JP4674744B2 - ステンレス鋼溶製用のスラグライン煉瓦を有する取鍋 - Google Patents

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この発明は、ステンレス鋼の製錬工程において使用する取鍋の耐久性を有する取鍋スラグライン煉瓦に関する。
取鍋は高炉や電気炉などで製錬した溶鋼を受ける大きな容器である。ときとして取鍋精錬を実施する。ところで、図2に示す、取鍋1は、その大きさが、例えば直径約4.0m、高さ約4.0mで、この場合、溶鋼3を最大で160t保持できる。
この取鍋1の内側には耐火煉瓦を14段積んで内張り耐火煉瓦2としており、下から1段目〜9段目までをメタルライン5と呼び、10段目〜14段目をスラグライン6と呼んでいる。そして、このスラグライン6には特に耐溶損性を有する耐火煉瓦を施工している。
この取鍋1は多鋼種の溶鋼3を受鋼するために使用される。この場合、これらの鋼種のうちステンレス鋼は溶鋼中に含有されるC成分が低い。ところで、この取鍋1でステンレス鋼の溶鋼を受鋼して搬送あるいは取鍋精錬する際には、取鍋1の耐火物として一般鋼用のMgO−C耐火物煉瓦を使用した場合、表1に示すように、このMgO−C耐火物煉瓦のCが溶鋼3に溶け込み(以下、Cを溶鋼3に溶け込むことを「Cピックアップ」という。)、溶鋼3のCの含有量が上昇する問題がある。そこで、ステンレス鋼を精錬して溶鋼を鋳造する場合に使用する取鍋には、溶鋼3のC成分の上昇を抑制する目的で取鍋1に内張りして使用する耐火煉瓦には、Cを含んでいないMgO−Cr23からなる特別な耐火煉瓦を現在使用している。
Figure 0004674744
表1から判るように、この現用のステンレス鋼の精錬時に使用する取鍋に内張りされているMgO−Cr23耐火煉瓦は、この耐火物からステンレス鋼の溶鋼中へのCピックアップを抑制するために良好な特性を有する。しかし、取鍋1の耐火物の寿命の点からみると、この現用MgO−Cr23耐火煉瓦は一般鋼用のMgO−C耐火物煉瓦に比して耐スポーリング性が1/2と乏しく、充分な耐用性が得られないので寿命が延びず、さらにCrを含むことから単価が高く、耐火物の原単価を上昇させている問題がある。
なお、現用のステンレス鋼用のMgO−Cr23耐火煉瓦と一般鋼用のMgO−C耐火物煉瓦の見掛気孔率、かさ密度、化学成分からなる特性を表2に示す。この一般鋼用のMgO−C耐火物煉瓦に含有されるCの量は質量%で15.0%である。
Figure 0004674744
本発明が解決しようとする課題は、低炭素ステンレス鋼用の取鍋に内張りする耐火煉瓦において、現用のステンレス鋼用のMgO−Cr23耐火煉瓦の上記したような問題点を解消し、耐スポーリング性の向上およびコストの低減を図ることができ、さらに溶鋼の炭素成分の上昇を抑制することができる低炭素ステンレス鋼の溶製に使用する取鍋スラグライン用耐火煉瓦を内張りしたステンレス鋼用取鍋を提供することである。
上記課題の解決しようとする本発明の手段は、ステンレス鋼用取鍋の内張り用の耐火煉瓦において、スラグライン用耐火煉瓦として低CのMgO−C耐火煉瓦を内張りしたステンレス鋼用取鍋である。
上記において、スラグライン用耐火煉瓦としての低CのMgO−C耐火煉瓦はC含有率が質量%で2〜4%からなるステンレス鋼用取鍋である。
本発明の作用について記載すると、従来の一般鋼の精錬から鋳造時に使用する取鍋のスラグラインの内張り用のMgO−C耐火煉瓦の場合、C含有量は質量%で15%ぐらいであるが、本発明の低炭素ステンレス鋼の精錬から鋳造時に使用する取鍋におけるスラグライン内張り用のMgO−C耐火煉瓦の場合、C含有量は質量%で2〜4%である。そこで、本発明では、上記のようにC含有率が質量%で2〜4%と従来の15%に比して低炭素含有量であるので、この低炭素のスラグラインの耐火煉瓦から低炭素ステンレス鋼の溶鋼中にCピックアップによりCが増量されるようなことはない。
本発明は、低炭素ステンレス鋼に使用する取鍋のスラグラインの内張り煉瓦として現用のステンレス鋼用の耐スポーリング性に乏しく、かつ、コストの高いMgO−Cr23耐火煉瓦に換え、かつ、従来のMgO−C耐火煉瓦に比して低CのMgO−C耐火煉瓦を適用したので、受鋼中の取鍋のスラグラインの内張り煉瓦中からCピックアップにより低炭素ステンレス鋼の溶鋼のC含有量が増量されることなく低炭素ステンレス鋼が取鍋に受鋼され、かつ、取鍋の内張り耐火煉瓦の耐スポーリング性が向上し、コストが低下するなど、優れた効果を奏するものである。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例を通じて図面および表を参照して説明する。
図2に示すように、取鍋1の内張り耐火煉瓦2の中で、本発明のステンレス鋼用取鍋1では、例えば160t受鋼可能なものとするとき、そこから数えて14段の内張り煉瓦2を積んでいる。このうち上部の10段〜14段のスラグライン6の内張り煉瓦2として、現用のステンレス鋼用のMgO−Cr23耐火煉瓦に換えて、本発明の表3に示す特性の低CのMgO−C耐火煉瓦を使用して内張りする。
Figure 0004674744
この低CのMgO−C耐火煉瓦はMgO−Cr23耐火煉瓦と通常のMgO−C耐火煉瓦の両方の性質を持っている。すなわち、図1で丸で囲って示すように、低CのMgO−C耐火煉瓦はC%が2〜4%であるCの範囲では点線で示す耐スポーリング性と実線で示すCピックアップ性の両方の性質を備えている。本発明の実施の形態における低CのMgO−C耐火煉瓦に含有されるCの量は、表3に示すように質量%で2.0%である。
本発明が問題とする取鍋からのCピックアップについて説明すると、電気炉によりスクラップを溶解して低Cのステンレス鋼を溶製する。この溶鋼を取鍋に移しRH処理により、要求される炭素量に脱炭処理する。次に、取鍋精錬により成分調整した後、連続鋳造により鋳片とする。この工程のなかで、取鍋から溶鋼へのCピックアップは、RH処理終了から鋳込みまでの間に発生する。
そこで、取鍋1の内張り耐火煉瓦2を現用のステンレス鋼用のMgO−Cr23耐火煉瓦から本発明における低CのMgO−C耐火煉瓦に変更した場合の、溶鋼中へのCピックアップの変化は、表4に示すRH脱ガス処理終了時の溶鋼中のC%と鋳込み中の1/2取鍋時の鍋下の溶鋼中のC%との差として示される。
Figure 0004674744
さらに取鍋1の内張り耐火煉瓦2を、現用のステンレス鋼用のMgO−Cr23耐火煉瓦と、一般鋼用に使用されるMgO−C耐火煉瓦と、本発明における低CのMgO−C耐火煉瓦として、耐スポーリング性、単価およびCピックアップを対比して表5に示す。表5において、特に優れているものを◎、優れているものを○、並を△、劣るものを×で示す。さらにCピックアップは無、有を付し、耐スポーリング性は、現用のステンレス鋼用のMgO−Cr23耐火煉瓦を1として対比する数値を付して示す。
Figure 0004674744
表5の結果、本発明における低CのMgO−C耐火煉瓦は、ステンレス溶鋼へのCピックアップが現用のMgO−Cr23耐火煉瓦と同様に無く優れており、耐スポーリング性も一般鋼用のMgO−C耐火煉瓦に近い値で優れており、単価は一般鋼用のMgO−C耐火煉瓦からみて並であるが、現用のMgO−Cr23耐火煉瓦に比したとき優れている。
耐火煉瓦の炭素含有量と、耐スポーリング性を点線、Cピックアップを実線で示すグラフである。 取鍋の概略を示す断面図である。
符号の説明
1 取鍋
2 内張り耐火煉瓦
3 溶鋼
4 スラグ
5 メタルライン
6 スラグライン

Claims (1)

  1. ステンレス鋼用取鍋の内張り用の耐火煉瓦において、スラグライン用耐火煉瓦としてC含有率が質量%で2〜4%からなるMgO−C耐火煉瓦を内張りしたことを特徴とするステンレス鋼用取鍋。
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