JP4677853B2 - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬送ローラを用いて用紙等のシートを搬送するシート搬送装置、およびこれを含む画像形成装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置には、所定の搬送路に沿って用紙などのシートを搬送するシート搬送装置が組み込まれている。この種のシート搬送装置では、搬送路上に所定数の搬送ローラが配設されており、搬送ローラが回転駆動されることによってシートが搬送される。一般的には、駆動ローラと従動ローラとで搬送ローラを構成し、これら一対のローラでシートを挟んだ状態でモータ等により駆動ローラを回転駆動し、ローラ−シート間の摩擦によってシートを搬送する。
上記シート搬送装置では、シートを搬送する毎に搬送ローラの表面が磨耗していき、搬送ローラの搬送性能が低下していく。具体的には、搬送ローラ表面の摩擦係数が低下することにより、ローラ−シート間でスリップが生じ、シート搬送速度が低下する。
画像形成装置においては、搬送ローラの磨耗が進み、搬送ローラ下流側の所定地点に所定のジャム検知時間以内にシートを搬送することができなくなると、ジャムと判定されて画像形成動作が中止される。このため、磨耗が進んで寿命に達した搬送ローラは新品と交換される必要がある。一般に、搬送ローラは市場で頻繁に交換される消耗品の一つであり、プリント枚数によって寿命が決められている。しかし、この寿命に達する前に搬送ローラが誤交換されてしまうケースが多い。例えば、ジャム多発などのトラブルが発生した場合に、その原因を特定することができないとき、とりあえず搬送ローラを交換することが多い。この場合、複数の搬送ローラを一括で交換するケースもある。
このような事情より、シート搬送装置において搬送ローラの寿命を精度良く判定することは重要であり、そのための技術がいくつか提案されている。例えば、特許文献1には、ローラ下流側の2地点間のシート搬送時間を測定し、一定枚数のうちシート搬送時間が設定値を超えている割合を求め、この割合に基づいてローラの寿命を判定する技術が示されている。
特開平8−85671号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、全ての測定データを使用するので、測定データが寿命判定に不適切なデータ(すなわちノイズ)となる可能性が高い事象が生じた場合であっても、そのとき得られた測定データを寿命判定に用いることとなり、精度良く判定を行うことができない。例えば、ジャム処理後に搬送路上に紙片が残っている場合や、カバーがきちんと閉められておらず駆動ローラと従動ローラとの当接圧が低い場合には、搬送ローラの劣化によらない突発型のジャムが発生するが、このときの測定データも寿命判定に用いられてしまう。
そこで、本発明は、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを精度良く判定することが可能なシート搬送装置および画像形成装置を提供する。
本発明に係るシート搬送装置は、シートを搬送する搬送ローラと、当該搬送ローラによるシートの搬送速度を示す搬送速度データを測定する搬送速度測定手段と、当該搬送速度測定手段により測定された複数個の搬送速度データを使用して、前記搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを判定する劣化度合い判定手段と、前記シート搬送装置の動作中に生じ得る所定の事象であって当該事象の発生時に前記搬送速度測定手段により測定される搬送速度データが前記判定に不適切なデータとなる可能性が高い所定の事象を検知する検知手段と、を備え、前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、不適切なデータとなる可能性が高い所定の事象が検知された場合に、前記搬送速度測定手段により測定された搬送速度データを無視することを特徴とする。前記所定の事象は、ジャムの発生、または、搬送されるべきシートの種類の設定を受け付けるシート種類設定手段にて設定された種類と実際に搬送されているシートの種類を検知するシート種類検知手段にて検知された種類との間の不一致であってよい。
本発明の好適な態様では、前記検知手段は、ジャムが発生した場合、当該ジャムが前記搬送ローラの劣化によらない突発型ジャムであるか否かを判断し、前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、発生したジャムが突発型ジャムであると判断されると、当該ジャム発生時に測定された搬送速度データを無視する。この構成において、前記検知手段は、ジャムが発生した場合、その直前の搬送速度データに基づいて当該ジャムが突発型ジャムであるか否かを判断することが好ましい。
また、本発明の好適な態様では、前記搬送速度測定手段は、前記搬送速度データとして、前記搬送ローラ上流側に設けられた前段シート搬送パスの上流端から、前記搬送ローラから下流側に所定距離だけ離れた地点までのシート搬送時間を測定し、前記検知手段は、前記前段シート搬送パスにおけるシートの搬送の所定時間以上の遅れを前記所定の事象として検知し、前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、前記前段シート搬送パスにおけるシートの搬送の所定時間以上の遅れ検知されると、当該シートについて測定された搬送速度データを無視する。
また、本発明の好適な態様では、前記劣化度合い判定手段は、前記搬送速度データをシートの種類毎に区別して使用し、シートの種類毎に前記劣化度合いの判定を行う。当該構成の好適な態様では、搬送されるべきシートの種類の設定を受け付けるシート種類設定手段と、実際に搬送されているシートの種類を検知するシート種類検知手段と、を備え、前記検知手段は、前記シート種類設定手段にて設定された種類と前記シート種類検知手段により検知された種類との不一致を前記所定の事象として検知し、前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、前記シート種類設定手段にて設定された種類と前記シート種類検知手段により検知された種類との不一致検知されると、当該不一致が検知されたシートについて測定された搬送速度データを無視する。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記いずれかのシート搬送装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを精度良く判定することが可能なシート搬送装置および画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係るシート搬送装置20を含む画像形成装置100の概略構成図である。この画像形成装置100は、複写機、プリンタ、ファクシミリなど、用紙等のシートS(以下、単に「シート」という)に画像を印刷する装置であり、ここでは電子写真方式で印刷を行う電子写真装置である。ただし、画像形成装置100は、インクジェット方式など、他の印刷方式を利用するものであってもよい。図1において、画像形成装置100は、画像形成部10とシート搬送装置20とを含んで構成されている。
画像形成部10は、電子写真プロセスに従ってシート上に画像を形成するものである。この画像形成部10は広く知られているので、その具体的構成については図示および詳しい説明を省略する。簡単に説明すると、画像形成部10は、典型的には、感光体、その周囲に配設された帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、およびクリーニング装置、ならびに定着装置を備える。そして、帯電装置および露光装置により感光体上に静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置で可視化(トナー像化)し、感光体上のトナー像を転写装置でシート上に転写し、転写されたトナー像を定着装置でシート上に定着させる。
シート搬送装置20は、搬送ローラを用いて搬送路に沿ってシートSを搬送するものであり、本実施の形態では、給紙トレイ1に収納されたシートや手差しトレイ(不図示)に載置されたシートを転写部位に搬送し、転写後のシートを定着装置に搬送し、定着後のシートを排出トレイ2に排出するものである。なお、図1では1段だけ給紙トレイ1が示されているが、実際には複数段の給紙トレイ1が設けられており、各給紙トレイ1には、シートの種類毎に区別してシートが収容されている。ここで、本件明細書においてシートの種類とは、具体的には、シートのサイズ、材質、あるいは厚さ、またはこれらの組み合わせ等による種類である。
シート搬送装置20は、シートを案内するガイド等が適宜に配された搬送路21を備えている。この搬送路21の搬送方向上流端PSには、給紙トレイ1に収容されたシートを搬送路21に1枚ずつ送り出すフィードローラ22が設置されている。このフィードローラ22の搬送方向下流側には、搬送路21に沿って搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という)から搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という)へ順に、所定数Nの搬送ローラ231,232,・・・,23N-1,23N(以下、適宜「搬送ローラ23」と総称する)が設けられている。搬送ローラ23は、ここでは例えば10個(すなわちN=10)設けられているが、少なくとも1個あればよい。
各搬送ローラ23は、モータ等により回転駆動される駆動ローラ23aと、これの回転に伴って従動回転する従動ローラ23bとのローラ対により構成されている。駆動ローラ23aおよび従動ローラ23bは、それぞれ、金属製の回転軸の周囲にゴムロールが形成されてなり、回転軸が搬送路21の幅方向に沿うように設置されている。また、駆動ローラ23aと従動ローラ23bとは、互いに搬送路21を挟んで圧接され、これにより形成されるニップ部でシートを挟持して搬送する。搬送路21の搬送方向下流端PEには、一対のローラからなる排出ローラ24が配置されている。
なお、搬送路21には、上記各ローラ22,23,24のほかに、搬送ベルト等の他の搬送手段が設置されていてもよい。
搬送路21上の所定のシート搬送ポイントP1,P2,・・・PN-1,PN,PN+1には、各シート搬送ポイントにおけるシートの有無あるいは通過を検知するセンサ251,252,・・・,25N-1,25N,25N+1(以下、適宜「センサ25」と総称する)が設置されている。本実施の形態では、図1に示すように、各センサ25i(i=1〜N)は、それぞれ各搬送ローラ23iの下流側に近接配置されており、センサ25N+1は、搬送ローラ23Nから下流側に所定距離だけ離れた地点に配置されている。
さらに、シート搬送装置20は、当該装置を制御する制御部26を備えている。この制御部26は、ここでは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Member)、RAM(Random Access Memory)等が搭載された回路基板であり、その機能は、ROM等の記録媒体に格納されたプログラムがCPUにより実行されることによって実現される。なお、本実施の形態では、制御部26は、シート搬送装置20だけでなく画像形成装置100全体を制御するものである。
図2は、制御部26の機能構成を示すブロック図である。図2において、制御部26は、ローラ駆動制御部26a、シート種類設定部26b、シート種類検知部26c、ジャム検知部26d、搬送速度測定部26e、劣化度合い判定部26f、および報知部26gを有する。
ローラ駆動制御部26aは、一以上のモータの回転駆動を制御してフィードローラ22、搬送ローラ23、および排出ローラ24の駆動を制御する。具体的には、ローラ駆動制御部26aは、画像形成部10による画像形成のタイミングに合わせて、各ローラ22,23,24について、駆動開始タイミング、駆動終了タイミング、および回転速度を制御する。例えば、10枚連続でプリントが行われる場合、ローラ駆動制御部26aは、10枚のシートが所定間隔で搬送路21を流れるように各ローラ22,23,24の駆動を制御する。このとき、ある1枚のシートに着目すると、給紙トレイ1に収容されたシートは、フィードローラ22により搬送路21に送り出され、搬送ローラ23により順次に下流側に搬送されていき、排出ローラ24により排出トレイ2に排出される。なお、本実施の形態では、制御部26は、複数の目標搬送速度(52,104,165,208mm/s)を持ち、白黒印刷/カラー印刷、シートの種類、ユーザ設定等の所定条件に基づいて目標搬送速度を決める。そして、ローラ駆動制御部26aは、決められた目標搬送速度でシートが搬送されるように、各ローラ22,23,24の駆動制御を行う。
シート種類設定部26bは、不図示の操作パネル等のユーザインタフェースを介して、搬送路21上を搬送されるべきシートの種類(サイズ、材質、厚さ等)の設定をユーザから受け付ける。
シート種類検知部26cは、搬送路21に設置された、不図示のサイズ検知センサ、材質検知センサ、厚さ検知センサ等の出力に基づいて、実際に搬送路21上を搬送されているシートの種類(サイズ、材質、厚さ等)を検知する。
ジャム検知部26dは、適宜のセンサ(本実施の形態ではセンサ25)の出力に基づいて、搬送路21におけるジャム(紙詰まり)を検知する。具体的には、ジャム検知部26dは、所定の基準タイミングから所定のジャム検知時間以内に、所定のセンサ25によりシート先端の到達が検知されなかった場合には、ジャムを検知する。例えば、第1のジャム検知方式では、センサ25i(i=1〜N)がシートの到達を検知した後、ジャム検知時間以内にセンサ25i+1が当該シートの到達を検知しなかった場合に、ジャムが発生したものと判定する。また、第2のジャム検知方式では、搬送される各シートにつき、フィードローラ22を駆動するモータをオンした後、センサ25i(i=1〜N+1)について予め設定されたジャム検知時間以内にセンサ25iがシートの到達を検知しなかった場合に、ジャムが発生したものと判定する。
搬送速度測定部26eは、各搬送ローラ23について、当該搬送ローラ23によるシートの搬送速度を示す搬送速度データを測定する。本実施の形態では、搬送速度測定部26eは、搬送ローラ23i(i=1〜N)についての搬送速度データとして、センサ25iがシートの到達を検知してから、センサ25i+1が当該シートの到達を検知するまでの時間(シート搬送時間)を測定する。好適な一態様では、搬送速度測定部26eは、搬送される各シートにつき、フィードローラ22を駆動するモータのオン時点を基準時点として、この基準時点から各センサ25k(k=1〜N+1)によりシートが検知されるまでの時間tkを測定し、各搬送ローラ23iについての搬送速度データとして、シート搬送時間(ti+1−ti)を算出する。なお、以降の説明においては、「搬送速度データ」を適宜に「搬送時間データ」と称することとする。
劣化度合い判定部26fは、各搬送ローラ23について、搬送速度測定部26eにより測定された複数個の(複数回分の)搬送時間データを使用して、当該搬送ローラ23の搬送性能の劣化度合いを判定する。本実施の形態では、劣化度合い判定部26fは、直前の所定期間内[例えば過去M枚(Mは2以上の整数)]における、搬送時間データが所定の寿命判定時間を超えた頻度を求め、この頻度が所定閾値未満であれば当該搬送ローラ23は寿命に達していないと判定し、頻度が所定閾値以上であれば寿命に達したと判定する。より具体的には、劣化度合い判定部26fは、過去9回分の搬送時間データのうち寿命判定時間を超えているデータの個数を求め、この個数が3個未満であれば寿命に達していないと判定し、3個以上であれば寿命に達したと判定する。ここで寿命判定時間としては、シート搬送時間の設計値とジャム判定時間との間の時間が設定される。
報知部26gは、劣化度合い判定部26fにより判定された各搬送ローラ23についての搬送性能の劣化度合いを報知する。本実施の形態では、報知部26gは、劣化度合い判定部26fにより搬送ローラ23について寿命に達したと判定された場合、その旨を報知する。ここで、報知の態様としては、不図示の操作パネルに表示する等によりユーザに報知することや、適宜の通信回線を介して外部に設けられた保守センターに通知することなどが挙げられる。
(判定精度を向上させるための劣化度合い判定部26fの機能について)
上記の劣化度合い判定部26fは、上述した機能に加えて、より精度良く劣化度合いを判定するための機能を大きく分けて2つ備えている。以下、これらの機能について詳しく説明する。
まず、1つ目の機能について説明する。シートの搬送速度は、同一の搬送ローラ23であっても、シートのサイズ、材質、厚さ等の種類によって異なる。例えば、サイズや厚さが大きいほど、負荷が大きくなり搬送速度が遅くなる。このため、様々な種類のシートについて測定された搬送時間データを区別することなく使用すると、精度良く劣化度合いを判定することができない。例えば、搬送性の悪いシートが使用されている場合には、劣化度合いは大きく判定される一方、搬送性の良いシートが使用されている場合には、劣化度合いは小さく判定される。
また、本実施の形態では複数の目標搬送速度が存在するところ、様々な目標搬送速度において測定された搬送時間データについて、これらを区別することなく使用することは不適当である。
そこで、本実施の形態では、劣化度合い判定部26fは、搬送速度測定部26eにより測定された搬送時間データを、シートの種類毎および目標搬送速度毎に区別して使用し、シートの種類毎および目標搬送速度毎に劣化度合いの判定を行う。このとき、劣化度合い判定部26fは、シートの種類毎および目標搬送速度毎に予め設定された寿命判定時間を判定に用いる。
具体的には、劣化度合い判定部26fは、シート種類設定部26bにて設定された設定またはシート種類検知部26cの検知結果に基づき、各搬送ローラ23についての搬送時間データを、シートの種類毎および目標搬送速度毎に区別して搬送時間データ保持テーブルに保持する。図3は、搬送時間データ保持テーブルの保持内容の一例を示す図である。同図では、シートのサイズ毎および目標搬送速度毎に区別して搬送時間データが保持されている。なお、本実施の形態では過去9回分の搬送時間データがあればよいので、劣化度合い判定部26fは、搬送時間データ保持テーブルに過去9回分の搬送時間データが保持されている場合に新たな搬送時間データが得られたときには、最も古い搬送時間データを消去して新たな搬送時間データを書き込む。
また、劣化度合い判定部26fは、シートの種類毎および目標搬送速度毎に予め設定された寿命判定時間を寿命判定時間管理テーブルに保持している。図4は、寿命判定時間管理テーブルの保持内容の一例を示す図である。同図では、シートのサイズ毎および目標搬送速度毎に設定された寿命判定時間が保持されている。
そして、劣化度合い判定部26fは、搬送時間データ保持テーブルおよび寿命判定時間管理テーブルを参照して、シートの種類毎および目標搬送速度毎に、各搬送ローラ23について、過去9回分の搬送時間データのうち寿命判定時間を超えているデータの個数を求め、この個数が3個未満であれば寿命に達していないと判定し、3個以上であれば寿命に達したと判定する。
次に、2つ目の機能について説明する。先述したとおり、例えば、ジャム処理後に搬送路21上に紙片が残っている場合、シート搬送時間が長くなり、搬送ローラ23の搬送能力の劣化によらない突発型のジャムが発生することがある。また、装置本体側に駆動ローラ23aが設けられ、装置本体に開閉可能に取りつけられたカバー側に従動ローラ23bが設けられ、カバーを閉めると従動ローラ23bが駆動ローラ23aに圧接し、カバーを開けると圧接が解除される構成を有する画像形成装置では、カバーがきちんと閉められていないと、当接圧が不十分となって突発型ジャムが発生することがある。このとき、搬送速度測定部26eは非常に大きい値を持つ搬送時間データを測定することとなるが、これは搬送ローラ23の劣化に起因するものではないので、当該搬送時間データを判定に用いると、劣化度合いの判定精度が悪くなってしまう。例えば、突発型ジャムが多発した場合に、搬送ローラ23が寿命に達したものと誤判定してしまう。
そこで、本実施の形態では、劣化度合い判定部26fは、搬送速度測定部26eにより測定される搬送時間データが判定に不適切なデータとなる可能性が高い所定の事象を検知すると、そのとき測定された搬送時間データを無視する。すなわち、当該搬送時間データをノイズとして捨て、劣化度合いの判定に使用しない。
上記所定の事象としては、例えば、上述の突発型ジャムのほか、ユーザにより設定されたシートの種類と検知されたシートの種類とが一致しないこと(シート種類ミスマッチ)が挙げられる。これは、ユーザ設定と検知結果とでどちらが正しいか不明であり、シートの種類が不明であるので、搬送時間データをシートの種類毎に区別して使用することができないからである。
以下、劣化度合い判定部26fによる搬送時間データの無視について、突発型ジャムとシート種類ミスマッチとに分けて説明する。
<突発型ジャム>
劣化度合い判定部26fは、ジャムが発生した場合、すなわちジャム検知部26dによりジャムが検知された場合、当該ジャムが搬送ローラ23の劣化によらない突発型ジャムであるか否かを判断し、突発型ジャムであると判断すると、当該ジャム発生時に測定された搬送時間データを無視する。より具体的には、本実施の形態では、劣化度合い判定部26fは、ジャムが発生した場合、その直前の搬送時間データに基づいて、搬送ローラ23の劣化に起因する劣化型(磨耗型)ジャムか否かを判断し、劣化型ジャムではないと判断したときに、突発型ジャムであると判断する。
ここで、上記「その直前の搬送時間データ」すなわち劣化型ジャムか否かの判断に用いられる搬送時間データには、当該ジャムが発生した印刷ジョブで測定された搬送時間データが含まれてもよいが、当該印刷ジョブで測定された搬送時間データは突発型ジャムが発生するような機械環境下で測定されたものである可能性があるので、当該印刷ジョブで測定された搬送時間データは除外されることが好ましい。
また、劣化型ジャムか否かの判断の対象となる搬送ローラ23は、次のとおりである。ここでは、センサ25Nがシートの到達を検知しないことによりジャムが検知された場合を例にとって説明する。上述した第1のジャム検知方式が採用される構成では、センサ25N-1からセンサ25Nまでの間にジャムの原因があると考えられるので、搬送ローラ23N-1が判断の対象となる。上述した第2のジャム検知方式が採用される構成では、フィードローラ22からセンサ25Nまでの間にジャムの原因があると考えられるので、搬送ローラ231,232,・・・,23N-1が判断の対象となる。
また、上記「当該ジャム発生時に測定された搬送時間データ」すなわち無視される搬送時間データは、次のとおりである。ここでは、センサ25Nがシートの到達を検知しないことによりジャムが検知された場合を例にとって説明する。上述した第1のジャム検知方式が採用される構成では、センサ25N-1からセンサ25Nまでの間にジャムの原因があると考えられるので、少なくとも当該ジャムが発生した印刷ジョブで搬送ローラ23N-1について測定された搬送時間データは無視される。上述した第2のジャム検知方式が採用される構成では、フィードローラ22からセンサ25Nまでの間にジャムの原因があると考えられるので、少なくとも当該ジャムが発生した印刷ジョブで搬送ローラ231,232,・・・,23N-1について測定された搬送時間データは無視される。なお、突発型ジャムが発生するような機械環境下であったことに鑑みれば、いずれのジャム検知方式が採用される場合であっても、当該ジャムが発生した印刷ジョブで測定された全ての搬送時間データが無視されることも好ましい。
本実施の形態では、第1のジャム検知方式が採用され、劣化度合い判定部26fは、センサ25Nにおいてジャムが検知されると、搬送ローラ23N-1についての過去2回分の搬送時間データ(当該印刷ジョブで測定されたものを除く)と所定閾値とを比較し、いずれもが所定閾値以上である場合には劣化型ジャムと判断し、いずれかが所定閾値未満である場合には突発型ジャムと判断する。そして、劣化度合い判定部26fは、突発型ジャムと判断した場合には、当該印刷ジョブで測定された全ての搬送時間データを無視する(ノイズとして捨てる)。
<シート種類ミスマッチ>
劣化度合い判定部26fは、シート種類設定部26bにて設定されたシートの種類とシート種類検知部26cにより検知されたシートの種類との不一致を検知すると、当該不一致が検知されたシートについて測定された搬送時間データを無視する。
例えば、ユーザ設定によるシートの種類がOHPであるのに対し、検知されたシートの種類が紙であった場合には、劣化度合い判定部26fは、当該紙であると検知されたシートについて測定された搬送時間データを無視する。なお、複数枚連続で印刷を行う印刷ジョブにおいて、特定のシートについてシート種類ミスマッチが検知された場合、少なくとも当該特定のシートについて測定された搬送時間データを無視すればよいが、当該印刷ジョブで測定された全ての搬送時間データを無視することも好適である。
図5は、本実施の形態に係るシート搬送装置20の制御部26の動作手順を示すフローチャートである。以下、図5に従って、制御部26の動作について具体的に説明する。
制御部26は、ユーザやパーソナルコンピュータ等から印刷指示を受け付けると、所定条件に基づいて目標搬送速度を決め、シート搬送制御を開始する(S11)。なお、ここでは、目標搬送速度は208mm/sに決められたものとする。また、印刷指示に係る設定印刷枚数は10枚であるものとし、シート種類設定部26bはユーザからシートサイズ「A4L」の設定を受け付けたものとする。
シート搬送制御においては、ローラ駆動制御部26aは、10枚のシートが所定間隔を空けて搬送速度208mm/sで搬送路21を流れるように、各ローラ22,23,24の回転駆動を制御する。搬送速度測定部26eは、各搬送ローラ23についてシート毎に搬送時間データを測定する。シート種類検知部26cは、搬送路21を通過する各シートについて、当該シートの種類を検知する。ジャム検知部26dは、各センサ25の出力をモニタしてジャムを検知する。
シート搬送制御開始後、ジャム検知部26dによりジャムが検知されることなく、10枚の印刷が完了した場合(S12:NO、S13:YES)、制御部26は、シート搬送制御を停止させる(S14)。そして、劣化度合い判定部26fは、シート種類設定部26bにて設定されたシートの種類とシート種類検知部26cにより検知されたシートの種類とが不一致であるか否かを判断する(S15)。
不一致でないと判断されたときには(S15:NO)、劣化度合い判定部26cは、各搬送ローラ23について、搬送速度測定部26eにより測定された10個の搬送時間データのうち直近の9個のデータを、搬送時間データ保持テーブルの(シートサイズA4L,目標搬送速度208mm/s)の欄に書き込む(S16)。そして、劣化度合い判定部26fは、各搬送ローラ23について、搬送時間データ保持テーブルの(シートサイズA4L,目標搬送速度208mm/s)の欄に保持されている過去9回分の搬送時間データと、寿命判定時間管理テーブルの(シートサイズA4L,目標搬送速度208mm/s)の欄に保持されている寿命判定時間とを比較して、搬送時間データが寿命判定時間を超える頻度に基づいて、当該搬送ローラ23が寿命に達したか否かを判定する(S17)。そして、いずれかの搬送ローラ23について寿命に達したと判定された場合には(S17:YES)、報知部26gは、判定結果あるいは寿命に達したと判定された搬送ローラ23の交換を促すメッセージを操作パネルに表示させる(S18)。
ステップS15において不一致であると判断されたときには(S15:YES)、制御部26は当該印刷ジョブを終了させる。したがって、当該印刷ジョブで測定された搬送時間データは、搬送時間データ保持テーブルに書き込まれない。
シート搬送制御開始後、10枚の印刷が完了する前にジャム検知部26dによりジャムが検知された場合(S12:YES)、制御部26は、シート搬送制御を停止させる(S19)。そして、劣化度合い判定部26fは、当該ジャムが突発型ジャムか否かを判断し(S20)、突発型ジャムでないと判断したときには(S20:NO)、ステップS16に移行して、搬送時間データの書き込み、および劣化度合いの判定を行う。一方、突発型ジャムであると判断したときには(S20:YES)、印刷ジョブを終了させる。したがって、当該印刷ジョブで測定された搬送時間データは、搬送時間データ保持テーブルに書き込まれない。
以上、1回の印刷ジョブにおける制御部26の動作について説明したが、ここでは搬送ローラ23の使用開始から寿命到達までの長い期間でみてみる。図6は、シート搬送回数の増加に伴うシート搬送時間の推移の一例を示す図である。図6において、横軸は、目標搬送速度208mm/sかつシートサイズA4Lでのシート搬送回数(枚数)を示し、縦軸は、区間PN−PN+1でのシート搬送時間を示す。また、時間t1は、区間PN−PN+1でのシート搬送時間の設計値であり、時間t2は、搬送ローラ23Nについての寿命判定時間であり、時間t3は、区間PN−PN+1でのジャム検知時間である。図4の寿命判定時間管理テーブルに示されるとおり、時間t2は、{(ジャム検知時間−設計値)×70%+設計値}である。実線Lは、シート搬送時間の測定値、すなわち搬送時間データを示す。
図6の実線Lを見ると分かるように、シート搬送回数の増加に伴い、シート搬送時間が長くなっていく。これは、搬送ローラ23の表面の磨耗や、搬送ローラ23の表面への紙粉の付着などによる搬送ローラ23表面の摩擦係数の低下によるものである。図6において、ピークp1,p2は、ジャム発生時の搬送時間データを示すが、このような突発型ジャムはノイズとして無視される。図6の斜線領域A1,A2では、搬送時間データが寿命判定時間を超える頻度が高くなっており、搬送ローラ23が寿命に達したと判定され、その旨が報知される。なお、斜線領域A1とA2との間の期間で一旦シート搬送時間が短くなっているが、これは例えば搬送ローラ23の表面を清拭したことによる。
以上のとおり、本実施の形態では、搬送ローラによるシートの搬送速度を示す搬送速度データを測定し、測定された複数個の搬送速度データを使用して搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを判定するシート搬送装置において、測定される搬送速度データが判定に不適切なデータとなる可能性が高い所定の事象を検知すると、そのとき測定された搬送速度データを無視する。このため、本実施の形態によれば、判定に不適切なデータが判定に使用されることによる判定精度の悪化を回避することができ、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを精度良く判定することができる。この結果、搬送ローラの寿命を正確に判定することができ、寿命に達する前に搬送ローラが誤って交換されてしまうことを回避することができる。
具体的には、本実施の形態では、ジャムが発生した場合、当該ジャムが搬送ローラの劣化によらない突発型ジャムであるか否かを判断し、突発型ジャムであると判断すると、当該ジャム発生時に測定された搬送速度データを無視する。このため、本実施の形態によれば、突発型ジャムが発生するような機械環境下で測定された搬送速度データを用いることによる判定精度の悪化を回避することができ、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを精度良く判定することができる。例えば、ジャム処理後に搬送路上に紙片が残っている場合などに、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いが誤って悪く判定され、搬送ローラが寿命到達前に誤交換されてしまうことを回避することができる。また、この場合において、ジャムが発生したとき、その直前の搬送速度データに基づき、搬送ローラの劣化による劣化型ジャムか否かを判断し、これにより突発型ジャムか否かを判断するので、簡易な構成で突発型ジャムか否かを判断することができる。
また、本実施の形態によれば、搬送速度データをシートの種類毎に区別して使用し、シートの種類毎に搬送ローラの劣化度合いの判定を行うので、搬送性が異なる様々な種類のシートについての搬送速度データを一括で使用することによる判定精度の悪化を回避することができ、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを精度良く判定することができる。
また、本実施の形態では、搬送速度データをシートの種類毎に区別して使用し、シートの種類毎に搬送ローラの劣化度合いの判定を行う構成において、ユーザにより設定されたシートの種類と実際に検知されたシートの種類との不一致を検知すると、当該不一致が検知されたシートについて測定された搬送速度データを無視する。このため、種類が不明確なシートについての搬送速度データを用いることによる判定精度の悪化を回避することができ、搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを精度良く判定することができる。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態に係る画像形成装置200について説明する。この画像形成装置200は、上記の画像形成装置100と殆ど同じであるので、共通する部分については、同一の符号を用い、説明を省略することとする。また、以下の説明では、搬送ローラ23Nに着目して説明することとする。
搬送速度測定部26eは、搬送ローラ23Nについての搬送速度データとして、当該搬送ローラ23N上流側に設けられた前段シート搬送パスの上流端から、当該搬送ローラ23Nから下流側に所定距離だけ離れた地点までのシート搬送時間を測定する。ここで、前段シート搬送パスとは、当該搬送ローラ23Nの上流側に設けられた、少なくとも1つのシート搬送手段(搬送ローラや搬送ベルト等)と所定区間の搬送路21とを含む搬送パスである。本実施の形態では、前段シート搬送パスは、搬送方向上流端PSから搬送ローラ23Nまでの区間の搬送路21と、フィードローラ22および搬送ローラ23i(i=1〜N−1)とを含む搬送パスである。そして、搬送速度測定部26eは、搬送ローラ23Nについての搬送速度データとして、フィードローラ22を駆動するモータのオン時点からセンサ25N+1がシートを検知するまでの時間(シート搬送時間)を測定する。以降の説明においては、「搬送速度データ」を適宜に「搬送時間データ」と称することとする。
なお、前段シート搬送パスは上記に限られず、例えば、搬送ローラ23Nの前段シート搬送パスは、シート搬送ポイントPN-1から搬送ローラ23Nまでの区間の搬送路21と、搬送ローラ23N-1とを含む搬送パスであってもよい。この場合には、搬送速度測定部26eは、搬送ローラ23Nについての搬送速度データとして、センサ25N-1からセンサ25N+1までのシート搬送時間を測定する。
以上のように測定される搬送ローラ23Nについての搬送時間データは、前段シート搬送パスの影響を受ける。すなわち、前段シート搬送パスでシート搬送に遅れが生じた場合、搬送ローラ23Nの劣化状況によらず、搬送ローラ23Nについての搬送時間データの値が大きくなってしまう。
そこで、本実施の形態では、劣化度合い判定部26fは、搬送時間データが判定に不適切なデータとなる可能性が高い事象として、前段シート搬送パスにおけるシートの搬送の所定時間以上の遅れを検知し、当該遅れを検知すると、当該シートについて測定された搬送時間データを無視する。具体的には、本実施の形態では、劣化度合い判定部26fは、各シートにつき測定された各搬送時間データについて、フィードローラ22を駆動するモータのオン時点からセンサ25Nがシートを検知するまでの時間が所定閾値を超えているか否かを判断し、所定閾値を超えていると判断した場合には、前段シート搬送パスで遅れが生じているものとして、当該シートにつき測定された搬送時間データを無視する(ノイズとして捨てる)。
以上のとおり、本実施の形態では、搬送速度データとして、搬送ローラ上流側に設けられた前段シート搬送パスの上流端から、搬送ローラから下流側に所定距離だけ離れた地点までのシート搬送時間を測定する構成において、前段シート搬送パスにおけるシートの搬送の所定時間以上の遅れを検知すると、当該シートについて測定された搬送速度データを無視する。このため、本実施の形態によれば、前段シート搬送パスにおけるシート搬送の遅れの影響を受けた搬送速度データを用いることによる判定精度の悪化を回避することができ、搬送ローラの劣化度合いを精度良く判定することが可能となる。例えば、前段シート搬送パスに含まれる搬送ローラが磨耗している場合などに、その下流に位置する搬送ローラの搬送性能の劣化度合いが誤って悪く判定され、当該搬送ローラが寿命到達前に誤交換されてしまうことを回避することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更することができる。例えば、センサ25の個数や設置位置は、搬送ローラ23によるシートの搬送速度を測定することができれば、適宜に設定可能である。例えば、搬送速度を正確に測定するためには、対象となる搬送ローラ23の下流側の2地点にセンサが設けられることが好ましい。また、搬送ローラ23が1個の場合には、少なくとも搬送ローラ23の下流側に1個のセンサ25が設置されればよい。
また、搬送速度の測定方法としては、構成が簡易であることより、上記実施の形態のように2地点間のシート搬送時間を測定する方法が好適であるが、これに限られず、他の方法も採用可能である。
また、劣化度合い判定部26fは、上記実施の形態では、搬送ローラ23の劣化度合いとして、寿命に達したか否かの2段階の判定を行っているが、劣化度合いを多段階で判定してもよい。例えば、過去20回分について搬送速度データが所定閾値を超える割合を算出し、この割合を報知してもよいし、過去20回分の搬送速度データの平均値を算出し、この平均値を報知してもよい。
また、上記実施の形態では、ジャムが発生した場合、その直前の搬送測度データに基づいて当該ジャムが劣化型ジャムか否かを判断することによって突発型ジャムか否かを判断しているが、他の方法で判断することも可能である。
実施の形態に係るシート搬送装置を含む画像形成装置の概略構成図である。 図1の制御部の機能構成を示すブロック図である。 搬送時間データ保持テーブルの保持内容の一例を示す図である。 寿命判定時間管理テーブルの保持内容の一例を示す図である。 実施の形態に係るシート搬送装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。 シート搬送回数の増加に伴うシート搬送時間の推移の一例を示す図である。
符号の説明
1 給紙トレイ、2 排出トレイ、10 画像形成部、20 シート搬送装置、21 搬送路、22 フィードローラ、231,232,・・・,23N 搬送ローラ、24 排出ローラ、251,252,・・・,25N+1 センサ、26 制御部、26a ローラ駆動制御部、26b シート種類設定部、26c シート種類検知部、26d ジャム検知部、26e 搬送速度測定部、26f 劣化度合い判定部、100 画像形成装置。

Claims (8)

  1. シート搬送装置であって、
    シートを搬送する搬送ローラと、
    当該搬送ローラによるシートの搬送速度を示す搬送速度データを測定する搬送速度測定手段と、
    当該搬送速度測定手段により測定された複数個の搬送速度データを使用して、前記搬送ローラの搬送性能の劣化度合いを判定する劣化度合い判定手段と、
    前記シート搬送装置の動作中に生じ得る所定の事象であって当該事象の発生時に前記搬送速度測定手段により測定される搬送速度データが前記判定に不適切なデータとなる可能性が高い所定の事象を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、不適切なデータとなる可能性が高い所定の事象が検知された場合に、前記搬送速度測定手段により測定された搬送速度データを無視することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記所定の事象は、ジャムの発生、または、搬送されるべきシートの種類の設定を受け付けるシート種類設定手段にて設定された種類と実際に搬送されているシートの種類を検知するシート種類検知手段にて検知された種類との間の不一致であることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート搬送装置において、
    前記検知手段は、ジャムが発生した場合、当該ジャムが前記搬送ローラの劣化によらない突発型ジャムであるか否かを判断し、
    前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、発生したジャムが突発型ジャムであると判断されると、当該ジャム発生時に測定された搬送速度データを無視することを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項に記載のシート搬送装置において、
    前記検知手段は、ジャムが発生した場合、その直前の搬送速度データに基づいて当該ジャムが突発型ジャムであるか否かを判断することを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記搬送速度測定手段は、前記搬送速度データとして、前記搬送ローラ上流側に設けられた前段シート搬送パスの上流端から、前記搬送ローラから下流側に所定距離だけ離れた地点までのシート搬送時間を測定し、
    前記検知手段は、前記前段シート搬送パスにおけるシートの搬送の所定時間以上の遅れを前記所定の事象として検知し、
    前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、前記前段シート搬送パスにおけるシートの搬送の所定時間以上の遅れ検知されると、当該シートについて測定された搬送速度データを無視することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    前記劣化度合い判定手段は、前記搬送速度データをシートの種類毎に区別して使用し、シートの種類毎に前記劣化度合いの判定を行うことを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項に記載のシート搬送装置において、
    搬送されるべきシートの種類の設定を受け付けるシート種類設定手段と、
    実際に搬送されているシートの種類を検知するシート種類検知手段と、を備え、
    前記検知手段は、前記シート種類設定手段にて設定された種類と前記シート種類検知手段により検知された種類との不一致を前記所定の事象として検知し、
    前記劣化度合い判定手段は、前記検知手段により、前記シート種類設定手段にて設定された種類と前記シート種類検知手段により検知された種類との不一致検知されると、当該不一致が検知されたシートについて測定された搬送速度データを無視することを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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