JP4679914B2 - 導電性ローラー及び該導電性ローラーを有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
具体的には、帯電は帯電部材から被帯電体への放電によって行われるため、ある閾値電圧以上の電圧を印加することによって帯電が開始される。例を示すと、厚さ25μmの有機感光体(OPC感光体)に対して帯電ローラーを加圧当接させた場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。以後、この閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。
しかし、このような方法によって得られたローラーは表層に熱可塑性樹脂を用いているために、樹脂の架橋密度が低く耐久によりトナー、外添剤及び感光体の削れ粉が付着し画像不良の原因となることがあった。
しかしながら、特許文献2記載の方法で、熱可塑性エラストマーをベースとしたシームレスチューブを作製した場合、特性上軟らかいために、表面粗さ(Rz)を下げ、平滑化するだけでは、感光体の削れ粉付着による画像不良の改善をすることが充分とはいえなかった。
該導電性被覆層が熱可塑性ポリマーを含むシームレスチューブで形成されており、
該導電性ローラー表面に、表面疎水化処理を行った無機粉体が、塗布後に、荷重をかけて押し当てられ、擦りつけられて、つぶされて、無機粉体層が形成され、かつ、
該無機粉体層形成後のローラーの光沢度が、7.5%以上22.0%未満である
ことを特徴とする導電性ローラーである。
該帯電部材が、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部材であって、上記何れかの導電性ローラーである
ことを特徴とするプロセスカートリッジである。
該帯電部材が、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部材であって、上記何れかの導電性ローラーである
ことを特徴とする電子写真装置である。
該導電性被覆層が熱可塑性ポリマーを含むシームレスチューブで形成されており、
該導電性ローラー表面に、表面疎水化処理を行った無機粉体が、塗布後に、荷重をかけて押し当てられ、擦りつけられて、つぶされて、無機粉体層が形成され、かつ、 該無機粉体層形成後のローラーの光沢度が、7.5%以上22.0%未満であることを特徴とする。
被覆チューブの外部層の材料として、SEBC系のスチレン系の熱可塑性ポリマー(スチレン含有20%)[融点100℃、MFR5.6g/10分(230℃、2.16Kg)]を(商品名:ダイナロン、JSR社製)60部、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂(商品名:サンレックス、テクノポリマー社製) 40部、酸性カーボンブラック(商品名:SB550、デグサ社製) 50部、酸化マグネシウム(商品名:スターマグ、神島化学社製)10部、ステアリン酸カルシウム1部を添加し、加圧式ニーダーを用いて180℃で30分間混練し、冷却後粉砕機で粉砕し、単軸押し出し機でペレット化した。
塗布粉体としてハイドロタルサイトDHT−4A(商品名:協和化学社製)をステアリン酸で3%表面疎水化処理されたものを用い、粘着ローラーにて上記で作成した導電性ローラーに粉体を塗布した。
導電性ローラーを700rpmで回転させながら拭き取り部材(2μmのポリエステル繊維からなる薄布(東レ社製)を用いた)を巻きつけたスポンジローラーを0.06Kg/cm2の荷重がかかるように押し当て、拭き取り部材をローラー長手方向に600mm/secの速度で16秒間往復移動させることで、図1に示すようなローラー全面にハイドロタルサイトを定着させたローラーを得た。
実施例1の手順と同様の手順で塗布粉体として表面処理を行っていないハイドロタルサイトを用い、塗布を行い、拭き取り部材を0.06Kg/cm2の荷重がかかるように押し当て、ローラー長手方向に600mm/secの速度で16秒間往復移動させることで、ハイドロタルサイトを定着させたローラーを得た。
実施例1の手順と同様の手順で塗布粉体として表面処理を行っていない酸化亜鉛を用い、塗布を行い、拭き取り部材を0.06Kg/cm2の荷重がかかるように押し当て、ローラー長手方向に600mm/secの速度で16秒間往復移動させることで、酸化亜鉛を定着させたローラーを得た。
実施例1の手順と同様の手順で塗布粉体として表面処理を行っていない酸化チタンを用い、塗布を行い、拭き取り部材を0.06Kg/cm2の荷重がかかるように押し当て、ローラー長手方向に600mm/secの速度で16秒間往復移動させることで、酸化チタンを定着させたローラーを得た。
実施例1の手順と同様の手順で塗布粉体としてステアリン酸で3%表面疎水化処理されたハイドロタルサイトを用い、塗布を行い、拭き取り部材を0.06Kg/cm2の荷重がかかるように押し当て、ローラー長手方向に600mm/secの速度で8秒間往復移動させることで、ハイドロタルサイトを定着させたローラーを得た。
実施例1の手順と同様の手順で塗布粉体としてオルガノポリシロキサンで10%表面疎水化処理された酸化亜鉛を用い、塗布を行い、拭き取り部材を0.06Kg/cm2の荷重がかかるように押し当て、ローラー長手方向に600mm/secの速度で90秒間往復移動させることで、酸化亜鉛を定着させたローラーを得た。
比較のためローラーに紛体塗布は行わなかった。
付着性○は、トナーが付着し難い事を示し、×はトナーが付着しやすい事を示す。
付着由来の画像不良◎は画像不良の発生がないことを示し、○は数十枚程度で画像不良がなくなり実用領域のものを示し、×は数十枚出しても画像不良がなくならないものを示す。結果を表1に示した。
2.導電性弾性層(発泡弾性層)
3.導電性被覆層
3(a).内部層
3(b).外部層
3(c).無機粉体層
12.電源
13.感光体
14.画像露光
15.現像機
16.転写装置
17.転写材
18.定着装置
19.クリーニング装置
20.プロセスカートリッジ装着のための装置本体レール
21.プロセスカートリッジ
1’.帯電ローラー
Claims (5)
- 少なくとも導電性基体、導電性弾性層及び導電性被覆層を有する導電性ローラーにおいて、
該導電性被覆層が熱可塑性ポリマーを含むシームレスチューブで形成されており、
該導電性ローラー表面に、表面疎水化処理を行った無機粉体が、塗布後に、荷重をかけて押し当てられ、擦りつけられて、つぶされて、無機粉体層が形成され、かつ、
該無機粉体層形成後のローラーの光沢度が、7.5%以上22.0%未満である
ことを特徴とする導電性ローラー。 - 該無機粉体の表面疎水化処理が、脂肪酸類、カップリング剤類、エステル類、シリコーンオイルなどのオイル類を用いて行なわれることを特徴とする請求項1記載の導電性ローラー。
- 該無機粉体の表面疎水化処理が、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸およびそれらの金属塩の何れかを用いて行なわれることを特徴とする請求項1記載の導電性ローラー。
- 電子写真感光体及び帯電部材、または電子写真感光体、帯電部材及び現像手段及びクリーニング手段の一方または両方の手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
該帯電部材が、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより、該電子写真感光体を帯電する帯電部材であって、請求項1〜3の何れかに記載の導電性ローラーである
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 電子写真感光体、帯電部材、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置において、
該帯電部材が、該電子写真感光体に接触配置され、電圧を印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電部材であって、請求項1〜3の何れかに記載の導電性ローラーである
ことを特徴とする電子写真装置。
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