JP4679722B2

JP4679722B2 - 産科及び婦人科のためのストレッチャ

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Publication number: JP4679722B2
Application number: JP2000563223A
Authority: JP
Inventors: エイチ．ヘイムブロック，リチャード; ディー．ターナー，ジョナサン
Original assignee: ヒル−ロム，インコーポレイティド
Priority date: 1998-08-07
Filing date: 1999-08-06
Publication date: 2011-04-27
Anticipated expiration: 2019-08-06
Also published as: CA2337472A1; US6412126B2; US6618882B2; ATE431124T1; TR200100138T2; US20040226094A1; EP2082715A2; BR9912867A; US20010011394A1; EP2082715B1; DE69940885D1; US6983501B2; US20020092096A1; EP2082715A3; TW570766B; US6226821B1; WO2000007537A3; WO2000007537A9; AU5548599A; EP1100426A2

Description

【０００１】
発明の背景及び開示
本発明は、医療用ストレッチャに関し、詳細には、陣痛及び分娩の際や婦人科検査の際などに、骨盤領域の処置又は検査を必要とする患者に対して使用されるストレッチャに関する。さらに詳細には、本発明は、患者を臥位に支持する従前のストレッチャ形態と、医療介護者に改善された患者へのアクセスを提供しながら患者を分娩位又は切石位に支持する産婦人科形態との間で転換可能なストレッチャに関する。
【０００２】
病院の救急室及び妊婦ユニットは、臥位及び分娩位又は切石位の両方での処置を必要とする患者を受け入れることが多い。例えば、妊婦患者は、分娩の間は脚をマットレス表面に載った状態で臥位をとり、次いで分娩を容易にするために分娩位又は切石位をとることが一般的である。陣痛の際には、例えば頚管拡張を評価するために、看護婦や医者のような医療介護者が患者の骨盤領域にアクセスし、その後で患者が再び臥位をとる必要性があることも多い。したがって、患者及び介護者は、患者を従前の臥位になって横たわらせることができる共に、患者を分娩位又は切石位に支持すると同時に患者の骨盤領域への改善されたアクセスを介護者に提供する形態に転換する医療ストレッチャ（担架車）によって恩恵を被る。
【０００３】
本発明の１つの態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されたフレームと、このフレームに結合されたデッキすなわち床板とを備える。フレームは収容部分を含む。デッキは、頭部分と、座部分と、この座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１及び第２の外側脚支持部分とを含む。座部分と第１及び第２の外側脚支持部分は、これらの間に中央開口部を形成するように構成される。患者支持装置は、中央開口部内に配置され且つデッキの一部をなすようにデッキに結合された状態になる第１の位置と、デッキから取り外され且つデッキの下においてフレームの収容部分に配置された状態になる第２の収容位置との間で移動するように構成されている着脱可能な中央脚支持部分をさらに含む。
【０００４】
例示されている実施態様は、中央脚支持部分を第１の位置でデッキに係留するために、中央脚支持部分に結合されているラッチを備える。例示されているラッチは、中央脚支持部分に結合されているピンを含む。このピンはデッキに形成されているピン受容手段に進入するように構成される。中央脚支持部分はさらにラッチに結合されている作動装置を含む。この作動装置は、中央脚支持部分を第１の位置にロックする掛け留め位置と掛け留め解除位置との間でラッチを移動させるように構成される。例示されている作動装置は、ラッチに結合されている第１の端部とハンドルに結合されている第２の端部とを有したケーブル組立体を含む。中央脚支持部分は、ケーブル組立体の少なくとも一部を受容するように構成されている凹部を含むように形成された底部表面を含む。
【０００５】
例示されている装置は、フレームに結合されている少なくとも１つのピボットブロックをさらに備える。このピボットブロックは中央脚支持部分を第１の位置に支持するように構成される。ピボットブロックはピンを含み、中央脚支持部分は、中央脚支持部分が第１の位置にあるときにピンと係合するように構成されているピン受容手段を含む。ピン受容手段は、例示では、中央脚支持部分の底部表面に結合されている棒によって形成される。
【０００６】
中央脚支持部分は、支持表面と、中央脚支持部分を第１の位置に整列させ保持するように上記少なくとも１つのピボットブロックと協働する少なくとも１つの案内表面とを有している底部を含む。例示では、少なくとも１つのピボットブロック上での中央脚支持部分の移動を容易にするために、少なくとも１つの傾斜表面が支持表面に隣接して設けられる。
【０００７】
例示されている実施態様は、フレームに結合されている第１及び第２のピボットブロックを備える。中央脚支持部分は、第１及び第２のピボットブロックと係合し中央脚支持部分を第１の位置に保持するように構成されている底部支持表面を含む。中央脚支持部分は、底部支持表面に隣接して設けられ離間して配置されている第１及び第２のガイドをさらに含む。これらガイドは、第１及び第２のピボットブロックに対して中央脚支持部分を位置決めするように構成される。第１及び第２のピボットブロックの各々はピンを含み、中央脚支持部分は、中央脚支持部分が第１の位置にあるときにピンと係合するように構成されているピン受容手段を含む。
【０００８】
例示されている中央脚支持部分は、中央脚支持部分の第１側方部分に結合されている第１のラッチと、中央脚支持部分の第２側方部分に結合されている第２のラッチとを備える。第１のラッチ及び第２のラッチは、それぞれ、中央脚支持部分を第１及び第２の外側脚支持部分に隣接してデッキに結合するように構成される。第１のラッチ及び第２のラッチの両方について選択的に掛け留め及び掛け留め解除を行うように、単一の作動装置が第１のラッチ及び第２のラッチに結合される。
【０００９】
例示されている実施態様はフレームに結合されている側方レールをさらに備える。この側方レールは把持部分を含むように形成される。側方レールは、例示では、フレームに旋回可能に結合されている複数の支持棒を含む。これら支持棒の少なくとも１つは把持部分を形成するように構成される。例示されている把持部分はパッドを取り付けられている。
【００１０】
本発明の第２の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、このフレームに結合されているデッキとを備える。フレームは、開いた第１の溝と、閉じた第２の溝とを含む。第１の溝及び第２の溝は、離間して配置され、フレームの長手方向軸線に沿って延びる。デッキは患者を支持するように構成される。患者支持装置はデッキに結合されている第１のローラ及び第２のローラをさらに備える。第１のローラが開いた第１の溝に配置され、第２のローラが閉じた第２の溝に配置され、フレームに対するデッキの長手方向の移動を可能にする。
【００１１】
患者支持装置は、デッキとフレームとの間に結合されているラッチをさらに備える。このラッチは、フレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能である。例示されているラッチは、デッキがフレームに対して第１の位置にあるときに、第１の掛け留め位置に移動可能である。ラッチは、さらに、デッキがフレームに対して第２の位置へ移動されたときに、第２の掛け留め位置に移動可能である。
【００１２】
本発明のさらに他の態様によれば、マットレスは、頭部分と、座部分と、第１及び第２の外側脚支持部分とを含む。座部分と第１及び第２の外側脚支持部分はこれらの間に中央開口部を形成するように構成される。このマットレスは、座部分と第１及び第２の外側脚支持部分に結合されている液よけフラップをさらに備える。液よけフラップは、マットレスの中央開口部に隣接してマットレスの底部表面の下において下方へ延びるように構成される。
【００１３】
例示されている第１及び第２の外側脚支持部分の各々は踵くり抜き部分を含む。この装置は、座部分と第１及び第２の外側脚支持部分との間にそれぞれ結合されている第１及び第２の可撓性部分をさらに備え、マットレスの第１及び第２の外側脚支持部分と座部分との間で相対運動を許容にする。
【００１４】
頭部分、座部分、第１及び第２の外側脚支持部分は、例示として、第１の発泡体材料から作成され、可撓性部分は、例示として、第２の発泡体材料から作成される。第２の発泡体材料は第１の発泡体材料より低い密度を有する。
【００１５】
例示されるマットレスは、マットレスの第１及び第２の外側脚支持部分にそれぞれ結合されている第１及び第２のストラップをさらに備える。例示されるマットレスは、支持表面へのマットレスの取り付けを容易にするために、マットレスの底部表面に結合されている少なくとも１つの締結具をさらに備える。
【００１６】
例示される液よけフラップは、第１及び第２の外側脚支持部分に隣接するマットレスの底部表面の下において座部分に隣接する部分よりもさらに下方に延びている。例示されるマットレスは、マットレスの上部表面と底部表面との間に延びている少なくとも１つの斜面切断部分をさらに含む。第１及び第２の外側脚支持部分は斜面切断部分を含むように形成され、マットレスが患者支持表面のフレームに配置されているときの制御ハンドルへのアクセスを容易にさせる。
【００１７】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、このフレームに結合されているデッキとを備える。フレームは頭側端部と足側端部とを有する。デッキは、フレームの長手方向軸線に沿ってフレームの足側端部へ向かってフレームに対して移動可能である。患者支持装置はデッキとフレームとの間に結合されているラッチをさらに備える。ラッチは、フレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能である。患者支持装置は、掛け留め位置と掛け留め解除位置との間でラッチを移動させるようにラッチに結合されている作動装置をさらに備える。この作動装置はフレームの足側端部へ向かってデッキを移動させている間の介護者によるアクセスのために、デッキの足側端部分に隣接してデッキに結合される。
【００１８】
例示されるラッチはデッキに結合されているピンを含み、このピンはデッキに形成されている受容手段に進入するように構成される。例示されるデッキは、頭部分と、座部分と、この座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１の外側脚支持部分及び第２の外側脚支持部分とを含む。作動装置は第１の外側脚支持部分及び第２の外側脚支持部分の一方に結合される。例示される作動装置は第１の外側脚支持部分の足側端部に結合される。
【００１９】
例示される患者支持装置において、ラッチは第１のラッチ及び第２のラッチを含む。第１のラッチ及び第２のラッチの各々はフレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能である。例示される作動装置は、掛け留め位置と掛け留め解除位置との間で第１のラッチを移動させるように第１のラッチに結合されている第１の作動装置と、掛け留め位置と掛け留め解除位置との間で第２のラッチを移動させるように第２のラッチに結合されている第２の作動装置とを含む。第１の作動装置及び第２の作動装置が両方ともデッキの足側端部分に隣接して設けられ、例示として、それぞれ、第１の外側脚支持部分及び第２の外側脚支持部分に結合される。この実施態様では、第１の作動装置及び前第２の作動装置の両方がデッキをフレームから解放するように作動されなくてはならない。
【００２０】
例示される実施態様は、第１の旋回アーム及び第２の旋回アームによってフレームに旋回可能に結合されている側方レールと、デッキに結合されているカム表面とをさらに備える。カム表面は、デッキがフレームに対して移動しフレームに対して外側へ側方レールを旋回させると第１の旋回アームに係合するように構成される。
【００２１】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、患者を支持するように前記フレームに結合されているデッキとを備える。デッキは、リンク装置によりデッキに旋回可能に結合されている支持表面を含む。患者支持装置は、選択的にリンク装置のロック及びロック解除を行うようにリンク装置に結合されており、支持表面の配向の調整を可能とさせる作動装置と、支持表面及びリンク装置の少なくとも一部の周囲を取り囲むように構成されており、リンク装置の清掃を容易にさせるカバーとをさらに備える。
【００２２】
例示されるデッキは、頭部分と、座部分と、第１及び第２のリンク装置によりそれぞれ座部分に結合され側方に離間して配置されている第１及び第２の外側脚支持部分とを含む。座部分と第１及び第２の外側脚支持部分は、これらの間に中央開口部を形成するように構成される。第１及び第２のカバーはそれぞれ第１及び第２の外側脚支持部分と第１及び第２のリンク装置の少なくとも一部の周囲を取り囲むように構成される。
【００２３】
例示されるカバーは、リンク装置を覆って設けられているベローズ部分を含み、リンク装置の運動を許容する。例示されるカバーはさらに作動装置の周囲を取り囲み、可撓性を有したエラストマ材料から形成される。
【００２４】
本発明のさらなる態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、患者を支持するように構成されているデッキとを備える。フレームは第１の受容手段を含むように形成され、デッキは第２の受容手段を含むように形成される。患者支持装置は、取付部分を有した着脱可能なふくらはぎ支持部分をさらに備え、この取付部分は、デッキの下に着脱可能なふくらはぎ支持部分を収容するべく第１の受容手段に配置されるように構成される。取付部分は、患者の脚をデッキの上方に支持するべく第２の受容手段に配置されるように構成される。
【００２５】
例示されるふくらはぎ支持部分の取付部分は、着脱可能なふくらはぎ支持部分が第１の受容手段に配置されているときに、フレームの長手方向軸線と概略平行な方向に延びるように構成される。着脱可能なふくらはぎ支持部分の取付部分は、着脱可能なふくらはぎ支持部分が第２の受容手段に配置されているときには、フレームの長手方向軸線と概略垂直な方向に延びるように構成される。例示されるふくらはぎ支持部分は、調整可能なリンク装置によって取付部分に結合されているふくらはぎ支持表面を含む。
【００２６】
本発明の他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されている複数のキャスタと、ベースに結合されているフレームと、このフレームに結合されているデッキとを備える。デッキは患者を支持するように構成される。デッキは、頭部分と、座部分と、該座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１及び第２外側脚支持部分とを含む。座部分と第１及び前記第２外側脚支持部分はこれらの間に中央開口部を形成するように構成される。患者支持装置は、ベース、フレーム、デッキの１つにデッキの中央開口部から離間して結合されている光源を有した照明システムをさらに備える。照明システムは、光源に結合されている照明ヘッドをさらに含む。照明ヘッドは、デッキ上に位置する患者の検査を可能にするために、デッキの中央開口部に隣接して設けられる。
【００２７】
例示される照明ヘッドはデッキの足側端部に隣接して配置される。例示される照明システムは光源と照明ヘッドとの間に光ファイバ接続具を含む。デッキに対して所望される位置に照明ヘッドを保持するために、可撓性接続具が照明ヘッドに結合される。例示される可撓性接続具は、フレームに形成されている受容手段内に受容されるように構成される。例示される照明システムは光源に結合されている電源コードを含む。電源コードは、電力を光源に供給するために、電源出力に結合されるように構成される。例示される患者支持装置は、ベース、フレーム、デッキの１つに結合されているクリップをさらに備える。クリップは、照明ヘッドを収容位置に保持するように構成される。
【００２８】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、このフレームに結合されているとデッキとを備える。フレームは、離間して配置されフレームの長手方向軸線に沿って延びるように構成されている第１の溝及び第２の溝を含む。デッキは、患者を支持するように構成される。患者支持装置は、ベースに結合されている第１のリフト機構及び第２のリフト機構をさらに備える。第１のリフト機構は、フレームに旋回可能に結合される。患者支持装置は、第２のリフト機構に結合されている結合器をさらに備える。結合器は、第２のリフト機構をフレームに結合するために、フレームの第１の溝及び第２の溝にそれぞれ配置されている第１のローラ及び第２のローラを含み、それによって、フレームに対する結合器及び第２のリフト機構の運動を可能とさせる。
【００２９】
例示される結合器は、第２のリフト機構の上端部に結合されておりフレームの長手方向軸線を概略横断して延びている棒を含む。第１のローラは棒の第１の端部に結合され、第２のローラは棒の第２の端部に結合される。第１のローラ及び第２のローラは、第１のリフト機構及び第２のリフト機構が互いに対して異なる高さに調整されるときに、第１のリフト機構から離れる方向にフレームの端部へ向かって移動するように構成される。例示として、第１の溝は開いた溝であり、第２の溝は閉じた溝である。
【００３０】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、患者を支持するようにフレームに結合されているデッキとを備える。デッキはフレームの長手方向軸線に沿ってフレームに対して移動可能である。デッキはリンク装置によりデッキに旋回可能に結合されている支持表面を含む。患者支持装置はデッキとフレームとの間に結合されているラッチをさらに備える。ラッチは、フレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能である。患者支持装置は、支持表面に結合されており、支持表面をデッキに対して選択された位置に保持するロック機構と、このロック機構を選択的に解放するようにロック機構に結合されている作動装置をさらに備える。作動装置は、さらに、掛け留め位置と掛け留め解除位置との間でラッチを移動させるようにラッチに結合され、作動装置が作動させられると、ラッチが解除されてフレームに対するデッキの移動を許容し、ロック機構が解放されてデッキに対する支持表面の移動を許容するようになっている。
【００３１】
例示される実施態様では、作動装置は患者支持面上にデッキの足側端部に隣接して設けられる。例示される支持表面は脚支持表面であり、作動装置が脚支持表面の足側端部に隣接して設けられる。例示される作動装置は、ラッチに結合されている第１の端部と作動装置のハンドルに結合されている第２の端部とを有している第１のケーブルと、ロック機構に結合されている第１の端部と作動装置のハンドルに結合されている第２の端部とを有している第２のケーブルとを含む。
【００３２】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、このフレームに結合されているデッキとを備える。デッキはフレームの長手方向軸線に沿ってフレームに対して移動可能である。デッキは、頭部分と、座部分と、この座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１及び第２の外側脚支持部分とを含む。第１及び第２の外側脚支持部分は座部分に対して旋回可能である。患者支持装置は、デッキとフレームとの間に結合されているラッチをさらに備える。ラッチは、フレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能である。患者支持装置は、第１及び第２の外側脚支持部分にそれぞれ結合されており、第１及び第２の外側脚支持部分を座部分に対して選択された位置に保持する第１及び第２のロック機構と、第１及び第２の外側脚支持部分にそれぞれ設けられている第１及び第２の作動装置とをさらに備える。第１及び第２の作動装置は第１及び第２のロック機構にそれぞれ結合される。第１及び第２の作動装置は、第１及び第２のロック機構を解放すると共に第１及び第２の外側脚支持部分の旋回可能な運動を許容するように構成される。第１の作動装置はさらに掛け留め位置と掛け留め解除位置との間でラッチを移動させるようにラッチに結合される。
【００３３】
例示される実施態様では、第１の作動装置及び第２の作動装置はそれぞれ第１及び第２の外側脚支持部分の足側端部に結合される。例示されるラッチは、第１のラッチ及び第２のラッチを含み、第１のラッチ及び第２のラッチの各々がフレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能である。第１の作動装置は掛け留め位置と掛け留め解除位置との間で第１のラッチを移動させるように第１のラッチに結合される。第２の作動装置は掛け留め位置と掛け留め解除位置との間で第２のラッチを移動させるように第２のラッチに結合される。第１の作動装置及び第２の作動装置の両方がデッキをフレームから解放するように作動されなくてはならない。
【００３４】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、このフレームに結合されているデッキとを備える。デッキは、頭部分と、座部分と、側方に離間して配置されている第１及び第２の外側脚支持部分とを含む。第１及び第２の外側脚支持部分が各々座部分に対して第１の旋回軸線及び第２の旋回軸線周りに旋回可能に結合され、第１の旋回軸線が第２の旋回軸線を横断している。患者支持装置は第１及び第２の外側脚支持部分の各々に結合されている第１及び第２のロック機構をさらに備える。第１及び第２のロック機構は、第１の旋回軸線及び前記第２の旋回軸線周りの第１及び第２の外側脚支持部分の移動を防止するように構成され、第１及び第２の外側脚支持部分を座部分に対して選択された位置に保持する。患者支持装置は、第１及び第２の外側脚支持部分の各々の足側端部に隣接して設けられている第１及び第２の作動装置をさらに備える。第１及び第２の作動装置は、第１及び第２のロック機構にそれぞれ結合され、選択的に、第１及び第２のロック機構を解放し、第１及び第２の旋回軸線周りの前記第１及び第２の外側脚支持部分の旋回可能な運動を許容する。
【００３５】
例示される実施態様では、第１のロック機構は、座部分に旋回可能に結合されているシリンダと、外側脚支持部分に旋回可能に結合されている可動のロッドと、シリンダに対するロッドの運動を選択的に許容し、第１の旋回軸線周りの外側脚支持部分の旋回運動を許容するための解放機構を有した機械的ロックとを含む。第１の作動装置は解放機構に結合される。第２のロック機構は、ピストンと、外側脚部分に旋回可能に結合されている第１及び第２の端部を有したシリンダとを含む。ピストンは、第２の旋回軸線周りの外側脚支持部分の旋回運動を許容するように選択的に解放可能である。第２の作動装置はピストンを選択的に解放するようにピストン及びシリンダ装置に結合される。
【００３６】
本発明のさらに他の態様によれば、患者支持装置は、ベースと、このベースに結合されているフレームと、フレームに結合されているデッキとを備える。デッキはフレームの長手方向軸線に沿ってフレームに対して移動可能である。デッキは、頭部分と、座部分と、この座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１及び第２の外側脚支持部分とを含む。座部分と第１及び第２外側脚支持部分がこれらの間に中央開口部を形成するように構成される。第１及び第２の外側脚支持部分はデッキの座部分に対して旋回可能である。患者支持装置は、中央開口部内に位置しておりデッキの一部をなす第１の位置と第２の収容位置との間で移動するように構成されている中央脚支持部分と、デッキとフレームとの間に結合されている第１のラッチと、中央脚支持部分に結合されている第２のラッチとをさらに備える。第１のラッチは、フレームに対するデッキの移動を防止する掛け留め位置とフレームに対するデッキの長手方向の移動を許容する掛け留め解除位置との間で移動可能であり、第２のラッチは、中央脚支持部分を第１の位置にロックする掛け留め位置と掛け留め解除位置との間で移動可能である。患者支持装置は、第１及び第２の外側脚支持部分にそれぞれ結合され、第１及び第２の外側脚支持部分をデッキの座部分に対して選択された位置に保持する第１及び第２のロック機構と、デッキの足側端部に位置する介護者に対するアクセスのためにデッキの足側端部に隣接して設けられている複数の作動装置とをさらに備える。複数の作動装置は、掛け留め位置と掛け留め解除位置との間で第１及び第２のラッチを移動させ且つ第１及び第２のロック機構を解放すると共に第１及び第２の外側脚支持部分の旋回可能な運動を許容するように構成される。
【００３７】
例示される実施態様では、第１及び第２のロック機構は、それぞれ、第１及び第２の旋回軸線周りの外側脚支持部分の運動を防止して、外側脚支持部分を座部分に対して選択された位置に保持するように構成される。複数の作動装置は、外側脚支持部分の各々の足側端部に隣接して設けられた第１及び第２の作動装置を含む。第１及び第２の作動装置は、第１及び第２のロック機構を解放すると共に第１及び第２の旋回軸線周りにそれぞれ外側脚支持部分の旋回可能な運動を許容するように構成される。
本発明のさらなる特徴は、現時点で認識される本発明を実施する最良の形態の以下の詳細な説明を考慮することにより、当業者に明らかとなる。
【００３８】
図面の詳細な説明
本願の明細書はストレッチャ（担架車）に関して本発明を検討しているが、その特徴はベッドや手術台などのような他の患者支持装置にも適用可能である。本発明によるストレッチャ１０は、図１に例として示されているように、ベース１２と、フレーム１４と、デッキ（すなわち、床板）１６と、マットレス１８とを備えている。ストレッチャ１０は、選択的に、図１〜図２に例として示されているようにデッキ１６に結合されたり図３〜図４に示されているようにデッキ１６の下に収容されたりすることができる可動の中央脚支持部分１７をさらに備えている。デッキ１６と、脚支持部分１７と、マットレス１８は、従前のストレッチャ形態と、医療介護者に患者の骨盤領域への改善されたアクセスを提供する産婦人科形態との間でストレッチャ１０を転換させることを可能にするように構成されている。
【００３９】
デッキ１６は、頭部分２０と、座部分２２と、左及び右側の外側脚部分２４、２６とを含んでいる。座部分２２及び外側脚部分２４、２６は、これらの間に、中央脚支持部分１７を受容するように構成されている開口部１５を形成している。頭部分２０はピボット２８によって旋回可能に座部分２２に結合されており、各外側脚部分２４、２６は２つの軸線を中心とした回転をなさしめるヒンジ組立体３０によって座部分２２に旋回可能に結合されている。したがって、頭部分２０は、図１に例として示されているように、患者の頭を持ち上げるために座部分２２に対して垂直方向に回転させられ得る。外側脚部分２４、２６は、図８に例として示されているように、座部分２２に対して水平方向及び垂直方向の両方に回転させられ得る。
【００４０】
以下でさらに詳細に検討されるように、デッキ１６はフレーム１４に対して長手方向に移動するように結合されている。簡単に言えば、デッキ１６は、下方へ延びる２つの側方搬送板３２と、各搬送板３２に結合された２つ又は３つのローラ３４とを備えている。フレーム１４は、ローラ３４を受容するように構成された側方すなわち横方向に離間して配置され長手方向に延びる溝３６、３８を備えている。デッキ解放機構４０は、デッキ１６に対する長手方向の相対運動を可能にする又は防止するために、フレーム１４をデッキ１６に選択的に掛け留め又は掛け留め解除を行うことを可能にさせる。デッキ１６は一対のガスシリンダ４２をさらに備えており、このガスシリンダ４２は、ガスシリンダ４２のピストンに結合されている解放ハンドル４４を使用することにより、ピボット２８周りにおける頭部分２０と座部分２２との間の角度を選択的に調整することを可能とさせるように、搬送板３２とデッキ頭部分２０との間に結合されている。
【００４１】
溝３６は、図１４に示されているような側方への運動に抗してローラ３４を保持するように構成されている上部フランジ３３及び底部フランジ３５を含んでいる。上部フランジ３３は下方へ向かって延びる縁（リップ）３１を有し、底部フランジ３５は上方へ向かって延びる縁（リップ）３７を有しており、溝３６に概略Ｃ字形状すなわち閉じた（離脱不能な）輪郭形状を与えている。溝３８は平坦な上部フランジ３９及び平坦な下部フランジ４１を含んでおり、溝３８内におけるローラ３４の側方への移動を許容する開いた（離脱可能な）輪郭形状を与えている。溝３６、３８の相補的な開いた輪郭形状及び閉じた輪郭形状により、デッキ１６がフレーム１４に対して長手方向に移動する間にローラ３４が拘束されて動かなくなる傾向を減少させる。
【００４２】
ベース１２は４つのキャスタ４６を備えており、液圧リフト機構すなわち支持装置４８、５０によってフレーム１４に結合されている。ベース１２は、支持装置４８、５０の何れか又は両方を選択的に上昇又は下降させるためのフットペダル５２をさらに備えており、ストレッチャ１０をトレンデレンブルグ体位又は逆トレンデレンブルグ体位のような様々な配向に配置させることができる。ストレッチャ１０は頭側端部５４と足側端部５６とを有しており、足側端部５６でフレーム１４に結合されている液受容器（液溜め）と、頭側端部５４に位置する緩衝器及び押しハンドルの結合体５８と、側方レール組立体６０とを備えている。
【００４３】
溝３６、３８は、さらに、図２２に最もよく示されているようなベース１２に対するフレーム１４の傾動を容易にするために使用される。頭側端部のリフト支持装置４８は、頭側端部の支持装置４８に固定されているローラカップリング組立体４９によりフレーム１４に摺動可能に結合されている。ローラカップリング組立体４９は、支持装置４８の上端部に結合されている棒４７（図１５参照）と、棒４７の両端部に結合されているローラ５５とを含んでいる。ローラ５５は各溝３６、３８に配置されている。足側端部の支持装置５０はピボット組立体５１によりフレーム１４に結合されている。フレーム１４は、支持装置４８、５０を垂直方向に上下に動かすことによってベース１２に対して上昇、下降及び傾動させられる。矢印５７によって示されているようにフレーム１４をトレンデレンブルグ体位（点線位置）へ傾動させると、ローラ５５とピボット組立体５１との間の距離は距離５３だけ増加する。すなわち、フレーム１４がトレンデレンブルグ体位又は逆トレンデレンブルグ体位へ傾動するにつれ、ローラ５５は溝３６、３８内を頭側端部５４へ向かって移動して行く。上述したように、溝３６、３８の相補的な開いた輪郭形状及び閉じた輪郭形状はローラ５５の移動を容易にしている。ローラ５５が傾動するフレーム１４に適応するために別個に溝を備えることもできれば、ローラ組立体４９がヒンジ結合されたリンク組立体のような他の適宜の機構によって置換されることもできることが了解される。
【００４４】
中央脚支持部分１７は開口部１５内でデッキ１６に結合されるように構成されており、図２に示されているように従前のストレッチャ形態を提供する。中央脚支持部分１７は、例示として、一対のラッチピン６８を制御する一対のケーブル組立体６６に結合されている解放ハンドル６４を備えている。ラッチピン６８はデッキ１６の座部分２２における穴７０に進入し、デッキ１６に中央脚支持部分１７をラッチ式に掛け留めを行う。矢印７２によって示されているように、解放ハンドル６４をストレッチャ１０の足側端部へ向かって移動させると、連動装置７４によりケーブル組立体６６内のケーブルが穴７０からラッチピン６８を引き抜くようにさせる。次に、中央脚支持部分１７を図３〜図４に示されているような収容された形態へ移動させることができ、ストレッチャ１０が産婦人科形態をとることが可能となる。従前の支持位置に中央脚支持部分１７をラッチ式に掛け留めを行うための任意の適した機構を使用することができることが了解される。同様に、解放ハンドル６４と、中央脚支持部分１７を収容された位置へ移動させるように解放するための関連する構成要素とを他の適宜の機構によって置換することも可能である。例示では、中央脚支持部分１７は、管状外周のフレーム７６と、長手方向の中央支持ビーム７８と、シート状金属の上部表面８０とを含む比較的軽量の金属製構成要素から形成されている。
【００４５】
代替実施態様の中央脚支持部分１１７は、図２１に示されているように、成形プラスチックから形成されている。中央脚支持部分１１７は、解放ハンドル１６４と、ケーブル組立体１６６と、ラッチピン１６８とを含んでおり、これらは中央脚支持部分１７の対応する構成要素と類似である。中央脚支持部分１１７はケーブル組立体１６６を受容するための溝１７０を含んだ底部表面１６７を有しており、この溝１７０は、解放ハンドル１６４から長手方向に延び、さらにラッチピン１６８へ向かって側方に分岐している。中央脚支持部分１１７の底部表面の下方に延びる機器からケーブル組立体１６６を保持するために凹部１７２、１７４及び板１７６、１７８が設けられている。ハンドル１６４の操作を容易にするために、指用の握り部を含んだ人間工学に基づいた手用の開口部１８０が設けられている。作動においては、中央脚支持部分１７と同様に、ハンドル１６４を方向１８４に移動すると、ラッチピン１６８が方向１８６に引込み、デッキに形成されている穴７０から中央脚支持部分１１７を解放する。
【００４６】
中央脚支持部分１１７は、底部表面１６７から下方へ延びる一対の底部支持体１７１をさらに含んでおり、中央脚支持部分１１７が従前のストレッチャ形態になっているときにフレーム１４と係合する支持表面１７９ａ及び１７９ｂを提供する。支持表面１７９ａ及び１７９ｂは底部表面１６７の下方に延びている。前方傾斜表面１７３が底部表面１６７と各支持表面１７９ａ及び１７９ｂとの間に延びている。案内表面１８１が底部表面１６７と支持表面１７９ａ及び１７９ｂの下方に設けられている。前方傾斜表面１７５及び側方傾斜表面１７７が底部表面１６７と各案内表面１８１との間との間に延びている。傾斜表面１７３、１７５、１７７は、収容された位置から従前のストレッチャ形態へ移動させるときに、中央脚支持部分１１７の移動及び整列を容易にするものである。中央脚支持部分１１７は、例示として、適正な剛性を備えた軽量構成要素を作成するために、回転プラスチック成形で形成され、発泡体を充填されるが、任意の従来技術の製造技術又は形成技術を使用することもできることが了解される。
【００４７】
中央脚支持部分１７、１１７が従前のストレッチャ形態を与えるように配置されているとき、ラッチピン６８、１６８は穴７０内に延びており、中央脚支持部分１７、１１７の上部表面は座部分２２及びデッキの外側脚部分２４、２６の上部表面と概略面一になっている。中央脚支持マットレス１９は、中央脚支持部分１７、１１７の上に横たわって位置し、マットレス１９の上部表面がマットレス１８の上部表面と概略面一になるように構成されている。フレーム１４は、図２に示されているように、足側端部の液圧支持装置５０上に配置されている一対の中央脚支持ピボットブロック８２をさらに備えている。ピボットブロック８２は、従前のストレッチャ形態になっているとき、中央脚支持部分１７、１１７の底部を支持しており、以下で述べるように、従前のストレッチャ形態と収容された形態との間で中央脚支持部分１７、１１７を移動させることを容易にさせている。
【００４８】
中央脚支持部分１７、１１７は、例示では、底部Ｕ字形状ロッド８４を含んでおり、このロッド８４は、ロッド８４と中央脚支持部分１７、１１７の底部との間にロッドポケット８６を形成するように構成されている。各ピボットブロック８２は内側へ延びる停止ピン８８を備えており、停止ピン８８は、中央脚支持部分１７、１１７が図３に示されるように従前のストレッチャ形態になっているとき、ロッドポケット８６内に保持されている。図２１に示されているように、支持表面１７９ａ及び１７９ｂは、収容された位置から従前のストレッチャ位置へ中央脚支持部分１７を移動させるときに、ピボットブロック８２上を摺動する。外側ガイド１７１は、ピボットブロック８２の外側部分と係合して、フレーム１４に対して中央脚支持部分１１７を整列させる。ロッド８４は、中央脚支持部分１１７をフレーム１４の足側端部へ向かって十分に移動させたときに、停止ピン８８と係合する。次に、ラッチピン１６８がフレーム１４の穴７０と係合するまで、中央脚支持部分１１７をピボットブロック８２周りに旋回させる。中央脚支持部分１７は、図３〜図５に示されているように、ピボットブロック８２と係合するための類似の支持表面７９及び傾斜表面７３を備えている。
【００４９】
図３を参照すると、解放ハンドル６４を方向７２に引いてラッチピン６８を引込めることにより掛け留めを解除して中央脚支持部分１７をデッキ１４から取り外すと、中央脚支持部分１７の足側端部を方向９０に上方へ回転させることができ、中央脚支持部分１７がピボットブロック８２周りに回転するに伴って反対側の端部が方向９２に下方へ回転するようになる。中央脚支持部分１７を受容するように構成された収容空洞９４がデッキ１６とフレーム１４との間に形成されている。中央脚支持部分１７を停止ピン８８周りに回転させた後、中央脚支持部分１７を図４に示されているような収容空洞９４内に収容された位置へ図３に矢印９６、９８によって示されているように移動させることができる。例示されている実施態様はピボットブロック８２及びロッド８４を使用しているが、従前のストレッチャ形態と収容された形態との間で中央脚支持部分１７を移動させることを容易にするために他の適宜の機構を使用することが可能であることが了解される。
【００５０】
中央脚支持部分１７、１１７は、上述のステップを逆に行うことによって、収容された形態から従前のストレッチャ形態へ移動される。この順序では、ピボットブロック８２は、中央脚支持部分１７、１１７の運動を案内すると共に、中央脚支持部分１７が従前のストレッチャ形態へ回転させる地点を越えて引き出されることを防止するための停止装置にもなる。この停止機能は停止ピン８８がロッド８４と係合したときに達成され、従前のストレッチャ形態でデッキ１６に結合させるべく回転させて戻す地点を越えて中央脚支持部分１７が延出することを阻止する。
【００５１】
デッキ解放機構４０は、例示では、ケーブル作動される機構であり、図６におけるデッキの右の外側脚部分２６の図に最もよく示されているように、デッキの外側脚部分２４、２６の各々に結合されているレバー１０２を含んでいる。以下でさらに詳細に述べられるように、さらに、レバー１０２に結合されている第２のケーブル作動される機構がデッキの外側脚部分２４、２６のヒンジ組立体３０において水平方向回転を可能とさせる。
【００５２】
デッキの外側脚部分２４、２６はデッキの外側脚部分２４、２６に結合されている把持ハンドル１０４を備えている。把持ハンドル１０４及びレバー１０２は、操作者がハンドル１０４を把持しながらレバー１０２を作動させることを可能にさせるようにした人間工学に基づいた機構を提供する。各レバー１０２を引くことで、機械的なロック１２８を解放、解除することによりデッキの外側脚部分２４、２６の各々をピボット接続部１２４周りに水平方向に回転することを可能とさせ、さらにフレームラッチピン１０６を後退させる。両方のレバー１０２を同時に引くと、フレーム１４の穴から両方のフレームラッチピン１０６が引込み、図７に例として示されているように、矢印１０３の方向にフレーム１４に対して長手方向にデッキ１６を移動させることができる。上述したように、デッキ１６がフレーム１４に対して移動するに伴って、ローラ３４は溝３６、３８内を転動する。デッキ１６を解放、解除するためには、デッキの外側脚部分２４、２６のハンドル１０４に隣接する両方のレバー１０２を作動させなくてはならないことから、デッキ１６を解放するためには介護者はストレッチャ１０の足側端部に位置していなくてはならない。介護者がこのように位置することにより、デッキ１６の運動に対する制御を改善させる。
【００５３】
レバー１０２は、デッキの外側脚部分２４、２６の水平方向回転及びデッキ１６のフレーム１４に対する水平方向運動を可能とさせる機能を果たす単一又は２つのボタンのような他の適宜の機構によって置換され得ることが了解される。さらに、例示されている実施態様の中央脚支持部分１７は、ストレッチャ１０が従前のストレッチャ形態になっているとき、デッキ１６が足側端部５６へ向かって移動することを防止しているが、代替的な脚支持装置はこのような運動を許容するようにデッキ１６に結合され得ることが了解される。
【００５４】
各レバー１０２はフレームラッチピン１０６に結合されている制御ケーブル１０８に結合されている。フレームラッチピン１０６の各々はデッキ搬送板３２の内壁１１２に結合されているブラケット１１０に取り付けられており、ラッチピン１０６及びブラケット１１０はデッキ１６と共にフレーム１４に対して移動するようになっている。ラッチピン１０６は、溝３６、３８の穴（不図示）に進入するように構成されており、フレーム１４に対して予め定められた第１及び第２の位置にデッキ１６を掛け留めを行う。ラッチピン１０６は、デッキ１６が図１の従前のストレッチャ位置にあるとき、溝３６、３８の第１の対の穴にロックする。ラッチピン１０６は、デッキ１６が図７に示されている検査位置に回転させられると、溝３６、３８に形成された第２の対の穴にロックする。レバー１０２を引くと、ケーブル１０８が溝３６又は３８からピン１０６を解放し、デッキ１６がフレーム１４に対して移動することを許容する。溝３６、３８の穴によって規定される予め定められた位置に代えて、長手方向の不定の調整を可能にするラッチ機構のような他の適宜の機構を設けることができることが了解される。
【００５５】
上述したように、デッキの外側脚部分３６、３８のヒンジ組立体３０は水平方向及び垂直方向の両方の回転を行わせる。各ヒンジ組立体３０は、図６及び図１２〜図１３に最もよく示されているように、垂直方向ピボット１１２及び水平方向ピボット１１４を含んでいる。垂直方向ピボット１１２はデッキの外側脚部分２４、２６とヒンジ組立体ブラケット１１８との間に結合されている水平ピン１１６によって形成されている。垂直方向調整シリンダ１２０は一方の端部において接続具１１９によってヒンジ組立体ブラケット１１８に旋回可能に結合されている。ピストン１２１が各シリンダ１２０から延びている。ピストン１２１は各外側脚部分２４、２６に結合されている。外側脚部分２４、２６の下の作動ボタン１２２が押圧されて、ピストン１２１を解放させ、シリンダ１２０内で移動させる。ボタン１２２の作動で各外側脚部分２４、２６を垂直方向に回転させることができ、ボタン１２２を解放しピストン１２１をロックして所望される配向に外側脚部分２４、２６を保持することによって、垂直方向回転の範囲内で制限を受けずに調整できる。
【００５６】
水平方向ピボット１１４は、ヒンジ組立体ブラケット１１８とデッキの座部分２２に取り付けられたブラケット１２６との間に結合された垂直ピン１２４によって形成されている。機械的な水平方向調整ロックは、図６及び図１３に示されているように、ピボットピン１２３によって座部分２２に旋回可能に結合されている外側シリンダ１２８を含んでいる。レバー１０２を引いたとき制御ワイヤ１０９によって作動装置１２７が解放されると、ロッド１２５は機械的ロックのシリンダ１２８内で前後に移動する。レバー１０２が解放される、すなわち、放されると、作動装置はロッド１２５をシリンダ１２８に対してロックされた位置に保持する。ロッド１２５の端部は、図１２及び図１３に最もよく示されているように、ピボットピン１２９によってブラケット１１８のフランジに旋回可能に結合されている。２つ以上の軸線周りの回転を可能とさせるために、単一の作動装置及びラッチ機構を備えた単一のユニバーサルジョイント（すなわち、万能継手）のようなヒンジ組立体３０のための他の機構を設けることができることが了解される。
【００５７】
外側脚部分２４、２６は可撓性のカバー１３２によって周囲を取り囲まれており、このカバー１３２はヒンジ組立体３０を覆って位置する概略ベローズ形状の部分１３３を含んでいる。したがって、ベローズ部分１３３により、脚部分２４、２６の旋回可能な運動が許容される。さらに、カバー１３２は図１２に最もよく示されているように作動装置１２２の周囲を取り囲んでいる。カバー１３２は、例示では、ゴム材料から形成されているが、任意の適したカバーを使用してよいことが了解される。カバー１３２は外側脚部分２４、２６の清掃を容易にしている。
【００５８】
ストレッチャ１０は、図６に最もよく示されているように、着脱可能なふくらはぎ支持部分１３４を備えている。ふくらはぎ支持部分１３４は、丸い外周１３８及び凹状ふくらはぎ支持表面１４０を備えて構成されているふくらはぎ支持トレー１３６を含んでいる。取付ロッド１４２は、一方の端部においてふくらはぎ支持トレー１３６に結合されており、他方の端部に概略球形の接合ボール１４４を有している。ふくらはぎ支持部分１３４は、取付シャフト１４６と、浮き彫り加工を施された把持表面１４８と、オフセットアーム１５０と、接合ソケット１５２とをさらに含んでいる。取付シャフト１４６は、デッキの座部分２２の外側表面に結合されているふくらはぎ支持部分ソケット１５４内に着脱可能に保持されるように構成されている。接合ボール及び接合ソケット１５２は、ふくらはぎ支持トレー１３６の方向１５６、１５８への２軸回転調整をなさしめる。さらに、オフセットアーム１５０と組み合わせられた方向１６０への取付シャフト１４６の回転はふくらはぎ支持部分１３４の広範な水平方向調整をなさしめる。使用されないときには、図１４に示されているように、ふくらはぎ支持部分１３４はフレーム１４の一対の収容用受容手段１３５に収容される。受容手段１３５は溝３６、３８から側方内側に離間して配設されたフレーム１４の開口部１３７から形成されている。取付シャフト１４６が開口部１３７に挿入され、開口部１３７の上方において長手方向に延びているＬ字形状部材１３９が取付シャフト１４６と係合し、フレーム１４内にふくらはぎ支持部分１３４を保持する。
【００５９】
ストレッチャ１０は、このようにして、図９に示されているように患者を分娩位又は切石位に支持しながら患者の骨盤領域へのアクセスを改善させるように構成することができる。代替的な実施態様のふくらはぎ支持部分２３４が図１０に示されている。デッキの外側脚部分２２４はピボット２２９によって結合されている上部分２２５及び底部分２２７を含んでいる。底部分２２７は複数のノッチ２３１を含み、上部分２２５はヒンジで結合された板２３３を含み、上部分２２５が方向２３５に上向きに回転されると、板２３３が下に回転してノッチ２３１の１つに進入し、上部分２２５を底部分２２７に対して所望される角度で保持する。代替的なハンドル２０４は図１１に示されているように足支持部分を提供するように構成される。ヒンジ２０３は、ハンドル２０４を上方に回転することを可能とさせ、患者の足に対する支持部分となる。外側脚部分２４、２６内にふくらはぎ支持部分を備えるために、所望される通りにデッキ部分の全部又は一部を調整しふくらはぎ支持部分に対して所望される配向に適合させる様々なリンク組立体のような他の機構を設けることができることが了解される。
【００６０】
ストレッチャ１０はさらに図１５に示されているように検査照明システム１９０を備えて構成されることができる。検査照明システム１９０は、例示では、照明ヘッド１９４に結合されている可撓性接続具１９２を含んでいる。一度位置決めされると、可撓性接続具１９２はストレッチャ１０の足側端部５６に照明ヘッド１９４を保持し、都合のよいように照明を向けることを可能にさせるようになっている。検査照明システム１９０は、例示では、頭側端部５４に隣接してフレーム１４に結合された光源１９６と、ケーブル１９２と光源１９６との間に結合されている光ファイバ供給連結装置とをさらに含んでいる。光源１９６はさらにデッキ１６又はベース１２へも結合され得る。検査照明システム１９０に他の適宜の照明システムを使用することができること、及び、照明システムを所望にしたがってフレーム１４に取り付ける又は組み込むことができることが了解される。ストレッチャ１０は、病院又は他の施設内であちこちに車輪で移動され得る。特定の部屋はストレッチャ１０のための適切な照明を有していない恐れがある。照明システム１９０がストレッチャ１０のフレームに組み付けられていることから、検査に適した光源が、常に、ストレッチャ１０の場所に関わらず利用可能となる。
【００６１】
光源１９６は壁の電源出力（ｐｏｗｅｒｏｕｔｌｅｔ）に結合されるように構成されている電源コード（不図示）を備えている。光源１９６は、デッキ１６に形成されている中央開口部１５から離間されている場所において、ベース１２、フレーム１４、又はデッキ１６に結合される。したがって、光源１９６は検査又は医療処置の際に流体に触れそうな領域から離れた場所に設けられる。照明ヘッド１９４は、検査のための照明を提供するために、中央開口部１５に隣接して設けられる。可撓性接続具１９２は、可撓性接続具をフレーム１４の足側端部に隣接して配置するために、フレーム１４に形成された第１の受口１９３内に受容されるように構成されている。保持クリップ１９５は、使用されていないときに照明ヘッド１９４を収容位置に保持するために接続具１９２の首部分１９７と係合するように構成されている。
【００６２】
図１７〜図２０に示されているマットレス１８は、デッキ１６の上に結合されるように構成されている。マットレス１８は、頭部分３１０と、座部分３１２と、左及び右の外側脚部分３１４、３１６とを含んでおり、これらは、それぞれ、デッキの頭部分２０、座部分２２及び外側脚部分２４、２６を覆う大きさになっている。頭部分３１０及び座部分３１２は、これら間の回転を容易にするために、Ｖ字形状ヒンジ３１１によって結合されている。座部分３１２及び外側脚部分３１４、３１６は、図１８及び図１９に示されている柔軟な発泡体部分３１５によって結合されており、これら発泡体部分３１５によりヒンジ組立体３０上での水平方向及び垂直方向の両方の回転を許容している。
【００６３】
座部分３１２及び外側脚部分３１４、３１６はこれらの間に中央脚開口部３１８を形成している。マットレス１８は、開口部３１８の一部の周囲に、下方へ延びる液よけフラップ３２０を含んでいる。液よけフラップ３２０は、中央脚支持部分１７が収容された形態になっているときに、開口部３１８に隣接するデッキ１６及びフレーム１４の水分への露出を減少させる。液よけフラップ３２０は、例示では、図１６及び図１７に最もよく示されているように、２つの外側セグメント３１９と、２つの斜面セグメント３２１と、内側セグメント３２３とを含んでいる。外側セグメント３１９は、例示では、斜面セグメント３２１及び内側セグメント３２３よりもさらに下方まで延びている。液よけフラップ３２０は液受容器６２と共に分娩のような処置の際に遭遇することが多い流体の封じ込めを容易にしている。
【００６４】
マットレス１８は、外側脚部分３１４、３１６に、踵くり抜き部３２２と、足ストラップ（足ひも）３２４とをさらに備えている。踵くり抜き部３２２は、図５及び図７に例として示されているように、外側脚部分３１４，３１６が持ち上げられた位置にあるときに、患者の足に対する支持表面となる。マットレス１８は、例示では、図１８〜図２０に最もよく示されているように、足側端部斜面３２６と、頭側端部斜面３２８とを含んでおり、発泡体からなる心材と洗濯可能な外側カバー３２８とを含んで形成されているが、任意の適した材料を使用することができる。足側端部斜面３２６は図１９に示されているようにハンドル１０４へのアクセスを容易にしている。マットレス１８は、例示では、底部表面上にベルクロストリップすなわちベルクロ細片３３０をさらに含んでおり、このベルクロストリップ３３０がデッキの座部分２２上の整合するストリップすなわち細片（不図示）に結合し、マットレス１８をデッキ１６へ着脱可能に結合させる。
【００６５】
作動においては、先ず患者がストレッチャ１０上に配置されると、ストレッチャ１０が図１に示されている従前のストレッチャ形態に配置される。デッキ１６を関節動作させて、ストレッチャ１０上の患者の体位を調整することができる。ストレッチャを産婦人科形態へ移動させることが所望されるときには、介護者は、通常、先ず、外側脚部分２４、２６の下のボタンを押し下げることにより、外側脚部分２４及び２６を座部分２２に対して上方へ移動させる。これによりピストン１２１を解放させ、外側脚部分を図７〜図８に示されているように上方に旋回させることが可能となる。
【００６６】
次に、中央脚支持部分１７、１１７が収容される。中央脚支持部分１７、１１７を収容するために、介護者は解放ハンドル６４、１６４をそれぞれストレッチャ１０の足側端部５６へ向かって引く。これにより、ピン６８、１６８をデッキ１６に形成されている穴７０から解放させる。したがって、図３に示されているように、中央脚支持部分１７、１１７をピボットブロック８２周りに下方へ旋回させることができる。次に、図３の矢印９６及び９８の方向にストレッチャ１０の頭側端部５４へ向かって図４及び図５に示されているような収容位置まで中央脚支持部分１１７を押す。
【００６７】
次に、ストレッチャ１０の足側端部５６に位置する介護者は図８に示されているように両方のハンドル１０４を把持する。次に、介護者は、ストレッチャ１０の足側端部５６へ向かってレバー１０２を移動させることによってレバー１０２を作動させる。レバー１０２の作動は、制御ワイヤ１０８及び１０９にそれぞれ結合されているラッチ１０６及び機械的ロック１２８を同時に解放させる。ピン１０６がデッキ１６の両側部から解放されると、ローラ３４はストレッチャ１０の足側端部５６へ向かって図７に示されている検査位置へ溝３６、３８内を転動できる。デッキを図７に示されている検査位置に維持するために、ピン１０６は溝３６、３８の穴に掛け留めされる。側方レール６０は、図７に最もよく示されているようにか患者のための把持ハンドルを提供するように構成されているパッドを取り付けられている棒６１を含んでいる。例示では、把持ハンドルはパッドを取り付けられている棒６１に形成された概略Ｓ字形状の部分によって形成されている。しかしながら、パッドを取り付けられている把持ハンドルを側方レールの直線状の管又は棒上に形成することもできる。
【００６８】
次に、介護者は、レバー１０２を作動させている間、外側脚部分２６をピボット２４周りに下方へ調整することができる。すなわち、介護者は、外側脚部分２４、２６を図８に示されている点線の位置へ移動させ、患者の骨盤領域へのアクセスを改善させることができる。次に、示されている様々なふくらはぎ支持部分の１つを使用して患者の脚を調整することができる。検査の間ずっと、外側脚部分２４及び２６とふくらはぎ支持部分とを所望される場所に調整することができる。
【００６９】
処置が終わると、介護者により外側脚部分２４、２６の両方のハンドル１０４を把持してレバー１０２を作動させることによって、ストレッチャ１０を従前のストレッチャ形態へ転換して戻すことができる。外側脚部分２４、２６は、先ず、レバー１０２及び作動装置１２２を使用して、デッキ１６の残余の部分と平行となるように調整される。レバー１０２を作動させることで、さらに、溝３６、３８に形成された第１の組の穴からピン１０６を解放させ、デッキ１６上のローラ３４が図１に示されている従前のストレッチャ位置へ転動して戻ることが可能となる。次に、ピン１０６が溝３６、３８に形成された第２の組の穴に掛け留めされ、従前のストレッチャ形態にデッキ１６を保持する。次に、中央脚支持部分１７、１１７が図４に示されているような収容位置から引き出される。介護者は、棒８４がピボットブロック８２のロックピン８８上に掛け留めされるまで、図３の矢印７２の方向に外側へ中央脚支持部分１７、１１７を引く。次に、中央脚支持部分１７、１１７は、ピン６８、１６８がデッキ１６に形成された穴７０と係合し中央脚支持部分１７、１１７を所定位置にロックするまで、ピボットブロック８２周りを上方へ旋回させられる。
【００７０】
ピン６８及び穴７０の位置を逆にすることができることが了解される。さらに、ラッチピン１０６がフレーム上に形成され、デッキに形成された穴に進入するように構成されることが可能である。所望であれば、他のタイプのラッチを使用してもよい。
【００７１】
本発明の他の態様が図２３に示されている。側方レール６０は、取付レール３５０と、外側レール３５２とを含んでいる。側方レールの管又は棒６１は、取付レール３５０と外側レール３５２との間に旋回可能に結合されている。旋回アーム３５４が側方レール６０の各端部上に取り付けられている。各旋回アーム３５４は、位置３５６においてフレーム１４に旋回可能に結合されている第１の端部と、位置３５８において取付レール３５０に旋回可能に結合されている第２の端部とを含んでいる。別個の側方レール６０が従来のようにしてフレーム１４の両側に取り付けられている。
【００７２】
図２３はさらにデッキ１６の搬送板３２に結合されているカム３６０を示している。カム３６０はデッキ１６の両側において搬送板３２に結合されている。デッキ１６が上述したように矢印３６２の方向にフレーム１４の足側端部へ向かって摺動すると、搬送板３２及びカム３６０はさらに矢印３６２の方向に移動する。搬送板３２及びカム３６０がフレーム１４の足側端部に接近すると、カム３６０が側方レール６０の旋回アーム３５４と係合して、図２３に示されている点線の位置へ矢印３６４の方向にフレーム１４に対して外側へ側方レール６０を旋回させる。側方レール６０のこの運動は隙間を生じさせ、デッキ１６がストレッチャ１０の足側端部へ向かって継続して移動することを可能にさせる。
【００７３】
本発明が特定の例示された実施態様を参照して詳細に説明されたが、添付の特許請求の範囲に記載、規定された本発明の範囲及び精神内で様々な変更及び改変が存在する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による産婦人科のためのストレッチャの側面図であり、ベースと、このベースに結合されたフレームと、このフレームに結合されたデッキと、このデッキ上に配置されているマットレスと、フレームに結合された側方レール及び液受容器と、持ち上げた位置になっているデッキの関節動作する頭部分とを示している。
【図２】図１のストレッチャの一部の斜視図であり、デッキの可動の中央脚部分を示すために一部を切り去った状態のストレッチャの足側端部分を示していて、この可動の中央脚部分は、可動の中央脚部分をデッキの中央部分の下の収容位置に移動することを可能とさせるために、解放可能なラッチ機構を有している。
【図３】図１のストレッチャの足側端部分の側面図であり、収容位置への移動の間の中間位置にある可動の中央脚部分を示すために一部が切り欠かかれている。
【図４】図１のストレッチャの足側端部分の側面図であり、収容位置に移動された可動の中央脚部分を示すために一部が切り欠かれている。
【図５】図１のストレッチャの足側端部分の側面図であり、収容位置にある可動の脚部分と患者を切石位又は分娩位に支持するように持ち上げられた調整可能な外側脚部分とを示すために、一部が切り欠かれている。
【図６】図１のストレッチャの足側端部分の斜視図であり、外側脚部分調整機構を示すために一部が切り欠かれており、さらに、着脱可能で調整可能なふくらはぎ支持組立体を示している。
【図７】図１のストレッチャの側面図であり、フレームの足側端部分へ向かって移動させられたデッキと患者を分娩位又は産婦人科検査のための体位に支持する持ち上げられた位置にある外側脚部分を示すために、一部が切り欠かれている。
【図８】図１のデッキ及びマットレスの足側端部分の斜視図であり、外側脚部分の操作者調整を示している。
【図９】図１のストレッチャの斜視図であり、患者を分娩位又は産婦人科検査のための体位にするように構成された、デッキ、マットレス及びふくらはぎ支持部分を示している。
【図１０】代替的な脚支持部分の実施態様を示している斜視図であり、患者を分娩位又は産婦人科検査のための体位に支持するために、外側脚部分がふくらはぎ支持形態に調整されている。
【図１１】図１０と類似である他の代替的な脚支持部分の実施態様の詳細斜視図であり、足支持部分として構成されているヒンジ接続されたふくらはぎ支持部分及びヒンジ接続された外側脚部分ハンドルを示している。
【図１２】図１の左の外側脚部デッキ部分の詳細斜視図であり、垂直方向ヒンジ組立体及び水平方向ヒンジ組立体を示すために、可撓性カバーの一部が切り欠かれている。
【図１３】図１の右の外側脚部デッキ部分のための垂直方向ヒンジ組立体及び水平方向ヒンジ組立体のための制御機構を示している平面図である。
【図１４】図１のストレッチャのフレームの端面図であり、デッキからローラを受容するための開いた溝及び閉じた溝と、着脱可能なふくらはぎ支持部分を収容するための円形開口とを示している。
【図１５】本発明によるストレッチャの斜視図であり、産婦人科患者へのアクセスを提供するためにデッキ及びマットレスがフレーム上で前方に移動させられており、さらに、照明システムを示すために一部が切り欠かれている。
【図１６】本発明によるマットレス組立体の上部へ向かって見下ろした斜視図であり、２つの外側脚部マットレス部分の足ストラップ（足ひも）及び踵くり抜き部と、外側脚部マットレス部分と中央マットレス部分との間の開口部の周囲に延びている液よけフラップと、関節運動するように中央マットレス部分に結合された頭部マットレス部分とを示している。
【図１７】図１６のマットレス組立体の底部へ向かって見上げた斜視図であり、足ストラップと、液よけフラップと、マットレスをデッキに結合するためのベルクロストリップ（細片）とを示している。
【図１８】図１６のマットレス組立体の上平面図であり、踵くり抜き部と、外側脚部マットレス部分と中央マットレス部分との間に結合された一対の柔軟な発泡体マットレス部分とを示している。
【図１９】図１６のマットレス組立体の側面図であり、マットレス底部の下方で延びている液よけフラップと外側脚部マットレス部分及び頭部マットレス部分の斜面とを示している。
【図２０】図１６のマットレス組立体の底面図であり、足ストラップと、ベルクロストリップと、中央マットレス部分と頭部マットレス部分のためのマットレスカバーへ発泡体を導入するためのフラップとを示している。
【図２１】代替実施態様の中央脚支持部分の底面図であり、脚支持部分底部に形成された溝の内部のラッチ制御ケーブル組立体を示している。
【図２２】ストレッチャの側面図であり、ベースと、フレームと、デッキと、ベースとフレームとの間に結合された垂直方向に調整可能な頭側端部支持部分及び足側端部支持部分と、フレームをベースに対して傾動させることを許容するためにフレームと頭側端部支持部分との間に結合されたローラ組立体を示している。
【図２３】一部が切り欠かれている平面図であり、側方レールをフレームに対して外向きに移動するためにデッキ上に形成されたカムを示している。

Claims

ベースと、
該ベースに結合され、第１の受容手段を含むように形成されており、収容部分を含むフレームと、
該フレームに結合され、第２の受容手段を含むように形成されており、頭部分と、座部分と、該座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１及び第２外側脚支持部分とを含み、前記座部分と前記第１及び前記第２外側脚支持部分がこれらの間に中央開口部を形成するように構成されているデッキと、
前記中央開口部内に配置され且つ前記デッキの一部をなすように前記デッキに結合された状態になる第１の位置と、前記デッキから取り外され且つ前記デッキの下において前記フレームの前記収容部分に配置された状態になる第２の収容位置との間で移動するように構成されている着脱可能な中央脚支持部分と、
取付部分を有する着脱可能なふくらはぎ支持部分と、
を備え、
前記着脱可能なふくらはぎ支持部分は、前記ふくらはぎ支持部分の少なくとも一部が前記第１の受容手段から延びた状態で、前記デッキの下に前記着脱可能なふくらはぎ支持部分を収容するべく前記第１の受容手段の中に配置される、使用されない時の位置と、前記取付部分が、前記ふくらはぎ支持部分が患者の脚を前記デッキの上方で支持するべく配向するように、前記第２の受容手段の中に配置される、使用される時の位置との間を移動可能である、患者支持装置。
前記フレームが長手方向軸線を有し、前記ふくらはぎ支持部分の前記取付部分は、前記着脱可能なふくらはぎ支持部分が前記第１の受容手段に配置されているときに前記フレームの前記長手方向軸線と概略平行な方向に延びるように構成されており、前記着脱可能なふくらはぎ支持部分が前記第２の受容手段に配置されているときに前記フレームの長手方向軸線と概略垂直な方向に延びるように構成されている、請求項１に記載の患者支持装置。
ベースと、
該ベースに結合され、第１の受容手段を含むように形成されており、収容部分を含むフレームと、
該フレームに結合され、第２の受容手段を含むように形成されており、頭部分と、座部分と、該座部分に隣接し側方に離間して配置されている第１及び第２外側脚支持部分とを含み、前記座部分と前記第１及び前記第２外側脚支持部分がこれらの間に中央開口部を形成するように構成されているデッキと、
前記中央開口部内に配置され且つ前記デッキの一部をなすように前記デッキに結合された状態になる第１の位置と、前記デッキから取り外され且つ前記デッキの下において前記フレームの前記収容部分に配置された状態になる第２の収容位置との間で移動するように構成されている着脱可能な中央脚支持部分と、
取付部分を有する着脱可能なふくらはぎ支持部分と、
前記ベース、前記フレーム、前記デッキの１つに前記デッキの前記中央開口部から離間して結合されている光源と、前記光源に結合されている照明ヘッドと含み、該照明ヘッドが、前記デッキ上に位置する患者の検査を可能にするために、前記デッキの前記中央開口部に隣接して配置される照明システムと、
を備え、
前記着脱可能なふくらはぎ支持部分は、前記ふくらはぎ支持部分の少なくとも一部が前記第１の受容手段から延びた状態で、前記デッキの下に前記着脱可能なふくらはぎ支持部分を収容するべく前記第１の受容手段の中に配置される、使用されない時の位置と、前記取付部分が、前記ふくらはぎ支持部分が患者の脚を前記デッキの上方で支持するべく配向するように、前記第２の受容手段の中に配置される、使用される時の位置との間を移動可能である、患者支持装置。
前記照明システムが前記光源と前記照明ヘッドとの間に光ファイバ接続具を含む、請求項３に記載の患者支持装置。
ベースと、
該ベースに結合されており、第１の受容手段を含むように形成されているフレームと、
患者を支持するように構成され、第２の受容手段を含むように形成されているデッキと、
取付部分を有する着脱可能なふくらはぎ支持部分と、
を備えており、
前記着脱可能なふくらはぎ支持部分は、前記ふくらはぎ支持部分の少なくとも一部が前記第１の受容手段から延びた状態で、前記デッキの下に前記着脱可能なふくらはぎ支持部分を収容するべく前記第１の受容手段の中に配置される、使用されない時の位置と、前記取付部分が、前記ふくらはぎ支持部分が患者の脚を前記デッキの上方で支持するべく配向するように、前記第２の受容手段の中に配置される、使用される時の位置との間を移動可能である、患者支持装置。
前記フレームが長手方向軸線を有し、前記ふくらはぎ支持部分の前記取付部分は、前記着脱可能なふくらはぎ支持部分が前記第１の受容手段に配置されているときに前記フレームの前記長手方向軸線と概略平行な方向に延びるように構成されており、前記着脱可能なふくらはぎ支持部分が前記第２の受容手段に配置されているときに前記フレームの長手方向軸線と概略垂直な方向に延びるように構成されている、請求項５に記載の患者支持装置。
前記ふくらはぎ支持部分が調整可能なリンク装置によって前記取付部分に結合されているふくらはぎ支持表面を含む、請求項５に記載の患者支持装置。