JP4678448B2 - 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法 - Google Patents

熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4678448B2
JP4678448B2 JP2009167068A JP2009167068A JP4678448B2 JP 4678448 B2 JP4678448 B2 JP 4678448B2 JP 2009167068 A JP2009167068 A JP 2009167068A JP 2009167068 A JP2009167068 A JP 2009167068A JP 4678448 B2 JP4678448 B2 JP 4678448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
steel plate
hot
steel sheet
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009167068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011020146A (ja
Inventor
知史 寶諸
洋一 原口
一暁 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2009167068A priority Critical patent/JP4678448B2/ja
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to KR1020117027456A priority patent/KR101340202B1/ko
Priority to EP10799709.0A priority patent/EP2455167A4/en
Priority to BRPI1013528-6A priority patent/BRPI1013528B1/pt
Priority to PCT/JP2010/060564 priority patent/WO2011007648A1/ja
Priority to CN2010800209002A priority patent/CN102421545B/zh
Priority to TW099121998A priority patent/TWI449579B/zh
Publication of JP2011020146A publication Critical patent/JP2011020146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678448B2 publication Critical patent/JP4678448B2/ja
Priority to US13/300,738 priority patent/US8516867B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0203Cooling
    • B21B45/0209Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
    • B21B45/0215Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
    • B21B45/0218Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for strips, sheets, or plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/22Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
    • B21B1/24Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process
    • B21B1/26Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process by hot-rolling, e.g. Steckel hot mill
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/02Feeding or supporting work; Braking or tensioning arrangements, e.g. threading arrangements
    • B21B39/08Braking or tensioning arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/14Guiding, positioning or aligning work

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Description

本発明は、熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法に関し、詳しくは冷却媒体の排水性に優れる熱延鋼板の製造装置、及び該装置を用いた鋼板の製造方法に関する。
自動車用や構造材用等として用いられる鋼材は、強度、加工性、靭性といった機械的特性に優れることが求められ、これらの機械的特性を総合的に高めるには、鋼材の組織を微細化することが有効である。そのため、微細な組織を有する鋼材を得るための方法が数多く模索されている。また、組織の微細化によれば、合金元素の添加量を削減しても優れた機械的性質を具備した高強度熱延鋼板を製造することが可能となる。
組織の微細化方法としては、熱間仕上げ圧延の特に後段において、高圧下圧延を行ってオーステナイト粒を微細化するとともに鋼板に圧延歪を蓄積させ、圧延後に得られるフェライト粒の微細化を図ることが知られている。さらに、オーステナイトの再結晶や回復を抑制してフェライト変態を促進させるという観点から、圧延後のできるだけ短時間内に鋼板を600℃〜700℃まで冷却することが有効である。すなわち、熱間仕上げ圧延に引き続き、従来よりも早く冷却することが可能な冷却装置を設置し、圧延後の鋼板を急冷することが有効である。そして、このように圧延後の鋼板を急冷するには、冷却能力を高めるために、鋼板に噴射される単位面積当りの冷却水量、すなわち、流量密度を大きくすることが効果的である。
しかしながら、このように冷却水量、流量密度を大きくすると、給水と排水との関係で、鋼板上面においては該鋼板の上面に溜まる水(滞留水)が増加し、鋼板の下面側においては下面ガイドと鋼板との間の滞留水が増加する。このような滞留水は鋼板の冷却に使われた後の水であり、できるだけこれを早く排出し、ノズルからの供給水を鋼板に提供して冷却能力を確保したい。また滞留水は水の層であるから、これが厚いと抵抗となってノズルからの水が効果的に鋼板に届かないこともある。さらに滞留水は、鋼板中央部から端部に向けて流れ、その流速は鋼板の端部に近づくほど増加するため、滞留水の量が増加すると、鋼板の板幅方向における冷却ムラが大きくなることや、滞留水の量が増加しすぎると、上面ガイド上にも滞留水が発生し、ノズル先端が水没する。
上記したように、熱間仕上げ圧延の後にできるだけ早く、かつ、急激な冷却をすることが効果的であることから、熱間仕上げ圧延機の最終スタンドのワークロール直後から冷却することが好ましい。すなわち、熱間仕上げ圧延機列の最終スタンドのハウジングの内側に存する鋼板に冷却水を噴射して冷却をする。このような冷却をすることが特許文献1に記載されている。
特許第4029871号公報
鋼板上面側に噴射された冷却水のうち、その多くは鋼板の幅方向に移動し、下方に落下して排出されている。しかしながら、熱間仕上げ圧延機列の最終スタンドのハウジング内側には鋼板の搬送パスラインの両側方に当該ハウジングの立設部が配置されている。従って、当該最終スタンドのハウジング内側に冷却水を噴射した場合、ハウジングの立設部が壁となり、冷却水の排水が阻害されることや、側壁に衝突し、上方に移動した一部の冷却水が上面ガイドに滞留し、ノズルの先端が水没してしまうことがあった。特許文献1に記載された発明においては上面ガイドの排水性能を向上させることが記載されているが、冷却性能を向上させるためにさらに大量の冷却水を使用した場合には、側部からの排水性を向上させることも重要である。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、熱延鋼板製造ラインにおいて、排水性に優れた熱延鋼板の製造装置及び鋼板の製造方法を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。
請求項1に記載の発明は、熱間仕上げ圧延機列、及び該熱間圧延機列の最終スタンドの下工程側に配置され、搬送ロール上を搬送される鋼板を冷却可能に設けられた冷却装置を備える熱延鋼板の製造装置であって、最終スタンドは、ワークロールを保持するハウジングを備え、ハウジングは立設する一対の立設部を有しており、冷却装置は、搬送される鋼板の上面に冷却水を噴射可能なノズルを具備して、搬送される鋼板の搬送方向に沿って配置される複数の上面冷却ノズル帯と、搬送される鋼板の下面に冷却水を噴射可能なノズルを具備して、搬送される鋼板の搬送方向に沿って配置される複数の下面冷却ノズル帯と、搬送される鋼板の上面側に配置される上面ガイドと、を有し、冷却装置のうち最終スタンドに近い側の端部は、最終スタンドのハウジングの一対の立設部間に配置され、均一冷却幅をW[m]、該均一冷却幅の端部とハウジング立設部との平均的な間隙距離をWSW[m]、重力加速度をg[m/s]とし、均一冷却幅における平均的な水量密度をQ[m/(m・s)]とし、WSW、及び上面ガイドと前記鋼板の上面との平均的な距離であるh[m]から決まる値をCとし、
であるとき、
が成立する熱延鋼板の製造装置を提供することにより前記課題を解決する。
ここで、「冷却ノズルによる均一冷却幅」とは、配置されるノズルの性質上、搬送される鋼板の均一な冷却が可能である鋼板幅方向の大きさを意味する。具体的には、鋼板の製造装置において製造できる最大の鋼板の幅と一致することが多い。
また、「冷却水」とは、冷却媒体としての冷却水であり、いわゆる純水であることを要せず、工業用水等、不可避に混入する不純物を含んでいても良い水を意味する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の熱延鋼板の製造装置において、冷却ノズル帯に備えられるノズルはフラットスプレーノズルであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の熱延鋼板の製造装置に通板することにより鋼板を製造することを特徴とする熱延鋼板の製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の熱延鋼板の製造装置に通板することにより鋼板を製造する方法であって、熱間仕上げ圧延機列のうち最終スタンドの圧下率を最も大きくして仕上げ圧延する工程と、冷却装置により冷却する工程と、を含む、熱延鋼板の製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の熱延鋼板の製造装置に通板することにより鋼板を製造する方法であって、製造装置は冷却装置の下工程側にピンチロールを備え、通板される板の先端部がピンチロールに達した後に冷却装置による冷却を開始する熱延鋼板の製造方法を提供することにより前記課題を解決する。
本発明により、熱延鋼板の製造ラインにおいて、排水性に優れた熱延鋼板の製造装置及び熱延鋼板の製造方法を提供するができる。また、これによって冷却水量を増加させることが可能となり、圧延後の急冷をさらに促進させることができるので機械的性能に優れた鋼板を製造することが可能となる。
1つの実施形態に係る熱延鋼板の製造装置の一部を模式的に示した図である。 図1のうち、冷却装置が配置される部分に注目して拡大した図である。 図2(a)のIII-III矢視断面図である。 冷却ノズルを説明するための斜視図である。 冷却ノズルを説明するための他の図である。 上面ガイドを説明する図である。 上面ガイドの流出孔の他の例を説明する例である。 上面ガイドによる冷却水の流れを説明する図である。 上面ガイドの他の形態例を示した図である。 上面ガイドのさらなる他の形態例を示した図である。 式の導出を説明するための図である。 実施例を説明するための図である。
本発明の上記した作用および利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は、1つの実施形態にかかる熱延鋼板の製造装置10の一部を概略的に示した図である。図1では、鋼板1は紙面左(上工程側、上流側)から右(下工程側、下流側)の方向へと搬送されており、紙面上下方向が鉛直方向である。当該上工程側(上流側)・下工程側(下流側)方向を通板方向と記載することがあり、これに直交する方向で、通板される鋼板の板幅の方向を鋼板板幅方向と記載することがある。また、図において見易さのため繰り返しとなる符号の記載は省略することがある。
図1に示すように、熱延鋼板の製造装置10は、熱間仕上げ圧延機列11、冷却装置20、搬送ロール12、12、…、ピンチロール13を備えている。また図示及び説明は省略するが、熱間仕上げ圧延機列11より上工程側には、加熱炉や粗圧延機列等が配置され、熱間仕上げ圧延機列11に入るための鋼板の条件を整えている。一方、ピンチロール13の下工程側には他の冷却装置や巻き取り機が設けられ、鋼板コイルとして出荷するための各種設備が配置されている。
熱延鋼板は概ね次のように製造される。すなわち、加熱炉から抽出され、粗圧延機で所定の厚さまで圧延された粗バーが、温度を制御されながら連続的に熱間仕上げ圧延機列11で所定の厚さまで圧延される。その後、冷却装置20内で急速に冷却される。ここに、冷却装置20は、熱間仕上げ圧延機列11の最終スタンド11gにおいて、圧延ロールを支持するハウジング11ghの内側に、当該最終スタンド11gの圧延ロール11gw、11gw(図2参照)に極力近接するようにして設置されている。そして、ピンチロール13を通過して他の冷却装置により所定の巻き取り温度まで冷却され、巻き取り機によりコイル状に巻き取られる。
以下、熱延鋼板の製造装置10(以下単に「製造装置10」と記載することがある。)について詳しく説明する。図2は、図1のうち冷却装置20が備えられた部位を拡大して示した図である。図2(a)は冷却装置20の全体が表れるように拡大した図、図2(b)は、さらに最終スタンド11gの近傍に注目した図である。図3は、図2(a)にIII-IIIで示した矢視断面図である。従って図3では紙面上下が製造装置10の鉛直方向、紙面左右が鋼板板幅方向、及び紙面奥/手前方向が通板方向となる。
本実施形態における熱間仕上げ圧延機列11は、図1からわかるように7機の圧延機(11a、11b、11c、…、11g)が通板方向に沿って並列されている。ぞれぞれの圧延機11a、11b、…、11gは、いわゆる各スタンドを構成する圧延機で、最終製品において必要とされる厚さ、機械的性質、表面品質等の条件を満たすことができるように圧下率等の圧延条件が設定されている。ここで、各スタンドの圧下率は製造される鋼板が有するべき性能を満たすように設定されるが、高圧下圧延を行ってオーステナイト粒を微細化するとともに鋼板に圧延歪を蓄積させ、圧延後に得られるフェライト粒の微細化を図る観点から最終スタンド11gにおいて圧下率が大きいことが好ましい。
各スタンドの圧延機は、実際に鋼板を挟んで圧下する一対のワークロール(11aw、11aw、…、11fw、11fw、11gw、11gw)と、該ワークロールに外周同士を接するように配置された一対のバックアップロール(11ab、11ab、…、11fb、11fb、11gb、11gb)とを有している。また当該ワークロール、及びバックアップロールの回転軸は、該ワークロール及びバックアップロールを内側に含むように設けられたハウジング(11ah、…、11fh、11gh)の対向して立設された立設部(最終スタンドにおいては図3の立設部11gr、11gr)間に配置されている。すなわち、ハウジングの立設部は、図3からわかるように、鋼板の通板のラインを挟むように立設されている。
ここで、図2(a)にL1で示したワークロール11gwとハウジング立設部11gr、11grの下工程側端面との距離は、ワークロール11gwの半径r1よりも大きい。従って、L1−r1に相当する部位には、後述するように冷却装置20の一部を配置することができる。すなわち当該冷却装置20の一部をハウジング11ghの内側に挿入するように設置することができる。
また、図3に示すように、冷却装置20がハウジング11ghの間に挿入された部位において、冷却装置20の均一冷却幅(W、図5参照)の端部と、ハウジング立設部11gr、11grとの間にWsw、Wswで示した間隙が形成される。当該Wswの大きさについては、冷却装置20の説明と合わせて後で説明する。
次に冷却装置20について説明する。冷却装置20は、上面給水手段21、21、…、下面給水手段22、22、…、上面ガイド30、30、…、下面ガイド40、40、…を備えている。
上面給水手段21、21、…は、鋼板1の上面側に冷却水を供給する手段であり、冷却ヘッダ21a、21a、…、各冷却ヘッダ21a、21a、…に複数列をなして設けられた導管21b、21b、…、及び該導管の先端に取り付けられた冷却ノズル21c、21c、…を備えている。
本実施形態では、図2、図3からわかるように冷却ヘッダ21aは鋼板板幅方向に延在する配管であり、このような冷却ヘッダ21a、21a、…が通板方向に並列されている。
導管21bは各冷却ヘッダ21aから分岐する複数の細い配管であり、その開口端部が鋼板上面側に向けられている。導管21b、21b、…は、冷却ヘッダ21aの管長方向に沿って、すなわち鋼板板幅方向に複数、櫛状に設けられている。
各導管21b、21b、…の先端には冷却ノズル21c、21c、…が取り付けられている。本実施形態の冷却ノズル21c、21c、…は、扇状の冷却水噴流(例えば、5〜30mm程度の厚さ)を形成可能なフラットタイプのスプレーノズルである。図4、図5に当該冷却ノズル21c、21c、…により鋼板表面に形成される冷却水噴流について模式図を示した。図4は斜視図である。図5は当該噴流が鋼板表面に衝突したときの衝突態様を概略的に示した図である。図5において、白丸で表したのは冷却ノズル21c、21c、…の直下の位置、太線で示したのは冷却水噴流の衝突位置、形状である。図4、図5には通板方向と板幅方向を合わせて示している。
図4、図5からわかるように本実施形態では、隣り合うノズル列では、板幅方向の位置をずらすように配置し、さらにその隣のノズル列と板幅方向位置が同じとなるように、いわゆる千鳥状配列としている。
本実施形態では、鋼板表面における鋼板板幅方向の全ての位置にわたって冷却水噴流を少なくとも2回通過できるように冷却ノズルを配置した。すなわち、通板される鋼板のある点STは、図5の直線矢印に沿って移動する。その際にノズル列Aで2回(A1、A2)、ノズル列Bで2回(B1、B2)、ノズル列Cで2回(C1、C2)、…というように、各ノズル列において当該ノズル列に属するノズルからの噴流が2回衝突する。そのために、冷却ノズルの間隔P、冷却水噴流の衝突幅L、ねじり角βとの間に、
L=2P/cosβ
の関係が成り立つように、冷却ノズルを配置した。ここでは2回通過としたが、これに限定されることはなく、3回以上通過するように構成してもよい。なお、鋼板板幅方向における冷却能の均一化を図るという観点から、通板方向で隣り合うノズル帯では、互いに逆の方向に冷却ノズルを捻った。
また、ノズルの配列により鋼板の冷却に関する「均一冷却幅」が定まる。これは、配置されるノズル群の性質上、搬送される鋼板の均一な冷却が可能である鋼板幅方向の大きさを意味する。具体的には、鋼板の製造装置において製造できる最大の鋼板の幅と一致することが多い。具体的には例えば図5にWで示した大きさである。
上面給水手段21が備えられる位置、特に冷却ノズル21c、21c、…が配置されるべき位置は特に限定されるものではないが、少なくとも熱間仕上げ圧延機列11における最終スタンド11gの直後に、該最終スタンド11gのハウジング11ghの内側から当該最終スタンド11gのワークロール11gwに極力近接するように配置させる。このように配置することで、熱間仕上げ圧延機列11による圧延直後の鋼板1を急冷することが可能になるとともに、鋼板1の先端部を安定して冷却装置20に誘導することができる。本実施形態では、図2からわかるように、ワークロール11gwに近い冷却ノズル21cは鋼板1に近づけて配置する。
さらに各冷却ノズル21c、21c、…の冷却水噴射口から噴射される冷却水の噴射方向は鉛直方向を基本とする一方、最終スタンド11gのワークロール11gwに最も近い冷却ノズルからの冷却水の噴射は、鉛直よりもワークロール11gwの方向に傾けられることが好ましい。これにより、鋼板1が最終スタンド11gで圧下されてから冷却が開始されるまでの時間をより一層短くし、圧延で蓄積された圧延歪が回復する時間をほぼゼロにすることも可能となる。従って、より微細な組織を有する鋼板を製造することができる。
下面給水手段22、22、…は、鋼板1の下面側に冷却水を供給する手段であり、冷却ヘッダ22a、22a、…、各冷却ヘッダ22a、22a、…に複数列をなして設けられた導管22b、22b、…、及び該導管の先端に取り付けられた冷却ノズル22c、22c、…を備えている。下面給水手段22、22、…は、上記した上面給水手段21、21、…に対向して設けられ、冷却水の噴射方向が異なるが、概ね該上記給水手段21、21、…と同様であるのでここでは説明を省略する。
次に上面ガイド30について説明する。図6に上面ガイド30を概念的に示した。図6(a)は冷却装置20の上方から見た図で一部を破断して示している。図6(b)は側面側から見た図である。図6には冷却ノズル21c、21c、…の位置、及び鋼板1の位置も合わせて示している。
上面ガイド30は、板状であるガイド板31と、ガイド板31の上面側に配置された排水通路形成部35、35、…とを備えている。
ガイド板31は、板状の部材であるとともに、流入孔32、32、…及び流出孔33、33、…が設けられている。
流入孔32、32、…は上記した冷却ノズル21c、21c、…に対応する位置に設けられ、その形状も噴流の形状に対応するものとしている。従って、流入孔32、32、…は、鋼板板幅方向に並列されて流入孔列32Aを形成するとともに、該流入孔列32A、32A、…が通板方向にさらに並列されている。ここで、流入孔の形状は特に限定されるものではなく、冷却ノズルからの噴流がガイド板にできるだけ当たらないように形成されていればよい。具体的には使用される冷却ノズルの噴流の特性にもよるが、1つの冷却ノズル21cからの単位時間当りの冷却水噴出量の10%以上は上面ガイド30のガイド板31に衝突しないように通過する形状であることが好ましい。さらに限られたスペースに効率よく当該流入孔32、32、…を設ける観点から、流入孔の開口形状は、冷却水噴流の横断面形状(噴出方向軸に直交する断面)に略相似形であることが好ましい。
一方、流出孔33、33、…は、矩形の孔であり、該孔は鋼板板幅方向に複数並列されて流出孔列33Aを形成している。流出孔33、33、…間にガイド板31の一部が残ることにより搬送される鋼板の先端の流出孔33、33、…への入り込みが防止され、これが鋼板侵入防止手段33s、33s、…となる。該流出孔列33A、33A、…は、上記した流入孔列32A、32A、…間に配置されている。
すなわち、ガイド板31では通板方向に沿って流入孔列32Aと流出孔列33Aとが交互に配置されている。
ここでは、流出孔33、33、…の好ましい開口形状として、上記のような並列された矩形を説明した。これにより限られたスペースで効率良く大きな開口面積を得ることができる。ただしこれに限定されるものではなく、適切な排水量を確保することができ、鋼板の引っ掛かりを防止することが可能であればよい。すなわち、流出孔の開口形状は上記した矩形に限定されるものではなく、例えば、円形や、台形を挙げることができる。そして鋼板侵入防止手段は、当該開口形状に対応した形状となる。例えば流出孔が通板方向に上底下底を有する台形の場合には、鋼板侵入防止手段は通板方向から傾いた平行四辺形の形状とすることもできる。
図7に流出孔の変形例を示した。図7の変形例の上面ガイド30’では、流出孔33’が異なるのみで他の部位は上記した上面ガイド30と同じなので、当該同じ部位については、符号も同じものを用い、説明も省略した。上面ガイド30’の1つの流入孔33’は、幅方向に1つの長い孔33A’であるとともに、ここに網材33B’が張られている形態である。これによっても流出孔を形成することができる。網材33B’のいわゆるメッシュの細かさは冷却水の流れへの影響が少なく、かつ、ゴミ等の異物のつまりが生じ難いとの観点から5mm×5mm以上の網目であることが好ましい。
図6に戻り、上面ガイド30の説明を続ける。流出孔33、33、…の縁のうち、通板方向に直交する向きの縁からは上方に向けて逆流防止片33p、33p、…が立設されている。この逆流防止片33p、33p、…は、流出孔33、33、…に入った水が再び流出孔33、33、…から元の位置へ逆流することを防止するために設けられるものであり、この逆流防止片33p、33p、…を設けることで、より多くの排水量を確保することができ、排水性を向上させることが可能となる。
本実施形態では逆流防止片33p、33pは略平行に立設されているが、逆流防止片を、その下端より上端側が狭くなるように立設させてもよい。これにより、逆流防止片と後述する排水通路形成部の立設される片(35a、35c)との間の流路断面積を広く確保することができる。
排水通路形成部35、35、…は、図6(b)からわかるように、片35a、35b、35cにより囲まれた凹状断面を有して鋼板板幅方向に延在する部材である。排水通路形成部35は、ガイド板31の上面側から、凹状の開口部を該ガイド板31に向けて被せるように配置される。このとき、開口部、すなわち片35aと片35cとの間にガイド板31の上面の一部及び流出孔列33Aが含まれるように被せる。また、隣り合う排水通路形成部35、35、…間は所定の間隔を有し、該間隔の間に流入孔列32A、32A、…、及び冷却ノズル21c、21c、…が配置される。
また、流出孔列33Aに対向する片35bの流出孔列33A側には該流出孔列33Aの真上となる位置に整流片36が設けられている。整流片36の形状は、片35bに衝突する排水を後述するように逆流防止片33p、33pが設けられた排水通路の底面方向へ分離するように整流化できる形状が好ましい。例えば、逆三角形、台形、楔型やその他突起型形状が考えられる。
ここで、排水通路形成部35、35、…の高さは、特に限定されるものではないが、上記した上面給水手段21の導管21b、21b、…の内径をdとしたとき、5d〜20dの範囲であることが好ましい。これは導管21b、21b、…が20dより長いと圧力損失が大きくなり好ましくなく、また、5dより短いと冷却ノズルからの噴射が安定しない虞があることによる。
以上のような上面ガイド30は、図2に示したように配置される。本実施形態では3つの上面ガイド30、30、30が用いられ、これが通板方向に並列される。いずれの上面ガイド30、30、30も冷却ノズル21c、21c、…の高さ方向位置に対応するように配置されている。すなわち、本実施形態では最終スタンド11gに近い上面ガイド30では最終スタンド11g側端部が低く、他端側が高くなるように傾斜して配置されている。他の2つの上面ガイド30、30は、通板面から所定の間隔を有して該通板面と略平行に配置されている。
このような上面ガイド30により、上面ガイド30の基本的な機能であるところの鋼板先端部の通板時に該先端部が冷却ノズル等に引っ掛かる不具合を解消することができる。
さらに、上面ガイド30によれば、鋼板上面側に供給された大量の冷却水を適切に排出することが可能となる。第一に、上面給水手段21、21、…により供給された冷却水は鋼板を冷却した後その一部は鋼板板幅方向に流れ、下方に落下して排水される。このような落下による排水は、後述する構成により、排水性の向上が図られている。
一方、上面ガイド30によればさらなる排水通路を設けることにより、排水を補助し、さらに滞留水を薄く維持することが可能となる。詳しくは次の通りである。
図8に説明のための図を示した。図8ではわかり易さのため符号を省略しているが、対応するものは図6(b)の符号を参照できる。高い冷却水供給密度、冷却水供給量の場合には、冷却ノズル21c、21c、…からの水流も勢いが強い。かかる場合には、鋼板1の上面に噴射された冷却水は、図8に矢印Rで示したように通板方向前後にも移動し、衝突する。このような衝突が生じることにより冷却水はその向きを変え矢印Sで示したように上方に移動して流出孔33、33、…を通過し、排水通路形成部35の片35bに衝突する。このとき該片35bには上記したように整流片36が設けられ、冷却水が矢印Tで示したような方向転換される。従って、整流片36により冷却水の当該方向転換の抵抗が低く抑えられ、排水が確実かつ効率よく行われる。
これによりガイド板31の上面側に達した冷却水は図8の紙面奥/手前方向に移動して排水される。このとき流出孔33の縁には逆流防止片33p、33pが設けられているので、再び流出孔33から冷却水が戻ることを抑制している。
このように、さらなる排水手段が設けられることにより上面側に供給された冷却水が大量、高水量密度になった場合であっても滞留水を抑えることができる。また、冷却水が給水される孔と排出される孔とを分けるとともに、上記のような構造により冷却に供される冷却水と排水されるために移動し始めた冷却水とが途中で衝突することを抑えられる。これにより給排水が円滑に行われ、滞留水を薄くすることができ、冷却効率を高くすることが可能となる。
このように円滑な排水と滞留水の抑制により鋼板板幅方向における冷却ムラをさらに小さく抑えることも可能となる。これにより均一な品質を有する鋼板を得ることができる。冷却ムラは、冷却水の板幅方向温度ムラが±30℃以内であることが好ましい。
ここでは、1つの流出孔列33Aに含まれる流出孔33、33、…を上面ガイド30の鋼板板幅方向全部に亘って配置したが、これに限定されることはない。例えば滞留水が厚くなる傾向が大きい鋼板板幅方向中央部付近にのみこのような流出孔を設けてもよい。
ガイド板31の上面に達した冷却水をガイド板31の幅方向両端から排水することにおいて、その排水性をさらに向上させるための構成が加えられていてもよい。例えば次のようなものを挙げることができる。
ガイド板31の上面側のうち板幅方向中央を高く形成し、幅方向両端に向けて低くなるように傾斜を設けても良い。これによれば高低差により、排水がガイド板31の両端に移動しやすくなり、さらに円滑な排水を促進することができる。
また、ポンプ等を設置して強制的に排水させることや、排水通路形成部内を負圧にすることにより冷却水を排水通路形成部内に導入しやすくし、さらに排水性を向上させてもよい。
また、上面ガイド自体を上下方向に移動可能に形成し、上面ガイド30を通板に影響を与えない範囲で下方に移動することで滞留水に押しつけ、強制的に排水通路形成部内に冷却水を導く構成としてもよい。
またガイド板31に設けられる流入孔33、33、…や幅方向両端部では、その縁部分(エッジ)に面取りやRを取る(エッジを円弧状に形成すること。)処理をしてもよい。これにより、通板される鋼板の引っ掛かりを減らしたり、冷却水の円滑な流動を促進したりすることもできる。
ガイド板31の材質は、ガイドとして必要とされる強度や耐熱性を有する一般的な材料を用いることができ、特に限定されるものではない。ただし、通板される鋼板がガイド板31に接触したときの鋼板への擦り傷等を減らす目的で、強度、及び耐熱の問題が生じない部位には鋼板よりも軟質である樹脂等の材料を用いてもよい。
図9には他の形態の上面ガイド130、130’のうち図6(b)に相当する図を示した。図9(a)が上面ガイド130、図9(b)が上面ガイド130’である。ここでは上記した上面ガイド30と共通する部材については同じ符号で示し、説明も省略する。
上面ガイド130では、排水通路形成部135、135、…がガイド板31から分離して形成されている。従って、排水通路形成部135、135、…では、片35a、35a、…と逆流防止片33p、33p、…とが底板135d、135d、…により連結され、片35c、35c、…と逆流防止片33p、33p、…とが底板135e、135e、…により連結され、排水通路の底部を形成している。このような上面ガイド130としてもよい。
上面ガイド130’では、さらに逆流防止片133p’、133p’、…がガイド板31の上面側に延在している形態である。
図10にはさらなる他の形態の上面ガイド230、230’のうち図6(b)に相当する図を示した。図10(a)が上面ガイド230、図10(b)が上面ガイド230’である。ここでは上記した上面ガイド30、130と共通する部材については同じ符号で示し、説明も省略する。
上面ガイド230でも、排水通路形成部235、235、…がガイド板31から分離して形成されている。従って、排水通路形成部235、235、…では、片35a、35a、…と逆流防止片233p、233p、…とが底板235d、235d、…により連結され、片35c、35c、…と逆流防止片233p、233p、…とが底板235e、235e、…により連結され、排水通路の底部を形成している。また、逆流防止片233p、233p、…がガイド板31の上面側に延在している。上面ガイド230では、ガイド板31と排水通路形成部235、235、…との間に冷却ノズル21c、21c、…の他、ヘッダ21a、21a、…及び導管21b、21b、…もここに含んでいる。このような上面ガイド230としてもよい。
上面ガイド230’では、上記上面ガイド230において、隣り合う排水通路形成部235、235を1つの排水通路形成部235’とした。これによっても図10(b)にT’で示した排水経路を確保することができる。これによれば排水経路(T’)の流路断面積を大きく取ることが可能となる。
以上、例としての上面ガイドを説明したが上面ガイドはこれに限定される必要はなく、公知の上面ガイドを用いることもできる。
次に下面ガイド40について説明する。下面ガイド40は、下面給水手段22と鋼板が搬送されるパスラインとの間に配置される板状の部材である。これにより、特に鋼板を当該製造装置10に通す際における鋼板の最先端が下面給水手段22、22、…や搬送ロール12、12、…に引っ掛かることを防止できる。一方で、下面ガイド40には下面給水手段21からの噴流を通過させる流入孔が設けられている。これにより、下面給水手段22からの噴流が該下面ガイド40を通過して鋼板下面に達し、適切な冷却をすることが可能となる。
このような下面ガイド40は、図2に示したように配置される。本実施形態では4つの下面ガイド40、40、…が用いられ、搬送ロール12、12、12間のそれぞれに配置される。いずれの下面ガイド40、40、…も搬送ロール12、12、…の上端部に対してあまり低くならない高さに配置される。
ここで用いられる下面ガイド40の形状は特に限定されるものではなく公知の下面ガイドを用いることが可能であるが、下面冷却では、鋼板冷却後の排水はほとんどがそのまま下方向に排水される。また、下面ガイドが無い場合(搬送ロールによるロール間での冷却等)も同様に適用可能である。
冷却装置20は、上記した最終スタンド11gのハウジング11ghとの関係で次のような特徴を有し、これにより鋼板板幅方向から排出される冷却水量を向上させることができ、高い密度、大量の冷却水の供給が可能となる。図11に以下で用いる式において使用する記号の意味を説明するための模式図を示した。冷却装置20は、該冷却装置20のうちハウジング11ghの内側に配置された部分において式(1)、式(2)を満たす。
ここで、Wは均一冷却幅[m]であり、WSW[m]は、図3、図11に示した均一冷却幅Wの端部とハウジング立設部11grとの平均的な間隙距離である。g[m/s]は重力加速度、Qは後述する式(3)により求まる水量密度を意味する。また、Cは後述する式(4)、式(5)により求まる値で、冷却水が鋼板幅方向へ流れ、ハウジング立設部との間から流出する際の排水断面積の収縮、拡大による圧力損失の係数を表わす。Q、Cについては、後で式(3)〜式(5)に表わすとともに説明する。
上記式(1)は次のような考えにより導くことができる。すなわち、上面側から供給された冷却水は鋼板に衝突後、板幅方向へ分かれて排水されるが、均一冷却幅の端部とハウジング立設部との間隙が狭くなると、排水が鋼板幅方向に移動し、これがハウジング立設部に衝突して下方向の流れに変化するときの流動抵抗が増大する。この流動抵抗の増大により、ハウジング立設部に衝突した排水は鋼板側へ跳ね返り、上面ガイドの噴流孔からノズル先端へ逆流して上面ガイドの上にも水が滞留し、ノズル先端が水に浸かってしまう。
具体的には、式(1)の左辺は冷却水が鋼板幅方向端とハウジング立設部間で排水される場合の圧力損失を表している。これが右辺に示したように、1未満の場合であれば、圧力損失による排水時の流動抵抗は小さく抑えられ、冷却水の適切な排出が可能となる。一方、式(1)の左辺が1以上になると、流動抵抗は大きく、排水が上面ガイドの噴流孔から逆流してノズル先端が水没するといった現象が発生してしまう。ここで、式(1)における1.7なる値は鋼板幅方向への排水が鋼板幅方向端とハウジング立設部間での曲がり(排水の方向転換)で発生する圧力損失の係数であり、実験により得られた値である。
また、式(2)により水量密度Qの範囲を制限した理由は次の通りである。すなわち、水量密度Qが0.08[m/(m・s)]よりも大きい場合にハウジング立設部に衝突した排水が鋼板側へ跳ね返るといった現象が発生することがあり、適切な排水のためには式(1)を満たす必要があった。一方、水量密度Qが0.08[m/(m・s)]以下では、ハウジング立設部に衝突した排水が鋼板側へ跳ね返るといった現象が発生し難く、式(1)とは無関係となる。
上記式(1)、式(2)中のQについて説明する。Q[m/(m・s)]は均一冷却幅における平均的な水量密度であり、次式(3)で表わされる。
式(3)で、Q[m/s]は流量であり、Whp[m]は図11に示したように、ハウジング立設部11gr内においてノズル21c、21c、…が配置される搬送方向冷却距離である。当該式(3)は冷却水の流量を均一冷却可能な面積で割ることで、均一冷却面での水量密度を求めているものである。
次に上記式(1)中のCについて説明する。Cは次式(4)、及び式(5)から求められる。
ここで、h[m]は図11に示した上面ガイド30と鋼板1との平均的な距離である。式(4)、式(5)からわかるように、Cは、冷却水が鋼板幅方向へ流れ、Wswで表わされる間隙から流出する際の排水断面積が、それぞれ収縮(式(4))、又は拡大(同等も含む。式(5))した場合の圧力損失の係数であり、従来公知の実験式に基づいて実験により得たものである。
製造装置10における冷却装置20とハウジング11ghとのこのような関係により、鋼板上面側に供給された冷却水が鋼板板幅方向両側とハウジング11ghとの間から適切に排水され、効果的な冷却が促進される。
以上、均一冷却幅端部とハウジング立設部との間隙距離であるWswを式(1)を満たすよう調節し、流動抵抗を抑えることで、供給される水量及びその噴流形態が考慮された排水経路を確保することが可能となる。そして、鋼板の上面側に供給された冷却水を均一冷却幅の端部とハウジング立設部11grとの間から図3に示した矢印D、D方向へ適切に排水させることが可能となる。
上記の関係により適切な排水を確保することができるので、例えば必要とされる鋼板の板幅が決まっている場合には最終スタンドのハウジング立設部の配置を決定することができ、熱延鋼板の製造装置の設計の一要素とすることが可能である。一方、最終スタンドの各部の配置が決まっている場合には、適切な排水を確保しつつ製造することのできる鋼板の板幅を求めることが可能となる。
図2に戻って熱延鋼板の製造装置10について説明を続ける。搬送ロール12、12、…は、鋼板1のテーブルであるとともに該鋼板1を通板方向に搬送するロールである。上記したように搬送ロール12、12、…間に下面ガイド40、40、…が配置される。
ピンチロール13は、水切りを兼ねており、冷却装置20の下工程側に設けられている。これにより、冷却装置20内で噴射された冷却水が鋼板1の下工程側へと流出することを防止することが可能になる。さらには、冷却装置20における鋼板1の波打ちを抑制して、特に、鋼板1の先端が巻き取り機に噛み込む前の時点における鋼板1の通板性を向上させることができる。ここでピンチロール13のロールのうち上側のロール13aは図1に示したように上下に移動可能とされている。
上記した熱延鋼板の製造装置により例えば次のように鋼板の製造をおこなう。すなわち、鋼板が巻き取り機により巻き取られ、次の鋼板の圧延が開始されるまでの非圧延時間では冷却装置20における冷却水の噴射は停止される。そして、冷却装置20の下工程側のピンチロール13は、上記非圧延時間中に、冷却装置20の上面ガイド30よりも高い位置まで上側ロール13aが移動され、その後、次の鋼板の圧延が開始される。
当該次の鋼板の先端がピンチロール13に到達したときに冷却水の噴射による冷却を開始する。また、鋼板1の先端がピンチロール13を通過した直後に上側ロール13aを下降させ、鋼板1のピンチを開始する。
また、熱間仕上げ圧延機列での通板速度は通板開始部分を除いて一定としてもよい。これにより、鋼板全長に亘って機械的強度が高められた鋼板を製造することができる。
以上のような冷却水の排水において、具体的な排水性能については、必要とされる鋼板の冷却熱量により適宜決められるものであり特に限定されない。ただし、上記したように、鋼板組織の微細化の観点から、圧延直後の急冷が効果的であり、そのために供給密度の高い冷却水が供給されることが好ましい。従って、排水も当該冷却水の供給量、供給密度に対応する排水性能を確保することできればよい。上記鋼板の微細化の観点から、供給される冷却水の供給密度は、10〜25[m/(m・分)]を挙げることができる。これより大きい供給密度でもよい。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明する。ただし本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例では、Qを0.33[m/(m・s)]、hを0.35[m]とし、図12に示すような均一冷却幅の端部とハウジング立設部11grとの間隙距離Wswを変化させた場合の鋼板上の滞留水を観察した。結果を表1に示す。ここで、ノズルの先端が水没することなく排水が可能であったときを○、ノズルの先端が水没したときを×で評価した。また各場合において式(1)の左辺を計算して合わせて示した。
表1からわかるように、間隙距離Wswが0.44[m]、0.32[m]、0.20[m]の場合では、ヘッダから供給された冷却水は、鋼板両端から下方向へスムーズに排水され、式(1)の左辺は1よりも小さい値となり、当該式(1)が成り立つことが確認された。一方、間隙の距離Wswが0.08[m]の場合では、ハウジング立設部11grに衝突した排水は鋼板側へ跳ね返り、上面ガイド30の噴流孔からノズル先端へ逆流してしまい、ノズル先端は上面ガイド上の滞留水により水没した。このときの式(1)式の左辺は、1.05となり、1よりも大きい値となっており、式(1)を満たしていないことが確認された。以上より、式(1)式によって冷却水の排水の良否判断が可能である。
以上、現時点において実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う熱延鋼板の製造装置及び鋼板の製造方法も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 鋼板
10 製造装置
11 圧延機列
11g 最終スタンド
11gh ハウジング
11gr (ハウジング)立設部
12 搬送ロール
13 ピンチロール
20 冷却装置
21 上面給水手段
21a 冷却ヘッダ
21b 導管
21c 冷却ノズル
22 下面給水手段
22a 冷却ヘッダ
22b 導管
22c 冷却ノズル
30 上面ガイド
40 下面ガイド

Claims (5)

  1. 熱間仕上げ圧延機列、及び該熱間圧延機列の最終スタンドの下工程側に配置され、搬送ロール上を搬送される鋼板を冷却可能に設けられた冷却装置を備える熱延鋼板の製造装置であって、
    前記最終スタンドは、ワークロールを保持するハウジングを備え、
    前記ハウジングは立設する一対の立設部を有しており、
    前記冷却装置は、
    前記搬送される鋼板の上面に冷却水を噴射可能なノズルを具備して、前記搬送される鋼板の搬送方向に沿って配置される複数の上面冷却ノズル帯と、
    前記搬送される鋼板の下面に冷却水を噴射可能なノズルを具備して、前記搬送される鋼板の搬送方向に沿って配置される複数の下面冷却ノズル帯と、
    前記搬送される鋼板の上面側に配置される上面ガイドと、を有し、
    前記冷却装置のうち前記最終スタンドに近い側の端部は、前記最終スタンドのハウジングの前記一対の立設部間に配置され、
    均一冷却幅をW[m]、該均一冷却幅の端部と前記ハウジング立設部との平均的な間隙距離をWSW[m]、重力加速度をg[m/s]とし、前記均一冷却幅における平均的な水量密度をQ[m/(m・s)]とし、前記WSW、及び前記上面ガイドと前記鋼板の上面との平均的な距離であるh[m]から決まる値をCとし、
    であるとき、
    が成立する熱延鋼板の製造装置。
  2. 前記冷却ノズル帯に備えられるノズルはフラットスプレーノズルであることを特徴とする請求項1に記載の熱延鋼板の製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載の熱延鋼板の製造装置に通板することにより鋼板を製造することを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の熱延鋼板の製造装置に通板することにより鋼板を製造する方法であって、
    前記熱間仕上げ圧延機列のうち前記最終スタンドの圧下率を最も大きくして仕上げ圧延する工程と、
    前記冷却装置により冷却する工程と、を含む、熱延鋼板の製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載の熱延鋼板の製造装置に通板することにより鋼板を製造する方法であって、
    前記製造装置は前記冷却装置の下工程側にピンチロールを備え、
    通板される板の先端部が前記ピンチロールに達した後に前記冷却装置による冷却を開始する熱延鋼板の製造方法。
JP2009167068A 2009-07-15 2009-07-15 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法 Active JP4678448B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167068A JP4678448B2 (ja) 2009-07-15 2009-07-15 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法
EP10799709.0A EP2455167A4 (en) 2009-07-15 2010-06-22 MANUFACTURING APPARATUS FOR HOT-ROLLED STEEL PLATES AND METHOD OF MANUFACTURING THE STEEL PLATE
BRPI1013528-6A BRPI1013528B1 (pt) 2009-07-15 2010-06-22 Método de produção de uma chapa de aço laminada a quente
PCT/JP2010/060564 WO2011007648A1 (ja) 2009-07-15 2010-06-22 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法
KR1020117027456A KR101340202B1 (ko) 2009-07-15 2010-06-22 열연 강판의 제조 장치, 및 강판의 제조 방법
CN2010800209002A CN102421545B (zh) 2009-07-15 2010-06-22 热轧钢板的制造装置和钢板的制造方法
TW099121998A TWI449579B (zh) 2009-07-15 2010-07-05 熱軋鋼板之製造裝置、以及鋼板之製造方法
US13/300,738 US8516867B2 (en) 2009-07-15 2011-11-21 Manufacturing apparatus of hot-rolled steel sheet and manufacturing method of steel sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167068A JP4678448B2 (ja) 2009-07-15 2009-07-15 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011020146A JP2011020146A (ja) 2011-02-03
JP4678448B2 true JP4678448B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=43449258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009167068A Active JP4678448B2 (ja) 2009-07-15 2009-07-15 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8516867B2 (ja)
EP (1) EP2455167A4 (ja)
JP (1) JP4678448B2 (ja)
KR (1) KR101340202B1 (ja)
CN (1) CN102421545B (ja)
BR (1) BRPI1013528B1 (ja)
TW (1) TWI449579B (ja)
WO (1) WO2011007648A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI1011945B1 (pt) * 2009-06-30 2020-11-10 Nippon Steel Corporation aparelho e método de fabricação de uma lâmina de aço laminada a quente
JP4788851B2 (ja) * 2009-06-30 2011-10-05 住友金属工業株式会社 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
JP5531852B2 (ja) * 2010-08-16 2014-06-25 新日鐵住金株式会社 冷媒流量の決定方法
EP2735383B1 (en) 2011-07-21 2016-05-25 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Cooling apparatus, and manufacturing apparatus and manufacturing method of hot-rolled steel sheet
JP5825250B2 (ja) * 2012-12-25 2015-12-02 Jfeスチール株式会社 熱延鋼帯の冷却方法および冷却装置
DE102013019698A1 (de) 2013-05-03 2014-11-06 Sms Siemag Ag Verfahren zur Herstellung eines metallischen Bandes
CA2893311A1 (en) * 2014-05-30 2015-11-30 Daritech, Inc. Cleaning systems and methods for rotary screen separators
KR101501009B1 (ko) * 2014-09-04 2015-03-12 한국기계연구원 체류수가 형성된 강판의 냉각성능 실험장치 및 방법
KR20190060065A (ko) 2017-11-24 2019-06-03 이현석 신발굽 먼지제거 발판
CN112857063B (zh) * 2021-01-15 2022-04-22 江苏骏茂新材料科技有限公司 一种钢板生产传送带用顶置水冷装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0429871A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2005206917A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Nisshin Steel Co Ltd 材質安定性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき原板用熱延鋼帯,溶融亜鉛めっき鋼帯および製造法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60240865A (ja) 1984-05-16 1985-11-29 Automob Antipollut & Saf Res Center 電磁式燃料噴射弁
JP2786551B2 (ja) * 1991-05-14 1998-08-13 三菱重工業株式会社 鋼板の冷却装置
US5435945A (en) * 1992-05-29 1995-07-25 Procor Sulphur Services, Inc. Method and apparatus for generating sulphur seed particles for sulphur granule production
DE19950502C1 (de) * 1999-10-20 2000-11-16 Thyssenkrupp Stahl Ag Verfahren zum Herstellen eines Warmbandes
KR100642656B1 (ko) * 2002-08-08 2006-11-03 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 열연강대의 냉각장치, 열연강대의 제조방법 및 열연강대의제조라인
JP3770216B2 (ja) * 2002-08-08 2006-04-26 Jfeスチール株式会社 熱延鋼帯の冷却装置および熱延鋼帯の製造方法ならびに熱延鋼帯製造ライン
KR100639094B1 (ko) * 2002-08-27 2006-10-30 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 열연 강대의 제조 방법 및 제조 설비
FR2846579B1 (fr) * 2002-11-05 2006-05-05 Vai Clecim Procede pour elargir la gamme de production d'une installation de laminage de produits metalliques et installation pour la mise en oeuvre du procede
JP4029871B2 (ja) * 2004-07-22 2008-01-09 住友金属工業株式会社 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
JP4586682B2 (ja) * 2005-08-30 2010-11-24 Jfeスチール株式会社 鋼板の熱間圧延設備および熱間圧延方法
CN2871045Y (zh) * 2006-01-13 2007-02-21 东北大学 一种用于热轧带钢生产线的冷却装置
KR101144028B1 (ko) * 2006-03-03 2012-05-09 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 열연 강 스트립의 냉각 장치 및 냉각 방법
JP4238260B2 (ja) * 2006-09-19 2009-03-18 新日本製鐵株式会社 鋼板の冷却方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0429871A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2005206917A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Nisshin Steel Co Ltd 材質安定性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき原板用熱延鋼帯,溶融亜鉛めっき鋼帯および製造法

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI1013528A2 (pt) 2016-06-28
US20120079863A1 (en) 2012-04-05
KR101340202B1 (ko) 2013-12-10
WO2011007648A1 (ja) 2011-01-20
US8516867B2 (en) 2013-08-27
EP2455167A4 (en) 2013-05-29
CN102421545A (zh) 2012-04-18
TW201130575A (en) 2011-09-16
EP2455167A1 (en) 2012-05-23
BRPI1013528B1 (pt) 2020-10-06
TWI449579B (zh) 2014-08-21
KR20120022981A (ko) 2012-03-12
CN102421545B (zh) 2013-12-25
JP2011020146A (ja) 2011-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4678448B2 (ja) 熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法
JP4788851B2 (ja) 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
JP5573837B2 (ja) 熱延鋼板の冷却装置、冷却方法、製造装置、及び、製造方法
KR101514932B1 (ko) 냉각 장치, 열연 강판의 제조 장치, 및 열연 강판의 제조 방법
JP4674646B2 (ja) 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置、及び鋼板の製造方法
JP5673530B2 (ja) 熱延鋼板の冷却装置、冷却方法、製造装置、及び、製造方法
JP5458699B2 (ja) 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
JP6074197B2 (ja) 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置、及び熱延鋼板の製造方法
JP5613997B2 (ja) 熱延鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
JP5421892B2 (ja) 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
WO2012043210A1 (ja) 熱延鋼板の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20101101

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20101109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4678448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350