JP4677903B2 - 光無線伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、データ信号等により変調された光を送受信することによりデータ伝送を行うための光無線伝送装置に関する。
従来、光無線を用いた通信方式としては、いわゆるリモートコントロール装置に代表される拡散型通信方式と、高速無線LAN(Local Area Network)に代表される狭ビーム型通信方式とが存在する。
拡散型通信方式においては、受発光部それぞれの指向性を広く設定することにより、通信相手の方向を特定することや受発光部を高精度で通信相手に対向させることなく通信が可能である。また、反射光も利用できるため、通信光の遮蔽による影響を受けにくいという利点も有する。反面、発光部の指向性を広く設定していることから、受光部に達する光量が少なく、周囲のノイズにも影響されやすいという問題点も有しており、この問題点から、拡散型通信方式を高速通信に用いることは困難であると考えられている。
一方、狭ビーム型通信方式では、受発光部の指向性を狭くすることにより、受光面に到達する光の減衰が抑制され、また、受光部では外乱光等のノイズを抑制することができるため、高速無線LANに代表される高速通信に適している。しかしながら、出射光を相手側の受光部に正確に照射する必要があり、これが技術的な課題となっている。
この狭指向ビーム型通信方式において通信相手側の受光部にビームを向ける手法としては、2次元撮像素子を用いることにより、相手装置からのガイド光を撮像し、撮像結果から相手側装置の方向を特定し、これに基づいて出射光を相手装置の方向に向ける方法が挙げられる。この方法では、2次元的に通信相手を探すため、この通信相手を迅速に特定することが可能である。なお、通信相手の方向を特定するにあたっては、パターン認識等を用いるが、通信相手の形状ならびに距離等を考慮する必要があり、認識処理は複雑なものとなる。
この問題の解決策としては、相手からのガイド光を点滅させ、前記点滅に同期したタイミングにて撮像後、フレーム間の差分をとる光軸調整方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の光軸調整方法の差分データにおいては、フレーム間の変化のない周辺は暗くなり、ガイド光のみが抽出されるため、認識は容易となる。また、蛍光灯の点滅に同期して撮像することにより蛍光灯のフリッカーも除去することができる。しかしながら、この方法においては、撮像素子の取り込みタイミングと正確に同期された信号に基づいてガイド光を点滅させる必要があるため、通信には不要な発光素子、受光素子、変調回路等をさらに設ける必要があり、装置の大型化、コストの上昇を招いていた。
この問題の解決策としては、通信相手から発せられるガイド光の点滅タイミングと撮像素子の露光タイミングとを同期させずにフレーム間の差分をとる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−331295号公報 特開2004−349968号公報
図11は、従来例の光無線伝送システムの全体構成図である。この光無線伝送システムは、端末600側に設置された撮像素子により得られた撮像データを用いて光軸調整を行う光無線伝送装置である子機601と、天井に設置され、前記の光無線伝送装置601の通信相手となる光無線伝送装置である親機602とからなる。これらのうち、親機602は、通信光及びガイド光を発光するLED(Light Emitting Diode)を備える発光部603と、子機601からの通信光を受光する受光素子を備える受信部604とからなる。
図12は子機601側の撮像素子の露光タイミングと撮像素子で得られる撮像データとの関係を示すタイミングチャートである。
本例においては、発光部603内のLEDはガイド光を発し、所定の時間Tの周期で点滅を繰り返す。一方、子機601の撮像素子はT/4周期のタイミングで露光を繰り返す。
この結果、時間Tの周期では、フレームNO.1(奇数フレーム)→フレームNO.2(偶数フレーム)→フレームNO.3(奇数フレーム)→フレームNO.4(偶数フレーム)の順にデータが繰り返し撮像される。
このうち、2つの奇数フレームNO.1及びNO.3のデータが得られる露光タイミングでは、通信相手側のガイド光が点灯中又は消灯している際に露光しているため、ガイド光の照射される画素は強い光を受けるか、又は光を全く受けないこととなる。
一方、2つの偶数フレームNO.2及びNO.4のデータが得られる露光タイミングでは、通信相手側のガイド光の点滅タイミングにおける立ち上がり時又は立ち下がり時に露光しているため、得られるデータは不定となる。
このような現象が生じる理由としては、親機602のLEDの点滅タイミングと子機601の撮像素子の露光タイミングとを互いに同期させていない点が挙げられる。
このため、図12に示した例においては、撮像素子により蓄積される電荷の量は、奇数フレームN0.3>(偶数フレームNO.2及びNO.4)>奇数フレームN0.1となる。その結果、2つの奇数フレームNO.1及びNO.3の差分をとることにより得られる差分フレームデータの絶対値と、2つの偶数フレームNO.2及びNO.4の差分をとることにより得られる差分フレームデータの絶対値とに基づいて、LEDからのガイド光の方向を示す最適なデータが選択されることになる。
なお、本例を実現するためには、図13に示すような構成が必要となる。図示するように、奇数フレーム同士の差分フレームデータと、偶数フレーム同士の差分フレームデータとをもとに通信相手方向を決定するため、少なくとも4つのフレームバッファと2系統の減算器を含むピーク検出回路が必要となる。
さらに、奇数/偶数フレーム単位でバッファを切り替えるためのセレクタ601−1、各奇数フレームおよび偶数フレームを格納するためのフレームバッファ601−2A及び601−2B、レジスタ601−3A及び601−3B、減算器601−4A及び601−4B、奇数フレーム間差分フレームデータおよび偶数フレーム間差分フレームデータをそれぞれ格納するためのフレームバッファ601−5A及び601−5B、奇数フレーム間差分フレームデータおよび偶数フレーム間差分フレームデータ毎に通信相手からの光を検出するためのピーク検出部601−6A及び601−6Bを設ける必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、光軸を簡易的且つ正確に調整可能な光無線伝送装置をさらに小型化することにある。
発明は、上記課題を解決するため、所定の周期で点滅するガイド光を照射する相手装置の通信エリア内に配置され、前記相手装置から送信されるガイド光の撮像データに基づいて光軸を調整した後、前記相手装置との間で通信光の送受信を行う光無線伝送装置であって、前記通信光を送信する送信手段と、前記相手装置から送られてきた通信光を受光する受光手段と、前記相手装置から発せられたガイド光を2次元のフレーム画像として撮像する2次元撮像手段と、前記通信光の光軸を変更する光軸変更手段と、前記撮像データから前記相手装置の方向を特定し、特定した相手装置の方向に基づいて前記光軸変更部を制御して該通信光の光軸を該相手装置に向ける制御手段とを有し、前記2次元撮像手段は、前記フレーム画像に対応する複数の画素から構成された撮像面を有する撮像素子と、フレーム画像毎に露光タイミングを決定する露光制御手段と、前記ガイド光が前記撮像面に向かって入射された際に、前記露光制御手段により決定された露光タイミングに応じて該撮像面に露光されるガイド光に基づいて画素毎に得られる電荷データをフレーム画像として順次撮像する撮像制御手段と、前記撮像制御手段により撮像された時間的に隣接するフレーム画像の各画素間の減算処理を行って該隣接するフレーム画像の各画素間の差分データを求めることにより、前記時間的に隣接するフレーム画像間の差分フレームデータを生成する差分フレーム生成手段とを備え、前記露光制御手段は、前記相手装置から照射されるガイド光の点滅周期をTとした場合、時間的に連続するフレームのうちn番目のフレーム(nは正の整数)の第1の露光タイミング、(n+1)番目のフレームの第2の露光タイミング、および(n+2)番目のフレームの第3の露光タイミングを、前記第1の露光タイミングと前記第2の露光タイミングとの間隔が前記ガイド光の点滅周期Tの1/2になり、かつ、前記第2の露光タイミングと前記第3の露光タイミングとの間隔が前記ガイド光の点滅周期Tの1/2よりも短くなるように設定することを要旨とする。
発明によれば、ガイド光が撮像面に向かって入射され、露光制御手段により決定された露光タイミングに応じて撮像面に露光された際に、撮像制御手段により、そのガイド光に基づいて画素毎に得られる電荷データがフレーム画像として順次撮像される。そして、差分データを求める手段により、撮像制御手段により撮像された時間的に隣接するフレーム画像の各画素間の減算処理が実行され、隣接するフレーム画像の各画素間の差分データが求められる。求められた差分データに基づいて、差分フレーム生成手段により、時間的に隣接するフレーム画像間の差分フレームデータが生成される。
すなわち、発明によれば、時間的に隣接しない偶数フレーム間の差分フレームデータ、および奇数フレーム間の差分フレームデータを求めるのではなく、時間的に隣接するフレーム画像間(具体的にいえば、奇数フレーム画像および偶数フレーム画像間)の差分フレームデータを求めている。
このため、奇数フレーム毎および偶数フレーム毎にそれぞれ必要であったフレームバッファ、レジスタ、差分フレームバッファ、およびピーク検出器の数を約半減させることができ、撮像装置、およびこの撮像装置を備えた光無線伝送装置及び撮像装置をさらに小型化および低コスト化することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、子機と親機との間で送受信される光信号を「通信光」、光軸調整のために親機から送信される光信号を「ガイド光」と呼称する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る光無線伝送システムの全体構成図である。
この光無線伝送システムは、パーソナルコンピュータ(PC)等の端末装置100に接続された光無線伝送装置である子機101と、子機101の通信相手となる光無線伝送装置(相手装置)である親機102とで構成され、親機102は、図示しないネットワーク幹線に接続されている。
親機102は、自機の送信エリアであるサービスエリア105内に時間Tの周期で点滅するガイド光及びデータ信号や制御信号等により変調された通信光を送信する複数の近赤外LED103と、子機101からの通信光を受光する受光素子を有する受光部104とから構成される。
親機102は、例えば天井Cに設置されており、電源容量が大である。このため、LED103には、高出力LEDが使用され、下部±45°の範囲がサービスエリア105となっている。受光部104も同様に下部±45°の範囲から到来する光を、レンズを通して受光素子に集光可能となっている。
子機101は、親機102のサービスエリア105内に、通常、複数個配置されるが、図1には、そのうちの1個を示している。
図2は、子機101の概略図であり、図2(a)はその断面を、図2(b)は光の入出側端から見たときの正面をそれぞれ示している。なお、本図においては光学系の記載は省略している。
子機101は、通信光を送受信する送受信ユニット210と、この送受信ユニット210を垂直・水平方向に駆動させる駆動ユニット211とから構成されている。
送受信ユニット210は、通信光を出射する発光素子201と、レンズ202と、入射光の一部を反射し、反射されなかった光を透過するハーフミラー等の光制御素子203と、通信光を集光するレンズ204と、このレンズ204により集光された通信光を受光する受光素子205とから構成される。
発光素子201から発せられた出射光は、レンズ202で任意の指向角を有するビームに成形された後、光制御素子203を透過(一部反射、以下同様)し、通信光として送信される。
また、親機102から出射された通信光は、光制御素子203で反射(一部透過、以下同様)され、レンズ204で集光されて受光素子205で受光される。上記の光制御素子203を用いることにより、通信光の光軸を同軸で制御することができる。これにより通信光が親機102に照射された際、親機102からの通信光も子機101の受光素子205上に照射されることになる。
発光素子201としては、例えば近赤外LD(レーザダイオード)を用いることができる。このレーザダイオードは、ビーム径が細く、それを更にレンズ202によって略平行のビーム光にすることによって、出射光を高効率で光制御素子203に照射することができる。なお、発光素子201とレンズ202は、発光部121を構成している。
受光素子205としては、例えばPD(フォトダイオード)を用いることができる。また、親機の発光パワー、通信距離等に起因して受光感度が不足する場合には、より感度の高いAPD(アバランシェフォトダイオード)を用いてもよい。なお、受光素子205とレンズ204は、受光部122を構成している。
送受信ユニット210は、2つの可動軸206を備える駆動ユニット211に回動自在に支持され、水平方向(PAN)に±45°の範囲で方向が制御される。また、駆動ユニット211は、軸受け部208に取り付けられた2つの可動軸207により回動自在に支持されており、垂直方向(TILT)に±45°の範囲で方向が制御される。可動軸206及び207は、図示しない第1及び第2のモータにより回転駆動され、これにより送受信ユニット210は垂直・水平方向に駆動される。
軸受け部208の上面には、2次元撮像部209が設置されている。この2次元撮像部209は、親機102から送信されるガイド光を含む映像を撮像するためのCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサといった2次元撮像素子で構成される。なお、2次元撮像部209は、可動しない位置であれば他の場所に設置してもよい。
2次元撮像部209は、図3に示すように、1秒間に数百フレームの画像を取り込むことのできる2次元撮像素子であるCMOSセンサ209Aと、90°(±45°)方向の光をCMOSセンサ209Aの素子上に集光する集光レンズ209Bとから構成される。
レンズ209Bは、不要な光を除去するため、可視光カットフィルタで形成されている。また、CMOSセンサ209Aは、n×m(n、mは、2以上の整数)画素に分割されており、これにより撮像されたガイド光を含むサービスエリア105全体の映像は電気信号に変換され、撮像データとして出力される。2次元撮像部209からは、後述する所定の露光タイミングに従って、n×m画素で撮像された撮像データが1フレーム単位で出力される。
本実施形態においては、上記のとおり2次元撮像素子としてCMOSセンサ209Aを用いるため、装置の小型化が可能となる。
図4は、上記のCMOSセンサ209Aのブロック図である。
このCMOSセンサ209Aにおいては、露光信号及びクロックがLOGIC部209−1に入力されることで、内部用の各種制御信号が生成される。センサ部209−3より取り込まれた光信号はフレーム毎にCDS部209−4A及び209−4Bにてノイズを除去された後、アンプ209−5にて各画素毎に減算され、ADコンバータ209−6を介して、デジタルデータが出力されると同時に、ロッジク(LOGIC)部209−1より、HおよびV同期信号が出力される。
なお、シフトレジスタ209−2は、センサ部209−3の光信号を水平ライン毎にCDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)部209−4A及び209−4Bに順次伝達していくためのものである。
図5は、センサ209−3の1画素の構成を示す図である。
この画素においては、PD209−7に照射された光は、電気信号としてセレクタ209−8を介して奇数フレームと、偶数フレームとに分けられる。
奇数フレーム撮像時は、信号がCDS部209−4Aを介してアンプ209−5に伝達され、その一方、蓄積部209−9Bに蓄積された1フレーム前の画素データはCDS部209−4Bを介して前記と同様にアンプ209−5へと伝達される。
アンプ209−5では、両画素データを減算し、ADコンバータ209−6へと伝達する。また、このADコンバータ209−6でのダイナミックレンジを広げるため、また、後述する外部信号処理を簡素化するため、アンプ209−5に絶対値回路を付加することが有効である。ADコンバータ209−6は、減算により得られた差分画素データをデジタルデータに変換する。このようにして、時間的に隣接する奇数フレームおよび偶数フレーム間の画素毎の差分データを表す差分フレーム画像データD1が生成される。
また、偶数フレーム撮像時は、信号がCDS部209−4Bを介してアンプ209−5に伝達され、その一方、蓄積部209−9Aに蓄積された1フレーム前の画素データがCDS部209−4Bを介してアンプ209−5へと伝達される。
図6は、子機101の制御系の構成を示すブロック図である。なお、本図に示した図2と同様に部分には同一符号を付与している。
信号処理部301は、DSP(Digital Signal Processor)等のマイクロプロセッサにより構成され、2次元撮像部209の撮像データに基づいて、親機102が送信するガイド光の照射位置を特定するとともに、特定したガイド光の照射位置と光軸の基準位置(撮像面の中心位置)とが一致するように、図2の駆動ユニット211を駆動するにあたっての移動方向と移動量のデータを取得し、相手方向情報として駆動制御部303へ供給する。
駆動制御部303は、信号処理部301から供給された相手方向情報を可動206及び207の回転方向と回転量に対応する駆動信号に変換し、この駆動信号を第1のモータ307及び第2のモータ308に供給することにより送受信ユニット210を垂直・水平方向に駆動させる。
外部から供給されるデータ信号は、通信制御部304を介してドライバ305へ伝達される。ドライバ305では、データ信号を光によって伝送可能な信号に変換し、この信号に基づいて光が点滅するように発光部121を駆動させ、通信光を送信する。また、親機102から送信された通信光は受光部122で受光され、レシーバ306で整形された後、通信制御部304へ伝達される。
次に、親機102との間で通信路を確立して通信光を送信する際の子機101の動作を図7のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、親機102のサービスエリア105内に子機101を配置し、その電源をONすることにより動作がスタートする。これに際し、信号処理部301は、通信路が確立しているか否かを示すリンク信号を通信制御部304から受信し、イネーブル、つまり通信路が確立しているか否かを判断する(ステップS10)。
ここで、リンク信号がイネーブルの場合(ステップS10:YES)、光軸調整の必要がないため、信号処理部301は通信制御部304に送信要求を送り、これにより発光部121から通信光を送信させる(ステップS20)。
一方、リンク信号が非イネーブル(ディスエーブル)の場合(ステップS10:NO)は、信号処理部301は2次元撮像部209に対しCMOSセンサに露光を行わせるための露光信号を出力し、2次元撮像部209から撮像データを取得する(ステップS30)。
信号処理部301は、2次元撮像部209で取得された撮像データに基づいて、ガイド光を検出できたかどうかを判断する(ステップS40)。ここで、ガイド光を検出できた場合(ステップS40:YES)は、ガイド光の照射位置から光軸調整時の移動方向と移動量のデータを取得し、これを相手方向情報として駆動制御部303へ伝達し、モータを駆動させることにより光軸調整を実施し(ステップS50)、これにより親機102との間で通信路が確立され、通信光の送信が可能となる。
また、上記のステップS40においてガイド光の照射位置を特定できない場合(ステップS40:NO)は、図示しない表示用LEDを点灯させ、エラーが発生した旨を表示する(ステップS60)。
次に、図8から図9を参照して、信号処理部301の構成と、撮像データに基づいてガイド光の照射位置を特定する際のデータ処理について説明する。
本実施形態では、親機102のガイド光は時間Tの周期で点滅する。また、CMOSセンサ209Aの露光時間をw1、1フレーム分を出力するために要する時間をw2とする。さらにCMOSセンサ209Aの露光タイミングは奇数フレームから偶数フレーム間では時間T/2とし、CMOSセンサの出力に要する時間(w1+w2)とする。ここで、w1+w2はT/2より十分に短い時間とする。
図8は、信号処理部301のブロック図である。以下、各部の機能について説明する。
この信号処理部301は、前述の2次元撮像部209からの差分撮像データが入力されるフレームバッファ402、加算器401、方向制御部403、方向テーブル格納部404、これらの動作を制御するための制御信号を送信するコントローラ405を備えている。なお、前記の制御信号には露光タイミング信号、クロックが含まれる。また、撮像部からのHおよびV同期信号が入力される。
加算器401は、複数の差分フレームデータを加算するためのものであり、フレームバッファに蓄積された差分フレームデータを2次元撮像素子からの差分フレームデータと加算する。加算回数は、多いほど精度が向上するが、反面、所要時間がかかるため、CMOSセンサ209Aの動作速度を加味する必要がある。
方向制御部403は、差分フレームデータを任意の回数加算したデータをもとに、ピークレベルとなる画素を検出した後、確定した画素の位置データに基づいて方向テーブル格納部404の方向テーブルを検索し、光軸調整時の移動方向と移動量のデータを取得する。
方向テーブルは、各画素毎に、その画素の位置データと対応するアドレスが割り付けられ、各画素の座標平面上の座標位置から座標中心位置(本実施形態では、光軸の基準位置となる撮像面中心)までの移動方向(垂直、水平)と、それぞれの移動量(角度)を記述したテーブルである。
したがって、確定した画素のデータに基づいて方向テーブルを参照することにより、光軸調整時の移動方向と移動量のデータを得ることができる。ここで方向テーブルを用いるのは、2次元撮像部209のCMOSセンサ209A上に取り付けられた集光レンズ209Bの特性上、CMOSセンサ209A上に撮像されたガイド光は入射角度に対してリニアに集光位置が変化しないことや製造時の取り付け誤差等があるため、ガイド光の正確な照射位置を特定するには出荷時に補正をかける必要があるためである。
図9は、2次元撮像部209内のCMOSセンサ209Aの露光タイミングと、その撮像データとの関係を示すタイミングチャートである。図中のデータD1、D2(図8参照)は、得られた撮像データを構成する全画素のうち、ガイド光が照らされた1画素分のデータを示している。以下、図9を参照しつつ、信号処理部301によるガイド光の照射位置を確定させるためのデータ処理を説明する。
まず、通信相手である親機102側のLED103によるガイド光の点滅周期時間Tに対して、T/2の露光タイミングにて2次元撮像部209は露光し、CMOSセンサ209Aにて撮像された画像データD1を取り込む。
取り込まれた画像データD1は、絶対値をとるため、通常は点滅時及び消灯時のデータの差分となり、光量に準じた値を示すこととなる。ただし、ガイド光の立ち上がり又は立ち下がりタイミングにて撮像した場合(ODD2、EVEN2)、ともにほぼ同レベルとなり、差分データはゼロに近い値となる場合もある。本実施形態では、前記状態を極力回避するため、偶数フレームから奇数フレーム間の露光間隔をあえてT/2より短くすることで、上記の状態が連続して発生する状態を回避することができる。
また、相手方向を確定するまでの時間を短縮するために、前記間隔を露光時間+出力時間としている。さらに、複数データを加算することで前記状態での誤検出を回避する(D2)。
なお、本実施形態では時間Tを特定していないが、電源周波数と同周期にすることにより、特に室内において誤動作のもととなる蛍光灯の点滅光ノイズを除去することも可能である。
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態に係る光無線伝送装置である子機(送受信ユニット)5の構成図である。この子機5は光軸調整にアクチュエータを用いるものである。なお、その他の構成及び動作は第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
図示するように、子機5は、データ信号により変調された光を出射する発光素子501と、コリメートレンズなどのレンズ502と、入射光の一部を反射し、その他を透過するハーフミラーなどの光制御素子505と、入射光を反射し、且つ入出射光の光軸に対する偏光角を制御するアクチュエータ508を有する反射光学系506と、親機102から送信された通信光を集光するレンズ504と、このレンズ504で集光された通信光を受光するフォトダイオードなどの受光素子503と、本体上部に配置され、図示しない親機から送信されたガイド光を含む映像を撮像する2次元撮像部507とを備える。
発光素子501とレンズ502は、発光素子501からレンズ502を経て発せられた出射光が光制御素子505を透過(一部反射、以下同様)し、反射光学系506で反射されて通信光として送信されるように配置されている。
またレンズ504と受光素子503は、親機から出射された通信光が反射光学系506で反射され、光制御素子505で反射(一部透過、以下同様)された後、レンズ504を経て受光素子503で受光されるように配置されている。これにより、通信光の光軸は光制御素子505により同軸制御される。
送受信ユニット5において、データ信号に応じて変調された光が発光素子501から出射されると、この光はレンズ502により略平行のビーム光にされ、光制御素子505を透過した後、反射光学系506で反射されて通信光として送信される。また、送受信ユニット5において、親機から送信された通信光は反射光学系506、光制御素子505で反射された後、レンズ504で集光されて受光素子503に受光される。
以上の構成を有する子機5では、光軸調整のための反射光学系506をアクチュエータ508で駆動させるため、上記第1実施形態のように送受信ユニットをモータで駆動する場合に比べて、装置をより小型化することが可能となる。なお、アクチュエータ508としては電流又は電圧により動作を制御可能なものが望ましく、例えばピエゾアクチュエータや、これと同様に機能する他のアクチュエータを用いることができる。
また、上記の第1および第2実施形態では、本発明を光無線伝送装置に適用した例を説明しているが、本発明の2次元撮像装置を用いることで、セキュリティシステム等に利用される導体検出装置等の他の装置を容易に実現することが可能となる。
以上説明したように、第1および第2実施形態によれば、撮像素子の露光タイミングとガイド光の点滅タイミングとを正確に同期させる必要がないため、同期をとるための発光素子や、受光素子、変調回路等が不要となるとともに、撮像素子にフレーム差分機能を内蔵したCMOSセンサを用いることにより装置を簡略化ならびに小型化でき、さらに光軸を簡易的且つ正確に調整することが可能となる。
特に、第1および第2実施形態によれば、時間的に隣接しない偶数フレーム間の差分フレームデータ、および奇数フレーム間の差分フレームデータを求めるのではなく、時間的に隣接する奇数フレーム画像および偶数フレーム画像間の差分フレームデータを求め、この差分フレームデータを用いて通信相手装置の方向を特定している。
このため、奇数フレーム毎および偶数フレーム毎にそれぞれ必要であったフレームバッファ、レジスタ、差分フレームバッファ、およびピーク検出器の数を約半減させることができ、撮像装置、およびこの撮像装置を備えた光無線伝送装置及び撮像装置をさらに小型化および低コスト化することができる。
本発明の第1実施形態に係る光無線伝送システムの全体構成図である。 (a)は、図1の子機の断面図であり、(b)は、この子機の正面図である。 図2の撮像部の構成図である。 図3のCMOSセンサの構成図である。 図4のセンサ209−3の画素の構成図である。 図1の子機制御系の構成図である。 親機との間で通信路を確立し、通信光を送信する場合の子機の動作を示すフローチャートである。 図6の信号処理部の構成図である。 撮像素子の露光タイミングと撮像データとの関係を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る子機の構成図である。 従来の光無線伝送システムの構成図である。 従来の撮像素子の露光タイミングと撮像データとの関係を示すタイミングチャートである。 従来の子機制御系の構成図である。
符号の説明
5、101 子機
102 親機
103 LED
104 受光部
105 サービスエリア
121 発光部
122 受光部
201、501 発光素子
202、204、502、504 レンズ
203、505 光制御素子
205、503 受光素子
206、207 可動軸
208 軸受け部
209、507 2次元撮像部
209A CMOSセンサ
209B 集光レンズ
209−1 LOGIC部
209−2 シフトレジスタ
209−4 CDS部
209−5 アンプ
209−6 ADコンバータ
209−7 PD
209−8 セレクタ
209−9 蓄積部
210 送受信ユニット
211 駆動ユニット
301 信号処理部
303 駆動制御部
304 通信制御部
305 ドライバ
306 レシーバ
307 第1のモータ
308 第2のモータ
401 加算器
402 フレームバッファ
403 方向制御部
404 方向テーブル格納部
405 コントローラ
501 発光素子
506 反射光学系

Claims (1)

  1. 所定の周期で点滅するガイド光を照射する相手装置の通信エリア内に配置され、前記相手装置から送信されるガイド光の撮像データに基づいて光軸を調整した後、前記相手装置との間で通信光の送受信を行う光無線伝送装置であって、
    前記通信光を送信する送信手段と、
    前記相手装置から送られてきた通信光を受光する受光手段と、
    前記相手装置から発せられたガイド光を2次元のフレーム画像として撮像する2次元撮像手段と、
    前記通信光の光軸を変更する光軸変更手段と、
    前記撮像データから前記相手装置の方向を特定し、特定した相手装置の方向に基づいて前記光軸変更部を制御して該通信光の光軸を該相手装置に向ける制御手段とを有し、
    前記2次元撮像手段は、
    前記フレーム画像に対応する複数の画素から構成された撮像面を有する撮像素子と、
    レーム画像毎に露光タイミングを決定する露光制御手段と、
    前記ガイド光が前記撮像面に向かって入射された際に、前記露光制御手段により決定された露光タイミングに応じて該撮像面に露光されるガイド光に基づいて画素毎に得られる電荷データをフレーム画像として順次撮像する撮像制御手段と、
    前記撮像制御手段により撮像された時間的に隣接するフレーム画像の各画素間の減算処理を行って該隣接するフレーム画像の各画素間の差分データを求めることにより、前記時間的に隣接するフレーム画像間の差分フレームデータを生成する差分フレーム生成手段とを備え
    前記露光制御手段は、前記相手装置から照射されるガイド光の点滅周期をTとした場合、時間的に連続するフレームのうちn番目のフレーム(nは正の整数)の第1の露光タイミング、(n+1)番目のフレームの第2の露光タイミング、および(n+2)番目のフレームの第3の露光タイミングを、前記第1の露光タイミングと前記第2の露光タイミングとの間隔が前記ガイド光の点滅周期Tの1/2になり、かつ、前記第2の露光タイミングと前記第3の露光タイミングとの間隔が前記ガイド光の点滅周期Tの1/2よりも短くなるように設定する、
    ことを特徴とする光無線伝送装置。
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