JP4676398B2 - ダイシング用粘着テープ - Google Patents
ダイシング用粘着テープ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4676398B2 JP4676398B2 JP2006203578A JP2006203578A JP4676398B2 JP 4676398 B2 JP4676398 B2 JP 4676398B2 JP 2006203578 A JP2006203578 A JP 2006203578A JP 2006203578 A JP2006203578 A JP 2006203578A JP 4676398 B2 JP4676398 B2 JP 4676398B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dicing
- meth
- acrylate
- adhesive tape
- sensitive adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Dicing (AREA)
Description
このように、ダイシング用粘着テープには、ダイシング工程ではチップをしっかり保持し、ピックアップ工程においてはチップを簡単に剥離するという、相反する性能を有することが要求されている。
すなわち、本発明は、
(1)基材フィルム上に粘着剤層が積層されたダイシング用粘着テープであって、該粘着剤層を構成する粘着剤は、アルキル基の炭素数が2以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーから導かれる構成単位と、2−ヒドロキシプロピルアクリレートおよび/または2−ヒドロキシブチルアクリレートから導かれる構成単位とを含み、該(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーから導かれる構成単位が5〜99.5質量%含まれる共重合体が、イソシアネート化合物により架橋されたものであることを特徴とするダイシング用粘着テープ、および、
(2)前記基材フィルムが、エチレン、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アクリルエステルを重合体の構成成分とする3元共重合体が金属イオンで架橋されたアイオノマー樹脂を主成分とすることを特徴とする(1)項記載のダイシング用粘着テープ、
を提供するものである。
イソシアネート化合物としては、特に制限がなく、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4′−〔2,2−ビス(4−フェノキシフェニル)プロパン〕ジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、2,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等が挙げられる。具体的には、市販品として、コロネートL(商品名、日本ポリウレタン社製)等を用いることができる。
また、粘着剤層1の厚さは、3〜50μmが好ましく、より好ましくは5〜20μmである。
このため、従来のダイシング用粘着テープでは、基材フィルムの樹脂が切削時に溶融・延伸され、糸状の切削屑が発生していた。これに対し、切削熱により溶融状態になる樹脂を用いた本発明のテープでは、このような高温状態における糸状の切削屑の発生を防止することができる。
アイオノマー樹脂としては、金属イオン含有量やカルボキシル基数の異なる樹脂を複数配合し、適切な金属イオン含有量やカルボキシル基数とすることができる。
エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、
エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、
エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)
等で融点が100℃以上の樹脂を粘着剤層とは反対側の最外層に使用することが好ましい(図2の基材フィルム(樹脂層)3)。
基材フィルム(基材層)として、エチレン−メタクリル酸−(アクリル酸2−メチル−プロピル)3元共重合体−Zn++−アイオノマー樹脂である、ハイミランAM−7316(商品名、三井デュポンケミカル社製)(アイオノマー樹脂A)を使用し、厚さ100μmのフィルム(基材フィルムA)を作成した。アクリル酸2−エチルヘキシルから導かれる構成単位が77質量%、2−ヒドロキシプロピルアクリレートから導かれる構成単位を23質量%含む共重合体100質量部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレタン社製)を8質量部含む粘着剤(アクリルベース樹脂C)を基材フィルムAの表面に乾燥後5μmの厚さになるよう塗工し、図1に示すと同様の粘着テープを作成した。
基材フィルム(基材層)として、エチレン−メタクリル酸−(アクリル酸2−メチル−プロピル)3元共重合体−Zn++−アイオノマー樹脂である、ハイミランAM−7316(商品名、三井デュポンケミカル社製)(アイオノマー樹脂A)を使用し、厚さ80μmのフィルム(基材フィルムA)を作成した。アクリル酸2−エチルヘキシルから導かれる構成単位が77質量%、2−ヒドロキシプロピルアクリレートから導かれる構成単位を23質量%含む共重合体100質量部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレタン社製)を8質量部含む粘着剤(アクリルベース樹脂C)を基材フィルムAの表面に乾燥後5μmの厚さになるよう塗工し、図1に示すと同様の粘着テープを作成した。
基材フィルム(基材層)として、エチレン−メタクリル酸−(アクリル酸2−メチル−プロピル)3元共重合体−Zn++−アイオノマー樹脂である、ハイミランAM−7316(商品名、三井デュポンケミカル社製)(アイオノマー樹脂A)を使用し、厚さ100μmのフィルム(基材フィルムA)を作成した。アクリル酸ブチルから導かれる構成単位が85質量%、2−ヒドロキシエチルアクリレートから導かれる構成単位を15質量%含む共重合体100質量部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレタン社製)を6質量部含む粘着剤(アクリルベース樹脂D)を基材フィルムAの表面に乾燥後5μmの厚さになるよう塗工し、図1に示すと同様の粘着テープを作成した。
基材フィルム(基材層)として、水素添加したスチレン−ブタジエン共重合体である、ダイナロン1320P(商品名、JSR社製)(HSBR樹脂B)を使用し、厚さ100μmのフィルム(基材フィルムB)を作成した。アクリル酸ブチルから導かれる構成単位が85質量%、2−ヒドロキエチルアクリレートから導かれる構成単位を15質量%含む共重合体100質量部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレタン社製)を6質量部含む粘着剤(アクリルベース樹脂D)を基材フィルムBの表面に乾燥後5μmの厚さになるよう塗工し、図1に示すと同様の粘着テープを作成した。
(ピックアップ評価)
実施例および比較例の粘着テープに厚さ100μm、直径200mmのシリコンウエハを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:NBC―ZH205O−SE27HEDD)を使用し回転数40000rpm、カットスピード100mm/secで10mm×10mmにダイシングした。
ダイシングされたチップ100個についてダイスピッカー装置(キヤノンマシナリー社製、商品名CAP−300II)によるピックアップ試験を行い、ピックアップ成功率を求めた。
(ダイフライ評価)
実施例および比較例の粘着テープに厚さ350μm、直径150mmのシリコンウエハを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:NBC―ZH205O−SE27HEDD)を使用し回転数45000rpm、カットスピード100mm/secで1.3mm×1.3mmにダイシングした。ダイシングされたチップ10000個当りのダイフライの発生数についてにより測定した。
(チッピング評価)
実施例および比較例の粘着テープに厚さ350μm、直径150mmのシリコンウエハを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:NBC―ZH205O−SE27HEDD)を使用し回転数40000rpm、カットスピード100mm/secで5mm×5mmにダイシングした。チッピングの発生数を評価した。
(糸状ダイシング屑発生数)
実施例および比較例の粘着テープに厚さ350μm、直径150mmのシリコンウエハを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:NBC―ZH205O−SE27HEDD)を使用し回転数40000rpm、カットスピード100mm/secで5mm×5mmにダイシングした。糸状ダイシング屑(糸状ヒゲ)発生数を評価した。
それぞれの試験結果を表1に記した。なお、チッピング評価および糸状ダイシング屑発生数については良好であったものを○、不良であったものを×で示した。
2 樹脂層(基材フィルム)
3 樹脂層(基材フィルム)
Claims (2)
- 基材フィルム上に粘着剤層が積層されたダイシング用粘着テープであって、該粘着剤層を構成する粘着剤は、アルキル基の炭素数が2以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーから導かれる構成単位と、2−ヒドロキシプロピルアクリレートおよび/または2−ヒドロキシブチルアクリレートから導かれる構成単位とを含み、該(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーから導かれる構成単位が5〜97質量%、該2−ヒドロキシプロピルアクリレートおよび/または該2−ヒドロキシブチルアクリレートから導かれる構成単位が3〜30質量%含まれる共重合体が、イソシアネート化合物により架橋されたものであることを特徴とするダイシング用粘着テープ。
- 前記基材フィルムが、エチレン、(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アクリルエステルを重合体の構成成分とする3元共重合体が金属イオンで架橋されたアイオノマー樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項1記載のダイシング用粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006203578A JP4676398B2 (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | ダイシング用粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006203578A JP4676398B2 (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | ダイシング用粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008031213A JP2008031213A (ja) | 2008-02-14 |
JP4676398B2 true JP4676398B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=39120997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006203578A Active JP4676398B2 (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | ダイシング用粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4676398B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010147363A2 (ko) | 2009-06-15 | 2010-12-23 | (주)Lg화학 | 웨이퍼 가공용 시트 |
KR101311647B1 (ko) * | 2010-07-07 | 2013-09-25 | 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 | 웨이퍼 가공용 테이프 및 그것을 이용한 반도체 가공 방법 |
JP6073810B2 (ja) * | 2011-12-26 | 2017-02-01 | 三井・デュポンポリケミカル株式会社 | レーザーダイシング用フィルム基材、レーザーダイシング用フィルム、及び電子部品の製造方法 |
JP2014173065A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Nitto Denko Corp | 粘着剤、粘着剤層、粘着シート、及びタッチパネル |
JP6482818B2 (ja) * | 2013-10-23 | 2019-03-13 | リンテック株式会社 | ダイシングシート |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02219883A (ja) * | 1989-02-22 | 1990-09-03 | Nitto Denko Corp | 熱硬化性再剥離型粘着剤とこれを用いた粘着テープおよび電子部品連の保持構造 |
JPH0673350A (ja) * | 1991-09-25 | 1994-03-15 | Hitachi Kasei Polymer Kk | 研磨材固定用テープ |
JPH07230972A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-08-29 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体ウエハ固定用粘着テープ |
JP2004300231A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Nitto Denko Corp | 熱剥離性両面粘着シート、被着体の加工方法および電子部品 |
JP2005200567A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Lintec Corp | 再剥離性工程フィルム |
-
2006
- 2006-07-26 JP JP2006203578A patent/JP4676398B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02219883A (ja) * | 1989-02-22 | 1990-09-03 | Nitto Denko Corp | 熱硬化性再剥離型粘着剤とこれを用いた粘着テープおよび電子部品連の保持構造 |
JPH0673350A (ja) * | 1991-09-25 | 1994-03-15 | Hitachi Kasei Polymer Kk | 研磨材固定用テープ |
JPH07230972A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-08-29 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 半導体ウエハ固定用粘着テープ |
JP2004300231A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Nitto Denko Corp | 熱剥離性両面粘着シート、被着体の加工方法および電子部品 |
JP2005200567A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Lintec Corp | 再剥離性工程フィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008031213A (ja) | 2008-02-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4875414B2 (ja) | 半導体ウェハの裏面研削用粘着フィルム及びそれを用いた半導体ウェハの裏面研削方法 | |
JP5117629B1 (ja) | ウェハ加工用粘着テープ | |
JP4676398B2 (ja) | ダイシング用粘着テープ | |
JP4609852B2 (ja) | 半導体ウェハダイシング用粘着テープ | |
JP5751615B2 (ja) | ウエハ加工用粘着シート、該シートを用いたマーキング方法およびマーキングチップの製造方法 | |
JP5480415B1 (ja) | 半導体ウェハ加工用粘着テープ | |
JP5522773B2 (ja) | 半導体ウエハの保持方法、チップ体の製造方法、およびスペーサ | |
JP7162614B2 (ja) | ワーク加工用シートおよび加工済みワークの製造方法 | |
JP5805113B2 (ja) | 粘着テープ、及び粘着テープを用いた半導体装置の製造方法 | |
JP3845129B2 (ja) | 半導体ウエハ固定用粘着テープ | |
JP2011210887A (ja) | 放射線硬化型ウエハ加工用粘着テープ | |
JP5534690B2 (ja) | ダイシングテープ | |
JP2012201846A (ja) | 半導体ウエハ加工用粘着テープ | |
TWI791695B (zh) | 工件加工用片材及加工畢工件之製造方法 | |
JP6278178B2 (ja) | ウエハ加工用テープ | |
JP3710457B2 (ja) | ダイシングシート機能付きダイアタッチフィルム、それを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置 | |
JP2018165293A (ja) | 粘着テープ | |
TWI782146B (zh) | 工件加工用片材及加工畢工件之製造方法 | |
JP2006148096A (ja) | 半導体ウエハ固定用粘着テープ | |
JP5193753B2 (ja) | ダイシングシートおよび半導体チップの製造方法 | |
JP2006054437A (ja) | ダイシングシート機能付きダイアタッチフィルム、それを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置 | |
JP2010129865A (ja) | ダイシング用粘着テープ | |
KR102511369B1 (ko) | 워크 가공용 시트 및 가공된 워크의 제조방법 | |
JP5189124B2 (ja) | ダイシング用固定シート及びダイシング方法 | |
JP2012169364A (ja) | 半導体チップのピックアップ方法および半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101019 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110127 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4676398 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |