JP4673765B2 - タービン排気システム - Google Patents
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Description
図1は本発明の第1の実施の形態に係るタービン排気システムの基本構造を模式的に表す側断面図である。
図示したタービン排気システム100は、タービンロータ1を駆動させた後の排気(蒸気)を下方の復水器200に導くものである。タービン排気システム100は、タービンロータ1を内包する排気室内ケーシング2、タービンロータ1の軸受(図示せず)を覆うベアリングコーン3、排気室内ケーシング2等とともに復水器200に接続する排気室4を形成する排気室外ケーシング5、及び環状のディフューザ流路をベアリングコーン3との間に形成するフローガイド6を備えている。
図3に示すように、ノズル51は噴出孔を排気の流れに沿う方向に噴出孔を向けてフローガイド背面に沿って配設されている。図3の例はノズル51をフローガイド背面に複数設けた場合であり、そのうちのフローガイド上半側に設けられたノズル51は蒸気流入管側から見たとき(図3で見た場合)にフローガイド6の外形(厳密にはどの同心円)の概ね接線方向に噴射孔を向けて配設され、フローガイド下半側に設けられたノズル51は噴射孔を復水器200に向けて(下向きに)配設されている。
本実施の形態では、図5に示したように復水器底部24から凝縮水を導く冷却液配管52が排気室外ケーシング5を通って排気室4内に臨んでいる。図3に示した構成例の場合、冷却液配管52は接続部60を経由して冷却液分配管61により各ノズル51に接続される。冷却液分配管61は排気室内ケーシング2の外周部を囲うように環状に構成されており、冷却液配管52から冷却液分配管61に流入した冷却液は、冷却液分配管61を通って排気室内ケーシング2の外周側において周方向にほぼ均一に分配される。図3では冷却液分配管61を多角形型に構成した例を表したが円状に構成しても良い。
図6において、冷却液分配管61には、分岐管62が接続している。分岐管62は冷却液分配管61とノズル51とを接続する管路であり、本実施の形態の場合、ノズル51の数だけ分岐管62が冷却液分配管61に接続している。分岐管62はフローガイド背面に沿って適宜曲成された後、フローガイド6側からタービン軸方向に沿って延在してその先端がノズル51に接続している。
タービン段落を出た排気がフローガイド6により形成されたディフューザ流路及び排気室4を介して復水器200に導かれると、復水器管群23を通過するうちに冷却管22の表面で凝縮し復水して復水器底部24に貯留される。凝縮液25の大部分は給水管26を介して再び作動流体となるべくボイラに導かれるが、一部は冷却液配管52に流入し、冷却液配管52を流れるうちに冷却器53で冷却され制御弁54で流量調整され、最終的にノズル51から噴射される。このときの制御弁54の開度調整は制御装置(図示せず)により制御される。制御装置は、例えばタービンプラントの負荷や排気温度等を基に所望の冷却液噴射量を算出し、その冷却液噴射量を噴射させるのに適当な大きさの制御信号Sを演算して制御弁54に出力する。これにより制御信号Sに応じて制御弁54が開度調整され、ノズル51からの冷却液噴射量が制御される。
本実施の形態のようなディフューザ流路では、仮にフローガイド6の壁面で生じる境界層を無視して考えてもフローガイド背面に死水領域が生じる(図8(a)参照)。そして実際には、図8(b)のように粘性の影響によってフローガイド表面は速度の遅い境界層によって覆われるため、死水領域は境界層と連通する。物理現象としては、境界層で生じた速度の遅い流体がフローガイド背面に吹き溜まって死水領域が生じるものと考えられる。境界層はディフューザ流路を流れる蒸気主流とフローガイド6の壁面との摩擦により常時生成される。
第1の実施の形態では復水器底部24に貯留された凝縮液が冷却液配管52を介してノズル51に供給される構成を採ったが、本実施の形態のタービン排気システム100Aでは、系外から冷却液をノズル51に供給する冷却液配管65を備え、ノズル51は冷却液配管65を介して導かれた外部からの冷却液を噴射する。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
図10において、復水器200Aは復水器管群を備える代わりに、外部からの冷却液を供給する冷却液供給管71と、この冷却液供給管71に複数設置されたノズル70からなる冷却装置が備えられている。つまり、第1の実施の形態では復水器管群23を構成する多数の冷却管22に冷却液を通し冷却管22の表面で蒸気を凝縮する表面凝縮型の復水器200に本発明のタービン排気システムを接続した場合を説明したが、図10に示したように、復水器胴体内に冷却液を散布し散布された冷却水に凝縮させる直接凝縮型の復水器200Aにも本発明のタービン排気システムは適用可能である。この種の直接冷却型の復水器を備えたタービン排気システムは地熱発電等で広く用いられ、ノズル70から散布された冷却液は河川等の発電所外部から導入されることが多い。但し、システムを構築する上では、必ずしも河川水を冷却液として散布する必要はなく、別途用意したタンクに貯留した冷却液、或いは復水器底部24に貯留された凝縮液を冷却液として用いても良い。その他の構成は第2の実施の形態と同様である。
図11においては、第1の実施の形態と同様、冷却液配管52を介することにより復水器底部24に貯留された凝縮水をノズル51に供給するが、冷却液配管52を通る冷却液(凝縮液)を冷却する冷却器53Aで用いる冷熱源として、復水器200の排気復水用の冷却管22を流れる冷却液と同一の冷却液を用いる。つまり、冷却管22に冷却液を供給する冷却液供給管75から分岐した分岐配管76を冷却器53Aに導き、この分岐配管76を流れる冷却液によって凝縮水を冷却して冷却された凝縮水をノズル51に供給する。その他の構成については第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態の構成を第2の実施の形態又は第3の実施の形態と組み合わせても良い。これらの場合も同様の効果を得ることができる。
図12に示したシステムは、ノズル51から噴射する冷却液を冷却する冷却器53Bの冷媒に例えば河川水や別途用意した冷却液等を用いる構成例である。冷媒は冷却液配管77を介して冷却器53Bに導かれるが、この冷却液配管77には、例えば河川や別途用意したタンク等からポンプによって吐出された冷却液が通水される。その他の部分については、第1の実施の形態〜第4の実施の形態のいずれかと同様に構成すれば良い。このような構成としても上記と同様の効果を得ることができる。
図13に示したシステムにおいて、冷却器53Cは復水器底部24からの凝縮水をノズル51に供給する前に冷却するものである。本実施の形態では、この冷却器53Cに導く前に復水器底部24からの凝縮水を一旦貯留する貯留タンク80と、ノズル51に供給する前に冷却器53Cで冷却された凝縮水を一旦貯留する貯留タンク81とを備えている。
2 排気室内ケーシング
4 排気室
5 排気室外ケーシング
6 フローガイド
6a 排気出口端
20 蒸気流入管
50 排気冷却装置
51 ノズル
51a 噴出孔
52 冷却液配管
52a 冷却液配管
52b 冷却液配管
52c 冷却液配管
53 冷却器
53A 冷却器
53B 冷却器
53C 冷却器
54 制御弁
65 冷却液配管
100 タービン排気システム
100A タービン排気システム
200 復水器
200A 復水器
Claims (9)
- 蒸気流入管からタービン段落に流入しタービンロータを駆動した排気を復水器に導くタービン排気システムにおいて、
前記タービンロータを内包した排気室内ケーシングと、
この排気室内ケーシングを覆い、前記排気室内ケーシングとの間に前記タービン段落を出た排気を前記復水器に導く排気室を形成する排気室外ケーシングと、
前記排気室内ケーシングに連続して設けられ、前記タービン段落を出て前記排気室に吹き出す排気の圧力を回復させるディフューザ流路を形成するフローガイドと、
前記排気室内における前記フローガイドの排気出口端よりも前記蒸気流入管側で、前記復水器よりも上方で、かつ前記フローガイドの前記ディフューザ流路と反対の側の領域に位置するノズルを有し、前記領域に前記ノズルから冷却液を噴射する排気冷却装置と
を備えたことを特徴とするタービン排気システム。 - 請求項1のタービン排気システムにおいて、前記ノズルは前記フローガイドの前記ディフューザ流路と反対側の面に沿って設けられていることを特徴とするタービン排気システム。
- 請求項2のタービン排気システムにおいて、前記ノズルは噴出孔を排気の流れに沿う方向に向けて配設されていることを特徴とする排気タービンシステム。
- 請求項3のタービン排気システムにおいて、前記ノズルは前記フローガイドの上端部近傍に配設されていることを特徴とする排気タービンシステム。
- 請求項3のタービン排気システムにおいて、前記ノズルは複数設けられており、そのうちのフローガイド上半側に設けられたものは前記蒸気流入管側から見たときに前記フローガイドの外形の接線方向に前記噴射孔を向けて配設され、フローガイド下半側に設けられたものは前記噴射孔を前記復水器に向けて配設されていることを特徴とするタービン排気システム。
- 請求項1のタービン排気システムにおいて、前記復水器によって凝縮された凝縮液を前記ノズルに供給する冷却液配管を有し、前記ノズルは前記冷却液配管を介して導かれた凝縮液を冷却液として噴射することを特徴とするタービン排気システム。
- 請求項6のタービン排気システムにおいて、前記冷却液配管を流れる凝縮液を冷却する冷却手段を有することを特徴とするタービン排気システム。
- 請求項1のタービン排気システムにおいて、系外から冷却液を前記ノズルに供給する冷却液配管を有し、前記ノズルは前記冷却液配管を介して導かれた冷却液を噴射することを特徴とするタービン排気システム。
- 請求項6〜8のいずれかのタービン排気システムにおいて、前記冷却液配管に設けられ、前記ノズルの冷却液噴射量を制御する制御弁をさらに備えたことを特徴とするタービン排気システム。
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- 2006-02-27 JP JP2006050334A patent/JP4673765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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