JP4673140B2 - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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本発明は、入力画像に変換処理を施し、正面方向から見た正面画像を生成する画像処理装置および方法に関する。
従来から、被写体などの対象物に対して斜め方向から見た画像を、正面方向から見た正面画像に補正する技術が知られている。例えば、特許文献1には、斜めに撮影された黒板の輪郭から、画像の歪みを示す補正歪みパラメータを導出し、当該パラメータに基づき、もとのオリジナル画像を正面から見た画像に近づけるようにする技術が開示されている。
特開2005−115711号公報
しかしながら、特許文献1では、導出された補正歪みパラメータに基づいて斜めに傾いた画像を正面から見た画像に変換する場合、もとのオリジナル画像上の任意の座標に対し、複雑な計算式からなる射影変換などの座標変換を施すことが必要となり、正面画像への変換処理を簡便化する点について改善の余地がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、正面画像への変換処理を簡便化する画像処理装置および方法の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の画像処理装置は、対象物の画像を正面向きの正面画像に変換する画像処理装置であって、対象物の画像を含む入力画像を取得する画像取得部と、取得された入力画像において、対象物の矩形画像を含む矩形領域を構成する4つの座標を設定する座標設定部と、矩形領域の二つの対角線の交点である割当基準点の座標を導出する導出部と、正面画像の画像領域を設定する領域設定部と、設定された画像領域の中心に割当基準点の座標の画素値を割り当て、正面画像の中間画像を生成する正面画像生成部と、を備える。なお、中間画像とは、最終画像の生成過程において得られる画像である。
この態様によれば、矩形領域の二つの対角線の交点を当該矩形領域の中心とし、当該矩形領域の中心に位置する画素の画素値を画像領域の中心に単に割り当てることで、複雑な計算式からなる射影変換などの座標変換を必要とせず、正面画像の最終画像のもととなる正面画像の中間画像への変換処理を簡便化できる。
正面画像生成部は、画像領域の四隅に矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当ててもよい。矩形領域における対辺をそれぞれ延長して交わる第1分割基準点を生成する第1分割基準点生成部と、第1分割基準点から割当基準点への第1分割線を設定する第1分割線設定部と、対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長して交わる第2分割基準点を生成する第2分割基準点生成部と、第2分割基準点から割当基準点への第2分割線を設定する第2分割線設定部と、第1分割線と第2分割線とで分割された4つの矩形領域を、画像領域中の4つに分割した画像領域に割り当てる領域割当部と、分割されたそれぞれの矩形領域を構成する4つの座標を取得する座標取得部と、を備えてもよい。
この場合、導出部は、分割されたそれぞれの矩形領域に対しそれぞれの割当基準点の座標を導出し、正面画像生成部は、領域割当部により分割されたそれぞれの画像領域の中心に、当該導出されたそれぞれの割当基準点の座標の画素値を割り当て、さらに、当該分割されたそれぞれの画像領域の四隅に、分割されたそれぞれの矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当てる。
正面画像生成部は、分割した画像領域の大きさが1ドットとなるまで画素値の割り当てを行ってもよい。正面画像生成部は、画像領域内のすべての画素に画素値を割り当て、正面画像の最終画像を生成してもよい。座標設定部は対象物における矩形画像を抽出し、当該抽出した矩形画像に基づいて、対象物を含む矩形領域を設定してもよい。
対象物の画像が矩形画像およびそれ以外の画像の組み合わせで形成されている場合、座標設定部は抽出した矩形画像についての第1分割基準点または第2分割基準点が、設定対象となる矩形領域についての第1分割基準点または第2分割基準点に一致するよう、対象物の矩形画像およびそれ以外の画像を包含する矩形領域を設定してもよい。
座標設定部は、抽出した矩形画像における対辺をそれぞれ延長して生成された直線に対し、第1分割基準点または第2分割基準点を回転の中心点とした回転処理を施し、当該回転処理により生成された二つの直線と当該対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長させた二つの直線との交点を4つの座標としてもよい。
ユーザからの範囲設定指示に従って、画像領域の範囲を設定する範囲設定部と、ユーザからの画素列指定指示に従って、取得された入力画像において実際の距離が既知である部分に相当する画素列を指定する指定部と、画像領域内での指定された画素列に相当する画素列の長さと、設定された画像領域の範囲とに基づいて、対象物の実際の高さまたは横幅をそれぞれ推定する推定部と、を備えてもよい。
本発明の別の態様は、画像処理方法である。この方法は、対象物の画像を含む入力画像を取得するステップと、取得された入力画像において、対象物を含む矩形領域を構成する4つの座標を設定するステップと、矩形領域の二つの対角線の交点である割当基準点の座標を導出するステップと、正面画像の画像領域を設定するステップと、設定された画像領域の中心に割当基準点の座標の画素値を割り当て、正面画像の中間画像を生成するステップと、を有する。
本発明によれば、正面画像への変換処理を簡便化できる。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す。この画像処理装置100は、入力画像に写し込まれた建物などの対象物の画像を正面向きの正面画像に変換する。例えば、画像処理装置100は、市販のデジタルカメラなどで斜め前方向から撮影された対象物の画像を、正面前方向から撮影されたときの正面画像に変換する。なお、ここでいう正面向きの正面画像とは、対象物の前面が正面を向いている画像だけでなく、対象物の両側面、後面あるいは上面が正面を向いている画像をも指す。
この対象物の正面画像は、カーナビゲーション装置やゲーム機器等で実現される仮想三次元空間内の三次元建物データの各表面にテクスチャ素材として貼り付けられる。他の例として、この対象物の正面画像は、機械製品や電気製品などの設計を行うCAD(computer-aided design)装置への入力画像として利用される。また、この画像処理装置100は、生成された正面画像に基づいて対象物の実際の高さや横幅を導出する。導出された対象物の高さや横幅は、モデリングや製品設計などを行うためのデータとして利用される。
画像処理装置100は、受付部102と、表示部104と、画像処理部110と、を備える。受付部102は、ユーザからのマウス操作およびキーボード操作を検出し、ユーザからの入力指示を受け付ける。表示部104は、ディスプレイ(図示せず)を介して、画像処理装置100に入力された入力画像、および後述の画像処理部により生成される正面画像の中間画像や最終画像をユーザに表示する。なお、正面画像の中間画像とは、正面画像の最終画像の生成過程において得られる画像であり、詳細は後述するが、画像領域内のすべての画素に未だ画素値が割り当てられていないものをいう。以下、説明の際に、正面画像の中間画像と正面画像の最終画像との区別を要しない場合、これらを「正面画像」と総称するものとする。
画像処理部110は、画像取得部112と、測定部120と、割当処理部130と、を備える。画像取得部112は、受付部102で受け付けたユーザからの指示に基づいて、対象物の画像を含む入力画像を取得する。測定部120は、詳細は後述するが、入力画像および正面画像に基づいて、対象物の実際の高さや横幅を測定する。
割当処理部130は、座標設定部132と、導出部134と、領域設定部136と、第1分割基準点生成部138と、第2分割基準点生成部140と、第1分割線設定部142と、第2分割線設定部144と、領域割当部146と、座標取得部148と、正面画像生成部150と、保持部152と、を備える。保持部152には、詳細は後述するが、画像生成処理時に得られる各種データが格納される。
座標設定部132は、画像取得部112により取得された入力画像において、対象物の矩形画像を含む矩形領域を構成する4つの座標を設定する。矩形領域を構成する4つの座標とは、例えば、当該矩形領域の4つの頂点の座標である。なお、座標設定部132により設定された4つの頂点の座標値は保持部152に格納される。
導出部134は、矩形領域の二つの対角線の交点である割当基準点の座標を導出する。割当基準点とは、詳細は後述するが、割当処理部130による画素値の割当処理の基準となる点である。領域設定部136は、正面画像の画像領域を設定する。この画像領域は、正面画像の中間画像や最終画像を格納するための領域である。導出部134により導出された割当基準点の座標値、および当該割当基準点にあたる画素の画素値は保持部152に格納される。
第1分割基準点生成部138は、座標設定部132により設定された矩形領域における対辺をそれぞれ延長して交わる第1分割基準点を生成する。当該矩形領域における対辺の延長は、割当処理部130内部の延長処理部(図示せず)が行ってもよい。この分割基準点は、詳細は後述するが、割当処理部130による領域の分割処理の基準となる点である。第1分割線設定部142は、第1分割基準点生成部138により生成された第1分割基準点から、導出部134により導出された割当基準点への第1分割線を設定する。
第2分割基準点生成部140は、座標設定部132により設定された矩形領域における、前述の対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長して交わる第2分割基準点を生成する。第2分割線設定部144は、第2分割基準点生成部により生成された第2分割基準点から、導出部134により導出された割当基準点への第2分割線を設定する。
領域割当部146は、第1分割線設定部142により設定された第1分割線と第2分割線設定部144により設定された第2分割線とで分割された4つの矩形領域を、画像領域中の4つに分割した画像領域に割り当てる。この場合、座標取得部148は、領域割当部146により分割されたそれぞれの矩形領域を構成する4つの頂点の座標を取得する。座標取得部148により取得された4つの頂点の座標値は保持部152に格納される。
領域割当部146は、矩形領域および画像領域に対して順次4分割処理を施す。具体的には、領域割当部146は、4分割された矩形領域それぞれに対しさらに4分割処理を施し、矩形領域の数を、例えば、4個、16個、64個と分割処理毎に増加させる。画像領域についても同様に、領域割当部146は、4分割された画像領域それぞれに対しさらに4分割処理を施し、画像領域の数を、例えば、4個、16個、64個と分割処理毎に増加させる。ここで、例えば、16個の矩形領域が分割により生成されれば、それに対応して、16個の画像領域が分割により生成される。領域割当部146は、こうして分割生成したそれぞれの矩形領域を、分割した画像領域それぞれに割り当てる。
正面画像生成部150は、領域設定部136により最初の画像領域が設定されたとき、領域設定部136により設定された画像領域の中心部分に、導出部134により導出された割当基準点の座標の画素値を割り当て、正面画像の中間画像を生成する。この場合、さらに、正面画像生成部150は、当該画像領域の四隅に、座標設定部132により設定された矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当てる。例えば、正面画像生成部150は、領域設定部136により設定された画像領域の右上隅部分、左上隅部分、左下隅部分、右下隅部分それぞれに、座標設定部132により設定された矩形領域の4つの右上隅点、左上隅点、左下隅点、右下隅点の座標の画素値をそれぞれ割り当てる。
正面画像生成部150は、領域割当部146により画像領域が4つに分割された以降であれば、領域割当部146により分割されたそれぞれの画像領域の中心に、当該導出されたそれぞれの割当基準点の座標の画素値を割り当てる。この場合、さらに、正面画像生成部150は、当該分割されたそれぞれの画像領域の四隅に、分割されたそれぞれの矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当てる。例えば、正面画像生成部150は、当該分割されたそれぞれの画像領域の右上隅部分、左上隅部分、左下隅部分、右下隅部分それぞれに、当該分割されたそれぞれの矩形領域の4つの右上隅点、左上隅点、左下隅点、右下隅点の座標の画素値をそれぞれ割り当てる。
正面画像生成部150は、領域割当部146による分割処理が行われるたびに生成されるそれぞれの画像領域の大きさが1ドットとなるまで画素値の割り当てを行う。1ドットの大きさとなった画像領域に対しては、さらなる分割処理が施されることはない。こうして、正面画像生成部150は、画像領域内のすべての画素に画素値を割り当て、正面画像の最終画像を生成する。
測定部120は、範囲設定部122と、画素列指定部124と、推定部126と、を備える。範囲設定部122は、受付部102により受け付けたユーザからの範囲設定指示に従って、画像領域の範囲を設定する。例えば、範囲設定部122は、ユーザの指示に従って、画像領域の縦長および横長を設定する。なお、ユーザからの具体的な範囲設定指示として、例えば、センチメートル単位や画素数単位などが挙げられる。
画素列指定部124は、受付部102により受け付けたユーザからの画素列指定指示に従って、画像取得部112により取得された入力画像において実際の距離が既知である部分に相当する画素列を指定する。具体的には、ユーザにより当該既知である部分の両端部分の画素に対しマウスなどの外部機器を介してポイントされたとき、画素列指定部124は当該ポイントされた画素を両端とする画素列を指定する。指定された画素列に関する情報、例えば、画素列の長さや当該画素列を構成する画素のそれぞれの位置は保持部152に格納される。なお、ある部分の実際の距離は、簡易測量により、あるいは書籍やインターネットに掲載された情報に基づいて取得されてもよい。
推定部126は、画像領域内において指定された画素列に相当する画素列の長さと、設定された画像領域の範囲とに基づいて、対象物の実際の高さまたは横幅をそれぞれ推定する。具体的には、推定部126は、入力画像上で画素列指定部124により指定された画素列に対し、当該画素列に相当する画像領域上での画素列の長さを求める。次に、推定部126は、当該求められた画素列の長さと、範囲設定部122により設定された画像領域の縦長あるいは横長とにより、対象物の実際の高さまたは横幅をそれぞれ推定する。対象物の実際の高さおよび横幅を求めることで、対象物の各表面の実際の面積を求めることができる。さらに、対象物の各表面の実際の縦横比を求めることも可能となる。
以下、図2〜図6を用いて、実施の形態1に係る画像処理装置100による正面画像の生成動作、および対象物の実際の高さまたは横幅の推定動作を示す。図2は、正面画像を生成する際にユーザにより操作される操作画面を示す。操作画面20は、画像表示画面22と、画像領域縦長欄10と、画像領域横長欄12と、実距離入力欄14と、画像生成ボタン16と、キャンセルボタン18と、を含む。図2には、画像取得部112により取得された入力画像が表示部104により画像表示画面22に表示されている。
受付部102により受け付けたユーザからの指示により、マウスなどの外部機器を介して、対象物の矩形画像を含む矩形領域26の4つの頂点がポイントされる。なお、図2においては、対象物の矩形画像の範囲と矩形領域26の範囲は一致している。例えば、矩形領域26の4つの頂点の右上隅点24a、左上隅点24b、左下隅点24c、右下隅点24dがポイントされる。ユーザにより4つの頂点がマウスなどでポイントされたとき、座標設定部132は当該ポイントされた4つの頂点の座標を設定する。なお、設定された4つの頂点の座標値は保持部152に格納される。
画像領域縦長欄10には正面画像を格納するための画像領域の縦長が、画像領域横長欄12には画像領域の横長が、ユーザの入力指示に従ってそれぞれ入力される。図2に示す画像領域縦長欄10には10センチメートル、および画像領域横長欄12には20センチメートルが、一例としてそれぞれ入力されている。実施の形態1では、センチメートル単位での縦長および横長の入力を可能としているが、他の例としてミリメートル単位、あるいは画素数単位での入力を可能としてもよい。なお、画像領域縦長欄10および画像領域横長欄12に入力された値は保持部152に格納される。
さらに、受付部102により受け付けたユーザからの指示により、画像表示画面22に表示された入力画像上に、実際の距離が既知である部分が指定される。このとき、実距離入力欄14には当該部分の実際の距離がメートル単位で入力される。図2に示す両端矢印19が配置された部分が実際の距離が既知である部分である。なお、この両端矢印19は、マウスなどの外部機器を介して指示され、自由に伸縮可能である。両端矢印19が画像表示画面22上に配置されたとき、当該配置された両端矢印19の位置に相当する画素列が画素列指定部124により指定される。画素列指定部124により指定された画素列、および実距離入力欄14に入力された値は保持部152に格納される。
画像生成ボタン38がユーザにより押下された場合、画像処理装置100は対象物の正面画像の生成処理を開始する。また、キャンセルボタン18がユーザにより押下された場合、画像処理装置100は画像生成ボタン38の押下により開始された正面画像の生成処理を停止する。
図3(a)は、画像処理装置による第1処理ステップに係る正面画像生成処理を示し、一方、図3(b)は、第1処理ステップにより生成された正面画像の中間画像を示す。以降、説明の便宜のため、割当処理部130による割当処理が行われるたびに、第2処理ステップ、第3処理ステップ、第4処理ステップ、と順に呼ぶものとする。
図2に示す画像生成ボタン38の押下により正面画像の生成処理が開始されたとき、図3(a)に示すごとく、導出部134により、矩形領域26の2本の対角線、すなわち当該領域の四隅の点である、右上隅点24a及び左下隅点24cを結ぶ第1対角線25と、左上隅点24b及び右下隅点24dとを結ぶ第2対角線27との交点として、割当基準点28の座標が導出される。なお、矩形領域26の四隅の点の画素の画素値、および割当基準点28の画素の画素値は保持部152に格納される。
一方、図3(b)に示すごとく、対象物の正面画像の生成処理が開始された場合、領域設定部136により、画像処理装置100内部において正面画像を格納するための画像領域50が設定される。なお、この画像領域50は、ユーザが正面画像の生成過程を視認できるよう、表示部104により操作画面20上に表示されてもよい。この画像領域50の縦長および横長は、図2に示す画像領域縦長欄10および画像領域横長欄12に入力された値に設定される。
導出部134により導出された図3(a)に示す割当基準点28の座標の画素値は、領域設定部136により設定された図3(b)に示す画像領域50の中心部分30eに割り当てられる。なお、当該画像領域50の中心とは、画像領域50の対角にある点どうしを結ぶ2つの対角線の交点に相当する位置である。
本実施の形態によれば、矩形領域26の二つの対角線の交点を当該矩形領域26の中心とし、当該矩形領域26の中心に位置する画素の画素値を画像領域50の中心に単に割り当てることで、複雑な計算式からなる射影変換などの座標変換を必要とせず、正面画像の最終画像のもととなる正面画像の中間画像への変換処理を簡便化できる。
さらに、図3(a)に示す矩形領域26の4つの座標の画素値は、領域設定部136により設定された図3(b)に示す画像領域50の四隅に割り当てられる。すなわち、図3(a)に示す右上隅点24a、左上隅点24b、左下隅点24c、および右下隅点24dの画素の画素値は、図3(b)に示す画像領域50上の右上隅部分30a、左上隅部分30b、左下隅部分30c、および右下隅部分30dにそれぞれ割り当てられる。この場合、当該矩形領域26の4つの座標の画素値を画像領域50のそれぞれの四隅に単に割り当てることで、複雑な計算式からなる射影変換などの座標変換を必要とせず、正面画像への変換処理を簡便化できる。その結果、簡便に正面画像の最終画像のもととなる中間画像を生成できる。
図4(a)は、画像処理装置による第2処理ステップに係る正面画像生成処理を示し、一方、図4(b)は、第2処理ステップにより生成された正面画像の中間画像を示す。図4(a)に示すごとく、第2処理ステップにおいて、最初に、矩形領域26における対辺である、右上隅点24aおよび左上隅点24bを結ぶ辺を延長した第1直線L1と、左下隅点24cおよび右下隅点24dを結ぶ辺を延長した第2直線L2との交点として、第1分割基準点32が求められる。次に、当該求められた第1分割基準点32から、導出部134により導出された割当基準点28への第1分割線34が設定される。
同様に、第1分割基準点32の導出時に処理対象となった対辺と異なる対辺である、左上隅点24bおよび左下隅点24cを結ぶ辺を延長した第3直線L3と、右上隅点24aおよび右下隅点24dを結ぶ辺を延長した第4直線L4との交点として、第2分割基準点33が求められる。なお、図4(a)では、第3直線L3と第4直線L4とはほぼ平行であり、そのため第3直線L3と第4直線L4とは遠方で交わるため、中間を省略し、第2分割基準点33だけを示す。
次に、当該求められた第2分割基準点33から、導出部134により導出された割当基準点28への第2分割線36が設定される。図4(a)に示すごとく、設定された第1分割線34および第2分割線36により、座標設定部132により設定された矩形領域は、4つの矩形領域、すなわち右上矩形領域40a、左上矩形領域40b、左下矩形領域40c、および右下矩形領域40dに分割される。
同様に、図4(b)に示す画像領域50は、領域割当部146により4つの画像領域に分割され、当該分割された4つの画像領域のそれぞれは、4つの矩形領域のそれぞれに割り当てられる。すなわち、矩形領域26中の右上矩形領域40a、左上矩形領域40b、左下矩形領域40c、および右下矩形領域40dは、それぞれ画像領域50中の右上画像領域52a、左上画像領域52b、左下画像領域52cおよび右下画像領域52dに割り当てられる。
最後に、分割されたそれぞれの矩形領域の4つの頂点の座標の画素の画素値は、当該分割されたそれぞれの矩形領域に対応するそれぞれの画像領域の四隅に割り当てられる。これにより、すでに第1処理ステップにおいて画素値が割り当てられた右上隅部分30a、左上隅部分30b、左下隅部分30c、右下隅部分30d、および中心部分30eを除いて、さらに右辺中央部分38a、上辺中央部分38b、左辺中央部分38c、および下辺中央部分38dに画素値が割り当てられる。
図5は、画像処理装置による第2処理ステップ以降の正面画像生成処理の様子を処理ステップ毎に示す。図5(a)は、第2処理ステップ時に生成された図4(b)に示す正面画像、図5(b)は次の第3処理ステップ時に生成された正面画像、図5(c)はさらに次の第4処理ステップ時に生成された正面画像を示す。図5(b)に示す正面画像は、図5(a)に示す画像領域50中の左上画像領域52bが領域割当部146によりさらに4分割されたものである。
この場合でも同様に、正面画像生成部150により、左上画像領域52bの中心部分および当該領域中の4つの分割領域それぞれの四隅部分に、図4(a)に示す左上矩形領域40bの割当基準点および当該領域中の4つの分割領域それぞれの4つの頂点の画素の画素値がそれぞれ割り当てられる。なお、図5(b)に示す黒塗り画素42が第3処理ステップ時に新たに画素値が割り当てられた画素である。
図5(c)に示す正面画像は、図5(b)に示す左上画像領域52b中の左上領域がさらに4分割されたものであり、この場合でも同様に、正面画像生成部150により画素値の割り当てが行われる。なお、図5(c)に示すドット画素44が第4処理ステップ時に新たに画素値が割り当てられた画素である。以降、領域割当部146により分割生成されたそれぞれの画像領域が1ドットになるまでこうした画素値の割り当てが行われる。
なお、見やすさのため、図5では、画像領域50中の左上画像領域52b、あるいは当該領域中の所定の画像領域に対して分割処理および割当処理が順次施されている様子が示されているが、実際には、例えば、左上画像領域52b以外の右上画像領域52aについても分割処理および割当処理が順次施される。
図6は、実施の形態1に係る画像処理装置により生成された正面画像の最終画像を示す。図6に示す正面画像の最終画像は、割当処理部130による領域の分割処理および画素値の割当処理の繰り返しにより、画像領域50内のすべての画素に画素値が割り当てられたものである。
実施の形態1によれば、例えば、市販のデジタルカメラで斜め前方向から撮影された対象物の画像を、正面前方向から撮影されたときの正面画像に変換できる。高い建物については正面から撮影することが困難である場合が多いため、画像処理装置100による正面画像への変換処理は特に有効である。また、画像処理装置100による正面画像の生成の際、ユーザは、入力画像上の矩形領域を構成する4つの座標を単にマウスなどで指示するだけでよい。これにより、画像処理技術についての特別な知識を必要とせず、簡便に対象物の正面画像を生成できる。なお、入力画像は、例えばインターネットから取得したデジタル画像でもよく、この場合、直接現地に赴く手間やコストを削減できる。
次に、画像処理装置100により生成された正面画像に基づいて、対象物の実際の高さまたは横幅を推定する方法を説明する。前述のごとく、画素列指定部124により指定された部分に相当する画像領域50上の画素列の長さと、画像領域50の縦長あるいは横長と、が比較され、実際の対象物の高さあるいは横幅がそれぞれ求められる。
具体的には、実際の高さが3メートルである部分に相当する画像領域50上の画素列の縦長が3センチメートルであり、かつ、図2の画像領域縦長欄10に設定された画像領域50の縦長が10センチメートルであれば、画像領域50の縦長に相当する対象物の実際の高さとして10メートルが求められる。また、画像領域50上の画素列の横長が指定された場合は、実際の対象物の高さを求める方法と同様の方法で、対象物の実際の横幅が求められる。
一般に、建物などの対象物の実際の高さや横幅を測定するためには、高価な測量機器が必要とされる。さらに、対象物の実際の高さが高ければ、高価な測量機器をもってしても高さの測定は困難になる。実施の形態1によれば、ユーザは既知の部分の距離の入力と既知の部分の指定を行うだけで、実際の対象物の高さや横幅を簡便に低コストで取得できる。
入力画像に含まれる対象物の画像が斜め前方向から撮影されたものである場合、当該対象物の画像をもとに、対象物の実際の高さや横幅を取得することはできない。もちろん、対象物の実際の縦横比についても取得することはできない。実施の形態1によれば、入力画像に含まれる対象物の画像を正面向きの正面画像に変換した後、当該変換された正面画像に基づいて、対象物の実際の縦長と横長を求めることができる。その結果、さらに、対象物の実際の対象物の各表面の面積や縦横比をも求めることができる。対象物の形状に関する様々なデータを得ることができれば、当該データをモデリングや製品設計などの様々な用途に利用できる。
図7は、実施の形態1に係る正面画像の生成処理および対象物の実際の高さまたは横幅の推定処理の流れを示す。画像取得部112は、受付部102で受け付けたユーザからの指示に基づいて、対象物の画像を含む入力画像を取得する(S10)。表示部104は画像取得部112により取得された入力画像を画像表示画面22に表示する(S12)。座標設定部132は、受付部102により受け付けたユーザからの指示により、マウスなどの外部機器を介してポイントされた矩形領域26の4つの頂点に座標を設定する(S14)。画素列指定部124は、受付部102により受け付けたユーザからの指示により、入力画像において実際の距離が既知である部分の画素列を指定する(S16)。
正面画像の生成処理が開始されたとき、領域設定部136は、正面画像を格納するための画像領域50を設定する(S18)。導出部134は、座標設定部132により設定された矩形領域26の対角線の交点である割当基準点28の座標を導出する(S20)。正面画像生成部150は、領域設定部136により設定された画像領域50の中心に、導出部134により導出された割当基準点28の座標についての画素値を割り当てる。さらに、正面画像生成部150は、領域設定部136により設定された画像領域50の四隅に座標設定部132により設定された矩形領域の4つの座標についての画素値をそれぞれ割り当てる(S22)。
次に、第1分割基準点生成部138は、矩形領域26の対辺をそれぞれ延長した直線との交点として第1分割基準点32を生成する(S24)。第1分割線設定部142は、第1分割基準点生成部138により求められた第1分割基準点32から、導出部134により導出された割当基準点28への第1分割線34を設定する(S26)。第2分割基準点生成部140は、当該対辺とは異なる矩形領域26の対辺をそれぞれ延長した直線との交点として第2分割基準点33を生成する(S28)。第2分割線設定部144は、第2分割基準点生成部140により求められた第2分割基準点33から、導出部134により導出された割当基準点28への第2分割線36を設定する(S30)。
領域割当部146は、第1分割線設定部142により設定された第1分割線34、および第2分割線設定部144により設定された第2分割線36により、座標設定部132により設定された矩形領域を4つの矩形領域に分割する(S32)。領域割当部146により分割された画像領域50の大きさが1ドットとなっていない場合(S34のN)、領域割当部146は、画像領域50を4つの画像領域に分割し、当該分割された4つの画像領域のそれぞれを領域割当部146により分割された4つの矩形領域のそれぞれに割り当て(S36)、ステップ20以降の処理を繰り返す。
再度、ステップ20以降の処理が行われる場合、導出部134は、領域割当部146により分割されたそれぞれの矩形領域に対しそれぞれの割当基準点28の座標を導出する(S20)。正面画像生成部150は、領域割当部146により分割されたそれぞれの画像領域の中心に、導出部134により導出されたそれぞれの割当基準点の座標の画素値を割り当てる。さらに、正面画像生成部150は、領域割当部146により分割されたそれぞれの画像領域の四隅に、分割されたそれぞれの矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当てる(S22)。
次に、第1分割基準点生成部138は、分割されたそれぞれの矩形領域の第1分割基準点を生成する(S24)。第1分割線設定部142は、分割されたそれぞれの矩形領域の第1分割線を設定する(S26)。第2分割基準点生成部140は、分割されたそれぞれの矩形領域の第2分割基準点を生成する(S28)。第2分割線設定部144は、分割されたそれぞれの矩形領域の第2分割線を設定する(S30)。領域割当部146は、第1分割線設定部142により設定された第1分割線34、および第2分割線設定部144により設定された第2分割線36により、分割された矩形領域をさらに4つの矩形領域に分割する(S32)。
分割されたそれぞれの画像領域の大きさが1ドットとなっていれば(S34のY)、正面画像生成部150は、画像領域50内のすべての画素に画素値を割り当て、正面画像の最終画像を生成する(S38)。推定部126は、画像領域50内での指定された画素列に相当する画素列の長さと、設定された画像領域50の範囲とに基づいて、対象物の実際の高さまたは横幅をそれぞれ推定し(S40)、正面画像生成処理および対象物の実際の高さまたは横幅の推定処理を完了する。
実施の形態2
実施の形態1に係る画像処理装置100は、対象物に含まれる矩形画像を矩形領域として設定したが、実施の形態2に係る画像処理装置100は、対象物に含まれる矩形画像を抽出し、当該抽出した矩形画像に基づいて、対象物を含む矩形領域54を設定する。実施の形態2では特に、入力画像に含まれる対象物の画像が矩形画像およびそれ以外の画像、例えば半円画像の組み合わせで形成されている場合に効果的である。実施の形態2に係る画像処理装置100の構成は、実施の形態1に係る画像処理装置100の構成と同様であるが、座標設定部132はさらに後述する以下の機能を有する。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付し適宜説明を略す。
座標設定部132は、対象物に含まれる矩形画像を抽出し、当該抽出した矩形画像に基づいて、対象物を含む矩形領域54を設定する。具体的には、座標設定部132は、抽出した矩形画像についての第1分割基準点または第2分割基準点が、設定対象となる矩形領域54についての第1分割基準点または第2分割基準点に一致するよう、当該対象物の矩形画像およびそれ以外の画像を包含する矩形領域54を設定する。
この場合、座標設定部132は、抽出した矩形画像における対辺をそれぞれ延長して生成された直線に対し、第1分割基準点または第2分割基準点を回転の中心点とした回転処理を施し、当該回転処理により生成された二つの直線と当該対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長させた二つの直線との交点を4つの座標としてもよい。以下、具体的な矩形領域54の設定動作を示す。
図8は、実施の形態2に係る画像処理装置による矩形領域の設定動作の様子を示す。なお、図4と同様の構成については同一の符号を付し適宜説明を略す。図8に示すごとく、画像表示画面22に表示される対象物の画像は、矩形画像53および半円画像の組み合わせで形成されている。最初に、正面画像の生成処理が開始されたとき、右上隅点24a、左上隅点24b、左下隅点24c、右下隅点24dで形成される矩形画像53が座標設定部132により抽出される。さらに、実施の形態1に示した同様の方法で、当該抽出された矩形画像に対する第1分割基準点32および第2分割基準点33が生成される。
次に、座標設定部132は、抽出した矩形画像53の上辺および下辺をそれぞれ延長して生成された第1直線L1および第2直線L2に対し、第1分割基準点を回転の中心点とした回転処理を施し、それぞれ第1生成直線LL1および第2生成直線LL2を生成する。実施の形態2では、第1生成直線LL1および第2生成直線LL2が対象部の画像の外側になるように回転処理が施される。さらに、第1直線L1と第1生成直線LL1とで形成される回転角度と、第2直線L2と第2生成直線LL2とで形成される回転角度とが同一になるように回転処理が施される。
次に、座標設定部132は、矩形画像53における左辺および右辺をそれぞれ延長し、第3直線L3および第4直線L4を生成する。最後に、当該生成された第3直線L3および第4直線L4と前述の第1生成直線LL1および第2生成直線LL2との交点として、拡張右上点25a、拡張左上点25b、拡張左下点25cおよび拡張右下点25dが生成される。この拡張右上点25a、拡張左上点25b、拡張左下点25cおよび拡張右下点25dで形成される領域が、実施の形態2に係る画像処理装置100による設定対象の矩形領域54である。
前述のごとく、第1直線L1および第1生成直線LL1で形成される回転角度と、第2直線L2および第2生成直線LL2とで形成される回転角度は同一である。これにより、設定対象の矩形領域54の割当基準点は、抽出された矩形画像53の割当基準点に一致する。さらに、前述のごとく、設定対象の矩形領域54の第1分割基準点は、抽出された矩形画像53の第1分割基準点と一致する。これらにより、実施の形態1で示す割当処理を当該設定された矩形領域54に対して施すことができる。その結果、対象物の画像が矩形画像およびそれ以外の画像の組み合わせで形成されていても、対象物の正面画像を生成でき、画像処理装置100の汎用性が高まる。
図9は、実施の形態2に係る画像処理装置により生成された正面画像の最終画像を示す。図9に示す正面画像の最終画像62は、割当処理部130による領域の分割処理および画素値の割当処理が矩形領域54に対して行われた結果、生成されたものである。なお、図9に示す正面画像の最終画像62内には、対象物以外の画像、例えば空などの背景画像が含まれているが、テクスチャ素材などとして利用する場合、背景画像を除去して対象物の画像だけを取得する。
図10は、実施の形態2に係る正面画像の生成処理および対象物の実際の高さまたは横幅の推定処理の流れを示す。画像取得部112は、受付部102で受け付けたユーザからの指示に基づいて、対象物の画像を含む入力画像を取得する(S50)。表示部104は、画像取得部112により取得された入力画像を画像表示画面22に表示する(S52)。座標設定部132は、対象物の画像が矩形画像53およびそれ以外の画像の組み合わせで形成されている場合、対象物の画像内の矩形画像53を抽出する(S54)。座標設定部132は、受付部102により受け付けたユーザからの指示により、マウスなどの外部機器を介してポイントされた矩形画像53の4つの頂点に座標を設定する(S56)。画素列指定部124は、受付部102により受け付けたユーザからの指示により、入力画像において実際の距離が既知である部分の画素列を指定する(S58)。
正面画像の生成処理が開始されたとき、領域設定部136は、正面画像を格納するための画像領域50を設定する(S60)。導出部134は、座標設定部132により設定された矩形画像53の対角線の交点である割当基準点28の座標を導出する(S62)。
次に、第1分割基準点生成部138は、矩形画像53の対辺をそれぞれ延長した直線との交点として第1分割基準点32を生成する(S64)。第1分割線設定部142は、第1分割基準点生成部138により求められた第1分割基準点32から、導出部134により導出された割当基準点28への第1分割線34を設定する(S66)。第2分割基準点生成部140は、当該対辺とは異なる矩形画像53の対辺をそれぞれ延長した直線との交点として第2分割基準点33を生成する(S68)。第2分割線設定部144は、第2分割基準点生成部140により求められた第2分割基準点33から、導出部134により導出された割当基準点28への第2分割線36を設定する(S70)。
座標設定部132は抽出した矩形画像53における対辺をそれぞれ延長して生成された直線に対し、第1分割基準点を回転の中心点とした回転処理を施す(S72)。座標設定部132は当該回転処理により生成された二つの直線と当該対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長させた二つの直線との交点を4つの座標とする(S74)。
正面画像生成部150は、領域設定部136により設定された画像領域50の中心に、導出部134により導出された割当基準点28の座標についての画素値を割り当てる。さらに、正面画像生成部150は、領域設定部136により設定された画像領域の四隅に座標設定部132により設定された矩形領域54の4つの座標についての画素値をそれぞれ割り当てる(S76)。
領域割当部146は、第1分割線設定部142により設定された第1分割線34、および第2分割線設定部144により設定された第2分割線36により、座標設定部132により設定された矩形領域54を4つの矩形領域に分割する(S78)。領域割当部146により分割された画像領域50の大きさが1ドットとなっていない場合(S80のN)、領域割当部146は、画像領域50を4つの画像領域に分割し、当該分割された4つの画像領域のそれぞれを領域割当部146により分割された4つの矩形領域のそれぞれに割り当て(S82)、ステップ62以降の処理を繰り返す。再度、ステップ62以降の処理が行われる場合、分割処理および割当処理の対象は、実施の形態1と同様に、分割されたそれぞれの矩形領域および分割されたそれぞれの画像領域が対象である。なお、再度、ステップ62以降の処理が行われる場合、ステップ72とステップ74に係る処理はスキップされる。
分割されたそれぞれの画像領域50の大きさが1ドットとなっていれば(S80のY)、正面画像生成部150は、画像領域50内のすべての画素に画素値を割り当て、正面画像の最終画像を生成する(S84)。推定部126は、画像領域50内での指定された画素列に相当する画素列の長さと、設定された画像領域50の範囲とに基づいて、対象物の実際の高さまたは横幅をそれぞれ推定し(S86)、正面画像生成処理および対象物の実際の高さまたは横幅の推定処理を完了する。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そうした変形例を以下に挙げる。
実施の形態2では、第1直線L1および第2直線L2に対して、第1分割基準点32を回転の中心点とした回転処理を施したが、変形例として、第3直線L3および第4直線L4に対して、第2分割基準点33を回転の中心点とした回転処理を施してもよい。この場合、当該回転処理により生成された直線それぞれと、第1直線L1および第2直線L2を延長した直線との交点を設定対象の矩形領域54の4つの座標としてもよい。これにより、対象物の画像が左右に矩形画像53以外の画像を含む場合であっても、実施の形態1と同様の割当処理を矩形領域54に対して施すことで、当該対象物の画像の正面画像を生成できる。
実施の形態では、市販のデジタルカメラなどで斜め前方向から撮影された対象物の画像を変換対象としたが、変形例として、対象物が斜め前方向を向いていない、例えば、正面前方向向きの対象物の画像を変換対象としてもよい。これにより、正面前方向向きの対象物の画像であっても、斜め前方向向きの対象物の画像を変換した際に生成される正面画像と同じ正面画像を生成できる。
実施の形態に係る正面画像生成部150は、画像領域50内のすべての画素に画素値を割り当て一つの最終画像を生成したが、変形例として、画像領域50内の一部の画素に画素値が割り当てられた中間画像を複数生成し、当該生成された中間画像を組み合わせて最終画像を生成してもよい。なお、この中間画像は、領域割当部146により分割生成されるそれぞれの画像領域のうち、ある画像領域の大きさが1ドットとなるまで画素値の割り当てが行われることで生成されるものである。
具体的には、正面画像生成部150は、画像領域50内の一部の画素、例えば、画像領域50中の右上画像領域52a内の画素に画素値を割り当て、一つの中間画像を生成する。同様に、画像領域50中の他の領域である、それぞれ左上画像領域52b、左下画像領域52c、右下画像領域52d内の画素に画素値を割り当て、それぞれ別個の中間画像を生成する。正面画像生成部150は、こうして生成された4つの中間画像を組み合わせることで、割り当てられた画素の画素値をお互いに補完し、一つの最終画像を生成する。
実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係る正面画像を生成する際にユーザにより操作される操作画面を示す図である。 (a)は、画像処理装置による第1処理ステップに係る正面画像生成処理を示し、一方、(b)は、第1処理ステップにより生成された正面画像の中間画像を示す図である。 (a)は、画像処理装置による第2処理ステップに係る正面画像生成処理を示し、一方、(b)は、第2処理ステップにより生成された正面画像の中間画像を示す図である。 実施の形態1に係る画像処理装置による第2処理ステップ以降の正面画像生成処理の様子を処理ステップ毎に示す図である。 実施の形態1に係る画像処理装置により生成された正面画像の最終画像を示す図である。 実施の形態1に係る正面画像の生成処理および対象物の実際の高さまたは横幅の推定処理の流れを示す図である。 実施の形態2に係る画像処理装置による矩形領域の設定動作の様子を示す図である。 実施の形態2に係る画像処理装置により生成された正面画像の最終画像を示す図である。 実施の形態2に係る正面画像の生成処理および対象物の実際の高さまたは横幅の推定処理の流れを示す図である。
符号の説明
25 第1対角線、 26,54 矩形領域、 27 第2対角線、 50 画像領域、 53 矩形画像、 100 画像処理装置、 112 画像取得部、 122 範囲設定部、 124 画素列指定部、 126 推定部、 132 座標設定部、 134 導出部、 136 領域設定部、 138 第1分割基準点生成部、 140 第2分割基準点生成部、 142 第1分割線設定部、 144 第2分割線設定部、 146 領域割当部、 148 座標取得部、 150 正面画像生成部。

Claims (8)

  1. 対象物の画像を正面向きの正面画像に変換する画像処理装置であって、
    対象物の画像を含む入力画像を取得する画像取得部と、
    前記取得された入力画像において、対象物の矩形画像を含む矩形領域を構成する4つの座標を設定する座標設定部と、
    前記矩形領域の二つの対角線の交点である割当基準点の座標を導出する導出部と、
    正面画像の画像領域を設定する領域設定部と、
    前記設定された正面画像の画像領域の中心に前記割当基準点の座標の画素値を割り当て、その画像領域の四隅に前記矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当て、正面画像の中間画像を生成する正面画像生成部と、
    前記矩形領域を4つの矩形領域に分割して、それら4つの矩形領域を、前記正面画像の中間画像を分割した4つの画像領域に割り当てる領域割当部と、
    前記4つの矩形領域のそれぞれを構成する4つの座標を取得する座標取得部と、
    を備え
    前記導出部は、前記4つの矩形領域に対しそれぞれの割当基準点の座標を導出し、前記正面画像生成部は、前記4つの画像領域それぞれの中心に、前記4つの矩形領域それぞれの割当基準点の座標の画素値を割り当て、さらに、前記4つの画像領域それぞれの四隅に、前記4つの矩形領域それぞれの4つの座標の画素値を割り当て、
    前記正面画像の中間画像を分割した画像領域の大きさが1ドットとなるまで、前記領域割当部は、矩形領域および中間画像を分割し、分割結果の矩形領域を、分割結果の画像領域に割り当てる処理を繰り返し、前記正面画像生成部は、前記分割結果の画像領域に対して前記分割結果の矩形領域における画素値を割り当てる処理を繰り返すことにより、正面画像のすべての画素に画素値を割り当て、正面画像の最終画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記矩形領域における対辺をそれぞれ延長して交わる第1分割基準点を生成する第1分割基準点生成部と、
    前記第1分割基準点から前記割当基準点への第1分割線を設定する第1分割線設定部と、
    前記対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長して交わる第2分割基準点を生成する第2分割基準点生成部と、
    前記第2分割基準点から前記割当基準点への第2分割線を設定する第2分割線設定部と
    をさらに備え、
    前記領域割当部は、前記矩形領域を前記第1分割線と前記第2分割線とで分割した4つの矩形領域を、前記正面画像の中間画像を分割した4つの画像領域に割り当てることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記座標設定部は、前記対象物における矩形画像を抽出し、当該抽出した矩形画像に基づいて、前記対象物を含む矩形領域を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記対象物の画像が矩形画像およびそれ以外の画像の組み合わせで形成されている場合、前記座標設定部は前記抽出した矩形画像についての第1分割基準点または第2分割基準点が、設定対象となる矩形領域についての第1分割基準点または第2分割基準点に一致するよう、前記対象物の矩形画像およびそれ以外の画像を包含する矩形領域を設定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記座標設定部は、前記抽出した矩形画像における対辺をそれぞれ延長して生成された直線に対し、前記第1分割基準点または第2分割基準点を回転の中心点とした回転処理を施し、当該回転処理により生成された二つの直線と当該対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長させた二つの直線との交点を前記4つの座標とすることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. ユーザからの範囲設定指示に従って、前記画像領域の範囲を設定する範囲設定部と、
    ユーザからの画素列指定指示に従って、前記取得された入力画像において実際の距離が既知である部分に相当する画素列を指定する画素列指定部と、
    前記画像領域内での前記指定された画素列に相当する画素列の長さと、前記設定された画像領域の範囲とに基づいて、前記対象物の実際の高さまたは横幅をそれぞれ推定する推定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 対象物の画像を含む入力画像を取得するステップと、
    前記取得された入力画像において、対象物を含む矩形領域を構成する4つの座標を設定するステップと、
    前記矩形領域の二つの対角線の交点である割当基準点の座標を導出するステップと、
    正面画像の画像領域を設定するステップと、
    前記設定された正面画像の画像領域の中心に前記割当基準点の座標の画素値を割り当て、その画像領域の四隅に前記矩形領域の4つの座標の画素値をそれぞれ割り当て、正面画像の中間画像を生成するステップと、
    前記矩形領域を4つの矩形領域に分割して、それら4つの矩形領域を、前記正面画像の中間画像を分割した4つの画像領域に割り当てるステップと、
    前記4つの矩形領域に対しそれぞれの割当基準点の座標を導出するとともに、前記4つの矩形領域のそれぞれを構成する4つの座標を取得するステップと、
    前記4つの画像領域それぞれの中心に、前記4つの矩形領域それぞれの割当基準点の座標の画素値を割り当て、さらに、前記4つの画像領域それぞれの四隅に、前記4つの矩形領域それぞれの4つの座標の画素値を割り当てるステップと、
    前記正面画像の中間画像を分割した画像領域の大きさが1ドットとなるまで、矩形領域および中間画像を分割し、分割結果の矩形領域を、分割結果の画像領域に割り当て、前記分割結果の画像領域に対して前記分割結果の矩形領域における画素値を割り当てる処理を繰り返すことにより、正面画像のすべての画素に画素値を割り当て、正面画像の最終画像を生成するステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記矩形領域における対辺をそれぞれ延長して交わる第1分割基準点を生成するステップと、
    前記第1分割基準点から前記割当基準点への第1分割線を設定するステップと、
    前記対辺とは異なる対辺をそれぞれ延長して交わる第2分割基準点を生成するステップと、
    前記第2分割基準点から前記割当基準点への第2分割線を設定するステップと、
    をさらに有し、
    前記矩形領域を4つの矩形領域に分割するステップは、前記矩形領域を前記第1分割線と前記第2分割線とで分割した4つの矩形領域を、前記正面画像の中間画像を分割した4つの画像領域に割り当てることを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
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