JP4679756B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2次電池を応用した省エネルギー形のエレベータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のエレベータの制御装置を示すシステム構成図である。
図5において、1は三相交流等の一般的な商用電源、2はインダクションモータ等の電動機を示し、この電動機2により巻上機3を回転駆動することにより、ロープ4の両端に接続されたエレベータのかご5および釣合い錘6を昇降させ、かご内の乗客を所定の階に運ぶ。
【0003】
商用電源1から供給された交流電力は、ダイオード等で構成されたコンバータ(CNV)11を介して整流されて直流電力に変換され、変換された直流電力は直流母線9に供給される。その直流電力は、トランジスタやIGBT等で構成されたインバータ(INV)15を介して可変電圧可変周波数の交流電力に変換される。
【0004】
マイクロコンピュータ等で構成されたコントローラ8は、エレベータ全体の管理・制御を行うものであり、このコントローラ8は、エレベータの起動・停止指令とともに、エレベータの位置・速度指令を作成する。インバータ制御回路13は、電流検出装置12からの電流帰還と、巻上機3に搭載したエンコーダなどからなる速度検出装置7からの速度帰還の情報をもとに、また、コントローラ8からの指令に基づいて、電動機2を回転駆動して、エレベータの位置・速度制御を実現する。この際、インバータ制御回路13は、ゲートドライブ回路14を介してインバータ15の出力電圧及び出力周波数を制御する。
【0005】
エレベータの釣合い錘6は、かご5に適度の負荷(通常は定格負荷の半分)が乗車しているときに釣り合う重さに設定されている。そこで、一般に、無負荷でかごを昇降させる場合において、かごが下降する時は電力を消費しながら運転する力行運転、上昇する時は速度エネルギーを電力に戻す回生運転となる。また、逆に、定格負荷で下降する時は回生運転、上昇する時は力行運転となる。一般的なエレベータでは、この回生運転時の回生電力は、回生抵抗制御回路17により、回生抵抗16で熱エネルギーに変換して消費される。
【0006】
2次電池を応用した省エネルギー形のエレベータは、一般的に、2次電池として鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池を用いた電力蓄積装置21と、DC−DCコンバータ等で構成される充放電回路22と、充放電回路22の充放電電力を制御する充放電制御回路23と、エレベータの所要電力を演算し、商用電源1で足りない電力を電力蓄積装置21から放電すべく充放電制御回路23を制御する所要電力演算回路24とを備えている。
【0007】
そして、一般的に装置を小型化、安価に構成するために、2次電池の個数は少なく押さえられ、電池の出力電圧は直流母線9の電圧よりも低い。直流母線9の電圧は、一般的に商用電源1をコンバータ11で整流した電圧近辺に制御されている。よって、電池放電時は、充放電回路22の母線側出力を母線電圧まで昇圧させ、また、電池充電時は、充放電回路22の母線側入力をコンバータ出力電圧よりも降圧させる必要があるため、充放電回路22にはDC−DCコンバータが採用される。このDC−DCコンバータの放電ゲート及び充電ゲート制御を、充放電制御回路23により行う。
【0008】
図6は、上記充放電制御回路23の回路例のブロック図を示す。
図6に示すように、充放電制御回路23としては、電圧コントローラ31、充電電流コントローラ32、PWM信号回路33及びゲートドライブ回路34からなる充電電力用制御回路と、放電電流コントローラ41、PWM信号回路42、ゲートドライブ回路43及び除算器44でなる放電電力用制御回路とを備えている。
【0009】
充電電力用制御回路において、電圧コントローラ31は、図5に示すコントローラ8からの電圧指令と直流母線9の電圧帰還との偏差を例えば比例積分演算して充電電流指令値として出力する。充電電流コントロー32は、上記電圧コントローラ31からの充電電流指令と図5に示す電力蓄積装置21と充放電回路22との間に設けられた電流検出装置10からの電流帰還との偏差を例えば比例積分演算して充電制御指令値として出力する。PWM(パルス幅変調)信号回路33は、上記充電電流コントローラ32からの充電制御指令値に基づいてDC−DCコンバータでなる充放電回路22をPWM制御する制御信号を出力する。ゲートドライブ回路34は、PWM信号回路33からの制御信号に基づいて充放電回路22の充電ゲートを制御する。
【0010】
ここで、電動機2から電力回生があった場合、直流母線9の電圧は、その回生電力により上昇し、直流母線9の電圧がコンバータ11からの出力電圧よりも高くなった場合には、商用電源1からの電力供給は停止する。この直流母線9の電圧上昇がある規定電圧まで達すると、電圧コントローラ31からの充電電流指令値の極性が反転し、充放電制御回路23の制御により回生電力が電力蓄積装置21に充電される。
【0011】
一方、放電電力用制御回路において、除算器45は、エレベータの所要電力を演算する所要電力演算装置24の出力から、商用電源1で足りない電力を電力蓄積装置21から放電するために放電電流指令値を出力する。つまり所要電力演算装置24からの出力電力と、コントローラ8からの商用電源1の最大供給量の指令値となる商用電力との電力偏差値を電力蓄積装置21のバッテリ電圧で除算して得られる放電電流指令値を出力する。放電電流コントローラ41は、その放電電流指令値と図5に示す電力蓄積装置21と充放電回路22との間に設けられた電流検出装置10からの電流帰還との差を例えば比例積分演算して放電制御指令値として出力する。PWM信号回路42は、上記放電電流コントローラ41からの放電制御指令値に基づいてDC−DCコンバータでなる充放電回路22をPWM制御する制御信号を出力する。ゲートドライブ回路43は、PWM信号回路42からの制御信号に基づいて充放電回路22の放電ゲートを制御する。
【0012】
ここで、力行運転時に、エレベータは電力供給を必要としており、必要とする電力を電力蓄積装置21からの放電と商用電源1からの供給との両方でまかなう。除算器45は、エレベータの所要電力を演算する所要電力演算装置24の出力から、商用電源1で足りない電力を電力蓄積装置21から放電するために放電電流指令値を出力する。このことにより、充放電制御回路23の制御により電力が電力蓄積装置21から放電され、適切な母線電圧に落ち着き、エレベータに必要な電力を供給することができる。
【0013】
このように、回生電力を電力蓄積装置21に蓄積し電力を再利用することにより、省エネルギーが実現される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、商用電源1からの電力に加え、二次電池などの電力蓄積装置21からの充放電制御構成を備えるハイブリッドシステムでなるエレベータの制御装置では、電力蓄積装置21のコストを下げたいという要求があるが、そのために小容量の電力蓄積装置にならざるを得ない。このように小容量の電力蓄積装置で、かつエレベータ運転時の回生電力を電力蓄積装置21にできるだけ充電し力行運転時に活用することで、より省エネルギー効果をあげることが課題とされている。
【0015】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、エレベータ運行状況もしくは電力蓄積装置の利用状況を把握することで、充放電電流を可変とすることにより、より有効に電力蓄積装置を活用することができ、省エネルギー効果を損なわず、かつ、低容量・安価な電力蓄積装置を用いた省エネルギー効果の高いエレベータの制御装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータの制御装置は、交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段とを備え、前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え、前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電流量と積算放電電流量を演算し、演算された積算充電電流量と積算放電電流量の比による充放電比率と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転状態が力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定するものである。
【0019】
また、この発明に係るエレベータの制御装置は、交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段とを備え、前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え、前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電力量と積算放電電力量を演算し、演算された積算充電電力量と積算放電電力量の比による回生比率と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転状態が力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定するものである。
【0020】
また、前記電流値制限回路は、力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かによって充放電電流制限値を可変するものである。
【0022】
また、この発明に係るエレベータの制御装置は、交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段とを備え、前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え、前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電流量と積算放電電流量を演算し、演算された積算充電電流量と積算放電電流量の加算値と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転頻度が閑散運転状態かピーク運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定するものである。
【0023】
また、この発明に係るエレベータの制御装置は、交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段とを備え、前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え、前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電力量と積算放電電力量を演算し、演算された積算充電電力量と積算放電電力量の加算値と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転頻度が閑散運転状態かピーク運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定するものである。
【0024】
また、前記電流値制限回路は、閑散運転状態かピーク運転状態かによって充放電電流制限値を可変するものである。
【0025】
さらに、前記電流値制限回路は、エレベータの運転頻度がピーク運転状態の場合に、前記電力蓄積装置の積算充電電力量と積算放電電力量の比による回生比率と所定の判定値との比較に基づいて力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かによって充放電電流制限値を可変するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明においては、電力蓄積装置の使用状態を計測し、計測データに応じた回生電力の充電および電力蓄積装置からの放電を制御することにより、電池寿命の長い充放電制御を行う。
【0027】
以下、具体的な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータの制御装置を示すシステム構成図である。
図1において、図5に示す従来例と同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号として、50は、電力蓄積装置21の充放電電流、充放電電圧を計測する計測装置である。また、本実施の形態1に係る充放電制御回路23Aには、図2に示す如く、図6に示す従来例の充放電制御回路23の回路ブロックに対し、充放電電流値制限回路51が追加されて、充電と放電の電流最大指令値を調整することを可能にしている。
【0028】
この実施の形態1において、前記充放電電流値制限回路51は、計測装置50の出力に基づいてエレベータの運転状態が力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を可変設定して、充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える。
【0029】
以下、図3に示すフローチャートを参照して充放電電流値制限回路51の動作を説明する。
まず、エレベータ運転状態、つまりエレベータの運転状態が力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定するため、判定時間として、例えば5分をタイマーに設定し、タイムカウントをスタートさせる(ステップS31)。このタイマーの設定時間内で、計測装置50による蓄電池(電力蓄積装置21)の電流と電圧の測定出力を入力し(ステップS32)、これに基づいて積算充放電電流量もしくは積算充放電電力量を演算する(ステップS33)。
【0030】
そして、タイマーによる設定時間が経過した時点で(ステップS34)、演算された積算充電電流量/積算放電電流量による電力蓄積装置21の充放電比率、もしくは積算充電電力量/積算放電電力量による回生比率を算出する(ステップS35)。この値は、エレベータ運転状況が力行放電勝手の運転状態の時小さくなり、回生充電勝手の運転状態の時大きくなる。そこで、力行・回生勝手運転状態判定値を設定し、充放電比率もしくは回生比率が判定値より小さければ、エレベータは力行勝手運転状態であり、他方、充放電比率もしくは回生比率が判定値以上であれば、回生勝手運転状態であることが判定できる(ステップS35,S36,S37)。
【0031】
よって、力行勝手運転状態においては、力行時の放電電流を小さくし、回生時の充電電流を大きくするような、充放電電流制限値を設定する(ステップS38)。また、回生勝手運転状態においては、力行時の放電電流を大きくし、回生時の充電電流を小さくするような、充放電電流制限値を設定する(ステップS39)。
【0032】
このように力行勝手か回生勝手かによって充放電電流制限値を設けることで、小容量の電力蓄積装置21を有効に活用することができる。また、ステップS35における判定値を複数設定することや、比率の算出に関数を設定すれば、力行・回生勝手運転状態を、より徴密に判定することが可能であり、その判定ごとに充放電電流制限値を設定させることで、より繊密な電力蓄積装置21の充放電制御が可能となる。
【0033】
電力蓄積装置21の容量は、運転中の電力を充分に充放電できるだけの容量で設計されるのが常であるが、上述した実施の形態1によれば、力行勝手運転状態時には、放電電流の制限を小さく、充電電流の制限を高くし、逆に、回生勝手運転状態時には、放電電流の制限を高く、充電電流の制限を小さくすることで、電力蓄積装置21の容量を低減することができる。
【0034】
実施の形態2.
次に、この実施の形態2では、エレベータの運転頻度をさらに判定することで、より級密な電力蓄積装置21の充放電を行うものである。
【0035】
以下、図4に示すフローチャートを参照して充放電電流値制限回路51の動作を説明する。
まず、エレベータ運転頻度を判定するため、つまりエレベータの運転頻度が閑散かピーク運転かを判定するため、判定時間として、例えば5分をタイマーに設定し、タイムカウントをスタートさせる(ステップS41)。このタイマーの設定時間内で、計測装置50による蓄電池(電力蓄積装置21)の電流と電圧の測定出力を入力し(ステップS42)、これに基づいて積算充放電電流量もしくは電力量を演算する(ステップS43)。
【0036】
そして、タイマーによる設定時間が経過した時点で(ステップS44)、積算充電電流量+積算放電電流量もしくは積算充電電力量+積算放電電力量を算出する(ステップS45)。この値は、エレベータの運転頻度が多いピーク運転時には大きくなり、エレベータの運転頻度が少ない閑散運転時には小さくなる。そこで、予め、閑散・ピーク運転状態判定値を設定し、積算充放電電流量の加算値もしくは積算充放電電力量の加算値が判定値以下であれば、エレベータは閑散運転状態であり、積算充放電電流量の加算値もしくは積算充放電電力量の加算値が判定値より大きければ、エレベータはピーク時運転状態であることが判定できる(ステップS45,S46,S47)。
【0037】
エレベータの運転頻度が少ない閑散運転時には、それに応じた充放電電流制限値を設定し、充放電電流指令値を制限値以内に抑える(ステップS48)。また、エレベータの運転頻度が多いピーク運転時には、図3に示すステップS35からS39と同様にして充放電電流制限値を設定し、充放電電流指令値を制限値以内に抑える。
【0038】
なお、ステップS45における運転頻度の判定値を複数設定することや、積算量の加算値を関数として設定すれば、エレベータの運転頻度を、より徴密に判定することが可能であり、その判定ごとに充放電電流制限値を設定させることで、より繊密な電力蓄積装置21の充放電制御が可能となる。
【0039】
また、上記実施の形態2では、運転頻度の判定に、電力蓄積装置21の充放電量の積算値を用いたが、充放電量ではなく、図1に示すコントローラ8でエレベータの起動頻度をカウントするようにしてもよく、図1に示す電流検出装置CT12による所定時間内のモータ電流の積算値を用いるようにしても良いのは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上ように、この発明によれば、エレベータ運行状況もしくは電力蓄積装置の利用状況を把握することで、充放電電流を可変とすることにより、容量の小さな安価な電力蓄積装置を用いても、省エネルギー効果を低減することなく、かつ電池寿命の長い電力蓄積装置を用いた省エネルギー効果の高いエレベータの制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るエレベータの制御装置を示すシステム構成図である。
【図2】 図1に示す充放電制御回路23Aの内部ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るもので、図2に示す充放電電流値制限回路51の動作を説明するフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2に係るもので、図2に示す充放電電流値制限回路51の動作を説明するフローチャートである。
【図5】 従来のエレベータの制御装置を示すシステム構成図である。
【図6】 図5に示す充放電制御回路23の装置の内部ブロック図である。
【符号の説明】
1 商用電源、2 電動機、3 巻上機、4 ロープ、5 かご、6 釣り合い錘、7 速度検出装置、8 コントローラ、9 直流母線、10 電流検出装置、11 コンバータ、12 電流検出装置、13 インバータ制御回路、14ゲートドライブ回路、15 インバータ、16 回生抵抗、17 回生抵抗制御回路、21 電力蓄積装置、22 充放電回路、23,23A 充放電制御回路、24 所要電力演算回路、50 計測装置、51 充放電電流値制限回路。

Claims (7)

  1. 交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、
    前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、
    前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、
    前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段と
    を備え、
    前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え
    前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電流量と積算放電電流量を演算し、演算された積算充電電流量と積算放電電流量の比による充放電比率と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転状態が力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、
    前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、
    前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、
    前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段と
    を備え、
    前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え
    前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電力量と積算放電電力量を演算し、演算された積算充電電力量と積算放電電力量の比による回生比率と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転状態が力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエレベータの制御装置において、
    前記電流値制限回路は、力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かによって充放電電流制限値を可変する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、
    前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、
    前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、
    前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段と
    を備え、
    前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え
    前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電流量と積算放電電流量を演算し、演算された積算充電電流量と積算放電電流量の加算値と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転頻度が閑散運転状態かピーク運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 交流電源からの交流電力を整流して直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータからの直流電力を可変電圧可変周波数の交流電力に変換して電動機を駆動してエレベータを運転するインバータと、
    前記コンバータと前記インバータとの間の直流母線間に設けられて、エレベータの回生運転時に直流母線からの直流電力を蓄積し、力行運転時に蓄積された直流電力を直流母線に供給する電力蓄積装置と、
    前記直流母線に対する前記電力蓄積装置の充放電を制御する充放電制御手段と、
    前記電力蓄積装置の電流・電圧の少なくとも1つを計測する計測手段と
    を備え、
    前記充放電制御手段は、前記計測手段からの出力に応じて充放電電流指令値を所定の充放電電流制限値以内に抑える電流値制限回路を備え
    前記電流値制限回路は、演算値として、所定時間内の前記計測手段からの出力に基づいて前記電力蓄積装置の積算充電電力量と積算放電電力量を演算し、演算された積算充電電力量と積算放電電力量の加算値と所定の判定値との比較に基づいて、エレベータの運転頻度が閑散運転状態かピーク運転状態かを判定し、その判定結果に応じた充放電電流制限値を設定する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のエレベータの制御装置において、
    前記電流値制限回路は、閑散運転状態かピーク運転状態かによって充放電電流制限値を可変する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
  7. 請求項に記載のエレベータの制御装置において、
    前記電流値制限回路は、エレベータの運転頻度がピーク運転状態の場合に、前記電力蓄積装置の積算充電電力量と積算放電電力量の比による回生比率と所定の判定値との比較に基づいて力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かを判定し、力行勝手運転状態か回生勝手運転状態かによって充放電電流制限値を可変する
    ことを特徴とするエレベータの制御装置。
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