JP4679616B2 - 無線lan中継装置、無線lan中継方法およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
端末装置と無線LANの基地局との間におけるデータ転送を中継可能な中継装置であって、
前記基地局と無線通信を行うとともに、前記無線LANに属する他の中継装置とそれぞれ前記基地局を介さずに直接無線通信可能な無線通信部と、
前記基地局を経由しないで宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットと、前記基地局を経由して前記宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットを比較し、前記スループットが高い経路を選択する経路探索部と、
を備える、中継装置。
こうすれば、無線LAN基地局を介さないデータ転送経路を選択することができるため、データ転送経路の選択肢を増やすことができる。また、複数のデータ転送経路について、データ転送のスループットが高い経路を選択することができるため、効率のよいデータ通信が可能となる。
適用例1記載の中継装置であって、さらに、
前記中継装置についてのリンクレートレポートを前記他の中継装置に通知する通知部を備え、
前記リンクレートレポートは、
前記中継装置から前記他の中継装置へのデータ転送のスループットと、
前記中継装置から前記基地局へのデータ転送のスループットと、
前記端末装置のMACアドレスと、
を含む、中継装置。
こうすれば、データ転送経路を選択する際の指針となる、他の無線LAN中継装置の情報を収集することができる。
適用例2記載の中継装置であって、さらに、
前記他の中継装置から受信した前記リンクレートレポートの内容を格納するためのリンクレートテーブルと、
前記リンクレートテーブルを更新するためのテーブル更新部と、
を備え、
前記通知部は、前記他の中継装置に対して定期的に前記リンクレートレポートを通知し、
前記テーブル更新部は、前記リンクレートレポートを受信する度に前記リンクレートテーブルを更新する、中継装置。
こうすれば、データ転送経路を選択する際の指針となる、データ転送のスループットに関する情報の信頼性を向上させることができる。
適用例3記載の中継装置であって、
前記テーブル更新部は、
前記他の中継装置から前記リンクレートレポートを受信しないまま一定期間が経過することをトリガとして、当該他の中継装置を介した無線通信経路が選択されない状態へと前記リンクレートテーブルを更新する、中継装置。
こうすれば、データ転送経路を選択する際の指針となる、データ転送のスループットに関する情報の信頼性を向上させることができる。
A.実施例1:
B.実施例2:
C.実施例3:
D.変形例:
図1は、本発明の一実施例としての無線LAN中継装置が用いられたネットワークの概略構成を示す説明図である。このネットワーク1000は、無線LANの基地局10と、端末装置11と、4台の無線LAN中継装置20〜50(以下、無線LAN中継装置を単に「中継装置」とも呼ぶ。)とを備えている。基地局10と、中継装置20〜50と、端末装置11とは、IEEE802.11規格に準拠した無線LAN通信機器である。
経路RT1:基地局10および他の中継装置を介さずに、直接中継装置30へ中継する経路
経路RT2:基地局10を介して中継装置30へ中継する経路
経路探索部218は、上記のような場合に、経路RT1、RT2のうちから、データ転送のスループットが高い経路を探索する。
条件:それぞれの装置内の通信遅延を無視し、UP/DOWN時のリンクレートは同一とする。また、オーバーヘッドは考慮しない。
・経路RT1のリンクレート:LTR30a = 24Mbps
LTR30aは、リンクレートテーブル224の中継装置30へのリンクレートLTRフィールドの値である。
・経路RT2のリンクレート:1/[(1/LTR10b)+(1/LTA30b)] = 1/(1/11+1/5) = 3.4Mbps
LTR10bは、中継装置20、基地局10間のリンクレートである。また、LTA30bは、基地局10、中継装置30間のリンクレートである。
図12は、第2実施例における経路設定の方法を示す説明図である。図11で示した第1実施例との違いは、経路探索の際に、基地局を介する経路だけでなく、中継装置を介する経路についても考慮する点だけであり、他の構成や動作は第1実施例と同じである。中継装置20に接続されている端末装置21から、中継装置50に接続されている端末装置51へデータを送信する場合を例に挙げて説明する。このような場合、中継装置20は少なくとも次の4通りの中継経路を選択することができる。
経路RT1:中継装置40を介して中継装置50へ中継する経路
経路RT2:基地局10および他の中継装置を介さずに、直接中継装置50へ中継する経路
経路RT3:基地局10を介して中継装置50へ中継する経路
経路RT4:中継装置30を介して中継装置50へ中継する経路
第2実施例における経路探索部218は、上記のような場合に、経路RT1〜4のうちから、データ転送のスループットが最も高い経路を探索する。
・経路RT1のリンクレート:1/(1/1+1/20) = 1Mbps
・経路RT2のリンクレート:10Mbps
・経路RT3のリンクレート:1/(1/11+1/24) = 7.5Mbps
・経路RT4のリンクレート:1/(1/24+1/30) = 13.3Mbps
図13は、第3実施例における無線LAN中継装置が用いられたネットワークの概略構成を示す説明図である。第3実施例におけるネットワーク1000aは、ネットワーク1100と、サブネットワーク1200とを含んだネットワークである。ネットワーク1100は、基地局10と、中継装置20〜60と、端末装置とで構成される。ネットワーク1100は、中継装置60を備えている点を除いては、第1実施例のネットワーク1000(図1)と同じである。この中継装置60は、リピータと呼ばれ、有線で接続する端末装置と、無線で接続する端末装置とを接続することができる。無線で接続する端末装置(例えば、端末装置61)については、接続方法が異なる(有線/無線)のみであって、第1実施例の端末装置と同様に扱うことが可能である。中継装置60には、他の中継装置を接続することができる。この中継装置に接続されている中継装置を「子中継装置」とも呼ぶ。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、リンクレートレポートLRを中継装置間で送信するものとしたが、このリンクレートレポートLRは省略することも可能である。具体的には、例えば、データを送信する中継装置が、複数の経路についてのリンクレートをその都度計算し、経路を選択する構成とすることができる。リンクレートは、例えば、計算したい経路の経路情報をフレームのヘッダに格納したNULLフレームを送信し、ACKフレームが返ってきた時の、NULLフレームの送信リンクレートを採用することができる。なお、一度計算した経路についてのリンクレートを格納できるテーブルを別途設けてもよい。他の例としては、端末装置からリンクレートテーブルを手動で入力するようにしてもよい。
上記実施例では、グループレポートGRおよびリンクレートレポートLRを受信する度に、それらを格納するテーブルを更新するものとしたが、この更新は省略することも可能である。
上記実施例では、計算を簡単にするために、UP/DOWN時のリンクレートは同じであるものとして記載したが、UP/DOWN時のリンクレートを分け、より信頼性の高い経路探索を行うこともできる。その場合は、リンクレートレポートと、リンクレートテーブルとにUP時のリンクレートと、DOWN時のリンクレートを格納する。
上記実施例では、中継装置と基地局間のデータ通信と、中継装置間のデータ通信とで同じ無線チャンネルを用いるものとしたが、使用する無線チャンネルは任意に設定することができる。例えば、中継装置と基地局間のデータ通信と、中継装置間のデータ通信とで異なるチャンネルを使用することができる。これにより、互いの無線LANネットワークに影響を与えることなく、さらに効率のよい通信を行なうことが可能となる。
上記第2実施例では、ある中継装置から他の中継装置にデータを中継する場合、その中間に1つ以下の装置を介する経路のみを許容するものとしたが、複数の装置を介する経路を許容するものとしてもよい。例えば、図12を例に挙げて説明すると、次のような経路も選択肢として考慮することができる。
経路RT5:中継装置20−中継装置40−中継装置30−中継装置50(複数の中継装置を介する場合)
経路RT6:中継装置20−中継装置40−基地局10−中継装置50(基地局と中継装置を介する場合)
11…端末装置
20…中継装置
21…端末装置
30…中継装置
31…端末装置
40…中継装置
50…中継装置
51…端末装置
60…中継装置
61…端末装置
80…インターネット
90…ウェブノード
110…基地局
120…中継装置
121…端末装置
200…主制御部
210…CPU
212…データ転送部
214…通知部
216…テーブル更新部
218…経路探索部
220…メモリ
222…グループテーブル
224…リンクレートテーブル
230…ユーザインタフェース
1000、1000a…ネットワーク
1100…ネットワーク
1200…サブネットワーク
Claims (5)
- 端末装置と無線LANの基地局との間におけるデータ転送を中継可能な中継装置であって、
前記基地局と無線通信を行うとともに、前記無線LANに属する他の中継装置とそれぞれ前記基地局を介さずに直接無線通信可能な無線通信部と、
前記基地局を経由しないで宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットと、前記基地局を経由して前記宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットを比較し、前記スループットが高い経路を選択する経路探索部と、
前記他の中継装置から受信したリンクレートレポートを送信すべき送信時間間隔ごとに、前記中継装置についてのリンクレートレポートを前記他の中継装置に通知する通知部と、
を備え、
前記リンクレートレポートは、
前記中継装置が計測した前記中継装置から前記他の中継装置へのデータ転送のスループットと、
前記中継装置が計測した前記中継装置から前記基地局へのデータ転送のスループットと、
前記端末装置のMACアドレスと、
を含む、中継装置。 - 請求項1記載の中継装置であって、さらに、
前記他の中継装置から受信した前記リンクレートレポートの内容を格納するためのリンクレートテーブルと、
前記リンクレートテーブルを更新するためのテーブル更新部と、
を備え、
前記テーブル更新部は、前記リンクレートレポートを受信する度に前記リンクレートテーブルを更新する、中継装置。 - 請求項2記載の中継装置であって、
前記テーブル更新部は、
前記他の中継装置から前記リンクレートレポートを受信しないまま一定期間が経過することをトリガとして、当該他の中継装置を介した無線通信経路が選択されない状態へと前記リンクレートテーブルを更新する、中継装置。 - 端末装置と無線LANの基地局との間におけるデータ転送を中継可能であり、前記基地局と無線通信を行うとともに、前記無線LANに属する他の中継装置と前記基地局を介さずに直接無線通信可能な中継装置を用いたデータ中継方法であって、
前記基地局を経由せずに宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットと、前記基地局を経由して前記宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットとを比較し、前記スループットが高い経路を選択する工程と、
前記他の中継装置から受信したリンクレートレポートを送信すべき送信時間間隔ごとに、前記中継装置が計測した前記中継装置から前記他の中継装置へのデータ転送のスループットと、前記中継装置が計測した前記中継装置から前記基地局へのデータ転送のスループットと、前記端末装置のMACアドレスとを含むリンクレートレポートを、前記他の中継装置に通知する工程と、
を含む、データ中継方法。 - 端末装置と無線LANの基地局との間におけるデータ転送を中継するために中継装置にインストールされるコンピュータプログラムであって、
前記基地局と無線通信を行うとともに、前記無線LANに属する他の中継装置とそれぞれ前記基地局を介さずに直接無線通信可能な無線通信機能と、
前記基地局を経由しないで宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットと、前記基地局を経由して前記宛先装置にデータ転送を行う無線通信経路のスループットを比較し、前記スループットが高い経路を選択する経路探索機能と、
前記他の中継装置から受信したリンクレートレポートを送信すべき送信時間間隔ごとに、前記中継装置が計測した前記中継装置から前記他の中継装置へのデータ転送のスループットと、前記中継装置が計測した前記中継装置から前記基地局へのデータ転送のスループットと、前記端末装置のMACアドレスとを含むリンクレートレポートを、前記他の中継装置に通知する通知機能と、
をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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