JP3010157B1 - 無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局 - Google Patents

無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局

Info

Publication number
JP3010157B1
JP3010157B1 JP24415898A JP24415898A JP3010157B1 JP 3010157 B1 JP3010157 B1 JP 3010157B1 JP 24415898 A JP24415898 A JP 24415898A JP 24415898 A JP24415898 A JP 24415898A JP 3010157 B1 JP3010157 B1 JP 3010157B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
packet
station
wireless
wireless base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24415898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000078147A (ja
Inventor
武男 市川
斉 高梨
保彦 井上
正博 守倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP24415898A priority Critical patent/JP3010157B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3010157B1 publication Critical patent/JP3010157B1/ja
Publication of JP2000078147A publication Critical patent/JP2000078147A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 冗長な転送経路を経ることなくパケットの転
送を行うことができ、スループットの低下を防止する無
線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局を
提供すること。 【解決手段】 各無線基地局では、パケットモニタ部1
により、ツリー状の転送経路上を自局に近づく方向に転
送されるパケットをモニタして、当該パケットの送信元
アドレスが示す無線端末と送信局アドレスが示す無線基
地局とを対応づけてテーブル2に登録する。パケット転
送部3により、自局に帰属中の無線端末または自局から
みて前記ルート局と反対方向に位置する前記ツリー状の
転送経路上の無線基地局からパケットを受信した場合、
前記テーブル2を参照して宛先無線端末に対応づけられ
た無線基地局を次の転送先として選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線パケット通
信網における無線パケット転送方法および該方法を用い
た無線基地局に関する。
【0002】
【従来の技術】パケット転送方法の従来技術1として、
文献「 ISO/IEC 10038,ANSI/IEEE Std802.1D,“Informa
tion technology - Telecommunications and informati
on exchange between systems - Local area networks
- Media access control(MAC)bridges”,1993 」に開示
されているように、スパニング・ツリー・プロトコルを
利用した転送方法がある。
【0003】この方法によれば、あらかじめ全ての無線
基地局(AP)にパスコスト( Pathcost )を設定し、特
定の1つの無線基地局をルート局に設定する。ここで、
或る無線基地局とルート局と間の通信経路上にある無線
基地局のパスコストの総和をルートパスコストと呼ぶ。
ルート局は、送信元アドレスに自局のMAC( Media Ac
cess Control )アドレスを設定したコンフィギュレーシ
ョン・メッセージ(Configuration Message )を周期的に
送信する。このコンフィギュレーション・メッセージは
ルートパスフィールドを持ち、ルート局はルートパスコ
ストフィールドを「0」に設定して送信する。
【0004】起動直後の無線基地局は、あらかじめ定め
られた一定期間、コンフィギュレーション・メッセージ
を受信し、受信した複数のコンフィギュレーション・メ
ッセージの中から最もルートパスコストの小さいコンフ
ィギュレーション・メッセージを選択し、選択したコン
フィギュレーション・メッセージの送信元無線基地局に
対して通信路を設定する。
【0005】また、選択したコンフィギュレーション・
メッセージのルートパスコストに自局のパスコストを加
算し、送信元アドレス自局のMACアドレスを設定し
て、コンフィギュレーション・メッセージを送信する。
以上により、コンフィギュレーション・メッセージは全
無線基地局へ伝搬し、無線基地局はルート局を起点にツ
リー状に通信経路を接続する。
【0006】この方法によれば、無線基地局はツリー状
に接続した通信経路(ツリー状の転送経路)上をパケッ
ト転送することにより、全無線基地局へのパケット転送
が可能とされ、また転送パケットが無線基地局間をルー
プすることが防止される。
【0007】次に、パケット転送方法の従来技術2とし
て、文献「 ISO/IEC 8802-5,“Information technology
- Local and metropolitan networks - Part 5:Token
ringaccess method and physical layer specification
s”,1992 」に開示されているように、ソース・ルーテ
ィング・プロトコルを利用した転送方法がある。
【0008】この方法によれば、無線端末(STA)
は、データパケットを送信する時、まず宛先端末のMA
Cアドレスを含む探索フレームをブローキャスト送信す
る。探索フレームを受信した宛先端末は、送信端末のM
ACアドレスを付与した全経路探索フレームをブロード
キャスト送信する。全経路探索フレームを受信した無線
基地局は自局の識別子を書き込み、他の無線基地局へ転
送する。
【0009】送信端末は受信した複数の全経路探索フレ
ームを選択し、データパケットのヘッダ部にルーティン
グ情報として、選択した全経路探索フレームに書き込ま
れた無線端末の識別子の順列をコピーして送信する。無
線基地局はデータパケットを受信すると、パケットのヘ
ッダ部に指示されたルーティング情報に基づき、次の転
送先となる無線基地局を選択してデータパケットを転送
し、宛先無線端末まで転送する。
【0010】次に、ソース・ルーティング・プロトコル
を利用したツリー状の転送経路上における無線基地局の
位置の把握方法について考える。この方法では、新たに
ツリー状の転送経路に接続した無線基地局は、探索フレ
ームをブロードキャスト送信する。探索フレームを受信
した各無線基地局は、全経路探索フレームをブロードキ
ャスト送信する。新たにツリー状の転送経路に接続した
無線基地局は、受信した全経路探索フレームから他の無
線基地局のツリー状の転送経路上における位置を把握す
る。
【0011】一方、探索フレームを受信した他の無線基
地局は、当該探索フレームの送信元無線基地局、すなわ
ち新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局のM
ACアドレスを含む探索フレームをブロードキャスト送
信する。新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地
局は、全経路探索フレームを各検索フレーム送信元無線
基地局に送信する。以上により、他の無線基地局は、新
たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局のツリー
状の転送経路上における位置を把握する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
技術1にかかるパケット転送方法によれば、ルート局を
起点としてツリー状に転送経路を構築するため、例えば
転送経路が図8に示すようにツリー状に構成された場
合、無線基地局AP4と無線基地局AP3が直接通信す
ることが可能であるにもかかわらず、無線基地局AP4
から無線基地局AP3へのパケット転送は、経路「AP
4−AP1−AP2−AP3」により行われる。このた
め、転送経路が冗長となり、転送遅延時間の増加、無線
資源の消費によるスループットの低下という問題が生じ
る。
【0013】また、図8において、無線基地局AP4か
ら無線基地局AP3へのパケット転送を行うと、転送パ
ケットが経路「AP4−AP3−AP2−AP1−AP
4」においてループされ、同一パケットが複数回受信さ
れたり、無線資源の消費によるスループットの低下とい
う問題が生じる。
【0014】また、上述の従来技術2にかかるパケット
転送方法によれば、データパケットはルーティング情報
に応じて転送されるため、例えば転送経路が図8に示す
ようにツリー状に構成された場合、無線基地局AP4か
らAP3へのパケット転送は経路「AP4−AP3」に
より直接的に転送され、転送パケットがループする事態
も生じない。しかしながら、パケットを送信する全無線
端末は、各宛先無線端末毎に個別のルーティング情報を
得るために探索フレームをブロードキャスト送信し、宛
先無線端末は全経路探索フレームを折り返しブロードキ
ャスト送信する必要があり、一般に有線ネットワークに
比べて伝送容量の少ない無線ネットワークでは探索フレ
ームと全経路探索フレームのブロードキャスト送信によ
るスループット低下の影響が大きくなるという問題があ
る。また、無線端末は、宛先無線端末毎にルーティング
情報を管理する必要があるため、無線端末の負荷が大き
くなるという問題も生じる。
【0015】また、従来技術2にかかるパケット転送方
法を、無線基地局のツリー状の転送経路上における位置
の把握に適用する場合、全無線基地局が探索フレームを
送信し、また新たにツリー状の転送経路に接続した無線
基地局は、他の全ての無線基地局への全経路探索フレー
ムをブロードキャスト送信するため、無線資源の消費に
よるスループットの低下が生じるという問題がある。
【0016】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、冗長な転送経路を経ることなくパケットの転送を
行うことができ、スループットの低下を防止することの
できる無線パケット転送方法および該方法を用いた無線
基地局を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決達成する
ため、この発明は以下の構成を有する。すなわち、請求
項1にかかる無線パケット転送方法は、特定の無線基地
局をルート局としてツリー状の転送経路を構成する複数
の無線基地局と各無線基地局に帰属する無線端末とを含
む無線パケット通信網における無線パケット転送方法で
あって、前記各無線基地局において、前記ツリー状の転
送経路上を自局に近づく方向に転送されるパケットをモ
ニタして、当該パケットの送信元アドレスが示す無線端
末と送信局アドレスが示す無線基地局とを対応づけてテ
ーブルに登録し、自局に帰属中の無線端末または自局か
らみて前記ルート局と反対方向に位置する前記ツリー状
の転送経路上の無線基地局からパケットを受信した場
合、当該パケットの宛先アドレスで示される宛先無線端
末が前記テーブルに登録されていることを条件として前
記宛先無線端末に対応づけられた無線基地局を転送先と
して選択し、前記ツリー状の転送経路をショートカット
して前記転送先として選択された無線基地局にパケット
を送信し、他無線基地局から前記ツリー状の転送経路を
ショートカットして送信されたパケットを受信した場
合、自局からみて前記ルート局と同じ方向に位置する前
記ツリー状の転送経路上の無線基地局を転送先として選
択しないことを特徴とする。
【0018】前述の従来技術1では、無線基地局はツリ
ー状の転送経路上で隣接する無線基地局のみを次転送先
無線基地局として選択してパケットを転送するのに対
し、この発明では、無線基地局が自局方向に転送される
パケットをモニタして、テーブルに送信元無線端末と送
信局無線基地局とを対応づけて登録し、宛先無線端末が
テーブルに登録中の場合にはツリー状の転送経路上で隣
接していない無線基地局を次転送先無線基地局に選択し
てパケットをショートカット送信する点が異なる。
【0019】また、単純にツリー状の転送経路上で隣接
していない無線基地局を次転送先無線基地局に選択して
パケット転送する方法に対して、この発明は、自局配下
の無線端末または自局からみてツリー状の転送経路上で
ルート局と反対方向に位置する無線基地局からのパケッ
ト受信時のみショートカット送信し、ショートカットパ
ケットの受信無線基地局は、自局からみてツリー状の転
送経路上でルート局方向に位置する無線基地局へ転送し
ない点が異なる。
【0020】また、従来技術2が無線端末による探索フ
レームと全経路探索フレームのブロードキャスト送信を
必要とするのに対して、この発明は、無線端末による探
索フレームと全経路探索フレームのブロードキャスト送
信を必要としない点が異なる。
【0021】この発明では、自局方向に転送されるパケ
ットをモニタした無線基地局は、送信元無線端末を送信
局アドレスの示す無線基地局配下、あるいは送信局アド
レスの示す無線基地局からみて自局と反対方向に位置す
る無線基地局配下と判断して、テーブルに登録し、パケ
ット転送時に、宛先無線端末がテーブルに登録済みの場
合は、対応づけられている無線基地局へショートカット
送信することにより、パケットの転送経路が冗長になる
ことが防止可能となり、転送遅延時間の増加とスループ
ットの低下を防止することが可能となる。
【0022】また、無線基地局は、帰属中の無線端末ま
たは自局からみてツリー状の転送経路上でルート局と反
対方向に位置する無線基地局からパケットを受信した時
のみショートカット送信し、このショートカットパケッ
トの受信無線基地局は、自局からみてツリー状の転送経
路上でルート局と同じ方向に位置する無線基地局へ転送
することを禁止することにより、転送パケットがループ
することが防止可能となり、同一パケットの複数回受信
とスループットの低下を防止することが可能となる。
【0023】また、無線基地局は、他の無線基地局が送
信するパケットをモニタすることにより、無線端末がパ
ケット送信に先立ち、探索フレームや全経路探索フレー
ムのブロードキャスト送信をすることなくショートカッ
ト送信が可能となり、無線端末間の探索フレームや全経
路探索フレームのブロードキャスト送信に伴うスループ
ットの低下と無線端末の制御負荷の増加が防止可能とな
る。
【0024】請求項2にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、他無線基地局から前記
ツリー状の転送経路をショートカットして転送されるパ
ケットをモニタして、前記パケットの送信元アドレスが
示す無線端末と送信局アドレスが示す無線基地局とを対
応づけて前記テーブルに登録することを特徴とする。
【0025】この発明では、無線基地局が自局方向のパ
ケットをモニタするのに加えて、ショートカットにより
送信されるパケットをモニタし、送信元無線端末を送信
局アドレスが示す無線基地局配下、あるいは送信局アド
レスが示す無線基地局からみて自局と反対方向に位置す
る無線基地局配下と判断して、テーブルに登録し、パケ
ット転送時に、宛先無線端末がテーブルに登録済みの場
合は、対応づけられている無線基地局へショートカット
送信することにより、パケットの転送経路が冗長に成る
ことを防止し、転送遅延時間の増加とスループットの低
下を防止することができるという効果が得られる。
【0026】請求項3にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、他無線基地局から前記
ツリー状の転送経路上を自局に近づく方向に転送される
パケットをモニタした場合または他無線基地局から前記
ツリー状の転送経路をショートカットして転送されるパ
ケットをモニタした場合であって、当該パケットの送信
元無線端末が前記テーブルに登録されている場合、モニ
タされた当該パケットの送信局アドレスが示す無線基地
局から前記ツリー状の転送経路に従い自局までパケット
を中継するのに要する第1の無線基地局数と、前記送信
元無線端末と対応づけて前記テーブルに登録された無線
基地局から前記ツリー状の転送経路に従い自局までパケ
ットを中継するのに要する第2の無線基地局数とを比較
し、第1の無線基地局数が第2の無線基地局数以上であ
ることを条件に当該パケットの送信局アドレスが示す無
線基地局を前記送信元無線端末と対応づけて前記テーブ
ルを登録更新することを特徴とする。
【0027】この発明では、パケットをモニタした無線
基地局は、ツリー経路距離のより大きい無線基地局を送
信元の無線端末と対応づけてショートカットテーブルに
登録することにより、ショートカット送信による転送経
路の冗長削減量をより増やすことが可能となり、転送遅
延時間の増加とスループットの低下を防止することがで
きるという効果が得られる。
【0028】請求項4にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、他無線基地局から前記
ツリー状の転送経路上を自局に近づく方向に転送される
パケットをモニタした場合または他無線基地局から前記
ツリー状の転送経路をショートカットして転送されるパ
ケットをモニタした場合であって、当該パケットの送信
元無線端末が前記テーブルに登録されている場合、モニ
タされた当該パケットの送信局アドレスが示す無線基地
局が、前記ツリー状の転送経路上において前記送信元無
線端末と対応づけて前記テーブルに登録中の無線基地局
と自局との間に位置しないこと、または前記送信局アド
レスが示す無線基地局が、前記送信元無線端末と対応づ
けて前記テーブルに登録中の無線基地局に一致すること
を条件として、モニタされた当該パケットの送信局アド
レスが示す無線基地局を前記送信元無線端末と対応づけ
て前記テーブルに登録更新することを特徴とする。
【0029】この発明では、パケットをモニタした無線
基地局は、送信局アドレスが示す無線基地局が、ツリー
状の転送経路上、送信元無線端末と対応づけてテーブル
に登録中の無線基地局と自局との間に位置しない場合
は、無線端末が別の無線基地局の配下へ移動したものと
判断して、テーブルを登録更新することにより、無線基
地局が無線端末移動前の情報に基づきショートカット送
信し続けることを防止する効果が得られる。
【0030】また、ツリー経路距離のより大きい無線基
地局を送信元無線端末と対応づけてテーブルに登録する
ことができ、ショートカット送信による転送経路の冗長
削減量をより増やし、転送遅延時間の増加とスループッ
トの低下を防止することができるという効果が得られ
る。
【0031】請求項5にかかる無線パケット転送方法
は、特定の無線基地局をルート局としてツリー状の転送
経路を構成する複数の無線基地局と各無線基地局に帰属
する無線端末とを含む無線パケット通信網における無線
パケット転送方法であって、前記各無線基地局におい
て、他無線基地局に帰属中の無線端末が送信するパケッ
トをモニタして、当該パケットの送信元アドレスが示す
無線端末と受信局アドレスが示す無線基地局とを対応づ
けてテーブルに登録し、自局に帰属中の無線端末または
自局からみて前記ルート局と反対方向に位置する前記ツ
リー状の転送経路上の無線基地局からパケットを受信し
た場合、当該パケットの宛先アドレスで示される宛先無
線端末が前記テーブルに登録されていることを条件とし
て前記宛先無線端末に対応づけられた無線基地局を転送
先として選択し、前記ツリー状の転送経路をショートカ
ットして前記転送先として選択された無線基地局にパケ
ットを送信し、他無線基地局から前記ツリー状の転送経
路をショートカットして送信されたパケットを受信した
場合、自局からみて前記ルート局と同じ方向に位置する
前記ツリー状の転送経路上の無線基地局を転送先として
選択しないことを特徴とする。
【0032】前述の従来技術1では、無線基地局はツリ
ー状の転送経路上で隣接する無線基地局のみを次転送先
無線基地局として選択してパケットを転送するのに対
し、この発明では、他無線基地局に帰属中の無線端末が
送信するパケットをモニタして、テーブルに宛先無線端
末と送信局無線基地局とを対応づけて登録し、宛先無線
端末がテーブルに登録中の場合にはツリー状の転送経路
上では隣接していない無線基地局を次転送先無線基地局
に選択してパケットをショートカット送信する点が異な
る。
【0033】また、単純にツリー状の転送経路上で隣接
していない無線基地局を次転送先無線基地局に選択して
パケット転送する方法に対して、この発明は、自局配下
の無線端末または自局からみてツリー状の転送経路上で
ルート局と反対方向に位置する無線基地局からのパケッ
ト受信時のみショートカット送信し、ショートカットパ
ケットの受信無線基地局は、自局からみてツリー状の転
送経路上でルート局方向に位置する無線基地局へ転送し
ない点が異なる。
【0034】また、従来技術2が無線端末による探索フ
レームと全経路探索フレームのブロードキャスト送信を
必要とするのに対して、この発明は、無線端末による探
索フレームと全経路探索フレームのブロードキャスト送
信を必要としない点が異なる。
【0035】この発明では、他無線基地局に帰属中の無
線端末が送信するパケットをモニタした無線基地局は、
送信元無線端末が、送信局アドレスの示す無線基地配下
と判断して、テーブルに登録し、パケット転送時に、宛
先無線端末がテーブルに登録済みの場合は、対応づけら
れている無線基地局へショートカット送信することによ
り、パケットの転送経路が冗長になることが防止可能と
なり、転送遅延時間の増加とスループットの低下を防止
することが可能となる。
【0036】また、無線基地局は、帰属中の無線端末ま
たは自局からみてツリー状の転送経路上ルート局と反対
方向に位置する無線基地局からパケットを受信した時の
みショートカット送信し、このショートカットパケット
の受信無線基地局は、自局からみてツリー状の転送経路
上ルート局と同じ方向に位置する無線基地局へ転送する
ことを禁止することにより、転送パケットがループする
ことが防止可能となり、同一パケットの複数回受信とス
ループットの低下を防止することが可能となる。
【0037】また、無線基地局は、他の無線基地局が送
信するパケットをモニタすることにより、無線端末がパ
ケット送信に先立ち、探索フレームや全経路探索フレー
ムのブロードキャスト送信をすることなくショートカッ
ト送信が可能となり、無線端末間の探索フレームや全経
路探索フレームのブロードキャスト送信に伴うスループ
ットの低下と無線端末の制御負荷の増加が防止可能とな
る。
【0038】請求項6にかかる無線パケット転送方法
は、特定の無線基地局をルート局としてツリー状の転送
経路を構成する複数の無線基地局と各無線基地局に帰属
する無線端末とを含む無線パケット通信網におけるパケ
ット無線転送方法であって、前記各無線基地局におい
て、他無線基地局から無線端末に送信されるパケットを
モニタして、当該パケットの宛先アドレスが示す無線端
末と送信局アドレスが示す無線基地局を対応づけてテー
ブルに登録し、自局に帰属中の無線端末または自局から
みて前記ルート局と反対方向に位置する前記ツリー状の
転送経路上の無線基地局からパケットを受信した場合、
当該パケットの宛先アドレスで示される宛先無線端末が
前記テーブルに登録されていることを条件として前記宛
先無線端末に対応づけられた無線基地局を転送先として
選択し、前記ツリー状の転送経路をショートカットして
前記転送先として選択された無線基地局にパケットを送
信し、他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショ
ートカットして送信されたパケットを受信した場合、自
局からみて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリ
ー状の転送経路上の無線基地局を転送先として選択しな
いことを特徴とする。
【0039】前述の従来技術1では、無線基地局はツリ
ー状の転送経路上で隣接する無線基地局のみを次転送先
無線基地局として選択してパケットを転送するのに対
し、この発明では、無線基地局は他無線基地局がその配
下の無線端末へ送信するパケットをモニタして、テーブ
ルに宛先無線端末と送信局無線基地局とを対応づけて登
録し、宛先無線端末がテーブルに登録中の場合にはツリ
ー状の転送経路上では隣接していない無線基地局を次転
送先無線基地局に選択してパケットをショートカット送
信する点が異なる。
【0040】また、単純にツリー状の転送経路上で隣接
していない無線基地局を次転送先無線基地局に選択して
パケット転送する方法に対して、この発明は、自局配下
の無線端末または自局からみてツリー状の転送経路上で
ルート局と反対方向に位置する無線基地局からのパケッ
ト受信時のみショートカット送信し、ショートカットパ
ケットの受信無線基地局は、自局からみてツリー状の転
送経路上でルート局方向に位置する無線基地局へ転送し
ない点が異なる。
【0041】また、従来技術2が無線端末による探索フ
レームと全経路探索フレームのブロードキャスト送信を
必要とするのに対して、この発明は、無線端末による探
索フレームと全経路探索フレームのブロードキャスト送
信を必要としない点が異なる。
【0042】この発明では、他無線基地局が無線端末へ
送信するパケットをモニタした無線基地局は、宛先無線
端末が、送信局アドレスの示す無線基地配下と判断し
て、ショートカットテーブルに登録し、パケット転送時
に、宛先無線端末がショートカットテーブルに登録済み
の場合は、対応づけられている無線基地局へショートカ
ット送信することにより、パケットの転送経路が冗長に
なることが防止可能となり、転送遅延時間の増加とスル
ープットの低下を防止することが可能となる。
【0043】また、無線基地局は、帰属中の無線端末ま
たは自局からみてツリー状の転送経路上でルート局と反
対方向に位置する無線基地局からのパケット受信時のみ
ショートカット送信し、ショートカットパケットの受信
無線基地局は、自局からみてツリー状の転送経路上でル
ート局と同じ方向に位置する無線基地局へ転送すること
を禁止することにより、転送パケットがループすること
が防止可能となり、同一パケットの複数回受信とスルー
プットの低下を防止することが可能となる。
【0044】また、無線基地局は、他の無線基地局が送
信するパケットをモニタすることにより、探索フレーム
や全経路探索フレームのブロードキャスト送信をするこ
となくショートカット送信が可能となり、無線端末間の
探索フレームや全経路探索フレームのブロードキャスト
送信に伴うスループットの低下と無線端末の制御負荷の
増加が防止可能となる。
【0045】請求項7にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、接続通知パケットと接
続通知応答パケットを定義し、前記接続通知パケットと
前記接続通知応答パケットは、そのデータ部に経路情報
フィールドを持ち、前記経路情報フィールドは当該パケ
ットを転送した全ての前記無線基地局の転送順番を示
し、新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局に
おいて、ツリー状の転送経路上隣接する無線基地局へ前
記接続通知パケットを送信し、前記接続通知パケットを
受信した前記隣接する無線基地局において、前記経路情
報フィールドから当該接続通知パケットの送信元無線基
地局のツリー状の転送経路上における位置を把握してツ
リー状の転送経路を更新し、また当該接続通知パケット
の送信元アドレスを接続通知応答パケットの宛先アドレ
スに入力して前記接続通知応答パケットを送信し、自局
のアドレスを当該接続通知パケットの前記経路情報フィ
ールドに追加入力して前記接続通知パケットの送信局ア
ドレスが示す無線基地局を除くツリー状の転送経路上隣
接する全ての無線基地局へ転送し、前記接続通知応答パ
ケットを受信した無線基地局において、前記経路情報フ
ィールドから当該接続通知応答パケットの送信元無線基
地局のツリー状の転送経路上における位置を把握してツ
リー状の転送経路を更新し、当該接続通知応答パケット
の宛先アドレスが自局のアドレスに一致しない場合、自
局のアドレスを当該接続通知応答パケットの経路情報フ
ィールドに追加入力して転送することを特徴とする。
【0046】この発明は、ツリー状の転送経路に新たに
接続した無線基地局が、パケットを転送した無線基地局
の履歴を示す経路情報フィールドを有する接続通知パケ
ットを送信し、この接続通知パケットを受信したツリー
状の転送経路上の他の無線基地局が、前記経路情報フィ
ールドからツリー状の転送経路に新たに接続した無線基
地局のツリー状の転送経路上における位置を把握する点
において、従来技術と異なる。
【0047】この発明によれば、接続通知パケットによ
り、新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局の
ツリー状の転送経路上における位置を他の無線基地局が
把握することができ、他の無線基地局が経路探索フレー
ムを送信しないため、スループットの低下を防止する効
果と位置関係を把握するまでの時間を短縮する効果が得
られる。
【0048】請求項8にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、前記無線基地局間を転
送するパケットに、接続追加パケットと経路通知パケッ
トを定義し、前記接続追加パケットは、そのデータ部に
接続無線基地局フィールドを持ち、前記接続無線基地局
フィールドは当該接続追加パケットの送信元無線基地局
が新たに接続した無線基地局のアドレスを示し、前記経
路通知パケットは、そのデータ部に経路情報テーブルフ
ィールドを持ち、前記経路情報テーブルフィールドは、
当該パケットの送信元無線基地局が把握しているツリー
状の転送経路上における無線基地局間の相互の位置関係
を示し、新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地
局において、通信路を接続した無線基地局宛に前記接続
追加パケットを送信し、ツリー状の転送経路上隣接する
無線基地局を送信元とする前記接続追加パケットを受信
した無線基地局において、当該接続追加パケットの送信
元無線基地局へ前記経路通知パケットを送信し、また当
該接続追加パケットを当該接続通知パケットの送信局ア
ドレスが示す無線基地局以外でツリー状の転送経路上隣
接する無線基地局へ転送し、ツリー状の転送経路上隣接
する無線基地局以外を送信元とする前記接続追加パケッ
トを受信した無線基地局において、前記接続通知パケッ
トの送信元無線基地局が前記接続追加パケットの接続無
線基地局フィールドの示す無線基地局と通信路を接続し
たことを把握してツリー状の転送経路を更新し、また前
記接続追加パケットの送信局アドレスが示す無線基地局
を除くツリー状の転送経路上隣接する全ての無線基地局
へ前記接続追加パケットを転送し、前記経路通知パケッ
トを受信した無線基地局において、前記経路情報テーブ
ルフィールドから他の無線基地局のツリー状の転送経路
上における位置を把握してツリー状の転送経路を更新す
ることを特徴とする。
【0049】この発明は、ツリー状の転送経路に新たに
接続した無線基地局が、接続先無線基地局へ接続先無線
基地局の例えばMACアドレスを示す接続無線基地局フ
ィールドを含む接続追加パケットを送信し、この接続追
加パケットを受信したツリー状の転送経路上の他の無線
基地局が、送信元無線基地局、すなわちツリー状の転送
経路に新たに接続した無線基地局が前記接続無線基地局
フィールドの示す無線基地局と接続したことを把握し、
経路通知パケットを受信した前記ツリー状の転送経路に
新たに接続した無線基地局は、前記経路情報フィールド
から他の前記無線基地局のツリー状の転送経路上におけ
る位置を把握する点において、従来技術と異なる。
【0050】この発明によれば、経路通知パケットによ
り、新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局
は、ツリー状の転送経路上におけるたの無線基地局の位
置を把握することができ、他の無線基地局の接続通知応
答パケットの送信を要しないため、無線資源の消費をさ
らに抑制して、スループットの低下をより防止する効果
と位置関係を把握するまでの時間をより短縮する効果が
得られる。
【0051】請求項9にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、前記無線基地局間を転
送するパケットに、切断通知パケットを定義し、前記切
断通知パケットは、データ部に切断無線基地局フィール
ドを持ち、また、前記各無線基地局において、ツリー状
の転送経路上隣接する無線基地局との通信路の切断を検
出する機能を有し、前記隣接する無線基地局との通信路
の切断を検出したとき、前記隣接する無線基地局のアド
レスを前記切断無線基地局フィールドに入力して、前記
切断通知パケットをツリー状の転送経路上の全ての無線
基地局へ送信し、前記切断通知パケットを受信した無線
基地局において、前記切断無線基地局フィールドの示す
無線基地局と前記切断通知パケットの送信元無線基地局
との間の通信路が切断したことを把握してツリー状の転
送経路を更新することを特徴とする。
【0052】この発明によれば、切断通知パケットによ
り、ツリー状の転送経路から切断された無線基地局を把
握することが可能となり、当該無線基地局と対応づけら
れてテーブルに登録中の無線端末へのショートカット送
信を停止できる効果がある。
【0053】請求項10にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、ブロードキャストによ
り送信されるパケットについて、ツリー状の転送経路を
ショートカットして送信しないことを特徴とする。この
発明によれば、ブロードキャストパケットをショートカ
ット送信しないことにより、ブロードキャストにより送
信されるパケットがループすることが防止され、同一パ
ケットの複数回受信とスループットの低下を防止する効
果が得られる。
【0054】請求項11にかかる無線パケット転送方法
は、前記各無線基地局において、無線端末を前記テーブ
ルに登録後、または前記テーブルに登録中の無線端末を
登録更新後、あらかじめ定められた期間が経過したと
き、前記テーブルに登録された当該無線端末の登録を削
除することを特徴とする。この発明によれば、無線端末
が通信を終了したとき、予め定められた期間後、テーブ
ルの登録を削除することができ、テーブルに要するメモ
リ量を抑制する効果が得られる。
【0055】請求項12にかかる無線基地局は、特定の
無線基地局をルート局としてツリー状の転送経路を構成
する無線パケット通信網における無線基地局であって、
パケットの送信元アドレスが示す無線端末と送信局アド
レスが示す無線基地局とを対応づけて登録するためのテ
ーブルと、前記ツリー状の転送経路上を自局に近づく方
向に転送されるパケットをモニタして、当該パケットの
送信元アドレスが示す無線端末と送信局アドレスが示す
無線基地局とを対応づけて前記テーブルに登録するモニ
タ部と、前記テーブルを参照して、自局に帰属中の無線
端末または他無線基地局からのパケットを転送する転送
部とを備え、前記転送部は、自局に帰属中の無線端末ま
たは自局からみて前記ルート局と反対方向に位置する前
記ツリー状の転送経路上の無線基地局からパケットを受
信した場合、当該パケットの宛先アドレスで示される宛
先無線端末が前記テーブルに登録されていることを条件
として前記宛先無線端末に対応づけられた無線基地局を
転送先として選択し、前記転送先として選択された無線
基地局に対し前記ツリー状の転送経路をショートカット
してパケットを送信し、他無線基地局から前記ツリー状
の転送経路をショートカットして送信されたパケットを
受信した場合、自局からみて前記ルート局と同じ方向に
位置する前記ツリー状の転送経路上の無線基地局を転送
先として選択しないことを特徴とする。
【0056】請求項13にかかる無線基地局は、特定の
無線基地局をルート局としてツリー状の転送経路を構成
する無線パケット通信網における無線基地局であって、
パケットの送信元アドレスが示す無線端末と受信局アド
レスが示す無線基地局とを対応づけて登録するためのテ
ーブルと、他無線基地局に帰属中の無線端末が送信する
パケットをモニタして、当該パケットの送信元アドレス
が示す無線端末と受信局アドレスが示す無線基地局とを
対応づけて前記テーブルに登録するモニタ部と、前記テ
ーブルを参照して、自局に帰属中の無線端末または他無
線基地局からのパケットを転送する転送部とを備え、前
記転送部は、自局に帰属中の無線端末または自局からみ
て前記ルート局と反対方向に位置する前記ツリー状の転
送経路上の無線基地局からパケットを受信した場合、当
該パケットの宛先アドレスで示される宛先無線端末が前
記テーブルに登録されていることを条件として前記宛先
無線端末に対応づけられた無線基地局を転送先として選
択し、前記ツリー状の転送経路をショートカットして前
記転送先として選択された無線基地局にパケットを送信
し、他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショー
トカットして送信されたパケットを受信した場合、自局
からみて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー
状の転送経路上の無線基地局を転送先として選択しない
ことを特徴とする。
【0057】請求項14にかかる無線基地局は、特定の
無線基地局をルート局としてツリー状の転送経路を構成
する無線パケット通信網における無線基地局であって、
パケットの宛先アドレスが示す無線端末と送信局アドレ
スが示す無線基地局を対応づけて登録するためのテーブ
ルと、他無線基地局から無線端末に送信されるパケット
をモニタして、当該パケットの宛先アドレスが示す無線
端末と送信局アドレスが示す無線基地局を対応づけて前
記テーブルに登録するモニタ部と、前記テーブルを参照
して、自局に帰属中の無線端末または他無線基地局から
のパケットを転送する転送部とを備え、前記転送部は、
自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記ツ
リー状の転送経路をショートカットして前記転送先とし
て選択された無線基地局にパケットを送信し、他無線基
地局から前記ツリー状の転送経路をショートカットして
送信されたパケットを受信した場合、自局からみて前記
ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の転送経路
上の無線基地局を転送先として選択しないことを特徴と
する。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、この実施
の形態にかかる無線パケット通信網で用いられる無線基
地局APの特徴部を示す概略構成図である。同図に示す
無線基地局APは、例えばスパニング・ツリー・プロト
コルにより転送経路がツリー状に形成された無線パケッ
ト通信網の各ノードに配置されるものであって、ツリー
状の転送経路をショートカットしてパケットを送信する
ことに特徴を有するものである。
【0059】なお、他の機能については、通常の無線基
地局と同様である。例えば、他の無線基地局からパケッ
トを受信した場合、または、帰属中の無線端末からパケ
ットを受信した場合には、前記パケットの宛先無線端末
が自局に帰属中のときはこの端末にパケットを転送し、
また、宛先無線端末が自局に帰属中でないときには、次
の転送先である無線基地局にパケットを転送する。
【0060】図1において、パケットモニタ部1(モニ
タ部)は、ツリー状の転送経路上を自局に近づく方向に
転送されるパケットをモニタして、当該パケットを送信
する無線端末と無線基地局とをショートカットテーブル
2(テーブル)に登録するものである。ショートカット
テーブル2には、モニタされたパケット(すなわち自局
方向に近づく方向に転送されたパケット)の送信元アド
レスが示す無線端末と送信局アドレスが示す無線基地局
とが互いに対応づけられて登録される。
【0061】パケット転送部3(転送部)は、自局に帰
属中の無線端末または他無線基地局からのパケットを転
送するものであり、ショートカットテーブル2を参照す
ることにより正規の転送経路(ツリー状の転送経路)を
ショートカットしてパケットを転送する機能を有する。
なお、各無線基地局と各無線端末は、識別子として装置
固有のアドレス(MACアドレス)を有する。
【0062】図2に、この実施の形態にかかる無線パケ
ット通信網で転送されるパケットのフォーマットを示
す。同図に示すように、各パケットは、制御信号を入力
するヘッダ部と転送データを入力するデータ部から構成
される。パケットAは、無線端末から無線基地局への転
送パケットに用いるものであって、「フォーマット種
別」、「受信局アドレス」、「送信元アドレス」、「宛
先アドレス」、「予約」からなるヘッダ部を有する。
【0063】また、パケットBは、無線基地局間でのパ
ケット転送に用いるものであって、「フォーマット種
別」と、「受信局アドレス」、「送信局アドレス」、
「宛先アドレス」、「送信元アドレス」の4種類のアド
レスフィールドからなるヘッダ部を有する。パケットC
は、無線基地局から無線端末への転送パケットに用いる
ものであって、「フォーマット種別」、「宛先アドレ
ス」、「送信局アドレス」、「送信元アドレス」、「予
約」からなるヘッダ部を有する。
【0064】ここで、宛先アドレスは、パケットの宛先
の無線端末のMACアドレスを示し、送信元アドレス
は、パケットの送信元無線端末のMACアドレスを示
し、受信局アドレスは、転送先(現在の無線基地局から
パケットを受信する無線基地局)の無線基地局のMAC
アドレスを示し、送信局アドレスは転送元(現在の無線
基地局にパケットを送信する無線基地局)の無線基地局
のMACアドレスを示す。
【0065】また、新たに無線基地局を無線パケット通
信網に接続した場合に使用される後述の接続通知パケッ
トと接続通知応答用パケットは経路情報フィールドをそ
れぞれ持ち、この経路情報フィールドには、送信元無線
基地局のMACアドレスを先頭に、当該パケットを中継
した無線基地局のMACアドレスが中継順に入力され
る。
【0066】次に、この実施の形態にかかる無線基地局
の基本動作について、後述の図7および図8に示すツリ
ー状の転送経路をなす無線パケット通信網を例とし、図
3〜図6に示すフローチャートに沿って説明する。ここ
で、図7において、無線基地局AP3とAP7、無線基
地局AP3とAP4、無線基地局AP3とAP6との間
には転送経路が設定されていないが、お互いの間には電
波の遮蔽物がなく、互いの送信パケットはモニタ可能と
する。
【0067】また、2つの無線基地間をツリー状の転送
経路上パケット転送する時に要する中継用の無線基地局
の数を、無線基地局間の「ツリー経路距離」と定義す
る。例えば図8において、無線基地局AP3とAP7と
間のツリー経路距離は3であり、無線基地局AP3とA
P4と間のツリー経路距離は2である。また、ある無線
基地局からみて、ツリー状の転送経路上のルート局方向
を上位方向とし、反対方向を下位方向とする。
【0068】以下、各無線基地局の基本動作を説明す
る。なお、以下の基本動作において、パケットをモニタ
してショートカットテーブル2に登録・更新する動作に
ついては主としてパケットモニタ部1により行われ、シ
ョートカットテーブル2を参照して転送先を決定する動
作については主としてパケット転送部3により行われ
る。また、その他の各種の制御・判定動作については、
パケットモニタ部1、パケット転送部3以外の機能によ
り実現される。ただし、これらの機能(基本動作)につ
いては、必ずしもパケットモニタ部1やパケット転送部
3の機能として割り付ける必要はなく、無線基地局の機
能としてソフトウェア上で実現してもよい。
【0069】(基本動作1) 各無線基地局は、周囲の
無線基地局が送信するパケットを受信して、パケットB
をモニタする(ステップS01)。ここで、パケットB
がモニタされた場合(ステップS02:YES)、この
パケットの送信局アドレスが示す無線基地局(送信局A
P)がツリー状の転送経路上隣接する無線基地局ではな
く(ステップS03:NO)、しかもこのパケットBが
自局方向に転送されるパケット(自局方向パケット)で
あって(ステップS04:YES)、送信元の無線端末
が未登録ならば(ステップS05:NO)、送信元の無
線基地局を当該パケットの送信局APと対応づけてショ
ートカットテーブル2に登録し(請求項1,12参
照)、登録保留タイマをスタートする(ステップS0
6)。ただし、送信局APがツリー状の転送経路上、隣
接する無線基地局である場合(ステップS03:YE
S)には登録しない。
【0070】(基本動作2) 各無線基地局は、パケッ
トBの送信局APと受信局アドレスが示す無線基地局
(受信局AP)がツリー状の転送経路上隣接していない
場合であって、自局方向のパケットではない場合(ステ
ップS04:NO)、ショートカット送信されたパケッ
ト(ショートカットパケット)であると判断する(ステ
ップS07:YES)。
【0071】このとき、送信元の無線端末(送信元ST
A)が未登録ならば(ステップS05:NO)、送信元
STAを送信局APと対応づけてショートカットテーブ
ル2に登録する(請求項2参照)。ただし、送信局AP
がツリー状の転送経路上、隣接する無線基地局である場
合には登録しない。また、ショートカットテーブル登録
時、登録保留タイマをスタートする。
【0072】(基本動作3) 各無線基地局は、送信元
STAがショートカットテーブル2に登録中の場合(ス
テップS05:YES)、自局と送信局APとの間のツ
リー経路距離(第1の無線基地局数)が、自局と登録中
の無線端末に対応づけられている無線基地局との間のツ
リー経路距離(第2の無線基地局数)以上であるとき
(ステップS08:YES)、対応づけられている無線
基地局を送信局APとして登録更新する(ステップS0
9)(請求項3参照)。登録更新時、登録保留タイマを
リスタートする。
【0073】(基本動作4) 各無線基地局は、送信局
APが、ショートカットテーブル2に登録中の無線端末
に対応づけられている無線基地局と自局との間のツリー
状の転送経路上に位置しないとき、または登録中の無線
端末(登録中STA)に対応づけられている無線基地局
と一致するとき(ステップS08:YES)、対応づけ
られている無線基地局を送信局APに登録更新する(ス
テップS09)(請求項4参照)。登録更新時、登録保
留タイマをリスタートする。なお、上述の基本動作3と
基本動作4は同時には行われず、いずれかが予め選択さ
れる。
【0074】(基本動作5) 各無線基地局は、周囲の
APが送信するパケットCをモニタし(ステップS0
1:NO〜ステップS10:YES)、宛先の無線端末
(宛先STA)と送信局APをショートカットテーブル
2に登録する(ステップS11〜S13)(請求項6,
14参照)。ただし、送信局APがツリー状の転送経路
上、隣接する無線基地局の場合(ステップS11:YE
S)には登録しない。宛先STAが登録済みの場合(ス
テップS12:YES)にはショートカットテーブル2
を登録更新し(ステップS14)、登録保留タイマをリ
スタートする。
【0075】(基本動作6) 各無線基地局は、周囲の
無線端末が送信するパケットAをモニタし(ステップS
01:NO〜ステップS10:NO)、送信元STAと
受信局APをショートカットテーブル2に登録する(ス
テップS20〜S23)(請求項5,13参照)。ただ
し、受信局APがツリー状の転送経路上、隣接する無線
基地局の場合(ステップS21:YES)には登録しな
い。送信元STAが登録済みの場合(ステップS22:
YES)にはショートカットテーブル2を登録更新し
(ステップS24)、登録保留タイマをリスタートす
る。
【0076】(基本動作7) 各無線基地局は、受信局
APが自局の場合(ステップS30:YES)、受信パ
ケットがブロードキャストパケットのときには(ステッ
プS31:YES)、帰属中の無線端末へブロードキャ
スト送信するとともに、受信パケットの送信局APを除
くツリー状の転送経路上隣接する全無線基地局を受信局
APとして順次パケットBを転送する(ステップS3
2)。ただし、この場合、ショートカットによる転送は
行わない(請求項10参照)。これにより、ブロードキ
ャストにより送信されたパケットが経路上をループする
ことを防止する。 (基本動作8) 各無線基地局は、宛先STAが自局配
下に帰属中の無線端末である場合は(ステップS33:
YES)、宛先STAへパケットAを送信する(ステッ
プS34)(全請求項共通)。
【0077】(基本動作9) 各無線基地局は、帰属中
の無線端末からパケットAを受信した時(ステップS3
5:YES)、または下位方向の無線基地局(下位A
P)からパケットBを受信した時(ステップS36:Y
ES)、宛先STAがショートカットテーブル2に登録
中の場合は(ステップS37:YES)、対応づけられ
ている無線基地局を受信局APとして、この無線基地局
にパケットBをショートカット送信する(ステップS3
8)。未登録の場合は(ステップS37:NO)、送信
局APを除くツリー状の転送経路上隣接する全無線基地
局へ順次パケットBを転送する(ステップS39)(全
請求項共通)。
【0078】(基本動作10) 各無線基地局は、ショ
ートカットパケットを受信した時は(ステップS40:
YES)、下位方向の無線基地局(下位AP)へパケッ
トBを転送する(ステップS41)(全請求項共通)。
このとき、上位APへパケットが転送されないため、ル
ープの発生は防止される。 (基本動作11) 上位方向の無線基地局(上位AP)
からパケットBを受信した時、すなわち受信パケットが
ショートカットパケットではない場合(ステップS4
0:NO)、送信局APを除くツリー状の転送経路上隣
接する全無線基地局へ順次パケットBを転送する(ステ
ップS42)。このとき、上位APからの受信パケット
はショートカット転送されないため、ループの発生は防
止される。
【0079】(基本動作12) 各無線基地局は、ショ
ートカットテーブル2に登録中の各無線端末に1対1で
対応する登録保留を有し、各無線端末の登録を更新する
ためのパケットの連続未受信時間を計測する。各無線基
地局は、登録保留タイマにより連続未受信時間を計測
し、或る無線端末が登録されてから、当該無線端末を登
録更新しないまま、あらかじめ定められた時間が経過し
て、登録保留タイマがタイムアウトになったとき(ステ
ップS50)、その無線端末(対応するSTA)の登録
をショートカットテーブル2より削除する(ステップS
51)(請求項11参照)。
【0080】また、各無線基地局は、ツリー状の転送経
路からなる無線パケット通信網に対して通信路を接続/
切断するため、以下の基本動作を行う。 (基本動作13) 各無線基地局は、接続通知パケット
と接続通知応答パケットを定義し、新たにツリー状の転
送経路に接続した場合、接続通知パケットに無線基地局
の転送順番を入力してツリー状の転送経路上における自
局の位置を他無線基地局に知らせ、また接続通知パケッ
トを受信した場合、当該接続通知パケットの送信元アド
レスを接続通知応答パケットの宛先アドレスに入力して
自局の位置を他無線基地局に知らせる(請求項7参
照)。
【0081】(基本動作14) 各無線基地局は、新た
に接続した無線基地局のアドレスを示す接続追加パケッ
トと無線基地局間の相互の位置関係を示す経路通知パケ
ットとを定義し、通信路を接続した無線基地局宛に接続
追加パケットを送信して他の各無線基地局に転送し、経
路追加パケットを受信した場合、接続追加パケットの送
信元無線基地局へ経路通知パケットを送信して自局の位
置を知らせる(請求項8参照)。
【0082】(基本動作15) 各無線基地局は、ツリ
ー状の転送経路上隣接する無線基地局との通信路の切断
を検出する機能を有し、無線基地局間を転送するパケッ
トに通信路を切断したことを示す切断通知パケットを定
義し、この切断通知パケットをツリー状の転送経路上の
全ての無線基地局へ送信し、切断通知パケットを受信し
た場合、このパケットが示す無線基地局間の通信路が切
断したことを把握する(請求項9参照)。
【0083】次に、上述の基本動作を有する無線基地局
による無線パケット通信網の構成例と、各無線基地局の
動作を説明する。図7に、この実施の形態にかかる無線
基地局の配置例を示す。同図において、無線端末STA
1は無線基地局AP1に帰属し、無線端末STA3は無
線基地局AP3に帰属し、無線端末STA5は無線基地
局AP5に帰属し、無線端末STA6は無線基地局AP
6に帰属し、無線端末STA7は無線基地局AP7に帰
属しているものとする。また、同図において、斜線が付
された図形部分は、電波の遮蔽物を表すものとし、無線
基地局間の転送経路が設定されない領域とする。
【0084】一般に、無線パケット通信網などの無線L
ANでは、各無線基地局(AP)は自局のMACアドレ
スを付与したビーコン信号を自セル内に周期的に送信す
る。各無線端末(STA)はビーコン信号の送信元AP
へ帰属信号を送信する。これを受信した無線基地局は帰
属信号の送信元STAを帰属中とし、この帰属中の無線
端末へのパケットの送信や、この無線端末からのパケッ
トの受信/転送を行う。各無線基地局は信頼性向上のた
めに帰属完了を無線端末へ通知してもよい。
【0085】無線パケット通信網を構成する場合、各無
線基地局は、特定の無線基地局をルート局として、例え
ばスパニング・ツリー・プロトコルによりツリー状の転
送経路を設定する。ただし、図7において、ルート局を
無線基地局AP1とし、各無線基地局のパスコストはす
べて同じ値とする。続いて、各無線基地局は、他の無線
基地局のツリー状の転送経路上における位置を把握し、
転送経路に関する情報を構築する。
【0086】ここで、図7において、無線基地局AP7
が新たにツリー状の転送経路に接続された場合を例と
し、転送経路に関する情報の構築方法として、上述の基
本動作13(請求項7参照)を用いた場合について説明
する。この場合、無線基地局AP7は、無線基地局AP
4に接続されたことを通知するための接続通知パケット
を無線基地局AP4へ送信する。これを受信した無線基
地局AP4は、接続通知パケットを受信したことを通知
するための接続通知応答パケットを無線基地局AP7に
送信すると共に、自局のMACアドレスを接続通知パケ
ットの経路情報フィールドに追加入力して、この接続通
知パケットを隣接する無線基地局AP1とAP6へ転送
する。
【0087】以下同様に転送されて、無線基地局AP7
から送信された接続通知パケットは全無線基地局へ送信
され、これを受信した各無線基地局は接続通知応答パケ
ットを無線基地局AP7宛に送信する。この結果、例え
ば無線基地局AP5が受信する接続通知パケットの経路
情報フィールドには、無線基地局AP7,AP4,,A
P1,AP2,AP3の各MACアドレスが順番に入力
される。また、新たに接続された無線基地局AP7は、
他の無線基地局からの接続通知応答パケットにより各無
線基地局のツリー状の転送経路上における位置を知る。
また、他の無線基地局は接続通知パケットにより無線基
地局AP7の位置を知る。図8に、スパニング・ツリー
・プロトコルを用いて図7に示す各無線基地局により設
定された最終的なツリー状の転送経路を示す。
【0088】次に、図7において、無線基地局AP7が
新たにツリー状の転送経路(無線基地局4)に接続され
た場合の転送経路に関する情報の他の構築方法(請求項
8参照)として、上述の基本動作14を用いた場合につ
いて説明する。この方法によれば、無線基地局AP7
は、無線基地局AP4に追加接続されたことを表す接続
追加パケットを無線基地局AP4へ送信する。これを受
信した無線基地局AP4は、当該接続追加パケットを隣
接する無線基地局AP1とAP6へ転送し、また無線基
地局AP7宛に経路通知パケットを送信する。
【0089】無線基地局AP7から送信された接続追加
パケットは全無線基地局へ転送され、接続追加パケット
を受信した他の無線基地局は、無線基地局AP7が無線
基地局AP4との間に通信路を接続したことを把握す
る。無線基地局AP7は、経路通知パケットの経路情報
テーブルフィールドから他の無線基地局のツリー状の転
送経路上における位置を知る。この経路情報テーブルフ
ィールドは、例えば経路情報テーブルパケットの送信元
無線基地局を起点とした各無線基地局のMACアドレス
のリストとして表される。例えば無線基地局AP4の送
信する経路情報テーブルフィールドは、(AP4,AP
6)(AP4,AP1,AP2,AP3,AP5)とし
て表される。
【0090】以下、この実施の形態にかかる無線基地局
の動作として、図8に示す無線パケット通信網(ツリー
状の転送経路)において転送経路をショートカットして
パケットを転送する場合の動作を説明する。図9に、無
線端末STA7とSTA3との間の通信を例として、ツ
リー状の転送経路をショートカットしてパケット送信す
る送信例1を示す。ただし、初期状態において全無線基
地局のショートカットテーブル2には、無線端末が1つ
も登録されていないものとする。
【0091】まず、無線端末STA7が無線端末STA
3宛にパケットを送信する場合を説明する。無線端末S
TA7から無線端末STA3宛のパケットが送信される
と、無線端末STA7が帰属する無線基地局AP7は、
無線端末STA7からパケットAを受信時、宛先無線端
末STA3が帰属中でなく、かつ無線端末STA3がシ
ョートカットテーブル2に未登録なため、ツリー状の転
送経路で隣接する無線基地局AP4へパケットを転送す
る。無線基地局AP3は、無線基地局AP7が送信する
パケットBをモニタし、無線基地局AP7からAP1に
転送されるパケットの転送方向が自局方向であるため、
送信元の無線端末STA7と送信局である無線基地局A
P7をショートカットテーブル2に登録し、登録保留タ
イマをスタートする。
【0092】無線基地局AP4も無線端末STA3が帰
属中でなく、かつショートカットテーブルに未登録なた
め、ツリー状の転送経路で隣接する無線基地局AP1と
AP6へパケットを転送する。無線基地局AP3は、無
線基地局AP4が送信するパケットをモニタし、無線基
地局AP4からAP1に転送されるパケットが自局方向
ではあるが、送信元の無線端末STA7がショートカッ
トテーブル登録中であり、かつ送信局である無線基地局
AP4がツリー状の転送経路上登録中の無線基地局AP
7と自局の間に位置するため、ショートカットテーブル
の登録を更新しない。
【0093】無線基地局AP4からのパケットは、無線
基地局AP1,AP2を経由して無線基地局AP3へ転
送され、無線基地局AP3は無線端末STA3へパケッ
トCを送信する。無線基地局AP7とAP4とAP6
は、無線基地局AP3が無線端末STA3へ送信するパ
ケットCをモニタし、宛先無線端末STA3と送信局で
ある無線基地局AP3を対応づけてショートカットテー
ブル2に登録し、登録保留タイマをスタートする。以上
により、無線端末STA7から送信されたパケットが無
線端末STA3に受信される。
【0094】続いて、この後、無線端末STA3が無線
端末STA7宛にパケットを送信する場合を説明する。
この場合、無線基地局AP3は無線端末STA7がショ
ートカットテーブルに登録中で、かつ帰属中の無線端末
から受信したパケットであるため、本来のツリー状の転
送経路(この場合、AP3−AP2−AP1−AP4−
AP7)をショートカットして、無線基地局AP7へ直
接的に送信する。
【0095】無線基地局AP7はショートカットにより
送信されたパケット(ショートカットパケット)の送信
元の無線端末STA3がショートカットテーブル登録中
であり、かつ対応づけられる無線基地局が送信局である
無線基地局AP3と一致するため、登録保留タイマをリ
スタートし、無線端末STA7へパケットCを送信す
る。以上により、無線端末STA3から送信されたパケ
ットが無線端末STA7に受信される。図10に、上述
の送信例1における無線基地局AP3,AP4,AP
6,AP7の最終的な各ショートカットテーブル2の内
容を示す。
【0096】図11に、無線端末STA6と無線端末S
TA3との間の通信を例として、ツリー状の転送経路を
ショートカットしてパケット送信する送信例2を示す。
ただし、初期状態において、無線基地局AP3,AP
4,AP6,AP7の各ショートカットテーブル2の内
容は前述の図10に示すものとし、それ以外の無線基地
局のショートカットテーブルには無線端末が1つも登録
されていないものとする。また、無線基地局AP3は無
線端末STA6が送信するパケットをモニタ可能とす
る。
【0097】無線端末STA6からパケットAが無線基
地局AP6へ送信されると、無線基地局AP3はこのパ
ケットAをモニタし、送信元の無線端末STA6と受信
局である無線基地局AP6をショートカットテーブル2
に登録し、登録保留タイマをスタートする。パケットを
受信した無線基地局AP6は、パケットAの宛先端末S
TA3がショートカットテーブル2に登録中で、かつ帰
属中の無線基地局から受信したパケットであるため、対
応づけられている無線基地局AP3へパケットBをショ
ートカット送信する。
【0098】このパケットを受信した無線基地局AP3
は、ショートカットパケットの送信元の無線端末STA
6がショートカットテーブル2に登録中であり、かつ対
応づけられている無線基地局が送信元の無線基地局AP
6と一致するため、登録保留タイマをリスタートし、無
線端末STA3へパケットCを送信する。無線基地局A
P4とAP6は、パケットCの宛先無線端末STA3が
ショートカットテーブル2に登録中であり、かつ対応づ
けられている無線基地局が送信局である無線基地局AP
3と一致するため、登録保留タイマをリスタートする。
以上により、無線端末STA6から送信されたパケット
が無線端末STA3に受信される。
【0099】続いて、この後、無線端末STA3が無線
端末STA6宛にパケットを送信する場合を説明する。
この場合、無線基地局AP3は、無線端末STA6がシ
ョートカットテーブル2に登録中で、かつ帰属中の無線
端末から受信したパケットであるため、無線基地局AP
6へショートカット送信する。無線基地局AP6とAP
4とAP7は、ショートカットパケットの送信元の無線
端末STA3がショートカットテーブル2に登録中であ
り、かつ対応づけられている無線基地局が送信局である
無線基地局AP3と一致するため、登録保留タイマをリ
スタートし、無線基地局AP6は、無線端末STA7へ
パケットCを送信する。以上により、無線端末STA3
から送信されたパケットが無線端末STA6に受信され
る。図12に、上述の送信例2における無線基地局AP
3,AP4,AP7,AP6の最終的な各ショートカッ
トテーブルの内容を示す。
【0100】図13に、無線端末STA5と無線端末S
TA6との間の通信を例として、ツリー状の転送経路を
ショートカットしてパケット送信する送信例3を示す。
ただし、初期状態において、無線基地局AP3,AP
4,AP7,AP6の各ショートカットテーブル2の内
容は前述の図12に示すものとし、それ以外の無線基地
局のショートカットテーブルには無線端末が1つも登録
されていないものとする。
【0101】無線端末STA5から無線端末STA6宛
にパケットAが送信されると、これを受信した無線基地
局AP5は、パケットAの宛先端末STA6が帰属中で
はなく(帰属テーブルに未登録)、しかもショートカッ
トテーブル2に未登録なため、ツリー状の転送経路で隣
接する全ての無線基地局(ここでは無線基地局AP3の
み)へパケットBを転送する。
【0102】無線基地局AP3は、受信したパケットB
がルート局に対して反対方向に位置する無線基地局から
受信したものであり、かつ宛先の無線端末STA6がシ
ョートカットテーブル2に登録中のため、対応づけられ
ている無線基地局AP6へショートカット送信する。無
線基地局AP6は、ショートカットパケットを受信する
と、送信元の無線端末STA5と送信局である無線基地
局AP3をショートカットテーブル2に登録し、登録保
留タイマをスタートする。
【0103】また、無線基地局AP4とAP7は、無線
基地局AP6が送信するショートカットパケットをモニ
タし、送信元の無線端末STA6と送信局である無線基
地局AP3をショートカットテーブル2に登録し、登録
保留タイマをスタートする。次に、無線基地局AP6
は、受信したパケットCを無線端末STA6へ送信す
る。無線基地局AP3は、このパケットCをモニタし、
宛先無線端末STA6がショートカットテーブル2に登
録中であり、かつ対応づけられている無線基地局が送信
局である無線基地局AP6と一致するため、登録保留タ
イマをリスタートする。
【0104】続いて、この後、無線端末STA6が無線
端末STA5宛にパケットを送信する場合を説明する。
この場合、無線基地局AP3は無線端末STA6から送
信されるパケットAをモニタし、送信元の無線端末ST
A6がショートカットテーブル2に登録中であり、かつ
対応づけられている無線基地局が送信局である無線基地
局AP6と一致するため、登録保留タイマをリスタート
する。
【0105】無線基地局AP6は、無線端末STA5が
ショートカットテーブル2に登録中であり、かつ帰属中
の無線端末から受信したパケットであるため、対応づけ
られている無線基地局AP3へショートカット送信す
る。これを受信した無線基地局AP3は、ショートカッ
トパケットの送信元の無線端末STA6と送信局である
無線基地局AP6がショートカットテーブル2に登録中
であり、かつ対応づけられている無線基地局が送信局で
ある無線基地局AP6と一致するため、登録保留タイマ
をスタートする。
【0106】次に無線基地局AP3は、宛先の無線端末
STA5が帰属中ではなく、かつショートカットテーブ
ル2に未登録なため、ツリー状の転送経路上ルート局と
反対方向の隣接局である無線基地局AP5へパケットB
を転送する。これにより、転送パケットが経路「AP3
→AP2→AP1→AP4→AP3」をループすること
を防止する。ただし、経路「AP4→AP3」はショー
トカット送信による経路である。
【0107】無線基地局AP4とAP6とAP7は、無
線基地局AP3から送信されるパケットBをモニタする
が、自局方向ではないため、何もしない。パケットを受
信した無線基地局AP5は無線端末STA5へパケット
Cを送信する。以上により、無線端末STA6から送信
されたパケットが無線端末STA5に受信される。図1
4に、上述の送信例3における無線基地局AP3,AP
4,AP7,AP6の最終的な各ショートカットテーブ
ルの内容を示す。
【0108】次に、図15に、無線端末STA1と無線
端末STA3との間の通信を例として、ツリー状の転送
経路をショートカットしないでパケットを転送する送信
例を示す。ただし、初期状態において、無線基地局AP
3,AP4,AP7,AP6の各ショートカットテーブ
ルの内容は前述の図14に示すものとし、それ以外の無
線基地局のショートカットテーブルには無線端末が1つ
も登録されていないものとする。
【0109】無線端末STA1から無線端末STA3宛
のパケットAが送信されると、これを受信した無線基地
局AP1は宛先の無線端末STA3が帰属中ではなく、
かつショートカットテーブル2に未登録なため、ツリー
状の転送経路上で隣接する無線基地局AP2とAP4へ
パケットを転送する。これを受信した無線基地局AP2
は無線基地局AP3へ転送し、無線基地局AP3は無線
端末STA3へ送信する。
【0110】一方、無線基地局AP1からパケットを受
信した無線基地局AP4は、無線端末STA3がショー
トカットテーブル2に登録中ではあるが、受信したパケ
ットBが上位方向の無線基地局から受信したものである
ため、無線基地局AP3に対しショートカットによる転
送を行わない。これにより、無線基地局AP1から無線
基地局AP2とAP4に向けて転送されたパケットの一
方のみが無線端末STA3に受信され、無線端末STA
3が同じパケットを2度受信することが防止される。
【0111】次に、図16に、無線基地局AP7に帰属
していた無線端末STA7が、無線基地局AP6の配下
に移動した場合の動作(ショートカットテーブルの登録
更新)例を示す。無線端末STA7は、無線基地局AP
6を経由してパケットを送信する。無線基地局AP4
は、無線端末STA7が送信するパケットAをモニタ
し、無線端末STA7がショートカットテーブルに登録
中であって、かつ受信局である無線基地局AP6がツリ
ー状の転送経路上無線基地局AP7(登録中)と自局と
の間に位置しないため、対応づけを無線基地局AP6に
変更し、登録保留タイマをスタートする。
【0112】無線基地局AP4が無線端末STA7から
送信されるパケットAをモニタできないときは、無線基
地局AP6から送信されるパケットBをモニタし、同様
にしてショートカットテーブルの対応付けを変更する。
図17に、この例における無線基地局AP3,AP4,
AP7,AP6の最終的な各ショートカットテーブルの
内容を示す。
【0113】次に、図18に、無線基地局AP6の配下
に移動した無線端末STA7が、ブロードキャスト方式
によりパケットを送信する例を示す。ブロードキャスト
によりパケットを送信する場合、転送経路をショートカ
ットすることによる送信は行われず、パケットは、本来
の転送経路であるツリー状の転送経路上を転送される。
すなわちこの例では、無線基地局AP6は、無線端末S
TA7からパケットを受信すると、これを隣接する無線
基地局AP4に転送する。
【0114】これを受信した無線基地局AP4は、隣接
する無線基地局AP1,AP7に転送する。無線基地局
AP1は、無線基地局AP4から転送されたパケットを
無線基地局AP2に転送し、無線基地局AP2はこれを
無線基地局AP3に転送し、無線基地局AP3はこれを
無線基地局AP5に転送する。以上により、無線端末S
TA7から送信されたパケットは全無線基地局に転送さ
れる。
【0115】最後に、ツリー状の転送経路を切断した場
合の動作について述べる。各無線基地局は、例えばツリ
ー状の転送経路上隣接する無線基地局が周期的に送信す
るビーコン信号を監視し、このビーコン信号を連続して
N回(N:予め定める閾値)受信できないとき、当該ビ
ーコン信号を発する無線基地局との通信路が切断された
ものと判断する。
【0116】例えば、前述の図7において、無線基地局
AP4とAP7との間に遮断物が発生して、無線基地局
AP4が無線基地局AP7からのビーコン信号を受信で
きないとき、無線基地局AP4は無線基地局AP7との
通信路が切断したものと判断して、無線基地局AP7の
MACアドレスが「切断無線基地局フィールド」に入力
された切断通知パケットを無線基地局AP6,AP1へ
送信する。
【0117】これを受信した無線基地局AP1は無線基
地局AP2へ転送し、以下同様にして、切断通知パケッ
トが全無線基地局へ転送される。切断通知パケットを受
信した各無線基地局は、無線基地局AP7とAP4との
通信路が切断したことを知り、ショートカットテーブル
に登録中の無線端末が無線基地局AP7と対応づけられ
ている場合は、その登録を削除し、ショートカットによ
る送信を停止する。
【0118】以上、この発明の一実施形態を説明した
が、この発明は、この実施形態に限られるものではな
く、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、上述の実施の形態で
は、各無線基地局がショートカットテーブル2を有する
ものとしたが、このショートカットテーブルは、特定の
複数の無線基地局のみが有するものとしてもよく、これ
ら特定の複数の無線基地局のみがショートカット送信を
なし得るものとして構成してもよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下の効果を得ることができる。すなわち、ツリー状の
転送経路上を自局に近づく方向に転送されるパケットを
モニタして、当該パケットの送信元アドレスが示す無線
端末と送信局アドレスが示す無線基地局とを対応づけて
テーブルに登録し、パケットを受信した場合、テーブル
を参照して転送先を選択し、前記ツリー状の転送経路を
ショートカットして送信するようにしたので、冗長な転
送経路を経ることなくパケットの転送を行うことがで
き、転送遅延時間の増加とスループットの低下を防止す
る効果が得られる。
【0120】また、他無線基地局からツリー状の転送経
路をショートカットして送信されたパケットを転送する
場合、自局からみてルート局と同じ方向(ツリー状の転
送経路の上位方向)に位置する無線基地局を転送先とし
て選択しないようにしたので、転送パケットがループす
ることを防止でき、同一パケットの複数回受信とスルー
プットの低下を防止する効果が得られる。しかも、無線
端末が探索フレームや全経路探索フレームのブロードキ
ャスト送信をすることなく、ショートカット送信が可能
となり、スループット低下と無線端末の制御負荷増加を
防止することができるという効果が得られる。
【0121】また、パケットの送信局アドレスが示す無
線基地局から自局までパケットを中継するのに要する第
1の無線基地局数と、送信元無線端末と対応づけてテー
ブルに登録された無線基地局から自局までパケットを中
継するのに要する第2の無線基地局数とを比較してテー
ブルを更新するようにしたので、ショートカット送信に
よる転送経路の冗長削減量をより増やすことが可能とな
り、転送遅延時間の増加とスループットの低下をより有
効に防止することができるという効果が得られる。
【0122】また、前記各無線基地局において、パケッ
トの送信局アドレスが示す無線基地局が、ツリー状の転
送経路上の位置に応じてテーブルを更新するようにした
ので、無線端末が移動する前の情報に基づき無線基地局
がショートカット送信し続けることを防止することがで
きるという効果が得られる。
【0123】また、無線端末をテーブルに登録後、また
は前記テーブルに登録中の無線端末を登録更新後、あら
かじめ定められた期間が経過したとき、前記テーブルに
登録された当該無線端末の登録を削除するようにしたの
で、無線端末が通信を終了したとき、予め定められた期
間の経過後、テーブルの登録を削除することが可能とな
り、また、無線端末が無線基地局を移動した後、不要な
情報を削除することが可能となる。したがって、テーブ
ルに要するメモリ量を抑制することが可能となる効果が
得られる。
【0124】また、無線基地局の転送順番を示す接続通
知パケットと自局の位置を示す接続通知応答パケットを
定義し、接続通知パケットから送信元無線基地局のツリ
ー状の転送経路上における位置を把握し、自局のアドレ
スを接続通知応答パケットに入力して隣接する無線基地
局へ転送するようにしたので、他の無線基地局が経路探
索フレームを送信しないため、スループットの低下を防
止することができるという効果が得られる。
【0125】また、新たに接続した無線基地局のアドレ
スを示す接続追加パケットとツリー状の転送経路上にお
ける無線基地局間の相互の位置関係を示す経路通知パケ
ットを定義し、新たにツリー状の転送経路に接続した無
線基地局が接続追加パケットを送信し、接続追加パケッ
トを受信した無線基地局が、当該接続追加パケットの送
信元無線基地局へ経路通知パケットを送信するようにし
たので、他の無線基地局の接続通知応答パケットの送信
を要せず、無線資源の消費をさらに抑制してスループッ
トの低下をより効果的に防止することができるという効
果を得ることができ、しかもツリー状の転送経路上にお
ける位置関係を把握するまでの時間をより短縮すること
ができるという効果を得ることができる。
【0126】また、切断通知パケットを定義し、隣接す
る無線基地局との通信路の切断を検出したとき、隣接す
る無線基地局のアドレスを切断通知パケットに入力し、
全ての無線基地局へ送信するようにしたので、各無線基
地局が、ツリー状の転送経路から切断された無線基地局
を把握することが可能となり、この無線基地局に対する
ショートカット送信を停止させることができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局の
構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態にかかるパケットのフ
ォーマットを示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局の
基本動作1〜4を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局の
基本動作5,6を説明するためのフローチャートであ
る。
【図5】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局の
基本動作7〜11を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局の
基本動作12を説明するためのフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局の
配置例を説明するための図である。
【図8】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局に
より構成される無線パケット通信網(ツリー状の転送経
路)の一例を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態にかかる無線基地局に
よるパケット送信例1を説明するための図である。
【図10】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例1において作成されるショートカットテーブルの一
例を説明するための図である。
【図11】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例2を説明するための図である。
【図12】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例2において作成されるショートカットテーブルの一
例を説明するための図である。
【図13】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例3を説明するための図である。
【図14】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例3において作成されるショートカットテーブルの一
例を説明するための図である。
【図15】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例(ショートカット送信しない場合)を説明するため
の図である。
【図16】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例(無線端末が移動した場合)を説明するための図で
ある。
【図17】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例(無線端末が移動した場合)において作成されるシ
ョートカットテーブルの一例を説明するための図であ
る。
【図18】 この発明の実施の形態にかかるパケット送
信例(ブロードキャスト送信する場合)を説明するため
の図である。
【符号の説明】
AP,AP1〜AP7…無線基地局、STA,STA
1,STA3〜STA7…無線端末、1…パケットモニ
タ部、2…ショートカットテーブル、3…パケット転送
部、S01〜S14,S20〜S24,S30〜S4
2,S50,S51…ステップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守倉 正博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の無線基地局をルート局としてツリ
    ー状の転送経路を構成する複数の無線基地局と各無線基
    地局に帰属する無線端末とを含む無線パケット通信網に
    おける無線パケット転送方法であって、 前記各無線基地局において、 前記ツリー状の転送経路上を自局に近づく方向に転送さ
    れるパケットをモニタして、当該パケットの送信元アド
    レスが示す無線端末と送信局アドレスが示す無線基地局
    とを対応づけてテーブルに登録し、 自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
    局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
    線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
    宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
    登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
    応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記ツ
    リー状の転送経路をショートカットして前記転送先とし
    て選択された無線基地局にパケットを送信し、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして送信されたパケットを受信した場合、自局から
    みて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の
    転送経路上の無線基地局を転送先として選択しないこと
    を特徴とする無線パケット転送方法。
  2. 【請求項2】 前記各無線基地局において、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして転送されるパケットをモニタして、前記パケッ
    トの送信元アドレスが示す無線端末と送信局アドレスが
    示す無線基地局とを対応づけて前記テーブルに登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載された無線パケット転
    送方法。
  3. 【請求項3】 前記各無線基地局において、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路上を自局に近
    づく方向に転送されるパケットをモニタした場合または
    他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして転送されるパケットをモニタした場合であっ
    て、当該パケットの送信元無線端末が前記テーブルに登
    録されている場合、 モニタされた当該パケットの送信局アドレスが示す無線
    基地局から前記ツリー状の転送経路に従い自局までパケ
    ットを中継するのに要する第1の無線基地局数と、前記
    送信元無線端末と対応づけて前記テーブルに登録された
    無線基地局から前記ツリー状の転送経路に従い自局まで
    パケットを中継するのに要する第2の無線基地局数とを
    比較し、第1の無線基地局数が第2の無線基地局数以上
    であることを条件に当該パケットの送信局アドレスが示
    す無線基地局を前記送信元無線端末と対応づけて前記テ
    ーブルを登録更新することを特徴とする請求項1または
    2のいずれかに記載された無線パケット転送方法。
  4. 【請求項4】 前記各無線基地局において、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路上を自局に近
    づく方向に転送されるパケットをモニタした場合または
    他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして転送されるパケットをモニタした場合であっ
    て、当該パケットの送信元無線端末が前記テーブルに登
    録されている場合、 モニタされた当該パケットの送信局アドレスが示す無線
    基地局が、前記ツリー状の転送経路上において前記送信
    元無線端末と対応づけて前記テーブルに登録中の無線基
    地局と自局との間に位置しないこと、または前記送信局
    アドレスが示す無線基地局が、前記送信元無線端末と対
    応づけて前記テーブルに登録中の無線基地局に一致する
    ことを条件として、モニタされた当該パケットの送信局
    アドレスが示す無線基地局を前記送信元無線端末と対応
    づけて前記テーブルに登録更新することを特徴とする請
    求項1または2のいずれかに記載された無線パケット転
    送方法。
  5. 【請求項5】 特定の無線基地局をルート局としてツリ
    ー状の転送経路を構成する複数の無線基地局と各無線基
    地局に帰属する無線端末とを含む無線パケット通信網に
    おける無線パケット転送方法であって、 前記各無線基地局において、 他無線基地局に帰属中の無線端末が送信するパケットを
    モニタして、当該パケットの送信元アドレスが示す無線
    端末と受信局アドレスが示す無線基地局とを対応づけて
    テーブルに登録し、 自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
    局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
    線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
    宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
    登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
    応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記ツ
    リー状の転送経路をショートカットして前記転送先とし
    て選択された無線基地局にパケットを送信し、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして送信されたパケットを受信した場合、自局から
    みて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の
    転送経路上の無線基地局を転送先として選択しないこと
    を特徴とする無線パケット転送方法。
  6. 【請求項6】 特定の無線基地局をルート局としてツリ
    ー状の転送経路を構成する複数の無線基地局と各無線基
    地局に帰属する無線端末とを含む無線パケット通信網に
    おけるパケット無線転送方法であって、 前記各無線基地局において、 他無線基地局から無線端末に送信されるパケットをモニ
    タして、当該パケットの宛先アドレスが示す無線端末と
    送信局アドレスが示す無線基地局を対応づけてテーブル
    に登録し、 自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
    局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
    線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
    宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
    登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
    応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記ツ
    リー状の転送経路をショートカットして前記転送先とし
    て選択された無線基地局にパケットを送信し、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして送信されたパケットを受信した場合、自局から
    みて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の
    転送経路上の無線基地局を転送先として選択しないこと
    を特徴とする無線パケット転送方法。
  7. 【請求項7】 前記各無線基地局において、接続通知パ
    ケットと接続通知応答パケットを定義し、前記接続通知
    パケットと前記接続通知応答パケットは、そのデータ部
    に経路情報フィールドを持ち、前記経路情報フィールド
    は当該パケットを転送した全ての前記無線基地局の転送
    順番を示し、 新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局におい
    て、ツリー状の転送経路上隣接する無線基地局へ前記接
    続通知パケットを送信し、 前記接続通知パケットを受信した前記隣接する無線基地
    局において、前記経路情報フィールドから当該接続通知
    パケットの送信元無線基地局のツリー状の転送経路上に
    おける位置を把握してツリー状の転送経路を更新し、ま
    た当該接続通知パケットの送信元アドレスを接続通知応
    答パケットの宛先アドレスに入力して前記接続通知応答
    パケットを送信し、自局のアドレスを当該接続通知パケ
    ットの前記経路情報フィールドに追加入力して前記接続
    通知パケットの送信局アドレスが示す無線基地局を除く
    ツリー状の転送経路上隣接する全ての無線基地局へ転送
    し、 前記接続通知応答パケットを受信した無線基地局におい
    て、前記経路情報フィールドから当該接続通知応答パケ
    ットの送信元無線基地局のツリー状の転送経路上におけ
    る位置を把握してツリー状の転送経路を更新し、当該接
    続通知応答パケットの宛先アドレスが自局のアドレスに
    一致しない場合、自局のアドレスを当該接続通知応答パ
    ケットの経路情報フィールドに追加入力して転送するこ
    とを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載された
    無線パケット転送方法。
  8. 【請求項8】 前記各無線基地局において、 前記無線基地局間を転送するパケットに、接続追加パケ
    ットと経路通知パケットを定義し、前記接続追加パケッ
    トは、そのデータ部に接続無線基地局フィールドを持
    ち、前記接続無線基地局フィールドは当該接続追加パケ
    ットの送信元無線基地局が新たに接続した無線基地局の
    アドレスを示し、前記経路通知パケットは、そのデータ
    部に経路情報テーブルフィールドを持ち、前記経路情報
    テーブルフィールドは、当該パケットの送信元無線基地
    局が把握しているツリー状の転送経路上における無線基
    地局間の相互の位置関係を示し、 新たにツリー状の転送経路に接続した無線基地局におい
    て、通信路を接続した無線基地局宛に前記接続追加パケ
    ットを送信し、 ツリー状の転送経路上隣接する無線基地局を送信元とす
    る前記接続追加パケットを受信した無線基地局におい
    て、当該接続追加パケットの送信元無線基地局へ前記経
    路通知パケットを送信し、また当該接続追加パケットを
    当該接続通知パケットの送信局アドレスが示す無線基地
    局以外でツリー状の転送経路上隣接する無線基地局へ転
    送し、 ツリー状の転送経路上隣接する無線基地局以外を送信元
    とする前記接続追加パケットを受信した無線基地局にお
    いて、前記接続通知パケットの送信元無線基地局が前記
    接続追加パケットの接続無線基地局フィールドの示す無
    線基地局と通信路を接続したことを把握してツリー状の
    転送経路を更新し、また前記接続追加パケットの送信局
    アドレスが示す無線基地局を除くツリー状の転送経路上
    隣接する全ての無線基地局へ前記接続追加パケットを転
    送し、 前記経路通知パケットを受信した無線基地局において、
    前記経路情報テーブルフィールドから他の無線基地局の
    ツリー状の転送経路上における位置を把握してツリー状
    の転送経路を更新することを特徴とする請求項1ないし
    6の何れかに記載された無線パケット転送方法。
  9. 【請求項9】 前記各無線基地局において、前記無線基
    地局間を転送するパケットに、切断通知パケットを定義
    し、前記切断通知パケットは、データ部に切断無線基地
    局フィールドを持ち、 また、前記各無線基地局において、ツリー状の転送経路
    上隣接する無線基地局との通信路の切断を検出する機能
    を有し、前記隣接する無線基地局との通信路の切断を検
    出したとき、前記隣接する無線基地局のアドレスを前記
    切断無線基地局フィールドに入力して、前記切断通知パ
    ケットをツリー状の転送経路上の全ての無線基地局へ送
    信し、 前記切断通知パケットを受信した無線基地局において、
    前記切断無線基地局フィールドの示す無線基地局と前記
    切断通知パケットの送信元無線基地局との間の通信路が
    切断したことを把握してツリー状の転送経路を更新する
    ことを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載さ
    れた無線パケット転送方法。
  10. 【請求項10】 前記各無線基地局において、ブロード
    キャストにより送信されるパケットについて、ツリー状
    の転送経路をショートカットして送信しないことを特徴
    とする請求項1ないし9のいずれかに記載された無線パ
    ケット転送方法。
  11. 【請求項11】 前記各無線基地局において、無線端末
    を前記テーブルに登録後、または前記テーブルに登録中
    の無線端末を登録更新後、あらかじめ定められた期間が
    経過したとき、前記テーブルに登録された当該無線端末
    の登録を削除することを特徴とする請求項1ないし9の
    いずれかに記載された無線パケット転送方法。
  12. 【請求項12】 特定の無線基地局をルート局としてツ
    リー状の転送経路を構成する無線パケット通信網におけ
    る無線基地局であって、 パケットの送信元アドレスが示す無線端末と送信局アド
    レスが示す無線基地局とを対応づけて登録するためのテ
    ーブルと、 前記ツリー状の転送経路上を自局に近づく方向に転送さ
    れるパケットをモニタして、当該パケットの送信元アド
    レスが示す無線端末と送信局アドレスが示す無線基地局
    とを対応づけて前記テーブルに登録するモニタ部と、 前記テーブルを参照して、自局に帰属中の無線端末また
    は他無線基地局からのパケットを転送する転送部とを備
    え、 前記転送部は、 自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
    局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
    線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
    宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
    登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
    応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記転
    送先として選択された無線基地局に対し前記ツリー状の
    転送経路をショートカットしてパケットを送信し、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして送信されたパケットを受信した場合、自局から
    みて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の
    転送経路上の無線基地局を転送先として選択しないこと
    を特徴とする無線基地局。
  13. 【請求項13】 特定の無線基地局をルート局としてツ
    リー状の転送経路を構成する無線パケット通信網におけ
    る無線基地局であって、 パケットの送信元アドレスが示す無線端末と受信局アド
    レスが示す無線基地局とを対応づけて登録するためのテ
    ーブルと、 他無線基地局に帰属中の無線端末が送信するパケットを
    モニタして、当該パケットの送信元アドレスが示す無線
    端末と受信局アドレスが示す無線基地局とを対応づけて
    前記テーブルに登録するモニタ部と、 前記テーブルを参照して、自局に帰属中の無線端末また
    は他無線基地局からのパケットを転送する転送部とを備
    え、 前記転送部は、 自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
    局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
    線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
    宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
    登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
    応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記ツ
    リー状の転送経路をショートカットして前記転送先とし
    て選択された無線基地局にパケットを送信し、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして送信されたパケットを受信した場合、自局から
    みて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の
    転送経路上の無線基地局を転送先として選択しないこと
    を特徴とする無線基地局。
  14. 【請求項14】 特定の無線基地局をルート局としてツ
    リー状の転送経路を構成する無線パケット通信網におけ
    る無線基地局であって、 パケットの宛先アドレスが示す無線端末と送信局アドレ
    スが示す無線基地局を対応づけて登録するためのテーブ
    ルと、 他無線基地局から無線端末に送信されるパケットをモニ
    タして、当該パケットの宛先アドレスが示す無線端末と
    送信局アドレスが示す無線基地局を対応づけて前記テー
    ブルに登録するモニタ部と、 前記テーブルを参照して、自局に帰属中の無線端末また
    は他無線基地局からのパケットを転送する転送部とを備
    え、 前記転送部は、 自局に帰属中の無線端末または自局からみて前記ルート
    局と反対方向に位置する前記ツリー状の転送経路上の無
    線基地局からパケットを受信した場合、当該パケットの
    宛先アドレスで示される宛先無線端末が前記テーブルに
    登録されていることを条件として前記宛先無線端末に対
    応づけられた無線基地局を転送先として選択し、前記ツ
    リー状の転送経路をショートカットして前記転送先とし
    て選択された無線基地局にパケットを送信し、 他無線基地局から前記ツリー状の転送経路をショートカ
    ットして送信されたパケットを受信した場合、自局から
    みて前記ルート局と同じ方向に位置する前記ツリー状の
    転送経路上の無線基地局を転送先として選択しないこと
    を特徴とする無線基地局。
JP24415898A 1998-08-28 1998-08-28 無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局 Expired - Lifetime JP3010157B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24415898A JP3010157B1 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24415898A JP3010157B1 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3010157B1 true JP3010157B1 (ja) 2000-02-14
JP2000078147A JP2000078147A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17114636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24415898A Expired - Lifetime JP3010157B1 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3010157B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7801064B2 (en) 2005-11-16 2010-09-21 Yokogawa Electric Corporation Wireless device and network system

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE0003440D0 (sv) 2000-09-26 2000-09-26 Landala Naet Ab Kommunikationssystem
US7634230B2 (en) 2002-11-25 2009-12-15 Fujitsu Limited Methods and apparatus for secure, portable, wireless and multi-hop data networking
US20040185845A1 (en) * 2003-02-28 2004-09-23 Microsoft Corporation Access point to access point range extension
JP4738725B2 (ja) * 2003-08-28 2011-08-03 京セラ株式会社 通信制御装置、通信装置及び通信システム
JP4578917B2 (ja) * 2003-10-03 2010-11-10 富士通株式会社 自己組織化マルチホップ無線アクセスネットワーク用の装置、方法及び媒体
JP4425863B2 (ja) 2004-02-18 2010-03-03 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ パケット転送システムおよび無線基地局
JP2005303827A (ja) 2004-04-14 2005-10-27 Ntt Docomo Inc 無線基地局、通信経路制御方法およびパケット転送方法
US20060153085A1 (en) * 2004-12-27 2006-07-13 Willins Bruce A Method and system for recovery from access point infrastructure link failures
JP4762735B2 (ja) 2005-02-16 2011-08-31 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線通信装置、通信経路制御装置、通信経路制御方法及び通信システム
US7869763B2 (en) * 2006-06-26 2011-01-11 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Zigbee device using neighbor table and data transmission method of the Zigbee device
JP4957476B2 (ja) * 2007-09-14 2012-06-20 沖電気工業株式会社 ノード及び無線通信システム
JP5041948B2 (ja) * 2007-09-28 2012-10-03 京セラ株式会社 無線端末及び無線通信方法
JP4950000B2 (ja) * 2007-11-06 2012-06-13 関西電力株式会社 無線通信システムならびにそれを用いる情報通信システムおよび給電監視制御システム
JP5112161B2 (ja) * 2008-04-25 2013-01-09 京セラ株式会社 通信システム、通信方法、無線通信端末及び基地局
CN101800946B (zh) * 2009-02-10 2014-11-05 中兴通讯股份有限公司 数据传输方法
US9521074B2 (en) 2012-05-10 2016-12-13 Sonos, Inc. Methods and apparatus for direct routing between nodes of networks
JP6587175B2 (ja) * 2015-06-03 2019-10-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 マルチホップ通信システム、通信装置、及び、通信方法
JP6890334B2 (ja) * 2018-09-28 2021-06-18 サイレックス・テクノロジー株式会社 通信装置、制御方法、および、プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7801064B2 (en) 2005-11-16 2010-09-21 Yokogawa Electric Corporation Wireless device and network system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000078147A (ja) 2000-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3010157B1 (ja) 無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局
JP3449580B2 (ja) インターネットワーク・ノード及びインターネットワークの構成方法
JP4679616B2 (ja) 無線lan中継装置、無線lan中継方法およびコンピュータプログラム
JP3450776B2 (ja) 移動無線パケット通信システムにおける移動端末機の位置管理方法及びその移動無線パケット通信システム
US7330694B2 (en) Method for setting up route path through route discovery in a mobile ad hoc network using partial route discovery
US9432836B2 (en) Method for information notification and method and access node for forwarding data message during handover procedure
US20090213779A1 (en) Multi-hop wireless relay communication system and downlink data transmitting method and device
JP4258698B2 (ja) ブロードキャストシステムとそのブロードキャスト方法、及びブロードキャストプログラム
US20010019545A1 (en) Packet transportation system in mobile communications
US20160150459A1 (en) Techniques to support heterogeneous network data path discovery
JP4466434B2 (ja) 経路制御方法およびホームエージェント
US20050020262A1 (en) Communication system and method in wireless infrastructure network environments
US8300578B2 (en) System, apparatus and method for seamless roaming through the use of routing update messages
JP4088540B2 (ja) パケット通信システム、通信ネットワーク、およびモバイルノードにおけるipアドレス選択方法
JPH09154178A (ja) 通信ネットワークにおいて呼びを確立するシステム
WO2006088066A1 (ja) 無線通信装置、通信経路制御装置、通信経路制御方法及び通信システム
JPH11239176A (ja) アドホックネットワークのパケットルーティング方法
KR100562903B1 (ko) 무선 멀티홉 네트워크에서 네트워크 주소를 자동으로설정하는 방법
EP1102509B1 (en) Data routing using a location server in a mobile communication network
JP3727309B2 (ja) パケット通信システム
JP2947351B1 (ja) 学習型無線パケット転送方法および該方法を用いた無線基地局
JP4057715B2 (ja) ルータ装置、無線端末装置、無線基地局及びメッセージ送信制御方法
US20070082673A1 (en) Autonomous mode for a plurality of nested mobile networks
JP2001274815A (ja) アドホックネットワークにおいてメッセージを経路指定する方法
JPWO2002071775A1 (ja) 移動体ipパケット通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 14

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term