JP4676105B2 - 接合装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル等の板状部品の側部に沿って予め並べられたフレキシブルプリント回路基板等の複数のフィルム状部品を、順に板状部品に対して押圧して接合する接合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネル(PDPパネル)の側部に沿って設けられた電極部に対して、その駆動回路等が形成されたフレキシブルプリント回路基板(FPC基板)は、以下のように接合される。
【0003】
まず、PDPパネルの電極部に異方性導電性テープ(ACFテープ)が貼り付けられる。次に、FPC基板の電極部がPDPパネルの電極部に対して位置決めされ、所定の押圧力でFPC基板がPDP基板に対して圧着される(仮圧着)。複数個のFPC基板がPDPパネルの電極部に対して仮圧着され、仮圧着が終了した時点ではPDPパネルの電極部に沿って複数のFPC基板が並べられている。最後に、仮圧着時よりも大きい押圧力でFPC基板がPDP基板に対して圧着される(本圧着)。
【0004】
図6は、上記本圧着を実行するための接合装置の一例を示している。この接合装置は、下端にツール1を備える上側ヘッド2と、上端にステージ3を備える下側ヘッド4とを備えている。上側ヘッド2及び下側ヘッド4は、それぞれサーボモータ等を備える駆動機構5,6により昇降する。複数のFPC基板8を仮圧着済みのPDPパネル9が図示しない搬送機構により接合装置に供給されると、まず、下側ヘッド4が上昇してステージ3によりPDPパネル9の下面側が支持される。次に、上側ヘッド2が降下してツール1によりFPC基板8がPDPパネル9に対して押圧され、FPC基板8の電極部がPDPパネル9の電極部に接合(本圧着)される。
【0005】
この図6の接合装置では、ツール1及びステージ3の幅W1,W2(FPC基板8及びPDPパネル9の電極部が延在する方向の寸法)は、2個のFPC基板8を同時に接合できるように設定されている。従って、図7において矢印Aで示すように、ツール1とステージ3は、PDPパネル9の電極部9aの一端側(この例では左端側)から、2個毎にFPC基板8の電極部8aを接合する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の接合装置には、以下の問題がある。
まず、PDPパネル9の一つの電極部9aに接合されるFPC基板8の個数が奇数個であると、図7及び図8に示すようにPDPパネル9の電極部9aの他端側(この例では右端側)の近傍では1個のFPC基板8をツール1とステージ3により電極部9aに接合することになる。このときステージ3はPDPパネル9の図において右端を超えて延びているため、PDPパネル9の右端側のエッジ9bがステージ3と干渉する。この干渉があると、加圧時の応力集中によりエッジ9bが損傷ないしは破損するおそれがある。
【0007】
また、上記のようにツール1及びステージ3の幅W1,W2が2個のFPC基板8に対応している場合、すなわち一対のツール1とステージ3で2個のFPC基板8を同時に圧接する場合、ツール1とステージ3の平行度を高精度で調節する必要があり、調整及び管理が困難である。
【0008】
さらに、接合装置により接合されるPDPパネル9及びFPC基板8の種類、寸法等の変更時には、ツール1やステージ3を交換する必要があり、その作業が非常に煩雑である。
【0009】
そこで、本発明はPDPパネル等の板状部品に対してFPC基板等のフィルム状部品を接合する接合装置において、板状部品のエッジとステージの干渉を防止すること、ツールとステージの平行度の調整及び管理を容易にすること、並びに板状部品やフィルム状部品の種類や寸法の変更時におけるツールやステージの交換を不要ないしはその頻度を低減することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明は、板状部品の一つの側部に沿って予め並べられた複数のフィルム状部品を、順に板状部品に対して押圧して接合する接合装置であって、上記フィルム状部品を上記板状部品に対して押圧するためのツールを下端に備える複数の上側ヘッドと、これら複数の上側ヘッドを同時に昇降させる上側駆動部と、上記上側ヘッド部を突出位置と退避位置とに移動可能である、個々の上側ヘッド部毎に設けられた上側ヘッド選択部と、上記板状部品の下面側を支持するためのステージを上端に備え、それぞれ上記上側ヘッドに対向して設けられた複数の下側ヘッドと、これら複数の下側ヘッドを同時に昇降させる下側駆動部と、上記下側ヘッドを突出位置と退避位置とに移動可能である、個々の下側ヘッド部毎に設けられた下側ヘッド選択部とを備え、上記下側駆動部により上記複数の下側ヘッドを上昇させると、上記下側ヘッド選択部により突出位置に設定された下側ヘッドのステージのみが板状部品の下面側に当接し、かつ、上記上側駆動部により上記複数の上側ヘッドを降下させると、上記上側ヘッド選択部により突出位置に設定された上側ヘッドのツールのみがフィルム状部品に当接する、接合装置を提供する。
【0011】
それぞれツールを備える複数の上側ヘッドは上側駆動部により同時に昇降し、かつそれぞれステージを備える複数の下側ヘッドは下側駆動部により同時に昇降する。従って、複数対のツール及びステージにより複数のフィルム状部品を板状部品に対して同時に押圧して接合することができる。また、下側ヘッド選択部により突出位置に設定された下側ヘッドのステージのみが下側ヘッドの上昇時に板状部品の下面側に当接し、かつ上側ヘッド選択部により突出位置に設定された上側ヘッドのツールのみがフィルム状部品に当接する。従って、複数対のツールとステージのうち、板状部品に対してフィルム状部品を押圧するものを選択することができる。よって、板状部品の一辺の端部近傍でフィルム状部品を板状部品に接合する際には、板状部品の端部に対応する位置の上側ヘッド及び下側ヘッドを退避位置に設定することにより、板状部品のエッジとステージの干渉を防止することができる。
【0012】
上記ツールの幅及び上記ステージの幅は1個のフィルム状部品の幅に対応するように設定することが好ましい。この場合、1個のフィルム状部品毎にツールとステージの平行度の調節及び管理を行うことができるため、ツール及びステージの幅が2個以上のフィルム状部品に対応するように設定されている場合と比較して、ツールとステージの平行度の調整及び管理が容易である。
【0013】
上記ツールの幅が少なくとも2種類あり、かつ上記ステージの幅が少なくとも2種類あることが好ましい。この場合、種々の板状部品やフィルム状部品の寸法や種類に対応してツール及びステージの幅を設定することが好ましい。これにより接合を行う板状部品やフィルム状部品の変更時におけるツールやステージの交換が不要となり、ないしはその頻度が低減する。
【0014】
本発明における板状部品及びフィルム状部品は特に限定されないが、例えば、板状部品にはプラズマディスプレイパネルがあり、フィルム状部品にはフレキシブルプリント回路基板がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す実施形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る接合装置を示している。この接合装置は、水平方向に並設された複数個(3個)の上側ヘッド11A,11B,11Cと、同様に水平方向に並設された複数個(3個)の下側ヘッド12A,12B,12Cとを備えている。各下側ヘッド12A〜12Cは、それぞれ上側ヘッド11A〜11Cに対して鉛直方向に対向して設けられている。すなわち、この接合装置は、上側ヘッド11A〜11Cと下側ヘッド12A〜12Cの対を複数対(3対)備えている。
【0017】
接合装置のフレーム13には、上側ヘッド11A〜11Cを駆動するための上側駆動機構(上側駆動部)15Aと、下側ヘッド12A〜12Cを駆動するための下側駆動機構(下側駆動部)15Bとがそれぞれ設けられている。まず、上側駆動機構15Aについて説明する。水平方向に延びるフレーム13の上部にモータ17Aが固定されており、このモータ17Aの回転軸と水平方向に延びるボールネジ19Aが連結されている。本実施形態では、高精度の回転制御と高負荷を可能とするために、モータ17Aとしてサーボモータを採用している。ボールネジ19Aと係合するボールナット部21Aには側方から見て三角形であるくさびブロック23Aが連結されている。ボールナット部21A及びくさびブロック23Aに固定されたスライダ25A,26Aは、水平方向に延びる共通のガイドレール27A上に移動自在に取り付けられている。このスライダ25A,26A及びガイドレール27Aとしては、例えばクロスローラガイドを採用することができる。
【0018】
くさびブロック23Aの前面は水平方向に対して所定角度(本実施形態では約20度)傾斜する傾斜面である。この傾斜面にはガイドレール29Aが固定されている。このガイドレール29A上を移動自在のスライダ31Aには、共通ブロック33Aの上面側が固定されている。
【0019】
一方、共通ブロック33Aの下面側には、それぞれ上側ヘッド11A〜11Cに対応する3個の昇降部35A,35B,35Cが設けられている。各昇降部35A〜35Cは、第1ブロック39Aと、この第1ブロック39Aに固定された第2ブロック41Aとを備えている。第1ブロック39Aの上端は共通ブロック33Aの下面に固定されている。また、第2ブロック41Aの背面側に固定されたスライダ43A,45Aは、鉛直方向に延びるガイドレール47A上を移動自在である。
【0020】
モータ17Aによってボールネジ19Aが回転駆動されると、その回転方向に応じて図1において矢印Bで示すようにボールナット部21Aと共にくさびブロック23Aが前後方向に移動する。また、くさびブロック23Aが前後移動すると、図1において矢印Cで示すように共通ブロック33Aと一体となって3個の昇降部35A〜35Cが同時に昇降する。
【0021】
各昇降部35A〜35Cの第1ブロック39Aにはブラケット49Aが昇降自在に取り付けられている。詳細には、第1ブロック39Aの前面に鉛直方向に延びるガイドレール51Aが固定されており、このガイドレール51A上を移動自在であるスライダ52A,53Aに対してブラケット49Aが固定されている。また、各昇降部35A〜35Cの第1ブロック39Aには、台座54を介してシリンダ55Aのチューブ55aが固定されている。鉛直方向下向きに延びるシリンダ55Aのロッド55bの先端はブラケット49Aの連結されている。従って、ロッド55bが進退すると、それに伴ってブラケット49Aが対応する昇降部35A〜35Cに対して昇降する。第2ブロック41Aの下端部には、ブラケット49Aの降下を規制するストッパ57Aが設けられている。シリンダ55A及びブラケット49Aが本発明における上側ヘッド選択部を構成している。
【0022】
ブラケット49Aの下面側には真空及びエアーロック機構を備える球面軸受59を介して上側ヘッド11A〜11Cが取り付けられている。この上側ヘッド11A〜11Cは、FPC基板8をPDPパネル9に対して押圧するためのツール11aと、このツール11aを保持するツールホルダ11bとを備えている。ツールホルダ11bにはツール11aを加熱するためのヒータ61が取り付けられている。
【0023】
下側駆動機構15Bは、上記上側駆動機構15Aを天地逆とした構造である。すなわち、モータ17Bによってボールネジ19Bが回転駆動されると、その回転方向に応じて矢印Bで示すようにボールナット部21Bと共にくさびブロック23Bが前後方向に移動する。また、くさびブロック23Bが前後移動すると、矢印Cで示すように共通ブロック33Bと一体となって3個の昇降部37A,37B,37Cが同時に昇降する。さらに、シリンダ55Bのロッド55bが進退すると、それに伴ってブラケット49Bが対応する昇降部35A〜35Cに対して昇降する。なお、シリンダ55Bは台座を介することなくブラケット49Bに直接固定されている。
【0024】
ブラケット49Bの上端に設けられた下側ヘッド12A〜12Cは、PDPパネル8の下面側を支持するためのステージ12aと、このステージ12aを保持するステージホルダ12bとを備えている。また、シリンダ55A及びブラケット49Aが本発明における下側ヘッド選択部を構成している。下側駆動機構15Bのその他の構造は、上側駆動機構15Aと同様であるので、同様要素には同様の符号を付して説明を省略する。
【0025】
図1に概略的に示すコントローラ67は、図示しない各種センサからの入力や操作盤からの指令に基づいて、モータ17A,17B、シリンダ55A,55B、ヒータ61、及びポンプ63等の要素の動作を制御する。
【0026】
図2に示すように、3個の上側ヘッド11A〜11Bがその下端に備えるツール11aの幅W1(接合するFPC基板8及びPDPパネル9の電極部8a,9aが延在する方向の寸法)は、図において右側の2個の上側ヘッド11B,11Cでは同一であるが、図において左側の1個の上側ヘッド11Aでは上側ヘッド11B,11Cよりも長く設定している。具体的には、上側ヘッド11B,11Cのツール11aの幅W1は、42インチサイズのPDP基板に取り付けられる比較的幅の狭いFPC基板の1個分の幅に対応して設定されている。これに対して上側ヘッド11Aのツール11aの幅W1は、50インチサイズのPDP基板に取り付けられる比較的幅の広いFPC基板の1個分の幅に対応して設定されている。この各上側ヘッド11A〜11Bの幅W1の設定に対応して、下側ヘッド12A〜12Cのステージ12aの幅W2を設定している。すなわち、図2において右側の2個の下側ヘッド12B,12Cのステージ12aの幅W2は42インチサイズのPDP基板に取り付けられる比較的幅の狭いFPC基板の1個分の幅に対応して設定され、左側の1個の下側ヘッド12Aのステージ12aの幅W2は50インチサイズのPDP基板に取り付けられる比較的幅の広いFPC基板の1個分の幅に対応して設定されている。
【0027】
次に、上記接合装置によりFPC基板8をPDPパネル9に対して本圧着する方法について説明する。
PDPパネル9の側部に沿って設けられた電極部9aに沿って予め複数のFPC基板8が仮圧着された状態で、PDPパネル9及びFPC基板8が接合装置に供給される(図4参照)。この仮圧着までの工程について説明すると、まず、PDPパネル9の電極部9aに異方性導電性テープ(ACFテープ)が貼り付けられる。なお、このACFテープに代えて、異方性導電性ペースト(ACP)を電極部9aに塗布してもよい。次に、PDPパネル9の電極部9aに対してFPC基板8の電極部8aが位置決めされ、所定の押圧力で圧着される。電極部9aに複数個のFPC基板8が仮圧着されたPDP基板9は図示しない搬送装置により搬送され、例えば、図1に示すように、吸引ポンプ63の吸引力によりその上面にPDP基板9を吸着保持する保持装置65により保持される。
【0028】
上記PDPパネル9が42インチサイズの場合について説明すると、図3(A)に示すように、幅W1が大きい上側ヘッド11Aのツール11aは、対応するシリンダ55Aのロッド55aを引込位置とすることにより、残りの上側ヘッド11B,11Cのツール11aに対して上方に配置される。すなわち、上側ヘッド11Aのツール11aは退避位置に設定され、上側ヘッド11B,11Cのツール11aは突出位置に設定される。また、これに対応して、幅W1が大きい下側ヘッド12Aのステージ12aは、対応するエアシリンダ55Bのロッド55aを引込位置とすることにより、残りの下側ヘッド12B,12Cのステージ12aに対して下方に配置される。すなわち、下側ヘッド12Aのステージ12aは退避位置に設定され、下側ヘッド12B,12Cのステージ12aは突出位置に設定される。
【0029】
次に、図4において矢印Aで示すように、2個の上側ヘッド11B,11Cのツール11aと、2個の下側ヘッド12B,12Cのステージ12aとにより、FPC基板8を2個毎に接合する。詳細には、まず、下側駆動機構12Bのモータ17Bが回転する。この回転はボールネジ19Bの回転、及びくさびブロック23Bの水平運動を経て共通ブロック33Bの上昇運動に変換される。この共通ブロック33bの上昇により、下側ヘッド12A〜12Cが上昇する。その結果、突出位置にある下側ヘッド12B,12Cのステージ12aはPDPパネル9の電極部9aの下面側に当接する。これら下側ヘッド12B,12Cのステージ12aによりPDPパネル9の下面側が支持される。一方、下側ヘッド12Aのステージ12aは退避位置にあるため、上記のように共通ブロック33が上昇して下側ヘッド12B,12Cのステージ12aがPDPパネル9に当接しても、PDPパネル9から離反した状態を維持する。
【0030】
次に、上側駆動機構12Aのモータ17Aが回転する。この回転はボールネジ19A及びくさびブロック23Aを経て共通ブロック33Aの降下運動に変換される。この共通ブロック33Aの降下により、上側ヘッド11A〜11Cが降下する。その結果、突出位置にある上側ヘッド11B,11Cのツール11aがFPC基板8の電極部8aをPDPパネル9の電極部9aに対して押圧する。図4に概略的に示すように、この押圧によって上側ヘッド11B,11Cツール11aと下側ヘッド12B,12Cのツール12aとの間にFPC基板8及びPDPパネル9の電極部8a,9aが挟み込まれ、その結果、電極部8a,9aが本圧着される。一方、上側ヘッド11Aのツール11aは退避位置にあるため、上記のように共通ブロック33Aが降下しても、PDPパネル9から離反した状態を維持する。
【0031】
このように本実施形態の接合装置では、それぞれツール11aを備える上側ヘッド11A〜11Cは同時に昇降し、かつそれぞれステージ12aを備える下側ヘッド12A〜12Cもそれぞれ同時に昇降する。また、上側ヘッド11A〜11C及び下側ヘッド12A〜12Cは突出位置と退避位置に設定することができる。従って、所望の上側ヘッド11A〜11Cとそれに対応する下側ヘッド12A〜12Cを選択し、それらが備える複数対のツール11a及びステージ12aにより、複数のFPC基板8をPDPパネル9に対して同時に押圧して接合することができる。
【0032】
電極部9aに接合されるFPC基板8の個数が奇数であると、PDPパネル9の端部(図4では右端部)では、2個ではなく1個のFPC基板8のみをPDPパネル9に接合することになる。この場合には、図3(B)に示すように、1個の上側ヘッド11Bのみを突出位置とし、残りの2個の上側ヘッド11A,11Cを退避位置に設定する。また、1個の下側ヘッド12Bのみを突出位置とし、残りの2個の下側ヘッド11A,11Cを退避位置に設定する。この設定の下で共通ブロック33Bを上昇させた後、共通ブロック33Aを降下させると、図4に概略的に示すように上側ヘッド11Bのツール11aと下側ヘッド12Bのステージ12aとの間に、1個のFPC基板8とPDPパネル9が挟み込まれ、互いに接合される。この際、PDPパネル9の端部は、下側ヘッド12Bのステージ12aの図において右端部から突出して延びており、かつ退避位置である下側ヘッド12Cのステージ12aとも接触しない。従って、PDPパネル9の端部がいずれの下側ヘッド12A〜12Cのステージ12aとも干渉しない状態で、FPC基板8の接合を行うことができる。
【0033】
このように本実施形態の接合装置では、PDPパネル9の端部近傍でFPC基板8を接合する際には、PDPパネル9の端部に対応する位置の上側ヘッド11A〜11C及び下側ヘッド12A〜12Cを退避位置に設定することにより、PDPパネル9のエッジとステージ12aの干渉を防止することができる。
【0034】
上側ヘッド11A〜11C及び下側ヘッド12A〜12Cの幅W1,W2は、それぞれ1個のFPC基板8の幅に対応して設定されているため、上記図6に示す従来の接合装置のようにツール1及びステージ3の幅が2個以上のFPC基板8の幅に対応するように設定されている場合と比較して、ツール11aとステージ12aの平行度の調整及び管理が容易である。
【0035】
50インチサイズのPDPパネル9にFPC基板8を接合する場合には、図5に示すように、比較的幅の広いツール11aを備える上側ヘッド11Aのみを突出位置に設定し、残りの2個の上側ヘッド11B,11Cを退避位置に設定する。また、これと対応して比較的幅の広いステージ12aを備える下側ヘッド12Aのみを突出位置に設定し、残りの2個の下側ヘッド12B,12Cを退避位置に設定する。そして、上側ヘッド11Aのツール11aと下側ヘッド12Aのステージ12aにより1個度にFPC基板8をPDPパネル9に対して圧接すればよい。
【0036】
このように本実施形態では、上側ヘッド11A〜11Cのツール11aの幅W1及び下側ヘッド12A〜12Cのステージ12aの幅W2が2種類あるため、PDPパネル9及びFPC基板8の種類や幅が異なってもツールやステージの交換が不要である。
【0037】
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、ツールを備える上側ヘッドの個数及びステージを備える下側ヘッドの個数は、2個又は4個以上であってもよい。また、ツール及びステージの幅の種類及び幅の異なるツール及びステージの配列も上記実施形態のものに限定されない。さらに、本発明はPDPパネルへのFPC基板の接合に限定されない。具体的には、板状部品は液晶表示基板(LCD基板)、エレクトロルミネッセンス素子(EL素子)、通常のプリント基板等であってもよい。また、フィルム状部品は、例えばテープキャリアパッケージ(TCP)等であってもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の接合装置は、複数の上側ヘッド(ツール)を同時に移動させる上側駆動部と共に上側ヘッド選択部を備え、かつ複数の下側ヘッド(ステージ)を同時に移動させる下側駆動部と共に下側ヘッド選択部を備えるため、複数対のツールとステージにより同時に複数のフィルム状部品(例えばフレキシブルプリント回路基板)を板状部品(例えばプラズマディスプレイパネル)に接合することができ、かつ複数対のツールとステージのうち、板状部品に対してフィルム状部品を押圧するものを選択することができる。よって、板状部品の一辺の端部近傍でフィルム状部品を板状部品に接合する際の板状部品のエッジとステージの干渉を防止することができる。
【0039】
また、ツール及びステージの幅を1個のフィルム状部品の幅に対応するように設定することにより、ツールとステージの平行度の調整及び管理が容易となる。
【0040】
さらに、種々の板状部品やフィルム状部品の寸法や種類に対応してツール及びステージの幅を設定することより、接合を行う板状部品やフィルム状部品の種類や寸法の変更時(機種切換時)におけるツールやステージの交換が不要となり、ないしはその頻度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る接合装置を示す右側面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る接合装置を示す正面図である。
【図3】 (A)及び(B)は本発明の実施形態に係る接合装置の動作を説明するための部分正面図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る装置におけるプラズマディスプレイパネル及びフレキシブルプリント回路基板と、ツール及びステージとの関係を示す概略平面図である。
【図5】 本発明の実施形態に係る接合装置の動作を説明するための部分正面図である。
【図6】 従来の接合装置を示す正面図である。
【図7】 従来の接合装置におけるプラズマディスプレイパネル及びフレキシブルプリント回路基板と、ツール及びステージとの関係を示す概略平面図である。
【図8】 プラズマディスプレイパネルの端部におけるプラズマディスプレイパネル及びフレキシブルプリント回路基板と、ツール及びステージとの関係を示す部分拡大正面図である。
【符号の説明】
11A,11B,11C 上側ヘッド
11a ツール
11b ツールホルダ
12A,12B,12C 下側ヘッド
12a ステージ
12b ステージホルダ
13 フレーム
15A 上側駆動機構(上側駆動部)
15B 下側駆動機構(下側駆動部)
17A,17B モータ
19A,19B ボールネジ
21A,21B ボールナット部
23A,23B くさびブロック
33A,33B 共通ブロック
35A,35B,35C 昇降部
37A,37B,37C 昇降部
39A,39B 第1ブロック
41A,41B 第2ブロック
49A,49B ブラケット
55A,55B シリンダ
55a チューブ
55b ロッド
57A,57B ストッパ
59 球面軸受
61 ヒータ
63 吸引ポンプ
65 保持装置
67 コントローラ

Claims (4)

  1. 板状部品の一つの側部に沿って予め並べられた複数のフィルム状部品を、順に板状部品に対して押圧して接合する接合装置であって、
    上記フィルム状部品を上記板状部品に対して押圧するためのツールを下端に備える複数の上側ヘッドと、
    これら複数の上側ヘッドを同時に昇降させる上側駆動部と、
    上記上側ヘッド部を突出位置と退避位置とに移動可能である、個々の上側ヘッド部毎に設けられた上側ヘッド選択部と、
    上記板状部品の下面側を支持するためのステージを上端に備え、それぞれ上記上側ヘッドに対向して設けられた複数の下側ヘッドと、
    これら複数の下側ヘッドを同時に昇降させる下側駆動部と、
    上記下側ヘッドを突出位置と退避位置とに移動可能である、個々の下側ヘッド部毎に設けられた下側ヘッド選択部とを備え、
    上記下側駆動部により上記複数の下側ヘッドを上昇させると、上記下側ヘッド選択部により突出位置に設定された下側ヘッドのステージのみが板状部品の下面側に当接し、かつ、上記上側駆動部により上記複数の上側ヘッドを降下させると、上記上側ヘッド選択部により突出位置に設定された上側ヘッドのツールのみがフィルム状部品に当接する、接合装置。
  2. 上記ツールの幅及び上記ステージの幅は1個のフィルム状部品の幅に対応するように設定されている、請求項1に記載の接合装置。
  3. 上記ツールの幅が少なくとも2種類あり、かつ上記ステージの幅が少なくとも2種類ある、請求項1に記載の接合装置。
  4. 上記板状部品はプラズマディスプレイパネルであり、上記フィルム状部品はフレキシブルプリント回路基板である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の接合装置。
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