JP4672071B2 - ファイバレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファイバレーザ装置に関する。
現在、ファイバレーザ装置の一つとして、ファブリペロー型のファイバレーザ装置が実用化されている。このファブリペロー型のファイバレーザ装置では、励起光源から所定の波長の励起光が希土類添加ファイバに入力されて、希土類添加ファイバにおいて、入力された励起光よりも長波長の光が放出される。そして、この希土類添加ファイバで放出された光が、希土類添加ファイバの両側に形成されるFBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング)の一方で反射される。反射された光は、再び希土類添加ファイバに入力されて増幅される。増幅された光は、今度は先に反射したFBGとは希土類添加ファイバに対して反対側のFBGにより反射される。こうして、光が希土類添加ファイバの両側に形成されたFBGで反射されて、希土類添加ファイバを通過する毎に増幅され、増幅された光の一部は、一方のFBGからレーザ光として出力される。
下記特許文献1には、このようなファイバレーザ装置が記載されている。下記特許文献1に記載のファイバレーザ装置においては、FBGが反射する光の中心波長、すなわちブラッグ波長が、2つのFBGで互いに同じ波長とされる。こうして、それぞれのFBGのブラッグ波長と同じ波長の光が、2つのFBG間で共振して、一方のFBGからレーザ光として出力される。
特許第3219415号公報
しかし、上記特許文献1に記載のファイバレーザ装置では、出力されるレーザ光の出力強度が安定しない場合がある。
そこで、本発明は、出力されるレーザ光の強度が安定するファイバレーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者は、特許文献1に記載のファイバレーザ装置から出力されるレーザ光が安定しない原因について鋭意研究をした。その結果、上記特許文献1に記載のファイバレーザ装置において、FBGで反射される光の分散について考慮されていないことが、出力されるレーザ光の出力強度が安定しない原因であることを突き止めた。
つまり、一般に2つのFBG間を共振する光には、FBGのブラッグ波長と同じ波長の光のみではなく、FBGの反射波長帯域内でFBGのブラッグ波長から僅かに外れた波長の光が存在する。この場合、FBGに入力される光がFBGにより反射されるとき、FBGのブラッグ波長と同じ波長の光は、光の入力側から見た場合にFBGの手前側で反射する。一方、FBGの反射波長帯域ではあるが、FBGのブラッグ波長から長波長側または短波長側に外れている波長の光は、光の入力側から見た場合にFBGの奥側で反射する。従って、FBGのブラッグ波長と同じ波長の光については、FBGに光が入力されてから早い時間で反射光が戻り、FBGの中心波長から長波長側または短波長側に外れた波長の光ほど、FBGに光が入力されてから遅い時間で反射光が戻ってくる。従って、反射にかかる時間は、FBGのブラッグ波長と同じ波長で極小値を取ることになる。
ここで、光の速度は、光が通過する媒質の屈折率に比例する。従って、FBGを光が透過する媒質と考える場合に、反射にかかる時間がFBGのブラッグ波長と同じ波長で極小値を取るということは、FBGに入力される光がFBGのブラッグ波長と同じ波長である場合に、FBGの屈折率が極小となり、FBGのブラッグ波長から外れる波長ほど、FBGの屈折率が大きくなるということと同じことになる。これより、FBGに入力される光に対して、FBGは、FBGのブラッグ波長から短波長側或いは長波長側に外れるほど大きな屈折率を示すことになる。従って、FBGは、FBGに入力される光に対して、FBGのブラッグ波長から短波長側においては、波長が短くなるほど屈折率が大きくなるため正常分散を示し、FBGの中心波長から長波長側においては、波長が長くなるほど屈折率が大きくなるため異常分散を示すことになる。
ところで、時間的に変化する光が、異常分散媒質中に入射される場合、変調不安定性と呼ばれる非線形光学現象により、入力される光の僅かな強度変化が強調されて出力されるという特徴があることが知られている。従って、FBGが異常分散の性質を示す波長の光に対しては、FBGに入力される光の微小な変化により、変調不安定性によってレーザ光の出力が大きく変化してしまう。こうして、出力されるレーザの強度が安定しない場合があるという結論に至った。
そこで、本発明者らは、FBGが入力される光に対して変調不安定性を示すことが抑制されるファイバレーザ装置を更に研究し本発明をするに至った。
すなわち、本発明のファイバレーザ装置は、励起光を出力する励起光源と、前記励起光が入力される希土類添加ファイバと、前記希土類添加ファイバにおいて増幅される光を反射し、前記希土類添加ファイバの一方側に形成される第1FBGと、前記希土類添加ファイバの他方側に形成される第2FBGと、を備え、前記第2FBGは、反射率が前記第1FBGの反射率よりも低く、反射波長帯域が前記第1FBGの反射波長帯域内であり、ブラッグ波長が前記第1FBGのブラッグ波長よりも短波長側であり、前記第1FBGにおいて、前記第2FBGで反射されて入力される光に対して正常分散を示し、変調不安定性が抑制されることを特徴とするものである。
このようなファイバレーザ装置によれば、励起光源から出力される励起光が希土類添加ファイバに入力されると、希土類添加ファイバの希土類元素は励起状態とされる。励起状態とされる希土類元素は、励起光よりも長波長の光を放出する。この光は、希土類添加ファイバから第2FBGに入力されて第2FBGで反射される。反射される光は、反射光として再び希土類添加ファイバに入力される。そして、希土類添加ファイバでは、反射光により起こる希土類元素の誘導放出によって反射光の強度が増幅される。さらに反射光は第1FBGに入力されて反射される。そして、再び希土類添加ファイバに入力されて増幅される。これを繰り返すことで、第1FBGと第2FBGとの間において、光が増幅しながら共振する。そして、増幅しながら共振する光の一部は、反射率の低い第2FBG側からレーザ光として出力される。
このとき、第2FBGの反射波長帯域は、第1FBGの反射波長帯域内であり、第2FBGの反射率は第1FBGの反射率よりも低いため、第1FBGと第2FBGとの間で共振する光の中心波長は、第2FBGのブラッグ波長と同じ波長となる。さらに、第2FBGのブラッグ波長は、第1FBGのブラッグ波長よりも短波長側であるため、第1FBGと第2FBGとの間で共振する光の中心波長は、第1FBGのブラッグ波長よりも短波長側の波長となる。こうして、第1FBGで反射される光は、第1FBGのブラッグ波長よりも短波長側の波長となるため、第1FBGは、入力される光に対して正常分散の性質を示す。このため、第1FBGにおいて変調不安定性を示すことが抑制される。こうして、第2FBGからレーザ光として出力される光の強度は安定する。
また、上記ファイバレーザ装置において、前記第1FBGは、反射波長帯域内の所定の波長領域における反射率が実質的に一定であることが好ましい。
さらに、上記ファイバレーザ装置において、前記第2FBGのブラッグ波長は、前記第1FBGの反射率が実質的に一定である前記所定の波長領域の最も短波長側の波長と前記第1FBGのブラッグ波長との中間の波長であることが好ましい。
本発明によれば、出力されるレーザ光の強度が安定するファイバレーザ装置が提供される。
本発明の実施形態に係るファイバレーザ装置を示す平面図である。 図1に示す光ファイバの長さ方向に垂直な方向における断面の構造を模式的に示す断面図である。 図1に示す希土類添加ファイバの長さ方向に垂直な方向における断面の構造を模式的に示す断面図である。 図1に示す第1FBGが形成された光ファイバの長手方向に沿った断面における構造を模式的に示す断面図である。 図1に示す第2FBGが形成された光ファイバの長手方向に沿った断面における構造を模式的に示す断面図である。 第1FBG及び第2FBGにおける波長と反射率の関係を示した図である。 希土類添加ファイバから出力されるレーザ光の時間毎の強度を示す図である。
以下、本発明に係るファイバレーザ装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図1に示すように、ファイバレーザ装置100は、励起光源部10と、励起光源部10に融着接続され第1FBG30が形成される光ファイバ35と、光ファイバ35と融着接続される希土類添加ファイバ20と、希土類添加ファイバ20と融着接続され第2FBG40が形成される光ファイバ45と、を備える。なお、図1において、光ファイバ35及び光ファイバ45と希土類添加ファイバ20との接続部は省略している。
励起光源部10は、波長λpの励起光を出力する励起光源11と、励起光源11から出力される励起光を伝播する光ファイバ12とを備える。光ファイバ12は、励起光をマルチモード光として伝播する。
図2は、図1に示す光ファイバ35及び光ファイバ45の長さ方向に垂直な方向における断面の構造を模式的に示す断面図である。なお、光ファイバ35と光ファイバ45とは、同様の構成であるため、光ファイバ35のみについて説明をする。光ファイバ35は、コア36と、コア36を被覆するクラッド37と、クラッド37を被覆する樹脂クラッド38とから構成される。クラッド37の屈折率は、コア36の屈折率よりも低くされ、樹脂クラッド38の屈折率は、クラッド37の屈折率よりも大幅に低くされる。このような光ファイバ35としては、例えば、コア36の直径が10μmであり、クラッド37の外径が125μmであり、樹脂クラッド38の外径が250μmであるものが挙げられる。また、コア36を構成する材料としては、例えば二酸化ゲルマニウムが1mol%添加された石英が挙げられ、クラッド37を構成する材料としては、例えば何らドーパントが添加されていない石英が挙げられ、樹脂クラッド38を構成する材料としては、例えば紫外線硬化樹脂が挙げられる。
図3は、光ファイバ35及び光ファイバ45に接続される希土類添加ファイバ20の長さ方向に垂直な方向における断面の構造を模式的に示す断面図である。希土類添加ファイバ20は、希土類元素が添加されるコア21と、コア21を被覆するクラッド22と、クラッド22を被覆する樹脂クラッド23とから構成される。クラッド22の屈折率は、コア21の屈折率よりも低くされ、樹脂クラッド23の屈折率は、クラッド22の屈折率よりも大幅に低くされる。このような希土類添加ファイバ20としては、例えば、コア21の直径が10μmであり、クラッド22の外径が125μmであり、樹脂クラッド23の外径が150μmであるものが挙げられる。また、コア21を構成する材料としては、例えばイッテルビウムが添加された石英が挙げられ、クラッド22を構成する材料としては、例えば何らドーパントが添加されていない石英が挙げられ、樹脂クラッド23を構成する材料としては、例えば紫外線硬化樹脂が挙げられる。
次に第1FBG30、第2FBG40について説明する。図4は、第1FBG30の光ファイバ35の長手方向に沿った断面における構造を模式的に示す断面図であり、図5は、第2FBG40の光ファイバ45の長手方向に沿った断面における構造を模式的に示す断面図である。また、図6は、第1FBG30及び第2FBG40が反射する光の波長と反射率の関係を示す図である。なお、図6において、サイドローブは省略している。
図4に示すように、第1FBG30は、希土類添加ファイバ20と励起光源部10側で接続される光ファイバ35に形成されている。第1FBG30は、光ファイバ35のコア36において、光ファイバ35の長手方向に沿って一定の周期で屈折率が高くなる高屈折率部31と、高屈折率部31の間でコア36と同じ屈折率の低屈折率部32とを有している。
また、第1FBG30は、図6の曲線34で示すように、ブラッグ波長がλとされ、反射波長帯域内の波長領域λ11〜λ12では、反射が飽和状態となっており、光を99%以上の反射率で反射する。従って、この波長領域λ11〜λ12における反射率の変動幅は1%より低くされている。このように、第1FBG30は、図6の曲線34で示すように反射波長領帯域のブラッグ波長λを含む所定の波長領域λ11〜λ12において、反射率が実質的に一定とされている。
このような第1FBG30においては、高屈折率部31と低屈折率部32との周期Λが、
Λ=2neffλ
を満たすものとされる。ただし、neff1は、光ファイバ35の第1FBG30における実効屈折率である。
第1FBG30としては、例えば、図6の曲線34で示すように、ブラッグ波長λが1064.0nmであり、波長が1063.7nm〜1064.3nmの光を99%以上の反射率で反射するFBGが挙げられる。このようなFBGとしては、例えば、高屈折率部31と低屈折率部32との周期が、336nmであり、高屈折率部31と低屈折率部32との屈折率差が5.5×10−4であり、長さが3.0mmであるものが挙げられる。
一方、第2FBG40は、図5に示す様に、希土類添加ファイバ20と光ファイバ35とは反対側で接続される光ファイバ45に形成されている。第2FBG40は、光ファイバ45のコア46において、光ファイバ45の長手方向に沿って一定の周期で屈折率が高くなる高屈折率部41と低屈折率部42とを有している。
また、第2FBG40は、図6の曲線44で示すように、ブラッグ波長が第1FBG30のブラッグ波長λよりも短波長側の波長λとされている。さらに、図6に示すように第2FBG40の反射波長帯域は、第1FBG30の反射波長帯域内であり、第2FBG40の光の反射率は、第1FBG30の反射率より低い反射率とされる。なお、第2FBG40のブラッグ波長λは、第1FBG30の反射率が、実質的に一定となっている反射波長帯域λ11〜λ12における最も短波長側の波長λ11と第1FB30のブラッグ波長λとの中間の波長であることが好ましい。このようにすることで、光ファイバ45の屈折率の温度依存性等により、第2FBG40の反射波長帯域に変化が生じる場合であっても、第2FBG40のブラッグ波長λが、第1FBG30のブラッグ波長λよりも短波長側において、第1FBG30の反射率が一定の帯域内となる状態が維持され易い。
このような第2FBG40においては、高屈折率部41と低屈折率部42との周期Λが、
Λ=2neff2λ
を満たすものとされる。ただし、neff2は、光ファイバ45の第2FBG40における実効屈折率である。
第2FBG40としては、例えば、第1FBG30が上述のブラッグ波長λ及び反射波長帯域を有する場合には、ブラッグ波長λが1063.8nmであり、ブラッグ波長における反射率が10%で、反射率の半値全幅が0.2nmのFBGが挙げられる。このようなFBGとしては、高屈折率部41と低屈折率部42との周期が336nmであり、高屈折率部31と低屈折率部32との屈折率差が4×10−5であり、長さが1.8mmであるものが挙げられる。
次にファイバレーザ装置100のレーザ出力について説明する。
まず、励起光源11が、励起光を出力する。出力される励起光は、例えば、916nmの波長である。励起光源11から出力される励起光は、光ファイバ12と光ファイバ35の第1FBG30とを介して希土類添加ファイバ20に入力される。希土類添加ファイバ20において、励起光は、希土類添加ファイバ20のコア21に添加された希土類元素に吸収される。このため、希土類元素は励起状態となる。そして、励起状態となった希土類元素は、特定の波長の自然放出光を放出する。このときの自然放出光は、例えば、中心波長が1070nmで一定の帯域を有する光である。この自然放出光は、希土類添加ファイバ20を伝播して、光ファイバ45の第2FBG40に入力される。第2FBG40では、第2FBG40に入力される自然放出光のうち、第2FBG40の反射波長帯域の光が反射される。なお、このとき第2FBG40で反射される光の中心波長は、第2FBG40のブラッグ波長λである。こうして、第2FBG40に入力される自然放出光のうち第2FBG40で反射される光は、再び希土類添加ファイバ20において希土類元素の誘導放出により増幅される。その後、増幅された光は、第1FBG30に到達する。第1FBG30の反射波長帯域は、第2FBG40の反射波長帯域よりも広いため、第1FBG30は入力される光を反射する。こうして第1FBG30で反射される光は、再び希土類添加ファイバ20において増幅される。その後、増幅された光は、再び第2FBG40に入力され、一部の光が第2FBG40を透過する。この第2FBG40を透過する光が、レーザ光としてファイバレーザ装置100から出力される。
このとき上述のように第1FBG30のブラッグ波長λが1064.0nmであり、波長1063.7〜1064.3nmの光を99%以上で反射するものとされ、第2FBG40のブラッグ波長λが1063.8nmであり、反射波長帯域が第1FBG30の反射波長帯域内であり、さらに反射率が10%である場合、第1FBG30と第2FBG40との間を共振する光の一部は第2FBG40を透過する。そして、ファイバレーザ装置100からは中心波長1063.8nmのレーザ光が出力される。
本実施形態のファイバレーザ装置100によれば、励起光源11から出力される励起光が希土類添加ファイバ20に入力されると、希土類添加ファイバ20の希土類元素は励起状態とされる。励起状態とされる希土類元素は、励起光よりも長波長の光を放出する。この光は、希土類添加ファイバ20から第2FBG40に入力されて第2FBG40で反射される。反射される光は、反射光として再び希土類添加ファイバ20に入力される。そして、希土類添加ファイバ20では、反射光により起きる希土類元素の誘導放出によって反射光の強度が増幅される。さらに反射光は第1FBG30に入力されて反射される。そして、再び希土類添加ファイバ20に入力されて増幅される。これを繰り返すことで、第1FBG30と第2FBG40との間において、光が増幅しながら共振する。このように、増幅しながら共振する光の一部は、反射率の低い第2FBG40側からレーザ光として出力される。
このとき、第2FBG40の反射波長帯域は、第1FBG30の反射波長帯域内であり、第2FBG40の反射率は第1FBG30の反射率よりも低いものとされる。従って、第1FBG30と第2FBG40との間で共振する光の中心波長は、第2FBG40のブラッグ波長と同じ波長となる。さらに、第2FBG40のブラッグ波長は、第1FBG30のブラッグ波長よりも短波長側であるため、第1FBG30で反射される光は、第1FBG30のブラッグ波長よりも短波長側の波長となる。第1FBG30において、第1FBG30のブラッグ波長よりも短波長側の光を反射すれば、入力される光に対して第1FBG30は、正常分散値を示す。このため、第1FBG30において変調不安定性を示すことが抑制される。こうして、ファイバレーザ装置100の第2FBG40側からレーザ光として出力される光は、強度が安定する。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、第1FBG30が希土類添加ファイバ20の励起光源部10側に融着接続された光ファイバ35に形成され、第2FBG40が希土類添加ファイバ20の第1FBG30とは反対側に融着接続された光ファイバ45に形成されたが、本発明はこれに限らない。例えば、希土類添加ファイバ20の両端部に第1FBG30と第2FBG40とを形成しても良い。
また、第1FBG30及び第2FBG40は、周期が一定の高屈折率部と低屈折率部とを有するFBGとされたが、反射に影響を及ぼさない範囲では、高屈折率部と低屈折率部との周期を一定としなくても良い。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
(実施例1)
まず、コアの直径が10μmであり、クラッドの外径が125μmであり、樹脂クラッドの外径が150μmであり、長さが9mの希土類添加ファイバを準備した。この希土類光ファイバのコアには、イッテルビウムとアルミニウムが添加された石英を用い、クラッドには、何らドーパントが添加されていない石英を用い、樹脂クラッドには紫外線硬化樹脂を用いた。
次に、二酸化ゲルマニウムが1mol%添加された直径が10μmのコアと、コアを被覆する外径が125μmのクラッドと、クラッドを被覆する外径が250μmの樹脂クラッドとから構成される光ファイバを準備し、この光ファイバに第1FBGを形成した。第1FBGの形成においては、位相マスク法により、波長が248nmで、強度が2mW/mmの紫外線を500秒間照射した。こうして、第1FBGを高屈折率部と低屈折率部との周期が366nmであり、ブラッグ波長が1064.0nmで、1063.7〜1064.3nmの波長を99%以上で反射するFBGとした。
次に、第1FBGを形成した光ファイバと同様の光ファイバを準備し、この光ファイバに第2FBGを形成した。第2FBGの形成は、紫外線を40秒間照射したこと以外は、第1FBGの形成と同様にした。こうして、第2FBGを高屈折率部と低屈折率部との周期が366nmであり、ブラッグ波長が1063.8nmで、反射率が10%で、反射率の半値幅が0.2nmのFBGとした。
次に、希土類添加ファイバの一端に第1FBGが形成された光ファイバを融着接続すると共に、希土類添加ファイバの他端に第2FBGが形成された光ファイバと融着接続した。
(比較例1)
第2FBGのブラッグ波長を第1FBGのブラッグ波長と同じ波長にしたこと以外は、実施例1と同様に希土類添加ファイバの両端に、第1FBGが形成された光ファイバ、及び、第2FBGが形成された光ファイバを融着接続した。
次に、実施例1の希土類添加ファイバと比較例1の希土類添加ファイバのそれぞれに波長が915nmの励起光を入力して、波長が1063.8nmのレーザ光を出力させた。そして、希土類添加ファイバから出力されたレーザ光の強度を測定した。この結果を図7に示す。図7は、希土類添加ファイバから出力されるレーザ光の時間毎の強度の変化を示す図である。なお、図7において、縦軸は無単位である。図7で示すように実施例1の希土類添加ファイバから出力されたレーザ光は強度が安定していた。これに対し、比較例1の希土類添加ファイバから出力されたレーザ光は、強度がばらつき不安定であった。
以上より、本発明によるファイバレーザ装置によれば、出力されるレーザ光の強度が安定することが分かった。
本発明によれば、出力されるレーザ光の強度が安定するファイバレーザ装置が提供される。
10・・・励起光源部
11・・・励起光源
20・・・希土類添加ファイバ
21・・・コア
22・・・クラッド
23・・・樹脂クラッド
30・・・第1FBG
35、45・・・光ファイバ
36、46・・・コア
37、47・・・クラッド
38、48・・・樹脂クラッド
31、41・・・高屈折率部
32、42・・・低屈折率部
40・・・第2FBG
100・・・ファイバレーザ装置

Claims (3)

  1. 励起光を出力する励起光源と、
    前記励起光が入力される希土類添加ファイバと、
    前記希土類添加ファイバにおいて増幅される光を反射し、前記希土類添加ファイバの一方側に形成される第1FBGと、前記希土類添加ファイバの他方側に形成される第2FBGと、
    を備え、
    前記第2FBGは、反射率が前記第1FBGの反射率よりも低く、反射波長帯域が前記第1FBGの反射波長帯域内であり、ブラッグ波長が前記第1FBGのブラッグ波長よりも短波長側であり、
    前記第1FBGにおいて、前記第2FBGで反射されて入力される光に対して正常分散を示し、変調不安定性が抑制される
    ことを特徴とするファイバレーザ装置。
  2. 前記第1FBGは、反射波長帯域における反射率が実質的に一定であることを特徴とする請求項1に記載のファイバレーザ装置。
  3. 前記第2FBGのブラッグ波長は、前記第1FBGの反射波長帯域の最も短波長側の波長と前記第1FBGのブラッグ波長との中間の波長であることを特徴とする請求項2に記載のファイバレーザ装置。
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