JP4677357B2 - 内燃機関の可変圧縮比装置 - Google Patents

内燃機関の可変圧縮比装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4677357B2
JP4677357B2 JP2006060550A JP2006060550A JP4677357B2 JP 4677357 B2 JP4677357 B2 JP 4677357B2 JP 2006060550 A JP2006060550 A JP 2006060550A JP 2006060550 A JP2006060550 A JP 2006060550A JP 4677357 B2 JP4677357 B2 JP 4677357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
shaft
compression ratio
output shaft
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006060550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007239520A (ja
Inventor
儀明 田中
克也 茂木
良則 池田
光司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
NTN Corp
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Nissan Motor Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006060550A priority Critical patent/JP4677357B2/ja
Publication of JP2007239520A publication Critical patent/JP2007239520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4677357B2 publication Critical patent/JP4677357B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、制御軸の回転位置に応じてピストン行程を変化させる内燃機関の可変圧縮比装置に関する。
例えば特許文献1には、内燃機関のピストン行程を変化させることによって機関圧縮比を可変とする可変圧縮比装置が記載されている。この装置では、シリンダ内を往復動するピストンとクランクシャフトのクランクピンとを連係する複数のリンク(ロッド)からなるリンク列と、モータ等の駆動部により回転位置が変更・保持される出力側レバーアームの軸部と、をコントロールロッドにより連係し、上記軸部の回転位置に応じてピストン行程が変化するようになっている。駆動部から軸部への動力伝達経路には、筒内圧等に起因する荷重がリンク列側から駆動部側へ逆入力することを遮断するためのクラッチが介装されている。また、駆動部とクラッチとの間には減速機構が介装されている。
上記クラッチの構造については特許文献2にも記載されているように公知であり、簡単に説明すると、上記リンク列側つまり出力側からの逆入力が作用した際には、出力軸の僅かな回動に伴って楔面(カム面)にローラ状の係合子が噛み込み、この噛み込みによってローラを介して固定外輪の内周面と楔面との間に発生する力学的釣合いにより出力側荷重が遮断され、入力側に伝えられない構造となっている。
特開2005−30234号公報 特開2003−343601号公報
しかしながら、上記特許文献1のものでは、筒内圧等に起因する荷重がリンク列を介してクラッチへ実質的に減速されることなく直接的に作用する構成となっているために、大きな荷重をクラッチが負担することとなる。クラッチの遮断能力は、ローラ本数やローラ径、またローラ長さなど様々な要因によって変動するものの、その出力軸の回転トルクとして保持することから、出力軸の径が大きいことが極めて有利となる。従って、クラッチ遮断能力を向上させるためにはクラッチの大径化・大型化が望ましいものの、このようなクラッチの大径化・大型化は車両搭載性低下を招いてしまう。
また、駆動部により逆入力遮断クラッチの入力軸を回転駆動することを考えると、上述したクラッチの大型化に伴って、ローラが固定外輪の内周面と摺動する距離が長くなる。従って、クラッチの大型化(大径化)は、クラッチの荷重遮断能力の向上と共に、駆動部の摩擦損失の増大を招くこととなり、特に自動車用内燃機関に適用する場合には、摩擦力による駆動部のエネルギーロスは燃費性能への大幅な損失となるために、非常に大きな課題である。
更に従来例においては、複リンク機構、逆入力遮断クラッチ、及び減速機構等が同一のクランク室内に並列にレイアウトされている。すなわち、クランク室内に配置されたクランク系部品等と同様、逆入力遮断クラッチの潤滑をエンジンオイルで賄う構造となっている。クラッチの遮断能力は、上述したようにローラと固定外輪内周、及び出力軸の楔面との噛み込み、いわば摩擦力に依存している。しかし、クラッチ構造をクランク室内に飛散するエンジンオイルで潤滑する構造とした場合、エンジンオイル内に一般的に添加されている極圧添加剤の焼付き防止効果が、前記ローラの噛み込み作用を阻害する要因となり、逆入力遮断クラッチの正常な動作を阻害する要因となる懸念がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、シリンダ内を往復動するピストンとクランクシャフトのクランクピンとを連係する複数のリンクからなるリンク列と、駆動部により回転位置が変更・保持される制御軸と、この制御軸と上記リンク列とを連係する制御リンクと、を有し、上記制御軸の回転位置に応じてピストン行程が変化する内燃機関の可変圧縮比装置において、上記駆動部から制御軸への動力伝達経路に、上記制御軸から駆動部への逆入力を遮断するクラッチを介装するとともに、このクラッチの出力軸と制御軸との間の動力伝達経路に最終減速機構を介装したことを特徴としている。
本発明によれば、クラッチから制御軸への動力伝達経路に最終減速機構を介装しているために、燃焼荷重等に起因する大きな逆入力が制御軸側からクラッチへ作用することを十分に抑制することができる。従って、クラッチの耐久性・信頼性を確保しつつ、クラッチの小型化を図り、機関搭載性を向上することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の可変圧縮比装置を示しており、直列エンジンの気筒中心を通るクランクシャフト軸直角方向の断面図に相当する。
シリンダブロック11には、各気筒毎に円筒状のシリンダ12が形成されると共に、各シリンダ12の周囲にウォータージャケット13が形成されている。各シリンダ12内にはピストン14が昇降可能に配設されており、各ピストン14のピストンピン15と、クランクシャフト16のクランクピン17とは、複数のリンクからなるリンク列、具体的にはアッパリンク22とロアリンク21とにより機械的に連係されている。尚、符号18はクランクシャフト16のカウンターウエイトである。具体的には、可変圧縮比装置は、クランクピン17に相対回転可能に取り付けられるロアリンク21と、このロアリンク21とピストンピン15とを連結するアッパリンク22と、クランクシャフト16と平行に気筒列方向へ延びる制御軸23と、この制御軸23に偏心して設けられた偏心カム24と、この偏心カム24とロアリンク21とを連結する制御リンク25と、制御軸23を所定の制御範囲内で回転駆動すると共に、所定の回転位置に保持する駆動部としてのモータ33を含むアクチュエータユニット30と、を備えている。
ロッド状をなすアッパリンク22の上端部はピストン14のピストンピン15に相対回転可能に取付けられており、下端部は第1連結ピン26を介してロアリンク21に相対回転可能に連結されている。制御リンク25の一端はロアリンク21に第2連結ピン27を介して相対回転可能に連結されており、制御リンク25の他端は偏心カム24の円筒面をなす外周に相対回転可能に取り付けられている。制御軸23は、図2にも示すように、シリンダブロック11の下部に回転可能に支持される複数の主軸29を有している。主軸29の回転中心Qに対して偏心カム24の回転中心Pは所定量偏心している。
機関運転状態に応じてアクチュエータユニット30により制御軸23を回動することにより、偏心カム24に外嵌する制御リンク25の揺動支点の位置が変化し、ロアリンク21及びアッパリンク22の姿勢が変化して、ピストン14の上方に画成される燃焼室の圧縮比が可変制御される。このような可変圧縮比装置は、機関圧縮比を連続的に変更可能なことに加えて、ピストンとクランクピンとを一本のコンロッドで連結した単リンク機構に比してピストンストローク特性そのものを好ましい特性(例えば、単振動に近い特性)に設定できる。また、ロアリンク21に制御リンク25を連結しているために、制御リンク25や制御軸23及びアクチュエータユニット30を比較的スペースに余裕のあるクランクシャフト16の下側の領域に配置することができ、上記の特開2005−30234号公報に記載されているようなものに比して、機関搭載性に優れている。
図3は、アクチュエータユニット30を単体で示す断面図である。このアクチュエータユニット30は、シリンダブロック11の下側に固定され、ボルト42Aやピン42等により互いに固定される複数の部品40A〜40Cからなるケーシング40を主体としている。このケーシング40には、上記のモータ33が取り付けられるとともに、制御軸23に係合するアクチュエータシャフト32が軸方向に往復動・摺動可能に支持されており、後述するように、このアクチュエータシャフト32を介してモータ33の駆動トルクが制御軸23へ伝達されるようになっている。なお、図示していないが、シリンダブロック11及びケーシング40の下方には潤滑油を貯留するオイルパンが取付けられており、このオイルパンの上方に潤滑部品としてのクランクシャフト16等が配設されるクランク室19が形成されている。そして、ケーシング40はシリンダブロック11の側壁とともにクランク室19を液密に画成するクランク室19の外壁として機能しており、このケーシング40によって、アクチュエータシャフト32が、その先端をクランク室19内に臨ませた姿勢で摺動可能に保持されているとともに、モータ33がシリンダブロック11の外側に保持されている。
そして、アクチュエータユニット30には、モータ33から制御軸23への動力伝達経路に、制御軸23側から駆動部33側への逆入力を遮断するクラッチ43が介装されている。そして、モータ33からクラッチ43への動力伝達経路に、第1減速機構44が介装されているとともに、クラッチ43から制御軸23への動力伝達経路に、第2減速機構45及び最終減速機構46が介装されている。
第1減速機構44は、モータ33の出力軸33Aに固定される第1入力側ギヤ44Aとクラッチ43の入力軸2に固定され、上記の第1入力側ギヤ44Aと噛み合う第1出力側ギヤ44Bと、により構成される減速ギヤ列である。第2減速機構45は、クラッチ43の出力軸3に固定される第2入力側ギヤ45Aと、最終歯車36の外周に設けられ、第2入力側ギヤ45Aと噛み合う第2出力側ギヤ45Bと、により構成される減速ギヤ列である。これのギヤは、圧入や平行キー等を用いて固定される。
最終減速機構46は、最終歯車36の回転運動をアクチュエータシャフト32の往復運動に変換する送りねじ機構47と、アクチュエータシャフト32の往復運動を制御軸23の回転運動に変換するスライダクランク機構48と、を有している。図2にも示すように、送りねじ機構47は、アクチュエータシャフト32のモータ側の端部に形成される雄ねじ35と、最終歯車36の内周面に形成され、上記の雄ねじ35に噛み合う雌ねじ37と、を有し、最終歯車36の回転運動をアクチュエータシャフト32の往復運動に変換して伝達する。スライダクランク機構48は、ピン39を介してアクチュエータシャフト32の往復動を制御軸23の回転運動に変換して伝達する。上記のピン39には、円筒形状をなすアクチュエータシャフト32の一端(先端)に回転可能に嵌合する大径部39Aの両側に小径部39Bが設けられている。この小径部39Bが、制御軸23の一端に設けられる一対の制御プレート41Aに形成された径方向に延びるスリット41に摺動可能に嵌合している。従って、アクチュエータシャフト32が往復動すると、ピン39のスリット41内での摺動動作を伴いながら、制御プレート41Aを介して制御軸23が所定の方向に回転する。
クラッチ43は、特開2003−343601号公報にも開示されているように公知であり、簡単に説明すると、ケーシング40Bに固定される静止側部材としての固定外輪1に対し、モータ側の入力軸2と制御軸23側の出力軸3とを、転がり軸受4A〜4Dを介して正逆回転自在に支承した構造となっている。入力軸2とモータ33の出力軸33Aとは上記の第1減速機構44を介して接続されており、出力軸3と最終歯車36とは上記の第2減速機構45を介して接続されている。固定外輪1は、ケーシング40に圧入ないしは平行キー等を用いて安定的に固定される。
図4及び図5にも示すように、入力軸2には、軸中心から径方向外側へずれた位置に軸方向に沿う貫通孔6が穿設され、出力軸3には、入力軸2と対向する端面に径方向に沿う凹溝7が形成されている。入力軸2の貫通孔6にピン8を挿入し、そのピン8の先端を出力軸3と対向する端面から突出させて、出力軸3の端面に形成された凹溝7に嵌入させることにより、入力軸2からの回転トルクを出力軸3に伝達可能としている。入力軸2の出力軸側端部には径方向外側へ拡径したフランジ部2aが一体的に形成され、そのフランジ部2aの外周から軸方向の出力軸側へ連続して延びる保持器としての複数の柱部2bが円周方向等間隔に形成されている。この円周方向に隣接する柱部2b間の空間は、軸方向の一方に向かって開口した形態のポケット9を構成し、各ポケット9に一対のローラ10a,10bがそれぞれ配される。出力軸3の入力軸側外周には、前述した入力軸2の柱部2b間に位置するポケット9と対応させて複数対のカム面(楔面)9a,9bが円周方向等間隔に形成されている。この出力軸3のカム面9a,9bと固定外輪1の内周面との間に、複数対のローラ10a,10bがそれぞれ配され、入力軸2の柱部2b間に形成されたポケット9に収容される。一対のローラ10a,10b間にはばね等の弾性部材5が介挿され、その弾性部材5が一対のローラ10a,10bを互いに離れる方向に弾性的に押圧する。各弾性部材5は、入力軸2、出力軸3および固定外輪1とは独立して一対のローラ10a,10b間に挿入配置されている。
この逆入力遮断クラッチ43では、図6(A)に拡大して示す中立状態で、出力軸3に時計方向の逆入力トルクが入力されると、弾性部材5の弾性力により反時計方向(回転方向後方)のローラ10aがその方向の楔隙間と係合して、出力軸3が固定外輪1に対して時計方向にロックされる。逆に、出力軸3に反時計方向の逆入力トルクが入力されると、弾性部材5の弾性力により時計方向(回転方向後方)のローラ10bがその方向の楔隙間と係合して、出力軸3が固定外輪1に対して反時計方向にロックされる。従って、出力軸3からの逆入力トルクは、一対のローラ10a,10bによって正逆両回転方向にロックされる。
一方、入力軸2に回転トルクが入力されて例えば時計方向に回動すると、図6(B)に拡大して示すように、まず、入力軸2の反時計方向(回転方向後方)の柱部2bがその方向(回転方向後方)のローラ10aと係合して、これを弾性部材5の弾性力に抗して時計方向(回転方向前方)に押圧する。これにより、反時計方向(回転方向後方)のローラ10aがその方向の楔隙間から離脱して、出力軸3のロック状態が解除されてその出力軸3が時計方向に回動可能となる。入力軸2がさらに時計方向へ回動すると、図6(C)に示すように、入力軸2のピン8が出力軸3の凹溝7の壁面に当接することにより、入力軸2からの時計方向の回転トルクがピン8と凹溝7との係合部分を介して出力軸3に伝達され、出力軸3が時計方向に回動する。この時、時計方向(回転方向前方)のローラ10bは、その方向の楔隙間と係合せず、出力軸3のカム面と固定外輪1の内周面に接触した状態で空転する。入力軸2に反時計方向の回転トルクが入力された場合は、前述とは逆の動作で出力軸3が反時計方向に回動する。従って、入力軸2からの正逆両回転方向の回転トルクは、ピン8と凹溝7との係合部分を介して出力軸3に伝達され、出力軸3が正逆両回転方向に回動する。
ここで、ロック解除の際には、前述のようにローラを楔隙間より離脱させる必要があるが、この動作の際、出力軸が過度に滑らかに回転可能であると、ローラが楔隙間より離脱することなく出力軸と共回りしてしまい、ロック解除に至らないおそれがある。このため、ロック解除動作を円滑に行うために、出力軸3に対して所定量の回転方向の抵抗(摩擦力など)を付加する。図7の例では、オイルシール49を出力軸3側に配設し、回転方向の抵抗を付加する構成としている。このオイルシール49は、基本的には出力軸3に固定される第2減速機構45の第2入力側ギヤ45Aの外周とケーシング40との間に介装され、この部分をシールするものであって、このオイルシール49を利用した簡素な構成で上記の回転方向の抵抗付加を実現している。
このように第1減速機構44、第2減速機構45、及び最終減速機構46によってモータ33の出力軸33Aの回転を十分に減速して制御軸23へ伝達するようになっているため、制御軸側からモータ33へ作用する逆入力トルクを大幅に抑制して、モータ33の小型化・低出力化を図ることができるとともに、クラッチ43により制御軸23側からモータ33側への逆入力を遮断することができる。そして本実施例では、クラッチ43と制御軸23との間に第2減速機構45と最終減速機構46とを介装しているために、制御軸23側からクラッチ43側への逆入力を抑制することができる。従って、クラッチ43の遮断能力・信頼性・耐久性を確保しつつ、クラッチ43を小型化して、機関搭載性を向上することができる。
また、送りねじ機構47による螺進作用によって、制御軸23からの逆入力によりアクチュエータシャフト32が不用意に回転することを更に確実に阻止することができる。
上記のクラッチ43及び減速機構44〜46は、クランク室19内に突出するアクチュエータシャフト32の先端部を除き、ケーシング40内に収容配置されている。そして、アクチュエータシャフト32の外周には、ケーシング40Aの円筒状をなす内周との隙間をシールするシール部材50が取付けられている。このシール部材として、例えば図示するようなOリングの他、オイルシールやリップシール、さらにはラビリンスパッキンなど様々なものを用いることができる。このようなシール部材50、更には上記のオイルシール49によって、クラッチ43及び減速機構44〜46が配設されるケーシング40の内部空間が、クランク室19内から液密に隔てられている。従って、クラッチ43及び減速機構44〜46が配設されるケーシング40の内部空間を、クランク室19内に飛散するエンジンオイル(潤滑油)とは別に、グリース等の専用の潤滑剤を用いて潤滑することができ、クランクシャフト等と同様にエンジンオイルで潤滑する場合に比して、クラッチ43及び減速機構44〜46の潤滑性能を大幅に改善することができる。従って、クラッチ43の荷重遮断能力を確保してモータ33側への負担を最小限に抑えつつ、更なるクラッチ43の小型化を図ることができる。
図7及び図8に示す第2実施例では、図4及び図5に示す第1実施例に対し、一対のローラ(係合子)10a,10bの間に、出力軸3と一体的に連結された仕切部材51を設け、この仕切部材51と各ローラ10a,10bとの間に、それぞれ弾性部材5a,5bを介装している点で、図7の第1実施例と異なっている。入力軸2に作用した回転トルクが出力軸3に伝達する仕組みは上記第1実施例と同様であるが、その作動時に、ローラ10a,10bが押され続けられながら回動している。このため、第1実施例のように一方のローラに作用する押圧力が弾性部材を介して他方のローラに作用し続ける構造では、この伝達力により他方のローラが固定外輪1の内周部に常に摩擦力として作用してしまう。この作用力はそのまま駆動部の摩擦抵抗力となり、駆動部でのエネルキロスとなってしまう。このような不具合を低減・回避する構造が第2実施例の仕切部材付きの逆入力遮断クラッチである。このような仕切部材51を配することで、一方のローラに作用する回転トルク(接線力)が一方の弾性部材に作用するが、仕切部材51で前記接線力が遮断されるため、他方の弾性部材に接線力が作用することが無い。したがって、他方のローラに作用する接線力に起因する固定外輪1の内周面との摩擦力を著しく低減可能であり、駆動部のエネルキロスを大幅に低減・回避することができる。なお、この構造自体は特開2003−343601号公報にも開示されているように公知である。
次に、図9及び図10を参照して、クラッチの出力軸に作用する逆入力の低減効果について説明する。図9は、比較例の可変圧縮比装置に対応し(特開2005−30234号公報参照)、図10は上記実施例に係る可変圧縮比装置に対応している。
図9に示す比較例では、ピストン61とクランクピン62とを2本のリンク(ロッド)63,64により連係しており、両リンク63,64の接続ピン65と制御軸(レバーアームの軸部)66とを制御リンク(ロッド)67により連結している。そして、制御軸66が逆入力遮断クラッチ68の出力軸69と一体的に回転するように構成されており、本実施例のようにクラッチと制御軸との間に減速機構が介装されていない。駆動部(図示省略)とクラッチ68との間には減速機構70が介装されており、これら減速機構70やクラッチ68はクランク室71内に並列に配置され、エンジンオイルにより潤滑される構成となっている。
ここで、燃焼圧による荷重をFとし、図示の姿勢をピストン上死点でのリンク姿勢と仮定した場合の、逆入力遮断クラッチ68に入力される荷重を概算した。本来、リンク機構部品等の動的な慣性力及び自重を考慮すべきであるが、ここでは簡単のために、上死点において燃焼圧による荷重Fが静荷重として作用した場合の、静的な力の釣合いとして整理した。アッパリンク63の軸線方向とエンジン垂直方向とのなす角をθ1、制御リンク67とエンジン水平方向とのなす角をθ2とすると、ピストン冠面に作用する力Fにより、アッパリンク63の軸線方向に作用する荷重成分F1は、
F1=F・cosθ1
となる。さらに、前記F1に起因して、ピン65を介してエンジン水平方向に作用する荷重成分F2は、
F2=F1・sinθ1
となる。従って、制御リンク67の軸線方向に作用する荷重成分Fcは、
Fc=F2・cosθ2
=F1・sinθ1・cosθ2
=F・sinθ1・cosθ1・cosθ2
となる。
仮に図示リンク姿勢で、θ1を10deg、θ2を13degと仮定すると、
Fc=F×0.167
となり、ピストン冠面に作用する燃焼荷重のおよそ17%が、逆入力遮断クラッチ68の出力軸に逆入力トルクとして作用することとなる。
次に、図10を参照して、本実施例の可変圧縮比装置において燃焼圧により荷重が逆入力遮断クラッチ43にどの程度作用するかを試算する。ピストン冠面に作用する力Fは、アッパリンクの軸線方向への荷重F1に変換される。ここでF1は、
F1=F・cosθ1
となる。このF1がアッパリンクとロアリンクとの接続部つまり第1連結ピン26に作用するが、この第1連結ピン26とクランクピン17の中心とを結ぶ線分L1に直角する方向の成分の力F2は、F1とF2のなす角をθ2とすれば、
F2=F1・cosθ2
となる。第2連結ピン27に作用する制御リンクのリンク中心線L2に直角する方向の成分の力F3と、前記F2とは、クランクピン17を中心としてモーメントの釣合い関係があることから、
F2・L1=F3・L2
F3=F2(L1/L2)
となる。ここで、ロアリンク側より制御リンクの軸線方向に作用する力をF4とすれば、F3とF4のなす角をθ3とすると、
F4=F3・cosθ3
となる。以上よりF4は、
F4=F2(L1/L2)cosθ3
=F1(L1/L2)cosθ2・cosθ3
=F(L1/L2)cosθ1・cosθ2・cosθ3
となる。仮にここで、L1を45mm,L2を65mm,θ1を6deg,θ2を40deg,θ3を33degと仮定すると、
F4=0.442×F
となる。ここで制御軸の主軸中心回りのF4とF5とのモーメントの釣合いより、
F4・L3=F5・L4
F5=F4(L3/L4)
となる。ここで仮に、
L3=10mm,L4=40mmとすると、
F5=0.25×F4
=0.11×F
となる。
上記の送りねじ機構での逆効率ηbを0.95、最終減速ギア比Zfを0.25とすると、逆入力遮断クラッチ43の出力軸に作用する接線方向の逆入力Fcは、
Fc=ηb×Zf×F5
=0.95×0.25×0.11×F
=0.026×F
となる。従って、図9の比較例の場合と比較して、逆入力遮断クラッチに作用する逆入力を、約85%と著しく低減することができる。
以上の説明より把握し得る本発明の特徴的な技術思想について、上記実施例を参照しつつ説明する。但し、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形・変更を含むものである。例えば、駆動部としては、上記実施例のような電動式のモータ33に限らず、油圧駆動式のものであっても良い。
(1)シリンダ12内を往復動するピストン14とクランクシャフト16のクランクピン17とを連係する複数のリンク21,22からなるリンク列と、駆動部33により回転位置が変更・保持される制御軸23と、この制御軸23と上記リンク列とを連係する制御リンク25と、を有し、上記制御軸23の回転位置に応じてピストン行程が変化する内燃機関の可変圧縮比装置において、上記駆動部33から制御軸23への動力伝達経路に、上記制御軸23から駆動部33への逆入力を遮断するクラッチ43を介装するとともに、このクラッチ43から制御軸23への動力伝達経路に最終減速機構46を介装している。
このようにクラッチ43から制御軸23への動力伝達経路に最終減速機構46を介装しているために、燃焼圧等に起因する高い逆入力が制御軸23側からクラッチ43へ作用することを十分に抑制することができる。従って、クラッチ43の遮断能力・耐久性・信頼性を確保しつつ、クラッチ43の小型化を図り、機関搭載性を向上することができる。また、このようなクラッチ43の小型化に伴い、例えばローラ本数削減によるクラッチ駆動時の慣性モーメントの低減化により、駆動部33による摩擦力等のエネルギーロスを低減することができ、消費エネルギーを更に抑えることができる。特に車両に搭載される内燃機関の場合、消費エネルギーの抑制により車両燃費性能を大幅に改善することができ、極めて有用である。
(2)上記最終減速機構46が、雄ねじ35と雌ねじ37の噛み合いによりクラッチ43の出力軸3の回転運動をアクチュエータシャフト32の往復運動に変換する送りねじ機構47と、上記アクチュエータシャフト32の往復運動を制御軸23の回転運動に変換する機構48と、を有している。
このように最終減速機構46によれば、大幅な減速効果が得られるとともに、送りねじ機構47による螺進作用によって、アクチュエータシャフト32からクラッチ43側への逆入力をより確実に抑制・遮断することができる。
なお、送りねじとしては、角ねじ、台形ねじ、ボールねじ等が挙げられるが、正・逆効率共にボールねじの効率が最も良く、ボールねじの適用が望ましい。逆効率は、本発明の構造においてはエンジンの筒内圧等からの荷重入力が駆動部側へ作用する方向の効率である。この逆効率が高く、逆入力を遮断する有効な手段がない場合は、ほぼ全てを駆動部が保持力として賄う必要がある。本発明においては、駆動部から駆動する正効率の回転方向では、その効率の高さから最小のエネルギーで駆動でき、逆効率の回転方向では、送りねじの効率は高いものの、上述したような逆入力遮断クラッチ43を用いることで、駆動部のエネルギー消費への影響を実質的に解消することができる。
(3)シリンダブロック11に取付けられるアクチュエータユニット30に、上記駆動部33が取付けられるとともに、上記アクチュエータシャフト32が摺動可能に支持されている。そして、このアクチュエータユニット30の内部に、上記クラッチ43及び最終減速機構46が収容配置されている。このように駆動部33、クラッチ43、最終減速機構46及びアクチュエータシャフト32等をアクチュエータユニット30としてユニット化することによって、コンパクト化及び機関搭載性の向上を図ることができる。
(4)上記制御軸23に係合するアクチュエータシャフト32の先端部が、潤滑油が飛散するクランク室19内に配置されている。そして、上記クラッチ43及び最終減速機構46が収容されるアクチュエータユニット30の内部空間を、上記クランク室19からシールするシール部材50を有している。
クランク室19から液密に隔てられたアクチュエータユニット30の内部に逆入力遮断クラッチ43を配置することで、クランク室19内における潤滑油としてのエンジンオイルによる潤滑環境とは独立して、逆入力遮断クラッチ43に最適な潤滑剤(例えばグリスなど)を採用することができる。このため、エンジンオイルを流用してクラッチを潤滑する場合に比して、オイル交換時にユーザがどの様なオイルを使用するかわからないといった問題や、市販の添加剤が注入される恐れが無く、メンテナンスフリー化を促進でき、かつ安定した潤滑性状を確保できることから、クラッチ保持性能の安定化を図れる。また、エンジンオイルによりクラッチを潤滑する場合に懸念される、カーボンなどによるオイル劣化や、コンタミネーション(不純物)の発生によるクラッチ性能の低下を招くことがない。従って、クラッチの潤滑性能を大幅に改善し、クラッチの小型化を促進することで、荷重遮断能力を確保しつつ、駆動部へのエネルギー負担を更に抑えることができる。
(5)上記駆動部33とクラッチ43との間に第1減速機構44を介装するとともに、上記クラッチ43と最終減速機構46との間に第2減速機構45を介装することによって、減速比を更に高めることができる。また、これらの第1,第2減速機構44,45を上記クラッチ43及び最終減速機構46とともにアクチュエータユニット30内に収容配置し、ユニット化することによって、コンパクト化、機関搭載性の向上を図れるとともに、上記のクラッチ43と同様に第1,第2減速機構44,45の潤滑性能を向上することができる。
(6)上記クラッチ43は、駆動部33側に連結される入力軸2と、制御軸23側に連結される出力軸3と、回転が拘束される静止側部材(固定外輪)1と、この静止側部材1と出力軸3との間に係合離脱可能に設けられた一対の係合子10a,10bと、一対の係合子10a,10b間に配設されて両者を静止側部材1と出力軸3とに係合させる方向へ付勢する弾性部材5と、を有し、出力軸3からの逆入力に対して出力軸3と静止側部材1とをロックし、入力軸2からの入力トルクに対してロック状態を解除するものである。
より具体的には、この逆入力遮断クラッチ43は、入力軸2の柱部2bにより係合子としてのローラ10a,10bを押し、楔面(カム面)9a,9bに噛み込んでいるローラを楔面9a,9bより外すことで、ロック状態を解除する。この解除動作のためにはローラを押した際に、適度に出力軸3が回り難いことが重要である。出力軸3が過度に滑らかに回転可能であると、柱部2bがローラを押圧した際に、ローラの噛み込みを解除できず、ローラが噛み込んだまま出力軸3が回動するおそれがある。
(7)そこで、好ましくは上記のオイルシール49のように、クラッチ43の出力軸3に対して所定の抵抗を付与する手段を設ける。このように出力軸3に所定の抵抗を与えることで、ローラを瞬時に分離し、ロックを円滑に解除することができる。上記の抵抗(摩擦力)は極めて微小なものでよく、エネルギー損失は十分に低い。また、上述したように駆動部33とクラッチ43との間に第1減速機構44を介装しているために、上記の付勢手段による消費エネルギーの影響は、第1減速機構44による減速比の分、更に低減されるため、実質的にほぼ無視できるレベルである。
(8)上述したように、クラッチや減速機構によって駆動部への逆入力が極めて低く抑制される構成では、例えばノッキングなどの異常燃焼を回避するために、むしろ作動応答性が重要となり、そのためには、上述したクラッチ43のロック解除を確実かつ瞬時に行う必要がある。
ここで、図4及び図5に示す第1実施例のようなクラッチ43では、駆動部からの正方向のトルクによって回動している際に、入力軸2と一体の柱部2bによって、一方の係合子(ローラ)が微小角押圧され、弾性部材5を介して他方の係合子を押圧しながら作動を行う。従って、押圧された前記他方の係合子は、静止側部材1の内周面との間で、一定の摩擦力を発生しながら回動される構造となっている。この摩擦力は、駆動部のエネルギーロスに他ならない。
そこで、図7及び図8に示す第2実施例では、上記一対の係合子の間に、出力軸3に固定された仕切部材51を設け、この仕切部材51と各係合子との間にそれぞれ弾性部材5a,5bを配設している。この構成によれば、一対の係合子間に配設された仕切部材51により、入力軸2側からのトルク伝達時に、一方の係合子に作用する弾性部材の押圧力と、他方の係合子に作用する弾性部材の押圧力とを、ほぼ独立させることができる。従って、上記のエネルギーロスを低減でき、特に自動車への適用時には燃費性能を向上することができる。
(9)クランクシャフト16のクランクピン17に取付けられるロアリンク21と、このロアリンク21とピストン14とを連係するアッパリンク22と、上記制御軸23に偏心して設けられた偏心カム24と、この偏心カム24とロアリンク21とを連係する制御リンク25と、を有している。このような構造によれば、機関圧縮比を連続的に変更可能なことに加えて、ピストンとクランクピンとを一本のコンロッドで連結した単リンク機構に比してピストンストローク特性そのものを好ましい特性(例えば、単振動に近い特性)に設定できる。また、ロアリンク21に制御リンク25を連結しているために、制御リンク25や制御軸23及びアクチュエータユニット30等を比較的スペースに余裕のあるクランクシャフト16の下方領域に配置することができ、機関搭載性に優れている。
本発明に係る内燃機関の可変圧縮比装置の一例を示す断面図。 上記可変圧縮比装置の最終減速機構を示す分解斜視図。 上記可変圧縮比装置のアクチュエータユニットを示す断面図。 本発明の第1実施例のクラッチを示す図5のZ−Z線に沿う断面図。 上記第1実施例のクラッチを示す図4のY−Y線に沿う断面図。 上記クラッチの作動説明図。 本発明の第2実施例のクラッチを示す図8のA−A線に沿う断面図。 上記第2実施例のクラッチを示す図7のX−X線に沿う断面図。 比較例のクラッチに作用する逆入力を説明するための説明図。 上記実施例のクラッチに作用する逆入力を説明するための説明図。
符号の説明
12…シリンダ
14…ピストン
16…クランクシャフト
17…クランクピン
21…ロアリンク
22…アッパリンク
23…制御軸
25…制御リンク
33…駆動部
43…クラッチ
46…最終減速機構
47…送りねじ機構
48…スライダクランク機構

Claims (9)

  1. シリンダ内を往復動するピストンとクランクシャフトのクランクピンとを連係する複数のリンクからなるリンク列と、駆動部により回転位置が変更・保持される制御軸と、この制御軸と上記リンク列とを連係する制御リンクと、を有し、上記制御軸の回転位置に応じてピストン行程が変化する内燃機関の可変圧縮比装置において、
    上記駆動部から制御軸への動力伝達経路に、上記制御軸から駆動部への逆入力を遮断するクラッチを介装するとともに、このクラッチの出力軸と制御軸との間の動力伝達経路に最終減速機構を介装したことを特徴とする内燃機関の可変圧縮比装置。
  2. 上記最終減速機構が、
    雄ねじと雌ねじの噛み合いによりクラッチの出力軸の回転運動をアクチュエータシャフトの往復運動に変換する送りねじ機構と、
    上記アクチュエータシャフトの往復運動を制御軸の回転運動に変換する機構と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  3. シリンダブロックに取付けられるアクチュエータユニットに、上記駆動部が取付けられるとともに、上記アクチュエータシャフトが摺動可能に支持されており、このアクチュエータユニットの内部に、上記クラッチ及び最終減速機構が収容配置されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  4. 上記制御軸に係合するアクチュエータシャフトの先端部が、潤滑油が飛散するクランク室内に配置され、
    かつ、上記クラッチ及び最終減速機構が収容されるアクチュエータユニットの内部空間を、上記クランク室からシールするシール部材を有することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  5. 上記駆動部とクラッチとの間に第1減速機構が介装されているとともに、上記クラッチと採取減速機構との間に第2減速機構が介装されており、
    これらの第1,第2減速機構が上記クラッチ及び最終減速機構とともにアクチュエータユニット内に収容配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  6. 上記クラッチは、駆動部側に連結される入力軸と、制御軸側に連結される出力軸と、回転が拘束される静止側部材と、この静止側部材と出力軸との間に係合離脱可能に設けられた一対の係合子と、一対の係合子間に配設されて両者を静止側部材と出力軸間に係合させる方向へ付勢する弾性部材と、を有し、出力軸からの逆入力に対して出力軸と静止側部材とをロックし、入力軸からの入力トルクに対してロック状態を解除することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  7. 上記クラッチの出力軸に対し、回転方向の所定の抵抗を付与する手段を有することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  8. 上記一対の係合子の間に、出力軸に固定された仕切部材を設け、この仕切部材と各係合子との間にそれぞれ弾性部材を配設したことを特徴とする請求項6又は7に記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
  9. クランクシャフトのクランクピンに取付けられるロアリンクと、
    このロアリンクとピストンとを連係するアッパリンクと、
    上記制御軸に偏心して設けられた偏心カムと、
    この偏心カムとロアリンクとを連係する制御リンクと、
    を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比装置。
JP2006060550A 2006-03-07 2006-03-07 内燃機関の可変圧縮比装置 Active JP4677357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006060550A JP4677357B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 内燃機関の可変圧縮比装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006060550A JP4677357B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 内燃機関の可変圧縮比装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007239520A JP2007239520A (ja) 2007-09-20
JP4677357B2 true JP4677357B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=38585309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006060550A Active JP4677357B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 内燃機関の可変圧縮比装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4677357B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4924479B2 (ja) * 2008-02-29 2012-04-25 日産自動車株式会社 可変圧縮比内燃機関
JP5136366B2 (ja) * 2008-11-07 2013-02-06 日産自動車株式会社 内燃機関の可変圧縮比機構の制御装置
JP5099028B2 (ja) * 2009-01-30 2012-12-12 日産自動車株式会社 内燃機関の複リンク式可変圧縮比装置
DE102011017182A1 (de) 2011-04-15 2012-10-18 Daimler Ag Stelleinrichtung zum variablen Einstellen eines Verdichtungsverhältnisses einer Verbrennungskraftmaschine
JP5288035B2 (ja) * 2012-09-18 2013-09-11 日産自動車株式会社 内燃機関の可変圧縮比機構の制御装置
JP5737302B2 (ja) 2013-01-16 2015-06-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
JP5960628B2 (ja) * 2013-03-12 2016-08-02 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
JP5776809B1 (ja) * 2014-03-13 2015-09-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
EP2930329B1 (en) * 2014-04-08 2016-12-28 Gomecsys B.V. An internal combustion engine including variable compression ratio
JP6396134B2 (ja) * 2014-09-17 2018-09-26 株式会社東洋シート ヘッドレスト
JP6934858B2 (ja) 2015-08-03 2021-09-15 オバロ ゲーエムベーハー 特に膨張ストローク及び/又は圧縮比を調節する内燃機関の調節軸へ連結するためのアクチュエータ
EP3663601B1 (en) * 2017-08-01 2023-01-18 NSK Ltd. Reverse input shutoff clutch, electric valve timing adjustment device, variable compression ratio device, and electric power steering device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11344039A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受
JP2003343601A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Ntn Corp 逆入力遮断クラッチ
JP2005030234A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Honda Motor Co Ltd 可変圧縮比エンジン
JP2005069028A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変圧縮比機構及びそのピストン位置較正方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11344039A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受
JP2003343601A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Ntn Corp 逆入力遮断クラッチ
JP2005030234A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Honda Motor Co Ltd 可変圧縮比エンジン
JP2005069028A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変圧縮比機構及びそのピストン位置較正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007239520A (ja) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4677357B2 (ja) 内燃機関の可変圧縮比装置
JP5136366B2 (ja) 内燃機関の可変圧縮比機構の制御装置
KR102186657B1 (ko) 방사상으로 배향된 디커플링 메커니즘을 구비한 풀리 조립체
US8272982B2 (en) Cam damped pulley for rotary devices
JP5014255B2 (ja) リンク式ストローク可変エンジン
US20040261750A1 (en) Internal combustion engine having dual piston cylinders and linear drive arrangement
US6779495B2 (en) Variable compression ratio engine
WO2018025765A1 (ja) 内燃機関用リンク機構のアクチュエータ
JPH0874714A (ja) スタータのオーバーランニングクラッチ
JP5516487B2 (ja) 可変圧縮比エンジン
JP5180135B2 (ja) 可変バルブタイミング装置およびこの可変バルブタイミング装置に組み込まれるローラ減速機
US5931272A (en) Torque responsive rotation control device
JP5288035B2 (ja) 内燃機関の可変圧縮比機構の制御装置
EP3306054B1 (en) Variable compression ratio mechanism for internal combustion engine
CN1755168A (zh) 小型车辆用传动装置
JP2006316764A (ja) 可変圧縮比エンジン
JP4390580B2 (ja) バランサ機構
JP4894690B2 (ja) エンジン始動用トルク伝達装置
JP4421958B2 (ja) バランサ機構
WO2022118833A1 (ja) クラッチ装置
JP2010127369A (ja) プーリユニット
JP2010019301A (ja) バランスシャフトの支持構造
JP2017150525A (ja) プーリユニット
JP2007113787A (ja) 一方向クラッチおよびそれを備える動力伝達装置
JP2005315267A (ja) クラッチ内蔵型プーリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110131

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4677357

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees