JP4423158B2 - 電磁超音波探傷方法 - Google Patents

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Description

本発明は電磁超音波センサによる金属製構造物の探傷技術に係り、特に比較的肉厚の筒材を対象とした探傷に好適な超音波探傷方法と装置に関するものである。
非破壊検査技法の代表的な存在である超音波探傷技法は、従来から高度な信頼性が要求される原子力プラントに広く用いられているが、ここで、近年は、原子力プラントの高経年化が進み、これに伴い、例えばサーマルスリーブ配管の溶接部など、これまで検査対象とされていなかった箇所への検査ニーズが高まってきた。
ところで、例えばサーマルスリーブ配管の溶接部を検査する場合、その箇所が狭隘であるため、炉内から検査用センサをアクセスすることは困難であり、従って、仮に炉外から検査が可能にできれば、検査時間の短縮やアクセスのための機構が簡素化されるなどの理由により、検査コストの大幅な削減に結び付く。
そこで、このような観点から、炉外から検査するための検査装置や検査方法が従来技術として提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来技術では、圧電型超音波探触子をセンサとしており、実用上の問題点がある。例えば、探傷時の接触媒質の塗布や自動探傷の際の圧電型超音波探触子の押しつけ機構を必要とする点である。
特に、サーマルスリーブの検査の場合は、水中での検査となり、超音波の漏洩のない水平せん断(SH)波を用いるため、粘性の高い接触媒質と強力な押付圧(10kgf以上)を必要としており、従って、圧電型探触子を用いた炉外からの超音波探傷は困難であった。
そこで、電磁超音波センサを用いた超音波探傷技法が従来から提案されており、この場合、接触媒質の塗布やセンサの押し付けを要することなく水平せん断波を発生させることができ、炉外からのサーマルスリーブの検査が可能になる。
この電磁超音波センサは、図16に示すように、永久磁石1とコイル2で構成されている。そして、まず永久磁石1は、複数個の永久磁石をN極とS極が交互になるように配列したもので、この永久磁石1の下にコイル2を配置し、電磁的な相互作用により超音波の励起と検出が得られるものであり、ここで、3は電磁超音波センサを表わす。
次に、この電磁超音波センサ3の動作原理について、図17(a)、(b)により説明する。ここで、まず図17(a)は送信用として動作させた場合の電磁超音波センサを3aで表わしたもので、次に図17(b)は、受信用として動作させた場合の電磁超音波センサを3bで表わしたものであり、何れの場合もコイル2が検査対象となる金属製構造物4a、4bの表面に接するようにして使用される。
また、これら図17(a)、(b)において、○印の中に・印を付したマーク(矢を前方から見た状態を表わすシンボル)は、電流の方向が紙面の表側を向いていることを表わし、○印の中に×印を付したマーク(矢を後方から見た状態を表わすシンボル)は、電流の方向が紙面の裏側を向いていることを表わしており、ここで、Lは永久磁石1の幅を表わしている。
そして、まず、送信用のコイル2aに、図17(a)に示す向きに交流電流を流したとする。そうすると、このコイル2aに接している金属製構造物4a内にコイル電流と逆向きの渦電流Iが生じる。このとき、送信用のコイル2aの上の上にある永久磁石1aにより、矢印の向きに磁束密度Bの磁場が形成されている。
そこで、この場合は、磁束密度Bの磁場と渦電流Iにより、金属製構造物4aの中に、矢印の方向にローレンツ力F(∝I×B)が発生し、機械的な歪みを金属製構造物4aの中に誘起させ、この歪みによる振動が超音波(弾性波)を励起させ、金属製構造物4a内に伝搬されることになり、超音波送信用のセンサとして動作することになり、このとき送信用のコイル2aに供給される交流電流の周波数fは、送信周波数fとも呼ばれる。
次に、この電磁超音波センサでは、超音波の検出も、励起の場合と同様、電磁的な作用を利用する。すなわち、図17(b)に示すように、金属製構造物4B内を伝搬する超音波が検出側の電磁超音波センサ3bの下に到達したとすると、超音波の振動方向と永久磁石1bの磁場方向の双方に垂直な方向に渦電流Iが発生する。
そして、この渦電流Iにより磁束が発生し、受信用のコイル2bと鎖交すると、電圧が検出用のコイル2bに誘起され、従って、超音波が電気信号として検出されることになり、受信用のセンサとして動作することになる。
次に、電磁超音波センサ3のコイル2に周波数fの正弦波電流を流した場合の超音波の送信出力分布について、図18により説明すると、このときの送信周波数fと超音波の入射角θの関係は次の式(1)で表される。
Figure 0004423158
図示のように、入射角θは、超音波の伝播方向Uが法線Hとなす角度で定義され、式(1)のλは波長、Lは永久磁石の幅であり、従って、この式(1)から、送信周波数fを高くする程、入射角θが小さくなることが判る。
一方、このときの超音波の放射パターンの鋭さを意味する指向特性D(θ)は次の式(2)で表わされる。
Figure 0004423158
ここで、Mは永久磁石の配列数であり、従って、この式(2)から、超音波の指向特性D(θ)を上げ、鋭い超音波ビームを得るためには、磁石の配列数Mを大きくする必要があることが判る。
特開2001−13116号公報
上記従来技術は、電磁超音波センサによる超音波の指向特性向上に限度がある点に配慮がされておらず、検査対象内での多重反射波の存在による信号対雑音比の低下に問題があった。
既に説明したように、電磁超音波センサによる超音波の送信出力分布は、上記した式(1)と式(2)から容易に計算できる。そこで、いま、一例として、寸法L=4.2mmの永久磁石1を4列(M=4)に配列した電磁超音波センサのコイル2に、周波数f=375kHzの電流を供給し、材質がSUS304からなる金属製構造物4の中に超音波を励起したとすると、この場合の超音波送信出力分布は、図19に示すようになる。
この場合、超音波の送信出力は、確かに式(1)で決定される伝搬方向で最大振幅を示しているが、図示のように、入射角θ=60°の方向でも比較的大きな振幅成分をもっていて、あまり鋭いビームは得られていないことが判る。
勿論、永久磁石1の配列数Mを増加してやれば、超音波の拡がりが抑えられることは、式(2)から明らかであるが、電磁超音波センサの寸法との兼ね合いから、これ以上に増やすのはかなり難しい。
そのため、従来技術では、伝播方向を表面(θ=90°)方向に合わせて超音波を送信するようにしても斜角成分(θ<90°)の発生が避けられず、これにより金属製構造物4の板厚方向で底面反射を繰り返す超音波成分が現われ、これが、電磁超音波センサを用いた欠陥検査においては、底面多重反射波として観測され、この結果、単独の欠陥から複数の信号が観測されてしまうという結果になっていた。
そこで、次に、図19に示す指向特性の電磁超音波センサを、図20に示すように、例えば原子炉容器の配管の欠陥の検査に適用した場合を想定して更に詳しく説明することにする。
ここで、この図20は、容器壁7を貫通して設けられている配管5の断面図で、この配管5を検査対象物とし、これに存在する欠陥6を検出する際の電磁超音波センサ3による送信超音波の伝搬経路を模式的に表したものである。
この場合、図19に示されているように、超音波の振幅は配管5の表面に水平な方向(θ=90°)において最大であり、従って、配管表面を伝搬した直接到達波8による反射波が最大振幅で観測される。
しかし、これと同時に、斜角入射成分(θ<90°)の存在により、1回底面反射到達波9や2回底面反射到達波10として示すように、底面多重反射波も現われてしまうので、これらによる反射波も観測されてしまう。
ここで、これら直接到達波8と1回底面反射到達波9、それに2回底面反射到達波10は、各々の伝搬距離の違いに依存して現われる時間軸上での位置の違いを観測することにより識別が可能になるが、レベルからは識別できない。
しかも、ここでは配管5の欠陥6だけを反射源と想定しているが、実際には配管5が容器壁7を貫通して溶接されている部分も反射源となり得るので、底面多重反射による反射波信号も多数、重なり合ってしまい、この結果、送受信波形のSN比を低下させてしまうのである。
本発明の目的は、電磁超音波センサを用いた超音波探傷において、単独の欠陥による反射波が時間軸方向に広がっていてもSN比良く欠陥の測定と評価が得られるようにした超音波探傷方法と装置を提供することにある。
上記目的は、電磁超音波センサを用いた超音波探傷方法において、前記電磁超音波センサの送信周波数を逐次、変更し、変更の都度、受信される反射波の時間軸波形を取得し、取得した複数の時間軸波形を、電磁超音波センサの位置からの距離に対する反射波波形に変換して表示し、前記時間軸波形の取得は、前記電磁超音波センサの送信周波数の変更により送信波の入射角を変え、或る反射源からの直達反射波と底面反射回数が2回までの底面多重反射波を逐次的に測定し、送信周波数毎に時間軸反射波波形データを取得する処理であり、前記電磁超音波センサ位置からの距離に対する反射波波形への変換は、送信周波数毎の反射波波形データから特定の距離にある欠陥からの直達反射波又は底面反射回数が2回までの底面多重反射波から、それらの一方が観測されている時間軸反射波波形データを抽出し、その時間軸反射波波形の中で或る距離に対応する所望の時間の反射波を取り出し相互に加算平均して特定距離の反射波とする処理であることにより達成される。
このとき、前記時間軸反射波波形データを抽出する処理と、前記所望の時間の反射波の取り出し処理は、送信超音波の伝搬経路と観測時間、及び検査対象物内の音速からコンピュータにより実行されるようにしてもよく、前記電磁超音波センサによる送受信波が水平せん断波であるようにしてもよい。
本発明によれば、電磁超音波センサの位置を基点とする軸方向の距離に対する反射波波形データに変換処理したので、底面多重反射波があっても、同一の反射源による信号を単一の信号として評価できる。
また、本発明によれば、波形変換処理した反射波波形データの重ね合わせにより信号のSN比が向上されるので、同一の反射源による信号を単一の信号として評価できることと相俟って、複雑な形状の検査対象物でも欠陥の選別が可能になる。
以下、本発明による電磁超音波探傷方法と電磁超音波探傷装置について、図示の実施形態により詳細に説明する。
図1は、本発明による電磁超音波探傷装置の一実施形態で、図において、まず、11は送信用電磁超音波センサで、図19で説明した電磁超音波センサ3と同じく永久磁石1とコイル2で構成され、コイル2の上に幅L=4.2mmの永久磁石1を4列に並べたものが用いられている。
次に、12は送信用マッチング回路で、市販のインピーダンス素子を組み合わせて送信回路の整合をとることができるようにしたものであり、以下、13は電力増幅器で、14はパルサレシーバであり、何れも製品として市販されているものである。
次に、15はコンピュータで、時間軸に現われる反射波波形データを保存すると共に、電磁超音波センサから欠陥までの距離に対する反射波波形データへの変換処理(後述)を行うプログラムが格納されている。そして、16はモニタで、17は受信信号増幅器であり、これらも市販品である。
また、18は受信用マッチング回路で、これも市販のインピーダンス素子を組み合わせたもので、受信回路の整合をとる働きをし、次に19は受信用電磁超音波センサで、これは送信用電磁超音波センサ11と同じ構成のものが用いられている。
そして、送信用電磁超音波センサ11は送信用マッチング回路12と電力増幅器13を介してパルサレシーバ14に接続され、受信用電磁超音波センサ19は受信用マッチング回路18と受信信号増幅器17を介して、パルサレシーバ14に接続されている。
受信用電磁超音波センサ19から供給される信号は、パルサレシーバ14を介して、当該パルサレシーバ14から出力される制御信号と共にコンピュータ15に入力され、モニタ16により波形が観測できるようになっている。
次に、この電磁超音波探傷装置の動作について、更に詳しく説明すると、まず、パルサレシーバ14はパルス電圧を発生するパルサーとしての働きとパルス信号を受信する働きをするすもので、パルサーとしては、内部クロックを発生させ、これにより超音波の励起周波数となる送信周波数fの交流電圧を発生させる働きをする。
そして、この交流電圧は電力増幅器13によって増幅され、送信用マッチング回路12を介して送信用電磁超音波センサ11に供給され、コイル2に周波数fの交流電流が流されるようにする。
こうして送信用電磁超音波センサ11内のコイル2に周波数fの交流電流が流されると、既に説明したように、検査対象の中で周波数fの超音波振動が励起され、検査対象の中に伝搬されてゆく。ここでの超音波振動は水平せん断波となり、このときの水平方向とは、検査対象物の送信用電磁超音波センサ11が設置されている面と平行な方向のことである。
水平せん断波として伝搬された超音波は、欠陥があると、そこで反射され、反射波が受信用電磁超音波センサ19に戻ると交流電圧の信号に変換され、検出された信号は受信用マッチング回路18を介して受信信号増幅器17に供給される。
そこで、受信信号増幅器17は、供給された交流電圧を増幅し、パルサレシーバ14は交流電圧信号を処理し、デジタル信号としてコンピュータ15に入力し、この結果、コンピュータ15は該デジタル信号を保持し、モニタ16に検出信号波形として表示させる。
ここで、図2は、このときのコンピュータ15による処理を表わすフローチャートで、コンピュータ15は、まず、電磁超音波センサ11、19を用いて超音波の送受信を行い、その時間軸の反射波波形データを取得すると同時にコンピュータに保存する(ステップ201)。
ここで、超音波の送信と受信に2個の電磁超音波センサ11、19を用いている理由は、主としてコイル2の素線の太さとターン数が送信用と受信用でかなり異なり、実際には共用が難しいことに由来する。
次に、時間軸方向の反射波波形データを電磁超音波センサ11(19)の放射軸方向の距離に対する反射波波形データに変換処理し(ステップ202)、次いで、電磁超音波センサ11(19)からの距離に対する反射波波形を表示させる(ステップ203)。そして、オペレータは、この表示を確認して、処理を終了するのである。
次に、ステップ201による処理の詳細について説明する。ここで、まず、図3は、図20の破線で囲った範囲を切り出して表示したもので、従って、容器壁7の左側が容器の外部で右側が内部になり、配管5は容器壁7を貫通し、この貫通した部分で相互に溶接接合され、電磁超音波センサ3は容器外部の配管上に配置にされていることになる。
このとき配管5は比較的肉厚のもので、その厚みをyとすると、これは超音波波長λ(1/f)より大きく、y>λになっているものとし、ここで、最大振幅の超音波が配管5内を伝播する経路を模式的に示したのが図3の(a)、(b)、(c)である。
そして、図3の(a)は超音波が配管表面を伝搬した直接到達波8だけの場合で、同図(b)は超音波が1回底面反射した1回底面反射到達波9だけの場合、そして、同図3(c)は超音波が2回底面反射した2回底面反射到達波10だけの場合を示している。
そこで、コンピュータ15は、このような検査形態のもとで送信用電磁超音波センサ11(3a)のコイル2a(図17)に供給すべき送信周波数fを逐次、変更させ、変更させる毎に受信用電磁超音波センサ19で検出されてくる反射波信号を取り込む。
既に図18により説明したように、送信用電磁超音波センサ11のコイル2aに供給される交流電流の周波数fを変えると、超音波の入射角θが変わり、周波数fを高くすると入射角θが小さくなる。従って、このときコンピュータ15は、超音波の入射角θを逐次、変更させては、その都度、新たに検出される反射波信号を取り込んでいることになる。
次に、このようにして入射角θを変えたときの反射波の波形について、図4により説明すると、このときの反射波波形には、図示のように、配管5と容器壁7の貫通溶接部からの反射波と、配管5内に存在している欠陥6からの反射波による波形となる。
そこで、この図4では、まず、直接到達波8による欠陥6からの反射波、つまり図3(a)のときの反射波を直達反射波R0として、その波形を図4の(a)に示してある。
次に、1回底面反射到達波9による欠陥からの反射波、つまり図3(b)のときの反射波は1回底面反射波R1とし、同じく図4の(b)に示し、2回底面反射到達波10による欠陥からの反射波、つまり図3(c)のときの反射波は2回底面反射波R2として、同じく図4の(c)に示してある。
ここで、反射波の振幅は到達波の強度に依存するから、図3(a)に示すように、最大振幅が配管5の表面に水平な方向(入射角θ=90°)にあるとき、つまり直接到達波8のときは、図4(a)に示すように、直達反射波R0の振幅が最大になる。
また、図3(b)のような斜角方向に最大振幅を持つ伝搬経路の場合、つまり1回底面反射到達波9のときは、図4(b)に示すように、底面1回反射波R1の振幅が最大となり、直達反射波R0と底面2回反射波R2は小さくなる。
そして、図3(c)の場合も同様、図4(c)に示すように、底面2回反射波R2の振幅が大きくなり、直達反射波R0と底面1回反射波R1は小さくなる。
ここで、底面反射回数をiとすると、この底面反射回数iが大きくなると伝搬経路が長くなるので超音波が減衰し、到達波の強度が低下するので、図5の(n)に示すように、反射波の振幅は小さくなる。
以上のことから、送信周波数fを変更して入射角θを変えることにより、送信用電磁超音波センサ11から欠陥6に向けて送信される超音波として、理論上は、底面反射回数iが0の直接到達波8から、底面反射回数iが1の1回底面反射到達波9、底面反射回数iが2の2回底面反射到達波10、更には底面反射回数iがimax の底面多重反射到達波(図示してない)まで任意に選択できることになる。
次に、これら直達反射波や底面多重反射波の波形の観測時間について説明すると、この観測時間は、音速vが一定であることを前提とすると、往復伝搬経路の長さに依存し、しかも、この往復伝搬経路長は単純な幾何学的な計算から求めることができる。ここで、音速とは、検出対象物体内での超音波の伝搬速度のことである。
いま、図3において、電磁超音波センサ3から配管軸方向の距離xの位置までの往復伝搬距離l(x,i)は、底面多重反射波の回数iを用いて、次の式(3)で表わされる。
Figure 0004423158
そして、これにより、底面多重反射回数iの反射波の観測時間t(x,i)は、次の式(4)となる。
Figure 0004423158
このとき、底面多重反射回数iを過度に増加させると、底面反射ロスや拡散減衰の影響が大きくなり、反射波信号のSN比が低下してしまう。そこで、反射波信号のSN比を高く保てる最小入射角θmin までのデータを取得するようにするが、このときの底面反射最大回数imax は、最小入射角θmin を用いて次の式(5)を満たす最大の自然数である。
Figure 0004423158
以上のことを踏まえ、次に、図2のステップ202による処理について説明すると、このステップ202では、上記したステップ201で取得した時間軸上でのデータを、電磁超音波センサからの軸方向の距離に対する反射波波形データに変換する処理を実行するものである。
上述のように、このときの時間軸上での反射波波形データは、欠陥6からの直達反射波と底面多重反射波がそれぞれ最大となるように選択的に測定されている。
そこで、これらの反射波データをDATA(i)とし、図5の(a)〜(n)に示すように、底面反射回数i=0のデータDATA(i=0)から、底面反射回数i=imax のデータDATA(i=imax)までの波形データを抽出する。
ここで、軸方向距離xにある欠陥6からの反射波の観測時間t(x,i)は、データDATA(i)毎に異なるが、式(4)により計算できるから、各データDATA(i)の観測時間t(x、i)を始点とする任意の時間幅Δtの波形を任意に抽出することができる。
例えば、図5(a)のデータDATA(i=0)では、時間t0 から時間t0+Δtまでの破線で囲った範囲の波形が欠陥6による直達反射波R0の波形であり、同図(b)のデータDATA(i=1)では、時間t1 から時間t1+Δtまでの範囲の波形が欠陥6による底面1回反射波R1の波形で、同図(c)のデータDATA(i=2)では、時間t2 から時間t2+Δtまでの範囲の波形が欠陥6による底面2回反射波R2の波形である。
このときの時間幅Δtは任意の距離幅Δxを音速vで割った値であり、従って、同一の欠陥6による直達反射波R0と底面1回反射波R1、それに底面2回反射波R2をそれぞれ抽出することができる。
そこで、図6に示すように、これらの抽出波形、すなわち直達反射波R0と底面1回反射波R1、それに底面2回反射波R2を加算平均して、軸方向距離xから軸方向距離x+Δxまでの位置の波形データとする。そして、この処理操作を軸方向距離xを変えて同様に行い、電磁超音波センサ3からの距離を横軸とした反射波波形データを作成する。
これにより、同一の欠陥6により発生する複数の反射波を単一の信号として評価することができ、しかも、このときには、加算平均によるノイズ低減の定理から加算平均したデータ数(imax+1)の平方根に比例してSN比の改善が得られることになる。
以上のことを具体例により更に詳しく説明すると、まず、本発明の実施形態を図20に示した原子炉容器の配管の欠陥の検査に適用した場合を想定する。そして、このとき、配管5の厚さy=0.02mとし、電磁超音波センサ3から欠陥6までの距離x=0.2mとする。
また、このとき、距離xが0.2m以上(x≧0.2m)では、入射角θ<60°の成分は減衰が大きく波形が観測されないものとし、且つ、波形変換における距離幅Δx=0.02mで、音速v=3150m/sとする。従って、時間幅Δt=Δx/v=0.02/3150=6.35μsとなる。
そこで、距離x=0.2mの距離軸に対する波形変換を行なうことにし、まず、式(5)にx=0.2、y=0.02、θ=60°を代入すると、最大底面反射回数imax=2が得られる。そこで、図5(a)に示すように、直達反射波によるDATA(i=0)と、図5(b)に示すように、1回底面反射波によるDATA(i=1)、それに図5(c)に示すように、2回底面反射波によるDATA(i=2)を取得する。
そして、まず、データDATA(i=0)については、往復伝搬距離l(0.2,0)=0.4mであるため、時間t0〔t0=l(0.2,0)/v=0.4/3150=127.0μs〕を始点として、時間幅Δt〔Δt=6.35μs〕の波形データを抽出する。そうすると、これにより、図5(a)に示されているように、直達反射波R0の波形データが抽出されたことになる。
次に、データDATA(i=1)においては、往復伝搬距離l(0.2,1)=0.408mであるため、時間t1〔t1=l(0.2,1)/v=0.408/3150=129.5μs〕を始点とし、時間幅Δt〔Δt=6.35μs〕の波形データを抽出する。そうすると、これにより、今度は、図5(b)に示されているように、1回底面反射波R1の波形データが抽出されたことになる。
更に、DATA(i=2)においては、往復伝搬距離l(0.2,2)=0.431mであるため、時間t2〔t2=l(0.2,2)/v=0.431/3150=136.8μs〕を始点とし、やはり時間幅Δt〔Δt=6.35μs〕の波形データを抽出する。そうすると、これにより、今度は、図5(c)に示されているように、2回底面反射波R2の波形データが抽出されたことになる。
そこで、これらを加算平均し、水平距離軸x=0.2m〜0.22mの波形データとし、次いで水平距離軸x=0.22m〜0.24の波形データを加算平均する。そして、このようなデータ処理を繰り返し、逐次、軸方向距離軸のデータを作成してゆくのである。
従って、これにより図2のステップ202による処理が終了することになるので、この後、ステップ203に移行し、ステップ202で波形変換処理した結果をモニタで表示する。そして、この表示されたモニタ波形を確認し、処理を終了する。
次に、この実施形態による観測結果について、従来技術による場合と比較して説明する。このときの検査形態は図20に示す通りで、この場合、人工的に付与した欠陥6が用いられている。
ここで、まず、図7は、図20の検査形態について、従来技術により観測した時間軸による反射波波形で、この場合、容器を貫通する溶接箇所と人工的に付与した欠陥からの反射波が観測されているが、両反射波とも底面多重反射が生じており、従って、単一の反射源から複数の反射波が発生し、これにより反射波信号のSN比が低下していることが良く判る。
次に、図8は、上記した本発明の実施形態により、図20の検査形態について評価した結果であり、図7の従来技術の場合と比較して明らかなように、容器を貫通する溶接箇所と人工的に付与した欠陥からの反射波が1つの信号としてSN比良く評価されていることが判る。
そして、この結果、本発明の実施形態によれば、容器を貫通する配管についても容器外側からの超音波探傷が可能なことが判る。
ここで、以上は、本発明の第1の実施形態であり、この場合、検査対象物が図20に示すように、配管5の場合であり、従って、このときは、電磁超音波センサ3の位置を配管5の周方向の或る位置にして送信周波数fを逐次、変更して測定を行うことに加えて、電磁超音波センサ3の位置を配管5の周方向にも逐次、変更し、各周方向位置で同じく送信周波数fを逐次、変更して測定を行うことにより、配管5の全周に渡る検査を完了させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。ここで、まず、この第2の実施形態でも、装置構成は、第1の実施形態と基本的には同じで、相違している点は、超音波探傷に際して送信周波数を変えるのではなく、これに代えて電磁超音波センサの位置を配管軸方向に逐次、変えて測定するようにしたものである。
従って、この第2の実施形態では、図2のステップ201とステップ202での処理が第1の実施形態と異なっているだけなので、以下、第1の実施形態と同様、図20の破線で囲った範囲を切り出した検査形態を考え、これを図9に示し、以下、これにより動作について説明する。
まず、この図9でも、容器壁7の左側が容器の外部で右側が内部になり、配管5は容器壁7を貫通し、この貫通した部分で相互に溶接接合され、電磁超音波センサ3は容器外部の配管上に配置にされ、このとき配管5は比較的肉厚のもので、その厚みをyとすると、これは超音波波長λ(1/f)より大きく、y>λになっている点は、図3の場合と同じである。
そして、この図9では、電磁超音波センサ3による超音波送信出力分布を、例えば図19に示すようにし、これにより直接到達波8と1回底面反射到達波9が支配的に現われるようにした場合を示したものである。
ここで、まず、図9の(a)は、電磁超音波センサ3を基準位置X0 に配置したときの状態で、次に同図(b)は、基準位置X0+ΔXにしたときであり、更に同図(c)は、基準位置X0+2ΔXにしたときである。このときの基準位置X0 とは、欠陥6の配管軸方向の距離xの基点になっている位置のことである。
次に、この図9の場合の検査結果例を図10に示す。この図で、時間軸の最初に現われる反射波波形が直達反射波であり、時間的に遅れた反射波波形が底面1回反射波である。
そこで、次に、この場合のコンピュータ15によるステップ201とステップ202の処理について説明すると、まず、ステップ201の処理では、電磁超音波センサ3の基準位置X0 を決める。図9の場合は、最初の電磁超音波センサ3の位置とする。
そして、測定に際しては、電磁超音波センサ3を逐次、基準位置X0 から既知の長さΔXづつ、つまり位置X0+0から位置X0+ΔX、位置X0+2ΔXと移動させ、その都度、反射波を検出し、図10に示すように、各位置での反射波波形データDATA(X0)、DATA(X0+ΔX)、DATA(X0+2ΔX)を取り込む。
そして、ステップ202の波形変換処理では、各反射波波形データDATA(X0)、DATA(X0+ΔX)、DATA(X0+2ΔX)を時間Δt(Δt=ΔX/v)だけずらして加算平均する。これにより、多重反射波成分は位相のずれた形で足し合わされるので、レベルが減少し、直達反射波成分のみが残る。
そこで、これにより図2のステップ202による処理が終了することになるので、以後は第1の実施形態と同じで、この後、ステップ203に移行し、ステップ202で波形変換処理した結果をモニタで表示する。そして、この表示されたモニタ波形を確認し、処理を終了する。
従って、この第2の実施形態によっても、上記第1の実施形態と同様、容器を貫通する溶接箇所と人工的に付与した欠陥からの反射波が1つの信号としてSN比良く評価でき、この結果、容器を貫通する配管についても容器外側からの超音波探傷が可能なことが判る。
なお、ここに説明した第2の実施形態でも、検査対象物は、図20に示すように、配管5であり、従って、この場合も、電磁超音波センサ3の位置を配管5の周方向の或る位置にした上で、電磁超音波センサ3の位置を配管5の軸方向で逐次、変更して測定を行うことに加えて、電磁超音波センサ3の位置を配管5の周方向にも逐次、変更して測定を行うことにより、配管5の全周に渡る検査を完了させることができる。
ところで、図11は、原子炉炉心スプレイ系配管の概観図で、図12は、そのサーマルスリーブの断面拡大図であり、このような原子炉冷却系配管は炉外に突き出され、突き出したノズル部は2重管構造になっており、内側の溶接部の先が図示されているように、サーマルスリーブである。なお、このような配管ノズル構造を持つものには、他にも再循環水入口や給水ノズルがある。
そこで、このようなサーマルスリーブの炉外からの検査に、本発明の実施形態を適用した場合について、図13により説明すると、まず、図示のように、電磁超音波センサEMAT(Electromagnetic Acoustic Transducer)をノズル部表面に配置する。この場合、接触媒質や押付圧なく、炉外からアクセスできる。
ここで適用した電磁超音波探傷装置は第1の実施形態で説明したものと同様であり、この場合の送信超音波の伝搬経路が図13に示されている。このとき電磁超音波センサEMATの送信出力は、式(1)で決まる入射角θで、式(2)で決まる或る広がり幅をもって分布しているため、図示のように様々伝搬経路の反射波が観測される。
ここで、○付き数字1は欠陥からの直達反射波で、○付き数字2は欠陥からの多重反射波であり、○付き数字3、4はセーフエンド分岐部からの反射であり、従って、このようなサーマルスリーブ検査の場合、式(3)から式(5)に示した関係式は成り立たないが、その形状・寸法は既知であるため、電磁超音波センサの送信波の入射角から伝搬経路を決定することは可能である。
従って、いま、送信周波数fを逐次、変え、入射角を逐次、変えて反射波信号を測定すると、○付き数字1の経路による反射波と○付き数字2の経路による反射波、○付き数字3の経路による反射波、それに○付き数字4の経路による反射波が次々と最大振幅となって観測される。
そこで、このようにして取得した反射波波形データをセットとし、これをサーマルスリーブ溶接部の或る方向の水平距離軸として、第1の実施形態で説明した変換方法に従ってデータ処理する。その例を図14に示す。
この図14では、上記した4種の例の反射波が観測されているが、これらのうち、伝搬距離が短い経路である○付き番号4による反射波が、時間軸上で最初に観測されている。そして、この○付き番号4による反射波のうちで最大振幅となる反射波は、入射角θが小さいDATA(2)である。
同様にして、○付き番号1の経路と○付き番号2の経路、○付き番号3の経路の反射波についても、入射角θに応じて振幅が変化する。このような反射波波形データを入射角から既知の伝搬経路を考慮して水平距離軸方向の距離に対する反射波に変換すると、図15に示すようになる。
この図15から明らかなように、この場合、セーフエンド分岐部からの反射波とサーマルスリーブ溶接部の欠陥からの反射波が別に観測されており、従って、この実施形態によれば、図11と図12に示したサーマルスリーブについての測定も可能になることが判る。
本発明による電磁超音波探傷装置の一実施形態を示すブロック構成図である。 本発明の一実施形態による超音波探傷処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の動作を説明するための検査対象の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態による時間軸反射波波形の一例を示す波形図である。 本発明の第1の実施形態における軸方向距離軸への波形変換処理を説明するための波形図である。 本発明の第1の実施形態における軸方向距離に対する反射波波形の一例を示す波形図である。 従来技術による反射波波形の測定例を示す波形図である。 本発明の第1の実施形態による反射波波形の測定例を示す波形図である。 本発明の第2の実施形態の動作を説明するための検査対象の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による時間軸反射波波形の一例を示す波形図である。 サーマルスリーブが存在する炉心スプレイ配管の概念図である。 サーマルスリーブ及び検査位置の断面拡大図である。 本発明の実施形態をサーマルスリーブとセーフエンドの検査に適用した場合の超音波の伝搬経路を示す模式図である。 本発明の実施形態をサーマルスリーブとセーフエンドの検査に適用した場合に観測される時間軸反射波波形の一例を示す波形図である。 本発明の実施形態をサーマルスリーブとセーフエンドの検査に適用し時間軸反射波波形を水平距離軸反射波波形に変換した場合の反射波波形の一例を示す波形図である。 電磁超音波センサの一例を示す説明図である。 電磁超音波センサによる超音波発生原理の説明図である。 電磁超音波センサによる超音波の伝搬方向の一例を示す説明図である。 電磁超音波センサによる超音波の指向特性の一例を示す説明図である。 電磁超音波センサによる容器貫通部の配管の検査形態の一例を示す説明図である。
符号の説明
1、1a、1b:永久磁石
2、2a、2b:コイル
3:電磁超音波センサ
4:金属製構造物
5:配管
6:欠陥
7:容器壁
8:直達反射波
9:1回底面反射波
10:2回底面反射波
11:送信用電磁超音波センサ
12:送信用マッチング回路
13:電力増幅器
14:パルサレシーバ
15:コンピュータ
16:モニタ
17:受信信号増幅器
18:受信用マッチング回路
19:受信用電磁超音波センサ

Claims (3)

  1. 電磁超音波センサを用いた超音波探傷方法において、
    前記電磁超音波センサの送信周波数を逐次、変更し、変更の都度、受信される反射波の時間軸波形を取得し、
    取得した複数の時間軸波形を、電磁超音波センサの位置からの距離に対する反射波波形に変換して表示し、
    前記時間軸波形の取得は、
    前記電磁超音波センサの送信周波数の変更により送信波の入射角を変え、或る反射源からの直達反射波と底面反射回数が2回までの底面多重反射波を逐次的に測定し、送信周波数毎に時間軸反射波波形データを取得する処理であり、
    前記電磁超音波センサ位置からの距離に対する反射波波形への変換は、
    送信周波数毎の反射波波形データから特定の距離にある欠陥からの直達反射波又は底面反射回数が2回までの底面多重反射波から、それらの一方が観測されている時間軸反射波波形データを抽出し、その時間軸反射波波形の中で或る距離に対応する所望の時間の反射波を取り出し相互に加算平均して特定距離の反射波とする処理であることを特徴とする超音波探傷方法。
  2. 請求項1に記載の超音波探傷方法において、
    前記時間軸反射波波形データを抽出する処理と、前記所望の時間の反射波の取り出し処理は、送信超音波の伝搬経路と観測時間、及び検査対象物内の音速からコンピュータにより実行されることを特徴とする超音波探傷方法。
  3. 請求項1に記載の超音波探傷方法において、
    前記電磁超音波センサによる送受信波が水平せん断波であることを特徴とする超音波探傷方法。
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