙げれば(これらに限定されるわけではない)、アルカリ金属カチオン、例えばLi、Na、K、RbおよびCs、非ポリマ性またはモノマー性アンモニウムおよび4級アミンカチオン、例えば次の一般式のもの、

ここでR21、R22、R23、およびR24は、他とは独立して、(i)水素原子、(ii)アルキル基(直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、環状、置換、および非置換のアルキル基を含み、そしてここでそのアルキル基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも1、2、6、8、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iii)アリール基(非置換および置換されたアリール基を含み、そしてここでそのアリール基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも6、10、または14個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、26、22、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iv)アリールアルキル基(非置換および置換されたアリールアルキル基を含み、ここでそのアリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アリールアルキル基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばベンジルなどであってもよい、または(v)アルキルアリール基(非置換および置換されたアルキルアリール基を含み、ここでそのアルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アルキルアリール基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばトリルなどであってもよいが、ここで、R21、R22、R23、およびR24の1つまたは複数が互いに結合して環を形成していてもよく、そしてここで、置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、およびアルキルアリール基の置換基は、(これらに限定されるわけではないが)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、ウレア基、それらの混合物、などであり、ここで2つ以上の置換基が互いに結合して環を形成していてもよく、オリゴマ性またはポリマ性カチオン、例えばカチオン性ポリマまたはオリゴマ、など、それにそれらの混合物が挙げられる。
各種の実施態様において、R+R+R+Rの中の炭素原子の数は、少なくとも16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、または72である。
下記のいくつかの具体的な実施態様においては、



で、各種の実施態様において、R+R+R+Rの中の炭素原子の数は、少なくとも44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、または72である。
下記のいくつかの具体的な実施態様においては、



で、R、R、RおよびRの少なくとも1つは、次式の基であって、

ここでR41およびR42はそれぞれ、他とは独立して、(i)アルキル基(直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、環状、置換、および非置換のアルキル基を含み、そしてここでそのアルキル基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも1、または2個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(ii)アリール基(非置換および置換されたアリール基を含み、そしてここでそのアリール基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも6個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、26、22、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iii)アリールアルキル基(非置換および置換されたアリールアルキル基を含み、ここでそのアリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アリールアルキル基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも7個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばベンジルなどであってもよい、または(iv)アルキルアリール基(非置換および置換されたアルキルアリール基を含み、ここでそのアルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アルキルアリール基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、1つの実施態様においては、少なくとも7個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばトリルなどであってもよいが、ここで、R41およびR42の1つまたは複数が互いに結合して環を形成していてもよく、そしてここで、置換されたアルキル、アリール、アリールアルキル、およびアルキルアリール基の置換基は、(これらに限定されるわけではないが)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、ウレア基、それらの混合物、などであり、ここで2つ以上の置換基が互いに結合して環を形成していてもよく、オリゴマ性またはポリマ性カチオン、例えばカチオン性ポリマまたはオリゴマ、など、それにそれらの混合物が挙げられる。
下記のいくつかの具体的な実施態様においては、



で、R、R、R、およびRの少なくとも1つが、各種の実施態様において少なくとも19または20個の炭素原子を有する分岐状のアルキル基である。
アルキル、アリール、アリールアルキル、およびアルキルアリール基の中にヘテロ原子が含まれていてもよく、またそれらの基は置換されていてもよいことから、理解すべきことは、R、R、R、R、R、R、R、R、R、およびR10は、アルコキシ、ポリアルキレンオキシ、アリールオキシ、ポリアリーレンオキシ、アリールアルキルオキシ、ポリアリールアルキレンオキシ、アルキルアリールオキシ、またはポリアルキルアリーレンオキシ基などのような基であってもよいが、ただし、そのような基の中の酸素原子は下記の中央構造の中の窒素、酸素、または硫黄原子とは直接結合してはならない、ということである。
1〜4の基の1つがシクロアルキルであるような場合の例を挙げれば、

または



および

である。
1〜4基が互いに結合して環を形成しているような場合の例を挙げれば、

または



および

である。
1〜4基の1つが中央構造のフェニル環に結合しているような場合の例を挙げれば、

または





および

である。
本発明の化合物が、モノカルボン酸およびモノカルボキシレートを含むなら、その場合には、




および

であってよく、
そして




および

であってよく、
ジカルボン酸およびジカルボキシレートを含むなら、その場合には、

は、





および

であってよく、
そして







および

であってよく、
トリカルボン酸およびトリカルボキシレート、テトラカルボン酸およびテトラカルボキシレート、ペンタカルボン酸およびペンタカルボキシレート、モノスルホン酸およびモノスルホネートを含むなら、その場合には、




および

であってよく、
そして




および

であってよく、
ジスルホン酸およびジスルホネートを含むなら、その場合には、







および

であってよく、
そして







および

であってよく、
トリスルホン酸およびトリスルホネート、テトラスルホン酸およびテトラスルホネート、ペンタスルホン酸およびペンタスルホネート、モノカルボン酸モノスルホン酸およびモノカルボキシレートモノスルホネートを含むなら、その場合には、











および

であってよく、
そして











および

であってよく、
モノカルボン酸ジスルホン酸およびモノカルボキシレートジスルホネート、モノカルボン酸トリスルホン酸およびモノカルボキシレートトリスルホネート、モノカルボン酸テトラスルホン酸およびモノカルボキシレートテトラスルホネート、ジカルボン酸モノスルホン酸およびジカルボキシレートモノスルホネート、ジカルボン酸ジスルホン酸およびジカルボキシレートジスルホネート、ジカルボン酸トリスルホン酸およびジカルボキシレートトリスルホネート、トリカルボン酸モノスルホン酸およびトリカルボキシレートモノスルホネート、トリカルボン酸ジスルホン酸およびトリカルボキシレートジスルホネート、テトラカルボン酸モノスルホン酸およびテトラカルボキシレートモノスルホネート、などが含まれる。さらに、本発明による化合物では、1つまたは複数の酸基(すなわち、COOHまたはSOH)と1つ又は複数のアニオン性塩の基(すなわち、COOまたはSO )の両方を分子の中に有することも可能である。
本発明による化合物がローダミンを含む場合には、



で、次の一般式で表され、



および

アクリジンを含む場合には、



で、次の一般式で表され、



および

スルホローダミンを含む場合には、



で、次の一般式で表され、



および

アントラセンを含む場合には、



で、次の一般式で表され、



および

などが含まれる。
具体的な実施態様においては、アニオンAは、式A−R11−Aの有機ジアニオンであってもよく、ここでAおよびAはそれぞれ、他とは独立して、アニオン基、例えばカルボキシレート、スルホネートなどであり、また、ここでR11は、(i)アルキレン基(直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、環状、置換、および非置換のアルキレン基を含み、そしてここでそのアルキレン基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも1、2、6、8、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(ii)アリーレン基(非置換および置換されたアリーレン基を含み、そしてここでそのアリーレン基には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも6、10、または14個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、26、22、または18個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよい、(iii)アリールアルキレン基(非置換および置換されたアリールアルキレン基を含み、ここでそのアリールアルキレン基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アリールアルキレン基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばベンジルなどであってもよい、または(iv)アルキルアリーレン基(非置換および置換されたアルキルアリーレン基を含み、ここでそのアルキルアリーレン基のアルキル部分は、直鎖状、分岐状、飽和、不飽和、および/または環状であってよく、そしてここで、アルキルアリーレン基のアルキル部分およびアリール部分のいずれかまたは両方には、ヘテロ原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リンなどが存在していても、存在していなくてもよい)であって、各種の実施態様においては、少なくとも7、12、または18個の炭素原子を有し、そして各種の実施態様においては、55、30、または20個を超えない炭素原子を有するが、ただし、炭素原子の数はこれらの範囲の外側であってもよく、例えばトリルなどであってもよく、そしてここで、置換されたアルキレン、アリーレン、アリールアルキレン、およびアルキルアリーレン基の置換基は、(これらに限定されるわけではないが)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、スルフェート基、スルホネート基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、ホスフェート基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、酸無水物基、アジド基、アゾ基、シアナト基、イソシアナト基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、カルボキシレート基、カルボン酸基、ウレタン基、ウレア基、それらの混合物、などであり、ここで、2つ以上の置換基が共に結合して環を形成していてもよい。好適な有機ジアニオンの例としては、非置換および置換ナフタレンジスルホネート、非置換および置換ベンゼンジスルホネートなど、およびそれらの混合物を挙げることができる。
また別の具体的な実施態様においては、アニオンAは、有機トリアニオン、テトラアニオンおよびより大きなオリゴマ性アニオンおよびポリマ性アニオン、例えばポリスルホネートまたはポリカルボキシレート、などであってもよい。
1つの具体的な実施態様においては、本発明による着色剤は、次式のようなものである。


および
ここで理解されるべきは、次式の着色剤

および

においては、正の電荷が局在化されていること、およびその他の互変異性構造も例えば次式のように(これらに限定されるわけではないが)描くことができるということである。






など。これら着色剤のすべて可能な互変異性の形が、上記の式に中に包含されていることは、理解されたい。
本発明の着色剤は、各種の所望の、あるいは効果的な手段によって調製することができる。例えば、ジハロフルオレセイン、例えばジクロロフルオレセインなどを、所望のR、R、RおよびR基を有する1種または複数のアミン、任意成分のハロゲン化亜鉛、例えば塩化亜鉛など、および任意成分の非求核性塩基、例えば酸化カルシウム、酸化亜鉛などと、混合することができ、その場合、ニートでもよいし、あるいは場合によっては、溶媒の存在下であってもよい。
このアミンとジハロフルオレセインとは、各種の所望の、あるいは効果的な相対量で存在させ、各種の実施態様においては、1モルのジハロフルオレセインあたり、少なくとも0.9、0.95、または1モルの塩基、そして各種の実施態様においては、1モルのジハロフルオレセインあたり、20、10、または2モルを超えない塩基とするが、ただし、相対量がこれらの範囲の外側であってもよい。
ジクロロフルオレセインは、例えば、ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee、WI)のアルドリッチ・ケミカル・カンパニ(Aldrich Chemical Co.)などから、商品として入手可能である。ジハロフルオレセインはまた、フルオレセインとPXとを反応させることによっても調製することが可能であるが、ここでXはフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素であり、あるいは、トルエンスルホニルハライド、例えばトルエンスルホニルクロリドなどと反応させてもよい。
任意成分としてハロゲン化亜鉛を使用する場合には、ジハロフルオレセインとハロゲン化亜鉛は、各種の所望の、あるいは効果的な相対量で存在させ、各種の実施態様においては、1モルのジハロフルオレセインあたり、少なくとも2、2.5、または3モルのハロゲン化亜鉛、そして各種の実施態様においては、1モルのジハロフルオレセインあたり、5、4.5、または4モルを超えないハロゲン化亜鉛とするが、ただし、相対量がこれらの範囲の外側であってもよい。
任意成分として塩基を使用する場合には、塩基は、各種の所望の、あるいは効果的な量で存在させ、各種の実施態様においては、1モルのジハロフルオレセインあたり、少なくとも2、2.5、または3当量の塩基、そして各種の実施態様においては、1モルのジハロフルオレセインあたり、10、5、または3.2当量を超えない塩基とするが、ただし、相対量がこれらの範囲の外側であってもよい。
所望により、この反応はニート、すなわち無溶媒で実施することができる。さらに、所望によっては、この反応を、任意成分の溶媒の存在下で実施することもできる。好適な溶媒の例を挙げれば、テトラメチレンスルホン(スルホラン)、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、オクタノールなど、さらにはそれらの混合物などがある。その任意成分の溶媒を使用する場合には、各種の所望の、あるいは効果的な量で存在させるが、各種の実施態様においては、ジハロフルオレセインの0.1、0.3、または0.35モルあたり少なくとも1リットル、そして各種の実施態様においては、ジハロフルオレセインの2、1.5、または1モルあたり1リットルを超えない量とするが、ただし、相対量がこれらの範囲の外側であってもよい。
次いでこの、ジハロフルオレセイン、アミン、任意成分のハロゲン化亜鉛、任意成分の塩基、および任意成分の溶媒の混合物を、各種効果的な温度にまで加熱するが、各種の実施態様においては、少なくとも62℃、150℃、または190℃、そして各種の実施態様においては、280℃、220℃、または200℃を超えない温度とするが、ただし、温度がこれらの範囲の外側であってもよい。
この、ジハロフルオレセイン、アミン、任意成分のハロゲン化亜鉛、任意成分の塩基、および任意成分の溶媒の混合物を、各種効果的な時間をかけて加熱するが、各種の実施態様においては少なくとも5分、2時間または3時間、そして各種の実施態様においては4日、60時間、または40時間を超えない時間とするが、ただし、時間がこれらの範囲の外側であってもよい。
所望により、得られた生成物を精製するために、その中に生成物は溶解または混和可能であるが、望ましくない副生物の塩は溶解させないような有機の非水溶性および非水混和性の溶媒、例えばメチルイソブチルケトン、トルエン、ヘキサン、ヘプタンなどの中に生成物を投入し、次いで、その生成物を含んだ溶媒を分液ロート中で水と混合し、水相と有機相に分離させることも可能である。
必要があれば、次いでその粗生成物を、水性EDTAを用いて洗浄して金属塩を除去し、次いで水で洗浄することによって、さらに精製することも可能である。所望により、滴定またはその他の機器分析方法、例えばAA(atomic absorption、原子吸光)やICP(inductively coupled plasma、誘導結合プラズマ)を用いて、金属塩が完全に除去されているかどうかを調べることもできる。こうして精製した生成物は、蒸留によって溶媒を除去することによって単離することも可能である。
本発明の着色剤の環の上に、各種の置換基を置換するには、各種所望の、あるいは効果的な方法を用いることができるが、そのような方法については、例えば、米国特許第5,847,162号明細書および米国特許第1,991,482号明細書などに開示されている。
反応剤として例えば長鎖アミンを選択することによって、中央の構造の上にさらに多くの炭素原子を置換することも可能である。そのような化合物の例をあげれば(これらに限定されるわけではない)、次式のようなものがあるが、




および

ここでY、R、R、R、およびRは、先に挙げた定義と同じであり、Gは次のいずれかであり、

または

そして(1)Rは、式−C2n+1(ここでnは少なくとも12)の直鎖状のアルキル基、(2)Rは、式−C2n+1(ここでnは少なくとも12)の分岐状のアルキル基、(3)Rは式−(CH−O−C2n+1(ここでnは少なくとも11)のエーテル基、などであるが、さらには、それらが開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形およびそれらの双生イオンの形である。
中央構造の上にさらに多くの数の炭素原子を置換する方法としては、例えば、最初に対応するアルコールを設けておいて、次いでそれらのアルコールを、例えば炭素原子数の多い酸と反応させてエステルにしたり、炭素原子数の多いイソシアネートと反応させてウレタンにしたりすることなども可能であるし、あるいは、最初に対応するアミンを設けておいて、次いでそれらのアミンを、例えば炭素原子数の多いイソシアネートと反応させて、ウレアとすることもできる。そのような化合物の例をあげれば(これらに限定されるわけではない)、次式のようなものがあるが、




および

ここでY、R、R、R、およびRは、先に挙げた定義と同じであり、Gは次のいずれかであり、

または

そして(1)Rが次式の基、

(nは少なくとも12)、
(2)Rが次式の基、

(nは少なくとも12)、
(3)Rが次式の基、

(nは少なくとも12)、
(4)Rが次式の基、

(nは少なくとも12)、
(5)Rが次式の基、

(nは少なくとも12)、
(6)Rが次式の基、

(nは少なくとも12)、
(7)同一の窒素原子の上に2つのR基が、その窒素原子と共になって作る次式の基、

(nは少なくとも12)、
(8)同一の窒素原子の上に2つのR基が、その窒素原子と共になって作る次式の基、

(nは少なくとも12)、
(9)同一の窒素原子の上に2つのR基が、その窒素原子と共になって作る次式の基、

(nは少なくとも12)、などであるが、さらには、それらが開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形およびそれらの双生イオンの形である。
そのような化合物のいくつかの具体的な例を挙げてみると、
(a)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも11)、
(b)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(c)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(d)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(e)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(f)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(g)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(h)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(i)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(j)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(k)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(l)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(m)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(n)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(o)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
(p)次式の化合物、


および

(Aはアニオン、nは少なくとも12)、
などがある。
(実施例IA)
[ジクロロフルオレセインの合成]
還流コンデンサを備えた1リットルの丸底フラスコの中で、650ミリリットルのクロロベンゼン中のフルオレセイン(100グラム、0.331モル)とPCl(128.5グラム、0.62モル)との混合物を攪拌しながら加熱して、140℃とした。6時間加熱してから、還流コンデンサを蒸留装置に取り替えて、反応により生成したPOClと、クロロベンゼンを留去した。POClとクロロベンゼンが全部留去できたら、300グラムのN−メチルピロリジノンを添加し、次いで得られた混合物を加熱して100℃とし、攪拌しながら粗製ジクロロフルオレセインを完全に溶解させた。次いでこの溶液を、1リットルの脱イオン水を入れた4リットルのビーカ中に注いだ。淡褐色の固形物が沈降するので、フィルタの上にそれを集め、真空加熱器の中で乾燥させた。最終的に得られた淡褐色の固形物は、IR、NMRおよびTLCにおいて、市販のジクロロフルオレセインと一致した。
また別の合成方法を使用することも可能である。例えば、DMF溶媒を使用したワンポット法を使用することもできるが、その場合には、中間生成物のPOClを留去することはせず、メタノールと反応させて除去するが、メタノールによってもジクロロフルオレセインが白色固形物として沈殿する。PClに代えて、反応性と腐食性がより低い塩素処理剤にトルエンスルホニルクロリドを使用する方法も用いることができる。
(実施例IB)
[テトラステアリル着色剤の合成]
1リットルの丸底フラスコ中で、650ミリリットルのテトラメチレンスルホンに加えたジクロロフルオレセイン(105グラム、0.284モル、上で調製したもの)、酸化カルシウム(24グラム、0.62モル)、ZnCl(116グラム、0.85モル)、およびジステアリルアミン(288グラム、0.585モル;アルメーン(ARMEEN)2HT)の混合物を、攪拌しながら加熱して190℃とした。加熱を10時間続けた後、濃いマゼンタ色の混合物を120℃まで冷却し、それを2.5リットルのメチルイソブチルケトン(MIBK)の中に投入し、攪拌して全部を溶解させた。
(実施例IC)
[テトラステアリル着色剤の精製]
次いで、粗製テトラステアリル着色剤のMIBK溶液を、4リットルの分液ロートへ移した。次いで、EDTA水溶液による洗浄を3回実施して(それぞれの洗浄で、EDTA四ナトリウム塩50グラムを1、000ミリリットルの水に溶解させたものを使用)、粗製反応生成物中の亜鉛およビーカルシウム塩をすべて除去した。生成物はMIBKに溶解して上側の相に残り、それに対して水とEDTAでキレート化された金属廃棄物が下側相にあるので、それを廃棄した。次いで、脱イオン水による洗浄を2回行った(各回、1リットル)。この時点では、そのMIBK溶液はマゼンタ色が消えて、わずかにオレンジ色〜赤色になっていた。この時点で鮮やかなマゼンタ色をしていないということは、着色剤が閉環したかまたは遊離塩基の形となっていることを示しており、それは下記の化学式になっているものと考えられる。
(実施例ID)
[テトラステアリル着色剤の単離]
次いで、その閉環した、精製テトラステアリル着色剤のMIBK溶液を、蒸留装置を備えた2リットルの丸底フラスコに移した。MIBKと残存していた水を留去し、生成物である加熱時にはわずかに粘稠性のワックスを、容器に移して放置固化させた。室温にまで冷却すると、このワックスは濃い赤色で、いくぶん硬めのワックスとなった。
(実施例IE)
[テトラステアリル着色剤のプロトン化]
次いで、実施例IDで調製した、固形物の、閉環した、精製テトラステアリル着色剤250グラムを、1リットルのビーカに移し、500ミリリットルのMIBKを加えて、かき混ぜながら固形物を溶解させた。化学量論量のドデシルベンゼンスルホン酸をこの溶液に添加して、1時間攪拌した。酸の添加により、濃いマゼンタ色相が観察された。次いでこの溶液を蒸留装置に移して、MIBKを留去した。次いで、この溶融した、開環したワックス状の着色剤を、アルミニウム製の缶(aluminum tin)に移し、室温になるまで放冷した。この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
ドデシルベンゼンスルホン酸に代えて、以下の酸を用いてこの方法を何回か繰り返した:p−トルエンスルホン酸;塩酸;トリフルオロ酢酸;メチルスルホン酸;トリフルオロメチルスルホン酸;および臭化水素酸。いずれの場合においても、同様の結果が観察された。
(実施例IIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、次式のプリメーン(PRIMENE)JM−T、

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。プリメーン(PRIMENE)JM−Tは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、プリメーン(PRIMENE)JM−Tが2モルになるような量で存在させた。
(実施例IIC)
実施例IIBで得られた生成物を使用して、実施例ICの方法を繰り返した。精製により得られた生成物は次式のものであると考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例IID)
実施例IICで得られた生成物を使用して、実施例IDの方法を繰り返した。
(実施例IIIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、ジステアリルアミンに代えて、ユニリン(UNILIN)425−PA(化学式、CH(CH31−O−CHCHCHNH)を使用した。ユニリン(UNILIN)425−PAは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、ユニリン(UNILIN)425−PAが2モルになるような量で存在させた。生成物は次式のものであると考えられる。

この着色の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例IVB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、ジステアリルアミンに代えて、ジエタノールアミン(化学式、HN(CHCHOH))を使用した。ジエタノールアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、ジエタノールアミンが2.5モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えてN−メチルピロリドンを使用し、反応混合物を125℃で100時間加熱した。
(実施例IVC)
実施例IVBで得られた生成物を使用して実施例ICの方法を繰り返したが、ただし、その生成物をメタノール中に投入し、充分なEDTAを加えて、Zn2+およびCa2+イオンを完全に除去した。精製により得られた生成物は次式のものであると考えられる。
(実施例IVC−1)
実施例IVCで得られた生成物10グラムを、120℃で23.4グラムのオクタデシルイソシアネートに加え、その後2滴のジブチルスズジラウレート触媒を添加し、その反応液を攪拌して、IRにおけるイソシアネートのピークの消失が確認できるまで加熱を続ける。このテトラウレタンローダミンをアルミニウム製の缶の中に注ぐが、これは次式のものと考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例VB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし次式のN−メチル−D−グルカミン

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。N−メチル−D−グルカミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、N−メチル−D−グルカミンが2.5モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1.5モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えてN−メチルピロリドンを使用し、反応混合物を130℃で7日加熱した。
(実施例VC)
実施例VBで得られた生成物を使用して実施例ICの方法を繰り返したが、ただし、その生成物をメタノール中に投入し、充分なEDTAを加えて、Zn2+およびCa2+イオンを完全に除去した。精製により得られた生成物は次式のものであると考えられる。
(実施例VC−1)
実施例VCで得られた生成物10グラムを、120℃で45グラムのオクタデシルイソシアネートに加え、その後で4滴のジブチルスズジラウレート触媒を添加し、その反応液を攪拌して、IRにおけるイソシアネートのピークの消失が確認できるまで加熱を続ける。このデカウレタンローダミンをアルミニウム製の缶の中に注ぐが、これは次式のものと考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例VIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、次式の2−ピペリジンエタノール、

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。2−ピペリジンエタノールは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、2−ピペリジンエタノールが2.5モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えてN−メチルピロリドンを使用し、反応混合物を160℃で24時間加熱した。次いでその反応生成物を水中に投入し、濾過し、水で洗浄した。生成物は次式のものであると考えられる。
(実施例VIC−1)
実施例VIBで得られた生成物10グラムを、120℃で10.7グラムのオクタデシルイソシアネートに加え、その後で1滴のジブチルスズジラウレート触媒を添加し、その反応液を攪拌して、IRにおけるイソシアネートのピークの消失が確認できるまで加熱を続ける。このジウレタンローダミンをアルミニウム製の缶の中に注ぐが、これは次式のものと考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例VIIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、次式のN,N−ジメチル−1、4−フェニレンジアミン

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。N,N−ジメチル−1、4−フェニレンジアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、N,N−ジメチル−1、4−フェニレンジアミンが2.5モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えてN−メチルピロリドンを使用し、反応混合物を140℃で48時間加熱した。次いでその反応生成物を水中に投入し、濾過し、水で洗浄した。生成物は次式のものであると考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例VIIIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、次式のN,N−ジエチル−1、4−フェニレンジアミン

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。N,N−ジエチル−1、4−フェニレンジアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、N,N−ジエチル−1、4−フェニレンジアミンが2.5モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えてN−メチルピロリドンを使用し、反応混合物を150℃で96時間加熱した。次いでその反応生成物を水中に投入し、濾過し、水で洗浄した。生成物は次式のものであると考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例IXB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし次式のN−ベンジルエタノールアミン

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。N−ベンジルエタノールアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、N−ベンジルエタノールアミンが2.5モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えてジメチルホルムアミドを使用し、反応混合物を150℃で48時間加熱した。
(実施例IXC)
実施例IXBで得られた生成物を使用して実施例ICの方法を繰り返したが、ただし、その生成物をメタノール中に投入し、充分なEDTAを加えて、Zn2+およびCa2+イオンを完全に除去した。精製により得られた生成物は次式のものであると考えられる。
(実施例IXC−1)
実施例IXCで得られた生成物10グラムを、120℃で9.9グラムのオクタデシルイソシアネートに加え、その後1滴のジブチルスズジラウレート触媒を添加し、その反応液を攪拌して、IRにおけるイソシアネートのピークの消失が確認できるまで加熱を続ける。このジウレタンローダミンをアルミニウム製の缶の中に注ぐが、これは次式のものと考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例XB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし次式のN−ベンジルエタノールアミン

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。N−ベンジルエタノールアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、N−ベンジルエタノールアミンが10モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えて過剰のN−ベンジルエタノールアミンを使用し、油浴を用いて反応混合物を48時間還流させ、その後過剰のアミンを蒸留により除去した。
(実施例XC)
実施例XBで得られた生成物を使用して実施例ICの方法を繰り返したが、ただし、その生成物をメタノール中に投入し、充分なEDTAを加えて、Zn2+およびCa2+イオンを完全に除去した。精製により得られた生成物は次式のものであると考えられる。
(実施例XC−1)
ガラス製の反応フラスコの中に、実施例XCで得られた生成物10グラム、29.8グラムのユニシッド(UNICID、登録商標)700(化学式RCOOHのカルボン酸(ここでRは直鎖状のアルキル基で、平均して50個の炭素原子を有する)と、その他に官能化されていないワックス原料を25重量パーセントまでの量で含む)、152グラムのキシレン、および0.6グラムのp−トルエンスルホン酸を混合する。これらの原料を混合しながら加熱して、温度143℃で還流させる。72時間後には、この反応は完結する。この反応混合物を40℃まで冷却して、濾過する。この濾過ケーキをメタノール中で再スラリ化と濾過をさらに2回繰り返して、残存しているキシレンを除去する。次いでその濾過ケーキを、周囲温度で風乾させる。この濾過ケーキには次式の着色剤が含まれると考えられる。

ここでnは、平均値50である。この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例XIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、次式の2−(エチルアミノ)エタノール、

を、ジステアリルアミンに代えて使用した。2−(エチルアミノ)エタノールは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、2−(エチルアミノ)エタノールが20モルになるような量で存在させた。さらに、ジクロロフルオレセイン1モルあたり2モルの塩化亜鉛を使用し、ジクロロフルオレセイン1モルあたり1モルの酸化カルシウムを使用し、溶媒にはテトラメチレンスルホンに代えて過剰の2−(エチルアミノ)エタノールを使用し、油浴を用いて反応混合物を24時間還流させ、その後過剰のアミンを蒸留により除去した。
(実施例XIC)
実施例XIBで得られた生成物を使用して実施例ICの方法を繰り返したが、ただし、その生成物をメタノール中に投入し、充分なEDTAを加えて、Zn2+およびCa2+イオンを完全に除去した。精製により得られた生成物は次式のものであると考えられる。
(実施例XIC−1)
実施例XICで得られた生成物10グラムを、120℃で12.5グラムのオクタデシルイソシアネートに加え、その後1滴のジブチルスズジラウレート触媒を添加し、その反応液を攪拌して、IRにおけるイソシアネートのピークの消失が確認できるまで加熱を続ける。このジウレタンローダミンをアルミニウム製の缶の中に注ぐが、これは次式のものと考えられる。

この着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形は、次式であると考えられるが、

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。この着色剤の双生イオンの形は、次式と考えられる。
(実施例XIIB)
実施例IBの方法を繰り返したが、ただし、純粋なジステアリルアミンに代えて、ステアリルアミンとジステアリルアミンの混合物を使用した。ステアリルアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、ステアリルアミンが1.02モルになるような量で存在させ、ジステアリルアミンは、ジクロロフルオレセイン1モルあたり、ジステアリルアミンが1.02モルになるような量で存在させた。
(実施例XIIC)
実施例XIIBで得られた生成物を使用して、実施例ICの方法を繰り返した。精製により得られた生成物は、次式の化合物の混合物であると考えられる。


および

これらの着色剤の、開環した、またはプロトン化した、または遊離塩基の形はそれぞれ、次式であると考えられるが、


および

ここでAはプロトン化に使用した酸に相当するアニオンである。これらの着色剤の双生イオンの形はそれぞれ、次式と考えられる。


および
(実施例XIID)
実施例XIICで得られた生成物を使用して、実施例IDの方法を繰り返した。
(実施例XIII)
実施例IAからICの方法を繰り返した。その後で、閉環した精製テトラステアリル着色剤のMIBK溶液に、次式のナフタレンジスルホネートアダクト

(ジノニルナフタレンジスルホン酸、イソブタノール中50重量%、ナキュア(NACURE、登録商標)155)をテトラステアリル着色剤1モルあたりナフタレンスルホネートアダクトが2モルの化学量論量で添加した。この溶液が完全にマゼンタ色になるまで攪拌した。次いで、その溶液を蒸留装置を備えた2リットルの丸底フラスコに移し、MIBKを留去した。熱い間はやや粘稠なワックスである生成物を、容器に移して固化させた。室温では、この生成物は濃いマゼンタ/赤色で、幾分硬いワックスであるが、これは次式のものと考えられる。
<インクの調製と試験>
(実施例XIV)
[二次着色剤(Secondary Colorant)の調製 第1部]
二次のマゼンタ着色剤を以下のようにして調製した。
ガラス性の反応フラスコの中に、73グラムの昇華キニザリン、49グラムのロイコキニザリン、66グラムの4−アミノベンゼンエタノール、31グラムのホウ酸、および780グラムのメタノールを加えた。これらの原料を混合して、加熱し、66℃で溶媒を還流させた。
還流を16時間させると反応が完結して、次式のアルコール置換された着色剤が生成した。

この反応混合物を冷却してから濾過した。その生成物の濾過ケーキを、周囲温度で風乾させた。
このアルコール置換された着色剤のスペクトル強度を、分光光度測定法を使用して測定したが、それは、着色剤をトルエンに溶解させ、パーキン・エルマ・ラムダ2S(Perkin Elmer Lambda 2S)紫外/可視分光光度計を使用して吸光度を測定することによって、溶液中の着色剤を測定する原理に基づいたものである。このアルコール置換された着色剤のスペクトル強度の測定値は、吸収極大λmaxにおいて、グラムあたり21,000mL吸光単位(absorbance units)であったが、このことは純度が80%であることを示している。
[第2部]
ガラス製の反応フラスコの中に、8グラムのこの実施例の第1部で調製したアルコール置換された着色剤、68グラムの氷酢酸、13グラムのプロピオン酸、および2.3グラムの無水酢酸を加えた。これらの原料を混合しながら加熱して、温度121℃で還流させた。還流を4時間させると、反応は完結していて、その反応混合物には、次式の酢酸エチル置換された着色剤が含まれていた。
[第3部]
この実施例の第2部で得られた酢酸エチル置換された着色剤を含む反応混合物の91グラムを、ガラス製の反応フラスコの中に仕込んだ。その混合物を最低30℃までに冷却した。混合しながら、その反応混合物に、温度が40℃未満に保てるような速度で、9グラムの臭素を添加していった。次いで、その混合物を加温して40℃とした。混合を24時間続けると、反応は完結した。
次いでその反応混合物を234グラムの脱イオン水の中に投入して、室温になるまで放冷した。次いでその反応混合物を濾過した。この濾過ケーキを脱イオン水の中で再スラリ化と濾過をさらに2回繰り返して、残存している酢酸の大部分を除去した。次いでその濾過ケーキを60℃の乾燥器の中で乾燥させた。この濾過ケーキには、次式の臭素化された酢酸エチル置換の着色剤の混合物が含まれていた。
この臭素化された酢酸エチル置換の着色剤のスペクトル強度を、分光光度測定法を使用して測定したが、それは、着色剤をトルエンに溶解させ、パーキン・エルマ・ラムダ2S(Perkin Elmer Lambda 2S)紫外/可視分光光度計を使用して吸光度を測定することによって、溶液中の着色剤を測定する原理に基づいたものである。この臭素化された酢酸エチル置換の着色剤のスペクトル強度の測定値は、吸収極大λmaxにおいて、グラムあたり15,000mL吸光単位であった。このスペクトル強度は、純度が60パーセントであることを示していた。
[第4部]
ガラス製の反応フラスコの中に、18グラムのこの実施例の第3部で調製された臭素化された酢酸エチル置換の着色剤とその塩の混合物、72グラムのN−メチル−2−ピロリドン、4グラムの水酸化ナトリウム、および4グラムの脱イオン水を加えた。これらの原料を混合しながら、加温して60℃とした。3時間後には、反応は完結していた。
次いでその反応混合物を234グラムの脱イオン水の中に投入して、室温になるまで放冷した。氷酢酸を添加して、その溶液のpHを6から7の間とした。次いでその反応混合物を濾過した。この濾過ケーキを脱イオン水の中で再スラリ化と濾過をさらに2回繰り返して、残存しているN−メチル−2−ピロリドンの大部分を除去した。次いでその濾過ケーキを60℃の乾燥器の中で乾燥させた。この濾過ケーキには、次式の臭素化されたアルコール置換の着色剤が含まれていた。

この臭素化されたアルコール置換の着色剤のスペクトル強度を、分光光度測定法を使用して測定したが、それは、着色剤をトルエンとテトラヒドロフランの等量混合物に溶解させ、パーキン・エルマ・ラムダ2S(Perkin Elmer Lambda 2S)紫外/可視分光光度計を使用して吸光度を測定することによって、溶液中の着色剤を測定する原理に基づいたものである。この臭素化されたアルコール置換の着色剤のスペクトル強度の測定値は、吸収極大λmaxにおいて、グラムあたり16,000mL吸光単位であった。このスペクトル強度は、純度が60パーセントであることを示していた。
[第5部]
ガラス製の反応フラスコの中に、16グラムのこの実施例の第4部で調製された臭素化されたアルコール置換の着色剤、31グラムのユニシッド(UNICID、登録商標)700(化学式RCOOHのカルボン酸(ここでRは直鎖状のアルキル基で、平均して50個の炭素原子を有する)と、その他に官能化されていないワックス原料を25重量パーセントまでの量で含む)、152グラムのキシレン、および0.6グラムのp−トルエンスルホン酸を加えた。これらの原料を混合しながら加熱して、温度143℃で還流させた。7時間後には、反応は完結していた。
この反応混合物を40℃まで冷却して、濾過した。この濾過ケーキをメタノール中で再スラリ化と濾過をさらに2回繰り返して、残存しているキシレンを除去した。次いでその濾過ケーキを、周囲温度で風乾させた。この濾過ケーキには、次式の着色剤が含まれていた。

ここでRは、直鎖状のアルキル基で、平均して50個の炭素原子を有する。
この着色剤のスペクトル強度を、分光光度測定法を使用して測定したが、それは、着色剤をトルエンとテトラヒドロフランの等量混合物に溶解させ、パーキン・エルマ・ラムダ2S(Perkin Elmer Lambda 2S)紫外/可視分光光度計を使用して吸光度を測定することによって、溶液中の着色剤を測定する原理に基づいたものである。この着色剤のスペクトル強度の測定値は、吸収極大λmaxにおいて、グラムあたり5,000mL吸光単位であった。このスペクトル強度は、純度が40パーセントであることを示していた。
実施例IDおよびIIIDの着色剤、ならびに比較する目的で、市販のn−ブチルソルベントレッド172(n−BuSR172;ユニグラフ・レッド(UNIGRAPH RED)1900)および市販のソルベントレッド49(SR49;ローダミン着色剤)を含むインク組成物を、以下のようにして調製した。
インクA:ステンレススチール製のビーカの中に、243.00グラムのポリエチレンワックス(PE655、化学式、CH(CH50CH)、122.15グラムのステリルステアラミドワックス(ケマミド(KEMAMIDE、登録商標)S−180)、108.00グラムのテトラアミド樹脂(1当量のダイマ二酸(dimer diacid)と、2当量のエチレンジアミンおよびユニシッド(UNICID、登録商標)700(長鎖アルコールのカルボン酸誘導体)の反応により得られるもので、米国特許第6,174,937号明細書の実施例1の記載に従って調製)、65.45グラムのウレタン樹脂(2当量のアビトール(ABITOL、登録商標)Eヒドロアビエチルアルコールと1当量のイソホロンジイソシアネートとの反応により得られるもので、米国特許第5,782,966号明細書の実施例1の記載に従って調製)、23.00グラムのウレタン樹脂(3当量のステアリルイソシアネートとグリセロールベースのアルコールのアダクトで、米国特許第6,309,453号明細書の実施例4の記載に従って調製)、および1.10グラムのナウガード(NAUGUARD、登録商標)445抗酸化剤を加えた。これらの原料を、炉の中で温度135℃で共に溶融させ、次いで135℃に温度を調節したマントルの中で0.2時間攪拌してブレンドした。次いでこの混合物に、22.98グラムの実施例IDにおける記載に従って調製したテトラステアリル着色剤、17.66グラムの二次のマゼンタ着色剤(この実施例の第1部から第5部における記載に従って調製したもの)、および3.20グラムのドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA、バイオ・ソフト(Bio−soft)S−100)を加えた。さらに2時間攪拌してから、このようにして形成させたマゼンタインクを、加熱モット(MOTT、登録商標)装置で、ホワットマン(Whatman)#3濾紙を使用し、15ポンド/平方インチの加圧下に濾過した。この濾過した相変化インクを型に注入し、固化させてインクスティックを作製した。このようにして調製したマゼンタ相変化インクは、粘度が10.49センチポアズ(140℃で、レオメトリックス(Rheometrics)コーンプレート粘度計により測定)、融点が85℃および103℃(デュポン(DuPont)2100熱量計を使用した示差走査熱量測定による測定値)、ガラス転移温度(T)が19℃、そしてスペクトル強度が、552ナノメートルにおいてグラムあたり1,023ミリリットルの吸光度(固形インクをn−ブタノールに溶解させ、パーキン・エルマ・ラムダ2S(Perkin Elmer Lambda 2S)紫外/可視分光光度計を使用して吸光度を測定することによって、溶液中の着色剤を測定する原理に基づいた分光光度測定法によって求めた)であった。
インクB:インクBは、インクAを調製したのと同様の方法により調製したが、ただし、下記の表に示すように、インク組成物に異なった配合を使用した。インクBの特性は、インクAの場合に使用したのと同じ方法によって測定した。表からもわかるように、インクAとインクBの間で大きな違いがあるのは、インク中での着色剤とDDBSAの相対濃度である。インクAとインクBの粘度は、実質的に同程度である。
インクF(比較例):インクをインクAについて記載した方法に従って調製したが、ただし、実施例IDからの着色剤とこの実施例の第1部から第5部において調製した二次のマゼンタ着色剤に代えて、市販されているSR49およびn−ブチルSR172を使用した。インクFの特性は、インクAの場合に使用したのと同じ方法によって測定した。
インクG(比較例):インクをインクAについて記載した方法に従って調製したが、ただし、実施例IDからの着色剤に代えて、市販のSR49を使用した。インクGの特性は、インクAの場合に使用したのと同じ方法によって測定した。
インクH:インクをインクAについて記載した方法に従って調製したが、ただし、実施例IDからの着色剤に代えて、実施例XIIIにおいて調製した着色剤を使用し、DDBSAに代えてジノニルナフタレンジスルホン酸(イソブタノール中50重量%、ナキュア(NACURE、登録商標)155)を使用し、また二次着色剤は使用しなかった。インクHの特性は、インクAの場合に使用したのと同じ方法によって測定した。
次の表(表1)は、各種のインクの組成と、その中の成分量(表中の数字は重量パーセントを示す)についてまとめたものである。
このようにして調製したマゼンタインクは、ゼロックス(XEROX、登録商標)フェーザ(PHASER)860プリンタを使用すると、ハンマミル・レーザプリント(HAMMERMILL LASERPRINT、登録商標)紙の上に正常に印刷することができたが、この場合に使用した印刷方法は、まずインクを中間転写部材の上に像様パターンに吐出させ、次いでその像様パターンをその中間転写部材から最終の記録基材へ転写するものである。そのプリンタを使用して解像度が450dpi×600dpiのベタ画像(solid field images)を作像させて、それらの色空間データをACS(登録商標)スペクトロ・センサ(Spectro Sensor、登録商標)II測色計により得たが、それにはASTM 1E805(スタンダード・プラクティス・オブ・インストラメンタル・メソッズ・オブ・カラー・オア・カラー・ディファレンス・メジャーメンツ・オブ・マテリアルズ(Standard Practice of Instrumental Methods of Color or Color Difference Measurements of Materials))に規定された測定法に従い、機器メーカーから提供された適当な較正標準を使用した。インクの色彩測定における総合的な性能を検証および定量化する目的で、ASTM E308(スタンダード・メソッド・フォア・コンピューティング・ザ・カラーズ・オブ・オブジェクツ・ユージング・ザ・CIE・システム(Standard Method for Computing the Colors of Objects using the CIE System))に従って、測定データを三色刺激積分法によって変換し、それぞれの相変化インクサンプルにおける、1976 CIE L(明度)、a(赤色度−緑色度)およびb(黄色度−青色度)CIELAB値を計算した。
別なタイプの印刷サンプルを、K・プリンティング・プルーファ(K Printing Proofer)を使用して、ハンマミル・レーザプリント(HAMMERMILL LASERPRINT、登録商標)紙の上に作像した。この方法では、試験するインクを温度150℃で印刷版セットの上に溶融させた。その溶融させたインクを表面に保持した印刷版の上で、紙を巻き付けたローラバーを回転させた。紙の上のインクを冷却させると、3つの独立した画像の長方形のブロックが得られた。最も色の濃いブロックが、紙の上に堆積されたインクを最も多く含んでいるので、それを用いて色値の測定を行った。
ゼロックス・フェーザ(XEROX PHASER、登録商標)プリンタとK・プルーファ(K−Proofer)との両方からのマゼンタインク印刷サンプルについて、色特性の評価を行い、次の表(表2)に示した。表2からも明らかなように、本発明による着色剤を用いて作成したインクにおけるCIE L値は、マゼンタ色調の印刷インクを表している。表2には、140℃におけるインクの粘度(η、センチポアズ)、インクのn−ブタノール中でのスペクトル強度(SS、mL−1cm−1)および吸収極大(λmax、nm)、およびゼロックス・フェーザ(XEROX PHASER、登録商標)860プリンタまたはK・プルーファ(K−Proofer)を使用して作成した印刷物のCIE L色座標も列記してある。
表2における色値から、実施例IDの着色剤および実施例XIIIの着色剤は、印刷物のa*およびb*値が高いことからも明らかなように、ホットメルトインクに使用すると良好なマゼンタ色を呈することができるということが判る。表2からも明かなように、本発明のテトラステアリル着色剤を含むインク(インクAおよびB)の色は、鮮やかなマゼンタ色を呈し、市販品のSR49から作った比較のためのインク(インクG)と同等である。
(実施例XV)
実施例IDからのテトラステアリル着色剤の熱安定性を、比較例のSR49着色剤と比較したが、それには加熱後におけるそれらのインクのスペクトル強度を調べた。この方法では、インクをガラス容器に入れて、145℃の炉の中で連続的に加熱した。インクのn−ブタノール中でのスペクトル強度(インク中に可溶な着色剤の量に関連する)を、加熱時間の関数として測定した。試験した着色剤に熱分解が起きれば、変色として表れ、したがって、それはスペクトル強度における変化として検出できる筈である。
次の表3には、インクAと比較例のインクFのサンプルにおける、スペクトル強度の初期値と時間経過後の値の相対値を示している。ここでは、残存スペクトル強度を、インク中に分解されずに残存している着色剤の測定値として用いている。インクAの中の着色剤が、比較例のインクFに比較して、優れた熱安定性を有していることは明かである。
着色剤が分解すると、上の表3にも見られるようなスペクトル強度の低下があるだけではなく、インク中における着色剤の分解反応の結果として、望ましくない色ずれまたは褪色も起きる可能性がある。これらの現象はいずれも、着色剤が熱的に安定でない場合には、そのインクからの印刷物の色品質に悪影響を及ぼす可能性がある。実用的な見地から言えば、インクの総合的な変色(色値におけるΔEの変化として測定される)は、着色剤の熱安定性を評価する際にも重要である。
熱安定性試験を実施するには、まず試験用のインクをガラス容器の中で加熱し、次いでサンプリングを行って、そのインクを、K・プルーファ(K−Proofer)を使用してハンマミル・レーザプリント(HAMMERMILL LASERPRINT、登録商標)紙の上に印刷し、そして最後に、サンプリングしたインクの印刷物の変色を測定して、時間の関数として評価した。得られた印刷物の変色は、CIELAB値として検出し、初期のCIELAB値に対する相対的なデルタEとして表した。CIELAB値を得るための、先に記載した方法に従って、それぞれのサンプルの変色を求めた。変色を求めるには、ASTM D2244−89(スタンダード・テスト・メソッド・フォア・カーキュレーション・オブ・カラー・ディファレンシス・フロム・インストラメンタリー・メジャード・カラー・コオーディネーツ(Standard Test Method for Calculation of Color Differences From instrumentally Measured Color Coordinates))に従った(ΔE=[(L −L +(a −a +(b −b 1/2)。インクBおよびGについての結果を次の表4に示す。この表4のデータが示しているように、実施例IDの着色剤を含むインクBは、SR49を含む比較例のインクGよりも、色の安定性がよいことが判る。
(実施例XVI)
実施例IDの着色剤を含むインク(インクB)を着色剤の拡散のための試験に用いた。比較の目的で、市販の着色剤SR49を含む比較例のインクGについても試験を行ったが、いずれのインクにも実施例XIVの第1部〜第5部において調製した二次着色剤とDDBSAが含まれていた。この拡散についての評価を実施するために、マゼンタインクのテキスト印刷物(text prints)を作成し、そのテキストの部分にスコッチ(SCOTCH、登録商標)テープ粘着剤を貼り付け、時間の経過とともにその粘着剤の中へ着色剤がどの程度拡散するかを調べた。次いでそのテキスト印刷サンプルについて、熱をかけると時間経過による着色剤の拡散がどの程度強くなるかを検討した。この試験は、その着色剤を含むインクで作成した印刷の上にスコッチ(SCOTCH、登録商標)テープ粘着剤ラベルを貼り付けるという実際の場面をシミュレートしたものであった。印刷物を加熱するということは、その印刷物を暑い環境条件に置いたり、高速帳票処理機械(document handler)を通したりしたときの条件に似せたということになる。
45℃で6日間加熱し、次いで室温に6週間保存してから、市販の着色剤SR49を含む比較例のインクGを使用して印刷したテキストの領域では、貼り付けたテープの内部にかなりの着色剤が拡散していることが認められ、その結果文字の縁がぼやけていた。実施例IDの着色剤を含むインクBでは、拡散があることは認められたがそれほど強いものではなく、粘着テープの下に位置する印刷テキストは判読がより容易であった。この結果は、実施例IDの着色剤は、市販のSR49に比較して、拡散の傾向がより小さいことを示したものである。いかなる特定の理論にも捕らわれることなく言えば、実施例IDの着色剤の中の長鎖のアルキル基が、インクベース中の着色剤が拡散することを防ぐのに役立っているものと考えられる。

Claims (3)

  1. 下記式で表されることを特徴とする化合物。

    ここでR、R、RおよびRはそれぞれ、他とは独立して、
    (i)水素原子、
    (ii)アルキル基、
    (iii)アリール基、
    (iv)アリールアルキル基、または
    (v)アルキルアリール基であって、
    ただし、+R+R+Rの中の炭素原子の数が少なくとも72であり、
    Aが次式で表される。)
  2. 請求項1に記載の化合物であって、
    前記R 、R 、R およびR はそれぞれ、他とは独立して、アルキル基であることを特徴とする化合物。
  3. 請求項に記載の化合物であって、
    前記R 、R 、R およびR は、ステアリル基であることを特徴とする化合物。
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