JP4675641B2 - 表示素子、表示方法及び表示装置 - Google Patents
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(1)表示電極と,該表示電極に対して間隔をおいて対向して設けた対向電極と,両電極間に電解質を備え,導電性または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物を含んだ表示層を該表示電極の対向電極側の表面に有する表示素子において,表示層内の一部の導電性,または半導体性微粒子の表面に絶縁性または半導体性物質が付着していることを特徴とする表示素子。
(2)表面に絶縁性または半導体性物質が付着している導電性,または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物を含んだ層と表面に絶縁性または半導体性物質が付着していない導電性または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物を含んだ層を積層することで表示層を形成したことを特徴とする前記(1)に記載の表示素子。
(4)導電性または半導体性微粒子に付着した絶縁性または半導体性物質が酸化アルミニウムであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の表示素子。
(5)複数種類の有機エレクトロクロミック化合物を担持したことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の表示素子。
(6)表示層が任意のパターンに形成されていることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の表示素子。
(7)表示層を有する表示電極と対向電極の間に白色反射層を設けたことを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の表示素子。
(9)表示電極基板上,または,対向電極基板上に駆動素子が形成されていることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の表示素子。
(10)前記(1)〜(9)のいずれかに記載の表示素子に対して,発色するために必要な電圧を十分に印加することで表示層を高濃度に発色させた後,表面に絶縁性または半導体性物質が付着していない導電性,または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物が消色するために必要な電圧,および表面に絶縁性または半導体性物質が付着している導電性または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物が消色するために必要な電圧を各々任意の時間ずつ印加することにより発色部の色濃度を低下させることで中間調を表示することを特徴とする表示方法。
(11)前記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の表示素子,表示方法を用いたことを特徴とする表示装置。
表示層に含まれるEC組成物は表面に絶縁性または半導体性物質が付着した導電性または半導体性微粒子と有機EC化合物からなるEC組成物および表面に絶縁性または半導体性物質が付着していない導電性または半導体性微粒子と有機EC化合物からなるEC組成物構成されている。ここで,導電性または半導体性微粒子としては,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化すずなどを材質とした粒径5nm〜50nm程度の微粒子が望ましい。これらの材質は導電性,半導体性の性質を有しており,電極および有機EC化合物との電荷の授受をおこなうことができる。また,粒径5nm〜50nm程度の微粒子層にすることで平滑な電極面に対して非常に大きな比表面積をもつことができ,効率良く電荷が授受できる。さらに透明な膜を形成することができるため表示素子として大きな利点がある。
請求項2によれば、表示層は積層構造をしているほうが分散液の調製が容易であり,多段階の中間調が表現できる表示素子を安価で提供することができる。
請求項3によれば、絶縁性または半導体性物質に酸化金属化合物を用いることで,微粒子の表面処理が容易にでき,多段階の中間調が表現できる表示素子を安価で提供することができる。
請求項5によれば、複数種類の有機EC化合物を用いることで,表示色のバリエーションが増え,また視認性の高い黒色表示ができる表示素子を提供することができる。
請求項6によれば、表示層が任意のパターンに形成されていることにより,高精細な画質を表示できる表示素子を提供することができる。
請求項7によれば、表示層を有する表示電極と対向電極の間に白色反射層を設けたことにより,高い白反射率をもつ表示素子を提供することができる。
請求項8によれば、電解質中に顔料微粒子を設けたことにより、低電圧で駆動できる表示素子を提供することができる。
請求項9によれば、駆動素子を形成することで,表示素子をアクティブ駆動することができ,大面積,高精細な表示に対応できる。
請求項11によれば、多段階の中間調が容易にできる反射型表示ディスプレイを提供することができる。
実施例1
絶縁性または半導体性物質が付着した導電性または半導体性微粒子としては,表面を酸化アルミニウム/酸化ジルコニウムで処理した一次粒径6nmの酸化チタン微粒子(テイカ株式会社製)(以下TiO1と略す)を用いた。また,絶縁性または半導体性物質が付着していない導電性または半導体性微粒子としては,一次粒径6nmの酸化チタン微粒子(テイカ株式会社製)(以下TiO2と略す)を用いた。
また,有機EC化合物として,1-Ethyl-1'-(2-phosphonoethyl)-4,4'-bipyridinium dichloride(以下,EPBpと略す)を用いた。
EPBpを水に溶解させ0.04M溶液を調製し,この水溶液中に表示基板を浸漬させること各々の微粒子表面にEPBpを吸着させた。
表示電極と対向電極を75μmのスペーサーを介して貼り合わせ,セルを作製した。過塩素酸クロライドを炭酸プロピレンに0.2M溶解させた溶液に一次粒径300nmの酸化チタン粒子(石原産業株式会社製)を35wt%分散させ電解質溶液を調製し,セル内に封入することで表示素子を作製した。
電圧を印加しない状態で白反射率を測定したところ,約60%と高い値を示した。なお,この測定には,分光測色計を用いて拡散光を照射することでおこなった。
実施例3
表示電極を負極に,対向電極を正極に繋ぎ,3.0Vの電圧を1秒間印加したところ,表示電極の微粒子層のある部分のみが赤紫色に発色した。この色はEPBpが発色したことに起因する。−4.0Vの電圧を1秒間印加すると赤紫色は消色して再び白色になった。
実施例4
表示電極を負極に,対向電極を正極に繋ぎ,3.0Vの電圧を1秒間印加したところ,表示電極の微粒子層のある部分のみが赤紫色に発色した。次に−1.5Vの電圧を1秒間印加すると赤紫色は薄くなっていき,色濃度が約半分になった。さらに−4.0Vの電圧を1秒間印加すると残っていた色は全て消色して白色になった。
表示電極を負極に,対向電極を正極に繋ぎ,3.0Vの電圧を1秒間印加したところ,表示電極の微粒子層のある部分のみが赤紫色に発色した。次に−1.5Vの電圧を1秒間印加すると赤紫色は薄くなっていき,色濃度が約半分になった。さらに−4.0Vの電圧を1秒間印加すると残っていた色は全て消色して白色になった。
実施例6
表示電極を負極に,対向電極を正極に繋ぎ,3.0Vの電圧を1秒間印加したところ,表示電極の微粒子層のある部分のみが赤紫色に発色した。次に−1.5Vの電圧を0.5秒間印加すると赤紫色は薄くなっていき,色濃度が約3/4になった。さらに−4.0Vの電圧を0.5秒間印加すると色濃度は初期の発色状態の約1/4になった。
Claims (11)
- 表示電極と,該表示電極に対して間隔をおいて対向して設けた対向電極と,両電極間に電解質を備え,導電性または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物を含んだ表示層を該表示電極の対向電極側の表面に有する表示素子において,表示層内の一部の導電性,または半導体性微粒子の表面に絶縁性または半導体性物質が付着していることを特徴とする表示素子。
- 表面に絶縁性または半導体性物質が付着している導電性,または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物を含んだ層と、表面に絶縁性または半導体性物質が付着していない導電性または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物を含んだ層を積層することで表示層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の表示素子。
- 導電性または半導体性微粒子に付着した絶縁性または半導体性物質が酸化金属化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示素子。
- 導電性または半導体性微粒子に付着した絶縁性または半導体性物質が酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示素子。
- 複数種類の有機エレクトロクロミック化合物を担持したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示素子。
- 表示層が任意のパターンに形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示素子。
- 表示層を有する表示電極と対向電極の間に白色反射層を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示素子。
- 電解質が顔料微粒子を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示素子。
- 表示電極基板上,または,対向電極基板上に駆動素子が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示素子。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の表示素子に対して,発色するために必要な電圧を十分に印加することで表示層を高濃度に発色させた後,表面に絶縁性または半導体性物質が付着していない導電性,または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物が消色するために必要な電圧,および表面に絶縁性または半導体性物質が付着している導電性または半導体性微粒子に有機エレクトロクロミック化合物を担持したエレクトロクロミック組成物が消色するために必要な電圧を各々任意の時間ずつ印加することにより発色部の色濃度を低下させることで中間調を表示することを特徴とする表示方法。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の表示素子,表示方法を用いたことを特徴とする表示装置。
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