JP4672848B2 - 分包紙入り薬剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療機関で作成された処方箋に基づいて患者に与えられる薬剤に関し、殊に、分包紙に個別包装される分包紙入り薬剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、患者は、病院や診療所等の医療機関で医師によって薬剤を処方され、その処方箋に基づいて、院内または院外の薬局で投薬される。
【0003】
そして、調剤薬局では、処方された薬剤に関して、その薬剤の用法や用量等使用方法の指示、および薬剤の効能や副作用等からなる薬剤情報を、図4に示すような薬剤指導書5あるいは図5に示すような薬袋6に印刷して患者に渡し、薬剤師が薬剤に関する説明を行うことになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、薬剤が薬袋6から出された状態で保管されて、薬剤情報が印刷された薬袋6と薬剤とが分かれてしまったり、薬剤指導書5を紛失してしまったりすると、手持ちの薬剤がどのような種類の薬剤かわからなくなり、殊に粉薬などでは、外観から薬剤の内容を判別する手段がなくなってしまった。
【0005】
そして、種類がわからなくなった薬剤はもちろん、注意事項等の重要な情報がわからなくなると、患者は、安全のために薬剤を服用せずに破棄することがあり、薬剤が無駄になるばかりか、患者に対する正しい治療が行われなくなる場合があった。
【0006】
また、外観が類似した複数の薬剤を服用している患者は、外観からそれぞれの薬剤の違いを確認しにくいため、同じ薬剤を重複して服用したり、必要な薬剤を飲み忘れたりする可能性があった。
【0007】
更に、患者が複数の薬剤を処方されて、それらの薬剤の用量が各々異なる場合には、患者が混乱しないために、一回に服用する量毎に、薬剤分包紙に複数種類の薬剤が包装されることがあるが、このような場合、錠剤やカプセル剤も包装フィルム等を除いて薬剤分包紙に包装されるため、薬剤情報が記載された印刷物を紛失してしまうと、それがどのような種類の薬剤かを特定することが困難になってしまった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の分包紙入り薬剤における第一の発明は、薬剤の名称、効能、副作用、注意事項などからなる薬剤情報が表面に印刷された分包紙に前記薬剤が包装されている分包紙入り薬剤であって、前記分包紙は、仕切線を介して連続している薬剤分包部の一端部に少なくとも前記薬剤分包部と同じ縦幅を有する薬剤情報が印刷される情報記載部とが前記薬剤分包部の仕切線と平行な仕切り線を介して一体となって前記薬剤分包部と別途形成されており、前記各薬剤分包部に薬剤の名称が印刷されているとともに前記情報記載部に薬剤の名称、効能、副作用、注意事項などからなる薬剤情報が印刷されたものとし、第二の発明は、薬剤の名称、効能、副作用、注意事項などからなる薬剤情報が印刷されている分包紙入り薬剤であって、前記分包紙は、薬剤が各々一回の服用量ずつ包装されるとともに切取線を介して連続している袋状の複数の薬剤分包部とその一端側に少なくとも前記薬剤分包部と同じ縦幅を有する情報記載部が前記薬剤分包部の仕切線と平行な仕切り線を介して一体となって前記薬剤分包部と別途形成されており、前記各薬剤分包部には薬剤の服用に関する情報が印刷されているとともに前記情報記載部には前記各薬剤分包部に包装される薬剤の効能や副作用、注意事項などからなる薬剤情報が印刷されているものとした。
【0009】
薬剤情報が印刷された分包紙に薬剤を包装することによって、常に薬剤と薬剤情報が記載された印刷物とが一緒に保管されるので、薬剤の内容や重要な注意事項等が見落とされる心配がなく、薬剤の適切な服用に寄与する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の実施の形態を示す一例であり、分包紙1は、粉状または顆粒状の薬剤2が各々一回の服用量ずつ包装されているとともに切取線11を介して連続している袋状の複数の薬剤分包紙10からなり、それぞれの薬剤分包紙10には、薬剤2の成分名、効能、副作用、服用時の注意事項等の薬剤情報3が印刷されている。
【0012】
従来より、分包紙1には、自動分包機を用いて薬剤2を包装すると同時に、プリンタによって薬剤名や医療機関名などを印刷することが行われていたので、本発明は、印刷内容として薬剤情報3を追加するだけであり、新たな設備等を設けなくても実施することができる。
【0013】
そして、薬剤分包紙10に薬剤情報3が印刷されることによって、薬袋から分包紙1に入った薬剤2を取り出したまま放置したり、それぞれの薬剤分包紙10を切取線11で切り離して薬剤2を携帯していても、その薬剤2がどのような種類の薬かわからなくなることがなく、注意事項等が見落とされることもない。また、外観が類似している薬剤を複数種類服用している患者でも、分包紙1を確認すれば、間違えることなく服用することができる。
【0014】
従って、患者は常に正しく薬剤2を服用できるうえ、他の医療機関等を受診する際にも、薬剤分包紙10に入った薬剤2を持参するだけで、医療関係者は、その患者がどのような薬剤2を服用しているかを知ることができる。
【0015】
図2は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、分包紙1aは、薬剤分包部12と情報記載部13とが一体となって形成されている。そして、三種類の薬剤21,22,23を例えば毎食後同時に服用する場合、それぞれ一回の服用量が、仕切線14を介して連続している薬剤分包部12に包装されていて、分包紙1aの一端側には、薬剤情報3が印刷される情報記載部13が設けられている。
【0016】
このような分包紙1aは、例えば、患者が複数種類の薬剤21,22,23を処方され、個々の薬剤21,22,23の用量が各々異なる場合等に、服用量を間違えないように、一回に服用する量毎にひとつの分包紙1aに複数種類の薬剤21,22,23が包装されて用いられる。
【0017】
そして、各薬剤21,22,23が包装されている薬剤分包部12の表面には、それぞれの薬剤21,22,23の名称が印刷され、情報記載部13には、それぞれの薬剤21,22,23の効能や副作用、注意事項等の薬剤情報3が印刷されている。
【0018】
この場合も、図1の実施の形態と同様、分包紙1aが薬袋から出されても、薬剤情報3がわからなくなることがない。更に、情報記載部13として、薬剤情報3が印刷されるスペースを別途設けることによって、多くの情報を印刷することが可能となる。
【0019】
図3は本発明の更に異なる実施の形態を示すものであり、分包紙1bは、薬剤24が各々一回の服用量ずつ包装されるとともに切取線11を介して連続している袋状の複数の薬剤分包部12bと、その一端側に設けられた薬剤情報3が印刷される情報記載部13bとからなる。
【0020】
各薬剤分包部12bには、薬剤24の成分と服用する日時、服用方法が印刷されている。このように、服用日時を印刷することによって、薬剤24の飲み忘れを防ぎ、正しく服用して治療に役立てることができる。
【0021】
また、情報記載部13bには、効能や副作用、注意事項からなる薬剤情報3に加えて、医療機関や調剤薬局から、例えば検診のお知らせや次回通院日等、患者への連絡事項31が印刷される。このような連絡事項31も分包紙1bの一部に印刷することによって、患者の目に留まりやすくなり、効果的である。
【0022】
尚、本発明は、上記の実施の形態に限るものではなく、上記に示した印刷事項や形状のうち、任意の組み合わせで実施することができる。加えて、医療機関や調剤薬局の名称、処方医師名や担当薬剤師名等、従来より薬剤指導書5や薬袋6に記載していた全ての事項を、任意で印刷することができる。
【0023】
また、カラープリンタを用いて、例えば薬剤のカラー写真を分包紙に印刷して、正しく投薬されていることを患者自身でも確認できるようにしたり、服用時毎、或いは薬剤の種類毎に、薬剤情報を異なる色で印刷して判別しやすくしたり、特に重要な情報のみを赤色で印刷したりすることも可能である。
【0024】
更に、分包紙には、薬剤名および特に重要な事項のみを印刷して、起こりうる副作用等の詳細な情報や、処方医および調剤薬剤師の氏名や連絡先等を印刷した薬剤指導書5または薬袋6を別途発行するなど、従来の方法と併用して用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明によると、薬剤と薬剤情報を記したものとが分かれて保管されることがないので、薬剤が薬袋等から出されても、何の薬かわからなくなったり、重要な薬剤情報が見落とされたりすることがなく、薬剤を正しく服用することができる。従って、手持ちの薬剤が、どのような種類の薬か不明になって破棄してしまうこともなく、無駄が生じない。
【0026】
更に、外観が類似した複数の薬剤を服用している場合でも、分包紙に印刷された薬剤情報を見れば、各々の薬剤の判別ができるので、誤って同じ薬剤を重複して服用したり、必要な薬剤を服用し忘れたりすることがなくなる。
【0027】
しかも、本発明は、従来より用いられてきた設備を利用して実施可能であるため、経済的である。
【0028】
また、分包紙の一部に情報記載部を別途設けると、薬剤情報を印刷するためのスペースを広く確保できるので、より多くの情報を印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の異なる実施の形態を示す正面図である。
【図3】本発明の更に異なる実施の形態を示す正面図である。
【図4】従来例を示す正面図である。
【図5】従来の異なる例を示す正面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 分包紙、2,21,22,23,24 薬剤、3 薬剤情報、5 薬剤指導書、6 薬袋、12,12b 薬剤分包部、13,13b 情報記載部

Claims (2)

  1. 薬剤の名称、効能、副作用、注意事項などからなる薬剤情報が表面に印刷された分包紙に前記薬剤が包装されている分包紙入り薬剤であって、前記分包紙は、仕切線を介して連続している薬剤分包部の一端部に少なくとも前記薬剤分包部と同じ縦幅を有する薬剤情報が印刷される情報記載部とが前記薬剤分包部の仕切線と平行な仕切り線を介して一体となって前記薬剤分包部と別途形成されており、前記各薬剤分包部に薬剤の名称が印刷されているとともに前記情報記載部に薬剤の名称、効能、副作用、注意事項などからなる薬剤情報が印刷されていることを特徴とする分包紙入り薬剤。
  2. 薬剤の名称、効能、副作用、注意事項などからなる薬剤情報が印刷されている分包紙入り薬剤であって、前記分包紙は、薬剤が各々一回の服用量ずつ包装されるとともに切取線を介して連続している袋状の複数の薬剤分包部とその一端側に少なくとも前記薬剤分包部と同じ縦幅を有する情報記載部が前記薬剤分包部の仕切線と平行な仕切り線を介して一体となって前記薬剤分包部と別途形成されており、前記各薬剤分包部には薬剤の服用に関する情報が印刷されているとともに前記情報記載部には前記各薬剤分包部に包装される薬剤の効能や副作用、注意事項などからなる薬剤情報が印刷されていることを特徴とする分包紙入り薬剤。
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