JP4674753B2 - 管群検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波を用いて管群の検査を行う装置に係わり、特に材質や形状が同様な管で構成されるボイラなどの熱交換器管に発生した腐食や亀裂などのキズを検査するのに好適な管群検査装置に関する。
ボイラ等の熱交換器管は、外面が火炎に曝されるため外面に腐食や亀裂などのキズが発生する。また、停止時には内部を循環していた蒸気が水に変態するため、内面にも腐食や亀裂などのキズが発生し、漏洩事故につながることがあるので定期検査が必要不可欠となる。
これらの不具合をできるだけ抑えるために、従来はケーブルの先端に取り付けた超音波探触子を圧力水で熱交換器管の内部に送り込み、熱交換器管の内側から腐食や亀裂などのキズを検査している(特許文献1を参照)。
一方、被検管の外面からラム波を送信し、その反射信号を受信することで長距離を一括検査する装置も公開されている。例えば、特許文献2には、複数の送信子の試験体への接触状態をチェックし、そのチェック結果に基づいて受信信号に補正をかけ、補正後のデータを合成することにより、単一モードのラム波を送信したのと等価な状態を実現した超音波探傷装置が開示されている。
また、特許文献3には、被検管の外周に沿って等間隔に配置された4個の送受信子群から構成される送受信子群二対を設け、合計8個の送受信子群から一つを送信用の送受信子群として選択するとともに一つ以上を受信用の送受信子群として選択し、前記送信用および受信用の送受信子群の組合せを変えて複数回の送受信を行い、この結果、得られた複数の受信信号を最低次ねじれモードが支配的になるまで足し合わせて、足し合わせた信号間の最大振幅の比から各送受信子群の接触状態に対応する補正係数を求め、この補正係数に基づいて前記複数の受信信号をそれぞれ補正した後、合成して時間シフト処理を施して受信信号の方向を識別する超音波探傷装置が示されている。
特開昭63−187152号公報 特開2003−57212号公報 特開2004−347549号公報
上述した特許文献1に示されている管の自動超音波探傷システムでは、ケーブルの先端に取り付けた超音波探触子を圧力水で熱交換器管の内部に送り込むために必要となる機器(例えば、挿入軸、挿入軸移動装置、圧力水噴出ノズル、ワイヤー制御装置、ケーブル収納装置、圧力水供給ポンプ、圧力水流量調整及び流れ方向制御装置等)が大掛かりとなり、さらには管の全長に亘り超音波探触子を送りながら検査する必要があるため、検査に多大な時間が掛かるという課題があった。
また、上述した特許文献2に示されている装置では、送信用として選択された送受信子群から受信用として選択された送受信子群へ直接伝播して受信されたラム波の振幅レベルから求めた送受信子群の接触面におけるラム波送受信効率で各受信データを補正することで送受信子群の接触状態が均一である場合の受信データと等価な受信データを得ようとしている。ここで、送受信子群の接触面におけるラム波送受信効率の算出に用いているラム波は2次元の波動伝播形態で伝播・受信されたものであり、これに対し補正される各受信データは3次元の波動伝播形態で伝播・受信されたラム波であるので補正誤差が大きくなるという課題があった。また、被検管の端面で反射したラム波の振幅レベルから求めた送受信子群の接触面におけるラム波送受信効率で各受信データを補正し送受信子群の接触状態が均一である場合の受信データと等価な受信データを得ようとしているが、検査領域内に管端がない場合の配慮がなく、後述するように管端が存在しないボイラ熱交換器管の管群検査には適用できないという課題がある。
また、被検管には多数のキズが発生することがあるが、このような場合、上述した特許文献3に示されている装置ではキズからの受信信号の方向を識別できない場合がある。この例を図12と図13を用いて説明する。なお説明に用いる符号、名称は特許文献3と統一しているので同じ意味をもつ。図12は特許文献3に係る超音波探傷装置の一部分を示し、4個の送受信子群4a〜4dで構成される送受信子群4Aの左にキズ2a1とキズ2a2が、また4個の送受信子群4e〜4hで構成される送受信子群4Bの右にキズ2b1とキズ2b2が管にそれぞれ存在している場合を想定している。ここで、送受信子群4Aと送受信子群4Bの間隔L3、送受信子群4Aとキズ2a1の間隔L2、キズ2a1とキズ2a2の間隔L1、送受信子群4Bとキズ2b1の間隔L4、キズ2b1とキズ2b2の間隔L5は等しいものと仮定している。
以上のような設定において、特許文献3の説明で、図4に示されているステップ115の処理によって得られるであろうと推察されるデータAA’、BB’、CC’、DD’は図13に示す概念となり、データAA’ではキズ2a2とキズ2b1の受信信号が重なり、データBB’ではキズ2a1とキズ2b1およびキズ2a2とキズ2b2の受信信号が、データCC’ではキズ2a1とキズ2b1およびキズ2a2とキズ2b2の受信信号が、データDD’ではキズ2a1とキズ2b2の受信信号がそれぞれ重なり合うため、ステップ116においてデータAA’、BB’、CC’、DD’に対して時間シフト処理を行っても重なり合ったキズ信号からは各キズの方向を識別することは困難である。
このように従来技術では、ボイラ伝熱管の内部に超音波センサーを挿入して伝熱管に発生する減肉や割れ等の検査を行っているため、大規模な装置を必要とし膨大な費用と時間が必要である。
そこで本発明の課題は、ボイラ伝熱管のように同じ形状の管で構成された管群の検査を高精度かつ短時間で行い、伝熱管に発生する減肉や割れの検査が廉価かつ短期間できる検査技術を確立することである。
上記本発明の課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、被検管の軸心方向に伝播する水平偏波の横波を屈折角90度で入射させ、その反射信号を受信する一つ以上の探触子を被検管の端部付近の同一横断面の外周面上に設け、該被検管の探触子設置部の反対側の端部付近の同一横断面の外周面上に前記1つ以上の探触子で被検管に入射した水平偏波の横波を反射させる機能を有する感度補償試験体を設け、前記探触子毎に送るための励振信号を発生させる励振信号発生部と、該励振信号発生部で発生した励振信号を前記探触子の数に応じて分配する励振信号分配部と、前記探触子毎に補正した励振信号を送るための励振信号補償部と、前記感度補償試験体からの受信信号を参照して前記励振信号補償部から前記探触子に送る励振信号の強度を制御する機能及び予め作成されているデータベースを参照して前記受信信号から有用な信号を抽出する機能を有し、前記探触子で受信した被検管からの反射信号を処理する受信信号処理部とを備えた管群検査装置である。
請求項2記載の発明は、一つ以上の探触子から被検管の軸心方向に伝播する水平偏波の横波は該被検管の同一横断面の外周面上の等間隔位置から同位相で入射する請求項1記載の管群検査装置である。
請求項3記載の発明は、探触子には圧電素子が内蔵され、該圧電素子は被検管と同心円の曲率を有する請求項1又は2記載の管群検査装置である。
請求項4記載の発明は、データベースは被検管と材質および形状が等しい健全管あるいは模造管からの受信信号を記憶するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の管群検査装置である。
請求項5記載の発明は、受信信号処理部はデータベースで記憶されている前記健全管あるいは模造管からの受信信号の全体又は特定した一部を被検管からの受信信号から減算でき、その結果を表示部に送る機能を有する請求項4記載の管群検査装置である。
請求項6記載の発明は、受信信号処理部はデータベースで記憶されている前記健全管あるいは模造管からの受信信号の中から特定範囲を指定して周波数変調でき、さらには時間シフトを可能として、得られた受信信号を被検管からの受信信号から減算でき、その結果を表示部に送る機能を有する請求項4記載の管群検査装置である。
請求項7記載の発明は、感度補償試験体は分割可能に構成され、被検管の任意の位置に取り付け自在である請求項1ないし6のいずれかに記載の管群検査装置である。
請求項1記載の発明によれば、被検管の同一横断面の外周線上の複数の位置から同位相で入射された水平偏波の横波が長距離を伝播し、その反射信号を被検管の端部付近の同一横断面の外周面上に設けた一つ以上の探触子で受信することで長尺管の検査が一度にできるようになるので大規模な装置を必要とせず検査に時間が掛かることはない。また、管群検査装置を構成する探触子から被検管中に屈折角90度で入射された水平偏波の横波は、被検管の一方向に伝播するので受信信号が探触子の左右どちらの方向からのものであるかを識別する必要がない。さらに前記探触子に送る励振信号の強度を補正するのに受信信号と同じ波動伝播形態の感度補償試験体からの受信信号を用いているので補正誤差が大きくなることがない。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、被検管の同一横断面の外周線上の等間隔の位置から同位相で入射された水平偏波の横波の反射信号を被検管の端部付近の同一横断面の外周面上に設けた一つ以上の探触子で受信できるので長尺管の一括検査ができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、探触子に内蔵される圧電素子で水平偏波の横波を送受信することができ、また圧電素子を被検管と同心円の曲率を有する構造にすることで前記水平偏波の横波の粒子の動きを被検管の外周面に沿った動きになり、平板状の圧電素子を用いる場合に比べて水平偏波の横波を被検管に効率よく伝えることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、データベースで記憶されている、被検管と材質および形状が等しい健全管あるいは模造管からの受信信号を用いることができるので、被検管に健全管がなくても管群検査ができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、データベースを参照して受信信号から有用信号を抽出しているのでノイズレベルが低い受信信号を得ることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、データベースで記憶されている前記健全管あるいは模造管からの受信信号の中から特定範囲を指定して周波数変調でき、さらには時間シフトを可能として、得られた受信信号を被検管からの受信信号から減算できるので、被検管に例えば突き合わせ溶接部、隅肉溶接の位置関係にバラツキなどがあり、また不要モードの受信信号があっても、キズからの受信信号を抽出できる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、感度補償試験体は分割可能に構成され、被検管の任意の位置に取り付け自在であるので、管端がない被検管でも検査できる。
本発明の実施の形態に係わる管群検査装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に係わる管群検査装置の構成を示す図である。図2は本発明の実施の形態に係わる管軸を横断する方向からの探触子の詳細構成を示す図であり、図2(a)は管軸方向断面図、図2(b)は管軸を横断する方向の横断面図である。また、図3は本発明の実施の形態に係わる管軸を横断する方向から感度補償試験体を見た図である。
図1において、熱交換器管1(外径60.5mm、肉厚3.9mm)は全長20mにも及ぶため、管1と管1を突き合わせ溶接部2で継ぎ足し、曲がり部5を有している。そして、熱交換器管1の両端には管寄せ3a、3bが隅肉溶接4a、4bによって取り付けられている。また、熱交換器管1には外径3mm、深さ2mmのキズ6(6a、6b、6c、6d)が存在している。
このような構造の熱交換器管1の一端の同一横断面の外周面上に4個の探触子11(11a、11b、11c、11d)が取り付けられ、熱交換器管1の他端の同一横断面の外周面上に感度補償試験体14がボルト15によって取り付けられている。励振信号補償部16には、4個の探触子11(11a、11b、11c、11d)が並列に接続されており、4個の探触子11(11a、11b、11c、11d)を同時に励振させることができる。また、励振信号補償部16には励振信号分配部17と励振信号発生部18がこの順で直列に接続されており、励振信号発生部18からの信号を励振信号分配部17を介して探触子11の数に応じて分配して励振信号補償部16に送っている。
さらに受信信号処理部19には、4個の探触子11(11a、11b、11c、11d)が並列に接続され、さらに受信信号処理部19には励振信号補償部16、データベース20及び表示部21とも繋がっている。
なお、探触子11の数は4個に限定するものではなく、多数の探触子11で熱交換器管1の全周を覆うことが望ましい。従って、その数は探触子11の幅や熱交換器管1の外径に応じて増減すればよい。
受信信号処理部19は、感度補償試験体14からの受信信号を参照して励振信号補償部16を制御する機能を有し、また、データベース20の全体あるいは特定範囲を参照して受信信号から有用な信号を抽出する機能を有する。さらに、受信信号処理部19は、データベース20の特定範囲を指定して周波数を変調し、時間シフトを加えて熱交換器管1からの受信信号を減算する機能を有する。
励振信号補償部16は、受信信号処理部19からの制御によって探触子11(11a、11b、11c、11d)に送る励振信号の強度を補正する機能を有している。
表示部21は、受信信号処理部19における処理結果を表示するものであり、キズ6の有無、キズ6の位置、キズ6のサイズといった内容を図形表示する。
図2は、熱交換器管1の一端に取り付けた探触子11(11a、11b、11c、11d)と各探触子11a、11b、11c、11dに圧電素子12a、12b、12c、12dとを取り付けるための楔13a、13b、13c、13dを示す熱交換器管1の軸心を通る断面図(図2(a))と熱交換器管1の横断面図(図2(b))を示す。
図2に示すように、探触子11(11a、11b、11c、11d)は熱交換器管1の同一横断面の外周面上の円周方向に等間隔で配置されているので、同位相で水平偏波の横波を熱交換器管1に入射できる。また、探触子11の内部には熱交換器管1と同心円の曲率Rを有する圧電素子12(12a、12b、12c、12d)が楔13(13a、13b、13c、13d)に取り付けられた状態で納まっている。
圧電素子12(12a、12b、12c、12d)は電気音響変換を司り、水平偏波の横波を送受信する。また、楔13は圧電素子12で電気音響変換した水平偏波の横波に入射角αを与えて、水平偏波の横波の楔13からの出射角に屈折角度θを与えるもので、これによって熱交換器管1の右方向のみに水平偏波の横波を入射したり、右方向からの反射信号のみを圧電素子に伝えたりすることができる。また各圧電素子12a、12b、12c、12dと各楔13a、13b、13c、13dは熱交換器管1の外周面の曲率と同一の曲率を有する円弧状の部材で構成されている。
図3に熱交換器管1とその外周に取り付けられた感度補償試験体14の横断面方向を見た図を示すが、感度補償試験体14は内径が熱交換器管1の外径と等しい円筒を二分割したものであり、二本のボルト15で二分割された感度補償試験体14a、14bを締め付けることによって熱交換器管1の任意の位置に取り付けることができる。
次に、前記構成からなる管群の検査装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図4は本実施例の管群の検査装置によって、ボイラの熱交換器管1の検査を行うフローを示しており、該フローは励振信号補正モードと検査モードから構成されている。
先ず、励振信号補正モードについて説明する。ステップS1において、励振信号発生部18は探触子11を励振する基本となる励振信号を発生する。励振信号の波形としてはサイン波、矩形波、三角波、ランプアップ波、ランプダウン波などのパルス波が発生可能であるが、キズ6の評価精度を重視する場合は狭帯域特性を持つサイン波の適用が望まれる。また周波数は、被検管(熱交換器管)1を検査する長さや検出するべきキズ6のサイズに応じて決めればよく、図1に示すような被検管(熱交換器管)1に対しては50KHz〜200KHzを適用する。
次に、ステップS2において、励振信号分配部17は励振信号発生部18から送られてきた励振信号を4つの系統に分配して励振信号補償部16に送る。
さらに、ステップS3においては励振信号補償部16は励振信号分配部17から送られてきた4系統の励振信号を各探触子11a、11b、11c、11dに送信する。
次のステップS4において、それぞれの圧電素子12a、12b、12c、12dは分極軸と電界軸が直交していることから厚みすべりの振動動作をするため、励振信号補償部16から送られてきた励振信号(電気信号)を水平偏波の横波に変換する。さらに図2(b)に示すように各圧電素子12a、12b、12c、12dは熱交換器管1と同心円の曲率Rを有しているため、水平偏波の横波の粒子の動きは熱交換器管1の外周面に沿った動きになるので、図6に示す平板状の圧電素子12’(12a’、12b’、12c’、12d’)が直線動作によって変換する水平偏波の横波に比べ効率良く熱交換器管1に伝えられる効果がある。
次に、ステップS5において、各楔13a、13b、13c、13dは各圧電素子12a、12b、12c、12dで電気音響変換した水平偏波の横波に入射角αを与えて、熱交換器管1に入射する水平偏波の横波をスネルの法則に従って屈折させる。例えば、プラスチック製の楔13に音速Csが1430m/sであるプラスチックを用い、電気音響変換された水平偏波の横波に26度の入射角αを与えると熱交換器管1に屈折角θ=90度で入射されるので、入射された水平偏波の横波は熱交換器管1の外表面上を図2(a)の右方向のみに伝播される。ここで、熱交換器管1を伝播する水平偏波の横波は屈折角が90度となるので、モードパラメータは0次になり周波数による速度分散がなくなる効果がある。
なお、スネルの法則はsinθ=Cgsinα/Csで示され、水平伝播の横波が熱交換器管1を伝播する群速度Cgは3262m/sとしている。
次に、ステップS6において、熱交換器管1を伝播した水平偏波の横波は、キズ6(6a、6b、6c、6d)、突き合わせ溶接部2、曲がり部5、感度補償試験体14及び隅肉溶接4bで反射され探触子11で受信される。
さらに、ステップS7において、各探触子11a、11b、11c、11dで受信された反射信号は、それぞれ楔13a、13b、13c、13dを介して対応する各圧電素子12a、12b、12c、12dに伝わり、圧電素子12a、12b、12c、12dで音響電気変換される。
次いで、ステップS8において、受信信号処理部19は探触子11a、11b、11c、11dから送られてくる受信信号のうち探触子11aから送られてくる受信信号を選択する。そして、選択した受信信号の中に含まれる感度補償試験体14からの受信信号14’にゲートを設定し、振幅を検知して、この振幅が予め決めていた高さになるような制御信号を励振信号補償部16へ送る。なおゲートとは、特定の時間領域に発生する信号を取り出す手段であり、ゲートを設定するとは、実質的には既知である探触子から感度補償試験体までの距離と水平偏波の横波が熱交換器管を伝播する速度をもとに感度補償試験体からの受信信号が得られる時間を計算し、その時間領域に発生する信号を取り出す手段を設定する事である。
図7に探触子11aから送られてきた受信信号の中に含まれる感度補償試験体14からの受信信号14’にゲートを設定した状況を示す。
次に、ステップS9において、励振信号補償部16は受信信号処理部19からの制御信号を受け、探触子11aに送る励振信号の強度を補正する。
次いで、ステップS8に戻り順次、探触子11b〜11dを切り替え、励振信号を補正するステップを繰り返す。最終的に、感度補償試験体14からの受信信号の振幅が全ての探触子11a、11b、11c、11dで予め決めていた高さになっていること確認し、励振信号補正モードを終了する。
以下に、検査モードについて説明する。ステップ1〜ステップS7は励振信号補正モードと同じ動作である。
ステップ7の次のステップS10において、受信信号処理部19は4個の探触子11a、11b、11c、11dから送られてきた受信信号を合成する。図8に合成した受信信号を示す。図8に示す合成した受信信号には、キズ6aからの受信信号6a’、キズ6bからの受信信号6b’、キズ6cからの受信信号6c’およびキズ6dからの受信信号6d’はそれぞれ確認できるものの、突き合わせ溶接部2からの受信信号2’、2’’、曲がり部5からの受信信号5’、隅肉溶接4bからの受信信号4b’によって識別が難しい状況にある。 ここで突き合わせ溶接部2からの受信信号2’’では図5に示すように、突き合わせ溶接部2で反射した信号が伝播してきた経路を逆進し、隅肉溶接部4aでさらに反射し、ふたたび突き合わせ溶接部2で反射した信号の受信信号である。さらに突き合わせ溶接部2で発生した不要モードの受信信号2’’’や隅肉溶接4bで発生した不要モードの受信信号4b’’も見られることから、キズ信号の識別を一層困難なものにしている。
そこで、次のステップS11において、受信信号処理部19はステップS10で得た合成信号から、予めデータベース20に記憶していた健全管1aの受信信号の全体、あるいは特定した一部、さらには周波数変調した一部を減算し、キズ6a、6b、6c、6dからの受信信号6a’、6b’、6c’、6d’を抽出する。
ここで、図9を用いてデータベース20に記憶してある健全管1aの受信信号を得る手段を説明する。
図9に示すようにボイラの管群は材質および形状が等しい数百本の熱交換器管1で構成されている。キズ6は炉幅方向の中央に位置する熱交換器管1aには発生せず、健全であることが経験上知られている。そこで、炉幅中央部に位置する熱交換器管(健全管)1aを対象に図4に示したステップS1〜ステップS10の動作を行い、ステップS10で得た受信信号を健全管1aの受信信号としてデータベース20に記憶しておくものである。 図10にデータベース20に記憶している健全管の受信信号を示す。
なお、健全管1aが無い場合でも熱交換器管1と材質および形状等が等しい模造管を用いステップS1〜ステップS10の動作で得た受信信号を用いても、同じ効果が得られる。
次に、ステップS12において、表示部21はキズ6a、6b、6c、6dからの受信信号6a’、6b’、6c’、6d’をそれぞれ抽出した結果を表す。図11にステップS10で得た合成信号から、予めデータベース20に記憶していた健全管1aの全体の受信信号を減算した結果を示す。図11に示す表示において、縦軸は受信信号の出力を表し、キズ6のサイズ情報に関係するものである。横軸は受信信号の受信時間を表し、キズ6の位置情報に関係するものである。図11に示された結果から分かるように障害となっていた突き合わせ溶接部2からの受信信号2’、2’’、 曲がり部5からの受信信号5’、隅肉溶接4bからの受信信号4b’、さらには、突き合わせ溶接部2で発生した不要モードの受信信号2’’’、隅肉溶接4bで発生した不要モードの受信信号4b’’などは相殺され、キズ6a、6b、6c、6dからの受信信号6a’、6b’、6c’、6d’を抽出している。またキズ6a、6b、6c、6dからの受信信号の受信時間はキズ位置と符している。さらに受信信号6a’、6b’、6c’、6d’の出力はほぼ等しく、キズ6a、6b、6c、6dのサイズが等しいことと符合している。
次に、ステップS12において、ステップS10で得た合成信号から、健全管1aの受信信号の一部を減算する動作を説明する。
熱交換器管1を形成する突き合わせ溶接部2、曲がり部5、感度補償試験体14及び隅肉溶接4bの位置関係にバラツキが生ずることがある。この場合、予めデータベース20に記憶している健全管1aの受信信号の中から突き合わせ溶接部2、曲がり部5、感度補償試験体14及び隅肉溶接4bからの受信信号領域を、それぞれについて特定し、それぞれについてゲート設定をして、これに位置ズレに相当する時間量をシフトさせて、ステップS10で得られた合成信号から減算することで、熱交換器管1を形成する突き合わせ溶接部2、曲がり部5、感度補償試験体14及び隅肉溶接4bの位置関係にバラツキがある場合でもキズ6a、6b、6c、6dからの受信信号6a’、6b’、6c’、6d’を抽出する。
次に、ステップS12において、予めデータベース20に記憶していた健全管1aの受信信号の特定部位を周波数変調し、これをステップS10で得た合成信号から減算する動作を説明する。
突き合わせ溶接部2および隅肉溶接4bからは不要モードの信号も発生する。この不要モードの信号は音速が周波数によって変化する性質があるため熱交換器管1を形成する突き合わせ溶接部2および隅肉溶接4bの位置関係にバラツキがある場合は、ステップS10で得た合成信号から、予めデータベース20に記憶していた健全管1aの受信信号の全体、あるいは特定した一部を減算してもキズ6a、6b、6c、6dからの受信信号6a’、6b’、6c’、6d’を明瞭に抽出できない場合がある。この場合、ステップS10で得られた合成信号の中から突き合わせ溶接部2および隅肉溶接4bからの受信信号領域をそれぞれについて特定し、それぞれについてゲート設定をし、それぞれについて周波数を計測する。次に、データベース20に記憶している健全管1aの受信信号の中から突き合わせ溶接部2および隅肉溶接4bからの受信信号領域を、それぞれについて特定し、それぞれについてゲートを設定して、それぞれの周波数がステップS10で得られた合成信号のそれと同一になるように周波数変調を施す。そして、これに位置ズレに相当する時間量をシフトさせて、ステップS10で得られた合成信号から減算することで熱交換器管1を形成する突き合わせ溶接部2および隅肉溶接4bの位置関係にバラツキがあり、かつ不要モードの信号が受信される場合でもキズ6a、6b、6c、6dからの受信信号6a’、6b’、6c’、6d’を抽出する。しかし、信号処理が煩雑になる反面もある。
前記の例では、ボイラの熱交換器管1のキズ検査について説明したが、本発明の管群検査装置は被検体の材質や形状によって適用が制限されるものではなく、長さ数キロにもおよぶパイプラインなどを数十メートル単位で区切り順次検査する場合でも、広く適用できるものである。さらに、キズ信号を抽出する機能も発揮できるものである。
原子力発電のサポート的運用に移行しつつある火力発電設備は停止時間が長期化し、ボイラの伝熱管内に発生する孔食の問題が顕在化しつつあるので、本発明は将来に亘り継続的に活用が見込める。また、検査費用の削減が計画されつつある将来に向け、特に有利な技術となる可能性がある。
本発明の実施例に係わる管群検査装置の構成を示す図である。 図1の管群検査装置の探触子の詳細構成を示す図であり、図2(a)は熱交換器管の軸心を通る断面図、図2(b)は熱交換器管の横断面図である。 熱交換器管の外周に取り付けた図1の管群検査装置の感度補償試験体の横断面方向を見た図である。 図1の管群検査装置でボイラの熱交換器管の検査を行うフローを示す図である。 図1の管群検査装置でボイラの熱交換器管の検査時における突き合わせ溶接部で2回反射した信号の受信信号を説明する図である。 図1の管群検査装置の他の実施例の探触子を構成する圧電素子が平板状であった場合の動作を説明する図である。 図1の管群検査装置の一つの探触子から送られてきた受信信号に含まれる感度補償試験体からの受信信号にゲートを設定した状況を示す図である。 図1の管群検査装置の受信信号処理部で得られた合成信号を示す図である。 図1の管群検査装置のデータベースに記憶してある健全管の受信信号を得る手段を説明する図である。 図1の管群検査装置のデータベースに記憶している健全管の受信信号を示す図である。 図1の管群検査装置の受信信号処理において合成した受信信号から健全管の受信信号を減算して得た検査結果を示す図である。 従来の超音波探傷装置に関する説明図である。 従来の超音波探傷装置に関するデータの概念を推察した図である。
符号の説明
1 熱交換器管 1a 健全管
2 突き合わせ溶接 2’,2’’ 突き合わせ溶接からの受信信号
2’’’ 突き合わせ溶接部で発生した不要モードの受信信号
2a1,2a2,2b1,2b2 キズ
3a,3b 管寄せ 4A,4B 送受信子群
4a,4b 隅肉溶接 4b’ 隅肉溶接からの受信信号
4b’’ 隅肉溶接で発生した不要モードの受信信号
5 曲がり部 5’ 曲がり部からの受信信号
6a,6b,6c6d キズ
6a’,6b’,6c’6d’ キズからの受信信号
11a,11b,11c,11d 探触子
12a,12b,12c,12d 圧電素子
12a’,12b’,12c’,12d’ 平面圧電素子
13a,13b,13c,13d 楔
14,14a,14b 感度補償試験体
14’ 感度補償試験体からの受信信号
15 ボルト 16 励振信号補償部
17 励振信号分配部 18 励振信号発生部
19 受信信号処理部 20 データベース
21 表示部

Claims (7)

  1. 被検管の軸心方向に伝播する水平偏波の横波を屈折角90度で入射させ、その反射信号を受信する一つ以上の探触子を被検管の端部付近の同一横断面の外周面上に設け、該被検管の探触子設置部の反対側の端部付近の同一横断面の外周面上に前記1つ以上の探触子で被検管に入射した水平偏波の横波を反射させる機能を有する感度補償試験体を設け、
    前記探触子毎に送るための励振信号を発生させる励振信号発生部と、該励振信号発生部で発生した励振信号を前記探触子の数に応じて分配する励振信号分配部と、前記探触子毎に補正した励振信号を送るための励振信号補償部と、前記感度補償試験体からの受信信号を参照して前記励振信号補償部から前記探触子に送る励振信号の強度を制御する機能及び予め作成されているデータベースを参照して前記受信信号から有用な信号を抽出する機能を有し、前記探触子で受信した被検管からの反射信号を処理する受信信号処理部とを備えたことを特徴とする管群検査装置。
  2. 一つ以上の探触子から被検管の軸心方向に伝播する水平偏波の横波は該被検管の同一横断面の外周面上の等間隔位置から同位相で入射することを特徴とする請求項1記載の管群検査装置。
  3. 探触子には圧電素子が内蔵され、該圧電素子は被検管と同心円の曲率を有することを特徴とする請求項1又は2記載の管群検査装置。
  4. データベースは被検管と材質および形状が等しい健全管あるいは模造管からの受信信号を記憶するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の管群検査装置。
  5. 受信信号処理部はデータベースで記憶されている前記健全管あるいは模造管からの受信信号の全体又は特定した一部を被検管からの受信信号から減算でき、その結果を表示部に送る機能を有することを特徴とする請求項4記載の管群検査装置。
  6. 受信信号処理部はデータベースで記憶されている前記健全管あるいは模造管からの受信信号の中から特定範囲を指定して周波数変調でき、さらには時間シフトを可能として、得られた受信信号を被検管からの受信信号から減算でき、その結果を表示部に送る機能を有することを特徴とする請求項4記載の管群検査装置。
  7. 感度補償試験体は分割可能に構成され、被検管の任意の位置に取り付け自在であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の管群検査装置。
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