JP4680143B2 - 画像形成装置の排紙振分け機 - Google Patents

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Description

この発明は、プリンタやプロッタ、複写機等の画像形成装置に用いられ、サイズの異なる記録紙を夫々専用の排紙トレイに振り分ける排紙振分け機に関するものである。
画像形成装置として、画像を出力する記録紙のサイズを任意に選び、画像を出力した記録紙を共通の排紙口から排紙トレイに送り出すタイプのものが知られている。この種の画像形成装置においては、サイズの異なる記録紙が排紙口から排紙トレイに連続して排出されると、異なるサイズの記録紙が混在した状態で排紙トレイ上に積層される。このため、排紙トレイ上に積層された記録紙は後にサイズ毎に手作業で振り分けなければならず、画像形成装置の利用者は煩雑な作業を強いられることになる。
これに対処するため、排紙振分け機が案出されている。
排紙振分け機としては、例えば、排紙口の前方側に上下二段に排紙トレイを設け、各排紙トレイに連なる通路をゲート部材によって適宜切換えるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−193809号公報
しかし、この従来の排紙振分け機の場合、排紙口から送り出される記録紙のサイズに応じてゲート部材を電動アクチュエータで操作する構造となっているため、構造が複雑で部品点数も多くなり、これによって製品の製造コストが高騰することが懸念される。
また、従来の排紙振分け装置においては、電動アクチュエータを用いてゲート部材を操作する構造となっていることから、電動アクチュエータの作動によって電力消費が増大してしまう。
そこでこの発明は、電動アクチュエータを用いない簡単な構造によってサイズの異なる記録紙を専用の排紙トレイに確実に振り分けられるようにして、低電力化と製造コストの低減を図ることのできる画像形成装置の排紙振分け機を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、画像形成装置(例えば、後述の実施形態におけるプリンタ2)の第1の排紙口(例えば、後述の実施形態における第1の排紙口3)から送り出されたサイズの異なる記録紙と、画像形成装置の第2の排出口(例えば、後述の実施形態における第2の排紙口4)から送り出されたロール状態の記録紙(例えば、後述の実施形態における第4の記録紙8)を夫々専用の排紙トレイに振り分けて収容する画像形成装置の排紙振分け機(例えば、後述の実施形態における排紙振分け機1)であって、所定サイズの第1の記録紙(例えば、後述の実施形態における第1の記録紙5)を収容する第1の排紙トレイ(例えば、後述の実施形態における第1の排紙トレイ12)と、前記第1の記録紙よりも用紙幅の狭い第2の記録紙(例えば、後述の実施形態における第2の記録紙6)を収容する第2の排紙トレイ(例えば、後述の実施形態における第2の排紙トレイ13)と、画像形成装置の前記第1の排紙口の前方に配置され、前記第1の排紙口の紙送り方向に向かって斜め上方に傾斜し、前記第1の排紙口から送り出された前記第1の記録紙と第2の記録紙が上端部を乗り越えて自重で前方に落下するように形成されたガイド斜板(例えば、後述の実施形態におけるガイド斜板9)と、このガイド斜板の前方側に上下二段に配置され、前部下方に向かって傾斜して夫々前記第1の排紙トレイと第2の排紙トレイに連なる第1の傾斜搬送路(例えば、後述の実施形態における第1の傾斜搬送路10)および第2の傾斜搬送路(例えば、後述の実施形態における第2の傾斜搬送路11)と、前記第1の傾斜搬送路に、前記第1の記録紙の用紙幅よりも狭く、かつ前記第2の記録紙の用紙幅よりも広い幅に形成されて、前記第2の記録紙を第2の傾斜搬送路上に誘導する振分けスリット(例えば、後述の実施形態における振分けスリット19)と、を備え、前記振分けスリットが、前記第1の傾斜搬送路のうちの、前記ガイド斜板の上端部を乗り越えて放物線を描いて落下する第2の記録紙の前端部落下位置に形成され、前記第2の排紙口から落下する前記ロール状態の記録紙の落下部に対して下方に傾斜し、落下したロール状態の記録紙が重力で転動して下端で係止される複数段の紙収納ラック(例えば、後述の実施形態における紙収納ラック23)を備え、この紙収納ラックは、下段の棚の満載時に、前記第2の排紙口から落下したロール状態の記録紙が下段の棚のロール状態の記録紙を乗り上げて上段の棚上を転動するように各段の棚の入り口(例えば、後述の実施形態における入り口24A,24B,24C)が同側に向いて配置されるようにした。
これにより、画像形成装置の第1の排紙口から第1の記録紙が送り出された場合には、第1の記録紙はガイド斜板に沿って上方に向かって送られ、ガイド斜板の上端部を乗り越えて自重で前方に落下する。このとき、第1の傾斜搬送路上の第1の記録紙の前端部の落下位置には振分けスリットが形成されているものの、振分けスリットの幅は第1の記録紙の用紙幅よりも狭く設定されているため、第1の記録紙は振分けスリットを通過せずに第1の傾斜搬送路上をそのまま滑って第1の排紙トレイに収容される。また、第1の排紙口から第2の記録紙が送り出された場合には、第2の記録紙は第1の記録紙と同様にガイド斜板の上端部を乗り越えて自重で前方に落下する。このとき、第2の記録紙の前端部の落下位置に形成されている振分けスリットの幅は第2の記録紙の用紙幅よりも広いため、第2の記録紙は振分けスリットを通過して第2の傾斜搬送路上に誘導され、第2の傾斜搬送路上を滑って第2の排紙トレイに収容される。
また、画像形成装置の第2の排紙口からロール状態の記録紙が排紙された場合には、ロール状態の記録紙は、最初、紙収納ラックの下段の棚上を転動してその下段の棚に載置される。同様にして下段の棚がロール状態の記録紙で満載されると、次に第2の排紙口から落下したロール状態の記録紙は、下段の棚の入り口側にあるロール状態の記録紙の上に乗り上げて一段上の棚上を転動し、その棚に載置される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置の排紙振分け機において、前記ガイド斜板上の、前記排紙口から送り出された記録紙の先端部が接触する位置に、この記録紙の先端部を上方に案内する円弧状断面のガイド部材(例えば、後述の実施形態におけるガイドパイプ17)が設けられるようにした。
これにより、排紙口から送り出された記録紙の先端部はガイド部材に接触することにより、ガイド斜板の上端部方向に向けられるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置の排紙振分け機において、前記第1,第2の記録紙よりも送り方向の用紙長さが短い第3の記録紙(例えば、後述の実施形態における第3の記録紙7)を収容する第3の排紙トレイ(例えば、後述の実施形態における第3の排紙トレイ15)をさらに備え、前記ガイド斜板は、前記排紙口から送り出された前記第3の記録紙が上端部を乗り越えずに下方に滑り落下するように形成され、前記第3の排紙トレイは、前記ガイド斜板を滑り落下した第3の記録紙を受容するように前記ガイド斜板の下方に配置されるようにした。
これにより、画像形成装置の排紙口から第3の記録紙が送り出された場合には、第3の記録紙はガイド斜板に沿って上方に向かって送られるが、ガイド斜板の上端部を乗り越えることなく、そのままガイド斜板上を滑り落下して下方に配置されている第3の排紙トレイに収容される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置の排紙振分け機において、前記第2の傾斜搬送路は、前記第1の傾斜搬送路に対して略平行に配置されるとともに、前記第1の傾斜搬送路よりも送り方向前方に延出して形成されるようにした。
これにより、第2の傾斜搬送路の延出端が第1の傾斜搬送路の下方において前方に突出し、下段に配置される第2の排紙トレイは上段の第1の排紙トレイの前方側に位置されることになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置の排紙振分け機において、前記第1の傾斜搬送路と第2の傾斜搬送路の少なくとも一方には、紙送り方向前方側に下がる段差部(例えば、後述の実施形態における段差部18,20)が設けられるようにした。
これにより、搬送路上で前方の記録紙の送りが滞っている場合には、後方の記録紙は段差部において前方の記録紙上に重なるように落下する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置の排紙振分け機において、前記第1の傾斜搬送路と第2の傾斜搬送路は波形断面が紙送り方向に連続するように形成した。
これにより、記録紙は傾斜搬送路の波形断面が連続する方向にすべり易くなる。
請求項1に記載の発明によれば、第1の傾斜搬送路上に、第2の記録紙のみを通過させ第1の記録紙を通過させない幅の振分けスリットが形成され、ガイド斜板の傾斜によって同ガイド斜板の上端部から落下する第2の記録紙の先端部が確実に振分けスリット内に入り込む構造としたため、電動アクチュエータを用いることなく、排紙口で各記録紙に加わる送り出し力と各記録紙の自重を利用して、幅の異なる記録紙を専用の排紙トレイに自動的に振り分けることができる。したがって、この発明によれば、振分け用の電動アクチュエータを用いる必要がなく、しかも、構造自体も簡素にできることから、低電力化と製造コストの低減が可能である。
また、この請求項1に記載の発明によれば、さらに、画像形成装置の第2の排紙口から送り出されるロール状態の記録紙を動力を用いることなく効率良く紙収納ラックの棚に順次載置することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ガイド斜板上に設けた円弧状断面のガイド部材によって記録紙の先端部をガイド斜板の上端部方向に確実に向けることができるため、画像形成装置の排紙口から送り出された記録紙を常に安定姿勢に制御することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、第3の記録紙が他の記録紙に比較して送り方向の用紙長さが短いことを利用し、第3の記録紙がガイド斜板を上りきらずに自重で落下して第3の排紙トレイに収容される構造としたため、振分け用の電動アクチュエータを用いることなく、さらに第3の記録紙も確実に振り分けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1の排紙トレイと第2の排紙トレイが重ならず配置されるため、記録紙、特に、下段に位置される第2の記録紙の取り出しや確認が容易になる。
請求項5に記載の発明によれば、傾斜搬送路に設けた段差部によって記録紙の送り方向のつかえを無くすことができるため、排紙された記録紙の詰まりや乱れを確実に防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、傾斜搬送路の波形断面によって記録紙の搬送方向の滑りを良好にすることができるため、記録紙のつかえを有効に防止することができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2は、この発明に係る排紙振分け機1のほぼ全体構成を示したものであり、同図において、2は、画像形成装置としてのプリンタである。
プリンタ2には、上下二段に排紙口3,4が設けられ、上段の排紙口3(以下、「第1の排紙口3」と呼ぶ)からはサイズの異なる3種類の記録紙5,6,7(第1の記録紙5,第2の記録紙6,第3の記録紙7)がほぼストレート状態で送り出され、下段の排紙口4(以下、「第2の排紙口4」と呼ぶ)からは上記の記録紙5,6,7とは種類の異なる第4の記録紙8がロール状態で送り出されるようになっている。
ここで、第1の排紙口3から排出される各記録紙5,6,7のサイズは図3に示すようになっている。
即ち、第1の記録紙5は、送り方向の用紙長さがL、用紙幅がWで、用紙幅が3者の中で最も大きくなっている。また、第2の記録紙6は、送り方向の用紙長さが第1の記録紙5と同じL、用紙幅が第1の記録紙5の用紙幅Wよりも狭いWとなっている。また、第3の記録紙7は、送り方向の用紙長さが第1,第2の記録紙5,6の送り方向の長さLよりも短いL、用紙幅が第2の記録紙6の用紙幅Wと同じWとなっている。
プリンタ2の第1の排紙口3の前方には、第1の排紙口3の紙送り方向に向かって斜め上方に傾斜したガイド斜板9が設置され、このガイド斜板9の前方側には、第1の傾斜搬送路10と第2の傾斜搬送路11が上下二段になって配置されている。第1の傾斜搬送路10と第2の傾斜搬送路11は夫々第1の記録紙5と第2の記録紙6を誘導する搬送路であり、各搬送路10,11の紙送り方向の前端部には、夫々第1の記録紙5と第2の記録紙6を収容する第1の排紙トレイ12と第2の排紙トレイ13が設けられている。
ガイド斜板9は、図4〜図7にも示すように、その上下延出方向の略中間位置が第1の排紙口3に対峙するように設置され、このガイド斜板9の略中間位置よりも下方側には、第3の記録紙7の通過が可能な幅W(図2参照)の排出口14が形成されている。そして、排出口14の下方には、その排出口14を通って下方に落下した第3の記録紙7を受け止めて収容する第3の排紙トレイ15が設置されている。
また、ガイド斜板9の上縁部は、紙送り方向の前方に向かって緩やかに湾曲する湾曲面16が設けられ、第1の排紙口3から送り出された記録紙5〜7がその湾曲面16に沿って曲がるようになっている。さらに、ガイド斜板9の上下延出方向の略中央位置には、第1の排紙口3から送り出された記録紙5〜7の先端部をガイド斜板9の上方側に向くように矯正する断面円形状のガイドパイプ17(ガイド部材)が設けられている。このガイドパイプ17は、図4に示すように、第1の排紙口3から送り出された記録紙5〜7の先端部が前方に撓んだときに、その先端部が外周面の鉛直上方側領域に当接するように配置されている。
ガイド斜板9の上下延出方向の長さや傾斜角は、第1の排紙口3から送り出された第1の記録紙5と第2の記録紙6がガイド斜板9の上端部を乗り越え、同様に送り出された第3の記録紙7がガイド斜板9の上端部を乗り越えずにそのまま下方に滑り落下するように設定されている。つまり、送り方向の用紙長さの長い第1と第2の記録紙5,6の重心位置は送り出し完了時点でガイド斜板9の頂部を超えた位置となり、送り方向の用紙長さの短い第3の記録紙7の重心位置は送り出し完了時点でガイド斜板9の頂部に達しない位置となるように設定されている。したがって、第1,第2の記録紙5,6と第3の記録紙7とはガイド斜板9上にて振り分けられ、ガイド斜板9の上端部を乗り越えることのできない第3の記録紙7のみが第3の排紙トレイ15に収容される。
第1の傾斜搬送路10は、ガイド斜板9に近接した位置から前部下方に向かって傾斜した上部傾斜板10Aと、この上部傾斜板10Aの延出端に一段下がる段差部18を介して連設された下部傾斜板10Bとを備えている。下部傾斜板10Bは上部傾斜板10Aに対して緩やかな傾斜角をもって設置され、その延出端側の上面は前記の第1の排紙トレイ12とされている。また、上部傾斜板10Aには、第1の記録紙5の用紙幅Wよりも狭く、かつ第2の記録紙6の用紙幅Wよりも広い幅W(図2参照)の振分けスリット19が設けられている。この振分けスリット19は上部傾斜板10Aを上下に貫通し、この振分けスリット19よりも用紙幅の狭い第2の記録紙6がこの振分けスリット19を通過して第2の傾斜搬送路上11に落下するようになっている。そして、上部傾斜板10A(第1の傾斜搬送路10)上における振分けスリット19の形成位置は、ガイド斜板9の上端部を乗り越えて放物線を描いて落下する第2の記録紙6の前端部の落下位置を含む範囲内となっている。
また、第2の傾斜搬送路11は、第1の傾斜搬送路10の振分けスリット19の下方位置から前部下方に向かって傾斜した上部傾斜板11Aと、この上部傾斜板11Aの延出端に一段下がる段差部20を介して連設された下部傾斜板11Bと、第1の傾斜搬送路10の振分けスリット19を通過して下方に落下した第2の記録紙6を上部傾斜板11A上に案内するガイド板21とを備えている。第2の傾斜搬送路11の場合も、下部傾斜板11Bは上部傾斜板11Aに対して緩やかな傾斜角をもって設置され、その延出端側の上面は前記の第2の排紙トレイ13とされている。
なお、第1の傾斜搬送路10と第2の傾斜搬送路11の上部傾斜板10A,11A同士、下部傾斜板10B,11B同士は夫々略平行に設置されており、第2の傾斜搬送路11側の下部傾斜板11Bは第1の傾斜搬送路10側の下部傾斜板10Bよりも送り方向前方側に延出して形成されている。したがって、下段に位置される第2の排紙トレイ13は上段に位置される第1の排紙トレイ12に対して前方側にずれている。このため、下段の第2の排紙トレイ13に収容された第2の記録紙6は上段の第1の排紙トレイ12に邪魔されずに上方から確実に目視確認できるとともに、第2の排紙トレイ13からの第2の記録紙6の取り出しも容易に行なうことができる。
また、各傾斜搬送路10,11には、夫々送り方向に向かって下方に下がった段差部18,20が設けられているため、紙送り方向で記録紙5,6が痞えにくく、例えば、下部傾斜板10B,11B上で記録紙5,6が滞っている場合には、段差部18,20において、前方側の記録紙5,6上に後方側の記録紙5,6が重なるようにして落下する。
ここで、この排紙振分け機1における滑り搬送用の各板材(ガイド斜板9、上部傾斜板10A,11A、下部傾斜板10B,11B、ガイド板21)は、波形断面が連続する波板材によって構成され、各波板材は波形断面が紙搬送方向に連続するようにして用いられている。これにより、紙搬送方向の各記録紙5,6,7の滑りが良好に維持され、側方側への各記録紙5,6,7のずれが防止される。
一方、図1,図8に示すようにプリンタ2の第2の排紙口4の下方には、三段の棚22A,22B,22Cを備えた紙収納ラック23が設置され、第2の排紙口4からロール状態で送り出されて下方に落下した第4の記録紙8が、この紙収納ラック23の棚22A,22B,22Cに順次に載置されるようになっている。紙収納ラック23の各棚22A,22B,22Cは前方側に向かって下方傾斜し、棚相互は平行になっている。また、各棚22A,22B,22Cは第2の排紙口4に近接する側に夫々入り口24A,24B,24Cが設けられ、傾斜した最下端位置には第4の記録紙8の係止部を兼ねる支柱25が設置されている。そして、最下段の棚22Aの入り口24Aは第2の排紙口4に最も近接した位置に設けられ、中段の棚22Bの入り口24Bは最下段の棚22Aの入り口24Aよりも前方側にずれた位置に配置され、最上段の棚22Cの入り口24Cは中段の棚22Bの入り口24Bよりもさらに前方側にずれた位置に配置されている。なお、図中26は、第2の排紙口4から落下した第4の記録紙8を最下段の棚22Aの入り口24Aに誘導するためのガイドロッドである。また、この実施形態の場合、各棚22A,22B,22Cは、フレーム(符号省略)に透明なシート材(符号省略)を張り渡した構造とされ、載置された第4の記録紙8を透明なシート材を通して容易に視認し得るようになっている。
以上の構成において、プリンタ2の第1の排紙口3から第1の記録紙5が送り出された場合には、第1の記録紙5は、図4に示すように、その先端部がガイドパイプ17の外周面の上部領域に接触して向きを上方側に矯正され、図5に示すようにガイド斜板9に沿って上方側に押し上げられる。第1の記録紙5はこうしてガイド斜板9に沿って押し上げられると、ガイド斜板9の上端部を乗り越え、前端部が放物線を描いて第1の傾斜搬送路10上に落下する。このとき、第1の傾斜搬送路10上の第1の記録紙5の落下位置には振分けスリット19が形成されているが、第1の記録紙5はその用紙幅が振分けスリット19の幅よりも広いために振分けスリット19を通過せず、そのまま第1の傾斜搬送路10上を滑って第1の排紙トレイ12に収容される。
なお、第1の記録紙5の先端部は必ずガイドパイプ17に接触するものでなく、記録紙5が大きく下方に湾曲せずに送り出される場合には、ガイド斜板9のガイドパイプ17よりも上方位置に直接接触し、ガイド斜板9に沿って上方側に押し上げられる。これについては、第2,第3の記録紙6,7についても同様である。
また、プリンタ2の第1の排紙口3から第2の記録紙6が送り出された場合には、第2の記録紙6は、第1の記録紙5の場合と同様に適宜ガイドパイプ17によって先端部の向きを上方に矯正され、図6に示すようにガイド斜板9に沿って上方側に押し上げられる。こうして、第2の記録紙6がガイド斜板9に沿って押し上げられると、第2の記録紙6はガイド斜板9の上端部を乗り越え、放物線を描いて前方に落下する。このとき、第2の記録紙6は、第1の傾斜搬送路10の振り分けスリット19を通過して、第2の傾斜搬送路11上を滑って第2の排紙トレイ13に収容される。
さらに、プリンタ2の第1の排紙口3から第3の記録紙7が送り出された場合には、第3の記録紙7は、やはり第1の記録紙5の場合と同様に適宜ガイドパイプ17によって先端部の向きを上方に矯正され、図7に示すようにガイド斜板9に沿って上方側に一旦押し上げられる。こうして第3の記録紙7の後端部が第1の排紙口3から完全に送り出された時点では、第3の記録紙7は送り方向の用紙長さの関係でガイド斜板9の上端部を乗り越えることができず、後縁部がガイドパイプ17に接触して同ガイドパイプ17に案内されつつ下方に落下する。このとき、第3の記録紙7はガイド斜板9の排出口14を通過し、第3の排紙トレイ15に収容される。
また、プリンタ2の第2の排紙口4から第4の記録紙8がロール状態で送り出された場合には、図8に示すように第4の記録紙8は第2の排紙口4から下方に落下し、ガイドロッド26に案内されて紙収納ラック23の棚22A,22B,22Cに誘導される。すべての棚22A,22B,22Cが空の場合には、最下段の棚22Aの入り口24Aに誘導された第4の記録紙8は最下段の棚22Aの斜面に沿って転動し、支柱25に突き当たって停止する。そして、第2の排紙口4から送り出された第4の記録紙8は同様にして最下段の棚22A上に順次載置され、最下段の棚22A上に第4の記録紙8が満載されたときには、最下段の棚22Aの入り口24Aにある第4の記録紙8の上に乗り上げて中段の棚22Bの入り口24Bに誘導され、中段の棚22Bの斜面に沿って転動する。こうして、中段の棚22Bに第4の記録紙8が満載されると、次に送り出されてきた第4の記録紙8は、その棚22Bの入り口24B側の第4の記録紙8を乗り越えて最上段の棚22Cの入り口24Cに誘導され、最上段の棚22C上に順次載置される。
以上のように、この排紙振分け機1においては、第1の排紙口3で記録紙5,6,7に加えられる送り出し力と各記録紙5,6,7の自重によって、各記録紙5,6,7がサイズに応じた対応する排紙トレイ12,13,15に自動的に振り分けられるため、振分けのための電磁アクチュエータが不要であり、低電力化が可能である。また、この排紙振分け機1は、上記のように簡単な構造によって記録紙5,6,7をサイズ毎に専用の排紙トレイ12,13,15に振り分けることができるため、電磁アクチュエータを用いないこととも相俟って製造コストの低減を図ることが可能である。
さらに、この排紙振分け機1の場合、ロール状態のまま第2の排紙口4から落下した第4の記録紙8が自重によって紙収納ラック23上に順次自動的に搭載されるため、ロール状の第4の記録紙8の処理部についても低電力化と製造コストの低減が可能である。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す平面図。 同実施形態を示すものであり、第1の記録紙の平面図(A)、第2の記録紙の平面図(B)、第3の記録紙の平面図(C)を併せて記載した図。 同実施形態を示す部分断面側面図。 同実施形態を示す部分断面側面図。 同実施形態を示す部分断面側面図。 同実施形態を示す部分断面側面図。 同実施形態を示す側面図。
符号の説明
1…排紙振分け機
2…プリンタ(画像形成装置)
3…第1の排紙口(排紙口)
4…第2の排紙口
5…第1の記録紙
6…第2の記録紙
7…第3の記録紙
8…第4の記録紙
9…ガイド斜板
10…第1の傾斜搬送路
11…第2の傾斜搬送路
12…第1の排紙トレイ
13…第2の排紙トレイ
15…第3の排紙トレイ
17…ガイドパイプ(ガイド部材)
18,20…段差部
19…振分けスリット
22A,22B,22C…棚
23…紙収納ラック
24A,24B,24C…入り口

Claims (6)

  1. 画像形成装置の第1の排紙口から送り出されたサイズの異なる記録紙と、画像形成装置の第2の排出口から送り出されたロール状態の記録紙を夫々専用の排紙トレイに振り分けて収容する画像形成装置の排紙振分け機であって、
    所定サイズの第1の記録紙を収容する第1の排紙トレイと、
    前記第1の記録紙よりも用紙幅の狭い第2の記録紙を収容する第2の排紙トレイと、
    画像形成装置の前記第1の排紙口の前方に配置され、前記第1の排紙口の紙送り方向に向かって斜め上方に傾斜し、前記第1の排紙口から送り出された前記第1の記録紙と第2の記録紙が上端部を乗り越えて自重で前方に落下するように形成されたガイド斜板と、
    このガイド斜板の前方側に上下二段に配置され、前部下方に向かって傾斜して夫々前記第1の排紙トレイと第2の排紙トレイに連なる第1の傾斜搬送路および第2の傾斜搬送路と、
    前記第1の傾斜搬送路に、前記第1の記録紙の用紙幅よりも狭く、かつ前記第2の記録紙の用紙幅よりも広い幅に形成されて、前記第2の記録紙を第2の傾斜搬送路上に誘導する振分けスリットと、
    を備え、
    前記振分けスリットが、前記第1の傾斜搬送路のうちの、前記ガイド斜板の上端部を乗り越えて放物線を描いて落下する第2の記録紙の前端部落下位置に形成され、
    前記第2の排紙口から落下する前記ロール状態の記録紙の落下部に対して下方に傾斜し、落下したロール状態の記録紙が重力で転動して下端で係止される複数段の紙収納ラックを備え、
    この紙収納ラックは、下段の棚の満載時に、前記第2の排紙口から落下したロール状態の記録紙が下段の棚のロール状態の記録紙を乗り上げて上段の棚上を転動するように各段の棚の入り口が同側に向いて配置されていることを特徴とする画像形成装置の排紙振分け機。
  2. 前記ガイド斜板上の、前記排紙口から送り出された記録紙の先端部が接触する位置に、この記録紙の先端部を上方に案内する円弧状断面のガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の排紙振分け機。
  3. 前記第1,第2の記録紙よりも送り方向の用紙長さが短い第3の記録紙を収容する第3の排紙トレイをさらに備え、
    前記ガイド斜板は、前記排紙口から送り出された前記第3の記録紙が上端部を乗り越えずに下方に滑り落下するように形成され、
    前記第3の排紙トレイは、前記ガイド斜板を滑り落下した第3の記録紙を受容するように前記ガイド斜板の下方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置の排紙振分け機。
  4. 前記第2の傾斜搬送路は、前記第1の傾斜搬送路に対して略平行に配置されるとともに、前記第1の傾斜搬送路よりも送り方向前方に延出して形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置の排紙振分け機。
  5. 前記第1の傾斜搬送路と第2の傾斜搬送路の少なくとも一方には、紙送り方向前方側に下がる段差部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置の排紙振分け機。
  6. 前記第1の傾斜搬送路と第2の傾斜搬送路は波形断面が紙送り方向に連続するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置の排紙振分け機。
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