JP4679761B2 - ズーム駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触状態で鏡枠の絶対位置検出を行なうズーム駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特許第2894659号公報(特開平5−181050号公報)には、撮影光学系の焦点距離の変化量を検出するためのパルス発生手段と、パルス発生手段が発生するパルスを計数するカウンタと、撮影光学系のワイド端位置及びテレ端位置を検出する位置検出手段とを有し、位置検出手段の出力に応動してカウンタのカウンタ値を所定の値に変更する技術が開示されている。
【0003】
又、最近、カメラ市場には、金属外装のカメラ、メタリック系や様々な色の塗装を施したカメラなど、高級感のあるカメラが供給されている。その中で、鏡枠に、カメラ本体と同一色の反射率の高い塗装を施し、鏡枠とカメラ本体とを見かけ上一体化させるようなカメラも販売されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鏡枠にメタリック等、反射率の高い塗装を施したカメラでは、鏡枠の絶対位置検出をメカニカルスイッチを用いて行なうようにしたものがある。
【0005】
しかし、メカニカルスイッチを用いた場合、部品点数が増加し、コスト高となってしまう問題がある。又、メカニカルスイッチは衝撃によって信号が誤出力され易く、更にライフ性の問題等があり、それらの対策を講じる必要性から構造がより複雑化してしまう問題がある。
【0006】
これに対処するに、鏡枠の絶対位置検出を低コストで信頼性のある非接触式エンコーダを用いて行なうようにすることも種々提案されているが、鏡枠に施された塗装面に沿って位置検出を非接触式に行なう場合、ユーザーが長年使用するうちに塗装面にキズ等が発生してしまうと、正しい制御を行なうことが出来なくなる不都合がある。
【0007】
又、鏡枠の全てに塗装を施す場合は、塗装の反射率の管理など製造時の品質管理が煩雑化する問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、低コストで、しかも鏡枠に塗装を施した場合であっても信頼性の高い制御を行なうことの可能なズーム駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明によるズーム駆動装置は、撮影可能位置と収納位置との間を移動可能であり、撮影可能位置まで繰出されたカメラ外装部から露出する外周に塗装が施された鏡枠塗装部と、該撮影可能位置でのカメラ外装部に内在する外周にある、上記鏡枠塗装部の反射率より低い反射率の未塗装部と、を有する鏡枠と、上記鏡枠を駆動するズーム駆動手段と、上記鏡枠のワイド位置信号を出力するため上記未塗装部に設けられ上記未塗装部の反射率より高い反射率の第1の位置出力手段と、上記鏡枠のテレ位置信号を出力するため上記未塗装部における上記第1の位置出力手段と離間した位置に設けられた、上記未塗装部の反射率より高い反射率の第2の位置出力手段と、上記第1、第2の位置出力手段の出力を非接触式で検出する位置信号検出手段と、を具備し、上記鏡枠を上記収納位置から上記撮影可能位置まで駆動するときには、上記鏡枠塗装部と上記未塗装部との境界と上記第1の位置出力手段との間の上記未塗装部を上記位置信号検出手段が検出し、上記撮影可能位置では上記第1の位置出力手段と上記第2の位置出力手段とを位置信号検出手段により検出することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。ここで、図1〜図4はギヤ連結装置を内蔵するカメラの駆動装置の構成、及び、駆動状態を示す拡大斜視図、図5〜図8はカメラの駆動装置の動作状態を示す平面図、図9は鏡枠が収納位置にあるときのカメラのギヤ連結装置の構成を示す斜視図、図10は撮影可能位置にあるときのカメラのギヤ連結装置の構成を示す斜視図、図11は鏡枠の説明図、図12はカメラに設けたリセットフォトリフレクタの出力を示す説明図である。
【0013】
先ず、図1〜図10を参照して、本実施の形態のカメラにおけるレンズ鏡筒の進退駆動、フィルムの巻き上げ,巻き戻し駆動を行う駆動装置、及び、ギヤ連結装置の構成を説明する。尚、本カメラにおいては、図1〜図4に示す駆動装置の下側に、図9、図10に示す鏡枠、及び、ギヤ連結装置等、本体側の構成部品が配設されているものとする。
【0014】
駆動源である単一の巻き上げ/ズーム(W/Z)モータ20は、その出力軸にピニオンギヤ21を有する正逆回転可能なモータである。上記ピニオンギヤ21は、減速ギヤ列(図示せず)を介して第1太陽ギヤ30と噛合しており、上記W/Zモータ20の回転力を第1太陽ギヤ30に伝達する。
【0015】
上記第1太陽ギヤ30の上面には連結腕である第1ギヤアーム32が配設されており、第1太陽ギヤ30と同軸で回転可能となっている。この第1ギヤアーム32には支軸ピン32aが垂設されていて、この支軸ピン32aには第1遊星ギヤ31が上記第1太陽ギヤ30に噛合した状態で軸着されている。
【0016】
又、上記第1遊星ギヤ31と上記第1ギヤアーム32との間に所定のフリクションが与えられている。そのため、上記第1太陽ギヤ30が回動すると、このフリクションにより、上記第1ギヤアーム32に第1太陽ギヤ30が回転する方向の回動力が生じる。
【0017】
上記第1ギヤアーム32には、この第1ギヤアーム32の回動を止めるための凸部32b,32c及び後述するクラッチフォトインタラプタ(クラッチPI)34を遮光する遮光部32dが設けられている。
【0018】
上記第1遊星ギヤ31の公転軌跡上には支軸36aに軸着された従動ギヤであるギヤ36と、支軸60aに軸着された従動ギヤでもある第3太陽ギヤ60が配設されている。又、上記支軸36aには、ストッパ部材である第1ストッパ35が上記ギヤ36と同軸で回動可能に軸支されている。
【0019】
上記第1ストッパ35には、図5(B)に示すように上記第1ギヤアーム32の反時計回り(CCW)方向の回転と、図6(B)に示すようにこの第1ギヤアーム32の時計回り(CW)方向の回転とに係止して阻止する係止部35aが設けられている。又、上記第1ギヤアーム32の周りには、位置決め部材33a,33bが配設されており、各々図5(A)に示すようにこの第1ギヤアーム32のCW方向の回動と、図6(A)に示すようにCCW方向の回動を規制する。
【0020】
又、上記ギヤ36は支軸37aに軸着されたギヤ37に噛合され、更に、このギヤ37が支軸38aに軸着された第2太陽ギヤ38に噛合されている。
【0021】
上記第2太陽ギヤ38の下側には連結腕である第2ギヤアーム45があり、この第2太陽ギヤ38と同軸で回動可能となっている。この第2ギヤアーム45には支軸ピン45aが垂設されており、この支軸ピン45aに第2遊星ギヤ47が上記第2太陽ギヤ38に噛合した状態で軸着されている。
【0022】
又、上記第2遊星ギヤ47と上記第2ギヤアーム45との間に所定のフリクションが与えられている。そのため上記第2太陽ギヤ38が回動すると、このフリクションにより、上記第2ギヤアーム45に第2太陽ギヤ38が回動する方向の回動力が生じる。
【0023】
上記第2遊星ギヤ47の公転軌跡上には、支軸48aに軸着された第1の駆動手段であるセットギヤ48と、支軸49aに軸着されたギヤ49とが配設されている。
【0024】
上記ギヤ49は減速ギヤである段ギヤ50,50′を介して巻き戻し駆動機構としてのリワインドギヤ51に回動力を伝達する。このリワインドギヤ51には、パトローネ内のスプール軸に係合してフィルムを巻き戻すツメが突設されており(図示せず)、このリワインドギヤ51がCW方向に回転すると、パトローネ内にフィルムが巻き戻される。
【0025】
上記セットギヤ48は、鏡枠83を収納位置(図9の状態)から撮影可能位置(図10の状態)へ動かすセット・アップ動作と、撮影可能位置から収納位置へ動かすセット・ダウン動作とを行なうことの可能なギヤである。すなわち、レンズ鏡筒側のセット駆動用セットギヤを終端とするセット駆動系ギヤ列に連結されており、このセットギヤ48のCW方向の回転により鏡枠がセット・アップ動作、CCW方向の回転により鏡枠がセット・ダウン動作するように設定されている。
【0026】
又、上記第2太陽ギヤ38と干渉しない下側の位置に支軸41aが配置されており、この支軸41aには第2ストッパ41が回動可能に軸支されている。この第2ストッパ41は、図5(A)に示すように上記第2ギヤアーム45のCW方向の回動を係止して阻止する係止腕41cを有している。
【0027】
又、上記第2ギヤアーム45の周りには位置決め部材43,44が配設されており、各々図7(B)に示すように第2ギヤアーム45のCW方向の回動と、図5(B)に示すように第2ギヤアーム45のCCW方向の回動とを規制する。
【0028】
又、上記第2ストッパ41には、後述するストッパフォトインタラプタ(ストッパPI)46を遮光する遮光部41bが設けられている。
【0029】
上記第3太陽ギヤ60の下側には連結腕である第3ギヤアーム61が配設されており、この太陽ギヤ60の支軸60aと同軸で回転可能に支持されている。この第3ギヤアーム61には支軸ピン60bが垂設されており、この支軸ピン60bには一体の段ギヤである第3遊星ギヤ62とギヤ62′とが上記第3太陽ギヤ60に噛合して軸着されている。但し、第3太陽ギヤ60に噛合しているのは第3遊星ギヤ62である。
【0030】
又、上記第3遊星ギヤ62及びギヤ62′と上記第3ギヤアーム61との間に所定のフリクションが与えられている。そのため上記第3太陽ギヤ60が回動すると、このフリクションにより、上記第3ギヤアーム61には、この第3太陽ギヤ60が回転する方向の回動力が生じることになる。
【0031】
上記第3遊星ギヤ62の公転軌跡上には支軸65aに軸着された第2の駆動手段であるズームギヤ65と、フィルムを巻上げるスプールを一体に有するワインドギヤ70とが配設されている。尚、ズームギヤ65は上記ギヤ37,38の下側でこのギヤ37,38とは干渉しない位置に配設されている。
【0032】
本カメラの鏡枠83は、撮影レンズを内蔵保持し、後述するギヤ連結装置を構成するセットギヤ48と、それに噛合するギヤ列により、図9のカメラ本体に収納された位置(収納位置)Paと、図10のカメラ本体から繰り出された撮影可能位置Pbとに移動可能である。
【0033】
そして、上記撮影可能位置Pbにあるとき、その外周に設けられた鏡枠ギヤ83aを介して、後述するズーム駆動手段により鏡枠83を光軸O回りに回動せしめることによって、撮影レンズの焦点距離を切り換えることができる。上記ズーム駆動手段は、ズームギヤ65と、それらに噛合するギヤ列、及び、ギヤ連結装置とで構成される。
【0034】
上記ギヤ連結装置について説明すると、上記図9,図10の鏡枠とギヤ連結装置の斜視図に示すように、図1等に示されるズームギヤ65を支持する支軸65aには、一体で回転する第1ズーム傘歯ギヤ80が配設されている。この第1ズーム傘歯ギヤ80と噛合する位置に第2ズーム傘歯ギヤ81が配設され、この第2ズーム傘歯ギヤ81は、カメラの鏡枠83の光軸O方向に沿うように90°変更された駆動軸82に固着されている。
【0035】
そして、上記駆動軸82には一体的に回転する最終段の駆動ギヤとしてのズームロングギヤ82aが設けられている。このズームロングギヤ82aは、鏡枠83が撮影可能位置Pbに移動してきたとき、鏡枠83の鏡枠ギヤ83aと噛合する。但し、鏡枠83が収納位置Paに後退したときは、鏡枠ギヤ83aと噛合状態は解除される。
【0036】
又、ズームロングギヤ82aの歯部の噛合側先端には傾斜面82bが設けられており、鏡枠ギヤ83aの歯部の噛合側先端にも傾斜面83bが設けられている。尚、この両傾斜面82b,83bは楔面であっても良い。
【0037】
撮影可能位置Pbにある鏡枠83のワイド位置、又は、各ズーム位置への駆動を行う場合、ズームギヤ65の回転を上記ズームギヤ列に伝達し、ズームロングギヤ82aを介して鏡枠83を回動させる。ズームギヤ65の図6(B)のCW方向(図10上ではCCW方向)への回転により、鏡枠83がズーム・ダウン方向に回動する。又、ズームギヤ65が図6(A)上のCCW方向(図10上ではCW方向)へ回転されると、鏡枠83がズーム・アップ方向に回動する。
【0038】
又、鏡枠83には、後述する非接触型ズームエンコーダを構成する位置信号検出手段としてのリセットフォトリフレクタ(リセットPR)84によって、撮影可能位置Pbのワイド(広角)準備位置及びテレ(望遠)位置を検出する位置に、第1の位置出力手段としてのワイド位置検出用銀シール83cと第2の位置出力手段としてのテレ位置検出用銀シール83dとが各々貼付されている。
【0039】
更に、段ギヤである第3遊星ギヤ62とギヤ62′のうち、その大ギヤ側である第3遊星ギヤ62がズームギヤ65と噛合可能であって、小ギヤ側であるギヤ62′がワインドギヤ70と噛合可能になっている。
【0040】
上記第2太陽ギヤ38の下側にて、この第2太陽ギヤ38と干渉しない位置に支軸72aが設けられていおり、この支軸72aに第3ストッパ72が回動可能に支持されている。この第3ストッパ72には図6(A)に示すように、上記第3ギヤアーム61のCCW方向への回転を係止する係止腕72bが配設されている。
【0041】
又、上記第3ギヤアーム61の周りには位置決め部材63,64が配設されており、図6(B)に示すように第3ギヤアーム61のCW方向への回動と、図7(A)に示すように第3ギヤアーム61のCCW方向への回動とを規制する。
【0042】
上記第1ストッパ35は上記支軸36aを中心に回動可能であり、後述する電磁石40の可動鉄心40aに係合する凸ピン35bが垂設されている。又、この第1ストッパ35の近傍にプランジャ型電磁石40が配置されている。
【0043】
この電磁石40には、通電すると図5(A)での左方向へ吸引される可動鉄心40aと、この可動鉄心40aを同図の右方向へ付勢する圧縮バネ40bとが設けられている。可動鉄心40aは、電磁石40が通電していないとき、図5(A)の右方向へ上記圧縮バネ40bの付勢力により移動されており、図示しいな位置決めピンにより、図5(A)に示す位置に当て付いて位置が規制されている。尚、この圧縮バネ40bの付勢力は、可動鉄心40aに発生する吸引力よりも弱く設定されており、電磁石40に通電すると、可動鉄心40aが圧縮ばね40bの付勢力に抗して、図5(A)での左方向へ吸引される(図8(A)参照)。
【0044】
上記電磁石40の可動鉄心40aの先端に切欠部が形成されており、この切欠き部に上記第1ストッパ35の凸ピン35bが嵌入している。電磁石40の可動鉄心40aが、図5(A)の左方向へ吸引されると、凸ピン35を介して第1ストッパ35が、同図のCCW方向へ回動する。そして、電磁石40に対する通電が遮断されると、第1ストッパ35は、圧縮バネ40bの付勢力で移動する可動鉄心40aに追従して、同図のCW方向へ回動する。又、上記第1ストッパ35の係止部35aの反対端に、腕部35cが設けられている。尚、この腕部35cは、上記ギヤ37の下側に配設されて、ギヤ37との干渉が回避されている。
【0045】
上記第2ストッパ41は、上記支軸41aを中心に回動可能となっており、ギヤ部41fが設けられており、右端部に腕部41eが設けられ、更に、係止腕41cの先端に凸部41dが設けられている。
【0046】
又、上記第2ストッパ41の近傍に、本体(図示せず)からピン42aが垂設されており、このピン42aにトーションバネ42が挿入されている。このトーションバネ42の一端が上記位置決め部材43に掛止され、他端が上記第2ストッパ41の一端に掛止されて、このストッパ41をCCW方向へ付勢している。尚、第2ストッパ41は、上記ギヤ37,38の下側に配設されており、各ギヤ37,38との干渉が回避されている。
【0047】
上記第3ストッパ72は、上記支軸72aを中心に回動可能となっており、中央部分にギヤ部72cが設けられ、又、右端部に係止腕72bが配設され、更に、左端部に腕部72dが配設されている。
【0048】
上部第3ストッパ72の近傍に、本体(図示せず)から位置決めピン73が垂設されており、この第3ストッパ72のCW方向の回動が規制している。又、第3ストッパ72は、上記ギヤ37,38の下側に配設されて、各ギヤ37,38との干渉が回避されている。
【0049】
上記第2ストッパ41のギヤ部41fと第3ストッパ72のギヤ部72cとは互いに噛合されており、この第2ストッパ41がCW方向へ回動すると、第3ストッパ72がCCW方向へ回動する。この第2ストッパ41は上記トーションバネ42によりCCW方向へ付勢されているが、上記第3ストッパ72が上記位置決めピン73に当て付いているため、図5(A)に示す位置に保持される。
【0050】
又、上記第2ストッパ41の腕部41eと上記第1ストッパ35の腕部35cとは、回動方向で若干の隙間があり、高さ方向は、同位置に配置されている。
【0051】
上記電磁石40が通電され、可動鉄心40aが図の左方向へ吸引されると、上記第1ストッパ35はCCW方向へ回転する。その際、この第1ストッパ35の係止部35aは、上記第1ギヤアーム32の回動軌跡外、すなわち、第1ギヤアーム32が回動しても凸部32bが当接しない位置まで回動する。
【0052】
又、この第1ストッパ35の腕部35cは、第1ストッパ35がCCW方向へ回動する際、上記第2ストッパ41の腕部41eを、上記トーションバネ42の付勢力に抗して押圧しながら回転するため、この第2ストッパ41はCW方向へ回転し、これにより上記第3ストッパ72をCCW方向へ回動させる。
【0053】
このとき、第2ストッパ41の係止腕41cは、上記第2ギヤアーム45の回転を係止する凸部45bの回動軌跡外の位置、すなわち、第2ギヤアーム45の凸部45bが回動しても当接しない位置まで回動する。又、第3ストッパ72の係止腕72bは、上記第3ギヤアーム61の回動を係止するための凸部61bの回動軌跡外まで回動する(図8(A)参照)。
【0054】
又、この電磁石40に対する通電が遮断されると、上記可動鉄心40aは上記圧縮バネ40bの付勢力で押し戻され、これによりこの可動鉄心40aが位置決めピンに当て付く位置まで突出し、第1ストッパ35をCW方向へ回動させる。
【0055】
その動作に伴い、上記第2ストッパ41と第3ストッパ72とは、トーションバネ42の付勢力により各々CCW方向とCW方向へ、この第3ストッパ72の腕部72dが位置決めピン73に当て付くまで回動する(図5(A)参照)。尚、第3ストッパ72の係止腕72bは、第2ストッパ41の腕部41eより上側にあり、スラスト方向で若干の隙間を有している。
【0056】
上記駆動装置において、リワインドギヤ51がCW方向へ回転した場合は、パトローネ内にフィルムを巻き戻す動作が行われる。又、ワインドギヤ70がCW方向へ回転するとフィルムの巻き上げが行われる。又、セットギヤ48がCW方向へ回転した場合は、鏡枠83を図9の収納位置Paから図10の撮影可能位置Pbに繰り出すセット・アップ動作が行われる。そのとき、鏡枠83の鏡枠ギヤ83aとズームロングギヤ82aは噛合状態になる。
【0057】
セットギヤ48がCCW方向へ回転した場合は、鏡枠83を図9の収納位置Paに繰り込むセット・ダウン動作が行われる。この状態では、鏡枠83の鏡枠ギヤ83aとズームロングギヤ82aとの噛合が解除される。
【0058】
図10に示す撮影可能状態で、前述したようにズームギヤ65がCW方向(図6(B)上)へ回転すると、鏡枠83のズーム・ダウン動作が行われる。一方、ズームギヤ65がCCW方向(図6(A)上)へ回転すると、鏡枠83のズーム・アップ動作が行われる。
【0059】
セット・アップ動作が実行されると、鏡枠83が、図9に示す収納位置Paから、図10に示す撮影可能位置Pbへ移動し、鏡枠83に貼付されているワイド位置検出用銀シール83cの位置も移動し、セット・アップ動作が完了するとワイド位置検出用銀シール83cは、リセットPR84の真下に位置し、リセットPR84の出力信号はOFFからONに変化する。
【0060】
又、セット・ダウン動作が実行されると、鏡枠83が、図10に示す撮影可能位置Pbから、図9に示す収納位置Paに移動し、鏡枠83の鏡枠ギヤ83aとズームロングギヤ82aとの噛合が外れ、ワイド位置検出用銀シール83cも移動し、リセットPR84の出力信号がONからOFFに変化する。
【0061】
上述したようにセット・アップ動作、或いは、セット・ダウン動作は、第1の駆動手段を構成するギヤ36,ギヤ37,第2太陽ギヤ38,第2遊星ギヤ47,第2ギヤアーム45,セットギヤ48のギヤ駆動系によりその駆動力を伝達して行われる。
【0062】
又、ズーム・ダウン動作、或いはズーム・アップ動作は、第2の動作手段を構成する第3太陽ギヤ60,第3遊星ギヤ62,第3ギヤアーム61,ズームギヤ65のギヤ駆動系によりその駆動力を伝達して行われる。
【0063】
ところで、図9、図10に示すように、鏡枠83の外周は反射率の高い色の塗装が施された鏡枠塗装部83eと塗装が施されておらず反射率の低い未塗装部83fとを有している。鏡枠塗装部83eは鏡枠83が撮影可能位置Pbまで繰り出されたとき、カメラ外装部85(図11(A)参照)から露出する部位で、先端から距離Aの範囲で塗装が施されている。又、未塗装部83fはカメラ外装部85に内在する部位である。
【0064】
更に、ワイド位置検出用銀シール83cとテレ位置検出用銀シール83dとは未塗装部83fに貼付されており、図11(A)、図12に示すように、鏡枠塗装部83eと未塗装部83fとの境界からワイド位置検出用銀シール83cの端縁までは幅Bを有し、又、テレ位置検出用銀シール83dはワイド位置検出用銀シール83cに対し、幅Dを開けて配設されている。これらの幅B,Dは、リセットPR84にて検知される領域であり、以後、信号幅B,Dと称する。
【0065】
鏡枠83を収納位置Paから撮影可能位置Pbのテレ位置まで移動させると、リセットPR84の出力信号は、図12に示すような出力特性を示す。
【0066】
信号幅Aは、鏡枠塗装部83eであり、より正確には、鏡枠83を収納した状態におけるリセットPR84の検知位置から鏡枠塗装部83eの終了端までの距離であり、鏡枠塗装部83eに反射率の高い色の塗装が施されているため、リセットPR84の出力信号はON(L)となる。
【0067】
信号幅Bは、未塗装部83fであり、反射率が低いため、リセットPR83の出力信号はOFF(H)となる。
【0068】
信号幅Cは、ワイド位置検出用銀シール83cが貼付されている領域であり、反射率が高いため、リセットPR84の出力信号はON(L)となる。
【0069】
信号幅Dは、ワイド位置検出用銀シール83cとテレ位置検出用銀シール83dとの間の未塗装部83fであり、反射率が低いため、リセットPR84の出力信号はOFF(H)となる。
【0070】
信号幅Eは、テレ位置検出用銀シール83dが貼付されている領域であるため、反射率が高く、リセットPR84の出力信号はON(L)となる。
【0071】
図11(B)に、鏡枠83の鏡枠塗装部83eに対して塗装を施す方法の一例を示す。塗装に際しては、先ず、未塗装部83fの幅に相当する高さを有すると共に、鏡枠83の外周に対してややタイトに装着可能な内径を有するハット型のカバー121を、図の一点鎖線で示すように、鏡枠83の先端側から装着し、その下端面を鏡枠ギヤ83aに掛止し、未塗装部83fをマスキングする。次いで、カバー121から露呈されている鏡枠塗装部83e(ハッチングで示す部位)に対し、スプレー等を用いて塗装を施す。
【0072】
塗装に際し、カバー121を用いて未塗装部83fをマスキングすることで鏡枠83の鏡枠塗装部83eに対して簡単に塗装を施すことができる。
【0073】
又、図13に本発明が適用されるズームカメラのブロック図を示す。CPU101はズームカメラ全体の動作を制御するマイクロコンピュータであり、ズームカメラのシーケンス制御、オートフォーカス/オートイクスポージャー(以下「AF/AE」と略す)演算、AD変換、LCD、LED制御、及びスイッチ制御を行なう機能を有する。
【0074】
LCDパネル102はフィルムの駒数、カメラのモード、時間、バッテリチェックの結果等をそれぞれ表示する液晶表示板である。
【0075】
スイッチ操作部103は、レリーズ釦を半押ししたときに作動し、オートフォーカス(AE)、オートイクスポージャー(AE)をロックする1段目スイッチ1Rと、レリーズ釦を全押ししたときに作動するシャッタレリーズ用2段目スイッチ2Rと、ズーム・アップ用スイッチZUPと、ズーム・ダウン用スイッチZDNと、カメラのストロボの発光状態を変更するためのフラッシュスイッチと、リモコン及びセルフタイマ機能を使用できるようにするセルフスイッチと、デートの表示を切り換えるためのモードスイッチ、デートの時間修正を行うためのセットスイッチと、カメラの電源のON/OFFを切り換えるパワースイッチと、撮影中の巻き戻しを行う強制巻き戻し用スイッチ(RWSW)と、裏蓋を閉めたことを検知して空送りを行う裏蓋開閉スイッチ(BKSW)等のスイッチ類で構成されている。
【0076】
AF測距用IC104は、CPU101からの制御信号に基づき被写体までの距離を求め、そのデータをシリアルデータバスを通じてCPU101へ転送する。
【0077】
EEPROM105は、電気的に消去可能なROMであり、フィルムの駒数、ズームPRが変化したときの位置パルス、ストロボの充電電圧情報、バッテリチェック情報等の各種調整値が記憶されている。
【0078】
ストロボユニット106は、上記CPU101から充電信号が与えられると充電を開始し、充電電圧がCPU101へ逐次送られる。CPU101では、充電電圧をAD変換した後、EEPROM105に記憶されている充電電圧情報と比較し、充電完了か否かをチェックする。
【0079】
LED表示部107は、ストロボ発光警告、AFロック等を撮影者に知らせる表示部である。インターフェース用IC109は、LEDドライブ回路、測光素子(SPD)108からの出力信号に基づいて測光を行う回路、モータドライブ回路、基準電圧回路等で構成されている。
【0080】
モータ駆動用IC110には、上記CPU101から出力されるモータ駆動信号が、上記インターフェース用IC109内で1度デコードされた後、入力される。このモータ駆動用IC110は、CPU101からの出力信号により、W/Zモータ20、レンズ駆動(LD)モータ111、セクタを開閉させるシャッタプランジャ112、W/Zモータ20の駆動を巻き上げとズームを切り換える切り換えプランジャ40の何れかのアクチュエータが選択的に駆動される。
【0081】
上記LDモータ111の近傍には、このLDモータ111の回動に連動して出力信号を生成するフォトインタラプタ114が設けられている。このフォトインタラプタ114からの出力信号は上記インターフェース用IC109を通して上記CPU101に入力され、CPU101では、この入力信号に基づいてLDモータ111の制御を行う。
【0082】
シャッタ用フォトインタラプタ(AEPI)115はシャッタプランジャ112への通電によってセクタ開閉に同期した信号を出力する。
【0083】
クラッチPI34は前述の第1ギヤアーム32がセット・アップ/ダウン、又はフィルム巻き戻し可能な位置にある場合は、透光状態になりON信号を出力し、ズーム・アップ/ダウン、又はフィルム巻き上げ可能な位置にある場合は遮光され、OFF信号を出力する。
【0084】
ストッパPI46は、前述したモータの駆動力が第1〜3のストッパ35,41,72の全てが落ちているとき、透光状態となりON信号を出力し、又第1〜3のストッパ35,41,72の何れかが上がっているとき遮光状態となりOFF信号を出力する。
【0085】
W/Zモータ20の近傍には、このW/Zモータ20の回動に連動して出力信号を発生する、パルス発生手段としてのモータフォトインタラプタ(モータPI)113が設けられており、この駆動力が給送側に伝達されている場合は、モータPI113とフィルムの移動量に応じて信号を出力するフィルム移動量検出用フォトリフレクタ(WPR1)16によってW/Zモータ20を制御する。W/Zモータ20は正転方向へ回動させるとセット・アップ動作或いはズーム・アップ動作を行い、逆転方向へ回動させるとセット・ダウン動作或いはズーム・ダウン動作を行う。
【0086】
W/Zモータ20の駆動力がズーム側に伝達されている場合は、上述したように、モータPI113及びリセットPR84の出力信号に基づいてCPU101により、W/Zモータ20の駆動力が制御される。又、フィルムのDXコード120は、露出値を決めるための演算値として、CPU101に直接読み込まれる。
【0087】
図14〜図16に、CPU101で処理されるズームカメラに電源を投入したときのパワーONリセットのサブルーチンを示す。カメラに電池を投入すると、CPU101にリセットがかかりカメラの動作が開始される。
【0088】
すると、先ず、ステップS101で、CPU101内の各ポート、RAMの初期設定が行なわれ、続くステップS102でカメラ内のバッテリ電圧をチェックする。そして、バッテリ電圧が不十分な場合は、LCDパネル102に電池なしの状態を所定時間表示した後、カメラの動作を禁止させる。
【0089】
一方、バッテリ電圧が十分な場合は、ステップS103へ進み、EEPROM105に格納されているデータを読み出し、CPU101のRAMに展開し、ステップS104へ進む。ステップS104では、カメラのメカ状態を初期化するため、W/Zモータ20の駆動力をズーム側に切り換え、鏡枠83を収納位置まで後退させる。尚、ステップS104で処理されるメカイニシャライズについては、図17、図18に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0090】
その後、ステップS105へ進み、パワースイッチの状態をチェックし、パワースイッチがOFFのときはステップS109へジャンプする。又、パワースイッチがONのときは、ステップS106へ進み、LCDパネル102をONさせ、このLCDパネル102に駒数やモードの状態等、必要な情報を表示させた後、ステップS107へ進む。
【0091】
ステップS107では、鏡枠83を収納位置から撮影可能なワイド位置へ移動させる処理を実行する。尚、このステップS107で処理される駆動制御については、図19〜図21に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0092】
次いで、ステップS108へ進み、ストロボの充電状態を調べ、充電が完了していないときはストロボを充電させる。
【0093】
その後、ステップS105或いはS108からステップS109へ進むと、各スイッチの状態を読み込み、ステップS110以下で、読み込んだ各スイッチの状態に応じてカメラを動作させる。
【0094】
先ず、ステップS110では、パワースイッチの状態を調べ、パワースイッチがOFFのときはカメラがキーロック状態であるため、ステップS117へジャンプする。一方、パワースイッチがONのときは、ステップS111へ進み、レリーズ釦が押されたか否かをチェックする。そして、1段目スイッチ1Rと2段目スイッチ2RとがONされているときは、ステップS112へ分岐して、レリーズ動作を実行し、終了後、ステップS109へ戻る。
【0095】
又、レリーズ釦の各スイッチ1R,2RがOFFのときは、ステップS113へ進み、ズーム・アップ用スイッチZUP或いはズーム・ダウン用スイッチZDNが押されたか否かをチェックする。各スイッチZUP,ZDNの何れかが操作されたときは、ステップS114へ分岐し、マニュアルズーム動作を行い、終了後、ステップS109へ戻る。
【0096】
又、両スイッチZUP,ZDNの何れも操作されていないときは、ステップS115へ進み、フラッシュスイッチ或いはモードスイッチが押されたか否かをチェックする。そして、両スイッチの何れかが押されたときは、ステップS116へ分岐し、操作されたスイッチに応じてカメラのモードを切り換え、ステップS109へ戻る。又、両スイッチの何れも操作されていないときは、ステップS117へ進む。
【0097】
ステップS110或いはS115からステップS117へ進むと、リワインドスイッチが押されたか否かをチェックし、リワインドスイッチが押されたときは、ステップS118へ分岐し、フィルムの巻き戻し動作を行い、終了後、ステップS109へ戻る。
【0098】
又、リワインドスイッチが操作されていないときは、ステップS119へ進み、裏蓋開閉スイッチの動作が変化したか否かをチェックし、裏蓋開閉スイッチの動作に変化があったときは、ステップS120へ分岐し、裏蓋開か否かを調べ、裏蓋開を検出したときは、ステップS121へ進み、裏蓋開時の処理を実行し、終了後、ステップS109へ戻る。一方、裏蓋閉を検出したときは、ステップS122へ進み、空送り動作を実行し、終了後、ステップS109へ戻る。
【0099】
又、ステップS119で、裏蓋開閉スイッチの動作に変化がないと判断したときは、ステップS123へ進み、パワースイッチがOFFされたか否かをチェックし、パワースイッチがOFFのときは、ステップS124へ分岐し、鏡枠83の収納処理を実行し、終了後、ステップS126へジャンプする。尚、ステップS124で実行される鏡枠83の格納処理は、図17、図18に示すフローチャートを用いて詳述する。
【0100】
一方、パワースイッチがONのときは、ステップS125へ進み、各スイッチが操作されたときからの経過時間を計時し、所定時間が経過してもカメラの操作が行われないときは、ステップS126へ進む。又、各スイッチが操作されたときからの経過時間が所定時間内のときは、ステップS109へ戻り、上述した処理を繰り返す。
【0101】
そして、ステップS126へ進むと、LCDパネル102の表示をOFFし、続くステップS127でCPU101をストップ状態とし、パワースイッチ、リワインドスイッチ、裏蓋開閉スイッチの割り込みのみを許可する。そして、パワースイッチ、リワインドスイッチ、或いは裏蓋開閉スイッチに変化があったとき、ストップ状態から抜けだし、ステップS102よりカメラの動作を再開させる。
【0102】
又、上述した図14のステップS104で実行されるメカイニシャライズ処理、或いは、図16のステップS124で実行される鏡枠83の収納処理は、図17、図18に示すサブルーチンに従って行なわれる。
【0103】
このサブルーチンでは、先ず、ステップS130で、鏡枠83が収納位置にある否かをチェックし、鏡枠83が収納位置にあるときは、以降の処理を行う必要がないのでルーチンを終了する。一方、鏡枠83が収納位置に無いときは、ステップS131へ進み、ギヤ駆動系を、ズーム・アップ/ダウン可能なズームギヤ65側に切換えた後、ステップS132へ進む。
【0104】
ステップS132では、ズーム・ダウン動作を実行するため、モータPI113及びリセットPR84の読み込み設定、ズームパルスのカウント値の目標値であるズーム・ダウン目標駆動パルス数の設定、モータ駆動電圧の設定等の初期設定を行い、ステップS133へ進む。
【0105】
ステップS133では、W/Zモータ20を逆転方向へ駆動させて、ズーム・ダウン動作を行い、ステップS134へ進む。
【0106】
ステップS134では、W/Zモータ20のモータ駆動に応じたパルス数を発生するモータPI113のパルス出力を検出して、ズームパルスをカウントダウンし、ステップS135へ進む。
【0107】
ステップS135では、リセットPR84の信号状態をチェックし、リセットPR84の出力信号が変化したとき、現在のズームパルスのカウント値をEEPROM105に設定されている所定のパルス数に書き換える。
【0108】
次いで、ステップS136へ進み、モータPI113のパルス出力から、W/Zモータ20のロックによる当て付き状態をチェックし、或いはズームパルスのカウント値とズーム・ダウン目標駆動パルス数とを比較して、カウント値がズーム・ダウン目標駆動パルス数まで減算された否かをチェックする。そして、未だ、モータPI113のパルス出力が停止しておらず当て付きが検出されていない、或いはズームパルスのカウント値が目標パルス数まで減算されていないときは、ステップS133へ戻り、上述したステップを繰り返す。
【0109】
その後、モータPI113のパルス出力の停止により当て付きが検出され、或いはズームパルスのカウント値がズーム・ダウン目標駆動パルス数まで減算されたとき、ステップS137へ進み、W/Zモータ20を停止させ、ステップS138へ進む。
【0110】
ステップS138では、上記ステップS135で検出したリセットPRの出力信号をチェックする。リセットPR84の出力信号がON(L)であれば、リセットPR84にワイド位置検出用銀シール83cが対峙しており、セット・ダウン動作が可能な位置であると判断し、ステップS140へ進む。一方、リセットPR84の出力信号がOFF(H)のときは、ズーム・ダウン動作中に鏡枠83が停止したと判断し、ステップS139へ分岐し、ダメージとしてカメラ動作をロックさせ、ルーチンを抜ける。
【0111】
そして、ステップS140へ進むと、セット・ダウン動作を行うためギヤ駆動系を、ズームギヤ65から、セット・アップ/ダウン可能なセットギヤ48側に切り換え、ステップS141へ進む。
【0112】
ステップS141では、セット・ダウン動作を行うために、ズームパルスのカウント値の目標値であるセット・ダウン目標駆動パルス数の設定、モータPI113及びリセットPR84の読み込み設定、駆動電圧設定等の初期設定を行い、ステップS142へ進み、ステップS141で初期設定した、所定の駆動電圧でW/Zモータ20を逆転方向へ駆動させ、セット・ダウン動作を行う。
【0113】
次いで、ステップS143へ進み、モータ駆動に応じて出力されるモータPI113のパルス出力をカウントして、ズームパルスのカウント値をカウントダウンする。
【0114】
パルス出力をカウントして、ズームパルスのカウント値をカウントダウンする。
その後、ステップS144へ進み、リセットPR84の出力信号を検出する。尚、ここでは鏡枠83の鏡枠塗装部83eにキズ等が存在している場合、誤信号が出力されてしまうため、ズームパルスのリフレッシュは行わない。
【0115】
次いで、ステップS145へ進み、W/Zモータ20のロックによりモータPI113のパルス出力が停止する当て付きを検出したか否か、或いは、ズームパルスがステップS141で初期設定したセット・ダウン目標駆動パルス数まで減算されたか否かをチェックする。そして、モータPI113からのパルス出力が停止されておらず、未だ、当て付きが検出されない、或いは、ズームパルスのカウント値がセット・ダウン目標駆動パルス数まで減算されていないときは、ステップS142へ戻り、上述したステップを繰り返す。
【0116】
そして、W/Zモータ20のロックにより、モータPI113のパルス出力が停止する当て付きが検出され、或いはズームパルスのカウント値がセット・ダウン目標駆動パルス数まで減算されたとき、ステップS146へ進み、W/Zモータ20を停止させ、セット・ダウン動作を終了し、ステップS147へ進む。
【0117】
ステップS147へ進むと、ズームパルスのカウント値からセット・ダウン動作時の実駆動パルス数をチェックする。ズームパルスの残存カウント値が所定値以下の場合、収納可能位置まで鏡枠83がセット・ダウン動作したと判断し、ステップS148へ進み、セット・アップフル電圧駆動許可フラグをセット(許可)する。
【0118】
一方、セット・ダウン動作で、ズームパルスの残存カウント値が所定値以上のときは、セット・ダウン途中でユーザーが鏡枠83を手で押さえて止めてしまった等の原因で、鏡枠83が完全に収納位置までセット・ダウンできなかったと判断し、ステップS149へ分岐し、セット・アップフル電圧駆動許可フラグをクリア(禁止)する。すなわち、このような状態のまま、次のセット・アップ動作時に、W/Zモータ20を、第1の駆動電圧であるフル電圧で駆動させてしまうと、鏡枠83を構造体の端面に高スピードでぶつけてしまい、損傷を与えてしまう可能性があるため、セット・アップフル電圧駆動許可フラグをクリア(禁止)し、次のセット・アップ動作開始時におけるフル電圧での駆動を禁止し、代えて、第2の駆動電圧である低電圧でW/Zモータ20を駆動させる。
【0119】
次いで、ステップS148或いはS149からステップS150へ進み、鏡枠83が収納位置にあることを示す収納状態フラグをセットし、続くステップS151で、ステップS150で設定した収納状態フラグの値、ステップS148或いはステップS149で設定したセット・アップフル電圧駆動許可フラグの値をEEPROM105に書きこみ、ルーチンを終了する。
【0120】
又、上述した図14のステップS107で実行される収納位置からワイド端位置までの駆動制御処理は、図19〜図21に示すサブルーチンに従って行なわれる。
【0121】
このサブルーチンでは、先ず、ステップS160で、セット・アップ動作を行うためギヤ駆動系を、セット・アップ/ダウン可能なセットギヤ48側へ切り換える。
【0122】
次いで、ステップS161へ進み、EEPROM105に記憶されているセット・アップフル電圧駆動許可フラグの値を読み込み、フル電圧駆動が許可されているか否かをチェックする。そして、フル電圧駆動が許可(フラグ=セット)されている場合は、ステップS163へジャンプする。一方、フル電圧駆動が禁止(フラグ=クリア)されている場合は、ステップS162へ進む。
【0123】
フル電圧駆動が禁止されていると判定されて、ステップS162へ進むと、この状態では、未だ、鏡枠83が収納可能位置まで後退しておらず、セット・ダウンが完了していないため、セット・アップ動作を開始する前に、モータPI113のパルス出力が停止する当て付きが検出されるまで、モータ駆動電圧をフル電圧よりも低い第2の駆動電圧である低電圧で設定し、セット・ダウン動作を低速で行い、当て付きが検出されたとき、ステップS163へ進む。尚、このときの鏡枠83の停止位置は特定できないため、セット・ダウンが完了したか否かは当て付きの検出のみによって判定する。
【0124】
ステップS161或いはステップS162からステップS163へ進むと、セット・アップ動作を行うために、ズームパルスのカウント値の目標値としての第1の設定値であるセット・アップ目標駆動パルス数を鏡枠83の収納位置から鏡枠塗装部83eが終了するまでの信号幅Aに相当するパルス数で設定し、セット・アップ時の駆動パルス数リミッタを設定し、更に、モータPI113、リセットPR84の読み込み設定、駆動電圧設定等の初期設定を行う。
【0125】
続いて、ステップS164へ進み、EEPROM105に記憶されているセット・アップフル電圧駆動許可フラグの値を再度参照する。そして、フル電圧駆動が許可(フラグ=セット)されている場合は、ステップS165へ進み、ブル電圧駆動が禁止(フラグ=クリア)されている場合は、ステップS166へ分岐する。
【0126】
ステップS165ではモータ駆動電圧をフル電圧に設定する。又、ステップS166では、モータ駆動電圧を、ステップS165で設定した電圧よりも低い駆動電圧に設定する。
【0127】
次いで、ステップS167へ進み、ステップS165或いはS166で設定した駆動電圧で、W/Zモータ20を正転方向へ駆動させ、セット・アップ動作を行う。
【0128】
その後、ステップS168へ進み、セット・アップ動作途中で、W/Zモータ20のロックにより、モータPI113のパルス出力が停止する当て付きが検出されたか否かをチェックする。そして、当て付きが検出されたときは、ステップS169へ分岐し、ダメージとして処理する。
【0129】
一方、当て付きが検出されないときは、ステップS170へ進み、モータPI113のパルス出力をカウントして、ズームパルスのカウント値をカウントアップする。そして、ステップS171で、ズームパルスのカウント値とセット・アップ目標駆動パルス数とを比較し、W/Zモータ20が鏡枠83を、鏡枠塗装部83eと未塗装部83fとの境界まで移動させたか否かをチェックする。そして、未だ、ズームパルスのカウント値がセット・アップ目標駆動パルス数に達していないときは、ステップS167へ戻り、W/Zモータ20の駆動を継続させる。
【0130】
そして、ズームパルスのカウント値がセット・アップ目標駆動パルス数に達したときは、鏡枠83が信号幅A分だけ駆動し、メカ端近くまで駆動しているため、ステップS172へ進み、当て付き用駆動電圧を設定し、ステップS173へ進み、この当て付き用駆動電圧でW/Zモータ20を駆動させる。
【0131】
次いで、ステップS174へ進み、リセットPR84の出力信号を検出し、又、ステップS175で、モータPI113のパルス出力をカウントして、ズームパルスのカウント値をカウントアップする。
【0132】
その後、ステップS176へ進み、モータPI113のパルス出力を読み込み、鏡枠83が撮影可能位置まで駆動されて、W/Zモータ20のロックにより、モータPI113のパルス出力が停止する、当て付きが検出されたか否かをチェックする。そして、モータPI113からパルス出力が継続しているときは、ステップS173へ戻り、W/Zモータ20の駆動を継続させる。又、モータPI113からのパルス出力が停止する当て付きが検出されたときは、ステップS177へ進み、上記ステップS174で検出したリセットPR84の出力信号に基づき、リセットPR84がワイド位置検出用銀シール83c上に対設しているか否かをチェックする。
【0133】
リセットPR84の出力信号がOFF(H)のときは、ギヤの干渉や異常使用で、鏡枠83が、実際にはワイド位置検出用銀シール83cの位置まで繰り出されておらず、リセットPR84上には未塗装部83fが臨まされた状態で停止していると判断し、ステップS178へ分岐し、ダメージとして処理する。
【0134】
一方、リセットPR84の出力信号がON(L)のときは、鏡枠83がワイド位置検出用銀シール83cの位置まで繰り出されたと判断し、ステップS179へ進み、W/Zモータ20の駆動を停止させ、ステップS180へ進む。
【0135】
ステップS180では、鏡枠83をズーム・アップさせるため、ギヤ駆動系を、セットギヤ48からズーム・アップ/ダウン可能なズームギヤ65側に切換える。
【0136】
そして、ステップS181へ進み、ズーム・アップ動作を行うために、ズームパルスのカウント値を一端クリアし、又、ズームパルスのカウント値の目標値としての第2の設定値であるズーム・アップ目標駆動パルス数を鏡枠83がワイド端位置までの駆動に要するパルス数で設定し、設計値より求めた所定のワイド位置検出用銀シール83c上の信号幅C(図12参照)に相当するチェックパルス数を設定し、更にズーム・アップのための駆動電圧設定、モータPI113及びリセットPR84の読み込み設定等の初期設定を行なう。
【0137】
次いで、ステップS182へ進み、W/Zモータ20を正転方向へ駆動させて、ズーム・アップ動作を行い、ステップS183へ進み、モータPI113のパルス出力をカウントして、ズームパルスのカウント値をカウントアップする。
【0138】
次いで、ステップS184へ進み、リセットPR84の状態をチェックする。そして、リセットPR84の出力がON(L)状態からOFF(H)状態に変化したとき、後述するワイド位置検出用銀シール83cの信号幅Cを測定するために信号変化時のズームパルスのカウント値を保管し、更に現在のズームパルスのカウント値をEEPROM105に記憶されている所定の値に補正する。
【0139】
次いで、ステップS185へ進み、ワイド端位置まで駆動する前に、W/Zモータ20が停止したか否かを、当て付きが検出されたか否かでチェックする。そして、当て付きが検出されたときはW/Zモータ20がワイド端位置に到達する前に停止してしまったと判断し、ステップS186へ分岐し、ダメージとして処理する。
【0140】
一方、当て付きが検出されないときは、ステップS187へ進み、ワイド端位置まで駆動したか否かを、ズーム・アップ動作開始からのズームパルスのカウント値がズーム・アップ目標駆動パルス数に達したか否かでチェックする。そして、ズームパルスのカウント値がズーム・アップ目標駆動パルス数に達していないときは、鏡枠83がワイド端位置まで駆動していないと判断し、ステップS182へ戻り、W/Zモータ20の駆動を継続させる。
【0141】
一方、ズームパルスのカウント値がズーム・アップ目標駆動パルス数に達したとき、鏡枠83がワイド端位置まで駆動したと判断し、ステップS188へ進み、ステップS184で保管した信号変化時のズームパルスのカウント値と、ワイド位置検出用銀シール83c上の信号幅Cに相当するチェックパルス数とを比較する。そして、その比較値が所定領域から外れているときは、セット・アップ動作時にW/Zモータ20が空転し、鏡枠83が鏡枠塗装部83eの位置で停止してしまい、この鏡枠塗装部83eに形成されたキズ等により、リセットPR84の出力信号がチャタリングを起こし、鏡枠83が実際にはワイド端位置まで繰り出されてないと判断し、ステップS189へ分岐し、ダメージとして処理する。
【0142】
一方、信号変化時のズームパルスのカウント値とチェックパルス数との比較値が所定領域内のときは、リセットPR84がワイド位置検出用銀シール83cの位置を正しく検出しており、鏡枠83がワイド端位置まで正確に移動したと判断し、ステップS190へ進み、W/Zモータ20の駆動を停止させて、ルーチンを終了する。
【0143】
このように本実施の形態によれば、セット・ダウン途中でユーザーが鏡枠83を手で押さえて止めてしまった等の原因で、鏡枠83を完全に収納位置までセット・ダウンさせる前に停止したときは、次のセット・アップ動作時に、セット・ダウン動作を行ない鏡枠83を収納位置へ、一旦、移動させるが、このときの鏡枠83の停止位置が特定できないため当て付きの検出によってのみセット・ダウンの完了を判断することになるが、このときのW/Zモータ20を駆動させる電圧を、通常のフル電圧よりも低い電圧で設定したので、当て付きの際の衝撃荷重を減少することができ、損傷を未然に防止することができる。
【0144】
又、セット・アップ動作時、ズームパルスのカウント値が、鏡枠83の収納位置から鏡枠塗装部83eが終了するまでの信号幅Aに相当するズーム・アップ目標駆動パルス数に到達するまで、リセットPR84の出力信号を読込むことなく、鏡枠83を駆動させるようにしたので、鏡枠83の鏡枠塗装部83eにキズや塗装のむら、はがれ等が存在していても、ズーム位置を誤認識することなく、鏡枠を撮影可能なワイド位置側へ繰り出させることができる。
【0145】
そして、その後のズーム・アップ動作において、ワイド端位置に達するまでの間にリセットPR84の出力信号を検出し、鏡枠83がワイド端位置に達したとき、出力信号がON(L)からOFF(H)に変化したときのパルス数と、ワイド位置検出用銀シール83cの信号幅Cに相当するチェックパルス数とを比較し、その比較値に基づいてズームの絶対位置を検出するようにしたので、鏡枠83を撮影可能な位置まで正確に繰り出させることができ、高い信頼性を得ることが出来る。
【0146】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、鏡枠の塗装部と第1、第2の位置出力手段との間に反射率の低い部位を設けたことで、鏡枠を収納位置から撮影可能位置まで駆動する際には、鏡枠の反射率の低い部位を検出することで正確に撮影可能位置まで制御を行ない、撮影可能位置では、鏡枠の反射率の低い部位で、第1、第2の位置出力手段を位置信号検出手段により検出することで鏡枠の駆動を制御するようにしたので、低コストで、しかも信頼性の高い制御を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ギヤ連結装置を内蔵するカメラの駆動装置の構成及び1つの駆動状態を示す拡大斜視図
【図2】カメラの駆動装置の1つの駆動状態を示す拡大斜視図
【図3】カメラの駆動装置の他の1つの駆動状態を示す拡大斜視図
【図4】カメラの駆動装置の他の1つの駆動状態を示す拡大斜視図
【図5】カメラの駆動装置の動作状態を示す図であって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面図
【図6】カメラの駆動装置の動作状態を示す図であって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面図
【図7】カメラの駆動装置の動作状態を示す図であって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面図
【図8】カメラの駆動装置の動作状態を示す図であって、(A)、(B)はそれぞれある動作状態の平面図
【図9】鏡枠が収納位置にあるときのカメラのギヤ連結装置の構成を示す斜視図
【図10】撮影可能位置にあるときのカメラのギヤ連結装置の構成を示す斜視図
【図11】 (A)撮影可能位置にある鏡枠の説明図、(B)鏡枠の塗装部に塗装を施す際の説明図
【図12】カメラに設けたリセットフォトリフレクタの出力を示す説明図
【図13】ズームカメラのブロック図
【図14】ズームカメラに電源を投入したときのパワーONリセットのサブルーチンを示すフローチャート(その1)
【図15】ズームカメラに電源を投入したときのパワーONリセットのサブルーチンを示すフローチャート(その2)
【図16】ズームカメラに電源を投入したときのパワーONリセットのサブルーチンを示すフローチャート(その3)
【図17】メカイニシャライズ処理及び鏡枠の収納処理を行なうルーチンを示すフローチャート(その1)
【図18】メカイニシャライズ処理及び鏡枠の収納処理を行なうルーチンを示すフローチャート(その2)
【図19】収納位置からワイド端位置までの駆動制御を行なうサブルーチンを示すフローチャート(その1)
【図20】収納位置からワイド端位置までの駆動制御を行なうサブルーチンを示すフローチャート(その2)
【図21】収納位置からワイド端位置までの駆動制御を行なうサブルーチンを示すフローチャート(その3)
【符号の説明】
20 巻き上げ/ズームモータ
48 セットギヤ(第1の駆動手段)
65 ズームギヤ(第2の駆動手段)
83 鏡枠
83c ワイド位置検出用銀シール(第1の位置出力手段)
83d テレ位置検出用銀シール(第2の位置出力手段)
83e 鏡枠塗装部
83f 未塗装部(反射率の低い部位)
84 リセットフォトリフレクタ(位置信号検出手段)
Pa 収納位置
Pb 撮影可能位置
Claims (2)
- 撮影可能位置と収納位置との間を移動可能であり、撮影可能位置まで繰出されたカメラ外装部から露出する外周に塗装が施された鏡枠塗装部と、該撮影可能位置でのカメラ外装部に内在する外周にある、上記鏡枠塗装部の反射率より低い反射率の未塗装部と、を有する鏡枠と、
上記鏡枠を駆動するズーム駆動手段と、
上記鏡枠のワイド位置信号を出力するため上記未塗装部に設けられ上記未塗装部の反射率より高い反射率の第1の位置出力手段と、
上記鏡枠のテレ位置信号を出力するため上記未塗装部における上記第1の位置出力手段と離間した位置に設けられた、上記未塗装部の反射率より高い反射率の第2の位置出力手段と、
上記第1、第2の位置出力手段の出力を非接触式で検出する位置信号検出手段と、
を具備し、
上記鏡枠を上記収納位置から上記撮影可能位置まで駆動するときには、上記鏡枠塗装部と上記未塗装部との境界と上記第1の位置出力手段との間の上記未塗装部を上記位置信号検出手段が検出し、上記撮影可能位置では上記第1の位置出力手段と上記第2の位置出力手段とを位置信号検出手段により検出することを特徴とするズーム駆動装置。 - 上記第1、第2の位置出力手段は、上記鏡枠の円周方向に並べて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のズーム駆動装置。
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